JP2003270291A - 高周波製品の検査装置 - Google Patents

高周波製品の検査装置

Info

Publication number
JP2003270291A
JP2003270291A JP2002073938A JP2002073938A JP2003270291A JP 2003270291 A JP2003270291 A JP 2003270291A JP 2002073938 A JP2002073938 A JP 2002073938A JP 2002073938 A JP2002073938 A JP 2002073938A JP 2003270291 A JP2003270291 A JP 2003270291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
metal block
gnd
hole
signal line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002073938A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Fujimoto
力 藤本
Takeshi Kamiya
岳 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2002073938A priority Critical patent/JP2003270291A/ja
Publication of JP2003270291A publication Critical patent/JP2003270291A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波製品の検査装置において、同軸構造をな
す先端部における寄生容量などの発生を抑制でき、RF
信号による検査において測定される特性値にばらつきが
大きく生じるのを抑制できるようにする。 【解決手段】金属ブロック1と、該金属ブロック1に形
成された貫通孔3に装着された絶縁チューブ6と、該絶
縁チューブ6に挿入される信号用プローブ2とによって
同軸構造を構成し、信号用プローブ2の一方端側に被検
体7に対する接触部を設け、他方端側に測定系の信号線
8と接続する接続部を設けている高周波製品の検査装置
において、被検体7と接触するGND用プローブ4を、
金属ブロック1における被検体7に臨む面側で、かつ、
信号用プローブ2の側方箇所において、金属ブロック1
に結合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に高周波信号を
扱う電子部品や回路の特性検査や測定などに供される高
周波製品の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の検査装置にあっては、被
検体を測定器の信号線に接触させる端子ブロックとし
て、例えば特開2001−99889号公報に開示され
たもののように、金属ブロックの一面側で、被検査物の
各電極端子とそれぞれに対応する位置に可動ピンの先端
部が突出するように、RF信号用プローブ、電源用プロ
ーブ、およびGND(接地)用プローブが設けられたも
のが知られている。
【0003】RF信号用プローブの外周には例えばテフ
ロン(登録商標)チューブなどの絶縁物が被覆され、R
F信号用プローブを内部導体とし、金属ブロックを外部
導体とする同軸構造に構成している。
【0004】また、電源用プローブもRF信号用プロー
ブと同様に絶縁物が被覆され金属ブロックに設置されて
いる。
【0005】一方、GND用プローブは金属ブロックと
直接接触してよいため、絶縁物を介さないで直接金属ブ
ロックの孔に単に挿入して保持されるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、金属ブロックに形成した孔にGND用プロ
ーブを差し込んだだけのものであったため、そのGND
用プローブと金属ブロックとの接触点がどこで得られて
いるか確定させることができなかった。場合によって
は、GND用プローブが金属ブロックと接触することな
く、金属ブロックの下方に配置された配線基板上のGN
D部にGND信号電流が流れてしまうことがあった。そ
の従来技術の一例を図15に示している。この図示され
た従来技術では、GND用プローブ4が金属ブロック1
に形成された有底孔5に単に差し込まれ、そのGND用
プローブ4や信号用プローブ2が抜け出ないよう上面に
押え板Cを設けた構造となっていた。したがって、GN
D用プローブ4と金属ブロック1との接触はそのGND
用プローブ4の下端位置でのみ確実なものとなってい
て、被検体7との接触箇所近くでGND用プローブ4と
金属ブロック1とが接触できるものとなっていない。
【0007】このため、電気的な同軸構造を形成する信
号電流の流れ(電気的な同軸構造を形成するためには、
GND信号電流はRF信号電流が形成する同軸部に近接
する金属部を流れなければならない)が安定して再現す
ることができない。すなわち、GND用プローブ4と被
検体7との接触部から比較的離れた箇所でGND用プロ
ーブ4が金属ブロック1と接触する場合、同軸構造部の
先端部において寄生容量やインダクタンス成分が発生す
るため、被検体を測定した際の特性値が大きくばらつい
てしまうという問題があった。
【0008】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
であって、高周波製品の検査装置において、同軸構造を
なす先端部における寄生容量などの発生を抑制でき、R
F信号による検査において測定される特性値にばらつき
が大きく生じるのを抑制できるようにすることを解決課
題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
高周波製品の検査装置は、金属ブロックと、該金属ブロ
ックに形成された貫通孔に装着された絶縁チューブと、
該絶縁チューブに挿入される信号用プローブとによって
同軸構造を構成し、前記信号用プローブの一方端側に被
検体に対する接触部を設け、他方端側に測定系の信号線
と電気的に接続する接続部を設けるとともに、前記被検
体と接触するGND用プローブを前記金属ブロックに設
けている高周波製品の検査装置において、前記金属ブロ
ックにおける前記被検体に臨む面の近傍に、前記GND
用プローブと金属ブロックとを接続する接続構造を設け
ていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項1に係る高周波製品の検査
装置によれば、金属ブロックにおける前記被検体に臨む
面の近傍に、GND用プローブと金属ブロックとを接続
する接続構造を設けていることで、被検体からの帰還電
流は比較的短い経路で信号用プローブと同軸構造を成す
金属ブロックに確実に流れるようになるから、同軸構造
箇所の先端部において寄生容量やインダクタンス成分の
発生が抑制され、その結果、特性インピーダンスを一定
に調整できるとともに、被検体を測定した際の特性値の
大きなばらつきも解消できることになって、高精度の測
定を行える。
【0011】本発明の請求項2に係る高周波製品の検査
装置は、請求項1に記載の高周波製品の検査装置におい
て、前記GND用プローブは、前記金属ブロックに形成
された孔に挿入されるとともに、前記被検体に臨む面側
において、前記信号用プローブ側に向かって弾性付勢手
段によって前記金属ブロックに押し付けられていること
を特徴とする。
【0012】本発明の請求項2に係る高周波製品の検査
装置によれば、金属ブロックに形成された孔に挿入され
たGND用プローブが弾性付勢手段によって信号用プロ
ーブ側に向かって押し付けられているから、このGND
用プローブは孔における信号用プローブ側の壁に比較的
強く接触して、金属ブロックに対して確実性高く接続さ
れた状態となり、その接触箇所を通してGND用プロー
ブから帰還電流が流れることになる。
【0013】本発明の請求項3に係る高周波製品の検査
装置は、請求項2に記載の高周波製品の検査装置におい
て、前記金属ブロックの前記GND用プローブを挿入す
る孔に孔径の異なる段差構造を設けるとともに、該段差
構造は前記被検体側の孔径を小さくし、前記GND用プ
ローブを被検体側とは反対側から挿入し、前記被検体側
の孔径を小さくした部分において前記GND用プローブ
が位置規制されて固定され、前記被検体に臨む側とは反
対側から前記GND用プローブを金属ブロックに押し付
けていることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3に係る高周波製品の検査
装置によれば、GND用プローブは被検体側の孔径の小
さい部分とそれより孔径の大きな部分との間に構成され
る段差部分に当接するので、その当接箇所を通してGN
D用プローブから金属ブロックに帰還電流が流れること
になる。
【0015】本発明の請求項4に係る高周波製品の検査
装置は、請求項2に記載の高周波製品の検査装置におい
て、前記GND用プローブは被検体に対する接触部と該
接触部を支持するスリーブとからなり、前記スリーブに
おける前記被検体を臨む面側の端部に前記スリーブの径
方向に突出する突起を設けるとともに、前記突起を前記
被検体を望む面側から前記金属ブロックに押し付けた状
態で保持することで、前記GND用プローブと前記金属
ブロックとを電気的に接続する接続構造とすることを特
徴とする。
【0016】本発明の請求項4に係る高周波製品の検査
装置によれば、検査時に被検体の電極がGND用プロー
ブに押し付けられる際のその押圧力によってGND用プ
ローブのスリーブが金属ブロックに押し付けられ、その
押し付けによりGND用プローブの突出部と金属ブロッ
クとが強く接触することになって、その接触箇所を通し
てGND用プローブから金属ブロックに帰還電流が流れ
ることになる。
【0017】本発明の請求項5に係る高周波製品の検査
装置は、請求項2に記載の高周波製品の検査装置におい
て、前記GND用プローブは被検体に対する接触部と該
接触部を支持するスリーブとからなり、前記スリーブ
に、前記金属ブロックに形成されたGND用プローブ挿
入用の孔の孔径よりも大きい外径の太径部分を設けると
ともに、前記GND用プローブを前記孔に圧入し、前記
GND用プローブと前記金属ブロックとを電気的に接続
する接続構造とすることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項5に係る高周波製品の検査
装置によれば、GND用プローブのスリーブの太径部分
が金属ブロックのGND用プローブの孔に圧入されてい
るから、その圧入箇所を通してGND用プローブから金
属ブロックに帰還電流が流れることになる。
【0019】本発明の請求項6に係る高周波製品の検査
装置は、請求項5に記載の高周波製品の検査装置におい
て、前記GND用プローブの前記太径部分を、前記被検
体を臨む面側に設けていることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項6に係る高周波製品の検査
装置によれば、GND用プローブの孔における被検体と
接触する側寄り部分を通してGND用プローブから金属
ブロックに帰還電流が流れることになるから、信号用プ
ローブに近接した位置で該信号用プローブの横側部分の
金属ブロックを通って被検体近くから帰還電流が流れる
ことになって、寄生容量などの悪影響が生じにくいとと
もに、GND用プローブのスリーブの孔への圧入範囲の
ほぼ全体を太径部分に構成するよりも圧入作業がし易
い。
【0021】本発明の請求項7に係る高周波製品の検査
装置は、請求項1から6のいずれかに記載の高周波製品
の検査装置において、前記GND用プローブの前記被検
体に対する接触部は、前記被検体側に向けて弾性付勢さ
れるとともに、前記被検体との関係において遠近方向で
可動に構成していることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項7に係る高周波製品の検査
装置によれば、検査時にはGND用プローブは被検体と
の接触が弾性的になされるとともに、信号用プローブな
どと被検体の電極との接触とGND用プローブと被検体
の電極との接触とがタイミング的にずれていても、その
ずれ分を吸収して、信号用プローブと共にGND用プロ
ーブも被検体の電極に確実に接触させることができ、ま
た、接触時の衝撃も吸収できる。
【0023】本発明の請求項8に係る高周波製品の検査
装置は、請求項1から7のいずれかに記載の高周波製品
の検査装置において、前記GND用プローブを複数個備
えるとともに、該GND用プローブの一部が前記金属ブ
ロックと一体の固定ピンであることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項8に係る高周波製品の検査
装置によれば、複数個あるGND用プローブの一部が可
動ピンでなく固定ピンとなっているので、その固定ピン
においては被検体からの帰還信号がただちに金属ブロッ
クに伝わることになる。
【0025】本発明の請求項9に係る高周波製品の検査
装置は、請求項8に記載の高周波製品の検査装置におい
て、前記GND用プローブのうち固定ピンは、前記金属
ブロックに螺子止めされていることを特徴とする。
【0026】本発明の請求項9に係る高周波製品の検査
装置によれば、長期使用に伴い固定ピンが摩耗等した場
合でも、螺子止めされている部分を交換することで固定
ピンを良好な状態に維持できる。
【0027】本発明の請求項10に係る高周波製品の検
査装置は、請求項8に記載の高周波製品の検査装置にお
いて、前記GND用プローブのうち固定ピンは、前記金
属ブロックに一体形成されていることを特徴とする。
【0028】本発明の請求項10に係る高周波製品の検
査装置によれば、固定ピンが金属ブロックと一体となっ
たものであるので、その固定ピン構造はきわめて簡易な
ものとなり、安価に構成できる。
【0029】本発明の請求項11に係る高周波製品の検
査装置は、請求項8から10のいずれかに記載の高周波
製品の検査装置において、前記GND用プローブの固定
ピンを、仮想的な三角形の頂点上にそれぞれ位置するよ
うに3個のみ配置していることを特徴とする。
【0030】本発明の請求項11に係る高周波製品の検
査装置によれば、固定ピン自体は被検体の電極との接触
で被検体と遠近方向での移動がまったくないものである
から、3個の固定ピンのみをこのように配置することに
よって、被検体を検査のためにGND用プローブに接触
させるとき、3個の固定ピンすべてに接触することにな
り、例えば1個、2個の固定ピンしか設けていない場合
は、接触が1点または2点のみであるので被検体の姿勢
が不安定となり易く、検査結果が安定しないという問題
があるが、請求項11に係る発明では、3点ともに被検
体の電極に同時接触した状態となるとともに、傾きが生
じないようにできる。
【0031】本発明の請求項12に係る高周波製品の検
査装置は、請求項1から11のいずれかに記載の高周波
製品の検査装置において、前記信号用プローブを装着す
る前記孔と、該孔に隣接する前記GND用プローブを装
着する前記孔との間に、前記GND用プローブからの帰
還電流が前記孔の近傍を流れるようにする切欠き孔を形
成していることを特徴とする。
【0032】本発明の請求項12に係る高周波製品の検
査装置によれば、切欠き孔を形成することによって、G
ND用プローブから金属ブロックへ流れる帰還電流が信
号用プローブの近傍を流れることになるので、信号の劣
化が少なく、同軸ケーブルに近い状態で帰還電流の流れ
る経路となる。
【0033】本発明の請求項13に係る高周波製品の検
査装置は、請求項1から12のいずれかに記載の高周波
製品の検査装置において、前記金属ブロックと前記信号
線との取り付け部において、前記金属ブロックに設けら
れた信号線取り付け孔の内径を前記信号線の外部導体外
径よりもわずかに小さく設定し、この取り付け孔に前記
信号線を圧入していることを特徴とする。
【0034】本発明の請求項13に係る高周波製品の検
査装置によれば、信号線の外部導体外径よりもわずかに
小さく信号線取り付け孔の内径を設定しているから、そ
の信号線取り付け孔に圧入される信号線の外部導体と金
属ブロックとの密着性が高いものとなり、金属ブロック
を通してその信号線の外部導体に帰還信号が円滑に伝達
されることとなる。
【0035】本発明の請求項14に係る高周波製品の検
査装置は、請求項1から13のいずれかに記載の高周波
製品の検査装置において、前記金属ブロックと前記信号
線との取り付け部は、前記信号線を保持する部材を設
け、この保持部材に前記信号線を固定し、前記金属ブロ
ックに設けられた前記信号線取り付け孔に前記信号線を
挿入するとともに、前記保持部材により信号線を前記金
属ブロックに保持固定して、前記信号線と前記金属ブロ
ック間の導通を得るように構成していることを特徴とす
る。
【0036】本発明の請求項14に係る高周波製品の検
査装置によれば、保持部材を金属ブロックに保持固定す
ることにより信号線と金属ブロック間の導通が得られる
から、信号線と金属ブロックとを電気的に導通を得るた
めの接続作業は簡易なものとなる。
【0037】本発明の請求項15に係る高周波製品の検
査装置は、請求項1から14のいずれかに記載の高周波
製品の検査装置において、前記信号用プローブ、及び、
前記信号線を挿入するための前記貫通孔において、前記
信号用プローブを挿入する部分の内径が前記信号線の外
部導体外径よりも小さくなるように、前記貫通孔内に段
差を設けていることを特徴とする。
【0038】本発明の請求項15に係る高周波製品の検
査装置によれば、信号線を金属ブロックに形成した貫通
孔に差し込み装着した際に、その信号線の先端は絶縁チ
ューブによって位置規制されることになり、その位置規
制された状態で信号線は金属ブロックに保持されること
になる。
【0039】本発明の請求項16に係る高周波製品の検
査装置は、請求項15に記載の高周波製品の検査装置に
おいて、前記金属ブロックに設けられた貫通孔のうち、
前記信号線側の開口部から前記段差までで構成される信
号線取り付け孔の孔深さより若干長くなるように、前記
信号線を突出させて保持部材を前記信号線に固定し、こ
の信号線の突出部分を前記信号線取り付け孔に挿入する
ように前記保持部材を前記金属ブロックに固定すること
により、前記信号線の外部導体を前記段差に圧接させて
前記金属ブロックと前記信号線の外部導体との導通が得
られるようにしていることを特徴とする。
【0040】本発明の請求項16に係る高周波製品の検
査装置によれば、保持部材を金属ブロックに保持固定す
ることによって、信号線の先端が取り付け孔内の段差部
分に圧接することになる。それにより、金属ブロックと
信号線の外部導体との接続、および、信号用プローブと
信号線の内部導体との接続が確実になされる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態に基づいて説明する。
【0042】(実施形態1)図1から図4は、実施形態
1を示すものであって、図1は、本発明に係る検査装置
の端子ブロックの要部を示し、その(a)は、平面図、
その(b)は、側面図、その(c)は、(a)における
A−A線縦断面図(被検体を各プローブに接触させる前
の状態を示している)、図2は、図1(c)のものにお
いて、被検体を各プローブに接触させた状態を示す要部
拡大縦断面図、図3は、検査装置の測定系の接続状態を
示す概略説明図、図4は、図1(a)におけるB−B線
縦断面図である。
【0043】図3に示すように、当該実施形態に係る検
査装置では、測定器の測定信号ポートからのRF信号が
同軸ケーブルおよび測定治具である端子ブロックTを介
して被検体7に入力されるとともに、被検体7からの出
力信号が端子ブロックTおよび別の同軸ケーブルを介し
て測定器の入力ポートに入力されるようになっている。
そして、端子ブロックTでは、後述するように同軸構造
を成す一対のRF信号用プローブ2,2が被検体7の信
号用端子に接触できるように構成している。なお、図3
では、後述するGND用プローブの図示を省略してい
る。
【0044】図1(a),(b),(c)、図2および
図4に、その端子ブロックTを示している。この端子ブ
ロックTは、導電性材料(例えば真鍮)で構成された金
属ブロック1に、信号用プローブとしての一対のRF信
号用プローブ2をそれぞれ埋設する貫通孔3、および、
4つのGND用プローブ4をそれぞれ埋設する有底孔5
を形成している。
【0045】各RF信号用プローブ2は、貫通孔3に対
して装着されたテフロン(登録商標)チューブなどの樹
脂材からなる絶縁チューブ6内に挿入された状態で設け
られている。そして、RF信号用プローブ2は、スリー
ブ2aと、このスリーブ2aに出退自在に、かつ抜け止
め状態で外方へ突出するよう内部のばねで弾性付勢され
た一対の可動ピン2b,2cとで構成されている。
【0046】したがって、RF信号用プローブ2の一端
の可動ピン2bは金属ブロック1から突出し、例えばD
UT(device under test)などの被検体7の電極7a
を接触させることができるようになっている。RF信号
用プローブ2の他端の可動ピンは測定機器に接続される
信号線8の芯線8aに接続(この実施形態1では同軸線
の芯線にピンが接触するようになっている(図1(c)
参照))する構成となっている。
【0047】各RF信号用プローブ2に対してGND用
プローブ4がそのRF信号用プローブ2の両脇にそれぞ
れ配置されている。すなわち、図1(a)に示すよう
に、左右にそれぞれ配置されたRF信号用プローブ2の
前後両側にそれぞれGND用プローブ4が配置されてい
る。各GND用プローブ4は、スリーブ4aと、該スリ
ーブ4aに抜け止め状態で上方へ突出するように、かつ
内部のばねで弾性付勢されるように装着された可動ピン
4bとで構成している。そして、有底孔5の上端部に開
口する状態で平面視矩形状の比較的浅い掘り込み10を
金属ブロック1に形成している。この掘り込み10は、
各有底孔5においてRF信号用プローブ2が有る側とは
反対側に形成されているのであって、各掘り込み10に
は、弾性付勢手段としてのU字状バネ11が装着されて
いる。このU字状バネ11は、その装着された状態にお
いて、GND用プローブ4をRF信号用プローブ2に向
かって弾性付勢して有底孔5の内壁に押し付けるもので
ある。この押し付けによって、GND用プローブ4は金
属ブロック1と確実に接触している。特に、U字状バネ
11はGND用プローブ4の被検体7に臨む面近くに位
置しているから、GND用プローブ4がU字状バネ11
に押圧されたとき、GND用プローブ4は、その上端部
で有底孔5に特に強く押圧されることになる。したがっ
て、このU字バネ11を用いてGND用プローブ4を金
属ブロック1の被検体7に臨む面近くに位置する箇所で
GND用プローブ4と金属ブロック1とをRF信号用プ
ローブ2の横側において接続する接続構造が構成されて
いる。これにより、検査時に被検体7のGND用電極を
通してGND用プローブ4に流れた帰還電流は、その金
属ブロック1の被検体7に臨む上面近くからRF信号用
プローブ2の横側に沿って流れていくことになる。
【0048】また、図中Cは、このブロック体Bの上面
から信号用プローブやGND用プローブ及びU字状バネ
11が飛び出さないように規制するための押え板であ
り、端子間結合を抑制するためにテフロン(登録商標)
等の低誘電率材料からなる。なお、押え板は各プローブ
が飛び出さないように規制できるだけの強度と厚みを有
していればよく、組み付けやすいという点からある程度
の透明度を有していることが好ましい。さらにこの押え
板C上には、被検体7を検査時に案内していく透明樹脂
製の案内体12を設けている。この案内体12は、検査
時において、被検体7の外部電極位置が各プローブに接
触できるように案内していくものである。さらに、図
中、Kは、測定器のポートからの同軸ケーブル(図1及
び図2においては図示せず)を接続するためのコネクタ
部であって、この各コネクタ部Kに接続された同軸線が
前記信号線8を構成するものである。なお、RF信号用
プローブ2のスリーブ2aの上部と押え板Cとの干渉を
避けるため、金属ブロック1、もしくは押え板にスリー
ブの上部の大きさに準じた切欠き溝を形成しても良い。
【0049】そして、この信号線8は、保持部材13に
よって保持された状態で金属ブロック1に取り付けてい
る。詳述すると、保持部材13は、金属板で構成されて
いるのであって、その中央部に信号線8が挿通嵌合され
る貫通孔が形成されている。その信号線8の先端部は、
保持部材13の貫通孔に挿通した状態で所定長さ分突出
させ、その状態での半田付けにより保持部材13と一体
化している。一方、RF信号用プローブ2を装着してい
る金属ブロック1の貫通孔3は、RF信号用プローブ2
を装着している箇所より下方の部分の内径を前記絶縁チ
ューブ6の外径よりも大に設定しているとともに、信号
線8の外径よりも小に設定していて、その貫通孔3にお
いて内径が変わる箇所に段差部Dが形成されている。さ
らに、信号線8の芯線を成す内部導体8aと外部導体8
bとの間の絶縁体8cと、前記絶縁チューブ6とによっ
て、信号線8の内部導体8aは、金属ブロック1に接触
しないよう絶縁状態になっている。
【0050】信号線8の金属ブロック1への取り付け
は、信号線8の先端部を貫通孔3に下方側から圧入しな
がら、金属ブロック1に保持部材13を螺子14で締結
することによって行われる。なお、保持部材13からの
信号線8の突出量は、貫通孔3の下端から前記段差部D
位置までの長さよりも若干長く設定している。このた
め、信号線8の先端の外部導体8bは、貫通孔3の段差
部Dに強く接触することになる。もちろん、このとき信
号線8の内部導体8aは、RF信号用プローブ4の下側
の可動ピンと接触することになる。
【0051】これにより、RF信号用プローブ2を中心
導体とし、金属ブロック1を外部導体とする同軸構造が
形成されている。ここで、任意の特性インピーダンスを
形成するように絶縁チューブ6の誘電率およびその径を
選定し、所望のインピーダンスマッチングをとることが
好ましい。なお、同軸構造のインピーダンスZ0は以下
の式によって求められ、これをもとにインピーダンスマ
ッチングが得られる。
【0052】
【数1】 例えば、信号線に50Ωの同軸線(φ2.2mm)、絶
縁チューブにテフロン(登録商標)チューブ(εr
2.1)を用い、プローブがφ0.5mmであった場
合、Z0=50,a=0.25となるので、信号用プロ
ーブを挿入する部分の内径(テフロンチューブの外径)
は、1.68mmとなる。このとき、信号線の外径
(2.2mm)>信号用プローブを挿入する部分の内径
(1.68mm)となり、請求項15の構成を満たしつ
つインピーダンスマッチングがとれていることがわか
る。
【0053】また、絶縁チューブを用いない場合、空気
層(εr=1.0)が絶縁チューブの代わりとなる。そ
の他が上記と同じ条件の場合、信号用プローブを挿入す
る部分の内径は、1.15mmとなり、上記と信号用プ
ローブを挿入する部分の内径をより小さくできることが
わかる。なお、信号用プローブを挿入する部分の内径を
上記と同じ1.68mmとしたときには、信号用プロー
ブ径が0.73mmとなり、細径のプローブを用いなく
てもよくなることがわかる。
【0054】この実施形態1により、金属ブロック1の
被検体7となる上面近傍箇所でGND用プローブ4を確
実に金属ブロック1に接触させることになるから、帰還
電流が金属ブロック1の被検体7と接する面側の上部で
RF信号用プローブ2の近傍を通るようになり、RF信
号用プローブ2とGND用プローブ4との間の寄生容量
の発生やインダクタンス成分の発生を抑制するなどし
て、同軸構造の特性インピーダンスを所望の値にでき
る。
【0055】また、帰還電流が同軸線の外部導体に流れ
る際、同軸線の外部導体は上記実施形態で示される段差
部に圧接されることにより、RFプローブ部で構成され
た同軸構造を崩すことなく、その近傍で同軸線の外部導
体に流れることで接合部における不整合を極力抑制でき
る。
【0056】さらに、同軸線の挿入部に段差を設け同軸
線を当て止めすることで、組み立てを容易にするととも
に、その組み立て精度を向上できる。
【0057】さらに、GND用プローブ4と金属ブロッ
ク1の接合面が固定されることにより従来技術のような
特性のばらつきが比較的生じにくくなっている。
【0058】この実施形態1の変形例として、図5
(a),(b)および図6(a),(b)に示すよう
に、金属ブロック1にGND用プローブ4を押え付ける
弾性付勢手段としてボールプランジャ14などを用いて
も良い。この場合、金属ブロック1に横向きに穿設した
螺子孔15に螺子式のボールプランジャ14を螺着して
いくことでGND用プローブ4を有底孔5の内周面に押
し付けることになる。ボールプランジャ14を螺着して
いく螺子孔15としては、図5に示すように有底孔5に
開口するところまでで止まるように穿設したものでも良
いとともに、図6に示すように有底孔5に開口しさらに
この有底孔5を貫いて図示しないRF信号用プローブ側
にまで穿設されるものでも良い。この図6のものの場
合、GND用プローブ4からの帰還電流は金属ブロック
1の上面近傍で金属ブロック1に流れていき、さらにR
F信号用プローブ近くに沿って流れていきやすくなって
いる。
【0059】(実施形態2)次に実施形態2について、
図7に基づいて説明する。上記実施形態1と同様の構造
については説明を省略するとともに、同一符号を付す。
図7(a)は、端子ブロックを示す平面図、図7(b)
は、図7(a)のA−A線縦断面図である。なお、RF
信号用プローブ2の同軸構造については実施形態1と同
様である。
【0060】端子ブロックTを構成する金属ブロック1
のGND用プローブ4を埋設する孔16は、被検体7と
接する面の反対側から該GND用プローブ4のスリーブ
外径と同じか若干大きな径で上下に貫通する孔として形
成されており、被検体7と接する面の近傍で、GND用
プローブ4の先端の可動ピンの径と同じか若干大きな径
で形成されている。この場合、GND用プローブ4のス
リーブ4aの外径の方が先端の可動ピン4bの外径より
も大きく設定している。
【0061】すなわち、上記孔16は、例えば下方側か
らドリルにより穿設したものであって、ドリルが完全に
貫通するように孔形成するのでなく、ドリル先端の先す
ぼまり部の途中まで貫通させたものに加工してあり、こ
れにより、孔16の上端近くではその内周面が少し先す
ぼまりのテーパ面を構成している。
【0062】したがって、GND用プローブ4を、可動
ピン4bが孔16より突出する状態で、かつスリーブ4
aが前記テーパ面に当たるように当該孔16に挿入し、
GND用プローブ4を被検体7と接触する面の反対側か
らコイルバネ17により被検体7側に向かって押え付け
ることにより、前記孔16のテーパ部分にGND用プロ
ーブ4のスリーブ4aが規制されるとともに、その箇所
に強く接触することになる。よって、その接触箇所にお
いて、当該GND用プローブが金属ブロック1に対し被
検体側と接触する面の近傍で確実に接触を得ることがで
きる。このGND用プローブ4の金属ブロック1に対す
る接触構造となっている。なお、このコイルバネ16は
GND用プローブ4の可動ピンを弾性付勢するバネ力よ
りも十分に強く設定しておき、被検体を押し当てたとき
においてもプローブを金属ブロックに押え付けるように
なっている。
【0063】この実施形態2の構成により、金属ブロッ
ク1の被検体7側の面上部でGND用プローブ4を確実
に金属ブロック1に接触させることになるから、帰還電
流が金属ブロック1の被検体7と接する面側の上部でR
F信号用プローブ2の近傍を通るようになり、RF信号
用プローブ2とGND用プローブ4との間の寄生容量の
発生やインダクタンス成分の発生を抑制するなどして、
同軸構造の特性インピーダンスを所望の値にできる。
【0064】(実施形態3)次に、実施形態3を図8に
基づいて説明する。上記実施形態1と同様の構造につい
ては説明を省略するとともに、同一符号を付す。図8
(a)は、端子ブロックを示す平面図、図8(b)は、
図8(a)のA−A線縦断面図、図8(c)は、GND
用プローブなどを示す拡大縦断面図である。なお、RF
信号用プローブ2の同軸構造については実施形態1と同
様である。
【0065】RF信号用プローブ2の同軸構造は実施形
態1と同じである。
【0066】GND用プローブ4における先端ピン部側
のスリーブの端部に径方向に突出した突出部としての鍔
状部18を設けた構成にしている。これを、端子ブロッ
クTを構成する金属ブロック1のGND用プローブ4を
挿入する有底孔19に挿入する。この有底孔19は、ス
リーブの下部の径よりも同じか大きく、スリーブの上部
の径よりも小さく形成されている。また、鍔状部18の
厚み分の凹み部分20を有底孔19の上端の開口部に形
成している。この凹み部分20は鍔状部18が嵌り込む
大きさに設定している。そして、押え板Cによって、R
F信号用プローブ2とともに、GND用プローブ4は抜
け止めされている。
【0067】これにより、GND用プローブ4はスリー
ブ4aの鍔状部18と押え板Cにより、金属ブロック1
の上面側で保持される。そして、被検体7の電極を当該
プローブ4に押し当てた際、当該プローブ4はスリーブ
4aの鍔状部18によって金属ブロック1の被検体側上
面部に押圧されることになり、GND用プローブ4と金
属ブロック1との被検体7側に望む面部近傍で確実に接
触できることになる。この場合、鍔状部18と金属ブロ
ック1とが接触する構成が接触構造となっている。
【0068】(実施形態4)次に、実施形態4を図9に
基づいて説明する。上記実施形態1と同様の構造につい
ては説明を省略するとともに、同一符号を付す。図9
(a)は、端子ブロックを示す平面図、図9(b)は、
図9(a)のA−A線縦断面図、図9(c)は、GND
用プローブなどを示す拡大縦断面図である。なお、RF
信号用プローブ2の同軸構造については実施形態1と同
様である。
【0069】GND用プローブ4のスリーブ4aにおい
てその上部部分4dの外径がスリーブ4aの下部の外径
よりも大きくなっている。これを、端子ブロックTの金
属ブロック1のGND用プローブ用埋設孔21に挿入す
る。このとき、この埋設孔21の内径は、スリーブ4a
の下部の外径よりも大きく、スリーブ4aの上部部分4
dの径と同じか僅かに小さく形成されている。すなわ
ち、この上部部分4dが太径部分となっている。スリー
ブ4aの上部部分4dと埋設孔21の互いの嵌合径寸法
を上記のように設定しているため、この埋設孔21にG
ND用プローブ4を挿入する際、圧入することになる。
そして、その圧入部分によって金属ブロック1の被検体
7側である上面部でGND用プローブ4と金属ブロック
1との確実に接触を得ることができる。また、GND用
プローブ4の先端部にバネ性を持たせることにより、圧
入を容易にするとともに被検体7側である上面部で確実
に接触を得ることができる。その圧入構造が接触構造と
なる。
【0070】(実施形態5)次に、実施形態5を図10
に基づいて説明する。上記実施形態1と同様の構造につ
いては説明を省略するとともに、同一符号を付す。図1
0(a)は、端子ブロックを示す平面図、図10(b)
は、図10(a)のA−A線縦断面図である。なお、R
F信号用プローブ2の同軸構造については実施形態1と
同様である。
【0071】被検体7のGND端子が当たる部分の金属
ブロック1上に予め互いに同一高さの3個の固定ピンと
しての突起22を形成しているとともに、他の一つのG
ND用プローブ(図10(a)において右上側に位置す
るもの)4は、上記実施形態1〜4に示したような可動
ピン4bを備えるプローブ構成となっている。各突起2
2は金属ブロック1の切削加工時に削り出して形成した
ものである。GND用プローブを成すGND用端子とし
てこの突起22を、それに被検体7のGND電極を押し
当てる。これにより、GND電極を流れる帰還電流は金
属ブロック1の被検体側上面部から確実に流すことがで
きる。この突起22が金属ブロック1と一体となってい
ることで接触構造となっている。
【0072】なお、この突起22は最大3個までであ
り、かつ3箇所の場合は固定突起の配置が千鳥配置、す
なわち平面上においてそれぞれが一直線状に並ばないよ
うに仮想的な三角形の頂点にそれぞれの突起が位置する
ように配置する(図10(a)参照)ことにより被検体
7のGND電極の高さのバラツキに関係なく、確実に接
触を得ることができる。
【0073】なお、突起22を2個設けている場合や、
1個設けている場合、突起22でない他のGND用プロ
ーブ4は上方に弾性付勢された可動ピンを接触子とする
ことで、各GND用プローブ4が被検体の端子部に安定
的に接触させることができる。
【0074】また、この固定ピンを成す突起22の摩耗
などの消耗対策として、図11に示すように、金属ブロ
ック1の上面部のGND用プローブを設ける箇所にネジ
23を螺着締結し、そのネジ23の頭部分がGND用プ
ローブ4として機能するものでも良い。この場合、被検
体7のGND端子との接触の繰り返しに伴い摩耗しても
ネジ を新たなものと簡易に交換することができるとと
もに、接触位置高さの微調整も可能となる。
【0075】(実施形態6)次に、実施形態6について
図12,13,14に基づいて説明する。この実施形態
6はU字状バネ11を用いて接触構造とする実施形態1
の変形例に相当するものであって、実施形態1と同様の
構造についてはその説明を省略するとともに、同一符号
を付す。図12(a)は、端子ブロックを示す平面図、
図12(b)は、図12(a)の金属ブロック1部分に
関するB−B線縦断面図、図12(c)は、図12
(a)のA−A線縦断面図、図13は、帰還電流制御孔
が無い場合の帰還電流の経路イメージを示す端子ブロッ
クの縦断面図、図14は、帰還電流制御孔が有る場合の
帰還電流の経路イメージを示す端子ブロックの縦断面図
である。
【0076】端子ブロックTを構成する金属ブロック1
の被検体7側上面部近傍のRF信号用プローブ埋設用孔
3とGND用プローブ埋設用孔5の間に切欠き孔として
の帰還電流制御用孔24を形成する。この帰還電流制御
用孔24は、金属ブロック1の側面から有底孔として上
面に沿って各GND用プローブ4に対応して穿設された
ものである。また、この帰還電流制御孔24がGND用
プローブ埋設用孔5に一部重なるように穿設すること
で、GND用プローブ4のスリーブ4aの上部と下部と
で金属ブロック1に確実に接触するようにしている。
【0077】また、実施形態1で説明したように、ボー
ルプランジャを設けた場合、ボールプランジャの取り付
け孔を延長して、GND用プローブ埋設孔の壁面に孔を
空けることで上記構成と同様の効果を得ることができ
る。
【0078】この場合、帰還電流制御孔24により帰還
電流が金属ブロック1上面部から同軸を構成するRF信
号用プローブ2の近傍を流れるようになり、電極ピッチ
の広い場合においても実施形態1と同様の効果を得るこ
とができる。すなわち、図13に破線で帰還電流の経路
をイメージとして示すように、帰還電流制御孔24が形
成されていないものでは、金属ブロック1において電流
の流れる経路がRF信号用プローブ2に近い箇所でなく
てもよいことから、特に電極ピッチが広い場合、同軸構
造が崩れるおそれがあるのに対し、図14に破線で帰還
電流の経路をイメージとして示すように、帰還電流制御
孔24が形成されているものでは、金属ブロック1にお
いて電流の流れる経路がRF信号用プローブ2に近い箇
所に規制されるので、同軸構造として信号伝達に関して
良好なものとなる。
【0079】さらに、GND用プローブに幾分曲がりが
あった場合でも、帰還電流制御孔24をGND用プロー
ブ埋設用孔5に一部重なるようにすることで、その曲が
り分が帰還電流制御孔24に逃げるようにできて、金属
ブロック1上面部で確実性の高く接触が得られるように
なり、その上面部での接触信頼性が向上する。
【0080】なお、上記各実施形態は、本発明の一例で
あって、これらの具体的構造に限定されるものでなく、
各種別実施例や変形例が考えられる。
【0081】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る発明によれば、
金属ブロックにおける前記被検体に臨む面の近傍に、G
ND用プローブと金属ブロックとを接続する接続構造を
設けていることで、被検体からの帰還電流は比較的短い
経路で信号用プローブと同軸構造を成す金属ブロックに
確実に流れるようになるから、同軸構造箇所の先端部に
おいて寄生容量やインダクタンス成分の発生が抑制さ
れ、その結果、特性インピーダンスを一定に調整できる
とともに、被検体を測定した際の特性値の大きなばらつ
きも解消できることになって、高精度の測定を行える。
【0082】本発明の請求項2に係る発明によれば、金
属ブロックに形成された孔に挿入されたGND用プロー
ブが弾性付勢手段によって信号用プローブ側に向かって
押し付けられているから、このGND用プローブは孔に
おける信号用プローブ側の壁に比較的強く接触して、金
属ブロックに対して確実性高く接続された状態となり、
その接触箇所を通してGND用プローブから帰還電流が
信号用プローブに沿って流れることで、簡易に測定精度
を向上できる。
【0083】本発明の請求項3に係る発明によれば、G
ND用プローブは被検体側の孔径の小さい部分とそれよ
り孔径の大きな部分との間に構成される段差部分に当接
するので、その当接箇所を通してGND用プローブから
金属ブロックに帰還電流が流れるものとなるとともに、
その組み立てを容易にし、かつ組み立て精度を向上させ
ることができる。
【0084】本発明の請求項4に係る発明によれば、検
査時に被検体の電極がGND用プローブに押し付けられ
る際のその押圧力によってGND用プローブのスリーブ
が金属ブロックに押し付けられ、その押し付けによりG
ND用プローブの突出部と金属ブロックとが強く接触す
ることになって、その接触箇所を通してGND用プロー
ブから金属ブロックに帰還電流が流れることで、測定精
度度を向上できるとともに、GND用プローブを金属ブ
ロックに強く接触させるための特別な付勢部材が不要と
なる分簡易な構造になる。
【0085】本発明の請求項5に係る発明によれば、G
ND用プローブのスリーブの太径部分が金属ブロックの
GND用プローブの孔に圧入されているから、その圧入
箇所を通してGND用プローブから金属ブロックに帰還
電流が流れることで、測定精度度を向上できるととも
に、GND用プローブを金属ブロックに強く接触させる
ための特別な付勢部材が不要となる分簡易な構造にな
る。
【0086】本発明の請求項6に係る発明によれば、G
ND用プローブの孔における被検体と接触する側寄り部
分を通してGND用プローブから金属ブロックに帰還電
流が流れることになるから、信号用プローブに近接した
位置で該信号用プローブの横側部分の金属ブロックを通
って被検体近くから帰還電流が流れることになって、寄
生容量などの悪影響が生じにくいとともに、GND用プ
ローブのスリーブの孔への圧入範囲のほぼ全体を太径部
分に構成するよりも圧入作業がし易く、その作業性を向
上できる。
【0087】本発明の請求項7に係る発明によれば、検
査時にはGND用プローブは被検体との接触が弾性的に
なされるとともに、信号用プローブなどと被検体の電極
との接触とGND用プローブと被検体の電極との接触と
がタイミング的にずれていても、そのずれ分を吸収し
て、信号用プローブと共にGND用プローブも被検体の
電極に確実に接触させることができ、また、接触時の衝
撃も吸収でき、安定した高精度の測定ができる。
【0088】本発明の請求項8に係る発明によれば、複
数個あるGND用プローブの一部が可動ピンでなく固定
ピンとなっているので、その固定ピンにおいては被検体
からの帰還信号がただちに金属ブロックに伝わることに
なり、可動ピンを用いたプローブに比較して接触箇所を
少なくできる分、信号伝達での損失などを少なくでき
る。
【0089】本発明の請求項9に係る発明によれば、長
期使用に伴い固定ピンが摩耗等した場合でも、螺子止め
されている部分を交換することで固定ピンを良好な状態
に維持できる。
【0090】本発明の請求項10に係る発明によれば、
固定ピンが金属ブロックと一体となったものであるの
で、その固定ピン構造はきわめて簡易なものとなり、安
価に構成できる。
【0091】本発明の請求項11に係る発明によれば、
固定ピン自体は被検体の電極との接触で被検体と遠近方
向での移動がまったくないものであるから、3個の固定
ピンのみをこのように配置することによって、被検体を
検査のためにGND用プローブに接触させるとき、3個
の固定ピンすべてに接触することになり、例えば1個、
2個の固定ピンしか設けていない場合は、接触が1点ま
たは2点のみであるので被検体の姿勢が不安定となり易
く、検査結果が安定しないという問題があるが、請求項
11に係る発明では、3点ともに被検体の電極に同時接
触した状態となるとともに、傾きが生じないようにで
き、精度の良い測定ができる。
【0092】本発明の請求項12に係る発明によれば、
切欠き孔を形成することによって、GND用プローブか
ら金属ブロックへ流れる帰還電流が信号用プローブの近
傍を流れることになるので、信号の劣化が少なく、同軸
ケーブルに近い状態で帰還電流の流れる経路にできるの
で、精度の良い測定ができる。
【0093】本発明の請求項13に係る発明によれば、
信号線の外部導体外径よりもわずかに小さく信号線取り
付け孔の内径を設定しているから、その信号線取り付け
孔に圧入される信号線の外部導体と金属ブロックとの密
着性が高いものとなり、金属ブロックを通してその信号
線の外部導体に帰還信号が円滑に伝達されることとな
り、不整合を極力小さくできる。
【0094】本発明の請求項14に係る発明によれば、
保持部材を金属ブロックに保持固定することにより信号
線と金属ブロック間の導通が得られるから、信号線と金
属ブロックとを電気的に導通を得るための接続作業は簡
易なものとなり、作業性を向上できる。
【0095】本発明の請求項15に係る発明によれば、
信号線を金属ブロックに形成した貫通孔に差し込み装着
した際に、その信号線の先端は絶縁チューブによって位
置規制されることになり、その位置規制された状態で信
号線は金属ブロックに保持されることになって、その組
み付け精度を向上できるとともに、組み付け作業が簡易
になる。
【0096】本発明の請求項16に係る発明によれば、
保持部材を金属ブロックに保持固定することによって、
信号線の先端が取り付け孔内の段差部分に圧接すること
で金属ブロックと信号線の外部導体との接続、および、
信号用プローブと信号線の内部導体との接続が確実にな
されるとともに、その組み付け精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係る端子ブロックを示す平面図
(a)、側面図(b)、および、平面図(a)のA−A
線断面図(c)
【図2】 同、被検体と各プローブとの接触している様
子を示す拡大断面図
【図3】 検査装置の概略を示す説明図
【図4】 図1(a)のB−B線断面図
【図5】 実施形態1の変形例の弾性付勢手段としてボ
ールプランジャなどを示す平面図(a)、および、縦断
面図(b)
【図6】 実施形態1の変形例の弾性付勢手段としてボ
ールプランジャなどを示す平面図(a)、および、縦断
面図(b)
【図7】 実施形態2に係る端子ブロックを示す平面図
(a)、および、平面図(a)のA−A線断面図(b)
【図8】 実施形態3に係る端子ブロックを示す平面図
(a)、平面図(a)のA−A線断面図(b)、およ
び、要部拡大縦断面図(c)
【図9】 実施形態4に係る端子ブロックを示す平面図
(a)、平面図(a)のA−A線断面図(b)、およ
び、要部拡大縦断面図(c)
【図10】 実施形態5に係る端子ブロックを示す平面
図(a)、および、平面図(a)のA−A線断面図
(b)
【図11】 実施形態5の変形例を示す要部拡大縦断面
【図12】 実施形態6に係る端子ブロックを示す平面
図(a)、平面図(a)の金属ブロック1部分に関する
B−B線縦断面図、および、平面図(a)のA−A線縦
断面図(c)
【図13】 帰還電流制御孔が無い場合の帰還電流の経
路イメージを示す端子ブロックの縦断面図
【図14】 帰還電流制御孔が有る場合の帰還電流の経
路イメージを示す端子ブロックの縦断面図
【図15】 従来の端子ブロックを示す平面図(a)、
側面図(b)、および、平面図(a)のA−A線断面図
(c)
【符号の説明】
1 金属ブロック 2 RF信号用プローブ(信号用プローブ) 4 GND用プローブ 4d 太径部分 5 孔 6 絶縁チューブ 7 被検体 8 信号線 18 鍔状部(突出部) 22 突起(固定ピン) D 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA00 AA07 AG03 AG05 AG10 AH04 AH05 AH07 2G011 AB01 AC14 AC32 AE00 AF01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ブロックと、該金属ブロックに形成
    された貫通孔に装着された絶縁チューブと、該絶縁チュ
    ーブに挿入される信号用プローブとによって同軸構造を
    構成し、前記信号用プローブの一方端側に被検体に対す
    る接触部を設け、他方端側に測定系の信号線と電気的に
    接続する接続部を設けるとともに、前記被検体と接触す
    るGND用プローブを前記金属ブロックに設けている高
    周波製品の検査装置において、 前記金属ブロックにおける前記被検体に臨む面の近傍
    に、前記GND用プローブと金属ブロックとを接続する
    接続構造を設けていることを特徴とする高周波製品の検
    査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高周波製品の検査装置
    において、 前記GND用プローブは、前記金属ブロックに形成され
    た孔に挿入されるとともに、前記被検体に臨む面側にお
    いて、前記信号用プローブ側に向かって弾性付勢手段に
    よって前記金属ブロックに押し付けられていることを特
    徴とする高周波製品の検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の高周波製品の検査装置
    において、 前記金属ブロックの前記GND用プローブを挿入する孔
    に孔径の異なる段差構造を設けるとともに、該段差構造
    は前記被検体側の孔径を小さくし、前記GND用プロー
    ブを被検体側とは反対側から挿入し、前記被検体側の孔
    径を小さくした部分において前記GND用プローブが位
    置規制されて固定され、前記被検体に臨む側とは反対側
    から前記GND用プローブを金属ブロックに押し付けて
    いることを特徴とする高周波製品の検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の高周波製品の検査装置
    において、 前記GND用プローブは被検体に対する接触部と該接触
    部を支持するスリーブとからなり、前記スリーブにおけ
    る前記被検体を臨む面側の端部に前記スリーブの径方向
    に突出する突起を設けるとともに、前記突起を前記被検
    体を望む面側から前記金属ブロックに押し付けた状態で
    保持することで、前記GND用プローブと前記金属ブロ
    ックとを電気的に接続する接続構造とすることを特徴と
    する高周波製品の検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の高周波製品の検査装置
    において、 前記GND用プローブは被検体に対する接触部と該接触
    部を支持するスリーブとからなり、前記スリーブに、前
    記金属ブロックに形成されたGND用プローブ挿入用の
    孔の孔径よりも大きい外径の太径部分を設けるととも
    に、前記GND用プローブを前記孔に圧入し、前記GN
    D用プローブと前記金属ブロックとを電気的に接続する
    接続構造とすることを特徴とする高周波製品の検査装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の高周波製品の検査装置
    において、 前記GND用プローブの前記太径部分を、前記被検体を
    臨む面側に設けていることを特徴とする高周波製品の検
    査装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の高周
    波製品の検査装置において、 前記GND用プローブの前記被検体に対する接触部は、
    前記被検体側に向けて弾性付勢されるとともに、前記被
    検体との関係において遠近方向で可動に構成しているこ
    とを特徴とする高周波製品の検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の高周
    波製品の検査装置において、 前記GND用プローブを複数個備えるとともに、該GN
    D用プローブの一部が前記金属ブロックと一体の固定ピ
    ンであることを特徴とする高周波製品の検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の高周波製品の検査装置
    において、 前記GND用プローブのうち固定ピンは、前記金属ブロ
    ックに螺子止めされていることを特徴とする高周波製品
    の検査装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の高周波製品の検査装
    置において、 前記GND用プローブのうち固定ピンは、前記金属ブロ
    ックに一体形成されていることを特徴とする高周波製品
    の検査装置。
  11. 【請求項11】 請求項8から10のいずれかに記載の
    高周波製品の検査装置において、 前記GND用プローブの固定ピンを、仮想的な三角形の
    頂点上にそれぞれ位置するように3個のみ配置している
    ことを特徴とする高周波製品の検査装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
    高周波製品の検査装置において、 前記信号用プローブを装着する前記孔と、該孔に隣接す
    る前記GND用プローブを装着する前記孔との間に、前
    記GND用プローブからの帰還電流が前記孔の近傍を流
    れるようにする切欠き孔を形成していることを特徴とす
    る高周波製品の検査装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれかに記載の
    高周波製品の検査装置において、 前記金属ブロックと前記信号線との取り付け部におい
    て、前記金属ブロックに設けられた信号線取り付け孔の
    内径を前記信号線の外部導体外径よりもわずかに小さく
    設定し、この取り付け孔に前記信号線を圧入しているこ
    とを特徴とする高周波製品の検査装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれかに記載の
    高周波製品の検査装置において、 前記金属ブロックと前記信号線との取り付け部は、前記
    信号線を保持する部材を設け、この保持部材に前記信号
    線を固定し、前記金属ブロックに設けられた前記信号線
    取り付け孔に前記信号線を挿入するとともに、前記保持
    部材により信号線を前記金属ブロックに保持固定して、
    前記信号線と前記金属ブロック間の導通を得るように構
    成していることを特徴とする高周波製品の検査装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から14のいずれかに記載の
    高周波製品の検査装置において、 前記信号用プローブ、及び、前記信号線を挿入するため
    の前記貫通孔において、前記信号用プローブを挿入する
    部分の内径が前記信号線の外部導体外径よりも小さくな
    るように、前記貫通孔内に段差を設けていることを特徴
    とする高周波製品の検査装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の高周波製品の検査
    装置において、 前記金属ブロックに設けられた貫通孔のうち、前記信号
    線側の開口部から前記段差までで構成される信号線取り
    付け孔の孔深さより若干長くなるように、前記信号線を
    突出させて保持部材を前記信号線に固定し、この信号線
    の突出部分を前記信号線取り付け孔に挿入するように前
    記保持部材を前記金属ブロックに固定することにより、
    前記信号線の外部導体を前記段差に圧接させて前記金属
    ブロックと前記信号線の外部導体との導通が得られるよ
    うにしていることを特徴とする高周波製品の検査装置。
JP2002073938A 2002-03-18 2002-03-18 高周波製品の検査装置 Pending JP2003270291A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073938A JP2003270291A (ja) 2002-03-18 2002-03-18 高周波製品の検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073938A JP2003270291A (ja) 2002-03-18 2002-03-18 高周波製品の検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003270291A true JP2003270291A (ja) 2003-09-25

Family

ID=29203470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002073938A Pending JP2003270291A (ja) 2002-03-18 2002-03-18 高周波製品の検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003270291A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100619327B1 (ko) * 2005-06-10 2006-09-06 삼성전기주식회사 다층기판의 고주파특성 측정지그
WO2019107830A1 (en) * 2017-11-30 2019-06-06 Leeno Industrial Inc. Test device
WO2020218779A1 (en) * 2019-04-22 2020-10-29 Leeno Industrial Inc. Test device

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100619327B1 (ko) * 2005-06-10 2006-09-06 삼성전기주식회사 다층기판의 고주파특성 측정지그
EP3669196A4 (en) * 2017-11-30 2020-08-26 Leeno Industrial Inc. TEST DEVICE
KR20190063759A (ko) * 2017-11-30 2019-06-10 리노공업주식회사 검사장치
KR102015788B1 (ko) * 2017-11-30 2019-08-29 리노공업주식회사 검사장치
CN111279203A (zh) * 2017-11-30 2020-06-12 李诺工业股份有限公司 测试装置
TWI700500B (zh) * 2017-11-30 2020-08-01 南韓商李諾工業股份有限公司 測試裝置
WO2019107830A1 (en) * 2017-11-30 2019-06-06 Leeno Industrial Inc. Test device
US11391757B2 (en) 2017-11-30 2022-07-19 Leeno Industrial Inc. Test device
US11726111B2 (en) 2017-11-30 2023-08-15 Leeno Industrial Inc. Test device
WO2020218779A1 (en) * 2019-04-22 2020-10-29 Leeno Industrial Inc. Test device
KR20200123646A (ko) * 2019-04-22 2020-10-30 리노공업주식회사 검사장치
KR102174427B1 (ko) 2019-04-22 2020-11-05 리노공업주식회사 검사장치
TWI741531B (zh) * 2019-04-22 2021-10-01 南韓商李諾工業股份有限公司 測試裝置
US11892472B2 (en) 2019-04-22 2024-02-06 Leeno Industrial Inc. Test device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101897996B1 (ko) 프로브
JP5379474B2 (ja) 導電性接触子ホルダ
KR101415722B1 (ko) 콘택트 프로브 및 프로브 유닛
US6271673B1 (en) Probe for measuring signals
JP3998996B2 (ja) 高周波伝送線路接続システムおよびその方法
TWM521829U (zh) 纜線總成
KR100449204B1 (ko) 고주파용 프로브의 에어 인터페이스 장치
JP2001099889A (ja) 高周波回路の検査装置
JP2015021973A (ja) 光電子ユニット測定用高周波プローブカード
JP2007178163A (ja) 検査ユニットおよびそれに用いる検査プローブ用外皮チューブ組立体
TWI522623B (zh) Probe module (1)
US6452379B1 (en) Methods and apparatus for connecting to a signal launch
JP3226821U (ja) 多極コネクタを測定するためのプローブ
JP2003270291A (ja) 高周波製品の検査装置
TW201522980A (zh) 探針模組(二)
CN215340281U (zh) 用于校准探测器的校准适配器、探测器组件以及适配器
JP4020017B2 (ja) 高周波信号用プローブ及びこのプローブを用いた半導体試験装置
TWI722680B (zh) 探針單元
KR102174427B1 (ko) 검사장치
JP2003248030A (ja) 検査装置
JP4466807B2 (ja) Icテスタのポゴピンブロック
US20230228795A1 (en) Current measurement component, current measurement device, and current measurement method
CN114207952B (zh) 检查用探针装置和连接器检查方法
JP2007205808A (ja) 基板検査用接触子
JPS63279179A (ja) 集積回路装置の測定用ソケット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701