JP2003267363A - 液体用容器 - Google Patents

液体用容器

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JP2003267363A
JP2003267363A JP2002066865A JP2002066865A JP2003267363A JP 2003267363 A JP2003267363 A JP 2003267363A JP 2002066865 A JP2002066865 A JP 2002066865A JP 2002066865 A JP2002066865 A JP 2002066865A JP 2003267363 A JP2003267363 A JP 2003267363A
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cap
container
cover
metal
nozzle
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JP2002066865A
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English (en)
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Kunikazu Iwabuchi
邦一 岩渕
Akira Nishimura
瞭 西村
Hitoshi Toda
均 戸田
Shuji Tsuruya
修二 鶴谷
Eisuke Takahashi
英介 高橋
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製の缶の優れた特性とプラスチックボト
ルの優れた特性を兼ね備えるとともに、これまでの設備
を用いて充填密封することができる液体用容器を提供す
ること。 【解決手段】 金属製の容器本体10の上蓋部12に注
ぎ口となるノズル部12aを突き出して設ける一方、こ
のノズル部12aに取り付けられスコア25による開口
予定部が形成されて密封可能なキャップ本体21とこの
キャップ本体21の上部開口を覆って開閉可能に設けら
れるヒンジカバー30とからなる合成樹脂製の打栓式の
キャップ20を打ち込んで取り付けるようにする。これ
により、金属缶の特性とプラスチックボトルの特性を兼
ね備え、しかもキャップ20をプラスチックボトルと同
様、打ち込んで取付けるようにして従来の設備をそのま
ま使用できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液体用容器に関
し、金属製の缶の長期保存性等とプラスチックボトルの
注ぎ易さ等とを兼ね備えるとともに、既存設備での充填
密封ができるようにしたもので、特に食用油等の容器と
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】液体用の容器として金属製の缶やプラス
チック製のボトルが用いられており、それぞれの持つ長
所に応じて使い分けられている。
【0003】例えば食用油の容器としては、金属製の缶
を用いることで、リサイクル性、遮蔽光性、長期保存
性、直接印刷性等に優れることから贈答用の容器として
用いられており、プラスチックボトルを用いることで、
注ぎ易さや使い易さなどに優れることから家庭用の容器
として使い分けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、金属製の缶
では、食用油の使用に際しては、缶切りで上蓋を切って
使用しなければならず、食用油が缶の外壁に付着し、外
壁に沿って垂れるなどの問題がある。
【0005】また、プラスチックボトルでは、長期保存
性が金属缶の2年に対し、1年と短いという問題がある
とともに、美麗な模様などを直接印刷することができ
ず、贈答用の容器として物足りないという問題がある。
【0006】そこで、最近、飲料用の金属製容器とし
て、ボトル状の外形に成形した容器本体の口部にねじ式
のアルミニウム製キャップを取付けて開閉できるように
したリシール缶が開発されており、これを食用油の容器
として用いることが考えられる。
【0007】しかしながら、このリシール缶では、内容
物を充填後、キャップをねじ込んで密封するようにして
いるため、従来の食用油の充填ラインに設けられている
缶胴と缶蓋とを巻き締めて密封する巻締機やプラスチッ
クボトルにキャップを打ち込んで密封する打栓機では対
応できず、キャップをねじ込む新たなキャッパー(キャ
ップ取付装置)を充填ラインに装備しなければならない
という新たな問題が生じる。
【0008】この発明はかかる従来技術の有する課題に
鑑みてなされたもので、金属製の缶の優れた特性とプラ
スチックボトルの優れた特性を兼ね備えるとともに、こ
れまでの設備を用いて充填密封することができる液体用
容器を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するためこの発明の請求項1記載の液体用容器
は、金属製の容器本体の上面部に注ぎ口となるノズル部
を突き出して設ける一方、このノズル部に取り付けられ
開口予定部が形成されて密封可能なキャップ本体とこの
キャップ本体の上部開口を覆って開閉可能に設けられる
カバーとからなる合成樹脂製の打栓式のキャップを前記
ノズル部に打ち込んで取り付けてなることを特徴とする
ものである。
【0010】この液体用容器によれば、金属製の容器本
体の上面部に注ぎ口となるノズル部を突き出して設ける
一方、このノズル部に取り付けられ開口予定部が形成さ
れて密封可能なキャップ本体とこのキャップ本体の上部
開口を覆って開閉可能に設けられるカバーとからなる合
成樹脂製の打栓式のキャップを前記ノズル部に打ち込ん
で取り付けて構成しており、金属製の容器本体のノズル
部に合成樹脂製のキャップを打ち込んで密封すること
で、金属缶の特性とプラスチックボトルの特性を兼ね備
え、しかもキャップをプラスチックボトルと同様、打ち
込んで取付けるようにして従来の設備をそのまま使用で
きるようにしている。
【0011】また、この発明の請求項2記載の液体用容
器は、請求項1記載の構成に加え、前記容器本体を、金
属製の缶胴部に、前記ノズル部が形成された上蓋部を巻
締めて構成したことを特徴とするものである。
【0012】この液体用容器によれば、前記容器本体
を、金属製の缶胴部に、前記ノズル部が形成された上蓋
部を巻締めて構成するようにしており、ノズル部が形成
された上蓋部を用意することで、簡単に金属缶の特性と
プラスチックボトルの特性を兼ね備え、しかも従来の設
備をそのまま使用してキャップを取付けて充填すること
ができるようになる。
【0013】さらに、この発明の請求項3記載の液体用
容器は、請求項1または2記載の構成に加え、前記キャ
ップのキャップ本体に廃棄時に分離を容易とする分離容
易部を形成したことを特徴とするものである。
【0014】この液体用容器によれば、前記キャップの
キャップ本体に廃棄時に分離を容易とする分離容易部を
形成するようにしており、金属製の容器本体にプラスチ
ックのキャップを打栓して取付けてあっても、分離容易
部から取り外して分離することで簡単に分別廃棄できる
ようになる。
【0015】また、この発明の請求項4記載の液体用容
器は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前
記キャップのカバーをヒンジで連結されて開閉されるヒ
ンジカバーまたはねじで開閉されるねじカバーで構成し
たことを特徴とするものである。
【0016】この液体用容器によれば、前記キャップの
カバーをヒンジで連結されて開閉されるヒンジカバーま
たはねじで開閉されるねじカバーで構成しており、いず
れのカバーでも開封後の蓋として使用でき、プラスチッ
クボトルと同様の注ぎ易さと使い易さを実現できるよう
になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づき詳細に説明する。図1〜図3はこの発
明の液体用容器の一実施の形態にかかり、図1は全体の
部分断面図、図2はキャップを閉じた状態で示す拡大断
面図およびキャップを開いた状態で示す部分断面図、図
3は容器本体のノズル部とキャップの嵌合状態の説明図
である。
【0018】この液体用容器1は、金属製の容器本体1
0に合成樹脂製の打栓式のキャップ20を取り付けて構
成してあり、金属製の容器本体10による金属缶の長期
保存性などの特性と合成樹脂製のキャップ20によるプ
ラスチックボトルの注ぎ易さなどの特性を兼ね備えるよ
うにしたものである。
【0019】液体用容器1の金属製の容器本体10は、
例えば図1に示すように、缶胴部11と上蓋部12と缶
底部13とが別体に成形され、缶胴部11の上端縁11
aに上蓋部12を巻き締めて連結するとともに、缶胴部
11の下端縁11bに缶底部13を巻き締めて連結する
ことで構成してある。
【0020】この容器本体10の缶胴部11は、例えば
金属板を円筒状に成形して両端部を溶接することで作ら
れるが、溶接せずに一体構造の円筒状に成形したもので
あっても良い。
【0021】また、この缶胴部11には、断面形状が略
V字状に窪んだ凹部であるビード11cが円周状に1本
形成してあり、これにより意匠性を付与したり、強度向
上や滑止め効果の向上を図るようにしている。なお、こ
のビード11cは、断面形状を円弧状やU字状にした
り、凹部に代えて凸部としたり、その本数を複数本と
し、間隔をあけて配置したり、連続して配置するように
しても良い。
【0022】このような缶胴部11の上端縁11aに巻
き締めて連結される上蓋部12は、図1〜図3に示すよ
うに、中央部に上方に突き出す円筒状の注ぎ口となるノ
ズル部12aが設けられ、ノズル部12aの基端部周囲
がドーム状に形成され、このドーム部12bの外周に缶
胴部11との巻き締め部12cが形成してある。
【0023】この上蓋部12のノズル部12aの先端部
には、合成樹脂製のキャップ20が打ち込まれる嵌合凸
部14が形成してあり、ノズル部12aの板材を内周側
から外周側に折り曲げて巻込むように形成してある。こ
の嵌合凸部14は、図3に拡大して示すように、その断
面形状において、円筒状のノズル部12aの側壁となる
垂直な内側壁14aの上端に円弧状に外側に折り曲げら
れて頂部14bが形成され、頂部14bの外側に連続し
て外側に広がる傾斜面14cと垂直な外側壁14dが形
成され、この外側壁14dの下端に円弧状に内側に折り
曲げた係止部14eが形成してある。頂部14bの幅・
曲率半径が小さすぎると成形が困難であり、キャップと
の密封性が劣る。大きすぎるとキャップの打栓が困難と
なる。また、傾斜面14cを設けることにより、打栓が
やりやすくキャップとの密封性もよくなる。そして、こ
の嵌合凸部14とキャップ20との嵌合密封強度が内側
壁14aの直径Da と外側壁14dの直径Dd との大き
さによって定まることから、必要な嵌合密封強度により
これらの直径Da ,Dd が定められる。例えば、キャッ
プの嵌合内筒22aの外径をDb、嵌合外筒22bの内
径をDcとすると、 (Db-Da)/2=0.01〜0.5mm (Dd-Dc)/2=0.01〜0.3mm の範囲にあることが好ましい。
【0024】なお、この上蓋部12のノズル部12aの
嵌合凸部14のキャップ20との係止部14eを、図4
に示すように、嵌合凸部14の垂直な外側壁14dの下
端面のままとしても良く、これにより、引っ掛かりが良
くなり一層抜け難くなる。
【0025】このような上端部が上蓋部12が巻き締め
られて連結された缶胴部11には、下端縁11bに缶底
部13が巻き締められて容器本体10が構成される。
【0026】なお、容器本体10としては、缶胴部11
に別体にした上蓋部12および缶底部13を巻き閉めて
連結した3ピース缶で構成するようにしたが、従来から
用いられている2ピース缶のように缶胴部11と缶底部
13を一体に成形するようにして上蓋部12を巻き締め
るようにしたり、缶胴部11と上蓋部12を一体に成形
するようにして缶底部13を巻き締めるようにしたり、
あるいは缶胴部11と缶底部13、上蓋部とを一体に成
形するようにして容器本体10を構成するようにしても
良い。
【0027】このような上面部に注ぎ口となるノズル部
12aが突き出して設けられた金属製の容器本体10に
は、ノズル部12aを密封可能とする合成樹脂製のキャ
ップ20が打栓によって取り付けられる。
【0028】この打栓式の合成樹脂製のキャップ20
は、例えばPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレ
ン)などの合成樹脂で作られ、図1および図2に示すよ
うに、例えばヒンジキャップで構成され、キャップ本体
21とこれを覆うヒンジカバーとが一体成形されたもの
が用いられるほか、キャップ本体21とこれを覆うねじ
式のカバーで構成されるねじカバーが用いられる。
【0029】この液体用容器のキャップ20は、容器本
体10の上蓋部12のノズル部12aの嵌合凸部14を
囲むように嵌合されるキャップ本体21を構成する嵌合
内外筒22を備えており、嵌合内筒22aと嵌合外筒2
2bとが天底部22cで連結されて一体に形成され、天
底付きの略2重筒状に形成されている。
【0030】このキャップ本体21となる嵌合内外筒2
2の嵌合外筒22bの中間部内周には、内周側に突き出
して凸条23が形成され、容器本体10のノズル部12
aの嵌合凸部14を嵌合内外筒22間に打栓して嵌合し
た状態で、容器本体10側の嵌合凸部14の外周下端部
に形成した係止部14eが凸条23の上面部に係止さ
れ、容器本体10にキャップ20を打栓して天底部22
cでノズル部12aを塞いだ密封状態を保持できるよう
になっている。
【0031】この嵌合内外筒22の天底部22cには、
上方に突き出して略筒状の注出筒24が一体に形成され
ており、この注出筒24の上端部外周が外側に拡径され
てロート状に形成され、このロート状の部分で内容物の
注出を円滑にできるようにするとともに、注出後の液切
れ性の向上を図るようにしてある。
【0032】この注出筒24の内周側の嵌合内外筒22
の天底部22cには、裏側に開口予定部となる環状の薄
肉部としたスコア25が形成され、天底部22cの表面
のスコア25の内側端部上に一体にプルリング26が形
成され、天底部22cの環状のスコア25部分の内側を
上方に引き裂くことで容器本体10の内外を連通させて
内容物を取り出す開口となる連通孔27を開けることが
できるようにしてある。
【0033】このキャップ20には、開口予定部である
スコア25を切り裂いて開口となる連通孔27を形成し
たキャップ本体21を覆うカバー30が設けられる。
【0034】このカバー30は、その外周が嵌合外筒2
2bと同一径とされ、注ぎ口の反対側の嵌合外筒22a
および天底部22cと一体に形成されたヒンジ部31を
介して一体に形成されて開閉可能になっており、このカ
バー30の注ぎ口側の外側に突き出して操作部30aが
一体に形成してある。
【0035】また、このカバー30の内側には、筒状の
インナリング30bが下方に突き出して一体に形成さ
れ、キャップ本体21の注出筒24の内周と接するよう
になっている。
【0036】そして、このカバー30を被せた状態で係
合保持するとともに、注出筒24の外側を伝う内容物で
汚れないようにするため、キャップ本体21の嵌合内外
筒22の天底部22c上に上方に突き出して環状の液溜
め係合筒28が一体に形成され、この液溜め係合筒28
の外周部にカバー30を係合する突条28aが形成して
あり、カバー30の内周の突条30cと係合して保持で
きるようになっている。
【0037】したがって、この液溜め係合筒28と注出
筒24との間で環状の空間が形成され、注出筒24の外
側を伝う内容物を溜めることができるようになる。
【0038】さらに、このキャップ20では、容器本体
10が金属製であり、使用後は分別回収する必要がある
ため、容器本体10の嵌合凸部14から簡単に取り外す
ことができるようにするため、分離容易部29としてキ
ャップ本体21の嵌合外筒22bのヒンジ部31の近傍
の内周面に縦方向(中心軸方向)に薄肉部としてスコア
29aが形成されるとともに、この縦方向のスコア29
aに対応する位置から嵌合内外筒22の天底部22cの
ヒンジ部31の裏面(内側面)に周方向の薄肉部として
スコア29bが周方向に沿って形成してある。
【0039】この周方向の分離容易部としてのスコア2
9bは、嵌合内筒22aと嵌合外筒22bとの間の天底
部22cの円周上に配置し、始端が縦方向の分離容易部
のスコア29aに対応する位置とされ、終端が、例えば
円周上ほぼ360度の位置となるように形成されるほ
か、270度など少なくとも180度の範囲となるよう
に形成したり、ヒンジ部31に対応する部分だけとする
場合もある。
【0040】また、縦方向の分離容易部としてのスコア
29aは、切り始めとなる上方程深くし、残される肉厚
を小さくして切り裂き易くすることが好ましく、例えば
2段階の厚さで薄くするようにする。
【0041】同様に、周方向の分離容易部としてのスコ
ア29bも、始端から40度ないし120度の範囲では
スコアを深くし、残される肉厚を薄くして切り裂き易く
することが好ましい。
【0042】さらに、分離容易部29として嵌合外筒2
2bの内周だけでなく、嵌合外筒22bの外周に、スコ
ア29aと対向させて縦方向凹溝29cを下端部を僅か
に残すほぼ全長に形成してあり、この縦方向凹溝29c
を形成して残す肉厚を薄くする場合のほか、縦方向凹溝
29cを形成しない場合とほぼ同一の肉厚を残すように
しても良く、外側の縦方向凹溝29cによって切り始め
位置が外側から分かるとともに、外観から分別回収時に
簡単に取り外すことができるキャップ20であることも
分かるようになる。
【0043】そして、分別回収の際には、カバー30を
持ってヒンジ部31を介して分離容易部29を引き裂く
ようにし、金属製の容器本体10と合成樹脂製のキャッ
プ20を分離する。
【0044】なお、この実施の形態では、嵌合内外筒の
嵌合外筒の外周に縦方向凹溝を形成するようにしたが、
外観上、従来品との識別の必要がない場合には、縦方向
凹溝を形成しなくても良い。
【0045】このように構成した液体用容器1では、容
器本体10が缶胴部11と上蓋部12および缶底部13
が巻き閉めなどによって一体にされてノズル部12aが
開口した状態としておき、この容器本体10にノズル部
12aから食用油などの液体の内容物を充填後、キャッ
プ本体21にカバー30を被せた状態のキャップ20を
キャッピング設備(打栓設備)で打ち込んで嵌合装着
し、密封状態とする。この後、必要に応じて口部シュリ
ンクを行う。
【0046】このように金属製の容器本体10にノズル
部12aを形成しておき、食用油などの内容物を充填
後、合成樹脂製のキャップ20を打栓して密封するよう
にしたので、これまでの食用油をプラスチックボトルに
充填していた設備をそのまま用い、容器本体10にキャ
ッピング設備(打栓設備)でキャップ20を打栓するこ
とができる。
【0047】そして、食用油などの内容物を初めて取り
出す場合には、キャップ20のカバー30を操作部30
aに指を掛けてヒンジ部31を中心として開けた後、キ
ャップ本体21の中心部のプルリング26を引き上げて
連通孔27を形成して容器内外を連通させ、容器本体1
0を傾けて注出筒24に沿って内容物を注出する。
【0048】この内容物の注出の際、内容物が注出筒2
4の外側を僅かに伝うことがあるが、これが液溜め係合
筒28の内側に溜り、外側にこぼれ出ることがなく、キ
ャップ20の外側を汚したり、容器本体10の外側を汚
すことが防止される。
【0049】食用油などの内容物を取り出した後、しま
う場合には、カバー30を押すようにしてキャップ本体
21に被せるようにする。
【0050】このような液体用容器1によれば、容器本
体10が金属製であり、そのノズル部12aを打栓式の
合成樹脂製のキャップ20で密封するようにしているの
で、プラスチックボトルに比べ、金属製の缶とほぼ同様
の長期保存性を確保することができるとともに、上蓋部
12の突き出したノズル部12aによって内容物の注ぎ
出しが容易であり、しかもキャップ20のプルリング2
6によって使い初めの開口も簡単にでき、プラスチック
ボトルの使い易さを確保することができる。
【0051】また、容器本体10が金属製であるので、
金属缶の場合と同様に、リサイクル性に優れるととも
に、遮光性にも優れ、美麗な印刷を直接することができ
る。
【0052】一方、内容物を使い切って液体用容器1を
廃棄する場合には、キャップ20の容器本体21に形成
した分離容易部29の縦方向のスコア29a、周方向の
スコア29bおよび縦方向凹溝29cによってカバー3
0ごとヒンジ部31から引っ張ることで、分離容易部2
9を切り裂くことができ、キャップ20を容器本体10
から取り外すことができる。
【0053】次に、この発明の液体用容器の他の実施の
形態について図5により説明するが、既に説明した実施
の形態と同一部分には、同一記号を記し説明は省略す
る。
【0054】この液体用容器2では、キャップ40のキ
ャップ本体に被せられるカバーをねじ式のねじカバー3
5としたものである。
【0055】このキャップ40では、既に説明したキャ
ップ本体21の液溜め係合筒28の外周部に雄ねじ部2
8bが形成され、別体として成形されたねじカバー35
の内周部に雌ねじ部が形成してあり、これらの雌雄ねじ
によってねじカバー35を着脱して開閉できるようにし
てある。
【0056】また、このねじカバー35では、使用後の
分別回収の際、分離容易部29から引き裂くようにする
ため、キャップ本体21の嵌合内外筒22の嵌合外筒2
2bの上端部に縦方向のスコア29aおよび縦方向凹溝
29cに隣接して把持部22dが一体に形成してあり、
この把持部22dを持って引っ張ることができるように
なっている。
【0057】このようなキャップ40は、キャップ本体
21にねじカバー35がねじ込まれた状態で食用油など
の内容物が充填された金属製の容器本体10のノズル部
12aの嵌合凸部14にキャッピング設備(打栓設備)
で打ち込んで密封状態とされる。
【0058】この後、必要に応じて口部シュリンクを行
う。そして、使用に際しては、ねじカバー35を回して
取り外した後、最初の使用では、プルリング26を引っ
張ってスコア25部分を切り裂いて連通孔27を開け、
使用後はねじカバー35をねじ込んで開口部を覆った状
態とする。
【0059】また、廃棄する場合には、把持部22dを
持って分離容易部29から引き裂くようにして金属製の
容器本体10からキャップ40を取り外して分別する。
【0060】このような液体用容器2によっても液体用
容器1と同様に、金属缶にほぼ近い長期保存性などの特
性とプラスチックボトルの注ぎ易さや使い易さなどの特
性を兼ね備える等の効果を奏する。
【0061】また、プラスチックボトルの充填ラインを
そのまま使用して内容物の充填からキャップ40の打栓
による密封まで行うことができる。
【0062】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したように、この発明の請求項1記載の液体用容器によ
れば、金属製の容器本体の上面部に注ぎ口となるノズル
部を突き出して設ける一方、このノズル部に取り付けら
れ開口予定部が形成されて密封可能なキャップ本体とこ
のキャップ本体の上部開口を覆って開閉可能に設けられ
るカバーとからなる合成樹脂製の打栓式のキャップを前
記ノズル部に打ち込んで取り付けて構成したので、金属
製の容器本体のノズル部に合成樹脂製のキャップを打ち
込んで密封することで、金属缶の特性とプラスチックボ
トルの特性を兼ね備え、しかもキャップをプラスチック
ボトルと同様、打ち込んで取付けるようにして従来の設
備をそのまま使用することができる。
【0063】また、この発明の請求項2記載の液体用容
器によれば、前記容器本体を、金属製の缶胴部に、前記
ノズル部が形成された上蓋部を巻締めて構成するように
したので、ノズル部が形成された上蓋部を用意すること
で、簡単に金属缶の特性とプラスチックボトルの特性を
兼ね備え、しかも従来の設備をそのまま使用してキャッ
プを取付けて充填することができる。
【0064】さらに、この発明の請求項3記載の液体用
容器によれば、前記キャップのキャップ本体に廃棄時に
分離を容易とする分離容易部を形成するようにしたの
で、金属製の容器本体にプラスチックのキャップを打栓
して取付けてあっても、分離容易部から取り外して分離
することで簡単に分別廃棄することができる。
【0065】また、この発明の請求項4記載の液体用容
器によれば、前記キャップのカバーをヒンジで連結され
て開閉されるヒンジカバーまたはねじで開閉されるねじ
カバーで構成したので、いずれのカバーでも開封後の蓋
として使用でき、プラスチックボトルと同様の注ぎ易さ
と使い易さを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液体用容器の一実施の形態にかかる
全体の一部分を切り欠いた断面図である。
【図2】この発明の液体用容器の一実施の形態にかかる
キャップを閉じた状態で示す拡大断面図およびキャップ
を開いた状態で示す部分断面図である。
【図3】この発明の液体用容器の一実施の形態にかかる
容器本体のノズル部とキャップの嵌合状態の説明図であ
る。
【図4】この発明の液体用容器の他の一実施の形態にか
かるキャップを閉じた状態で示す一部分を拡大して示す
部分断面図である。
【図5】この発明の液体用容器のさらに他の一実施の形
態にかかるキャップを開いた状態で示す部分正面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 液体用容器 10 容器本体(金属製) 11 缶胴部 11a 上端縁 11b 下端縁 11c ビード 12 上蓋部 12a ノズル部 12b ドーム部 12c 巻き締め部 13 缶底部 14 嵌合凸部 14a 内側壁 14b 頂部 14c 傾斜面 14d 外側壁 14e 係止部 20,40 キャップ 21 キャップ本体 22 嵌合内外筒 22a 嵌合内筒 22b 嵌合外筒 22c 天底部 22d 把持部(分離容易部) 23 凸条 24 注出筒 25 スコア(薄肉部) 26 プルリング 27 連通孔(開口) 28 液溜め係合筒 28a 突条 28b 雄ねじ部 29 分離容易部 29a 縦方向のスコア(薄肉部) 29b 周方向のスコア(薄肉部) 29c 縦方向凹溝 30 カバー(ヒンジカバ−) 30a 操作部 30b インナリング 30c 突条 31 ヒンジ部 35 ねじカバー Da 嵌合凸部の内側壁の直径 Dd 嵌合凸部の外側壁の直径 Db 嵌合内筒の外径 Dc 嵌合外筒の内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 47/06 BSF B65D 47/06 BSF 47/08 47/08 F 47/12 47/12 (72)発明者 戸田 均 神奈川県横浜市鶴見区矢向1−1−70 東 洋製罐株式会社横浜工場内 (72)発明者 鶴谷 修二 神奈川県横浜市鶴見区矢向1−1−70 東 洋製罐株式会社横浜工場内 (72)発明者 高橋 英介 東京都千代田区内幸町1−3−1 東洋製 罐株式会社内 Fターム(参考) 3E061 AA24 AB04 AB09 BA05 BB01 BB06 DA01 DB08 3E084 AA02 AA12 AA22 AB01 AB10 BA03 CA01 CB01 CB02 CC03 CC04 CC05 DA01 DB01 DB09 DB12 DB13 DC03 DC04 DC05 EA04 EB01 EB02 EC03 EC04 EC05 FA03 FA09 FB01 FC04 GA01 GA06 GB01 GB06 HB02 HD04 LA03 LA07 LA17 LB02 LB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の容器本体の上面部に注ぎ口とな
    るノズル部を突き出して設ける一方、このノズル部に取
    り付けられ開口予定部が形成されて密封可能なキャップ
    本体とこのキャップ本体の上部開口を覆って開閉可能に
    設けられるカバーとからなる合成樹脂製の打栓式のキャ
    ップを前記ノズル部に打ち込んで取り付けてなることを
    特徴とする液体用容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体を、金属製の缶胴部に、前
    記ノズル部が形成された上蓋部を巻締めて構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の液体用容器。
  3. 【請求項3】前記キャップのキャップ本体に廃棄時に分
    離を容易とする分離容易部を形成したことを特徴とする
    請求項1または2記載の液体用容器。
  4. 【請求項4】前記キャップのカバーをヒンジで連結され
    て開閉されるヒンジカバーまたはねじで開閉されるねじ
    カバーで構成したことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の液体用容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005298005A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Toyo Seikan Kaisha Ltd プラスチック製キャップ及びそのキャップを装着した容器
CN106005718A (zh) * 2016-05-24 2016-10-12 奥瑞金包装股份有限公司 金属罐的复合盖

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JP2005298005A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Toyo Seikan Kaisha Ltd プラスチック製キャップ及びそのキャップを装着した容器
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