JP2003265065A

JP2003265065A - 養殖用水槽

Info

Publication number: JP2003265065A
Application number: JP2002071850A
Authority: JP
Inventors: Shizuo Igaki; 静夫居垣; Yasuo Inoue; 保夫井上
Original assignee: IGAKI KK; Inoue Sangyo Co Ltd
Current assignee: IGAKI KK; Inoue Sangyo Co Ltd
Priority date: 2002-03-15
Filing date: 2002-03-15
Publication date: 2003-09-24

Abstract

(57)【要約】【課題】車両に搭載して搬送が可能な組み立て構造の
水槽であり、浄化機能を水槽と一体化した養殖用水槽を
提供することを目的とするものである。【解決手段】養殖用水槽１がその外周壁２と内周壁３
とによる側溝４で囲まれた円形の水槽であり、外周壁２
と水槽１の底板５とを断熱構造とし、内周壁３に側溝４
内と水槽１内とを連通する開口部７ａ，７ｂが設けら
れ、側溝４内の高さ方向の略中央に濾材を配置して、濾
材に繁殖する微生物によって、水に含まれる有機物の分
解を促進し、かつエアポンプ９，１０から送り込まれる
空気による揚水手段によって、側溝底部５の水を汲み上
げて水槽１内に酸素を多く含む水を送り込むとともに、
この水流によって、水槽１内に循環流Ｂを発生させるよ
うにした養殖用水槽である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、魚，エビ等の養殖
に用いられる養殖用水槽に関し、殊に飼育環境が維持さ
れ、搬送が容易な組み立て方式の養殖用水槽に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、養殖用水槽は、輸送用水槽とは
異なり、大型であって、池，網いけす等を利用してい
る。養殖対象魚等にも依存するが、水の浄化や温度管理
が容易なことからハウス内に水槽を設置して養殖する方
法が普及している。通常、養殖用水槽では、水質を維持
するための浄化装置が水槽とは別に設けられ、水槽内の
水を浄化装置に送り込んで浄化して水槽に戻している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の養殖用水槽は、
水を循環させるために、水槽から水をポンプで汲み上げ
て浄化する場合、水槽内に極端な水流が発生して、水槽
内の生育環境を維持するための循環流が壊れて、魚やエ
ビ等が水流に巻き込まれて、飼育に悪い影響を与えるお
それがあった。従って、養殖用水槽として、水を浄化す
る際には、水槽内の水を干満な水流で浄化装置へと送り
込むようにして、水を浄化することが望まれていた。し
かも、養殖用水槽では、採算性の観点から大型にする必
要があるが、水槽を大型にすると、輸送コストが上昇
し、車両で搬送するのが困難となる欠点があった。

【０００４】また、従来の養殖用水槽では、エアレーシ
ョンや水流を発生させる機能がそれぞれ個々に装置を設
置して行われ、或いはヒータを備えて水温の管理が行わ
れており、魚，エビ等の養殖環境を維持管理するのは比
較的手間の掛かる作業であり、しかも養殖環境を維持す
るかめの経費が比較的高額となる欠点があり、水槽に浄
化機能を一体化して養殖環境の維持が容易であって、経
費が安価であることが望まれていた。

【０００５】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであって、車両に搭載して搬送が容易な水槽であ
って、養殖環境の維持が容易であり、経費が安価な養殖
用水槽を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するためになされており、請求項１の発明は、養殖
用水槽において、該水槽がその外周壁と内周壁とによる
側溝で囲った円形の水槽であり、該外周壁と該水槽の底
板とを断熱構造とし、該内周壁に該側溝内と該水槽内と
を連通する開口部が設けられ、該側溝の高さ方向の略中
央に濾材を配置して、該濾材に繁殖する微生物によっ
て、水に含まれる有機物の分解を促進し、かつエアポン
プから送り込まれる空気を揚水手段によって、該側溝底
部の水と混合して、該水槽内に酸素を多く含む水を送り
込むとともに、該揚水手段から送出される水によって、
該水槽内に循環流を発生させるようにしたことを特徴と
する養殖用水槽である。

【０００７】請求項１の発明では、外周壁と内周壁とに
よる側溝で囲まれた円形の水槽であり、外周壁と水槽底
板とは断熱構造となっており、この側溝内の中央には濾
材が配置され、内周壁に設けられた開口部から水槽内の
水が流入し、濾材に微生物が繁殖し易い環境を維持し
て、水に含まれる有機物の分解を促進し、かつエアポン
プから送り込まれる空気による揚水手段によって、側溝
底部の水が汲み上げられ、水槽内に酸素を多く含む水が
送り込まれるとともに、この水流によって、水槽内に循
環流が発生し、魚，エビ等の養殖し易い環境を容易に維
持することができる。この側溝は、水槽の強度を高める
ことに利用されていると同時に浄化機能を備えたもので
あって、養殖環境が比較的簡単に維持できるとともに、
浄化機能を含めた水槽の小型化が可能となる。また、水
温を維持するためのヒータを側溝内に設けることで、水
槽内の水の温度も容易に管理することができる。また、
内周壁に形成される開口部は、水位上部の位置と水槽底
部に設けられ、等間隔に配置されており、しかもその開
口総面積が広いので、一カ所に大きな水流が発生するこ
とがなく、魚，エビ等の養殖に適したものとなる。

【０００８】また、請求項２の発明は、前記揚水手段が
エアリフトポンプ又はエジェクタポンプ、若しくはエア
リフトポンプとエジェクタポンプとの組み合わせによる
ことを特徴とする請求項１に記載の養殖用水槽である。

【０００９】請求項２の発明では、揚水手段として、エ
アリフトポンプ又はエジェクタポンプが用いられてお
り、エアリフトポンプでは水に空気が多量に混入して、
水の密度が小さくなった気泡水がポンプ内を上昇して水
槽内に送り込まれる。また、エジェクタポンプでは、圧
力空気が送り込まれることにより、側溝底部の水が吸い
上げられて、水槽内に送り込まれる。このように、エア
リフトポンプ又はエジェクタポンプによって、側溝底部
の水が水槽内に送り込まれて、水槽内には循環流が発生
するとともに、この水には多量の酸素が混入しており、
水槽の養殖環境が維持される。概ね、海水の場合では、
飽和溶存酸素量が２８℃で、７．５ＰＰＭ程度であり、
純酸素を供給することで、飽和溶存酸素量を７〜８ＰＰ
Ｍに維持することができる。このように、魚，エビ等の
養殖環境を容易に維持することができる。しかも、従
来、空気又は酸素を供給するための装置や水流を発生さ
せる装置を個別に設置していたが、水槽内への空気又は
酸素を供給と、水槽内に循環流の発生を、それぞれ個別
に装置を設置する必要がなく、従来のものと比較して、
養殖環境を維持するための消費エネルギーを抑制するこ
とができる。また、エアリフトポンプとエジェクタポン
プとの組み合わせによって、水槽内に空気又は酸素の供
給と循環流の発生とを同時に行ってもよい。

【００１０】また、請求項３の発明は、前記側溝内にヒ
ータを配置して前記水槽内の水温を所定温度に維持する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の養殖用水槽で
ある。

【００１１】請求項３の発明では、側溝内にヒータを備
えることによって、ヒータで温められた水がエアリフト
ポンプ又はエジェクタポンプを介して水槽内に送り込ま
れ、水槽内の水温の管理が容易であり、また、ヒータは
側溝内に設けられているので、魚，エビ等に直接熱水が
掛かる心配もなく、管理が容易である。しかも、水槽の
外周壁と底部とが断熱構造であるので、水温の管理が容
易であり、消費エネルギーが抑制される。無論、保温手
段はヒータに限定するものではない。

【００１２】また、請求項４の発明は、前記円形の水槽
が分割構造であることを特徴とする請求項１，２又は３
に記載の養殖用水槽である。

【００１３】また、請求項４の発明では、水槽が分割構
造であり、分割された各部材を車両等で現地に輸送し
て、現地で水槽を組み立てることができるので、顧客の
要求に応じた大型の水槽を何れの場所であっても設置す
ることができる。その分割構造は、車両による輸送が容
易な程度に、外周壁と内周壁とを、例えば２分割以上に
分割し、かつ底板も分割構造としたものである。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。図１は、本発明に係
る養殖用水槽の一実施形態を示す一部切欠斜視図であ
る。図２は、その実施形態の要部を示す斜視図である。
図３〜図５は本実施形態の組み立て構造を示す斜視図で
あり、図６（ａ）は他の実施形態を示し、同図（ｂ）は
その要部を示す断面図である。

【００１５】本発明の養殖用水槽の実施形態について、
図１，図２を参照して説明する。図１，図２において、
本実施形態の養殖用水槽１は、その外周壁２と内周壁３
とによる側溝４で囲まれた円形の水槽であり、外周壁２
と水槽の底板５とを断熱構造とし、内周壁３に側溝４内
と水槽１内とを連通する開口部７ａ，７ｂが設けられ、
側溝４内の高さ方向の略中央に濾材６が配置され、濾材
６に繁殖する微生物によって、水に含まれる有機物の分
解を促進し、かつエアポンプ８から送り込まれる空気に
よるエアリフトポンプ９，１０によって、側溝４底部の
水を汲み上げて水槽１内に酸素を多く含む水を送り込
む。エアリフトポンプ９，１０は、水槽１内に略等間隔
で配置されている。エアリフトポンプ９から送出される
水によって、側溝４内に水流を発生させ、エアリフトポ
ンプ１０から送出される水によって、水槽１内に循環流
を発生させる。水槽内周壁３には、開口部７ａ，７ｂが
略等間隔に設置され、開口部７ａ，７ｂには、網１１
ａ，１１ｂで覆われるように蓋１１が設けられている。
開口部７ａは水槽１の内周壁３上部に位置し、水位を設
定するように設けられ、開口部７ｂは水槽１の底部に位
置する内周壁３に設けられている。水槽１には、その中
央に水位の上限を規定するための越流管１３が設けら
れ、越流管１３は排水管１４に連通しており、水位が越
流管１３の高さを超えると、溢れ出した水が排水管１３
を通して排水される。また、側溝４内にヒータを設ける
ことにより、水槽１内の水温を所定温度に維持すること
ができる。また、側溝４の上部には、上部蓋１２が設け
られ、ネジ等により固定し、部分的に保守点検に利用す
る扉状の蓋を設けてもよい。

【００１６】側溝４内に設置されたエアリフトポンプ
９，１０には、エアポンプ８から送り込まれる空気がエ
アチューブでエアリフトポンプ９，１０の底部から送り
込まれる。エアリフトポンプ９，１０内の水は、気泡で
満たされた水の密度が低下して上昇し、排出口９ａ，１
０ａから送り出される。排出口９ａから送り出される水
は、側溝４内に一定の方向に送出され、側溝４内に一定
方向に水流Ａが発生する。また、排出口１０ａから送出
する水は、水槽１内に送り出され、水槽内１には循環流
Ｂが発生する。また、排出口９ａ，１０ａから排出され
る水には、４０ＰＰＭ程度の多量の酸素が混入してお
り、魚，エビ等の生育環境を良好な状態に維持すること
ができる。

【００１７】一方、側溝４内には、支持板６ａ，６ｂの
間に濾材６が配置されており、側溝４内は、内周壁３に
設けた開口部７ａ，７ｂを通して水槽１内の水が満たさ
れる。開口部７ａ，７ｂから側溝４内に流入する水は、
エアリフトポンプ９，１０によって、側溝４底部の水を
汲み上げているので、水槽１内の水は濾材６を通過する
ように循環する。その過程で、水に含まれる夾雑物や有
機物等は、濾材６で濾過されて、かつ濾材６で繁殖する
微生物（亜硝酸バクテリア，硝酸バクテリア等）によっ
て、分解されて、これらの分解されたアンモニア，亜硝
酸等は濾材６に含まれる吸着剤で吸着される。濾材６で
は、物理的濾過のみならず、生物濾過と化学濾過による
水の浄化が行われる。また、側溝４内には、エアリフト
ポンプ９による循環流Ａが発生するので、微生物の異常
発生等も防止することができる。浄化された水は、エア
リフトポンプ１０によって、水槽１内に送り込まれるの
で、魚，エビ等の養殖環境が良好な状態に維持される。

【００１８】続いて、養殖用水槽１の組立構造につい
て、図３〜図５を参照して説明する。図３は水槽本体１
ａを示し、この水槽本体１ａは、例えば側壁が四分割さ
れた構成であり、４枚の外周壁２_１〜２_４と内周壁
３_１〜３_４とを３枚の底板５_１〜５_３に組み込
んで構成されている。外周壁２_１〜２_４と底板５_１
〜５_３には、ウレタン樹脂による断熱材１５が介装さ
れた断熱構造となっている。内周壁３_１〜３_４に
は、その側部と上部に補強等を兼ねるフランジ部３ａが
設けられ、側部のフランジ部３ａにはネジ穴３ｂが設け
られている。例えば、内周壁３_１と内周壁３_４との
側部のフランジ部３ａに接着剤を塗布して互いに付き合
わせてネジ穴３ｂをボルトで固着される。外周壁２_１
〜２_４は、その上部と側部にフランジ部２ａが設けら
れ、側部のフランジ部２ａにネジ穴２ａが設けられてい
る。同様に外周壁２_１と外周壁２_４との側部のフラ
ンジ部２ａに接着剤が塗布されて、各ネジ穴２ａにボル
トが挿通されて固着される。

【００１９】一方、これらの外周壁２_１〜２_４と内
周壁３_１〜３_４の底部は、底板５に接着されてウレ
タンコーキングされている。底板５は、底板部材５_１
〜５ _３に三分割されて側溝４を形成する底板部には、
フランジ部５ａ，５ｂが形成されている。各底板部材５
_１〜５_３の接合部は、例えば図５（ｂ）に示したよ
うに底板部材５_１と底板部材５_２とが突き合わさ
れ、突き合せ部に接着剤１８が塗布されて接合板１７が
接着され、さらに接合部に樹脂が塗布されてシーリング
部１９による防水処理が行われている。また、外周壁２
_１〜２_４の底部は、底板５の接合部を跨ぐように接
着されており、例えば、外周壁２_１と内周壁３_１と
は、底板部材５_１，５_２の接合部を跨ぐように組み
込まれて、底板部材５_１，５_２のフランジ部５ａ，
５ｂに接着されている。この接着部は、ウレタンコーキ
ング処理がなされている。

【００２０】図６は、本発明の他の実施形態を示す概略
図であり、この実施形態では、上記の水槽にエジェクタ
ポンプ２０とエアリフトポンプ９，１０とを設置したも
のである。水槽１の本体は、上記実施形態と同様に分割
構造である。エジェクタポンプ２０は、図６（ｂ）に示
したように、水槽１内に設置され、小型循環ポンプ２２
で側溝４の底部から水（海水）を汲み上げて配管２０ａ
からエジェクタポンプ２０内に送り込まれる。エアチュ
ーブ２０ｂからは、酸素又は空気がエジェクタポンプ２
０内に吸引されて、エジェクタポンプ２０の吐出口から
水槽１内に空気又は酸素が混合した水が勢い良く送り出
される。また、上記実施形態と同様にエアリフトポンプ
９，１０には、エアポンプ８から空気又は純酸素が送り
込まれて循環流Ｂが作り出される。水槽１の水には、必
要な酸素が溶存するとともに循環流Ｂが発生し、養殖環
境は優れたものとなる。

【００２１】上記のように本実施形態では、側溝で囲む
ようにした円形の養殖用水槽であり、水槽の側壁及び底
板を分割構造とし、強度的にも優れた養殖用水槽であっ
て、養殖用水槽の側壁は、上記実施形態のように、４分
割に限定することなく、２分割、３分割であってもよ
い。側溝には、魚やエビ等の養殖に好ましい環境を維持
するための濾材が配置され、水槽に一体に組み込まれて
いる。また、水槽本体の材質としては、ＦＲＰ（強化プ
ラスチック）が用いられる。

【００２２】また、上記実施形態では、エジェクタポン
プを互いに向かい合う位置に２箇所設けられているが、
２箇所以上設けても良いことは明らかであり、養殖用水
槽の規模に応じて、適宜にエジェクタポンプやエアリフ
トポンプを採用して設置すればよい。

【００２３】

【発明の効果】上述のように、本発明によれば、エアリ
フトポンプ又はエジェクタポンプ、或いは両方を利用し
て、水槽内に水を送り込んでおり、多量の空気を含有す
る水を水槽内に送り込むことができるので、魚やエビ等
の養殖に好ましい環境を維持することができるし、水槽
内の水の循環とエアの供給とが同時になされ、しかも水
槽内に容易に循環流を作り出すことができるので、養殖
環境の維持管理に必要なエネルギーの省力化が可能であ
り、維持管理が低コストの養殖用水槽を提供することが
できる利点がある。

【００２４】また、本発明によれば、水槽周囲の側溝に
浄化機能を備えており、魚やエビ等の養殖に好ましい環
境を維持するための濾材が配置され、水槽に一体に組み
込まれており、大型の水槽であるにもかかわらず、コン
パクトに構成されているとともに、浄化機能を維持する
ための管理が容易である利点がある。

【００２５】また、本発明によれば、側溝で囲まれた円
形の養殖用水槽であり、水槽の外内側壁及び底板を分割
構造として、強度的にも優れた養殖用水槽であって、し
かも分割構造であるので、大型の水槽を分割して現地に
搬送し、現地での組み立てが容易になし得る利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る養殖送用水槽の一実施形態を示す
一部切欠斜視図である。

【図２】本実施形態の要部を示す要部斜視図である。

【図３】本実施形態の水槽本体の組み立て図である。

【図４】本実施形態の組み立て図である。

【図５】本実施形態の組み立て図である。

【図６】（ａ）は、本発明に係る養殖送用水槽の他の実
施形態を示す模式図、（ｂ）はその要部を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１養殖送用水槽２外周壁３内周壁４側溝５底板６濾材７ａ，７ｂ開口部８エアポンプ９，１０エアリフトポンプ１１蓋１１ａ，１１ｂ網１２上部蓋１３越流管１４排水管１５断熱材１６レギュレータ１７接合板１８接着剤１９シーリング部２０エジェクタポンプ

フロントページの続き (72)発明者井上保夫香川県綾歌郡綾南町竜宮2959−１株式会社井上産業内Ｆターム(参考） 2B104 AA01 AA17 CA01 CB04 CB24 EA01 EA05 EB01 EB05 EB19 EC01 EC03 ED17

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】養殖用水槽において、該水槽がその外周
壁と内周壁とによる側溝で囲った円形の水槽であり、該
外周壁と該水槽の底板とを断熱構造とし、該内周壁に該
側溝内と該水槽内とを連通する開口部が設けられ、該側
溝の高さ方向の略中央に濾材を配置して、該濾材に繁殖
する微生物によって、水に含まれる有機物の分解を促進
し、かつエアポンプから送り込まれる空気を揚水手段に
よって、該側溝底部の水と混合して、該水槽内に酸素を
多く含む水を送り込むとともに、該揚水手段から送出さ
れる水によって、該水槽内に循環流を発生させるように
したことを特徴とする養殖用水槽。
【請求項２】前記揚水手段がエアリフトポンプ又はエ
ジェクタポンプ、若しくはエアリフトポンプとエジェク
タポンプとの組み合わせによることを特徴とする請求項
１に記載の養殖用水槽。
【請求項３】前記側溝内に前記揚水手段が設けられ、
該側溝内の水を循環させることを特徴とする請求項１又
は２に記載の養殖用水槽。
【請求項４】前記側溝内にヒータを配置して前記水槽
内の水温を所定温度に維持することを特徴とする請求項
１，２又は３に記載の養殖用水槽。
【請求項５】前記円形の水槽が分割構造であることを
特徴とする請求項１，２，３又は４に記載の養殖用水
槽。