JP2003268377A - 炉壁観察装置 - Google Patents

炉壁観察装置

Info

Publication number
JP2003268377A
JP2003268377A JP2002231370A JP2002231370A JP2003268377A JP 2003268377 A JP2003268377 A JP 2003268377A JP 2002231370 A JP2002231370 A JP 2002231370A JP 2002231370 A JP2002231370 A JP 2002231370A JP 2003268377 A JP2003268377 A JP 2003268377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
furnace wall
heat insulating
image
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002231370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3996813B2 (ja
Inventor
Masahito Sugiura
雅人 杉浦
Hide Egawa
秀 江川
Shuji Naito
修治 内藤
Masahiko Yokomizo
正彦 横溝
Michitaka Sakaida
道隆 境田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002231370A priority Critical patent/JP3996813B2/ja
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to AU2003201914A priority patent/AU2003201914B2/en
Priority to PCT/JP2003/000072 priority patent/WO2003066775A1/ja
Priority to EP20030700487 priority patent/EP1473350B1/en
Priority to CNB038000547A priority patent/CN1290969C/zh
Priority to KR1020037011546A priority patent/KR100615106B1/ko
Priority to BRPI0302581-0B1A priority patent/BR0302581B1/pt
Publication of JP2003268377A publication Critical patent/JP2003268377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3996813B2 publication Critical patent/JP3996813B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コークス炉炭化室等の相対する炉壁の表面を
観察する炉壁観察装置において、装置が小型軽量でかつ
冷却水配管等を必要とせず、壁面における必要な観察範
囲を観察することができ、撮像した炉壁画像情報と撮像
位置情報とを結合することを可能にするとともに、撮像
結果を迅速に利用して炉壁補修計画を立案することので
きる炉壁観察装置を提供する。 【解決手段】 断熱容器3内に撮像装置8を収納し、断
熱容器3の外側に鏡面2a,2bを配置し、鏡面に反射
して映る炉壁表面の映像を前記撮像装置によって撮像す
ることを特徴とする炉壁観察装置。鏡面は、内部に冷却
水6を収容する容器11の表面に構成されてなる。撮像
装置8で撮像した情報を断熱容器内のワイヤレス伝送送
信機18からワイヤレス伝送受信機に送信し、炉外のデ
ータ記録装置に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉炭化室
をはじめとする高温の炉壁を観察する炉壁観察装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】コークス炉の炭化室をはじめとする高温
の炉室においては、炉室を構成する炉壁が耐火物で構成
され、該耐火物の劣化状況を的確に把握することが必要
である。特にコークス炉の炭化室は、過酷な条件下で通
常20年以上の長期間にわたって連続操業されるもので
あり、炭化室を構成する耐火煉瓦は熱的、化学的および
機械的要因によって徐々に劣化する。そのため耐火煉瓦
の劣化に起因するコークスの押し詰まりが生じたり、耐
火煉瓦が脱落したりする。このような耐火煉瓦の脱落な
どの事故が生じるとその補修は困難であり、操業に著し
い影響が及ぼされる。従って、炭化室内の特に炉壁を構
成する耐火煉瓦の状況を常時把握しておくことは、コー
クス炉操業管理上極めて重要である。
【0003】炭化室炉壁の比較的に小さな損傷部は耐火
物を溶射して埋め、レンガ欠落部には耐火レンガをはめ
込んで目地に耐火物を溶射して修復する。このため、炭
化室内が赤熱している状況において、必要な解像度で表
面を観察し、損傷を発見して位置を把握することが重要
である。
【0004】操業の合間の短時間を利用してコークス炉
窯口から炉内壁を観察する方法では、炉内が高温である
ので窯口の外から内部を観察せざるをえず、炭化室は上
述のように炉の奥行きが深いのに対して幅が狭いので、
炉奥の内壁耐火物は遠方から浅い角度での観察となり、
表面の観察は非常に難しい。
【0005】特開平3−105195号公報では、コー
クス炉炭化室の窯口よりカメラ(通常の2次元ITVカ
メラ)を搭載したカメラ搬送用ブームを炉内に挿入し、
炉長方向に移動しながら炉内壁面を撮影する方法が開示
されている。炭化室の幅は非常に狭いので、カメラを炭
化室内壁に正対したのではカメラと内壁との距離が得ら
れず、撮影範囲が狭くなって必要な範囲の画像が得られ
ないので、カメラを壁面に対して斜めに取り付けて浅い
角度で壁面を視野に入れて撮影する。特開2001−3
058公報に記載のものも、炉壁に対して斜めの方向か
らカメラで撮像している。特開2001−11465公
報においては、断熱容器内に収容したビデオカメラを炉
壁に垂直に向けて撮像を行っている。
【0006】上記特開2001−3058公報及び特開
2001−11465公報に記載のものは、撮像カメラ
やデータ収録装置を断熱容器の内部に収納している。炉
外からの冷却水供給は行わず、従って冷却水配管を必要
としない。測定及び得られた画像データや測定データの
収録を断熱容器内の検査ユニットの内部にて完結せし
め、高温下にある炭化室内における信号線及び給電線等
の配設を不要とし、これらの配線の水冷構造を必要とし
ない簡素な構成にして壁面検査を実現する。
【0007】特開昭61−114085号公報において
は、水冷ボックス内にプリズムとテレビカメラを内蔵
し、水冷ボックスの観察窓を通してプリズムに反射して
映る炉内状況をテレビカメラに撮影する方法が開示され
ている。
【0008】特開平3−105196号公報に記載のも
のは、コークス押出機の押出ラムヘッドに耐火性鏡面を
配設し、鏡面に映される炭化室内壁面の映像を、ズーム
レンズをそなえた望遠テレビカメラで撮像する。望遠テ
レビカメラは炭化室の炉外に配設され、窯口を通して炉
内の鏡面に映る映像を撮像する。押出ラムヘッドを炭化
室の窯口から反対側窯口まで移動することにより、炭化
室内全域壁面の状況を、画像情報として位置情報と合わ
せて収録することができる。鏡面とカメラとの間の距離
に合わせてズームレンズの拡大率及び焦点を調整するこ
とができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−10519
5号公報や特開2001−3058公報に記載のもの
は、このようにして撮影した内壁の画像は、カメラを壁
面に対して斜めに取り付けて浅い角度で壁面を視野に入
れて撮影するので、カメラに近い側の画像は撮影範囲が
狭く、反対にカメラから遠い側の画像は撮影範囲は広い
が対象が小さくしか写らず、必要な解像度が得られな
い。また、このような撮影方法では、全視野にわたって
フォーカスを合わせることは困難である。上記公報で
は、得られた斜視像を画像処理してあたかも炉壁に対し
て正対させて撮影したような正面画像に変換する発明が
開示されているが、このような画像処理を行っても、遠
方を撮影した部分の解像度が十分に得られない点、全視
野にわたってフォーカスを合わせることが困難である点
は変らない。さらに、このような斜め方向からの観察で
は、炉壁表面における縦方向の細い割れやレンガ間の目
地開きが見えにくい。
【0010】特開2001−11465公報に記載のビ
デオカメラを炉壁に垂直に向けて撮像を行う方法におい
ては、炭化室の左右炉壁間は間隔が極めて狭く、ビデオ
カメラのレンズと炉壁との距離を十分にとることができ
ず、ビデオカメラ1視野で撮像できる炉壁表面の範囲が
極めて狭くなる。
【0011】上記特開2001−3058公報及び特開
2001−11465公報に記載された、撮像カメラや
データ収録装置を断熱容器の内部に収納する方法におい
ては、装置を軽量化して押出機等の移動装置に簡単に着
脱できる利点を有する。一方、断熱容器内の装置は炉外
の装置との間で信号の授受ができないので、得られた画
像情報を撮像カメラの位置情報と結合することができ
ず、画像情報から得られた損傷個所が炉内のどの位置に
存在するのかを正確に把握することが難しい。また、収
録したデータは断熱容器から取り出して再生する必要が
あるので、炉外に取り出した断熱容器が十分に冷却する
までデータを再生することができない。そのため、複数
の炭化室を観察したい場合には作業効率が悪い。
【0012】また、断熱容器といえども単に断熱材によ
って熱を遮断するのみであるため、コークス炉のように
高温状態の炉内に滞在できる時間はせいぜい3分程度で
ある。コークス炉の押出機を炉内に挿入し炉内を1往復
するだけでも通常は3分程度の時間を必要とする。従っ
て、炉内に滞在できる時間が最大で3分では余裕時間が
少なく、押出しに時間を要すと撮像装置等の電子機器が
破損することも考えられる。
【0013】特開昭61−114085号公報に記載さ
れた、ボックス内にプリズムとテレビカメラを内蔵する
方法においては、十分に広い炉壁面領域を撮像しようと
すると、ボックスに開口する観察窓の大きさを大きくす
る必要がある。水冷ボックスを用いずに上記断熱容器を
用いる場合には、この大きな観察窓から浸入する熱によ
る断熱容器内部の温度上昇が激しく、高温の炉内に観察
に必要な時間だけ滞在することができなくなる。
【0014】特開平3−105196号公報に記載の、
押出ラムヘッドに耐火性鏡面を配設し、炉外にそなえた
望遠テレビカメラで鏡面に映る炉壁映像を撮像する方法
においては、特にテレビカメラから遠い側の窯口付近を
撮像する際には鏡面とテレビカメラとの間の距離が大き
くなる。炭化室内は粉塵が多いので、鏡面に映る壁面の
映像を炉外のカメラで撮像することは困難である。ま
た、耐火性鏡面は、常温の炉外から高温の炉内に挿入す
る際の急激な昇温で変形を生じるので、挿入前に予熱装
置で予熱しておく必要もある。また、高温の炉内雰囲気
に曝されることにより、鏡面の表面に曇りが生じ、長期
間にわたって光学的性能を維持することができない。
【0015】本発明は、コークス炉炭化室等の相対する
炉壁の表面を観察する炉壁観察装置において、装置が小
型軽量でかつ冷却水配管等を必要とせず、押出機等の移
動装置に簡単に着脱でき、なおかつ壁面における必要な
観察範囲を観察することができ、十分な耐久性を有する
炉壁観察装置を提供することを第1の目的とする。
【0016】本発明はまた、小型軽量かつ簡便という利
点を保持しつつ、撮像した炉壁画像情報と撮像位置情報
とを結合することを可能にするとともに、撮像結果を迅
速に利用して炉壁補修計画を立案することのできる炉壁
観察装置を提供することを第2の目的とする。
【0017】本発明はさらに、小型軽量かつ簡便という
利点を保持しつつ、高温の炉内滞在時間を十分に確保す
ることのできる炉壁観察装置を提供することを第3の目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、その要旨とするとこ
ろは以下のとおりである。 (1)相対する炉壁42の表面を観察する炉壁観察装置
において、断熱容器3内に撮像装置8を収納し、断熱容
器3の外側に鏡面2を配置し、鏡面2に反射して映る炉
壁表面の映像を前記撮像装置によって撮像することを特
徴とする炉壁観察装置。 (2)鏡面2は、角度の異なった2枚の鏡面から構成さ
れ、各鏡面によって相対する炉壁42の各表面が映し出
されることを特徴とする上記(1)に記載の炉壁観察装
置。 (3)鏡面2は、内部に冷却水6を収容する容器11の
表面に構成されてなることを特徴とする上記(1)又は
(2)に記載の炉壁観察装置。 (4)断熱容器3内にはワイヤレス伝送送信機18を収
納し、炉外にはワイヤレス伝送受信機21とデータ記録
装置22とを配置し、撮像装置8で撮像した情報をワイ
ヤレス伝送送信機18からワイヤレス伝送受信機21に
送信し、データ記録装置22に記録することを特徴とす
る上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の炉壁観察装
置。 (5)断熱容器3内にデータ記録装置22を収納し、撮
像装置8で撮像した情報をデータ記録装置22に記録す
ることを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに
記載の炉壁観察装置。 (6)データ記録装置22には、撮像装置8の炉内位置
情報が併せて記録されることを特徴とする上記(4)又
は(5)に記載の炉壁観察装置。 (7)断熱容器3は、吸熱能力を有する液体7を充填し
たジャケット5と、さらにその外側を覆う断熱材4とを
有することを特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれ
かに記載の炉壁観察装置。 (8)撮像装置8を炉の奥行方向に移動しつつ撮像を行
い、該撮像データを前記データ記録装置22に記録する
ことを特徴とする上記(1)乃至(7)のいずれかに記
載の炉壁観察装置。 (9)データ記録装置22は、前記撮像を行った複数の
撮像データを結合し、炉の奥行方向の広い領域の画像を
得ることを特徴とする上記(8)に記載の炉壁観察装
置。
【0019】(10)炉壁42はコークス炉炭化室41
の炉壁であり、断熱容器3及び鏡面2をコークス炉の押
出機43に設置することを特徴とする上記(1)乃至
(9)のいずれかに記載の炉壁観察装置。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図7に基づいて説
明する。本発明は、狭い間隔で相対する高温の炉壁42
を有する炉、例えばコークス炉炭化室41の内部におい
て使用する炉壁観察装置を対象とする。
【0021】撮像装置8としては、CCDカメラとそれ
を制御するカメラコントローラなどを用いることができ
る。撮像装置8の視野方向を図2、図4に示すように炉
壁42に平行に配置すると良い。そして、撮像装置8の
視野方向に鏡面2を配置し、鏡面の角度は、撮像装置8
の位置から観察したときに炉壁表面の映像が鏡面2に映
るごとく調整する。通常は、図4に示すように、鏡面2
と炉壁42との角度を45°とすれば、炉壁表面を垂直
な方向から見た映像を得ることができるので好ましい。
従来のように、炉壁を斜め方向から観察する方法におい
ては、炉壁表面における縦方向の細い割れやレンガ間の
目地開きが見えにくいという問題があったが、本発明は
壁面を正面観察に近い状態で撮像することができるの
で、縦方向の細かい割れやレンガ間の目地開きを明確に
とらえることができるようになる。もちろん、炉壁を斜
めの方向から見た方が炉壁表面の凹凸を明瞭に観察でき
るような特別の場合には、鏡面と炉壁との角度を45°
以外の開度とすることによって対応することができる。
【0022】炉内観察中において、通常は撮像装置8と
鏡面2との距離を一定とする。撮像装置8と鏡面2との
距離を長くするほど、炉壁に平行な方向の有効鏡面長さ
を長くすることができ、鏡面を観察する撮像装置視野1
3の範囲(長辺側長さ)を広くすることができる。一
方、炉壁に垂直な方向、即ち幅方向の有効鏡面幅につい
ては、炉壁の間隔が狭いので広くすることができず、撮
像装置視野13の範囲(短辺側長さ)を広げることはで
きない。コークス炉炭化室の観察においては、炉壁表面
での撮像装置視野13の長辺側長さを500〜600m
m程度とすると、一般的なCCDカメラで損傷検出に十
分な空間分解能約1mmの観察ができる。炉壁表面での
撮像装置視野13の短辺側長さは、炉壁を垂直方向から
観察する場合、150〜200mm程度となる。
【0023】鏡面2の配置方向としては、図2〜4に示
すように、鏡面の長手方向を炉の高さ方向、即ち炉の奥
行方向と直角の方向とすると良い。炉の奥行方向は炉壁
42を観察しつつ炉壁観察装置1を移動する方向であ
り、移動しながら観察を行うことによって炉の奥行方向
の炉壁観察結果を蓄積することができる。従って、鏡面
の長手方向を炉の奥行方向(移動方向)と直角の方向と
することにより、炉壁表面の撮像情報を最大限に採取す
ることができる。
【0024】本発明において、図1〜図5に示すように
撮像装置8をはじめとする電子機器は断熱容器3内に収
納し、鏡面2は断熱容器3の外側に配置する。断熱容器
3に対しては、炉外からの冷却水の供給や電源配線・信
号配線の接続を有しない。従って、炉内に設置する炉壁
観察装置を軽量かつ小型化することができ、炉内に挿入
し移動する構造物、例えばコークス炉炭化室41のコー
クス押出機43に容易に着脱することが可能である(図
2)。図4に示すように、断熱容器3はその表面を断熱
材4によって被覆し、短時間であれば高温の炉内に滞在
して内部の電子機器を正常に作動させることができる。
コークス炉炭化室41であれば、炉内に3分間滞在する
ことが可能であり、炉壁観察装置1を装着したコークス
押出機43を炉内に挿入し、炉の奥行方向全長を観察し
て炉外に抽出するための最低限の時間を確保することが
できる。断熱容器3を被覆する断熱材4としては、例え
ばセラミックファイバーボードまたはケイ酸カルシウム
ボード等を用いることができる。
【0025】本発明においては、鏡面2を断熱容器3の
外側に配置するので、観察装置の視野を確保するための
断熱容器3の観察窓16を最小限の大きさに留めること
ができる。プリズムをボックス内に収納する従来技術に
おいては、ボックスに設置する観察窓の大きさを大きく
する必要があり、本発明のように断熱容器3を用いる場
合には観察窓から容器内に浸入する輻射熱によって容器
内の温度が急速に上昇する問題があったが、本発明のよ
うに鏡面2を断熱容器3の外側に配置した結果として、
観察窓16を小さくできるので、ここから浸入する輻射
熱を最小限に留め、断熱容器内の温度上昇を防止するこ
とができる。観察窓16には石英ガラス等の耐熱ガラス
を装着する。耐熱ガラスは金属蒸着等の手段によって外
部からの輻射熱を反射する機能を有することが好まし
い。
【0026】本発明の鏡面2としては、図4(a)に示
すように1枚の鏡面として一方の炉壁42aを観察する
こととしても良い。一方、上記(2)の発明にあるよう
に(図4(b))、角度の異なった2枚の鏡面(2a、
2b)から構成され、各鏡面によって相対する炉壁(4
2a、42b)の各表面が映し出されるようにすると好
ましい。図2、図4(b)に示す例においては、第1の
鏡面2aは第1の壁面42a表面を映し出し、第2の鏡
面2bは第2の壁面42b表面を映し出し、両者を単一
の撮像装置8によって同時に撮像することができる。こ
れにより、1台の撮像装置8を収納した炉壁観察装置を
用い、炉の奥行方向に1回移動することにより、左右両
側の炉壁表面観察結果を得ることができる。また、左右
の炉壁を同時に見比べることが可能になる。さらに、左
右の炉壁を1台の撮像装置8で観察できるので、断熱容
器内に2台の撮像装置を収容する場合に比較し、断熱容
器の観察窓16の開口面積を小さくすることができ、輻
射熱が断熱容器内に浸入して温度が上昇する割合が小さ
くなる。
【0027】本発明の鏡面2は断熱容器3の外側に配置
されるので、鏡面2は炉内の高温雰囲気に直接曝され
る。本発明の上記(3)においては、図4(b)に示す
ように、内部に冷却水6を収容する容器11の表面を鏡
面2とする。本発明の炉壁観察装置が高温の炉内に滞在
する時間は短時間であり、このような時間内であれば、
容器11内の冷却水6が温度上昇し沸騰して容器11を
沸騰冷却し、容器11の温度を冷却水の沸点(水を用い
た場合には100℃)以下に保持することができ、容器
表面に形成した鏡面2の光学的性能を長期間にわたって
維持することができると共に、鏡面2の平面度を同じく
長期間にわたって維持することができる。本発明は、鏡
面2の冷却のために炉外から冷却水を供給する必要がな
く、また鏡面の予熱装置を用いる必要がないので、コー
クス押出機等の移動装置に簡単に装着することが可能で
ある。
【0028】内部に冷却水6を収容する容器11は、図
2、図4(b)に示すように断面矩形の長い形状とし、
4面の外面のうちの2面を鏡面2とし、残り2面につい
ては必要に応じて断熱材12で断熱すると良い。容器1
1そのものをステンレス鋼製としてその表面を研磨加工
して鏡面仕上げにするのが簡単である。
【0029】断熱容器内の撮像装置8で撮像した映像
は、データ記録装置に記録し、最終的に記録したデータ
を用いて炉壁の画像情報を作成することが必要である。
データ記録装置22は、本発明の上記(5)にあるよう
に断熱容器内に収納しても良い(図4)。一方、本発明
の上記(4)にあるように、断熱容器内にはワイヤレス
伝送送信機18を収納し、炉外にワイヤレス伝送受信機
21とデータ記録装置22とを配置するとより好ましい
(図5、図3)。撮像装置8で撮像した情報をワイヤレ
ス伝送送信機18からワイヤレス伝送受信機21に送信
し、データ記録装置22に記録する。データ記録装置2
2においては、記録用コンピュータなどの記録装置30
に記録すると同時に画像表示装置31にて撮像画像を表
示するようにすれば、炉壁観察装置を炉内に挿入して観
察すると同時に観察結果を確認することができる。10
00℃の炉内から戻ってきた断熱容器は外側が高温にな
っているので、時間をおいてからでないと内部のデータ
を取り出すことができない。それに対し、本発明(4)
では炉壁観察装置を炉内から抽出して装置の冷却をまっ
て画像データを取り出すという手間が必要ないので、迅
速に炉壁の状況を確認することができる。また、炭化室
炉内から抽出した炉壁観察装置を、すぐに次の炭化室の
観察に使用することが可能になる。
【0030】炉内の断熱容器から炉外へのワイヤレス伝
送については、電磁波を用いた無線送信、あるいは可視
光や赤外線などの光を用いたワイヤレス伝送を用いるこ
とができる。ワイヤレス伝送を行う場合、断熱容器3の
炉外側に向いた壁には伝送用の窓17を設ける。窓17
には耐熱ガラスを装着し、伝送媒体として電磁波を用い
る場合には、外部からの輻射熱侵入を防止するためのコ
ーティングには金属膜コーティングは用いず、シリカコ
ーティングのような非電導性材料のコーティングを行
う。
【0031】図7に示すように、ワイヤレス伝送にデジ
タル信号を電波で伝送するデジタル無線送受信機(2
7、28)を採用することができる。撮像装置8からは
アナログの画像信号が出力されるので、この信号をA/
D変換器26でデジタル信号とし、このデジタル信号を
デジタル無線送信機27で送信し、炉外のデジタル無線
受信機28で受信する。受信したデジタル信号はD/A
変換器29でアナログ信号に変換して画像表示装置31
などの記録計に出力したり、あるいはデジタル信号のま
まで記録装置30などに記録することができる。
【0032】断熱容器内にワイヤレス伝送送信機18を
配置した場合、撮像情報を断熱容器から外部のワイヤレ
ス伝送受信機21に伝送し、そのデータを外部のデータ
記録装置22に記録する。その際、本発明の上記(6)
にあるように、撮像情報とともに、撮像装置の炉内位置
情報(炉内水平方向の撮像現在位置データ35)を同時
にデータ記録装置22に記録することもできる。外部デ
ータ記録装置22は炉外に配置されているので、撮像装
置8を搭載した押出機43の現在位置データから撮像装
置8の撮像現在位置データ35を算出して取り込むこと
ができるからである。その結果、外部データ記録装置2
2においてリアルタイムに水平方向の撮像位置と撮像デ
ータとを対応させることが可能になり、観察中において
即座に炉内の損傷個所や要補修個所を特定することがで
きる。
【0033】上記とは逆に、断熱容器内にデータ記録装
置22とワイヤレス伝送受信機を設置し、外部から断熱
容器に対して断熱容器の炉内挿入時刻および炉内水平方
向の撮像現在位置データ35を常時ワイヤレス送信し、
撮像データと炉内水平方向の撮像現在位置データ35を
同時に断熱容器内のデータ記録装置22に記録すること
もできる。
【0034】ワイヤレス伝送送信機18及びワイヤレス
伝送受信機21には、送信と受信の両方の機能を兼ね備
えた送受信機を用いても良い。
【0035】断熱容器3は、本発明の上記(7)にある
ように(図1)、吸熱能力を有する液体7を充填したジ
ャケット5と、さらにその外側を覆う断熱材4とを有す
ることとすると好ましい。一般に、液体は質量・体積あ
たりの熱容量の大きいものを選択することができる。工
業的に最も容易に入手できかつ吸熱材料として最適な液
体として、水を用いることが好ましい。断熱容器3を高
温の炉内に挿入した際、断熱容器の外側を断熱材4が覆
っているので、断熱材4を通過して内部に浸入する熱量
を小さくすることができる。さらに、断熱材4の内側に
は吸熱能力を有する液体7を充填したジャケット5が存
在するので、内部に浸入した熱はまずこの液体7、例え
ば水の温度を上昇するのに費やされる。水は熱容量が大
きいため、断熱容器内部の温度上昇を遅らせることがで
きる。更に、水の温度が100℃に達すると沸騰により
大量の気化熱を奪うため、断熱容器内部の温度が100
℃を超えることはない。水の温度が100℃に到達して
沸騰を開始した際の水蒸気を放出するため、断熱容器3
の上部には開放口を設けるかあるいは安全弁を設けると
良い。本発明の炉壁観察装置においては、炉内での炉壁
観察中には液体を供給排出するための配管が接続されて
いない点が特徴である。
【0036】コークス炉の炉幅は通常400mm程度で
あり、本発明の炉壁観察装置はこのスペースに余裕を持
って挿入可能な寸法とする必要がある。吸熱液体として
水を用いる場合、水を収納するジャケットは炉幅方向で
水の占める幅を左右それぞれ40mm程度とする。断熱
容器外周の断熱材4としては、例えばセラミックファイ
バーボードを用い、断熱材4の厚さを30mm程度とす
ることができる。炉壁観察装置の外部寸法をL500m
m×W300mm×H500mmとしたとき、炉壁観察
装置を収納する内部空間はL380mm×W160mm
×H300mm程度となる。
【0037】このような形状を有する炉壁観察装置を炉
内温度1000℃のコークス炉炭化室41に挿入したと
き、炉壁観察装置を収納する内部空間の温度は、挿入後
経過時間ごとに、3分後25℃、5分後40℃、7分後
55℃となる。断熱容器内に収容する各種電子機器の通
常使用温度上限は50℃であるから、高温の炉内に5分
間は滞在することが可能である。
【0038】本発明の炉壁観察装置によるコークス炉炭
化室の炉壁観察においては、例えばコークス押出機43
に本発明の炉壁観察装置1を搭載して測定を行う場合、
押出機はレールの上を移動しながら乾留が完了した炭化
室のコークスを押し出す作業を5〜10分間隔で連続し
て次々と繰り返していき、この作業の中で多数の炭化室
の炉壁観察を行うこととなる。1回の炭化室挿入によっ
て断熱容器内の液体は温度が上昇しているので、時間を
おかずにこのまま次の炭化室に挿入しての測定を行う
と、断熱容器内の液体7の温度は逐次上昇し、炉内滞在
可能時間が短くなる。図6に示すように、本発明の断熱
容器3の下部に内部の液体を排出するための排出口23
を設けておき、炉壁観察が完了する毎に温度が上昇した
内部の液体を排出して温度が低い新しい液体を投入する
ことにより、液体の温度上昇を防止できる。新しい液体
投入時に注入口24から冷えた液体を供給しつつ排出口
23からの排出を継続すれば、断熱容器自身の温度も低
下させることができる。この結果、各回毎に十分な炉内
滞在時間を確保することができる。
【0039】断熱容器内にワイヤレス伝送送信機18を
配置した場合、さらに図7に示すように断熱容器内に断
熱容器の温度やジャケット内の液体温度を測定する温度
計36を設置し、測定した温度をワイヤレス伝送送信機
18によって炉外に送信することもできる。これによ
り、炉外において現時点の炉壁観察装置の温度を把握す
ることができ、温度が管理上限に近づいたときには測定
を中止して炉壁観察装置を炉外に引き出すことにより、
異常高温による炉壁観察装置の損傷を未然に防ぐことも
できる。
【0040】本発明の炉壁観察装置は、予め炉内の観察
位置を定め、当該位置の炉壁を静止画として撮像しても
良い。これにより、損傷の発生が予測された炉壁位置の
状況を画像としてとらえることができる。
【0041】一方、本発明の上記(8)にあるように、
撮像装置8を炉の奥行方向に移動しつつ撮像を行い、撮
像データをデータ記録装置22に記録することとすると
より好ましい。撮像装置8の炉奥行方向移動は、例えば
図3に示すように、撮像装置8を収納した断熱容器3を
コークス炉炭化室41のコークス押出機43に装着し、
ラム駆動装置46の動作によってコークス押出機43を
一定速度で炉内に挿入しあるいは抽出する動作によって
行う。連続的に撮像を行いつつ撮像装置8を移動し、撮
像結果を動画として観察することが可能である。
【0042】より好ましくは、本発明の上記(9)にあ
るように、撮像装置8を炉の奥行方向に移動しつつ撮像
を行い、データ記録装置22に記録した撮像データを加
工して結合することにより、炉の奥行方向の広い範囲を
1枚の静止画像として取り出すことも可能である。例え
ばコークス押出機の移動速度が300mm/秒であっ
て、撮像装置の静止画像撮像間隔が1/30秒の場合、
1枚の静止画像撮像から次の静止画像撮像までの間に撮
像装置は10mm移動する。従って、1枚の静止画像の
幅方向(炉の奥行方向)の撮像範囲を10mmとし、次
々と撮像する静止画をつなぎ合わせれば、コークス押出
機を移動する全長にわたって、炉壁表面画像を連続した
1枚の静止画像として入手することができる。あるい
は、幅方向の撮像範囲を100mmとし、静止画像撮像
間隔を1/3秒として撮像することもできる。図9に
は、隣り合った8枚の静止画像を画像接合位置15にお
いて接合し、広い領域の画像14とした炉壁画面を示
す。このデータ処理は、データ記録装置22において行
うことができる。
【0043】断熱容器内にワイヤレス伝送送信機18を
配置した場合であって、撮像情報を断熱容器から外部の
ワイヤレス伝送受信機21に伝送し、そのデータを外部
のデータ記録装置22に記録するとともに、撮像装置の
炉内位置情報(炉内水平方向の撮像現在位置データ3
5)を同時にデータ記録装置22に記録する本発明にお
いては、撮像装置8を炉の奥行方向に移動しつつ撮像を
行い、炉内位置情報に基づいて静止画像を選択すること
ができる。幅方向100mmピッチで静止画像を採取
し、この静止画像をつなぎ合わせて炉の奥行方向広い範
囲の炉壁画像を作成する場合を例にとって説明する。撮
像した静止画像を例えば1/30秒ピッチで順次外部の
データ記録装置に伝送する。炉外のデータ記録装置22
では、炉内位置情報に基づき、撮像装置が100mmピ
ッチの静止画像採取位置に到達する毎に、その時点で受
信した静止画像を選択する。これにより、結果として幅
方向100mmピッチで静止画像を採取し、この静止画
像をつなぎ合わせることによって炉の奥行方向広い範囲
の炉壁画像を作成することが可能である。この方法であ
れば、断熱容器を搭載したコークス押出機の走行速度が
たとえ変動したとしても、等間隔で静止画像を入手する
ことができる。
【0044】断熱容器内にはワイヤレス伝送受信機を配
置し、炉内位置情報を炉外から断熱容器に伝送する場合
においては、断熱容器内で上記と同様のデータ処理を行
うこととすればよい。また、断熱容器内と炉外の両方に
送受信を行うことのできるワイヤレス伝送送受信機を配
置した場合であれば、炉内位置情報を炉外から断熱容器
に伝送し、断熱容器内において一定間隔毎に静止画像を
選択し、選択した静止画像のみを炉外にワイヤレス伝送
送信することもできる。
【0045】撮像装置8を炉の奥行方向に移動しつつ撮
像を行って静止画像を採取し、この静止画像をつなぎ合
わせて炉の奥行方向広い範囲の炉壁画像を作成する本発
明において、隣り合った静止画像同士の間に重複部分が
生じるように撮像を行うこともできる。例えば、幅方向
で概略100mmピッチで撮像を行い、各静止画像の幅
方向サイズを150mmとしておけば、50mmの重複
部分が生じる。重複部分においては、炉壁の同じ部分を
撮像しているので、炉壁の映像に基づいてパターンマッ
チング処理によって2つの画像を正確に位置合わせして
一致させることができる。この手法を用いれば、各静止
画像を撮像した炉内位置情報に若干のずれがあったとし
ても、そのずれを自動的に修正して正確な炉の奥行方向
広い範囲の炉壁画像を作成することができる。さらに
は、炉内位置情報を用いることができない場合において
も、隣り合う画像で重複部分がある時系列採取した画像
群に対して、画像の重なり代をパターンマッチング処理
で決定して次々と連結し、正確な炉壁画像を作成するこ
とが可能である。
【0046】例えばコークス炉炭化室を観察する場合に
おいては、炉壁は高温のため自発光しており、撮像装置
はこの自発光光を撮像することによって炉壁を観察する
ことができる。そして、撮像装置として通常のCCDカ
メラを用いた場合、シャッタースピードを1/1000
秒程度として撮像することができる。この程度の速いシ
ャッタースピードであれば、コークス押出機の移動速度
300mm/秒においてもカメラぶれのない鮮明な画像
を得ることが可能である。
【0047】以上のように、炉の奥行方向については、
撮像装置を移動装置と共に移動することによってその全
長にわたる炉壁表面を1枚の静止画に収めることができ
る。一方、炉の高さ方向については、鏡面と撮像装置と
の距離にもよるが、通常は500〜600mm程度の範
囲が撮像範囲となる。従って、炉の高さ方向については
1回あたりに撮像できる範囲は限定される。一方、例え
ばコークス炉炭化室においては、炉壁耐火物の損傷が特
に激しいのは、例えば炉高方向の石炭装入ライン近傍に
限定される。従って、本発明の炉壁観察装置の設置位置
を、石炭装入ライン近傍を観察することのできる位置と
すれば、たとえ炉高方向の観察範囲が限定されるにして
も十分に有用なデータを得ることができる。もちろん、
コークス押出機に高さ方向に複数の炉壁観察装置を設置
することにより、1回当たりに炉高方向広い範囲で炉壁
を観察することも可能である。
【0048】本発明の炉壁観察装置は形状がコンパクト
かつ軽量であり、冷却配管等の設置が不要なので、押出
機に取り付ける高さは任意に変更することが容易であ
り、所定の各高さ毎に取り付け位置を変えて測定を行う
ことにより、炉高全体の炉壁観察データを得ることも可
能である。
【0049】本発明の炉壁観察装置は測定中は外部から
動作電源を供給することができないので、断熱容器内に
は電源装置10を有する。撮像装置8やデータ記録装置
22、ワイヤレス伝送送信機18はこの電源装置10か
ら供給される電力によって作動する。電源装置10とし
ては、乾電池、充電式蓄電池等を用いることができる。
【0050】電源装置10として充電できない電池を用
いると、電池交換のたびに断熱容器を開放する必要があ
る。また電源装置10として充電可能な電源を用いる場
合においても、充電ケーブル接続プラグが断熱容器内部
に位置する場合には充電のたびに断熱容器を開放するこ
とが必要となる。電源装置として充電可能な電源を用
い、さらに図6に示すように充電ケーブル接続プラグ2
5を断熱容器3の外部に備えることにより、断熱容器を
開放せずに充電することが可能になり、作業性を改善す
ることができる。充電ケーブル接続プラグ25は、炉内
挿入時には断熱材蓋34でその外部を覆い、充電時に断
熱材蓋34のみを取り外して充電ケーブルを接続するよ
うにしても良い。
【0051】
【実施例】コークス炉炭化室の炉壁の表面を観察する目
的で、図1に示す炉壁観察装置を用いた。炉壁観察装置
1の外形寸法は、高さ500mm、幅300mm、長さ
500mmであり、総重量は約50kgである。
【0052】炉壁観察装置の断熱容器3としては、外周
に断熱材4としてセラミックファイバーボードを用い、
断熱材4の厚さは30mmとした。断熱材4の内側に
は、ステンレス鋼製のジャケット5を配置した。ジャケ
ット内には合計30リットルの水7を充填した。断熱容
器3の炉壁に面する部分において、水7の層の厚さは4
0mmである。
【0053】断熱容器3の内部には撮像装置8としてC
CDカメラを配置した。撮像装置8で撮像した画像信号
は、ワイヤレス伝送送信機18によって炉外に送信され
る。断熱容器3及び断熱材4には観察窓16及び伝送窓
17を配置し、観察窓16には金属蒸着を行った石英ガ
ラスをはめ込んでいる。また、電源装置10として充電
式蓄電池を配置し、撮像装置8、ワイヤレス伝送送信機
18及びそれらを制御する制御装置に対する供給電源と
した。
【0054】断熱容器の前方には図1に示すように鏡面
2を配置する。鏡面2の長手方向は炉の高さ方向とし、
2枚の鏡面2は炉壁42との角度を45°とし、左右の
炉壁42を同時に撮像装置8の視野にとらえることがで
きる。撮像装置視野13は、左右の炉壁毎に長辺側長さ
が600mm、短辺側長さが200mmとなるように鏡
面を配置した。鏡面2は内部に冷却水6を収容するステ
ンレス鋼板製の容器11の表面を鏡面研磨したものを用
いた。容器11は、図2に示すように断面矩形の長い形
状とし、4面の外面のうちの2面を鏡面2とし、残り2
面については断熱材12で断熱する構造とした。
【0055】炉壁観察装置1と鏡面2を押出機43に取
り付けた。炉壁観察装置1の総重量が約50kgと比較
的軽量であり、更に冷却水配管や信号ケーブルを配置す
る必要がないので、押し出しラム14の高さ方向の任意
の位置に容易に取り付けることが可能である。本実施例
においては、図2に示すように、押し出しラム14の後
面の炉壁観察装置1の位置に支持装置15を用いて取り
付けるか、あるいはラムビーム47の上の炉壁観察装置
1’の位置に取り付け位置を設定し、各高さにおいて順
次炉幅測定を実施することにより、広い範囲の炉幅測定
データを採取することができた。
【0056】ワイヤレス伝送にはデジタル信号の電波を
用いた無線通信を採用している。撮像装置8の出力及び
測定ユニット内の温度を測定する温度計36の出力をA
/D変換器26によってディジタル信号に変換し、デジ
タル信号無線送信機27に送る。デジタル信号無線送信
機27がワイヤレス伝送送信機18として機能し、ワイ
ヤレス伝送信号19を炉外のワイヤレス伝送受信機21
に送る。断熱容器3の電波が通過する部分には伝送窓1
7を設け、シリカコーティングを施した石英ガラスを配
置している。シリカコーティングによって炉からの輻射
熱を遮断し、かつ金属コーティングではないので電波の
伝搬を阻害することがない。
【0057】炉外にはワイヤレス伝送受信機21として
デジタル信号無線受信機28が配置され、データ記録装
置22として記録装置30及び画像処理装置31が配置
される。デジタル信号無線受信機28で受信したデジタ
ル信号をD/A変換器29及び記録装置30に伝送す
る。記録装置30に送られたデータはコンピュータ内に
記録され、D/A変換器29から出力するアナログ信号
は画像処理装置31に送られ、リアルタイムに測定され
た撮像信号を解析しやすい画像情報として加工する。デ
ータ記録装置22には押し出しラム14の現在位置デー
タに基づいて求められた撮像現在位置データ35も送ら
れてきているので、このデータも記録装置30と画像処
理装置31に送られる。画像処理装置31においては、
各時刻に撮像された撮像情報を撮像現在位置35に基づ
いて並べ、炭化室の奥行方向全長を1枚の静止画像とし
て生成することができ、炉壁損傷の発生個所を特定する
ことができる。具体的には、押出機43の移動に伴い、
撮像現在位置データ35が150mm増加する毎に、伝
送された静止画像を画像処理装置31に取り込む。静止
画像の炉幅方向(短辺側)長さは200mmなので、隣
り合った画像は50mmの重複部分を有する。この重複
部分を用いてパターンマッチング処理を行い、画像の重
なりについて微調整を行うことができる。このようにし
て炭化室の奥行方向全長を1枚の静止画像として生成す
る。
【0058】炉壁観察結果の一例を図8に示す。図8
(a)は、撮像装置全体視野9において、鏡面2aに映
った炉壁42aの映像、及び鏡面2bに映った炉壁42
bの映像である。いずれにおいても、レンガ48の目地
49が明確に識別されている。図8(b)は炉壁42に
損傷が発生している箇所の観察結果である。正常な目地
49以外に目地開き50が観察される。また、炉壁縦割
れ51が観察される。さらに、図8(c)に示すよう
に、炉壁のカーボン付着52も観察することができる。
さらに、押出機43の移動に伴って連続的に取得した静
止画像を結合することにより、炉の奥行方向広い領域の
炉壁画像を得ることができる。図9には、隣り合った8
枚の静止画像を画像接合位置15において接合し、広い
領域の画像14とした炉壁画面を示す。全長画像は損傷
部位の特定が容易であり、さらに全体的な損傷状況が一
見して把握できるので、炉体診断・管理を行う上で有用
である。
【0059】測定中にデータ記録装置22に逐次データ
が伝送されるので、測定完了後に断熱容器3を開ける必
要がなく、測定の作業性を大幅に向上することができ
た。また測定中にリアルタイムで炉壁損傷をキャッチ
し、当該損傷の発生個所も正確に特定することができる
ので、遅滞なく当該炭化室の補修計画を立案することが
できた。
【0060】一つの炭化室の炉壁観察を完了した後に続
けて次の炭化室の炉壁観察を行う前に、断熱容器下部の
排出口23を開き、温度が上昇した冷却水7を排出する
と同時に上部の注入口24から常温の水を注水した。1
5リットルの水を注水して断熱容器3の温度を低下させ
た後、断熱容器下部の排出口23を閉じ、断熱容器内に
水7を充填した。このように毎回断熱容器3と断熱容器
内の水7の温度を十分に下げてから次の測定を行ったの
で、連続して炭化室の炉壁観察を行う際にも毎回5分以
上の測定時間を確保することができた。
【0061】測定ユニット内の電源装置10として用い
る充電式蓄電池は、連続して5室の炭化室の炉幅測定が
可能な容量を有している。充電に際しては、断熱容器外
部に配置した充電ケーブル接続プラグ25に充電ケーブ
ルを接続して行うことができるので、充電のために断熱
容器を開放する必要がなく、良好な作業性のもとで充電
を行うことができた。
【0062】
【発明の効果】本発明は、コークス炉炭化室等の相対す
る炉壁の表面を観察する炉壁観察装置において、断熱容
器内に撮像装置を収納し、断熱容器の外側に鏡面を配置
し、鏡面に反射して映る炉壁表面の映像を前記撮像装置
によって撮像することにより、装置が小型軽量でかつ冷
却水配管等を必要とせず、押出機等の移動装置に簡単に
着脱でき、かつ壁面における必要な観察範囲を観察する
ことができる。内部に冷却水を収容する容器の表面に鏡
面を形成することにより、鏡面は十分な耐久性を有す
る。
【0063】本発明はまた、ワイヤレス伝送送受信機を
用いて炉外にてデータを記録することにより、小型軽量
かつ簡便という利点を保持しつつ、撮像した炉壁画像情
報と撮像位置情報とを結合することを可能にするととも
に、撮像結果を迅速に利用して炉壁補修計画を立案する
ことができる。
【0064】本発明はさらに、連続して採取した静止画
像をつなぎ合わせることによって炉の奥行方向広い領域
の炉壁画像を得ることができ、広い領域の画像は損傷部
位の特定が容易であり、さらに全体的な損傷状況が一見
して把握できるので、炉体診断・管理を行う上で有用で
ある。
【0065】本発明はさらに、吸熱能力を有する液体を
充填したジャケットと、さらにその外側を覆う断熱材と
を有する断熱容器を用いることにより、小型軽量かつ簡
便という利点を保持しつつ、高温の炉内滞在時間を十分
に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体を充填したジャケットを有する本発明の炉
壁観察装置を示す平面断面図である。
【図2】本発明の炉壁観察装置を示す斜視図である。
【図3】コークス押出機に設置した本発明の炉壁観察装
置を示す側面図である。
【図4】本発明の炉壁観察装置を示す平面断面図であ
り、(a)は1枚の鏡面を有する場合、(b)は2枚の
鏡面を有する場合の図である。
【図5】ワイヤレス伝送送信機を有する本発明の炉壁観
察装置を示す平面断面図である。
【図6】液体を充填したジャケットを有する本発明の断
熱容器を示す側面断面図である。
【図7】ワイヤレス伝送送受信機を有する本発明の機器
接続状況を示す概念図である。
【図8】本発明の炉壁観察装置での観察結果例を示す図
である。
【図9】本発明の炉壁観察装置での観察結果例を示す図
である。
【符号の説明】
1 炉壁観察装置 2 鏡面 3 断熱容器 4 断熱材 5 ジャケット 6 冷却水 7 水(液体) 8 撮像装置 9 撮像装置全体視野 10 電源装置 11 容器 12 断熱材 13 撮像装置視野 14 広い領域の画像 15 画像接合位置 16 観測窓 17 伝送窓 18 ワイヤレス伝送送信機 19 ワイヤレス伝送信号 21 ワイヤレス伝送受信機 22 データ記録装置 23 排出口 24 注入口 25 充電ケーブル接続プラグ 26 A/D変換器 27 デジタル信号無線送信機 28 デジタル信号無線受信機 29 D/A変換器 30 記録装置 31 画像処理装置 34 断熱材蓋 35 撮像現在位置データ 36 温度計 37 フィルター 41 コークス炉炭化室 42 炉壁 43 押出機 44 押出ラム 45 支持装置 46 ラム駆動装置 47 ラムビーム 48 レンガ 49 目地 50 目地開き 51 炉壁縦割れ 52 カーボン付着
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 修治 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 横溝 正彦 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 境田 道隆 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 4H012 EA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対する炉壁の表面を観察する炉壁観察
    装置において、断熱容器内に撮像装置を収納し、前記断
    熱容器の外側に鏡面を配置し、該鏡面に反射して映る炉
    壁表面の映像を前記撮像装置によって撮像することを特
    徴とする炉壁観察装置。
  2. 【請求項2】 前記鏡面は、角度の異なった2枚の鏡面
    から構成され、各鏡面によって相対する炉壁の各表面が
    映し出されることを特徴とする請求項1に記載の炉壁観
    察装置。
  3. 【請求項3】 前記鏡面は、内部に冷却水を収容する容
    器の表面に構成されてなることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の炉壁観察装置。
  4. 【請求項4】 前記断熱容器内にはワイヤレス伝送送信
    機を収納し、炉外にはワイヤレス伝送受信機とデータ記
    録装置とを配置し、前記撮像装置で撮像した情報を前記
    ワイヤレス伝送送信機からワイヤレス伝送受信機に送信
    し、データ記録装置に記録することを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の炉壁観察装置。
  5. 【請求項5】 前記断熱容器内にデータ記録装置を収納
    し、前記撮像装置で撮像した情報をデータ記録装置に記
    録することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の炉壁観察装置。
  6. 【請求項6】 前記データ記録装置には、撮像装置の炉
    内位置情報が併せて記録されることを特徴とする請求項
    4又は5に記載の炉壁観察装置。
  7. 【請求項7】 前記断熱容器は、吸熱能力を有する液体
    を充填したジャケットと、さらにその外側を覆う断熱材
    とを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載の炉壁観察装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像装置を炉の奥行方向に移動しつ
    つ撮像を行い、該撮像データを前記データ記録装置に記
    録することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
    載の炉壁観察装置。
  9. 【請求項9】 前記データ記録装置は、前記撮像を行っ
    た複数の撮像データを結合し、炉の奥行方向の広い領域
    の画像を得ることを特徴とする請求項8に記載の炉壁観
    察装置。
  10. 【請求項10】 前記炉壁はコークス炉炭化室の炉壁で
    あり、前記断熱容器及び鏡面をコークス炉の押出機に設
    置することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記
    載の炉壁観察装置。
JP2002231370A 2002-01-09 2002-08-08 炉壁観察装置 Expired - Lifetime JP3996813B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002231370A JP3996813B2 (ja) 2002-01-09 2002-08-08 炉壁観察装置
PCT/JP2003/000072 WO2003066775A1 (en) 2002-01-09 2003-01-08 Furnace wall observation device and furnace wall shape measuring device
EP20030700487 EP1473350B1 (en) 2002-01-09 2003-01-08 Furnace wall observation device
CNB038000547A CN1290969C (zh) 2002-01-09 2003-01-08 炉壁观察及炉壁形状测定装置
AU2003201914A AU2003201914B2 (en) 2002-01-09 2003-01-08 Furnace wall observation device and furnace wall shape measuring device
KR1020037011546A KR100615106B1 (ko) 2002-01-09 2003-01-08 노벽 관찰 및 노벽 형상 측정장치
BRPI0302581-0B1A BR0302581B1 (pt) 2002-01-09 2003-01-08 aparelhos de observaÇço de parede de forno e mediÇço de forma de parede de forno

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002342 2002-01-09
JP2002-2342 2002-01-09
JP2002231370A JP3996813B2 (ja) 2002-01-09 2002-08-08 炉壁観察装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003268377A true JP2003268377A (ja) 2003-09-25
JP3996813B2 JP3996813B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=29217809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002231370A Expired - Lifetime JP3996813B2 (ja) 2002-01-09 2002-08-08 炉壁観察装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3996813B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138985A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Nippon Steel Corp 熱遮蔽装置および炉内監視装置
JP2008157559A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Ishikawajima Inspection & Instrumentation Co 高温炉壁撮像装置
JP2015207120A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 株式会社東芝 自律走行体
JP2018105530A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 Jfeスチール株式会社 縦型炉内狭小部の遠隔点検装置および方法
JP2020117641A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 住友重機械プロセス機器株式会社 炉内観察装置、炉内観察装置のメンテナンス方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011126989A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Sumitomo Heavy Industries Process Equipment Co Ltd コークス炉壁観察方法および装置
JP5368288B2 (ja) * 2009-12-17 2013-12-18 住友重機械プロセス機器株式会社 コークス炉壁観察方法および装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138985A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Nippon Steel Corp 熱遮蔽装置および炉内監視装置
JP2008157559A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Ishikawajima Inspection & Instrumentation Co 高温炉壁撮像装置
JP2015207120A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 株式会社東芝 自律走行体
JP2018105530A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 Jfeスチール株式会社 縦型炉内狭小部の遠隔点検装置および方法
JP2020117641A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 住友重機械プロセス機器株式会社 炉内観察装置、炉内観察装置のメンテナンス方法
JP7146659B2 (ja) 2019-01-25 2022-10-04 住友重機械プロセス機器株式会社 炉内観察装置、炉内観察装置のメンテナンス方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3996813B2 (ja) 2007-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2003413B1 (en) Furnace monitoring apparatus and push-out ram having the same
KR100615106B1 (ko) 노벽 관찰 및 노벽 형상 측정장치
CA2169523A1 (en) Method and Apparatus for Diagnosing Wall of Coking Chamber of Coke Battery
JP3996813B2 (ja) 炉壁観察装置
JP2664494B2 (ja) コークス炉炭化室の内壁観察方法及び装置
JP4133106B2 (ja) 炉壁形状測定装置
JP5676228B2 (ja) コークス炉炉内監視方法および炉壁管理方法並びに監視システム
JP4362352B2 (ja) 炉壁観察装置
CN1218017C (zh) 用于测量炉室宽度的装置和方法
KR200282938Y1 (ko) 코크스오븐 탄화실 로벽 진단장치_
CN109370619A (zh) 3d立体照相机在干熄焦炉内衬检测中的应用
JP2002226861A (ja) コークス炉炭化室内診断方法及び診断装置
JPH10103934A (ja) 装入物プロフィール測定方法及び測定装置
JP3921157B2 (ja) コークス炉の炉体膨張測定方法
JP3590509B2 (ja) コークス炉炭化室の内壁観察方法及び装置
JP2561913Y2 (ja) 高温炉内観察装置
WO2004090071A1 (ja) コークス炉炭化室の診断装置および診断方法
CN213072856U (zh) 比色看火电视
JP2004099746A (ja) コークス炉炭化室の内壁観察方法及び装置
JP3721854B2 (ja) 炉内状況検査方法及び炉内状況検査装置
JP3032354U (ja) 変形を測定するための装置
JP2001011465A (ja) コークス炉炭化室の内壁観測装置
JPH03105196A (ja) コークス炉炭化室の内壁観察装置
JP2007127672A (ja) 炉幅測定装置及び炉幅測定方法
JP2004245688A (ja) 検査装置、並びに、これを用いたコークス炉炭化室を検査する内部観察手段の軌跡の特定方法およびコークス炉炭化室の検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3996813

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term