JP2003266251A - 自動二輪車用車体フレーム組立装置における原位置検証方法および治具 - Google Patents

自動二輪車用車体フレーム組立装置における原位置検証方法および治具

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JP2003266251A JP2002077999A JP2002077999A JP2003266251A JP 2003266251 A JP2003266251 A JP 2003266251A JP 2002077999 A JP2002077999 A JP 2002077999A JP 2002077999 A JP2002077999 A JP 2002077999A JP 2003266251 A JP2003266251 A JP 2003266251A
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秀和 龍
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前端にヘッドパイプを有するとともに後輪を支
持するスイングアームの前端を揺動可能に支承する左右
一対の支持筒を有する前部フレーム組立体と、後部フレ
ーム組立体とを溶接して自動二輪車用車体フレームを組
立てる組立装置において、車体フレームを組立てるため
に用いる位置決め手段またはクランプ手段の原位置のず
れを容易に検証する。 【解決手段】車体フレーム組立時に前記前部フレーム組
立体および後部フレーム組立体をセットすべき位置でX
軸方向に延びる原位置検証治具160を基台44上にセ
ットし、各位置決め手段90,125および各クランプ
手段50,127,130のうち原位置検証の対象であ
る手段の原位置を、原位置検証治具160に設定した基
準位置PB1との間の距離測定に基づいて検証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前端にヘッドパイ
プを有するとともに後輪を支持するスイングアームの前
端を揺動可能に支承する左右一対の支持筒を有する前部
フレーム組立体と、後部フレーム組立体とを溶接して自
動二輪車用車体フレームを組立てる組立装置に関し、特
に、車体フレームを組立てるために用いる位置決め手段
またはクランプ手段の原位置を検証するための方法およ
び治具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車用車体フレームを組立
てるための組立装置が、たとえば特開2001−340
962号公報等で既に知られており、このものでは、支
持筒を位置決め可能な左右一対の支持筒位置決め手段
と、前部フレーム組立体の特定箇所を位置決め可能な一
対の位置決め手段と、前部フレーム組立体の前端のヘッ
ドパイプをクランプ可能なクランプ手段と、後部フレー
ム組立体の特定箇所を位置決め可能な一対の位置決め手
段と、後部フレーム組立体の他の特定箇所をクランプ可
能な一対の後部側クランプ手段とが、車体フレームの幅
方向、上下方向および前後方向のうち少なくとも一方向
に移動し得るようにして基台上に配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
複数種類の自動二輪車用車体フレームの組立に対応し得
るように汎用性を持たせて、設備費の低減を図ることが
可能であるが、機械的な作動機構および制御部の異常
や、ワークもしくは作業員の接触によって、位置決め手
段やクランプ手段の原位置がずれてしまうことがあり、
原位置がずれたままで組立を行なうと、車体フレームの
組立精度が低下してしまう。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、位置決め手段やクランプ手段等の原位置のず
れを容易に検証し得るようにした自動二輪車用車体フレ
ーム組立装置における原位置検証方法および治具を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、前端にヘッドパイプを有す
る前部フレーム組立体と、後部フレーム組立体とを溶接
して自動二輪車用車体フレームを組立てるために、後輪
を支持するスイングアームの前端を揺動可能に支承する
ようにして前部フレーム組立体および後部フレーム組立
体の一方が備える支持筒の位置を車体フレームの上下方
向および前後方向に設定されるZ軸およびX軸方向で位
置決め可能であって前記車体フレームの幅方向に設定さ
れるY軸方向に少なくとも移動可能とした左右一対の支
持筒位置決め手段、ならびに後部フレーム組立体を位置
決め可能であってX軸、Y軸およびZ軸方向の移動を可
能とした左右一対の位置決め手段とを含む複数の位置決
め手段と、前部フレーム組立体の前端のヘッドパイプを
クランプ可能であって前記Z軸およびX軸方向への移動
ならびに前記Y軸に沿う軸線まわりの傾動を可能とした
ヘッドパイプクランプ手段、ならびに後部フレーム組立
体をクランプ可能であってX軸、Y軸およびZ軸方向の
移動を可能とした左右一対の後部側クランプ手段を含む
複数のクランプ手段とが、固定の基台上に配設される自
動二輪車用車体フレーム組立装置において、車体フレー
ム組立時に前記前部フレーム組立体および後部フレーム
組立体をセットすべき位置で前記X軸方向に延びる原位
置検証治具を前記基台上にセットし、前記各位置決め手
段および前記各クランプ手段のうち原位置検証の対象で
ある手段の原位置を、前記原位置検証治具に設定した基
準位置との間の距離測定に基づいて検証することを特徴
とする。
【0006】このような構成によれば、原位置検証治具
を基台上にセットして該原位置検証治具の基準位置との
間の距離を測定することにより、各位置決め手段および
各クランプ手段のうち原位置を検証すべき手段の原位置
を容易に検証することができ、機械的な作動機構および
制御部の異常や、ワークもしくは作業員の接触によって
原位置がずれたとしても、原位置を容易に検証して、原
位置の再設定による組立精度の向上に寄与することがで
きる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記X軸およびZ軸に沿う
基準位置を、前記両支持筒位置決め手段で位置決めする
支持筒の軸線位置に対応して前記原位置検証治具に定め
ておくとともに、前記Y軸に沿う方向での前記原位置検
証治具の中心位置をY軸に沿う基準位置として前記原位
置検証治具に定めておくことを特徴とし、かかる構成に
よれば、スイングアームのピボット位置を基準として原
位置のX軸およびZ軸に沿う座標を設定するようにして
原位置の検証を容易に行なうことができる。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明の構成に加えて、前記原位置検証の対象である手
段を駆動するパルスモータの作動パルス数を前記基準位
置との間の距離に置き換えて前記原位置を検証すること
を特徴とし、かかる構成によれば、原位置の検証が容易
となるとともに原位置の再設定が容易となる。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3
のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記各位置決
め手段および前記各クランプ手段の原位置を、前記X
軸、Y軸およびZ軸方向のうち移動可能な方向について
全て検証することを特徴とし、かかる構成によれば、前
部フレーム組立体および後部フレーム組立体の位置決め
およびクランプをより精度よく行なうことが可能とな
り、車体フレームの組立精度をより一層向上することが
できる。
【0010】請求項5記載の発明は、上記請求項1〜4
のいずれかに記載の原位置検証治具であって、前記支持
筒位置決め手段を除く位置決め手段および前記クランプ
手段のうち原位置検証の対象である手段との間のX軸お
よびZ軸方向での距離を測定するための測定面を備え、
該測定面は前記支持筒の軸線位置に対応したX軸および
Z軸用基準位置から予め設定された距離の位置に配置さ
れることを特徴とし、かかる構成によれば、原位置の検
証にあたっての距離測定が容易となる。
【0011】請求項6記載の発明は、上記請求項5記載
の発明の構成に加えて、前記測定面が、前記各位置決め
手段および前記各クランプ手段のうち前記支持筒位置決
め手段を除く全てに対応してそれぞれ配置されることを
特徴とし、かかる構成によれば、支持筒位置決め手段を
除く全ての位置決め手段およびクランプ手段の原位置の
検証を行なうにあたっての距離測定が容易となり、それ
により前部フレーム組立体および後部フレーム組立体の
位置決めおよびクランプの精度を高めて組立精度を向上
するのに寄与することができる。
【0012】さらに請求項7記載の発明は、上記請求項
6記載の発明の構成に加えて、前記測定面が、前記各位
置決め手段および前記各クランプ手段のうち前記支持筒
位置決め手段およびヘッドパイプクランプ手段を除く全
ての位置決め手段およびクランプ手段の原位置を挟む2
箇所にそれぞれ配置されることを特徴とし、かかる構成
によれば、原位置の両側の測定面で距離を測定すること
により原位置の検証精度を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0014】図1〜図26は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は自動二輪車用車体フレームの一例の斜
視図、図2は組立装置の縦断側面図であって図3の2−
2線に沿う断面図、図3は上半部を作動状態とするとと
もに下半部を非作動状態として示す図2の3矢視図、図
4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図3の5矢視拡
大図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図5の7−
7線断面図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図6
の9−9線断面図、図10は図6の10−10線断面
図、図11は図3の11−11線拡大断面図、図12は
図11の12矢視図、図13は図11の13−13線断
面図、図14は図11の14−14線拡大断面図、図1
5は図11の15−15線拡大断面図、図16は図3の
16−16線矢視拡大図、図17は図16の17−17
線断面図、図18は図16の18−18線断面図、図1
9は組立装置の制御系の構成を示すブロック図、図20
は原位置検証治具を基台上にセットした状態での組立装
置の縦断側面図であって図21の20−20線に沿う断
面図、図21は図20の21矢視平面図、図22は図2
1の22−22線断面図、図23は図21の23矢視
図、図24は図23の24−24線断面図、図25は図
21の25−25線断面図、図26は図21の26−2
6線断面図である。
【0015】先ず図1において、この自動二輪車用車体
フレームFは、ヘッドパイプ25と、ヘッドパイプ25
から後方に延設される単一のメインパイプ26ならびに
前端部がメインパイプ26の下方でヘッドパイプ25に
連設される左右一対のダウンチューブ27,27を備え
る前部フレーム組立体FFと、前記メインパイプ26の
後部に前端が溶接されるとともに前記両ダウンチューブ
27,27の後端がそれぞれ溶接される左右一対のシー
トレール28,28を備える後部フレーム組立体FRと
で構成される。
【0016】メインパイプ26は、ヘッドパイプ25か
ら後下りに延びる後方傾斜部26aと、この後方傾斜部
26aの後端に彎曲部26bを介して連設されて下方に
延びる降下部26cとを一体に有するように形成され
る。ダウンチューブ27は、ヘッドパイプ25から後下
がりに傾斜するとともに後端部が略水平に形成される第
1筒部27aと、略水平である前端部が第1筒部27a
の後端に溶接されるとともに後部が後上がりに傾斜する
ように形成される第2筒部27bとで、上方を開放した
略U字状に構成される。また両ダウンチューブ27,2
7の第1筒部27a,27a間にはクロスメンバー29
が設けられ、両ダウンチューブ27,27の第2筒部2
7b,27b間にはクロスメンバー30が設けられる。
【0017】メインパイプ26の後端すなわち降下部2
6cの下端にはクロスメンバー31の中央部が連設され
ており、このクロスメンバー31の両端は左右一対の板
状の前部支持部材32,32にそれぞれ連設されてお
り、各前部支持部材32,32は両ダウンチューブ2
7,27における第2筒部27b,27bの中間部に固
着される。これらの前部支持部材32,32には、後輪
を支持するスイングアームの前端を揺動可能に支持する
ための支持筒33,33が同軸に固着されており、各支
持筒33,33には、車体フレームFを組立てる際に前
部支持部材32,32の位置を定めるための位置決め孔
34,34として機能する透孔が両端を開放するように
して形成される。
【0018】また両ダウンチューブ27,27の第1筒
部27a,27aには、図示しないパワーユニット等を
支持するための支持筒35,35がそれぞれ一対ずつ固
着される。
【0019】後部フレーム組立体FRにおいて両シート
レール28,28間には、前方側から順にクロスメンバ
ー37,38,39,40が設けられており、最後部の
クロスメンバー40に隣接して両シートレール28,2
8には、テールランプやブレーキランプ等を支持するた
めの板状の後部支持部材41,41が固着される。しか
も後部支持部材41,41には、車体フレームFを組立
てる際に両シートレール28,28の後部位置を定める
ための位置決め孔42,42として機能する透孔が両端
を開放するようにして穿設される。
【0020】このような後部フレーム組立体FRは、前
部フレーム組立体FFのメインパイプ26における降下
部26cの上部に両シートレール28,28の前端部を
溶接するとともに、前部フレーム組立体FFの両ダウン
チューブ27,27における第2筒部27b,27bの
後端すなわち上端に両シートレール28,28の中間部
を溶接するようにして、前部フレーム組立体FFに組付
けられ、それにより自動二輪車用車体フレームFが構成
される。
【0021】図2および図3において、前部フレーム組
立体FFおよび後部フレーム組立体FRを相互に溶接し
て前記車体フレームFを構成するための組立装置は、固
定の基台44を備えており、前部フレーム組立体FFお
よび後部フレーム組立体FRは基台44上で相互に溶接
される。
【0022】基台44上には、前部フレーム組立体FF
が前端に備えるヘッドパイプ25をクランプして保持す
るためのヘッドパイプ保持装置45と、前部フレーム組
立体FFがその後部に備える支持筒33,33を位置決
めするための左右一対の前部フレーム側位置決め装置4
6,46と、前部フレーム組立体FFが備えるダウンチ
ューブ27,27の後部をクランプして保持するための
左右一対のダウンチューブ保持装置47,47と、後部
フレーム組立体FRがその後端部に備える後部支持部材
41,41を位置決めするための左右一対の後部フレー
ム側位置決め装置48,48と、後部フレーム組立体F
Rが備えるシートレール28,28の前部をクランプし
て保持するための左右一対のシートレール保持装置4
9,49とが配設される。
【0023】ヘッドパイプ保持装置45は、ヘッドパイ
プ25を上下からクランプ可能として可動支持枠62に
配設されるヘッドパイプクランプ手段50と、基台44
上で組立てられる車体フレームFの前後方向であるX軸
方向ならびに前記車体フレームFの上下方向であるZ軸
方向にヘッドパイプクランプ手段50を移動させること
を可能とするとともにヘッドパイプクランプ手段50を
前後に傾動させ得るヘッドパイプクランプ用駆動手段5
1とで構成される。
【0024】図4〜図8を併せて参照して、ヘッドパイ
プクランプ用駆動手段51は、X軸方向に沿って延びる
ようにして基台44上に固定されるレール52と、その
レール52上を移動可能な台車53と、X軸方向に延び
る軸線を有して基台44に固定配置されるパルスモータ
54と、該パルスモータ54の回転力を前記台車53の
X軸方向への直線的な駆動力に変換するようにしてパル
スモータ54および台車53間に設けられるねじ送り機
構55と、Z軸方向すなわち上下方向に延びて台車53
に設けられるレール56と、ヘッドパイプクランプ手段
50が配設される可動支持枠62を車体フレームFの幅
方向であるY軸の軸線まわりに傾動可能として支承する
ブラケット57aを有するとともに前記レール56に沿
って昇降可能な昇降台57と、Z軸に沿う軸線を有して
台車53に固定配置されるパルスモータ58と、該パル
スモータ58の回転力を昇降台57のZ軸方向への直線
的な駆動力に変換するようにしてパルスモータ58およ
び昇降台57間に設けられるねじ送り機構(図示せず)
と、前記昇降台57の下部に前記Y軸に沿う軸線まわり
に回動可能として連結される回動枠59と、XZ平面内
に配置される軸線を有して回動枠59に固定配置される
パルスモータ60と、前記可動支持枠62から下方に延
びるアーム63,63を該パルスモータ60の回転力を
一対のアーム63,63の往復回動力に変換するように
してパルスモータ60およびアーム63,63の下端間
に設けられるねじ送り機構61とを備える。
【0025】このようなヘッドパイプクランプ用駆動手
段51によれば、ヘッドパイプクランプ手段50の可動
支持枠62を、車体フレームFの前後および上下方向す
なわちX軸およびZ軸方向に移動させることができ、し
かもY軸の軸線まわりに傾動させることが可能であり、
車体フレームFの種類が変化することにより、ヘッドパ
イプ25のX軸方向に沿う位置、基台44からのヘッド
パイプ25の高さおよびヘッドパイプ25の傾斜角が変
化するのに対処して、ヘッドパイプクランプ手段50を
ヘッドパイプ25の位置に対応した任意の位置に移動さ
せることができる。
【0026】前記可動支持枠62は、上下に延びる前記
アーム63,63の上部寄りの部分に直角に連設される
枠板64と、前記両アーム63,63の上端部に連なる
円形の回動板65,65とを備えており、回動板65,
65の中央部がY軸方向に沿う支軸66,66を介して
昇降台57のブラケット57aに支承される。
【0027】図9および図10を併せて参照して、ヘッ
ドパイプクランプ手段50は、複数たとえば4種類のヘ
ッドパイプ25の下端部にそれぞれ嵌合し得る複数たと
えば4個の支持ピン67A,67B,67C,67D
と、それらの支持ピン67A〜67Dの1つをヘッドパ
イプ25の下方位置に配置しつつ固定的に支持する円板
状のピン支持板68と、前記支持ピン67A〜67Dの
1つに下端部を嵌合せしめたヘッドパイプ25の上端部
に該ヘッドパイプ25の種類にかかわらず係合し得る係
合部69aを先端部に有するとともに前記支持ピン67
A〜67Dの1つとの間で前記ヘッドパイプ25をクラ
ンプし得る押圧部材69と、ヘッドパイプ25を上方か
ら押圧する押圧力を押圧部材69に付与するシリンダ7
0とを備える。
【0028】前記係合部69aは、ヘッドパイプ25の
上端部内径の変化にかかわらず該ヘッドパイプ25の上
端部に差込み係合し得るようにテーパ状に形成されて押
圧部材69の先端部外周面に形成されており、この押圧
部材69はアーム71の一端に取付けられる。
【0029】一方、シリンダ70は、可動支持枠62の
枠板64をヘッドパイプ25の軸線と直交する姿勢とし
たときに該シリンダ70の軸線がヘッドパイプ25の軸
線と平行になるようにして枠板64の下面に固定されて
おり、このシリンダ70が備えるピストンロッド70a
の先端に連結された連結部材72が、Y軸に沿う軸線を
有する連結ピン73を介して前記アーム71の他端に連
結される。
【0030】前記アーム71の他端側は、一対のスペー
サ74,74を相互間に介在させて枠板64上に固着さ
れる一対のカム板75,75間にスライド可能に嵌合さ
れており、両カム板75,75には相互に対応したカム
孔76,76がそれぞれ設けられる。
【0031】カム孔76は、ヘッドパイプ25の軸線と
平行に延びる第1孔部76aの上端に、上方に向かうに
つれて前記ヘッドパイプ25から遠ざかる側に傾斜した
第2孔部76bが連なって成るものであり、両カム孔7
6,76内を転動することを可能としたローラ77,7
7が前記連結ピン73の上方でアーム71の中間部に軸
支される。前記ローラ77,77の下方には両カム孔7
6,76内を転動するローラ78,78が配置されてお
り、それらのローラ78,78は連結ピン73の両端に
軸支される。
【0032】而してシリンダ70の伸縮作動により前記
ローラ77,77;78,78がカム孔76,76内を
転動するのに応じて、前記アーム71は図5の鎖線で示
すように、連結ピン73とともに移動しつつ該連結ピン
73を支点として回動する。これによりアーム71の一
端に取付けられた押圧部材69が、各支持ピン67A〜
67Dの1つとの間でヘッドパイプ25をクランプする
ように作動する。
【0033】前記ピン支持板68は、ヘッドパイプ25
の軸線と平行な軸線まわりに回動可能としてヘッドパイ
プ25の下方位置に配置されるものであり、複数種類の
ヘッドパイプ25にそれぞれ個別に対応するとともに前
記ピン支持板68の周方向に等間隔をあけた複数箇所に
固定された支持ピン67〜67Dの1つをヘッドパイプ
25の下方位置に択一的にもたらすために、ピン支持板
68にはインデックス機構80が連結される。
【0034】インデックス機構80は、ピン支持板68
に回動力を付与することを可能として枠板64に固定さ
れるインデックスモータ81と、前記ピン支持板68を
回動可能に支承してピン支持板68および枠板64間に
配置される浮動支持台82とを備え、ピン支持板68お
よび浮動支持台83間に軸受83が設けられる。
【0035】インデックスモータ81の出力軸81aは
浮動支持台82の中央部を貫通してピン支持板68の中
央部にスプライン結合される。すなわちピン支持板68
は、インデックスモータ81の出力軸81aにその軸線
方向の相対移動を可能とするとともに軸線まわりの相対
回転を不能として連結される。
【0036】浮動支持台82および枠板64間には、前
記出力軸81aを囲繞するコイル状のばね84が設けら
れており、このばね84のばね力により、前記浮動支持
台82およびピン支持板68は、枠板64から遠ざかる
側に付勢される。一方、浮動支持台82の周方向に間隔
をあけた複数箇所(この実施例では2箇所)を相対摺動
可能に貫通する規制軸85…の基端が枠板64に固定さ
れ、規制軸85…の先端には、浮動支持台82の枠板6
4とは反対側の面に当接、係合し得る規制鍔85aがそ
れぞれ一体に設けられる。これらの規制軸85…により
浮動支持台82が前記出力軸81aの軸線まわりに回転
することが阻止されるとともに、枠板64から遠ざかる
方向への浮動支持台82およびピン支持板68の移動端
が規制される。また枠板64には、出力軸81aの軸線
と平行な方向での相対摺動を可能として浮動支持台82
を貫通するストッパ86が固定されており、このストッ
パ86にピン支持板68が当接することにより、枠板6
4に近接する側へのピン支持板68および浮動支持台8
2の移動端が規制される。
【0037】ピン支持板68には、該ピン支持板68に
固定されている支持ピン67A〜67Dの個数と同数の
ガイド筒88…が、ピン支持板68の周方向に等間隔を
あけて設けられ、それらのガイド筒88…に先端部をそ
れぞれ嵌合させ得るガイドピン87…の基端が枠板64
に固定され、各ガイドピン87…は、浮動支持台82を
軸方向の相対摺動可能に貫通する。
【0038】しかも各ガイドピン87…の長さは、枠板
64から遠ざかる方向に浮動支持台82およびピン支持
板68が最大限移動した状態、すなわち各規制軸85…
の規制鍔85a…が浮動支持台82に当接、係合した状
態では、ピン支持板68の各ガイド筒88…から離脱す
るように設定される。
【0039】このようなインデックス機構80では、ピ
ン支持板68に上方から力が加わっておらず、ばね84
のばね力により枠板64から遠ざかる側に浮動支持台8
2およびピン支持板68が最大限移動した状態では、イ
ンデックスモータ81の作動によりピン支持板68を回
動させることができる。しかるにピン支持板68に上方
から力が加わることにより、ピン支持板68の各ガイド
筒88…にガイドピン87…の先端部がそれぞれ嵌合す
るまでピン支持板68および浮動支持台82が移動した
状態では、ピン支持板68の回動は不能となり、各支持
ピン67A〜67Dと、ヘッドパイプ25とのピン支持
板68の周方向に沿う相対位置を保持することができ
る。
【0040】図2および図3に注目して、後部フレーム
側位置決め装置48は、後部フレーム組立体FRが備え
る後部支持部材41をその位置決め孔42を利用して位
置決めする後部側位置決め手段90と、X軸、Y軸およ
びZ軸方向に後部側位置決め手段90を移動させ得る後
部側位置決め用駆動手段91とで構成される。
【0041】後部側位置決め用駆動手段91は、X軸方
向に沿って延びるようにして基台44上に固定されるレ
ール92と、そのレール92上を移動可能な台車93
と、X軸方向に延びる軸線を有して基台44に固定配置
されるパルスモータ94と、該パルスモータ94の回転
力を前記台車93のX軸方向への直線的な駆動力に変換
するようにしてパルスモータ94および台車93間に設
けられるねじ送り機構(図示せず)と、Z軸方向すなわ
ち上下方向に延びて台車93に設けられるレール95
と、該レール95に沿って昇降可能な昇降台96と、Z
軸に沿う軸線を有してレール95に固定配置されるパル
スモータ97と、該パルスモータ97の回転力を昇降台
96のZ軸方向への直線的な駆動力に変換するようにし
てパルスモータ97および昇降台96間に設けられるね
じ送り機構(図示せず)と、後部側位置決め手段90が
配設される可動支持体100を案内するようにしてY軸
方向に延びるとともに昇降台96に固定されるレール9
8と、Y軸に沿う軸線を有してレール98に固定される
パルスモータ99と、該パルスモータ99および可動支
持体100間に設けられるねじ送り機構(図示せず)と
を備える。
【0042】このような後部側位置決め用駆動手段91
によれば、後部側位置決め手段90の可動支持体100
をX軸、Y軸およびZ軸方向すなわち車体フレームFの
前後方向、幅方向および上下方向に移動させることがで
き、車体フレームFの種類が変化するのに応じて後部支
持部材41のX軸およびY軸方向に沿う位置および高さ
が変化するのに対処して、後部側位置決め手段90を後
部支持部材41の位置に対応した任意の位置に移動させ
ることができる。
【0043】図11〜図13において、後部側位置決め
手段90は、後部支持部材41の位置決め孔42に対応
するガイド孔101を有するとともに該ガイド孔101
を位置決め孔42に対応させる位置で後部支持部材41
の外側面に対向し得るガイド壁102と、該ガイド壁1
02に関して後部支持部材41とは反対側でガイド孔1
01の軸線と同軸に配置されるシリンダ103と、該シ
リンダ103およびガイド壁101間への選択的な介入
ならびに挿脱自在な前記ガイド孔101への嵌合を可能
とするとともに一端部が前記シリンダ103に着脱可能
に連結される複数たとえば3個の可動ロッド104…
と、複数たとえば3種類の前記後部支持部材41の位置
決め孔42にそれぞれ嵌合し得る形状に形成されて前記
各可動ロッド104…の他端部に個別に固定される複数
たとえば3種類の位置決めピン105A,105B,1
05Cとを備える。
【0044】可動支持枠100には、前記ガイド壁10
2と、該ガイド壁102との間に後部支持部材41を挟
むように配置される支持壁106とを備える支持腕10
7がY軸方向に延びるようにして固着され、支持壁10
6には、位置決めピン105A〜105Cとの間で後部
支持部材41を挟むことを可能とした受け部材108が
固着され、該受け部材108には各位置決めピン105
A〜105Cの先端部を受入れ可能な有底の受入れ孔1
09が設けられる。
【0045】前記ガイド壁102およびシリンダ103
間には、ガイド孔101の軸線と平行な軸線まわりに回
動可能なロッド支持板110が配置されており、このロ
ッド支持板110は、複数個たとえば3個の腕部110
a…を周方向に等間隔をあけた複数たとえば3箇所に備
えて、たとえば略Y字形に形成されており、各腕部11
0a…の先端にそれぞれ設けられたロッド保持部111
…に、各可動ロッド104…が軸方向の摺動を可能とし
て保持される。
【0046】図14において、各ロッド保持部111…
には、ガイド壁102のガイド孔101と平行な軸線を
有する摺動孔112が各可動ロッド104…を摺動可能
に嵌合せしめるべく設けられる。また各可動ロッド10
4…の外面には軸方向に延びる1条のガイド溝113が
それぞれ設けられており、そのガイド溝113に先端部
を嵌合させるねじ部材114が各ロッド保持部111…
にそれぞれ螺合される。これにより各可動ロッド104
…は軸線まわりの回転を不能としつつ軸線方向での摺動
を可能として各ロッド保持部111…に保持される。
【0047】また各可動ロッド104…において他端部
寄り外面すなわち位置決めピン105A〜105C寄り
外面には、横断面形状をV字状とした環状溝115が設
けられる。また各ロッド保持部111…には、各可動ロ
ッド104…の一直径線上に軸線を配置した収納孔11
6,116が設けられており、可動ロッド104…の外
面に接触する一対の球体117,117と、それらの球
体117,117を可動ロッド104…側にばね付勢す
るばね118,118とが各収納孔116,116に収
納され、各各収納孔116,116の外端はプラグ11
9,119で閉じられる。これにより可動ロッド104
…が、その他端側に取付けられた位置決めピン105A
〜105Cを受け部材108から遠ざける側に後退する
際に、前記球体117,117が環状溝115に弾発係
合することで、可動ロッド104…の後退限位置が節度
的に保持されることになる。
【0048】シリンダ103は、支持腕107に設けら
れた取付け板120に取付けられており、ガイド孔10
1と平行な軸線を有して取付け板120に固定支持され
るインデックスモータ121が、該インデックスモータ
121から各可動ロッド104…までの距離を等距離と
して前記ロッド支持板110の中央部に連結され、ロッ
ド支持板110およびインデックスモータ121間には
軸受122が介装される。すなわちロッド支持板110
はインデックスモータ121で回動駆動されるとともに
該インデックスモータ121で回動可能に支承され、イ
ンデックスモータ121の作動により、各可動ロッド1
04…の1つがシリンダ103およびガイド孔101間
に択一的にもたらされることになる。
【0049】インデックスモータ121が備えるピスト
ンロッド121aの先端には、鉛直平面内で略T字状と
なる係合部123が設けられており、各可動ロッド10
4…の一端には、図15で示すように、シリンダ103
およびガイド孔101間に可動ロッド104が配置され
る方向への回動時に前記係合部123に係合するととも
に、シリンダ103およびガイド孔101間から可動ロ
ッド104が離脱する方向への回動時に前記係合部12
3との係合を解除するようにして、略T字状の係合溝1
24がそれぞれ設けられる。
【0050】したがって各位置決めピン105A〜10
5Cを備える可動ロッド104…のうち、選択されてシ
リンダ103およびガイド壁102間にもたらされる可
動ロッド104はシリンダ103に連結されることにな
り、シリンダ103の伸長作動に応じてガイド孔101
内に挿脱可能に嵌合されることになる。
【0051】図2および図3に注目して、前部フレーム
側位置決め装置46は、前部フレーム組立体FFの前部
支持部材32に設けられた支持筒33をその位置決め孔
34を利用して位置決めする支持筒位置決め手段125
と、支持筒位置決め手段125を移動させ得る支持筒位
置決め用駆動手段126とから成るものであり、支持筒
位置決め手段125は、前記後部フレーム側位置決め装
置48の後部側位置決め手段90と基本的には同一に構
成される。
【0052】また支持筒位置決め用駆動手段126は、
X軸、Y軸およびZ軸方向のうち少なくともY軸方向に
支持筒位置決め手段125を移動させるように構成され
るものであり、この実施例では、支持筒位置決め用駆動
手段126は、Y軸方向にだけ支持筒位置決め手段12
5を移動させ得るように構成される。
【0053】このように支持筒位置決め手段125をX
軸方向およびZ軸方向に移動させなくても済むのは、車
体フレームFの組立時に最初のステップとして前部フレ
ーム側位置決め装置46により前部フレーム組立体FF
の前部支持部材32に設けられる支持筒33の位置決め
をするからであり、支持筒33,33が基準位置となっ
て車体フレームFが組立てられることに基づくものであ
る。
【0054】シートレール保持装置49は、後部フレー
ム組立体FRが備えるシートレール28の前部を上下か
らクランプする後部側クランプ手段130と、X軸、Y
軸およびZ軸方向に後部側クランプ手段130を移動さ
せ得る後部側クランプ用駆動手段131とで構成され
る。
【0055】後部側クランプ用駆動手段131は、X軸
方向に沿って延びるようにして基台44上に固定される
レール132と、そのレール132上を移動可能な台車
133と、X軸方向に延びる軸線を有して基台44に固
定配置されるパルスモータ134と、該パルスモータ1
34の回転力を前記台車133のX軸方向への直線的な
駆動力に変換するようにしてパルスモータ134および
台車133間に設けられるねじ送り機構(図示せず)
と、Z軸方向すなわち上下方向に延びて台車133に設
けられるレール135と、該レール135に沿って昇降
可能な昇降台136と、Z軸に沿う軸線を有してレール
135に固定配置されるパルスモータ137と、該パル
スモータ137の回転力を昇降台136のZ軸方向への
直線的な駆動力に変換するようにしてパルスモータ13
7および昇降台136間に設けられるねじ送り機構(図
示せず)と、後部側クランプ手段130が配設される可
動支持体140を案内するようにしてY軸方向に延びる
とともに昇降台136に固定されるレール138と、Y
軸に沿う軸線を有してレール138に固定されるパルス
モータ139と、該パルスモータ139および可動支持
体140間に設けられるねじ送り機構(図示せず)とを
備える。
【0056】このような後部側クランプ用駆動手段13
1によれば、後部側クランプ手段130の可動支持体1
40をX軸、Y軸およびZ軸方向すなわち車体フレーム
Fの前後方向、幅方向および上下方向に移動させること
ができ、車体フレームFの種類が変化するのに応じてシ
ートレール28のX軸およびY軸方向に沿う位置および
高さが変化するのに対処して、後部側クランプ手段13
0をシートレール28の位置に対応した任意の位置に移
動させることができる。
【0057】図16〜図18において、後部側クランプ
手段130は、後部側クランプ用駆動手段131によっ
て車体フレームFの前後、幅および上下方向に移動可能
であるとともに任意の位置で静止可能な可動支持体14
0と、シートレール28の長手方向と交差する平面内で
上方に開いた略V字状に形成されるとともにシートレー
ル28の下方に配置されるようにして可動支持体140
に固定される受け部材141と、該受け部材141との
間にシートレール28を挟むようにして前記平面内で揺
動することを可能として可動支持体140に支持される
押圧部材142と、該押圧部材142を揺動駆動するよ
うにして可動支持体140および押圧部材142間に設
けられる駆動機構143とを備える。
【0058】押圧部材142は、X軸に沿う軸線を有す
る支軸144を介して可動支持体140に回動可能に支
承される。この押圧部材142の前記シートレール28
への対向面142aは、シートレール28に球面接触す
る形状に形成される。また受け部材141の前記シート
レール28への対向面141aは、シートレール28に
球面接触する形状に形成される。
【0059】駆動機構143は、前記支軸144と平行
なピン145で可動支持体140に揺動可能に支承され
たシリンダ146のピストンロッド146aが、前記支
軸144およびピン145と平行な連結ピン147を介
して押圧部材142に連結されて成るものであり、シリ
ンダ146の伸縮作動に応じて押圧部材142が支軸1
44の軸線まわりに回動することになる。
【0060】図2および図3において、ダウンチューブ
保持装置47は、前部フレーム組立体FFが備えるダウ
ンチューブ27の後部をその上下からクランプする前部
側クランプ手段127と、X軸、Y軸およびZ軸方向に
前部側クランプ手段127を移動させ得る前部側クラン
プ用駆動手段128とから成るものであり、前部側クラ
ンプ手段127は、前記シートレール保持装置49の後
部側クランプ手段130と基本的には同一に構成され、
前部側クランプ用駆動手段128は、前記前記シートレ
ール保持装置49の後部側クランプ用駆動手段131と
基本的には同一に構成される。
【0061】図19において、ヘッドパイプ保持装置4
5におけるヘッドパイプクランプ用駆動手段51と、左
右一対の前部フレーム側位置決め装置46,46におけ
る支持筒位置決め用駆動手段126,126と、左右一
対のダウンチューブ保持装置47,47における前部側
クランプ用駆動手段128,128と、左右一対の後部
フレーム側位置決め装置48,48における後部側位置
決め用駆動手段91,91と、左右一対のシートレール
保持装置49,49における後部側クランプ用駆動手段
131,131とは、制御ユニット150により作動制
御される。
【0062】而して制御ユニット150は、ヘッドパイ
プ保持装置45におけるヘッドパイプクランプ手段5
0、両前部フレーム側位置決め装置46,46における
支持筒位置決め手段125,125、両ダウンチューブ
保持装置47,47における前部側クランプ手段12
7,127、両後部フレーム側位置決め装置48,48
における後部側位置決め手段90,90、ならびに両シ
ートレール保持装置49,49における後部側クランプ
手段130,130の位置が、組み立てるべき自動二輪
車用車体フレームFの種類に応じて予め設定された位置
となるように前記各駆動手段51,91,91,12
6,126,128,128,131,131の作動を
制御する。このため、制御ユニット150が備える記憶
部には、組立予定の各車体フレームFの各部位置座標が
機種に対応させて予め設定されており、組み立てるべき
車体フレームFの機種に応じて前記記憶部から読みだし
た各部位置座標に基づいて前記各駆動手段51,91,
91,126,126,128,128,131,13
1の作動が制御される。
【0063】このような自動二輪車用車体フレーム組立
装置において、前端にヘッドパイプ25を有する前部フ
レーム組立体FFと、後部フレーム組立体FRとを溶接
して自動二輪車用車体フレームFを基台44上で組立て
るにあたっては、次の第1〜第5のステップを実行す
る。
【0064】第1のステップでは、車体フレームFの幅
方向であるY軸方向に少なくとも移動可能である一対の
支持筒位置決め手段125,125により前部フレーム
組立体FFの左右後部である前部支持部材32,32の
支持筒33,33を位置決めする。この際、車体フレー
ムFの上下方向であるZ軸ならびに車体フレームFの前
後方向であるX軸方向の移動を可能とするとともにY軸
に沿う軸線まわりの傾動を可能としたヘッドパイプクラ
ンプ手段50もヘッドパイプ25に対応する位置に配置
しておき、ヘッドパイプクランプ手段50が備える支持
ピン67A〜67Dの1つをヘッドパイプ25の下端部
に嵌合させておく。これによりヘッドパイプクランプ手
段50にあっては、ピン支持板68に荷重が作用してガ
イドピン87…がガイド筒88…に嵌合し、ピン支持板
68の回動位置は一定に定まっている。
【0065】第2のステップでは、X軸方向、Y軸方向
およびZ軸方向に移動可能である一対の前部側クランプ
手段127,127により前部フレーム組立体FFのダ
ウンチューブ27,27を保持するとともに、ヘッドパ
イプクランプ手段50によりヘッドパイプ25を上下か
らクランプして保持するものであり、このような第1お
よび第2のステップにより、前部フレーム組立体FFが
位置決め支持されることになる。
【0066】しかも前部フレーム組立体FFの左右後部
にある支持筒33,33を位置決めする一対の支持筒位
置決め手段125,125を、自動二輪車用車体フレー
ムFの少なくとも幅方向に移動可能とし、前部フレーム
組立体FFの前端のヘッドパイプ25をクランプするヘ
ッドパイプクランプ手段50を、自動二輪車用車体フレ
ームFFの前後および上下方向に移動可能とするととも
に前後方向に傾動可能としたので、前部フレーム組立体
FFの左右後部を支持筒位置決め手段125,125で
位置決めした状態で、前部フレーム組立体FFの種類が
変化するのに伴なうヘッドパイプ25の位置および姿勢
変化を、ヘッドパイプクランプ手段50の前後および上
下方向の移動およびY軸まわりの傾動によりカバーし、
前部フレーム組立体FFを精度よく位置決め支持するこ
とができる。またX軸、Y軸およびZ軸方向に移動可能
である一対の前部側クランプ手段127,127により
前部フレーム組立体FFのダウンチューブ27,27を
保持しているので、前部フレーム組立体FFの位置決め
支持精度をより一層向上することができる。
【0067】第3のステップでは、X軸、Y軸およびZ
軸方向に移動することを可能とした一対の後部側位置決
め手段90,90により後部フレーム組立体FRの左右
後部を位置決めし、第4のステップでは、X軸、Y軸お
よびZ軸方向に移動することを可能とした一対の後部側
クランプ手段130,130で後部フレーム組立体FR
の左右前部をクランプする。
【0068】このように後部フレーム組立体FRの左右
後部を位置決めする一対の後部側位置決め手段90,9
0を、自動二輪車用車体フレームFの前後、幅および上
下方向に移動可能とし、後部フレーム組立体FRの左右
前部をクランプする一対の後部側クランプ手段130,
130を、自動二輪車用車体フレームFの前後、幅およ
び上下方向に移動可能としたことにより、後部フレーム
組立体FRの種類が変化しても前部フレーム組立体FF
に対して後部フレーム組立体FRを精度よく位置決め支
持することができ、複数種類の自動二輪車用車体フレー
ムFの組立に対応し得るような汎用性を得るようにして
設備費を低減することができる。
【0069】第5のステップでは、相対位置を定めた前
部フレーム組立体FFおよび後部フレーム組立体FRを
相互に溶接して車体フレームFを組立てる。この際、相
対位置を精度良く定めた前部フレーム組立体FFおよび
後部フレーム組立体FRを相互に溶接することで溶接精
度の安定した車体フレームFを組立てることができる。
また一対の後部側位置決め手段90,90および一対の
後部側クランプ手段130,130により、前部フレー
ム組立体FFに対する位置を精度よく定めつつ後部フレ
ーム組立体FRを拘束するので、後部フレーム組立体F
R側で溶接歪みが生じていたとしてもその歪みを矯正し
て自動二輪車用車体フレームFを精度よく組立てること
ができる。
【0070】ところで、上記一対の支持筒位置決め手段
125,125をY軸方向に移動せしめる一対の支持筒
位置決め用駆動手段126,126の作動と、一対の前
部側クランプ手段127,127をX軸、Y軸およびZ
軸方向に移動せしめる一対の前部側クランプ用駆動手段
128,128の作動と、ヘッドパイプクランプ手段5
0をZ軸およびX軸方向に移動させるとともにY軸に沿
う軸線まわりに傾動させるヘッドパイプクランプ用駆動
手段51の作動と、一対の後部側位置決め手段90,9
0をX軸、Y軸およびZ軸方向に移動させる一対の後部
側位置決め用駆動手段91,91の作動と、一対の後部
側クランプ手段130,130をX軸、Y軸およびZ軸
方向に移動させる一対の後部側クランプ用駆動手段13
1,131の作動とは、支持筒位置決め手段125,1
25、前部側クランプ手段127,127、ヘッドパイ
プクランプ手段50、後部側位置決め手段90,90お
よび後部側クランプ手段130,130の位置が組み立
てるべき自動二輪車用車体フレームFの種類に応じて予
め設定された位置となるように、制御ユニット150で
制御されるものである。
【0071】したがって組立てるべき自動二輪車用車体
フレームFの種類が変化するのに応じて、支持筒位置決
め手段125,125、前部側クランプ手段127,1
27、ヘッドパイプクランプ手段50、後部側位置決め
手段90,90および後部側クランプ手段130,13
0が、車体フレームFに対応した位置に自動的に移動す
ることになり、自動二輪車用車体フレームFの組立効率
を向上させることができる。
【0072】ところで、上記自動二輪車用車体フレーム
組立装置では、複数種類の自動二輪車用車体フレームF
の組立に対応し得るように汎用性を持たせるために、支
持筒位置決め手段125,125、前部側クランプ手段
127,127、ヘッドパイプクランプ手段50、後部
側位置決め手段90,90および後部側クランプ手段1
30,130が移動可能として基台44上に配設される
のであるが、支持筒位置決め用駆動手段126,12
6、前部側クランプ用駆動手段128,128、ヘッド
パイプクランプ用駆動手段51、後部側位置決め用駆動
手段91,91および後部側クランプ用駆動手段13
1,131における機械的な作動機構および制御部の異
常や、ワークもしくは作業員の接触によって、各位置決
め手段125…、90…やクランプ手段50,127
…,130…の原位置がずれてしまうことがあり、原位
置がずれたままで組立を行なうと、車体フレームFの組
立精度が低下してしまう。
【0073】そこで、支持筒位置決め手段125,12
5、前部側クランプ手段127,127、ヘッドパイプ
クランプ手段50、後部側位置決め手段90,90およ
び後部側クランプ手段130,130の少なくとも一
部、この実施例では全ての原位置の検証を適宜行なうも
のであり、その原位置の検証のために、図20および図
21で示すように、車体フレームFの組立時に前部フレ
ーム組立体FFおよび後部フレーム組立体FRをセット
すべき位置、すなわち左右一対の支持筒位置決め手段1
25,125、前部側クランプ手段127,127、後
部側位置決め手段90,90および後部側クランプ手段
130,130間の中央部でX軸方向に延びる原位置検
証治具160を基台44上にセットする。
【0074】この原位置設置治具160は、X軸方向に
延びる治具板161と、X軸方向に間隔をあけた位置で
治具板161に連設される一対の支持脚162,163
とを備え、両支持脚162,163の下端が基台44上
の所定位置に着脱可能に設置される。
【0075】治具板161には、X軸およびZ軸に沿う
基準位置PB1が、両支持筒位置決め手段125,12
5で位置決めする支持筒33,33の軸線位置に対応し
て設定されるとともに、Y軸に沿う方向での治具板16
1の中心を通る中心線がY軸に沿う基準位置PB2とし
て設定される。
【0076】而して前部側クランプ手段127,12
7、ヘッドパイプクランプ手段50、後部側位置決め手
段90,90および後部側クランプ手段130,130
の原位置は、前記基準位置PB1,PB2との間の距離
測定に基づくX軸、Y軸およびZ軸方向の座標算出によ
って検証することになる。
【0077】図22〜図24を併せて参照して、ヘッド
パイプクランプ手段50の原位置を検証するにあたって
は、可動支持枠62の枠板64からピン支持板68およ
びインデックス機構81を取り外し、それら68,81
に代えて測定子164を前記枠板64に着脱可能に取り
付ける。
【0078】測定子164は、アーム71の一端の押圧
部材69を一端開口部に差し込み係合可能な筒体165
と、該筒体165の他端に連設されるとともに前記枠板
64に着脱可能に締結される支持鍔166と、筒体16
5から原位置検証治具160側に延びる第1測定腕16
7と、支持鍔166から原位置検証治具160側に延び
る第2測定腕168とを備え、支持鍔166が枠板64
に締結されるとともに押圧部材69が筒体165の一端
に差し込み係合されることによって、枠板64に取付け
られる。
【0079】一方、原位置検証治具160には、YZ平
面に沿うとともに基準位置PB1からのX軸方向に沿う
距離が予め設定されたX軸測定面169と、該X軸測定
面169に直角に連なってXY平面に沿うとともに前記
基準位置PB1からの距離が予め設定されたZ軸測定面
170と、XZ平面に沿うとともに基準位置PB2から
の距離が予め設定されたY軸測定面171とが、ヘッド
パイプクランプ手段50に対応して形成される。
【0080】これに対し、測定子164の第1測定腕1
67には、前記X軸測定面169に対向し得るX軸対向
面172と、前記Z軸測定面170に対向し得るZ軸対
向面173とが直角に連なるようにして形成され、第2
測定腕168には、前記Y軸測定面171に平行に対向
するY軸対向面174が形成される。
【0081】またX軸方向に間隔をあけた2箇所で第1
測定腕167には、検出端をZ軸測定面170にそれぞ
れ接触させるようにしたデプスゲージ175,175が
装着され、それらのデプスゲージ175,175の検出
値が同一となるように測定子164の傾斜角が調節され
る。これにより、X軸測定面169にX軸対向面172
が平行に対向し、Z軸測定面170にZ軸対向面173
が平行に対向し、Y軸測定面171にY軸対向面174
が平行に対向することになる。
【0082】そこでX軸測定面169およびX軸対向面
172間の距離LX、ならびにZ軸測定面170および
Z軸対向面173間の距離LZがそれぞれ所定値となる
位置まで原位置からパルスモータ54,58を作動せし
め、そのパルスモータ54,58のパルス数による基準
位置PB1からの距離算出により、ヘッドパイプクラン
プ手段50の原位置のX軸およびZ軸座標を検証するこ
とができる。
【0083】またY軸測定面171およびY軸対向面1
74間の距離LYを算出することで基準位置PB2から
の原位置までのY軸方向の距離を算出することができ、
それによりヘッドパイプクランプ手段50の原位置のY
軸座標を検証することができる。
【0084】図25を併せて参照して、後部側位置決め
手段90の原位置を検証するにあたっては、3個の可動
ロッド104…にそれぞれ固定される位置決めピン10
5A,105B,105Cの1つ、たとえば105Aを
可動ロッド104から取り外し、その位置決めピン10
5Aに代えてY軸方向の軸線を有するピン状の測定子1
81を可動ロッド104に取り付ける。
【0085】一方、原位置検証治具160の治具板16
1において、後部側位置決め手段90のXZ平面内での
正四角形状の可動領域A1(図20の斜線で示す領域)
の相互に対向する2つの角部に対応する2箇所、すなわ
ち前記可動領域A1の中心位置である原位置C1を両側
から挟む2箇所の両面には、前記測定子181を挿通可
能として同軸に連なる測定筒176,176が固着され
る。
【0086】また両測定筒176,176の近傍で治具
板161の両面には、略L字状である測定部材179,
179が固着されており、各測定部材179…には、Y
Z平面に沿うとともに基準位置PB1からのX軸方向に
沿う距離が予め設定されたX軸測定面177…と、該X
軸測定面177…に直角に連なってXY平面に沿うとと
もに前記基準位置PB1からの距離が予め設定されたZ
軸測定面178…とが形成される。
【0087】Y軸方向の原位置の検証時には、一方の測
定筒176の先端に当てるようにしてデプスゲージ18
0を他方の測定筒176側に挿入し、測定子181をデ
プスゲージ180に当接させるまでY軸方向に作動せし
めることで、Y軸方向の原位置からの基準位置PB2ま
での距離を、パルスモータ99のパルス数を算出するこ
とで測定する。
【0088】またX軸およびZ軸の原位置の検証時に
は、測定子181およびX軸測定面177間の距離、な
らびに測定子181およびZ軸測定面178間の距離を
ノギス(図示せず)等で測定し、それらの距離が所定値
となるまでパルスモータ94,97を作動せしめ、パル
スモータ94,97のパルス数を算出することでX軸測
定面177およびZ軸測定面178までの原位置からの
X軸およびY軸方向に沿う距離を測定する。しかもその
ような距離測定処理を、後部側位置決め手段90の可動
領域A1内の2箇所で実行し、それらの2箇所間の中央
部がX軸およびZ軸方向の原位置であるとして算出する
ことで原位置の検証を行なう。
【0089】図26を併せて参照して、後部側クランプ
手段130の原位置を検証するにあたっては、受け部材
141にY軸方向に沿う軸線を有するピン状の測定子1
87を取り付ける。
【0090】一方、原位置検証治具160の治具板16
1において、後部側クランプ手段130のXZ平面内で
の正四角形状の可動領域A2(図20の斜線で示す領
域)の相互に対向する2つの角部に対応する2箇所、す
なわち前記可動領域A2の中心位置である原位置C2を
両側から挟む2箇所の両面には、前記測定子187を挿
通可能として同軸に連なる測定筒182,182が固着
される。
【0091】また両測定筒182,182の近傍で治具
板161の両面には、略L字状である測定部材185,
185が固着されており、各測定部材185…には、Y
Z平面に沿うとともに基準位置PB1からのX軸方向に
沿う距離が予め設定されたX軸測定面183…と、該X
軸測定面183…に直角に連なってXY平面に沿うとと
もに前記基準位置PB1からの距離が予め設定されたZ
軸測定面184…とが形成される。
【0092】Y軸方向の原位置の検証時には、一方の測
定筒182の先端に当てるようにしてデプスゲージ18
6を他方の測定筒182側に挿入し、測定子187をデ
プスゲージ186に当接させるまでY軸方向に作動せし
めることで、Y軸方向の原位置からの基準位置PB2ま
での距離を、パルスモータ139のパルス数を算出する
ことで測定する。
【0093】またX軸およびZ軸の原位置の検証時に
は、測定子187およびX軸測定面183間の距離、な
らびに測定子187およびZ軸測定面188間の距離を
ノギス(図示せず)等で測定し、それらの距離が所定値
となるまでパルスモータ134,137を作動せしめ、
パルスモータ134,137のパルス数を算出すること
でX軸測定面183およびZ軸測定面184までの原位
置からのX軸およびY軸方向に沿う距離を測定する。し
かもそのような距離測定処理を、後部側クランプ手段1
30の可動領域A2内の2箇所で実行し、それらの2箇
所間の中央部がX軸およびZ軸方向の原位置であるとし
て算出することで原位置の検証を行なう。
【0094】図20において、前部側クランプ手段12
7の原位置を検証するために、原位置検証治具160の
治具板161には、前部側クランプ手段127のXZ平
面内での正四角形状の可動領域A3(図20の斜線で示
す領域)の相互に対向する2つの角部に対応する2箇
所、すなわち前記可動領域A3の中心位置である原位置
C3を両側から挟む2箇所の両面に測定筒188,18
8が固着される。
【0095】また両測定筒188,188の近傍で治具
板161の両面には、略L字状である測定部材191,
191が固着されており、各測定部材191…には、Y
Z平面に沿うとともに基準位置PB1からのX軸方向に
沿う距離が予め設定されたX軸測定面189…と、該X
軸測定面189…に直角に連なってXY平面に沿うとと
もに前記基準位置PB1からの距離が予め設定されたZ
軸測定面190…とが形成される。
【0096】而して、前部側クランプ手段127の原位
置を検証するにあたっては、上記後部側クランプ手段1
30と同様にデプスゲージ(図示せず)を用いてY軸方
向の原位置からの基準位置PB2までの距離を、パルス
モータ(図示せず)のパルス数を算出することで測定
し、またX軸およびZ軸の原位置の検証時には、X軸測
定面189…およびZ軸測定面190…までの原位置か
らのX軸およびY軸方向に沿う距離をパルスモータ(図
示せず)のパルス数を算出する。
【0097】さらに原位置検証治具160の治具板16
1の両面には、基準位置PB1上に軸線を配置した測定
筒193…が固着されており、前部側位置決め手段12
5の原位置を検証するにあたっては、前部側位置決め手
段125が備える3個の可動ロッドの1つに取付けられ
てY軸方向に沿うピン状の測定子が前記測定数193…
に嵌合される。
【0098】而して上記後部側位置決め手段90と同様
に、図示しないデプスゲージを用いてY軸方向の原位置
を検証することができる。
【0099】次にこの実施例の作用について説明する
と、複数種類の自動二輪車用車体フレームFの組立に対
応し得るように汎用性を持たせるために、固定の基台4
4上には、支持筒位置決め手段125,125、前部側
クランプ手段127,127、ヘッドパイプクランプ手
段50、後部側位置決め手段90,90および後部側ク
ランプ手段130,130が移動可能として基台44上
に配設されるのであるが、支持筒位置決め用駆動手段1
26,126、前部側クランプ用駆動手段128,12
8、ヘッドパイプクランプ用駆動手段51、後部側位置
決め用駆動手段91,91および後部側クランプ用駆動
手段131,131における機械的な作動機構および制
御部の異常が生じたり、ワークもしくは作業員の接触に
よって、各位置決め手段125…、90…やクランプ手
段50,127…,130…の原位置がずれてしまう
と、車体フレームFの組立精度が低下してしまうので、
支持筒位置決め手段125,125、前部側クランプ手
段127,127、ヘッドパイプクランプ手段50、後
部側位置決め手段90,90および後部側クランプ手段
130,130の原位置を検証するのであるが、その検
証にあたっては、車体フレームFの組立時に前部フレー
ム組立体FFおよび後部フレーム組立体FRをセットす
べき位置で基台44上に原位置検証治具160をセット
する。
【0100】この原位置検証治具160は、X軸方向に
沿って延びるように構成されており、前記各位置決め手
段125…、90…および前記各クランプ手段50,1
27…,130…のうち原位置検証の対象である後部側
位置決め手段90,90、ヘッドパイプクランプ手段5
0、前部側クランプ手段127,127および後部側ク
ランプ手段130,130の原位置を、原位置検証治具
160に設定した基準位置PB1,PB2との間の距離
測定に基づいて検証する。
【0101】このように、原位置検証治具160を基台
44上にセットして該原位置検証治具160の基準位置
PB1,PB2との間の距離を測定することで、後部側
位置決め手段90,90、ヘッドパイプクランプ手段5
0、前部側クランプ手段127,127および後部側ク
ランプ手段130,130の原位置を容易に検証するこ
とができ、機械的な作動機構および制御部の異常や、ワ
ークもしくは作業員の接触によって原位置がずれたとし
ても、原位置を容易に検証して、原位置の再設定による
組立精度の向上に寄与することができる。
【0102】またX軸およびZ軸に沿う基準位置PB1
を、両支持筒位置決め手段125,125で位置決めす
る支持筒33,33の軸線位置に対応して原位置検証治
具160に定めておき、Y軸に沿う方向での原位置検証
治具160の中心位置をY軸に沿う基準位置PB2とし
て定めておくので、支持筒33、33の軸線すなわちス
イングアームのピボット位置を基準として原位置のX軸
およびZ軸に沿う座標を設定するようにして原位置の検
証を容易に行なうことができる。
【0103】しかも後部側位置決め手段90,90、ヘ
ッドパイプクランプ手段50、前部側クランプ手段12
7,127および後部側クランプ手段130,130を
駆動するパルスモータ94,97,99,54,58,
134,137,139…のパルス数を基準位置PB
1,PB2との間の距離に置き換えて原位置を検証する
ようにしているので、原位置の検証が容易となるととも
に原位置の再設定が容易となる。
【0104】また後部側位置決め手段90,90、ヘッ
ドパイプクランプ手段50、前部側クランプ手段12
7,127および後部側クランプ手段130,130の
原位置を、X軸、Y軸およびZ軸方向のうち移動可能な
方向について全て検証するようにしているので、前部フ
レーム組立体FFおよび後部フレーム組立体FRの位置
決めおよびクランプをより精度よく行なうことができ、
車体フレームFの組立精度をより一層向上することがで
きる。
【0105】ところで、原位置検証治具160は、後部
側位置決め手段90,90、ヘッドパイプクランプ手段
50、前部側クランプ手段127,127および後部側
クランプ手段130,130との間のX軸およびZ軸方
向での距離を測定するための測定面177,169,1
83,189;178,170,184,190を備え
ており、それらの測定面177,169,183,18
9;178,170,184,190は支持筒33、3
3の軸線位置に対応したX軸およびZ軸用基準位置PB
1から予め設定された距離の位置に配置されているの
で、原位置の検証にあたっての距離測定が容易となる。
【0106】また前記各測定面177,169,18
3,189;178,170,184,190は、各位
置決め手段125…、90…および前記各クランプ手段
50,127…,130…のうち支持筒位置決め手段1
25,125を除く全てに対応してそれぞれ配置される
ので、持筒位置決め手段125,125を除く全ての位
置決め手段90…およびクランプ手段50,127…,
130…の原位置の検証を行なうにあたっての距離測定
が容易となり、それにより前部フレーム組立体FFおよ
び後部フレーム組立体FRの位置決めおよびクランプの
精度を高めて車体フレームFの組立精度を向上するのに
寄与することができる。
【0107】さらに測定面177,183,189;1
78,184,190が、各位置決め手段125…、9
0…および前記各クランプ手段50,127…,130
…のうち支持筒位置決め手段125,125およびヘッ
ドパイプクランプ手段50を除く全ての位置決め手段9
0…およびクランプ手段127…,130…の原位置を
挟む2箇所にそれぞれ配置されるので、原位置C1,C
2,C3の両側の測定面177,183,189;17
8,184,190で距離を測定することにより原位置
の検証精度を向上することができる。
【0108】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0109】たとえば上記実施例では、後輪を支持する
スイングアームの前端を揺動可能に支持するための支持
筒33,33が前部フレーム組立体FFに設けられてい
たが、後部フレーム組立体FRに支持筒33,33が設
けられる車体フレームFの組立装置に本発明を適用する
ことも可能である。
【0110】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、各位置決め手段および各クランプ手段のうち原位置
を検証すべき手段の原位置を容易に検証することがで
き、何らかの原因で原位置がずれたとしても、原位置を
容易に検証して、原位置の再設定による組立精度の向上
に寄与することができる。
【0111】また請求項2記載の発明によれば、スイン
グアームのピボット位置を基準として原位置のX軸およ
びZ軸に沿う座標を設定するようにして原位置の検証を
容易に行なうことができる。
【0112】請求項3記載の発明によれば、原位置の検
証が容易となるとともに原位置の再設定が容易となる。
【0113】請求項4記載の発明によれば、前部フレー
ム組立体および後部フレーム組立体の位置決めおよびク
ランプをより精度よく行なうことが可能となり、車体フ
レームの組立精度をより一層向上することができる。
【0114】請求項5記載の発明によれば、原位置の検
証にあたっての距離測定が容易となる。
【0115】請求項6記載の発明によれば、支持筒位置
決め手段を除く全ての位置決め手段およびクランプ手段
の原位置の検証を行なうにあたっての距離測定が容易と
なり、それにより前部フレーム組立体および後部フレー
ム組立体の位置決めおよびクランプの精度を高めて組立
精度を向上するのに寄与することができる。
【0116】さらに請求項7記載の発明によれば、原位
置の両側の測定面で距離を測定することにより原位置の
検証精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車用車体フレームの一例の斜視図であ
る。
【図2】組立装置の縦断側面図であって図3の2−2線
に沿う断面図である。
【図3】上半部を作動状態とするとともに下半部を非作
動状態として示す図2の3矢視図である。
【図4】図3の4−4線拡大断面図である。
【図5】図3の5矢視拡大図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】図5の7−7線断面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図6の9−9線断面図である。
【図10】図6の10−10線断面図である。
【図11】図3の11−11線拡大断面図である。
【図12】図11の12矢視図である。
【図13】図11の13−13線断面図である。
【図14】図11の14−14線拡大断面図である。
【図15】図11の15−15線拡大断面図である。
【図16】図3の16−16線矢視拡大図である。
【図17】図16の17−17線断面図である。
【図18】図16の18−18線断面図である。
【図19】組立装置の制御系の構成を示すブロック図で
ある。
【図20】原位置検証治具を基台上にセットした状態で
の組立装置の縦断側面図であって図21の20−20線
に沿う断面図である。
【図21】図20の21矢視平面図である。
【図22】図21の22−22線断面図である。
【図23】図21の23矢視図である。
【図24】図23の24−24線断面図である。
【図25】図21の25−25線断面図である。
【図26】図21の26−26線断面図である。
【符号の説明】
25・・・ヘッドパイプ 33・・・支持筒 44・・・基台 50・・・ヘッドパイプクランプ手段 54,58,94,97,99,134,137,13
9・・・パルスモータ 90・・・後部側位置決め手段 125・・・支持筒位置決め手段 127・・・前部側クランプ手段 130・・・後部側クランプ手段 160・・・原位置検証治具 169,170,177,178,183,184,1
89,190・・・測定面 PB1,PB2・・・基準位置 F・・・車体フレーム FF・・・前部フレーム組立体 FR・・・後部フレーム組立体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 直次 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3C030 CC10 3D012 BF01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端にヘッドパイプ(25)を有する前
    部フレーム組立体(FF)と、後部フレーム組立体(F
    R)とを溶接して自動二輪車用車体フレーム(F)を組
    立てるために、後輪を支持するスイングアームの前端を
    揺動可能に支承するようにして前部フレーム組立体(F
    F)および後部フレーム組立体(FR)の一方が備える
    支持筒(33)の位置を車体フレーム(F)の上下方向
    および前後方向に設定されるZ軸およびX軸方向で位置
    決め可能であって前記車体フレーム(F)の幅方向に設
    定されるY軸方向に少なくとも移動可能とした左右一対
    の支持筒位置決め手段(125)、ならびに後部フレー
    ム組立体(FR)を位置決め可能であってX軸、Y軸お
    よびZ軸方向の移動を可能とした左右一対の位置決め手
    段(90)とを含む複数の位置決め手段(125,9
    0)と、前部フレーム組立体(FF)の前端のヘッドパ
    イプ(25)をクランプ可能であって前記Z軸およびX
    軸方向への移動ならびに前記Y軸に沿う軸線まわりの傾
    動を可能としたヘッドパイプクランプ手段(50)、な
    らびに後部フレーム組立体(FR)をクランプ可能であ
    ってX軸、Y軸およびZ軸方向の移動を可能とした左右
    一対の後部側クランプ手段(130)を含む複数のクラ
    ンプ手段(50,127,130)とが、固定の基台
    (44)上に配設される自動二輪車用車体フレーム組立
    装置において、車体フレーム(F)の組立時に前記前部
    フレーム組立体(FF)および後部フレーム組立体(F
    R)をセットすべき位置で前記X軸方向に延びる原位置
    検証治具(160)を前記基台(44)上にセットし、
    前記各位置決め手段(90,125)および前記各クラ
    ンプ手段(50,127,130)のうち原位置検証の
    対象である手段の原位置を、前記原位置検証治具(16
    0)に設定した基準位置(PB1,PB2)との間の距
    離測定に基づいて検証することを特徴とする自動二輪車
    用車体フレーム組立装置における原位置検証方法。
  2. 【請求項2】 前記X軸およびZ軸に沿う基準位置(P
    B1)を、前記両支持筒位置決め手段(125)で位置
    決めする支持筒(33)の軸線位置に対応して前記原位
    置検証治具(160)に定めておくとともに、前記Y軸
    に沿う方向での前記原位置検証治具(160)の中心位
    置をY軸に沿う基準位置(PB2)として前記原位置検
    証治具(160)に定めておくことを特徴とする請求項
    1記載の自動二輪車用車体フレーム組立装置における原
    位置検証方法。
  3. 【請求項3】 前記原位置検証の対象である手段を駆動
    するパルスモータ(54,58,94,97,99,1
    34,137,139)の作動パルス数を前記基準位置
    (PB1,PB2)との間の距離に置き換えて前記原位
    置を検証することを特徴とする請求項2記載の自動二輪
    車用車体フレーム組立装置における原位置検証方法。
  4. 【請求項4】 前記各位置決め手段(90,125)お
    よび前記各クランプ手段(50,127,130)の原
    位置を、前記X軸、Y軸およびZ軸方向のうち移動可能
    な方向について全て検証することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の自動二輪車用車体フレーム組立
    装置における原位置検証方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜4のいずれかに記載の原
    位置検証治具であって、前記支持筒位置決め手段(12
    5)を除く位置決め手段(90)および前記クランプ手
    段(50,127,130)のうち原位置検証の対象で
    ある手段との間のX軸およびZ軸方向での距離を測定す
    るための測定面(169,177,183,189;1
    70,178,184,190)を備え、該測定面(1
    69,177,183,189;170,178,18
    4,190)は前記支持筒(33)の軸線位置に対応し
    たX軸およびZ軸用基準位置(PB1)から予め設定さ
    れた距離の位置に配置されることを特徴とする自動二輪
    車用車体フレーム組立装置における原位置検証治具。
  6. 【請求項6】 前記測定面(169,177,183,
    189;170,178,184,190)が、前記各
    位置決め手段(90,125)および前記各クランプ手
    段(50,127,130)のうち前記支持筒位置決め
    手段(125)を除く全てに対応してそれぞれ配置され
    ることを特徴とする請求項5記載の自動二輪車用車体フ
    レーム組立装置における原位置検証治具。
  7. 【請求項7】 前記測定面(169,177,183,
    189;170,178,184,190)が、前記各
    位置決め手段(90,125)および前記各クランプ手
    段(50,127,130)のうち前記支持筒位置決め
    手段(125)およびヘッドパイプクランプ手段(5
    0)を除く全ての位置決め手段(90)およびクランプ
    手段(127,130)の原位置を挟む2箇所にそれぞ
    れ配置されることを特徴とする請求項6記載の自動二輪
    車用車体フレームにおける原位置測定治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010012922A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd 車体フレームの接続構造及び成形方法
JP2010145348A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Honda Motor Co Ltd センシング方法
CN101712065B (zh) * 2009-12-11 2011-05-11 上海广为电器工具有限公司 一种装配助力装置

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