JP2003275801A - 条鋼の圧延方法 - Google Patents

条鋼の圧延方法

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JP2003275801A
JP2003275801A JP2002079326A JP2002079326A JP2003275801A JP 2003275801 A JP2003275801 A JP 2003275801A JP 2002079326 A JP2002079326 A JP 2002079326A JP 2002079326 A JP2002079326 A JP 2002079326A JP 2003275801 A JP2003275801 A JP 2003275801A
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steel
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steel slab
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Hideaki Nanbu
英明 南部
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Nippon Koshuha Steel Co Ltd
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Nippon Koshuha Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 条鋼の熱間圧延を良好な作業環境下で、安全
かつ確実に実施することができる条鋼の圧延方法を提供
する。 【解決手段】 鋼片10の先端部10aは面取り加工さ
れて、先細りの面取り部10bが形成されているので、
圧延ロール1,2はこの面取り部10bの面に接触す
る。このため、鋼片10には圧延ロール1,2から十分
な摩擦力が付与され、鋼片10が圧延ロール1,2間に
確実に噛み込まれる。従って、摩擦剤を散布する必要が
なく、このための不安全な作業をなくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高速度鋼等
の条鋼を圧延する条鋼の圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の条鋼の圧延装置の一例を
示す図である。圧延装置3は、適宜の回転駆動装置(図
示せず)により正回転(時計回り)駆動される下圧延ロ
ール1と、逆回転(反時計回り)駆動される上圧延ロー
ル2とが、その回転軸を水平にして適宜の間隔をおいて
設けられている。そして、この圧延装置3の上圧延ロー
ル2と下圧延ロール1との間に、鋼片4を通過させるこ
とにより、鋼片4を圧延ロール1,2により圧延する。
この場合に、鋼片4の圧延開始側先端部(以下、始端部
ともいう)の上面4aに砂等の摩擦剤5を散布して圧延
を開始する条鋼圧延方法が採用されている。
【0003】この条鋼圧延方法では、図示せぬ回転駆動
機構を作動させて下圧延ロール1を正回転駆動(時計周
り)させると共に、上圧延ロール2を逆回転駆動(反時
計周り)させておき、鋼片4を図示せぬ鋼片搬送装置に
より圧延装置3に搬送する。そして、鋼片4の圧延開始
側先端4bを上圧延ロール2と下圧延ロール1との間に
噛み込ませると、鋼片4の圧延開始側先端部の上面4a
に散布された摩擦剤5が上圧延ロール2及び下圧延ロー
ル1と鋼片4の圧延開始側先端部上面4aとの間に介在
して、鋼片4の圧延開始側先端部との摩擦力が増大す
る。これにより、鋼片4と上圧延ロール2及び下圧延ロ
ール1とがスリップせず、ミスロールが生じることな
く、鋼片4を圧延することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
ては、摩擦剤5を散布する作業者の安全面から、この摩
擦剤は、圧延装置3より十分手前の位置にて、鋼片4の
圧延開始側先端部の上面4aに散布する必要がある。し
かし、この鋼片4の上面4a上に散布された摩擦剤5
が、圧延装置3に向けて送給される鋼片4の搬送時の振
動により、落下してしまい、鋼片4の先端部が圧延装置
3に進入するときには、摩擦剤5が鋼片4の圧延開始側
先端部上面4aから消失してしまい、スリップ防止とい
う機能を十分に発揮できなくなる。
【0005】このため、鋼片4が圧延装置3に進入する
直前で、摩擦剤5を上面4a上に散布することが好まし
いが、そうすると、搬送されてくる鋼片4に作業者が接
触するおそれがあり、不安全作業を伴うこととなってし
まう。また、この搬送されてくる鋼片4は高温であるこ
とから、作業者の安全が更に阻害されてしまう。
【0006】しかも、この不安全な環境下で、摩擦剤を
散布しようとすると、摩擦剤5を鋼片4の圧延開始側先
端部の上面4a上に均一に散布しにくく、また、散布量
が不十分になりやすい。このため、摩擦剤5が充分に機
能せず、上圧延ロール2と下圧延ロール1との間のスリ
ップによるミスロールが発生し、確実に圧延を開始でき
ないという問題点がある。
【0007】しかも、散布又は圧延開始時に、鋼片4の
圧延開始側先端部上面4aから零れ落ちる摩擦剤5によ
って、作業場が不衛生となってしまい、作業環境が悪化
するという問題点も生じてしまう。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、条鋼の熱間圧延を良好な作業環境下で、安
全かつ確実に実施することができる条鋼の圧延方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る条鋼の圧延
方法は、鋼片の始端部を始端縁に向かって先細りになる
ように面取りし、少なくとも1対の回転駆動された圧延
ロール間に前記鋼片をとおして前記鋼片を圧延すること
を特徴とする。
【0010】この条鋼の圧延方法において、前記鋼片の
終端部も終端縁に向かって先細りになるように面取りさ
れていることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の実施例に係る条鋼の圧延方法を示す側面図である。本
実施例の圧延装置3は図3に示す従来の圧延装置と同様
であり、同一構成物には同一符号を付してその詳細な説
明は省略する。
【0012】本実施例においても、下圧延ロール1を正
回転駆動(時計周り)させると共に、上圧延ロール2を
逆回転駆動(反時計周り)させておき、鋼片搬送装置に
より鋼片10を矢印方向に搬送し、鋼片10の圧延開始
側先端部10aを上圧延ロール2と下圧延ロール1との
間に噛み込ませる。
【0013】この場合に、本実施例においては、図2に
示すように、鋼片10の圧延開始側先端部10aに、面
取加工が施されて、先端部10aに面取り部10bが形
成されている。
【0014】図2は圧延前の鋼片10の先端部10aを
示す。鋼片10はその横断面が1辺長cの正方形であ
り、先端部10aの面取り部10bは、先端部10aの
先端縁からaの長さの領域において、先端側が細くなる
ように(先細りに)面取加工され、先端面10cは1辺
長がbmmの正方形をなしている。一例として、圧延前
の鋼片10の断面が110mm×110mm(=c)の
角棒である場合、先端部10aの先端面から120mm
(=a)の長さの領域にて、先端面10cが1辺長70
mm(=b)の正方形になるように、面取部10bが形
成されている。
【0015】次に、このように構成された本実施例の動
作について説明する。鋼片10は、例えば、110mm
角の鋼片から直径が5.5mmの条鋼にまで圧延される
高速度鋼SKH57であり、その先端部10aが面取り
加工されているので、その先端部10aの面取り部10
bが、回転駆動されている圧延ロール1,2間に噛み込
まれる際に、圧延ロール1,2と面取り部10bとの間
で比較的大きな摩擦力が生じる。従って、圧延ロール
1,2と鋼片との間でスリップが生じることはなく、鋼
片10が圧延ロール1,2間に確実に噛み込まれ、ミス
ロールが発生しない圧延が可能となる。
【0016】従来、圧延ロール1,2間に送給されてく
る鋼片4(図3)は、その先端部4aがバルクの部分と
同一の厚さを有していたため、鋼片4の先端部4aは先
ずその角部が圧延ロール1,2に当接する。このため、
当初、回転する圧延ロール1,2と鋼片4とは、その角
部でのみ接触するため、鋼片4には十分な摩擦力が付与
されない。このため、圧延ロール1,2から鋼片4を噛
み込むだけの摩擦力が与えられず、スリップが生じてい
る。従って、従来、摩擦剤5を散布する必要があった。
【0017】しかし、本実施例においては、鋼片10の
先端部10aは面取り加工されて、先細りの面取り部1
0bが形成されているので、圧延ロール1,2はこの面
取り部10bの面に接触する。このため、鋼片10には
圧延ロール1,2から十分な摩擦力が付与され、鋼片1
0が圧延ロール1,2間に確実に噛み込まれる。従っ
て、本実施例においては、摩擦剤を散布する必要がな
く、このための不安全な作業をなくすことができる。
【0018】なお、鋼片10には、その終端部にも、同
様に面取り加工を施して面取り部を形成することが好ま
しい。通常、鋼片は、1パスではなく、圧延ロール1,
2間を複数回往復移動し、複数パスの圧延を受ける。こ
のため、条鋼の長手方向の両端部に面取り部を形成する
ことにより、復路方向のパスの場合に、往路方向の終端
部にも面取り加工して面取り部を形成しておくことによ
り、条鋼は、復路のパスにおいても、十分な摩擦力を得
ることができる。
【0019】粗列圧延である圧延の初期段階では、5パ
スで110mm角の鋼片から70mm角まで加工する高
減面率の圧延であり、上記寸法例では、スリップを防止
するため、b=70mmとした。同様に、上記寸法例で
は、a=120mmとしたが、この面取り部の長さa
は、スリップ防止の観点からは長い方が好ましい。しか
し、aの長さが長すぎると、加工作業の負荷が増大し、
歩留も低下するため、aの長さは300mm以下とする
ことが好ましい。
【0020】なお、本発明は、上記実施例のように、横
断面が正方形の角棒に限らず、横断面が長方形の棒状の
もの等、種々の鋼片に適用することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鋼片の先端部又は先端部及び終端部に面取り部を設けた
ので、回転する圧延ローラ間に噛み込まれる際に、十分
に高い摩擦力が付与され、摩擦剤を散布しなくても、鋼
片と圧延ロールとの間にスリップが生じることがない。
よって、不安全作業を解消することができ、条鋼の熱間
圧延を良好な作業環境下で安全かつ確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例方法を示す圧延装置の側面図で
ある。
【図2】本実施例の鋼片の先端部を示す模式図である。
【図3】従来の条鋼の圧延方法を示す圧延装置の側面図
である。
【符号の説明】
1:下圧延ロール 2:上圧延ロール 3:圧延装置 4,10:鋼片 4a、10a:先端部 5:摩擦剤 10b:面取り部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼片の始端部を始端縁に向かって先細り
    になるように面取りし、少なくとも1対の回転駆動され
    た圧延ロール間に前記鋼片をとおして前記鋼片を圧延す
    ることを特徴とする条鋼の圧延方法。
  2. 【請求項2】 前記鋼片の終端部も終端縁に向かって先
    細りになるように面取りされていることを特徴とする請
    求項1に記載の条鋼の圧延方法。
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