JP2003271805A - 車両関連サービス管理方法および管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両と顧客に関する情報を販売事業者、車両メ
ーカ、サービス事業者で個別に保管しており、各種の情
報が分散していたため、効率良く活用することが困難だ
った。本発明は車両販売後の各種サービスを総合的に行
う車両関連サービス管理方法を提供する。 【解決手段】販売会社２から受信した顧客情報と、車両
メーカ３から受信した車両情報とに基づいて、管理セン
タ４で前記両情報を総合した管理データベース７を作成
し、サービス事業者５から受信したサービス情報を販売
会社２に送信して顧客１に提示可能にし、サービス事業
者５には顧客１が契約したサービス内容を含む顧客情報
を送信し、管理センタ４と各顧客間で双方向通信を行っ
て顧客情報および契約サービスの追加／変更を管理する
車両関連サービス管理方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両販売後の当該
車両に関連する各種サービスを総合的に行う車両関連サ
ービス管理方法および管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、車両の販売は、販売系列毎や地方
毎に各販売会社や販売店（以下、販売事業者と総称す
る）で個別に行ない、車両を購入した顧客についての情
報は各販売事業者が個別に保管し、車両の定期点検等の
サービスも各販売事業者を介して個別に行うのが一般的
である。また、販売した車両自体に関する情報は、車両
を製造した車両メーカで保管している。さらに、事故や
故障発生時の損害保険等のサービスについては、各保険
会社等のサービス事業者が独自にプランを作成し、独自
に、もしくは販売事業者を通じて各顧客と各サービス毎
に個別に契約するようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
方法では、販売した車両とその顧客に関する各種の情報
を販売事業者、車両メーカ、サービス事業者で個別に保
管し、各サービス毎に個別に契約するようになっていた
ので、車両を購入した顧客のなすべき契約手続やサービ
ス内容の判断が煩雑であり、かつ、各種の情報が分散し
ているため、効率良く活用することが困難である、とい
う問題があった。

【０００４】本発明は上記のごとき問題を解決するため
になされたものであり、車両販売後の当該車両に関連す
る各種サービスを総合的に行う車両関連サービス管理方
法および管理装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては特許請求の範囲に記載するように
構成している。すなわち、請求項１においては、販売事
業者から受信した、車両を購入した顧客についての顧客
情報と、車両メーカから受信した、販売した車両につい
ての車両情報とに基づいて、管理センタで前記顧客情報
と車両情報とを総合した管理データベースを作成し、サ
ービス事業者から受信したサービス情報もしくは前記サ
ービス事業者からの情報に基づいて前記管理センタで作
成したサービス情報を前記販売事業者に送信して前記顧
客に提示可能にし、かつ、前記サービス事業者に前記顧
客が契約したサービス内容を含む顧客情報を送信し、前
記管理センタと各顧客間で双方向通信を行って顧客情報
および契約サービスの追加／変更を管理することによ
り、車両販売後の当該車両に関連する各種サービスを前
記管理センタで総合的に行うように構成している。

【０００６】

【発明の効果】本発明によれば、管理会社では各販売事
業者から顧客の情報を集め、集中して管理することで、
外部サービス事業者に対して、有利なプランを求め得る
可能性がある。また、顧客が車両を購入する際に、各種
のサービス契約を１回の申込みで一括して出来る。その
ため、手続きが簡単になり、かつ、種々のサービスプラ
ンを総合的に検討することが出来るので、多岐に渡る契
約内容を要領良く、簡単に比較検討することが出来る。
また、販売事業者は、顧客情報を管理会社へ送るだけ
で、後のサービス等は肩代わり出来るので、業務が簡素
化され、コストを低減できる可能性がある。また、サー
ビス事業者は、多数の契約者を集めることが出来るの
で、コストを低減することが出来、その分だけ顧客に有
利なプランを作成できる可能性が生じる、等の効果が得
られる。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明における全体の流
れを示すブロック図である。図１において、車両を購入
する顧客１は、販売会社２に注文書とサービス同意書を
提出する。注文書は当該車両を購入する旨を正式に意思
表示した書類であり、サービス同意書は後述する保険等
のサービスを受けることを同意したことを示す書類であ
る。販売会社２は、上記の注文書に応じて車両メーカ３
から取り寄せた車両を販売し、当該車両が登録される
と、その登録日と車両Ｎｏを端末装置から入力して記録
する。そして顧客情報および上記の登録情報を管理セン
タ４へ送信する。上記の顧客情報には、車両を購入した
顧客の氏名、住所等の顧客属性、顧客が契約したサービ
ス内容を含む契約情報（以下、契約顧客情報と記す）、
オーダＮｏ（注文番号）、ユーザＮｏ（顧客毎の番号）
等が含まれる。なお、特に断らない場合は、上記登録情
報、契約顧客情報、顧客属性等を総称して顧客情報と略
記する。

【０００８】車両メーカ３は、販売会社２からの情報に
応じて、販売した車両の車両情報を管理センタ４へ送
る。この車両情報には、販売した当該車両についての車
種、グレード、オプション部品等の車両情報、オーダＮ
ｏ（注文番号）、アダプタＩＤ（通信タイプのナビゲー
ション装置のＮｏ；搭載車両に限る）等が含まれる。な
お、販売会社２と車両メーカ３間の通信は、直接に行っ
てもよいが、管理センタ４を介して行うように構成する
ことも出来る。

【０００９】管理センタ４は、上記の入力した顧客情報
および車両情報から管理データベース７を作成して記憶
する。また、販売会社２から登録情報が送られると、そ
の情報も管理データベース７に記憶する。そしてその管
理データベース７の内容のうち必要な部分を、顧客１、
販売会社２、顧客が契約したサービス事業者（例えば損
害保険会社）５へ送る。

【００１０】サービス事業者５は、サービス内容の情
報、例えば各種のサービスを組み合わせたサービスプラ
ンを複数を用意し、その情報を管理センタ４を介して販
売会社２へ送り、販売会社２において顧客に提示し、購
入時のサービス選択の資料とする。また、管理センタ４
から送られた契約顧客情報（契約した顧客の氏名、住
所、契約したサービスの内容等）に基づいてサービスを
契約した顧客を記録する。なお、図１においては、サー
ビス事業者５を一つのみ示しているが、各種保険、クレ
ジット、後記の有償サービス等について各々別個のサー
ビス事業者でもよい。また、各サービス事業者から送ら
れた資料に基づいて管理センタ４で各種のサービスを組
み合わせたサービスプランを用意してもよい。

【００１１】なお、実際のサービスの提供、例えば後記
のＣＰＬ等は各サービス事業者が行うが、契約の申込み
や事故発生時の連絡等は、顧客１から管理センタ４を介
して行うことも出来る。顧客１から各サービス事業者に
直接連絡することも可能である。

【００１２】また、管理センタ４は、顧客毎に契約した
ことを証明する証明ＩＤ（会員証、契約ＩＤおよびパス
ワード等）を送り、その契約ＩＤとパスワードを用い
て、携帯電話やインターネット等の通信網６を介して各
顧客と通信を行う。この通信において、管理センタ４か
らは新たなサービス等の情報を送信し、また顧客からは
個人情報の追加／変更、有償サービスの申込み等の情報
を送信する。これらの情報の追加、変更等も管理データ
ベース７に記憶する。

【００１３】なお、有償サービスとしては、例えば下記
のようなものがある。 （１）費用補償付きロードサービス 高速道路や遠隔地で故障や事故が発生した際の牽引、修
理、交通費、宿泊費等を支払うサービスで、新車購入時
に、一定期間、無料で付けることがある。 （２）緊急通報サービス エアバッグが作動した場合に、それを自動的に感知して
事故発生を関係方面（消防署の救急番号、予め登録した
連絡先など）に通報するサービス。 （３）ＣＰＬ ナビゲーション操作の代行サービス。運転者が運転中に
ナビゲーション装置を操作すると煩雑なので、携帯電話
を接続して連絡すれば、センタでナビゲーション操作を
行って結果をナビゲーション装置に表示してくれる。 （４）ＡＵＴＯ ＤＪ 自動車用の情報サービス。特定の契約ＩＤを持っている
ユーザにのみ使用可能なサービス。 （５）ＪＡＦのロードサービス 車両運用中の故障や事故時等において、ＪＡＦ（日本自
動車連盟）が行う出張修理、牽引等のサービス。

【００１４】図２は、本発明において、管理センタ４が
行う処理を示すフローチャートである。ステップＳ１で
は、予めサービス事業者５が各種のサービスを組み合わ
せたサービスプランを複数用意するか、或いは、管理セ
ンタ４でサービス事業者５の各種サービスを組み合わせ
たサービスプランを作成し、管理センタ４はそのサービ
ス情報を販売会社２へ送信しておく。販売会社２では、
当該サービス情報の内容（端末画面やカタログ、パンフ
レット等）を車両購入顧客（および予定者）に提示す
る。

【００１５】ステップＳ２で、管理センタ４において
は、顧客１による車両購入契約時に、顧客１が選択して
契約したサービスプランの情報を含む顧客情報（登録情
報等を含む）を販売会社２から受信する。このように、
顧客１は何れかのサービスプランを選択して契約するこ
とにより、車両関係の各種サービス（損害保険、クレジ
ット、および前記の有償サービス等）を一括して契約す
ることが出来る。

【００１６】ステップＳ３では、管理センタ４は車両メ
ーカ３から当該販売車両の情報を受信する。ステップＳ
４では、管理センタ４において、上記の顧客情報（契約
顧客情報と登録情報を含む）と車両情報を纏めた管理デ
ータベース７を作成する。

【００１７】ステップＳ５では、管理センタ４からサー
ビス事業者５へ契約顧客情報を送信する。これに応じて
サービス事業者５は、契約した顧客の情報を記憶し、管
理する。

【００１８】ステップＳ６で、管理センタ４は、契約し
た顧客に証明ＩＤ（会員証、契約ＩＤ番号、パスワード
等）を送り、以後のサービス、問い合わせ、各種カタロ
グ、パンフレット送付等に用いる。

【００１９】図３は、本発明の管理方法を実現するため
の管理装置の一実施例を示すブロック図である。図３に
おいて、管理センタ演算処理装置１１は、管理センタ
（例えば管理会社）に備えられたコンピュータであっ
て、各端末装置とのデータの送受信および管理データベ
ース１５の書き込み読み出し等を制御する。なお、管理
データベース１５は読み出し書き込み可能な記憶装置に
記憶されている。

【００２０】販売会社端末装置１２は、各販売会社に設
置されているコンピュータであって、少なくとも車両を
購入した顧客に関する情報（氏名や住所等および契約顧
客情報など）と当該車両が登録された際の登録情報を入
力して管理センタ演算処理装置１１へ送り、また管理セ
ンタ演算処理装置１１から送られて来るサービス情報を
受信する。

【００２１】車両メーカ端末装置１３は、車両メーカに
設置されているコンピュータであって、販売会社端末装
置１２から管理センタ演算処理装置１１を介して受信し
た販売情報に基づいて、当該販売車両に関する車両情報
を管理センタ演算処理装置１１へ送信する。

【００２２】サービス事業者端末装置１４は、サービス
事業者に設置されているコンピュータであって、管理セ
ンタ演算処理装置１１から送られた契約顧客情報を記憶
し、かつ、各種のサービスを組み合わせたサービスプラ
ンに相当するサービス情報を管理センタ演算処理装置１
１へ送信する。

【００２３】なお、販売会社端末装置１２、車両メーカ
端末装置１３、サービス事業者端末装置１４と管理セン
タ演算処理装置１１との間の情報の送受信は、専用回線
を介してもよいし、或いはインターネット等の双方向通
信網を介して行ってもよい。

【００２４】通信網１６は、例えばインターネット等の
双方向通信網であり、管理センタ演算処理装置１１と顧
客間で双方向通信を行うことが出来る機能を備えてい
る。顧客端末装置１７は、通信網１６を介して管理セン
タ演算処理装置１１にアクセス可能なコンピュータ或い
は携帯電話であって、新たなサービス等の情報を受信
し、また顧客からは個人情報の追加／変更、有償サービ
スの申込み等の情報を送信する。また、事故や故障の発
生時等の連絡は、顧客から直接にサービス事業者に連絡
することも可能であるが、管理センタ演算処理装置１１
を介して行うように構成することも出来る。

【００２５】上記のように、本発明においては、顧客情
報（販売会社）と車両情報（車両メーカ）を一個所に纏
め、車両に関する全体のサービスを総括的に行うもので
あり、これによって顧客、販売事業者、管理センタ（車
両メーカ等による管理事業者）、サービス事業者のそれ
ぞれにおいて下記のごとき効果が予想される。

【００２６】（１）管理センタ（管理会社） 各販売事業者から顧客の情報を集めることが出来る。従
来は同じメーカ系列の販売会社間でも、自己の顧客の情
報は明かさないので、同系列間でも情報の共有が出来
ず、利用出来なかった。しかし、本発明のように、一個
所に情報を集めて管理することで、サービスを向上させ
ることが出来る。例えば、大メーカで殆どの顧客を集め
れば、数十万〜数百万件になるので、損害保険会社等の
外部サービス事業者に対して、有利なプランを求め得る
可能性がある。また、損害保険とロードサービス等を組
み合わせたプランを作ることにより、より有利で安価な
サービスを提供できる。さらにクレジットカード会社も
含めることにより、対価の支払も一括して行うことがで
きる。

【００２７】（２）顧客 販売事業者で車両を購入する際に、損害保険、クレジッ
ト、ＪＡＦ（日本自動車連盟）のロードサービス、費用
補償付ロードサービス等を１回の申込みで一括して出来
る。そのため、手続きが簡単になり、かつ、纏めて契約
することで安価になる可能性がある。また、各契約内容
を個別に検討するだけではなく、損害保険とロードサー
ビス等を組み合わせた種々のサービスプランを総合的に
検討することが出来るので、多岐に渡る契約内容を要領
良く、簡単に比較検討することが出来る。

【００２８】（３）販売会社 車両販売時に顧客情報を管理センタへ送るだけで、後の
サービス等は肩代わり出来るので、業務が簡素化され、
コストを低減することが出来る。また、一個所に纏める
ことで、契約者数が極めて大規模になるので、損害保険
やその他のサービス等も安価になる可能性がある。その
ため、従来の小規模な販売会社単体よりも有利なサービ
スを提供することが可能になり、車両を販売しやすくな
る可能性がある。

【００２９】（４）サービス事業者 多数の契約者を集めることが出来るので、コストを低減
することが出来、その分だけ顧客に有利なプランを作成
することが出来る。そのため収益が向上すると共に、同
業他社に対して有利になる可能性がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における全体の流れを示すブロック図。

【図２】本発明において管理センタが行う処理を示すフ
ローチャート。

【図３】本発明の管理装置の一実施例を示すブロック
図。

【符号の説明】

１…顧客 ２…販売会社 ３…車両メーカ ４…管理センタ ５…サービス事業者 ６…通信網 ７…管理データベース １１…管理センタ
演算処理装置 １２…販売会社端末装置 １３…車両メー
カ端末装置 １４…サービス事業者端末装置 １５…管理デー
タベース １６…通信網 １７…顧客端末
装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】販売事業者から受信した、車両を購入した
   顧客についての顧客情報と、車両メーカから受信した、
   販売した車両についての車両情報とに基づいて、管理セ
   ンタで前記顧客情報と車両情報とを総合した管理データ
   ベースを作成し、 サービス事業者から受信したサービス情報もしくは前記
   サービス事業者からの情報に基づいて前記管理センタで
   作成したサービス情報を前記販売事業者に送信して前記
   顧客に提示可能にし、かつ、前記サービス事業者に前記
   顧客が契約したサービス内容を含む顧客情報を送信し、 前記管理センタと各顧客間で双方向通信を行って顧客情
   報および契約サービスの追加／変更を管理することによ
   り、 車両販売後の当該車両に関連する各種サービスを前記管
   理センタで総合的に行うことを特徴とする車両関連サー
   ビス管理方法。
2. 【請求項２】サービス事業者で用意したサービスプラ
   ン、或いは、管理センタで前記サービス事業者からの情
   報に基づいて作成したサービスプランについてのサービ
   ス情報を前記管理センタから販売事業者へ送信し、顧客
   に提示可能にする処理と、 前記管理センタにおいて、前記顧客が契約したサービス
   内容を含む顧客情報を前記販売事業者から受信する処理
   と、 前記管理センタにおいて、車両メーカから当該販売車両
   についての情報を受信する処理と、 前記管理センタにおいて、前記顧客情報と前記車両情報
   とを纏めた管理データベースを作成する処理と、 前記管理センタから前記サービス事業者へ前記顧客が契
   約したサービス内容を含む顧客情報を送信する処理と、 前記管理センタから、前記顧客に、契約の証明ＩＤを送
   り、以後の連絡を可能にする処理と、 を備えたことを特徴とする請求項１に記載の車両関連サ
   ービス管理方法。
3. 【請求項３】読み出し書き込み可能な記憶手段と、 サービス事業者の端末装置と双方向通信を行って、前記
   サービス事業者へ顧客が契約したサービス内容を含む顧
   客情報を送信し、かつ、各種サービスを組み合わせたサ
   ービスプランに相当するサービス情報を前記サービス事
   業者から受信する手段と、 販売事業者の端末装置と双方向通信を行って、前記販売
   事業者へ前記サービス情報を送信し、かつ、前記顧客情
   報を前記販売事業者から受信する手段と、 車両メーカの端末装置と双方向通信を行って、販売した
   車両についての車両情報を受信する手段と、 受信した前記顧客情報と前記車両情報とに基づいて、前
   記顧客情報と車両情報とを総合した管理データベースを
   作成し、前記記憶手段に記憶する手段と、 顧客の端末装置と双方向通信を行って、前記顧客へ必要
   な情報を送信し、かつ、前記顧客からは顧客情報および
   契約サービスの追加／変更を含む情報を受信する手段
   と、 を備え、車両販売後の当該車両に関連する各種サービス
   を総合的に行うことを特徴とする管理装置。