JP2003271241A - 運転監視制御システム - Google Patents

運転監視制御システム

Info

Publication number
JP2003271241A
JP2003271241A JP2002068462A JP2002068462A JP2003271241A JP 2003271241 A JP2003271241 A JP 2003271241A JP 2002068462 A JP2002068462 A JP 2002068462A JP 2002068462 A JP2002068462 A JP 2002068462A JP 2003271241 A JP2003271241 A JP 2003271241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
drainage
pump
control system
monitoring control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002068462A
Other languages
English (en)
Inventor
真孝 ▲柳▼田
Masataka Yanagida
Yujiro Shimizu
祐次郎 清水
Shinichiro Hori
慎一郎 堀
Atsushi Tani
篤史 谷
Katsuyoshi Maemoto
勝由 前本
Yasushi Morishita
靖 森下
Norihisa Mizuki
則久 水木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002068462A priority Critical patent/JP2003271241A/ja
Publication of JP2003271241A publication Critical patent/JP2003271241A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】排水機場のポンプ及び駆動機の振動を監視し、
異常が発生した場合に異常原因を分析できることがで
き、さらに、振動分析したポンプ及び駆動機の異常原因
から、重大な故障が発生しないように、ポンプ及び駆動
機の運転を制御することができる運転監視制御システム
を提供する。 【解決手段】 本発明による運転監視制御システムは、
排水ポンプ(10)、駆動機(20)、減速機(30)
を含む排水機器(71)を具備する排水機場(50)の
運転監視制御システムであって、排水機器(71)の振
動を測定する振動計(72)と、振動計(72)が測定
した振動を分析し、振動原因を特定する振動分析装置
(64)と、振動原因と振動の大きさおよび振動の変化
から、排水機器(71)の運転方針を決定し、排水機器
(71)の運転を制御する運転制御信号を送信する機器
振動制御装置(65)を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水機場の運転監
視制御システムに関し、特に排水機場に設置される排水
ポンプの振動監視および運転制御を行なう運転監視制御
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】排水機場は、低地の河川等から、より高
い別の河川等へ水を汲み上げるために設置されている。
主に、激しい降雨などにより低地の河川等が決壊する恐
れがある場合や、下水等が逆流する恐れがある場合に排
水機場が運転される。したがって、排水機場は、国民の
財産を洪水から防ぐために確実に運転される信頼性が要
求される。また、排水機場は、通常は停止していても、
緊急時に速やかに運転される必要がある。
【0003】現在、排水機場は大小さまざまな規模のも
のが設置されている。排水機場の主な構成はポンプとポ
ンプを動かす駆動機である。大型の排水機場の駆動機
は、主にガスタービンやディーゼルエンジンが使用され
る。ポンプは立軸軸流ポンプで、比較的、低揚程、大流
量のものが使用される。通常、駆動機で発生した回転
は、減速機を介して減速され、ポンプに伝えられる。
【0004】従来の排水機場では、ポンプ、駆動機、及
び減速機を含む回転部分を持つ機器に対し、振動解析等
を伴う予防保全のためのモニタリングはあまり行なわれ
てこなかった。振動測定等が行なわれている場合でも、
振動の状態が監視されるだけで、振動解析による異常原
因や故障発生の分析は行なわれていなかった。
【0005】このため、振動の異常が発見されても、明
らかに重大な異常以外は、ポンプを停止することで発生
する可能性がある「洪水」という結果の重大性から、有
効な対策が取られなかった。しかし、異常時に通常の運
転を続けることによりポンプの停止を伴う重大な故障が
発生し、より大きな被害が発生する可能性があった。
【0006】また、排水機場のポンプは、他の用途で使
用されるポンプ等と同じ故障および劣化の原因に加え、
排水機場特有の原因により異常が発生する可能性があ
る。具体的には、激しい降雨の後は多種多様なものが流
れて来るため、その浮遊物が、吸込側のスクリーン、ス
トレーナもしくは除じん機を通過してポンプ内に流入す
ることで、ポンプに異常が発生することがある。また、
吸込側のスクリーン、ストレーナもしくは除じん機の詰
まりによる水位の低下等が発生する可能性がある。
【0007】排水機場のポンプおよび駆動機の振動を監
視し、異常の原因を分析できる運転監視制御システムが
望まれる。さらに、異常の原因を分析し、重大な故障が
発生しないように運転を制御できる運転監視制御システ
ムが望まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、排水
機場のポンプ及び駆動機の振動を監視し、異常が発生し
た場合に異常原因を分析することができる運転監視制御
システムを提供することにある。さらに本発明の目的
は、振動分析したポンプ及び駆動機の異常原因から、重
大な故障が発生しないように、ポンプ及び駆動機の運転
を制御する運転監視制御システムを提供することにあ
る。さらに本発明の目的は、振動分析によりポンプ及び
駆動機の異常の早期発見や診断ができる運転監視制御シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決する
ための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許
請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との
対応関係を明らかにするために付加されたものである
が、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的
範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】本発明による運転監視制御システムは、排
水ポンプ(10)、駆動機(20)、減速機(30)を
含む排水機器(71)を具備する排水機場(50)の運
転監視制御システムであって、排水機器(71)の振動
を測定する振動計(72)と、振動計(72)が測定し
た振動を分析し、振動原因を特定する振動分析装置(6
4)と、振動原因と振動の大きさおよび振動の変化か
ら、排水機器(71)の運転方針を決定し、排水機器
(71)の運転を制御する運転制御信号を送信する機器
振動制御装置(65)を具備する。
【0011】本発明の運転監視制御システムの機器振動
制御装置(65)が決定する運転方針は、排水機器(7
1)の運転停止、排水量調整、駆動機(20)の回転数
調整を含む。
【0012】さらに、排水機場(50)は予備の排水ポ
ンプおよび予備の駆動機(74)を備え、機器振動制御
装置(65)が決定する運転方針は、予備の排水ポンプ
および駆動機(74)の始動、停止および運転制御を含
む。
【0013】機器振動制御装置(65)は、さらに、振
動計(72)で検出された振動の波形と波形の変化か
ら、排水機器(71)に共振が発生していると判断され
る場合に、共振振動数から外れるように排水機器(7
1)の運転を制御する。
【0014】機器振動制御装置(65)は、排水機器
(71)の振動と排水機器(71)の許容運転時間の関
係を示す表(96)を参照し振動計(72)が測定した
振動から排水機器(71)の許容運転時間を求め、許容
運転時間が既定時間より短い場合に、許容運転時間が既
定時間より長くなるように運転方針を決定する。
【0015】運転監視制御システムは、ネットワーク
(95)を介して排水機場(50)が排水する河川流域
の降雨量の実績と予報の少なくとも一つを含む気象情報
を得る手段を備え、機器振動制御装置(65)は、排水
機器(71)の振動と排水機器(71)の許容運転時間
の関係を示す表(96)を参照し振動計(72)が測定
した振動から許容運転時間を求め、気象情報から排水機
器(71)の必要運転予想時間を計算し、許容運転時間
が必要運転予想時間より長くなるように運転方針を決定
する。
【0016】運転監視制御システムは、ネットワーク
(95)を介して排水機場(50)が排水する河川の水
位と水位予想の少なくとも一つを含む河川水位情報を得
る手段を備え、機器振動制御装置(65)は、排水機器
(71)の振動と排水機器(71)の許容運転時間の関
係を示す表(96)を参照し振動計(72)が測定した
振動から許容運転時間を求め、河川水位情報から排水機
器(71)の必要運転予想時間を計算し、許容運転時間
が必要運転予想時間より長くなるように運転方針を決定
する。
【0017】運転監視制御システムは、ネットワーク
(95)を介して同じ流域の他の排水機場(91)と通
信する手段を備え、機器振動制御装置(65)は、当該
排水機場(50)の排水量の不足が発生する場合に、他
の排水機場(91)に、不足を補うための運転をするよ
う制御信号を送信する。
【0018】運転監視制御システムは、ネットワーク
(95)を介して排水機場(50)を遠隔操作する遠隔
監視制御装置(90)と通信する手段を備え、運転監視
制御システムは、排水機器(71)の振動のデータを含
む排水機器(71)の状態監視情報(81)を処理し、
状態監視情報(81)を選択し、処理及び選択された状
態監視情報(81)を遠隔監視制御装置(90)に送信
する。
【0019】本発明による運転監視制御システムは、回
転機器(10、20、30)の振動を測定する振動計
(72)、振動計(72)が測定した振動を分析し、振
動原因を特定する振動分析装置(64)と、振動原因と
振動の大きさおよび振動の変化から、回転機器(10、
20、30)の運転方針を決定し、回転機器(10、2
0、30)の運転を制御する運転制御信号を送信する機
器振動制御装置(65)を具備する。
【0020】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明によ
る運転監視制御システムの実施の形態が以下に説明され
る。図1は、本発明の運転監視制御システムが設置され
る排水機場内の一系統の排水機器の形態例を示す。排水
機場には、ポンプ10、ガスタービン20、減速機3
0、除じん機3、吐出弁4が設置されている。ポンプ1
0、ガスタービン20、減速機30、除じん機3、吐出
弁4を含む一排水系統に設置される一組の機器を排水機
器とする。一ヶ所の排水機場に、数系統の排水系統があ
り、数組の排水機器が設置される場合がある。
【0021】この排水機場の排水機器は、低地側の河川
から引き込まれた吸込水路1から、高地側の別の河川に
接続された吐出水路2へ、排水している。除じん機3
は、ポンプ10上流の吸込水路1に設けられ、浮遊物な
どの異物を除去する。ポンプ10は吸込水路1から吐出
水路2へ排水する。吐出弁4は、吐出水路2に設けら
れ、開度を変えることで流水量を調整する。
【0022】ポンプ10は、立軸軸流ポンプである。ポ
ンプ10は減速機30を介し、ガスタービン20の駆動
により運転される。ガスタービン20は、吸気ダクト2
1、排気ダクト22、排気煙突23等を備え、高温の燃
焼ガスでタービンを回転させる。ガスタービン20は、
回転運動を発生し、ガスタービン軸24を回転させて、
減速機30へ回転を伝える。減速機30は歯車減速機
で、ガスタービン20からの回転をポンプ30へ減速し
て伝える。ガスタービン20の回転数は1000〜40
00rpmで、回転はガスタービン軸24で減速機30
に伝わる。減速機30に伝えられた回転は、減速機30
によりポンプ10の回転数である約80rpmに減速さ
れ、ポンプ軸13に伝えられる。回転を発生する駆動機
は、ガスタービン20に限られず、ディーゼルエンジ
ン、モータを含む他の駆動機が使用される場合もある。
【0023】次に、図2でポンプ10及び減速機30の
詳細が説明される。ポンプ10は、ケーシング11、イ
ンペラ12、ポンプ軸13、水中軸受14、ポンプ軸1
3の中間継ぎ手15、パッキン箱16、軸継ぎ手17、
案内羽根18を具備している。
【0024】ケーシング11は、ポンプ10の外壁を形
成し、かつ内部を水が通る揚水管を形成している。本実
施例の図2は、偏平ベンド型の形状を持つケーシング1
1を示しているインペラ12は、ポンプ軸13に固定さ
れるボスと数枚の羽根で構成されるスクリュー型で、回
転することにより揚水をする。インペラ12の羽根は、
3〜6枚取りつけられる。ポンプ軸13は、ポンプ側軸
継ぎ手17により減速機30のポンプ側軸34に固定さ
れ、減速機30からの回転をインペラ12に伝える。水
中軸受14は、ラジアル軸受けで、ポンプ軸13を水平
方向に支えている。また、水中軸受14が、インペラ1
2の下部にある場合、ポンプ軸13を軸方向に支えるこ
ともできる。ポンプ軸13が長い場合、中間継ぎ手15
により、複数のポンプ軸13が軸方向に接続される場合
がある。パッキン箱16は、ケーシング11とポンプ軸
13の間をシールするパッキンを収め、かつ、パッキン
によりポンプ軸13を水平方向に支えている。
【0025】案内羽根18は、水の流れを整えるため
に、インペラ12の上流に取り付けられる場合がある。
【0026】減速機30は、概ね水平なガスタービン軸
24からの回転を、減速し、概ね鉛直なポンプ軸13へ
90°向きを変えて伝える。ガスタービン軸24と減速
機30のガスタービン側軸33は、ガスタービン側軸継
ぎ手35で固定されている。ガスタービン側軸33は、
ガスタービン側軸受け31で軸にラジアルな方向に支え
られている。ポンプ側軸34とポンプ軸13は、ポンプ
側軸継ぎ手17で固定されている。ポンプ側軸34は、
ポンプ側軸受け32で水平方向に支えられている。
【0027】ガスタービン軸24は、ガスタービン軸受
25で、軸にラジアルな方向に支えられている。
【0028】さらに図2上で、振動計41AB〜49A
Bの設置場所が説明される。以下、特に記載されない場
合は、振動計**A(**は数字以下同じ)は水平方向
の振動を、振動計**Bは垂直方向の振動を測定するも
のとし、振動計**ABと記載された場合は、両方向を
測定するように振動計が設置されたものとする。振動計
41AB〜49ABの各々は、高周波及び低周波の振動
を測定する。振動計41AB〜49ABは測定した結果
を、監視制御装置60(後述)へ送信する。
【0029】振動計41ABは、インペラ12付近のケ
ーシング11上に取り付けられる、振動計41ABは、
インペラ12とケーシング11との接触などのインペラ
12周りの異常に伴うケーシング11の振動を検出す
る。振動計42ABは、水中軸受14に取り付けられ
る。振動計42ABは、水中軸受14の振動を検出す
る。振動計43ABは、ケーシング11に取りつけら
れ、ケーシング11の振動を検出する。振動計43AB
は、ケーシング11の振動を検出し、検出結果はケーシ
ング11の異常の判断および、振動計41AB等の振動
との比較に使用される。振動計43ABは、ケーシング
11で振動の振幅が最も大きくなる箇所または振動が発
生しやすい箇所に取りつけられることが好ましい。振動
計44ABは、パッキン箱16に設置され、シール部分
の振動を検出する。振動計45ABは、ポンプ側軸受け
32付近に設置され、軸受け部分の振動を検出する。振
動計46ABは、減速機30の上部で、かつポンプ軸1
3の延長線上付近に設置され、減速機30の振動を検出
する。振動計47ABは、減速機30の側面で、かつガ
スタービン軸24の延長線上付近に設置され、減速機3
0の振動を検出する。振動計48ABは、ガスタービン
側軸受31付近に設置され、軸受け部分の振動を検出す
る。振動計49ABは、ガスタービン軸受け25付近に
設置され、軸受け部分の振動を検出する。
【0030】さらに、ポンプ軸13の水中軸受14、減
速機30のポンプ側軸受32、パッキン箱16には温度
計40(図示無し)が設置される。温度計40は、軸受
が破損した場合に発生する軸受けの温度上昇を検出す
る。温度計40は測定した結果を、監視制御装置60
(後述)へ送信する。温度計40は、ポンプの水中軸受
14と減速機30のポンプ側軸受32のほか、ガスター
ビン軸受25、ガスタービン側軸受31にも設置され
る。
【0031】次に図3を参照して、本発明の運転監視制
御システムの構成が説明される。本発明の運転監視制御
システムは、監視制御装置60、振動計群72−1〜
n、75、温度計群73−1〜n、76、で構成され
る。監視制御装置60は、排水機場50内に設置され
る。図3において監視制御装置60と機器設置エリア7
0が分かれているのは、説明の便宜上の理由で、監視制
御装置60が機器設置エリア70内に設置されてもよ
い。監視制御装置60は、全体制御監視装置61、機器
制御装置62−1〜n、振動監視装置63、振動分析装
置64、機器振動制御装置65、振動分析データ記憶装
置66、傾向管理装置67、予備機制御装置68、ウエ
ッブ端末69で構成される。
【0032】機器設置エリア70には、複数の排水機器
71−1〜nが設置され、排水機器71−nには振動計
群72−1〜n、温度計群73−1〜nが設置される。
各々の排水機器71−1〜nは、一組のポンプ10、ガ
スタービン20、減速機30、除じん機3、吐出弁4を
含む一排水系統に設置される一組の機器で構成される。
また、排水機器71−1〜nは、制御信号80−1〜n
を受信し各機器の運転制御を行なう手段と、各機器の回
転数等を含む運転状態を検出し、状態監視信号81−1
〜nに含めて送信する手段を備えている。各々の排水機
器71−1〜nは、同一の容量、タイプには限定されな
い。
【0033】振動計群72−1〜nの各々は、排水機器
71−1〜nの各々に取り付けられる複数の振動計41
AB〜49ABである。温度計群73−1〜nの各々
は、排水機器71−1〜nの各々に取り付けられる複数
の温度計40である。また、機器設置エリア50には、
予備機74、予備機74に取り付けられる振動計群7
5、温度計群76が設置されている。予備機74は、排
水機器71−1〜nと同様の構成であり、振動計群75
は振動計群72−1〜nと、温度計群76は温度計群7
3−1〜nとそれぞれ同様の構成である。
【0034】機器制御装置62−1〜nは、機器振動制
御装置65等からの運転制御命令を受信し、制御信号8
0−1〜nを排水機器71−1〜nへ送信して、排水機
器71−1〜nの運転の制御を行なう。運転の制御は、
ガスタービン20の運転の開始及び停止、ガスタービン
20の回転数の調整、吐出弁4の開度調整による流量調
整、除じん機3の運転制御を含む。さらに、機器制御装
置62−1〜nは、排水機器71−1〜n、振動計群7
2−1〜nおよび温度計群73−1〜nから、各機器の
運転状態、振動計群72−1〜nの測定結果、温度計群
73−1〜nの測定結果、を含む状態監視信号81−1
〜nを受信する。
【0035】また、機器制御装置62−1〜nが、除じ
ん機3の上下流に設置された水位計(図示なし)、排水
している流量を測定する流量計(図示なし)の測定結果
を含む情報を受信することは、ポンプ10の振動に異常
が発生した場合に、その情報を振動の原因分析に使用で
きるため好ましい。
【0036】機器制御装置62−1〜nは、受信した振
動計群72−1〜nの測定結果を、振動監視装置63へ
送信する。振動監視装置63は、各振動計の振動を監視
し、異常な振動が検出された場合、そのデータを振動分
析装置64へ送信する。
【0037】振動分析装置64は、受信した振動を分析
して、振動原因を特定する。振動分析装置64は、機器
制御装置62−1〜nから、温度計群73−1〜nの測
定結果、流量計の測定結果、水位計の測定結果を入手す
ることもできる。さらに、振動分析装置64は、分析結
果と振動原因を機器振動制御装置65へ送信する。
【0038】機器振動制御装置65は、振動分析装置6
4の分析結果と振動原因に基づき、振動が機器の及ぼす
影響について分析し、運転方針を決定する。すぐに停止
しなければ、早期に停止を伴う重大な故障が発生する場
合は排水機器71−1〜nを停止する命令を含む信号
を、機器制御装置62−1〜nへ送信する。排水機器7
1−1〜nをそのまま運転すれば重大な故障が発生する
可能性が高いが、運転調整を行なえば共振する領域を外
せる場合や、重大故障が発生しない程度まで振動を減ら
せる場合、機器振動制御装置65は、ガスタービン20
の回転数を調整する命令、もしくは流量調整をおこなう
ため吐出弁4の開度調整する運転制御命令を、機器制御
装置62−1〜nへ送信する。さらに、機器振動制御装
置65は、振動原因が水位低下で、ポンプ10などの回
転機器に直接原因がない場合、除じん機3の運転制御を
行なうよう機器制御装置62−1〜nへ命令を送信す
る。または、機器振動制御装置65は、何らかの運転変
更が必要と判断した場合は、運転員が分かるように、画
面表示、アラーム点灯または音声による連絡等をするよ
うに各機器に命令を送信する。
【0039】さらに、機器振動制御装置65は、振動計
群72−1〜nで検出された振動の波形とその波形の変
化から、共振が発生しているか判断する。共振の発生の
判断は、振動原因の回転数(周波数)、振動の周波数、
振動している部位の固有振動数、振動の波形の変化等か
ら行なう。機器振動制御装置65は、共振が発生してい
る場合に、共振振動数から外れるようにポンプ10また
はガスタービン20の運転調整を行なう。運転調整は、
回転数を徐々に変化させて振動数が共振振動数から外れ
て振動が小さくなるように調整する方法、または、事前
に記憶された機器の固有振動数と比較し、機器の共振す
る領域の共振振動数を避けるように回転数を調整する方
法などがとられる。例えば、ポンプ軸13の振動が、ケ
ーシング11の一部部分で共振して振動が大きくなる場
合、ポンプ10の回転数を、早く、もしくは遅くするこ
とによりケーシング11が共振する振動数を外し、大き
な振動を避けることができる。
【0040】また、機器振動制御装置65は、振動計群
72−1〜nの各々の振動計41AB〜49ABの位置
での振動の振幅と、ポンプ10またはガスタービン20
の回転速度または振動の振動数の関係からポンプ10ま
たはガスタービン20の許容運転時間を求められる表9
6を記憶している。表96の例が、図4に示される。図
4は両対数表で、縦軸は振幅(μm)、横軸はポンプ1
0の回転数(rpm)を表す。領域Aは安全領域、領域
Bは長時間(例えば24時間)運転可能領域、領域Cは
短時間(例えば3時間)運転可能領域、領域Dは超短時
間(例えば1時間)運転可能領域、領域Eは緊急停止領
域である。図4の様な表は、ポンプ10およびガスター
ビン20の各部材に対して作成される。図4は、有限要
素法などの応力計算、発生する応力と繰り返し荷重から
求められる疲労破壊の閾値、破壊試験、過去の故障経験
等により作成される。
【0041】さらに、機器振動制御装置65は、表96
を参照し振動計41AB〜49ABが測定した振動から
ポンプ10またはガスタービン20の許容運転時間を求
める。さらに、機器振動制御装置65は、許容運転時間
が、既定の時間より短い場合に、許容運転時間が規定の
時間より長くなるように運転方針を決定する。既定の時
間は、一般的に想定される運転時間や過去の運転時間の
平均または最大から決められる。
【0042】また、監視制御装置60は、ウエッブ端末
69を具備し、ネットワーク95を介し、排水機場50
が排水する河川流域の降雨量の実績と予報を含む気象情
報を送信する気象情報端末94と通信することができ
る。さらに、機器振動制御装置65は、表96を参照し
振動計41AB〜49ABが測定した振動からポンプ1
0またはガスタービン20の許容運転時間を求める。さ
らに、機器振動制御装置65は、気象情報端末94から
受信した気象情報からポンプ10が運転される必要運転
予想時間を計算し、許容運転時間が必要運転予想時間よ
り長くなるように運転方針を決定する。
【0043】また、監視制御装置60は、ネットワーク
95を介し、排水機場50が排水する河川の水位と水位
予想を含む河川水位情報を収集する河川水位情報収集装
置93と通信することができる。さらに、機器振動制御
装置65は、表96を参照し振動計41AB〜49AB
が測定した振動からポンプ10またはガスタービン20
の許容運転時間を求める。さらに、機器振動制御装置6
5は、河川水位情報収集装置93から受信した河川水位
情報からポンプ10が運転される必要運転予想時間を計
算し、許容運転時間が必要運転予想時間より長くなるよ
うに前記運転方針を決定する。
【0044】気象情報や河川水位情報は、遠隔監視制御
装置90に集められ、他の排水機場91−1〜nの運転
状況の情報を含め、当該排水機場50に割り当てられる
排水量の情報として遠隔監視制御装置90から監視制御
装置60へ送信される場合もある。
【0045】さらに、機器振動制御装置65は、ポンプ
10の許容される運転での運転方針では、排水量が不足
する場合に、予備機74を稼働させる信号を予備機制御
装置68へ送信する。予備機74は、他の排水機器と同
じ構成であり、振動計群75、温度計群76を備える。
さらに予備機74は、予備機制御装置68へ予備機状態
監視信号83を送信し、予備機制御装置68から予備機
制御信号82を受信し運転が制御される。
【0046】さらに、機器振動制御装置65は、予備機
74を運転しても排水量が不足する場合に、ポンプ車9
2や同じ流域の他の排水機場91−1〜nへ、ウエッブ
端末69およびネットワーク95を介して不足する排水
量の情報を含む応援要請の信号を送信する。遠隔監視制
御装置90がある場合、機器振動制御装置65は、遠隔
監視制御装置90に不足する排水量の情報を含む応援要
請の信号を送信することもできる。遠隔監視制御装置9
0は、各排水機場50、91−1〜nの情報を統合して
各排水機場へ運転方針を送信することができる。
【0047】振動分析データ記憶装置66は、各排水機
器71〜nの運転および振動データと、振動分析装置6
4の分析結果のデータを記憶する。振動分析データ記憶
装置66に記憶されたデータは、振動分析装置64での
分析、機器振動制御装置65の運転方針の決定、傾向管
理装置67の傾向分析で使用される。
【0048】また、振動分析データ記憶装置66は、長
時間の分析結果を運転状態データと関連付けて記憶し、
そのデータを振動分析装置64が分析することにより、
異常の発生や進行を予想し、最適なメンテナンス実施時
期を決定することができる。
【0049】さらに、他に類似の排水機器がある場合
で、かつ、運転時間が少なくデータの蓄積がない排水機
器がある場合、類似の排水機器のデータを使用して長期
的な運転管理方針およびメンテナンス方針が決められ
る。
【0050】傾向管理装置67は、各排水機器71〜n
の運転および振動データの振動の傾向を分析し、長時間
の振動の変化を分析する。分析結果は機器振動制御装置
65の運転方針の決定や振動分析装置64の振動原因分
析に使用される。
【0051】全体制御監視装置61は、監視制御装置6
0の各装置に異常がないか監視する。異常が検出された
場合、全体制御監視装置61は、全体の停止を行なう。
または、異常が検出された場合、全体制御監視装置61
は、異常を知らせる信号を遠隔監視制御装置90または
決められた人に送信する。
【0052】ウエッブ端末69は、ネットワーク95を
介して情報を送受信する。
【0053】ネットワーク95はイントラネットやイン
ターネットに代表される通信用ネットワークである。
【0054】遠隔監視制御装置90は、ネットワーク9
5を介して、複数の排水機場を集中して監視し制御でき
る装置である。遠隔監視制御装置90は、担当する範囲
の排水機場の各排水機器の運転情報を収集する。遠隔監
視制御装置90は、運転員へ各排水機場の状況を表示
し、運転員が各排水機場の運転を変更するための入力を
することができる。遠隔監視制御装置90から各排水機
場の排水機器の監視を行なう場合、排水機場から振動デ
ータ等の運転監視情報を直接遠隔監視制御装置90へ送
信すると情報量が多く通信に時間を要する。そこで、本
発明の監視制御装置60のように、各排水機場の振動分
析装置64等が、状態監視信号の分析を行ない、状態監
視信号の分析結果の選択を行ない、必要な情報のみを遠
隔監視制御装置90へ送付することにより、送信する情
報量が少なくなり、必要なデータを短時間で送付するこ
とができる。
【0055】遠隔監視制御装置90は、排水機場50へ
運転制御信号を送信し、各排水機場の排水機器の運転を
制御することができる。遠隔監視制御装置90から送信
された運転制御信号は、ウエッブ端末69で受信され、
ウエッブ端末69から機器制御装置62−1〜nに送信
される。機器制御装置62−1〜nから、各排水機器7
1−1〜nへ制御信号80−1〜nが送信され、各排水
機器61−1〜nの運転が制御される。
【0056】他排水機場91〜nは、排水機場50が設
置されている同じ河川の流域または近傍の排水機場であ
る。他排水機場91〜nは、遠隔監視制御装置90で運
転が監視および制御される。
【0057】ポンプ車92は、車載ポンプを具備した車
で、緊急時に移動して揚水することができる。
【0058】気象情報端末94は、地域毎に降水量デー
タと降水量予想データを収集し、それらのデータを送信
する端末である。気象情報端末94は、遠隔監視制御装
置90に含まれる場合もある。
【0059】河川水位情報収集装置93は、河川の水位
情報データを収集し、河川の水位変化の予想データを作
成し、そのデータを送信する端末である。河川水位情報
収集装置93は、遠隔監視制御装置90に含まれる場合
もある。
【0060】次に、振動分析装置64の振動原因の特定
方法について、ポンプ10の振動原因の特定方法の例が
説明される。
【0061】振動原因の特定方法は、振動する部位の形
状等が異なるためポンプ10のタイプや構造、大きさに
より異なる。また、過去の運転状況や故障と振動の関係
から決められる。ここでは、振動原因の特定方法の一例
が説明される。
【0062】振動計41AB〜46ABの振動データを
使用して、ポンプ10の振動発生箇所が特定される。
【0063】ポンプ10の振動発生原因は、1.軸継ぎ
手17異常、2.軸13、34クラック、3.軸13、
34曲がり、4.インペラ12接触、5.パッキン箱1
6ラビリンス接触、6.インペラ12欠損、7.インペ
ラ12詰まり、8.インペラ12変形、9.インペラ1
2ボルト緩み、10.案内羽根18欠損、11.案内羽
根18詰まり、12.ケーシング11亀裂、13.ケー
シング11ボルト緩み、14.据付劣化、15.軸受け
14、32磨耗、16.軸受け14、32破損、17.
水中渦、18.偏流、19.キャビテーション、20.
除じん機3異常(水位低下)を含む。
【0064】ポンプ10の振動の原因を特定する要素
は、a.軸13、34振動変化、b.軸13、34振動
スペクトル、c.軸13、34振動ベクトル、d.ケー
シング11振動変化、e.ケーシング11振動スペクト
ル、f.ケーシング11振動ベクトル、g.ケーシング
11振動・高周波、h.軸受け14、32温度変化、
i.吐出圧力ベクトル、j.QH性能変化を含む。これ
らの要素の変化(変化の有無、変化の増減、振動のふら
つきの有無、突変/徐変、上昇、低下を含む)により振
動発生原因が特定される。
【0065】振動特定を行なうフローチャートの例が図
5に示される。フローチャートのひし形は振動原因を特
定する要素を示し、長方形が特定される振動原因を示
す。このように振動を特定する要素の組み合わせにより
振動原因が特定される。
【0066】振動原因は、徐々に進行するもの、突発的
に発生するもの、即重大な故障になる可能性があるもの
があるため、振動数や振幅と振動原因とが関連付けられ
基本的な対策の方針が決められた表が事前に作成され、
その表を参照して機器振動制御装置65が運転方針を決
定する場合もある。
【0067】次に機器振動制御装置65による、運転方
針の決定方法の例が説明される。機器振動制御装置65
は、各部分の振幅と表96を参照して振動による更なる
破損の可能性と、振動原因による破損の進行性を判断す
る。機器振動制御装置65が何らかの対応が必要と判断
する場合は、気象情報や河川水位情報から判断される必
要運転予想時間が考慮される。
【0068】例えば、ポンプ軸13の振動が大きく、回
転数と振幅の関係で図4の領域Cに該当し3時間程度の
短時間運転しか許容されない場合、かつ振動原因はポン
プ軸13の曲がりと判断された場合が想定される。河川
水位情報と気象情報から必要運転予想時間は、6時間と
想定されているとする。この場合、このままの運転を継
続すれば、ポンプ軸13に掛かる応力によりポンプ軸1
3に亀裂が生じ破断するか、軸受け14、45が破損し
ポンプ10が停止する可能性がある。この場合、機器振
動制御装置65は、ガスタービン20の回転数を落とす
ことでポンプ10の回転数を落とし、かつ、ポンプ10
の振動が減ることにより、ポンプ10の運転が図4の領
域Bになるように運転を制御する。これにより長時間の
運転が可能になる。しかし、回転数を減らすことにより
必要運転予想時間は長くなり、また、ポンプ10の排水
量も減少する。そこで、機器振動制御装置65は、さら
に、河川水位情報と現在の排水量から河川の水位を予測
し、現在の排水量では不足すると判断した場合に、予備
機74を稼働させる。予備機74がない場合や予備機7
4を運転しても排水量が不足する場合は、さらに、ポン
プ車92や他排水機場91−1〜nの運転を依頼するた
めの応援要請の信号を、ウエッブ端末69とネットワー
ク95を介して、直接、ポンプ車92や他排水機場91
−1〜nへ、または遠隔監視制御装置90を介して送信
する。遠隔監視制御装置90は受信した情報を表示画面
やランプの点灯で表示し、運転監視を行なう監視員に知
らせる。
【0069】これにより、ポンプ10の停止を伴う重大
な故障を避けることができ、また、必要な対策を取るこ
とができる。
【0070】次に、インペラ12に異物が絡まった場合
を想定する。QH性能(回転数と流量から比較したポン
プ10の性能)が低下し、かつ、軸受温度の変化がな
く、かつ、ケーシングの振動ベクトルにも変化がなく、
かつ、軸振動変化にふらつきがある場合、振動分析装置
64はインペラ12に異物が絡まったと判断する。機器
振動制御装置65は、発生している振動に進行性がな
く、図4において安全レベルもしくは必要運転予想時間
の運転を許容すれば、そのまま継続して運転するよう運
転方針を決定する。もしくは、機器振動制御装置65
は、QH性能低下分を補うように運転方針を決定する。
または、機器振動制御装置65は、図4において、必要
運転予想時間の運転を許容しない場合、ポンプ10の回
転数を下げるもしくは吐出弁4を絞って流量減らすよう
運転方針を決定する。不足する排水量については、予備
機74、ポンプ車92、他排水機場91−1〜nで補う
ように運転方針を決定する。異常原因が特定されている
ので、メンテナンスを担当する者は、排水機器71−1
〜nの運転終了後、速やかに異物を除去するメンテナン
スをすることができる。これにより、排水機器71−1
〜nは、次の運転で予定されている能力を出すことがで
きる。
【0071】次に徐々に増加する振動の振動原因の場合
が説明される。ケーシング11の据付劣化により徐々に
振動が増加しているとする。傾向管理装置67は、長期
間のケーシング11の振動傾向を分析することにより、
据付劣化が、徐々に進んでいると判断する。傾向管理装
置67は、振動の増加傾向から、閾値に達するまでの期
間を算出し、メンテナンス時期を決定する。傾向管理装
置67は、運転員に知らせるように、排水機場50また
は遠隔監視制御装置の表示装置(図示無し)にメンテナ
ンス時期を表示するように信号を送信する。これによ
り、適切な時期にメンテナンスが行なわれる。
【0072】
【発明の効果】本発明の運転監視制御システムは、排水
機場のポンプ及び駆動機の振動を監視し、異常が発生し
た場合に異常原因を分析できることができる。さらに本
発明の運転監視制御システムは、振動分析したポンプ及
び駆動機の異常原因から、重大な故障が発生しないよう
に、ポンプ及び駆動機の運転を制御することができる。
さらに運転監視制御システムは、振動分析によりポンプ
及び駆動機の異常の早期発見や診断をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水機場の一系統の排水機器の概要図を示す。
【図2】ポンプ及び減速機の概要図を示す。
【図3】発明の構成を示す。
【図4】許容運転時間を表示する表を示す。
【図5】振動原因を特定するためのフローチャートの例
を示す。
【符号の説明】
1 吸込水路 2 吐出水路 3 除じん機 4 吐出弁 10 ポンプ 11 ケーシング 12 インペラ 13 ポンプ軸 14 水中軸受 15 中間軸継ぎ手 16 パッキン箱 17 軸継ぎ手 18 案内羽根 20 ガスタービン 21 吸気ダクト 22 排気ダクト 23 排気煙突 24 ガスタービン軸 25 ガスタービン軸受 30 減速機 31 タービン側軸受け 32 ポンプ側軸受け 40 温度計 41AB〜49AB 振動計 50 排水機場 60 監視制御装置 61 全体制御監視装置 62−1〜n 機器制御装置 63 振動監視装置 64 振動分析装置 65 機器振動制御装置 66 振動分析データ記憶装置 67 傾向管理装置 68 予備機制御装置 69 ウエッブ端末 70 機器設置エリア 71―1〜n 排水機器 72―1〜n 振動計群 73−1〜n 温度計群 74 予備機 75 振動計群 76 温度計群 80−1〜n 制御信号 81―1〜n 状態監視信号 82 予備機制御信号 83 予備機状態監視信号 90 遠隔監視制御装置 91−1〜n 他の排水機場 92 ポンプ車 95 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 慎一郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 谷 篤史 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 前本 勝由 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 森下 靖 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 水木 則久 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3H020 AA08 BA02 BA03 CA00 DA02 DA03 EA07 3H045 AA06 AA10 AA12 AA23 AA40 BA41 CA22 CA29 DA02 DA05 EA34 5H223 AA01 BB09 DD09 EE28 EE29 FF06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排水ポンプ、駆動機、減速機を含む排水機
    器を具備する排水機場の運転監視制御システムであっ
    て、 前記排水機器の振動を測定する振動計と、 前記振動計が測定した振動を分析し、振動原因を特定す
    る振動分析装置と、 前記振動原因と前記振動の大きさおよび前記振動の変化
    から、前記排水機器の運転方針を決定し、前記排水機器
    の運転を制御する運転制御信号を送信する機器振動制御
    装置と、を具備する、運転監視制御システム。
  2. 【請求項2】前記運転方針は、前記排水機器の運転停
    止、排水量調整、前記駆動機の回転数調整を含む、 請求項1に記載の運転監視制御システム。
  3. 【請求項3】さらに、前記排水機場は予備の排水ポンプ
    および予備の駆動機を備え、 前記運転方針は、前記予備の排水ポンプおよび前記予備
    の駆動機の始動、停止、排水量調整および回転数調整を
    含む、 請求項2に記載の運転監視制御システム。
  4. 【請求項4】前記機器振動制御装置は、さらに、前記振
    動計で検出された振動の波形と前記波形の変化から、前
    記排水機器に共振が発生していると判断される場合に、
    共振振動数から外れるように前期排水機器の運転を制御
    する、 請求項1に記載の運転監視制御システム。
  5. 【請求項5】前記機器振動制御装置は、前記排水機器の
    振動と前記排水機器の許容運転時間の関係を示す表を参
    照し、前記振動計が測定した振動から前記排水機器の前
    記許容運転時間を求め、前記許容運転時間が既定時間よ
    り短い場合に、前記許容運転時間が前記既定時間より長
    くなるように前記運転方針を決定する、 請求項1に記載の運転監視制御システム。
  6. 【請求項6】さらに、前記運転監視制御システムは、ネ
    ットワークを介して前記排水機場が排水する河川流域の
    降雨量の実績と降雨量の予報の少なくとも一つを含む気
    象情報を得る手段を備え、 前記機器振動制御装置は、前記排水機器の振動と前記排
    水機器の許容運転時間の関係を示す表を参照し、前記振
    動計が測定した振動から前記許容運転時間を求め、前記
    気象情報から前記排水機器の必要運転予想時間を計算
    し、前記許容運転時間が前記必要運転予想時間より長く
    なるように前記運転方針を決定する、 請求項1に記載の運転監視制御システム。
  7. 【請求項7】さらに、前記運転監視制御システムは、ネ
    ットワークを介して前記排水機場が排水する河川の水位
    と水位予想の少なくとも一つを含む河川水位情報を得る
    手段を備え、 前記機器振動制御装置は、前記排水機器の振動と前記排
    水機器の許容運転時間の関係を示す表を参照し、前記振
    動計が測定した振動から前記許容運転時間を求め、前記
    河川水位情報から前記排水機器の必要運転予想時間を計
    算し、前記許容運転時間が前記必要運転予想時間より長
    くなるように前記運転方針を決定する、 請求項1に記載の運転監視制御システム。
  8. 【請求項8】さらに、前記運転監視制御システムは、ネ
    ットワークを介して前記排水機場が設置されている流域
    の他の排水機場と通信する手段を備え、 前記機器振動制御装置は、前記排水機場の排水量の不足
    が発生する場合に、前記他の排水機場に前記不足を補う
    ための運転をするよう信号を送信する、 請求項1に記載の運転監視制御システム。
  9. 【請求項9】さらに、前記運転監視制御システムは、ネ
    ットワークを介して前記排水機場を遠隔操作する遠隔監
    視制御装置と通信する手段を備え、 前記運転監視制御システムは、前記排水機器の振動のデ
    ータを含む前記排水機器の状態監視情報を処理し、前記
    状態監視情報を選択し、選択された前記状態監視情報を
    前記遠隔監視制御装置に送信する、 請求項1に記載の運転監視制御システム。
  10. 【請求項10】回転機器の振動を測定する振動計と、 前記振動計が測定した振動を分析し、振動原因を特定す
    る振動分析装置と、 前記振動原因と前記振動の大きさおよび前記振動の変化
    から、前記回転機器の運転方針を決定し、前記回転機器
    の運転を制御する運転制御信号を送信する機器振動制御
    装置を具備する、 運転監視制御システム。
JP2002068462A 2002-03-13 2002-03-13 運転監視制御システム Withdrawn JP2003271241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002068462A JP2003271241A (ja) 2002-03-13 2002-03-13 運転監視制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002068462A JP2003271241A (ja) 2002-03-13 2002-03-13 運転監視制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003271241A true JP2003271241A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29199555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002068462A Withdrawn JP2003271241A (ja) 2002-03-13 2002-03-13 運転監視制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003271241A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008204A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Ebara Corp 排水機場の制御装置
JP2009155959A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Nichias Corp 粉じん作業管理システム及び耐火材・断熱材等の除去方法
CN105864060A (zh) * 2016-05-04 2016-08-17 湖南睿胜能效管理技术有限公司 离心泵运行效果判定方法和系统
JP2020002823A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 株式会社神戸製鋼所 回転機械の異常処置装置及び回転機械システム
JP2020510153A (ja) * 2017-03-10 2020-04-02 カーエスベー ソシエタス ヨーロピア ウント コンパニー コマンディート ゲゼルシャフト アウフ アクチェンKSB SE & Co. KGaA 可変速循環ポンプの運転方法およびその方法を実施するための循環ポンプ
CN115129007A (zh) * 2022-06-25 2022-09-30 青岛佳世特尔智创科技有限公司 一种设备状态的智能监测方法及系统
CN116877452A (zh) * 2023-09-07 2023-10-13 利欧集团浙江泵业有限公司 基于物联网数据的非变容式水泵运行状态监控系统

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008204A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Ebara Corp 排水機場の制御装置
JP2009155959A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Nichias Corp 粉じん作業管理システム及び耐火材・断熱材等の除去方法
CN105864060A (zh) * 2016-05-04 2016-08-17 湖南睿胜能效管理技术有限公司 离心泵运行效果判定方法和系统
JP2020510153A (ja) * 2017-03-10 2020-04-02 カーエスベー ソシエタス ヨーロピア ウント コンパニー コマンディート ゲゼルシャフト アウフ アクチェンKSB SE & Co. KGaA 可変速循環ポンプの運転方法およびその方法を実施するための循環ポンプ
JP2020002823A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 株式会社神戸製鋼所 回転機械の異常処置装置及び回転機械システム
JP7051609B2 (ja) 2018-06-26 2022-04-11 株式会社神戸製鋼所 回転機械の異常処置装置及び回転機械システム
CN115129007A (zh) * 2022-06-25 2022-09-30 青岛佳世特尔智创科技有限公司 一种设备状态的智能监测方法及系统
CN116877452A (zh) * 2023-09-07 2023-10-13 利欧集团浙江泵业有限公司 基于物联网数据的非变容式水泵运行状态监控系统
CN116877452B (zh) * 2023-09-07 2023-12-08 利欧集团浙江泵业有限公司 基于物联网数据的非变容式水泵运行状态监控系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11341836B2 (en) Persistent monitoring and real time low latency local control of centrifugal hydraulic pump, remote monitoring and control, and collecting data to produce performance profiles
AU2018253487B2 (en) Direct drive fan system with variable process control
EP1540186B1 (en) Condition monitoring of pumps and pump system
CN108362497A (zh) 一种用于水轮机组轴承温度异常判断的方法及系统
JP2023547577A (ja) フラクチャリングシステムのためのシステムおよび方法
JP6488174B2 (ja) 排水ポンプ機場、ポンプ管理方法、及びポンプ管理システム
US20120148382A1 (en) Method and apparatus for the model-based monitoring of a turbomachine
WO2018207464A1 (ja) 風力発電機のグリースの監視システムおよび方法
AU2016215036A1 (en) Load bearing direct drive fan system with variable process control
RU2068553C1 (ru) Способ оценки технического состояния центробежного насосного агрегата по вибрации корпуса
JP2003271241A (ja) 運転監視制御システム
CN115163474A (zh) 一种预测设备动态安全运行状态的方法
JP5475607B2 (ja) ポンプ設備、及びポンプ設備の運転制御装置
JP2009115090A (ja) タービン内部構成要素の劣化の自動的検出及び通知
Ergashev et al. Vibrodiagnostic method of water pump control
US20220261021A1 (en) Direct-drive fan system with variable process control
Bekchanov et al. Method of prediction of vibration emissions and transition of the technical state of a centrifugal pumping unit
Rusinski et al. Monitoring and testing of high power industrial fans vibration
KR20040106078A (ko) 빗물펌프장용 온라인 감시시스템
CN111247344B (zh) 用于将泵送系统保持在运行状态的方法和装置
JP2003074307A (ja) タービン振動監視装置
RU75422U1 (ru) Механизм для депарафинизации насосно-компрессорных труб нефтяных скважин
JPH0875617A (ja) ポンプの故障診断方法
JP7316871B2 (ja) 管理データ取得方法、ポンプ装置の状態評価方法及びポンプ装置
JP2019023473A (ja) 排水ポンプ機場、ポンプ管理方法、及びポンプ管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607