JP2003264447A - 圧電振動子およびその製造方法 - Google Patents

圧電振動子およびその製造方法

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JP2003264447A JP2002062502A JP2002062502A JP2003264447A JP 2003264447 A JP2003264447 A JP 2003264447A JP 2002062502 A JP2002062502 A JP 2002062502A JP 2002062502 A JP2002062502 A JP 2002062502A JP 2003264447 A JP2003264447 A JP 2003264447A
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piezoelectric
piezoelectric vibrator
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piezoelectric vibrating
fluorine
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Masaru Matsuyama
勝 松山
Yoshitaka Shiraishi
嘉孝 白石
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐蝕性の高い表面実装型水晶振動子を得るこ
と。 【解決手段】 水晶振動子片11とその基端部に一体的
に接続され振動片の周囲を囲む枠状部とを有する水晶振
動板12と、励振電極16と、励振電極と接続する接合
膜17,18を介して接合され気密封止する一対の蓋体
14と、蓋体の表面に配置されたリード電極19,20
と、記接合膜の露出部を覆うフッソ樹脂層とからなる圧
電振動子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯情報端末の
発振回路に用いられる圧電振動子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電振動子は、一つの容器に一つ
の振動子片を配置し接続する方法が用いられていた。そ
こで、生産効率を高めるために、振動子片と容器を含め
てウエハー単位の製造方法が検討され、振動子片にシリ
コンかなる容器を陽極接合で直接接合する方法や、振動
子片に低融点金属を介して容器を接合する方法が考案さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法で
は、振動子片とシリコンの熱膨張係数の差が大きいた
め、振動子片に応力が加わり、振動特性が低下する課題
があった。また、後者の方法では、低融点金属の耐食性
が低く、充分な耐環境性が得にくい課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、圧電振動片
とその基端部に一体的に接続され前記圧電振動片の周囲
を囲む枠状部とを有する圧電振動板と、前記圧電振動板
の両側表面に設けられ前記圧電振動板を振動する一対の
励振電極と、前記励振電極と接続する接合膜を介して接
合され前記圧電振動片の振動を妨げることなく気密封止
する一対の蓋体と、前記励振電極と電気的に接続され前
記蓋体の表面に配置されたリード電極と、前記接合膜の
露出部を覆うフッソ樹脂層とからなる圧電振動子とし
た。
【0005】フッ素樹脂層を形成したので、撥水性、撥
油性が増し、接合膜の耐環境性を高めることができる。
【0006】また、この発明では、圧電振動板に圧電振
動片とその基部に一体的に接続され前記圧電振動片の周
囲を囲む枠状部を形成し、前記圧電振動片の表面に励振
電極、前記枠状部の表面に接合膜を形成し、前記接合膜
の表面に前記圧電振動片の表面と離間して一対の蓋体を
接合し、前記接合膜の露出部にフッソ樹脂層を形成する
圧電振動子の製造方法とした。
【0007】
【発明の実施の形態】ここでフッ素樹脂層は、圧電振動
子の全面に形成してもよい。例えば、リード電極の表面
を除く蓋対の外表面全面と圧電振動板の側面全面と接合
膜の側面全面に形成しても良い。全面に樹脂層を形成し
た場合、蓋体の表面に水分や油分や塩素等の付着量が少
なくなり、アルミニウム、アルミニウム、チタン、モリ
ブデン、クロムまたはこれら金属を含む合金からなる接
合膜の側面からの水分等の浸入による腐食を防止するこ
とができる。そして、接合膜の膜厚を減少し、接合膜の
成膜時間を短くすることができる。
【0008】この他、フッ素を含有する化合物をコーテ
ィングする方法でも、接合膜の耐環境性を高めることが
出来る。例えば、メチルシロキサンを末端に有するフッ
素化合物のフッ素系溶液に振動子を浸漬することによ
り、リード電極を除く、外周全面にフッ素化合物層を5
nmから50nmの厚みで形成することができる。この
他に、フッ素を含有する化合物を蒸着することにより、
フッ素化合物層を形成することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1)図1は、本発明の一実施形態に係る圧電振動
子の分解斜視図であり、図2は、その断面図である。
【0010】本実施例の圧電振動子は、例えば、水晶
(SiO2)からなる音叉型の水晶振動片11を有する
水晶振動子10であり、図示するように、水晶振動片1
1を有する水晶振動板12と、この水晶振動板12の両
面に接合されて水晶振振動片11を振動可能な状態で気
密封止する一対の蓋体14とを具備する。
【0011】本実施例の水晶振動板12は、音叉型の水
晶振動片11と、その基端部と一体的に接続され水晶振
動片11の周囲を囲む枠状部15とを有する。
【0012】一対の蓋体14は、例えば、ソーダライム
ガラス等で形成され、それぞれ、水晶振動片11に対応
する領域に水晶振動片11の振動を妨げない程度の空間
を画成する凹部13を有する。
【0013】また、このような蓋体14が接合される水
晶振動板12には、図2に示すように、その表裏両面及
び側面に水晶振動片11を振動させるための励振電極膜
16が形成されると共に、枠状部15に対応する領域に
励振電極膜16と同一材料からなり、蓋体14との実際
の接合部となる接合膜17,18が設けられている。そ
して、この接合膜17,18と蓋体14とを、陽極接合
によって接合することにより、水晶振動板12と蓋体1
4とが接合される。
【0014】また、水晶振動板12の表裏両面に形成さ
れた各励振電極膜16は、各面の端部まで延設されてお
り、水晶振動板12にもうけられたコンタクトホール2
1で端部側面上の接合膜17aと端子接続用接合膜17b
が接続される。本実施形態では、これらの接合膜17b
に接触してリード電極19を、また接合膜18bに接触
してリード電極20を設け、図中下部に接点部19a,
20aを設けている。
【0015】さらに、接合膜17a、17b、18a、1
8bの露出部にフッソ樹脂層30aと30bを形成して
いる。
【0016】以下、このような水晶振動子の製造工程に
ついて説明する。始めに圧電振動板にフォトリソグラフ
ィーにより圧電振動子片とその基部に一体的に接続され
圧電振動片の周囲を囲む枠状部を形成する。次に圧電振
動子片の表面にアルミ合金からなる金属膜を形成し、フ
ォトリソグラフィー技術により励振電極と記枠状部の表
面に接合膜を形成する。さらに接合膜の表面に、圧電振
動子片が振動可能な凹部と、リード電極を有する一対の
蓋体を接合する。そして3層構造の圧電振動子を形成す
る。
【0017】次に、圧電振動子を洗浄し、リード電極部
をマスキングできる構造の治具板に圧電振動子を固定
し、圧電振動子全体にフッ素樹脂をスプレーでコーティ
ングし、フッ素樹脂を乾燥した後、圧電振動子を230
℃で30分加熱しフッ素樹脂層を硬化する。
【0018】このように形成したフッ素樹脂層の厚みは
10μmから20μmで、プレッシャークッカーテスト
やリフロー工程で剥離を生じることは無かった。 (実施例2)実施例1のように3層構造の圧電振動子を
形成し、洗浄を行った後、トリメチルシロキサンを末端
に有するフッ素系コート剤の0.1wt%フロロカーボ
ン溶液中に圧電振動子を浸漬する。次に室温で3時間放
置した後、60℃90%の雰囲気で加熱を行う。そし
て、圧電振動子の表面におよそ10nmのフッ素コート
層を形成する。本実施例においては、リード電極部に
は、フッ素コート層が形成されないので、マスキング等
の処理は不要である。
【0019】
【発明の効果】本発明においては、圧電振動子と蓋対を
金属膜を介して張り合わせた薄型の表面実装振動子の接
合膜をフッソ樹脂やフッソ化合物でコーティングしたの
で、接合膜の選択の範囲が広がり、耐食性の高い圧電振
動子を形成することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る水晶振動子の分解斜視
図である。
【図2】本発明の一実施例に係る水晶振動子の断面図で
ある。
【符号の説明】
10 水晶振動子 11 水晶振動子片 12 水晶振動板 13 凹部 14 蓋体 15 枠状部 16 励振電極膜 17,18 接合膜 19,20 リード電極 21 コンタクトホール 30 フッ素樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 H03H 9/02 L 41/09 H01L 41/08 C 41/18 41/22 Z 41/22 41/18 101A H03H 3/02 23/30 D 9/02 Fターム(参考) 4M109 AA04 BA07 CA10 5J108 AA00 BB02 CC06 EE03 EE04 EE07 FF03 FF11 GG03 KK02 KK07 MM14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子片とその基端部に一体的に接
    続され前記圧電振動片の周囲を囲む枠状部とを有する圧
    電振動板と、 前記圧電振動板の両側表面に設けられ前記圧電振動板を
    振動する一対の励振電極と、 前記励振電極と接続する接合膜を介して接合され前記圧
    電振動子片の振動を妨げることなく気密封止する一対の
    蓋体と、 前記励振電極と電気的に接続され前記蓋体の表面に配置
    されたリード電極と、 前記接合膜の露出部を覆うフッソ樹脂層またはフッ素系
    コート層とからなる圧電振動子。
  2. 【請求項2】 前記フッ素系コート層がトリメチルシロ
    キサンを末端に有する化合物である請求項1記載の圧電
    振動子。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系コート層の厚みが5nmか
    ら50nmである請求項1記載の圧電振動子。
  4. 【請求項4】 圧電振動板に圧電振動子片とその基部に
    一体的に接続され前記圧電振動片の周囲を囲む枠状部を
    形成し、 前記圧電振動子片の表面に励振電極、前記枠状部の表面
    に接合膜を形成し、 前記接合膜の表面に前記圧電振動子片の表面と離間して
    一対の枠体を接合し、 前記接合膜の露出部にフッソ樹脂層またはフッ素系コー
    ト層を形成する圧電振動子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記フッ素系コート層をディッピングに
    より形成する請求工4記載の圧電振動子の製造方法。
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