JP2003262477A - 陶磁器類焼成用の棚板および棚組 - Google Patents

陶磁器類焼成用の棚板および棚組

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JP2003262477A
JP2003262477A JP2002062267A JP2002062267A JP2003262477A JP 2003262477 A JP2003262477 A JP 2003262477A JP 2002062267 A JP2002062267 A JP 2002062267A JP 2002062267 A JP2002062267 A JP 2002062267A JP 2003262477 A JP2003262477 A JP 2003262477A
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Kazuaki Ito
伊藤和晃
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陶磁器類焼成用棚板に特徴を持たせ、切込み
の段差と、棚板の破損を抑制できる陶磁器類焼成用棚板
を提供する。 【解決手段】陶磁器類の焼成に使用する棚板は、従来か
ら棚板の破損を防止する目的で切込みを設けている。し
かし、使用回数が30回位から、切込みの左右に段差が
生じてくる。使用回数の増加とともに段差が大きくな
り、そのままで陶磁器類をセットして焼成すると、変形
する不都合が生じていた。切込みの長さを短くすれば、
段差を生じにくくする半面、亀裂を生じ易く、棚板が破
損する要因となっていた。本発明は、陶磁器類焼成用棚
板の各辺に短い切込みを3以上設け、棚板の変形と、破
損を防止する構造を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、陶磁器類を焼成す
るために使用される棚板(以下、陶磁器類焼成用棚板と
いう)に関するもので、特に摂氏1050度以上の環境
で使用される陶磁器類焼成用棚板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来例の説明図である。従来、
陶磁器類を焼成する際(摂氏1050度以上)に、棚板が
破損しないように、切込みが形成されている。図5(a)
の棚板では各1辺に1個の切込みを入れている。また図
5(b)の棚板では、4辺のうちの2辺に2個の切込みが
形成されている。それらの切込みの長さは、各辺の長さ
の20%から30%の長さにすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】被焼成物(陶磁器類)の
焼成時間を短縮することは、経済的効果が大きいため、
年々、高温度で焼成して短時間で焼成する傾向にある。
このために、陶磁器類を焼成する際に用いられる棚板は
破損することが増大しており、破損抑制のため図5のよ
うに棚板に切込みを設けている。このような従来の棚板
は、焼成温度などとの関係(サーマルストレス)から、使
用回数が多くなると切込みの左右に段差が生じてしま
う。この段差があるままで、被焼成物(陶磁器類)が棚板
に置かれ焼成されると、変形するという不都合があっ
た。切込みの長さを短くすれば、切込みの先端から亀裂
が生じ易く、棚板が破損する不都合があった。切込みの
長さを長くすれば、破損は防げるが段差が大きくなりが
ちである。本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので
あり、棚板への切込みの構造に特徴を持たせて、使用中
に段差を生じることがなく、亀裂の発生も抑える棚板を
提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の棚板は、各辺
に、辺の長さの5%から10%までの長さの切込みを3以
上配置する構造としたものである、特に各辺に設ける切
込み部の長さの合計が、前記各辺の長さの25%以上に
なることが好ましい。
【0005】また、別の発明の棚板は、四隅の位置に、
辺の長さの15%から25%の切込みを備える。
【0006】また、別の発明の棚板は、少なくとも3点
支柱で組み立てられる支柱の位置に、辺の長さの15%
から25%の切込みを備える。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の棚板は、各辺の切込みの
長さが辺の長さの10%以内であり、使用回数が多くな
っても、切込みの左右に段差が生じない。また、使用中
に棚板に生じるサーマルストレスは、多数の切込みによ
って吸収されるため、切込みの先端から亀裂を発生しな
いので、棚板の破損を防止することができる。
【0008】また、別の発明の棚板は、陶磁器類の焼成
過程で昇温、冷却時間の短い迅速焼成において、棚板に
生じる大きいサーマルストレスを、支柱の位置に配置さ
れた切込みによって吸収することができる。また、切込
みの左右に生じる段差は、支柱によって抑制することが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面を参照し
ながら説明する。図1、2、3、において、同一符号は
同一対象物を示す。また、本発明で説明する実施例で
は、1辺の長さが280mm以上480mm以下、厚さ
9mm以上15mm以下の四角形の棚板に関して説明す
る。しかし、これに限るものでなく、たとえば三角形の
棚板であっても適用できるものである。
【0010】図1には、本発明の第1実施例が示されて
いる、図1(a)は、棚板10の平面図である、棚板10
は、X方向450mmおよびY方向400mmである。
切込み部15は、各辺に複数個配置されており、各辺の
中央部分に30mm間隔で約30mmの長さ(深さ)、幅
1〜2mmの切込みが形成されている。X方向の辺には
9個の切込みが、Y方向の辺には7個の切込みが形成さ
れている。切込み部15の内側端16は、円形の加工が
されており、応力集中を防止するとともに亀裂が入りに
くくしている。棚板10の側面図を(b)に示す。
【0011】実施例1では、切込み部15は約30mm
の長さ(辺の長さに対して6.7%の長さ)であるが、5%
から10%程度の切込みが好ましい。
【0012】図2には、本発明の第2実施例が示されて
いる、第1実施例の棚板10にさらに切込み部20が設
けられている.切込み部20は、棚板を支える支柱の四
隅に、辺に対して約45度方向に70mmの切込みが形
成されている、短辺であるY方向の辺に対して切込み部
20は、18%の切込み長さである。第2実施例では、
切込み部20が辺に対して約45度方向に形成されてい
るが、X方向の辺およびY方向の辺との比に応じて適宜
変更可能である。例えば、X方向の辺450mmとY方
向の辺300mmの場合には、3:2の比であるから、
90度の角度を3:2にした、Y方向から54度方向が
好ましい。しかし厳密にX方向の辺およびY方向の辺と
の比にする必要はなく、四角形の棚板であれば第2実施
例のように約45度にしておけばよい。また、切込み深
さに関しても、18%である必要はなく短辺の長さの1
5%から25%の切込み深さが形成されていればよい。な
お、第2実施例の棚板は、四隅で支柱に支えられること
が好ましい。
【0013】図3には、本発明の第3実施例が示されて
いる。第3実施例の棚板10では、切込み部15が形成
されているとともに、2隅に切込み部20が形成されて
いる。第3実施例では、さらに切込み部25が形成され
ている。切込み部25は、X方向の辺の切込み部15の
1つに代えて、85mmの切込みが形成されている、2
つの切込み部20と切込み部25には、棚板を支える支
柱が3箇所配置されている。X方向の辺に対して切込み
部25は、約19%の切込み長さである。この割合に限
ることなく、切込み部25は、15%から25%の切込み
深さが形成されていればよい。
【0014】図4に、第3実施例の棚板10を支柱30
によって組み上げられた棚を示す。最下の棚に3本の支
柱30を、切込み部20と切込み部25の形成さえた箇
所に配置する。さらに下から2段目の棚板10を支柱3
0の上に配置し、3本の支柱30を同様に配置する。以
下同様にして複数段の棚を形成することができる。
【0015】切込み部20または切込み部25では、切
込み長さが長いために段差が生じやすいが、切込み部の
左右に生じる段差は、支柱30によって抑制することが
できる。これら第1ないし第3実施例の棚板は、ムライ
ト質、アルミナ質、炭化珪素質の1種又は2種を用いて
製造することができる。ここで、棚板に第1実施例と同
等の切込みを設けた場合に、切込みの長さと数が、棚板
の損傷に及ぼす影響について簡単に説明する。
【0016】図6(a)、(b)は、棚板の1辺に設けた
切込みの長さの合計と、棚板の損傷との関係を示す。図
6(a)は切込みの長さを辺の長さの5%としたときの
結果を示したものであり、図6(b)は切込みの長さを辺
の長さの10%としたときのものである。
【0017】400mm×350mm×10mmの棚板
のほぼ中央に、230mm×110mm×20mmの陶
磁器平板を2枚乗せ、棚板面積に対する陶磁器平板の接
触面積比率を36.1%とし、昇温時間8〜10時間、冷
却時間10〜12時間の陶磁器焼成ガス炉に、辺の長さ
の5%または10%の切込みを、切込み長さの合計が辺の
長さの15%から40%となる数を設けた棚板を、夫々1
2枚セットし、使用回数10回までに亀裂の発生した棚
板の数との関係を求めた。
【0018】図6(a)は、切込みの長さを辺の長さの
5%としたとき、切込み長さの合計が辺の長さの25%以
上になると、急激に亀裂の発生が少なくなっており、2
5%以上に好ましいことが判明した。図6(b)は、切込み
の長さを辺の長さの10%としたとき、切込み長さの合
計が辺の長さの30%以上が好ましいことが判明した。
【0019】
【発明の効果】本発明では、棚板の切込み部に段差が発
生しないので、良品の生産ができ、棚板の破損もなく経
済的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の棚板の構成を示した図である。
【図2】第2実施例の棚板の構成を示した図である。
【図3】第3実施例の棚板の構成を示した図である。
【図4】第3実施例の棚板を組立中の見取り図である。
【図5】従来の棚板の構成を示した図である。
【図6】棚板の亀裂の発生状況を示した表である。
【符号の説明】
10.棚板 15.切込み部 20.隅部の切込み部 25.支柱部分の切込み部 30.支柱

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器類焼成用の棚板において、少な
    くとも三辺の各辺に3以上の第1切込み部を有し、該第
    1切込みの長さは、前記辺の長さの5%以上10%以内と
    し、前記各辺に設ける切込み部の長さの合計が、前記各
    辺の長さの25%以上になることを特徴とする陶磁器類
    焼成用の棚板。
  2. 【請求項2】 前記棚板の少なくとも二隅に、辺の長さ
    の15%から25%の第2切込み部を設けることを特徴と
    する請求項1記載の陶磁器類焼成用棚板 。
  3. 【請求項3】 前記陶磁器類焼成用の棚板を組み立て上
    げる少なくとも3点支柱の位置に 、前記各辺の長さの
    15%から25%の第3切込み部を設けることを特徴とす
    る請求項1または2記載の陶磁器類焼成用の棚板。
  4. 【請求項4】 陶磁器類焼成用の棚組において、少なく
    とも三辺の各辺に3以上の第1切込み部を有 、該第1
    切込みの長さは、前記辺の長さの5%以上10%以内と
    し、前記各辺に設ける切込みの長さの合計が、前記各辺
    の長さの25%以上になる棚板と、前記棚を支持する支
    柱とを備えることを特徴とする陶磁器類焼成用の棚組。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1717535A1 (en) * 2004-01-29 2006-11-02 Ngk Insulators, Ltd. Tray for heat treatment and method of manufacturing ceramic product using the tray
JP7465205B2 (ja) 2020-12-25 2024-04-10 クアーズテック合同会社 セッター

Cited By (3)

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