JP2003270090A - 対物レンズ検査装置 - Google Patents

対物レンズ検査装置

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JP2003270090A
JP2003270090A JP2002067199A JP2002067199A JP2003270090A JP 2003270090 A JP2003270090 A JP 2003270090A JP 2002067199 A JP2002067199 A JP 2002067199A JP 2002067199 A JP2002067199 A JP 2002067199A JP 2003270090 A JP2003270090 A JP 2003270090A
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objective lens
light
light beam
mtf
grating
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JP2002067199A
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Tsutomu Matsui
勉 松井
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MTFの高い対物レンズの選別、及び対物レ
ンズのMTFが最大となる方向の検査を容易に且つ安価
に行うことができる対物レンズ検査装置を提供する。 【解決手段】 光ディスクに記録されている情報を光学
的に読み出すために光ビームを集光する対物レンズを検
査するための対物レンズ検査装置である。光ディスクの
トラックのピッチと略等価となるピッチの格子を有する
回折格子にて対物レンズを通過した光ビームを受光して
反射する光回折部と、光回折部で反射された光からMT
Fを検出するMTF検出手段とを備える。光ビームの照
射時に、対物レンズを光ビームの光軸方向に回転すると
ともに光回折部を格子に対して略直交する方向に移動さ
せて、MTF検出手段は対物レンズの回転角度に対して
MTFを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばCDやDVD等の光ディス
クに記録されている情報を光学的に読み出して電気信号
として出力する光学ピックアップでは、前記情報を読み
出すために光ディスクの情報記録面上に光ビームのスポ
ット(以下、光スポットという)を集光する対物レンズ
が用いられている。
【0003】ここで、前記情報は、光ディスクのトラッ
クに沿って形成されたピット列であるため、この情報を
光学ピックアップにて正確に読み出すためには、対物レ
ンズによって光ビームをピット上で適当な寸法の光スポ
ット径となるように集光する必要がある。さらに、近年
開発が進んでいる記録密度の高い光ディスク等では、そ
のトラックピッチが狭くなっており、前記情報を正確に
読み出すために光スポット径を小さくする必要がある。
【0004】そこで、光スポット径を小さくする方法と
して、例えば対物レンズの開口数NA(Numerical Aper
ture)を大きくすることが考えられるが(特開平2−1
16032号公報)、開口数の大きい対物レンズは、そ
の解像度を劣化させ前記情報の読み取りに悪影響を与え
る各種収差が生じる虞がある。例えば、光スポットが1
点に集まらないコマ収差が発生すると、略円形状の光ス
ポットの近傍に略半円状の光スポットが形成されるた
め、光ディスクの情報記録面上にてトラック間を跨るよ
うに光ビームが照射される虞がある。そのため、対物レ
ンズの光ディスクの半径方向における開口数を光ディス
クのトラック接線方向における開口数より小なるように
した対物レンズを使用したり(特開平8−335329
号公報)、対物レンズのMTF(Modulation transfer
function)が最大となる方向を光ディスクのトラックの
接線方向となるように対物レンズを光軸回りに回転させ
て取り付けたりする必要がある。なお、この対物レンズ
を取り付ける際の回転角度は、例えば対物レンズの外周
部に設けられたオリフラ(Oriented Flat)を基準とし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、対物レンズ
は、そのMTFが例えば干渉計やCCDカメラ等を備え
た測定装置によって検出されることにより、MTFが最
大となる方向が検出されるとともにMTFの高い対物レ
ンズが選別されるようになっている。しかしながら、上
記測定装置を用いる場合、対物レンズの透過波面を計測
して屈折率分布を求める必要があるため、対物レンズの
MTFが最大となる方向の検出に手間がかかっていた。
さらに、対物レンズはその屈折率が一様でなく各々不均
一であるため、対物レンズ毎に前記検出を行う必要があ
り、MTFの高い対物レンズの選別に時間がかかってい
た。また、上記測定装置は高価であるため高額の費用が
かかるといった問題があった。
【0006】本発明の課題は、MTFの高い対物レンズ
の選別、及び対物レンズのMTFが最大となる方向の検
査を容易に且つ安価に行うことができる対物レンズ検査
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の対物レンズ検査装置は、光ディスクに記録
されている情報を光学的に読み出すために光ビームを集
光する対物レンズを検査するための対物レンズ検査装置
であって、断面略円形状の光ビームを前記対物レンズに
照射するための光ビーム照射手段と、前記対物レンズを
前記光ビームの光軸方向に回転自在な対物レンズ回転駆
動手段と、前記光ディスクのトラックのピッチと略等価
となるピッチの格子を有する回折格子と前記回折格子の
対物レンズ側に設けられた透明板とを備え、前記回折格
子にて前記光ビーム照射手段から照射され前記対物レン
ズを通過した光ビームを前記透明板を介して受光して反
射する光回折部と、前記光回折部を前記格子に対して略
直交する方向に移動させる光回折部駆動手段と、前記光
回折部で反射された光からMTFを検出するMTF検出
手段とを備え、前記光ビーム照射手段による光ビームの
照射時に、前記対物レンズ回転駆動手段と前記光回折部
駆動手段とが作動し、前記MTF検出手段は前記対物レ
ンズの回転角度に対応して前記MTFを検出することを
特徴としている。
【0008】ここで、MTF(Modulation transfer fu
nction)は、光学系の伝達関数のことであり、具体的に
は正弦波パターンの像のコントラストの変化を空間周波
数の関数として表したものである。また、MTFの値が
高いほど対物レンズの結像性能が向上する。
【0009】本発明の対物レンズ検査装置によれば、光
ビーム照射手段による光ビームの照射時に、対物レンズ
回転駆動手段と光回折部駆動手段とが作動し、MTF検
出手段は対物レンズの回転角度に対応してMTFを検出
する。すなわち、光ビームの照射時に、対物レンズはそ
の光軸方向に回転しつつ光ディスクと略等価の回折格子
に光ビームを集光するとともに、光回折部は格子に対し
て略直交する方向に移動しながら回折格子によって前記
集光された光ビームを受光して反射し、反射された光か
らMTF検出手段は対物レンズの回転角度に対応してM
TFを検出する。従って、対物レンズのMTFが最大と
なる回転角度、すなわち、光ディスクに対する対物レン
ズのMTFが最大となる方向を容易に検出できる。ま
た、検査される対物レンズ毎に前記検出されるMTFの
最大値を比較することによって、MTFの高い対物レン
ズの選別を容易にすることができる。さらに、対物レン
ズのMTFが最大となる方向の検出を、例えば干渉計や
CCDカメラ等の測定装置を必要とせずに安価に行うこ
とができる。また、例えば光学ピックアップにおいて、
光ディスクに対してMTFが最大となる方向に対物レン
ズを回転させて取り付けることによって、コマ収差があ
りMTFの低い対物レンズでも使用できるため、生産時
の歩留まりを高くすることができる。また、光回折部に
は、対物レンズを通過した光ビームを透過する透明板が
回折格子の対物レンズ側に設けられているので、光回折
部の構成を光ディスクの構成と略等しくすることがで
き、対物レンズのMTFの検出精度を高めてその検出を
略正確に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を適宜参照して説明する。本実施の形態で例示
される対物レンズ検査装置は、例えばCD(Compact Di
sk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の光ディス
クの情報記録面に記録されている情報を光学的に読み出
すために光ビームを前記情報記録面上に集光する対物レ
ンズを検査するものである。
【0011】この対物レンズ検査装置100は、例えば
図1に示すように、半導体レーザ1、コリメータレンズ
2、ビーム成形部3、偏光ビームスプリッタ4、1/4
波長板5、ビームエキスパンダ6、対物レンズ部7、回
折格子部8、MTF(Modulation transfer function)
検出部9、制御部(図示略)を備えて構成されている。
【0012】半導体レーザ1は、例えば、制御部の制御
に従って内蔵する光源(図示略)により生成される例え
ば波長400nmの青色レーザ等の光ビームをコリメー
タレンズ2に向けて照射する。コリメータレンズ2は、
半導体レーザ1から照射された光ビームを略平行な光ビ
ーム(以下、平行光という)に変換する。ビーム成形部
3は、例えば一組のプリズム31,31を備えて構成さ
れており、コリメータレンズ2によって変換された平行
光を断面略円形状の光に成形する。これら半導体レーザ
1、コリメータレンズ2、ビーム成形部3によって、ビ
ーム照射手段が構成されている。
【0013】偏光ビームスプリッタ4は、光ビームの照
射時に、ビーム成形部3によって断面略円形状に成形さ
れた光のうちP成分の光のみを透過して、直線偏光(P
偏光)に変換する一方で、光ビームの反射時に、1/4
波長板5により変換されたS偏光(後述)をMTF検出
部9に向けて反射する。
【0014】1/4波長板5は、光ビームの照射時に、
偏光ビームスプリッタ4によって変換されたP偏光を例
えば右回りの円偏光に変換する一方で、光ビームの反射
時に、ビームエキスパンダ6によって光束が縮小された
円偏光をS成分のみの直線偏光(S波直線偏光;以下、
S偏光という)に変換する。
【0015】ビームエキスパンダ6は、例えば一組のレ
ンズ61,61を備えて構成されており、光ビームの照
射時に、1/4波長板5によって変換された円偏光の光
束を拡大する一方で、光ビームの反射時に、対物レンズ
71を通過した円偏光の光束を縮小する。
【0016】対物レンズ部7は、例えば図2に示すよう
に、光ビームの照射時に、ビームエキスパンダ6によっ
て拡大された円偏光を回折格子の光回折面(後述)81
1aに集光する一方で、光ビームの反射時に、光回折面
811aにて反射され回転方向が逆(例えば、左回り)
に変換された円偏光を通過させる対物レンズ71と、こ
の対物レンズ71を取付自在に構成された対物レンズホ
ルダ72と、この対物レンズホルダ72ごと前記対物レ
ンズ71を光軸方向(光軸周りの回転方向)に回転自在
な対物レンズ駆動モータ(対物レンズ回転駆動手段)7
3とを備えている。
【0017】対物レンズ71は、例えばレンズの集光能
力(分解能)を表す指標である開口数NA(Numerical
Aperture)が0.85の対物レンズである。また、対物
レンズ71の外周部には、この対物レンズ71の光軸方
向の回転角度の基準となる略平面状のオリフラ(Orient
ed Flat;図示略)が設けられている。なお、開口数N
Aは、その数値が高いほど集光能力が高くなっている。
一方、対物レンズホルダ72は、例えば、光の通路とな
る略円筒状の貫通孔721を有しており、この貫通孔7
21の回折格子部8側が対物レンズ71を取り付けるた
めの対物レンズ取付部722となっている。この対物レ
ンズ取付部722の内径は、対物レンズ71の外径と略
等しいか、この外径よりもわずかに大きくなっている。
【0018】対物レンズ駆動モータ73は、その駆動力
が図示しない駆動力伝達手段(例えば、ワイヤ等)によ
って対物レンズ71及び対物レンズホルダ72に伝達さ
れ、光ビームの照射時に、対物レンズ71を光軸方向に
前記オリフラを基準として0度から360度、すなわち
一回転させる。
【0019】回折格子部8は、光ディスクと略等価に形
成されている光回折部81と、この光回折部81を、光
ビームの照射時に焦点方向及び格子(詳細後述)811
bに対して略直交する方向(以下、直行方向という)の
2方向に移動させる光回折部駆動部82とを備えてい
る。
【0020】光回折部81は、例えば略矩形状の例えば
厚さ1.1mmの回折格子(図2参照)811と、この
回折格子811の光回折面(対物レンズ側)811a上
に固定された例えば厚さ0.1mmのカバーガラス(透
明板)812とを備えている。このうち、回折格子81
1は、その対物レンズ部7側が対物レンズ71を通過し
カバーガラス812を透過した円偏光を受光して反射す
る光回折面811aとなっている。この光回折面811
aは、例えばピッチ0.27μmで並んで所定(例えば
0.1μm)の深さを有する溝状の複数の格子811b
を有しており、光ディスクの情報記録面に形成されてい
るピット及びトラックと略等価となっている。一方、カ
バーガラス812は、例えば光ディスクの情報記録面上
の透明樹脂層と略同じ屈折率の材料から構成されてお
り、前記透明樹脂層と略同等の機能を有している。この
ように、光回折部81の光回折面811aは光ディスク
の情報記録面と略等しくなっており、対物レンズ71の
MTFの検出精度を高めてその検出を略正確に行うこと
ができる。
【0021】また、光回折部駆動部82は、光回折部8
1を焦点方向に移動させる光回折部焦点方向駆動部82
1と、光回折部81を直交方向に移動させる光回折部直
交方向駆動部(光回折部駆動手段)822とを備えてい
る。光回折部焦点方向駆動部821は、FE信号(後
述)に基づいて光回折部81を駆動することにより、対
物レンズ71を通過した円偏光の光スポットを格子81
1bに集光して焦点を合わせる。一方、光回折部直交方
向駆動部822は、光回折部81をウォブリングさせ
て、前記光スポットが複数の格子811b上を横断する
ように格子811bと格子でない部分(以下、ランド部
という)を移動させる。これにより、光スポットは格子
811bでは焦点が合うことになる一方で、ランド部で
は焦点が合わないことになり、それぞれで光ビームの反
射時の光量が変化する。
【0022】MTF検出部9は、偏光ビームスプリッタ
4により反射されたS偏光を光電変換して、この変換さ
れた電気信号からMTFを検出するためのものである。
具体的には、MTF検出部9は、例えば前記S偏光を集
光する集光レンズ91と、この集光レンズ91に集光さ
れた光を複数の領域(例えば、A、B、C、Dの都合4
つの領域)に分割する例えば一組の平板状のプリズムか
らなるナイフエッジ92,92と、これらナイフエッジ
92によって分割された光を光電変換してMTFを検出
するための光センサ(MTF検出手段)93とを備えて
いる。
【0023】このうち、光センサ93は、例えばナイフ
エッジ92に対応して前記複数の領域にパタン分割され
ている分割センサであり、例えばRF(Radio frequenc
y)信号及び光回折部81を焦点方向に位置調節するた
めのフォーカスエラー信号(以下、FE信号という)を
検出して出力するようになっている。具体的には、光セ
ンサ93の領域A〜Dでの検出に基づく光電変換出力を
それぞれ単にA〜Dと表すとすれば、RF信号=A+B
+C+D、FE信号=(A+B)−(C+D)によりそ
れぞれ求められる。このように、FE信号はダブル・ナ
イフエッジ法によって検出されている。また、この光セ
ンサ93は、前記RF信号より対物レンズ71の回転角
度に対応してMTFを検出する。具体的には、例えば図
3(a)に示すように、RF信号の空間周波数wのグラ
ウンドレベルGNDに対する極大値(w)a及び極小値
(w)bに基づいて、次の式を演算してMTFを算出
(検出)する。 MTF(%)=((w)a−(w)b)/((w)a+
(w)b)×100 なお、検出されたMTFは、対物レンズ71の回転角度
に対応してCRT等の表示装置(図示略)に表示される
ようになっている。
【0024】制御部は、例えば、CPU(Central Proc
essing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM
(Random Access Memory)、インターフェース等を備え
て構成されており、対物レンズ検査装置100の各構成
要素を制御する。
【0025】次に、対物レンズ検査装置100による対
物レンズ71のMTFを検出する際の制御及び動作につ
いて説明する。
【0026】先ず、検査対象となる対物レンズ71が対
物レンズホルダ72に取付固定される。次に、この対物
レンズ71に対して、制御部が半導体レーザ1を制御し
て光ビームを照射する。そして、照射された光ビーム
は、対物レンズ71によって光回折面811aに光スポ
ットとなって集光されこの光回折面811aにて反射さ
れる。このとき、制御部は、対物レンズ駆動モータ73
を制御することによって対物レンズ71を光軸方向に一
回転させるとともに、光回折部直行方向駆動部822を
制御することによって光回折部81をウォブリングさせ
る。つまり、対物レンズ71によって光回折面811a
に集光される光スポットは、対物レンズ71の回転と同
期して同方向に回転するとともに、光回折部81のウォ
ブリングと同期して複数の格子811b上を移動してい
くことで、対物レンズ71の回転角度に対応して格子8
11bとランド部とでそれぞれ反射される光量が変化す
ることになる。例えば、コマ収差のある対物レンズ等に
おいて光スポットの形状が略楕円形である場合に、対物
レンズ71が回転して光スポットの長軸方向が格子81
1bの長手方向と略等しくなると、格子811bとラン
ド部とにおける反射光の光量の差が最も大きくなる。な
お、前記光スポットは、制御部が光回折部焦点方向駆動
部821を制御して光回折部81を焦点方向に位置調節
することにより、その焦点が合わせられている。そし
て、光回折面811aにて反射された光ビーム(以下、
反射光という)はMTF検出部9に入射する。このMT
F検出部9の光センサ93は、反射光の光量に基づき対
物レンズ71の回転角度に対応してMTFを検出して、
その値を表示装置に出力する。具体的には、例えば図3
(b)に示すように、対物レンズ71の0度から360
度までの回転中にその回転角度に対応する反射光より検
出したMTFの値を、その角度毎にプロットしていく。
この結果、対物レンズ71のMTFが最大となる回転角
度、すなわち、例えば光スポットの長軸方向が格子81
1bの長手方向と略等しくなる対物レンズ71の回転角
度を検出できる。例えば図3(b)においては、対物レ
ンズ71をそのオリフラを基準として90度回転させた
場合に、対物レンズ71のMTFが最大となることを検
出できる。なお、上記検査は、検査対象となる対物レン
ズを取り替えることでその対物レンズ毎に行われる。
【0027】以上のように、この実施の形態の対物レン
ズ検査装置100によれば、光ビームの照射時に、対物
レンズ71はその光軸方向に回転しつつ光ディスクの情
報記録面と略等価の光回折面811aに光ビームを集光
するとともに、光回折部81は直交方向に移動しながら
光回折面811aにて前記集光された光ビームを受光し
て反射し、反射光から光センサ93は対物レンズ71の
回転角度に対応してMTFを検出するので、対物レンズ
71のMTFが最大となる回転角度、すなわち、光学ピ
ックアップにおいて光ディスクに対する対物レンズ71
のMTFが最大となる方向を容易に検出できる。また、
検査対象となる対物レンズ71毎に検出されるMTFの
最大値を比較することによって、MTFの高い対物レン
ズ71の選別を容易にすることができる。さらに、対物
レンズ71のMTFが最大となる方向の検出を、例えば
干渉計やCCDカメラ等の測定装置を必要とせずに安価
に行うことができる。また、例えば光学ピックアップに
おいて、光ディスクに対してMTFが最大となる方向に
対物レンズ71を回転させて取り付けることにより、コ
マ収差がありMTFの低い対物レンズでも使用できるた
め、生産時の歩留まりを高くすることができる。加え
て、格子811bのピッチが0.27μmであるので、
例えばトラックのピッチが0.34μm以下の記録密度
の高い光ディスクの光学ピックアップに用いられる高開
口の対物レンズの検査に対してもこの対物レンズ検査装
置100を適用することができる。
【0028】なお、上記実施の形態の対物レンズ検査装
置100では、MTFを検出するために対物レンズ71
を0度から360度まで回転させるようにしたが、これ
に限られるものではなく、対物レンズ71のMTFが最
大となる方向を検出可能であれば回転させる角度は任意
である。例えば、略楕円形状の光スポットの長軸方向が
格子811bの長手方向と略等しくなる対物レンズ71
の回転角度、すなわち対物レンズ71のMTFが最大と
なる回転角度と、その角度からさらに180度回転した
角度とでMTFが略同じ値を示す可能性があるため、最
大のMTFを検出するために対物レンズ71を0度から
180度まで回転させるようにしても良い。また、開口
数NAが0.85である対物レンズ71を検査対象とし
たが、これに限られるものではなく、回折格子811の
格子811bのピッチを変更することにより如何なる開
口数NAの対物レンズも検査対象とすることができる。
しかしながら、この対物レンズ検査装置100の検査対
象が、トラックのピッチが0.34μm以下の記録密度
の高い光ディスクの光学ピックアップに用いられる対物
レンズである場合、その対物レンズの開口数NAは少な
くとも0.65以上でなければならないし、情報の読み
取りを正確に行うためには0.85以上でなければなら
ない。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、光ビーム照射手段によ
る光ビームの照射時に、対物レンズ回転駆動手段と光回
折部駆動手段とが作動し、MTF検出手段は対物レンズ
の回転角度に対応してMTFを検出する。すなわち、光
ビームの照射時に、対物レンズはその光軸方向に回転し
つつ光ディスクと略等価の回折格子に光ビームを集光す
るとともに、光回折部は格子に対して略直交する方向に
移動しながら回折格子によって前記集光された光ビーム
を受光して反射し、反射された光からMTF検出手段は
対物レンズの回転角度に対応してMTFを検出する。従
って、対物レンズのMTFが最大となる回転角度、すな
わち、光ディスクに対する対物レンズのMTFが最大と
なる方向を容易に検出できる。また、検査される対物レ
ンズ毎に前記検出されるMTFの最大値を比較すること
によって、MTFの高い対物レンズの選別を容易にする
ことができる。さらに、対物レンズのMTFが最大とな
る方向の検出を、例えば干渉計やCCDカメラ等の測定
装置を必要とせずに安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の対物レンズ検
査装置の主要部を示す概略図である。
【図2】図1の対物レンズ検査装置に備わる対物レンズ
と回折格子を示す拡大斜視図である。
【図3】図3(a)は、図1の対物レンズ検査装置によ
って検出されるRF信号の正弦波パターンを示す図であ
り、図3(b)は、対物レンズの回転角度に対応するM
TFを示す図である。
【符号の説明】
100 対物レンズ検査装置 1 半導体レーザ(ビーム照射手段) 2 コリメータレンズ(ビーム照射手段) 3 ビーム成形部(ビーム照射手段) 71 対物レンズ 73 対物レンズ駆動モータ(対物レンズ回転駆
動手段) 81 光回折部 811 回折格子 811b 格子 812 カバーガラス(透明板) 822 光回折部直交方向駆動部(光回折部駆動手
段) 93 光センサ(MTF検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクに記録されている情報を光学的
    に読み出すために光ビームを集光する対物レンズを検査
    するための対物レンズ検査装置であって、 断面略円形状の光ビームを前記対物レンズに照射するた
    めの光ビーム照射手段と、 前記対物レンズを前記光ビームの光軸方向に回転自在な
    対物レンズ回転駆動手段と、 前記光ディスクのトラックのピッチと略等価となるピッ
    チの格子を有する回折格子と前記回折格子の対物レンズ
    側に設けられた透明板とを備え、前記回折格子にて前記
    光ビーム照射手段から照射され前記対物レンズを通過し
    た光ビームを前記透明板を介して受光して反射する光回
    折部と、 前記光回折部を前記格子に対して略直交する方向に移動
    させる光回折部駆動手段と、 前記光回折部で反射された光からMTFを検出するMT
    F検出手段とを備え、 前記光ビーム照射手段による光ビームの照射時に、前記
    対物レンズ回転駆動手段と前記光回折部駆動手段とが作
    動し、前記MTF検出手段は前記対物レンズの回転角度
    に対応して前記MTFを検出することを特徴とする対物
    レンズ検査装置。
  2. 【請求項2】光ディスクに記録されている情報を光学的
    に読み出すために光ビームを集光する対物レンズを検査
    するための対物レンズ検査装置であって、 断面略円形状の光ビームを前記対物レンズに照射するた
    めの光ビーム照射手段と、 前記対物レンズを前記光ビームの光軸方向に回転自在な
    対物レンズ回転駆動手段と、 前記光ディスクのトラックのピッチと略等価となるピッ
    チの格子を有する回折格子を備え、前記回折格子にて前
    記光ビーム照射手段から照射され前記対物レンズを通過
    した光ビームを受光して反射する光回折部と、 前記光回折部を前記格子に対して略直交する方向に移動
    させる光回折部駆動手段と、 前記光回折部で反射された光からMTFを検出するMT
    F検出手段とを備え、 前記光ビーム照射手段による光ビームの照射時に、前記
    対物レンズ回転駆動手段と前記光回折部駆動手段とが作
    動し、前記MTF検出手段は前記対物レンズの回転角度
    に対応して前記MTFを検出することを特徴とする対物
    レンズ検査装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の対物レンズ検査装置におい
    て、 前記光回折部には、前記対物レンズを通過した光ビーム
    を透過する透明板が前記回折格子の対物レンズ側に設け
    られていることを特徴とする対物レンズ検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005212350A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Ricoh Co Ltd 液吐出装置及びインクジェット記録装置
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