JP2003267364A - 容器の注口部構造 - Google Patents
容器の注口部構造Info
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Abstract
器の注口部構造を提供する。 【解決手段】金属製の注口部4の口縁に半径方向外方に
張り出す液切りつば部10を設け、 液切りつば部10
を上方に反った湾曲形状とし、液切りつば部10の外径
端10bと注口部4の液切りつば部直下に位置するつば
下筒部41との間に間隙gを設けたことを特徴とする。
Description
保存容器等に適用される注口部に関し、特に液切れをよ
くした注口部の構造に関する。
保存性を考慮して金属容器が用いられている。すなわ
ち、金属製の容器本体に注口部が設けられ、内容物を注
出する際には、液切れをよくするために、注口部に樹脂
製の液切りつば付きキャップを取り付けて使用してい
た。
従来の容器では、注口部に別ピースの液切りつば付きキ
ャップを取り付ける必要があり、手間がかかると共に、
部品点数増大によってコスト高となるという問題があっ
た。
するためになされたもので、その目的とするところは、
金属製の注口部自体に液切れ機能部を有する容器の注口
部構造を提供することにある。
に、本発明にあっては、金属製の注口部の口縁に半径方
向外方に張り出す液切りつば部を設け、 液切りつば部
を上方に反った湾曲形状とし、液切りつば部の外径端と
注口部の液切りつば部直下に位置するつば下筒部との間
に間隙を設けたことを特徴とする。
れる小径の前記つば下筒部と、下部に設けられる大径筒
部と、前記つば下筒部と大径筒部を接続する肩部とを備
え、肩部は小径筒部下端から大径筒部上端に向かって徐
々に大径となる円錐状の傾斜面となっていることを特徴
とする。
る端末処理部が設けられていることを特徴とする。端末
処理部は先端部を丸めたカール部によって構成すること
が好ましい。端末処理部は先端部を折り曲げた折曲部に
よって構成することもできる。
能で、該キャップは液切りつば部頂部に密接する天板部
と、該天板部の周縁から下方に延びるキャップ筒部とを
備え、前記液切りつば部の径は注口部の大径筒部の外径
より小径で、キャップ筒部は注口部の大径筒部に係合す
る構造となっていることを特徴とする。大径筒部外周に
はキャップ嵌合凸部が設けられ、キャップ筒部内周に前
記キャップ嵌合凸部を乗り越えて係合,離脱する係止凸
部が設けられていることが好ましい。また、大径筒部外
周には雄ねじが設けられ、キャップ筒部内周にめねじが
設けられる構成としてもよい。上記液切りつば部は、周
方向に全周的に設けてもよいし、注出方向に部分的に設
けてもよい。
に基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明の実施の
形態1に係る注口部構造が適用された注口部付き容器を
示している。すなわち、この注口部付き容器1は、図2
及び図3に示すように、金属製の容器本体2と、この容
器本体2から上方に突出する金属製の注口部4が設けら
れ、この注口部4の口縁に半径方向外方に張り出す液切
りつば部10が設けられている。図2(A)及び図3は
注口部4を密封した状態を示すもので、注口部4の上端
がアルミシール6によって密閉され、その上にリシール
用のカバーキャップ5が取り付けられ、さらに、カバー
キャップ5外周にフィルム製のキャップシール7が被せ
られている。
21の下端を閉塞する底部22と、胴部21の上端開口
部に巻締される目金部3とを備えている。目金部3は中
央がドーム状に上方に膨らんだ形状で、その頂部に注口
部4が設けられ、周縁部が胴部21上端部に巻締固定さ
れている。注口部4は段付き円筒形状で、上部に設けら
れる小径のつば下筒部41と、下部に設けられ下端が目
金部3に接続される大径筒部42と、つば下筒部41と
大径筒部42を接続するノズル肩部43とを備えてい
る。大径筒部42はつば下筒部41より大径で、ノズル
肩部43はつば下部41下端から大径筒部42上端に向
かって径が拡がる円錐状の傾斜面となっている。また、
大径筒部42の上端部にはキャップ嵌合凸部42aが設
けられ、大径筒部42の下端部にはフィルム状のキャッ
プシール7を止めるキャップシール係止凸部42bが設
けられている。
部に密接する天板部51と、天板部51の周縁から下方
に延びるキャップ筒部52とを備え、液切りつば部10
の径は注口部4の大径筒部42の外径より小径で、キャ
ップ筒部52は注口部4の大径筒部42に係合する構造
となっている。この実施の形態では、キャップ筒部52
内周に前記キャップ嵌合凸部42aを乗り越えて係合,
離脱する係止凸部52aが設けられている。液切りつば
部10は上方に反った湾曲形状で、半径方向中途位置に
頂部10aを有し、頂部10aから外径端および内径端
に向けて下向きに湾曲する外側円弧10mと内側円弧1
0nを有する形状で、この実施の形態では、外側円弧1
0mと内側円弧10nによって半円形状となっている。
端面を保護する端末処理部としての小径カール部10b
が設けられ、端末を丸めて先端面が外部に露出しないよ
うにしている。この液切りつば部10の外径端の小径カ
ール部10bとつば下筒部41との間には環状の間隙g
が設けられ、液切りつば部10はつば下筒部41と離間
している。液切りつば部10の外径は大径筒部42より
も小径で、カバーキャップ5のキャップ筒部52が液切
りつば部10の外径端と干渉しないようになっている。
使用時には、キャップシール7を剥がしてカバーキャッ
プ5を取り外し、アルミシール6を剥離して初期開封
し、必要量注出した後は、カバーキャップ5によってリ
シールする。
(A)に示すように、容器1を傾けて、内容液Oを注出
後、図1(B)に示すように、容器1を引き起こすと、
湾曲した液切りつば部10上面の一部の液D1が容器内
に戻り、残りの液が液滴D2となって液切りつば部10
上面途中または先端で下方に落下する。すなわち、容器
1を傾けた状態では、図1(C)に示すように、液滴D
2は、液切りつば部10と水平線Hとの接点xと、液切
りつば部10と垂直線Vとの接点yとの間の円弧状の傾
斜面に沿って流れ落ちる。液滴D2の先端は垂直線Vと
の接点yよりさらにオーバーハング状になった先端付近
まで付着しており、先端付近で剥離する。
ん小さくなっていき最終的に垂直となるが、液切りつば
部10は半円形状なので、容器1の傾き角度が小さくな
っても、液滴D2が付着する接点x,y間の傾斜面は全
く同じ円弧形状であり、容器1の傾きに関わらず、付着
液滴Dは全く同じ条件で液切りつば部10上面を半径方
向外方に滑り落ちることになり、液切れ性がよい。液切
りつば部10の外径端10bはつば下筒部41から離れ
ており、また、液滴D2が液切りつば部10下面に沿っ
て上方にさかのぼって伝わることがないため、つば下筒
部41外壁に液が伝わることが無い。また、容器1を引
き起こす時、液切りつば部10上面の外側に付着する液
滴D2と容器内に戻る液D1は連続しており、容器内に
戻る液D1がつば下筒部41内壁からノズル肩部43内
面に引き込まれるため、液切りつば部10上面の付着液
滴Dを同時に容器1内に引き引き込む動きとなり、液切
れを一層よくする効果が得られる。
程を示している。まず、図4(A)に示すように、液切
りつば部10となるべき円筒部11上端を外方に丸めて
小径カール部10bを成形する。次いで、図4(B),
(C)に示すように、円筒部11を半径方向外方に半円
形状に湾曲させて液切りつば部10を成形する。
示すように、端末処理部を折曲部としてもよい。すなわ
ち、図5(A)の折曲部10cは円筒部11の先端を一
度折り曲げただけの構成で、折り曲げた後、図5(B)
に示すように、半径形状の液切りつば部10を成形する
ようにしたものである。図5(C)の折曲部10dは、
先端部を2重に折り重ねた構成で、折り重ねた後、図5
(D)に示すように、液切りつば部10を成形するよう
にしたものである。このように液切りつば部10の先端
に、先端形状が急激に変化する折曲部10c,10dと
すれば、先端部への液の回り込みが無く、液切れが一層
向上する。
図8を参照して説明する。以下の説明では、主として上
記した実施の形態と相違する点について説明するものと
し、同一の構成部分については同一の符号を付して説明
は省略する。図6は、図3のようなカバーキャップ5で
はなく、ねじ込み式のキャップ205を用いた例を示し
ている。すなわち、注口部10の大径筒部42には、キ
ャップ205が螺合する雄ねじ42cが設けられてい
る。一方、ねじキャップ205は、内周にめねじ251
aが形成された円筒状のねじ筒部251と、ねじ筒部2
51の上端を覆う天板部252とを備えており、天板部
252がパッキング206を介して注口部上端の液切り
つば部10に密接している。
すなわち、注口部4に比較して容器本体2の断面が大き
い容器の例で、注出しやすくするために、注口部4が目
金部303の中心より端に寄せて配置されている。目金
部303は平板構成で、注口部4と同程度の高さを有す
る台座部33aが注口部4と並べて突出形成され、段積
みした際の重量を分散するようになっている。なお、上
記実施の形態では、液切りつば部10を全周的に設けて
いるが、図示例の場合には、注口部4側を下にして注出
することになり、注出方向は決まっているので、液切り
つば部10を、図7(B)に示すように、円周方向に部
分的に設けてもよい。もちろん、注口部4を端に設けた
場合に限定されるものではなく、容器の中央にある場合
でも、液切りつば部を部分的に設けることができる。
器に適用した構成例を示している。すなわち、容器本体
402は、胴部421と、胴部421下端に設けられる
底部422と、胴部421上端から連続して徐々に小径
となるように縮径された肩部423と、を備え、この肩
部423の頂部に注口部4が突出形成されている。図示
例では、注口部4にねじキャップ205が被着される例
を示しているが、図2,図3に示したようなカバーキャ
ップ5が被着される構成でもよい。
の発明によれば、金属製の注口部の口縁に半径方向外方
に張り出す液切りつば部を設け、該液切りつば部を上方
に反った湾曲形状とし、液切りつば部の外径端と注口部
の液切りつば部直下に位置するつば下筒部との間に間隙
を設けたので、容器を傾けて注口部から内容液を注出し
た後、容器を起こす間、容器の傾斜に関わらず、液切り
つば部上の残留液滴はほぼ同一の湾曲面形状に沿って速
やかに流下する。また、液切りつば部先端とつば下筒部
が離間しているので、液滴がつば下筒部外壁に伝わるこ
とが無い。また、液切りつば部の先端内周面は外周面と
同様に下向きに湾曲しているので、液切りつば部の先端
部内周面側への回り込みも防止できる。
つば下筒部の下に下方に向かって径が拡がる円錐状のノ
ズル肩部を設けたので、注口部上端の内容液はつば下筒
部から断面積の広いノズル肩部内周面に引き込まれ、液
切りつば部上面の液滴も同時にノズル肩部内周面に引き
込まれるため、液切れを良くする効果が得られる。
ば部の先端には、先端面を保護する端末処理部が設けら
れているので、錆の発生等を防止できる。請求項4に記
載の発明によれば、端末処理部は先端部を丸めたカール
部によって構成したので、成形が容易である。請求項5
に記載の発明によれば、端末処理部は先端部を折り曲げ
た折曲部によって構成したので、液切りつば部上面の付
着液滴の先端部内周側への回り込みを防止でき、液切れ
が一層よくなる。
はリシール用のキャップが被着可能とし、液切りつば部
の径を注口部の大径筒部の外径より小径とし、キャップ
筒部は注口部の大径筒部に係合する構造となっているの
で、液切りつば部と干渉することなく、キャップを被着
ことができる。
外周にはキャップ嵌合凸部が設けられ、キャップ筒部内
周に前記キャップ嵌合凸部を乗り越えて係合,離脱する
係止凸部が設けられているので、キャップを簡単に装着
できる。請求項8に記載の発明によれば、大径筒部外周
には雄ねじが設けられ、キャップ筒部内周にめねじが設
けられているので、キャップによるシール性が良くな
る。請求項9に記載の発明によれば、液切りつば部が周
方向に部分的に設けたので、注出方向が一定とすること
ができる。
を示す要部断面図、同図(B)は同図(A)の液切れ状
態の要部断面図、同図(C)は同図(B)の液切りつば
部近傍の拡大図である。
面図、図2(B)は同図(A)の注口部の部分拡大断面
図である。
器の全体構成を示す半断面正面図である。
同図(A)は先端カール部の成形工程、同図(B)は液
切りつば部の成形工程を示す図、同図(C)は同図
(B)の平面図である。
図(A)は変形例1の先端カール部の成形工程、同図
(B)は変形例1の液切りつば部の成形工程を示す図、
同図(C)は変形例2の先端カール部の成形工程、同図
(D)は変形例2の液切りつば部の成形工程を示す図で
ある。
造の変形例を示す要部拡大断面図、同図(B)は同図
(A)の注口部の要部半断面図である。
す要部断面図、同図(B)は液切りつば部を部分的に設
けた例を示す注口部の概略平面図である。
変形例を示す全体半断面正面図である。
底部、3 目金部 4 注口部、41 つば下筒部、42 大径筒部、43
ノズル肩部 42a キャップシール係止凸部、42b キャップ嵌
合凸部 5 カバーキャップ、51 天板部、52 キャップ筒
部、52a 係止凸部 6 アルミシール、7 キャップシール、10 液切り
つば部 g 間隙 10b 先端カール部 D 付着液滴 11 円筒部 10c 折曲部、10d 折曲部 205 キャップ、251 ねじ筒部、251a めね
じ、252 天板部 42c 雄ねじ 206 パッキング 303 目金部、33a 台座部 402 容器本体、421 胴部、422 底部、42
3 肩部
Claims (9)
- 【請求項1】 金属製の注口部の口縁に半径方向外方に
張り出す液切りつば部を設け、該液切りつば部を上方に
反った湾曲形状とし、液切りつば部の外径端と注口部の
液切りつば部直下に位置するつば下筒部との間に間隙を
設けたことを特徴とする容器の注口部構造。 - 【請求項2】 注口部は段付き円筒形状で、上部に設け
られる小径の前記つば下筒部と、下部に設けられる大径
筒部と、前記つば下筒部と大径筒部を接続する肩部とを
備え、該肩部は小径筒部下端から大径筒部上端に向かっ
て徐々に大径となる円錐状の傾斜面となっている請求項
1に記載の容器の注口部構造。 - 【請求項3】 液切りつば部の先端には、先端面を保護
する端末処理部が設けられている請求項1または2に記
載の容器の注口部構造。 - 【請求項4】 端末処理部は先端部を丸めたカール部に
よって構成される請求項3に記載の注口部構造。 - 【請求項5】 端末処理部は先端部を折り曲げた折曲部
によって構成される請求項3に記載の容器の注口部構
造。 - 【請求項6】 注口部にはリシール用のキャップが被着
可能で、該キャップは液切りつば部頂部に密接する天板
部と、該天板部の周縁から下方に延びるキャップ筒部と
を備え、 前記液切りつば部の径は注口部の大径筒部の外径より小
径で、該キャップ筒部は注口部の大径筒部に係合する構
造となっている請求項1乃至5のいずれかの項に記載の
容器の注口部構造。 - 【請求項7】 大径筒部外周にはキャップ嵌合凸部が設
けられ、キャップ筒部内周に前記キャップ嵌合凸部を乗
り越えて係合,離脱する係止凸部が設けられている請求
項6に記載の容器の注口部構造。 - 【請求項8】大径筒部外周には雄ねじが設けられ、キャ
ップ筒部内周にめねじが設けられている請求項6に記載
の容器の注口部構造。 - 【請求項9】 液切りつば部は周方向に部分的に設けら
れている請求項1乃至8のいずれかの項に記載の容器の
注口部構造。
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Applications Claiming Priority (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003267364A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006341851A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Daiwa Can Co Ltd | キャップによりリシール可能な缶容器 |
WO2016166967A1 (ja) * | 2015-04-16 | 2016-10-20 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 注出具及びその製造方法 |
JP2019172271A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | ユニバーサル製缶株式会社 | 缶体 |
-
2002
- 2002-03-15 JP JP2002072592A patent/JP2003267364A/ja active Pending
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