JP2003274072A - 表示装置及びこれを備えたファクシミリ装置 - Google Patents

表示装置及びこれを備えたファクシミリ装置

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JP2003274072A
JP2003274072A JP2002073372A JP2002073372A JP2003274072A JP 2003274072 A JP2003274072 A JP 2003274072A JP 2002073372 A JP2002073372 A JP 2002073372A JP 2002073372 A JP2002073372 A JP 2002073372A JP 2003274072 A JP2003274072 A JP 2003274072A
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hinge
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JP2002073372A
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English (en)
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Takayuki Nishinohara
隆行 西ノ原
Katsumi Obana
克己 小花
Hideaki Nagahara
英明 永原
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に表示部を任意の角度で保持することの
できる表示装置及びこれを備えたファクシミリ装置を提
供する。 【解決手段】 情報を表示する表示手段300の下端
に、表示手段300に固定される第1固定部材と、装置
本体に固定される第2固定部材309bと、第1固定部
材を第2固定部材309bに対して回動自在に軸支する
軸309eとを有したヒンジ部309を設け、このヒン
ジ部309により表示手段300を装置本体に回動可能
に保持する。さらに、このヒンジ部309の軸309e
に、表示手段300の自重では第1固定部材が回動する
ことのない大きさの摩擦力により第1固定部材を任意の
角度で保持する保持手段309Aを設け、この保持手段
309Aにより表示手段300を任意の回動角度で保持
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置及びこれ
を備えたファクシミリ装置に関し、特に情報を表示する
表示部を任意の角度で保持する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ファクシミリ装置はオフィスだけ
でなく家庭でも普及している。そして、家庭向けのファ
クシミリ装置としては、モノクロ画像の送受信を行う機
能だけでなく、カラー画像の送受信を行う機能、ファク
シミリ受信した画像を表示する機能、インターネットに
接続して種々の情報を獲得するインターネット接続機能
など多彩な機能を有するものが発売されている。
【0003】なお、このようなインターネットに接続す
る機能やファクシミリ受信画像を表示する機能を有する
従来の家庭用のファクシミリ装置においては、表示部を
備えた表示装置を具備すると共に、操作者が表示部を任
意の角度に調整出来るよう表示部を回動させる回動機構
及び表示部を任意の角度に保持する保持機構を備えてい
る。
【0004】ここで、このような表示部の回動機構は、
表示部の下方左右2箇所から突出した丸軸と、表示装置
の装置本体を構成する操作パネルの、この丸軸に対応し
た箇所に配置された丸穴とを備え、丸軸を丸穴に挿入す
ることにより、丸軸を回動中心として表示部を回動する
構成となっている。
【0005】また、表示部を任意の角度に保持する保持
機構は、表示部の筐体から外部に突出したリブと、操作
パネルの、このリブに対応した位置に配置されたゴム片
とを備え、表示部を回転させた際、表示部から突出した
リブがゴム片を押圧することにより生じる摩擦力を利用
して表示部の角度を保持する構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
インターネットに接続して情報や画像を得る機能や、カ
ラーファクシミリで受信した画像を表示する機能を有す
る従来のファクシミリ装置は、大型な表示部が必要とな
ってくる。また使用者が表示される情報を確認しながら
操作を行うことが容易となるように、表示部の角度を調
整し、その角度を保持することの出来る既述したような
保持機構が必要になる。
【0007】ところが、このように大型の表示部を使用
した場合、表示部全体が重くなるため、表示部を安定し
た状態で保持することができず、これにより回動動作が
不安定になる可能性がある。さらに表示部に表示素子と
してカラーLCD(液晶表示機器)を使用した場合に
は、カラーLCDに使用されているバックライト照明に
高電圧を供給するインバータ回路基板を表示部筐体内に
組み込む必要があるため、表示部がさらに重くなり、表
示部の回動動作がさらに不安定になるという問題があ
る。
【0008】また表示部が大型になると、誤って表示部
に手などを引っ掛けてしまうといった事態が増えると考
えられる。表示部を起こす方向に過度に力がかかってし
まうと、回転中心軸が軸穴から外れたり破損するといっ
た事態が生じるため、破損することなく回転角度を規制
する手段が必要とされる。
【0009】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、確実に表示部を任意の角度で保
持することのできる表示装置及びこれを備えたファクシ
ミリ装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、情報を表示す
る表示部を装置本体に回動可能に設けた表示装置におい
て、前記表示部の下端に設けられ、前記表示部に固定さ
れる第1固定部材と、前記装置本体に固定される第2固
定部材と、前記第1固定部材を前記第2固定部材に対し
て回動自在に軸支する軸とを有し、前記表示部を前記装
置本体に回動可能に保持するヒンジ部と、前記ヒンジ部
の軸に設けられ、前記第1固定部材を任意の回動角度で
保持することにより前記表示部を任意の回動角度で保持
する保持手段と、を備え、前記保持手段は、摩擦力によ
り前記第1固定部材を任意の回動角度で保持し、かつ前
記摩擦力は前記表示部の自重では前記第1固定部材が回
動することのない大きさのものであることを特徴とする
ものである。
【0011】また本発明は、前記保持手段は、前記第1
固定部材に圧接し、前記第1固定部材との間に前記摩擦
力を発生させる圧接部材を備えたものであることを特徴
とするものである。
【0012】また本発明は、前記ヒンジ部に設けられ、
前記第1固定部材の回動角度が所定角度となると、該第
1固定部材の回動を規制して前記表示部の回動角度を規
制する第1回動角度規制手段と、前記表示部の下端に設
けられ、前記表示部の回動角度が所定角度となると、前
記装置本体に当接して前記表示部の回動角度を規制する
第2回動角度規制手段と、を備えたことを特徴とするも
のである。
【0013】また本発明は、前記ヒンジ部の第1固定部
材を前記表示部の下端の一側部に固定し、前記表示部の
下端の他側部に前記ヒンジ部の軸と同軸上に前記表示部
を前記装置本体に軸支する軸部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0014】また本発明は、前記装置本体に前記軸部を
軸支する軸受け部を設け、前記軸受け部には前記軸部を
回転自在に支持するための溝を有するリブが設けられて
いることを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、前記リブの溝から前記軸部
が外れないように前記溝を塞ぐカバー部材を備えたこと
を特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記装置本体に、該装置本
体に前記表示部を組み込む際、前記ヒンジ部を組み込む
ための組み込み孔と前記表示部の軸部を組み込むための
組み込み孔を形成し、前記組み込み孔を前記カバー部材
により塞ぐことを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記カバー部材を前記ヒン
ジ部の下方まで延在させ、該カバー部材の前記ヒンジ部
に臨む位置に前記ヒンジ部から落下するグリス剤を回収
するための回収部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0018】また本発明は、前記表示部はカラー液晶表
示素子とインバータ回路基板とを備えていることを特徴
とするものである。
【0019】また本発明は、ファクシミリ装置におい
て、原稿画像を読み取る原稿画像読取部と、画像記録部
と、上記のいずれかに記載の表示装置を備えたことを特
徴とするものである。
【0020】また本発明は、インターネットに接続する
接続手段と、インターネット経由で電子メールの送受信
を行う電子メール通信手段と、インターネット上の情報
を取得する情報通信手段とを有することを特徴とするも
のである。
【0021】また本発明は、受信した画像および送信す
る画像を前記表示部に表示する機能を有することを特徴
とするものである。
【0022】また本発明は、カラー画像の送受信手段を
有し、受信した画像および送信する画像を前記表示部に
表示する機能を有することを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。ただし、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、こ
の発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではな
い。
【0024】図1は、本発明の実施の形態に係る表示装
置を備えたファクシミリ装置の斜視図、図2はその略断
面図である。
【0025】図1及び図2において、1はファクシミリ
装置であり、このファクシミリ装置1は、公衆電話回線
と接続して通話を行う電話機能、モノクロ画像の送受信
およびカラー画像の送受信を行うファクシミリ機能、送
信する画像および受信した画像をカラーで表示するカラ
ーディスプレイファクシミリ機能、インターネットに接
続し電子メールの送受信を行う機能とホームページを閲
覧する機能、原稿から読み取った画像をカラーで記録シ
ートに記録するカラーコピー機能、接続されたコンピュ
ータから送られたデータに基づいてプリントするPCプ
リント(プリンタ)機能を有している。
【0026】また、4はファクシミリ装置1の装置本体
1Aの上面に設けられた操作部であり、この操作部4は
操作キー、ファクシミリ装置1の動作をコントロールす
る制御基板35、操作キーが押下された際にどのキーが
押下されたのかを検出して制御基板35に信号を伝達す
る操作基板35a、操作部4の外装となる操作パネル4
0を備えている。
【0027】ここで、制御基板35はファクシミリ装置
1の全体の動作をコントロールする不図示のCPU、画
像などの情報を記憶すると共に内容を書き換えることの
出来るRAM、各種の動作を行うプログラムなどが記憶
されているROM、外部のコンピュータとの接続を行う
USBインターフェース等を備えている。
【0028】300Aは表示装置であり、この表示装置
300Aは装置中央上部に回動可能に配置されている表
示部300を備えている。ここで、この表示部300
は、カラー液晶表示素子であるLCDパネルを備えてお
り、操作部4での入力内容や電話、ファクシミリ送受信
における動作内容、電子メールの内容、ホームページの
内容をユーザに対して表示するようになっている。な
お、この表示部300は、ユーザが表示を見るのに適し
た位置で保持することが可能なチルト機構を有してい
る。なお、このチルト機構については後述する。
【0029】3はファクシミリ装置1の後部に配置され
た原稿挿入口であり、この原稿挿入口3には原稿幅方向
に所定の範囲内でスライドする一対の原稿幅規制ガイド
5が設けられている。2は原稿挿入口3の背後に設けら
れた記録シート挿入口であり、この記録シート挿入口2
には記録シート幅方向に所定の範囲内でスライドする一
対の記録シート幅規制ガイド6が設けられている。な
お、これらの原稿幅規制ガイド5及び記録シート幅規制
ガイド6は装置使用者が操作し易い形状となっている。
【0030】また、12aは記録シート挿入口2を覆う
ように装置本体1Aの後方に配置された、原稿積載台を
兼ねる記録シートカバーであり、この記録シートカバー
12aによって記録シート挿入口2を覆うようにするこ
とにより、記録シート挿入口2からごみなどの異物が内
部に侵入するのを防ぐようにしている。そして、このよ
うに異物が内部に侵入するのを防ぐことにより、これら
異物が記録シート搬送路19に入って各種ローラ表面に
付着し、記録シート10の分離性能や搬送性能に悪影響
を与えるのを防止できるようになっている。
【0031】また、1Bは原稿画像読取部であり、この
原稿画像読取部1Bはカラー画像を読み取ることが出来
るカラーイメージセンサにより構成される読取デバイス
22と、原稿排紙コロ23bからなる読取部25を有し
ている。なお、この読取部25は装置本体1Aから着脱
可能な構成になっており、装置本体1Aから取り外すこ
とによりハンディスキャナとして使用できる構成となっ
ている。
【0032】また、この原稿画像読取部1Bは、原稿分
離ローラ17、原稿給紙ローラ20aと原稿給紙コロ2
0bからなる原稿給紙ローラ対20、原稿排紙ローラ2
3aと原稿排紙コロ23bからなる原稿排紙ローラ対2
3等を備えている。なお、原稿給紙コロ20bは押圧ば
ね21により原稿給紙ローラ20aに圧接する方向に付
勢されており、また押圧ばね21の付勢力は原稿給紙ロ
ーラ20aの回転により原稿10が適正な搬送力で搬送
されるように調整されている。また、原稿排紙ローラ2
3aは図示しない押圧ばねにより原稿排紙コロ23bに
圧接する方向に付勢されている。
【0033】次に、このような構成の原稿画像読取部1
Bの原稿画像読取動作について説明する。
【0034】まず、図2において原稿挿入口3に原稿1
0が原稿分離ローラ17に到達する位置まで挿入される
と、図示しない原稿有無検知センサからの検知信号が制
御基板35に設けられたCPUへ送られ、これによりC
PUは原稿有りを認識する。次に、操作部4上のキーを
押下することにより、図示しない読取駆動系が作動し、
原稿10はまず原稿分離ローラ17により一枚ずつ分離
され、この後、原稿分離ローラ17により原稿搬送路1
9を通過して原稿給紙ローラ対20の位置まで搬送され
る。
【0035】次に、原稿10は原稿給紙ローラ対20に
よりさらに搬送されて読取デバイス22の上方を通過
し、この際、読取デバイス22による原稿画像読取動作
が開始される。なお、この原稿画像読取動作が進むに連
れて原稿10は図2において左方向に搬送され、原稿排
紙ローラ対23により搬送されるようになる。やがて、
原稿画像読取動作が終了すると、原稿10は原稿排紙ロ
ーラ対23により搬送されて原稿排出口24から機外に
排出される。
【0036】ここで、原稿搬送路19は水平に対して傾
きを持っており、原稿搬送上流側が下流側に対して上方
に配置されている。また、記録シートカバー12aは原
稿後端部まで適切にガイドするようになっており、これ
により原稿搬送全般において安定した搬送性を実現する
ことができるようになっている。
【0037】一方、図2において、1Cは記録シート1
1に画像を形成する画像記録部であり、この画像記録部
1Cは記録シート搬送路28に対して上方に配置された
インクジェット記録部31を備えている。そして、この
インクジェット記録部31の不図示の吐出口からインク
を吐出することにより、記録シート11の画像記録面に
画像が形成されるようになっている。
【0038】また、この画像記録部1Cは記録シート分
離ローラ27、記録シート搬送路28に対して互いに対
向した位置に配置された記録シート搬送ローラ29a,
29bからなる記録シート搬送ローラ対29、記録シー
ト搬送路28に対して互いに対向した位置に配置された
記録シート排出ローラ32a,32bからなる記録シー
ト排出ローラ対32を備えている。
【0039】次に、このような構成の画像記録部1Cに
おける画像記録動作について説明する。
【0040】図2において記録シート挿入口2に記録シ
ート11が挿入されると、これを検知した記録シート有
無検知センサ7から検知信号がCPUへ送られ、これに
よりCPUは記録シート有りの状態であることを認識す
る。次に、操作部4上のキーを押下することにより、図
示しない記録シート駆動系が作動し、記録シート11は
記録シート分離ローラ27により一枚ずつ分離される。
【0041】次に、このように記録シート分離ローラ2
7により分離された記録シート11は記録シート搬送ロ
ーラ対29まで搬送され、さらに記録シート搬送ローラ
対29により記録シート搬送路28を経て画像記録位置
30まで搬送される。そして、この位置で記録シート1
1の搬送は一旦停止され、記録シート11は画像記録位
置30に保持される。そして、この画像記録位置30に
おいてインクジェット記録部31の不図示のヘッドに設
けられた吐出口からインクが吐出され、記録シート11
の画像記録面にインク滴が付着することにより画像が形
成される。
【0042】そして、1ライン分の画像記録が終了する
と記録シート搬送ローラ対29が再び回転し、これによ
り記録シート11は左方向に搬送され、記録シート11
が一定量搬送されると再び記録シート11の搬送が停止
され、次ラインの画像記録が行われる。
【0043】以上の工程を繰り返すことにより、記録シ
ート1枚分の画像記録が終了し、このように画像記録が
終了すると、記録シート11は記録シート排出ローラ対
32により記録シート排出口33から機外に排出される
構成となっている。
【0044】ここで、記録シート搬送路28は原稿搬送
路19と同様に水平に対して傾きを持っており、また記
録シートガイド12は記録シート後端部を適切にガイド
して記録シート搬送全般において安定した搬送性を実現
する構成となっている。
【0045】ところで、原稿搬送路19は、(1)コピ
ー時や送信時などの読取動作の途中で何らかの理由によ
り読取動作を中止して原稿搬送路19にある原稿10を
取り出す、(2)何らかの理由により原稿搬送が正常に
行われず、原稿10が異常停止した時に、異常停止した
原稿10を取り除く、(3)原稿分離ローラ17や原稿
給紙ローラ20aや原稿排紙ローラ23aや読取デバイ
ス22の清掃やメンテナンスを行う等の場合には、図3
に示すように操作部4、原稿給紙コロ20b、押圧ばね
21、原稿排紙ローラ23a等を備えた装置本体上部部
分1A1を、装置上部回動中心34を支点として上方回
動させることにより、開放することができるようになっ
ている。
【0046】なお、このように上方回動した装置本体上
部部分1A1は、不図示の支持部材により所定の角度で
保持される構成となっており、これにより装置使用者
が、原稿の取り出しや各部品の清掃などのメンテナンス
を容易に行うことができるようになる。
【0047】ところで、インクジェット記録部31のイ
ンクカートリッジを新品のインクカートリッジや、カラ
ーインクカートリッジに交換する際にも、図3に示すよ
うに装置本体上部部分1A1を上方回動した後、所定の
角度で保持して装置内部を開放するようにしている。
【0048】そして、インクカートリッジ36を交換す
る場合は、このように装置本体上部部分1A1を所定の
角度で保持した後、インクカートリッジ36の上部を覆
っていたカートリッジ交換蓋41を、回動中心41aを
支点として上方回動させ、インクカートリッジ36を露
出させるようにしている。そしてこの後、同図に示すよ
うにインクカートリッジ36を本体手前斜め上方に取り
出すことにより交換作業を行う構成となっている。
【0049】次に、読取部25の着脱について説明す
る。既述したように、読取部25はハンディスキャナと
して使用することができるようになっており、読取部2
5をハンディスキャナとして使用する場合には、読取部
25を装置本体1Aに係止させている図4に示す読取部
25の突出部25aを下方向に押しながら読取部25を
同図の矢印に示すように装置本体斜め下方向に引抜くこ
とにより、装置本体1Aから取り外す構成となってい
る。
【0050】また、読取部25を装置本体1Aに装着す
る場合には、取り外す時とは逆に読取部25を、装置手
前から装置本体に向けて押し込み、突出部25aを装置
本体1Aに設けられた不図示の係止部に弾性的に係止さ
せることにより読取部25を装着する構成となってい
る。
【0051】図5は操作部4上の入力手段であるキーの
配置を示す図である。同図において、201は装置本体
1Aの中央近辺かつ表示部300の下方に配置され、テ
キストデータによるダイヤル情報や、テキストデータに
よる電子メールを入力するためのテキストデータ入力手
段としてのダイヤルキーであり、漢字、かな文字、英字
あるいは数字の入力に対応しているキーが設けられてい
る。
【0052】202、203は表示部300の下方でダ
イヤルキー201の右側に位置している決定キー及び選
択キーである。ここで、選択キー203は登録や設定す
る項目を選ぶときや、電話帳で相手を選ぶとき、或いは
表示部300に表示した画像をスクロールさせるときに
も使用するキーである。また、決定キー202は選択キ
ー203を使用し、選んだ登録や設定する項目を登録操
作するときに使用するキーである。
【0053】204は表示部300の下方でダイヤルキ
ー201の左に位置しているインターネットキーであ
り、このインターネットキー204はインターネットプ
ロバイダへの接続専用キーとしての機能を有するもの
で、インターネットプロバイダへの自動接続処理を開始
するためのものである。
【0054】205は表示部300の下方で、ダイヤル
キー201の右側に位置しているストップキーであり、
操作を途中で止めるときや、インターネット接続を終了
させるとき使用する。206は表示部300の下方で、
ダイヤルキー201の右側に位置している消去キーであ
り、ダイヤルキー201で入力した数字、かな文字、英
字の入力間違いや消去したいときなどに入力を打ち消す
ためのキーである。
【0055】ところで、本実施の形態では、ファクシミ
リ装置1に公衆電話回線を接続し、インターネットキー
204を押下することでインターネットプロバイダと接
続され、インターネット上のホームページ閲覧機能やイ
ンターネット経由の電子メール送受信機能を利用するこ
とが出来るようになっている。
【0056】ここで、ホームページの閲覧を行う場合に
は、表示部300に表示されるホームページを見ながら
画面をスクロールさせるのに選択キー203を使用し、
情報の閲覧と選択には選択キー203と決定キー202
を使用する。また、電子メールのテキスト入力操作、送
信アドレスの入力操作、ホームページアドレス入力操作
などのテキスト入力操作はダイヤルキー201を使用す
る。なお、図示しないがダイヤルキー201は数字入力
のほかに、ひらかなの入力、英文字の入力にも対応して
いる。
【0057】そして、ダイヤルキー201を押下してひ
らかな、英文字あるいは数字を入力した後、入力された
文字を表示部300で確認し、カタカナや漢字へ変換す
る必要があれば選択キー203と決定キー202を使用
して変換操作を行い、また入力された文字が間違ってい
れば消去キー206で訂正操作を行い、次の文字を入力
する。インターネットの利用を終了する場合には、スト
ップキー205を押下して回線を切断する。
【0058】207は装置本体1Aの右端に位置してい
るPCプリントキーであり、パーソナルコンピュータと
ファクシミリ装置1をケーブルで接続した状態でPCプ
リントキー207を押下すると、PCプリントモードに
移行するようになっている。そして、このPCプリント
モードに移行すると、パーソナルコンピュータからデー
タがケーブルを通じて送られ、このデータはインクジェ
ット記録部31で記録することが出来る。
【0059】なお、ファクシミリ装置1には図示しない
USBポートを備えており、このUSBポートとパーソ
ナルコンピュータのUSBポートをUSBケーブルで接
続することにより、パーソナルコンピュータからデータ
を送信することが可能になる。
【0060】208は装置本体1Aの右端に位置してい
るコピーキーであり、既述したように、記録シート11
を記録シート積載台12上にセットし、原稿10を記録
シートカバー12a上にセットした状態で、このコピー
キー208を押下することにより、コピー動作が行われ
る。
【0061】209、210は装置本体1Aの右端に位
置しているファクシミリ送信キー及びファクシミリ受信
プリントキーであり、記録シートカバー12a上に原稿
10をセットし、ダイヤルキー201で相手方のファク
シミリ番号を入力し、ファクシミリ送信キー209を押
下することによりファクシミリ送信が行われる。また、
手動でファクシミリを受信する際、あるいはファクシミ
リを自動受信(メモリー受信)した後にファクシミリ受
信プリントキー210を押下することにより、記録シー
ト11にプリントすることができる。
【0062】なお、PCプリントキー207はPCプリ
ント機能を利用するときのみ、コピーキー208はコピ
ー機能を利用するときのみ、ファクシミリ送信キー20
9およびファクシミリ受信プリントキー210はファク
シミリ機能を使用するときのみ使用するキーである。
【0063】211はオンフックキー、212は留守録
キーであり、留守録キー212を押下して留守録モード
に移行した際には、LEDが点灯してユーザが識別可能
である構成となっている。213はリダイヤルキー、2
14は留守録された内容を再生させるための再生キーで
ある。215は保留キー、216はキャッチフォンキー
である。
【0064】217は音量キーであり、この音量キー2
17は+キーと−キーからなり、+キーを押すことでス
ピーカからの音量を大きくし、−キーを押すことでスピ
ーカからの音量を段階的に小さくすることができる。2
18は受話器であり、装置本体1Aの左端に位置してい
る。
【0065】図6は、既述した表示部300の構成を示
す斜視図、図7はその分解斜視図であり、図6及び図7
に示すように表示部300は、装置の状態、インターネ
ットから得られた情報、メールの内容、受信した画像お
よび読取デバイス22で読み込んだ画像など種々の情報
をカラーで表示することの可能なカラー液晶表示素子で
あるLCDモジュール308を備えている。
【0066】また、この表示部300の外装は、LCD
モジュール308の側面を覆うLCD上カバー302
と、LCDモジュール前面を覆うクリアカバー301
と、クリアカバー301の下端部に配置されているマル
チキーカバー307と、LCDモジュール308の裏面
を覆うLCD下カバー303とからなる。
【0067】なお、クリアカバー301はLCDモジュ
ール308に使用者の手が触れることを防ぐためLCD
モジュール308の前面に配置されており、またこのク
リアカバー301はLCDの表示内容が操作者に見える
ように、透明のプラスチック材料で作られている。
【0068】また、このLCDモジュール308の下方
には本装置の基本設定を行うための操作キーである複数
のマルチキー306と、どのマルチキー306が押され
たかを検出するマルチキー基板310が配置されてい
る。なお、312はマルチキー基板310と操作基板3
5a(図2参照)に接続され、マルチキー基板310か
らの信号を操作基板35aに伝達するフレキシブルなマ
ルチキーケーブル、311はLCDモジュール308と
制御基板35(図2参照)に接続され、制御基板35か
らの信号をLCDモジュール308に伝えるフレキシブ
ルなLCDケーブルである。
【0069】ところで、LCDモジュール308は薄い
板金で囲まれており、その板金と装置底面の板金とを導
通させるためにグランド板金320とグランド線314
がLCD下カバー上に配置されている。
【0070】なお、LCDモジュール308の外装であ
る薄板金の一部にはグランド板金320をねじで固定す
るためのネジ穴が設けられている。また、グランド線3
14の両端には丸型端子が取り付けられており、一端は
グランド板金320とねじで締結されている。反対側に
ある丸型端子は装置本体1Aのグランドである装置底面
の板金にねじで締結されている。これにより、グランド
板金320とグランド線314によりLCDモジュール
308の外装である板金と装置底面の板金を導通させて
いる。
【0071】ところで、LCDモジュール308の裏面
には、既述した図2に示すようにインバータカバー30
4と、LCDモジュール308内に配置され、バックラ
イトとして使用されている冷陰極管に交流の高電圧を送
るための基板であるインバータ基板305が配置されて
いる。
【0072】なお、図6及び図7において、313はイ
ンバータ基板305と制御基板35に接続され、制御基
板35からインバータ基板305へ電圧信号を伝えるイ
ンバータケーブルである。
【0073】ところで、図6に示すように表示部300
の下方右側には表示部300を操作パネル40に回動自
在に保持させるための回転中心軸303cが設けられて
おり、この回転中心軸303cは図7に示すようにLC
D下カバー303と一体で形成されており、表示部30
0を起こす動作や倒す時の回転中心となる軸である。
【0074】また、表示部300(LCD下カバー30
3)の下部左側端部にはヒンジ部であるフリーストップ
ヒンジ309がねじで固定されている。ここで、このフ
リーストップヒンジ309は表示部300を好みの所定
角度で保持するチルト機構を構成するものである。
【0075】次に、図8を用いてフリーストップヒンジ
309の概略を説明する。なお、図8(a)はフリース
トップヒンジ309の概略斜視図、(b)は側面図であ
る。
【0076】同図に示すように、フリーストップヒンジ
309は表示部300(LCD下カバー303)に固定
される第1固定部材であるLCD取り付け板金309
a、表示装置300Aの装置本体を構成する操作パネル
40に固定される第2固定部材であるパネル取り付け板
金309b、及びかしめリング309c、摩擦リング3
09d、シャフト309e、ストッパーリング309g
を備え、表示部300を任意の回動角度で保持する保持
手段309A等からなる。
【0077】なお、表示部300はLCD取り付け板金
309aをLCD下カバー303に、パネル取り付け板
金309bを操作パネル40にねじで固定することによ
り、操作パネル40に回動可能に保持されるようになっ
ている。
【0078】そして、かしめリング309c、摩擦リン
グ309d、LCD取り付け板金309a、パネル取り
付け板金309bにはシャフト309eを通すための穴
があいており、シャフト309eがその穴に貫通されて
いる。なお、このシャフト309eはフリーストップヒ
ンジ309の軸となるものであり、回転中心軸303c
と同軸上に位置すると共に、LCD取り付け板金309
aはこのシャフト309eを支点としてパネル取り付け
板金309bに対して回動自在に軸支されるようになっ
ている。
【0079】ここで、このシャフト309eは、一端を
パネル取り付け板金309bにかしめられて固定され、
反対側の端部を、かしめリング309cにかしめられて
固定されている。そして、このようにシャフト309e
がかしめられて固定されることで、保持手段309Aを
構成する圧接部材である摩擦リング309dはLCD取
り付け板金309aに圧接する。その結果、LCD取り
付け板金309aと摩擦リング309dとの間に摩擦力
が生じるようになる。
【0080】これにより、LCD取り付け板金309a
に摩擦力より大きい力が加えられるとLCD取り付け板
金309aがシャフト309eを回動中心として回動す
る。また逆に加えられた力が摩擦力よりも小さい場合、
LCD取り付け板金309aは回動せずもとの位置のま
ま保持される。
【0081】なお、本実施の形態において、フリースト
ップヒンジ309の摩擦力は、表示部300全体の重さ
(自重)により生じる力より大きくなるように設定され
ており、これにより操作者が操作力を加えていない時、
摩擦力の方が表示部300の重さにより生じる力よりも
大きいため、表示部300は任意の角度で保持されてい
る。
【0082】一方、操作者が表示部300をつかんで回
動させようと力を加え、操作者が加えた操作力と表示部
300の自重により生じる力の合計が、フリーストップ
ヒンジ309の摩擦力よりも大きくなった場合には、表
示部300は回動する。なお、このように表示部300
を回動させた後、操作者が手を離すと、表示部300の
自重により生じる力よりも摩擦力の方が大きいため、表
示部300は操作者が手を離した角度で保持される。
【0083】このように、フリーストップヒンジ309
のシャフト309eに、表示部300の自重では表示部
300(LCD取り付け板金309a)が回動すること
のない大きさの摩擦力により表示部300(LCD取り
付け板金309a)を任意の角度で保持する保持手段3
09Aを設け、この保持手段309Aにより表示部30
0を任意の回動角度で保持するようにすることにより、
確実に表示部300を任意の角度で保持することができ
る。
【0084】なお、このように構成され、表示部300
の角度を任意の位置で保持するチルト機構において、摩
擦リング309d、LCD取り付け板金309aとスト
ッパーリング309gの接触面には、動作を滑らかにす
るため、また互いの部材が摺動することにより生じる焼
きつきを防ぐため上記のような摩擦力を保持することが
できる範囲でグリス剤が塗られている。
【0085】ところで、図8に示すようにLCD取り付
け板金309aの先端にはストッパーリング309gに
向ってL字に曲がった凸形状部309fが設けられてお
り、ストッパーリング309gには、この凸形状部30
9fが入り込む不図示の凹形状部が設けられている。
【0086】ここで、例えば表示部300を起こすよう
に回動させ、この表示部300の回動に伴ってLCD取
り付け板金309aがシャフト309eを中心として反
時計回りの方向に回動すると、このLCD取り付け板金
309aの先端に設けられた凸形状部309fがストッ
パーリング309gの凹形状部内を移動するようにな
る。
【0087】そして、この後、表示部300が所定角度
まで回動すると、凸形状部309fが凹形状部の一方の
側壁面に当接し、この時点で表示部300の回動が阻止
される。これにより、表示部300を所定角度まで回動
させることができる。ここで、この凸形状部309fの
凹形状部における移動範囲を調整することによりフリー
ストップヒンジ309の回動角度範囲を規制することが
できる。なお、本実施の形態ではフリーストップヒンジ
309の回動角度範囲は30°としている。
【0088】次に、このような構成のストッパー機構に
よるフリーストップヒンジ309の回動角度規制動作に
ついて説明する。
【0089】表示部300に力を加えて表示部300を
回動させると、これに伴い表示部300を固定している
LCD取り付け板金309aがシャフト309eを中心
として回動し、先端の凸形状部309fもその動作にし
たがって回動する。そして、このように凸形状部309
fが回動し、ストッパーリング309gの凹形状部の一
方の側壁面に当接するとそれ以上動作させることが出来
なくなる。なお、表示部300を逆方向へ回転動作させ
たときは、ストッパーリング309gの凹形状部の他方
の側壁面に凸形状部309fが当接し、表示部300の
逆方向の回動動作が規制される。
【0090】前記のフリーストップヒンジ309のスト
ッパー機構のみであると、操作者が誤って動作角度範囲
以上に表示部300を起こそうとして力をかけた場合、
パネル取り付け板金309bあるいはLCD取り付け板
金309aが変形し、表示角度の規制が十分に出来ない
可能性がある。
【0091】そこで、本実施の形態においては、フリー
ストップヒンジ309の回動角度範囲を規制するストッ
パー機構のほか、図6に示すように第2回動角度規制手
段としてLCD下カバー303に複数の三角形状のリブ
303a,303bを設けるようにしている。
【0092】そして、このようなリブ303a,303
bを設けることにより、図9の(a)に示すように表示
部300を起こしたとき、操作パネル40と三角リブ3
03bとが接触している箇所303dの拡大図である
(b)に示すように三角リブ303bが操作パネル40
に接触するようになっており、これにより表示部300
の回動動作が規制される構成となっている。
【0093】このように、表示部300の動作角度範囲
を第1回動角度規制手段であるフリーストップヒンジの
ストッパー機構、及び第2回動角度規制手段であるLC
D下カバーの三角リブ303a,303bの計3箇所で
規制することにより、表示部300に無理な力が加わっ
ても確実に表示部300の回動角度範囲を規制すること
ができる。
【0094】次に、このような構成の表示部300の取
り付け方法について説明する。
【0095】図10は表示部300を操作パネル40に
組み込む方法を説明する図である。ここで、操作パネル
40には、同図に示すようにパネル取り付け板金309
bを組み込むための組み込み孔40aと、LCDケーブ
ル311、マルチキーケーブル312、インバータケー
ブル313及びグランド線314を組み込むための組み
込み孔40bと、回転中心軸303cを組み込むための
組み込み孔穴40cが設けられている。
【0096】そして、表示部300を操作パネル40に
組み込む場合は、まず最初に表示部300を斜めに傾
け、パネル取り付け板金309bのL字に曲がった先を
組み込み孔40aに通し、次に表示部300をまっすぐ
に戻しながらLCDケーブル311、マルチキーケーブ
ル312、インバータケーブル313、グランド線31
4を組み込み孔40bに通し、回転中心軸303cを組
み込み孔40cに通す。この後、操作パネル40を裏返
し図11に示すように、パネル取り付け板金309bを
操作パネル40にねじで固定する。
【0097】ところで、このようにパネル取り付け板金
309bを操作パネル40にねじで固定する前、回転中
心軸部303cを操作パネル40の底面に形成された取
り付け部315に取り付けるようにしている。ここで、
取り付け部315には、図12に示すように回転中心軸
303cに対応した位置に同形状のU溝形状が形成され
ている3本のリブ40d,40e,40fが配置されて
おり、パネル取り付け板金309bを固定する前に、こ
のU溝に回転中心軸303cの左端、中央、右端部をそ
れぞれはめ込むようにしている。
【0098】一方、このようにU溝に回転中心軸303
cを嵌め込んだ状態でパネル取り付け板金309bを操
作パネル40にねじで固定した後、操作パネル40の底
面に図13に示すようにカバー部材であるLCDホルダ
39を取り付けるようにしている。
【0099】ここで、このLCDホルダ39の、操作パ
ネル40に配置された3本のリブ40d,40e,40
fに対応した位置にリブがそれぞれ配置されており、こ
れによりLCDホルダ39を取り付けると、それぞれの
ホルダ側のリブは、図14に示すように3本のリブ40
d,40e,40fのU溝を塞ぐようになる。なお、同
図においては、リブ40eとこれに対応して設けられた
ホルダ側のリブ39aのみを図示している。
【0100】そして、このように操作パネル40に配置
されたリブ40d,40e,40fのU溝をホルダ側の
リブにより塞ぐことにより、U溝に嵌め込まれた回転中
心軸303cがU溝から外れたり位置がずれないように
することができる。
【0101】ところで、このLCDホルダ39は、図1
1に示すフリーストップヒンジ309に臨む位置まで延
在するように形成されており、さらにこのフリーストッ
プヒンジ309に臨む位置が皿形状となっている。ここ
で、このようにリーストップヒンジ309に臨む位置を
皿形状とすることにより、既述したようにフリーストッ
プヒンジ309の摺動面に塗られたグリス剤が落下して
も、このグリス剤をこの回収部を構成する皿形状により
受け止めることができる。
【0102】そして、このようにグリス剤を受け止める
ことにより、グリス剤がその下方に位置する制御基板3
5上に落ちることなく、また他の部分にグリス剤が広が
ることがないようにすることができる。
【0103】さらに、このLCDホルダ39を取り付け
ることにより、ファクシミリ装置1の後部斜視図である
図15に示すように表示部300を操作パネル40に組
み込む際に必要だった組み込み孔40a,40b,40
cを塞ぐことができる。そして、このように組み込み孔
40a,40b,40cを塞ぐことにより、組み込み孔
40a,40b,40cから指が装置内部に挿入される
ことや、異物が装置内部の制御基板35に入ることのな
いようすることができる。
【0104】このように、LCDホルダ39は、表示部
300の回転中心軸303cの位置を固定する機能、フ
リーストップヒンジ309のグリス剤が落下しても制御
基板35上に落下するのを防ぐ機能、装置外部からクリ
ップやホッチキスの針などの異物が制御基板35上に落
下するのを防ぐ機能という複数の機能を有している。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、表
示手段を装置本体に回動可能に保持すヒンジ部の軸に、
表示手段が自重では回動することのない大きさの摩擦力
により表示手段を保持する保持手段を設けることによ
り、確実に表示部を任意の角度で保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置を備えたフ
ァクシミリ装置の斜視図。
【図2】上記ファクシミリ装置の略断面図。
【図3】上記ファクシミリ装置のインクカートリッジ取
り出し動作を説明する図。
【図4】上記ファクシミリ装置のハンドスキャナ取り出
し動作を説明する図。
【図5】上記ファクシミリ装置の操作部上のキー配置を
示す図。
【図6】上記表示装置の表示部の構成を示す斜視図。
【図7】上記表示部の分解斜視図。
【図8】上記表示部に設けられたフリーストップヒンジ
の構成を説明する図。
【図9】上記表示部に設けられた三角リブによる表示部
の回動角度規制動作を説明する図。
【図10】上記表示部を操作パネルに組み込む方法を説
明する図。
【図11】上記表示部を操作部に取り付けたときの状態
を示す操作パネルの底面図。
【図12】上記操作パネルの底面に設けられた取り付け
部に操作部の回転中心軸を取り付けたときの様子を示す
図。
【図13】上記操作パネルの底面にLCDホルダを取り
付けたときの状態を示す図。
【図14】上記LCDホルダにより操作部の回転中心軸
を保持した状態を示す図。
【図15】上記ファクシミリ装置の後部斜視図。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 4 操作部 1B 原稿画像読取部 1C 画像記録部 39 LCDホルダ 39a リブ 40 操作パネル 40a,40b,40c 組み込み孔 40d,40e,40f リブ 300A 表示装置 300 表示部 303 LCD下カバー 303a,303b 三角リブ 303c 回転中心軸 309 フリーストップヒンジ 309A 保持手段 309a LCD取り付け板金 309b パネル取り付け板金 309d 摩擦リング 309e シャフト 309f 凸形状部 309g ストッパーリング 315 取り付け部 305 インバータ基板 308 LCDモジュール
フロントページの続き (72)発明者 永原 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA02 AA05 AB23 AD01 AD06 BA01 5G435 BB12 CC12 EE02 EE05 EE13 EE17 GG41 KK02 LL12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を表示する表示部を装置本体に回動
    可能に設けた表示装置において、 前記表示部の下端に設けられ、前記表示部に固定される
    第1固定部材と、前記装置本体に固定される第2固定部
    材と、前記第1固定部材を前記第2固定部材に対して回
    動自在に軸支する軸とを有し、前記表示部を前記装置本
    体に回動可能に保持するヒンジ部と、 前記ヒンジ部の軸に設けられ、前記第1固定部材を任意
    の回動角度で保持することにより前記表示部を任意の回
    動角度で保持する保持手段と、 を備え、 前記保持手段は、摩擦力により前記第1固定部材を任意
    の回動角度で保持し、かつ前記摩擦力は前記表示部の自
    重では前記第1固定部材が回動することのない大きさの
    ものであることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、前記第1固定部材に圧
    接し、前記第1固定部材との間に前記摩擦力を発生させ
    る圧接部材を備えたものであることを特徴とする請求項
    1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒンジ部に設けられ、前記第1固定
    部材の回動角度が所定角度となると、該第1固定部材の
    回動を規制して前記表示部の回動角度を規制する第1回
    動角度規制手段と、 前記表示部の下端に設けられ、前記表示部の回動角度が
    所定角度となると、前記装置本体に当接して前記表示部
    の回動角度を規制する第2回動角度規制手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ヒンジ部の第1固定部材を前記表示
    部の下端の一側部に固定し、前記表示部の下端の他側部
    に前記ヒンジ部の軸と同軸上に前記表示部を前記装置本
    体に軸支する軸部を設けたことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記装置本体に前記軸部を軸支する軸受
    け部を設け、前記軸受け部には前記軸部を回転自在に支
    持するための溝を有するリブが設けられていることを特
    徴とする請求項4記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記リブの溝から前記軸部が外れないよ
    うに前記溝を塞ぐカバー部材を備えたことを特徴とする
    請求項5記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記装置本体に、該装置本体に前記表示
    部を組み込む際、前記ヒンジ部を組み込むための組み込
    み孔と前記表示部の軸部を組み込むための組み込み孔を
    形成し、前記組み込み孔を前記カバー部材により塞ぐこ
    とを特徴とする請求項6記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記カバー部材を前記ヒンジ部の下方ま
    で延在させ、該カバー部材の前記ヒンジ部に臨む位置に
    前記ヒンジ部から落下するグリス剤を回収するための回
    収部を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の表
    示装置。
  9. 【請求項9】 前記表示部はカラー液晶表示素子とイン
    バータ回路基板とを備えていることを特徴とする請求項
    項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 原稿画像を読み取る原稿画像読取部
    と、画像記録部と、請求項1乃至9のいずれか1項に記
    載の表示装置を備えたことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  11. 【請求項11】 インターネットに接続する接続手段
    と、インターネット経由で電子メールの送受信を行う電
    子メール通信手段と、インターネット上の情報を取得す
    る情報通信手段とを有することを特徴とする請求項10
    記載のファクシミリ装置。
  12. 【請求項12】 受信した画像および送信する画像を前
    記表示部に表示する機能を有することを特徴とする請求
    項10又は11記載のファクシミリ装置。
  13. 【請求項13】 カラー画像の送受信手段を有し、受信
    した画像および送信する画像を前記表示部に表示する機
    能を有することを特徴とする請求項10又は11記載の
    ファクシミリ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011186212A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Toshiba Tec Corp 電子機器
JP2018154045A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
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JP7277854B1 (ja) * 2022-12-23 2023-05-19 富士通クライアントコンピューティング株式会社 筐体における表示装置の配置構造

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