JP2003262383A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房運転時に室外ユニットの運転台数が変化
した場合の過渡期において、圧縮機に液冷媒が吸い込ま
れるのを防止することができる空気調和装置を提供す
る。 【解決手段】 圧縮機16A、16Bをそれぞれ有する
室外ユニット11A、11Bと、電動式膨張弁28A、
28B及び室内熱交換器27A、27Bをそれぞれ有す
る室内ユニット12A、12Bとをユニット間配管42
でつなぎ、室内の空調負荷に応じてこれらの室外ユニッ
ト11A、11Bの運転台数が制御される空気調和装置
において、冷房運転時、室外ユニットの運転台数が変化
した場合、各室内ユニット12A、12Bの電動式膨張
弁28A、28Bの開度を所定値に制限する制御装置1
3を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機を有する複
数台の室外ユニットと、電動式膨張弁及び室内熱交換器
を有する室内ユニットとをユニット間配管でつなぎ、室
内の空調負荷に応じてこれらの室外ユニットの運転台数
が制御される空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機を有する複数台の室外ユニット
と、電動式膨張弁及び室内熱交換器を有する室内ユニッ
トとをユニット間配管でつなぎ、室内の空調負荷に応じ
てこれらの室外ユニットの運転台数が制御される空気調
和装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
空気調和装置では、冷房運転時に室外ユニットの運転台
数が増加した場合の過渡期に、停止していた室外ユニッ
トに溜まって(寝込んで)いた冷媒が室内ユニットに流
れ込むことにより、急激に冷媒流量が増加し、一時的に
冷媒流量が過大となり、冷媒が室内熱交換器で蒸発しき
れずに液冷媒のまま圧縮機に吸い込まれることによる液
圧縮の恐れがあり、この液圧縮の対策として、大型のア
キュムレータを設置せざるを得ないという問題がある。
【0004】また、冷房運転時に室外ユニットの運転台
数が減少した場合の過渡期に、室内ユニットに流れる冷
媒の流量が急激に減少し、一時的に室内膨張弁の前後の
冷媒圧力の差が小さくなる。例えば、通常の冷房運転時
(定常状態)、室内膨張弁の入口の冷媒圧力が2MP
a、室内膨張弁の出口の冷媒圧力が0.5MPaで運転
していたものが、室外ユニットの運転台数の減少によ
り、一時的に室内膨張弁の入口の冷媒圧力が1.9MP
a、室内膨張弁の出口の冷媒圧力が0.9MPaとな
り、冷媒の圧力差が小さくなる。つまり、通常の冷房運
転時(定常状態)の室内膨張弁の開度の制御を行ってい
るときに、室外ユニットの運転台数が減少した場合、室
内膨張弁の出口の冷媒圧力が急激に上昇するので、圧縮
機の冷媒吸い込み側の冷媒圧力が急激に上昇し、液冷媒
のまま圧縮機に吸い込まれることによる液圧縮の恐れが
あり、この液圧縮の対策として、大型のアキュムレータ
を設置せざるを得ないという問題がある。
【0005】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、冷房運転時に室外ユニットの運転台
数が変化した場合の過渡期において、圧縮機に液冷媒が
吸い込まれるのを防止できる空気調和装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、圧縮機を有する複数台の室外ユニットと、電動式膨
張弁及び室内熱交換器を有する室内ユニットとをユニッ
ト間配管でつなぎ、室内の空調負荷に応じてこれらの室
外ユニットの運転台数が制御される空気調和装置におい
て、冷房運転時に前記室外ユニットの運転台数が変化し
た場合、各室内ユニットの前記電動式膨張弁の開度を所
定値に制限する制限手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記制限手段は、前記室内の空調負荷
に応じた各室内ユニットの前記電動式膨張弁の開度の制
御を無視して、強制的に各室内ユニットの前記電動式膨
張弁の開度を所定値に制限することを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記制限手段は、前記室外ユニ
ットの運転台数が変化した場合、各室内ユニットの前記
電動式膨張弁の開度を所定時間に亘って所定値に制限す
ることを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の発明において、前記圧縮機は、
エンジンにより駆動されることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面に基づき説明する。
【0011】図1は、本発明に係る空気調和装置の本実
施の形態における冷媒回路等を示す回路図である。
【0012】この図1に示すように、ヒートポンプ式の
空気調和装置10は、複数台(例えば2台)の室外ユニ
ット11A、11B、複数台(例えば2台)の室内ユニ
ット12A、12B、複数台の室外ユニット11A、1
1Bと複数台の室内ユニット12A、12Bとをつなぐ
ユニット間配管42及び制御装置13を有してなる。
【0013】各室外ユニット11A、11Bは室外に設
置される。室外ユニット11Aを例にとってその構成を
説明すると、室外ユニット11Aの室外冷媒配管40A
には圧縮機16Aが配設されるとともに、この圧縮機1
6Aの吸込側にアキュムレータ15Aが配設され、圧縮
機16Aの吐出側に油分離器17A、逆止弁18A及び
四方弁19Aが順次配設され、この四方弁19A側に室
外熱交換器20A、室外膨張弁21Aが順次配設されて
構成される。室外熱交換器20Aには、この室外熱交換
器20Aへ向かって送風する室外ファン22Aが隣接し
て配置されている。
【0014】上記の油分離器17Aは、圧縮機16Aか
ら吐出される冷媒中の油を分離するものであり、ここで
分離された油は図示しない戻し管を通じて圧縮機16A
に戻される。上記の逆止弁18Aは室外ユニット11A
の運転停止時に、冷媒が四方弁19Aから油分離器17
Aへ逆流するのを防止するものである。圧縮機16A
は、フレキシブルカップリング(ベルト・プーリー)2
4A等を介してガスエンジン23Aに連結され、このガ
スエンジン23Aにより駆動される。尚、残りの室外ユ
ニット11Bの構成は、室外ユニット11Aの構成と略
同一であるため、説明を省略する。
【0015】室内ユニット12A、12Bはそれぞれ室
内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管41A、41B
に室内熱交換器27A、27Bが配設されるとともに、
室内冷媒配管41A、41Bのそれぞれにおいて室内熱
交換器27A、27Bの近傍に室内膨張弁28A、28
Bが配設されて構成される。上記室内熱交換器27A、
27Bには、これらの室内熱交換器27A、27Bから
室内へ送風する室内ファン29A、29Bが隣接して配
置されている。30A、30Bは、温度センサであり、
冷房運転時に室内熱交換器27A、27Bの冷媒の入口
付近の温度が検出される。また、31A、31Bは、温
度センサであり、冷房運転時に室内熱交換器27A、2
7Bの冷媒の出口付近の温度が検出される。
【0016】ユニット間配管42は、ガス側配管43と
液側配管44とから構成されている。そして、ガス側配
管43は室外ユニット11A、11B内の四方弁19
A、19B側に、液側配管44は室外ユニット11A、
11B内の室外膨張弁21A、21B側にそれぞれつな
がれている。そして、複数台の室外ユニット11A、1
1Bと複数台の室内ユニット12A、12Bとは並列に
ユニット間配管42でつながれている。
【0017】制御装置13は、空気調和装置10の全体
を制御するものである。例えば、制御装置13は、室外
ユニット11A、11Bのそれぞれの運転を制御する。
具体的には、制御装置13は、室外ユニット11A、1
1Bのそれぞれにおけるガスエンジン23A、23B
(即ち圧縮機16A、16B)の回転数、四方弁19
A、19Bの切り換え、室外ファン22A、22Bの回
転数及び室外膨張弁21A、21Bの開度等をそれぞれ
制御する。
【0018】また、制御装置13は、室内ユニット12
A、12Bの室内膨張弁28A、28Bの開度及び室内
ファン22A、22Bの回転数を各室内の空調負荷に応
じて制御する。
【0019】更にまた、制御装置13は、空調負荷に応
じて室外ユニット11A、11Bの運転台数を制御す
る。
【0020】制御装置13は、四方弁19A、19Bを
切り換えることにより、ヒートポンプ式空気調和装置1
0を冷房運転又は暖房運転に設定する。つまり、制御装
置13が四方弁19A、19Bを冷房側に切り換えたと
きには、冷媒が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器20
A、20Bが凝縮器となり、室内膨張弁28A、28B
で冷媒流量が調整されるとともに、冷媒が膨張され、室
内熱交換器27A、27Bが蒸発器となって冷房運転状
態となり、各室内熱交換器27A、27Bが室内を冷房
する。また、制御装置13が四方弁19A、19Bを暖
房側に切り換えたときには、冷媒が破線矢印の如く流
れ、室内熱交換器27A、27Bが凝縮器となり、室内
膨張弁28A、28Bで冷媒流量が調整され、さらに室
外膨張弁21A、21Bで冷媒流量が調整されるととも
に、冷媒が膨張され、室外熱交換器20A、20Bが蒸
発器となって暖房運転状態となり、各室内熱交換器27
A、27Bが室内を暖房する。
【0021】制御装置13は、安定して運転している定
常状態のときの通常の冷房運転時において、温度センサ
30A、31Aによって検出された温度を基に、室内膨
張弁28Aの開度を制御する。また、制御装置13は、
冷房運転時において、温度センサ30B、31Bによっ
て検出された温度を基に、室内膨張弁28Bの開度を制
御する。具体的に、制御装置13は、通常、各室内熱交
換器27A、27Bの冷媒の入口付近の温度と出口付近
の温度との差温が所定温度(例えば、1[℃])となる
ように、室内膨張弁28A、28Bの開度を制御する。
【0022】ところで、本実施の形態は、冷房運転時に
室外ユニット11A、11Bの運転台数が変化(増加又
は減少)する場合の過渡期に室内膨張弁28A、28B
の開度の制御に関するものである。室外ユニット11
A、11Bの運転台数が変化するのは、室外ユニット1
1A及び11Bの2台で運転していたのが、室外ユニッ
ト11Aのみ又は室外ユニット11Bのみの運転となる
場合、あるいは、室外ユニット11Aのみ又は室外ユニ
ット11Bのみで運転していたのが室外ユニット11A
及び11Bの2台運転となる場合である。
【0023】室内膨張弁28A、28Bは、電動式膨張
弁である。より具体的に、室内膨張弁28A、28B
は、パルスモータによって駆動されるパルスモータ駆動
方式の電動式膨張弁である。
【0024】図2は、室内膨張弁28A、28Bの開度
制御の一例を示す図であり、通常の冷房運転時、即ち、
室外ユニット11A、11Bの運転台数が変化しない場
合の冷房運転時、室内の空調負荷に応じて室内膨張弁2
8A、28Bの開度が制御装置13により制御される。
例えば、各室内熱交換器27A、27Bの冷媒の入口付
近の温度と出口付近の温度との差温が所定温度(例え
ば、1[℃])となるように、制御装置13により室内
膨張弁28A、28Bの開度が制御される。このパルス
モータ駆動方式の室内膨張弁28A、28Bは、例え
ば、480ステップで弁が全開となり、80ステップ程
度で冷媒が流れ始める。
【0025】次に、空気調和装置10の冷房運転時に室
外ユニット11A、11Bの運転台数が増加した場合に
ついて説明する。例えば、室外ユニット11Aの1台の
みで運転していたものが、室外ユニット11A、11B
の2台運転に増加したものとする。つまり、制御装置1
3は、各室内の空調負荷に応じて室外ユニット11A、
11Bの2台運転に増加させる制御を行う。次に、制御
装置13は、各室内ユニット12A、12Bの室内膨張
弁28A、28Bの開度を所定値に制限する。つまり、
制御装置13は、通常の室内膨張弁28A、28Bの開
度の制御を無視して、強制的に各室内ユニット12A、
12Bの室内膨張弁28A、28Bの開度を所定値に制
限する。より具体的には、制御装置13は、各室内ユニ
ット12A、12Bの室内膨張弁28A、28Bの開度
を通常の冷房運転時よりも低い所定値(例えば、80ス
テップ)に制限する。この所定値(80ステップ)は、
冷媒が流れ始める値である。これによって、少量の冷媒
がこの室内膨張弁28A、28Bで膨張されて通過し、
室内熱交換器27A、27Bで蒸発してアキュムレータ
17A及び17Bを通過して、圧縮機16A及び16B
に吸い込まれる。
【0026】この場合、室内膨張弁28A、28Bを通
過する冷媒流量は少量であり、また、室内膨張弁28
A、28Bの開度は、通常の冷房運転時よりも低い所定
値に設定されることから、室外ユニット11A、11B
の運転台数が急激に増加した後の過渡期において、即
ち、室内熱交換器27A、27Bに流れ込む冷媒流量が
一時的に増加するような過渡期において、冷媒が過剰に
室内熱交換器27A、27Bに流れ込むのを防止するこ
とができる。そして、アキュムレータ15A、15Bに
液冷媒として流入してくる冷媒の量が減少するので、ア
キュムレータ15A、15Bの小型化が図れる。
【0027】そして、制御装置13は、所定時間(例え
ば1分程度)、この所定値(例えば、80ステップ)に
制限した後、定常状態の通常の冷房運転時に行われる室
内膨張弁28A、28Bの開度の制御を行う。
【0028】次に、空気調和装置10の冷房運転時に室
外ユニット11A、11Bの運転台数が減少した場合に
ついて説明する。例えば、室外ユニット11A、11B
の2台で運転していたものが、室外ユニット11Aの1
台のみの運転に減少したものとする。つまり、制御装置
13は、各室内の空調負荷に応じて室外ユニット11
A、11Bのの1台のみの運転に減少させる制御を行
う。次に、制御装置13は、各室内ユニット12A、1
2Bの室内膨張弁28A、28Bの開度を所定値に制限
する。つまり、制御装置13は、通常の室内膨張弁28
A、28Bの開度の制御を無視して、強制的に各室内ユ
ニット12A、12Bの室内膨張弁28A、28Bの開
度を所定値に制限する。より具体的には、制御装置13
は、各室内ユニット12A、12Bの室内膨張弁28
A、28Bの開度を通常の冷房運転時よりも低い所定値
(例えば、80ステップ)に制限する。この所定値(8
0ステップ)は、冷媒が流れ始める値である。これによ
って、少量の冷媒がこの室内膨張弁28A、28Bで膨
張されて通過し、室内熱交換器27A、27Bで蒸発し
てアキュムレータ17Aを通過して、圧縮機16Aに吸
い込まれる。
【0029】この場合、室内膨張弁28A、28Bを通
過する冷媒流量は少量であり、また、室内膨張弁28
A、28Bの開度は、通常の冷房運転時よりも低い所定
値に設定されることから、室外ユニット11A、11B
の運転台数が急激に減少した後の過渡期において、室内
膨張弁28A、28Bの出口側の冷媒圧力の上昇が抑制
され、圧縮機16Aの吸い込み側の冷媒圧力の上昇も抑
制される。そして、アキュムレータ15A、15Bに液
冷媒として流入してくる冷媒の量が減少するので、アキ
ュムレータ15A、15Bの小型化が図れる。
【0030】そして、制御装置13は、所定時間(例え
ば1分程度)、この所定値(例えば、80ステップ)に
制限した後、通常の冷房運転時に行われる室内膨張弁2
8A、28Bの開度の制御を行う。
【0031】尚、上述の所定時間は、空気調和装置10
の運転が、室外ユニット11A、11Bの運転台数が変
化した後の不安定な運転状態(過渡期)から通常の安定
した運転状態(定常状態)となるまでの時間である。つ
まり、本実施の形態の特徴である室外ユニット11A、
11Bの運転台数が変化したときの制御を行わなかった
場合に、空気調和装置10の運転が安定する程度の時間
である。
【0032】以上、本実施の形態によれば、空気調和装
置10の冷房運転時に室外ユニット11A、11Bの運
転台数が増加した場合、室内膨張弁28A、28Bの開
度が、通常の冷房運転時よりも低い所定値(例えば、8
0ステップ)に制限されることから、冷媒が過剰に室内
熱交換器27A、27Bに流れ込むのを防止できるの
で、室内熱交換器27A、27Bに流れ込んだ冷媒は、
十分に蒸発させることができ、また、空気調和装置10
の冷房運転時に室外ユニット11A、11Bの運転台数
が減少した場合、室内膨張弁28A、28Bの開度が、
通常の冷房運転時よりも低い所定値(例えば、80ステ
ップ)に制限されることから、室内膨張弁28A、28
Bの出口側、即ち、圧縮機16A、16Bの吸い込み側
の冷媒圧力の急激な上昇が抑制されるので、小型のアキ
ュムレータ15A、15Bを使用しても、圧縮機16
A、16Bによる液圧縮を防止することができる。
【0033】また、本実施の形態によれば、空気調和装
置10の冷房運転時に室外ユニット11A、11Bの運
転台数が変化した場合、室内膨張弁28A、28Bの開
度が、所定時間(例えば1分程度)に亘って所定値(例
えば、80ステップ)に制限されることから、室内熱交
換器27A、27Bに流れ込む冷媒流量が一時的に増加
するような過渡期において、冷媒が過剰に室内熱交換器
27A、27Bに流れ込むのを防止することができる。
これによって、室内熱交換器27A、27Bに流れ込ん
だ冷媒は、十分に蒸発することができるので、小型のア
キュムレータ15A、15Bを使用しても、圧縮機16
A、16Bによる液圧縮を防止できる。
【0034】また、本実施の形態によれば、室内膨張弁
28A、28Bの開度は、冷媒が流れ始める所定値とす
れば、より効果的である。
【0035】また、本実施の形態によれば、室内膨張弁
28A、28Bの開度は、室外ユニット11A、11B
の運転台数が変化した後の不安定な運転状態(過渡期)
から通常の安定した運転状態(定常状態)となるまでの
所定時間に亘って所定値に制限されることから、空気調
和装置10の定常状態における冷房運転を妨げることな
く、過渡期における圧縮機16A、16Bによる液圧縮
を防止できる。
【0036】また、本実施の形態によれば、ガスエンジ
ン23A、23Bで圧縮機16A、16Bが駆動される
場合、圧縮機16A、16Bの冷媒吸い込み側の冷媒圧
力が急激に上昇すれば、ガスエンジン23A、23Bに
かかる負荷が急激に増大するので、エンジンストールが
発生しやすくなるが、空気調和装置10の冷房運転時に
室外ユニット11A、11Bの運転台数が変化した場
合、室内膨張弁28A、28Bの開度が、冷媒が流れ始
める所定値(例えば、80ステップ)に制限されること
から、室内膨張弁28A、28Bの出口の冷媒圧力、即
ち、圧縮機16A、16Bの冷媒吸い込み側の冷媒圧力
の急激な上昇が抑制されるので、ガスエンジン23A、
23Bのエンジンストールを防止することができる。
【0037】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、冷房運転時に室外ユニ
ットの運転台数が変化した場合の過渡期において、圧縮
機に液冷媒が吸い込まれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の一実施の形態にお
ける冷媒回路等を示す回路図である。
【図2】空気調和装置の冷房運転時に室外ユニットの運
転台数が変化した場合の室内膨張弁の開度の制御を示す
図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 11A、11B 室外ユニット 12A、12B 室内ユニット 13 制御装置 15A、15B アキュムレータ 16A、16B 圧縮機 23A、23B ガスエンジン(エンジン) 27A、27B 室内熱交換器 28A、28B 室内膨張弁(電動式膨張弁) 42 ユニット間配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機を有する複数台の室外ユニット
    と、電動式膨張弁及び室内熱交換器を有する室内ユニッ
    トとをユニット間配管でつなぎ、室内の空調負荷に応じ
    てこれらの室外ユニットの運転台数が制御される空気調
    和装置において、 冷房運転時に前記室外ユニットの運転台数が変化した場
    合、各室内ユニットの前記電動式膨張弁の開度を所定値
    に制限する制限手段を備えたことを特徴とする空気調和
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制限手段は、前記室内の空調負荷に
    応じた各室内ユニットの前記電動式膨張弁の開度の制御
    を無視して、強制的に各室内ユニットの前記電動式膨張
    弁の開度を所定値に制限することを特徴とする請求項1
    に記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記制限手段は、前記室外ユニットの運
    転台数が変化した場合、各室内ユニットの前記電動式膨
    張弁の開度を所定時間に亘って所定値に制限することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機は、エンジンにより駆動され
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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