JP2003268455A - 焼結設備の運転方法及び焼結設備の振分けシュート構造 - Google Patents

焼結設備の運転方法及び焼結設備の振分けシュート構造

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JP2003268455A
JP2003268455A JP2002070931A JP2002070931A JP2003268455A JP 2003268455 A JP2003268455 A JP 2003268455A JP 2002070931 A JP2002070931 A JP 2002070931A JP 2002070931 A JP2002070931 A JP 2002070931A JP 2003268455 A JP2003268455 A JP 2003268455A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来、焼結機で製造した焼結鉱の中粒鉱は、
振分けシュートで床敷き材ホッパへ向かう流れと、高炉
に向かう流れとに交互に切り替えていたため、高炉へ供
給する焼結鉱の粒度分布が安定しなかった。 【解決手段】 図3(a)に示すとおり、スイング板4
1で第1分流部43の入口を塞ぎ、中粒鉱29を第2分
流部44に導く。第2分流部44に流入した中粒鉱29
はその一部がバイパス通路45を通って、第1分流部4
3へ分流し、Aコンベア29に落下する。中粒鉱29の
残部は第2分流部44を流れてBコンベア34に落下す
る。Bコンベア34には白抜き矢印の通りに大粒鉱26
も落下し、大中混合鉱が高炉に向かう。 【効果】 基本的にはスイング板41はスイングさせな
い。この結果、大中混合鉱は粒度分布が一定になり、高
炉へ供給する焼結鉱の粒度を安定させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焼結設備の運転方法
の改良及び焼結設備に付属する振分けシュート構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉は鉄鉱石、コークス、石灰石などを
主たる原料(高炉装入原料ともいう)とし、鉄鉱石の主
成分である酸化鉄をコークスで還元し、鉄鉱石に含まれ
るリンや硫黄などの不純物を石灰石で除去容易なスラグ
に変化させて、銑鉄を得る大規模製銑設備である。
【0003】前記鉄鉱石は高炉内での反応上、一定の大
きさに揃える必要があり、一方、採掘や破砕の時に大量
に発生する粉が主体の鉄鉱石は小さな粒である。そこ
で、従来から、焼結設備にて鉄鉱石を焼結処理し、これ
を分級して高炉へ装入することが行われていた。前記鉄
鉱石を焼結処理した物を「焼結鉱」を呼ぶ。
【0004】図6は従来の焼結設備の作動説明図であ
り、複数のパレット101・・・(・・・は複数個を示す。以
下同じ)を繋いで無端コンベアとし、パレット101に
床敷き材ホッパ102から床敷き材を供給し、その上に
原料サージホッパ103から原料を供給する。パレット
101を図右へ移動して点火炉104に臨ませ、そこで
点火して焼結を開始する。焼結の際に発生するガスはウ
インドボックス105・・・及び排風管106にて設備外
へ排出する。以上が焼結機100の主要素である。
【0005】焼結の終わった原料107は、クーラ10
8で冷却し、クラッシャ109で砕き、第1スクリーン
111に送り、第1スクリーン111で大粒鉱112と
中小粒混合鉱113とに分級する。大粒鉱112は白抜
き矢印を通って、Bコンベア114に落下し、このBコ
ンベア114で高炉へ向かう。
【0006】一方、中小粒混合鉱113は、第2スクリ
ーン115で、中粒鉱116と小粒鉱117とに分級す
る。小粒鉱117は高炉装入には適さない細粒であるた
め、原料槽118へ戻し、再度焼結を実施する。
【0007】第2スクリーン115で分級した中粒鉱1
16は、高炉装入原料と床敷き材の両方に使用すること
ができる。そこで、中粒鉱116は、Aコンベア119
を用いて床敷き材ホッパ102に向かわせる、又はBコ
ンベア114を用いて高炉へ向かわせる。このときの振
分けは振分けシュート120で行う。この振分けシュー
ト120の構造は後述する。
【0008】図7は図6の7部拡大図であり、パレット
101は鋳造品であるため、耐熱度は高くない。一方、
焼結工程では原料は高温になり、パレット101が熱的
負担が大きくなる。そこで、パレット101に中粒鉱1
16を敷き、その上に小粒鉱117を含む原料を載せ、
この小粒鉱117を含む原料の上面から点火し、パレッ
ト101に向かって原料を燃焼させる。中粒鉱116は
その際に遮熱作用を発揮し、パレット101を保護す
る。また、中粒鉱116は小粒鉱117を含む原料がパ
レット101の隙間から落下することを防止する作用も
発揮する。
【0009】図8(a)、(b)は図6の8部拡大図兼
作用図である。(a)において、振分けシュート120
は1本の上流部121から、2本の分流部122,12
3し、これらの分流部122,123の入口にスイング
板124をスイング自在に取付け、このスイング板12
4で一方の分流部122を塞ぐことで、中粒鉱116の
全量をBコンベア114へ振分ける。Bコンベア114
では白抜き矢印で供給する大粒鉱112と合わせて焼結
品を高炉へ向かわせる。
【0010】(b)では、スイング板124を切り替え
て、分流部123を塞ぎ、中粒鉱116の全量をAコン
ベア119へ振分けたことを示す。このときには、Bコ
ンベア114では大粒鉱112のみを運ぶことになる。
以上の(a)、(b)は約10分ごとに切り替える。
【0011】図9は従来のスイング板の動作波形図であ
り、横軸は時間、縦軸はBコンベアへ振分け(配分)量
を示す。動作波形はきれいな鋸波形を描き、図8(a)
で示した「Bコンベアへ100%配分」と、図8(b)
で示した「Bコンベアへ0%配分」とを繰返すことを示
す。
【0012】図10は従来のBコンベアにおける粒度分
布データを示すグラフであり、横軸は粒径、縦軸は割合
を示す。図8(a)においてBコンベア114の出口で
は、大粒鉱112と中粒鉱116とが混合しているた
め、図10に太線で示すように10mm以下の割合が高
まる。
【0013】これに対して、図8(b)ではBコンベア
114には大粒鉱112のみが流れるため、図10に細
線で示すように大径粒の比率が増加する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図10の太線と細線と
が約10分ごとに切り替わった状態の焼結鉱(大粒鉱又
は大中粒混合鉱)が高炉に向かう。高炉では焼結鉱とコ
ークスとを層状に敷き詰めるため、焼結鉱に粒度ばらつ
きがあると、高炉内の通気抵抗にばらつきが発生し、高
炉操業に悪影響を及ぼす。そこで、本発明の目的は、高
炉へ供給する焼結鉱の粒度を安定させることのできる技
術を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の運転方法は、焼結機で処理した焼結鉱を大
粒・中粒及び小粒に分級し、このうち大粒鉱は高炉へ向
かわせ、小粒鉱は再焼結処理のために焼結機に戻し、中
粒鉱の一部をパレットの床敷きのために焼結機に戻し、
中粒鉱の残部を高炉に向かわせる焼結設備において、中
粒鉱の一部を途切れることなく連続して焼結機に戻すこ
とを特徴とする。
【0016】中粒鉱の一部を連続的に焼結に戻すこと
は、中粒鉱の残部を連続的に高炉に向かわせることを意
味する。この中粒鉱の残部に大粒鉱を加えた大中混合鉱
が高炉に向かう。この大中混合鉱は粒度分布が一定であ
るため、高炉へ供給する焼結鉱の粒度を安定させること
ができる。
【0017】請求項2の運転方法では、焼結機へ戻す中
粒鉱の流量は、床敷きのための中粒鉱を貯める床敷き材
ホッパの貯留レベルが一定になるように制御することを
特徴とする。
【0018】床敷き材ホッパの貯留レベルをモニター
し、貯留レベルが一定になるように中粒鉱の流量を決定
する。このように、中粒鉱の流量を一義的に決定するこ
とができ、焼結設備の運転が容易になる。
【0019】請求項3の運転方法では、焼結機へ戻す中
粒鉱は、床敷きのための中粒鉱を貯める床敷き材ホッパ
の貯留レベルが徐々に下がる小流量モードと、貯留レベ
ルが上昇する大流量モードと、の2種類の流量モードを
切り替えることで流量を制御することを特徴とする。
【0020】床敷き材ホッパに上限レベルと下限レベル
とを設定しておき、上限レベルに中粒鉱を貯めたときか
ら小流量モードでの運転を開始する。すると、貯留レベ
ルは徐々に低下する。同レベルが下限レベルに達した
ら、モードを切り替え大流量モードでの運転を開始す
る。すると、貯留レベルは上限レベルに回復する。以上
の制御は、基本的にオンオフ制御であるから、制御が容
易であり、制御機器のコストを抑えることができる。
【0021】請求項4は、焼結機で処理した焼結鉱を大
粒・中粒及び小粒に分級し、このうち大粒鉱は高炉へ向
かわせ、小粒鉱は再焼結処理のために焼結機に戻し、中
粒鉱は振分けシュートで一部をパレットの床敷きのため
に焼結機に戻し、残部を高炉に向かわせる焼結設備にお
いて、振分けシュートは、1本の上流部と、この上流部
から分岐した第1分流部及び第2分流部と、床敷きへの
中粒鉱を流す第1分流部の入口と高炉への中粒鉱を流す
第2分流部の入口を交互に塞ぐスイング板と、第2分流
部から第1分流部へ中粒鉱をバイパスさせるバイパス通
路と、で構成したことを特徴とする。
【0022】先ずスイング板で第1分流部の入口を塞
ぎ、中粒鉱を第2分流部に導く。第2分流部に流入した
中粒鉱はその一部がパイパス通路を通って、第1分流部
へ分流する。残部が第2分流部を流れる。従って、第1
分流部、第2分流部ともに中粒鉱を連続的に流すことが
できる。第2分流部を流れた中粒鉱に大粒鉱を加えた大
中混合鉱が高炉に向かう。この大中混合鉱は粒度分布が
一定であるため、高炉へ供給する焼結鉱の粒度を安定さ
せることができる。
【0023】そして、床敷き材ホッパにおける貯留レベ
ルが下限レベルに達したら、スイング板をスイングさせ
て第2分流部の入口を塞ぎ、中粒鉱の全量を床敷き材ホ
ッパに向かわせ貯留レベルを回復させる。ただし第2分
流部の入口を塞ぐ期間は、第1分流部の入口を塞ぐ期間
よりごく短縮することができるため、実質的には高炉へ
供給する焼結鉱の粒度を安定させることができる。
【0024】請求項5の振分けシュート構造では、バイ
パス通路にそこを流れる中粒鉱の流量を制御する流量制
御手段を介設したことを特徴とする。
【0025】流量制御手段でパイパス通路を流れる中粒
鉱の流量を制御することで、床敷き材ホッパでの貯留レ
ベルを一定に保つことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明に係る焼結設備の
作動説明図であり、焼結設備10は、焼結機11と付帯
装置とからなり、焼結機11は、複数のパレット12・・
・を繋いだ無端コンベアと、パレット12に床敷き材を
供給する床敷き材ホッパ13と、この床敷き材ホッパ1
3に備えた上限レベルセンサ14及び下限レベルセンサ
15と、パレット12に敷いた床敷き材上に原料を供給
する原料サージホッパ16と、この原料サージホッパ1
6へ原料を供給する原料槽17と、パレット12上の原
料に点火する点火炉18と、焼結の際に発生するガスを
設備外へ排出するウインドボックス19・・・及び排風管
21とからなる。
【0027】上記構成の焼結機11に備える付帯装置を
次に説明する。付帯装置は、焼結の終わった原料22を
冷却するクーラ23と、原料22を砕くクラッシャ24
と、砕いた原料を大粒鉱26と中小粒混合鉱27とに分
級する第1スクリーン28と、中小粒混合鉱27を更
に、中粒鉱29と小粒鉱31とに分級する第2スクリー
ン32と、分級後の中粒鉱29の一部を床敷き材ホッパ
13へ向かわせるAコンベア33と、中粒鉱29の残部
を高炉に向かわせるBコンベア34と、中粒鉱29をA
・Bコンベア33,34へ振分ける振分けシュート40
と、この振分けシュート40に備えたスイング板41や
流量制御手段50を制御する制御部36と、からなる。
【0028】図2は図1の2部拡大図であり、振分けシ
ュート40は、1本の上流部42と、この上流部42か
ら分岐した第1分流部43及び第2分流部44と、床敷
きへの中粒鉱を流す第1分流部43の入口と高炉への中
粒鉱を流す第2分流部44の入口を交互に塞ぐスイング
板41と、第2分流部44から第1分流部43へ中粒鉱
をバイパスさせるバイパス通路45と、このバイパス通
路45に介設した流量制御手段50とからなり、更に、
流量制御手段50はナイフゲート51と、このナイフゲ
ート51をバイパス通路51に出し入れするゲートアク
チュエータ52とからなる。ナイフゲート51はダンパ
又は弁であってもよい。ゲートアクチュエータ52はエ
アシリンダ、油圧シリンダ又はこれに相当する駆動手段
であれば、種類は問わない。
【0029】図3(a)、(b)は本発明の振分けシュ
ートの作用説明図である。(a)において、先ずスイン
グ板41で第1分流部43の入口を塞ぎ、中粒鉱29を
第2分流部44に導く。第2分流部44に流入した中粒
鉱29はその一部がバイパス通路45を通って、第1分
流部43へ分流し、Aコンベア33に落下する。
【0030】一方、中粒鉱29の残部は第2分流部44
を流れてBコンベア34に落下する。Bコンベア34に
は白抜き矢印の通りに大粒鉱26も落下し、大中混合鉱
が高炉に向かう。この大中混合鉱は粒度分布が一定であ
るため、高炉へ供給する焼結鉱の粒度を安定させること
ができる。
【0031】なお、バイパス通路45を通る中粒鉱29
の流量は図1で示す床敷き材ホッパ13の貯留レベルが
一定になるように設定することが望ましい。しかし、そ
れが難しければ、貯留レベルが徐々に下がる程度の小流
量モードに設定する。この小流量モードで運転するとき
には何れ床敷き材ホッパ13が空になるので、次に説明
する大流量モードが必要となる。
【0032】(b)では、スイング板41をスイングさ
せて第2分流部44の入口を閉じ、中粒鉱29の全てを
Aコンベア33に落下させる。これで、床敷き材ホッパ
13(図1参照)の貯留レベルを回復させることができ
る。このときを大流量モードといい、このモードを選択
すると、Bコンベア34には大粒鉱26のみが流れる。
【0033】図4は本発明に係るスイング板の動作波形
図であり、横軸は時間、縦軸はBコンベアへ振分け(配
分)量を示す。仮に図3(a)で「Bコンベアへ60%
配分」に設定し、図3(b)で示した「Bコンベアへ0
%配分」とを繰返す。ただし、60%配分の時間割合が
ほとんどであり、0%配分の時間割合は僅かである。
【0034】図5は本発明のBコンベアにおける粒度分
布データを示すグラフであり、横軸は粒径、縦軸は割合
を示す。図3(a)においてBコンベア34の出口で
は、大粒鉱26と中粒鉱29とが混合しているため、図
5に太線で示すような粒度分布になる。
【0035】これに対して、図3(b)ではBコンベア
34には大粒鉱26のみが流れるため、図5に細線で示
すように大径粒の比率が増加する。しかし、本発明の図
3(a)では大粒鉱26に比較的少ない量の中粒鉱29
を加えるため、粒度分布の変化が少ない。このために、
図5の太線と細線との差が小さくなる。この結果、高炉
へは安定した粒度分布の焼結鉱を供給することができ
る。
【0036】図1に戻って、制御部36の作用を説明す
る。制御部36でオンオフ流量制御又は連続流量制
御を実施する。これらを順に説明する。
【0037】オンオフ流量制御では、焼結機11へ戻
す中粒鉱は、床敷きのための中粒鉱を貯める床敷き材ホ
ッパ13の貯留レベルが徐々に下がる小流量モードと、
貯留レベルが上昇する大流量モードと、の2種類の流量
モードを切り替えることで流量を制御することを特徴と
する。
【0038】具体的には制御部36は上限レベルセンサ
14及び下限レベルセンサ15の情報に基づいてスイン
グ板41を切り替える。すなわち、床敷き材ホッパ13
に上限レベルを検出する上限レベルセンサ14及び下限
レベルを検出する下限レベルセンサ15を備えておき、
上限レベルまで中粒鉱を貯めたときから小流量モードで
の運転を開始する。すると、貯留レベルは徐々に低下す
る。同レベルが下限レベルに達したら、モードを切り替
え、大流量モードでの運転を開始する。すると、貯留レ
ベルは上限レベルに回復する。以上の制御は、基本的に
オンオフ制御であるから、制御が容易であり、制御機器
のコストを抑えることができる。
【0039】連続流量制御では、焼結機11へ戻す中
粒鉱の流量は、床敷きのための中粒鉱を貯める床敷き材
ホッパ13の貯留レベルが一定になるように制御するこ
とを特徴とする。
【0040】具体的には、制御部36は床敷き材ホッパ
13の貯留レベルをモニターし、貯留レベルが一定にな
るように流量制御手段50をPI制御又はPID制御す
ることで貯留レベルを一定化する。そのためには、上限
レベルセンサ14及び下限レベルセンサ15を、連続的
にレベルを検出でき、レベルに対応した電気信号を発す
るアナログ式レベル計に置き換えることが望ましい。
【0041】そして床敷き材ホッパの貯留レベルをモニ
ターし、制御部36で流量制御手段50を作動させて貯
留レベルが一定になるようにする。この結果、スイング
板41をスイングさせる必要が殆どなく、又は全くな
く、スイング板41を廃止することができる。
【0042】ただし、の連続流量制御は高価な制御部
36が必要であるため、コストを低減することを目的と
するならのオンオフ流量制御を採用すればよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。上記目的を達成するために請求項1の運転方法
は、中粒鉱の一部をパレットの床敷きのために焼結機に
戻し、中粒鉱の残部を高炉に向かわせる焼結設備におい
て、中粒鉱の一部を途切れることなく連続して焼結機に
戻すことを特徴とし、常に、中粒鉱の残部を連続的に高
炉に向かわせることができる。この中粒鉱の残部に大粒
鉱を加えた大中混合鉱が高炉に向かう。この大中混合鉱
は粒度分布が一定であるため、高炉へ供給する焼結鉱の
粒度を安定させることができる。
【0044】請求項2の運転方法では、焼結機へ戻す中
粒鉱の流量は、床敷きのための中粒鉱を貯める床敷き材
ホッパの貯留レベルが一定になるように制御することを
特徴とし、床敷き材ホッパの貯留レベルをモニターし、
貯留レベルが一定になるように中粒鉱の流量を決定す
る。このように、中粒鉱の流量を一義的に決定すること
ができ、焼結設備の運転が容易になる。
【0045】請求項3の運転方法では、焼結機へ戻す中
粒鉱は、床敷きのための中粒鉱を貯める床敷き材ホッパ
の貯留レベルが徐々に下がる小流量モードと、貯留レベ
ルが上昇する大流量モードと、の2種類の流量モードを
切り替えることで流量を制御することを特徴とし、床敷
き材ホッパに上限レベルと下限レベルとを設定してお
き、上限レベルに中粒鉱を貯めたときから小流量モード
での運転を開始する。すると、貯留レベルは徐々に低下
する。同レベルが下限レベルに達したら、モードを切り
替え大流量モードでの運転を開始する。すると、貯留レ
ベルは上限レベルに回復する。以上の制御は、基本的に
オンオフ制御であるから、制御が容易であり、制御機器
のコストを抑えることができる。
【0046】請求項4は、焼結機で処理した焼結鉱を大
粒・中粒及び小粒に分級し、このうち大粒鉱は高炉へ向
かわせ、小粒鉱は再焼結処理のために焼結機に戻し、中
粒鉱は振分けシュートで一部をパレットの床敷きのため
に焼結機に戻し、残部を高炉に向かわせる焼結設備にお
いて、振分けシュートは、1本の上流部と、この上流部
から分岐した第1分流部及び第2分流部と、床敷きへの
中粒鉱を流す第1分流部の入口と高炉への中粒鉱を流す
第2分流部の入口を交互に塞ぐスイング板と、第2分流
部から第1分流部へ中粒鉱をバイパスさせるバイパス通
路と、で構成したことを特徴とする。
【0047】先ずスイング板で第1分流部の入口を塞
ぎ、中粒鉱を第2分流部に導く。第2分流部に流入した
中粒鉱はその一部がパイパス通路を通って、第1分流部
へ分流する。残部が第2分流部を流れる。従って、第1
分流部、第2分流部ともに中粒鉱を連続的に流すことが
できる。第2分流部を流れた中粒鉱に大粒鉱を加えた大
中混合鉱が高炉に向かう。この大中混合鉱は粒度分布が
一定であるため、高炉へ供給する焼結鉱の粒度を安定さ
せることができる。
【0048】そして、床敷き材ホッパにおける貯留レベ
ルが下限レベルに達したら、スイング板をスイングさせ
て第2分流部の入口を塞ぎ、中粒鉱の全量を床敷き材ホ
ッパに向かわせ貯留レベルを回復させる。ただし第2分
流部の入口を塞ぐ期間は、第1分流部の入口を塞ぐ期間
よりごく短縮することができるため、実質的には高炉へ
供給する焼結鉱の粒度を安定させることができる。
【0049】請求項5の振分けシュート構造では、バイ
パス通路に、そこを流れる中粒鉱の流量を制御する流量
制御手段を介設したことを特徴とし、流量制御手段でパ
イパス通路を流れる中粒鉱の流量を制御することで、床
敷き材ホッパでの貯留レベルを一定に保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼結設備の作動説明図
【図2】図1の2部拡大図
【図3】本発明の振分けシュートの作用説明図
【図4】本発明に係るスイング板の動作波形図
【図5】本発明のBコンベアにおける粒度分布データを
示すグラフ
【図6】従来の焼結設備の作動説明図
【図7】図6の7部拡大図
【図8】図6の8部拡大図兼作用図
【図9】従来のスイング板の動作波形図
【図10】従来のBコンベアにおける粒度分布データを
示すグラフ
【符号の説明】
10…焼結設備、11…焼結機、12…パレット、13
…床敷き材ホッパ、26…大粒鉱、29…中粒鉱、31
…小粒鉱、36…制御部、40…振分けシュート、41
…スイング板、42…上流部、43…第1分流部、44
…第2分流部、45…バイパス通路、50…流量制御手
段、51…ナイフゲート、52…ゲートアクチュエー
タ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結機で処理した焼結鉱を大粒・中粒及
    び小粒に分級し、このうち大粒鉱は高炉へ向かわせ、小
    粒鉱は再焼結処理のために焼結機に戻し、中粒鉱の一部
    をパレットの床敷きのために焼結機に戻し、中粒鉱の残
    部を高炉に向かわせる焼結設備において、前記中粒鉱の
    一部を途切れることなく連続して焼結機に戻すことを特
    徴とする焼結設備の運転方法。
  2. 【請求項2】 前記焼結機へ戻す中粒鉱の流量は、床敷
    きのための中粒鉱を貯める床敷き材ホッパの貯留レベル
    が一定になるように制御することを特徴とする請求項1
    記載の焼結設備の運転方法。
  3. 【請求項3】 前記焼結機へ戻す中粒鉱は、床敷きのた
    めの中粒鉱を貯める床敷き材ホッパの貯留レベルが徐々
    に下がる小流量モードと、貯留レベルが上昇する大流量
    モードと、の2種類の流量モードを切り替えることで流
    量を制御することを特徴とする請求項1記載の焼結設備
    の運転方法。
  4. 【請求項4】 焼結機で処理した焼結鉱を大粒・中粒及
    び小粒に分級し、このうち大粒鉱は高炉へ向かわせ、小
    粒鉱は再焼結処理のために焼結機に戻し、中粒鉱は振分
    けシュートで一部をパレットの床敷きのために焼結機に
    戻し、残部を高炉に向かわせる焼結設備において、前記
    振分けシュートは、1本の上流部と、この上流部から分
    岐した第1分流部及び第2分流部と、床敷きへの中粒鉱
    を流す第1分流部の入口と高炉への中粒鉱を流す第2分
    流部の入口を交互に塞ぐスイング板と、第2分流部から
    第1分流部へ中粒鉱をバイパスさせるバイパス通路と、
    で構成したことを特徴とする焼結設備の振分けシュート
    構造。
  5. 【請求項5】 前記バイパス通路に、そこを流れる中粒
    鉱の流量を制御する流量制御手段を介設したことを特徴
    とする請求項4記載の焼結設備の振分けシュート構造。
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