JP2003267746A - ガラス繊維製造方法および同製造装置 - Google Patents

ガラス繊維製造方法および同製造装置

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JP2003267746A JP2002072396A JP2002072396A JP2003267746A JP 2003267746 A JP2003267746 A JP 2003267746A JP 2002072396 A JP2002072396 A JP 2002072396A JP 2002072396 A JP2002072396 A JP 2002072396A JP 2003267746 A JP2003267746 A JP 2003267746A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転体の寿命を延長化し、回転体単位当りの生
産量を向上させるため回転体周壁部の孔を増大し、生産
コストの上昇を抑え、各種ガラス繊維製品に要求される
繊維長、繊維綿質、繊維集綿分布等の特性を有する良質
のガラス繊維を製造できる製造方法および製造装置を提
供すること。 【解決手段】周壁部の孔群の間に円周方向および/又は
軸心方向に孔無し部を設け、火炎流周縁に同方向に気体
吐出流を設け、更に鋭角方向に圧縮気体吐出流を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心法によるガラ
ス繊維の製造方法および同装置製造装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】遠心法によるガラス繊維の製造方法と製
造装置としては、米国特許第4689061号、及び特
開平5−213625号が知られている。米国特許第4
689061号公報に開示されているものは、回転体周
壁部垂直方向に、複数の孔を設けない穴無し部を円周方
向に配置し、孔よりの吐出繊維同士の干渉をしない部分
として形成することで、繊維の引張強度を増加させるも
のである。
【0003】また、特開平5−213625号公報に開
示されているものは、高温気体引伸を伴う内部遠心放射
によるガラスまたは他の熱可塑性材料からの繊維形成方
法および装置であって、改良された送風リングにより遠
心機周縁面のオリフィスの最下列を少し過ぎた位置で一
緒になる、独立した冷たい分岐噴射流を形成し、これに
より該周縁面の高さよりも上で冷い気体の層を形成し、
従来に比べて均質な優れた機械的性質を有する繊維を提
供するものである。
【0004】しかしながら、米国特許第4689061
号に開示された方法では、繊維同士の干渉をしないため
に部分的に穴無し部を形成したものであり、回転体の寿
命を延長する手段としていることは開示されていない。
また、繊維同士の絡まり(タフト)を生じないために回
転体周壁部に孔無し列を形成しているが、例えば、グラ
スウール低密度品のように圧縮復元率が高い製品におい
ては、むしろ繊維同士の絡まりを若干有するほうが、繊
維によるスプリング効果により圧縮復元率は向上する。
また、開示方法では穴無し部は周壁部円周方向のみであ
り、回転体であるため、むしろ垂直方向での繊維の絡ま
りは生じていると思われる。また開示方法では、回転体
単位当たりの生産量を上げるためには回転体周壁部孔を
垂直及び/または円周方向に多数設置しなければなら
ず、繊維長、繊維綿質、繊維集綿分布等を制御する場合
には別に多大な装置を設置し、操業操作に熟練性を有し
なければならず、設備費、ランニングコスト等が増加し
てしまう。また、回転体周壁部の孔を多数配置するよう
な場合、より生産量の増加を行うには回転体形状の大型
化や孔配置間隔を狭くする等が必要になり、回転体の使
用経時変化等による回転体形状の変形量がより増大して
しまう。
【0005】また、特開平5−213625号公報に開
示された方法では、遠心機より延伸された繊維が送風リ
ングからの噴出流に衝突するまでに繊維は繊維長、繊維
綿質等を調整するだけのガラス粘性を有せず、噴射流が
衝突する時にはかなりガラス繊維化が進み、高圧空気等
の使用量が多くないと繊維を切断等行うことは困難とな
ってしまう。また、噴射孔の穴径、穴ピッチ等を改善し
ているが、高圧空気を使用しており、ランニングコスト
の増加及び噴射孔のメンテナンス等が必要であり、ま
た、環状高圧送風リングは構造が難しく、製作費用が増
加してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術の現状
に鑑み、本発明は、回転体の寿命を延長化し、回転体単
位当たりの生産量を向上せしめるため、回転体周壁に穿
孔する孔を垂直及び/又は円周方向に多くして繊維生産
を増大でき、生産コストの上昇を抑えることを可能なら
しめ、しかも各種ガラス繊維製品に要求される繊維長、
繊維綿質、繊維集綿分布等の特性を有する良質のガラス
繊維を連続的に紡糸できる製造方法及び製造装置の提供
を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、遠心法により中空円筒状回転
体内の溶融ガラスを、該回転体を加熱しつつ高速回転さ
せ、遠心力の作用で周壁部の孔から吐出させてガラス繊
維を製造するガラス繊維製造方法において、中空円筒状
回転体周壁部の回転軸心方向及び/又は円周方向に、多
数の孔列に孔無し部を設けて穿孔し、該孔から溶融ガラ
スを吐出させ、一次線条を形成し、該一次線条を、前記
中空円筒状回転体の周壁外周域で、回転軸心方向と略平
行方向下方へ噴出する火炎流中に導入させて二次繊維に
細繊化し、該二次繊維を含む火炎流の周縁の進行方向に
対して、略平行方向に、前記火炎流の円周方向に連続し
て又は間隔を置いて環状に開口される気体吐出口から気
体を噴出させ、前記二次繊維の繊維長、繊維綿質及び/
又は繊維集綿状態を調整するとともに、前記二次繊維を
含む火炎流の進行方向に対して鋭角方向から圧縮気体を
噴出させて二次繊維に衝突させるという構成とした。
【0008】請求項2の発明では、気体吐出口を、中空
円筒状回転体周壁部外周面から少なくとも15〜30m
m離れた位置で、前記周壁部の多数の孔のうち最上段の
孔の位置から回転軸心方向に少なくとも2〜8mm上方
の位置に開口させるという構成を請求項1の発明に付加
した。
【0009】請求項3の発明では、溶融ガラス供給装置
と、周壁部に多数のガラス吐出の孔を有し高速回転する
中空円筒状回転体とよりなるガラス繊維製造装置におい
て、前記中空円筒状回転体の周壁部の回転軸心方向及び
/又は円周方向に、ガラス繊維の一次線条形成用の多数
の孔が孔無し部を存して穿孔されており、前記中空円筒
状回転体の周壁部上縁外周域に、該回転体と同心円状
で、かつ回転軸心方向と略平行方向下方へ開口する火炎
流吐出用の複数の火炎吐出口を有する環状の延伸バーナ
が配設されているとともに、該延伸バーナの外周に、前
記回転体の周壁部外周上縁と同心円状で、かつ回転軸心
方向に対して、略平行方向下方に環状に、連続して、又
は間隔を置いて開口される二次繊維形成用の気体吐出口
を有する気体吐出リングが配設され、かつ回転軸心方向
下方の火炎流進行方向と鋭角方向へ開口する圧縮気体吐
出口を有する圧縮気体吹出しノズルが配設されていると
いう構成とした。
【0010】請求項4の発明では、圧縮気体吐出口が、
気体吐出口から噴出する気体噴出流と接触しない位置
で、火炎流進行方向と鋭角方向へ圧縮気体噴出可能な位
置に設けられているという構成を請求項3の発明に付加
した。
【0011】請求項5の発明では、周壁部に穿孔される
多数の孔の位置に、円周方向孔無し部が1列以上設けら
れ及び/又は回転軸心方向孔無し部が2列以上設けら
れ、多数の孔の群が分割して穿孔形成されているという
構成を請求項3または請求項4の発明に付加した。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、図1に示す製
造装置の実施例に示すごとく、遠心法により中空円筒状
回転体1内の溶融ガラスB1を、該回転体1を加熱しつ
つ高速回転させ、遠心力の作用で周壁部2の孔3Aから
吐出させてガラス繊維を製造するガラス繊維製造方法で
ある。
【0013】中空円筒状回転体1の周壁部2には、図1
ないし図5に示すごとく、多数の孔3A、3Aを穿孔す
る間に、回転軸心方向(矢印V方向)に孔無し部3C、
3Cの列を設けたり、円周方向(矢印C方向)に孔無し
部3B、3Bの列を設けたり、または回転軸心方向の孔
無し部3Cおよび円周方向の孔無し部3Bの双方の列を
設けたりする。
【0014】前記孔3A、3Aから、図6に示すごとく
溶融ガラスB1を吐出させ、一次線条Pを形成し、該一
次線条Pを、前記中空円筒状回転体1の周壁外周域で、
回転軸心方向Vと略平行方向下方へ噴出する火炎流G中
に導入させて二次繊維を細繊化し、該二次繊維を含む火
炎流Gの進行方向に対して、略平行方向に、前記火炎流
Gの周縁の円周方向に連続して又は間隔を置いて環状に
開口される気体吐出口15から気体流Zを噴出させ、前
記二次繊維の繊維長、繊維綿質を調整したり、繊維集綿
状態を調整したり、または前記二次繊維の繊維長、繊維
綿質および繊維集綿状態のいずれをも調整したりする。
【0015】更に、前記二次繊維を含む火炎流Gの進行
方向(図6中、下方向)に対して鋭角方向(角度αの方
向)から圧縮気体流Sを噴出させて二次繊維に衝突させ
る。
【0016】請求項2の発明は、気体吐出口15の開口
位置を、中空円筒状回転体1の周壁部2の外周面から、
少なくとも15〜30mm離れた位置で、かつ前記周壁
部2に穿孔される多数の穴3Aのうち最上段の孔3Aの
位置から回転軸心方向に少なくとも2〜8mm上方の位
置に開口させる。
【0017】図1および図6は請求項3の発明における
製造装置の一実施例を示したものである。次に、これら
図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1におい
て、回転体1の上部には、ガラス溶融炉4とこれに続く
前炉5が配設されており、該前炉5の下側に溶融ガラス
吐出ノズル6が形成され、該溶融ガラス吐出ノズル6か
ら溶融ガラスBが、下方にある回転体1の中空円筒内部
に流下供給されるようになっている。
【0018】図2から図5は、回転体1の周壁部2の部
分拡大側面図であり、請求項3および請求項5に示す前
記周壁部2に穿孔された孔3A群の実施例であって、周
壁部2の円周方向(図中矢印C方向)および回転軸心方
向(矢印V方向)に孔3A、3Aが穿孔されており、孔
が穿孔されていない部分(破線状の部分)である円周方
向孔無し部3B、3Bの列が円周方向に配設され、また
周壁部2の回転軸心方向(図中矢印V方向)に孔3A、
3Aが穿孔されていない部分である軸心方向孔無し部3
C、3Cが配設されているそれぞれ異なる実施例であ
る。
【0019】周壁部2の多数の孔3A群の間に配設され
る孔無し部の列としては、円周方向孔無し部3B、3B
の列のみを配設したものでも、軸心方向孔無し部3C、
3Cの列のみを配設したものでもよく、また、円周方向
孔無し部3B、3Bと軸心方向孔無し部3C、3Cの双
方の列を配設したものでもよい。
【0020】尚、図2では、孔3Aが穿孔されていない
部分が回転体周壁部2の円周方向に孔無し部3Bが1
列、垂直方向(回転軸心方向)に孔無し部3Cが1列示
されているが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。それぞれ複数列設けられていてもよい。
【0021】また、図1、図6に示すごとく、回転体1
は、駆動装置(図示省略)で回動されるベルト7が回転
軸8と連結され、回転体1の高速回転可能とされてお
り、該回転体1の上縁外周に、同心円状に環状の延伸バ
ーナ9が配設されており、該延伸バーナ9の火炎吐出口
10が、回転体1の垂直円筒状の周壁部2の外周面母線
方向(回転軸心方向V)と平行で下側に開口されてお
り、燃焼室11の燃焼排ガスの火炎流Gが前記延伸バー
ナ9から周壁部2の外周面母線方向に沿って略垂直下方
へ噴出するように構成されている。
【0022】また、燃焼室11の下側で、かつ延伸バー
ナ9の火炎吐出口10の外周に、回転体1の周壁部外周
上縁と同心円状で、周壁部2外周面母線方向に対し、略
平行方向下方に環状に、連続し又は間隔を置いて開口さ
れた気体吐出口15を有する気体吐出リング16が配設
されている。
【0023】また、燃焼室11の下側で、かつ延伸バー
ナ9の火炎吐出口10の外周に、回転体1の上縁外周と
同心円状で前記気体吐出口15を有する気体吐出リング
16の下方に複数の圧縮気体吐出ノズル12が配設され
ており、該圧縮気体吐出ノズル12には、回転体1の回
転軸心方向に対し、下方鋭角α方向に開口する圧縮気体
吐出口13が形成されている。尚、符号14は回転体1
の内部を加熱するための加熱バーナである。
【0024】回転体1は、駆動装置によりベルト7を介
して高速回転すると共に、加熱バーナ14で回転体1の
内部が加熱されており、該回転体1の上部に位置するガ
ラス溶融炉4の前炉5の溶融ガラス吐出ノズル6から溶
融ガラスBが回転体1の中空円筒内部に垂下供給され
る。溶融ガラスBは、前炉5の溶融ガラス吐出ノズル6
から先細り状の円錐形状として吐出され、その後綿状と
なって円筒体1の内部へ落下供給される。
【0025】回転体1の内部へ供給された溶融ガラスB
は、回転体1の高速回転力を受け、遠心力によってB1
に示すごとく周壁部2の内周面をせり上がると共に、該
周壁部2に穿孔された複数の孔3A、3Aから該周壁部
2外部へ吐出され、一次繊維線条Pに形成される。
【0026】回転体1の周壁部2に穿孔される孔3Aの
群には、円周方向の孔無し部3Bの列を設けたり、回転
軸心方向の孔無し部3Cの列を設けたり、又は前記孔無
し部3Bおよび3C双方の列を設けたりして、孔3Aの
群を分割する。前記孔無し部3B1列を設ければ、孔3
Aの群は円周方向は上下に2分割され、前記孔無し部3
C2列を設ければ、孔3Aの群は、回転軸心方向に2分
割される。円周方向孔無し部3B、回転軸心方向孔無し
群3Cの配列は適宜に設けることができ、後述する段落
番号0028、段落番号0029に示すごとく、異なる
配列も考えられるが、高速回転する回転体1のダイナミ
ックバランスや周壁部2の強度上の考慮も必要である。
円周方向孔無し部3Bの列を2列並列に設けることも出
来、此の場合円周方向に幅広の帯状の孔無し部帯が形成
される。周壁部2の孔3Aの群の間に円周方向孔無し部
3Bを1列または2列設け、回転方向孔無し部3Cの列
を、円周上に略等間隔に10列程度設けるのも一次線条
Pの分布および周壁部の強度上からも好ましい。
【0027】また、孔3A間の間隔は、周壁の円周方
向、回転軸心方向の何れも従来技術における間隔でもよ
く、周壁部2の単位面積当りの孔密度を大きくし、孔無
し部分に存在すべき孔数の減少を補うこともよい。孔無
し部列の存在により周壁部2の強度が増大するため、生
産量の減少の問題も、或いは孔数を多くするため、周壁
の高さを著しく高くするとか、回転体1の直径を大きく
する等にも問題は全く無く、逆に孔無し部列の存在によ
り、回転体1の熱疲労による直径の膨張を抑制できるた
め、回転体1の周壁部2の高さを高くしたり、回転体1
の直径を大きくする等による生産量の増加を行うには大
変有効であり、ランニングコストの軽減等が十分に行え
る利点を生ずる。
【0028】図3は、孔3Aの別の配列の実施例であっ
て、複数の孔3Aの円周方向の列のうち、軸心方向(V
方向)の3列目、4列目の2列を孔無し部3Bの列とし
た孔3Aの配置例であり、また孔無し部3Cの列を軸心
方向上下に2列配置した実施例である。
【0029】図4は、V字形に軸心方向孔無し部3C、
3Cを配置した孔3Aの別の実施例である。図5は、周
壁部2の外周面に軸心と斜方向に孔無し部3Cを配置し
た実施例である。
【0030】なお、孔無し部3B、3Cの配列は、図2
〜図5に限られたものではなく、その他各種の配列を適
用できるが何れの場合でも、周壁部2の軸心方向と円周
方向いずれかに孔無し部3B、3Cを配設することが必
要である。
【0031】図1、図6に示すごとく、回転体1の周壁
部2の外周には、該回転体1を囲む環状の延伸バーナ9
の火炎吐出口10から周壁部2外周面母線方向と略平行
方向に下方に向け火炎流G噴出され、前記一次線条Pが
火炎流G中に導入され、前記一次線条Pが細繊化されて
二次繊維が形成される。図6は、一次線条Pを火炎流G
中に導入する場合の説明図である。一次線条Pは、火炎
流Gの幅a内の距離を保って導入されるため、該一次線
条Pは火炎流Gの有効な伝熱、引き延ばし作用を充分に
受けて細繊化することができる。
【0032】また、細繊化された二次繊維に、気体吐出
ノズル16の気体吐出口15から噴出される気体流Zを
衝突させて二次繊維の繊維綿質、繊維長を調節し、且つ
圧縮気体吐出ノズル12の圧縮気体吐出口13から噴出
する圧縮気体流Sを衝突させて二次繊維を所定繊維長に
更に切断する。気体吐出ノズル16からの気体流Zは、
気体吐出口15から例えば圧力3000mmH2O以下
程度の圧力で噴出されるが、必ずしもこれに限られたも
のではなく、例えば高圧気体、蒸気のような気体流を適
宜使用してもよい。また、気体噴出速度は220m/s
以下であり、好適には180m/sがよいが、必ずしも
これに限られたものではなくてもよい。このような気体
噴出速度の場合、回転体1から吐出した溶融ガラス繊維
の一次繊維Pに気体吐出口15から噴出される気体流Z
が衝突しても二次繊維化に問題がなく、過剰な繊維の引
き延ばし、冷却によるガラス繊維化を早める等は起らな
い。気体噴出速度が220m/sより速くなると繊維の
引き延ばし、過剰冷却によるガラス繊維化を早め、繊維
切断が困難になる等の問題を生ずる。気体流の噴出角度
は火炎流Gの流れ方向に対して略平行方向が好ましいが
流れ方向に対して±15°以内であれば問題ない。尚、
二次繊維に気体流Zを衝突させて二次繊維の繊維綿質、
繊維長を調節し、その後に圧縮気体流Sを、気体流Zの
衝突後に二次繊維に衝突させて繊維を更に切断する場
合、圧縮気体流Sは、圧縮気体吐出口13から圧力3kg
/cm2程度の高速で噴出される。その際の噴出の角度
(鋭角)αは、火炎流Gの流れ方向に対して15〜30
度程度が好ましい。尚前記両気体流Z、Sの噴射量、噴
射圧力、噴射角度を適宜選択すれば、得られる二次繊維
の繊維綿質、繊維長を自由にコントロールすることがで
き、尚且つ二次繊維をガラス繊維製造装置の集綿コンベ
ア(図示せず)上に集綿する集綿分布の調節にも二次繊
維の落下方向制御を行えるため、好適である。
【0033】しかし、二次繊維と気体流Zとの接触及び
圧縮気体流Sとの衝突に際しては、図6に示すように、
周壁部2の孔3Aから吐出した一次線条Pが火炎流Gに
より細繊化され、ガラス粘性が繊維綿質、繊維長を充分
に調整できる状態で気体吐出口15よりの気体の噴射流
Zと接触しなければならない位置に該気体吐出口15の
孔があること、周壁部2に噴出流によって温度低下を生
じないこと、火炎流Gの温度低下を生じないようにする
こと、また周壁部2の最下端縁Rが圧縮気体の噴射流S
によって温度低下を生じないこと及び前記細繊化に影響
を与えないようにすること等の考慮が必要である。
【0034】図6に示すごとく、気体吐出リング16の
気体吐出口15は火炎流Gの流れ方向に対して略平行方
向に前記火炎流の周縁に、円周方向に連続して又は間隔
を置いて環状に穿孔されるが、請求項4に示すごとく、
好適には気体吐出口15からの気体流Zが圧縮気体吐出
ノズル12よりの圧縮気体流Sに接触しないような位置
に気体吐出口15が穿孔されことが好ましい。気体吐出
口15の孔径は0.5〜4.0mm、孔数は50〜25
0個がよく、好適には孔径1.5〜2.6mm、孔数1
00〜200個が更に好ましい。請求項2に示すごと
く、気体吐出口15の位置は、回転体1の周壁部2の上
段の穴から火炎流Gの上流方向に2〜8mm、好ましく
は5mmの位置で、周壁部2の外周面から15〜30m
m好ましくは20mm離れた位置に配置する。この配置
により、二次繊維の繊維綿質、繊維長、繊維集綿分布を
より容易に制御しうる。前記気体流Z更に圧縮気体流S
に関しては、火炎流G中を通過した一次線条Pが該火炎
流Gにより二次繊維に細繊化され、繊維化直後の硝子の
粘性が繊維の繊維径を細繊化できる程度に保たれた状態
にあり、圧縮気体吐出ノズル12からの圧縮気体噴射流
Sにより二次繊維を所定の状態に冷却することで、繊維
の綿質を自由にコントロールし、柔軟性のある繊維等が
得られる。また所定の状態に冷却するため、繊維の長さ
も圧縮気体吐出口13からの圧縮気体流Sで更に切断で
きる程度に硝子の粘性を有している。また気体吐出ノズ
ル15は火炎流Gの流れ方向に対して略平行方向に配設
されているので、二次繊維の集綿分布を回転体1の回転
軸8の中心近傍に集積でき、または集綿機コンベアー幅
方向に集積させるようにする等も行える。
【0035】圧縮気体吐出ノズル12の数は、回転体1
の直径が400mmの場合、20〜30個が望ましく、
20個より少なくなると繊維長が長くなる方向になり、
また、30個より多い場合は繊維長を短くする顕著な効
果が認められず、逆に圧縮気体の消費量が増大し、コス
トアップになるため好ましくない。また、圧縮気体吐出
口13は、スロット形状とされ、、短辺が0.4〜1.
0mm、長辺が7〜15mmの範囲、好ましくは0.5
mm×10mmのスロットを使用する。スロットの配置
は回転体1の周壁部2から半径方向に35〜60mm、
好ましくは50mm離れた位置がよく、高さ位置は回転
体1の周壁部2の孔3Aの最上段から5〜30mm下、
好ましくは20mm下がよい。
【0036】表1は、低密度品における標準ガラスと硬
質ガラスの本発明による製造法の実施例と従来の繊維の
製造法の製造例とを比較したものである。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、等量製造した場
合、本発明は従来法と比較して生産品の圧縮復元率が大
幅に増加している。また、回転体寿命も標準ガラスで1
5%、硬質ガラスで10%の延長化を行えている。これ
は、従来技術に比べて繊維の調整がより精密に行え、繊
維綿質の向上と繊維長の適正長さにより、製品内繊維分
布の向上、バインダー付着率の向上等によるものであ
る。また、回転体寿命は、回転体を使用した経過時間と
その時の平均繊維径で従来技術と同等となるまでの時間
を比較した。また、平均燃料ガス量は回転体を使用した
経過時間で使用した燃料ガス量の算術平均で示したもの
である。また、平均繊維径は、回転体を使用した経過時
間での繊維径算術平均で示したものである。なお、表1
および後述する表2中、周壁部2に穿設される孔配列お
よび孔無し部の配列については、図9および図10の各
説明図に示す。図9は本発明における孔3A列、円周方
向孔無し部3B列および軸心方向孔無し部3Cの配列説
明図、図10は従来列の孔のみの配列説明図である。
【0039】回転体1の周壁部2に穿孔する孔3A群は
周壁部2の円周方向の孔の列の上段から軸心方向下方向
の3〜10列目に孔無し列を1列以上配設する。これは
回転体1の使用経時変化による膨張を抑制するための補
強とするためである。回転体1は使用時間が経過するに
従い、延伸バーナ9による熱の影響と回転体1の熱バラ
ンスの崩れ、また回転体材料の熱疲労により回転体1の
周壁部2の変形が起こり、それにより延伸バーナ9によ
る一次線条Pを二次繊維化する過程での一次線条Pの流
出バランスが崩れ、二次繊維の繊維径の増大、繊維長の
延長、繊維綿質の悪化を招き、製品の不良化を防止する
ため、回転体の早期交換等を行わなければならない。従
って、好ましくは上段から8列目に孔無し列1列を設け
ることがよりよい。
【0040】表2は、中高密度品における標準ガラスと
硬質ガラスの本発明による繊維の製造方法と従来の繊維
の製造法とを比較したものである。尚、ここに標準ガラ
スとは、図7に示すように、1070℃で約1000ポ
イズの粘度を有する硼酸(B2O3)を含有するガラス
又は無硼酸ガラスであり、また硬質ガラスとは1200
℃で約1000ポイズの粘度を有する硼酸(B2O3)
を含有するガラス又は無硼酸ガラスである。
【0041】
【表2】
【0042】表2からも明らかなように、本発明の方法
と従来の方法で等量製造した場合、本発明の方法では燃
料消費者が少なく、圧縮強度も改善されていることか
ら、中高密度品の要求品質によく合致したガラス繊維が
得られることがわかる。
【0043】請求項5の発明では、段落番号0036な
いし段落番号0042の各項の表1、表2に示す実施例
およびその説明事項により明確に示されている。
【0044】尚、低密度品の場合、良好な圧縮復元性を
確保するためには、繊維長と繊維綿質の関係で繊維長は
長すぎず、繊維綿質は柔軟性を有することが必要であ
る。図8は、本発明によって得られた圧縮復元率を要求
される低密度品の関係図であり、繊維長は長すぎず、繊
維綿質は柔軟であった。また、本発明によって得られた
硬さ・剛性を要求される中高密度品の繊維長と繊維綿質
との関係は、繊維長は短く、繊維綿質は適正な硬さ・剛
性を有している。即ち、本発明によれば、低密度品、中
高密度品等、何れの品種に対しても、要求される製品品
質特性に応じた繊維長と繊維綿質を容易に得ることがで
きる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の製造方法の発明では、回転体
周壁部垂直方向及び/又は円周方向に多数の孔を不連続
に穿孔することで、遠心力によって該複数の孔から一次
線条を吐出させ、周壁部外周で、該一次線条を火炎流に
導入して細繊化された二次繊維を長期にわたり安定して
形成することができ、更に該二次繊維に火炎流に対して
略平行方向から気体を噴出し二次繊維に接触することで
細繊化時の繊維綿質及び繊維長、集綿分布をより効果的
に調節でき、また、その後に火炎流に対して鋭角方向か
ら圧縮気体を噴出し衝突させることで繊維長の所望長さ
の切断ができ低密度品又は中高密度品の如何にかかわら
ず、要求される繊維径、繊維綿質、繊維長等が得られ、
各種品質特性を長期にわたり安定して簡単に得ることが
できる。また、本発明により、ガラス繊維の生産性を向
上できると共に、回転体の寿命の延長化によるコスト削
減と回転体の寿命の延長による繊維径分布の変化が少な
くなることによる延伸バーナのトータル燃料消費量を低
減することができる各種の効果を奏する。
【0046】請求項2の発明では、気体吐出口の位置を
限定することにより、繊維径、繊維綿質、繊維長等の各
種品質特性の特に優れたガラス繊維の製造を達成し得る
効果を奏する。
【0047】請求項3の製造装置の発明では、請求項1
の各種の効果に加えて、回転体周壁部垂直及び/又は円
周方向に、多数の孔を不連続に穿孔することで、回転体
の強度が向上し、そのため回転体の寿命を著しく向上す
る効果を奏し、孔の変形を防止するため、製品が長期に
わたり安定した品質を得られる効果を奏し、また増産を
より促進しうるところの回転体の大型化、周壁部の高さ
の増加等も可能となる効果を奏すると共に、火炎流に対
して略平行方向から気体を噴出し二次繊維に接触するこ
とにより細繊化時の繊維綿質及び繊維長、集綿分布をよ
り効果的に調節でき、またその後に火炎流に対して鋭角
方向から圧縮気体を噴出し、衝突させることにより繊維
長の所望長さの切断を連続工程で行うことができるとい
う各種の効果を奏する。
【0048】また、気体吐出リングによれば、回転体の
孔から吐出した溶融ガラスの一次繊維がガラス繊維化す
る前に、気体吐出口からの気体を、該一次繊維と接触し
うる位置に配設させることができるため、ガラス繊維の
繊維質、繊維長等を所望する状態に自由にコントロール
でき、これにより従来技術では難しかった、低密度から
中高密度品までの要求品質を自由にコントロールできる
ようになるという効果を奏する。
【0049】請求項4の発明では、気体吐出口は、圧縮
気体吐出口からの圧縮気体流と接触しないように穿孔さ
れるので、双方の気体同士の干渉及び/又は接触をする
ことがなくガラス繊維の繊維質、繊維長を自由にコント
ロールすることができるという効果を奏する。
【0050】請求項5の発明では、孔無し部列を設ける
ことにより、延伸バーナからの火炎流による熱または回
転体の遠心力等による変形を抑制する補強となり、回転
体寿命を向上させることができ、また、孔の変形を防止
できるため、同一平均繊維径を長期にわたり安定して得
られることで、延伸バーナの燃料消費量を軽減すること
ができ、長期にわたりガラス繊維の品質保持、生産増
大、コスト軽減の諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項3の各発明の実施の一例
を示す軸心断面立面図である。
【図2】孔および孔無し部の配置を示す実施例の周壁部
の部分拡大側面図である。
【図3】孔および孔無し部の別の配置例を示す周壁部の
部分拡大側面図である。
【図4】孔および孔無し部の異なる配置例を示す周壁部
の部分拡大側面図である。
【図5】孔および孔無し部の更に異なる配置例を示す周
壁部の部分拡大側面図である。
【図6】火炎、気体および圧縮気体それぞれの吐出口の
配置を示す部分拡大断面立面図である。
【図7】ガラス温度−ガラス粘度関係線図である。
【図8】繊維綿質−繊維長の関係説明線図である。
【図9】本発明の孔および孔無し部の配列説明図であ
る。
【図10】従来例の孔のみの配列説明図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 周壁部 3A 孔 3B 円周方向孔無し部 3C 軸心方向孔無し部 6 溶融ガラス吐出ノズル 7 ベルト 8 回転軸 9 延伸バーナ 10 火炎吐出口 11 燃焼室 12 圧縮気体吐出ノズル 13 圧縮気体吐出口 14 加熱バーナ 15 気体吐出口 16 気体吐出リング B、B1 溶融ガラス C 円周方向 G 火炎流 P 一次繊維 S 圧縮気体噴射流 V 軸心方向 Z 気体流 a 火炎流幅 α 鋭角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 能之 福島県郡山市長者3−8−1 パラマウン ト硝子工業株式会社郡山工場内 (72)発明者 伴 裕一 福島県郡山市長者3−8−1 パラマウン ト硝子工業株式会社郡山工場内 Fターム(参考) 4G021 KA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠心法により中空円筒状回転体内の溶融ガ
    ラスを、該回転体を加熱しつつ高速回転させ、遠心力の
    作用で周壁部の孔から吐出させてガラス繊維を製造する
    ガラス繊維製造方法において、中空円筒状回転体周壁部
    の回転軸心方向及び/又は円周方向に、多数の孔列に孔
    無し部を設けて穿孔し、該孔から溶融ガラスを吐出さ
    せ、一次線条を形成し、該一次線条を、前記中空円筒状
    回転体の周壁外周域で、回転軸心方向と略平行方向下方
    へ噴出する火炎流中に導入させて二次繊維に細繊化し、
    該二次繊維を含む火炎流の進行方向に対して、略平行方
    向に、前記火炎流の周縁の円周方向に連続して又は間隔
    を置いて環状に開口される気体吐出口から気体を噴出さ
    せ、前記二次繊維の繊維長、繊維綿質及び/又は繊維集
    綿状態を調整するとともに、前記二次繊維を含む火炎流
    の進行方向に対して鋭角方向から圧縮気体を噴出させて
    二次繊維を衝突させることを特徴とするガラス繊維製造
    方法。
  2. 【請求項2】気体吐出口を、中空筒状回転体周壁部外周
    面から少なくとも15〜30mm離れた位置で、前記周
    壁部の多数の孔のうち最上段の孔の位置から回転軸心方
    向に少なくとも2〜8mm上方の位置に開口させる請求
    項1記載のガラス繊維製造方法。
  3. 【請求項3】溶融ガラス供給装置と、周壁部に多数のガ
    ラス吐出の孔を有し高速回転する中空円筒状回転体とよ
    りなるガラス繊維製造装置において、前記中空円筒回転
    体の周壁部の回転軸心方向及び/又は円周方向に、ガラ
    ス繊維の一次線条形成用の多数の孔が孔無し部を存して
    穿孔されており、前記中空円筒状回転体の周壁部上縁外
    周域に、該回転体と同心円状で、かつ回転軸心方向と略
    平行方向下方へ開口する火炎流吐出用の複数の火炎吐出
    口を有する環状の延伸バーナが配設されているととも
    に、該延伸バーナの外周に、前記回転体の周壁部外周上
    縁と同心円状で、かつ回転軸心方向に対し、略平行方向
    下方に環状に、連続して、又は間隔を置いて開口される
    二次繊維形成用の気体吐出口を有する気体吐出リングが
    配設され、かつ回転軸心方向下方の火炎流進行方向と鋭
    角方向へ開口する圧縮気体吐出口を有する圧縮気体吹出
    しノズルが配設されていることを特徴とするガラス繊維
    製造装置。
  4. 【請求項4】圧縮気体吐出口が、気体吐出口から噴出す
    る気体噴出流と接触しない位置で、火炎流進行方向と鋭
    角方向へ圧縮気体噴出可能な位置に設けられている請求
    項3記載のガラス繊維製造装置。
  5. 【請求項5】周壁部に穿孔される多数の孔の位置に、円
    周方向孔無し部が1列以上設けられ及び/又は回転軸心
    方向孔無し部が2列以上設けられ、多数の孔の群が分割
    して穿孔形成されている請求項3または請求項4記載の
    ガラス繊維製造装置。
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