JP2003268285A - 水性サインペン用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した水性サインペン - Google Patents

水性サインペン用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した水性サインペン

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JP2003268285A
JP2003268285A JP2002068741A JP2002068741A JP2003268285A JP 2003268285 A JP2003268285 A JP 2003268285A JP 2002068741 A JP2002068741 A JP 2002068741A JP 2002068741 A JP2002068741 A JP 2002068741A JP 2003268285 A JP2003268285 A JP 2003268285A
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water
tip
pen
ink composition
based felt
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JP2002068741A
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English (en)
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Yasuaki Ogiwara
康明 荻原
Atsushi Iwasa
敦 岩佐
Takao Koyama
隆雄 小山
Toshifumi Kamiya
俊史 神谷
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記用、アンダーライン用等として利用可能
な消しゴム消去性に優れ、繊維芯又はプラスチック芯か
らなるペン先の目詰まりもなく、優れた消しゴム消去性
及び消去性能を有する水性サインペン用消去性インキ組
成物及びそれを内蔵した筆記具を提供する。 【解決手段】 平均粒子径が0.5〜15μmである着
色樹脂粒子と、平均粒子径が0.5〜10μmであり、
かつ、ガラス転移点が0℃未満である非着色粒子と、ゲ
ル化剤とを少なくとも含有することを特徴とする水性サ
インペン用消去性インキ組成物。ゲル化剤はアルカリ増
粘型増粘剤、天然多糖類又はその誘導体から選ばれる少
なくとも1種であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記用、アンダー
ライン用、マーキング用、ボード用、筆ペン用として利
用可能な消しゴム消去性に優れた水性サインペン用消去
性インキ組成物及びそれを内蔵した水性サインペンに関
する。
【0002】
【従来の技術】これまでに、消しゴム消去性を有する筆
記具用消去性インキ組成物に関しては、数多くの提案が
なされている。
【0003】例えば、本願出願人による特開平5−27
9614号公報には、0℃以下の造膜温度を有する樹脂
と、粒子径1〜20μmの着色樹脂粒子及び水を含有
し、インキ粘度を5〜35mP・sである消去性インキ
が開示されている。この公報に記載される消去性インキ
は、優れた消しゴム消去性を発現するものの、樹脂の配
合量が多いことで、筆記した描線を触れただけで紙面か
らの脱離が起こりやすく、また、樹脂の乾燥によるペン
先の目詰まりが起こりやすくなり、筆記不良が起きやす
い点に若干の課題がある。また、インキ粘度が低いた
め、バルブ式サインペン等へこの消去性インキを充填
し、マーキングを行った場合には、流量のコントロール
が難しくなり、筆記描線の乾燥性が悪くなる傾向とな
り、更に、乾燥不十分のまま消しゴム消去を行うと消去
性が低下したりするなどの課題がある。
【0004】また、特開2000−103997号公報
には、インキ中に含まれる着色剤をある一定の大きさを
中心に規定、すなわち、少なくとも着色剤を含む水性イ
ンキ組成物であって、当該着色剤の平均粒径が2μm以
上であり、かつ、粒径1.8μm以下のものが着色剤中
1.6重量%以下であることを特徴とする消去性インキ
組成物が開示されている。しかしながら、この公報に記
載されるインキ組成物は、消しゴムによる消去性を有す
るものであるが、筆記した描線に軽く触れただけであっ
ても、着色剤の紙面からの脱離やそれに伴う汚染などが
発生し、実使用に耐えられないなどの課題があるもので
ある。
【0005】更に、特開2001−19888号公報に
は、着色剤に粘着性を付与した粘着性着色樹脂粒状体を
用いることによる擦過に対する性能の向上を目的とした
消去性水性インキ組成物が開示されているが、この水性
インキ組成物では、キャップを外した状態で一定時間放
置した後に筆記すると、カスレが生じやすくなり、良好
な描線を得ることができない点に課題がある。
【0006】また、特開2001−19889号公報に
は、熱可塑性着色樹脂粒状体からなる着色剤と、粘着性
樹脂粒状体を含有する消去性水性インキ組成物が開示さ
れているが、このような着色剤を用いた水性インキ組成
物では、経時的に不安定性になりやすく、且つ筆記した
描線を一定期間室温以上の温度下で放置した場合に、消
しゴム消去性が低下するなどの課題がある。
【0007】上記各公報に記載される消去性インキに
は、上述の如く種々の課題等があるものであり、特に、
当該消去性インキをボールペン用以外のインキ流路が狭
小となる繊維芯又はプラスチック芯からなるペン先を有
する筆記具に用いた場合には、ペン先の目詰まりが起こ
りやすいという課題を有するものであり、従って、消去
性インキと、繊維芯又はプラスチック芯からなるペン先
との好適な組み合わせからなり、ペン先の目詰まりなど
がなく、経時的に安定で筆記性能と消しゴム消去性に優
れた水性サインペン用の消しゴム消去性インキ組成物及
びそれを内蔵した水性サインペンの出現が切望されてい
るのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするもので
あり、ペン先での目詰まりもなく、経時的に安定で筆記
性能と消しゴム消去性に優れた水性サインペン用消去性
インキ組成物及びそれを内蔵した水性サインペンを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等を解決するために鋭意検討した結果、特定の粒
子径範囲を持つ着色剤と、特定の粒子径範囲を持つと共
に、特定のガラス転移点をもつ粒子と、ゲル化剤とを少
なくとも含有せしめることにより、上記目的のペン先で
の目詰まりもなく、経時的に安定で筆記性能と消しゴム
消去性に優れた水性サインペン用消去性インキ組成物及
びそれを内蔵した水性サインペンを得ることに成功し、
本発明を完成するに至ったのである。すなわち、本発明
は、次の(1)〜(8)に存する。 (1) 平均粒子径が0.5〜15μmである着色樹脂粒子
と、平均粒子径が0.05〜10μmであり、かつ、ガ
ラス転移点が0℃未満である非着色粒子と、ゲル化剤と
を少なくとも含有することを特徴とする水性サインペン
用消去性インキ組成物。 (2) ゲル化剤がアルカリ増粘型増粘剤、天然多糖類又は
その誘導体から選ばれる少なくとも1種であることを特
徴とする上記(1)記載の水性サインペン用消去性インキ
組成物。 (3) インキ組成物全量に対して、前記着色樹脂粒子が1
〜30重量%、前記非着色粒子が1〜30重量%、ゲル
化剤が0.001〜3重量%含有することを特徴とする
上記(1)又は(2)記載の水性サインペン用消去性インキ組
成物。 (4) 25℃の条件下においてEMD型粘度計で測定した
1rpmの粘度値が、50〜1000mPa・sの範囲
にある上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の水性サインペ
ン用消去性インキ組成物。 (5) 25℃の条件下においてEMD型粘度計で測定した
100rpmの粘度値が、3〜300mPa・sの範囲
にある上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の水性サインペ
ン用消去性インキ組成物。 (6) 繊維芯からなるペン先を有する筆記具であって、該
筆記具は上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の水性サイン
ペン用消去性インキ組成物を内蔵すると共に、上記ペン
先は、5〜50デニールの繊維を使用し、かつ、気孔率
が30〜90%から構成されることを特徴とする水性サ
インペン。 (7) プラスチック芯からなるペン先を有する筆記具であ
って、該筆記具は上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の水
性サインペン用消去性インキ組成物を内蔵すると共に、
上記ペン先は、50〜500μmのスリット径を有する
ことを特徴とする水性サインペン。 (8) 焼結体からなるペン先を有する筆記具であって、該
筆記具は上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の水性サイン
ペン用消去性インキ組成物を内蔵すると共に、上記ペン
先は、気孔率が30〜90%であることを特徴とする水
性サインペン。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を発
明毎に詳しく説明する。本発明の水性サインペン用消去
性インキ組成物は、平均粒子径が0.5〜15μmであ
る着色樹脂粒子と、平均粒子径が0.05〜10μmで
あり、かつ、ガラス転移点が0℃未満である非着色粒子
と、ゲル化剤とを少なくとも含有することを特徴とする
ものである。
【0011】本発明に用いる着色樹脂粒子は、着色され
た樹脂粒子からなるものであり、平均粒子径が0.5〜
15μmとなる着色樹脂微粒子であることが必要であ
る。本発明に用いる着色樹脂粒子としては、例えば、樹
脂粒子中に顔料からなる着色剤が分散された着色樹脂粒
子、樹脂粒子の表面が顔料からなる着色剤で被覆された
着色樹脂粒子、樹脂粒子に染料からなる着色剤が染着さ
れた着色樹脂粒子などが挙げられる。本発明では、上記
平均粒子径を充足するものであれば、その構造〔中空構
造あり、中空構造なし(密実)〕、形状(球状、多角形
状、扁平状、繊維状)等は特に限定されるものでない
が、好ましくは、優れた消しゴム消去性、筆記性、イン
キとしての経時安定性を発揮せしめると共に、サインペ
ンにおけるペン先の目詰まりを防止する点から、ガラス
転移点が150℃以上で熱分解温度に近く、更にはメル
トフローインデックス値が0.1未満であるような分子
内架橋を持つ粒子で粘着性を有せず、かつ、平均粒子径
が2〜10μmとなる球状の着色樹脂微粒子の使用が望
ましい。なお、着色樹脂粒子が粘着性を有する場合は、
粒子同士の凝集が起こりやすくなり、インキの安定性が
損なわれたり、キャップを外した状態で放置した場合に
カスレが生じやすくなるなど、好ましくない。また、着
色樹脂粒子の平均粒子径が0.5μm未満であると、紙
繊維の空隙に入り込みやすくなり消去性が低下してしま
うこととなり、好ましくない。また、着色樹脂粒子の平
均粒子径が15μmを越えるものであると、消去性は向
上することとなるが、サインペンにおけるペン先の目詰
まりを起こしやすくなり、また、着色樹脂粒子が沈殿し
やすくなり、経時的安定性が損なわれること、筆記時の
感触が悪くなることなどの不具合が生じることとなり、
好ましくない。この着色樹脂粒子の平均粒子径を0.5
〜15μmのものを用いることにより、初めて、紙の繊
維の深部まで入り込むことなく、紙表面付近に留まり、
消しゴムによって容易に除去することができ、しかも、
サインペンにおけるペン先の目詰まりを起こすことがな
いものとなる。
【0012】着色樹脂粒子に用いる着色剤としては、染
料として、例えば、アイゼンプリムラレッド4BH、ア
イゼンプリムラエローGCLH(以上、(株)アイゼン
製)などの直接染料、アイゼンボンソーRH、アイゼン
オパールピンクBH、アイゼンオパールブラックWHエ
クストラコンク(以上、(株)アイゼン製)、オリエン
トソルプルブルーOBX、オリエントソルプルブルーO
BB(以上、オリエント化学(株)製)などの酸性染
料、タートラジン、アシッドレッド、フロキロン(以
上、(株)アイゼン製)などの食料染料、蛍光染料など
が挙げられる。また、顔料としては、例えば、カーボン
ブラック、酸化チタン、酸化鉄などの無機顔料、フタロ
シアニン系顔料、アゾ径顔料等の有機顔料、および硫化
カルシウム等の無機蛍光顔料、その他の蛍光顔料等が挙
げられる。
【0013】樹脂成分としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テル、スチレン、アクリロニトリル、ブタジエン等の重
合体もしくはこれらの共重合体、ベンゾグアナミン、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等から選択
される少なくとも1種が挙げられ、必要に応じて架橋な
どの処理を行ったものであってもよい。これらの樹脂へ
の着色方法としては、従来公知の懸濁重合、分散重合な
どの手法が用いられる。好ましい着色樹脂粒子の樹脂分
としては、価格や色剤との混和・染着性などの点からア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾグアナミンが望まし
い。また、好ましい着色樹脂粒子としては、粘着性を有
しないものが望ましい。粘着性を有するものでは、キャ
ップを外した状態で一定時間放置した後に筆記すると、
カスレが生じやすくなり、良好な描線を得ることができ
ないことがあるためである。
【0014】本発明に用いることができる上記特性の粘
着性を有しない着色樹脂粒子としては、例えば、市販の
ラブコロール220(MD)ブラック(顔料含有架橋ア
クリル粒子、平均粒子径:8.5μm、構造:密実、形
状:球状)、ラブコロール060(3M)ブルー(顔料
含有架橋アクリル粒子、平均粒子径:3μm、構造:密
実、形状:球状、以上大日精化社製)、エポカラーFP
112ピンク(蛍光染料染色ベンゾグアナミン・ホルム
アルヒド縮合物、平均粒子径:3〜5μm、構造:密
実、形状:球状)、エポカラーFP113レッド(蛍光
染料染色ベンゾグアナミン・ホルムアルヒド縮合物、平
均粒子径:3〜5μm、構造:密実、形状:球状)、エ
ポカラーFP114オレンジ(蛍光染料染色ベンゾグア
ナミン・ホルムアルヒド縮合物、平均粒子径:3〜5μ
m、構造:密実、形状:球状)、エポカラーFP117
イエロー(蛍光染料染色ベンゾグアナミン・ホルムアル
ヒド縮合物、平均粒子径:3〜5μm、構造:密実、形
状:球状、以上日本触媒社製)、アートパールC−80
0黒(黒色、顔料含有ウレタン粒子、平均粒径:5〜7
μm、構造:密実、形状:球状、根上工業社製)、バー
ノックCFB−620C−40(黒色、顔料含有ウレタ
ン粒子、平均粒径:10〜15μm、構造:密実、形
状:球状、大日本インキ社製)、ケミスノーMX300
黒(黒色、架橋アクリル粒子、平均粒径:2〜4μm、
構造:密実、形状:球状、綜研化学社製)などが挙げら
れ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。
【0015】これらの特性を有する着色樹脂粒子の含有
量は、インキ組成物全量に対して、1〜30重量%、好
ましくは、2〜15重量%とすることが望ましい。この
着色樹脂粒子の含有量が1重量%未満であると、好まし
い描線が得られなず、また、十分な発色性も得られなく
なる。一方、30重量%を越えると、筆記感が重くなっ
たり、描線にカスレが生じやすくなり、好ましくない。
【0016】本発明に用いる非着色粒子は、消しゴム消
去性と耐擦過性との両方の特性を更に付与させるために
含有するものであり、平均粒子径が0.05〜10μm
であり、かつ、ガラス転移点が0℃未満となる非着色粒
子を用いることが必要である。本発明では、ガラス転移
点が0℃未満、好ましくは−10℃未満である非着色粒
子を用いることで、描線上で、上述の着色樹脂粒子との
連続被膜が形成されることとなり、消しゴム消去性が更
に良好になるものである。また、ガラス転移点が0℃未
満の非着色粒子は、弱い粘着性を有しているために、耐
擦過性が付与されることとなる。なお、0℃以上の非着
色粒子を用いたものでは、低温条件下では粒子の連続造
膜性が十分に発揮されないため、消しゴム消去性が劣る
こととなる。また、平均粒子径が0.05〜10μmの
非着色粒子を用いることで、サインペンにおけるペン先
の目詰まりを起こすことがないものとなる。
【0017】本発明に用いる非着色粒子としては、例え
ば、非着色のスチレンブタジエン粒子、スチレンアクリ
ル樹脂粒子、アクリル酸エステル粒子、アクリロ二トリ
ルブタジエン粒子、メタクリル酸エステル粒子、シリコ
ンアクリル粒子、ビニルピリジン粒子などが挙げられ、
これらの非着色粒子は変性されたものであってもよい。
好ましくは、連続被膜の強度、適度な粘着性、インキと
しての安定性の点から、スチレンブタジエン粒子(変性
有り又は無し)、スチレンアクリル樹脂粒子(変性有り
又は無し)、アクリル酸エステル粒子(変性有り又は無
し)、アクリロニトリルブタジエン粒子(変性有り又は
無し)、メタクリル酸エステル粒子(変性有り又は無
し)の使用が望ましい。これらの非着色粒子の平均粒子
径は、好ましくは、0.05〜10μm、更に好ましく
は、0.05〜2μmとなるものが望ましい。非着色粒
子の粒子径が0.05μm未満のものであると、紙繊維
の空隙の奥に入り込みやすくなるため、消しゴム消去効
果が発揮しにくくなり、また、インキの経時保存安定性
が悪くなり、好ましくない。一方、非着色粒子の粒子径
が10μmを越えると、耐擦過性が劣ることとなる。こ
れは粒子と紙面の接触面積が減少すること及びその大き
さ故に、擦過に対して引っかかりやすくなるためと考え
られる。また、非着色粒子の粒子径が10μmを越える
ものでは、粒子の分散性が悪くなり、沈降分離し易くな
り、好ましくない。
【0018】本発明に用いることができる上記特性を有
する非着色粒子としては、例えば、市販のNipol
LX435(変性スチレンブタジエンラテックス粒子、
平均粒子径:0.12μm、ガラス転移点:−14℃、
構造:密実、形状:球状)、Nipol 2518GL
(ビニルピリジン粒子、平均粒子径:0.2μm、ガラ
ス転移点:−44℃、構造:密実、形状:球状)、Ni
pol LX603(ビニルピリジン粒子、平均粒子
径:0.2μm、ガラス転移点:−44℃、構造:密
実、形状:球状、日本ゼオン社製)、Nipol 15
71(アクリロ二トリルブタジエン粒子、平均粒子径:
0.12μm、ガラス転移点:−8℃、構造:密実、形
状:球状、日本ゼオン社製)、Nipol LX110
(スチレンブタジエンラバー、平均粒子径:0.08μ
m、ガラス転移点:−47℃、構造:密実、形状:球
状、以上日本ゼオン社製)、Joncryl 7100
(スチレンアクリル粒子、平均粒子径0.1μm、ガラ
ス転移点−10℃、構造:密実、形状:球状、ジョンソ
ンポリマー社製)、AE−200(カルボキシ変性アク
リル粒子、平均粒子径0.25μm、ガラス転移点−4
5℃、構造:密実、形状:球状、JSR社製)、AE−
517(カルボキシ変性アクリル粒子、平均粒子径0.
15μm、ガラス転移点−48℃、構造:密実、形状:
球状)、AE−337(カルボキシ変性アクリル粒子、
平均粒子径0.25μm、ガラス転移点−37℃、構
造:密実、形状:球状)、AE−8116(シリコン/
アクリルコロイダルディスパージョン、平均粒子径0.
06μm、ガラス転移点−10℃、構造:密実、形状:
球状、以上JSR社製)、ウルトラゾールD−32(ス
チレンアクリル粒子、平均粒子径0.24μm、ガラス
転移点−34℃、構造:密実、形状:球状)、ウルトラ
ゾールSW−600(アクリル粒子、平均粒子径0.2
5μm、ガラス転移点−40℃、構造:密実、形状:球
状、以上ガンツ化成社製)、プライマルN−580S
(アクリル粒子、平均粒子径0.2μm、ガラス転移点
−40℃、構造:密実、形状:球状、ローム&ハース社
製)、ローボンドPS−82(アクリル粒子、平均粒子
径0.3μm、ガラス転移点−40℃、構造:密実、形
状:球状、ローム&ハース社製)、エラスティン(アク
リル粒子、平均粒子径0.2μm、ガラス転移点−50
℃、構造:密実、形状:球状、ローム&ハース社製)な
どが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して
用いることができる。
【0019】これらの特性を有する非着色粒子の含有量
は、インキ組成物全量に対して、好ましくは、1〜30
重量%、更に好ましくは、1〜15重量%とすることが
望ましい。この非着色粒子の含有量が1重量%未満であ
ると、本発明の効果である消しゴム消去性と耐擦過性を
発揮せしめることができず、また、筆記描線が軽い擦過
で散り易くなり紙面を汚すこととなる。一方、30重量
%を越えると、粘着性が強くなり、耐擦過性は良好とな
るが、消しゴム消去性は著しく低下することとなり、更
に、インキの経時安定性やペン体保存安定性が悪くな
り、筆記時にカスレ易くなり、好ましくない。
【0020】本発明の水性サインペン用消去性インキ組
成物は、水(精製水、イオン交換水、純水、海洋深層水
等)を主溶剤として用いるが、更に、溶剤として、保水
性の付与、筆記感の向上の点から、水に相溶性のある極
性基を有する水溶性極性溶剤、並びに、更なる消しゴム
消去性の向上、サインペンにおける耐ペン先乾燥性の向
上の点から水溶性液体媒体を使用することができる。用
いることができる水溶性極性溶剤としては、例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、グ
リセリン、ピロリドン、トリエタノールアミンなどが挙
げられ、これらは単独で又は2種以上混合して用いるこ
とができる。用いることができる水溶性液体媒体として
は、例えば、グリセリンのエチレンオキサイド若しくは
プロピレンオキサイド付加物、及びジグリセリンのエチ
レンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド付加物の
中から選ばれる少なくとも1種、好ましくは、ジグリセ
リンプロピレンオキサイド(4〜30)モル付加物、ジ
グリセリンエチレンオキサイド(5〜40)モル付加物
が挙げられ、更に好ましくは、ポリオキシエチレン13
モル付加ジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレン
9モル付加ジグリセリルエーテル、ポリオキシエチレン
10モル付加グリセリルエーテル、ポリオキシプロピレ
ン9モル付加グリセリルエーテルを用いることが望まし
い。これらの水溶性極性溶剤及び/又は水溶性液体媒体
の含有量は、インキ組成物全量に対して、好ましくは、
1〜30重量%、更に好ましくは、5〜15重量%とす
ることが望ましい。これらの含有量が1重量%未満であ
ると、更なる保水性の付与、筆記感の向上、並びに、更
なる消しゴム消去性、耐ペン先乾燥性の効果を発揮せし
めることができず、また、30重量%を越えると、筆記
描線の乾燥性が低下するため、好ましくない。
【0021】本発明の水性サインペン用消去性インキ組
成物は、消去性の向上、インキの保存安定性の点から、
ゲル化剤を含有することが必要である。本発明に用いる
ゲル化剤としては、例えば、アルカリ増粘型増粘剤、天
然多糖類又はその誘導体から選ばれる少なくとも1種
(各単独又はこれらの2種以上の混合物)、更には、レ
オロジーモディファイヤーなどが挙げられる。アルカリ
増粘型増粘剤は、未中和のアクリル系ポリマーで酸基を
ポリマー中に有し、アルカリで中和することで、溶解ま
たは膨潤する特性を有するものであり、例えば、ポリア
クリル酸類またはそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、
ポリアクリルアマイドなどが挙げられる。また、天然多
糖類又はその誘導体は、水溶液中でゲルのマトリックス
を形成する特性を有するものであり、例えば、キサンタ
ンガム、グアーガム、カゼイン、アラビアガム、ゼラチ
ン、カラギーナン、アルギン酸、トラガカントガム、ロ
ーカストビーンガム又はこれらの誘導体などが挙げられ
る。更に、レオロジーモディファイヤーは、会合型アル
カリ可溶性エマルジョンと会合型ノニオン性ウレタン系
ブロックコーポリマー等で増粘効果のある流動性調整剤
である。これらのゲル化剤の含有量は、後述するインキ
組成物の粘度が好適な範囲内となるように調整されるも
のであり、インキ組成物全量に対して、好ましくは、
0.001〜3重量%、更に好ましくは、0.01〜1
重量%とすることが望ましい。これらの含有量が0.0
01重量%未満であると、保水性の付与、筆記感の向
上、並びに、消しゴム消去性、耐ペン先乾燥性の効果を
発揮せしめることができず、また、3重量%を越える
と、筆記描線の乾燥性が低下し、また、粘度が高くなり
過ぎて筆記不良となるため、好ましくない。
【0022】本発明の水性サインペン用消去性インキ組
成物は、上記ゲル化剤等を含有せしめることにより、2
5℃の条件下においてEMD型粘度計で測定した1rp
mの粘度値を、好ましくは50〜1000mPa・Sの
範囲、更に好ましくは、100〜500mPa・Sの範
囲とすることが望ましい。この1rpmの粘度値を、5
0〜1000mPa・Sの範囲にすることにより、更に
経時的なインキの分離が発生せず、且つ更に筆記感が良
好なインキとすることができ、また、紙面への浸透を抑
制することができ、消去性を更に向上させるることがで
きる。更に、25℃の条件下においてEMD型粘度計で
測定した100rpmの粘度値を、好ましくは、3〜3
00mPa・S、更に、好ましくは、10〜50mPa
・Sの範囲とすることが望ましい。この100rpmの
粘度値を、3〜300mPa・Sの範囲にすることによ
り、更にカスレの発生しない、良好な描線を実現するこ
とができる。
【0023】本発明の水性サインペン用消去性インキ組
成物には、更に、上記以外の成分として、本発明の効果
を損なわない範囲で、水性インキに汎用されている添加
剤(任意成分)を用いることができる。添加剤として
は、pH調整剤として、アンモニア、尿素、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、トリポリリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの
リン酸のアルカリ金属塩、水酸化ナトリウムなどのアル
カリ金属の水酸化物、防腐剤もしくは防微剤として、フ
ェノール、ナトリウムオマジン、ペンタクロロフェノー
ルナトリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン3−オ
ン、2,3,5,6−テトラクロロー4(メチルスルフ
ォニル)ピリジン、安息香酸ナトリウムなど、安息香酸
やソルビタン酸やデヒドロ酢酸のアルカリ金属塩、ベン
ズイミダゾール系化合物などが挙げられる。また、着色
粒子の分散剤としては、界面活性剤、高分子分散剤等を
添加することができ、例えば、ノニオン系、アニオン系
界面活性剤、スチレンマレイン酸系分散剤、スチレンア
クリル系分散剤、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンビニルアルコール、エチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリスチレンスルホン酸又はその塩、ポ
リイソプレンスルホン酸等が挙げられる。更に、必要に
応じて、樹脂の劣化防止剤や紫外線吸収剤等の添加剤も
配合することができる。
【0024】本発明の水性サインペン用消去性インキ組
成物は、上記特性の着色樹脂粒子、非着色粒子、ゲル化
剤、水(及び水溶性極性溶剤、並びに、水性液体媒
体)、添加剤等を公知の水性インキの製法と同様にして
調製することにより製造することができる。本発明の水
性サインペン用消去性インキ組成物のpHは、使用性、
安全性、アルカリ増粘型増粘剤を使用した場合の増粘力
の点からpH調整剤などにより7.0〜9.0に調整さ
れたものが望ましい。
【0025】このように構成される本発明の水性サイン
ペン用消去性インキ組成物は、繊維芯又はプラスチック
芯からなるペン先を有する筆記具に内蔵されて使用に供
されることとなる。本発明の水性サインペンからなる筆
記具では、上記本発明の水性サインペン用消去性インキ
組成物が有効にその作用効果を発揮させるために、ペン
先(ペン体)が繊維芯からなるものであっては、5〜5
0デニール、好ましくは、5〜30デニールの繊維を使
用し、かつ、気孔率が30〜90%、好ましくは、50
〜80%から構成されるペン先を用いることが望まし
い。また、プラスチック芯からなるペン先にあっては、
50〜500μm、好ましくは、100〜300μmの
スリット径を有することが望ましい。更に、焼結体から
なるペン先にあっては、その材質にポリエチレンが使用
されることが望ましく、その気孔率が30〜90%、好
ましくは、50〜80%から構成されるペン先を用いる
ことが望ましい。
【0026】本発明の水性サインペンにおいて、上記範
囲のデニール及び気孔率の繊維芯、または上記範囲のス
リット径のプラスチック芯または上記範囲の気孔率の焼
結体からなるペン先であれば、これらのペン先の材質、
製法等は、特に限定されるものではなく、例えば、天然
繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポ
リフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わ
せからなる平行繊維束、フェルト等の繊維束を加工又は
これらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、中継芯又はイン
キ吸蔵体、上記各種のプラスチック材の軸方向にインキ
溝を形成したプラスチック芯、上記各種のプラスチック
粉末などを融結したポーラス体などからなるペン先が挙
げられ、その形態も板状体、繊維集束体、焼結体、発泡
体等任意である。
【0027】使用する繊維芯からなるペン先の具体的な
形状としては、例えば、図1(a)〜(n)に示される
もの外観形状を有するものなどが挙げられる。また、プ
ラスチック芯からなるペン先の具体的な形状としては、
例えば、図2(a)に示す外観形状を有し、該各種のプ
ラスチック材の軸方向に、例えば、図2(b)〜(j)
のインキ溝を形成したものが挙げられる。なお、本発明
のプラスチック芯におけるスリット径は、図(2)に示
すように、インキ溝のインキ流動空間部のスリットパタ
ーンの平均的なスリット幅を意味するものである。本発
明の水性サインペンにおいて、上記5〜50デニールの
範囲外又は上記気孔率30〜90%の範囲外となる繊維
芯で構成されるペン先を有する水性サインペン、また
は、上記気孔率30〜90%の範囲外となる焼結体で構
成されるペン先を有する水性サインペン、並びに、上記
スリット径の範囲外となるプラスチック芯からなるペン
先を有する水性サインペンを用いた場合には、上記構成
となる本発明の水性サインペン用消去性インキ組成物を
使用しても、経時的にペン先で目詰まりが生じやすくな
ったり、また、ペン先の強度が十分でなく、筆記時にペ
ン先が変形したり、バラケてしまったりして、一定の描
線が書くことができなくなり、好ましくないものとな
る。
【0028】本発明における水性サインペンとしては、
上記本発明の水性サインペン用消去性インキ組成物を内
蔵し、上記範囲となるデニール及び気孔率から構成され
る繊維芯、または、上記範囲の気孔率から構成される焼
結体からなるペン先、上記範囲のスリット径のプラスチ
ック芯からなるペン先を有する筆記具であれば、ペン先
以外の構成は特に限定されるものではなく、例えば、図
3〜図6に示される各構造の筆記具(水性サインペン)
が挙げられる。なお、図3〜図6に示されるペン先(ペ
ン芯)は、上記範囲となるデニール及び気孔率から構成
される繊維芯、または、上記範囲となる気孔率から構成
される焼結体からなるペン先、上記範囲のスリット径の
プラスチック芯からなるものである。
【0029】図3に示す筆記具10は、軸体11内に本
発明の水性サインペン用消去性インキ組成物を吸蔵した
インキ吸蔵体12を有し、該インキ吸蔵体12からペン
先13へのインキ導出がペン先13と一体の後部芯体部
14を介して行われるものである。なお、15は尾栓で
あり、16はキャップである。図4(a)及び(b)に
示す筆記具20は、軸体21内に収容されるインキ収容
管22を有し、該インキ収容管22内に本発明の水性サ
インペン用消去性インキ組成物23が収容されており、
該インキ収容管22からペン先(ペン芯)24へのイン
キ導出が筆記時の筆圧でペン先24がノックされると、
ペン先24の後端部に接するゴム部材からなるバルブ2
5のスリット部(図示せず)が開放されてインキ23が
ペン先24に供給される機構となるものである。なお、
図4(a)が保存時(非筆記時)の縦断面図であり、図
4(b)は筆記時の縦断面である。また、26はインキ
追従体(フォロアー)である。上記バルブ25はスリッ
ト部を有するゴム部材で構成したが、筆記時の筆圧でバ
ルブが開放されインキ23をペン先24に供給されるも
のであれば、特にその機構は限定されるものではない。
【0030】図5に示す筆記具30は、本発明の水性サ
インペン用消去性インキ組成物を直接貯溜する軸体とな
るインキタンク部31を有すると共に、インキタンク部
31からペン先32へのインキの導出がスプリング部材
を有するバルブ機構部33を介して直接(又は中継芯を
介して)行われるものである。なお、34はインキ吸蔵
体、35はキャップである。
【0031】図6に示す筆記具40は、軸体41内に本
発明の水性サインペン用消去性インキ組成物を吸蔵した
インキ吸蔵体42を有し、該インキ吸蔵体42からペン
先43へのインキ導出がペン先43と一体の後部芯体部
44を介して行われるものである。なお、45は尾栓で
あり、46はキャップである。
【0032】このように構成される本発明の水性サイン
ペン用消去性インキ組成物が何故消しゴム消去性と筆記
描線の耐擦過性、目詰まり性などに優れている理由とし
ては、以下のように推察される。本発明では、着色剤と
して用いる着色樹脂粒子の粒子径を0.5〜15μmの
範囲に特定したため、インキ組成物中では経時的安定
性、筆記時の感触を損なうことがなく、かつ、紙の繊維
の深部まで入り込むことなく表面付近に留まるので、消
しゴムによって容易に除去することができるものとな
る。また、インキ自身の経時安定性にも優れたものとな
る。更には、粘着性が殆どないものであることから紙面
に対しての残存率が少なく、粘着性を有する従来の着色
剤粒子等と比較して良好な消しゴム消去が可能となるも
のである。また、本発明では、ガラス転移点が0℃未満
である非着色粒子を含有せしめることにより、描線上で
着色樹脂粒子との連続被膜を形成せしめ、更に良好な消
しゴム消去性が得られると共に、非着色粒子が弱い粘着
性を有しているために、耐擦過性が付与されることとな
る。更に、ゲル化剤を含有せしめることにより、経時的
なインキの保存安定性に優れ、かつ、筆記時にはインキ
が紙面の表面上に留まるので消しゴムで容易に除去する
ことができる。従って、本発明の水性サインペン用消去
性インキ組成物では、経時的に安定であり、筆記性能と
消しゴム消去性、耐擦過性に優れ、ペン先の目詰まりも
ない、優れた性能を有する水性サインペン用消去性イン
キ組成物が提供されることとなる。更に、本発明では、
このインキ組成物をアンダーラインやマーキングペンに
用いることで、従来にない新しいタイプの水性サインペ
ンが提供されることとなるものである。また、本発明の
水性サインペンでは、繊維芯からなるペン先にあって
は、5〜50デニールの繊維を使用し、かつ、気孔率が
30〜90%から構成されるペン先を用いることによ
り、または、プラスチック芯からなるペン先にあって
は、50〜500μmのスリット径を有するペン先を用
いることにより、更に、焼結体からなるペン先にあって
は、気孔率が30〜90%から構成されるペン先を用い
ることにより、経時的にもペン先での目詰まりもなく、
本発明の水性サインペン用消去性インキ組成物の所期の
作用効果を最大限に発揮できるものとなる。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により、更
に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定され
るものではない。
【0034】〔実施例1〜10及び比較例1〜5、参考
例1〜3〕下記表1及び表2に示される配合組成により
各水性サインペン用消去性インキ組成物(pH8.0)
を調製した。得られた各実施例、比較例及び参考例の水
性インキ組成物の25℃の条件下におけるEMD型粘度
計で測定した1rpm及び100rpmの粘度を下記方
法により測定した。 (粘度の測定方法)VISCOMETER BE110
R(東機産業社製)により、上記条件下において測定し
た。
【0035】また、得られた各実施例、比較例及び参考
例の各水性サインペン用消去性インキ組成物を下記構成
の繊維芯からなるペン先A〜C又は下記構成のプラスチ
ック芯からなるペン先D〜F、下記構成の焼結体からな
るペン先G、H、並びに、これらの各ペン先を組み込ん
だ図3〜6に示す各筆記具に内蔵せしめて各水性サイン
ペンを作製した。 (ペン先A)15〜20デニールのアクリル繊維のスラ
イバーからなるものであり、図1(c)に示される繊維
芯からなるペン先Aを作製した。このペン先Aは、重量
0.1g、長さ18mm、直径3.8mm、気孔率67
%のものを使用した。 (ペン先B)5〜15デニールのポリエステル繊維のス
ライバーからなるものであり、図1(d)に示される繊
維芯からなるペン先Bを作製した。このペン先Bは、重
量0.12g、長さ20mm、直径4mm、気孔率70
%のものを使用した。 (ペン先C)1〜3デニールのアクリル繊維のスライバ
ーからなるものであり、図1(c)に示される繊維芯か
らなるペン先Cを作製した。このペン先Cは、重量0.
1g、長さ18mm、直径3.8mm、気孔率25%の
ものを使用した。
【0036】(ペン先D)図2(a)及び(h)に示さ
れる形状のポリアセタール樹脂より構成されるプラスチ
ック芯からなるペン先Dを作製した。このペン先Dは、
重量0.1g、長さ20mm、直径1.0mm、スリッ
ト径150〜500μmのものを使用した。 (ペン先E)図2(a)及び(f)に示される形状のポ
リアセタール樹脂より構成されるプラスチック芯からな
るペン先Eを作製した。このペン先Eは、重量0.1
g、長さ20mm、直径1.0mm、スリット径150
〜500μmのものを使用した。 (ペン先F)図2(a)及び(f)に示される形状のポ
リアセタール樹脂より構成されるプラスチック芯からな
るペン先Fを作製した。このペン先Fは、重量0.1
g、長さ18mm、直径1.0mm、スリット径10〜
40μmのものを使用した。 (ペン先G)図1(d)に示される形状のポリエチレン
焼結体より構成されるペン先Gを作製した。このペン先
Gは、重量0.1g、長さ20mm、直径4.0mm、
気孔率70%のものを使用した。 (ペン先H)図1(d)に示される形状のポリエチレン
焼結体より構成されるペン先Hを作製した。このペン先
Hは、重量0.1g、長さ20mm、直径4.0mm、
気孔率20%のものを使用した。
【0037】得られた各水性サインペンを用いて下記各
評価方法により、消しゴム消去性、指による耐擦過性、
インキの経時安定性、書き出しのカスレ、ペン先の目詰
まり性、40℃・1カ月(1M)放置の描線消去性、描
線濃度、描線品位について評価した。これらの結果を下
記表1及び表2に示す。
【0038】(1) 消しゴム消去性の評価方法 各ペン体をISO規格に準拠した筆記用紙に、直径約2
cmの円を螺旋状に筆記し、1分経過後に、その描線を
消しゴム(三菱鉛筆社製、EP−60)にて消去した。
この試験は、25℃、60%RHの環境下で行い、下記
の基準で評価した。 評価基準: ◎:消しゴムにより筆記した描線が綺麗に消去される。 ○:上記◎に較べ描線が若干残る部分がある。 △:上記◎に較べ描線が残る部分がある。 △△:消しゴムにより筆記した描線はやや消去されるが
大部分消去されないで残る。 ×:消しゴムにより筆記した描線は消去されない。
【0039】(2) 指による耐擦過性の評価方法 各ペン体をISO規格に準拠した筆記用紙に、直径約2
cmの円を螺旋状に20個筆記し、1分経過後に、その
描線を指で軽く5回擦過した。この試験は、25℃、6
0%RHの環境下で行い、下記の基準で評価した。 評価基準: ◎:指による描線を擦過しても、消えず耐擦過性が良好
である。 ○:上記◎に較べやや劣る。 △:上記◎に較べ劣る。 △△:指による描線を擦過すると、ほぼ消える。 ×:指による描線を擦過すると、全て消える。
【0040】(3) インキの経時安定性の評価方法 得られた各インキを15mlのガラス製蓋付き瓶に充填
し、密封した後に、50℃の条件下で1ヶ月保存した。
また、夫々のインキについて、分離の状態を目視で確認
し、初期と経時経過後の粘度値も上記条件と同様に測定
を行い、下記の基準で評価した。 評価基準: ◎:分離、凝集は発生していない。1rpm、100r
pmの粘度値が初期と比較して±5%以内インキの経時
安定性が良好。 ○:分離、凝集は発生していない。1rpm、100r
pmの粘度値が初期と比較して±10%以内インキの経
時安定性が良好。 △:分離、凝集は発生していない。1rpm、100r
pmの粘度値が初期と比較して±15%以内インキの経
時安定性が良好。 △△:やや分離または凝集 ×:分離又は凝集
【0041】(4) 書き出しのカスレの評価方法 各ペン体を25℃、60%RHの環境下において、キャ
ップを外した状態で水平に3分間放置した後、ISO規
格に準拠した筆記用紙に筆記し、下記の基準で評価し
た。 評価基準: ◎:書き出しのカスレもなく良好。 ○:ややカスレがある。 △:1cm以内のカスレがある。 △△:3cm以内のカスレがある。 ×:3cm以上のカスレがある。
【0042】(5) ペン先の目詰まり性の評価方法 各ペン体を25℃、60%RHの環境下において、キャ
ップを外した状態でISO規格に準拠した筆記用紙上に
25cmずつの直線を連続筆記し、ペン先の目詰まりを
インキ消費率で評価、具体的には、下記評価基準で評価
した。なお、インキ消費率は、(インキ消費量/インキ
充填量)×100で求めた。 評価基準: ◎:90以上〜100% ○:70以上〜90%未満 △:50以上〜70%未満 △△:30以上〜50%未満 ×:30%未満
【0043】(6) 40℃、1ヶ月放置の描線消去性の評
価方法 各ペン体をISO規格に準拠した筆記用紙に、直径約2
cmの円を螺旋状に20個筆記し、得られた描線を40
℃、55%RHの条件下に保存し、1ヶ月経過後、その
描線を消しゴム(三菱鉛筆社製、EP−60)にて消去
し、下記の基準で評価した。 評価基準: ◎:40℃、1ヶ月放置後でも消しゴムにより描線は綺
麗に消去される。 ○:上記◎に較べ描線が若干残る部分がある。 △:上記◎に較べ描線が残る部分がある。 △△:消しゴムにより筆記した描線はやや消去されるが
大部分消去されないで残る。 ×:消しゴムにより筆記した描線は消去されない。
【0044】(7) 描線濃度の評価方法 各ペン体をISO規格に準拠した筆記用紙に、直径約2
cmの円を螺旋状に20個筆記し、下記の基準で評価し
た。 評価基準: ◎:描線の濃度良好。 ○:やや薄い。 △:◎の7割程度の濃度。 △△:薄い ×:かなり薄い。
【0045】(8) 描線品位の評価方法 各ペン体をISO規格に準拠した筆記用紙に、直径約5
cmの円を螺旋状に直線距離にして約100M筆記し、
下記の基準で評価した。(筆記条件:筆記速度;4.5
m/分、筆記角度;60°、筆記荷重:100g) 評価基準: ◎:良好。 ○:カスレ等の発生が5ヶ所以内。 △:カスレ等の発生が10ヶ所以内。 △△:カスレ等の発生が15ヶ所以内。 ×:カスレ等の発生が5ヶ所を越える。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】上記表1中の*1〜*10等は、下記のと
おりである。 *1:ラブコロール220(MD)ブラック(黒色、ア
クリル粒子、平均粒子径:8.5μm、構造:密実、形
状:球状、大日精化社製) *2:ラブコロール060(3M)ブルー(青色、アク
リル粒子、平均粒子径:3μm、構造:密実、形状:球
状、大日精化社製) *3:エポカラーFP112蛍光(桃色、ベンゾグアナ
ミン粒子、平均粒径:3μm、構造:密実、形状:球
状、日本触媒社製) *4:エポカラーFP117蛍光(黄色、平均粒径:3
μm、構造:密実、形状:球状、日本触媒社製) *5:ラブコロール020(IWA)ブラック(黒色、
平均粒径:38μm、構造:密実、形状:球状) *6:Nipol LX110(スチレン−ブタジエン
粒子、平均粒子径:0.08μm、ガラス転移点:−4
7℃、構造:密実、形状:球状、日本ゼオン社製) *7:Nipol 1571(アクリロニトリル−ブタ
ジエン粒子、平均粒子0.12μm、ガラス転移点−8
℃、構造:密実、形状:球状、日本ゼオン社製) *8:プライマルP−310(アクリル−酢酸ビニル共
重合体粒子、平均粒子径0.3μm、ガラス転移点44
℃、構造:密実、形状:球状、ローム&ハース社製) *9:ケルザンRD(三昌社製) *10:ハイビスワコー#105(和光純薬工業社製) レオロジーモディファイヤー:プライマル−BM5(ロ
ーム&ハース社製) 防腐剤:プロキセルCRL(ゼネカ社製) 劣化防止剤:アンテージW−300(川口化学社製)
【0049】上記表1の結果から明らかなように、本発
明の範囲となる実施例1〜10は、本発明の範囲外とな
る比較例1〜5に較べて、消しゴム消去性、指による耐
擦過性及びインキの経時安定性に優れ、書き出しのカス
レ及びペン先の目詰まりもなく、40℃・1カ月放置後
の描線消去性に優れ、並びに、描線濃度、描線品位の全
ての性能を満足することができる優れたものであること
が判明した。比較例を個別的にみると、比較例1は非着
色粒子を含有しない場合であり、比較例2及び3は着色
樹脂粒子の平均粒子径が範囲外となる場合、比較例4及
び5は非着色粒子のガラス転移温度が範囲外となる場
合、また、参考例1〜3は、本発明範囲となる実施例
1、5及び7の水性サインペン用消去性インキ組成物を
夫々内蔵したものであっても、1〜3デニールの繊維を
使用し、かつ、気孔率が30〜90%の範囲から外れる
繊維芯、または、50〜500μmの範囲外となるスリ
ット径を有するプラスチック芯、並びに、気孔率が30
〜90%の範囲から外れる焼結体からなるペン先を備え
た水性サインペンでは、インキの流出性が悪化し、ペン
体の保存時にインキのペン芯からの直流が発生したり、
十分な性能が得られないことが判った。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、経時的に安定であり、
筆記性能と消しゴム消去性、耐擦過性に優れると共に、
ペン先での目詰まりもない水性サインペン用消去性イン
キ組成物及びそれを内蔵した水性サインペンが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(n)は、夫々本発明の水性サインペ
ンに用いられる繊維芯からなるペン先の外観形状を示す
側面図である。
【図2】(a)は、本発明の水性サインペンに用いられ
るプラスチックからなるペン先の外観形状を示す側面図
であり、(b)〜(j)は、プラスチック芯の内部構造
となるインキ溝の各形態を横断面態様で示す断面図であ
る。
【図3】本発明の水性サインペンの実施形態の一例を示
す縦断面図である。
【図4】本発明の水性サインペンの実施形態の他例を示
す縦断面図であり、(a)は保存時(非筆記時)の縦断
面図、(b)は筆記時の縦断面図である。
【図5】本発明の水性サインペンの実施形態の他例を示
す縦断面図である。
【図6】本発明の水性サインペンの実施形態の他例を示
す縦断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 隆雄 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社群馬研究開発センター内 (72)発明者 神谷 俊史 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社群馬研究開発センター内 Fターム(参考) 2C350 GA04 HA15 NA19 NC02 NC20 NC28 NC29 NC30 4J039 AB01 AD09 AE03 AE04 BE01 BE02 BE23 CA06 GA26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が0.5〜15μmである着
    色樹脂粒子と、平均粒子径が0.05〜10μmであ
    り、かつ、ガラス転移点が0℃未満である非着色粒子
    と、ゲル化剤とを少なくとも含有することを特徴とする
    水性サインペン用消去性インキ組成物。
  2. 【請求項2】 ゲル化剤がアルカリ増粘型増粘剤、天然
    多糖類又はその誘導体から選ばれる少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項1記載の水性サインペン用消
    去性インキ組成物。
  3. 【請求項3】 インキ組成物全量に対して、前記着色樹
    脂粒子が1〜30重量%、前記非着色粒子が1〜30重
    量%、ゲル化剤が0.001〜3重量%含有することを
    特徴とする請求項1又は2記載の水性サインペン用消去
    性インキ組成物。
  4. 【請求項4】 25℃の条件下においてEMD型粘度計
    で測定した1rpmの粘度値が、50〜1000mPa
    ・sの範囲にある請求項1〜3の何れか一つに記載の水
    性サインペン用消去性インキ組成物。
  5. 【請求項5】 25℃の条件下においてEMD型粘度計
    で測定した100rpmの粘度値が、3〜300mPa
    ・sの範囲にある請求項1〜4の何れか一つに記載の水
    性サインペン用消去性インキ組成物。
  6. 【請求項6】 繊維芯からなるペン先を有する筆記具で
    あって、該筆記具は請求項1〜5の何れか一つに記載の
    水性サインペン用消去性インキ組成物を内蔵すると共
    に、上記ペン先は、5〜50デニールの繊維を使用し、
    かつ、気孔率が30〜90%から構成されることを特徴
    とする水性サインペン。
  7. 【請求項7】 プラスチック芯からなるペン先を有する
    筆記具であって、該筆記具は請求項1〜5の何れか一つ
    に記載の水性サインペン用消去性インキ組成物を内蔵す
    ると共に、上記ペン先は、50〜500μmのスリット
    径を有することを特徴とする水性サインペン。
  8. 【請求項8】 焼結体からなるペン先を有する筆記具で
    あって、該筆記具は請求項1〜5の何れか一つに記載の
    水性サインペン用消去性インキ組成物を内蔵すると共
    に、上記ペン先は、気孔率が30〜90%であることを
    特徴とする水性サインペン。
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