JP2003268223A - 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品 - Google Patents
樹脂組成物ならびにそれからなる成形品Info
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Abstract
性に優れた樹脂組成物とそれからなる成形品を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 ポリ乳酸樹脂、ポリアセタール樹脂およ
び離型剤を含有してなる樹脂組成物、樹脂組成物中のポ
リ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂とが相溶化しているこ
とを特徴とする前記樹脂組成物、前記離型剤が、高級脂
肪酸、高級脂肪酸金属塩、オキシ脂肪酸、脂肪酸エステ
ル、パラフィン、低分子量ポリオレフィン、脂肪族アミ
ド、アルキレンビス脂肪酸アミドの少なくとも一つであ
ることを特徴とする前記樹脂組成物およびそれからなる
成形品。
Description
性、耐熱性および表面特性に優れた樹脂組成物、および
この樹脂組成物からなる成形品に関するものである。
溶融成形可能であることから、実用上優れた生分解性ポ
リマーとして期待されている。しかしながら、ポリ乳酸
樹脂は成形性、耐熱性に課題があった。例えばポリ乳酸
樹脂を射出成形する場合には、長い成形サイクル時間や
成形後の熱処理を必要とすることが必要であった。ま
た、高温で使用した場合、変形が大きいなどの実用的に
大きな問題があった。また、ポリ乳酸樹脂は成形時、特
にポリ乳酸樹脂のガラス転移温度付近またはそれ以上の
型温度で成形した場合、離型性が悪く、安定に成形がで
きないという問題があった。また、得られた成形品の表
面特性特に表面硬度が低く、傷がつきやすいという問題
があった。
用いる技術については、ポリマーアロイとして広く知ら
れており、このポリマーアロイは個々のポリマーの欠点
を改良する目的で広く利用されている。しかしながら、
2種以上のポリマーを混合した場合、多くはポリマー同
士の分散性が悪く、ペレットや成形品の形状に加工でき
なかったり、劣った特性を示す傾向となる。
晶相を形成する場合があって、この種のものは、一般に
相溶性または混和性のポリマーアロイとして知られてお
り、優れた特性を示すことが期待されているが、その例
は少ない。
ては、ポリエチレングリコール(例えば、Polyme
r 37(26),5849−5857(1996))
や、ポリメチルメタクリレート(例えば、Polyme
r 39(26),6891−6897(1998))
が知られているが、これらのポリマーを混合した場合に
は、ポリ乳酸樹脂の強度や結晶性が大きく低下するとい
う問題があった。
セタールに生分解性を付与する目的で、特定量の脂肪族
ポリエステルと微量のホルムアルデヒドを含有させた樹
脂組成物が開示され、その中で脂肪族ポリエステルの1
例として、種々の脂肪族ポリエステルとともにポリ乳酸
の使用例が開示されている。しかしながら、同公報記載
の発明は、特にポリアセタール樹脂を比較的多く含む組
成物におけるポリアセタール樹脂の生分解性の付与を主
目的としているため、通常の用途でポリアセタール樹脂
の特性を生かした組成物を得ようとする場合、耐久性が
乏しく、実用上好ましくなく、また、上記に記載したポ
リ乳酸樹脂の成形性、表面特性などの課題を解決できる
ものではない。なお、同公報においてポリ乳酸は、他の
脂肪族ポリエステルと同等に取り扱われ、ポリアセター
ルとの相溶性に関し、何ら特別な認識はなされていな
い。
来技術における問題点を解決をするものである。すなわ
ち、本発明は、成形性、機械特性、耐熱性および表面特
性に優れた樹脂組成物、およびそれからなる成形品を提
供することを課題とする。
題を解決するために鋭意検討した結果、ポリ乳酸樹脂、
ポリアセタール樹脂および離型剤を必須成分として含有
した樹脂組成物が、目的とする優れた特性を有すること
を見い出し、本発明に到達した。
アセタール樹脂および離型剤を含有してなることを特徴
とする樹脂組成物を提供するものである。
リ乳酸樹脂およびポリアセタール樹脂の合計を100重
量部としたときに、ポリ乳酸樹脂の配合量が99重量部
以下50重量部以上であること、ポリ乳酸樹脂およびポ
リアセタール樹脂の合計を100重量部としたときに、
ポリ乳酸樹脂の配合量が99重量部以下60重量部以上
であること、ポリ乳酸樹脂およびポリアセタール樹脂の
合計を100重量部としたときに、安定剤の配合量が3
重量部以下0.01重量部以上であること、樹脂組成物
中のポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂とが相溶化して
いること、ポリアセタール樹脂が、ポリアセタールコポ
リマーであること、離型剤が、脂肪酸、脂肪酸金属塩、
オキシ脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸部分鹸化エステ
ル、パラフィン、低分子量ポリオレフィン、脂肪族アミ
ド、アルキレンビス脂肪酸アミドの少なくとも一種であ
ること、離型剤が、モンタン酸エステル、モンタン酸部
分鹸化エステル、ポリエチレンワックス、エルカ酸アミ
ド、エチレンビスステアリルアミドから選ばれた少なく
とも一種であること、が好ましい条件として挙げられ、
これらの条件を適用した場合には一層優れた効果の取得
を期待することができる。
物からなることを特徴とする。
する。
−乳酸および/またはD−乳酸を主たる構成成分とする
ポリマーであるが、乳酸以外の他の共重合成分を含んで
いてもよい。他の共重合成分としては、エチレングリコ
ール、ブロピレングリコール、ブタンジオール、ヘプタ
ンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ノ
ナンジオ−ル、デカンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノ−ル、ネオペンチルグリコール、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ビスフェノ−ルA、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポ
リテトラメチレングリコールなどのグリコール化合物、
シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ド
デカンジオン酸、マロン酸、グルタル酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフ
ェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,4´
−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニウムイソ
フタル酸などのジカルボン酸、グリコール酸、ヒドロキ
シプロピオン酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、
ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシ安息香酸などのヒド
ロキシカルボン酸、およびカプロラクトン、バレロラク
トン、プロピオラクトン、ウンデカラクトン、1,5−
オキセパン−2−オンなどのラクトン類を挙げることが
できる。このような共重合成分としては、全単量体成分
中通常30モル%以下の含有量とするのが好ましく、1
0モル%以下であることが好ましい。
の相溶性の点から、乳酸成分の光学純度が高いポリ乳酸
樹脂を用いることが好ましい。すなわち、ポリ乳酸樹脂
の総乳酸成分のうち、L体が70%以上含まれるかある
いはD体が70%以上含まれることが好ましく、L体が
80%以上含まれるかあるいはD体が80%以上含まれ
ることが特に好ましく、L体が90%以上含まれるかあ
るいはD体が90%以上含まれることがさらに好まし
く、L体が95%以上含まれるかあるいはD体が95%
以上含まれることがさらに好ましく、L体が98%以上
含まれるかあるいはD体が98%以上含まれることがさ
らに好ましい。
ては、実質的に成形加工が可能であれば、特に制限され
るものではないが、重量平均分子量としては、通常1万
以上、好ましくは4万以上、さらに8万以上であること
が望ましい。ここでいう重量平均分子量とは、ゲルパー
ミテーションクロマトグラフィーで測定したポリメチル
メタクリレート(PMMA)換算の分子量をいう。
のではないが、120℃以上であることが好ましく、さ
らに150℃以上であることが好ましい。
公知の重合方法を用いることができ、乳酸からの直接重
合法、およびラクチドを介する開環重合法などを挙げる
ことができる。
は、オキシメチレン単位を主たる繰り返し単位とするポ
リマーであり、ホルムアルデヒドもしくはトリオキサン
を主原料として、重合反応によって得られる、いわゆる
ポリアセタールホモポリマーであっても、主としてオキ
シメチレン単位からなり、主鎖中に2〜8個の隣接する
炭素原子を有するオキシアルキレン単位を15重量%以
下含有するいわゆるポリアセタールコポリマーのいずれ
であってもよく、また他の構成単位を含有するコポリマ
ー、すなわち、ブロックコポリマー、ターポリマー、架
橋ポリマーのいずれであってもよく、これらは一種また
は2種以上で用いることができるが、熱安定性の観点か
らポリアセタールコポリマーであることが好ましい。
方法は特に制限はなく、公知の方法により製造できる。
ポリアセタールホモポリマーの代表的な製造方法の例と
しては、高純度のホルムアルデヒドを有機アミン、有機
あるいは無機の錫化合物、金属水酸化物のような塩基性
重合触媒を含有する有機溶媒中に導入して重合し、重合
体を濾別した後、無水酢酸中、酢酸ナトリウムの存在下
で加熱してポリマー末端をアセチル化して製造する方法
などが挙げられる。
の製造方法としては、高純度のトリオキサンおよびエチ
レンオキシドや1,3−ジオキソランなどの共重合成分
をシクロヘキサンのような有機溶媒中に導入し、三弗化
ホウ素ジエチルエーテル錯体のようなルイス酸触媒を用
いてカチオン重合した後、触媒の失活と末端基の安定化
を行うことにより製造する方法、あるいは溶媒を全く使
用せずに、セルフクリーニング型攪拌機の中へトリオキ
サン、共重合成分および触媒を導入して塊状重合した
後、さらに不安定末端を分解除去して製造する方法など
が挙げられる。
使用できる程度のものであれば特に制限はないが、AS
TMD1238法によるメルトフローレート(MFR)
が測定可能であり、MFRが1.0〜50g/10分の
範囲のものが好ましく、1.5〜35g/10分のもの
であることが特に好ましい。
安定剤や発生ガス捕捉剤を含有しているものが好まし
い。
れることにより組成物の耐久性や相溶性を損なうなど、
組成物自体の特性に強い影響を与える可能性の高いホル
ムアルデヒドは添加しないことが好ましく、ポリアセタ
ール樹脂自体がその性質上、含有する量を考慮してもポ
リアセタール樹脂に対する含有量として、多くとも50
0ppm未満にとどめておくのが好ましく、250pp
m以下にとどめておくのがより好ましく、100ppm
以下にとどめておくのがさらに好ましく、含有しないこ
とがより好ましい。
可塑性樹脂の離型剤に用いられるものを用いることがで
きる。具体的には、脂肪酸、脂肪酸金属塩、オキシ脂肪
酸、脂肪酸エステル、脂肪族部分鹸化エステル、パラフ
ィン、低分子量ポリオレフィン、脂肪酸アミド、アルキ
レンビス脂肪酸アミド、脂肪族ケトン、脂肪酸低級アル
コールエステル、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪
酸ポリグリコールエステル、変成シリコーンなどを挙げ
ることができる。
好ましく、具体的には、オレイン酸、ラウリン酸、ステ
アリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸、アラキ
ドン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸およびこれらの混
合物などが挙げられる。脂肪酸金属塩としては、炭素数
6〜40の脂肪酸のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土
類金属塩が好ましく、具体的にはステアリン酸カルシウ
ム、モンタン酸ナトリウム、モンタン酸カルシウムなど
が挙げられる。オキシ脂肪酸としては1,2−オキシス
テアリン酸などが挙げられ、脂肪酸エステルとしては、
ステアリン酸エステル、オレイン酸エステル、リノール
酸エステル、リノレン酸エステル、アジピン酸エステ
ル、ベヘン酸エステル、アラキジン酸エステル、モンタ
ン酸エステル、イソステアリン酸エステル、重合酸のエ
ステル、脂肪族部分鹸化エステルとしてはモンタン酸部
分鹸化エステルなどが挙げられる。パラフィンとして
は、炭素数18以上のものが好ましく、流動パラフィ
ン、天然パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、
ペトロラタムなどが挙げられ、低分子量ポリオレフィン
としては例えば分子量5000以下のものが好ましく、
具体的にはポリエチレンワックス、マレイン酸変性ポリ
エチレンワックス、酸化タイプポリエチレンワックス、
塩素化ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス
などが挙げられ、脂肪酸アミドとしては、炭素数6以上
のものが好ましく、具体的にはオレイン酸アミド、エル
カ酸アミド、ベヘン酸アミドなどが挙げられ、アルキレ
ンビス脂肪酸アミドとしては、 炭素数6以上のものが
好ましく、具体的にはメチレンビスステアリルアミド、
エチレンビスステアリルアミド、N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)ステアリルアミンなどが挙げられ、脂
肪族ケトンとしては、高級脂肪族ケトンなどが挙げら
れ、脂肪酸低級アルコールエステルとしては、 炭素数
6以上のものが好ましく、エチルステアレートブチルス
テアレート、エチルベヘネート、ライスワックスなどが
挙げられ、脂肪酸多価アルコールエステルとしては、グ
リセリンモノステアレート、ペンタエリスリトールモノ
ステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレー
ト、ペンタエリスリトールアジピン酸ステアレート、ジ
ペンタエリスリトールアジピン酸ステアリン酸、ソルビ
タンモノベヘネートなどが挙げられ、脂肪酸ポリグリコ
ールエステルとしては、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステルやポリプロピレングリコール脂肪酸エスエルが
挙げられ、変成シリコーンとしては、チルスチリル変性
シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、高級脂肪酸
アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸含有シリコー
ン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、メタクリル変
性シリコーン、フッ素変性シリコーンなどを挙げること
ができる。
シ脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸部分鹸化エステル、
パラフィン、低分子量ポリオレフィン、脂肪族アミド、
アルキレンビス脂肪酸アミドを好ましく用いることがで
きる。
酸部分鹸化エステル、ポリエチレンワックス、酸化ポリ
エチレンワックス、ソルビタン脂肪酸エステル、エルカ
酸アミド、エチレンビスステアリルアミドが好ましく、
特にモンタン酸エステル、モンタン酸部分鹸化エステ
ル、ポリエチレンワックス、エルカ酸アミド、エチレン
ビスステアリルアミドが好ましい。
いてもよいし、2種類以上を組み合せて用いてもよい。
よびポリアセタール樹脂の合計100重量部に対して、
3重量部以下0.01重量部以上が好ましく、2重量部
以下0.03重量部以上がさらに好ましい。
セタールおよび離型剤を配合することにより、成形性、
機械特性、耐熱性および表面特性に優れた組成物が得ら
れることを特徴とするが、ポリ乳酸樹脂とポリアセター
ル樹脂との配合組成によって特に効果を奏する特性が異
なる。ポリ乳酸樹脂およびポリアセタール樹脂の合計を
100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂99重量部以
下50重量部以上、特にポリ乳酸樹脂99重量部以下6
0重量部以上を配合してなる樹脂組成物においては、ポ
リ乳酸樹脂の特性を改良する点で有用であり、この樹脂
組成物は成形性、耐熱性、表面特性の改良に特に効果が
ある。また、この樹脂組成物においては、ポリ乳酸樹脂
が有する特性を生かして、生分解性を伴ってもかまわな
い。
樹脂の合計を100重量部としたときに、ポリアセター
ル樹脂99重量部以下50重量部超を配合してなる樹脂
組成物においては、ポリアセタール樹脂の特性を改良す
ることが可能であり、特に実用レベルでフィルムや繊維
に加工することが可能になるなど加工性の改良に効果が
ある。
酸樹脂とポリアセタール樹脂とは、相溶化している。こ
こでいう「相溶化」とは、分子レベルで非晶相内に均一
相を形成することを説明するために用いられる。つま
り、配合物の一方または両方が結晶相および非晶相の両
方を形成する場合、相溶化した状態とは、非晶相が分子
レベルで混合している状態を意味する。
法で行うことができる。相溶性について判断する最も一
般的な方法は、ガラス転移温度で判断する方法である。
相溶性配合物中では、ガラス転移温度が各々単独のもの
より変化し、多くの場合、単一のガラス転移温度を示
す。ガラス転移温度の測定方法としては、差動走査熱量
計(DSC)で測定する方法、および動的粘弾性試験に
より測定する方法のいずれも用いることができる。
晶性であるために、ポリアセタール樹脂の含有量が多い
場合には、ガラス転移温度が不明確になるという問題が
ある。この場合の相溶性の判断としては、ポリアセター
ル樹脂の結晶化温度を用いることができる。すなわち、
ポリアセタール樹脂がそれ自体よりも結晶化速度の遅い
樹脂と相溶性配合物を形成した場合には、ポリアセター
ル樹脂の結晶化速度が単体の場合よりも低下するからで
ある。したがって、この結晶化速度の低下を、DSCで
測定した降温時の結晶化温度で判断することができる。
セタール樹脂、離型剤の3者を併用することで、ポリ乳
酸樹脂と離型剤を併用する以上に、成形性、表面特性が
大きく向上する。この原因としては、ポリ乳酸樹脂とポ
リアセタール樹脂が相溶化している非晶層に、離型剤が
含有されることで、離型剤の効果やポリアセタール樹脂
の効果が特異的に高まっているものと考えられる。
的を損なわない範囲で強化材(ガラス繊維、炭素繊維、
天然繊維、有機繊維、セラミックスファイバー、セラミ
ックビーズ、アスベスト、ワラステナイト、タルク、ク
レー、マイカ、セリサイト、ゼオライト、ベントナイ
ト、モンモリロナイト、ドロマイト、カオリン、微粉ケ
イ酸、長石粉、チタン酸カリウム、シラスバルーン、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化
カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、ケイ酸ア
ルミニウム、酸化ケイ素、石膏、ノバキュライト、ドー
ソナイトおよび白土など)、滑剤、難燃剤、染料および
顔料を含む着色剤、核化剤および可塑剤(ポリエステル
系可塑剤、グリセリン系可塑剤、多価カルボン酸エステ
ル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリアルキレン
グリコール系可塑剤およびエポキシ系可塑剤)などを添
加することができる。
明の目的を損なわない範囲で、他の熱可塑性樹脂(例え
ばポリエチレン、ポリプロピレンなどの分子量1万以上
のポリオレフィン、ポリアミド、アクリル樹脂、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケト
ン樹脂、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレン
オキサイド、ポリイミド、ポリエーテルイミドなど)お
よび熱硬化性樹脂(例えばフェノール樹脂、メラミン樹
脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂
など)および軟質熱可塑性樹脂(例えばエチレン/グリ
シジルメタクリレート共重合体、エチレン/プロピレン
ターポリマー、エチレン/ブテン−1共重合体などの軟
質ポリオレフィン系ポリマー、各種コアシュル型エラス
トマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラス
トマーなど)などの少なくとも一種以上をさらに添加す
ることができる。
されるものではないが、例えばポリ乳酸樹脂、ポリアセ
タール樹脂、離型剤および必要に応じてその他の添加剤
を予めブレンドした後、融点以上において、1軸または
2軸押出機で、均一に溶融混練する方法や、溶液中で混
合した後に溶媒を除く方法などが好ましく用いられる。
また、予めポリ乳酸樹脂、ポリアセタール樹脂、または
ポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂の配合物に離型剤を
高含量で含有させたマスターバッチを予め製造し、これ
を成形加工時に添加する方法を用いることもできる。
組成物であり、射出成形や押出成形などの方法によっ
て、各種成形品に加工し利用することができる。
形品としては、射出成形品、押出成形品、ブロー成形
品、フィルム、シート、ボトルおよび繊維などが挙げら
れ、未延伸フィルム・シート、一軸延伸フィルム、二軸
延伸フィルム、ラミネートフィルム、発泡シートなどの
各種フィルム・シート、および未延伸糸、延伸糸、超延
伸糸など各種繊維として、いずれも好適に利用すること
ができる。また、これらの成形品は、電気・電子部品、
建築土木部材、自動車部品、農業資材、包装材料、衣料
および日用品など各種用途に利用することができる。
説明するが、これらは本発明を限定するものではない。 [実施例1〜8、比較例1〜7]D体の含有量が2%で
あり、溶媒にヘキサフルオロイソプロパノールを用いて
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定したP
MMA換算の重量平均分子量が17万であるポリL乳酸
樹脂、ASTMD1238法に準じて190℃で測定し
たメルトインデックス値が27g/10分であり融点が
170℃であり、ホルムアルデヒド含有量が50ppm
であるポリアセタールコポリマー(東レ株式会社製アミ
ラスS731)、および表1に示した各種離型剤を、表
1に示した割合で混合し、30mm径の2軸押出機で、
温度210℃、回転数150rpmの条件で溶融混練を
行い、樹脂組成物を得た。
内容を示すものである。
ト社製“リコワックス”E) A−2:モンタン酸部分鹸化エステル(クラリアント社
製“リコワックス”OP) A−3:酸化タイプポリエチレンワックス(三井化学製
“ハイワックス”320P) A−4:エルカ酸アミド(日本油脂社製“アルフロー”
P10) A−5:エチレンビスステアリルアミド(日本油脂社製
“アルフロー”H−50T) また、ポリアセタール樹脂のホルムアルデヒド含有量は
以下の方法で測定した。
フルオロイソプロパノール10mlに入れ、溶解させ
た。この溶液に以下に示したアセチルアセトン溶液を1
0mlを入れ、混合した。
のろ液を80℃で10分間熱処理した。その後、UVス
ペクトルメーターを用いてポリアセタール樹脂中に含ま
れているホルムアルデヒド含有量を求めた。
g)、組成物中のポリアセタール樹脂の降温時の結晶化
温度(Tc)を、差動走査熱量計(DSC)を用い、昇
降温速度20℃/分で測定した。なお、使用したポリア
セタール単独の降温時の結晶化温度は140℃であっ
た。
度210℃、金型温度60℃で射出成形によりASTM
1号の引張試験片を成形した。このとき、成形品やスプ
ルーが金型に残らずに何回連続で成形できるかを求め、
成形性を評価した。
い、ASTM法D638に準じて引張試験を行った。ま
た、上記で得られた引張試験片を用い、JIS K54
01に準拠して鉛筆硬度を測定した。また、上記引張試
験片を140℃の熱風オーブン中で1時間熱処理した後
の試験片の変形を目視で観察した。これらの結果を表1
に併せて示す。
ポリ乳酸樹脂単独、ポリ乳酸樹脂に離型剤のみを添加し
たものに比較して、優れた成形性を示しており、また、
硬度、機械特性、耐熱性にも優れることがわかる。
成形性、機械特性、耐熱性、表面特性に優れていること
がわかる。
物は、成形性、機械特性、耐熱性、表面特性に優れてお
り、この樹脂組成物から得られる成形品は、上記の特性
を生かして、電気・電子部品、建築土木部材、自動車部
品、農業資材、包装材料、衣料および日用品など各種用
途に利用することができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 ポリ乳酸樹脂、ポリアセタール樹脂およ
び離型剤を含有してなることを特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記ポリ乳酸樹脂およびポリアセタール
樹脂の合計を100重量部としたときに、前記ポリ乳酸
樹脂の配合量が99重量部以下50重量部以上であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記ポリ乳酸樹脂およびポリアセタール
樹脂の合計を100重量部としたときに、前記ポリ乳酸
樹脂の配合量が99重量部以下60重量部以上であるこ
とを特徴とする請求項2に記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記ポリ乳酸樹脂およびポリアセタール
樹脂の合計を100重量部としたときに、離型剤の配合
量が3重量部以下0.01重量部以上であることを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成
物。 - 【請求項5】 樹脂組成物中のポリ乳酸樹脂とポリアセ
タール樹脂とが相溶化していることを特徴とする請求項
1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記ポリアセタール樹脂が、ポリアセタ
ールコポリマーであることを特徴とする請求項1〜5の
いずれか1項に記載の樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記離型剤が、脂肪酸、脂肪酸金属塩、
オキシ脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸部分鹸化エステ
ル、パラフィン、低分子量ポリオレフィン、脂肪族アミ
ド、アルキレンビス脂肪酸アミドの少なくとも一つであ
ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
の樹脂組成物。 - 【請求項8】 前記離型剤が、モンタン酸エステル、モ
ンタン酸部分鹸化エステル、ポリエチレンワックス、エ
ルカ酸アミド、エチレンビスステアリルアミドから選ば
れた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜
7に記載の樹脂組成物。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の樹
脂組成物からなることを特徴とする成形品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002077801A JP4082052B2 (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002077801A JP4082052B2 (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品 |
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