JP2003272239A - 光記録媒体および検査装置 - Google Patents

光記録媒体および検査装置

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JP2003272239A
JP2003272239A JP2002077434A JP2002077434A JP2003272239A JP 2003272239 A JP2003272239 A JP 2003272239A JP 2002077434 A JP2002077434 A JP 2002077434A JP 2002077434 A JP2002077434 A JP 2002077434A JP 2003272239 A JP2003272239 A JP 2003272239A
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JP2002077434A
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English (en)
Inventor
Toru Yashiro
徹 八代
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録媒体におけるトラック情報の読み取り
精度の向上を図ることができるようにする。 【解決手段】 基板2に設けられたデータ記録トラック
10をウォブリングさせることによりトラック情報を記
録し、この基板2にデータ記録トラック10の媒体平均
のトラックピッチTPdよりも広いトラックピッチTP
aを有してウォブリングすることによりトラック情報を
記録する媒体認識用トラック12を設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体および
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、CD−ROM(Compact Disc-Re
ad Only Memory)等の読み出し専用の光記録媒体に加え
て、CD−R(Compact Disc-Recordable),CD-RW(C
ompactDisc-ReWritable)等の記録可能なCD系の光記録
媒体が実用化されている。CD−R,CD-RWは、読
み出し専用の光記録媒体と異なりユーザが情報を記録す
ることが可能であるとともに、記録後の信号が従来のC
Dの規格を満足するように設定されているため、市販の
CDプレーヤで再生することが可能である。
【0003】また、近年では、大容量の光記録媒体とし
て、CD系の光記録媒体と異なる記録フォーマットを有
し、トラックピッチ、最短ピット長を小さくするととも
に、再生光を絞ることでCDに対して約6〜8倍の高密
度化を達成した再生専用のDVD(Digital Versatileま
たはVideo Disc)系の光記録媒体が、普及し始めてい
る。
【0004】CD系の光記録媒体は、板厚が約1.2m
mの基板に約1.6μmのトラックピッチで案内溝また
はピット列が形成されており、NAが0.45〜0.5に
設定されて約780nmの再生波長を有する再生光を照
射することにより再生する。これに対し、DVD系の光
記録媒体は、板厚が約0.6mmの基板に約0.74μm
のトラックピッチで案内溝またはピット列が形成されて
おり、NAが0.6〜0.65に設定されて約650μm
の再生波長を有する再生光を照射することにより再生す
る。
【0005】このようなDVD系の光記録媒体について
も、例えば、DVD+R、DVD+RW、DVD−R、
DVD-RW等のように、CD-R、CD-RWと同様な
技術を用いて記録可能とする技術が開発されている。
【0006】ところで、上述したような光記録媒体は、
案内溝またはピット列をウォブリングさせることによっ
てトラック情報が記録されている。トラック情報とは、
アドレス情報・ディスクの回転周波数情報等であり、所
定周波数をFM変調や位相変調することで光記録媒体に
予め記録されている。これにより、再生に際しては、案
内溝またはピット列の蛇行状態をウォブル信号としてト
ラック信号から検出することが可能である。トラック情
報をトラック信号から検出する場合、情報データ信号と
分離しやすく、ROM信号互換を得やすい。
【0007】例えば、特開平4−243019号公報に
は、プリピット部のウォブリングトラックの振幅をプリ
グルーブ部のウォブリングトラックの振幅よりも大きく
して、ROMピット部からのウォブル信号のC/Nを向
上させることを可能とした光記録媒体が開示されてい
る。
【0008】また、例えば、特開平10−222874
号公報には、制御情報が重畳された領域(TOC部等)の
トラックピッチを情報記録領域のトラックピッチよりも
広くすることで、CDプレーヤを用いてTOC部を再生
することを可能としたDVDメディアが開示されてい
る。該公報に開示された技術によれば、DVDプレーヤ
よりもビームスポットサイズが大きいCDプレーヤで
も、部分的に再生することが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CD系の光
記録媒体、DVD系の光記録媒体の回転制御は、CLV
であるため、隣接する蛇行トラックは、光記録媒体の位
置によって、図4(a)に示すように同相で蛇行している
同相蛇行パターンと、図4(b)に示すように、逆相で蛇
行している逆相蛇行パターンとが生じる。
【0010】また、上述したように、DVD+R、DV
D+RW等のDVD系の光記録媒体では、CD系の光記
録媒体に比べて、記録再生ビーム径に対するトラックピ
ッチが狭い。
【0011】このため、隣接溝同士の干渉が再生信号に
大きく影響し、トラック情報の読み取り精度が低下して
しまう。例えば、図4(a)に示すようにトラックが同相
で蛇行している場合はウォブル信号振幅は大きくなり、
図4(b)に示すようにトラックが逆相で蛇行している場
合はウォブル信号振幅は小さくなる。
【0012】また、上述したような従来の光記録媒体で
は、生産工程で光学的に蛇行量を測定することが難しい
ため、メディア検査ができないという問題があった。
【0013】加えて、上述したように、特開平10−2
22874号公報に開示されている技術では、CDプレ
ーヤでTOC部を再生することが可能なDVD系の光記
録媒体として、制御情報が重畳された領域(TOC部等)
のトラックピッチを情報記録領域のトラックピッチより
も広くした光記録媒体が提案されているが、該公報に開
示された技術はDVD系の光記録媒体をCDプレーヤで
認識するために、CD同等の記録密度領域を設けたもの
であって、DVDプレーヤでのDVD系の光記録媒体ト
ラック情報の読み取り精度の向上に関するものではな
く、また、DVDメディアの検査精度を向上させるもの
でもない。
【0014】本発明の目的は、光記録媒体におけるトラ
ック情報の読み取り精度の向上を図ることができるよう
にすることである。
【0015】本発明の目的は、トラック情報の読み取り
精度の向上を図るとともに、メディア検査の容易化を図
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
記録媒体は、基板表面に設けられた案内溝またはピット
列トラックの少なくとも一方によって形成されるデータ
記録トラックをウォブリングさせることによりトラック
情報が記録されている光記録媒体において、前記基板表
面に、前記データ記録トラックの媒体平均のトラックピ
ッチよりも広いトラックピッチを有してウォブリングす
ることによりトラック情報を記録する媒体認識用トラッ
クを設けた。
【0017】したがって、隣接する媒体認識用トラック
間のクロストークの影響が抑制される。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
記録媒体において、前記媒体認識用トラックは、前記デ
ータ記録トラックが形成されているデータ記録領域とは
異なる領域に設けられている。
【0019】したがって、案内溝に沿って形成されるピ
ット、または、ピット列として既に形成されているピッ
トによって記録されるデータの記録容量を低下させるこ
となく、請求項1記載の発明の作用を得ることが可能に
なる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の光記録媒体において、前記媒体認識用トラック
は、前記データ記録領域よりも内周側の領域に設けられ
ていることを特徴とする。
【0021】したがって、媒体認識用トラックに対する
アクセス速度が向上する。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の光記録媒体において、前記媒体認識用トラック
は、前記データ記録トラックに連続して設けられてい
る。
【0023】したがって、データ記録トラックの読み取
りに連続して、媒体認識用トラックの読み取りを行うこ
とが可能になる。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の光記録媒体において、前記媒体認識用トラッ
クは、前記データ記録トラックに対してトラックピッチ
を徐々に変化させるように連続して設けられている。
【0025】したがって、データ記録トラックから媒体
認識用トラック、または、媒体認識用トラックからデー
タ記録トラックへの読み取りに際して、トラッキングの
動作エラーの発生を抑制することが可能になる。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5に記載の光記録媒体において、前記デー
タ記録トラックの媒体平均のトラックピッチは0.74
μmまたは0.8μmのいずれか一方に設定され、前記
媒体認識用トラックのトラックピッチは前記データ記録
トラックの媒体平均のトラックピッチに対して120%
〜160%の範囲内に設定されており、データの記録再
生に際しては波長645〜670nm,NA0.6〜0.
65の範囲内に設定された光が照射される。
【0027】したがって、DVD系の光記録媒体への適
用に際して、ウォブル溝の位相干渉の少ないCD−Rと
同程度のウォブル信号を得ることが可能になる。
【0028】請求項7記載の発明の検査装置は、請求項
1ないし6のいずれか一に記載の光記録媒体に対して照
射する光を発光する発光素子と、前記光記録媒体を回転
駆動する回転駆動手段と、前記発光素子によって照射さ
れて前記回転駆動手段により回転駆動される前記光記録
媒体からの反射光を受光する受光光学系と、前記受光光
学系が受光した前記反射光量に基づいて、前記媒体認識
用トラックのウォブル量を測定するウォブル測定手段
と、を具備し、前記ウォブル測定手段によって測定され
たウォブル量に応じて前記光記録媒体の精度検査するよ
うにした。
【0029】したがって、請求項1ないし6のいずれか
一に記載の発明の作用を有する光記録媒体を用いている
ため、良好なウォブル信号を検出することが可能にな
る。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図3を参照して説明する。本実施の形態は、一
般的なDVD−RやDVD+R等のDVD系の記録可能
な光記録媒体への適用例を示す。
【0031】図1は、本実施の形態の光記録媒体の一部
を示す断面図である。光記録媒体1は、円盤形状の基板
2の一面側2aに、記録層(光吸収層)3、光反射層4、
保護層5、接着層6およびカバー基板7を順次積層する
ことにより構成されている。
【0032】まず、光記録媒体1を構成する各部につい
て基板2から順にそれぞれ説明する。基板2を形成する
材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレートのよ
うなアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル,塩化ビニル共重合
体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポリエステ
ル、ソーダ石灰ガラス等のガラスおよびセラミックスを
挙げることができる。
【0033】例えば、製造上の寸法安定性、透明性およ
び平面性等の点から、ポリメチルメタクリレート、ポリ
カーボネート樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオ
レフィン、ポリエステルおよびガラス等の材料が特に好
ましい。また、例えば、生産性の点からは、射出成形に
適したポリカーボネート樹脂が最も好ましい。
【0034】なお、基板2を形成する材料は、従来の光
記録媒体で基板として用いることが可能な各種の材料か
ら任意に選択された材料を用いることができる。
【0035】ところで、記録層3が設けられる基板の一
面側2aには、平面性の改善、接着力の向上および記録
層の変質の防止を目的として、図示しない下塗層を設け
てもよい。下塗層を形成する材料としては、例えば、ポ
リメチルメタクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共
重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリビニ
ルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレ
ン/スルホン酸共重合体、スチレン/ビニルトルエン共
重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロ
ース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリイミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質:シラ
ンカップリング剤等の有機物質:および無機酸化物(S
iO、Al等)、無機フッ化物(MgF)等の
無機物質を挙げることができる。なお、下塗層の層厚
は、一般に0.005〜20μmの範囲内、特に、0.0
1〜10μmの範囲内に設定されていることが好まし
い。
【0036】次に記録層3について説明する。記録層3
の膜厚は、記録感度や反射率等の特性の点から、100
〜5000Åの範囲内に設定されていることが好まし
く、特に、500〜3000Åが望ましい。特に図示お
よび説明を省略するが、この範囲よりも記録層3の膜厚
が薄くなると記録感度が低下し、厚くなると反射率が低
下することが判っている。
【0037】記録層3を形成する材料としては、例え
ば、シアニン系色素、フタロシアニン系色素、ピリリウ
ム系・チオピリリウム系色素、アズレニウム系色素、ス
クワリリウム系色素、アゾ系色素、ホルマザンキレート
系色素、Ni,Cr等の金属錯塩系色素、ナフトキノン
系・アントラキノン系色素、インドフェノール系色素、
インドアニリン系色素、トリフェニルメタン系色素、ト
リアリルメタン系色素、アミニウム系・ジインモニウム
系色素およびニトロソ化合物等の有機色素材料を挙げる
ことができる。また、記録層3を形成する材料として
は、必要に応じて、例えば、バインダーや安定剤等を、
上述した有機色素材料の他の第3成分として含有させて
もよい。
【0038】また、記録層3を形成する材料としては、
例えば、GeTe、GeTeSb、SeTe、InSb
Te、AgInSbTe、TeOx、InSb、SbS
nS、Sb、SnS、Te−C、InSn等の無
機材料を挙げることができる。
【0039】特に、DVD系の光記録媒体の記録層3を
形成する材料としては、記録層3における光吸収スペク
トルの最大吸収波長が550nm〜650nmの範囲内
にある色素化合物が好ましい。例えば、成膜性や光学特
性の調整のし易さから、ホルマザンキレート色素、テト
ラアザポルフィラジン色素、シアニン色素、アゾ色素等
から選ばれる少なくても1種の色素であることが好まし
い。詳細は後述するが、成膜に際しては、これらの色素
材料を溶剤中に分散させた塗布液として扱い、この塗布
液塗布することにより記録層3を形成する。
【0040】次に、光反射層4について説明する。光反
射層4は、S/N(Signal-to-Noiseratio)、反射率の向
上および記録時における記録感度の向上を目的として設
けられ、層厚は、一般的に、100〜3000Åの範囲
内に設けられている。
【0041】光反射層4を形成する材料としては、レー
ザー光に対する反射率が高い光反射性物質が好ましい。
光反射性物質としては、例えば、Mg、Se、Y、T
i、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、M
n、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、I
r、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、C
a、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Si
等の金属および半金属を挙げることができる。中でも、
Au、AlおよびAgが好ましい。上述した反射層を形
成する材料は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上
の組合せでまたは合金として用いてもよい。
【0042】なお、本実施の形態では、記録層3と保護
層5との間に光反射層4を設けるようにしたが、これに
限るものではなく、例えば、基板2と記録層3との間に
光反射層4を設けるようにしてもよい。基板2と記録層
3との間に光反射層4を設けた場合には、情報の記録再
生に際して、記録再生光が光反射層4に対して記録層3
側(基板とは反対の側)から入射される。
【0043】次に、保護層5について説明する。保護層
5は、記録層3や光反射層4を物理的および化学的に保
護する目的で設けられ、層厚は、一般的には、500Å
〜50μmの範囲内に設定されている。この保護層5
は、基板2の一面側2aと反対側の面にも耐傷性、耐湿
性を高める目的で設けるようにしてもよい。
【0044】保護層5を形成する材料としては、例え
ば、SiO、SiO、MgF、SnO等の無機物
質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂を挙
げることができる。保護層5を形成する材料としては、
特に、UV硬化性樹脂が好ましい。
【0045】次に、接着層6について説明する。接着層
6は、保護層5とカバー基板7との間に設けられて、保
護層5とカバー基板7とを接着する機能を果たす。
【0046】次に、本実施の形態の光記録媒体1の特徴
部分について図2を参照して説明する。図2は、光記録
媒体1の一部を示す平面図である。本実施の形態の光記
録媒体1には、基板2の一面側2aに形成された案内溝
または情報ピット列の少なくともいずれか一方によって
形成されるデータ記録トラック10がスパイラル状に設
けられており、一定の周波数で蛇行するように設けられ
ている。データ記録トラック10は、基板2の一面側2
aから凹んだ凹形状を有している。基板2の一面側2a
とは反対側の面から記録再生光が入射される。本実施の
形態では、DVD系の光記録媒体1への適用例であるた
め、データ記録トラック10の媒体平均のトラックピッ
チTPdは、光記録媒体1の記録容量が4.7GBであ
る場合には0.74μmに設定され、光記録媒体1の記
録容量が3.95GBである場合には0.8μmに設定さ
れている。
【0047】データ記録トラック10が形成されている
データ記録領域11よりも基板2の内周側には、媒体認
識用トラック12が設けられている。媒体認識用トラッ
ク12もデータ記録トラック10と同様に、基板2の一
面側2aから凹んだ凹形状を有しており、ウォブリング
することによりトラック情報が記録されている。媒体認
識用トラック12のトラックピッチTPaは、データ記
録トラック10のトラックピッチTPdよりも広く設定
されている。本実施の形態では、データ記録トラック1
0の媒体平均のトラックピッチTPdが0.74μmに
設定されているため、媒体認識用トラック12のトラッ
クピッチTPaは、0.74μmより広い間隔に設定さ
れている。媒体認識用トラック12のトラックピッチT
Paは、光記録媒体1に対して記録再生を行う図示しな
い記録再生装置の記録再生波長、レンズのNAやリムイ
ンテンシティー等に依存するが、データ記録トラック1
0の媒体平均のトラックピッチTPdに対して120%
〜160%となるように設定されていることが好まし
い。
【0048】ところで、ウォブルされた案内溝を有する
CD−Rは、案内溝同士の位相干渉が少ない。一般的
に、CD−Rに対する記録再生光の波長λは790n
m、開口数NAは0.5程度に設定されている。
【0049】これに対し、例えば、DVD+Rに対する
記録再生光の波長λは660nm、開口数NAは0.6
5程度に設定されている。また、DVD+Rが一般的に
有するデータ記録トラック10の媒体平均のトラックピ
ッチTPdは、上述したように、0.74μm程度であ
る。
【0050】これによれば、記録再生波長λdの記録再
生光を用いてDVD+Rを記録再生する際に、CD−R
と同程度のウォブル信号を得るには、以下に示す(1)式
に基づいて、DVD+Rの媒体認識用トラック12のト
ラックピッチTPaは1.15μm程度、すなわち、デ
ータ記録トラック10の媒体平均のトラックピッチTP
dに対して150%と概算することができる。 TPa=(790/0.5)/(λd/NAd)×TPd ・・・(1) ただし、NAd:レンズのNA
【0051】媒体認識用トラック12は、データ記録ト
ラック10に連続するように設けられており、媒体認識
用トラック12とデータ記録トラック10との境界部分
においてトラックピッチTPaが徐々に変化するように
設けられている。ここで、「トラックピッチTPaが徐
々に変化する」とは、データ記録トラック10と媒体認
識用トラック12との境界部分(境界とその周辺)で、半
径方向に内周側から外周側に向かって段階的にトラック
ピッチTPaが狭くなるように変化することを意味し、
円周方向に内周側から外周側に向かって、隣接するトラ
ックに対して徐々に近づくようにトラックピッチTPa
が連続的に変化することを意味する。
【0052】なお、本実施の形態では、媒体認識用トラ
ック12がデータ記録トラック10に連続するように形
成したが、これに限るものではなく、媒体認識用トラッ
ク12を独立した不連続なトラック列として形成しても
よい。
【0053】また、本実施の形態では、媒体認識用トラ
ック12とデータ記録トラック10との境界部分におけ
る媒体認識用トラック12のトラックピッチTPaが徐
々に変化するように設けたが、これに限るものではな
く、例えば、トラック毎に段階的に変化させるようにし
てもよい。
【0054】このような光記録媒体1は、以下に説明す
る方法によって製造することができる。すなわち、光記
録媒体1の製造に際しては、まず、基板2を作製する。
公知の技術であるため説明を省略するが、基板2は、基
板2と同じ形状を有する図示しない原盤に形成された凹
凸を図示しないスタンパを介して基板2に転写すること
により作製されている。原盤は、ガラス盤等に設けられ
たレジスト層を所望のパターンで露光走査して感光させ
た後、エッチングを行ってレジスト層を除去することに
より作製されている。
【0055】次に、基板の一面側2aに、塗布液を塗布
することにより、記録層3を形成する。このとき、基板
の一面側2aには、上述した下塗層が設けられていても
よいし、設けられていなくてもよい。
【0056】例えば、有機色素材料によって記録層3を
形成する場合には、上述した有機色素材料を、アルコー
ル、セルソルブ、ハロゲン化炭素、ケトン、エーテル等
の公知の有機溶媒に、濃度や粘度等を調整して分散させ
たものを記録層を形成する塗布液として用いる。そし
て、この塗布液を用いた記録層3の形成手段としては、
蒸着法、ディップコート法 、スピンコート法等の各種
の方法を挙げることができる。このとき、記録層3の厚
さは、塗布液の濃度、粘度、溶剤の乾燥温度等を調節す
ることにより制御することが可能である。記録層3の形
成方法としては、特に、スピンコート法が望ましい。
【0057】また、例えば、無機材料によって記録層3
を形成する場合には、無機材料に対応する組成のターゲ
ットを作製し、このターゲットを基板の一面側2aに真
空成膜することで、記録層3を形成することができる。
無機材料による記録層3の形成手段としては、例えば、
蒸着法、LB法、スパッタ法等が挙げられる、特に、成
膜速度、タクトが速いスパッタ法、中でも、枚葉スパッ
タが望ましい。スパッタ用のガスとしては、Ar,N
e,Xe,N等が用いられる。なお、蒸着法、LB
法、スパッタ法(枚葉スパッタ)等の各種技術について
は、公知の技術であるため説明を省略する。
【0058】ところで、下塗層が設けられている基板2
を用いる場合、下塗層は、記録層3を形成する前に、上
述した下塗層を形成する物質を適当な溶剤に溶解または
分散させて濃度や粘度等を調整した塗布液を、例えば、
スピンコート、ディップコート、エクストルージョンコ
ート等の塗布法を用いて基板2の一面側2aに塗布して
おく。
【0059】次に、記録層3上に光反射層4を形成す
る。光反射層4は、記録層3に対して直接設けられてい
てもよいし、図示しない他の層を介して間接的に設けら
れていてもよい。光反射層4は、上述した光反射層4を
形成する物質を、真空成膜方法を用いて、上述した無機
材料による記録層3形成と同様の成膜方法に形成する。
なお、真空成膜方法については、公知の技術であるため
説明を省略する。
【0060】続いて、光反射層4上に保護層5を形成す
る。保護層5は、保護層5を形成する上述した材料を、
真空成膜または塗布成膜することにより形成される。例
えば、保護層5を形成する材料としてUV硬化性樹脂を
用いた場合には、この樹脂をスピンコート後、紫外線照
射により硬化して保護層5を形成する。なお、真空成
膜、塗布成膜の技術については、公知の技術であるため
説明を省略する。
【0061】さらに、記録層3、光反射層4および保護
層5が形成された基板2とカバー基板7とを、UV硬化
法、圧着シート成膜法等によって形成される接着層6を
介して貼り合わせる。なお、UV硬化法、圧着シート成
膜法については、公知の技術であるため説明を省略す
る。
【0062】このような光記録媒体1のウォブル量は、
例えば、検査装置としての機能を有する光記録再生装置
(図3参照)等によって検査することができる。
【0063】次に、光記録媒体1に対して記録再生を行
う光記録再生装置について図3を参照して説明する。図
3は、光記録再生装置の基本的な構成例を示す正面図で
ある。光記録再生装置20は、LD(Laser Diode)変調
回路21によって駆動されてレーザ光を出射する発光素
子としてのLD22を有している。LD22から出射さ
れたレーザ光は、コリメートレンズ23、ビームスプリ
ッタ24および対物レンズ25を介して、光記録媒体1
に集光状態で照射され、照射されるレーザ光と直交する
平面方向に沿ってスピンドルモータ26(回転駆動手段)
によって回転駆動される光記録媒体1に対する情報の記
録再生に供される。
【0064】光記録再生装置20では、光記録媒体1か
らの反射光を、再び対物レンズ25を通過させ、ビーム
スプリッタ24で直角に進路を屈曲させて、検出レンズ
27を介して、受光素子28に受光させる。ここに、コ
リメートレンズ23、ビームスプリッタ24および対物
レンズ25によって、受光光学系が実現されている。
【0065】受光素子28は、受光したレーザ光に応じ
た検出信号をヘッドアンプ29を介して、コントローラ
30に向けて出力する。コントローラ30は、CPU、
ROM、RAM等によって構成されるマイコンを有して
おり、マイコンの機能によって、受光素子28から出力
された検出信号から、例えば、ウォブル信号等を取り込
む。また、コントローラ30は、LD変調回路21の駆
動制御も受け持つ。加えて、マイコンは、コントローラ
30に入力されるレーザ光に基づいて光記録媒体を認識
する機能を有している。
【0066】このような光記録再生装置20を用いて、
光記録媒体1を再生する際には、データ記録トラック1
0の記録再生に適したビーム径の記録再生光が照射され
る。
【0067】一般的に、CD系の光記録媒体、DVD系
の光記録媒体の回転制御は、CLVであるため、隣接す
る蛇行トラックは、光記録媒体の位置によって、図4
(a)に示すように同相で蛇行している同相蛇行パターン
と、図4(b)に示すように、逆相で蛇行している逆相蛇
行パターンとが生じる。このとき、照射される記録再生
光のビーム径に対して、記録再生光が照射されるトラッ
クピッチが十分に広くない(狭い)場合には、隣接するト
ラック同士の干渉が再生信号に大きく影響して、図4
(a)に示すような同相蛇行パターンではウォブル信号振
幅は大きくなり、図4(b)に示すように、逆相で蛇行し
ている場合はウォブル信号振幅は小さくなる。これによ
り、従来の光記録媒体ではトラック情報の読み取り精度
が低下してしまう。
【0068】これに対し、本実施の形態の光記録媒体1
では、媒体認識用トラック12のトラックピッチTPa
はデータ記録トラック10のトラックピッチTPdに対
して広く設定されているため、ビーム径に対しても十分
広いこととなる。このため、取得されるウォブル信号は
隣接トラックからの影響を受けず、媒体認識用トラック
12から得られるウォブル信号振幅が隣接トラックから
の影響によって変動することを防止することができる。
【0069】これによって、再生精度の高いウォブル信
号を得ることができ、光記録媒体1におけるトラック情
報の読み取り精度の向上を図ることができる。また、ウ
ォブル信号振幅値を精度良く測定することができるた
め、光記録媒体1の媒体認識用トラック12の蛇行量を
高精度かつ容易に検査することが可能となる。ここに、
ウォブル測定手段としての機能が実現される。
【0070】ところで、再生信号から得られるプッシュ
プル信号の振幅(オープンループ状態)と、ウォブル測定
手段によって測定されるウォブル信号振幅(サーボ状態)
との振幅比(NWO)から、ウォブル振り量(蛇行変位量)
を検査することができる。このウォブル振り量は、ウォ
ブル測定手段によって測定されるウォブル信号振幅が変
動によって変動する。本実施の形態では、再生精度の高
いウォブル信号を得ることができるため、このウォブル
信号振幅の変動によるウォブル振り量を高精度に取得す
ることができ、精度の高いウォブル振り量に基づいて光
記録媒体1の精度検査を行なうことにより、光記録媒体
1を高精度に検査することができる。
【0071】また、ウォブル信号のC/N(Carrier-to-
Noise ratio)は、ウォブル測定手段によって測定される
ウォブル信号振幅が変動によって変動する。本実施の形
態では、再生精度の高いウォブル信号を得ることができ
るため、ウォブル信号のC/Nを高精度に取得すること
ができ、精度の高いウォブル振り量に基づいて光記録媒
体1の精度検査を行なうことにより、光記録媒体1を高
精度に検査することができる。
【0072】ここで、媒体認識用トラック12のトラッ
クピッチTPaが、データ記録トラック10の媒体平均
のトラックピッチTPdに対して、120%〜160%
に設定されているため、光記録媒体1におけるトラック
情報の読み取り精度の向上をより効果的に図ることがで
きる。
【0073】例えば、データ記録トラック10の媒体平
均のトラックピッチTPdに対する媒体認識用トラック
12のトラックピッチTPaが、120%以下に設定さ
れている場合、本発明の効果が得にくく、従来と同様
に、光記録媒体1におけるトラック情報をうまく読み取
ることができない。また、データ記録トラック10の媒
体平均のトラックピッチTPdに対する媒体認識用トラ
ック12のトラックピッチTPaが、160%以上に設
定されている場合には、トラックピッチTPaの変化に
対して、記録再生光トラッキングをうまく追従させるこ
とができず、トラッキング動作が困難になる。
【0074】また、媒体認識用トラック12がデータ記
録トラック10に連続して設けられているため、媒体認
識用トラック12とデータ記録トラック10との境界部
では、トラックピッチが徐々に変化するため、媒体認識
用トラック12のトラックピッチTPaを急激に変化さ
せることにより懸念される記録再生光のトラッキング動
作のエラーの発生を抑制して、再生を容易にすることが
できる。
【0075】さらに、媒体認識用トラック12がデータ
記録領域11より基板2の内周側に設けられているた
め、媒体認識用トラック12に対するアクセス速度を向
上させ、媒体認識速度を向上させることができる。
【0076】加えて、媒体認識用トラック12がデータ
記録領域11とは異なる領域に形成されているため、デ
ータ記録トラック10のトラックピッチTPdに対して
媒体認識用トラック12のトラックピッチTPaを増加
させることによるデータ容量の減少を防止することがで
きる。
【0077】ところで、上述したように、光記録媒体1
の基板2は、原盤に形成された凹凸をスタンパを介して
転写することにより作製されている。原盤の凹凸はレー
ザ光によってレジスト層を露光することで所望のパター
ンが形成されることから、レーザ光を露光する工程にお
いて、媒体認識用トラック12のトラックピッチTPa
が内周部に形成されるように、トラックピッチを変更し
たパターンを露光した原盤を作製することで、本実施の
形態の光記録媒体1の基板2を容易に作製することがで
きる。すなわち、原盤の作製条件(露光パターン)を変更
することにより本実施の形態の光記録媒体1の基板2を
作製することができるため、光記録媒体1を容易に製造
することができる。
【0078】
【実施例】以下実施例について本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0079】まず、本発明の実施例1について説明す
る。実施例1は、基板2として、直径120mm、厚さ
0.6mmのポリカーボネート円板を用いた。基板2の
表面上には、直径44mm〜45.283mmの位置
に、トラックピッチTPaを1.1μmに設定した媒体
認識用トラック12が設けられている。また、基板2の
表面上には、直径45.283mm〜117.4mmの位
置に、トラックピッチTPdを0.74μmに設定した
データ記録トラック10が設けられている。データ記録
トラック10、媒体認識用トラック12は、基板2の表
面から約1700Åの深さの凹凸パターンを形成し、再
生方向に蛇行している。
【0080】データ記録トラック10、媒体認識用トラ
ック12は、原盤作製における露光工程に際して、露光
ビームを約24nm振動させることによって表面にパタ
ーンが形成された原盤に基づいて作製されたスタンパを
用いて、ポリカーボネートを射出成形することにより基
板表面に転写されている。
【0081】データ記録トラック10、媒体認識用トラ
ック12のウォブル信号は、基本周波数820kHzの
位相変調信号であるDVD+RW様式とし、基本周波数
820kHzの位相変調信号にてアドレス情報とディス
ク判別情報を記録した。DVD+RW様式のウォブル信
号は、93ウォブル周期を一単位として、コーディング
されている。
【0082】この基板2の表面に、トリメチンシアニン
系色素を2.2.3.3.テトラフロロプロパノールに溶解
し、塗布液としてスピンコートすることにより約100
0Åの記録層3を設けた。この記録層3の上に、光反射
層4として、Arをスパッタガスとして用いたスパッタ
法によりAgを約1400Åの厚さに設けた。さらにこ
の光反射層4の上に、UV硬化樹脂によって形成される
保護層5を約4μmの厚さに設け、さらにカバー基板7
をホットメルト接着剤を用いて貼り合わせることでDV
D+RW(光記録媒体1)を形成した。
【0083】次に、本発明の実施例2について説明す
る。実施例2は、実施例1と同様にDVD+Rへ適用し
た実施例であり、媒体認識用トラック12のトラックピ
ッチTPaが0.88μmに設定されている以外は、実
施例1と同様である。
【0084】次に、本発明の実施例3について説明す
る。実施例3は、実施例1と同様にDVD+Rへ適用し
た実施例であり、媒体認識用トラック12のトラックピ
ッチTPaが1.2μmに設定されている以外は、実施
例1と同様である。
【0085】これらのDVD+Rを、波長655nm,
NA:0.65,線速度3.49m/s、再生レーザーパ
ワー0.7mWに設定されたレーザ光を用いて再生し、
媒体認識用トラック12からの再生信号に基づいてトラ
ック信号(プッシュプル信号)のウォブル信号振幅とC/
N)およびデコードエラー率を測定した。実施例1につ
いては、データ記録トラック10からの再生信号に関し
ても、トラック信号(プッシュプル信号)のウォブル信号
振幅とC/Nおよびデコードエラー率を測定した。その
結果を表1に示す。
【0086】
【表1】
【0087】表1に示すように、実施例1のDVD+R
の媒体認識用トラック12からの再生信号は、データ記
録トラック10からの再生信号と比較して、ウォブル信
号振幅の変動が小さく、ウォブルC/Nが大きいことが
判る。また、ウォブル信号エラー(デコードエラー)も良
好であることが判る。
【0088】また、表1からも判るように、実施例2,
3のDVD+Rの媒体認識用トラック12からの再生信
号は、ウォブル信号振幅の変動が小さく、ウォブルC/
Nが大きいことが判る。また、デコードエラーも良好で
あることが判る。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明の光記録媒体によれ
ば、データ記録トラックの媒体平均のトラックピッチよ
りも広いトラックピッチを有してウォブリングすること
によりトラック情報を記録する媒体認識用トラックを基
板表面に設けることにより、隣接する媒体認識用トラッ
ク間のクロストークの影響を抑制して、再生精度の高い
ウォブル信号を得ることが可能になるので、溝蛇行量を
精度良く測定することができる。これによって、光記録
媒体におけるトラック情報の読み取り精度の向上を図る
ことができる。
【0090】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の光記録媒体において、媒体認識用トラックを、デー
タ記録トラックが形成されているデータ記録領域とは異
なる領域に設けることにより、案内溝に沿って形成され
るピット、または、ピット列として既に形成されている
ピットによって記録されるデータの記録容量を低下させ
ることなく、請求項1記載の発明の効果を得ることがで
きる。
【0091】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の光記録媒体において、媒体認識用トラック
をデータ記録領域よりも内周側の領域に設けることによ
り、媒体認識用トラックに対するアクセス速度の向上を
図ることが可能になるので、正確な媒体認識、高精度の
ウォブル蛇行量測定・検査をスピーディに行うことがで
きる。
【0092】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の光記録媒体において、媒体認識用トラック
をデータ記録トラックに連続して設けることにより、デ
ータ記録トラックの読み取りに連続して、媒体認識用ト
ラックの読み取りを行うことが可能になるので、再生エ
ラーの発生を低減することができる。
【0093】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2または3記載の光記録媒体において、媒体認識用トラ
ックを、データ記録トラックに対してトラックピッチを
徐々に変化させるように連続して設けることにより、デ
ータ記録トラックから媒体認識用トラック、または、媒
体認識用トラックからデータ記録トラックへの読み取り
に際して、トラッキングの動作エラーの発生を抑制する
ことが可能になるので、再生エラーの発生を低減するこ
とができる。
【0094】請求項6記載の発明によれば、請求項1、
2、3、4または5に記載の光記録媒体において、デー
タ記録トラックの媒体平均のトラックピッチを0.74
μmまたは0.8μmのいずれか一方に設定し、媒体認
識用トラックのトラックピッチをデータ記録トラックの
媒体平均のトラックピッチに対して120%〜160%
の範囲内に設定し、波長645〜670nm,NA0.
6〜0.65の範囲内に設定された光を照射してデータ
の記録再生を行うことにより、DVD系の光ディスクへ
の適用に際して、ウォブル溝の位相干渉の少ないCD−
Rと同程度のウォブル信号を得ることが可能になるの
で、媒体認識の正確性の向上、ウォブル蛇行量測定・検
査の高精度化を図ることができる。
【0095】請求項7記載の発明の検査装置によれば、
請求項1ないし6のいずれか一に記載の光記録媒体から
の反射光量に基づいて測定した媒体認識用トラックのウ
ォブル量に応じて、光記録媒体の精度を検査することに
より、良好なウォブル信号を検出することが可能になる
ので、精度の高い検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の光記録媒体の一部を示す断面図
である。
【図2】光記録媒体の一部を示す平面図である。
【図3】光記録再生装置の基本的な構成例を示す正面図
である。
【図4】光記録媒体における蛇行パターンを示す説明図
である。
【符号の説明】
1 光記録媒体 2 基板 10 データ記録トラック 12 媒体認識用トラック 20 検査装置 22 発光素子 26 回転駆動手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に設けられた案内溝またはピッ
    ト列トラックの少なくとも一方によって形成されるデー
    タ記録トラックをウォブリングさせることによりトラッ
    ク情報が記録されている光記録媒体において、 前記基板表面に、前記データ記録トラックの媒体平均の
    トラックピッチよりも広いトラックピッチを有してウォ
    ブリングすることによりトラック情報を記録する媒体認
    識用トラックを設けたことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記媒体認識用トラックは、前記データ
    記録トラックが形成されているデータ記録領域とは異な
    る領域に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記媒体認識用トラックは、前記データ
    記録領域よりも内周側の領域に設けられていることを特
    徴とする請求項1または2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記媒体認識用トラックは、前記データ
    記録トラックに連続して設けられていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記媒体認識用トラックは、前記データ
    記録トラックに対してトラックピッチを徐々に変化させ
    るように連続して設けられていることを特徴とする請求
    項1、2または3記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記データ記録トラックの媒体平均のト
    ラックピッチは0.74μmまたは0.8μmのいずれか
    一方に設定され、前記媒体認識用トラックのトラックピ
    ッチは前記データ記録トラックの媒体平均のトラックピ
    ッチに対して120%〜160%の範囲内に設定されて
    おり、データの記録再生に際しては波長645〜670
    nm,NA0.6〜0.65の範囲内に設定された光が照
    射されることを特徴とする請求項1、2、3、4または
    5に記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか一に記載の
    光記録媒体に対して照射する光を発光する発光素子と、 前記光記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、 前記発光素子によって照射されて前記回転駆動手段によ
    り回転駆動される前記光記録媒体からの反射光を受光す
    る受光光学系と、 前記受光光学系が受光した前記反射光量に基づいて、前
    記媒体認識用トラックのウォブル量を測定するウォブル
    測定手段と、を具備し、 前記ウォブル測定手段によって測定されたウォブル量に
    応じて前記光記録媒体の精度検査するようにした検査装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037063A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 株式会社 東芝 情報記録媒体、記録再生装置及び製造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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