JP2003268509A - 回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板およびその製造方法 - Google Patents

回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気特性が高く、加工性に優れ、590MP
a級以上の強度を有する回転機鉄芯用高加工性高強度熱
延鋼板およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 重量%で、C≦0.10%、Ti:0.
02〜0.2%を含み、さらにMo≦0.7%およびW
≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、実質的にフェ
ライト組織にTiとMoおよびWの少なくとも一方とを
含む10nm未満の炭化物を分散析出させ、好ましくは
セメンタイトの体積率が3%未満とし、590MPa級
以上の強度を有することにより、回転機鉄芯用高加工性
高強度熱延鋼板を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型発電機のロー
タ等の回転機鉄芯に用いられる590MPa級以上の強
度を有する高加工性高強度熱延鋼板およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気機器用構造部材に用いられる
鋼板には、電気機器の高性能化を目的に機械特性に加え
て磁気特性、すなわち、高い透磁率と磁束密度が要求さ
れるようになってきた。特に大型発電機のロータ等の回
転機鉄芯用の鋼板は、大きな遠心力を受けることから、
高強度であり、かつ高い磁束密度を有することが要求さ
れる。
【0003】上記磁気特性のうち、透磁率は鋼中の粗大
な炭化物量が少ないほど、磁束密度は鋼中の非磁性元素
量が少ないほど高くなる。そのため、従来、磁気特性の
優れた鋼板には、極低炭素鋼が用いられてきたが、極低
炭素鋼板では、強度は高々300MPaしかないため、
高強度を得るにはSi、Al、Pを多量に固溶させて強
度を上昇させてきた。
【0004】しかしながら、このような固溶強化による
高強度化では要求される590MPa級以上の強度は容
易に得ることができない上に、加工性が著しく低下し、
さらには、多量に添加したSi、Al、Pで磁束密度が
低下してしまう。そこで、このようなニーズに対して、
フェライトを主体とした鋼を微細析出物で強化し、高強
度と高加工性、さらには高磁気特性を並立させることが
考えられる。
【0005】非特許文献1では、低炭素鋼にTiを加え
た加工性の優れた高張力熱延鋼板が提案されている。こ
の技術では、従来鋼よりC量を低減し、セメンタイト量
を低減させることで加工性を向上させ、Ti単独添加で
高強度を実現している。しかしながら、Cに対してTi
を多量に添加するため、組織が転位密度の高いベイニテ
ィックフェライトとなり、磁気特性は回転機鉄芯として
実用に耐えるものではない。特に、980MPa級以上
の高強度を得るためにTiを多量に添加しても、析出物
が粗大化しやすくなり、逆に強度が低下するばかりか、
組織の転位密度が高くなり、回転機鉄芯としては使用す
ることができない。
【0006】また、特許文献1では、Ti添加低炭素鋼
による高強度熱延鋼板が開示されている。この技術は、
Cを0.03〜0.05%、Tiを0.1〜0.20%
含有する鋼のパーライトや低温変態相の体積率を規定す
ることで、加工性を向上させようとするものである。し
かしながら、590MPa級以上の高強度を得るには多
量のTi添加が必須であり、強度上昇に寄与しない30
nmを超える粗大なTi炭化物が生成しやすい上に、多
量の固溶Ti、および、不可避的に生成する転位密度の
高いベイニティックフライトが磁気特性を劣化させる。
【0007】特許文献2には、Ti、B添加のSi−M
n鋼による高磁束密度を有する高強度熱延鋼板の製造方
法が開示されている。この技術では、焼き入れ性改善の
ためBを添加し、圧延後急冷することでベイナイト組織
を生成させている。この転位密度の高いベイナイトによ
り磁気特性は回転機鉄芯として満足できるものではな
い。
【0008】特許文献3にも、Ti添加による高磁束密
度を有する高強度熱延鋼板の製造方法が開示されてい
る。この技術では、高強度熱延鋼板で用いられるSiを
0.10%以下に低減する代わりに、TiCで強度を補
っている。しかし、この技術でもTi添加により転位密
度の高いベイニティックフェライトが生成しやすく、や
はり磁気特性は回転機鉄芯としては不十分なものとなっ
てしまう。
【0009】
【特許文献1】特公平8−26433号公報
【特許文献2】特開昭63−166931号公報
【特許文献3】特開昭59−91121号公報
【非特許文献1】CAMP-ISIJ(1992),p1863-1866
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、いずれの
従来技術も回転機鉄芯として十分な磁気特性を有する加
工性に優れた590MPa級以上の強度を有する高強度
熱延鋼板は未だ得られていない。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、磁気特性が良好で、加工性に優れ、590M
Pa級以上の強度を有する回転機鉄芯用高加工性高強度
熱延鋼板およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく研究を重ねた結果、1μmを超える粗大炭
化物および転位密度の高いベイニティックフェライトを
生じさせるCおよびTiに対してその添加量を抑え、か
つ、極めて微細な析出物が分散したフェライト組織とす
ることにより、590MPa級以上の高強度と優れた加
工性を有しながら優れた磁気特性をも備えた回転機鉄芯
として十分な特性を有する鋼板が得られることを見出し
た。すなわち、TiとMoまたは/およびWとを鋼に添
加し、TiとMoおよびWの少なくとも一方とを含む炭
化物からなる10nm未満の超微細析出物で鋼を強化す
るとともに、Ti添加量を制限して、組織をフェライト
とすることで、磁気特性および加工性に優れた590M
Pa級以上の強度を有する、回転機用鉄芯用として十分
な特性の高強度熱延鋼板が得られることを見出した。
【0013】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たものであって、以下の(1)〜(11)を提供する。
【0014】(1)重量%で、C≦0.10%、Ti:
0.02〜0.2%を含み、さらにMo≦0.7%およ
びW≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、実質的に
フェライト組織にTiとMoおよびWの少なくとも一方
とを含む10nm未満の炭化物が分散してなり、590
MPa級以上の強度を有する、回転機鉄芯用高加工性高
強度熱延鋼板。
【0015】(2)重量%で、C≦0.10%、Ti:
0.02〜0.2%を含み、さらにMo≦0.7%およ
びW≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、実質的に
フェライト組織にTiとMoおよびWの少なくとも一方
とを含む10nm未満の炭化物が分散してなり、セメン
タイトの体積率が3%未満であり、590MPa級以上
の強度を有する、回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼
板。
【0016】(3)上記(1)または(2)において、
さらにNbおよびVのうち少なくとも一方を含むことを
特徴とする回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板。
【0017】(4)重量%で、C≦0.10%、Si≦
0.5%、Mn:0.2〜2%、P≦0.06%、S≦
0.01%、Al≦0.1%、N≦0.006%、N
b:0.08%、Cr≦0.5%、Ti:0.02〜
0.2%、V≦0.1%を含み、さらにMo≦0.7%
およびW≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、残部
が実質的にFeからなり、実質的にフェライト組織にT
iとMoおよびWの少なくとも一方とを含む10nm未
満の炭化物が分散してなり、590MPa級以上の強度
を有する、回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板。
【0018】(5)重量%で、C≦0.10%、Si≦
0.5%、Mn:0.2〜2%、P≦0.06%、S≦
0.01%、Al≦0.1%、N≦0.006%、Nb
≦0.08%、Cr≦0.5%、Ti:0.02〜0.
2%、V≦0.1%を含み、さらにMo≦0.7%およ
びW≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、残部が実
質的にFeからなり、実質的にフェライト組織にTiと
MoおよびWの少なくとも一方とを含む10nm未満の
炭化物が分散してなり、セメンタイトの体積率が3%未
満であり、590MPa級以上の強度を有する、回転機
鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板。
【0019】(6)上記(1)から(5)のいずれかに
おいて、上記炭化物の組成が、原子数比で、0.5≦T
i/(Mo+W)≦2を満たすことを特徴とする回転機
鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板。
【0020】(7)上記(1)から(5)のいずれかに
おいて、鋼におけるTi、W、Moの組成比が、 {(Mo/96)+(W/184)}/{(Ti/4
8)+(Mo/96)+(W/184)}≧0.2 を満足することを特徴とする回転機鉄芯用高加工性高強
度熱延鋼板。ただし、上記式中、Ti、W、Moは各成
分の重量%を表す。
【0021】(8)上記(1)から(5)において、鋼
におけるC、Ti、W、Moの組成比が、 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/18
4)+(Mo/96)}≦1.5 を満足することを特徴とする回転機鉄芯用高加工性高強
度熱延鋼板。ただし、上記式中、C、Ti、Mo、Wは
各成分の重量%を表す。
【0022】(9)上記(4)、(5)、(7)、
(8)のいずれかにおいて、重量%で、さらに、Sb≦
0.1%、B≦0.002%、Cu≦0.5%、Ni≦
0.3%、Ca≦0.005%を含むことを特徴とする
回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板。
【0023】(10)上記(1)から(9)のいずれか
において、前記炭化物の長辺と短辺との長さの比が2以
下であることを特徴とする回転機鉄芯用高加工性高強度
熱延鋼板。
【0024】(11)上記(1)から(10)のいずれ
かの鋼板を製造するにあたり、熱間圧延を800℃以上
で終了し、570〜670℃で巻取ることを特徴とする
回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板の製造方法。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明に係る回転機鉄芯用の熱延鋼板は、重量
%で、C≦0.10%、Ti:0.02〜0.2%を含
み、さらにMo≦0.7%およびW≦1.5%のうち少
なくとも一方を含み、実質的にフェライト組織にTiと
MoおよびWの少なくとも一方とを含む10nm未満の
炭化物が分散してなり、590MPa級以上の強度を有
する。
【0026】マトリックスを実質的にフェライト組織と
したのは、マルテンサイトを含む複合組織および転位密
度の高いベイニティックフェライト組織、アシキュラー
フェライト組織では、良好な磁気特性が得られないから
である。すなわち、本発明でいうフェライト組織は、ベ
イニティックフェライトやアシキュラーフェライトを除
く高温でも組織変化のないフェライトをいう。
【0027】本発明では実質的にフェライト組織になっ
ていればよいのであって、完全に100%フェライトに
なっている必要はなく、具体的には断面組織観察などに
よる体積%で95%以上がフェライトとなっていればよ
い。好ましくは98%以上である。また、TiとMoお
よびWの少なくとも一方とを含む炭化物からなる微細な
析出物以外の粗大なセメンタイトは、高強度鋼板の磁気
特性を劣化させるため、体積率を3%未満とすることが
望ましい。さらに望ましくは1%未満である。
【0028】本発明において、鋼組織をフェライト組織
とするには、ランナウトテーブル上で冷却時に起こるγ
→α変態を700℃以下にまで遅延させる必要がある。
これは、700℃以上で変態が開始すると、γ+α二相
域におけるCのαからγへの再分配が生じ、パーライト
または低温変態相が生成しやすくなるためである。そこ
で、本発明においては、MoおよびWの少なくとも一方
を添加することでフェライト変態を遅延させる。Moや
Wはパーライト変態も同時に遅延させるので、粗大Fe
炭化物の析出も抑制することができる。
【0029】マトリックスが実質的にフェライトである
鋼を高強度化するためには超微細析出物を用いる。一般
に、MoはMoCを形成するが、MoCは析出しに
くいため、Mo単独添加では590MPa級以上の強度
を得ることは困難である。そこで、本発明においては、
鋼中のTi、Mo、Wの量を制御することで、TiとM
oおよびWの少なくとも一方とを含む炭化物を10nm
未満と超微細にかつ適当な早さで析出させる。このよう
な観点から、炭化物のTiとMo+Wとの比であるTi
/(Mo+W)を原子数比で0.5以上、2以下とする
ことが好ましい。また、このような析出物は、さらにN
bおよびVのうち少なくとも一方を含んでいてもよい。
【0030】また、超微細析出物として存在する上記炭
化物においては、その形状が球形に近い方が磁気特性が
良好になる。これは、長方形の析出物、展伸した析出物
では、長辺側の曲率が極めて大きくなり、その周囲のマ
トリックスに大きな応力場が生じて結果的に磁気特性が
劣化するためである。そのため、電子顕微鏡で観察した
析出物の長辺と短辺との長さの比、すなわちアスペクト
比が2以下であることが好ましい。
【0031】熱延鋼板の強度を590MPa級以上とし
たのは、回転機鉄芯用鋼板として用いる場合に生じる大
きな遠心力に耐えるために必要であるからである。
【0032】次に、上記化学成分組成について説明す
る。 C≦0.10% CはTiとMoまたは/およびWとを含む炭化物として
固定され、鋼の強度を担う元素である。しかし、含有量
が0.10%を超えると粗大なFe炭化物や島状マルテ
ンサイトが生成しやすくなり、加工性が劣化する傾向に
ある。そのため、C含有量は0.10%以下とする。一
方、590MPa級以上の強度を得る観点からは0.0
050%以上が望ましく、0.01%超がさらに望まし
い。
【0033】Ti:0.02〜0.2% TiはMoまたは/およびWとともに微細炭化物を形成
し、鋼の強度を担う。しかし、0.02%未満では微細
析出物量が少なくなり、高強度を実現しにくくなり、一
方、0.2%を超えると転位密度の高いベイニティック
フェライトの生成が促進される傾向にあり、磁気特性が
劣化する。そのため、Ti含有量は0.02〜0.2%
とする。
【0034】Mo≦0.7% Moは、ランナウトテーブル上でのフェライト変態を調
整し、高温でのγ+α二相組織の形成を抑制してフェラ
イト主体組織を形成しやすくする他、同時にFe炭化物
の生成を抑制する。0.7%を超えるとマトリックスが
ベイナイト化しやすくなり、磁気特性が劣化するおそれ
がある。このため、Mo含有量は0.7%以下とする。
好ましくは0.5%以下である。一方、Wが添加されな
い場合、Moが0.05%未満では粗大なFe炭化物の
析出を抑制することが困難となるため好ましくは0.0
5%以上である。
【0035】W≦1.5% Wは、TiとともにまたはTiおよびMoとともに微細
な炭化物を析出し、Fe炭化物の生成を抑制して、鋼の
高強度化に寄与する。W含有量が1.5%を超えると転
位密度の低いフェライト組織を得ることが困難になるこ
とからW含有量は1.5%以下とする。Moが添加され
ない場合、W含有量が少ないと冷却中のFe炭化物析出
を抑制することができないことから、その場合にはW含
有量は0.1%以上が望ましい。
【0036】本発明では、上記要件さえ満たしていれば
回転機鉄芯用熱延鋼板として十分な磁気特性、加工性お
よび強度を有する熱延鋼板を得ることができ、他の化学
成分は特に限定されないが、上記成分の他の成分とし
て、重量%で、Si≦0.5%、Mn:0.2〜2%、
P≦0.06%、S≦0.01%、Al≦0.1%、N
≦0.006%、Nb≦0.08%、Cr≦0.5%、
V≦0.1%が好ましい。以下、これら各成分について
説明する。
【0037】Si≦0.5% Siは高強度鋼板を製造する場合に、固溶強化元素とし
てよく用いられてきた。しかしながら、Siは赤スケー
ルを生成し、表面性状を劣化させてしまう。したがっ
て、Si量は0.5%以下が好ましい。望ましくは0.
2%以下、さらに望ましくは、0.05%以下である。
【0038】Mn:0.2〜2% Mnは固溶強化元素として使用される。しかし、その量
が0.2%未満では焼入元素が添加されていてもパーラ
イトが生成しやすくなって590MPa級の強度を得難
くなり、一方、2%を超えると鋼中の偏析が著しくなっ
て加工性が劣化する。このため、Mn含有量は0.2〜
2%が好ましい。望ましくは、0.5〜2%である。
【0039】P≦0.06% Pは固溶強化元素であるが、0.06%を超えて添加さ
れると粒界への著しい偏析を招き延性が劣化するので、
0.06%以下が好ましい。
【0040】S≦0.01% SはMnS、TiSとして固定される。このため、Sは
材質特性に有効に作用するMn、Ti量を低減させ、ま
た延性も低下させることから、0.01%以下が好まし
い。さらに好ましくは0.005%以下である。
【0041】Al≦0.1% 鋼中Alは脱酸材として使用される。しかし、その含有
量が0.1%を超えると鋼の延性低下を招くことから、
0.1%以下が好ましい。
【0042】N≦0.006% Nは鋼中の不純物である。その含有量が0.006%を
超えると延性を低下させる粗大な窒化物形成の原因とな
ることから、0.006%以下が好ましい。
【0043】Cr≦0.5% Crが0.5%を超えるとMnと同様に低延性の低温変
態相が生成しやすくなる。したがって、Cr含有量は
0.5%以下が好ましい。
【0044】Nb≦0.08% Nbは鋼を適度に微細化し、結晶粒形状を整粒化する目
的で添加してもよい。しかし、0.08%を超えると結
晶粒の極度の微細化をもたらし、伸びが低下する傾向が
あることから添加する場合には0.08%以下が好まし
い。結晶粒微細化効果は0.005%以上のNb添加で
顕著であることから、0.005%以上が一層好まし
い。
【0045】V≦0.1% Vは10nm未満の微細析出物として存在する炭化物の
一部を構成することができるため、添加してもよい。た
だし、Vは鋼の焼入性を増大する元素であることから
0.1%以上添加すると、転位密度の大きいベイニティ
ックフェライトが生成しやすくなる。したがって、Vを
添加する場合には、0.1%以下が好ましい。
【0046】なお、本発明においては、耐二次加工脆
性、耐食性向上等のため、Sb≦0.1%、B≦0.0
02%、Cu≦0.5%、Ni≦0.3%、Ca≦0.
005%の1種類以上を含んでいても特性上問題はな
い。
【0047】本発明では、上記炭化物をフェライト中に
微細に析出させるために、鋼におけるTi、W、Moの
組成比が以下の(1)式を満足することが望ましく、
C、Ti、W、Moの組成比が以下の(2)式を満足す
ることが望ましい。 {(Mo/96)+(W/184)}/{(Ti/48)+(Mo/96)+ (W/184)}≧0.2 …(1) (ただし、上記(1)式中、Ti、W、Moは各成分の
重量%を表す。) 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/184)+(Mo/96) }≦1.5 …(2) (ただし、上記(2)式中、C、Ti、Mo、Wは各成
分の重量%を表す。)
【0048】{(Mo/96)+(W/184)}/
{(Ti/48)+(Mo/96)+(W/184)}
の値が0.2未満では、微細な炭化物が粗大化しやすく
590MPa級以上の強度を得難くなる。したがって、
上記(1)式のように{(Mo/96)+(W/18
4)}/{(Ti/48)+(Mo/96)+(W/1
84)}の値を0.2以上とすることが好ましい。より
望ましくは0.4以上である。また、この値が0.8を
超えると、炭化物の析出量が少なくなり、やはり590
MPa級以上の強度を得難くなるため0.8以下とする
ことが好ましい。
【0049】また、(C/12)/{(Ti/48)+
(W/184)+(Mo/96)}の値が0.5未満で
は、強度を担う微細な炭化物量が少なくなり、590M
Pa級以上の強度を得難くなる。また、1.5を超える
と、粗大セメンタイト量が多くなることから磁気特性が
劣化する。したがって、上記(2)式のように(C/1
2)/{(Ti/48)+(W/184)+(Mo/9
6)}の値を0.5以上、1.5以下とすることが好ま
しい。より望ましくは0.75以上、1.3以下であ
る。
【0050】次に、以上のような本発明の熱延鋼板の好
ましい製造条件について述べる。ここでは、上記成分組
成を有する鋼をオーステナイト単相域の温度に加熱後、
熱間圧延するにあたり、800℃以上で仕上圧延を完了
し、570〜670℃で巻取る。
【0051】仕上圧延温度:800℃以上 仕上圧延温度は材質均一化のために重要である。800
℃未満では幅方向の温度変化で加工γの再結晶率が変化
してしまい、熱延鋼板の組織に変動が認められるように
なることから、仕上圧延温度は800℃以上が好まし
い。さらに、870℃以上とすることがより一層望まし
い。
【0052】巻取り温度:570〜670℃ 本発明鋼ではTiとMoまたは/およびWを含む炭化物
の析出で粒界セメンタイトの析出を抑制することから、
巻取り温度をTiとMoまたは/およびWとを含む炭化
物の析出しやすい570〜670℃とした。また、本発
明鋼では、MoまたはWによりフェライト変態が抑制さ
れていることから、コイル内の巻取温度変動に関わらず
幅方向で組織は均一となり、フェライト変態直後にTi
とMoまたは/およびWとを含む炭化物が析出する。こ
のため、強度、延性ともに安定する。
【0053】なお、本発明の熱延鋼板は、黒皮ままでも
酸洗材でもその特性に差違はない。調質圧延についても
通常行われているものであれば特に規定はない。さら
に、鋳造後直ちにもしくは補熱を目的とした加熱を施し
た後にそのまま熱間圧延を行う直送圧延を行っても本発
明の効果に影響はない。さらにまた、粗圧延後に仕上圧
延前もしくは圧延機スタンド間で圧延材を加熱しても、
粗圧延後、圧延材を接合して行う連続圧延を行っても、
さらには圧延材の加熱と連続圧延を同時に行っても本発
明の効果は損なわれない。また、薄スラブ鋳造を用い
て、粗圧延を省略しても差し支えない。
【0054】
【実施例】(実施例1)表1に示す化学成分を有する鋼
を溶製し、熱間圧延を行い、板厚が3.0mmの高強度
熱延鋼板を製造した。得られた鋼板の組織は、光学顕微
鏡で観察して同定した。さらに強度を担う微細炭化物を
透過型電子顕微鏡(TEM)によって観察するととも
に、微細炭化物の組成をTEMに装備されたエネルギー
分散型X線分光装置(EDX)による分析から把握し
た。
【0055】また、得られた鋼板の機械的特性および磁
気特性を測定した。機械的特性については引張特性をJ
IS5号試験片にて測定した。加工性については、伸び
(EL)および穴広げ性(λ)によって評価した。穴広
げ性については、日本鉄鋼連盟規格JFST1001に
従って測定した。磁気特性については磁束密度B300
(30kA/mでの磁束密度:単位T)を測定した。こ
れらの結果を表2に示す。
【0056】No.1では、フェライト組織であり、強
度を担う析出物は、TiとMoとを含む炭化物であり、
その大きさは1〜5nm程度と極めて微細でり、引張強
度(TS)が590MPa級以上であって、本発明の範
囲内である。また、析出物の長辺と短辺との長さの比が
1.1でありほぼ球形である。そのため、加工性の指標
である伸び(EL)と穴広げ性(λ)が良好であり、磁
束密度も回転機鉄芯用として十分な値を示した。
【0057】これに対し、No.2では、組織がフェラ
イト+パーライトであり、30nm程度の粗大な析出物
が多数観察され、その析出物の組成はTiCおよびTi
とNbのみを含む炭化物であり、本発明から外れる比較
例である。また、析出物の長辺と短辺との長さの比も2
を超えている。そのため、磁束密度B300がNo.1の
本発明例の鋼板に比べて劣っている。さらに、加工性の
指標である伸び(EL)と穴広げ性(λ)が悪く、回転
機鉄芯用として十分な加工性を有していないことが確認
された。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】(実施例2)表3に示す化学成分を有する
鋼を溶製し、熱間圧延を行い、板厚が4.5mmの高強
度熱延鋼板を製造した。得られた鋼板の組織は、光学顕
微鏡で観察して同定した。さらに強度を担う微細析出物
を透過型電子顕微鏡(TEM)によって観察するととも
に、析出物の組成をTEMに装備されたエネルギー分散
型X線分光装置(EDX)による分析から把握した。
【0061】また、得られた鋼板の機械的特性および磁
気特性を測定した。機械的特性については引張特性をJ
IS5号試験片にて測定した。加工性については、伸び
(EL)で評価した。磁気特性については磁束密度B30
0(30kA/mでの磁束密度:単位T)を測定した。
これらの結果を表4に示す。
【0062】No.11〜22は、780MPa級の本
発明例であり、強度を担う析出物は、TiとMoとを含
む5nm未満の炭化物であった。そのため、磁束密度B
300、強度、加工性ともに優れた値を示した。これらの
うちNo.11〜17はMoを添加した例であり、N
o.18はMoとW、No.19はWを添加した例であ
る。また、No.20はV、No.21はCuとNi、
No.22はBを添加した例である。
【0063】No.12〜22は、{(Mo/96)+
(W/184)}/{(Ti/48)+(Mo/96)
+(W/184)}の値が0.4〜0.8の好ましい範
囲にあり、No.11よりも高い強度を示している。ま
た、No.12,13,15,17,19,20,2
1,22は、(C/12)/{(Ti/48)+(W/
184)+(Mo/96)}の値が0.75〜1.3の
好ましい範囲にあり、No.11,14,16,18よ
りも優れたB300の値を示している。
【0064】No.23〜26は980MPa級の本発
明例であり、いずれも5nm未満の析出物で980MP
a級まで高強度化されており、優れたB300を兼備して
いる。これらのうち、No.23はMo、No.24は
MoとW、No.25はWを添加した例であり、No.
26はMoとNbを添加した例である。
【0065】No.27,28は590MPa級の本発
明例であり、いずれも5nm未満の析出物で高強度化さ
れており、優れたB300も兼備している。No.27は
Mo、No.28はMoとWとNb,Caを添加した例
である。
【0066】No.29,30は780MPa級の比較
材である。No.29では、組織がフェライト−パーラ
イトであり、析出物径も大きく、析出物の長辺と短辺と
の長さの比が2.3と大きいため、B300が低かった。
また、No.30は組織がベイナイトであり、B300が
極めて低い値となった。
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
重量%で、C≦0.10%、Ti:0.02〜0.2%
を含み、さらにMo≦0.7%およびW≦1.5%のう
ち少なくとも一方を含み、実質的にフェライト組織にT
iとMoおよびWの少なくとも一方とを含む10nm未
満の炭化物が分散してなる、強度590MPa級以上の
高強度熱延鋼板としたので、優れた加工性を有しながら
優れた磁気特性をも備えた回転機鉄芯として十分な特性
を有する高強度熱延鋼板を得ることができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C≦0.10%、Ti:0.
    02〜0.2%を含み、さらにMo≦0.7%およびW
    ≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、実質的にフェ
    ライト組織にTiとMoおよびWの少なくとも一方とを
    含む10nm未満の炭化物が分散してなり、590MP
    a級以上の強度を有する、回転機鉄芯用高加工性高強度
    熱延鋼板。
  2. 【請求項2】 重量%で、C≦0.10%、Ti:0.
    02〜0.2%を含み、さらにMo≦0.7%およびW
    ≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、実質的にフェ
    ライト組織にTiとMoおよびWの少なくとも一方とを
    含む10nm未満の炭化物が分散してなり、セメンタイ
    トの体積率が3%未満であり、590MPa級以上の強
    度を有する、回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板。
  3. 【請求項3】 前記炭化物は、さらにNbおよびVのう
    ち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼
    板。
  4. 【請求項4】 重量%で、C≦0.10%、Si≦0.
    5%、Mn:0.2〜2%、P≦0.06%、S≦0.
    01%、Al≦0.1%、N≦0.006%、Nb≦
    0.08%、Cr≦0.5%、Ti:0.02〜0.2
    %、V≦0.1%を含み、さらにMo≦0.7%および
    W≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、残部が実質
    的にFeからなり、実質的にフェライト組織にTiとM
    oおよびWの少なくとも一方とを含む10nm未満の炭
    化物が分散してなり、590MPa級以上の強度を有す
    る、回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板。
  5. 【請求項5】 重量%で、C≦0.10%、Si≦0.
    5%、Mn:0.2〜2%、P≦0.06%、S≦0.
    01%、Al≦0.1%、N≦0.006%、Nb≦
    0.08%、Cr≦0.5%、Ti:0.02〜0.2
    %、V≦0.1%を含み、さらにMo≦0.7%および
    W≦1.5%のうち少なくとも一方を含み、残部が実質
    的にFeからなり、実質的にフェライト組織にTiとM
    oおよびWの少なくとも一方とを含む10nm未満の炭
    化物が分散してなり、セメンタイトの体積率が3%未満
    であり、590MPa級以上の強度を有する、回転機鉄
    芯用高加工性高強度熱延鋼板。
  6. 【請求項6】 上記炭化物の組成が、原子数比で、0.
    5≦Ti/(Mo+W)≦2を満たすことを特徴とする
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転機鉄
    芯用高加工性高強度熱延鋼板。
  7. 【請求項7】 鋼におけるTi、W、Moの組成比が、 {(Mo/96)+(W/184)}/{(Ti/4
    8)+(Mo/96)+(W/184)}≧0.2 を満足することを特徴とする請求項1から請求項5のい
    ずれか1項に記載の回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼
    板。ただし、上記式中、Ti、W、Moは各成分の重量
    %を表す。
  8. 【請求項8】 鋼におけるC、Ti、W、Moの組成比
    が、 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/18
    4)+(Mo/96)}≦1.5 を満足することを特徴とする請求項1から請求項5のい
    ずれか1項に記載の回転機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼
    板。ただし、上記式中、C、Ti、Mo、Wは各成分の
    重量%を表す。
  9. 【請求項9】 重量%で、さらに、Sb≦0.1%、B
    ≦0.002%、Cu≦0.5%、Ni≦0.3%、C
    a≦0.005%を含むことを特徴とする請求項4、
    5、7、8のいずれか1項に記載の回転機鉄芯用高加工
    性高強度熱延鋼板。
  10. 【請求項10】 前記炭化物の長辺と短辺との長さの比
    が2以下であることを特徴とする請求項1から請求項9
    のいずれか1項に記載の回転機鉄芯用高加工性高強度熱
    延鋼板。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかの
    鋼板を製造するにあたり、熱間圧延を800℃以上で終
    了し、570〜670℃で巻取ることを特徴とする回転
    機鉄芯用高加工性高強度熱延鋼板の製造方法。
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