JP2003267967A - フラバン誘導体、皮膚線維芽細胞増殖促進剤および皮膚外用剤 - Google Patents

フラバン誘導体、皮膚線維芽細胞増殖促進剤および皮膚外用剤

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JP2003267967A JP2002068302A JP2002068302A JP2003267967A JP 2003267967 A JP2003267967 A JP 2003267967A JP 2002068302 A JP2002068302 A JP 2002068302A JP 2002068302 A JP2002068302 A JP 2002068302A JP 2003267967 A JP2003267967 A JP 2003267967A
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Mitsuo Kawai
充夫 河合
Akihiro Tada
明弘 多田
Takayuki Katagiri
崇行 片桐
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌荒れに対して本質的に対処し、皮膚機能の
修復を促進する手段を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表される構造を有す
る化合物またはその塩を皮膚外用剤に含有させる。 【化1】 一般式(I) (式中R1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ独立に炭素
数1〜4のアルキル基を表し、Rは水素原子、炭素数1
〜4のアシル基または糖残基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規フラバン誘導
体、該フラバン誘導体を有効成分とする皮膚線維芽細胞
増殖促進剤及び該フラバン誘導体を含有する皮膚外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高ストレス社会に於いては、過負
荷のストレスは体調のいろいろな面に作用し、例えば皮
膚であれば肌荒れなどの好ましくない状況を作り出す。
この様な肌荒れに対しては、従来に於いては、油性成分
の皮膚上への塗布により、肌荒れによって減じた皮膚バ
リア機能を補完し、散逸水分量を抑制する等の対処療法
が行われてきたが、肌荒れになった皮膚の修復を促進す
るような手だては知られていなかった。
【0003】又、イヌラボシン(2’−ヒドロキシ−
2,4,4,7,4’−ペンタメチルフラバン;ラセミ
体)は優れたメラニン産生を有し、美白の目的で皮膚外
用剤に含有させることは既に知られているが、これらを
光学異性体同士に分割することは行われておらず、従っ
て、光学活性体の物性や効能などについては全く知られ
ていなかった。また、上記光学活性体を皮膚外用剤など
に含有させることも全く知られていなかった。更に、イ
ヌラボシン或いはイヌラボシンを構成する2種の光学活
性体について、線維芽細胞への作用は全く知られていな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、肌荒れに対して本質的に対処
し、皮膚機能の修復を促進する手段を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者らは、肌荒れに対して本質的に対処し、皮膚機
能の修復を促進する手段を求めて、鋭意研究努力を重ね
た結果、下記一般式(I)で表される構造を有する化合
物やその塩が皮膚線維芽細胞の増殖を促進する作用に優
れていることを見出した。また、本発明者らはこのよう
な物質を含む皮膚外用剤を肌荒れを起こした皮膚に投与
することにより、肌荒れにより損なわれた皮膚を素早く
修復し、皮膚機能を速やかに回復できることを見出し、
発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す
技術に関するものである。
【0006】(1)下記一般式(I)で表される構造を
有する化合物またはその塩。
【0007】
【化3】 一般式(I) (式中R1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ独立に炭素
数1〜4のアルキル基を表し、Rは水素原子、炭素数1
〜4のアシル基または糖残基を表す。) (2)(+)の旋光性を有することを特徴とする(1)
の化合物またはその塩。
【0008】(3)(1)または(2)の化合物および
/またはその塩を有効成分とする皮膚線維芽細胞増殖促
進剤。
【0009】(4)(3)の皮膚線維芽細胞増殖促進剤
を含有する皮膚外用剤。
【0010】(5)美肌用の化粧料であることを特徴と
する(4)の皮膚外用剤。
【0011】(6)下記一般式(I)で表される構造を
有する化合物および/またはその塩を含有する皮膚外用
剤。
【0012】
【化4】 一般式(I) (式中R1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ独立に炭素
数1〜4のアルキル基を表し、Rは水素原子、炭素数1
〜4のアシル基または糖残基を表す。) (7)前記一般式(I)で表される化合物および/また
はその塩が(+)の旋光性を有することを特徴とする
(6)の皮膚外用剤。
【0013】(8)化粧料であることを特徴とする
(6)または(7)の皮膚外用剤。
【0014】(9)美肌用に用いられることを特徴とす
る(6)〜(8)のいずれかの皮膚外用剤。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
説明する。 (1)本発明の化合物 本発明の化合物は、下記一般式(I)で表される構造を
有するものである。
【0016】
【化5】 一般式(I) (式中R1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ独立に炭素
数1〜4のアルキル基を表し、Rは水素原子、炭素数1
〜4のアシル基又は糖残基を表す。) 一般式(I)において、R1、R2、R3、R4、R5はそ
れぞれ独立に、炭素数1〜4のアルキル基を表す。かか
るアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、1−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピ
ル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル
基などを好ましく例示できる。これらの内、特に好まし
いものはメチル基である。特に好ましい形態は、R1
2、R3、R4及びR5の全てがメチル基のペンタメチル
体である。
【0017】又、式中Rは炭素数1〜4のアシル基又は
糖残基を表す。アシル基としては、アセチル基、プロピ
オニル基、ブタノイル基などが好ましく例示でき、糖残
基としては、グルコース残基、ラムノース残基、アラビ
ノース残基を好ましく例示できる。これらの中ではアセ
チル基とグルコシル基が特に好ましい。
【0018】本発明の化合物は、何れも(+)の旋光性
を有すること特徴とする。本発明の化合物が有する構造
は、この(+)の旋光性から、近似構造を有する公知の
化合物との比較により推定されるものである。即ち、本
発明の化合物を特定する物性としては、旋光性が優先さ
れる。本発明の化合物、その光学異性体及びラセミ体に
おいて、NMR等の機器分析値に差異は認められない。
【0019】上記一般式(I)で表される構造を有する
化合物のうち、(+)−2’−ヒドロキシ−2,4,
4,7,4’−ペンタメチルフラバン(化合物1)、
(+)−2’−アセトキシ−2,4,4,7,4’−ペ
ンタメチルフラバン(化合物2)及び(+)−2’−グ
ルコシルオキシ−2,4,4,7,4’−ペンタメチル
フラバン(化合物3)を好ましく例示できる。
【0020】また、本発明は上記一般式(I)で表され
る化合物の塩をも含む。このような塩としては、Rで表
される基が水素原子の場合に於いて、ナトリウム塩やカ
リウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、バリウ
ム塩或いはマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;
アンモニウム塩、トリエチルアミン塩やトリエタノール
アミン塩などの有機アミン塩;リジン塩やアルギニン塩
などの塩基性アミノ酸塩を好ましく例示できる。
【0021】本発明の化合物は既に知られているイヌラ
ボシン(ラセミ体)を製造し、これをキラルカラムを用
いて光学分割することにより製造することができる。ラ
セミ体の製造法としては、SvadkvskayaらのKhim. Geter
otsik. Soedin., Sb. (1970), 191-5に記載された方法
に従って行えば良く、具体的には、m−クレゾールとア
セトンとを熱縮合させることによって製造することがで
きる。
【0022】上記式(1)で表される構造を有する化合
物またはその塩はNMR(核磁気共鳴スペクトル)およ
び旋光度によって特定される。
【0023】(2)本発明の皮膚線維芽細胞増殖促進剤 本発明の皮膚線維芽細胞増殖促進剤は、上記一般式
(I)で表される構造を有する本発明の化合物および/
またはその塩を有効成分とすることを特徴とする。上記
一般式(I)で表される構造を有する化合物およびその
塩は皮膚線維芽細胞に対して増殖を促進する作用を有
し、肌荒れの皮膚に於いて、皮膚の形態を速やかに回復
させる作用を有する。このような作用は、一般式(I)
においてR4で表される基と置換基を有するフェニル基
が結合した2位の炭素の不斉構造が逆の(−)体や
(+)体と(−)体の等量混合物であるラセミ体には認
められない。
【0024】(3)本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、上記一般式(I)で表される構
造を有する本発明の化合物及び/又はその塩を含有する
ことを特徴とする。本発明の皮膚外用剤に含有される、
一般式(I)で表される構造を有する化合物及び/又は
その塩は唯一種であってもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いるものであってもよい。
【0025】本発明の皮膚外用剤において、一般式
(I)で表される構造を有する化合物及び/又はその塩
の好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で
0.01〜10質量%であり、更に好ましくは0.05
〜5質量%である。これは少なすぎると効果を発揮しな
い場合があり、多すぎると効果が頭打ちになる場合があ
り、いたずらに処方の自由度を制限する場合があるから
である。
【0026】本発明の皮膚外用剤は、皮膚に外用で投与
されるものであれば特段の限定無く使用することがで
き、化粧料や皮膚外用医薬組成物などの使用形態が好ま
しく例示できる。特に好ましい形態は、本発明の化合物
の皮膚線維芽細胞増殖促進作用という特質から、化粧料
に適用することである。
【0027】本発明の皮膚外用剤の剤形としては、通常
化粧料や皮膚外用医薬で知られている形態であれば特段
の限定は無く、例えば化粧水、ローション、乳液、クリ
ーム、パック料、洗顔料などの基礎化粧料、アンダーメ
ークアップ、コントロールカラーなどのメークアップ化
粧料、日焼け止め化粧料、軟膏剤等が好ましく例示でき
る。
【0028】上記剤形化を行うには、本発明の一般式
(I)で表される構造を有する化合物及び/又はその塩
を製剤化の為の任意成分とともに、常法に従って処理す
れば良い。任意成分としては、例えば、ワセリンやマイ
クロクリスタリンワックス等の炭化水素類;ホホバ油や
セチルイソオクタネート等のエステル類;オリーブ油等
のトリグリセライド類;オクタデシルアルコールやオレ
イルアルコール等の高級アルコール類;グリセリンや
1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、
イソプレングリコール、ジプロピレングリコール等の多
価アルコール類;非イオン界面活性剤;アニオン界面活
性剤;カチオン界面活性剤;両性界面活性剤;エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤;防腐剤;紫外線吸収剤;
抗酸化剤類等が例示できる。
【0029】このようにして得られた本発明の皮膚外用
剤は、肌荒れなどの損傷部位を有する皮膚に投与する
と、上記皮膚の損傷部位を速やかに修復するように働き
かける作用に優れる。このため、本発明の皮膚外用剤
は、美肌用の外用剤(特に化粧料)に好適に用いられる
が、この用途に限定されるものではない。なお、本発明
における「美肌用の皮膚外用剤または化粧料」とは、肌
荒れなどの皮膚の損傷部位を修復する機能を有する皮膚
外用剤または化粧料を示す。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がこれらの実施例にのみ
限定されないことは言うまでもない。
【0031】<実施例1>次の方法に従って、本発明の
化合物である、(+)−2’−ヒドロキシ−2,4,
4,7,4’−ペンタメチルフラバン(化合物1)を製
造した。即ち、12gのm−クレゾールを100mlの
良く脱水したアセトンに溶かし、冷却下飽和するまで塩
化水素ガスをバブリングした。これを24時間静置し、
室温に戻して反応を止めた。得られた混合物を再び冷却
し、それに少量のエーテルを加え、その後20%水酸化
ナトリウム水溶液を少量加えて溶かし、一晩攪拌した。
反応混合物を希塩酸で中和し、エーテル抽出を行い、エ
ーテル層を得た。エーテル層は濃縮した後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し2’−ヒドロキシ−
2,4,4,7,4’−ペンタメチルフラバン(ラセミ
体)を2.9g得た。このラセミ体をダイセル株式会社
製キラルカラム(CHIRALCEL OJ、20mm
×50cm、移動相;n−ヘキサン:2−プロパノール
=7:3)で精製し、化合物1を1.1g得た。得られ
た化合物1の旋光度は(+)286.0であった。得ら
れた化合物1をダイセル株式会社製キラルカラム(CH
IRALCEL OJ、4.6×150mm、移動相;
n−ヘキサン:2−プロパノール=7:3)で分析した
ところ、ワンピークであり、光学分割されたことが確か
められた。
【0032】<実施例2>実施例1で得られた化合物1
を0.5g秤取り、6mlのピリジンと4mlの無水酢
酸の混液を加え、24時間攪拌した。反応物を氷水に注
ぎ、エーテル抽出した後、カラムクロマトグラフィーで
精製し、エタノールから再結晶して化合物2を0.1g
得た。この化合物2は赤外吸収スペクトルにおいて17
50cm-1に吸収を確認するとともに、1H−NMRに
て2.21にアセチル基の吸収を認めた。
【0033】<実施例3>ヒト皮膚線維芽細胞を用いて
化合物1の皮膚線維芽細胞増殖促進作用を調べた。ヒト
皮膚線維芽細胞を48穴のプレートに1.5×104
/ウェルの濃度で10%FBS加DMEM培地に播種し
24時間前培養を行った。次に培地を0.3%FBS加
DMEM培地に置換し48時間培養を行った。
【0034】各種濃度の検体をジメチルスルホキサイド
に溶解させて加えた。ジメチルスルホキサイドの最終濃
度は0.1%とした。コントロール群はジメチルスルホ
キサイドのみを加えた。検体としては化合物1を用い、
比較として2’−ヒドロキシ−2,4,4,7,4’−
ペンタメチルフラバン(ラセミ体)を用いた。この条件
下で24時間培養を行った。トリチウムでラベルしたチ
ミジンを2μCi/ml加え、5時間培養した。その後
培養液を捨てて、リン酸緩衝生理食塩水で2回洗った
後、細胞を溶解させて放射活性を測定し、チミジンの取
り込み量を求めた。各検体のチミジン取り込み量をコン
トロールのチミジン取り込み量で除して100を乗し増
殖促進率とした。
【0035】結果を表1に示す。本発明の化合物である
化合物1は優れた皮膚線維芽細胞増殖促進作用を有して
いることが判る。
【0036】
【表1】 <実施例4>化合物2についても実施例3と同様の検討
を行ったところ、10-4Mの濃度で124%の増殖促進
を観察した。
【0037】<実施例5>下記処方に従って、本発明の
皮膚外用剤である化粧料(乳液)を作製した。即ち、
イ、ロ、ハの成分を秤取り、イを良く混合して一様に分
散させ、これを攪拌して成分を溶かしたロに加えて良く
攪拌し、これに攪拌下ハを徐々に加えて中和し、本発明
のゲル状の化粧料1を得た。
【0038】得られた化粧料1について、肌荒れに悩む
人を対象に1群20名で使用テストを行った。使用テス
トは検体を朝晩2回28日連日使用してもらい、その最
後の使用の7日後に、肌荒れの改善実感がどの程度であ
るかをアンケートで聞いた。実感の程度はスコア5:著
しい改善、スコア4:明確な改善、スコア3:やや改
善、スコア2:不変、スコア1:悪化の基準であった。
結果を表2に示す。 (イ) カルボキシビニルポリマー(シンタレンK) 0.5質量部 グリセリン 30 質量部 キサンタンガム 0.1質量部 1,3−ブタンジオール 10 質量部 POE(60)硬化ヒマシ油 0.1質量部 メチルパラベン 0.2質量部 化合物1 0.1質量部 (ロ) 水 28.5質量部 (ハ) 水酸化カリウム 0.5質量部 水 30 質量部 <比較例1>実施例5において、化合物1をラセミ体に
変えた以外は上記実施例5と同様の処方により比較化粧
料1を作製した。得られた比較化粧料1について、実施
例5と同様の方法を用いて使用テストを行った。結果を
表2に示す。
【0039】実施例1および比較例1より本発明の化粧
料は肌荒れ改善作用に優れることが判る。
【0040】
【表2】 <実施例6>次に示す処方に従って、本発明の皮膚外用
剤であるクリームを製造した。即ち、イの成分を良く混
練りし、ロの成分を加えて希釈し、70℃に加熱した。
これに予め70℃に加温して於いたハを徐々に加え乳化
し、攪拌冷却して本発明の皮膚外用剤であるクリーム1
を得た。このクリーム1について10名のパネラーによ
る実施例5と同じデザインの使用テストを行った。その
結果、スコア5が4名、スコア4が4名、スコア3が2
名であり、優れた美肌作用が確認された。 (イ) 1,3−ブタンジオール 7 質量部 グリセリン 5 質量部 マルチトール 5 質量部 1,2−ペンタンジオール 3 質量部 ブチルパラベン 0.1質量部 トリグリセリンジイソステアレート 5 質量部 化合物1 0.5質量部 (ロ) 軽質イソパラフィン 10 質量部 シクロメチコン 20 質量部 (ハ) 水 44.4質量部 <実施例7>次に示す処方に従って、本発明の皮膚外用
剤であるクリームを製造した。即ち、イの成分を良く混
練りし、ロの成分を加えて希釈し、70℃に加熱した。
これに予め70℃に加温して於いたハを徐々に加え乳化
し、攪拌冷却し本発明の皮膚外用剤であるクリーム2を
得た。このクリーム2について10名のパネラーによる
実施例5と同じデザインの使用テストを行った。その結
果、スコア5が2名、スコア4が4名、スコア3が4名
であり、優れた美肌作用が確認された。
【0041】(イ) 1,3−ブタンジオール 7 質量部 グリセリン 5 質量部 マルチトール 5 質量部 1,2−ペンタンジオール 3 質量部 ブチルパラベン 0.1質量部 トリグリセリンジイソステアレート 5 質量部 化合物2 0.5質量部 (ロ) 軽質イソパラフィン 10 質量部 シクロメチコン 20 質量部 (ハ) 水 44.4質量部
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、肌荒れに対して本質的
に対処し、皮膚機能の修復を促進する手段を提供するこ
とができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月28日(2003.3.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【表2】 <実施例6>次に示す処方に従って、本発明の皮膚外用
剤であるクリームを製造した。即ち、イの成分を良く混
練りし、ロの成分を加えて希釈し、70℃に加熱した。
これに予め70℃に加温しておいたハを徐々に加え乳化
し、攪拌冷却して本発明の皮膚外用剤であるクリーム1
を得た。このクリーム1について10名のパネラーによ
る実施例5と同じデザインの使用テストを行った。その
結果、スコア5が4名、スコア4が4名、スコア3が2
名であり、優れた美肌作用が確認された。 (イ) 1,3−ブタンジオール 7 質量部 グリセリン 5 質量部 マルチトール 5 質量部 1,2−ペンタンジオール 3 質量部 ブチルパラベン 0.1質量部 トリグリセリンジイソステアレート 5 質量部 化合物1 0.5質量部 (ロ) 軽質イソパラフィン 10 質量部 シクロメチコン 20 質量部 (ハ) 水 44.4質量部 <実施例7>次に示す処方に従って、本発明の皮膚外用
剤であるクリームを製造した。即ち、イの成分を良く混
練りし、ロの成分を加えて希釈し、70℃に加熱した。
これに予め70℃に加温しておいたハを徐々に加え乳化
し、攪拌冷却し本発明の皮膚外用剤であるクリーム2を
得た。このクリーム2について10名のパネラーによる
実施例5と同じデザインの使用テストを行った。その結
果、スコア5が2名、スコア4が4名、スコア3が4名
であり、優れた美肌作用が確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61P 17/00 43/00 107 43/00 107 // C07M 7:00 C07M 7:00 (72)発明者 片桐 崇行 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560番地 ポ ーラ化成工業株式会社戸塚研究所内 Fターム(参考) 4C062 FF56 FF62 4C083 AB032 AB052 AC022 AC112 AC122 AC422 AC432 AC442 AC482 AC841 AC842 AD092 AD172 AD352 CC02 CC05 DD31 EE06 EE07 EE12 EE13 4C086 AA01 AA02 AA03 BA08 MA01 MA04 NA14 ZA89 ZB22 ZC03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される構造を有す
    る化合物またはその塩。 【化1】 一般式(I) (式中R1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ独立に炭素
    数1〜4のアルキル基を表し、Rは水素原子、炭素数1
    〜4のアシル基または糖残基を表す。)
  2. 【請求項2】 (+)の旋光性を有することを特徴とす
    る請求項1記載の化合物またはその塩。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の化合物および/
    またはその塩を有効成分とする皮膚線維芽細胞増殖促進
    剤。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の皮膚線維芽細胞増殖促進
    剤を含有する皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 美肌用の化粧料であることを特徴とする
    請求項4記載の皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 下記一般式(I)で表される構造を有す
    る化合物および/またはその塩を含有する皮膚外用剤。 【化2】 一般式(I) (式中R1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ独立に炭素
    数1〜4のアルキル基を表し、Rは水素原子、炭素数1
    〜4のアシル基または糖残基を表す。)
  7. 【請求項7】 前記一般式(I)で表される化合物およ
    び/またはその塩が(+)の旋光性を有することを特徴
    とする請求項6記載の皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】 化粧料であることを特徴とする請求項6
    または7記載の皮膚外用剤。
  9. 【請求項9】 美肌用に用いられることを特徴とする請
    求項6〜8のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
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