JP2003259552A - 分散電源管理システムおよびそれに用いられる分散電源システム、管理サーバ - Google Patents

分散電源管理システムおよびそれに用いられる分散電源システム、管理サーバ

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JP2003259552A
JP2003259552A JP2002051620A JP2002051620A JP2003259552A JP 2003259552 A JP2003259552 A JP 2003259552A JP 2002051620 A JP2002051620 A JP 2002051620A JP 2002051620 A JP2002051620 A JP 2002051620A JP 2003259552 A JP2003259552 A JP 2003259552A
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Masaki Eguchi
政樹 江口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが分散電源システムを導入する際のシ
ステム導入コストを低減し、ユーザへの分散電源システ
ムの導入を促進することができる、新たな電力供給事業
形態を実現する分散電源管理システムを提供する。 【解決手段】 分散電源システム10は、電力供給事業
者によってユーザの敷地内に設置され、ネットワーク2
4を介して接続される管理サーバ20によって集中管理
される。管理サーバ20は、電力モニタ手段6が計測す
る電力データおよび電力事業者サーバ22から提供され
る電力情報に基づいて、分散電源システム10の動作指
令を決定する。また、管理サーバ20は、ユーザおよび
電力事業者と交わした電力売買契約条件と、前記電力デ
ータと、前記電力情報とに基づいて、ユーザに対する課
金額を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽電池、燃料
電池あるいはマイクロガスタービンなどの分散電源を用
いてユーザの負荷に電力を供給する分散電源システムを
管理する分散電源管理システムおよびそれに用いられる
分散電源システム、管理サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】生活レベルの向上、快適性の追求などを
背景に電力需要が年々増加する一方、立地条件や原子力
発電に対する安全性などを理由に発電所の新設は容易に
は進まず、電力不足や電力コストの上昇など、近年の電
力事情は社会的な問題となっている。
【0003】このような電力事情のもと、工場や事務
所、あるいは一般家庭においても、自家発電システムの
導入が徐々に浸透してきている。このような自家発電シ
ステム(以下、大規模な発電所において集中的に発電
し、商用電力系統によって電力を送配電する系統電源シ
ステムに対して、電力ユーザの敷地内などに設置された
発電システム(上述の自家発電システムを含む)を「分
散電源システム」とも称する。)は、太陽電池や燃料電
池、あるいはマイクロガスタービンなどを電源とし(以
下、発電所などにおける集中的な発電に対して、このよ
うな電源を「分散電源」と称する。)、商用電力系統と
選択的に、各ユーザの負荷に電力を供給できる一方、発
電された電力に余剰が生じたときは、商用電力系統に逆
潮流して電力会社に売電できるシステムが知られてい
る。
【0004】そして、このような逆潮流可能な分散電源
システムとして、発電容量と電力会社に対する電力の売
買コストとを考慮して、経済性を高め、かつ、商用電力
系統に対して協調的に運用できる分散電源システムが特
開平10−42472号公報に記載されている。
【0005】図4は、特開平10−42472号公報に
記載された自家発電システムを機能的に説明する機能ブ
ロック図である。図4を参照して、自家発電システム1
00は、発電機101と、エンジン102と、開閉器1
05,109,110と、負荷106〜108と、コン
トローラ112と、電力計113〜115と、運転モー
ド決定装置116と、モデム117とを備える。
【0006】発電機101は、負荷106〜108の容
量より十分な発電容量を有し、エンジン102によって
駆動される。
【0007】エンジン102は、燃料供給事業者(たと
えば、ガス会社など)の燃料供給源104から燃料供給
管103を介して供給される燃料によって動作し、発電
機101を駆動する。
【0008】開閉器105,109は、コントローラ1
12から受ける指令に応じて、発電機101、電力会社
の管轄下にある商用電力系統111および負荷106〜
108をそれぞれ接続し、また、切離す。開閉器110
は、コントローラ112から受ける指令に応じて、負荷
106〜108を商用電力系統111に接続し、また、
切離す。
【0009】コントローラ112は、運転モード決定装
置116からの指令に応じて、エンジン102の駆動お
よび開閉器105,109,110の開閉動作を制御す
る。
【0010】電力計113〜115は、それぞれ開閉器
109の入力端、開閉器105の出力端および開閉器1
10の入力端の電力を計測し、図示しないトランスデュ
ーサを介して運転モード決定装置116へ計測値を出力
する。
【0011】運転モード決定装置116は、モデム11
7およびネットワーク118を介して電力会社の情報提
供センタ119および燃料供給事業者の情報提供センタ
120にアクセスし、必要なエネルギー情報を取得す
る。そして、運転モード決定装置116は、取得したエ
ネルギー情報に基づいて分散電源システム100を経済
的に有利な条件で運転するための運転モードを決定す
る。
【0012】電力会社の情報提供センタ119からは、
時間帯別電力コスト、逆潮流可能な時間帯、地域、電力
会社が電力を買上げるときの電力コスト、効率計算に必
要なその日の地域別気温および湿度などの情報が提供さ
れる。また、燃料供給事業者の情報提供センタ120か
らは、時間帯別および使用機器別のガスエネルギーコス
トなどの情報が提供される。
【0013】そして、運転モード決定装置116は、こ
れらの情報をもとにして分散電源システム100からみ
た発電コストおよび売電コストを算出し、これらのコス
トと電力会社の情報提供センタ119が提供した買電コ
ストとを比較して、分散電源システム100を経済的に
最も有利な条件で運転するための運転条件を決定する。
そして、運転モード決定装置116は、決定した運転条
件をコントローラ112へ出力し、コントローラ112
は、運転条件に基づいてエンジン102の駆動および開
閉器105,109,110の動作を制御する。
【0014】このように、経済性の観点から決定された
エンジン102の駆動有無および開閉器105,10
9,110の開閉パターンによって、発電機101また
は/および商用電力系統111から負荷106〜108
へ電力が供給され、あるいは、発電機101から商用電
力系統111へ電力が逆潮流される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、太陽
光などの自然エネルギーや燃料電池などの分散電源を備
え、商用電力系統に対して電力を逆潮流可能な分散電源
システムの導入は、上述した電力事情の改善に寄与でき
るとともに、太陽光などの自然エネルギーの利用は今日
問題となっている二酸化炭素の発生を抑制し、地球温暖
化防止への貢献も期待される。
【0016】しかしながら、上述したような分散電源シ
ステムの導入においては、運用コストとしては低減でき
るものの、システムの導入コストが高くつき、特に、一
般家庭への大規模な導入にはいまだ至っていない。
【0017】したがって、分散電源システムを、特に一
般家庭にまで広く普及させるためには、分散電源システ
ムの導入コストを低減できるような方策が求められる。
【0018】また、従来のように、ユーザが個人で分散
電源システムを導入する場合は、分散電源システムの設
置時に一括してシステム導入コストがかかるため、たと
えば、分散電源システムの発電状況やユーザ側の条件に
応じてシステム利用料金を徴収するというように、シス
テム利用に対する柔軟な課金を行なうことができなかっ
た。
【0019】そこで、この発明は、かかる課題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、ユーザが分
散電源システムを導入する際のシステム導入コストを低
減し、ユーザへの分散電源システムの導入を促進するこ
とができる、新たな電力供給事業形態を実現する分散電
源管理システムを提供することである。
【0020】また、この発明の別の目的は、分散電源シ
ステムを導入したユーザに対して柔軟な課金を行なうこ
とができ、ユーザへの分散電源システムの導入を促進す
ることができる分散電源管理システムを提供することで
ある。
【0021】さらに、この発明の別の目的は、ユーザが
分散電源システムを導入する際のシステム導入コストを
低減し、ユーザへの分散電源システムの導入を促進する
ことができる、新たな電力供給事業形態を実現する分散
電源管理システムに用いられる分散電源システムを提供
することである。
【0022】また、さらに、この発明の別の目的は、分
散電源システムを導入したユーザに対して柔軟な課金を
行なうことができ、ユーザへの分散電源システムの導入
を促進することができる分散電源管理システムに用いら
れる分散電源システムを提供することである。
【0023】また、さらに、この発明の別の目的は、ユ
ーザが分散電源システムを導入する際のシステム導入コ
ストを低減し、ユーザへの分散電源システムの導入を促
進することができる、新たな電力供給事業形態を実現す
る分散電源管理システムに用いられる管理サーバを提供
することである。
【0024】また、さらに、この発明の別の目的は、分
散電源システムを導入したユーザに対して柔軟な課金を
行なうことができ、ユーザへの分散電源システムの導入
を促進することができる分散電源管理システムに用いら
れる管理サーバを提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、分散
電源管理システムは、電力供給事業者によって設置さ
れ、電力を発電して負荷に供給する複数の分散電源シス
テムと、分散電源システムと通信網を介して接続され、
分散電源システムを管理する管理サーバとを備え、管理
サーバは、所定の条件に基づいて通信網を介して分散電
源システムへ分散電源システムに対する動作指令を出力
し、分散電源システムは、管理サーバから通信網を介し
て受けた動作指令に基づいて運転動作する。
【0026】好ましくは、分散電源システムは、商用電
力系統と連系して商用電力系統から受電した電力を負荷
にさらに供給可能であるとともに、商用電力系統に対し
て電力を逆潮流可能であり、管理サーバは、分散電源シ
ステムにおける発電コストおよび商用電力系統に対する
電力の売買コストに基づいて、通信網を介して分散電源
システムへ動作指令を出力する。
【0027】好ましくは、分散電源システムは、電力を
発電する少なくとも1つの発電手段と、当該分散電源シ
ステムにおける電力を計測する電力モニタ手段と、通信
網を介して管理サーバとデータのやり取りを行なう第1
の通信手段と、当該分散電源システムの動作を制御する
第1の制御手段とを含み、管理サーバは、通信網を介し
て分散電源システムとデータのやり取りを行なう第2の
通信手段と、第2の制御手段とを含み、第1の制御手段
は、電力モニタ手段によって計測された電力データを第
1の通信手段を介して管理サーバへ送信し、第2の制御
手段は、分散電源システムから第2の通信手段を介して
受けた電力データと、商用電力系統を管理する電力事業
者および分散電源システムを利用するユーザとの電力売
買契約に関する電力売買契約条件とに基づいて、ユーザ
に対する電力利用料金を算出する。
【0028】好ましくは、電力売買契約条件は、商用電
力系統を管理する電気事業者との電力売買契約に関する
電力事業者別電力売買契約条件と、分散電源システムを
利用するユーザとの電力売買契約に関するユーザ別電力
売買契約条件とを含み、電力事業者別電力売買契約条件
は、電気事業者から商用電力系統を介して電力を購入す
る際の買電単価データと、発電された電力を商用電力系
統を介して電気事業者へ逆潮流する際の売電単価データ
とを、電気事業者との電力売買に関する契約パターンに
基づいてそれぞれ少なくとも1つ以上含み、ユーザ別電
力売買契約条件は、ユーザとの電力売買契約に基づい
て、電力事業者別電力売買契約条件にそれぞれ少なくと
も1つ以上含まれる買電単価データおよび売電単価デー
タからいずれかの買電単価データおよび売電単価データ
を指定するデータであり、第2の制御手段は、電力事業
者別電力売買契約条件およびユーザ別電力売買契約条件
によって定められる買電単価データおよび売電単価デー
タと電力データとに基づいて、ユーザに対する電力利用
料金を算出する。
【0029】好ましくは、ユーザに対する電力利用料金
は、電力供給事業者によって分散電源システムが設置さ
れるときに、ユーザが負担したシステム導入コストの割
合に基づいて算出される。
【0030】好ましくは、ユーザ別電力売買契約条件
は、分散電源システムの設置時にユーザが負担したシス
テム導入コストの割合に基づくユーザ別の課金対象電力
割合データをさらに含み、第2の制御手段は、課金対象
電力割合データをさらに用いて、ユーザに対する電力利
用料金を算出する。
【0031】好ましくは、分散電源管理システムは、通
信網を介して買電単価データおよび売電単価データを含
む電力情報を提供する情報提供サーバをさらに備え、第
2の制御手段は、情報提供サーバから通信網を介して取
得した電力情報によって電力事業者別電力売買契約条件
を更新する。
【0032】好ましくは、管理サーバは、電力売買契約
条件と、分散電源システムから取得した電力データと、
第2の制御手段によって算出されたユーザに対する電力
利用料金を含む課金情報とを記憶する記憶手段をさらに
備え、第2の制御手段は、分散電源システムからの要求
に応じて、記憶手段に記憶されたデータを第2の通信手
段を介して分散電源システムへ出力する。
【0033】また、この発明によれば、分散電源システ
ムは、電力供給事業者によって設置され、電力を発電し
て負荷に供給する分散電源システムであって、電力を発
電する少なくとも1つの発電手段と、当該分散電源シス
テムを管理する管理サーバと通信網を介してデータのや
り取りを行なう通信手段と、制御手段とを備え、制御手
段は、管理サーバから通信手段を介して受けた動作指令
に基づいて、発電手段によって発電された発電電力また
は/および商用電力系統と連系して商用電力系統から受
電した商用電力を負荷に供給し、商用電力系統に対して
発電電力を送電する。
【0034】また、この発明によれば、管理サーバは、
電力を発電して負荷に供給する分散電源システムを管理
する管理サーバであって、通信網を介して分散電源シス
テムとデータのやり取りを行なう通信手段と、制御手段
とを備え、制御手段は、分散電源システムにおける発電
コストおよび分散電源システムが連系する商用電力系統
に対する電力の売買コストに基づいて、通信手段を介し
て分散電源システムへ動作指令を出力し、分散電源シス
テムから通信手段を介して受けた分散電源システムにお
ける電力データと、商用電力系統を管理する電力事業者
および分散電源システムを利用するユーザとの電力売買
契約に関する電力売買契約条件とに基づいて、ユーザに
対する電力利用料金を算出する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同
一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返
さない。
【0036】図1は、この発明による分散電源管理シス
テムを機能的に説明する機能ブロック図である。図1を
参照して、分散電源管理システムは、分散電源システム
10と、分散電源システム10から電力が供給される負
荷12と、分散電源システム10および分散電源システ
ム10を利用するユーザを管理する管理サーバ20と、
商用電力に関する電力情報を提供する電力事業者サーバ
22と、分散電源システム10と管理サーバ20と電力
事業者サーバ22とを相互に接続するネットワーク24
と、商用電力系統30と、商用電力系統30と分散電源
システム10との間の電圧変換を行なうトランス32と
を備える。
【0037】分散電源システム10は、各ユーザごとに
設置され、各々の分散電源システム10は、太陽電池1
と、燃料電池2と、蓄電池3と、電力変換手段4と、電
力切替手段5と、電力モニタ手段6と、システム制御手
段7と、情報端末8とを含む。
【0038】本発明による分散電源管理システムにおい
ては、ユーザが分散電源システム10を導入する際のシ
ステム導入コストを低減するため、分散電源システム1
0は、電力供給事業者によって各ユーザの敷地内などに
設置され、ユーザは、電力供給事業者との契約によって
システム導入コストの負担割合を決めることができる。
そして、後ほど詳述するが、システム導入コストの負担
割合に応じて、管理サーバ20によってユーザの電力利
用料金が算出され、ユーザに対して課金がなされる。な
お、電力供給事業者は、電力事業者であってもよいし、
電力事業者とは別体の専門業者であってもよい。
【0039】太陽電池1および燃料電池2は、分散電源
システム10における発電装置である。太陽電池1およ
び燃料電池2は、電力変換手段4に接続され、太陽電池
1および燃料電池2によって発電された電力は、電力変
換手段4によって交流に変換されて電力切替手段5を介
して負荷12に供給されるか、または、商用電力系統3
0に逆潮流されて電力事業者に売電される。
【0040】蓄電池3は、電力需要の少ない時間帯や商
用電力の買電コストが低いときに、管理サーバ20から
システム制御手段7を介してなされる指示に基づいて、
電力変換手段4によって充電制御され、商用電力系統3
0を介して電力事業者から購入した電力を蓄電する。ま
た、蓄電池3は、管理サーバ20からシステム制御手段
7を介してなされる指示に基づいて、電力変換手段4に
よって放電制御され、蓄電した電力を放電し、電力変換
手段4および電力切替手段5を介して負荷12へ電力を
供給する。
【0041】なお、以下、太陽電池1、燃料電池2およ
び蓄電池3をまとめて「分散電源」と称する。この実施
の形態においては、分散電源は、太陽電池1、燃料電池
2および蓄電池3としているが、分散電源システム10
が備える分散電源はこれらに限られるものではなく、そ
の他発電設備として機能しうるものであれば分散電源と
して使用できる。
【0042】負荷12は、分散電源システム10から電
力が供給されて動作するユーザの負荷である。
【0043】商用電力系統30は、電力事業者によって
発電所で発電された商用電力を各ユーザ向けに送電し、
また、ユーザが発電した電力を電力事業者へ逆潮流する
際の電力系統である。
【0044】電力変換手段4は、自立運転機能を有する
系統連系インバータである。電力変換手段4は、太陽電
池1、燃料電池2および蓄電池3から出力される直流電
力を統合し、商用周波数の交流電力に変換して電力切替
手段5へ出力する。
【0045】電力変換手段4は、システム制御手段7か
ら受ける指令に応じて、電力切替手段5によって商用電
力系統30に接続される場合は電流制御モードで出力電
力を制御し、電力切替手段5によって負荷12に接続さ
れる場合は電圧制御モードで出力電力を制御する。すな
わち、電力変換手段4は、電力切替手段5によって商用
電力系統30と連系する場合は、出力電圧が商用電力系
統30の電圧に固定されるため、商用電力系統30の電
圧位相に合わせて、力率1でできるだけ歪みのない正弦
波状に出力電流を制御する。一方、電力変換手段4は、
電力切替手段5によって商用電力系統30と切離される
場合は、100Vの交流電圧を負荷12へ出力するた
め、電圧波形が正弦波状になるように出力電圧を制御す
る。また、電力変換手段4は、システム制御手段7から
受ける指令に応じて、蓄電池3の充放電制御や、太陽電
池1の最大電力追従制御なども行なう。
【0046】電力切替手段5は、複数の開閉器を内部に
備え、システム制御手段7から受ける指令に応じて、負
荷12への電力供給源の選択切替、および分散電源と商
用電力系統30との間で電力を送受電する際に電力変換
手段4と商用電力系統30との接続を行なう。
【0047】電力モニタ手段6は、負荷12の消費電力
Mと、商用電力系統30への売電電力Nおよび商用系統
電力30からの買電電力Lと、電力変換手段4からの出
力電力Pとを計測し、計測した電力データをシステム制
御手段7へ出力する。
【0048】システム制御手段7は、ネットワーク24
を介して管理サーバ20と各種情報のやり取りを行な
い、管理サーバ20から受ける指令もしくは分散電源シ
ステム10内から収集した情報に基づいて、電力変換手
段4および電力切替手段5を制御する。システム制御手
段7については、後ほど、分散電源システム10の全体
動作説明の中で詳細に説明する。
【0049】情報端末8は、システム制御手段7に接続
され、ユーザによる入力操作に応じて、システム制御手
段7が管理サーバ20から取得した管理サーバ20内の
記憶部に蓄積されている当該ユーザの使用電力データや
過去の利用に対する課金情報、管理サーバ20において
解析された各ユーザの電力利用状況に対する省エネアド
バイスなどの付加サービスに関する情報、あるいは、メ
ンテナンスの必要が生じたときなどに管理サーバ20か
ら送信されてシステム制御手段7が受けたシステム診断
情報などを表示する。
【0050】図2は、システム制御手段7を機能的に説
明するための機能ブロック図である。図2を参照して、
システム制御手段7は、通信部71と、記憶部72と、
制御部73とを含む。
【0051】通信部71は、ネットワーク24を介して
管理サーバ20とデータのやり取りを行なう。
【0052】記憶部72は、管理サーバ20からネット
ワーク24を介して受けた動作指令や、情報端末8への
表示情報などを記憶する。
【0053】制御部73は、MPU(Micro Processor
Unit)などであって、管理サーバ20からネットワーク
24および通信部71を介して受ける動作指令の電力変
換手段4および電力切替手段5への出力、情報端末8へ
の表示情報の出力、電力モニタ手段6からの電力データ
の収集、通信部71およびネットワーク24を介して電
力データの管理サーバ20への出力などを行なう。
【0054】再び図1を参照して、分散電源システム1
0においては、管理サーバ20からの動作指令に応じ
て、負荷12へ供給する電力の供給パターンが切替えら
れる。負荷12への電力供給パターンとしては、下記の
ものがある。
【0055】(1)電力変換手段4(分散電源)のみか
ら電力が供給される。 (2)商用電力系統30のみから電力が供給される。
【0056】(3)電力変換手段4(分散電源)および
商用電力系統30の双方から電力が供給される。
【0057】システム制御手段7の制御部73は、管理
サーバ20からネットワーク24および通信部71を介
して電力供給パターンの指令を受けると、その指令に基
づいて電力変換手段4および電力切替手段5へ動作指令
を出力する。そして、動作指令を受けた電力切替手段5
は、電力変換手段4または/および商用電力系統30を
負荷12へ接続する。また、システム制御手段7の制御
部73から動作指令を受けた電力変換手段4は、電力供
給パターンが(1)のときは電圧制御モードで動作し、
電力供給パターンが(3)のときは、商用電力系統30
の電圧位相に合わせて分散電源からの電力を負荷12へ
出力する必要があるため、電流制御モードで動作する。
【0058】また、分散電源システム10においては、
管理サーバ20からの動作指令によらなくても、システ
ム制御手段7が分散電源システム10内から収集した情
報に基づいて、電力供給パターンを切替えることができ
る。
【0059】たとえば、分散電源システム10が、上述
した(3)の電力供給パターンで動作しているときに、
電力変換手段4が商用電力系統30の停電を検知した場
合、その検知結果が電力変換手段4からシステム制御手
段7の制御部73へ出力される。商用電力系統30の停
電検知の通知を受けた制御部73は、商用電力系統30
を分散電源システム10から切離す指令を電力切替手段
5へ出力し、電力切替手段5は、電力供給パターンを上
述した(1)のパターンに切替える。また、それにあわ
せて、電力変換手段4は、制御部73から受ける指令に
基づいて、制御モードを商用電力系統30との連系時の
電流制御モードから電圧制御モードに切替える。
【0060】また、分散電源システム10は、電力事業
者が供給する商用電力の供給能力がひっ迫し、分散電源
からの電力供給を増加させる旨の指示を管理サーバ20
からネットワーク24を介して受けると、システム制御
手段7の制御部73は、分散電源からの電力供給量を増
加させるように電力変換手段4へ指令を出力し、商用電
力系統30からの不足電力分が分散電源によって補われ
る。
【0061】さらに、分散電源システム10の制御部7
3は、電力モニタ手段6によって計測された電力データ
を収集し、通信部71およびネットワーク24を介して
管理サーバ20へ送信する。制御部73は、電力需要の
少ない時間帯に蓄電池3の充電を行なう旨の指令、ある
いは電力需要の多い時間帯に商用電力系統30へ電力を
逆潮流する旨の指令を管理サーバ20からネットワーク
24および通信部71を介して受けると、電力変換手段
4を商用電力系統30に接続して分散電源と商用電力系
統30との間で電力の送受電を行なうように、電力切替
手段5および電力変換手段4へ動作指令を出力する。そ
して、電力切替手段5は、電力変換手段4と商用電力系
統30とを接続し、電力変換手段4は、商用電力の蓄電
池3への充電、あるいは分散電源から放電された電力を
電流制御モードで制御して電力切替手段5を介して商用
電力系統30へ出力する。
【0062】このような構成とすることで、複数の地域
に設置した各分散電源システム10の負荷平準化に対す
る能力を地域ごとに見積もることができ、商用電力系統
を管理する電気事業者と分散電源システム10を設置し
た電力供給事業者との間で所定の負荷平準化能力を保証
した電力売買の新たな取引体系なども構築することがで
きる。
【0063】次に、電力事業者サーバ22は、商用電力
系統30によって各ユーザ向けに商用電力を供給する電
力事業者が管理運用するサーバであって、ネットワーク
24に接続され、電力単価データ(買電単価A、売電単
価B)、逆潮流可能な時間帯、電力ひっ迫通知などの各
種電力情報をネットワーク24を介して管理サーバ20
にリアルタイムに提供する。
【0064】管理サーバ20は、分散電源システム10
をユーザの敷地内に設置した電力供給事業者が管理運用
するサーバである。管理サーバ20は、ユーザごとに備
えられる上述した分散電源システム10を集中管理し、
電力事業者サーバ22からネットワーク24を介して取
得する電力情報および各分散電源システム10からネッ
トワーク24を介して取得する電力利用状況(電力デー
タなど)に基づいて、各分散電源システム10を経済的
に運用するための運転条件を決定し、ネットワーク24
を介して対応する分散電源システム10へ送信する。
【0065】また、管理サーバ20は、電力需要の少な
い時間帯に蓄電池3の充電を行なうようにネットワーク
24を介して各分散電源システム10へ指令を出力し、
また、電力需要の多い時間帯には負荷12の使用電力量
を考慮しつつ商用電力系統30へ電力を逆潮流するよう
に、ネットワーク24を介して各分散電源システム10
へ指令を出力する。
【0066】さらに、管理サーバ20は、電力事業者が
供給する商用電力の供給能力がひっ迫しているとの情報
を電力事業者サーバ22からネットワーク24を介して
受けると、分散電源からの発電電力を増加させるよう
に、ネットワーク24を介して各分散電源システム10
へその旨の指令を出力する。
【0067】また、さらに、管理サーバ20は、分散電
源システム10を利用するユーザを集中管理し、各ユー
ザのシステム導入コストの負担割合を加味するなどして
各ユーザごとの電力利用料金を算出し、各ユーザに対し
て課金を行なう。
【0068】また、さらに、管理サーバ20は、情報端
末8からシステム制御手段7およびネットワーク24を
介して受けた各種情報(使用電力データや課金情報な
ど)の出力要求に応じて、要求された情報をネットワー
ク24を介して要求した分散電源システム10へ出力す
る。
【0069】図3は、管理サーバ20を機能的に説明す
るための機能ブロック図である。図3を参照して、管理
サーバ20は、通信部201と、課金処理部202と、
記憶部203と、制御部204とを含む。
【0070】通信部201は、ネットワーク24を介し
て分散電源システム10および電力事業者サーバ22と
データのやり取りを行なう。
【0071】課金処理部202は、各ユーザごとに電力
利用に対する課金額Xを算出する。課金処理部202
は、分散電源システム10からネットワーク24および
通信部201を介して受ける電力データと、電力事業者
サーバ22からネットワーク24を介して受ける電力単
価データとに基づいて、あるいは記憶部203に記憶さ
れた各ユーザごとに定義された課金対象電力割合αをさ
らに考慮して、課金額Xを算出する。具体的な算出方法
については、後ほど、分散電源管理システムの全体動作
説明の中で詳細に説明する。
【0072】記憶部203は、電力事業者別電力売買契
約条件と、ユーザ別電力売買契約条件と、ユーザごとに
定義された課金対象電力割合αとを記憶する。
【0073】電力事業者別電力売買契約条件は、分散電
源システム10が電力事業者から商用電力系統30を介
して購入する際の買電単価データと、分散電源システム
10から商用電力系統30へ逆潮流する際の売電単価デ
ータとに関する電力単価データであって、定額料金、
時間帯別料金、リアルタイム料金、および負荷平
準化割引料金からなる複数の料金体系の各々に対応した
電力単価データである。
【0074】の定額料金に対応する電力単価データと
して、一定額の固定の電力単価データが記憶部203に
記憶される。の時間帯別料金に対応する電力単価デー
タとしては、時刻ごとの電力単価データがテーブルで記
憶部203に記憶される。のリアルタイム料金に対応
する電力単価データとしては、ネットワーク24を介し
て電力事業者サーバ22から取得される、電力需要に応
じて時々刻々変化する電力単価データが記憶部203に
記憶される。の負荷平準化割引料金に対応する電力単
価データとしては、基本の電力単価データと、契約電力
以上の電力消費に対して課せられるペナルティ料金を上
乗せしたもう1つの電力単価データとが記憶部203に
記憶される。
【0075】ユーザ別電力売買契約条件は、各々のユー
ザに対応した上述した料金体系の契約条件であって、ユ
ーザごとの契約条件が記憶部203に記憶される。
【0076】課金対象電力割合αは、分散電源システム
10の設置時にその導入コストに対してユーザが負担し
た割合に関するデータであって、0≦α≦1からなるデ
ータである。たとえば、分散電源システム10の設置時
にユーザが導入コストの3割を負担した場合には、α=
1−0.3=0.7が設定され、後ほど説明するよう
に、分散電源システム10の発電量の3割をユーザ所有
の扱いにした課金計算が行なわれる。
【0077】制御部204は、分散電源システム10へ
の動作指令の出力、電力事業者サーバ22への電力情報
送信要求の出力などを通信部201へ指示する。また、
制御部204は、ネットワーク24を介して通信部20
1が受けた分散電源システム10からの電力データおよ
び電力事業者サーバ22からの電力情報をバス205を
介して課金処理部202に与え、また、各ユーザの電力
売買契約条件に応じた電力単価データおよび必要に応じ
て各ユーザに対応した課金対象電力割合αを記憶部20
4から取得し、バス205を介して課金処理部202に
さらに与え、各ユーザに対する課金計算を行なうように
課金処理部202に指示する。
【0078】バス205は、管理サーバ20内の各部の
間においてやり取りされるデータの伝送路である。
【0079】分散電源管理システムにおいては、各ユー
ザに対して柔軟な課金を行なうことが可能である。以
下、図1を参照しながら、また、適宜図2および図3を
参照しながら、以下、分散電源管理システムにおける課
金処理について説明する。
【0080】システム制御手段7の制御部73は、電力
モニタ手段6によって計測された電力データを収集する
と、通信部71およびネットワーク24を介して管理サ
ーバ20へ収集した電力データを送信する。
【0081】管理サーバ20の制御部204は、ネット
ワーク24を介して通信部201が受けた電力データを
バス205を介して受けると、受けた電力データをバス
205を介して課金処理部202へ出力する。制御部2
04は、電力データを課金処理部202へ出力するとと
もに、記憶部203に記憶されたユーザ別電力売買契約
条件を検索し、電力データを送信した分散電源システム
10のユーザに対応する契約条件を取得する。そして、
制御部204は、取得した契約条件に対応する電力単価
データを記憶部204の電力事業者別電力売買契約条件
から取得し、取得した電力単価データをバス205を介
して課金処理部202へ出力する。
【0082】管理サーバ20の課金処理部202は、制
御部204から受けた電力データおよび電力単価データ
に基づいて、たとえば、下式によってユーザへの課金額
Xを算出する。
【0083】 X=Xp+Xn … Xp=A・L+C・M ,P>0 … M=P−N Xn=A(L+P) ,P≦0 … ここで、Aは商用電力の買電単価、Cは分散電源システ
ム10からユーザが購入する電力単価、Lは商用系統電
力30からの買電電力量、Mは負荷12の消費電力量、
Pは電力変換手段4からの出力電力量、Nは分散電源シ
ステム10から商用電力系統30への売電電力量であ
る。
【0084】さらに、課金処理部202は、課金処理の
対象の分散電源システム10が商用電力系統30から使
用した総電力量の買電料金Y=Σ(A・L)を算出し、
また、各分散電源システム10が商用電力系統30に逆
潮流した総電力量の売電料金Z=Σ(B・N)を算出す
る。ここで、Bは商用電力系統30への売電単価であ
る。そして、電力供給事業者は、ユーザに対して課金額
Xを電力利用料金として請求し、買電料金Yと売電料金
Zとの差額Y−Zを商用電力系統30を管理する電力事
業者との間で決済する。
【0085】上述した課金額Xの算出においては、さら
に、分散電源システム導入時にユーザが負担した導入コ
ストの負担割合を考慮して算出することができる。
【0086】管理サーバ20の制御部204は、分散電
源システム10から受けた電力データおよび記憶部20
3から取得した電力単価データに加え、課金処理対象の
ユーザに対応する課金対象電力割合αを記憶部203か
ら取得し、バス205を介して課金処理部203へさら
に出力する。
【0087】管理サーバ20の課金処理部202は、制
御部204から受けた電力データ、電力単価データおよ
び課金対象電力割合αに基づいて、上述した式に代え
て下式によってXpを算出する。
【0088】 Xp=A・L+α(C・M−B・N) ,P>0 … 上述した式において、たとえば、ユーザのシステム導
入コストが3割であったときは、α=0.7に設定され
ており、分散電源システム10の発電電力の3割に相当
する課金が差し引かれたものとなっている。
【0089】課金処理部202は、課金額Xの算出を終
えると、課金額Xその他付加情報を含む課金情報をバス
205を介して制御部204へ出力する。課金情報を受
けた制御部204は、その課金情報を記憶部203に記
憶するとともに、課金情報を分散電源システム10のユ
ーザに通知するため、対応する分散電源システム10へ
課金情報を出力するように通信部201に指示する。そ
して、通信部201は、ネットワーク24を介して指示
された分散電源システム10へ課金情報を送信する。
【0090】分散電源システム10の制御部73は、管
理サーバ20からネットワーク24を介して通信部71
が受けた課金情報を受けると、その課金情報を記憶部7
2に格納する。そして、分散電源システム10のユーザ
が情報端末8から所定の入力操作を行なうと、制御部7
3は、記憶部72から課金情報を取得して情報端末8へ
出力する。そして、課金情報が情報端末8の表示部(図
示せず)に表示され、ユーザに課金情報が通知される。
【0091】なお、この分散電源管理システムにおいて
は、分散電源システム10のユーザによって情報端末8
からなされる要求に応じて、管理サーバ20に蓄積され
ている過去の課金情報や使用電力データ、各ユーザの電
力使用状況に基づいた省エネアドバイスなどの付加サー
ビス情報、あるいは分散電源システム10から取得した
データに基づいて管理サーバ20においてなされる分散
電源システム10のシステム診断情報などを情報端末8
に表示することができる。
【0092】すなわち、ユーザによって情報端末8から
所定の入力操作が行なわれると、システム制御手段7の
制御部73は、その入力操作に応じた情報の送信要求を
管理サーバ20へ送信するように通信部71に指示す
る。指示を受けた通信部71は、ネットワーク24を介
して管理サーバ20へ情報の送信要求を出力する。
【0093】管理サーバ20の制御部204は、ネット
ワーク24を介して通信部201が受けた送信要求をバ
ス205を介して通信部201から受けると、その送信
要求において指示された情報を記憶部203から取得
し、取得した情報を分散電源システム10へ送信するよ
うに通信部201に指示する。そして、指示を受けた通
信部201は、記憶部203から取得された情報をネッ
トワーク24を介して分散電源システム10へ送信す
る。
【0094】管理サーバ20からネットワーク24を介
してシステム制御手段7の通信部71が受けた情報を制
御部73が受けると、制御部73は、その情報を記憶部
72に記憶するとともに情報端末8へ出力し、ユーザが
要求した情報が情報端末8の表示部(図示せず)に表示
される。
【0095】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明で
はなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範
囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれ
ることが意図される。
【0096】
【発明の効果】以上のように、この発明による分散電源
管理システムによれば、小規模な分散電源システムを各
ユーザの敷地内に設置し、各分散電源システムを管理サ
ーバによってネットワークを介して集中管理する構成と
したので、商用電力系統に負荷が集中することなく電力
供給を行なう新たな電力事業形態が実現される。また、
ユーザの負荷に近接して分散電源を配置することができ
るので、送電ロスの極めて少ない電力供給が実現でき
る。
【0097】また、この発明による分散電源管理システ
ムによれば、電力供給事業者が各ユーザの敷地内に分散
電源システムを設置して、各分散電源システムにおける
各ユーザの電力使用量に応じて課金を行なうという新た
な電力事業形態が可能となる。
【0098】さらに、この発明による分散電源管理シス
テムによれば、商用電力系統から分散電源システムのユ
ーザが消費した電力量も管理サーバが分散電源システム
からデータ収集して集計するようにしたので、分散電源
システムによりユーザに電力を供給する電力供給事業者
と商用電力系統を管理する電力事業者との間で電力料金
を一括決済することができ、また、分散電源システムを
利用するユーザから見れば、電力供給事業者に対しての
み電力料金に関する手続きを行なえばよく、システム利
用者にとって使い勝手のよいシステムが構築できる。
【0099】そして、この発明による分散電源管理シス
テムによれば、分散電源システムの設置時にユーザがシ
ステム導入コストの一部を負担した場合、分散電源シス
テムにおける発電量の一定割合の課金を免除するように
したので、システム導入におけるイニシャルコストの低
減により一般家庭への分散電源システムの導入が促進さ
れ、また、ユーザと分散電源システムを設置した電力供
給事業者との間で柔軟な課金設定が可能となる。
【0100】また、この発明による分散電源管理システ
ムによれば、分散電源管理システムの管理サーバと電力
事業者の情報提供サーバとをネットワークで接続し、電
力料金が時々刻々変化するリアルタイム料金制において
も、そのリアルタイムに変化する電力料金を電力事業者
の情報提供サーバから管理サーバが取得して課金額を算
出することができるようにしたので、適切な課金額の算
出を行なうことができる。
【0101】さらに、この発明による分散電源管理シス
テムによれば、ユーザ別電力売買契約条件に基づいて、
売買する電力単価パターンを選択してユーザに対する課
金額を算出するようにしたので、電力事業者との電力売
買契約条件に定額料金、時間帯別料金、リアルタイム料
金、負荷平準化割引料金など、様々な料金体系がある場
合にも、ユーザに対して適切な課金を行なうことができ
る。
【0102】また、さらに、この発明による分散電源管
理システムによれば、電力情報や課金情報などを管理サ
ーバの記憶部に記憶し、分散電源システムに備えられた
情報端末からの要求に応じて各種情報を情報端末に表示
できるようにしたので、ユーザは、現在および過去の課
金情報や、分散電源システムの発電状況、同一地域の平
均発電量、省エネアドバイス情報、あるいは分散電源シ
ステムの診断情報などの各種情報をいつでも利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による分散電源管理システムを機能
的に説明する機能ブロック図である。
【図2】 図1に示す分散電源システムにおけるシステ
ム制御手段を機能的に説明するための機能ブロック図で
ある。
【図3】 図1に示す管理サーバを機能的に説明するた
めの機能ブロック図である。
【図4】 従来の自家発電システムを機能的に説明する
機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 太陽電池、2 燃料電池、3 蓄電池、4 電力変
換手段、5 電力切替手段、6 電力モニタ手段、7
システム制御手段、8 情報端末、10 分散電源シス
テム、12 負荷、20 管理サーバ、22 電力事業
者サーバ、24,118 ネットワーク、30 商用電
力系統、32 トランス、71,201通信部、72,
203 記憶部、73,204 制御部、100 自家
発電システム、101 発電機、102 エンジン、1
03 燃料供給管、104 燃料供給源、105,10
9,110 開閉器、106〜108 負荷、111商
用電力系統、112 コントローラ、113〜115
電力計、116 運転モード決定装置、117 モデ
ム、119,120 情報提供センタ、202課金処理
部、205 バス。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力供給事業者によって設置され、電力
    を発電して負荷に供給する複数の分散電源システムと、 前記分散電源システムと通信網を介して接続され、前記
    分散電源システムを管理する管理サーバとを備え、 前記管理サーバは、所定の条件に基づいて前記通信網を
    介して前記分散電源システムへ前記分散電源システムに
    対する動作指令を出力し、 前記分散電源システムは、前記管理サーバから前記通信
    網を介して受けた前記動作指令に基づいて運転動作す
    る、分散電源管理システム。
  2. 【請求項2】 前記分散電源システムは、商用電力系統
    と連系して前記商用電力系統から受電した電力を前記負
    荷にさらに供給可能であるとともに、前記商用電力系統
    に対して電力を逆潮流可能であり、 前記管理サーバは、前記分散電源システムにおける発電
    コストおよび前記商用電力系統に対する電力の売買コス
    トに基づいて、前記通信網を介して前記分散電源システ
    ムへ前記動作指令を出力する、請求項1に記載の分散電
    源管理システム。
  3. 【請求項3】 前記分散電源システムは、 電力を発電する少なくとも1つの発電手段と、 当該分散電源システムにおける電力を計測する電力モニ
    タ手段と、 前記通信網を介して前記管理サーバとデータのやり取り
    を行なう第1の通信手段と、 当該分散電源システムの動作を制御する第1の制御手段
    とを含み、 前記管理サーバは、 前記通信網を介して前記分散電源システムとデータのや
    り取りを行なう第2の通信手段と、 第2の制御手段とを含み、 前記第1の制御手段は、前記電力モニタ手段によって計
    測された電力データを前記第1の通信手段を介して前記
    管理サーバへ送信し、 前記第2の制御手段は、前記分散電源システムから前記
    第2の通信手段を介して受けた前記電力データと、前記
    商用電力系統を管理する電力事業者および前記分散電源
    システムを利用するユーザとの電力売買契約に関する電
    力売買契約条件とに基づいて、前記ユーザに対する電力
    利用料金を算出する、請求項1または請求項2に記載の
    分散電源管理システム。
  4. 【請求項4】 前記電力売買契約条件は、 前記商用電力系統を管理する電気事業者との電力売買契
    約に関する電力事業者別電力売買契約条件と、 前記分散電源システムを利用するユーザとの電力売買契
    約に関するユーザ別電力売買契約条件とを含み、 前記電力事業者別電力売買契約条件は、前記電気事業者
    から商用電力系統を介して電力を購入する際の買電単価
    データと、発電された電力を前記商用電力系統を介して
    前記電気事業者へ逆潮流する際の売電単価データとを、
    前記電気事業者との電力売買に関する契約パターンに基
    づいてそれぞれ少なくとも1つ以上含み、 前記ユーザ別電力売買契約条件は、前記ユーザとの電力
    売買契約に基づいて、前記電力事業者別電力売買契約条
    件にそれぞれ少なくとも1つ以上含まれる前記買電単価
    データおよび前記売電単価データからいずれかの前記買
    電単価データおよび前記売電単価データを指定するデー
    タであり、 前記第2の制御手段は、前記電力事業者別電力売買契約
    条件および前記ユーザ別電力売買契約条件によって定め
    られる前記買電単価データおよび前記売電単価データと
    前記電力データとに基づいて、前記ユーザに対する電力
    利用料金を算出する、請求項3に記載の分散電源管理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記ユーザに対する電力利用料金は、電
    力供給事業者によって前記分散電源システムが設置され
    るときに、前記ユーザが負担したシステム導入コストの
    割合に基づいて算出される、請求項4に記載の分散電源
    管理システム。
  6. 【請求項6】 前記ユーザ別電力売買契約条件は、前記
    分散電源システムの設置時に前記ユーザが負担した前記
    システム導入コストの割合に基づくユーザ別の課金対象
    電力割合データをさらに含み、 前記第2の制御手段は、前記課金対象電力割合データを
    さらに用いて、前記ユーザに対する電力利用料金を算出
    する、請求項5に記載の分散電源管理システム。
  7. 【請求項7】 前記通信網を介して前記買電単価データ
    および前記売電単価データを含む電力情報を提供する情
    報提供サーバをさらに備え、 前記第2の制御手段は、前記情報提供サーバから前記通
    信網を介して取得した前記電力情報によって前記電力事
    業者別電力売買契約条件を更新する、請求項4から請求
    項6のいずれか1項に記載の分散電源管理システム。
  8. 【請求項8】 前記管理サーバは、前記電力売買契約条
    件と、前記分散電源システムから取得した前記電力デー
    タと、前記第2の制御手段によって算出された前記ユー
    ザに対する電力利用料金を含む課金情報とを記憶する記
    憶手段をさらに備え、 前記第2の制御手段は、前記分散電源システムからの要
    求に応じて、前記記憶手段に記憶されたデータを前記第
    2の通信手段を介して前記分散電源システムへ出力す
    る、請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の分散
    電源管理システム。
  9. 【請求項9】 電力供給事業者によって設置され、電力
    を発電して負荷に供給する分散電源システムであって、 電力を発電する少なくとも1つの発電手段と、 当該分散電源システムを管理する管理サーバと通信網を
    介してデータのやり取りを行なう通信手段と、 制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記管理サーバから前記通信手段を介
    して受けた動作指令に基づいて、前記発電手段によって
    発電された発電電力または/および商用電力系統と連系
    して前記商用電力系統から受電した商用電力を前記負荷
    に供給し、前記商用電力系統に対して前記発電電力を送
    電する、分散電源システム。
  10. 【請求項10】 電力を発電して負荷に供給する分散電
    源システムを管理する管理サーバであって、 通信網を介して前記分散電源システムとデータのやり取
    りを行なう通信手段と、 制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記分散電源システムにおける発電コ
    ストおよび前記分散電源システムが連系する商用電力系
    統に対する電力の売買コストに基づいて、前記通信手段
    を介して前記分散電源システムへ動作指令を出力し、前
    記分散電源システムから前記通信手段を介して受けた前
    記分散電源システムにおける電力データと、前記商用電
    力系統を管理する電力事業者および前記分散電源システ
    ムを利用するユーザとの電力売買契約に関する電力売買
    契約条件とに基づいて、前記ユーザに対する電力利用料
    金を算出する、管理サーバ。
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