JP2003261271A - 駆動装置 - Google Patents
駆動装置Info
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Abstract
なベルトを得ること。 【解決手段】 被移動体を支持するロープ又はベルト状
の張力部材に接触して該張力部材の一定領域を押圧しつ
つ長手方向に移動するベルトを有する駆動装置におい
て、 1.ベルトは複数の層からなり、各層をそれぞれ異なる
色彩の部材で構成する。 2.ベルトの外周には溝を有し、該溝底には摩耗に応じ
て色が変化する色素を沈着させる。 3.ベルトには層間部材を所定の摩耗箇所に埋設する。 4.ベルトの所定の摩耗箇所には交換時期を示唆する文
字或いは記号を埋設する。
Description
構を備えた、例えばエレベータの駆動装置に係るベルト
に関するものである。
に示すように、昇降路10内に乗かご1、その案内シー
ブ11,12、カウンターウエイト2、その吊りシーブ
21、駆動装置4により駆動されるトラクションシーブ
5などが配置され、ロープエンド31、32が昇降路の
固定側に固定された主ロープ3が、各シーブ21,5,
11,12を経由して張設されている。13は乗場ド
ア、14は駆動装置5を設置したビーム、15はカウン
ターウエイト2のガイドレールであり、乗かご1のガイ
ドレールは図示省略している。
ションシーブ5を回転させて乗かご1を昇降させるた
め、主ロープ3がトラクションシーブ5に対して滑りを
生じることなく、トラクションシーブ5の回転に応じた
移動を行う必要がある。そのため乗かご1の軽量化が困
難であるという問題があった。即ち、従来から知られて
いるように、トラクションシーブ5と主ロープ3とが滑
りを生じないためには、下記のアイテルワインの式が成
立する必要がある。 T2/T1≦exp(μ・θ) ここで、T1:緩み側の張力、T2:張り側の張力、
μ:トラクションシーブ5と主ロープ5との間の摩擦係
数、θ:トラクションシーブ5への主ロープ3の巻き付
け角、である。
積載能力を1000Kg、カウンターウエイトのオーバ
ーバランスを50%とすると、積載量が0の場合と満載
の場合では、上記式は次のようになる。 T2/T1=2000/1500=1.33 T2/T1=2500/2000=1.25 ここで、乗かご1の自重を1000Kgまで軽量化した
場合、上式はそれぞれ下記のようになる。 T2/T1=1500/1000=1.5 T2/T1=2000/1500=1.33 このように、乗かご1の自重や積載荷重の変動によって
数式の左辺(T2/T1)は大きく変動することにな
る。特に乗かご1の軽量化に伴ってこの値は増大するた
め、乗かご1の軽量化には制限があった。また、主ロー
プ3に変えてベルト状の部材を使用したエレベータも考
えられているが、前記の問題は解決できなかった。更
に、従来のトラクションシーブ式では、乗かご1とやカ
ウンターウエイト2を支持するトラクションシーブを駆
動する必要があったため、駆動装置は大きなトルク出力
が必要となり、モータ等が大型化するという問題もあっ
た。
新しい方式の駆動機構を備えたエレベータ装置を提案し
ている。このエレベータ装置の詳しい内容については、
平成14年2月14日出願の国際出願特許PCT/JP
02/01220号に記載している。
斜視図である。図中、図2と同一符号のものは同一のも
のを示すが、この駆動装置40は主ロープ3が巻き掛け
られたシーブ42を取り囲むように配置されたフレーム
41内に収められ、ベルト46が三つのプーリ43,4
4,45に巻きかけられ、かつシーブ42の上方に覆い
被さって上方から主ロープ3をシーブ42に押付けるよ
うに配置されている。プーリ43には図示しないモータ
が連結されて回転駆動され、ベルト46の循環運動を通
じてシーブ42と主ロープ3とを共に移動させ、乗りか
ご1を昇降させる機構になっている。そして、50は指
令に応じて主ロープ3を拘束するグリップ装置である。
シーブ42へのベルト46の押付け力を十分に確保すれ
ば、主ロープ3のすべりを皆無にできるメリットがある
が、ベルト42の摩耗状態の確認が必要で、そのための
工夫が不可欠である。
で、この新駆動方式を採用した、例えばエレベータ装置
に係る最適なベルトを提供することを目的とする。
持するロープ又はベルト状の張力部材に接触して該張力
部材の一定領域を押圧しつつ長手方向に移動するベルト
を有する駆動装置において、 1.ベルトは複数の層からなり、各層をそれぞれ異なる色
彩の部材で構成する。 2.ベルトの外周には溝を有し、該溝底には摩耗に応じて
色が変化する色素を沈着させる。 3.ベルトには層間部材を所定の摩耗箇所に埋設する。 4.ベルトの所定の摩耗箇所には交換時期を示唆する文字
或いは記号を埋設する。 5.ベルトの一部には製造年月日を表示する。 6.駆動装置の近傍には予備ベルトを保管する保管ケース
を設ける。 ものである。
れるベルトの交換時期が簡単に分るようにするものであ
る。
いて説明する。図1は本発明に係るベルト46の一例を
示す全体斜視図、図4は図1のP部拡大図、図5はこの
ベルト46の断面図である。本発明については、エレベ
ータ装置以外の駆動装置についても、当然適用できる技
術である。
に例えば図5に示すように四層からなっており、ロープ
3と接する外周には凹部46aが形成され、一層、二
層、三層については例えばクロロプレンゴムのような弾
性体で構成し、各層の間には例えばポリアミド織布のよ
うな層間部材46bが挿入され、四層目の中にはアラミ
ド繊維のようなコード46cが埋設されている。
に、細部については以下に述べるような事柄がいろいろ
考えられる。即ち、 1複数の層からなるベルト46の各層をそれぞれ異なる
色彩の部材で構成する。 2ベルト46の凹部46aに色素を沈着させる。 3ベルト46には、凹部46aに一番近い位置の層と次
の層との間の所定の摩耗箇所、例えばベルト46の摩耗
限界位置に色付きの層間部材46bを挿入する。この層
間部材46bは色違いのものを積層構造にしてもよい。 4図6に示すように、例えばベルト46の所定の摩耗箇
所、例えば摩耗限界位置に、「ベルトの交換時期が近づ
いてきました」と言う文字や簡単な記号などを組み込
む。 5ベルト46の一部(側面が一番適当と思われる)に
は、ベルト46の製造年月日を表示する。このような対
策をとれば、色の変化や文字・記号を参考にして、また
製造年月日を元にベルト46の摩耗の程度を簡単に判別
することにより、ベルト46の交換時期を知ることがで
きるため、保守・点検作業が極めて簡単に行える。尚、
交換用のベルトについては、この駆動装置40のどこか
近傍の空スペースに保管できるように、保管ケースを設
けておけば作業性を高めることが可能である。交換作業
に手間が掛からなくなる。
駆動装置において重要な部材であるベルトの交換時期が
極めて簡単に知ることができるため、保守作業が非常に
簡便になり、延いては装置の信頼性を高めることにつな
がる。
図である。
Claims (11)
- 【請求項1】被移動体を支持するロープ又はベルト状の
張力部材に接触して該張力部材の一定領域を押圧しつつ
長手方向に移動するベルトを有する駆動装置において、
前記ベルトは複数の層からなり、各層をそれぞれ異なる
色彩の部材で構成することを特徴とする駆動装置。 - 【請求項2】前記層はゴム層であることを特徴とする請
求項1に記載の駆動装置。 - 【請求項3】被移動体を支持するロープ又はベルト状の
張力部材に接触して該張力部材の一定領域を押圧しつつ
長手方向に移動するベルトを有する駆動装置において、
前記張力部材に接する前記ベルトの外周には溝を有し、
該溝底には摩耗に応じて色が変化する色素を沈着させた
ことを特徴とする駆動装置。。 - 【請求項4】被移動体を支持するロープ又はベルト状の
張力部材に接触して該張力部材の一定領域を押圧しつつ
長手方向に移動するベルトを有する駆動装置において、
前記ベルトは複数の層からなり、所定の摩耗箇所に層間
部材を埋設することを特徴とする駆動装置。 - 【請求項5】所定の摩耗箇所とは、前記ベルトの摩耗限
界位置であることを特徴とする請求項4に記載の駆動装
置。 - 【請求項6】前記層間部材は色付きであることを特徴と
する請求項4又は請求項5に記載の駆動装置。 - 【請求項7】前記層間部材は複数の層からなる異色の部
材で構成したことを特徴とする請求項6に記載の駆動装
置。 - 【請求項8】被移動体を支持するロープ又はベルト状の
張力部材に接触して該張力部材の一定領域を押圧しつつ
長手方向に移動するベルトを有する駆動装置において、
前記ベルトの所定の摩耗箇所には交換時期を示唆する文
字或いは記号を埋設することを特徴とする駆動装置。 - 【請求項9】被移動体を支持するロープ又はベルト状の
張力部材に接触して該張力部材の一定領域を押圧しつつ
長手方向に移動するベルトを有する駆動装置において、
前記ベルトの一部には製造年月日を表示することを特徴
とする駆動装置。 - 【請求項10】被移動体を支持するロープ又はベルト状
の張力部材に接触して該張力部材の一定領域を押圧しつ
つ長手方向に移動するベルトを有する駆動装置におい
て、前記駆動装置の近傍には予備ベルトを保管する保管
ケースを設けたことを特徴とする駆動装置。 - 【請求項11】被移動体はエレベータの乗かごであるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は
請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又は請
求項8又は請求項9又は請求項10に記載の駆動装置。
Priority Applications (1)
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JP2002063853A JP4123798B2 (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 駆動装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006123609A1 (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-23 | Bando Chemical Industries, Ltd. | 平ベルト |
CN102817959A (zh) * | 2012-08-20 | 2012-12-12 | 吴江市华茂机械制造有限公司 | 电梯牵引机用新型钢带 |
CN104653705A (zh) * | 2015-02-26 | 2015-05-27 | 吕虎松 | 一种用于电梯提升和牵引的化学纤维复合带 |
EP3290376A1 (en) * | 2016-08-31 | 2018-03-07 | Inventio AG | Traction means aging indicator |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002063853A patent/JP4123798B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2006123609A1 (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-23 | Bando Chemical Industries, Ltd. | 平ベルト |
JP2006316966A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Bando Chem Ind Ltd | 平ベルト |
CN102817959A (zh) * | 2012-08-20 | 2012-12-12 | 吴江市华茂机械制造有限公司 | 电梯牵引机用新型钢带 |
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EP3290376A1 (en) * | 2016-08-31 | 2018-03-07 | Inventio AG | Traction means aging indicator |
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