JP2003272367A - 携帯型ハードディスク装置 - Google Patents

携帯型ハードディスク装置

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JP2003272367A
JP2003272367A JP2002069347A JP2002069347A JP2003272367A JP 2003272367 A JP2003272367 A JP 2003272367A JP 2002069347 A JP2002069347 A JP 2002069347A JP 2002069347 A JP2002069347 A JP 2002069347A JP 2003272367 A JP2003272367 A JP 2003272367A
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hard disk
case
disk device
portable hard
housing
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JP2002069347A
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Yuichi Matsumoto
裕一 松本
Ichiro Igarashi
一郎 五十嵐
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐衝撃性に優れ、高所、深海などの高気圧下
でも動作可能で、小型軽量な、携帯型ハードディスク装
置を提供する。 【解決手段】 携帯型ハードディスク装置は、磁気ディ
スク、磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを保持し移動させる
アーム機構、及びアーム機構の動作を制御する回路部を
収納したケース4と、該ケース4を収納する筐体5を備
え、ケース4と筐体5との間に設置する衝撃吸収材6が
ケース4の外表面積の2〜50%と接触する構成にした
携帯型ハードディスク装置200、及び該ハードディス
ク装置200を受容可能な形態をなした受容部、と該ハ
ードディスク装置200の端子57と接触可能な突起端
子を備えた携帯型ハードディスク装置200用カプッリ
ング装置とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯型ハードディス
ク装置に関する。さらに詳しくは、耐衝撃性に優れ、高
所などの低気圧下や、深海などの高気圧下でも動作可能
で、軽量な、携帯型ハードディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置には、パーソナルコ
ンピュータや、オーディオ装置などの情報処理装置の中
に内蔵された内蔵型と、情報処理装置の外部端子からケ
ーブル等で接続して使用する外付型とがある。外付型の
ハードディスク装置は通常、デスク等の上に設置固定し
て使用される。内蔵型のハードディスク装置は、情報処
理装置と伴に携帯されることがある。しかしながらハー
ドディスク装置のみを携帯することはいままでほとんど
なかった。近年、映像、音楽、その他のデジタル情報デ
ータを高速通信処理することが可能になったが、それで
も大容量のデータを送受信するには時間を要する。デー
タの持ち運びを可能にしたものとして、フレキシブルデ
ィスク、光ディスク、メモリーカードなどが知られてい
るが、持ち運び可能なデータ量は限られている。そのた
め、ギガオーダーの大容量データを気軽に持ち運びで
き、望みの場所でそのデータを処理することができる携
帯型ハードディスク装置が望まれている。
【0003】ハードディスク装置は、磁気ディスクと、
磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを保持し移動させるアーム
機構、及びアーム機構の動作を制御する回路部が少なく
とも含まれ、それらがケースに収納されているものであ
る。ハードディスク装置のケースは、通常、塵、埃、水
蒸気などが内部に入らないような、密閉構造(ウインチ
ェスター型)になっている。密閉構造になっているため
大気圧の変化によって、ケースが変形し、磁気ヘッドの
位置決めに狂いが生じる。従って、通常のハードディス
ク装置は、規定気圧内であれば正常動作するが、規定気
圧範囲外になる、高所、深海などでは正常動作しない。
【0004】携帯型パーソナルコンピュータなどに内蔵
される内蔵型ハードディスク装置は、該装置側面と、パ
ーソナルコンピュータの筐体との間に防振ゴムや振動/
衝撃吸収材を設けて、パーソナルコンピュータを携行し
たときに予測される衝撃に耐え得るようにされている
(特開平3−241583号公報、特開平11−242
881号公報)。耐衝撃性をより高くしようとすれば衝
撃吸収材の体積を大きくすればよいが、装置の小型化が
実現できない。ハードディスク装置を内蔵した携帯型パ
ーソナルコンピュータはハードディスク装置以外の部分
があるので手軽な携行ができるほど十分に小型軽量でな
い、手提げで振り回したりというようなことをされるこ
とは少ない。そのため、ハードディスク装置を内蔵した
携帯型情報処理装置の耐衝撃性に対する要求レベルはさ
ほど高くない。ところが手のひらサイズ程度の大きさに
なると胸ポケット等に入れて走ったり、手提げで振り回
したりするといった、乱暴な携行をされる可能性が高く
なる。そのため、携帯型ハードディスク装置は小型化に
対する要求と高い耐衝撃性とを満足させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐衝
撃性に優れ、高所、深海などの条件下でも動作可能で、
小型軽量な、携帯型ハードディスク装置を提供すること
である。本発明者は、前記目的を達成するために鋭意検
討した結果、磁気ディスク、磁気ヘッド、前記磁気ヘッ
ドを保持し移動させるアーム機構、及びアーム機構の動
作を制御する回路部を収納したケースと、該ケースを収
納する筐体と、ケースと筐体との間に設置する衝撃吸収
材とを備えており、該衝撃吸収材がケースの外表面積の
2〜50%と接触させることによって、本発明の目的を
達成できることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、磁気ディスク、磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを保持
し移動させるアーム機構、及びアーム機構の動作を制御
する回路部を収納したケースと、該ケースを収納する筐
体と、ケースと筐体との間に設置する衝撃吸収材とを備
えており、該衝撃吸収材がケースの外表面積の2〜50
%と接触するようになっている携帯型ハードディスク装
置が提供され、好適な態様として、前記衝撃吸収材が
ケースの角部を覆うようになっている携帯型ハードディ
スク装置、前記衝撃吸収材の、ケースと接触する面
が、凹凸形状をなしている携帯型ハードディスク装置、
前記衝撃吸収材がニトリルゴムで形成されたものであ
る携帯型ハードディスク装置、回路部とのデータ授受
ができる端子部をさらに備えている携帯型ハードディス
ク装置、又は端子部は回路部と通電した複数の平面端
子からなり、該平面端子の面は筐体の外表面に略平行に
並んでいる携帯型ハードディスク装置が提供される。
【0007】また本発明によれば、磁気ディスク、磁気
ヘッド、前記磁気ヘッドを保持し移動させるアーム機
構、及びアーム機構の動作を制御する回路部を収納した
ケースと、該ケースを収納する筐体と、ケースと筐体と
の間に設置する衝撃吸収材と、回路部とのデータ授受が
できる端子部とを備えており、該端子部は回路部と通電
した複数の平面端子からなり、該平面端子の面は筐体の
外表面と略平行に並んでおり、衝撃吸収材はケースの外
表面積の2〜50%と接触するようになっている携帯型
ハードディスク装置と;該携帯型ハードディスク装置を
受容可能な形態をなした受容部と、突起端子とを備えて
おり、該突起端子は、その先端が、受容部に携帯型ハー
ドディスク装置を受容したときに、前記平面端子の面と
接触可能に配置されている、携帯型ハードディスク用カ
プッリング装置とからなる外付型ハードディスク装置が
提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の携帯型ハードディ
スク装置の一例を示す分解斜視図である。図2は該装置
の別の例を示す図である。図3はハードディスク(ケー
ス4)の一例を示す分解斜視図である。
【0009】図面を参照しながら、本発明の携帯型ハー
ドディスク装置を詳細に説明する。なお、本発明は該図
面の形態だけに限定されるものではない。
【0010】図1及び図2に示すように、本発明の携帯
型ハードディスク装置は、磁気ディスク1、磁気ヘッド
2、前記磁気ヘッドを保持し移動させるアーム機構3、
及びアーム機構の動作を制御する回路部(図示せず)を
収納したケース4と、該ケース4を収納する筐体5と、
ケース4と筐体5との間に設置する衝撃吸収材6とを備
えている。
【0011】ケース4は、磁気ディスク、磁気ヘッド、
前記磁気ヘッドを保持し移動させるアーム機構、及び該
アーム機構の動作を制御する回路部を収納できる容器で
ある。ケース4は、通常、磁気ディスク、磁気ヘッド、
前記磁気ヘッドを保持し移動させるアーム機構、及び該
アーム機構の動作を制御する回路部が固定されたベース
プレートと、該ベースプレートと嵌合可能なトッププレ
ートとからなる。このベースプレートとトッププレート
とが嵌合される。嵌合部にはシール材などが挟持されて
いて、ケース内部と外部とが完全に分離される。このよ
うな磁気ディスク等を収納し密閉されたものは、ウイン
チェスター型ハードディスクとしてよく知られているも
のである。外部の気圧変化に応じて内部の気圧を調整で
きるようにベースプレート又はトッププレートの一部に
ベローズ構造(同心円状の波形断面構造)を形成するこ
ともできる。また、極端な気圧変化に対応するために呼
吸孔を設けることもできる。呼吸孔には塵等が内部に入
り込まないように通常フィルターが設置される。なお磁
気ディスク、磁気ヘッド、前記磁気ヘッドを保持し移動
させるアーム機構、及び該アーム機構の動作を制御する
回路部は、従来のハードディスク装置を構成するもので
あり特に限定されない。
【0012】ケース4の大きさは磁気ディスクの大きさ
に応じて概ね規格化されている。例えば、2.5インチ
磁気ディスクでは、ケース外寸(縦×横×高さ)が70
mm×100mm×9.5mm;3.5インチ磁気ディ
スクでは、ケース外寸が102mm×146mm×2
5.4mm;1.0インチ磁気ディスクではケース外寸
が36.4mm×42.8mm×5mmである。ケース
4は、通常、アルミニウムなどの金属あるいは樹脂で形
成されているが、それらに限定されない。ケース4の角
部あるいは辺部は、その角を落とし、丸みを帯びさせて
ある方がハードディスク装置に加わる衝撃が小さくなり
好ましい。
【0013】ケース4の側面には回路部と導通している
ピン状の端子が設けられており、この端子に接続具を介
してフラットケーブル等が接続できる。そのケーブル及
び後記の筐体に設けられた端子部を経て、回路部がコン
ピュータ等に接続可能になっている。
【0014】筐体5は、ケース4を完全に被うことがで
きる容器状のものである。図1に示す携帯型ハードディ
スク装置では、筐体5は本体52と蓋51とからなる。
図1に例示される本体52は封筒のような奥行き深く平
たい容器になっている。そして蓋51は、細く浅い容器
になっており、本体52の口を塞さぐことが可能な形状
を成している。筐体5はこの形状だけに限定されず、例
えば、弁当箱のような浅く広い容器からなる本体511
と、略板状で本体開口を塞ぐことができる蓋522とか
らなるもの(図2)が挙げられる。
【0015】筐体5の大きさはケース4の大きさに応じ
て選択する。例えば、2.5インチ磁気ディスクでは、
筐体外寸(縦×横×高さ)が83mm×110mm×2
0mm;3.5インチ磁気ディスクでは、筐体外寸が1
21mm×160mm×50mm;1.0インチ磁気デ
ィスクでは筐体外寸が44mm×47.1mm×11.
5mmである。筐体の厚さは、筐体を形成する材料によ
って異なるが、通常、0.5〜4mmである。筐体内寸
はケース外寸よりも大きくなっており、筐体とケースと
の間にできる空間は、通常、筐体内容積の35〜60%
である。筐体とケースとの間にできる空間が小さすぎる
と耐衝撃性が小さくなる傾向になる。該空間が大きすぎ
ると携帯型ハードディスク装置が大型になる傾向にな
る。筐体5の角部あるいは辺部は、その角を落とし、丸
みを帯びさせてある方がハードディスク装置に加わる衝
撃が小さくなり好ましい。
【0016】筐体5は、その材質によって特に限定され
ないが、通常、アルミニウムなどの金属、樹脂によって
形成される。図1に示す携帯型ハードディスク装置で
は、筐体に導電性充填材、難燃剤等を配合したポリカー
ボネート樹脂やノルボルネン系樹脂が用いられている。
導電性充填材としては導電性のカーボンブラック、カー
ボンファイバーなどが挙げられる。筐体5は樹脂の発泡
体で形成することもできる。発泡体で形成することによ
って携帯型ハードディスク装置の軽量化を図ることがで
きる。発泡体の製法としては、樹脂に発泡剤を配合し成
形する方法があるが、配合した発泡剤が筐体中に残り、
ハードディスク駆動中に発泡ガスが発生し、誤動作を生
じさせる恐れがある。そこで、本発明においては、超臨
界ガスを樹脂に浸透させ、それを成形する方法が好まし
い。具体的には射出成形機のシリンダ内で熱可塑性樹脂
を溶融し、この溶融した熱可塑性樹脂に超臨界状態の二
酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを浸透させ、浸
透した溶融樹脂を金型へ射出して、熱可塑性樹脂発泡体
を成形する(例えば特開平8−258096号、特開平
10−230528号、特開2001−138371
号、特開2001−113574号、特開2001−1
13556号等)。
【0017】筐体5の側面には好適には回路部とのデー
タ授受ができる端子部57が設けられている。図1にお
いては蓋51に端子部が設けれている。好適な端子部
は、図1に示すように、回路部と通電した複数の平面端
子からなり、該平面端子の面は筐体の外表面に略平行に
並んでいるものである。この端子部は、前記フラットケ
ーブル54を経て、ケースに設けられたピン端子41を
介して回路部と接続されている。
【0018】本発明の一態様として、筐体5の表面に液
晶表示部を設けたものが挙げられる。この液晶表示部に
よって磁気ディスク内の情報(例えばファイルインデッ
クス、容量、保存日付など)を表示できる。また、筐体
内に磁気ディスクに記録された映像データや画像データ
を処理できる回路を設けることによって、液晶表示部で
映像や画像を表示できる。さらに本発明の一態様として
筐体に低周波増幅回路とスピーカーを設けたものが挙げ
られる。低周波増幅回路とスピーカーによって磁気ディ
スクに記録された音情報を再生することができる。
【0019】衝撃吸収材6は筐体5とケース4との間に
設置される。該衝撃吸収材6はケース4の外表面積の2
〜50%、好ましくは2〜20%と接触するようになっ
ている。2%未満は荷重に対する緩衝材(バネ)のスト
ロークが不足することから、50%超では緩衝材が見か
け上硬くなり、充分な緩衝効果を発揮しないから、とも
に耐衝撃性が低下する。
【0020】衝撃吸収材は複数設けることが好ましく、
通常3〜10カ所に、好ましくは3〜5カ所に設ける。
各衝撃吸収材がケースと接触する面積は、衝撃吸収材の
数とケース4外表面積に対する割合とから選択できる
が、各衝撃吸収材がケースに接触する面積を衝撃吸収材
の一面(例えば、図4又は図5中のハッチ部の面)につ
き30〜120cm、特に40〜90cmにする。
図1に示されている衝撃吸収材6は、ケース4の角部を
覆うような形状(4面でケース4と接触する形状)をな
している。衝撃吸収材6の形状は図1に示されているも
のが好ましいが、ケース4の側部を囲むような形状(3
面でケース4と接触する形状[コの字状]:図5参照)
をなしているものであってもよい。
【0021】本発明に用いる衝撃吸収材の、ケース4と
接触する面は、ケース4の外形に沿った形状を成してい
ればよいが、衝撃吸収作用の観点から、接触面が凹凸形
状になっているものが好ましい。凹凸の高低差は衝撃吸
収材の厚みに対して、20〜90%であることが好まし
い。具体的に、3mm厚の衝撃吸収材では1〜3mmの
凹凸高低差を設けると好ましい。凸部の頂点(頂点が平
らな場合はその中心)間の間隔は1〜10mmであるこ
とが好ましい。衝撃吸収材の厚さは筐体とケースとの間
隙幅に対応したものであればよいが、衝撃吸収作用の観
点から筐体とケースとの間隙幅よりも10〜50%程度
大きいものが好ましい。具体的には2.5インチ磁気デ
ィスクの場合、縦方向の間隙には2.5〜6mm、横方
向の間隙には6〜9.5mm、高さ方向の間隙には1.
5〜4.5mmの厚みを衝撃吸収材に設けることが好ま
しい。3.5インチ磁気ディスクの場合、縦方向の間隙
には6〜9mm、横方向の間隙には10〜13.5m
m、高さ方向の間隙には8.5〜11.5mmの厚みを
衝撃吸収材に設けることが好ましい。1.0インチ磁気
ディスクの場合、縦方向の間隙には0.5〜3.5m
m、横方向の間隙には1〜4.5mm、高さ方向の間隙
には0.25〜3.5mmの厚みを衝撃吸収材に設ける
ことが好ましい。
【0022】衝撃吸収材6は、高い衝撃吸収能があるも
のとして従来から知られている弾性体や軟質体によって
形成されている。本発明においては衝撃吸収材として、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−エチレン−ブテン−スチレンブロック共重合体、
スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共
重合体、ポリウレタン、スチレン−イソプレンブロック
共重合体の核水素化物、スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体の核水素化物、スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体の核水素化物、ニトリル
ゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、フッ素ゴム、などが
挙げられる。これらの中、特にニトリルゴムが好まし
い。好適なニトリルゴムは、その数平均分子量が5万〜
10万、重量平均分子量が30万〜80万、重量平均分
子量/数平均分子量が3〜10、又は/及びムーニー粘
度が10〜90のものが好ましい。
【0023】衝撃吸収材は、その圧縮永久歪みが0〜4
0%、特に0〜30%であるものが好ましい。また反発
弾性率が0〜60%、特に0〜45%であるものが好ま
しい。
【0024】本発明に用いる衝撃吸収材は、その表面、
特に筐体と接する面の滑性を高めたものであることが好
ましい。滑性を高める方法としては、衝撃吸収材を構成
する材料に、塩素等のハロゲンを付加反応させる方
法、シリカ、タルク、コーンスターチ等の粉体を付着
させる方法、シリコーン、フッ素樹脂、ウレタン樹
脂、ヒドロゲルポリマー、ノルボルネン系樹脂等を表面
被覆する方法、有機酸、無機酸、プラズマエッチン
グ、若しくはコロナ放電等によって表面処理する方法、
溶剤によって洗浄する方法、温水、微アルカリ、酸
溶液で表面から粘着性物質を抽出する方法、過フタル
酸、過蟻酸、過酢酸などの過酸の水溶液で表面を処理
し、表面層をエポキシ化する方法、などがある。これら
の方法の中でのエポキシ化方法は、滑性付与の他にブ
ルーミング防止効果があるので好ましい。
【0025】本発明の外付型ハードディスク装置は、前
記携帯型ハードディスク装置と、該携帯型ハードディス
ク装置を受容可能な形態をなした受容部と、突起端子と
を備えており、該突起端子は、その先端が、受容部に携
帯型ハードディスク装置を受容したときに、前記平面端
子の面と接触可能に配置されている、携帯型ハードディ
スク用カプッリング装置とからなるものである。
【0026】図6は携帯型ハードディスク用カップリン
グ装置の一例を示す図である。図7は携帯型ハードディ
スク用カップリング装置300に、携帯型ハードディス
ク装置200を受容させたときの状態を示す図である。
図6に示すように、携帯型ハードディスク用カプッリン
グ装置は、前記携帯型ハードディスク装置を受容可能な
受容部と、突起端子とを備えている。受容部には、受容
された携帯型ハードディスク装置が完全に固定されるよ
うに、留め金、ネジなど機械的固定手段や、マグネット
接続具などの磁気的な吸引で固定する手段などが設けら
れていることが好ましい。突起端子は、携帯型ハードデ
ィスク装置の筐体に設けられた端子部と対応する位置に
設けられ、携帯型ハードディスク装置を受容部に受容さ
せると突起端子と端子部とが接続されるようになってい
る。携帯型ハードディスク用カップリング装置内には種
々の電子回路が組まれており、突起端子を介して電子回
路と携帯型ハードディスク装置とが接続される。
【0027】携帯型ハードディスク用カップリング装置
内の電子回路は特に限定されない。例えば受容された携
帯型ハードディスク装置の磁気ディスク内の情報を読み
書きするための信号を送受信するための回路、携帯型ハ
ードディスク用カップリング装置からさらにコンピュー
タやオーディオ機器に接続するための回路などが挙げら
れる。このカップリング装置は、それ自身で受容された
携帯型ハードディスク装置の磁気ディスク内の情報を表
示したり、その情報に基づいて音や光を発したりする機
能を備えていても良いし、このカップリング装置からケ
ーブル63等を経て他の表示装置、コンピュータ、オー
ディオ機器等に接続できるようになっていてもよい。
【0028】
【実施例】以下に、実施例、比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。 [評価方法] 圧縮永久歪:JISK6301に準拠し測定を行った。
試験片は厚さ12.7mm、直径29.0mmの直円柱
形を用いて、70℃、22時間の熱処理条件にて行っ
た。 反発弾性率:JISK6301に準拠し測定を行った。
試験片は厚さ12.7mm、直径29.0mmの直円柱
形を用いて、室温にて行った。
【0029】実施例1 数平均分子量75千、重量平均分子量50万、ムーニー
粘度55のニトリルゴムを溶融し、射出成形して、図1
に示すような形状で厚み3mm、ケースと接触する一面
の面積が64mmである衝撃吸収材を得た。この衝撃
吸収材の圧縮永久歪みは15%、反発弾性率は39%で
あった。衝撃吸収材のケース接触面は平らな面であっ
た。図1に示すごとく、加速度計を取り付けた2.5イ
ンチウインチェスター型ハードディスクの四つの角部
に、前記衝撃吸収材を取り付けた。衝撃吸収材のハード
ディスクケースとの接触面積はケース面の5%であっ
た。衝撃吸収材を取り付けたウインチェスター型ハード
ディスクを導電性カーボンブラックの配合されたポリカ
ーボネート樹脂で形成された図1に示す封筒様の筐体本
体に押し込み、ハードディスクのピン端子に接続具で、
筐体蓋側面の平面端子と接続されたフラットケーブルに
繋ぎ、筐体本体の開口部を筐体蓋で密閉し、携帯型ハー
ドディスク装置を得た。この携帯型ハードディスク装置
を高さ50cmのところから筐体角部が床に衝突するよ
うに落下させた。落下衝撃時の加速度は600Gであっ
た。
【0030】実施例2 厚み3mmで、高低差2mmの凹凸形状を接触面に設け
た衝撃吸収材を用いた他は実施例1と同様にして携帯型
ハードディスク装置を得た。この携帯型ハードディスク
装置の落下衝撃時の加速度は541Gであった。 実施例3 筐体角部の角を落とし、半径5mmの丸みを帯びさせた
他は実施例1と同様にして携帯型ハードディスク装置を
得た。この携帯型ハードディスク装置の落下衝撃時の加
速度は570Gであった。
【0031】比較例1 天然ゴムを溶融し射出成形して、図1に示すような形状
で厚み3mm、ケースと接触する一面の面積が64mm
である衝撃吸収材を得た。この衝撃吸収材の圧縮永久
歪みは54%、反発弾性率は61%であった。衝撃吸収
材のケース接触面は平らな面であった。この衝撃吸収材
を用いて実施例1と同様にして携帯型ハードディスク装
置を得た。衝撃吸収材のハードディスクケースとの接触
面積はケース面の1.5%であった。この携帯型ハード
ディスク装置の落下衝撃時の加速度は772Gであっ
た。
【0032】
【発明の効果】本発明の携帯型ハードディスク装置は、
筐体とケースによって二重に密閉されているので、外気
圧の変化によって装置全体がゆがんだり、へこんだりし
ないので、磁気ヘッドの位置に狂いが生じたりして誤動
作を起こすことが少ない。また筐体とケースとの間に衝
撃吸収材をケースの外表面積の2〜50%と接触するよ
うに設けたことによって、耐衝撃性が向上し、胸ポケッ
ト等に入れて走ったり、手提げで振り回したりするとい
った、乱暴な携行をされても、磁気ディスクの損傷が少
なく、誤動作や、記録情報の消滅といった不具合が少な
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明携帯型ハードディスク装置の一態様を
示す分解斜視図である。
【図2】 本発明携帯型ハードディスク装置の別の態様
を示す分解斜視図である。
【図3】 ハードディスク(ケース4)の一態様を示す
分解斜視図である。
【図4】 衝撃吸収材の一例を示す図である。
【図5】 衝撃吸収材の他の例を示す図である。
【図6】 携帯型ハードディスク用カップリング装置の
一例を示す図である。
【図7】 図6の携帯型ハードディスク用カップリング
装置に、携帯型ハードディスク装置を受容させたときの
状態を示す図である。
【符号の説明】
1:磁気ディスク 2:磁気ヘッド 3:アーム機構 4:ケース 6:衝撃吸収材 51、522:蓋 52、511:本体 57:端子部 61:突起端子 200:携帯型ハードディスク装置 300:携帯型ハードディスク用カップリング装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク、磁気ヘッド、前記磁気ヘ
    ッドを保持し移動させるアーム機構、及びアーム機構の
    動作を制御する回路部を収納したケースと、該ケースを
    収納する筐体と、ケースと筐体との間に設置する衝撃吸
    収材とを備えており、 該衝撃吸収材がケースの外表面積の2〜50%と接触す
    るようになっている携帯型ハードディスク装置。
  2. 【請求項2】 衝撃吸収材がケースの角部を覆うように
    なっている請求項1記載の携帯型ハードディスク装置。
  3. 【請求項3】 衝撃吸収材の、ケースと接触する面が、
    凹凸形状をなしている請求項1記載の携帯型ハードディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 衝撃吸収材がニトリルゴムで形成された
    ものである請求項1記載の携帯型ハードディスク装置。
  5. 【請求項5】 回路部とのデータ授受ができる端子部を
    さらに備えている請求項1記載の携帯型ハードディスク
    装置。
  6. 【請求項6】 端子部は回路部と導通した複数の平面端
    子からなり、該平面端子の面は筐体の外表面に略平行に
    並んでいる請求項5記載の携帯型ハードディスク装置。
  7. 【請求項7】 磁気ディスク、磁気ヘッド、前記磁気ヘ
    ッドを保持し移動させるアーム機構、及びアーム機構の
    動作を制御する回路部を収納したケースと、該ケースを
    収納する筐体と、ケースと筐体との間に設置する衝撃吸
    収材と、回路部とのデータ授受ができる端子部とを備え
    ており、該端子部は回路部と導通した複数の平面端子か
    らなり、該平面端子の面は筐体の外表面と略平行に並ん
    でおり、衝撃吸収材はケースの外表面積の2〜50%と
    接触するようになっている携帯型ハードディスク装置
    と;該携帯型ハードディスク装置を受容可能な形態をな
    した受容部と、突起端子とを備えており、該突起端子
    は、その先端が、受容部に携帯型ハードディスク装置を
    受容したときに、前記平面端子の面と接触可能に配置さ
    れている、携帯型ハードディスク用カプッリング装置と
    からなる外付型ハードディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7184240B2 (en) 2004-07-09 2007-02-27 Funai Electric Co., Ltd. Hard disk device
US7251088B2 (en) 2004-07-09 2007-07-31 Funai Electric Co., Ltd. Hard disc device
US7561375B2 (en) 2005-07-18 2009-07-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Assembly and method with drive damper

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