JP2003264400A - 電子部品の電極浮き検出方法及び装置 - Google Patents

電子部品の電極浮き検出方法及び装置

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JP2003264400A JP2002062804A JP2002062804A JP2003264400A JP 2003264400 A JP2003264400 A JP 2003264400A JP 2002062804 A JP2002062804 A JP 2002062804A JP 2002062804 A JP2002062804 A JP 2002062804A JP 2003264400 A JP2003264400 A JP 2003264400A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の浮き検出率並びに検出精度を高めるこ
とが可能な電子部品の電極浮き検出方法及び装置を提供
する。 【解決手段】 最適の電極浮き検出位置(検出パラメー
タ)を取得するために、電極浮き検出位置がデフォルト
値(S4)より所定値ずつ変化される(S8)。各検出
位置で電極浮き検査が実施され、検査にエラーがない場
合には(S6)、その検出位置が生産プログラムデータ
に取得される(S7)。このような構成では、最適の検
出パラメータを用いて電極の浮きを検出することができ
るので、電極の浮き検出率並びに検出精度を高めること
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の電極浮
き検出方法及び装置、さらに詳細には、電子部品実装装
置により基板に実装される電子部品のリード電極あるい
はボール電極などの電極浮きを検出する方法及び検出シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】リード電極またはボール電極を持つ電子
部品を基板に実装する場合、電極に浮きがあると、正し
い実装ができないことから、部品供給部から供給され吸
着ノズルで吸着された電子部品を、電極浮き検出装置で
電極浮きを検出し、電極に浮きのない良品の電子部品の
みを基板上に実装することが行われている。
【0003】従来のリード電極の浮きを検出する方法で
は、部品実装機の移載ヘッドの吸着ノズルに電子部品を
吸着して基板に移送する途中において、電子部品をレー
ザ装置の上方に位置せしめ、このレーザ装置の投光部か
ら電子部品のリード端子に向かってレーザ光を照射し、
リード端子からの反射光を受光部で受光することによ
り、各々のリード端子の基準面からの高さを検出し、許
容範囲にないものを浮きがあると判定して、部品搭載を
行わないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電極浮き検出方法では、電極の浮き検出位置(レーザー
が投光される電極部位)や電極明るさのしきい値などの
検出パラメータが一定の値(デフォルト値)となってい
るので、電極の形状や電極の明るさにより、検出率、検
出精度の低下を発生させる問題があった。
【0005】従って、本発明は、このような問題点を解
決するためになされたもので、電極の浮き検出率並びに
検出精度を高めることが可能な電子部品の電極浮き検出
方法及び装置を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決する本発
明は、電子部品の電極浮きを検出するための検出パラメ
ータを取得して、該取得した検出パラメータで電子部品
の電極浮きを検出する方法及び装置において、検出パラ
メータを変化させて電極浮きを検出し浮き検査を実施す
ること、前記検査で浮き検査にエラーがないときの検出
パラメータを取得すること、前記取得した検出パラメー
タで電極浮きを検出することを特徴とする。
【0007】このような構成では、最適の検出パラメー
タを用いて電極の浮きを検出することができるので、電
極の浮き検出率並びに検出精度を高めることが可能にな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0009】図1は、部品実装装置(マウンタ)の概要
図であり、図2はその制御構成を示すブロック図であ
る。部品実装装置は、フィーダ8より供給される部品
(電子部品)20を吸着する吸着ノズル3aを備えたヘ
ッド部3を有しており、このヘッド部3はCPUで構成
される制御部10により駆動されるX軸モータ11によ
ってX軸1に沿って移動し、またX軸1は、Y軸モータ
12によりY軸2、2’に沿って移動できるようになっ
ており、それによりヘッド部3は、XY軸方向に移動可
能に構成される。またヘッド部3は、Z軸モータ13に
よってZ軸方向に駆動されて昇降し、また吸着ノズル3
aはθ軸モータ14によってノズル軸を中心に回転でき
るように構成されている。
【0010】また、部品実装装置には、部品20を撮像
するCCDカメラのような撮像装置5並びに電極浮きを
検出する電極浮き検出装置9が配置される。ヘッド部3
の吸着ノズル3aにより吸着された部品20は、電極浮
き検出装置9で、電極の浮きが検査され、また撮像装置
5により、その吸着姿勢が撮像される。部品の撮影画像
は画像認識装置7で認識され、部品中心と吸着中心の位
置ずれ、また吸着角度ずれが補正され、搬送されてくる
基板6に部品20が搭載される。
【0011】また、部品実装装置には、搭載する部品の
諸元を入力するためのキーボード21、マウス22など
の入力装置が設けられ、生成された部品データが記憶装
置23に格納できるようになっている。またこれらの入
力装置を用いて基板生産プログラムデータが作成できる
ように構成される。さらに、表示器24が設けられ、こ
の画面を介して部品の諸元を入力したり、入力された諸
元が表示される。また、この表示器24は撮像装置5で
撮像した部品像、電極浮きを検出するための検出パラメ
ータなども表示できるように構成される。
【0012】図3(A)、(B)には、レーザー投光部
9aとレーザー受光部9bを有する電極浮き検出装置9
が図示されており、部品20を吸着した吸着ノズル3a
が、電極浮き検出装置9の上を移動するときに、レーザ
ー投光部9aからレーザー光を部品20のリード端子
(電極)20aにあて、その反射光をレーザー受光部9
bで受光してリード端子の基準面よりの高さを検出す
る。このとき、通常リード部品の場合、図4に示したよ
うに、リード端子の先端部分A(先端から約0.1mm
根元部分へ引っ込んだ部分)の高さを検出するが、リー
ド端子20aの先端部分の形状が、不安定な場合、Aの
位置のリード端子高さを検出すると、バラツキが大きく
なり、精度の高いリード浮き測定が実施できなくなる。
そこで、本発明では、生産プログラムのリード浮き検出
データ作成時に、設定回数分、リード浮き検査を実施
し、リード端子高さのバラツキが所定値を超えていた場
合には、リードの先端部分から根元部分へ検出オフセッ
ト位置(端子検出位置)をシフトし、バラツキが安定す
る位置(図4のB)を検出し、生産プログラムデータに
反映させる。また、このリード先端からの位置は、あら
かじめ図面等で安定位置が分かっていれば、その位置を
入力可能とする。また、電極の酸化等で、レーザー光の
反射が不安定になり、検出エラーが発生する場合があ
る。この場合も、電極を識別する明るさのしきい値を、
加減させ、検出エラーが発生しないしきい値を検出し、
生産プログラムに反映する。このような処理を、制御部
10で実行される図5〜図7のフローチャートを用いて
説明する。
【0013】図5は、電極の高さ測定位置を定める流れ
を示すもので、まず、検査回数と電極明るさしきい値を
入力する(ステップS1、S2)。検査回数は、浮き検
出の検査回数で、電極明るさしきい値は、レーザー受光
部9bで受光された光量(明るさ)を比較する基準値と
なるしきい値であり、レーザー受光部9bで受光された
明るさが、このしきい値を超える場合に、電極を検出し
たことが識別される。通常はデフォルト設定値を使用す
るので、その場合、入力部21、22を介した新規入力
は不要であり、図示した例では、検査回数は5回、電極
明るさしきい値は100のデフォルト値が採用されてい
る。
【0014】次に、電子部品がリード部品か、ボール部
品(BGA)かが判定され(ステップS3)、ボール部
品の場合は、後述するボール部品データ取得ルーチンに
入り、リード部品の場合は、リード先端からの検出オフ
セット位置を指定する。この場合も通常、デフォルト値
(上述の0.1mm)を指定する(ステップS4)。
【0015】これらの値を入力すると、設定回数分、電
極浮き検査を実施する(ステップS5)。検査動作中、
各電極の高さを記録し、動作を終了すると、各端子の高
さデータのバラツキが求められる。一つの端子の高さデ
ータのバラツキは、
【0016】
【数1】 で求められる。nは検査回数(5回)で、xは各回数で
の当該端子の高さデータである。
【0017】このバラツキをすべての端子について求
め、各端子の高さデータのバラツキが判定値(30μ)
以下で、検査にエラーがない場合(ステップS6の肯
定)は、この検出オフセット位置を電極浮き検出位置
(検出パラメータ)として取得して、生産プログラムデ
ータ作成時に取り入れる(ステップS7)。一方、ステ
ップS6の判断が否定された場合は、高さ検出位置を、
リード先端から0.1mm根元部分にシフト(Aの位置
よりB方向に0.1mmシフト)させ(ステップS
8)、シフトした位置がリード長さLを超えない場合
(ステップS9の否定)には、ステップS5に戻って再
度同様な処理を繰り返す。一方、シフトした位置がリー
ド長Lを超えた場合(ステップS9の肯定)には、図6
に示した電極明るさしきい値変更フェーズに入る。
【0018】図6に示すフェーズでは、図5のステップ
S2で設定したしきい値(100)の変動幅であるしき
い値変動幅(デフォルト10)と、変動回数(デフォル
ト4)を入力する(ステップS11、S12)。続い
て、ステップS13で、明るさしきい値を変動幅だけを
変更し、図5のステップS1で設定した回数(5回)、
電極浮き検査を実施する(ステップS14)。ステップ
S6と同様に、各端子の高さデータのバラツキが判定値
(30μ)以下で、検査エラーがない場合(ステップS
15の肯定)、そのしきい値を明るさしきい値のパラメ
ータとして用いる。またリード先端からの浮き検出位置
をステップS4で設定した初期値に戻し(ステップS1
6)、図5に戻って再度電極浮きの検査を実施する。
【0019】一方、一つ以上の端子に浮きが検出されて
検査にエラーが発生した場合は(ステップS15の否
定)、しきい値変動回数がデフォルト値に達していない
場合は(ステップS17の否定)、ステップS13に戻
ってしきい値を変化させ、上述の処理を繰り返す。この
しきい値の変動は、例えば、変動幅10、変動回数4の
場合は、しきい値の初期値が、100の時、しきい値が
それぞれ90、80、110、120となるように、4
回しきい値を変動させる。しきい値の変動回数が設定値
に達した場合は(ステップS17の肯定)、処理を終了
する。
【0020】図5のステップS3で、部品がボール部品
であると判断された場合は、図7のボール部品データ取
得フェーズに入る。ボール部品の場合には、浮き検出位
置は、ボールの中心であるので、電極明るさしきい値の
みが変動される。従って、ステップS21〜S25、S
27は、図6に示したステップS11〜S15、S17
と同様な処理となり、ステップS25で検査にエラーが
ないと判断された場合、そのときの明るさしきい値をデ
ータに反映させ、生産プログラムデータ作成時に取り入
れる(ステップS28)。
【0021】このようにして検査エラーのなかったリー
ド浮き検出位置(リード部品の場合)並びに電極明るさ
しきい値をそれぞれ電極浮き検出時の検出パラメータと
して取得して、生産プログラムデータ作成時に取り込
む。実際の基板の生産に際しては、生産プログラムが実
行され、電極浮き検出時には、この取り込んだ最適の検
出パラメータが読み出されて浮き検出が行われ、電極浮
きの有無が検出され、電極に浮きのない部品のみが基板
に搭載される。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、最適の検出パラメータを用いて電極の浮きを
検出することができるので、電極の浮き検出率並びに検
出精度を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される部品実装装置の構成を示し
た上面図である。
【図2】部品実装装置の制御系の構成を示したブロック
図である。
【図3】(A)は電極浮き検出装置の平面図、(B)は
その側面図である。
【図4】電極浮きを検出する位置を示した説明図であ
る。
【図5】電極検出位置を取得する処理の流れを示したフ
ローチャートである。
【図6】電極明るさしきい値を変動させて浮き検査をす
る処理の流れを示したフローチャートである。
【図7】ボール部品の場合のデータ取得フェーズでの処
理の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
3 ヘッド部 3a 吸着ノズル 5 撮像装置 9 電極浮き検出装置 20 電子部品 20a リード端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の電極浮きを検出するための検
    出パラメータを取得して、該取得した検出パラメータで
    電子部品の電極浮きを検出する方法において、 検出パラメータを変化させて電極浮きを検出し浮き検査
    を実施する検査工程と、 前記検査工程で浮き検査にエラーがないときの検出パラ
    メータを取得する工程とを有し、 前記取得した検出パラメータで電極浮きを検出すること
    を特徴とする電子部品の電極浮き検出方法。
  2. 【請求項2】 電子部品の電極浮きを検出するための検
    出パラメータを取得して、該取得した検出パラメータで
    電子部品の電極浮きを検出する装置において、 検出パラメータを変化させて電極浮きを検出し浮き検査
    を実施する検査手段と、 前記検査手段で浮き検査にエラーがないときの検出パラ
    メータを取得する手段とを有し、 前記取得した検出パラメータで電極浮きを検出すること
    を特徴とする電子部品の電極浮き検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007173660A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置における部品認識条件の評価方法
JP2008288336A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Fuji Mach Mfg Co Ltd 検査用治具およびコプラナリティ検査装置検査方法

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