JP2003259883A - ヒトsgltホモログプロモーターおよびその用途 - Google Patents

ヒトsgltホモログプロモーターおよびその用途

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JP2003259883A
JP2003259883A JP2002377268A JP2002377268A JP2003259883A JP 2003259883 A JP2003259883 A JP 2003259883A JP 2002377268 A JP2002377268 A JP 2002377268A JP 2002377268 A JP2002377268 A JP 2002377268A JP 2003259883 A JP2003259883 A JP 2003259883A
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JP2002377268A
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Keiji Iwamoto
圭司 岩本
Nozomi Katayama
望 片山
Mihoko Kawamura
美穂子 河村
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒトSGLT ホモログのレギュレーター配列を含
むプロモーター領域を含有するDNAの提供。 【解決手段】ヒトSGLT ホモログ のレギュレーター配列
を含むプロモーター領域を含有するDNA、該DNAで
形質転換された形質転換体、該形質転換体を用いること
を特徴とするヒトSGLT ホモログプロモーター活性を促
進または阻害する化合物またはその塩のスクリーニング
方法、該形質転換体を用いることを特徴とする抗糖尿病
薬または抗高脂血症薬のスクリーニング方法、該形質転
換体を用いることを特徴とするヒトSGLT ホモログプロ
モーター活性を促進または阻害する化合物またはその塩
のスクリーニング用キット、該スクリーニング方法また
は該スクリーニング用キットを用いて得られるヒトSGLT
ホモログプロモーター活性を促進または阻害する化合
物またはその塩を含有してなる医薬組成物など。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遺伝子発現用新規プ
ロモーターおよびその用途に関する。具体的には、ヒト
SGLT ホモログ遺伝子のプロモーター領域を含有するD
NA、当該DNAで形質転換された形質転換体、ヒトSGL
T ホモログプロモーター活性を促進または阻害する化合
物またはその塩のスクリーニング方法などに関する。
【0002】
【従来の技術】グルコースが細胞内外を移行するには、
細胞膜上に糖輸送担体と呼ばれる膜タンパクが必要であ
る。グルコースの輸送担体は、受動輸送担体である促通
拡散型グルコーストランスポーター (GLUT)とNa+イオン
輸送と共役することでグルコースを濃度勾配に逆らって
輸送する能動輸送担体であるNa+/グルコーストランスポ
ーター (SGLT)に大別される。GLUT は、8種類のアイソ
フォームが存在し、分子量約5万の細胞膜を12回貫通す
る共通構造を有している。SGLT は、分子量7.5万の細胞
膜を14回貫通する共通構造を有している。非特許文献1
(日本臨床 55, 1997、増刊号、糖尿病I、59-64)には
SGLT1および2の機能や発現部位が概説されている。ヒト
SGLT1 は、小腸、腎臓に特異的に発現しグルコースに対
して高親和性で輸送能は小さく、ヒトSGLT2 は、腎臓特
異的に発現しグルコースに対して低親和性で輸送能は大
きい事が知られている。SGLTは、グルコースの小腸から
の吸収と、腎臓から一旦尿中に排出されたグルコースを
再吸収する役割を担っている。糖尿病モデルラットにお
いて、SGLTを阻害することで、腎臓におけるグルコース
の再吸収を抑制し、尿中にグルコースを排出することで
血糖を降下する作用が示されている。(非特許文献2)こ
れまで、膵β細胞、肝細胞では、受動輸送担体であるGL
UT2 が主に発現していると考えられてきた。GLUT2 はグ
ルコースに対する低い親和性と高い最大輸送能を特徴と
する。膵β細胞では、血糖値に応じてグルコースを取り
込み、グルコキナーゼと共にグルコース濃度依存性のイ
ンスリン分泌作用を示すためのグルコースセンサーとし
て機能していると考えられている。肝細胞では、細胞内
外のグルコース濃度勾配に従って、食後高血糖時には血
中グルコースを細胞内に取り込み、空腹時にはグリコー
ゲン分解、あるいは糖新生によって細胞内で作られたグ
ルコースを血中に放出する糖輸送担体として機能してい
る。ヒトSGLT1 は、小腸細胞において消化管ホルモンで
あるGLP-2の作用で細胞内から膜表面に移行し、糖取り
込み活性が3倍に増加するという報告(非特許文献3)が
ある。
【0003】
【非特許文献1】日本臨床 55, 1997、増刊号、糖尿病
I、59-64
【非特許文献2】Diabetes 48:1794-1800,1999
【非特許文献3】Am.J.Physiol.273 R1965-R1971, 1997
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在使用されているイ
ンスリン分泌促進薬(SU剤)は、膵β細胞のKATPチャネ
ルを閉鎖することにより、血糖値に関わらず強制的にイ
ンスリンを分泌させる。従って、血糖コントロールが難
しく低血糖を起こしたり、過剰なインスリン分泌により
肥満を誘発したりする副作用があると考えられている。
また、平均して10年で薬が効かなくなるSU剤の二次無効
と呼ばれる現象が起きるが、膵β細胞に疲弊を起こすの
が原因とも考えられている。SGLTホモログ機能を賦活化
することにより、膵β細胞への糖取り込みを促進し、血
糖値依存性のインスリン分泌を亢進することが期待でき
る。また、SGLT機能の賦活化薬には、現在使用されてい
るインスリン分泌促進薬(SU剤)の前記副作用は起きな
いものと期待される。肝細胞においては、GLUT2が空腹
時は肝臓から血中へグルコースを放出するのに対して、
SGLTホモログは細胞内外のグルコース濃度勾配に関わ
らず血中から肝臓への糖取り込みを促進するものと考え
られ、肝臓から血中への糖放出を抑制することが期待で
き、糖尿病患者に認められる空腹時高血糖を低血糖など
の副作用を起こさずに抑制することが期待できる。さら
に、SGLT阻害薬は、腎臓からの糖の再吸収を抑制するこ
とで血糖を下げることができ、肝臓への糖取り込みを抑
制することで脂肪合成を抑制することが期待できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、ヒトSGLTホモログ遺伝子発現作用物質を
探索するスクリーニング方法の確立を目指して、ヒトSGL
Tホモログゲノム遺伝子を取得することに成功した。こ
の遺伝子をPCR処理してヒトSGLTホモログをコードして
いる構造遺伝子の上流部分2.3kb DNAを取得し、下流
にレポーター遺伝子としてルシフェラーゼ遺伝子を連結
したプラスミドDNAを構築し、該DNAで形質転換さ
れたHepG2細胞でのルシフェラーゼ活性を測定すること
により、ヒトSGLTホモログ構造遺伝子上流部分2.3kb D
NAに、ヒトSGLTホモログプロモーターを見出すことが
出来た。さらに詳細な解析の結果、ヒトSGLTホモログの
発現を制御していると思われるレギュレーター配列を見
いだした。本発明者らは、これらの知見に基づきさらに
研究した結果、本発明を完成した。すなわち本発明は、 (1)ヒトSGLT ホモログのプロモーター領域を含有す
るDNA、(2)ヒトSGLT ホモログのレギュレーター
配列を含むプロモーター領域を含有するDNA、(3)
レギュレーター配列がPPRE(Peroxisome Proliferator R
esponse Element)を含有する配列である上記(2)記載
のDNA、(4)PPREを含有する配列が配列番号:5で
表される塩基配列の第1334番目ないし第1339番目の塩基
配列を含有する配列である上記(3)記載のDNA、
(5)レギュレーター配列がHNF4 (Hepatocyte Nuclear
Factor 4) 結合配列を含有する配列である上記(2)
記載のDNA、(6)HNF4結合配列を含有する配列が配
列番号:5で表される塩基配列の第1720番目ないし第17
31番目の塩基配列を含有する配列である上記(5)記載
のDNA、(7)レギュレーター配列がIsl1(Islet 1)
を含有する配列である上記(2)記載のDNA、(8)
Isl1(Islet 1) 結合配列を含有する配列が配列番号:5
で表される塩基配列の第687番目ないし第692番目または
第2149番目ないし第2154番目の塩基配列を含有する配列
である上記(7)記載のDNA、(9)レギュレーター
配列がHNF5 (Hepatocyte Nuclear Factor 5) 結合配列
を含有する配列である上記(2)記載のDNA、(1
0)HNF5結合配列を含有する配列が配列番号:5で表さ
れる塩基配列の第1123番目ないし第1128番目の塩基配列
を含有する配列である上記(9)記載のDNA、(1
1)プロモーター領域が配列番号:5の第1番目ないし
第2254番目で表される塩基配列またはその一部を含有す
る塩基配列である上記(1)または(2)記載のDN
A、(12)ヒトSGLT ホモログが配列番号:14で表
わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
ミノ酸配列を含有するタンパク質またはその塩である上
記(1)または(2)記載のDNA、(13)上記
(1)または(2)記載のDNAを含有する組換えベク
ター、(14)ヒトSGLT ホモログのプロモーター領域
の発現制御下に構造遺伝子を有するDNAを含有する上
記(13)記載の組換えベクター、(15)上記(1
4)記載の組換えベクターで形質転換された形質転換
体、(16)上記(15)記載の形質転換体を用いるこ
とを特徴とするヒトSGLT ホモログプロモーター活性を
促進または阻害する化合物またはその塩のスクリーニン
グ方法、(17)上記(15)記載の形質転換体を用い
ることを特徴とする糖取り込みを促進または阻害する化
合物またはその塩のスクリーニング方法、(18)上記
(15)記載の形質転換体を用いることを特徴とする抗
糖尿病薬または抗高脂血症薬のスクリーニング方法、
(19)上記(15)記載の形質転換体を用いることを
特徴とするヒトSGLT ホモログプロモーター活性を促進
または阻害する化合物またはその塩のスクリーニング用
キット、(20)上記(16)記載のスクリーニング方
法または上記(19)記載のスクリーニング用キットを
用いて得られるヒトSGLT ホモログプロモーター活性を
促進または阻害する化合物またはその塩、(21)上記
(17)記載のスクリーニング方法を用いて得られる糖
取り込みを促進または阻害する化合物またはその塩、
(22)上記(16)記載のスクリーニング方法または
上記(19)記載のスクリーニング用キットを用いて得
られるヒトSGLT ホモログプロモーター活性を促進また
は阻害する化合物またはその塩を含有してなる医薬組成
物、(23)上記(17)記載のスクリーニング方法を
用いて得られる糖取り込みを促進または阻害する化合物
またはその塩を含有してなる医薬組成物、(24)ヒト
SGLT ホモログプロモーター活性の促進または阻害作用
を有する化合物またはその塩を含有してなる糖取り込み
の促進または阻害剤、(25)ヒトSGLT ホモログプロ
モーター活性の促進または阻害作用を有する化合物また
はその塩を含有してなる抗糖尿病薬または抗高脂血症
薬、(26)糖取り込みの促進または阻害剤を製造する
ためのヒトSGLT ホモログプロモーター活性の促進また
は阻害作用を有する化合物またはその塩の使用、(2
7)抗糖尿病薬または抗高脂血症薬を製造するためのヒ
トSGLT ホモログプロモーター活性の促進または阻害作
用を有する化合物またはその塩の使用、(28)ヒトSG
LT ホモログプロモーター活性の促進または阻害作用を
有する化合物またはその塩を投与することを特徴とする
糖取り込みの促進または阻害方法、(29)ヒトSGLT
ホモログプロモーター活性の促進または阻害作用を有す
る化合物またはその塩を投与することを特徴とする糖尿
病または高脂血症の予防・治療方法、などに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる配列番号:1
4で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一
のアミノ酸配列を含有するヒトSGLTホモログ(以下、ヒ
トSGLTホモログと称することもある)は、ヒトや温血動
物(例えば、モルモット、ラット、マウス、ニワトリ、
ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、サルなど)の細胞(例え
ば、肝細胞、脾細胞、神経細胞、グリア細胞、膵臓β細
胞、骨髄細胞、メサンギウム細胞、ランゲルハンス細
胞、表皮細胞、上皮細胞、杯細胞、内皮細胞、平滑筋細
胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細胞、脂肪細胞、免疫細
胞(例、マクロファージ、T細胞、B細胞、ナチュラル
キラー細胞、肥満細胞、好中球、好塩基球、好酸球、単
球)、巨核球、滑膜細胞、軟骨細胞、骨細胞、骨芽細
胞、破骨細胞、乳腺細胞、肝細胞もしくは間質細胞、ま
たはこれら細胞の前駆細胞、幹細胞もしくはガン細胞な
ど)もしくはそれらの細胞が存在するあらゆる組織、例
えば、脳、脳の各部位(例、嗅球、扁桃核、大脳基底
球、海馬、視床、視床下部、大脳皮質、延髄、小脳)、
脊髄、下垂体、胃、膵臓、腎臓、肝臓、生殖腺、甲状
腺、胆のう、骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、消化管
(例、大腸、小腸)、血管、心臓、胸腺、脾臓、顎下
腺、末梢血、前立腺、睾丸、卵巣、胎盤、子宮、骨、関
節、骨格筋などに由来するタンパク質であってもよく、
合成タンパク質であってもよい。
【0007】配列番号:14で表されるアミノ酸配列と
実質的に同一のアミノ酸配列としては、配列番号:14
で表わされるアミノ酸配列と約60%以上、好ましくは
約70%以上、より好ましくは約80%以上、特に好ま
しくは約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相
同性を有するアミノ酸配列などが挙げられる。配列番
号:14で表されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するヒトSGLTホモログとしては、例え
ば、前記の配列番号:14で表されるアミノ酸配列と実
質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:14で
表されるアミノ酸配列を含有するヒトSGLTホモログと実
質的に同質の活性を有するタンパク質などが好ましい。
実質的に同質の活性としては、例えば、グルコースの能
動輸送活性などが挙げられる。実質的に同質とは、それ
らの性質が性質的に(例、生理学的に、または薬理学的
に)同質であることを示す。したがって、グルコースの
能動輸送活性が同等(例、約0.01〜100倍、好ま
しくは約0.1〜10倍、より好ましくは0.5〜2
倍)であることが好ましいが、これらの活性の程度、タ
ンパク質の分子量などの量的要素は異なっていてもよ
い。グルコースの能動輸送活性などの活性の測定は、公
知の方法に準じて行うことが出来るが、例えば、Clonin
g and functional expression of an SGLT-1-likeprote
in from the Xenopus laevis intestine (Am. J. Phisi
ol. 276: G1251-G1259, 1999)に記載の方法またはそれ
に準じる方法に従って測定することができる。
【0008】また、本発明で用いられるヒトSGLTホモロ
グとしては、例えば、配列番号:14で表されるアミ
ノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜30
個程度、好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは
数(1〜5)個)のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、
配列番号:14で表されるアミノ酸配列に1または2
個以上(好ましくは、1〜30個程度、好ましくは1〜
10個程度、さらに好ましくは数(1〜5)個)のアミ
ノ酸が付加したアミノ酸配列、配列番号:14で表さ
れるアミノ酸配列に1または2個以上(好ましくは、1
〜30個程度、好ましくは1〜10個程度、さらに好ま
しくは数(1〜5)個)のアミノ酸が挿入されたアミノ
酸配列、配列番号:14で表されるアミノ酸配列中の
1または2個以上(好ましくは、1〜30個程度、好ま
しくは1〜10個程度、さらに好ましくは数(1〜5)
個)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配
列、またはそれらを組み合わせたアミノ酸配列を含有
するタンパク質などのいわゆるムテインも含まれる。前
記のようにアミノ酸配列が挿入、欠失または置換されて
いる場合、その挿入、欠失または置換の位置は、とくに
限定されない。
【0009】本明細書におけるタンパク質は、ペプチド
標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末端)、右端
がC末端(カルボキシル末端)である。配列番号:14
で表わされるアミノ酸配列を含有するヒトSGLTホモログ
をはじめとする、本発明で用いられるヒトSGLTホモログ
は、C末端がカルボキシル基(−COOH)、カルボキ
シレート(−COO)、アミド(−CONH)また
はエステル(−COOR)の何れであってもよい。ここ
でエステルにおけるRとしては、例えば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルなどのC
1−6アルキル基、例えば、シクロペンチル、シクロヘ
キシルなどのC3−8シクロアルキル基、例えば、フェ
ニル、α−ナフチルなどのC6−12アリール基、例え
ば、ベンジル、フェネチルなどのフェニル−C1−2
ルキル基もしくはα−ナフチルメチルなどのα−ナフチ
ル−C1−2アルキル基などのC7−14アラルキル
基、ピバロイルオキシメチル基などが用いられる。本発
明で用いられるヒトSGLTホモログがC末端以外にカルボ
キシル基(またはカルボキシレート)を有している場
合、カルボキシル基がアミド化またはエステル化されて
いるものも本発明で用いられるヒトSGLTホモログに含ま
れる。この場合のエステルとしては、例えば前記したC
末端のエステルなどが用いられる。さらに、本発明で用
いられるヒトSGLTホモログには、N末端のアミノ酸残基
(例、メチオニン残基)のアミノ基が保護基(例えば、
ホルミル基、アセチル基などのC1−6アルカノイルな
どのC1−6アシル基など)で保護されているもの、生
体内で切断されて生成するN末端のグルタミン残基がピ
ログルタミン酸化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上
の置換基(例えば−OH、−SH、アミノ基、イミダゾ
ール基、インドール基、グアニジノ基など)が適当な保
護基(例えば、ホルミル基、アセチル基などのC1−6
アルカノイル基などのC1−6アシル基など)で保護さ
れているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖タン
パク質などの複合タンパク質なども含まれる。本発明で
用いられるヒトSGLTホモログの具体例としては、例え
ば、配列番号:14で表されるアミノ酸配列を含有する
ヒト膵臓由来のヒトSGLTホモログなどがあげられる。
【0010】本発明で用いられるヒトSGLTホモログの塩
としては、生理学的に許容される酸(例、無機酸、有機
酸)や塩基(例、アルカリ金属)などとの塩が用いら
れ、とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好まし
い。この様な塩としては、例えば、無機酸(例えば、塩
酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、あるいは有機
酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マ
レイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚
酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸)との塩などが用いられる。本発明で用いられるヒト
SGLTホモログまたはその塩は、前述したヒトや温血動物
の細胞または組織から公知のタンパク質の精製方法によ
って製造することもできるし、ヒトSGLTホモログをコー
ドするDNAを含有する形質転換体を培養することによ
っても製造することができる。また、後述のペプチド合
成法に準じて製造することもできる。ヒトや哺乳動物の
組織または細胞から製造する場合、ヒトや哺乳動物の組
織または細胞をホモジナイズした後、酸などで抽出を行
ない、該抽出液を逆相クロマトグラフィー、イオン交換
クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィーを組み合
わせることにより精製単離することができる。
【0011】本発明で用いられるヒトSGLTホモログまた
はその塩、またはそのアミド体の合成には、通常市販の
タンパク質合成用樹脂を用いることができる。そのよう
な樹脂としては、例えば、クロロメチル樹脂、ヒドロキ
シメチル樹脂、ベンズヒドリルアミン樹脂、アミノメチ
ル樹脂、4−ベンジルオキシベンジルアルコール樹脂、
4−メチルベンズヒドリルアミン樹脂、PAM樹脂、4−
ヒドロキシメチルメチルフェニルアセトアミドメチル樹
脂、ポリアクリルアミド樹脂、4−(2',4'-ジメトキシ
フェニル−ヒドロキシメチル)フェノキシ樹脂、4−
(2',4'-ジメトキシフェニル−Fmocアミノエチル)フェ
ノキシ樹脂などを挙げることができる。このような樹脂
を用い、α−アミノ基と側鎖官能基を適当に保護したア
ミノ酸を、目的とするタンパク質の配列通りに、公知の
各種縮合方法に従い、樹脂上で縮合させる。反応の最後
に樹脂からタンパク質を切り出すと同時に各種保護基を
除去し、さらに高希釈溶液中で分子内ジスルフィド結合
形成反応を実施し、目的のタンパク質またはそれらのア
ミド体を取得する。前記した保護アミノ酸の縮合に関し
ては、タンパク質合成に使用できる各種活性化試薬を用
いることができるが、特に、カルボジイミド類がよい。
カルボジイミド類としては、DCC、N,N'-ジイソプロピル
カルボジイミド、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロ
リル)カルボジイミドなどが用いられる。これらによる
活性化にはラセミ化抑制添加剤(例えば、HOBt, HOOBt)
とともに保護アミノ酸を直接樹脂に添加するかまたは、
対称酸無水物またはHOBtエステルあるいはHOOBtエステ
ルとしてあらかじめ保護アミノ酸の活性化を行なった後
に樹脂に添加することができる。
【0012】保護アミノ酸の活性化や樹脂との縮合に用
いられる溶媒としては、タンパク質縮合反応に使用しう
ることが知られている溶媒から適宜選択されうる。例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチル
アセトアミド,N−メチルピロリドンなどの酸アミド
類、塩化メチレン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、トリフルオロエタノールなどのアルコール類、
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、ピリジ
ン,ジオキサン,テトラヒドロフランなどのエーテル
類、アセトニトリル,プロピオニトリルなどのニトリル
類、酢酸メチル,酢酸エチルなどのエステル類あるいは
これらの適宜の混合物などが用いられる。反応温度はタ
ンパク質結合形成反応に使用され得ることが知られてい
る範囲から適宜選択され、通常約−20℃〜50℃の範
囲から適宜選択される。活性化されたアミノ酸誘導体は
通常1.5〜4倍過剰で用いられる。ニンヒドリン反応
を用いたテストの結果、縮合が不十分な場合には保護基
の脱離を行なうことなく縮合反応を繰り返すことにより
十分な縮合を行なうことができる。反応を繰り返しても
十分な縮合が得られないときには、無水酢酸またはアセ
チルイミダゾールを用いて未反応アミノ酸をアセチル化
することによって、後の反応に影響を与えないようにす
ることができる。
【0013】原料のアミノ基の保護基としては、例え
ば、Z、Boc、t−ペンチルオキシカルボニル、イソボ
ルニルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシ
カルボニル、Cl-Z、Br-Z、アダマンチルオキシカルボニ
ル、トリフルオロアセチル、フタロイル、ホルミル、2
−ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニルホスフィノ
チオイル、Fmocなどが用いられる。カルボキシル基は、
例えば、アルキルエステル化(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、2
−アダマンチルなどの直鎖状、分枝状もしくは環状アル
キルエステル化)、アラルキルエステル化(例えば、ベ
ンジルエステル、4−ニトロベンジルエステル、4−メ
トキシベンジルエステル、4−クロロベンジルエステ
ル、ベンズヒドリルエステル化)、フェナシルエステル
化、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド化、t−ブト
キシカルボニルヒドラジド化、トリチルヒドラジド化な
どによって保護することができる。セリンの水酸基は、
例えば、エステル化またはエーテル化によって保護する
ことができる。このエステル化に適する基としては、例
えば、アセチル基などの低級(C1−6)アルカノイル
基、ベンゾイル基などのアロイル基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基などの炭酸から誘導
される基などが用いられる。また、エーテル化に適する
基としては、例えば、ベンジル基、テトラヒドロピラニ
ル基、t-ブチル基などである。チロシンのフェノール性
水酸基の保護基としては、例えば、Bzl、Cl2-Bzl、2−
ニトロベンジル、Br-Z、t−ブチルなどが用いられる。
ヒスチジンのイミダゾールの保護基としては、例えば、
Tos、4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニ
ル、DNP、ベンジルオキシメチル、Bum、Boc、Trt、Fmoc
などが用いられる。
【0014】原料のカルボキシル基の活性化されたもの
としては、例えば、対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル〔アルコール(例えば、ペンタクロロフェノー
ル、2,4,5-トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフェノ
ール、シアノメチルアルコール、パラニトロフェノー
ル、HONB、N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキシフタ
ルイミド、HOBt)とのエステル〕などが用いられる。原
料のアミノ基の活性化されたものとしては、例えば、対
応するリン酸アミドが用いられる。保護基の除去(脱
離)方法としては、例えば、Pd−黒あるいはPd-炭
素などの触媒の存在下での水素気流中での接触還元や、
また、無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸あるいはこれら
の混合液などによる酸処理や、ジイソプロピルエチルア
ミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジンなど
による塩基処理、また液体アンモニア中ナトリウムによ
る還元なども用いられる。前記酸処理による脱離反応
は、一般に約−20℃〜40℃の温度で行なわれるが、
酸処理においては、例えば、アニソール、フェノール、
チオアニソール、メタクレゾール、パラクレゾール、ジ
メチルスルフィド、1,4-ブタンジチオール、1,2-エタン
ジチオールなどのようなカチオン捕捉剤の添加が有効で
ある。また、ヒスチジンのイミダゾール保護基として用
いられる2,4-ジニトロフェニル基はチオフェノール処理
により除去され、トリプトファンのインドール保護基と
して用いられるホルミル基は前記の1,2-エタンジチオー
ル、1,4-ブタンジチオールなどの存在下の酸処理による
脱保護以外に、希水酸化ナトリウム溶液、希アンモニア
などによるアルカリ処理によっても除去される。
【0015】原料の反応に関与すべきでない官能基の保
護ならびに保護基、およびその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などは公知の基または公知の手段
から適宜選択しうる。タンパク質のアミド体を得る別の
方法としては、例えば、まず、カルボキシ末端アミノ酸
のα−カルボキシル基をアミド化して保護した後、アミ
ノ基側にペプチド(タンパク質)鎖を所望の鎖長まで延
ばした後、該ペプチド鎖のN末端のα−アミノ基の保護
基のみを除いたタンパク質または部分ペプチドとC末端
のカルボキシル基の保護基のみを除去したタンパク質ま
たは部分ペプチドとを製造し、これらのタンパク質また
はペプチドを前記したような混合溶媒中で縮合させる。
縮合反応の詳細については前記と同様である。縮合によ
り得られた保護タンパク質を精製した後、前記方法によ
りすべての保護基を除去し、所望の粗タンパク質を得る
ことができる。この粗タンパク質は既知の各種精製手段
を駆使して精製し、主要画分を凍結乾燥することで所望
のタンパク質のアミド体を得ることができる。タンパク
質のエステル体を得るには、例えば、カルボキシ末端ア
ミノ酸のα−カルボキシル基を所望のアルコール類と縮
合しアミノ酸エステルとした後、タンパク質のアミド体
と同様にして、所望のタンパク質のエステル体を得るこ
とができる。
【0016】本発明で用いられるヒトSGLTホモログまた
はその塩は、公知のタンパク質の合成法に従って製造す
ることができる。タンパク質の合成法としては、例え
ば、固相合成法、液相合成法のいずれによっても良い。
すなわち、本発明で用いられるタンパク質を構成し得る
部分ペプチドもしくはアミノ酸と残余部分とを縮合さ
せ、生成物が保護基を有する場合は保護基を脱離するこ
とにより目的のタンパク質を製造することができる。公
知の縮合方法や保護基の脱離としては、例えば、以下の
〜に記載された方法が挙げられる。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド・シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ・ペプチド(The Peptid
e), Academic Press, NewYork (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 タン
パク質の化学IV、 205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発、第14巻、ペプチド合
成、広川書店 また、反応後は通常の精製法、例えば、溶媒抽出・蒸留
・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィー
・再結晶などを組み合わせて本発明で用いられるヒトSG
LTホモログを精製単離することができる。前記方法で得
られるヒトSGLTホモログが遊離体である場合は、公知の
方法あるいはそれに準じる方法によって適当な塩に変換
することができるし、逆に塩で得られた場合は、公知の
方法あるいはそれに準じる方法によって遊離体または他
の塩に変換することができる。
【0017】本発明で用いられるヒトSGLTホモログをコ
ードするDNAとしては、前述した本発明で用いられる
ヒトSGLTホモログをコードする塩基配列を含有するもの
であればいかなるものであってもよい。また、ゲノムD
NA、ゲノムDNAライブラリー、前記した細胞・組織
由来のcDNA、前記した細胞・組織由来のcDNAラ
イブラリー、合成DNAのいずれでもよい。ライブラリ
ーに使用するベクターは、バクテリオファージ、プラス
ミド、コスミド、ファージミドなどいずれであってもよ
い。また、前記した細胞・組織よりtotalRNAまたは
mRNA画分を調製したものを用いて直接Reverse Tran
scriptase Polymerase Chain Reaction(以下、RT-P
CR法と略称する)によって増幅することもできる。本
発明で用いられるヒトSGLTホモログをコードするDNA
としては、例えば、配列番号:15または配列番号:1
6で表される塩基配列を含有するDNA、または配列番
号:15または配列番号:16で表される塩基配列とハ
イストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基
配列を有し、本発明で用いられるヒトSGLTホモログと実
質的に同質の性質を有するタンパク質をコードするDN
Aであれば何れのものでもよい。
【0018】配列番号:15で表される塩基配列とハイ
ストリンジェントな条件下でハイブリダイズできるDN
Aとしては、例えば、配列番号:15で表される塩基配
列と約50%以上、好ましくは約60%以上、さらに好
ましくは約70%以上、より好ましくは約80%以上、
特に好ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%
以上の相同性を有する塩基配列を含有するDNAなどが
用いられる。配列番号:16で表される塩基配列とハイ
ストリンジェントな条件下でハイブリダイズできるDN
Aとしては、例えば、配列番号:16で表される塩基配
列と約50%以上、好ましくは約60%以上、さらに好
ましくは約70%以上、より好ましくは約80%以上、
特に好ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%
以上の相同性を有する塩基配列を含有するDNAなどが
用いられる。ハイブリダイゼーションは、公知の方法あ
るいはそれに準じる方法、例えば、モレキュラー・クロ
ーニング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook et
al.,Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の
方法などに従って行なうことができる。また、市販のラ
イブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の
方法に従って行なうことができる。より好ましくは、ハ
イストリンジェントな条件に従って行なうことができ
る。ハイストリンジェントな条件とは、例えば、ナトリ
ウム濃度が約19〜40mM、好ましくは約19〜20
mMで、温度が約50〜70℃、好ましくは約60〜6
5℃の条件を示す。特に、ナトリウム濃度が約19mM
で温度が約65℃の場合が最も好ましい。より具体的に
は、配列番号:15で表されるアミノ酸配列を含有する
ヒトSGLTホモログをコードするDNAとしては、配列番
号:15または配列番号:16で表される塩基配列を含
有するDNAなどが用いられる。
【0019】本発明で用いられるヒトSGLTホモログを完
全にコードするDNAのクローニングの手段としては、
本発明のヒトSGLTホモログをコードする塩基配列の一部
分を有する合成DNAプライマーを用いてPCR法によ
って増幅するか、または適当なベクターに組み込んだD
NAを本発明のヒトSGLTホモログの一部あるいは全領域
をコードするDNA断片もしくは合成DNAを用いて標
識したものとのハイブリダイゼーションによって選別す
ることができる。ハイブリダイゼーションの方法は、例
えば、モレキュラー・クローニング(Molecular Clonin
g)2nd(J. Sambrook et al., Cold Spring Harbor La
b. Press, 1989)に記載の方法などに従って行なうこと
ができる。また、市販のライブラリーを使用する場合、
添付の使用説明書に記載の方法に従って行なうことがで
きる。DNAの塩基配列の変換は、PCRや公知のキッ
ト、例えば、MutanTM-superExpress Km(宝酒造
(株))、MutanTM-K(宝酒造(株))等を用いて、ODA
-LAPCR法やGapped duplex法やKunkel法等の公知の方法
あるいはそれらに準じる方法に従って行なうことができ
る。クローン化されたヒトSGLTホモログをコードするD
NAは目的によりそのまま、または所望により制限酵素
で消化したり、リンカーを付加したりして使用すること
ができる。該DNAはその5’末端側に翻訳開始コドン
としてのATGを有し、また3’末端側には翻訳終止コ
ドンとしてのTAA、TGAまたはTAGを有していて
もよい。これらの翻訳開始コドンや翻訳終止コドンは、
適当な合成DNAアダプターを用いて付加することもで
きる。
【0020】本発明のヒトSGLTホモログのプロモーター
領域を含有するDNAは、後述のレギュレーター配列を含
んでいてもよく、ヒトSGLTホモログのプロモーター活性
を有するDNAであればいかなるものであってもよい。具
体的には、配列番号:5の第1番目ないし第2254番目で
表される塩基配列またはその一部を含有するものであれ
ばいかなるものであってもよい。また、ヒトまたは他の
哺乳動物の細胞(例えば、肝細胞、脾細胞、神経細胞、
グリア細胞、膵臓β細胞、骨髄細胞、メサンギウム細
胞、ランゲルハンス細胞、表皮細胞、上皮細胞、内皮細
胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細胞、脂肪細胞、免疫細
胞(例、マクロファージ、T細胞、B細胞、ナチュラル
キラー細胞、肥満細胞、好中球、好塩基球、好酸球、単
球)、巨核球、滑膜細胞、軟骨細胞、骨細胞、骨芽細
胞、破骨細胞、乳腺細胞、もしくは間質細胞、またはこ
れら細胞の前駆細胞、幹細胞もしくはガン細胞など)も
しくはそれらの細胞が存在するあらゆる組織、例えば、
脳、脳の各部位(例、嗅球、扁桃核、大脳基底球、海
馬、視床、視床下部、大脳皮質、延髄、小脳)、脊髄、
下垂体、胃、膵臓、腎臓、肝臓、生殖腺、甲状腺、胆の
う、骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、消化管(例、大腸、
小腸)、血管、心臓、胸腺、脾臓、唾液腺、末梢血、前
立腺、睾丸、卵巣、胎盤、子宮、骨、軟骨、関節、骨格
筋などに由来のゲノムDNA、cDNA、合成DNAの
いずれでもよい。本発明のヒトSGLTホモログのプロモー
ター領域を含有する組換えDNAは、具体的には、次のよ
うにして得ることができる。まず、ヒトSGLTホモログ c
DNAのアミノ酸配列に対応する塩基配列をプローブとし
て例えば、EMBL3ベクターに組み込まれたヒト遺伝子ラ
イブラリーを公知の方法でスクリーニングし、このプロ
ーブと反応するλファージのクローンを得る。このファ
ージクローンよりDNAを抽出し、組みこまれているヒト遺
伝子部分の制限酵素地図を作成し、cDNAの最上流域プロ
ーブと反応する制限酵素消化によるDNA断片を、特に限定
されないが、pCDベクター、cDM8ベクター( Aruffo, A.とS
eed, B.( 1987 ) Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 84, 85
73-8577 )、レトロウイルスベクター ( Cone, R. D.とMu
lligan, R. C. ( 1984 ) Proc. Natl. Acad. Sci. USA,
81, 6349-6353 )など動物細胞用のもの、pUCベクター (
Vieira, J.とMessing,J. ( 1987 ), Methods in Enzymo
logy, 153, 3-11 )、pCR-bluntベクター(Ausubel, F.
M.ら( 1994 ), Current Protocols in Molecular Biolo
gy )など大腸菌用のプラスミドなどに再クローニングす
る。クローニングしたDNAの塩基配列を決定し、例えばcD
NAの塩基配列と比較検討することにより遺伝子上の翻訳
開始コドンの位置を知ることができる。また、既知のcDN
Aの5’末端と塩基配列を比較することにより該遺伝子の
転写開始点を知ることもできる。また、全シーケンスの
モチーフ検索を行うことで、既知の転写制御因子の結合
部位を知ることができる。得られたDNAは目的により
そのまま、または所望により制限酵素で消化したり、リ
ンカーを付加したりして使用することができる。さらに
プロモーターの活性を調べるためにはプロモーターの下
流に検出可能な構造遺伝子を連結すればよい。プロモー
ター領域の下流に連結される構造遺伝子としては、種々
のレポーター遺伝子が用いられる。レポーター遺伝子と
しては、ルシフェラーゼ遺伝子、CAT(クロラムフェニコー
ルアセチル転移酵素(Chloramphenicol acetyl transfer
ase)遺伝子、アルカリフォスファターゼ遺伝子の他に、β
-ガラクトシダーゼ遺伝子が汎用されているが、他のいか
なる構造遺伝子であっても、その遺伝子産物の検出法が
あれば使用され得る。上記構造遺伝子をベクターに組み
込むには、プロモーター領域の下流に存在する適当な制
限酵素切断部位に、上記構造遺伝子が正しく転写される
方向に連結すればよい。
【0021】上記組換えベクターにより形質転換する宿
主としては、例えば、エシェリヒア属菌、バチルス属
菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞などが用いられ
る。エシェリヒア属菌の具体例としては、エシェリヒア
・コリ(Escherichia coli)K12・DH1〔プロシー
ジングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・
サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA),60巻,160(196
8)〕,JM103〔ヌクイレック・アシッズ・リサー
チ(Nucleic Acids Research),9巻,309(198
1)〕,JM109,JA221〔ジャーナル・オブ・
モレキュラー・バイオロジー(Journal of Molecular B
iology),120巻,517(1978)〕,HB101
〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー,4
1巻,459(1969)〕,C600〔ジェネティック
ス(Genetics),39巻,440(1954)〕などが用
いられる。バチルス属菌としては、例えば、バチルス・
サチルス(Bacillus subtilis)MI114〔ジーン,
24巻,255(1983)〕,207−21〔ジャーナ
ル・オブ・バイオケミストリー(Journal of Biochemis
try),95巻,87(1984)〕などが用いられる。
酵母としては、例えば、サッカロマイセス セレビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)AH22,AH22
,NA87−11A,DKD−5D,20B−1
2、シゾサッカロマイセス ポンベ(Schizosaccharomy
ces pombe)NCYC1913,NCYC2036、ピ
キア パストリス(Pichia pastoris)などが用いられ
る。昆虫細胞としては、例えば、ウイルスがAcNPV
の場合は、夜盗蛾の幼虫由来株化細胞(Spodoptera fru
giperda cell;Sf細胞)、Trichoplusia niの中腸由
来のMG1細胞、Trichoplusia niの卵由来のHigh Five
TM 細胞、Mamestra brassicae由来の細胞またはEstig
mena acrea由来の細胞などが用いられる。ウイルスがB
mNPVの場合は、蚕由来株化細胞(Bombyx mori N;
BmN細胞)などが用いられる。該Sf細胞としては、
例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、Sf21細胞
(以上、Vaughn, J.L.ら、イン・ヴィボ(In Vivo),1
3, 213-217(1977))などが用いられる。昆虫としては、
例えば、カイコの幼虫などが用いられる〔前田ら、ネイ
チャー(Nature),315巻,592(1985)〕。動
物細胞としては、例えば、サル細胞COS−7,Ver
o,チャイニーズハムスター細胞CHO(以下、CHO
細胞と略記),dhfr遺伝子欠損チャイニーズハムス
ター細胞CHO(以下、CHO(dhfr)細胞と略
記),マウスL細胞,マウスAtT−20,マウスミエ
ローマ細胞,ラットGH3,マウス繊維芽細胞3T3−
L1,ヒト肝臓ガン細胞HepG2(以下、HepG2
細胞と略記)、ヒト骨肉腫細胞MG−63(以下、MG
−63細胞と略記)、ヒトFL細胞、白色脂肪細胞、卵
細胞、ES細胞 ( Evans, M. J.とKaufman, K. H. ( 1981
)Nature, 292, 154 )、また適当な分化条件により分化
誘導された細胞などが用いられる。なかでも、動物細
胞、特に白色脂肪細胞が用いられ得る。また動物個体へ
のDNA移入への一過程としての卵細胞、あるいはES細胞
( Evans, M. J.とKaufman, K.H. ( 1981 ) Nature, 29
2, 154 )も使用される。これらの細胞への形質転換の方
法としては、リン酸カルシウム法( Grahamら (1973)Viro
logy, 52,456 )、エレクトロポレーション法( 石崎ら (
1986 ) 細胞工学, 5, 577 )、マイクロインジェクション
法などが用いられる。より具体的には、エシェリヒア属
菌を形質転換するには、例えば、プロシージングズ・オ
ブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイ
ズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci.
USA),69巻,2110(1972)やジーン(Gen
e),17巻,107(1982)などに記載の方法に従
って行なうことができる。バチルス属菌を形質転換する
には、例えば、モレキュラー・アンド・ジェネラル・ジ
ェネティックス(Molecular & General Genetics),
168巻,111(1979)などに記載の方法に従って
行なうことができる。酵母を形質転換するには、例え
ば、メッソズ・イン・エンザイモロジー(Methods in E
nzymology),194巻,182−187(199
1)、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),75巻,19
29(1978)などに記載の方法に従って行なうこと
ができる。昆虫細胞または昆虫を形質転換するには、例
えば、バイオ/テクノロジー(Bio/Technology),6, 47
-55(1988))などに記載の方法に従って行なうことがで
きる。動物細胞を形質転換するには、例えば、細胞工学
別冊8新細胞工学実験プロトコール.263−267
(1995)(秀潤社発行)、ヴィロロジー(Virolog
y),52巻,456(1973)に記載の方法に従って
行なうことができる。上記形質転換体は、特定の化合物
の存在下に培養し、培養物中の遺伝子産物の量を測定し
比較することにより、該化合物のプロモーター活性のコ
ントロール能を知ることができる。
【0022】該形質転換体の培養はそれ自体公知の方法
で行なう。宿主がエシェリヒア属菌、バチルス属菌であ
る形質転換体を培養する際、培養に使用される培地とし
ては液体培地が適当であり、その中には該形質転換体の
生育に必要な炭素源、窒素源、無機物その他が含有せし
められる。炭素源としては、例えば、グルコース、デキ
ストリン、可溶性澱粉、ショ糖など、窒素源としては、
例えば、アンモニウム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ
・リカー、ペプトン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バ
レイショ抽出液などの無機または有機物質、無機物とし
ては、例えば、塩化カルシウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、塩化マグネシウムなどが挙げられる。また、酵母エ
キス、ビタミン類、生長促進因子などを添加してもよ
い。培地のpHは約5〜8が望ましい。エシェリヒア属
菌を培養する際の培地としては、例えば、グルコース、
カザミノ酸を含むM9培地〔ミラー(Miller),ジャー
ナル・オブ・エクスペリメンツ・イン・モレキュラー・
ジェネティックス(Journal of Experiments in Molecu
lar Genetics),431−433,Cold Spring Harbor
Laboratory, New York1972〕が好ましい。ここに
必要によりプロモーターを効率よく働かせるために、例
えば、3β−インドリル アクリル酸のような薬剤を加
えることができる。宿主がエシェリヒア属菌の場合、培
養は通常約15〜43℃で約3〜24時間行ない、必要
により、通気や撹拌を加えることもできる。宿主がバチ
ルス属菌の場合、培養は通常約30〜40℃で約6〜2
4時間行ない、必要により通気や撹拌を加えることもで
きる。宿主が酵母である形質転換体を培養する際、培地
としては、例えば、バークホールダー(Burkholder)最
小培地〔Bostian, K. L. ら、プロシージングズ・オブ
・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ
・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci.
USA),77巻,4505(1980)〕や0.5%カ
ザミノ酸を含有するSD培地〔Bitter, G. A. ら、プロ
シージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc.
Natl. Acad. Sci. USA),81巻,5330(19
84)〕が挙げられる。培地のpHは約5〜8に調整す
るのが好ましい。培養は通常約20℃〜35℃で約24
〜72時間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。
宿主が昆虫細胞または昆虫である形質転換体を培養する
際、培地としては、Grace's Insect Medium(Grace, T.
C.C.,ネイチャー(Nature),195,788(1962))に非動化
した10%ウシ血清等の添加物を適宜加えたものなどが
用いられる。培地のpHは約6.2〜6.4に調整する
のが好ましい。培養は通常約27℃で約3〜5日間行な
い、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿主が動物細胞
である形質転換体を培養する際、培地としては、例え
ば、約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM培地〔サイ
エンス(Seience),122巻,501(1952)〕,
DMEM培地〔ヴィロロジー(Virology),8巻,39
6(1959)〕,RPMI 1640培地〔ジャーナル
・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーショ
ン(The Journal of the American Medical Associatio
n)199巻,519(1967)〕,199培地〔プロ
シージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フォー・ザ・バ
イオロジカル・メディスン(Proceeding ofthe Society
for the Biological Medicine),73巻,1(195
0)〕などが用いられる。pHは約6〜8であるのが好
ましい。培養は通常約30℃〜40℃で約15〜60時
間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。
【0023】本発明のプロモーター領域に含まれるレギ
ュレーター配列としては、例えば、配列番号:5で表さ
れる塩基配列の第1番目ないし第2254番目の塩基配列
中、ヒトSGLTホモログの転写制御因子が結合し得る配列
であれば、いかなるものであってもよいが、例えば、配
列番号:5で表される塩基配列の第1334番目ないし第13
39番目の塩基配列を有するPPRE(Peroxisome Proliferat
or Response Element)を含有する配列、配列番号:5で
表される塩基配列の第1720番目ないし第1731番目の塩基
配列を有するHNF4(Hepatocyte Nuclear Factor 4)結合
配列を含有する配列、配列番号:5で表される塩基配列
の第687番目ないし第692番目または第2149番目ないし第
2154番目の塩基配列を有するIsl1(Islet 1) 結合配列を
含有する配列、配列番号:5で表される塩基配列の第11
23番目ないし第1128番目の塩基配列を有するHNF5(Hepat
ocyte Nuclear Factor 5)結合配列を含有する配列など
があげられる。即ち、本発明のDNAは該レギュレータ
ー配列を含んでいてもよく、該レギュレーター配列を複
数個含有していてもよい。配列番号:5で表される塩基
配列の第1番目ないし第2254番目の塩基配列の一部を含
有する塩基配列としては、上記のレギュレーター配列を
含有する塩基配列であれば、いかなるものでもよいが、
具体的には、配列番号:5で表される塩基配列の第1806
番目ないし第2254番目の塩基配列、配列番号:5で表さ
れる塩基配列の第958番目ないし第2254番目の塩基配列
などがあげられる。なお、配列番号:5で表される塩基
配列の第1番目ないし第2254番目の塩基配列のうち、
(1)第698番目のCがTに変換した塩基配列、(2)第8
24番目のAがTに変換した塩基配列、(3)第698番目のC
がTに、第824番目のAがTに変換した塩基配列を有する塩
基配列(配列番号:8、9、10で表される塩基配列)
またはその一部も本発明のプロモーター領域として使用
することができる。
【0024】本発明のDNAは、ヒトSGLTホモログのプ
ロモーター領域を含有するDNAであるため、上記の形
質転換体を用いることによって、ヒトSGLTホモログプロ
モーターの活性を促進または阻害する化合物(例えば、
糖取り込みを促進または阻害する化合物)またはその塩
をスクリーニングすることが可能となる。以下に該スク
リーニング方法、スクリーニング用キットおよびこれら
スクリーニング方法、スクリーニング用キットを用いて
得られるヒトSGLTホモログプロモーター活性を促進また
は阻害する化合物またはその塩について具体的に説明す
る。 (1) ヒトSGLTホモログプロモーターの活性を促進ま
たは阻害する化合物(例えば、糖取り込みを促進または
阻害する化合物)またはその塩をスクリーニングする方
法 上述の本発明のDNAで形質転換された形質転換体は、
本発明のヒトSGLTホモログプロモーターの活性を促進ま
たは阻害する化合物またはその塩を探索し、または決定
するために有用である。本発明のヒトSGLTホモログプロ
モーターの活性を促進または阻害する化合物またはその
塩の決定方法においては、本発明の形質転換体を試験化
合物と接触させた場合と本発明のヒトSGLTホモログプロ
モーター領域を含有しない形質転換体を試験化合物と接
触させた場合のポリペプチドの発現量を測定し比較する
ことなどを特徴とする。該試験化合物としては、ペプチ
ド、タンパク質、非ペプチド性化合物、合成化合物、発
酵生産物などが挙げられ、これら化合物は新規な化合物
であってもよいし、公知の化合物であってもよい。発現
されるポリペプチドとしては、上記の構造遺伝子(好ま
しくはレポーター遺伝子)がコードするポリペプチドな
どが用いられる。ポリペプチドの発現量の測定方法とし
ては、例えば、Brasier, A.R.ら(1989)Biotechniques
vol.7, 1116-1122の記載に準じた方法により、ルシフ
ェラーゼ活性を測定することなどがあげられる。
【0025】(2) ヒトSGLTホモログプロモーターの
活性を促進または阻害する化合物(例えば、糖取り込み
を促進または阻害する化合物)またはその塩をスクリー
ニングするために用いるスクリーニング用キット 本発明のヒトSGLTホモログプロモーターの活性を促進ま
たは阻害する化合物またはその塩の決定用キットは、上
述の形質転換体を用いることを特徴とするが、本発明の
ヒトSGLTホモログプロモーターの活性を促進または阻害
する化合物またはその塩の決定用キットの例としては、
次のものが挙げられる。 スクリーニング試薬 1.細胞培養用培地 Dulbbecco’s modified Eagle’s MEM(ギブコ社製)にウ
シ胎仔血清(ギブコ社製)を10%添加したもの。 2.細胞分化用培地 Dulbbecco’s modified Eagle’s MEM(ギブコ社製)にウ
サギ血清(ギブコ社製)を5%添加したもの。 3. ヒトSGLTホモログプロモーター活性測定用プラスミ
ド 本発明のヒトSGLTホモログプロモーター配列およびヒト
SGLTホモログプロモーターの下流に構造遺伝子(例、ル
シフェラーゼ遺伝子)を挿入したpGV-B2(ニッホ゜ンシ゛ーン社
製)プラスミドDNA 4.宿主細胞株 HepG2細胞(ヒト肝癌細胞株:ATCC HB 8065), Huh-7細胞
(ヒト肝癌細胞株),ヒト初代培養肝細胞 5.試験化合物 水溶液の状態のものを4℃あるいは−20℃にて保存
し、用時に細胞分化培養用培地にて1μMに希釈する。
水に難溶性を示す試験化合物については、ジメチルホル
ムアミド、DMSO、メタノール等に溶解する。 スクリーニング法 宿主細胞株を96穴マイクロプレートに1x105/穴ずつ播種
し、一晩37℃、5% CO2孵卵器で培養する。本発明のヒト
SGLTホモログプロモーター活性測定用プラスミドを1 μ
g/穴ずつ、細胞内に導入する。導入後、1時間で試験化
合物を0.1ml/穴ずつ添加し、37℃、5% CO2孵卵器で48時
間培養する。培養後、ピッカジーンLT(東洋インキ社製)
を0.1ml/穴ずつ加え5分撹拌後、96穴プレート測定装置
(アマシャム-ファルマシア社製) で発光活性を測定す
る。 (3)上記(1)のスクリーニング方法または(2)の
スクリーニング用キットを用いて得られるヒトSGLTホモ
ログプロモーター活性を促進または阻害する化合物(例
えば、糖取り込みを促進または阻害する化合物)または
その塩。 上記(1)のスクリーニング方法または(2)のスクリ
ーニング用キットを用いて得られるヒトSGLTホモログの
プロモーター活性を上昇・促進する化合物が見いだせれ
ば、該化合物は糖取り込みを上昇・促進させることからい
わゆる生活習慣病(糖尿病など)などの予防・治療剤と
しても用いられる。即ち、抗糖尿病薬などとして用いる
ことができる。また、該化合物がプロモーター活性を低
下・阻害させるものであれば、該化合物は脂質産生を低
下・阻害することから抗高脂血症薬などとして用いるこ
とができる。上記のスクリーニング方法またはスクリー
ニング用キットを用いて得られる化合物の塩としては、
例えば、薬学的に許容可能な塩などが用いられる。例え
ば、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、
有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが
あげられる。無機塩基との塩の好適な例としては、例え
ばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属
塩、ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩などがあ
げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコ
リン、2,6−ルチジン、エタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルア
ミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジル
エチレンジアミンなどとの塩あげられる。無機酸との塩
の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、
リン酸などとの塩があげられる。有機酸との塩の好適な
例としては、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、フマル
酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、安息香酸などとの塩があげられる。塩基性アミノ酸
との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジ
ン、オルチニンなどとの塩があげられ、酸性アミノ酸と
の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミ
ン酸などとの塩があげられる。
【0026】該化合物またはその塩を上記の疾患の予防
および/または治療剤として使用する場合は、常套手段
に従って製剤化することができる。例えば、該化合物ま
たはその塩は、必要に応じて糖衣を施した錠剤、カプセ
ル剤、エリキシル剤、マイクロカプセル剤などとして経
口的に、あるいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し
得る液との無菌性溶液、または懸濁液剤などの注射剤の
形で非経口的に使用できる。例えば、該化合物を生理学
的に認められる公知の担体、香味剤、賦形剤、ベヒク
ル、防腐剤、安定剤、結合剤などとともに一般に認めら
れた製剤実施に要求される単位用量形態で混和すること
によって製造することができる。これら製剤における有
効成分量は指示された範囲の適当な用量が得られるよう
にするものである。錠剤、カプセル剤などに混和するこ
とができる添加剤としては、例えばゼラチン、コーンス
ターチ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結
晶性セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラ
チン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マ
グネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカ
リンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油または
チェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形
態がカプセルである場合には、前記タイプの材料にさら
に油脂のような液状担体を含有することができる。注射
のための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活
性物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油な
どを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従っ
て処方することができる。注射用の水性液としては、例
えば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等
張液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、
塩化ナトリウムなど)などが用いられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアル
コール(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール)、非イオン性界面活性剤(例、ポリソルベート
80(TM)、HCO−50)などと併用してもよい。
油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いら
れ、溶解補助剤である安息香酸ベンジル、ベンジルアル
コールなどと併用してもよい。
【0027】また、上記予防・治療剤は、例えば、緩衝
剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝
液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸
プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミ
ン、ポリエチレングリコールなど)、保存剤(例えば、
ベンジルアルコール、フェノールなど)、酸化防止剤な
どと配合してもよい。調製された注射液は通常、適当な
アンプルに充填される。このようにして得られる製剤は
安全で低毒性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例
えば、ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与することができ
る。該化合物またはその塩の投与量は、投与対象、対象
臓器、症状、投与方法などにより差異はあるが、経口投
与の場合、一般的に成人(60kgとして)において
は、一日につき約0.1〜100mg、好ましくは約
1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg
である。非経口的に投与する場合は、その1回投与量は
投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異
なるが、例えば、注射剤の形では通常成人(60kgと
して)においては、一日につき約0.01〜30mg程
度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましく
は約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するの
が好都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに
換算した量を投与することができる。
【0028】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commission on Biochemical Nomenclature による略号
あるいは当該分野における慣用略号に基づくものであ
り、その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体
があり得る場合は、特に明示しなければL体を示すもの
とする。
【0029】 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン
【0030】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕実施例1で用いられたプライマー1の塩
基配列を示す。 〔配列番号:2〕実施例1で用いられたプライマー2の塩
基配列を示す。 〔配列番号:3〕実施例1で用いられたプライマーK1の塩
基配列を示す。 〔配列番号:4〕実施例1で用いられたプライマーX1の塩
基配列を示す。 〔配列番号:5〕実施例1で得られたヒトSGLTホモログ遺
伝子翻訳開始点の2261bp上流から8bp上流領域のDNAの塩
基配列を示す。 〔配列番号:6〕実施例2で用いられたP1変異導入用プ
ライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:7〕実施例2で用いられたP2変異導入用プ
ライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:8〕実施例2で得られたP2の塩基置換の入
ったDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:9〕実施例2で得られたP1の塩基置換の入
ったDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:10〕実施例2で得られたP1およびP2の
両方の塩基置換の入ったDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:11〕実施例3で用いられたプライマーK2の
塩基配列を示す。 〔配列番号:12〕実施例3で用いられたプライマーK3の
塩基配列を示す。 〔配列番号:13〕実施例3で用いられたプライマーX2の
塩基配列を示す。 〔配列番号:14〕ヒトSGLTホモログタンパク質のアミノ
酸配列を示す。 〔配列番号:15〕配列番号:14で表されるアミノ酸配
列を有するヒトSGLTホモログタンパク質をコードするD
NAの塩基配列を示す。 〔配列番号:16〕3’非翻訳領域(2026-3140)を含むヒト
SGLTホモログタンパク質をコードするDNAの塩基配列
を示す。 〔配列番号:17〕参考例1で用いられたプライマー3の
塩基配列を示す。 〔配列番号:18〕参考例1で用いられたプライマー4の
塩基配列を示す。 〔配列番号:19〕参考例1で用いられたプライマー5の
塩基配列を示す。 〔配列番号:20〕参考例1で用いられたプライマー6の
塩基配列を示す。 〔配列番号:21〕参考例2で用いられたプライマー7の
塩基配列を示す。 〔配列番号:22〕参考例2で用いられた8の塩基配列を
示す。
【0031】後述の参考例1で得られた形質転換体エシ
ェリヒア コリ(Escherichia coli)DH5α/pTB2193
は、2000年(平成12年)12月22日から日本国
茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6(郵便番号
305−8566)の独立行政法人産業技術総合研究所
特許生物寄託センター(旧 通商産業省工業技術院生
命工学工業技術研究所:NIBH)に受託番号FERM
BP−7410として、2000年(平成12年)1
2月14日から大阪府大阪市淀川区十三本町2−17−
85(郵便番号532−8686)の財団法人・発酵研
究所(IFO)に受託番号IFO 16516として寄
託されている。後述の参考例2で得られた形質転換体エ
シェリヒア コリ(Escherichia coli)DH5α/TKD-1
は、2001年(平成13年)6月14日から日本国茨
城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6(郵便番号3
05−8566)の独立行政法人産業技術総合研究所
特許生物寄託センターに受託番号FERM BP−76
29として、2001年(平成13年)6月5日から大
阪府大阪市淀川区十三本町2−17−85(郵便番号5
32−8686)の財団法人・発酵研究所(IFO)に
受託番号IFO 16648として寄託されている。後
述の実施例1で得られた形質転換体エシェリヒア コリ
(Escherichia coli)XL1-Blue/pTB2254は、2001年
(平成13年)12月6日から茨城県つくば市東1丁目
1番地1 中央第6(郵便番号305−8566)の独
立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター
に受託番号FERM BP−7818として、2001
年(平成13年)11月20日から大阪府大阪市淀川区
十三本町2−17−85(郵便番号532−8686)
の財団法人・発酵研究所(IFO)に受託番号IFO
16729として寄託されている。
【0032】実施例2で得られた形質転換体エシェリヒ
ア コリ(Escherichia coli)XL1-Blue/pTB2255は、2
001年(平成13年)12月6日から茨城県つくば市
東1丁目1番地1 中央第6(郵便番号305−856
6)の独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託
センターに受託番号FERM BP−7819として、
2001年(平成13年)11月20日から大阪府大阪
市淀川区十三本町2−17−85(郵便番号532−8
686)の財団法人・発酵研究所(IFO)に受託番号
IFO 16730として寄託されている。実施例2で
得られた形質転換体エシェリヒア コリ(Escherichia
coli)XL1-Blue/pTB2256は、2001年(平成13年)
12月6日から茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央
第6(郵便番号305−8566)の独立行政法人産業
技術総合研究所 特許生物寄託センターに寄託番号FE
RM BP−7820として、2001年(平成13
年)11月20日から大阪府大阪市淀川区十三本町2−
17−85(郵便番号532−8686)の財団法人・
発酵研究所(IFO)に受託番号IFO 16731と
して寄託されている。実施例2で得られた形質転換体エ
シェリヒア コリ(Escherichia coli)DH5α/pTB2257
は、2001年(平成13年)12月19日から茨城県
つくば市東1丁目1番地1 中央第6(郵便番号305
−8566)の独立行政法人産業技術総合研究所 特許
生物寄託センターに受託番号FERM BP−7832
として、2001年(平成13年)11月20日から大
阪府大阪市淀川区十三本町2−17−85(郵便番号5
32−8686)の財団法人・発酵研究所(IFO)に
受託番号IFO 16732として寄託されている。
【0033】
【実施例】以下に、参考例および実施例を挙げて本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はそれに限定され
るものではない。なお、大腸菌を用いた遺伝子操作法
は、モレキュラー・クローニング(Molecular
cloning)に記載されている方法に従った。
【0034】参考例1 ヒト膵臓由来Na+/グルコースト
ランスポータータンパク質をコードするcDNAのクローニ
ングと塩基配列の決定 ヒト膵臓cDNA(CLONTECH社)を鋳型とし、2個のプライ
マー、プライマー3(配列番号:17)およびプライマ
ー4(配列番号:18)を用いてPCR反応を行った。該
反応における反応液の組成は前記cDNA 1μlを鋳型とし
て使用し、Pfu Turbo DNA Polymerase(STRATAGENE社)
1μl量、プライマー3(配列番号:17)およびプライ
マー4(配列番号:18)を各0.5μM、dNTPsを200μ
M、および酵素に添付のバッファーを5μl加え、50μlの
液量とした。PCR反応は、94℃・1分の後、96℃・20秒、
60℃・30秒、72℃・2分のサイクルを35回繰り返し、最
後に72℃・7分の伸長反応を行った。さらに、該PCR反応
産物を鋳型とし、2個のプライマー、プライマー5(配
列番号:19)およびプライマー6(配列番号:20)
を用いてPCR反応を行った。該反応における反応液の組
成は前記PCR反応産物1μlを鋳型として使用し、Pfu Tur
bo DNA Polymerase(STRATAGENE社)1μl量、プライマ
ー5(配列番号:19)およびプライマー6(配列番
号:20)を各0.5μM、dNTPsを200μM、および酵素に
添付のバッファーを5μl加え、50μlの液量とした。PCR
反応は、94℃・1分の後、96℃・20秒、60℃・30秒、72
℃・2分のサイクルを35回繰り返し最後に72℃・7分の伸
長反応を行った。該PCR反応産物およびプラスミドベク
ターpME18Sを制限酵素EcoRI, SpeIで37℃、一夜切断処
理した。1% アガロースゲル電気泳動し、2 Kbp DNA断片
(SGLTホモログ), 3Kbp DNA断片(pME18S)を切り出し、ゲ
ルエクストラクションキット(Qiagen社)を用いてDNA
を抽出し、ライゲーションキット(宝酒造社)の処方に
従い、SGLTホモログをpME18Sへサブクローニングした。
これを大腸菌DH5αに導入し、cDNAを持つクローンをア
ンピシリンを含むLB寒天培地中で選択した。個々のクロ
ーンの配列を解析した結果、新規Na+/グルコーストラン
スポータータンパク質をコードするcDNA配列(配列番
号:15)を得た。これらのアミノ酸配列(配列番号:
14)を含有する新規Na+/グルコーストランスポーター
タンパク質をヒトSGLTホモログとした。また形質転換体
を大腸菌(Escherichia coli)DH5α/pTB2193と命名し
た。ヒトSGLTホモログの疎水性プロット図を図1に示
す。 参考例2 ヒト肝臓由来Na+/グルコーストランスポータ
ータンパク質をコードするcDNAのクローニングと塩基配
列の決定 ClonCapture cDNA Selection Kit(CLONTECH 社)の処方
に従い、ヒト肝臓cDNAライブラリー(CLONTECH 社)から
クローニングした。ビオチン化プローブは、ヒトSGLT
ホモログcDNAを鋳型として、プライマー7 (5’-ggtctg
cgggggctgatgattg-3’)(配列番号:21), プライマ
ー8 (5’-aggctggcgctgggtatgagaac-3’)(配列番号:
22) を用いてPCR反応で増幅した403 bp 断片を使用
した。SGLTホモログcDNA の入った大腸菌の選択は、プ
ライマ−3, 4 を用いてコロニーPCR で行った。得ら
れたクローンの塩基配列を解析した結果、3’ 非翻訳領
域 (2026-3140)を含むSGLT ホモログタンパク質をコー
ドするcDNA配列(配列番号:16)を得た。また形質転
換体を大腸菌(Escherichia coli)DH5α/TKD-1と命名
した。
【0035】実施例1 ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領
域のクローニングと塩基配列の決定 ヒトゲノム遺伝子(CLONTECH社)を鋳型とし、2個のプ
ライマー1(配列番号:1)およびプライマー2(配列番
号:2)を用いてPCR反応を行った。該反応における反応
液の組成は前記ゲノムDNA 1μlを鋳型として使用し、Pf
u Turbo DNA Polymerase(STRATAGENE社)1μl量、プラ
イマー1(配列番号:1)を0.5μM、プライマー2(配列
番号:2)を0.5μM、dNTPsを200μM、および酵素に添付
のバッファーを5μl加え、50μlの液量とした。PCR反応
は、94℃・1分の後、96℃・20秒、65℃・30秒、72℃・4
分のサイクルを40回繰り返し、最後に72℃・7分の伸長
反応を行った。さらに、該PCR反応産物を鋳型とし、2個
のプライマー、プライマーK1(配列番号:3)およびプ
ライマーX1(配列番号:4)を用いてPCR反応を行った。
該反応における反応液の組成は前記PCR反応産物 1μlを
鋳型として使用し、Pfu Turbo DNA Polymerase(STRATA
GENE社)1μl量、プライマーK1(配列番号:3)および
プライマーX1(配列番号:4)を各0.5μM、dNTPsを200
μM、および酵素に添付のバッファーを5μl加え、50μl
の液量とした。PCR反応は、94℃・1分の後、96℃・20
秒、65℃・30秒、72℃・3分のサイクルを40回繰り返
し、最後に72℃・7分の伸長反応を行った。該PCR反応産
物およびホタル・ルシフェラーゼ発現プラスミドベクタ
ーpGV-B2(ニッポンジーン社)を制限酵素KpnI(10U)、
XhoI(10U)で37℃、一夜切断処理した。1% アガロースゲ
ル電気泳動し、2.3 Kbp DNA断片(ヒトSGLTホモログ遺伝
子上流領域)、4.8Kbp DNA断片(pGV-B2)を切り出し、ゲ
ルエクストラクションキット(Qiagen社)を用いてDNA
を抽出し、ライゲーションキット(宝酒造社)の処方に
従い、ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域をpGV-B2へサブ
クローニングした。これを大腸菌DH5αに導入し、cDNA
を持つクローンをアンピシリンを含むLB寒天培地中で選
択した。個々のクローンの配列を解析した結果、ヒトSG
LTホモログ遺伝子翻訳開始点の2261bp上流から8bp上流
領域のDNA配列(配列番号:5)を得た。また形質転換体
を大腸菌(Escherichia coli)XL1-Blue/pTB2254と命名
した。ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域DNA配列には、I
sl1, HNF5, PPAR, HNF4 などの転写因子の認識結合配
列、RNA ポリメラーゼが結合するTATA box が存在した
(図2)。
【0036】実施例2 SNPを有するヒトSGLTホモログ遺
伝子上流領域の作製 Celela社 SNPデータベースを検索すると、ヒトSGLTホ
モログ遺伝子上流領域に2ヶ所のSNPが見つかった(図
2)。C698(翻訳開始点1564bp上流)TをSNP-P1、A824(翻
訳開始点1438bp上流)TをSNP-P2と命名した。SNP P1, P2
の塩基置換は、pGV-B2-ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領
域(pTB2254)DNA にQuickChange XL Site-Directed Muta
genesis Kit (STRATAGENE社)を用いて導入した。 pTB
2254 10ng、反応buffer 5μl、P1 変異導入用プライマ
ー(配列番号:6)あるいはP2 変異導入用プライマー
(配列番号:7)125ng、dNTP mix 1μl、QuickSolution
3μlに蒸留水を添加して50μlとし、Pfu Turbo DNA Po
lymerase(2.5U/μl)を1μl添加した。PCR反応は、95℃
・1分の後、95℃・50秒、60℃・50秒、68℃・12分のサ
イクルを18回繰り返し、最後に68℃・7分の伸長反応を
行った。該PCR反応産物に制限酵素DpnI(10U)を添加し、
37℃で1時間反応し、メチル化された親鎖DNAを切断し
た。これを大腸菌XL-1 Blueに導入し、プラスミドを持
つクローンを、アンピシリンを含むLB寒天培地中で選択
した。個々のクローンの配列を解析し、P2 の塩基置換
の入ったDNA 配列(配列番号:8)を得た。また形質転
換体を大腸菌(Escherichia coli)XL1-Blue /pTB2255
と命名した。P1 の塩基置換の入ったDNA 配列(配列番
号:9)を得た。また形質転換体を大腸菌(Escherichia
coli)XL1-Blue /pTB2256と命名した。P1 ,P2両方の塩
基置換の入ったDNA 配列(配列番号:10)を得た。また
形質転換体を大腸菌(Escherichia coli)DH5α/pTB225
7と命名した。
【0037】実施例3 ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領
域の欠失変異体の作製 ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域 (pTB2254) DNAを鋳型
とし、2個のプライマーセット、プライマーK2(配列番
号:11)およびプライマーX1(配列番号:4)、プライ
マーK3(配列番号:12)およびプライマーX1(配列番
号:4)、プライマーK1(配列番号:3)およびプライマ
ーX2(配列番号:13), プライマーK2(配列番号:11)
およびプライマーX2(配列番号:13)を用いてPCR反応
を行った。該反応における反応液の組成は前記pTB2254
DNA 10ngを鋳型として使用し、Pfu Turbo DNA Polymera
se(STRATAGENE社)1μl量、各プライマーセットを各0.
5μM、dNTPsを200μM、および酵素に添付のバッファー
を5μl加え、50μlの液量とした。PCR反応は、94℃・1
分の後、96℃・20秒、65℃・30秒、72℃・3分のサイク
ルを40回繰り返し、最後に72℃・7分の伸長反応を行っ
た。該PCR反応産物およびホタル・ルシフェラーゼ発現
プラスミドベクターpGV-B2(ニッポンジーン社)を制限
酵素KpnI(10U)、 XhoI(10U)で37℃、一夜切断処理し
た。1% アガロースゲル電気泳動し、1.3 Kbp DNA断片(K
2X1)、450 bp DNA断片(K3X1)、1.8 Kbp DNA断片(K1X
2)、0.8 Kbp DNA断片(K2X2)、4.8 Kbp DNA断片(pGV-B2)
を切り出し、ゲルエクストラクションキット(Qiagen
社)を用いてDNAを抽出し、ライゲーションキット(宝
酒造社)の処方に従い、ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領
域をpGV-B2へサブクローニングした。これを大腸菌DH5
αに導入し、DNAを持つクローンを、アンピシリンを含
むLB寒天培地中で選択した。個々のクローンの配列を解
析した結果、ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域DNA配列
K2X1, K3X1, K1X2, K2X2を得た(図3)。
【0038】実施例4 ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領
域+レポータープラスミド導入細胞の作製 プロモーターを含まないホタル・ルシフェラーゼ発現プ
ラスミドベクターpGV-B2(ニッポンジーン社)、SV40ウ
ィルス初期エンハンサー/プロモーター+ホタル・ルシ
フェラーゼ発現プラスミドベクターpGV-C2(ニッポンジ
ーン社)、ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域+レポータ
ープラスミド K1X1(CA), K1X1(CT), K1X1(TA), K1X1(T
T), K2X1, K3X1, K1X2, K2X2 各0.5μgと内部標準化す
るためのコントロールとしてpRL-TK(単純ヘルペスウィ
ルスのチミジンキナーゼプロモーター下流にシーパンジ
ー・ルシフェラーゼを発現する、ニッポンジーン社)0.5
μgと FuGENE 6(Roche社)3μlをOpti-MEM (Gibco-BRL
社)50μlに添加し15分間室温で放置した後、ヒト肝癌細
胞株HepG2細胞(1×105細胞/0.2ml 10%FBS添加DMEM培地
/48 well plate)に各サンプル4wellずつ10μl/well添
加することにより導入処理し、2日間培養した。プロモ
ーター活性は、ピッカジーンデュアル・シーパンジー
(ニッポンジーン社)を用いて測定した。HepG2 細胞を
PBS(200μl)で2回洗浄し、添付の細胞溶解剤を各ウェル
に30μlずつ添加し、室温で15分間振とうした。細胞溶
解液を各ウェル10μlずつ96ウェルフルオロブラックプ
レート(大日本製薬)に移した。ルシフェラーゼによる
発光量の測定は、Luminoskan RS (Labsystems 社)を
用いた。ホタル・ルシフェラーゼ活性はピッカジーン発
光試薬IIを各ウェル50μlずつ添加し、測定遅延時間1秒
後、5秒間発光量を測定した。その後シーパンジー・ル
シフェラーゼ活性は、シーパンジー発光試薬を各ウェル
50μlずつ添加し、測定遅延時間1秒後、5秒間発光量を
測定した。プロモーター活性は、各ウェルのホタル・ル
シフェラーゼ活性のシーパンジー・ルシフェラーゼ活性
に対する比率で示した(図4)。X1K3領域が、ヒトSGLT
ホモログのプロモーター活性に必須であること、K1K3領
域があればさらにプロモーター活性が高まることがわか
った。SNP は、CA, CT, TA型の間ではプロモーター活性
に差はないが、TT型は活性が低下することがわかった。 実施例5 デキサメタゾンによるヒトSGLTホモログ遺伝
子上流領域の活性促進 ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域+レポータープラスミ
ド pTB2254 0.5μgとFuGENE 6(Roche社)1.5μlをOpt
i-MEM (Gibco-BRL社)50μlに添加し15分間室温で放置し
た後、ヒト肝癌細胞株HepG2細胞, Huh-7細胞(1×105
胞/0.2ml 10%FBS添加DMEM 培地/48 well plate)に各サ
ンプル4wellずつ10μl/well添加することにより導入処
理し、デキサメタゾン(和光)を0〜3μM 添加し、3日間
培養した。プロモーター活性は、ピッカジーン ルシフ
ェラーゼアッセイシステム(ニッポンジーン社)を用い
て測定した。HepG2, Huh-7 細胞をPBS(200μl)で2回洗
浄し、添付の細胞溶解剤を各ウェルに30μlずつ添加
し、室温で15分間振とうした。細胞溶解液を各ウェル10
μlずつ96ウェルフルオロブラックプレート(大日本製
薬)に移した。ルシフェラーゼによる発光量の測定は、
1420 ARVO SX マルチラベルカウンタ (Wallac社)を用
い、ピッカジーン発光試薬を各ウェル50μlずつ添加
し、10秒間発光量を測定した(図5)。デキサメタゾン
によるヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域の活性促進作用
が認められた。
【0039】
【発明の効果】本発明のヒトSGLTホモログプロモーター
は、レギュレーター配列を含むので、通常それらを含ま
ないものに比べ、よりヒト生体内に近いヒトSGLTホモロ
グの発現様式を反映した活性を有する。よって、よりヒ
ト生体内に近い条件でヒトの疾患の治療、薬剤のスクリ
ーニング系の設定などにおいて用いるベクターに組込む
プロモーターとして使用できる。
【0040】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Human SGLT Homologue Promoter and its Use <130> B02371 <150> JP 2001-396791 <151> 2001-12-27 <160> 22 <210> 1 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 1 gtctttgtgc ctcagtggca acttcc 26 <210> 2 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 2 tgctgccagc tccttgctca tctgtt 26 <210> 3 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 3 tgaggtacct gggaagacag agcatgcag 29 <210> 4 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 4 tgcctcgagc tccttgctca tctgttagtg 30 <210> 5 <211> 2254 <212> DNA <213> Human <400> 5 tgggaagaca gagcatgcag gcagcagaac actgtcctag tccatcccta ctgctacagc 60 aaaacaccta agaccaggta atttataaag tacaggaatt tatttctcac aattctggag 120 gctggaagtc caagatcaaa gccccagcag gtttggtgtc tggtgagggc ccagtctatg 180 cctccaagac ggcaccttgt ggctgtgtcc tcacatggca gaaggtaaaa aggcaaaagg 240 gcctggctag ttcccttagc ccttttataa ggtactgatc ccacccatga gggagaagcc 300 ctcacgggct aatcactcct aaaggcccta cctcttagta ctgttgcatt ggggattcag 360 tttcaacatg aattttggaa gcaacacaag catccaaact atagcaaacc ccaagggctg 420 ggtgaggggg ctccttgtgg ggagcataga aagaagtaca agactcagct gtcttctccc 480 tgcacattcc ttttcccatc tctggaagag tcatccggat ccagagccct cactatggtg 540 tgctcagagg cctaagctca gaccactcct tccctgctcc ctgattaaca cccagagatc 600 tgccagcctc attccccact gtccctgtat ccagctcacc cccagggacc actgggcacc 660 tggtccatca cattttcctg atgtttctaa tgctgcccct cctgcatccc tgttcgtctg 720 ataaacttgc ctttaaacgt gtatatgaag gactcttcct ctggtatcta atcctaacag 780 gtgctagatc ccacagagcc ctgtccagct ggggactatg ctgacctctc tcccagatca 840 atatccctct cctcggggct cagcctggcc agtgcctgat gttctgggat aggagaactg 900 gggagagaag gcctaggacc ctgcctctca cttttctttc caccaaaagg ggaaaaaaga 960 ggatctggtc ctcacaccca gccttgggat acttataaga tgctggggat agggtgtggg 1020 acagggccag tgagagctgg ggatggggtg tgggacaggg ccagtgagat ctgttttcct 1080 gctgctccag tctgggccct acagcagatg catgcagagt aatatttgta agactgaaat 1140 attccaaatg cagctacttt ggaaggacca tgtgagcaga tatctaagtg cgtggcatct 1200 gggccccttg gctagatggt ggtcgatgtt ggtttctttg tgttaacccc aagaacattc 1260 agtagctcag ggtttgcaga ggttctcagg agcacatctt agcctcattg gtggtgtgag 1320 gcaggcaggg cacaggtcac actgatgagg acacccgggc ccagagacat ttagcaacct 1380 gcccaagggc atctgtagtt cagtgagagg tggagctggg actgaaatct aggctgcctg 1440 agtcccagag atggtcttcc ctggacccag ggagcactgt atctttttca gggaaggcct 1500 cctgaccaca accatttcat ctgtcacagt acagaatagg aagtatgggt caggcatcag 1560 aagatgtgaa ttctggctct gccttttcag agatggccct gcctagttcc ttggaataaa 1620 tgatgatgtc ttccccagcc tcagtttcct acactatata aaaagagaaa gcaacatcta 1680 ggtaggttgg aatgggagta catgaggtgg tggccacttt gctagggtca cagtagactc 1740 ctcacctcct tccccttgtc ttcctctcac taggtaaaag acaattgtat tgaactctta 1800 agaaaattgg actccagtcc cggctccacc tttacttccc tgggccttgg ttttcccacc 1860 acacaggagt ttgaacactt tgatttctga agtccttccc acctctgggg ttccaatatt 1920 ctgctccttt tctcctcttc ctcctccccc tcctttctcc tcctgctcat ctggggttag 1980 ggagattgcg tgtatgtgtg tgcctgtgtg tacacatgca tgtatgtgtg tgcacgtagt 2040 ggcagcaagg aagaggaagg aaggagtcct gcaggggttg gtggtggcag ttgggagaaa 2100 aggaggcagg actgtatgtg ccagcagggc tcagagtttt ctcaccaact aatggtgctt 2160 ggggcagttt aatcattaaa ggaaaggaat gaagccagga gcgcctcaaa gtccagcctg 2220 ctgttgacca acactaacag atgagcaagg agct 2254 <210> 6 <211> 25 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 6 tctaatgctg cctctcctgc atccc 25 <210> 7 <211> 25 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 7 gggactatgc tgtcctctct cccag 25 <210> 8 <211> 2254 <212> DNA <213> Human <400> 8 tgggaagaca gagcatgcag gcagcagaac actgtcctag tccatcccta ctgctacagc 60 aaaacaccta agaccaggta atttataaag tacaggaatt tatttctcac aattctggag 120 gctggaagtc caagatcaaa gccccagcag gtttggtgtc tggtgagggc ccagtctatg 180 cctccaagac ggcaccttgt ggctgtgtcc tcacatggca gaaggtaaaa aggcaaaagg 240 gcctggctag ttcccttagc ccttttataa ggtactgatc ccacccatga gggagaagcc 300 ctcacgggct aatcactcct aaaggcccta cctcttagta ctgttgcatt ggggattcag 360 tttcaacatg aattttggaa gcaacacaag catccaaact atagcaaacc ccaagggctg 420 ggtgaggggg ctccttgtgg ggagcataga aagaagtaca agactcagct gtcttctccc 480 tgcacattcc ttttcccatc tctggaagag tcatccggat ccagagccct cactatggtg 540 tgctcagagg cctaagctca gaccactcct tccctgctcc ctgattaaca cccagagatc 600 tgccagcctc attccccact gtccctgtat ccagctcacc cccagggacc actgggcacc 660 tggtccatca cattttcctg atgtttctaa tgctgcccct cctgcatccc tgttcgtctg 720 ataaacttgc ctttaaacgt gtatatgaag gactcttcct ctggtatcta atcctaacag 780 gtgctagatc ccacagagcc ctgtccagct ggggactatg ctgtcctctc tcccagatca 840 atatccctct cctcggggct cagcctggcc agtgcctgat gttctgggat aggagaactg 900 gggagagaag gcctaggacc ctgcctctca cttttctttc caccaaaagg ggaaaaaaga 960 ggatctggtc ctcacaccca gccttgggat acttataaga tgctggggat agggtgtggg 1020 acagggccag tgagagctgg ggatggggtg tgggacaggg ccagtgagat ctgttttcct 1080 gctgctccag tctgggccct acagcagatg catgcagagt aatatttgta agactgaaat 1140 attccaaatg cagctacttt ggaaggacca tgtgagcaga tatctaagtg cgtggcatct 1200 gggccccttg gctagatggt ggtcgatgtt ggtttctttg tgttaacccc aagaacattc 1260 agtagctcag ggtttgcaga ggttctcagg agcacatctt agcctcattg gtggtgtgag 1320 gcaggcaggg cacaggtcac actgatgagg acacccgggc ccagagacat ttagcaacct 1380 gcccaagggc atctgtagtt cagtgagagg tggagctggg actgaaatct aggctgcctg 1440 agtcccagag atggtcttcc ctggacccag ggagcactgt atctttttca gggaaggcct 1500 cctgaccaca accatttcat ctgtcacagt acagaatagg aagtatgggt caggcatcag 1560 aagatgtgaa ttctggctct gccttttcag agatggccct gcctagttcc ttggaataaa 1620 tgatgatgtc ttccccagcc tcagtttcct acactatata aaaagagaaa gcaacatcta 1680 ggtaggttgg aatgggagta catgaggtgg tggccacttt gctagggtca cagtagactc 1740 ctcacctcct tccccttgtc ttcctctcac taggtaaaag acaattgtat tgaactctta 1800 agaaaattgg actccagtcc cggctccacc tttacttccc tgggccttgg ttttcccacc 1860 acacaggagt ttgaacactt tgatttctga agtccttccc acctctgggg ttccaatatt 1920 ctgctccttt tctcctcttc ctcctccccc tcctttctcc tcctgctcat ctggggttag 1980 ggagattgcg tgtatgtgtg tgcctgtgtg tacacatgca tgtatgtgtg tgcacgtagt 2040 ggcagcaagg aagaggaagg aaggagtcct gcaggggttg gtggtggcag ttgggagaaa 2100 aggaggcagg actgtatgtg ccagcagggc tcagagtttt ctcaccaact aatggtgctt 2160 ggggcagttt aatcattaaa ggaaaggaat gaagccagga gcgcctcaaa gtccagcctg 2220 ctgttgacca acactaacag atgagcaagg agct 2254 <210> 9 <211> 2254 <212> DNA <213> Human <400> 9 tgggaagaca gagcatgcag gcagcagaac actgtcctag tccatcccta ctgctacagc 60 aaaacaccta agaccaggta atttataaag tacaggaatt tatttctcac aattctggag 120 gctggaagtc caagatcaaa gccccagcag gtttggtgtc tggtgagggc ccagtctatg 180 cctccaagac ggcaccttgt ggctgtgtcc tcacatggca gaaggtaaaa aggcaaaagg 240 gcctggctag ttcccttagc ccttttataa ggtactgatc ccacccatga gggagaagcc 300 ctcacgggct aatcactcct aaaggcccta cctcttagta ctgttgcatt ggggattcag 360 tttcaacatg aattttggaa gcaacacaag catccaaact atagcaaacc ccaagggctg 420 ggtgaggggg ctccttgtgg ggagcataga aagaagtaca agactcagct gtcttctccc 480 tgcacattcc ttttcccatc tctggaagag tcatccggat ccagagccct cactatggtg 540 tgctcagagg cctaagctca gaccactcct tccctgctcc ctgattaaca cccagagatc 600 tgccagcctc attccccact gtccctgtat ccagctcacc cccagggacc actgggcacc 660 tggtccatca cattttcctg atgtttctaa tgctgcctct cctgcatccc tgttcgtctg 720 ataaacttgc ctttaaacgt gtatatgaag gactcttcct ctggtatcta atcctaacag 780 gtgctagatc ccacagagcc ctgtccagct ggggactatg ctgacctctc tcccagatca 840 atatccctct cctcggggct cagcctggcc agtgcctgat gttctgggat aggagaactg 900 gggagagaag gcctaggacc ctgcctctca cttttctttc caccaaaagg ggaaaaaaga 960 ggatctggtc ctcacaccca gccttgggat acttataaga tgctggggat agggtgtggg 1020 acagggccag tgagagctgg ggatggggtg tgggacaggg ccagtgagat ctgttttcct 1080 gctgctccag tctgggccct acagcagatg catgcagagt aatatttgta agactgaaat 1140 attccaaatg cagctacttt ggaaggacca tgtgagcaga tatctaagtg cgtggcatct 1200 gggccccttg gctagatggt ggtcgatgtt ggtttctttg tgttaacccc aagaacattc 1260 agtagctcag ggtttgcaga ggttctcagg agcacatctt agcctcattg gtggtgtgag 1320 gcaggcaggg cacaggtcac actgatgagg acacccgggc ccagagacat ttagcaacct 1380 gcccaagggc atctgtagtt cagtgagagg tggagctggg actgaaatct aggctgcctg 1440 agtcccagag atggtcttcc ctggacccag ggagcactgt atctttttca gggaaggcct 1500 cctgaccaca accatttcat ctgtcacagt acagaatagg aagtatgggt caggcatcag 1560 aagatgtgaa ttctggctct gccttttcag agatggccct gcctagttcc ttggaataaa 1620 tgatgatgtc ttccccagcc tcagtttcct acactatata aaaagagaaa gcaacatcta 1680 ggtaggttgg aatgggagta catgaggtgg tggccacttt gctagggtca cagtagactc 1740 ctcacctcct tccccttgtc ttcctctcac taggtaaaag acaattgtat tgaactctta 1800 agaaaattgg actccagtcc cggctccacc tttacttccc tgggccttgg ttttcccacc 1860 acacaggagt ttgaacactt tgatttctga agtccttccc acctctgggg ttccaatatt 1920 ctgctccttt tctcctcttc ctcctccccc tcctttctcc tcctgctcat ctggggttag 1980 ggagattgcg tgtatgtgtg tgcctgtgtg tacacatgca tgtatgtgtg tgcacgtagt 2040 ggcagcaagg aagaggaagg aaggagtcct gcaggggttg gtggtggcag ttgggagaaa 2100 aggaggcagg actgtatgtg ccagcagggc tcagagtttt ctcaccaact aatggtgctt 2160 ggggcagttt aatcattaaa ggaaaggaat gaagccagga gcgcctcaaa gtccagcctg 2220 ctgttgacca acactaacag atgagcaagg agct 2254 <210> 10 <211> 2254 <212> DNA <213> Human <400> 10 tgggaagaca gagcatgcag gcagcagaac actgtcctag tccatcccta ctgctacagc 60 aaaacaccta agaccaggta atttataaag tacaggaatt tatttctcac aattctggag 120 gctggaagtc caagatcaaa gccccagcag gtttggtgtc tggtgagggc ccagtctatg 180 cctccaagac ggcaccttgt ggctgtgtcc tcacatggca gaaggtaaaa aggcaaaagg 240 gcctggctag ttcccttagc ccttttataa ggtactgatc ccacccatga gggagaagcc 300 ctcacgggct aatcactcct aaaggcccta cctcttagta ctgttgcatt ggggattcag 360 tttcaacatg aattttggaa gcaacacaag catccaaact atagcaaacc ccaagggctg 420 ggtgaggggg ctccttgtgg ggagcataga aagaagtaca agactcagct gtcttctccc 480 tgcacattcc ttttcccatc tctggaagag tcatccggat ccagagccct cactatggtg 540 tgctcagagg cctaagctca gaccactcct tccctgctcc ctgattaaca cccagagatc 600 tgccagcctc attccccact gtccctgtat ccagctcacc cccagggacc actgggcacc 660 tggtccatca cattttcctg atgtttctaa tgctgcctct cctgcatccc tgttcgtctg 720 ataaacttgc ctttaaacgt gtatatgaag gactcttcct ctggtatcta atcctaacag 780 gtgctagatc ccacagagcc ctgtccagct ggggactatg ctgtcctctc tcccagatca 840 atatccctct cctcggggct cagcctggcc agtgcctgat gttctgggat aggagaactg 900 gggagagaag gcctaggacc ctgcctctca cttttctttc caccaaaagg ggaaaaaaga 960 ggatctggtc ctcacaccca gccttgggat acttataaga tgctggggat agggtgtggg 1020 acagggccag tgagagctgg ggatggggtg tgggacaggg ccagtgagat ctgttttcct 1080 gctgctccag tctgggccct acagcagatg catgcagagt aatatttgta agactgaaat 1140 attccaaatg cagctacttt ggaaggacca tgtgagcaga tatctaagtg cgtggcatct 1200 gggccccttg gctagatggt ggtcgatgtt ggtttctttg tgttaacccc aagaacattc 1260 agtagctcag ggtttgcaga ggttctcagg agcacatctt agcctcattg gtggtgtgag 1320 gcaggcaggg cacaggtcac actgatgagg acacccgggc ccagagacat ttagcaacct 1380 gcccaagggc atctgtagtt cagtgagagg tggagctggg actgaaatct aggctgcctg 1440 agtcccagag atggtcttcc ctggacccag ggagcactgt atctttttca gggaaggcct 1500 cctgaccaca accatttcat ctgtcacagt acagaatagg aagtatgggt caggcatcag 1560 aagatgtgaa ttctggctct gccttttcag agatggccct gcctagttcc ttggaataaa 1620 tgatgatgtc ttccccagcc tcagtttcct acactatata aaaagagaaa gcaacatcta 1680 ggtaggttgg aatgggagta catgaggtgg tggccacttt gctagggtca cagtagactc 1740 ctcacctcct tccccttgtc ttcctctcac taggtaaaag acaattgtat tgaactctta 1800 agaaaattgg actccagtcc cggctccacc tttacttccc tgggccttgg ttttcccacc 1860 acacaggagt ttgaacactt tgatttctga agtccttccc acctctgggg ttccaatatt 1920 ctgctccttt tctcctcttc ctcctccccc tcctttctcc tcctgctcat ctggggttag 1980 ggagattgcg tgtatgtgtg tgcctgtgtg tacacatgca tgtatgtgtg tgcacgtagt 2040 ggcagcaagg aagaggaagg aaggagtcct gcaggggttg gtggtggcag ttgggagaaa 2100 aggaggcagg actgtatgtg ccagcagggc tcagagtttt ctcaccaact aatggtgctt 2160 ggggcagttt aatcattaaa ggaaaggaat gaagccagga gcgcctcaaa gtccagcctg 2220 ctgttgacca acactaacag atgagcaagg agct 2254 <210> 11 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 11 agaggtaccg gtcctcacac ccagccttg 29 <210> 12 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 12 attggtaccc agtcccggct gcaccttta 29 <210> 13 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 13 ggactcgagg agtctactgt gac 23 <210> 14 <211> 674 <212> PRT <213> Human <400> 14 Met Gly Pro Gly Ala Ser Gly Asp Gly Val Arg Thr Glu Thr Ala Pro 5 10 15 His Ile Ala Leu Asp Ser Arg Val Gly Leu His Ala Tyr Asp Ile Ser 20 25 30 Val Val Val Ile Tyr Phe Val Phe Val Ile Ala Val Gly Ile Trp Ser 35 40 45 Ser Ile Arg Ala Ser Arg Gly Thr Ile Gly Gly Tyr Phe Leu Ala Gly 50 55 60 Arg Ser Met Ser Trp Trp Pro Ile Gly Ala Ser Leu Met Ser Ser Asn 65 70 75 80 Val Gly Ser Gly Leu Phe Ile Gly Leu Ala Gly Thr Gly Ala Ala Gly 85 90 95 Gly Leu Ala Val Gly Gly Phe Glu Trp Asn Ala Thr Trp Leu Leu Leu 100 105 110 Ala Leu Gly Trp Val Phe Val Pro Val Tyr Ile Ala Ala Gly Val Val 115 120 125 Thr Met Pro Gln Tyr Leu Lys Lys Arg Phe Gly Gly Gln Arg Ile Gln 130 135 140 Val Tyr Met Ser Val Leu Ser Leu Ile Leu Tyr Ile Phe Thr Lys Ile 145 150 155 160 Ser Thr Asp Ile Phe Ser Gly Ala Leu Phe Ile Gln Met Ala Leu Gly 165 170 175 Trp Asn Leu Tyr Leu Ser Thr Gly Ile Leu Leu Val Val Thr Ala Val 180 185 190 Tyr Thr Ile Ala Gly Gly Leu Met Ala Val Ile Tyr Thr Asp Ala Leu 195 200 205 Gln Thr Val Ile Met Val Gly Gly Ala Leu Val Leu Met Phe Leu Gly 210 215 220 Phe Gln Asp Val Gly Trp Tyr Pro Gly Leu Glu Gln Arg Tyr Arg Gln 225 230 235 240 Ala Ile Pro Asn Val Thr Val Pro Asn Thr Thr Cys His Leu Pro Arg 245 250 255 Pro Asp Ala Phe His Met Leu Arg Asp Pro Val Ser Gly Asp Ile Pro 260 265 270 Trp Pro Gly Leu Ile Phe Gly Leu Thr Val Leu Ala Thr Trp Cys Trp 275 280 285 Cys Thr Asp Gln Val Ile Val Gln Arg Ser Leu Ser Ala Lys Ser Leu 290 295 300 Ser His Ala Lys Gly Gly Ser Val Leu Gly Gly Tyr Leu Lys Ile Leu 305 310 315 320 Pro Met Phe Phe Ile Val Met Pro Gly Met Ile Ser Arg Ala Leu Phe 325 330 335 Pro Asp Glu Val Gly Cys Val Asp Pro Asp Val Cys Gln Arg Ile Cys 340 345 350 Gly Ala Arg Val Gly Cys Ser Asn Ile Ala Tyr Pro Lys Leu Val Met 355 360 365 Ala Leu Met Pro Val Gly Leu Arg Gly Leu Met Ile Ala Val Ile Met 370 375 380 Ala Ala Leu Met Ser Ser Leu Thr Ser Ile Phe Asn Ser Ser Ser Thr 385 390 395 400 Leu Phe Thr Ile Asp Val Trp Gln Arg Phe Arg Arg Lys Ser Thr Glu 405 410 415 Gln Glu Leu Met Val Val Gly Arg Val Phe Val Val Phe Leu Val Val 420 425 430 Ile Ser Ile Leu Trp Ile Pro Ile Ile Gln Ser Ser Asn Ser Gly Gln 435 440 445 Leu Phe Asp Tyr Ile Gln Ala Val Thr Ser Tyr Leu Ala Pro Pro Ile 450 455 460 Thr Ala Leu Phe Leu Leu Ala Ile Phe Cys Lys Arg Val Thr Glu Pro 465 470 475 480 Gly Ala Phe Trp Gly Leu Val Phe Gly Leu Gly Val Gly Leu Leu Arg 485 490 495 Met Ile Leu Glu Phe Ser Tyr Pro Ala Pro Ala Cys Gly Glu Val Asp 500 505 510 Arg Arg Pro Ala Val Leu Lys Asp Phe His Tyr Leu Tyr Phe Ala Ile 515 520 525 Leu Leu Cys Gly Leu Thr Ala Ile Val Ile Val Ile Val Ser Leu Cys 530 535 540 Thr Thr Pro Ile Pro Glu Glu Gln Leu Thr Arg Leu Thr Trp Trp Thr 545 550 555 560 Arg Asn Cys Pro Leu Ser Glu Leu Glu Lys Glu Ala His Glu Ser Thr 565 570 575 Pro Glu Ile Ser Glu Arg Pro Ala Gly Glu Cys Pro Ala Gly Gly Gly 580 585 590 Ala Ala Glu Asn Ser Ser Leu Gly Gln Glu Gln Pro Glu Ala Pro Ser 595 600 605 Arg Ser Trp Gly Lys Leu Leu Trp Ser Trp Phe Cys Gly Leu Ser Gly 610 615 620 Thr Pro Glu Gln Ala Leu Ser Pro Ala Glu Lys Ala Ala Leu Glu Gln 625 630 635 640 Lys Leu Thr Ser Ile Glu Glu Glu Pro Leu Trp Arg His Val Cys Asn 645 650 655 Ile Asn Ala Val Leu Leu Leu Ala Ile Asn Ile Phe Leu Trp Gly Tyr 660 665 670 Phe Ala 674 <210> 15 <211> 2022 <212> DNA <213> Human <400> 15 atggggcctg gagcttcagg ggacggggtc aggactgaga cagctccaca catagcactg 60 gactccagag ttggtctgca cgcctacgac atcagcgtgg tggtcatcta ctttgtcttc 120 gtcattgctg tggggatctg gtcgtccatc cgtgcaagtc gagggaccat tggcggctat 180 ttcctggccg ggaggtccat gagctggtgg ccaattggag catctctgat gtccagcaat 240 gtgggcagtg gcttgttcat cggcctggct gggacagggg ctgccggagg ccttgccgta 300 ggtggcttcg agtggaacgc aacctggctg ctcctggccc ttggctgggt cttcgtccct 360 gtgtacatcg cagcaggtgt ggtcacaatg ccgcagtatc tgaagaagcg atttgggggc 420 cagaggatcc aggtgtacat gtctgtcctg tctctcatcc tctacatctt caccaagatc 480 tcgactgaca tcttctctgg agccctcttc atccagatgg cattgggctg gaacctgtac 540 ctctccacag ggatcctgct ggtggtgact gccgtctaca ccattgcagg tggcctcatg 600 gccgtgatct acacagatgc tctgcagacg gtgatcatgg tagggggagc cctggtcctc 660 atgtttctgg gctttcagga cgtgggctgg tacccaggcc tggagcagcg gtacaggcag 720 gccatcccta atgtcacagt ccccaacacc acctgtcacc tcccacggcc cgatgctttc 780 cacatgcttc gggaccctgt gagcggggac atcccttggc caggtctcat tttcgggctc 840 acagtgctgg ccacctggtg ttggtgcaca gaccaggtca ttgtgcagcg gtctctctcg 900 gccaagagtc tgtctcatgc caagggaggc tccgtgctgg ggggctacct gaagatcctc 960 cccatgttct tcatcgtcat gcctggcatg atcagccggg ccctgttccc agacgaggtg 1020 ggctgcgtgg accctgatgt ctgccaaaga atctgtgggg cccgagtggg atgttccaac 1080 attgcctacc ctaagttggt catggccctc atgcctgttg gtctgcgggg gctgatgatt 1140 gccgtgatca tggccgctct catgagctca ctcacctcca tcttcaacag cagcagcacc 1200 ctgttcacca ttgatgtgtg gcagcgcttc cgcaggaagt caacagagca ggagctgatg 1260 gtggtgggca gagtgtttgt ggtgttcctg gttgtcatca gcatcctctg gatccccatc 1320 atccaaagct ccaacagtgg gcagctcttc gactacatcc aggctgtcac cagttacctg 1380 gccccaccca tcaccgctct cttcctgctg gccatcttct gcaagagggt cacagagccc 1440 ggagctttct ggggcctcgt gtttggcctg ggagtggggc ttctgcgtat gatcctggag 1500 ttctcatacc cagcgccagc ctgtggggag gtggaccgga ggccagcagt gctgaaggac 1560 ttccactacc tgtactttgc aatcctcctc tgcgggctca ctgccatcgt cattgtcatt 1620 gtcagcctct gtacaactcc catccctgag gaacagctca cacgcctcac atggtggact 1680 cggaactgcc ccctctctga gctggagaag gaggcccacg agagcacacc ggagatatcc 1740 gagaggccag ccggggagtg ccctgcagga ggtggagcgg cagagaactc gagcctgggc 1800 caggagcagc ctgaagcccc aagcaggtcc tggggaaagt tgctctggag ctggttctgt 1860 gggctctctg gaacaccgga gcaggccctg agcccagcag agaaggctgc gctagaacag 1920 aagctgacaa gcattgagga ggagccactc tggagacatg tctgcaacat caatgctgtc 1980 cttttgctgg ccatcaacat cttcctctgg ggctattttg cg 2022 <210> 16 <211> 3140 <212> DNA <213> Human <400> 16 atggggcctg gagcttcagg ggacggggtc aggactgaga cagctccaca catagcactg 60 gactccagag ttggtctgca cgcctacgac atcagcgtgg tggtcatcta ctttgtcttc 120 gtcattgctg tggggatctg gtcgtccatc cgtgcaagtc gagggaccat tggcggctat 180 ttcctggccg ggaggtccat gagctggtgg ccaattggag catctctgat gtccagcaat 240 gtgggcagtg gcttgttcat cggcctggct gggacagggg ctgccggagg ccttgccgta 300 ggtggcttcg agtggaacgc aacctggctg ctcctggccc ttggctgggt cttcgtccct 360 gtgtacatcg cagcaggtgt ggtcacaatg ccgcagtatc tgaagaagcg atttgggggc 420 cagaggatcc aggtgtacat gtctgtcctg tctctcatcc tctacatctt caccaagatc 480 tcgactgaca tcttctctgg agccctcttc atccagatgg cattgggctg gaacctgtac 540 ctctccacag ggatcctgct ggtggtgact gccgtctaca ccattgcagg tggcctcatg 600 gccgtgatct acacagatgc tctgcagacg gtgatcatgg tagggggagc cctggtcctc 660 atgtttctgg gctttcagga cgtgggctgg tacccaggcc tggagcagcg gtacaggcag 720 gccatcccta atgtcacagt ccccaacacc acctgtcacc tcccacggcc cgatgctttc 780 cacatgcttc gggaccctgt gagcggggac atcccttggc caggtctcat tttcgggctc 840 acagtgctgg ccacctggtg ttggtgcaca gaccaggtca ttgtgcagcg gtctctctcg 900 gccaagagtc tgtctcatgc caagggaggc tccgtgctgg ggggctacct gaagatcctc 960 cccatgttct tcatcgtcat gcctggcatg atcagccggg ccctgttccc agacgaggtg 1020 ggctgcgtgg accctgatgt ctgccaaaga atctgtgggg cccgagtggg atgttccaac 1080 attgcctacc ctaagttggt catggccctc atgcctgttg gtctgcgggg gctgatgatt 1140 gccgtgatca tggccgctct catgagctca ctcacctcca tcttcaacag cagcagcacc 1200 ctgttcacca ttgatgtgtg gcagcgcttc cgcaggaagt caacagagca ggagctgatg 1260 gtggtgggca gagtgtttgt ggtgttcctg gttgtcatca gcatcctctg gatccccatc 1320 atccaaagct ccaacagtgg gcagctcttc gactacatcc aggctgtcac cagttacctg 1380 gccccaccca tcaccgctct cttcctgctg gccatcttct gcaagagggt cacagagccc 1440 ggagctttct ggggcctcgt gtttggcctg ggagtggggc ttctgcgtat gatcctggag 1500 ttctcatacc cagcgccagc ctgtggggag gtggaccgga ggccagcagt gctgaaggac 1560 ttccactacc tgtactttgc aatcctcctc tgcgggctca ctgccatcgt cattgtcatt 1620 gtcagcctct gtacaactcc catccctgag gaacagctca cacgcctcac atggtggact 1680 cggaactgcc ccctctctga gctggagaag gaggcccacg agagcacacc ggagatatcc 1740 gagaggccag ccggggagtg ccctgcagga ggtggagcgg cagagaactc gagcctgggc 1800 caggagcagc ctgaagcccc aagcaggtcc tggggaaagt tgctctggag ctggttctgt 1860 gggctctctg gaacaccgga gcaggccctg agcccagcag agaaggctgc gctagaacag 1920 aagctgacaa gcattgagga ggagccactc tggagacatg tctgcaacat caatgctgtc 1980 cttttgctgg ccatcaacat cttcctctgg ggctattttg cgtgattcca cagacctggc 2040 ttcagtgtag acagattaaa caaagcccaa gcctgtcagc cacagaaaca ggctctcctc 2100 ttactttgct gtctaaactg gagatcacag aagtcaagac tgcaagctcc cctgaagaga 2160 atccaactca acctgcacac ttgacaagtg gagaaacaga agctcagaga gagcactggg 2220 tttgttcagg accacccaga aggtgtcaca cggggtttcc ccactctttc tgatatattg 2280 ccttacagac ctacctcaaa cacactgttt ccaccctctt cttgaatgta ttcagtagcc 2340 tttactgaat gtgtgtcttg agagtagaaa aatggaggat acaagaaaag gagcaggaag 2400 aaatttgcaa aaatccaaga gcacctttgc tcccccttat cctccttcct cttccccttt 2460 ctagttcccc tacctctcta tctttctatt ctcaccaata atctctttgt tgcatgaatt 2520 tacccaggag agtcctatat ttccattggt ggctccacag tggtggctgt cagacccgaa 2580 ggggtgggga gccaagggtg gactttaagc atggtgacag atggtatttt gggcagaaag 2640 ctcttagaca atggactatc caaagcacta tttaaattct gcctcttcct actctctaac 2700 ccaaatatgc acaaactctc tatggccttg agaagcagtt ggagagacat gacttgttaa 2760 aacctcaagg aatcaagaca tgttactctg tatttaaggg taagccccac agcgggcagc 2820 acaaacagcc tgggagccac tgtgcctgtg cttctctgtc cttctccctt tgcttgccat 2880 gaatccgcat accttggaat acactgtgac cccagttaag tgtcccttcg ccaggaagct 2940 gccgcaacgt ccagacctgg gtcaagttcc cactcctgct cccatagcct tgacctgctt 3000 ctgtcacagc actgatcaca ctgagatgga agactccagg gggcaaggac caagggccat 3060 atcccaagtg actttgtacc cagaaaataa cagctgttca ataaatgtgt attgagttaa 3120 aaaaaaaaaa aaaaaaaaaa 3140 <210> 17 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 17 ctaacagaga gcaaggagct ggc 23 <210> 18 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 18 aggtctgtgg aatcacgcaa 20 <210> 19 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 19 tggaattcat ggggcctgga gctt 24 <210> 20 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 20 tctactagtt cacgcaaaat agccccaga 29 <210> 21 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 21 ggtctgcggg ggctgatgat tg 22 <210> 22 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Primer <400> 22 aggctggcgc tgggtatgag aac 23
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒトSGLTホモログの疎水性プロット図を示す。
【図2】ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域に存在するSN
Pを示す。
【図3】ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域の欠失変異体
を示す。
【図4】シーパンジー・ルシフェラーゼ活性を1とした
ときのヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域におけるプロモ
ーター活性の値のグラフを示す。
【図5】ヒトSGLTホモログ遺伝子上流領域+レポーター
を導入したHepG2細胞およびHuh-7細胞において、デキサ
メタゾン0〜3μMの添加により促進される、ヒトSGLTホ
モログ遺伝子上流領域におけるプロモーター活性の値
(ルシフェラーゼによる発光量)のグラフを示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/15 C12N 1/19 1/19 1/21 1/21 C12Q 1/02 5/10 G01N 33/15 Z C12Q 1/02 33/50 Z G01N 33/15 C12N 15/00 ZNAA 33/50 5/00 A (72)発明者 河村 美穂子 茨城県つくば市松代3丁目12番地1 武田 松代レジデンス612号 Fターム(参考) 2G045 AA40 BB03 BB20 CB01 CB21 DA12 DA13 DA14 DA36 FB04 4B024 AA01 AA11 BA80 CA01 GA11 HA20 4B063 QA19 QA20 QQ02 QQ08 QQ91 QR77 QS24 QS36 QX01 4B065 AB01 AC20 BA02 BB40 BD50 CA46 CA60 4C084 AA16 NA14 ZC33 ZC35

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒトSGLT ホモログのプロモーター領域を
    含有するDNA。
  2. 【請求項2】ヒトSGLT ホモログのレギュレーター配列
    を含むプロモーター領域を含有するDNA。
  3. 【請求項3】レギュレーター配列がPPRE(Peroxisome Pr
    oliferator Response Element)を含有する配列である請
    求項2記載のDNA。
  4. 【請求項4】PPREを含有する配列が配列番号:5で表さ
    れる塩基配列の第1334番目ないし第1339番目の塩基配列
    を含有する配列である請求項3記載のDNA。
  5. 【請求項5】レギュレーター配列がHNF4 (Hepatocyte N
    uclear Factor 4) 結合配列を含有する配列である請求
    項2記載のDNA。
  6. 【請求項6】HNF4結合配列を含有する配列が配列番号:
    5で表される塩基配列の第1720番目ないし第1731番目の
    塩基配列を含有する配列である請求項5記載のDNA。
  7. 【請求項7】レギュレーター配列がIsl1(Islet 1)を含
    有する配列である請求項2記載のDNA。
  8. 【請求項8】Isl1(Islet 1) 結合配列を含有する配列が
    配列番号:5で表される塩基配列の第687番目ないし第6
    92番目または第2149番目ないし第2154番目の塩基配列を
    含有する配列である請求項7記載のDNA。
  9. 【請求項9】レギュレーター配列がHNF5 (Hepatocyte N
    uclear Factor 5) 結合配列を含有する配列である請求
    項2記載のDNA。
  10. 【請求項10】HNF5結合配列を含有する配列が配列番
    号:5で表される塩基配列の第1123番目ないし第1128番
    目の塩基配列を含有する配列である請求項9記載のDN
    A。
  11. 【請求項11】プロモーター領域が配列番号:5の第1
    番目ないし第2254番目で表される塩基配列またはその一
    部を含有する塩基配列である請求項1または2記載のD
    NA。
  12. 【請求項12】ヒトSGLT ホモログが配列番号:14で
    表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の
    アミノ酸配列を含有するタンパク質またはその塩である
    請求項1または2記載のDNA。
  13. 【請求項13】請求項1または2記載のDNAを含有す
    る組換えベクター。
  14. 【請求項14】ヒトSGLT ホモログのプロモーター領域
    の発現制御下に構造遺伝子を有するDNAを含有する請
    求項13記載の組換えベクター。
  15. 【請求項15】請求項14記載の組換えベクターで形質
    転換された形質転換体。
  16. 【請求項16】請求項15記載の形質転換体を用いるこ
    とを特徴とするヒトSGLTホモログプロモーター活性を促
    進または阻害する化合物またはその塩のスクリーニング
    方法。
  17. 【請求項17】請求項15記載の形質転換体を用いるこ
    とを特徴とする糖取り込みを促進または阻害する化合物
    またはその塩のスクリーニング方法。
  18. 【請求項18】請求項15記載の形質転換体を用いるこ
    とを特徴とする抗糖尿病薬または抗高脂血症薬のスクリ
    ーニング方法。
  19. 【請求項19】請求項15記載の形質転換体を用いるこ
    とを特徴とするヒトSGLTホモログプロモーター活性を促
    進または阻害する化合物またはその塩のスクリーニング
    用キット。
  20. 【請求項20】請求項16記載のスクリーニング方法ま
    たは請求項19記載のスクリーニング用キットを用いて
    得られるヒトSGLT ホモログプロモーター活性を促進ま
    たは阻害する化合物またはその塩。
  21. 【請求項21】請求項17記載のスクリーニング方法を
    用いて得られる糖取り込みを促進または阻害する化合物
    またはその塩。
  22. 【請求項22】請求項16記載のスクリーニング方法ま
    たは請求項19記載のスクリーニング用キットを用いて
    得られるヒトSGLT ホモログプロモーター活性を促進ま
    たは阻害する化合物またはその塩を含有してなる医薬組
    成物。
  23. 【請求項23】請求項17記載のスクリーニング方法を
    用いて得られる糖取り込みを促進または阻害する化合物
    またはその塩を含有してなる医薬組成物。
  24. 【請求項24】ヒトSGLT ホモログプロモーター活性の
    促進または阻害作用を有する化合物またはその塩を含有
    してなる糖取り込みの促進または阻害剤。
  25. 【請求項25】ヒトSGLT ホモログプロモーター活性の
    促進または阻害作用を有する化合物またはその塩を含有
    してなる抗糖尿病薬または抗高脂血症薬。
  26. 【請求項26】糖取り込みの促進または阻害剤を製造す
    るためのヒトSGLT ホモログプロモーター活性の促進ま
    たは阻害作用を有する化合物またはその塩の使用。
  27. 【請求項27】抗糖尿病薬または抗高脂血症薬を製造す
    るためのヒトSGLT ホモログプロモーター活性の促進ま
    たは阻害作用を有する化合物またはその塩の使用。
  28. 【請求項28】ヒトSGLT ホモログプロモーター活性の
    促進または阻害作用を有する化合物またはその塩を投与
    することを特徴とする糖取り込みの促進または阻害方
    法。
  29. 【請求項29】ヒトSGLT ホモログプロモーター活性の
    促進または阻害作用を有する化合物またはその塩を投与
    することを特徴とする糖尿病または高脂血症の予防・治
    療方法。
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