JP2003264445A - 圧電共振子及びその製造方法等、並びに圧電フィルタ等 - Google Patents

圧電共振子及びその製造方法等、並びに圧電フィルタ等

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JP2003264445A
JP2003264445A JP2002063045A JP2002063045A JP2003264445A JP 2003264445 A JP2003264445 A JP 2003264445A JP 2002063045 A JP2002063045 A JP 2002063045A JP 2002063045 A JP2002063045 A JP 2002063045A JP 2003264445 A JP2003264445 A JP 2003264445A
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opening
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piezoelectric resonator
vibrating
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Masaki Takeuchi
雅樹 竹内
Hajime Yamada
一 山田
Tadashi Nomura
忠志 野村
Yoshihiko Goto
義彦 後藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】周波数調整を精度良く行なうことができるとと
もに、素子の小型化も図ることのできる圧電共振子また
は圧電フィルタなどを提供する。 【解決手段】少なくとも1つの開口部6,7を有する基
板1と、開口部6,7上に形成されている、少なくとも
1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部3の上下面を少なく
とも一対の上部電極5および下部電極4を対向させて挟
む構造の振動部を主たる構造とする圧電共振子におい
て、開口部6,7の側壁6c,7cは、前記支持部に対
して直交ないしほぼ直交する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電共振子及びそ
の製造方法や周波数調整方法、並びに圧電共振子を用い
た圧電フィルタ、デュプレクサ、通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電共振子並びに複数の圧電共振子が組
み合わされた構成の圧電フィルタは、例えば携帯電話器
などの通信装置の部品として用いられる。
【0003】その圧電共振子や、圧電フィルタとして
は、次の(a),(b),(c)に示すようなものが従
来知られている。
【0004】(a)例えば特公平01−31728号公
報に開示されているように、圧電共振子において、基板
の振動部を設けた面とは反対側の面に形成した凹部の内
面に周波数調整膜が形成されている。
【0005】(b)例えば特開2001−326553
号公報に開示されているように、ラダーフィルタを構成
する直列側圧電共振子、並列側圧電共振子に対して、振
動部を構成する部分には選択的に膜が設けられる。この
膜によってそれぞれの圧電共振子の共振周波数を変更さ
れるようにしている。
【0006】(c)例えば図23に示すように、基板3
1において振動部32を設けた面とは反対の面側に凹部
33が形成されるとともに、振動部32を支持するダイ
ヤフラム34が構成されている。そして、そのダイヤフ
ラム34を補強するように凹部33の底面部に梁35が
付設されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記(a)の従来技術
において、凹部は、その底面部から開口部までにわたる
内周面が外広がりのテーパー面となっている。
【0008】圧電共振子では、製造上の誤差により振動
部の厚みが適正でないことがある。このため、振動部を
支持する支持部としてのダイヤフラムの肉厚を調整して
共振周波数を適宜調整する場合がある。この場合、例え
ば蒸着などにより凹部の底面部に対して周波数調整膜を
付加していく。この場合、凹部の底面部を基板表面と平
行に形成するようにして、振動部の厚みを均一にするこ
とが望ましい。しかしながら、従来においては、その凹
部の底面部の中央部の膜厚が厚くなる。
【0009】したがって、従来の構造においては、この
ように周波数調整膜が凹部の底面部に均一に形成されな
いので厚く形成された部分と薄く形成された部分の周波
数シフト量が異なり、所望の周波数となるように調整す
ることが難しいだけでなく、特性が劣化するという問題
があった。
【0010】また、上記(a)の従来技術では、圧電共
振子についての周波数調整のみ示されている。共振子を
用いたラダーフィルタでは、フィルタの中心周波数の調
整だけでなく、フィルタを構成する共振子(例えば直列
圧電共振子、並列圧電共振子)の周波数を個別に調整す
る必要がある。
【0011】フィルタの中心周波数の調整は、振動部に
膜を付加する上記(a)の調整で可能である。しかしな
がら、個々の共振の周波数を調整する場合、従来技術の
延長では不可能である。このような圧電フィルタの従来
における課題について以下に説明する。
【0012】一般に、配線によるフィルタ特性(挿入損
失、減衰量)の劣化を防ぐため、圧電フィルタを構成す
る個々の圧電共振子間の配線はなるべく短くなるように
レイアウトされる。このため、圧電フィルタを構成する
個々の圧電共振子の間隔は数μm〜100μm程度とな
る。そして、共通の凹部で形成されたダイヤフラムに
は、個々の共振子が設けられていた。
【0013】したがって、基板裏面から個々の圧電共振
子の周波数を膜付加により調整する場合、どちらか一方
の圧電共振子をマスキングする必要がある。複数の圧電
共振子を一つのダイヤフラムを設けただけの圧電フィル
タでは、調整対象以外の圧電共振子をメタルマスクでマ
スキングしても、メタルマスクをとおった粒子はメタル
マスクからダイヤフラムまで飛翔する間に、平面的に広
がってしまう。このため、本来マスキングされるべき共
振子にも膜付加が生じ、所望の周波数調整ができない。
一方、フォトリソグラフィ技術を用いて付加膜をパター
ニングして調整する場合、基板裏面に凹部が形成される
ため、精度の高いパターニングが不可能となり、所望の
周波数調節ができない。
【0014】上記従来技術の(b)では、圧電フィルタ
の圧電共振子の電極形成時に付加膜を同時形成して調整
する。この場合、フィルタを構成する個々の圧電共振子
のうち、例えば並列圧電共振子の共振周波数のみ調整す
ることが可能となり、フィルタの中心周波数、直列圧電
共振子の調整は不可能である。また、ウェハ単位で膜付
加するため、個別素子にあわせた調整が不可能となる。
このため、歩留まりが低下し、結果としてコストアップ
につながる。
【0015】上記従来技術の(c)では、圧電フィルタ
30のダイヤフラム34を補強するために梁35を入れ
ている。図23に示される梁35は、基板31の厚さに
比べて非常に薄いものである。このため、基板31の裏
面側から膜付加による直列あるいは並列圧電共振子を別
々に周波数調整を行なう際、たとえばフィルタ30を構
成する直列圧電共振子をメタルマスクでマスキングして
もメタルマスクからダイヤフラム34までその粒子が飛
翔する間に平面的に広がることがある。このことから、
周波数調整膜形成材の粒子が梁35に遮られることな
く、本来マスキングされるべき直列圧電共振子にも膜付
加が生じるという問題がある。このため、所望の周波数
調整ができないという問題がある。
【0016】また、素子全体としての小型化を図ること
が望まれていた。
【0017】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
において、周波数調整を精度良く行なうことができると
ともに、素子の小型化も図ることのできる圧電共振子及
びその製造方法や周波数調整方法、並びに圧電共振子を
用いた圧電フィルタ、デュプレクサ、通信装置を提供す
ることを解決課題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
圧電共振子は、少なくとも1つの開口部を有する基板
と、前記開口部上に形成されている、少なくとも1層以
上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対
の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動
部と、前記基板と前記振動部との間に前記開口部を覆う
支持部とを有する圧電共振子において、前記開口部の側
壁は、前記支持部に対して直交ないしほぼ直交すること
を特徴とする。
【0019】請求項1に係る圧電共振子によれば、開口
部の側壁は、支持部に対して直交ないしほぼ直交するも
のに形成していることから、従来のようにその側壁がテ
ーパー面で形成されるものと比較して、基板の面方向で
開口部が張り出さないものとなる。この張り出しがない
分、基板寸法の小型化を図ることができる。また、開口
部を通して支持部に対して振動周波数の調整を行なうこ
とができる。また、周波数調整膜などを支持部に形成す
る際、膜付加する付加部材が開口部の側壁に付着しない
ようにできる。
【0020】本発明の請求項2に係る圧電共振子は、請
求項1に記載の圧電共振子において、前記支持部は、前
記振動部の振動周波数を調整する加工が施されているこ
とを特徴とする。
【0021】請求項2に係る圧電共振子によれば、支持
部に対して振動部を設けた面とは反対側から、膜厚調整
による振動周波数の調整ができるので、簡易に調整でき
るとともに、調整精度が良好なものとなる。
【0022】本発明の請求項3に係る圧電共振子は、請
求項2に記載の圧電共振子において、前記支持部は、該
支持部の膜厚を増す加工が施されていることを特徴とす
る。
【0023】請求項3に係る圧電共振子によれば、例え
ば調整膜形成材を蒸着などにより支持部に付加すること
で支持部の膜厚が増すように簡易に調整できる。
【0024】本発明の請求項4に係る圧電共振子は、請
求項2に記載の圧電共振子において、前記支持部は、該
支持部の膜厚を減じる加工が施されていることを特徴と
する。
【0025】請求項4に係る圧電共振子によれば、例え
ばレーザ加工などにより膜厚を減じるように支持部を削
ることなどで、その膜構成部材を除去する加工を行なう
ことによって、膜厚調整が簡易に行える。
【0026】本発明の請求項5に係る圧電共振子は、請
求項1から4のいずれかに記載の圧電共振子において、
前記開口部及び前記振動部が前記基板に複数個形成され
ていることを特徴とする。
【0027】請求項5に係る圧電共振子によれば、開口
部及び振動部が複数個基板に設けられて、圧電共振子を
単一の基板に複数個形成する場合についても、その圧電
共振子の形成個数の割りに全体的に小型化できる。
【0028】本発明の請求項6に係る圧電共振子は、前
記圧電薄膜がZnOもしくはAlNを主成分とする請求
項1から5のいずれかに記載の圧電共振子である。
【0029】請求項6に係る圧電共振子によれば、圧電
薄膜がZnOもしくはAlNを主成分とすることで共振
特性などにおいて優れたものが得られる。
【0030】本発明の請求項7に係る圧電フィルタは、
請求項1から6のいずれかに記載の圧電共振子を用いて
いることを特徴とする。
【0031】請求項7に係る圧電フィルタによれば、用
いられている圧電共振子の小型化が図れることから全体
として小型化できるとともに、所望の圧電共振子に対し
て振動周波数の調整が簡易に行える。
【0032】本発明の請求項8に係る圧電フィルタは、
ラダー構成にしたことを特徴とする請求項7に記載の圧
電フィルタである。
【0033】請求項8に係る圧電フィルタによれば、ラ
ダー型に構成された圧電フィルタについて小型化できる
とともに、振動周波数の調整を良好に行なうことができ
る。
【0034】本発明の請求項9に係るデュプレクサは、
請求項1から6のいずれかに記載の圧電共振子ないし請
求項7または8に記載の圧電フィルタを用いていること
を特徴とするデュプレクサである。
【0035】請求項9に係るデュプレクサによれば、送
信側と受信側とにおける信号伝達の選択及び透過性に優
れたデュプレクサを得ることができる。
【0036】本発明の請求項10に係る通信装置は、請
求項1から6のいずれかに記載の圧電共振子ないし請求
項7または8に記載の圧電フィルタを用いていることを
特徴とする通信装置である。
【0037】請求項10に係る通信装置によれば、変調
復調などの回路素子として本発明に係る圧電共振子ない
し圧電フィルタを利用することで、高性能の通信装置を
得ることができる。
【0038】本発明の請求項11に係る圧電共振子の製
造方法は、少なくとも1つの開口部を有する基板と、前
記開口部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧
電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部
電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部と、前
記基板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支持部と
を有する圧電共振子の製造方法において、前記開口部の
側壁は、前記支持部に対して直交ないしほぼ直交する形
状に形成することを特徴とする。
【0039】請求項11に係る圧電共振子の製造方法に
よれば、開口部の側壁は、支持部に対して直交ないしほ
ぼ直交する形状に形成することによって、従来のように
その側壁がテーパー面で形成されるものと比較して、基
板の面方向で開口部が張り出さないものとなる。この張
り出しがない分、基板寸法の小型化を図ることができ
る。また、開口部を通して支持部に対して振動周波数の
調整を行なうことができる。また、周波数調整膜などを
支持部に形成する際、膜付加する付加部材が開口部の側
壁に付着しないようにできる。
【0040】本発明の請求項12に係る圧電共振子の周
波数調整方法は、少なくとも1つの開口部を有する基板
と、前記開口部上に形成されている、少なくとも1層以
上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対
の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部
と、前記基板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支
持部とを有する圧電共振子に対して、マスクを用いて、
前記支持部に対して前記振動部の振動周波数を調整する
加工を施すことを特徴とする。
【0041】請求項12に係る圧電共振子の周波数調整
方法によれば、マスクでマスキングした状態で、周波数
調整箇所と調整しない箇所とが開口部の側壁により明確
に仕切られることになって、従来のように、マスキング
しているにもかかわらず、調整しない箇所にまで調整が
及ぶようなことは解消され、周波数調整を良好に行なう
ことができる。
【0042】本発明の請求項13に係る圧電共振子の周
波数調整方法は、少なくとも1つの開口部を有する基板
と、前記開口部上に形成されている、少なくとも1層以
上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対
の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部
と、前記基板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支
持部とを有する圧電共振子に対して、前記開口部の側壁
をマスクとして、前記支持部に対して前記振動部の振動
周波数を調整する加工を施すことを特徴とする。
【0043】請求項13に係る圧電共振子の周波数調整
方法によれば、開口部の側壁をマスクとして利用するこ
とにより、周波数調整箇所と調整しない箇所とが開口部
の側壁により明確に仕切られることになって、従来のよ
うに、マスキングしているにもかかわらず、調整しない
箇所にまで調整が及ぶようなことは解消され、周波数調
整を良好に行なうことができる。
【0044】本発明の請求項14に係る圧電共振子の周
波数調整方法は、複数の開口部を有する基板と、前記開
口部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄
膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極
及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部と、前記基
板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支持部とを有
し、且つ少なくとも1組の互いに隣り合う前記開口部を
有する圧電共振子に対して、マスクを用いて、前記1組
の互いに隣り合う前記開口部の前記支持部に対して前記
振動部の振動周波数を調整する加工を施すことを特徴と
する。
【0045】請求項14に係る圧電共振子の周波数調整
方法によれば、マスクでマスキングした状態で、周波数
調整箇所と調整しない箇所とが開口部の側壁により明確
に仕切られることになって、従来のように、マスキング
しているにもかかわらず、調整しない箇所にまで調整が
及ぶようなことは解消され、周波数調整を良好に行なう
ことができる。なお、マスクは、メタルマスクに限ら
ず、基板に形成した樹脂膜などでも良い。
【0046】本発明の請求項15に係る圧電共振子の周
波数調整方法は、複数の開口部を有する基板と、前記開
口部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄
膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極
及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部と、前記基
板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支持部とを有
し、且つ少なくとも1組の互いに隣り合う前記開口部を
有する圧電共振子に対して前記開口部の側壁をマスクと
して、前記1組の互いに隣り合う前記開口部の前記支持
部に対して前記振動部の振動周波数を調整する加工を施
すことを特徴とする。
【0047】請求項15に係る圧電共振子の周波数調整
方法によれば、開口部の側壁をマスクとして利用するこ
とにより、周波数調整箇所と調整しない箇所とが開口部
の側壁により明確に仕切られることになって、従来のよ
うに、マスキングしているにもかかわらず、調整しない
箇所にまで調整が及ぶようなことは解消され、周波数調
整を良好に行なうことができる。
【0048】本発明の請求項16に係る圧電共振子の周
波数調整方法は、前記開口部の側壁は、前記支持部に対
して直交ないしほぼ直交していることを特徴とする請求
項13ないし16に記載の圧電共振子の周波数調整方法
である。
【0049】請求項16に係る圧電共振子の周波数調整
方法によれば、周波数調整膜などを支持部に形成する
際、膜付加する付加部材が開口部の側壁に付着しないよ
うにできる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態に基づいて説明する。
【0051】(実施形態1)図1から図5に、本発明に
係る実施形態1を示している。図1は、L型ラダーフィ
ルタの要部を示す平面図、図2は、図1におけるA−A
線断面図、図3は、L型ラダーフィルタを示す回路図、
図4(a)〜(e)、図5(f)〜(j)はラダーフィ
ルタの製造過程を示す要部断面図、図6は、圧電共振子
に周波数調整膜を付加する様子を示す縦断説明図であ
る。
【0052】図1から図3に、L型ラダーフィルタとし
て構成された圧電フィルタを示している。図1から図3
において、1は、Si等の基板、2は、SO2による薄
膜、3は、ZnOを主成分として薄膜層でなる圧電薄
膜、4a,4bは、Alなどによる下部電極、5は、同
じくAlなどによる上部電極である。
【0053】基板1は、シリコンウェハからなる。この
基板1には、上下に貫通する孔として開口部6,7を形
成している。この2つの開口部6,7のうち一方の開口
部6は、入力電極13と出力電極14とに直列に接続さ
れる直列圧電共振子8の振動空間を確保するものとなっ
ている。他方の開口部7は、入力電極13とグランド電
極15とに接続された並列圧電共振子9の振動空間を確
保するものとなっている。基板1における開口部6箇所
の薄膜2は、直列圧電共振子8の振動部を支持する支持
部としてのダイヤフラム16を構成し、基板1における
開口部7箇所の薄膜2は、並列圧電共振子9の振動部を
支持する支持部としてのダイヤフラム17を構成する。
【0054】ダイヤフラム16上には、下部電極4aが
形成され、ダイヤフラム17上には、下部電極4bが形
成されている。下部電極4aは、入力側外部電極と接続
される入力電極13となっている。下部電極4bは、グ
ランド電極15となっている。下部電極4aと下部電極
4b上には、各ダイヤフラム16,17にわたる状態で
ZnOを主成分として少なくとも一つの層をなす圧電薄
膜3を形成している。
【0055】そして、ダイヤフラム16の領域において
圧電薄膜3を下部電極4aと上下で挟んで上下方向で一
部対向するように上部電極5を設けている。この上部電
極5は、また、ダイヤフラム17の領域において圧電薄
膜3を下部電極4bと上下で挟んで上下方向で一部対向
するように上部電極5を設けている。したがって、上部
電極5は、直列圧電共振子8と並列圧電共振子9と共通
の電極となっている。また、この上部電極5は、出力側
外部電極と接続される外部電極と接続される出力電極1
4となっている。
【0056】下部電極4aと上部電極5の上下に重なっ
ている形状は、その重なり方向視で矩形状となっている
(図1においてハッチングで示す)。また、下部電極4
bと上部電極5の上下に重なっている形状も、その重な
り方向視で矩形状となっている(図1においてハッチン
グで示す)。ここで、下部電極4a,4bと上部電極5
とこれらで上下に挟み込まれた圧電薄膜3の部分とによ
ってそれぞれ振動部が構成されている。ここで、直列圧
電共振子8を構成する振動部が直列側振動部、並列圧電
共振子9を構成する振動部が並列側振動部である。これ
ら振動部に対して各電極13,14,15を介して電気
信号が与えられることにより、これら振動部は厚み縦振
動することで圧電共振子として機能する。なお、その振
動部の振動モードとしては厚みすべり振動するものでも
良い。
【0057】図2に示すように、開口部6,7の薄膜2
で覆われている部分、すなわち、基板1において振動部
がある側とは反対側から見た開口部6,7の底面部6
b,7bは、薄膜2の下面に一致している。また、各開
口部6,7の基板1の下面で外部に開口している開口箇
所6a,7aから底面部6b,7bまでにわたる側壁6
c,7cは、支持部を構成しているダイヤフラム16,
17の開口部6,7に臨む面、すなわち底面部6b,7
bの面に対して直交ないしほぼ直交する状態に形成され
ている。
【0058】そして、並列圧電共振子9についての共振
周波数を調整するための周波数調整膜10が、開口部6
の底面部6bに成膜形成されている。この周波数調整膜
10は、後述するように、蒸着形成されているのであっ
て、圧電フィルタとして透過帯域を調整するために設け
られている。
【0059】この圧電フィルタの製造方法について各工
程を断面図として示す図4及び図5に基づいて以下に説
明する。まず、図4(a)に示すように、シリコンウェ
ハの状態で基板1を用意する。図4(b)に示すよう
に、基板1の一方の面(別言すると上面、または表面)
にSiO2の薄膜2を形成する。なお、この薄膜2を形
成するには、基板1の表面に対してスパッタリングやC
VD法などによって成膜する。
【0060】次に、図4(c)に示すように、基板1の
他方の面(別言すると下面、または裏面)からSiO2
の薄膜2まで達する開口部6,7をそれぞれ形成する。
これら開口部6,7の形成は、所要の異方性エッチング
や反応性エッチングやレーザ光を利用した加工により形
成されている。詳述すると、基板1に対して裏面側から
側面視形状が長方形状の空洞をそれぞれ形成する。図1
において、破線部分は基板1の表面側から見たそれぞれ
の開口部6,7を構成する空洞の外形線を示す。このよ
うな空洞の形成法は、公知の異方性エッチングの手法で
形成することができる。
【0061】本発明は、その公知の手法のいずれにも限
定されない。エッチング技術で空洞を形成する場合、ウ
ェットエッチング、ドライエッチングのいずれでも可能
である。ドライエッチングには、プラズマ、イオンビー
ム、イオンミリングなどがあり、これらの手法により空
洞を形成する。
【0062】この場合、各開口部6,7の開口箇所6
a,7aと底面部6b,7bとにわたる側壁6c,7c
は、基板1の振動部を形成している上面並びに下面と直
交ないしほぼ直交する方向に沿う面に形成されている。
【0063】このようにして、形成された開口部6と開
口部7との間には、これら開口部6,7を仕切る壁部分
18が形成されることになる。この壁部分18は、基板
1において開口部6,7を形成したことにより残った部
分であり、壁部分18の下端は基板1の下面のままであ
る。よって、開口部6,7の間の壁部分18の厚みは基
板1の厚み分にほぼ相当する。また、この壁部分18の
開口部6,7の間方向での幅は、隣り合う開口部6,7
が極力近接しながらも後述する周波数調整膜10を形成
する際のメタルマスク19で一方の開口部6,7を良好
に外部に臨ませ他方を閉塞できるようにメタルマスク1
9を位置設定する際の設定誤差を吸収できる寸法幅とな
っている。なお、ドライエッチングやレーザ加工の場
合、この壁部分18の前記幅を小さく加工でき、直列圧
電共振子8と並列圧電共振子9との間隔を狭くでき、コ
ンパクト化が図れる。これにより、両共振子間の接続配
線も短くできるように設定できる。また、このように配
線を短くすることで、フィルタ特性の劣化も極力抑制で
きる。
【0064】次いで、図4(d)に示すように、薄膜2
の表面にレジスト膜11をパターン化する。このレジス
ト膜11は下部電極4a,4bをパターニングするため
に用いる。
【0065】次いで、図4(e)に示すように、基板1
全面に真空蒸着またはスパッタリングなどによって、A
lなどを材料として電極膜4を形成する。
【0066】その後、図5(f)に示すように、レジス
ト膜11をアセトンなどで剥離し、そのレジスト膜11
上面に形成されていた電極膜4を除去することによっ
て、下部電極4a,4bを形成する。なお、下部電極4
a,4bは、Alにかえて、Au,Pt,Nb,19
o,W,Cu,Agなどを用いても良い。
【0067】次に、図5(g)に示すように、メタルマ
スク(図示せず)などでマスキングしてZnOを真空蒸
着またはスパッタリングなどにより圧電薄膜3を成膜す
る。
【0068】その後、図5(h)に示すように、上部電
極パターン形成用のレジスト膜12を形成する。次い
で、図5(i)に示すように、表面の全面にAlを成膜
し、レジスト膜12をアセトンなどで剥離することによ
って、図5(j)に示すように上部電極5を形成する。
【0069】さらに、共振周波数の調整を行なうため
に、各電極13,14,15を共振周波数測定用の測定
装置(図示せず)に接続し、各圧電フィルタごとに周波
数特性を予め測定しておく。その測定結果により、並列
圧電共振子による共振周波数が直列共振子による共振周
波数に近づいたものとなっていて、規定周波数よりも高
い周波数となっている場合に、図6に示すように、周波
数調整膜10を付加することになる。また、規定周波数
よりも低い場合、エッチングにより周波数を調整する。
なお、その測定結果が良好な圧電フィルタの場合は、周
波数調整膜10を付加しない。
【0070】詳述すると、図7(a)には、この圧電フ
ィルタにおける直列共振子と並列共振子の2つの共振に
よるインピーダンス特性を重ねて表している。また、図
7(b)には、この圧電フィルタのSパラメータにおけ
る透過係数S21と周波数との関係を伝送特性として示し
ている。図7(a),(b)において、fr1は並列共
振子の直列共振周波数、fa1はその並列共振周波数、
fr2は直列共振子の直列共振周波数、fa2はその並
列共振周波数である。ここで、fa1とfr2とをほぼ
等しくし、この2つの直列共振子と並列共振子とをラダ
ー型に接続することで、fa1とfr2とを減衰極と
し、その間を通過帯域とする帯域通過特性が得られる。
このような帯域通過特性を得るには、並列共振子の共振
周波数を直列共振子の共振周波数より低い所望共振周波
数に定める必要がある。ところで、図7(a)におい
て、周波数調整前の並列共振子のインピーダンス特性
は、実線で示す特性となっていることがある。この場
合、並列圧電共振子による共振周波数が直列共振子によ
る共振周波数に近づいたものとなっている。そこで、所
望の帯域通過特性に調整するため、並列共振子の共振周
波数を低下させるように、調整膜が付加される。これに
より、並列共振子におけるダイヤフラム17の膜厚が厚
くなる。その結果、並列共振子のインピーダンス特性
は、その通過帯域が低い側に広がって所望の通過帯域と
なる。その調整後の並列共振子のインピーダンス特性
は、図7(a)で破線で示される。同様に、図7(b)
において、周波数調整前の伝送特性は、実線で示され、
周波数調整後の伝送特性は、破線で示されている。
【0071】以下に、その周波数調整膜10を付加する
工程について説明する。調整対象の圧電フィルタの各電
極13,14,15を共振周波数測定用の測定装置(図
示せず)に接続する。そして、図6に示すように、基板
1の裏面側にメタルマスク19をマスキングするために
基板1と位置合わせした状態で付設する。このとき、並
列圧電共振子の開口部7は、メタルマスク19の貫通孔
13を通して、外部に臨むようにする。また、直列圧電
共振子の開口部6は外部に臨まないようにメタルマスク
19で閉塞される。このようにした状態で、真空蒸着法
によって、Al,Ag,Auなどの金属、あるいはSi
2,Al23,ZnO,AlNなどの絶縁物を蒸着源
20として、貫通孔13を通して、開口部6の底面部6
bに成膜していく。その成膜の際、前記測定装置により
共振周波数が適正かどうか実時間で測定、あるいは、ネ
ットワークアナライザなどでフィルタ特性を測定し、適
正となったときにその周波数調整膜10の付加を停止す
る。この場合、側壁を構成する壁部分18も開口部7に
対するマスクとして機能し、開口部7へ周波数調整用の
蒸着物が入り込まないようにしている。
【0072】開口部6の側壁6cは支持部を構成するダ
イヤフラム16の下面である底面部6bの面に対して直
交ないしほぼ直交する面となっていることから、蒸着材
が側壁6cに付きにくくなっている。したがって、この
周波数調整膜10の成膜は開口部6の底面部6bに対し
て主になされることになる。また、底面部6bにおける
周波数調整膜10の膜厚は、ほぼ均一になる。これによ
って、精度良く周波数調整ができる。
【0073】(実施形態2)次に、本発明に係る圧電共
振子であって、単独の圧電共振子のみで電子部品を構成
するものについて説明する。
【0074】図8は圧電共振子を示す平面図、図9は図
8におけるA−A線断正面図、図10(a)〜(e)、
図11(f)〜(j)は、圧電共振子の製造過程を示す
要部断面図である。
【0075】図8および図9において、1は、基板、2
は、SiO2による薄膜、3は、ZnOを主成分として
薄膜層でなる圧電薄膜、4は、Alなどによる下部電
極、5は、同じくAlなどによる上部電極である。
【0076】基板1は、シリコンウェハからなる。この
基板1には、薄膜2を形成した面と対向する反対面側に
1つの開口部6を形成している。この開口部6は、入力
電極Iと出力電極Oとに接続される圧電共振子8の振動
空間を確保するものとなっている。基板1における開口
部6箇所の薄膜2は、圧電共振子8の支持部としてのダ
イヤフラム16を構成する。
【0077】ダイヤフラム16上には、下部電極4が形
成されている。下部電極4は、入力側外部電極と接続さ
れる入力電極Iとなっている。下部電極4上には、ダイ
ヤフラム16を覆う状態でZnOを主成分として少なく
とも一つの層をなす圧電薄膜3を形成している。
【0078】そして、ダイヤフラム16の領域において
圧電薄膜3を下部電極4と挟んで上下方向で対向するよ
うに上部電極5を設けている。下部電極4と上部電極5
の上下に重なっている形状は、その重なり方向視で矩形
状となっている。ここで、下部電極4と上部電極5とこ
れらで上下に挟み込まれた圧電薄膜3の部分とによって
振動部が構成されている。これら振動部に対して各電極
I,Oを介して電気信号が与えられることにより、これ
ら振動部は厚み縦振動することで圧電共振子として機能
する。なお、その振動部の振動モードとしては厚みすべ
り振動するものでも良い。
【0079】この圧電共振子の製造方法について各工程
を断面図として示す図10及び図11に基づいて以下に
説明する。まず、図10(a)に示すように、シリコン
ウェハの状態で基板1を用意する。図10(b)に示す
ように、基板1の一方の面(別言すると上面、または表
面)にSiO2の薄膜2を形成する。なお、この薄膜2
を形成するには、基板1の表面に対してスパッタリング
やCVD法などによって成膜する。
【0080】次に、図10(c)に示すように、基板1
の他方の面(別言すると下面、または裏面)からSiO
2の薄膜2まで達する開口部6を形成する。この開口部
6の形成は、所要の異方性エッチングや反応性エッチン
グやレーザ光を利用した加工により形成されている。詳
述すると、基板1に対して裏面側から側面視形状が長方
形状の空洞を形成する。図8において、破線部分は基板
1の表面側から見た開口部6を構成する空洞の外形線を
示す。このような空洞の形成法は、公知の異方性エッチ
ングの手法で形成することができる。本発明は、その公
知の手法のいずれにも限定されない。エッチング技術で
空洞を形成する場合、ウェットエッチング、ドライエッ
チングのいずれでも可能である。ドライエッチングに
は、プラズマ、イオンビーム、イオンミリングなどがあ
り、これらの手法により空洞を形成する。
【0081】この場合、開口部6の開口箇所6aと底面
部6bとにわたる側壁6cは、基板1の振動部を形成し
ている上面並びに下面と直交ないしほぼ直交する方向に
沿う面に形成されている。
【0082】次いで、図10(d)に示すように、薄膜
2の表面にレジスト膜11をパターン化する。このレジ
スト膜11は下部電極4a,4bをパターニングするた
めに用いる。
【0083】次いで、図10(e)に示すように、基板
1全面に真空蒸着またはスパッタリングなどによって、
Alなどを材料として電極膜4を形成する。
【0084】その後、図11(f)に示すように、レジ
スト膜11をアセトンなどで剥離し、そのレジスト膜1
1上面に形成されていた電極膜4を除去することによっ
て、下部電極4a,4bを形成する。なお、下部電極4
a,4bは、Alにかえて、Au,Pt,Nb,19
o,W,Cu,Agなどを用いても良い。
【0085】次に、図11(g)に示すように、メタル
マスク(図示せず)などでマスキングしてZnOを真空
蒸着またはスパッタリングなどにより圧電薄膜3を成膜
する。
【0086】その後、図11(h)に示すように、上部
電極パターン形成用のレジスト膜12を形成する。次い
で、図11(i)に示すように、表面の全面にAlを成
膜し、レジスト膜12をアセトンなどで剥離することに
よって、図11(j)に示すように上部電極5を形成す
る。これにより圧電共振子の要部の製造が行われたこと
になる。
【0087】さらに、共振周波数の調整を行なうため
に、各電極13,14を共振周波数測定用の測定装置
(図示せず)に接続し、各圧電共振子ごとに周波数特性
を予め測定しておく。その測定結果により、共振周波数
が所望周波数とずれている場合に、図9に示すように、
周波数調整膜10を付加することになる。
【0088】周波数調整膜10を付加する場合には、前
述した実施形態1と同様に蒸着により付加する。この場
合、圧電共振子については複数の凹部を形成しているも
のでないから、メタルマスク19を要することなく成膜
可能である。なお、成膜が開口部6の底面部6b以外に
基板1の下面などに形成されないようにするため、メタ
ルマスクなどでマスキングしても構わない。
【0089】(実施形態3)次に、圧電フィルタの別の
例を示す。図12には、π型ラダーフィルタの回路図を
示し、図13には、素子を構成する基板1上での圧電共
振子の配置を示す概略平面図である。
【0090】図11及び図12において、このπ型ラダ
ーフィルタは、入力端子13と出力端子14とに、一つ
の直列圧電共振子8の両端子がそれぞれ接続されてい
る。また、入力端子13とグランド端子15とに、一つ
の並列圧電共振子9の両端子がそれぞれ接続されてい
る。さらに、出力端子14とグランド端子15とに、一
つの並列圧電共振子9の両端子がそれぞれ接続されてい
る。図12において、基板1の上面に左右に並列圧電共
振子9,9を並べて配置し、これら並列圧電共振子9,
9とは前後に配置した状態で直列圧電共振子8を配置し
ている。
【0091】そして、直列圧電共振子8の振動空間を形
成するための開口部6と、二つの並列圧電共振子9,9
の振動空間を形成するための開口部7とをそれぞれ形成
している。各開口部6,7は、縦断側面図で図示してい
ないが、その開口部6,7の底面部6b,7bから開口
箇所6a,7aにわたる側壁6c,7cが基板1の上面
ならびに下面に対して直交ないしほぼ直交する方向に沿
った状態に形成されている。
【0092】このπ型ラダーフィルタにおいて、共振周
波数の調整を行なう場合、例えば並列圧電共振子9,9
を設けている開口部7の底面部に対して周波数調整膜を
付加する。この場合、二つの並列圧電共振子9,9のそ
れぞれの共振周波数の調整が同時になされることにな
る。
【0093】上記のような、二つの並列圧電共振子と、
直列圧電共振子との配置のほかに、例えば、図14に示
すように中央に直列圧電共振子8を配置し、その両側に
並列圧電共振子9,9を配置しても良い。この場合、各
共振子ごとに振動部の振動空間を形成するように凹部が
形成されている。したがって、周波数調整を行なう場合
には、個別の圧電共振子ごとに周波数調整膜を付加して
調整する。
【0094】このπ型ラダーフィルタの製造工程は、上
述した実施形態1のラダーフィルタと同様である。
【0095】(実施形態4)次に、さらに別のπ型ラダ
ーフィルタについて説明する。図15には、π型ラダー
フィルタの回路図を示し、図16には、素子を構成する
基板1上での圧電共振子の配置を示す概略平面図であ
る。
【0096】図15及び図16において、このπ型ラダ
ーフィルタは、入力端子13と出力端子14とに、二つ
のの直列圧電共振子8,8が直列に接続されている。入
力端子13とグランド端子15とに、二つの並列圧電共
振子9,9が並列に接続されている。出力端子14とグ
ランド端子15とに、二つの並列圧電共振子9,9が並
列に接続されている。さらに、二つの直列圧電共振子
8,8が接続された接続端子とグランド端子Gとに、二
つの並列圧電共振子9,9が並列に接続されている。図
16において、基板1の上面に左右に直列圧電共振子
8,8を並べて配置し、これら直列圧電共振子8,8の
前後両脇箇所にそれぞれ左右に三つずつ並列圧電共振子
9…を配置している。
【0097】そして、二つの直列圧電共振子8,8の振
動空間を形成するための開口部6と、左右に三つ並んだ
並列圧電共振子の振動空間を形成するための二つの開口
部7,7とをそれぞれ形成している。各開口部6,7,
7は、縦断側面図で図示していないが、その開口部6,
7,7の底面部から開口部にわたる側壁が基板1の上面
ならびに下面に対して直交ないしほぼ直交する方向に沿
った状態に形成されている。
【0098】このπ型ラダーフィルタにおいて、共振周
波数の調整を行なう場合、例えば並列圧電共振子9を設
けている所望の開口部7の底面部に対して周波数調整膜
を付加する。この場合、三つの並列圧電共振子9,9,
9のそれぞれの共振周波数の調整が同時になされること
になる。
【0099】このπ型ラダーフィルタの製造工程は、上
述した実施形態1のラダーフィルタと同様である。
【0100】(実施形態5)次に、圧電共振子を一つの
基板1に複数個アレイ状に形成するものについて説明す
る。
【0101】図17に示すように、基板1には、個別の
圧電共振子21を構成する振動部が複数個(図17では
3個であるが、2個以上であればその個数は特に限定さ
れない)左右に並べられて設けられている。各振動部の
構成について説明すると、基板1上面には、絶縁性の薄
膜2が形成されている。基板1の薄膜2が形成されてい
る面とは反対の面側には、各振動部に対応して振動空間
を形成するための開口部6が左右に4個形成されてい
る。各開口部6の底面部6b個所の薄膜2が振動部に対
するダイヤフラム16となっている。そして、ダイヤフ
ラム16となっている箇所の薄膜2上には、それぞれ、
個別の入力端子13に接続される下部電極4が形成され
ている。各下部電極4に共通して、ZnOを主成分とす
る圧電薄膜3が成膜されている。対応する下部電極4と
対向して、圧電薄膜3を挟むように上部電極5が圧電薄
膜3上に形成され、この上部電極5は個別の出力端子1
4に接続されている。下部電極4と上部電極5とにより
挟み込まれた圧電薄膜3部分が各振動部(図17におい
てクロスハッチングで示している)を構成する。
【0102】各開口部6は、図17(b)に示すよう
に、その開口部6の底面部6bから開口箇所6aにわた
る側壁6cが基板1の上面ならびに下面に対して直交な
いしほぼ直交する方向に沿った状態に形成されている。
【0103】なお、各圧電共振子21ごとに開口部6を
設けるものを示したが、一つの開口部6に複数個の圧電
共振子21を設けても良い。また、その場合、開口部6
は基板1に一つのみ設けられるものでも良い。
【0104】(実施形態6)次に、圧電共振子をそれぞ
れ並列接続した構造の圧電フィルタについて、説明す
る。
【0105】図18は、この圧電フィルタの回路図を示
している。この圧電フィルタは、複数(図18では3個
であるが、2個以上であればその個数は特に限定されな
い)の圧電共振子21を、入力側端子13と出力側端子
14に並列に接続したものである。これによって、この
圧電フィルタは、並列共振のみするものであるから、例
えば図19に示すグラフのようなインピーダンス特性を
有するフィルタを構成するものである。
【0106】その構造について図18に基づいて説明す
る。図18(a),(b)に示すように、基板1上面に
は、絶縁性の薄膜2が形成されている。基板1の薄膜2
が形成されている面とは反対の面側には、各振動部に対
応して振動空間を形成するための開口部6が左右に4個
形成されている。各開口部6の底面部6b個所の薄膜2
が振動部に対するダイヤフラム16となっている。そし
て、ダイヤフラム16となっている箇所の薄膜2上に
は、それぞれ、単一の入力端子13に共通に接続される
下部電極4が形成されている。各下部電極4に共通し
て、ZnOを主成分とする圧電薄膜3が成膜されてい
る。対応する下部電極4と対向して、圧電薄膜3を挟む
ように上部電極5が圧電薄膜3上に形成され、この上部
電極5は単一の出力端子14に接続されている。下部電
極4と上部電極5とにより挟み込まれた圧電薄膜3部分
が各振動部(図18(a)においてクロスハッチングで
示している)を構成する。
【0107】各開口部6は、図18(b)に示すよう
に、その開口部6の底面部6bから開口箇所6aにわた
る側壁6cが基板1の上面ならびに下面に対して直交な
いしほぼ直交する方向に沿った状態に形成されている。
【0108】(実施形態7)次に、上記ラダーフィルタ
とは別のフィルタ構造について図20に基づいて説明す
る。これら各フィルタの各共振子の振動空間を形成する
凹部は図示しないが、その底面部から開口部にわたる側
壁が基板の上面及び下面と直交ないしほぼ直交する面に
形成されている。
【0109】図20(a)に示すラダーフィルタは、二
つの直列圧電共振子8,8が入力端子13と出力端子1
4との間に直列に接続されているとともに、両直列圧電
共振子8,8間とグランド端子15との間、並びに、出
力端子14とグランド端子15との間に、それぞれ、並
列圧電共振子9,9が接続されている。
【0110】図20(b)に示すラダーフィルタは、実
施形態1のラダーフィルタと異なり、並列圧電共振子9
が出力端子14とグランド端子15との間に接続されて
いる。
【0111】図20(c)に示すラダーフィルタは、二
つの直列圧電共振子8,8が入力端子13と出力端子1
4との間に直列に接続されているとともに、両直列圧電
共振子8,8間とグランド端子15との間に、並列圧電
共振子9が接続されている。
【0112】(実施形態8)次に、本発明に係るデュプ
レクサについて説明する。
【0113】図21に示されるようなデュプレクサ22
は、アンテナ端子23、受信側端子24および送信側端
子25が設けられている。受信側端子24および送信側
端子25と、アンテナ端子23との間に所要周波数帯域
の通過のみ許す本発明に係る圧電共振子または圧電フィ
ルタを含む構成となっている。
【0114】(実施形態9)次に、本発明に係る通信装
置について説明する。図22に通信装置の簡易なブロッ
ク図を示している。
【0115】この通信装置26は、図22に示すよう
に、本体に備えられる受信回路27と、送信回路28
と、アンテナ29とを備えている。また、アンテナ29
と、送信回路27および受信回路28とは、上記実施形
態8で説明したようなデュプレクサ22を介して信号伝
送がなされる。したがって、このデュプレクサ22に回
路素子として含まれる本発明に係る圧電共振子または圧
電フィルタによって、この通信装置は、その動作特性が
安定したものとなる。
【0116】本発明は、上記各実施形態として説明した
ものに限定されるものでなく、例えば次のような変形例
などでも良い。
【0117】(1)上記各実施形態では、振動部を構成
する圧電薄膜は主成分をZnOとするものを示したが、
AlNを主成分とする圧電薄膜で構成しても良い。ま
た、上記各実施形態では、その圧電薄膜を一層に成膜し
たものを示したが、複数層積層するように成膜するもの
でも良い。
【0118】(2)上記各実施形態では、圧電共振子の
支持部としてのダイヤフラムの膜厚を調整するのに周波
数調整膜を付加したものを示したが、開口部の底面部に
予め周波数調整膜を付加しておいて、その周波数調整膜
をトリミング、すなわち膜厚を薄くしていく加工をして
いくことによって、周波数調整を行なっても良い。
【0119】
【発明の効果】本発明に係る圧電共振子によれば、開口
部の側壁は、支持部に対して直交ないしほぼ直交するよ
うに形成していることから、従来のようにその側壁がテ
ーパー面で形成されるものと比較して、基板の板面に沿
う方向に開口部が張り出さないものとなる。この張り出
しがない分、基板寸法の小型化を図ることができる。ま
た、支持部に対して振動周波数の調整を行なうために、
周波数調整膜などを形成する場合、膜付加する付加部材
が側壁に付着しないようにでき、周波数調整膜は、支持
部にのみ付加されていくので、その膜厚をほぼ均等にで
きるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係る圧電フィルタの要部を示す
平面図
【図2】 図1のA−A線断面図
【図3】 実施形態1に係る圧電フィルタの回路図
【図4】 実施形態1に係る圧電フィルタの製造工程を
示す縦断面図
【図5】 実施形態1に係る圧電フィルタの製造工程を
示す縦断面図
【図6】 実施形態1に係る圧電フィルタへの周波数調
整膜を付加する様子を示す説明図
【図7】 実施形態1に係る圧電フィルタの各共振子の
インピーダンス特性を示すグラフ(a)と、伝送特性を
示すグラフ(b)
【図8】 実施形態2に係る圧電共振子の要部を示す平
面図
【図9】 図8のA−A線断面図
【図10】 実施形態2に係る圧電共振子の製造工程を
示す縦断面図
【図11】 実施形態2に係る圧電共振子の製造工程を
示す縦断面図
【図12】 実施形態3に係る圧電フィルタの回路図
【図13】 実施形態3に係る圧電フィルタの振動部の
配置構成を示す概略平面図
【図14】 実施形態3に係る圧電フィルタの振動部の
別の配置構成を示す概略平面図
【図15】 実施形態4に係る圧電フィルタの回路図
【図16】 実施形態4に係る圧電フィルタの振動部の
配置構成を示す概略平面図
【図17】 実施形態5に係る圧電共振子を示す平面図
(a)、該平面図(a)におけるA−A線断面図
(b)、回路図(c)
【図18】 実施形態6に係る圧電フィルタを示す平面
図(a)、該平面図(a)におけるA−A線断面図
(b)、回路図(c)
【図19】 実施形態6に係る圧電フィルタのインピー
ダンス特性を示すグラフ
【図20】 本発明に係る各種形態の圧電フィルタを
(a),(b),(c)にそれぞれ示す回路図
【図21】 本発明に係るデュプレクサを示す概略説明
【図22】 本発明に係る通信装置の一例を示す概略説
明図
【図23】 従来の圧電フィルタの一例を示す概略平面
図(a)と、縦断面図(b)
【符号の説明】
1 基板 3 圧電薄膜 4a,4b 下部電極 5 上部電極 6,7 凹部 6a,7a 開口部 6b,7b 底面部 6c,7c 側壁 16,17 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 3/04 H01L 41/08 U 9/58 41/18 101Z 9/70 41/22 Z 41/08 C (72)発明者 野村 忠志 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 後藤 義彦 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J108 AA02 AA07 BB05 CC04 CC11 DD02 EE03 EE04 HH04 HH06 KK01 KK05 MM08 NA04 NB01 NB05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの開口部を有する基板
    と、前記開口部上に形成されている、少なくとも1層以
    上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対
    の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動
    部と、前記基板と前記振動部との間に前記開口部を覆う
    支持部とを有する圧電共振子において、 前記開口部の側壁は、前記支持部に対して直交ないしほ
    ぼ直交することを特徴とする圧電共振子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧電共振子において、 前記支持部は、前記振動部の振動周波数を調整する加工
    が施されていることを特徴とする圧電共振子。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の圧電共振子において、 前記支持部は、該支持部の膜厚を増す加工が施されてい
    ることを特徴とする圧電共振子。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の圧電共振子において、 前記支持部は、該支持部の膜厚を減じる加工が施されて
    いることを特徴とする圧電共振子。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の圧電
    共振子において、 前記開口部及び前記振動部が前記基板に複数個形成され
    ていることを特徴とする圧電共振子。
  6. 【請求項6】 請求項1から6のいずれかに記載の圧電
    共振子において、 前記圧電薄膜がZnOもしくはAlNを主成分とするこ
    とを特徴とする圧電共振子。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の圧電
    共振子を用いていることを特徴とする圧電フィルタ。
  8. 【請求項8】 ラダー構成にしたことを特徴とする請求
    項7に記載の圧電フィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項1から6のいずれかに記載の圧電
    共振子ないし請求項7または8に記載の圧電フィルタを
    用いていることを特徴とするデュプレクサ。
  10. 【請求項10】 請求項1から6のいずれかに記載の圧
    電共振子ないし請求項7または8に記載の圧電フィルタ
    を用いていることを特徴とする通信装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つの開口部を有する基板
    と、前記開口部上に形成されている、少なくとも1層以
    上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対
    の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部
    と、前記基板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支
    持部とを有する圧電共振子の製造方法において、 前記開口部の側壁は、前記支持部に対して直交ないしほ
    ぼ直交する形状に形成することを特徴とする圧電共振子
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つの開口部を有する基板
    と、前記開口部上に形成されている、少なくとも1層以
    上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対
    の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部
    と、前記基板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支
    持部とを有する圧電共振子に対して、マスクを用いて、
    前記支持部に対して前記振動部の振動周波数を調整する
    加工を施すことを特徴とする圧電共振子の周波数調整方
    法。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの開口部を有する基板
    と、前記開口部上に形成されている、少なくとも1層以
    上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対
    の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部
    と、前記基板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支
    持部とを有する圧電共振子に対して、前記開口部の側壁
    をマスクとして、前記支持部に対して前記振動部の振動
    周波数を調整する加工を施すことを特徴とする圧電共振
    子の周波数調整方法。
  14. 【請求項14】 複数の開口部を有する基板と、前記開
    口部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄
    膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極
    及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部と、前記基
    板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支持部とを有
    し、前記開口部の側壁は、前記支持部に対して直交ない
    しほぼ直交し、且つ少なくとも1組の互いに隣り合う前
    記開口部を有する圧電共振子に対して、マスクを用い
    て、前記1組の互いに隣り合う前記開口部の前記支持部
    に対して前記振動部の振動周波数を調整する加工を施す
    ことを特徴とする圧電共振子の周波数調整方法。
  15. 【請求項15】 複数の開口部を有する基板と、前記開
    口部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄
    膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極
    及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部と、前記基
    板と前記振動部との間に前記開口部を覆う支持部とを有
    し、且つ少なくとも1組の互いに隣り合う前記開口部を
    有する圧電共振子に対して前記開口部の側壁をマスクと
    して、前記1組の互いに隣り合う前記開口部の前記支持
    部に対して前記振動部の振動周波数を調整する加工を施
    すことを特徴とする圧電共振子の周波数調整方法。
  16. 【請求項16】 前記開口部の側壁は、前記支持部に対
    して直交ないしほぼ直交していることを特徴とする請求
    項13ないし16に記載の圧電共振子の周波数調整方
    法。
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