JP2003266136A - マグネシウム合金製成形品のかしめ加工方法 - Google Patents

マグネシウム合金製成形品のかしめ加工方法

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JP2003266136A
JP2003266136A JP2002067167A JP2002067167A JP2003266136A JP 2003266136 A JP2003266136 A JP 2003266136A JP 2002067167 A JP2002067167 A JP 2002067167A JP 2002067167 A JP2002067167 A JP 2002067167A JP 2003266136 A JP2003266136 A JP 2003266136A
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Satoshi Suzuki
悟史 鈴木
Yasushi Kamimura
靖司 上村
Satoru Izawa
悟 伊澤
Katsumi Sakamoto
勝美 坂本
Hide Takeda
秀 武田
Taketoshi Ishida
武敏 石田
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Ahresty Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大電流を必要とせず、同時に多くの箇所を
かしめ加工することが可能であり、しかもかしめる成形
品の表面に塗装皮膜等の表面処理が施されている場合で
も問題なくかしめ加工をすることが出来るマグネシウム
合金製品のかしめ加工方法を提供すること。 【解決手段】 かしめ用ポンチPを予熱し、該予熱され
たかしめ用ポンチPを回転させながら成形品Wのかしめ
ピン1の頂部1’に押し当てることによりかしめ加工を
行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネシウムまた
はその合金(以下、単にマグネシウム合金と称する。)で
成形されたマグネシウム合金製成形品に、鋼板等の異質
金属部材からなる被かしめ部材をかしめ付けるためのマ
グネシウム合金製成形品のかしめ加工方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用エンジンの構成部材で
あるシリンダヘッドカバーをアルミニウムまたはその合
金で鋳造し、そのシリンダヘッドカバーに薄い鋼板から
なるバッフルプレートをかしめ付ける場合、シリンダヘ
ッドカバー側に突設したかしめピンをバッフルプレート
側に形成したかしめピン用穴に遊嵌し、その状態でかし
め用ポンチを回転させながらかしめピンを押し潰すこと
によりかしめ加工を行なうことは可能であり、現実に実
施されている。
【0003】しかしながら、マグネシウム合金で成形さ
れた成形品を上記アルミニウム合金の場合と同様の方法
でかしめ加工を行なおうとすると、アルミニウム合金の
場合と比較して20倍のかしめ力(かしめ用ポンチによ
る荷重)と60倍のかしめ加工時間を要し、現実的に不
可能であった。何故なら、マグネシウム合金は、結晶構
造が最密六方晶であるために塑性加工性に乏しいからで
ある。そこで従来では、マグネシウム合金で成形された
成形品にバッフルプレートなどの被かしめ部材をかしめ
付ける場合、通電かしめ法によりかしめ加工していた
(例えば、特開平05−285567号公報等参照)。
しかし、この通電かしめ法では、図4に示すごとく、成
形品(ワーク)Wに通電してかしめピン1を瞬間的に加熱
軟化させその状態でかしめ用ポンチPで加圧してかしめ
加工を行なうため、かしめ加工時に大電流を必要とし、
それ故、同時に多くの箇所をかしめることが出来ず、コ
スト高になる不具合があった。加えて、この通電かしめ
法では、当然のことながら成形品(ワーク)に導電性がな
ければ適用することが不可能であるが、マグネシウム合
金で成形された成形品はかしめ加工時においてその表面
に塗装皮膜等の表面処理が施されていることが多く、そ
の為マグネシウム合金製成形品には通電かしめ法をほと
んど適用することができないのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような現
状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、大電流を必要とせずかしめ用ポンチを予熱する程度
の電流で済み、同時に多くの箇所をかしめ加工すること
が可能であり、よって低コストでかしめ加工することが
出来、しかもかしめる成形品の表面に塗装皮膜等の表面
処理が施されている場合でも問題なくかしめ加工をする
ことが出来るマグネシウム合金製品のかしめ加工方法を
提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明のマグネシウム合金製品のかしめ加工方法は、マグ
ネシウムまたはその合金で成形された成形品に突設した
かしめピンを被かしめ部材側に形成したかしめピン用穴
に遊嵌してかしめるようにしたマグネシウム合金製成形
品のかしめ加工方法であって、かしめ用ポンチを予熱
し、該予熱されたかしめ用ポンチを回転させながら前記
成形品のかしめピン頂部に押し当てることによりかしめ
加工を行なうことを特徴としたものである。この際、前
記かしめ用ポンチを前記成形品のかしめピンに対して同
軸状に配置して前記かしめ用ポンチのかしめ面を前記か
しめピンの頂部に押し当てるようにすることが好まし
い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な好適実施
例を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は図
示実施例のものに限定されるものではない。また、全図
面を通して同様の構成部材には同じ符号を付して重複す
る説明は省略する。
【0007】図面は、本発明に係るかしめ方法を実施す
るかしめ装置Aの要部を模式的に現したものであり、図
中の符号Wはマグネシウム合金で成形されたシリンダヘ
ッドカバー等のマグネシウム合金製成形品(ワーク)を示
し、符号Bは当該成形品Wにかしめ付けられるバッフル
プレート等の被かしめ部材を示し、符号Tはかしめ加工
を行なうためのワークテーブルを示し、符号Pはかしめ
用ポンチを示す。
【0008】成形品Wには所定の箇所にかしめピン1が
突設され、被かしめ部材Bには成形品Wのかしめピン1
と対応する位置にピン用穴2が開口形成されており、成
形品Wのかしめピン1をピン用穴2に遊嵌せしめ、その
状態でかしめ用ポンチPをかしめピン1の頂部1’に押
し当てることによりかしめ加工を行なう。
【0009】かしめ用ポンチPは、かしめ装置Aの回転
支軸3に取り付けられ、回転支軸3と一体に回転すると
共に軸方向に上下昇降動作し、更にヒータ4等で所定の
温度に予熱される。この際、かしめ用ポンチPは、かし
め加工時において成形品Wから鉛直状に突設されたかし
めピン1と同軸状となるように、かしめ装置Aの回転支
軸3に垂直状に取り付ける。
【0010】また、かしめピン1を予熱するためのヒー
タ4としては、かしめ加工時にかしめピン1を予熱し得
るものであればその機構や構造に格別な制限はなく、例
えば、かしめピン1に電熱式のヒータを組み込んだり、
外部からバーナー等で加熱するようにしても良い。ちな
みに、図示実施例では、誘導過熱を利用した被接触電熱
ヒータを用いている。
【0011】而して、マグネシウム合金で成形されたシ
リンダヘッドカバー等のマグネシウム合金製成形品W
に、薄い鋼板等で形成されたバッフルプレートなどの被
かしめ部材Bをかしめ付ける場合には、予め成形品Wを
ワークテーブルTの所定箇所に固定状に設置し、そこに
かしめ部材Aを重ねることにより、成形品Wに突設した
かしめピン1を被かしめ部材B側に形成したかしめピン
用穴2に遊嵌させる。すると、成形品Wから鉛直状に突
設されたかしめピン1の軸心とかしめ装置Aのかしめ用
ポンチPの軸心が一直線上に配置される。その状態でも
って、かしめ用ポンチPをヒータ4で所定の温度に予熱
し、この予熱されたかしめ用ポンチPを回転させながら
成形品Wのかしめピン1方へ下降させ、かしめ用ポンチ
Pのかしめ面P’をかしめピン1の頂部1’に所要の圧
力で押し当てることによりかしめ加工を行なう。
【0012】すると、図2に示すごとく、成形品Wのか
しめピン1は、かしめ用ポンチPのかしめ面P’で扁平
状に押し潰されて、かしめピン1の頂部1’の一部が被
かしめ部材Bのかしめピン用穴2の外周にわたって押し
広げられ、被かしめ部材Bが成形品Wにかしめ付けられ
る。
【0013】この際、かしめ用ポンチPの回転数と予熱
温度およびかしめ面P’をかしめピン1の頂部1’に押
し当てる際の加圧力(荷重)は、かしめられるマグネシウ
ム合金製成形品Wの材質・性状等により任意適正に設定
される。更に、かしめ加工時においてはかしめ用ポンチ
Pのかしめ面P’と成形品Wのかしめピン1の頂部1’
との間に発生する摩擦熱が相乗的に作用するため、下記
の表1に示すとおり、かしめ用ポンチPの回転数を高く
設定する場合には、かしめ用ポンチPの予熱温度をより
低く設定すると共にかしめ用ポンチPのかしめ面P’を
かしめピン1の頂部1’に押し当てる際の加圧力(荷重)
をより小さく設定することが可能となる。
【0014】
【表1】 表中 ○は、かしめ加工ができたもの ×は、かしめ加工ができなかったもの
【0015】
【発明の効果】本発明に係るマグネシウム合金製成形品
のかしめ加工方法によれば、かしめ用ポンチを予熱し、
該予熱されたかしめ用ポンチを回転させながら成形品の
かしめピン頂部に押し当てることによりかしめ加工を行
なうようにしたので、次のとおりの効果を奏する。 (1)かしめ用ポンチを予熱するだけでマグネシウム合金
からなる成形品を、確実に且つ短い時間でかしめること
が出来る。 (2)かしめ用ポンチを予熱するだけであるため、かしめ
用ポンチを予熱するのに電気(電熱ヒータ)を使用する
場合でも、かしめ用ポンチを予熱するだけの小電流で済
み、従来の通電かしめ法による場合のようにかしめ加工
時に大電流を必要としない。 (3)かしめ加工時に大電流を必要としないので、同時に
多くの箇所をかしめ加工することが可能となり、よっ
て、かしめ加工に要するコストの低減化を期することが
出来る。 (4)しかも、かしめる成形品に電流を流すわけではない
ので、かしめる成形品の表面に塗装皮膜等の表面処理が
施されている場合でも問題なくかしめ加工をすることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るかしめ方法を実施するかしめ装
置の要部を模式的に現した模式図。
【図2】 かしめ加工をしている状態を説明する模式断
面図。
【図3】 従来の通電かしめ法を説明する模式断面図。
【符号の説明】
A:かしめ装置 B:被かし
め部材 W:マグネシウム合金製成形品(ワーク) P:かしめ用ポンチ P’:かし
め面 1:かしめピン 1’:かし
めピンの頂部 2:ピン用穴 3:回転支
軸 4:ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 勝美 埼玉県さいたま市蓮沼1135−5 (72)発明者 武田 秀 埼玉県比企郡川島町八幡1−8−12 (72)発明者 石田 武敏 栃木県栃木市城内町2−26−13−1−204 Fターム(参考) 4E087 AA10 BA03 BA20 CA52 CB02 EC39 GA02 GA09 HA65

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネシウムまたはその合金で成形さ
    れた成形品に突設したかしめピンを被かしめ部材側に形
    成したかしめピン用穴に遊嵌してかしめるようにしたマ
    グネシウム合金製成形品のかしめ加工方法であって、か
    しめ用ポンチを予熱し、該予熱されたかしめ用ポンチを
    回転させながら前記成形品のかしめピン頂部に押し当て
    ることによりかしめ加工を行なうことを特徴としたマグ
    ネシウム合金製成形品のかしめ加工方法。
  2. 【請求項2】 前記かしめ用ポンチを前記成形品のか
    しめピンに対して同軸状に配置して前記かしめ用ポンチ
    のかしめ面を前記かしめピンの頂部に押し当てるように
    した請求項1記載のマグネシウム合金製成形品のかしめ
    加工方法。
JP2002067167A 2002-03-12 2002-03-12 マグネシウム合金製成形品のかしめ加工方法 Pending JP2003266136A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011200906A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Kagoshima Prefecture 小径棒材の部分加熱ヘッディング加工方法及び加工装置
JP2014525837A (ja) * 2011-07-01 2014-10-02 アップル インコーポレイテッド 熱かしめ接合
CN106180410A (zh) * 2016-08-26 2016-12-07 重庆唐盛精密模具有限公司 环模压块机模套制作模具
CN106270075A (zh) * 2016-08-26 2017-01-04 重庆唐盛精密模具有限公司 一种制作环模压块机模套的方法
CN106311899A (zh) * 2016-08-26 2017-01-11 重庆唐盛精密模具有限公司 用于制作模套的热压同步式模具

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