JP2003272836A - 吸湿薄膜を具えた発光装置及び形成する吸湿薄膜の製造方法 - Google Patents

吸湿薄膜を具えた発光装置及び形成する吸湿薄膜の製造方法

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卓▲ふぇ▼ 周
Meitoku Rin
明徳 林
Eisho Kyu
永昇 邱
Genshi Ko
彦士 黄
Sanho Rin
三寶 林
Hojo So
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿薄膜を具えた発光装置及び形成する吸湿
薄膜の製造方法。 【解決手段】 基板上に順に、下部電極、発光層及び対
向電極を形成した後、作業室内に入れ、作業室内にフィ
ードチャネルを設け、バリウム、マグネシウム或いはカ
ルシウムをフィードチャネルにより対向電極に向け、フ
ィードチャネル内に適量の酸素ガスを存在させ、該酸素
ガスがバリウム、マグネシウム或いはカルシウムを対向
電極表面に形成させたい時に、バリウム、マグネシウム
或いはカルシウムと化合作用を起こし、酸化バリウム、
酸化マグネシウム或いは酸化カルシウムの吸湿薄膜を発
生し、且つ自然に対向電極表面に形成し、吸湿薄膜が隔
離密封層内に存在する水分湿気を吸収でき、これにより
水分が有機層に影響或いは損害を与えないようにし、ダ
ークポイントの発生を抑制し、発光装置の作業の信頼度
を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一種の吸湿薄膜を具
えた発光装置及び形成する吸湿薄膜の製造方法に係り、
特に、バリウム、マグネシウム或いはカルシウムを対向
電極表面に蒸着する時に更に酸素ガスと化合作用を起こ
させて酸化バリウム、酸化マグネシウム或いは酸化カル
シウムの吸湿薄膜を発生させ、且つ自然に対向電極表面
に形成し、これにより、ダークポイント抑制と発光装置
の作業の信頼性を確保できるようにする、吸湿薄膜を具
えた発光装置及び形成する吸湿薄膜の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】有機EL装置(organic ele
ctroluminescent device)は、
大きな視野角度、低い応答時間、薄いディスプレイの厚
さ、低電力消耗、簡単な製造工程、耐衝撃、バックライ
ト不要、及びフルカラー光源を発射できるという長所を
有し、このため新時代の表示パネルにあって各方面の注
目を集め、使用されている。
【0003】図1は周知の有機EL装置の構造断面図で
あり、それは基板11上に、下部電極12(trans
parent electrode)が形成され、且つ
下部電極11の適当な位置に、順に蒸着により、ホール
注入層(hole injection laye
r)、ホール伝送層(hole transport
layer)、有機発射層(organic emit
ting layer)或いは電子伝送層(elect
ron transport layer)を含む有機
層13、対向電極14(opposed electr
ode)、及び隔離密封ケース15が形成されている。
有機EL発光装置は、二つの電極11、14が個別に発
生する電子或いは正孔を有機層13内に結合させて有機
発射層を励起して光源を発射し、この過程中にあって熱
の発生を防止することはできず、この熱が隔離密封ケー
ス15内の水分(moisture)と結合すると、有
機層13表面に酸化現象が形成され及びダークポイント
(dark poit)が発生する。このダークポイン
トの存在は有機EL装置の発光強度と発光均一性の発光
品質に影響を与え、厳重な場合は大幅に有機EL装置の
使用寿命を短縮した。ダークポイントの発生する顕像欠
点を解決するため、業界では各種の有機EL装置の構造
を研究開発しており、例えば日本特許第JP−A−36
3890号或いは第JP−A−5−114486号に記
載のものは、隔離密封ケース15内に液体炭化フッ素
(liquid fluorinated carbo
n)を入れ、これにより有効に発光時に発生する熱を除
去している。また日本特許第JP−A−5−41281
号に記載の技術によると、隔離密封ケース15内にあっ
て、合成ゼオライト(synthetic zeoli
te)等の液体脱水剤(dehydrating ag
ent)を液体炭化フッ素中に混合し、並びにこれによ
り装置周辺の水分を中和除去するようにしている。
【0004】上述の各特許は、いずれもダークポイント
の発生に対してそれを減らす効果を有している。しか
し、使用される炭化フッ素等の脱水剤はいずれも液体と
して存在し、工程上、一定の困難があり、ICの整合と
製造コストの削減には不利であった。
【0005】このため、第2種の有機EL装置の構造が
あり、それは図2に示される米国特許第5,882,7
61号に記載の構造であり、それは、吸湿薄膜17(d
rying film)を隔離密封ケース(seali
ng case)15の内表面に固定し、且つ対向電極
14と内部間隙(internal space)19
を形成し、個体形式で存在する吸湿薄膜17により隔離
密封ケース15内に存在する水分を吸収し、ダークポイ
ント発生を抑制する効果を達成する。
【0006】しかしこの特許は前述の従来の技術の一部
の欠点を解決するが、このような発光装置の技術中には
尚も以下のような欠点があった。 1.吸湿薄膜が有機層及び対向電極の垂直延伸方向に固
定され、もし装置が外力の衝撃を受けて吸湿薄膜が脱落
すると、脱落の作用力により直接対向電極或いは有機層
に衝突し、装置を損傷するだけでなく、その使用寿命を
短縮した。 2.吸湿薄膜を対向電極表面に設けることができない最
も主要な原因は吸湿薄膜を対向電極表面に形成する時、
その作業温度が高すぎることにある。テストによるとそ
の作業温度はいずれも2000℃以上であり、このよう
な高温が厳重に有機層の作業信頼性及び生産の歩留りに
影響を与えた。 3.隔離密封ケースのケース体に先行して吸湿薄膜を設
け、さらに発光装置の周縁に取り付ける方法が利用され
ているが、これは製造工程が煩瑣であり、且つ装置の体
積を有効に縮小できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このため、上述の各種
の周知の発光装置の発生する問題に対して、新規な解決
方法を提供し、吸湿薄膜を直接対向電極表面に形成でき
るようにし、有機層の作業信頼性に影響或いは損害を及
ぼさず、また有効にダークポイントの発生を抑制でき、
使用寿命を延長できるようにすることが、本発明の重点
である。
【0008】本発明の主要な目的は、一種の吸湿薄膜の
製造方法を提供することにあり、該方法によると、バリ
ウム、マグネシウム或いはカルシウムの形成したい物質
を、対向電極表面に形成したい時、さらに酸素ガスと化
合作用を起こさせ、並びに自然に対向電極表面に形成
し、これにより大幅に製造時の作業温度を下げ、発光装
置の作業信頼性を確保し、また、有効に製品の歩留りを
アップする。
【0009】本発明の次の目的は、一種の吸湿薄膜を具
えた発光装置を提供することにあり、それは、大幅に工
程温度を下げた状況にあって、吸湿薄膜が自然に対向電
極表面に形成され、吸湿薄膜が外力の衝撃を受けて脱落
する時の発光装置に対する損壊の恐れがなく、また発光
装置内の乾燥環境を確保でき、ダークポイントの発生を
抑制し、発光装置の使用寿命を延長した装置である。
【0010】本発明のまた一つの目的は、一種の吸湿薄
膜を具えた発光装置を提供することにあり、それは、吸
湿薄膜が自然に対向電極表面に形成されたことにより、
製造工程を簡素化して製造コスト支出を減らし、また、
大幅に製品体積を減らした装置である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、吸湿
薄膜を具えた発光装置の製造方法において、基板上に順
に下部電極、発光層及び対向電極を形成し、形成待機物
質をフィードチャネルで対向電極に対向させ、フィード
チャネル内に適当なガスを存在させ、形成待機物質を対
向電極表面に形成したい時に、該ガスを該形成待機物質
と作用させて吸湿薄膜を形成させ、これにより吸湿薄膜
を対向電極表面に自然形成させることを特徴とする、吸
湿薄膜を具えた発光装置の製造方法としている。請求項
2の発明は、請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光装
置の製造方法において、形成待機物質を、アルカリ金
属、アルカリ土金属及びその組合せ物の一つより選択す
ることを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の製造
方法としている。請求項3の発明は、請求項1に記載の
吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法において、形成待
機物質を、バリウム、マグネシウム或いはカルシウム及
びその組合せ物の一つより選択することを特徴とする、
吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法としている。請求
項4の発明は、請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光
装置の製造方法において、ガスを酸素ガスとすることを
特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法とし
ている。請求項5の発明は、請求項1に記載の吸湿薄膜
を具えた発光装置の製造方法において、吸湿薄膜を、酸
化バリウム、酸化マグネシウム或いは酸化カルシウム及
びその組合せ物より選択することを特徴とする、吸湿薄
膜を具えた発光装置の製造方法としている。請求項6の
発明は、請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光装置の
製造方法において、吸湿薄膜を作業室により対向電極表
面に形成し、該作業室内にあってガスフィードチャネル
をフィードチャネルに連設し、並びにこれによりガスフ
ィーダ内に存在するガスをフィードチャネルに提供する
ことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方
法としている。請求項7の発明は、請求項6に記載の吸
湿薄膜を具えた発光装置の製造方法において、作業室内
に対向電極両側の近隣に位置する少なくとも一つの隔離
リブを設けたことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光
装置の製造方法としている。請求項8の発明は、請求項
1に記載の吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法におい
て、形成待機物質を蒸着或いはスパッタのいずれかの方
式でフィードチャネルに進入させることを特徴とする、
吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法としている。請求
項9の発明は、吸湿薄膜を具えた発光装置において、基
板と、該基板表面に形成された少なくとも一つの下部電
極とされ、一部表面に有機層が横設され、また、有機層
の表面に対向電極が設けられた、上記下部電極と、形成
待機物質を対向電極表面に形成したい時に、形成待機物
質にガスを作用させることにより、該対向電極表面に自
然形成される、吸湿薄膜と、を具えたことを特徴とす
る、吸湿薄膜を具えた発光装置としている。請求項10
の発明は、請求項9に記載の吸湿薄膜を具えた発光装置
において、形成待機物質を、アルカリ金属、アルカリ土
金属及びその組合せ物の一つより選択することを特徴と
する、吸湿薄膜を具えた発光装置としている。請求項1
1の発明は、請求項9に記載の吸湿薄膜を具えた発光装
置において、形成待機物質を、バリウム、マグネシウム
或いはカルシウム及びその組合せ物の一つより選択する
ことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置としてい
る。請求項12の発明は、請求項9に記載の吸湿薄膜を
具えた発光装置において、ガスを酸素ガスとすることを
特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置としている。請
求項13の発明は、請求項9に記載の吸湿薄膜を具えた
発光装置において、吸湿薄膜を、酸化バリウム、酸化マ
グネシウム或いは酸化カルシウム及びその組合せ物より
選択することを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置
としている。請求項14の発明は、請求項9に記載の吸
湿薄膜を具えた発光装置において、基板、下部電極、有
機層、対向電極及び吸湿薄膜の表面に隔離密封層を具え
たことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置として
いる。請求項15の発明は、吸湿薄膜を具えた発光装置
において、基板と、該基板表面に形成された少なくとも
一つの下部電極とされ、一部表面に有機層が横設され、
また、有機層の表面に対向電極が設けられた、上記下部
電極と、該対向電極表面に設けられて水分、湿気を吸収
する機能を有する吸湿薄膜と、を具えたことを特徴とす
る、吸湿薄膜を具えた発光装置としている。請求項16
の発明は、請求項15に記載の吸湿薄膜を具えた発光装
置において、吸湿薄膜を、酸化バリウム、酸化マグネシ
ウム或いは酸化カルシウム及びその組合せ物より選択形
成したことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置と
している。請求項17の発明は、請求項15に記載の吸
湿薄膜を具えた発光装置において、基板、下部電極、有
機層、対向電極及び吸湿薄膜の表面に隔離密封層を具え
たことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置として
いる。請求項18の発明は、吸湿薄膜形成の製造方法に
おいて、形成待機物質をフィードチャネルで作用待機装
置に対向させ、フィードチャネル内に適量のガスを存在
させ、形成待機物質を作用待機装置表面に形成したい時
に、該ガスを該形成待機物質と作用させて吸湿薄膜を発
生させ、これにより吸湿薄膜を作用待機装置の表面に自
然形成させることを特徴とする、吸湿薄膜形成の製造方
法としている。請求項19の発明は、請求項18に記載
の吸湿薄膜形成の製造方法において、形成待機物質を、
アルカリ金属、アルカリ土金属及びその組合せ物の一つ
より選択することを特徴とする、吸湿薄膜形成の製造方
法としている。請求項20の発明は、請求項18に記載
の吸湿薄膜形成の製造方法において、形成待機物質を、
バリウム、マグネシウム或いはカルシウム及びその組合
せ物の一つより選択することを特徴とする、吸湿薄膜形
成の製造方法としている。請求項21の発明は、請求項
18に記載の吸湿薄膜形成の製造方法において、ガスを
酸素ガスとすることを特徴とする、吸湿薄膜形成の製造
方法としている。請求項22の発明は、請求項18に記
載の吸湿薄膜形成の製造方法において、吸湿薄膜を、酸
化バリウム、酸化マグネシウム或いは酸化カルシウム及
びその組合せ物より選択することを特徴とする、吸湿薄
膜形成の製造方法としている。請求項23の発明は、請
求項18に記載の吸湿薄膜形成の製造方法において、吸
湿薄膜を作業室により対向電極表面に形成し、該作業室
内にあってガスフィードチャネルをフィードチャネルに
連設し、並びにこれによりガスフィーダ内に存在するガ
スをフィードチャネル内に提供することを特徴とする、
吸湿薄膜形成の製造方法としている。請求項24の発明
は、請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製造方法におい
て、作業室内に作業待機装置両側の近隣に位置する少な
くとも一つの隔離リブを設けたことを特徴とする、吸湿
薄膜形成の製造方法としている。請求項25の発明は、
請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製造方法において、
形成待機物質を蒸着或いはスパッタのいずれかの方式で
フィードチャネル内に進入させることを特徴とする、吸
湿薄膜形成の製造方法としている。
【0012】
【発明の実施の形態】図3及び図4はそれぞれ本発明の
好ましい実施例の吸湿薄膜形成時の工程表示図及び発光
装置の構造断面図である。図示されるように、まず、基
板41の一部或いは全部の表面に少なくとも一つの透明
材料(例えばITO、IZO、或いはその他の透明薄金
属)で形成した下部電極43を形成し、更に一般の蒸着
或いはスパッタ等の膜形成方式により下部電極43の一
部表面に、順に、少なくとも一つの有機発射層を具えた
有機層45と対向電極47を形成する。その後、作業室
31内に入れ、作業室31内に、形成待機物質37、例
えばアルカリ金属、或いはバリウム、マグネシウム或い
はカルシウムその他のアルカリ土金属を、放置する対応
地点及び角度が自然に形成するフィードチャネル375
により対向電極47に対向するように、入れる。
【0013】パワーサプライ38で電源供給開始し、並
びに加熱装置39により作業室31内の作業温度を上げ
て形成待機物質37に蒸着或いはスパッタ方式でフィー
ドチャネル375に向けて材料をシャワーさせる時、作
業室のガスフィーダ35が作業室内でガス355が自然
に形成するガスフィードチャネル32がフィードチャネ
ル375に向けて適量のガス355、例えば酸素ガスを
提供する。
【0014】酸素ガス355はバリウム、マグネシウム
或いはカルシウム37が対向電極47に形成される前
に、先行してバリウム、マグネシウム或いはカルシウム
と化合作用を起こし、水分、湿気を吸収する機能を有す
る酸化バリウム、酸化マグネシウム或いは酸化カルシウ
ムの吸湿薄膜49となり、並びに自然に対向電極47表
面に形成され、これは図4に示されるとおりである。
【0015】このような吸湿薄膜47の材質が水分と結
合する時は、化学吸収(chemially abso
rb)に属し、ゆえに一旦吸収後には水分子を再釈放す
ることがなく、これにより有機層45周縁の乾燥環境要
求を確保し、ダークポイントの発生を抑制し、発光装置
の信頼性の確保と使用寿命の延長に大きく役立つ。
【0016】その後、さらに基板41、下部電極43、
有機層45、対向電極47及び吸湿薄膜49の露出表面
に隔離密封ケース或いは隔離密封層48を形成すれば、
吸湿薄膜49を直接対向電極47表面に形成した発光装
置が完成し、パッケージ等の製造フローを簡素化できる
だけでなく、有効に装置の体積を縮小できる。
【0017】本発明は周知の技術とは異なり、酸化バリ
ウム、酸化マグネシウム或いは酸化カルシウム等の吸湿
薄膜49製品を直接対向電極47表面に蒸着或いはスパ
ッタし、バリウム、マグネシウム或いはカルシウムの形
成したい物質37を先行して加熱処理し、並びに対向電
極47の表面に形成する時にさらに酸素ガス355と化
合することにより、その作業温度を大幅に下げ、その作
業温度はテストによると僅かに400℃程度であり、周
知の、製品を直接形成する作業温度2000℃に較べ、
作業温度の低下は明らかであり、これにより、発光装置
有機層45を損壊させない目的を達成する。
【0018】当然、酸素ガス355の存在は有機層45
に対して少なからぬ弊害があるため、作業室31内の酸
素ガス355の供給の適量に注意しなければならないほ
か、作業室31内に少なくとも一つの隔離リブ33を、
対向電極47の近隣にあって接触するように設け、吸湿
薄膜47製造時に有効に酸素ガス355の有機層45に
接触する確率を減らす。
【0019】上述の実施例はいずれも発光装置を説明の
装置としているが、このような吸湿薄膜の製造方法は発
光装置(OLED或いはLED)に限られるわけではな
く、水分或いは高温が引き起こす作用により損害を受け
る装置或いは素子のいずれにも、本発明に記載の技術を
適用することができる。
【0020】
【発明の効果】総合すると、本発明は吸湿薄膜を具えた
発光装置及び形成する吸湿薄膜の製造方法を提供し、そ
れは、バリウム、マグネシウム或いはカルシウム等の物
質に、対向電極表面に蒸着させたい時に酸素ガスと化合
作用を形成させ、酸化バリウム、酸化マグネシウム或い
は酸化カルシウム等の吸湿薄膜を発生させ、且つ自然に
対向電極表面に形成させ、これによりダークポイントの
発生を抑制し発光装置の作業信頼度を確保する。ゆえに
本発明は新規性、進歩性及び産業上の利用価値を有する
発明であり、特許の要件を具備している。
【0021】なお、以上の実施例は本発明の実施範囲を
限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の
修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属する
ものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知の有機EL発光装置の構造断面図である。
【図2】もう一種の周知の有機EL発光装置の構造断面
図である。
【図3】本発明の好ましい実施例の吸湿薄膜形成時の工
程表示図である。
【図4】本発明の好ましい実施例の構造断面図である。
【符号の説明】
11 基板 12 下部電極 13 有機層 14 対向電極 15 隔離密封ケース 17 吸湿薄膜 18 シールパッド 19 内部間隙 31 作業室 32 ガスフィードチャネル 33 隔離リブ 35 ガスフィーダ 355 ガス 37 形成待機金属 375 フィードチャネル 38 パワーサプライ 39 加熱装置 41 基板 43 下部電極 45 有機層 47 対向電極 48 隔離密封層 49 吸湿薄膜
フロントページの続き (72)発明者 黄 彦士 台湾台中縣豐原市中正路695巷13號15樓 (72)発明者 林 三寶 台湾桃園縣中▲れき▼市民權路三段75巷61 弄26號 (72)発明者 莊 豐如 台湾新竹市竹光路78巷11弄23號 Fターム(参考) 3K007 AB08 AB11 AB13 AB18 BB05 DB03 FA01 FA02

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法に
    おいて、 基板上に順に下部電極、発光層及び対向電極を形成し、 形成待機物質をフィードチャネルで対向電極に対向さ
    せ、フィードチャネル内に適当なガスを存在させ、形成
    待機物質を対向電極表面に形成したい時に、該ガスを該
    形成待機物質と作用させて吸湿薄膜を形成させ、これに
    より吸湿薄膜を対向電極表面に自然形成させることを特
    徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光
    装置の製造方法において、形成待機物質を、アルカリ金
    属、アルカリ土金属及びその組合せ物の一つより選択す
    ることを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光
    装置の製造方法において、形成待機物質を、バリウム、
    マグネシウム或いはカルシウム及びその組合せ物の一つ
    より選択することを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光
    装置の製造方法において、ガスを酸素ガスとすることを
    特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光
    装置の製造方法において、吸湿薄膜を、酸化バリウム、
    酸化マグネシウム或いは酸化カルシウム及びその組合せ
    物より選択することを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発
    光装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光
    装置の製造方法において、吸湿薄膜を作業室により対向
    電極表面に形成し、該作業室内にあってガスフィードチ
    ャネルをフィードチャネルに連設し、並びにこれにより
    ガスフィーダ内に存在するガスをフィードチャネルに提
    供することを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の吸湿薄膜を具えた発光
    装置の製造方法において、作業室内に対向電極両側の近
    隣に位置する少なくとも一つの隔離リブを設けたことを
    特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の吸湿薄膜を具えた発光
    装置の製造方法において、形成待機物質を蒸着或いはス
    パッタのいずれかの方式でフィードチャネルに進入させ
    ることを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 吸湿薄膜を具えた発光装置において、 基板と、 該基板表面に形成された少なくとも一つの下部電極とさ
    れ、一部表面に有機層が横設され、また、有機層の表面
    に対向電極が設けられた、上記下部電極と、 形成待機物質を対向電極表面に形成したい時に、形成待
    機物質にガスを作用させることにより、該対向電極表面
    に自然形成される、吸湿薄膜と、 を具えたことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の吸湿薄膜を具えた発
    光装置において、形成待機物質を、アルカリ金属、アル
    カリ土金属及びその組合せ物の一つより選択することを
    特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の吸湿薄膜を具えた発
    光装置において、形成待機物質を、バリウム、マグネシ
    ウム或いはカルシウム及びその組合せ物の一つより選択
    することを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の吸湿薄膜を具えた発
    光装置において、ガスを酸素ガスとすることを特徴とす
    る、吸湿薄膜を具えた発光装置。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載の吸湿薄膜を具えた発
    光装置において、吸湿薄膜を、酸化バリウム、酸化マグ
    ネシウム或いは酸化カルシウム及びその組合せ物より選
    択することを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装置。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の吸湿薄膜を具えた発
    光装置において、基板、下部電極、有機層、対向電極及
    び吸湿薄膜の表面に隔離密封層を具えたことを特徴とす
    る、吸湿薄膜を具えた発光装置。
  15. 【請求項15】 吸湿薄膜を具えた発光装置において、 基板と、 該基板表面に形成された少なくとも一つの下部電極とさ
    れ、一部表面に有機層が横設され、また、有機層の表面
    に対向電極が設けられた、上記下部電極と、 該対向電極表面に設けられて水分、湿気を吸収する機能
    を有する吸湿薄膜と、 を具えたことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の吸湿薄膜を具えた
    発光装置において、吸湿薄膜を、酸化バリウム、酸化マ
    グネシウム或いは酸化カルシウム及びその組合せ物より
    選択形成したことを特徴とする、吸湿薄膜を具えた発光
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の吸湿薄膜を具えた
    発光装置において、基板、下部電極、有機層、対向電極
    及び吸湿薄膜の表面に隔離密封層を具えたことを特徴と
    する、吸湿薄膜を具えた発光装置。
  18. 【請求項18】 吸湿薄膜形成の製造方法において、 形成待機物質をフィードチャネルで作用待機装置に対向
    させ、フィードチャネル内に適量のガスを存在させ、形
    成待機物質を作用待機装置表面に形成したい時に、該ガ
    スを該形成待機物質と作用させて吸湿薄膜を発生させ、
    これにより吸湿薄膜を作用待機装置の表面に自然形成さ
    せることを特徴とする、吸湿薄膜形成の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製
    造方法において、形成待機物質を、アルカリ金属、アル
    カリ土金属及びその組合せ物の一つより選択することを
    特徴とする、吸湿薄膜形成の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製
    造方法において、形成待機物質を、バリウム、マグネシ
    ウム或いはカルシウム及びその組合せ物の一つより選択
    することを特徴とする、吸湿薄膜形成の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製
    造方法において、ガスを酸素ガスとすることを特徴とす
    る、吸湿薄膜形成の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製
    造方法において、吸湿薄膜を、酸化バリウム、酸化マグ
    ネシウム或いは酸化カルシウム及びその組合せ物より選
    択することを特徴とする、吸湿薄膜形成の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製
    造方法において、吸湿薄膜を作業室により対向電極表面
    に形成し、該作業室内にあってガスフィードチャネルを
    フィードチャネルに連設し、並びにこれによりガスフィ
    ーダ内に存在するガスをフィードチャネル内に提供する
    ことを特徴とする、吸湿薄膜形成の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製
    造方法において、作業室内に作業待機装置両側の近隣に
    位置する少なくとも一つの隔離リブを設けたことを特徴
    とする、吸湿薄膜形成の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項18に記載の吸湿薄膜形成の製
    造方法において、形成待機物質を蒸着或いはスパッタの
    いずれかの方式でフィードチャネル内に進入させること
    を特徴とする、吸湿薄膜形成の製造方法。
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