JP2003259460A - 無線通信端末制御システムおよび方法 - Google Patents

無線通信端末制御システムおよび方法

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JP2003259460A
JP2003259460A JP2002368371A JP2002368371A JP2003259460A JP 2003259460 A JP2003259460 A JP 2003259460A JP 2002368371 A JP2002368371 A JP 2002368371A JP 2002368371 A JP2002368371 A JP 2002368371A JP 2003259460 A JP2003259460 A JP 2003259460A
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JP2002368371A
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Takamori Inukai
尚守 犬飼
Hidehiko Hata
秀彦 秦
Takashi Kawashima
崇 川島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の無線通信端末の機能状態を変更でき、
端末制御装置において無線通信端末が機能状態を変更し
たことを確認できる無線通信端末制御システムを提供す
る。 【解決手段】 無線通信端末20は、所有者情報と機能
状態とを記憶している。端末制御装置10は、無線通信
端末20の機能状態を制御するために、制御対象の端末
を特定するための制御対象情報と、端末の機能状態の変
更内容を示す機能状態変更情報とを含んだ制御データ3
1を、無線通信端末20に送信する。無線通信端末20
は、受信した制御対象情報と記憶した所有者情報とに基
づき、機能状態を変更するか否かを判定し、その判定結
果に従い、記憶した機能状態を変更する。無線通信端末
20は、自らの識別情報を含み、機能状態を変更したか
否かを示す処理完了通知32を端末制御装置10に送信
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システム
で使用される無線通信端末制御システムに関し、より特
定的には、無線通信端末の機能状態を端末制御装置を用
いて制御する無線通信端末制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話やPHS(Personal Handy pho
ne System )などの無線通信端末が急速に普及し、現在
では、いつでもどこでも無線通信端末を用いて通話や通
信を行える環境が構築されている。ところが、いつでも
どこでも通信できるという無線通信の特性が、一定の状
況下では、むしろ好ましくない場合がある。例えば、教
室で授業中に生徒の携帯電話が鳴ることは、好ましくな
いであろう。
【0003】そこで、無線通信端末は、自らがサポート
する各種の機能について、各機能の実行の可否や各機能
実行時のパラメータなどを記憶し、その値を外部から変
更できるように構成されている。以下、無線通信端末に
記憶される上記情報を機能状態という。例えば、機能状
態には、発信や着信の可否を示す情報、着信やメール受
信時の着信音の種類や音量を示す情報などが含まれる。
無線通信端末は、典型的には、入力キーなどを用いて機
能状態を変更できるように構成されており、無線通信端
末のユーザは、使用状況に応じて、入力キーなどを用い
て無線通信端末の機能状態を変更する。これにより、無
線通信端末の機能は、ユーザからの設定に基づき一定の
範囲に制限される。
【0004】また、ユーザからの設定以外の方法で、無
線通信端末の機能状態を制御するシステムが、特許文献
1に開示されている。特許文献1に開示されたシステム
では、無線通信端末の機能状態を変更すべき場所に、端
末制御装置が設置される。端末制御装置は、無線通信端
末の機能状態を変更するための制御信号を送信し、無線
通信端末は、端末制御装置から送信された制御信号に基
づき、自らの機能状態を変更する。
【0005】
【特許文献1】特開平10−243454号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ステムでは、制御信号を受信した無線通信端末の機能状
態はすべて同じように変更され、機能状態を変更すべき
でない無線通信端末の機能も制限されるという問題があ
る。また、端末制御装置は、無線通信端末が実際に機能
状態を変更したことを確認できないため、無線通信端末
の機能状態を把握した上で、無線通信端末の機能状態を
管理できないという問題もある。
【0007】それ故に、本発明は、特定の無線通信端末
の機能状態を変更でき、端末制御装置において無線通信
端末が機能状態を変更したことを確認できる、無線通信
端末制御システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、無線通信端末の機能を制御する無線通信端末制
御システムであって、端末制御装置と無線通信端末とを
備え、端末制御装置は、制御対象となる端末を特定する
ための制御対象情報と、端末の機能状態の変更内容を示
す機能状態変更情報とを含んだ制御データを生成する制
御データ生成手段と、制御データ生成手段で生成された
制御データを無線通信端末に送信する送信手段とを含
み、無線通信端末は、当該無線通信端末の機能状態を記
憶する機能状態記憶手段と、端末制御装置から送信され
た制御データを受信する受信手段と、受信手段で受信し
た制御データから、制御対象情報と機能状態変更情報と
を抽出する抽出手段と、抽出手段で抽出された制御対象
情報に基づき、機能状態記憶手段に記憶された機能状態
を変更するか否かを判定する判定手段と、判定手段にお
ける判定結果に従い、抽出手段で抽出された機能状態変
更情報に基づき、機能状態記憶手段に記憶された機能状
態を変更する変更手段とを含む。このような第1の発明
によれば、無線通信端末は、自らの機能状態を記憶し、
端末制御装置は、制御対象情報と機能状態変更情報とを
含んだ制御データを、無線通信端末に送信する。無線通
信端末は、受信した制御対象情報に基づき、機能状態を
変更するか否かを判定し、その判定結果に従い、記憶し
た機能状態を変更する。これにより、特定の無線通信端
末の機能状態を変更することができる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、無線
通信端末は、当該無線通信端末の所有者情報を記憶する
所有者情報記憶手段をさらに含み、判定手段は、抽出手
段で抽出された制御対象情報と、所有者情報記憶手段に
記憶された所有者情報とに基づき、機能状態記憶手段に
記憶された機能状態を変更するか否かを判定することを
特徴とする。このような第2の発明によれば、無線通信
端末は、自らの所有者情報を記憶し、受信した制御対象
情報と所有者情報とに基づき、機能状態を変更するか否
かを判定する。これにより、機能状態を変更すべき無線
通信端末を容易に特定することができる。
【0010】第3の発明は、第2の発明において、無線
通信端末は、当該無線通信端末の識別情報を含み、機能
状態記憶手段に記憶された機能状態を変更したか否かを
示す応答を端末制御装置に送信する応答送信手段をさら
に含み、端末制御装置は、無線通信端末から送信された
応答を受信する応答受信手段と、応答受信手段で受信し
た応答を処理履歴として記憶する処理履歴記憶手段と、
処理履歴記憶手段に記憶された処理履歴に基づき、制御
データ生成手段で生成される制御データの内容を切り替
える管理手段とをさらに含む。このような第3の発明に
よれば、無線通信端末は、自らの識別情報を含み、機能
状態を変更したか否かを示す応答を端末制御装置に送信
する。これにより、端末制御装置において無線通信端末
が機能状態を変更したことを確認し、機能状態の変更を
効果的に行うことができる。
【0011】第4の発明は、第2の発明において、機能
状態変更情報は、制御対象となる端末に機能状態として
設定すべき値を含んだ機能指定情報と、制御対象となる
端末において機能指定情報に含まれる値が有効となる時
間を指定する時間指定情報とを含み、変更手段は、時間
指定情報で指定された時間内に限り、機能状態記憶手段
に記憶された機能状態を、機能指定情報に含まれる値に
変更することを特徴とする。このような第4の発明によ
れば、無線通信端末は、時間指定情報を受信し、指定さ
れた時間内に限り、記憶した機能状態を変更する。これ
により、端末制御装置を用いて、無線通信端末の機能を
一時的に変更することができる。
【0012】第5の発明は、無線通信端末の機能を制御
する端末制御装置であって、制御対象となる端末を特定
するための制御対象情報と、端末の機能状態の変更内容
を示す機能状態変更情報とを含んだ制御データを生成す
る制御データ生成手段と、制御データ生成手段で生成さ
れた制御データを無線通信端末に送信する送信手段とを
備える。このような第5の発明によれば、第1の発明に
係る無線通信端末制御システムにおける端末制御装置を
提供することができる。
【0013】第6の発明は、端末制御装置を用いて、機
能を制御可能に構成された無線通信端末であって、自ら
の機能状態を記憶する機能状態記憶手段と、端末制御装
置から、制御対象となる端末を特定するための制御対象
情報と、端末の機能状態の変更内容を示す機能状態変更
情報とを含んだ制御データを受信する受信手段と、受信
手段で受信した制御データから、制御対象情報と機能状
態変更情報とを抽出する抽出手段と、抽出手段で抽出さ
れた制御対象情報に基づき、機能状態記憶手段に記憶さ
れた機能状態を変更するか否かを判定する判定手段と、
判定手段における判定結果に従い、抽出手段で抽出され
た機能状態変更情報に基づき、機能状態記憶手段に記憶
された機能状態を変更する変更手段とを備える。このよ
うな第6の発明によれば、第1の発明に係る無線通信端
末制御システムにおける無線通信端末を提供することが
できる。
【0014】第7の発明は、端末制御装置を用いて、無
線通信端末の機能を制御する無線通信端末制御方法であ
って、無線通信端末に、当該無線通信端末の機能状態が
記憶された状態で実行され、端末制御装置で、制御対象
となる端末を特定するための制御対象情報と、端末の機
能状態の変更内容を示す機能状態変更情報とを含んだ制
御データを生成するステップと、端末制御装置で、生成
された制御データを無線通信端末に送信するステップ
と、無線通信端末で、送信された制御データを受信する
ステップと、無線通信端末で、受信した制御データか
ら、制御対象情報と機能状態変更情報とを抽出するステ
ップと、無線通信端末で、抽出された制御対象情報に基
づき、記憶された機能状態を変更するか否かを判定する
ステップと、無線通信端末で、判定結果に従い、抽出さ
れた機能状態変更情報に基づき、記憶された機能状態を
変更するステップとを備える。このような第7の発明に
よれば、無線通信端末は、自らの機能状態を記憶し、端
末制御装置は、制御対象情報と機能状態変更情報とを含
んだ制御データを、無線通信端末に送信する。無線通信
端末は、受信した制御対象情報に基づき、機能状態を変
更するか否かを判定し、その判定結果に従い、記憶した
機能状態を変更する。これにより、特定の無線通信端末
の機能状態を変更することができる。
【0015】第8の発明は、端末制御装置を用いて機能
を制御可能とするために、無線通信端末によって実行さ
れるプログラムであって、無線通信端末に、当該無線通
信端末の機能状態が記憶された状態で実行され、端末制
御装置から、制御対象となる端末を特定するための制御
対象情報と、端末の機能状態の変更内容を示す機能状態
変更情報とを含んだ制御データを受信するステップと、
受信した制御データから、制御対象情報と機能状態変更
情報とを抽出するステップと、抽出された制御対象情報
に基づき、記憶された機能状態を変更するか否かを判定
するステップと、判定結果に従い、抽出された機能状態
変更情報に基づき、記憶された機能状態を変更するステ
ップとを備える。このような第8の発明によれば、第1
の発明に係る無線通信端末制御システムにおける無線通
信端末で、端末制御装置を用いて機能を制御可能とする
ために実行されるプログラムを提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る無線通信端末制御システムの構成を示す図である。図
1に示すシステムは、端末制御装置10と無線通信端末
20とを備え、機能状態変更エリア内にある無線通信端
末20の機能状態を変更することを特徴とする。なお、
図1の上下方向は、鉛直方向に対応する。
【0017】図1に示すように、端末制御装置10と無
線通信端末20とは、互いに無線で通信可能に接続され
る。より詳細には、端末制御装置10と無線通信端末2
0とは、例えば、無線LAN、Bluetooth (R)、赤外
線通信、携帯電話、PHSなどの無線ネットワークを用
いて、互いに通信可能に接続される。端末制御装置10
は、無線通信端末20の機能状態を変更すべき場所(以
下、機能状態変更エリアという)の出入口41の付近の
壁面に設置される。機能状態変更エリアとしては、例え
ば、病院、電車の中、コンサート会場、会議室、教室な
どが選ばれる。端末制御装置10は、機能状態変更エリ
ア内に出入りする無線通信端末20に、定期的に、常
時、あるいは、特定期間に限定して、制御データ31を
送信する。
【0018】制御データ31は、無線通信端末20の機
能状態を変更するために使用される。制御データ31
は、制御対象情報と機能状態変更情報とを含む。制御対
象情報とは、制御対象となる(あるいは、制御対象から
除外される)無線通信端末を特定するための情報であ
る。具体的には、制御対象情報とは、例えば、制御対象
となる無線通信端末に設定されているユーザ名、ユーザ
グループ名、ユーザの役職、電話番号、メールアドレ
ス、シリアル番号、品番、機器の一般名称、固有名称な
どのうちのいずれか1つ、あるいは、それらの任意の組
合せをいう。
【0019】機能状態変更情報とは、制御対象となる無
線通信端末の機能状態の変更内容を示す情報である。機
能状態変更情報は、機能指定情報と、必要に応じて時間
指定情報とを含む。機能指定情報は、無線通信端末に機
能状態として設定すべき値を含んでいる。具体的には、
機能指定情報には、例えば、電源切、電源入、着信音消
去、着信音量増幅、着信音量減少、着信音消去解除、受
信音量増幅、受信音量減少、振動部動作、振動部非動
作、無線信号発信禁止、無線信号発信禁止解除、着信禁
止、着信禁止解除、データ受信禁止、データ受信禁止解
除、データ送信禁止、データ送信禁止解除などについ
て、無線通信端末に設定すべき値(ON/OFF値また
はパラメータ)が含まれる。時間指定情報は、無線通信
端末の機能状態を変更すべき時間を指定する。具体的に
は、時間指定情報とは、例えば、開始時刻、終了時刻、
継続時間などのうちのいずれか1つ、あるいは、それら
の任意の組合せをいう。機能状態変更情報は、少なくと
も機能指定情報を含んでいれば足り、時間指定情報を含
んでいなくてもよい。
【0020】端末制御装置10から送信される制御デー
タ31は、種々の方法で決定される。例えば、端末制御
装置10は、入力キーや入力スイッチなどの入力手段を
備えており、端末制御装置10の管理者が入力手段を用
いて制御データ31を決定してもよい。あるいは、端末
制御装置10は、無線通信システムの管理装置などと通
信可能に接続されており、管理装置から制御データ31
を受信してもよい。あるいは、端末制御装置10は、無
線通信端末20において機能状態が変更されたか否かを
示す処理完了通知32を受信し、これに基づき、制御デ
ータ31の内容を切り替えてもよい。
【0021】無線通信端末20は、例えば、携帯電話、
PHS、PDA(Personal DigitalAssistant)、パー
ソナルコンピュータ、AV機器などである。また、無線
通信端末20は、上記各機器に接続され、無線通信機能
を有するヘッドホンやイヤホンなどであってもよい。無
線通信端末20は、機能状態変更エリアの出入口41の
付近で端末制御装置10から制御データ31を受信し、
受信した制御データ31に基づき自らの機能状態を変更
した上で、処理完了通知32を端末制御装置10に送信
する。
【0022】なお、図1では、1台の端末制御装置10
を機能状態変更エリアの出入口41の付近の壁面に設置
することとしたが、端末制御装置10の設置台数および
設置場所はこれに限るものではない。図2は、端末制御
装置10の他の設置例を示す図である。なお、図2の上
下方向は、図1と同様、鉛直方向に対応する。図2
(a)に示す例では、端末制御装置10a、10bが、
それぞれ、機能状態変更エリアの入口42および出口4
3の付近の壁面に設置されている。図2(b)に示す例
では、端末制御装置10cが、機能状態変更エリア内部
の天井に設置されている。図2(c)に示す例では、端
末制御装置10d〜gが、機能状態変更エリアの入口4
2および出口43の付近の壁面、並びに、機能状態変更
エリア内部の天井に設置されている。図2に示す例で
は、壁面または天井に端末制御装置10a〜gを設置す
ることとしたが、端末制御装置を床の上に設置してもよ
く、移動可能に設置してもよい。
【0023】また、端末制御装置10は、制御対象情報
と機能状態変更情報とを、1つの制御データ31に含め
て送信してもよく、これらを別々に送信してもよい。ま
た、端末制御装置10を無線通信端末20の通信制御を
行う基地局と兼用し、制御データ31を無線通信端末2
0の本来の無線通信機能を用いて伝送してもよく、ある
いは、端末制御装置10を上記基地局とは別に設置し、
制御データ31を無線通信端末20の本来の無線通信機
能以外の無線通信機能を用いて伝送してもよい。後者の
例としては、例えば、無線通信端末20が携帯電話であ
るときに、Bluetooth (R)を用いて制御データ31を
伝送する無線通信端末制御システムを考えることができ
る。
【0024】図3は、端末制御装置10および無線通信
端末20の詳細な構成を示すブロック図である。図3に
示すように、端末制御装置10は、制御データ生成部1
1、送信部12、受信部13、処理履歴記憶部14、お
よび、管理部15を含んでいる。無線通信端末20は、
受信部21、要素抽出部22、変更判定部23、所有者
情報記憶部24、機能状態記憶部25、機能状態変更部
26、および、送信部27を含んでいる。
【0025】図3に示す各構成要素は、概ね、以下のよ
うに動作する。制御データ生成部11は、無線通信端末
20の機能状態を制御するための制御データを生成し、
送信部12に出力する。送信部12は、制御データ生成
部11から出力された制御データを無線通信端末20に
無線で送信する。これにより、端末制御装置10から無
線通信端末20に対して、制御データ31が無線伝送さ
れる。
【0026】無線通信端末20では、所有者情報記憶部
24が無線通信端末20の所有者情報を、機能状態記憶
部25が無線通信端末20の機能状態を、それぞれ記憶
している。受信部21は、端末制御装置10から送信さ
れた制御データ31を受信し、要素抽出部22に出力す
る。要素抽出部22は、受信部21から出力された制御
データから制御対象情報と機能状態変更情報とを抽出
し、変更判定部23に出力する。変更判定部23は、要
素抽出部22から出力された制御対象情報と、所有者情
報記憶部24に記憶されている所有者情報とに基づき、
機能状態記憶部25に記憶された機能状態を変更するか
否かを判定する。
【0027】変更判定部23は、機能状態を変更しない
と判定した場合には、その旨を送信部27に通知する。
この場合、送信部27は、無線通信端末20の識別子を
含み、機能状態を変更しなかった旨を示す処理完了通知
32を端末制御装置10に無線で送信する。
【0028】一方、変更判定部23は、機能状態を変更
すると判定した場合には、要素抽出部22から出力され
た機能状態変更情報を機能状態変更部26に出力する。
この場合、機能状態変更部26は、変更判定部23から
出力された機能状態変更情報と、機能状態記憶部25に
記憶されている現在の機能状態とに基づき、変更すべき
機能状態を選択した上で、機能状態記憶部25に記憶さ
れている機能状態のうち選択した機能状態を、変更判定
部23から出力された機能状態変更情報に基づき変更す
る。その後、機能状態変更部26は、機能状態の変更結
果を送信部27に通知する。送信部27は、機能状態変
更部26からの通知に基づき、無線通信端末20の識別
子を含み、機能状態の変更結果を示す処理完了通知32
を端末制御装置10に無線で送信する。このように、無
線通信端末20の機能状態が変更されたか否かに関わら
ず、無線通信端末20から端末制御装置10に対して、
処理完了通知32が無線伝送される。
【0029】端末制御装置10では、処理履歴記憶部1
4が、無線通信端末20から送信された機能状態の変更
結果を処理履歴として記憶している。受信部13は、無
線通信端末20から送信された処理完了通知32を受信
し、これに基づき、処理履歴記憶部14に記憶されてい
る処理履歴を更新する。管理部15は、処理履歴記憶部
14に記憶された処理履歴に基づき、制御データ生成部
11の動作を管理する。例えば、管理部15は、機能状
態を変更すべきすべての無線通信端末20から処理完了
通知32を受信したときに、制御データ31の送信を中
止するように、制御データ生成部11を制御してもよ
い。あるいは、無線通信端末20が機能状態変更エリア
内からエリア外へ出るときの制御データ31を制御デー
タ生成部11が生成する場合において、管理部15は、
機能状態を変更した旨を示す処理完了通知32を送信し
た(すなわち、機能状態を変更した)無線通信端末20
のみを制御対象とするように、制御データ生成部11を
制御してもよい。あるいは、管理部15は、処理履歴記
憶部14に記憶されている処理履歴に基づき、機能状態
変更エリアに出入りする無線通信端末20を識別し、例
えば、機能状態変更エリアが教室である場合に、生徒の
出欠状況などを調べてもよい。
【0030】無線通信端末20は、動作中は、制御デー
タ31および無線信号の受信待ち状態にある。無線通信
端末20は、無線信号を受信したときには、本来の無線
通信処理を実行する。無線通信端末20が有する無線通
信機能は、いかなる種類のものでもあってもよく、本発
明の構成に影響を与えない。そこで、ここではその説明
を省略する。
【0031】無線通信端末20は、制御データ31を受
信したときには、図4に示すフローチャートに従って動
作する。図4は、無線通信端末20における機能状態変
更処理を示すフローチャートである。図4に示す処理で
は、制御データ31を受信した後、機能状態を変更する
までの時間を計測するための開始タイマと、機能状態を
変更した後、機能状態を元に戻すまでの時間を計測する
ための終了タイマとが使用される。以下、図4に示すフ
ローチャートの詳細を説明する。
【0032】図4に示すように、無線通信端末20は、
制御データを受信したときの処理(ステップS102〜
S110)と、開始タイマがタイムアウトしたときの処
理(ステップS112〜S116)と、終了タイマがタ
イムアウトしたときの処理(ステップS118〜S11
9)とを繰り返し実行する。より詳細には、無線通信端
末20は、まず、制御データを受信したか否かを判定し
(ステップS101)、その判定結果が肯定である場合
には、ステップS102〜S110の処理を実行する。
次に、無線通信端末20は、開始タイマがタイムアウト
したか否かを判定し(ステップS111)、その判定結
果が肯定である場合には、ステップS112〜S116
の処理を実行する。次に、無線通信端末20は、終了タ
イマがタイムアウトしたか否かを判定し(ステップS1
17)、その判定結果が肯定である場合には、ステップ
S118〜S119の処理を実行する。次に、無線通信
端末20は、ステップS101に戻り、その後、上記3
つの処理を繰り返し実行する。
【0033】第1の処理として、制御データを受信した
ときの処理(ステップS102〜S110)を説明す
る。無線通信端末20では、受信部21が、端末制御装
置10から送信された制御データ31を受信し、要素抽
出部22に出力する。要素抽出部22は、受信部21か
ら出力された制御データから制御対象情報と機能状態変
更情報とを抽出し、変更判定部23に出力する(ステッ
プS102)。変更判定部23は、所有者情報記憶部2
4から、無線通信端末20の所有者情報を読み出す(ス
テップS103)。次に、変更判定部23は、ステップ
S102で制御対象情報が抽出されたか否かを判定する
(ステップS104)。変更判定部23は、この判定結
果が肯定である場合はステップS105へ、それ以外の
場合はステップS110へ進む。
【0034】前者の場合、変更判定部23は、要素抽出
部22で抽出された制御対象情報の種類を調べる(ステ
ップS105)。制御対象情報には、機能状態を変更す
べき無線通信端末を指定する対象情報、または、機能状
態の変更から除外すべき無線通信端末を指定する対象外
情報のいずれかが含まれている。変更判定部23は、制
御対象情報が対象情報であるか対象外情報であるかに応
じて、それぞれ、ステップS106またはS107へ進
む。
【0035】制御対象情報が対象情報である場合、変更
判定部23は、対象情報とステップS103で読み出し
た所有者情報とに基づき、所有者が対象情報に含まれて
いるか否かを判定する(ステップS106)。制御対象
情報が対象外情報である場合、変更判定部23は、対象
外情報とステップS103で読み出した所有者情報とに
基づき、所有者が対象外情報から除外されているか否か
を判定する(ステップS107)。
【0036】変更判定部23は、ステップS106また
はS107における判定結果が肯定である場合は、ステ
ップS108へ進む。この場合、機能状態変更部26
は、後述するタイマ設定処理(図5)を実行する(ステ
ップS108)。タイマ設定処理では、必要に応じて、
開始タイマおよび終了タイマにタイマ値が設定される。
次に、機能状態変更部26は、機能状態の変更結果を送
信部27に通知する。送信部27は、機能状態変更部2
6からの通知に基づき、無線通信端末20の識別子を含
み、機能状態の変更結果を示す処理完了通知32を端末
制御装置10に送信する(ステップS109)。
【0037】一方、変更判定部23は、ステップS10
6またはS107における判定結果が否定である場合
は、ステップS110へ進む。この場合、変更判定部2
3は、機能状態を変更しない旨を送信部27に通知す
る。送信部27は、変更判定部23からの通知に基づ
き、無線通信端末20の識別子を含み、機能状態を変更
しなかった旨を示す処理完了通知32を端末制御装置1
0に送信する(ステップS110)。
【0038】第2の処理として、開始タイマがタイムア
ウトしたときの処理(ステップS112〜S116)を
説明する。開始タイマがタイムアウトしたときには、機
能状態変更部26が動作する。機能状態変更部26は、
後述するステップS201で抽出された機能指定情報
と、機能状態記憶部25に記憶されている現在の機能状
態とに基づき、変更すべき機能状態を選択する(ステッ
プS112)。より詳細には、機能状態変更部26は、
原則として機能指定情報に含まれるすべての機能状態を
変更すべき機能状態とした上で、機能指定情報に含まれ
る値と機能状態記憶部25に記憶されている値とが一致
する機能状態については、変更すべき機能状態から除外
する。
【0039】次に、機能状態変更部26は、選択した機
能状態について、その時点で機能状態記憶部25に記憶
されている値を読み出し、読み出した値を他の記憶部
(図示せず)に保存する(ステップS113)。このよ
うに現在の機能状態を保存するのは、終了タイマがタイ
ムアウトしたときに、機能状態を元に戻すためである。
次に、機能状態変更部26は、選択した機能状態につい
て、その時点で機能状態記憶部25に記憶されている値
を、機能指定情報に含まれている値に変更する(ステッ
プS114)。次に、機能状態変更部26は、開始タイ
マを停止させ(ステップS115)、終了タイマを起動
する(ステップS116)。終了タイマは、設定された
タイマ値に相当する時間が経過したときにタイムアウト
する。
【0040】第3の処理として、終了タイマがタイムア
ウトしたときの処理(ステップS118〜S119)を
説明する。終了タイマがタイムアウトしたときには、機
能状態変更部26が動作する。機能状態変更部26は、
機能状態記憶部25に記憶された機能状態を元に戻す
(ステップS118)。より詳細には、機能状態変更部
26は、ステップS113で他の記憶部に保存した値を
読み出し、機能状態記憶部25に記憶されている機能状
態を読み出した値に変更する。次に、機能状態変更部2
6は、終了タイマを停止させる(ステップS119)。
【0041】図5は、タイマ設定処理(ステップS10
8)の詳細を示すフローチャートである。タイマ設定処
理では、機能状態変更部26が動作する。機能状態変更
部26は、変更判定部23から出力された機能状態変更
情報から、機能指定情報を抽出する(ステップS20
1)。次に、機能状態変更部26は、ステップS201
で機能指定情報が抽出されたか否かを判定し(ステップ
S202)、その判定結果が肯定である場合はステップ
S203へ進む。この場合、機能状態変更部26は、開
始タイマおよび終了タイマがいずれも未設定であるか否
かを判定し(ステップS203)、その判定結果が肯定
である場合はステップS204へ進む。なお、ステップ
S202またはS203における判定結果が否定である
場合、機能状態変更部26は、以降の処理を行うことな
く、タイマ設定処理を終了する。これにより、無線通信
端末20が制御データを繰り返し受信した場合でも、2
つのタイマにタイマ値が繰り返し設定されることを防止
することができる。
【0042】次に、機能状態変更部26は、変更判定部
23から出力された機能状態変更情報から、時間指定情
報に含まれている開始時刻と終了時刻とを抽出する(ス
テップS204)。以下、ステップS204で抽出した
開始時刻および終了時刻を、それぞれ、TSおよびTE
と記す。次に、機能状態変更部26は、ステップS20
4で開始時刻および終了時刻が抽出された否かを判定す
る(ステップS205)。機能状態変更部26は、開始
時刻および終了時刻が両方とも抽出されている場合には
ステップS206へ、2つの時刻のうち一方のみが抽出
されている場合にはステップS215へ、2つの時刻が
両方とも抽出されていない場合にはステップS211へ
進む。
【0043】機能状態変更部26は、ステップS206
で2つの時刻が両方とも抽出されたと判断した場合に
は、現在時刻を求める(ステップS206)。以下、求
めた現在時刻をTCと記す。次に、機能状態変更部26
は、開始時刻TSおよび終了時刻TEと、現在時刻TC
とを比較する(ステップS207)。この際、機能状態
変更部26は、時および分だけを比較してもよく、秒ま
で含めて比較してもよい。機能状態変更部26は、TC
がTSより小さい場合(すなわち、現在時刻が開始時刻
より前である場合)には、ステップS208へ進む。こ
の場合、機能状態変更部26は、開始タイマに(TS−
TC)を、終了タイマに(TE−TS)をそれぞれ設定
し(ステップS208)、開始タイマを起動した上で
(ステップS209)、ステップS215へ進む。開始
タイマは、設定されたタイマ値に相当する時間が経過し
たときにタイムアウトする。ステップS207でTCが
TS以上かつTEより小さい場合(すなわち、現在時刻
が開始時刻より後で終了時刻より前である場合)には、
機能状態変更部26は、開始タイマに0(直ちにタイム
アウトすることを示す)を、終了タイマに(TE−T
C)を設定し(ステップS210)、ステップS215
へ進む。TCがTE以上である場合(すなわち、現在時
刻が終了時刻より後である場合)には、機能状態変更部
26は、2つのタイマに値を設定することなく、ステッ
プS215へ進む。
【0044】機能状態変更部26は、ステップS206
で2つの時刻が両方とも抽出されていないと判断した場
合には、時間指定情報から継続時間を抽出する(ステッ
プS211)。以下、ステップS211で抽出した継続
時間をTXと記す。次に、機能状態変更部26は、ステ
ップS211で継続時間が抽出されたか否かを判定し
(ステップS212)、その判定結果が肯定である場
合、終了タイマにTXを設定する(ステップS21
3)。次に、機能状態変更部26は、開始タイマに0を
設定し(ステップS214)、ステップS215へ進
む。
【0045】ステップS215では、機能状態変更部2
6は、ステップS201で抽出された機能指定情報を記
憶する。ステップS215で記憶された機能指定情報
は、開始タイマがタイムアウトしたときの処理(ステッ
プS112〜S116)で参照される。
【0046】なお、図5に示す処理では、機能状態変更
部26は、ステップS205で開始時刻または終了時刻
の一方のみが抽出されたと判断した場合には、時間指定
情報の形式に誤りがあるとみなし、2つのタイマに値を
設定しないこととした。これに代えて、機能状態変更部
26は、このような場合でも、抽出した時刻情報に基づ
き、2つのタイマに値を設定してもよい。
【0047】また、図4および図5に示すフローチャー
トに従って動作するプログラムを作成し、無線通信端末
20に内蔵されたCPU(図示せず)がこのプログラム
を実行することにより、無線通信端末20では機能状態
変更処理が行われることとしてもよい。この場合、無線
通信端末20にプログラムを予め組み込んでおいてもよ
く、無線通信機能を用いて無線通信端末20にプログラ
ムをダウンロードしてもよい。
【0048】図6は、端末制御装置10から無線通信端
末20に送信される制御データ31の例を示す図であ
る。図6(a)に示す制御データ31aは、機能状態変
更エリアが学校の教室であり、授業時間中に生徒の無線
通信端末(具体的には、携帯電話など)の機能を制限し
たい場合に用いられる。制御データ31aを送信する端
末制御装置10として、携帯電話の機能状態を制御する
サーバが、例えば、図1に示すように設置される。サー
バと無線通信端末とは、いずれも、Bluetooth (R)な
どの近傍無線通信機能を有している。サーバは、教室の
出入口41の付近の壁面に設置され、授業時間中だけ、
生徒の携帯電話などの機能状態を変更するための制御デ
ータ31aを定期的に(例えば、0.1秒ごとに)送信
する。
【0049】制御データ31aには、制御対象情報と機
能状態変更情報とが含まれている。制御対象情報には、
2つの対象外情報が含まれている。2つの対象外情報
は、所属グループがTEACHER (教師)またはSTAFF (職
員)であるすべてのユーザの無線通信端末は機能状態の
変更対象外であることを示している。言い換えれば、2
つの対象外情報は、所属グループがTEACHER でもSTAFF
でもないユーザ(例えば、生徒)の無線通信端末は機能
状態の変更対象であることを示している。
【0050】機能状態変更情報には、4つの機能指定情
報と、時間指定情報として開始時刻および終了時刻とが
含まれている。この機能状態変更情報は、19時から2
0時30分までの間、スピーカ音量をOFF、振動をO
N、電話発信機能をOFF、メール送信機能をOFFと
するように、無線通信端末の機能状態を変更することを
示している。生徒が教室に入る時、生徒の携帯電話は、
制御データ31aを受信する。生徒の携帯電話の機能状
態は、機能状態変更処理(図4および図5)により、1
9時から20時30分までの間、制御データ31aの機
能指定情報に含まれている値に一時的に変更される。こ
れにより、生徒の携帯電話は、19時から20時30分
のまで間、「音なし、電話発信機能停止、メール送信禁
止」の状態に置かれる。このようにして、授業時間中、
生徒の携帯電話の機能は、一時的に一定の範囲に制限さ
れる。
【0051】また、例えば、生徒が、機能状態の変更か
ら逃れるために、携帯電話の電源を切ったまま教室に入
り、教室に入った後に携帯電話の電源を入れる場合が考
えられる。この場合でも、サーバは、制御データ31a
を受信した携帯電話から送信された処理完了通知32に
基づき、機能状態を変更した携帯電話の識別子を求める
ことができるので、サーバの管理者(例えば、教師)
は、機能状態の変更を逃れた携帯電話を所有する生徒を
把握することができる。
【0052】図6(b)に示す制御データ31bは、機
能状態変更エリアが個人(ここでは、太郎とする)の部
屋であり、太郎の部屋では太郎のヘッドホンの音量を最
大にしたい場合に用いられる。制御データ31bを用い
る無線通信端末制御システムとして、端末制御装置10
がオーディオコンポで、無線通信端末20がヘッドホン
であり、オーディオコンポとヘッドホンとは、いずれ
も、Bluetooth (R)などの近傍無線通信機能を有して
いる場合を考える。オーディオコンポは、太郎の部屋の
中に設置され、太郎のヘッドホンの機能状態を変更する
ための制御データ31bを定期的に送信する。
【0053】制御データ31bには、制御対象情報と機
能状態変更情報とが含まれている。制御対象情報には、
1つの対象情報が含まれている。この対象情報は、所属
グループがHEADPHONE (ヘッドホン)で、ユーザ名がTA
RO(太郎)である無線通信端末(すなわち、太郎のヘッ
ドホン)が、機能状態の変更対象であることを示してい
る。また、機能状態変更情報には、1つの機能指定情報
が含まれており、この機能指定情報は、スピーカ音量を
MAX (最大)とするように、無線通信端末の機能状態を
変更することを示している。さらに、太郎のヘッドホン
には、所有者情報として所属グループがHEADPHONE であ
り、ユーザ名がTAROであることが記憶される。この状況
で制御データ31bをオーディオコンポからヘッドホン
に送信することにより、太郎がヘッドホンをしたまま自
分の部屋に入ると、ヘッドホンの音量を自動的に最大と
することができる。
【0054】図6(c)に示す制御データ31cは、特
定のサーバの近くにあるときに限り電話機能を提供する
無線通信端末(ここでは、その名称をPDA-light とす
る)がある場合に用いられる。PDA-light は、各種のサ
ービスを安価に提供するために、電話機能を内蔵してい
るが、普段は電話機能を提供せず、メール送受信機能の
みを提供するものとする。PDA-light のユーザは、電話
機能を使用したいときには、各所に設置されたサーバの
近くに移動する。サーバとPDA-light とは、いずれも、
Bluetooth (R)などの近傍無線通信機能を有してお
り、サーバは、PDA-light の機能状態を制御するための
制御データ31cを定期的に送信する。
【0055】制御データ31cには、制御対象情報と機
能状態変更情報とが含まれている。制御対象情報には、
1つの対象情報が含まれている。この対象情報は、所属
グループがPDA-light であるすべてのユーザの無線通信
端末(すなわち、すべてのPDA-light )が、機能状態の
変更対象であることを示している。また、機能状態変更
情報には、1つの機能指定情報と、時間指定情報として
継続時間が含まれている。機能指定情報と継続時間と
は、600秒だけ電話機能をONとするように、無線通
信端末の機能状態を変更することを示している。さら
に、各PDA-light には、所有者情報として所属グループ
がPDA-light であることが記憶される。これにより、PD
A-light は、普段は電話機能を提供しないが、サーバの
近くで制御データ31cを受信した場合には、受信後6
00秒だけ電話機能を提供できるようになる。
【0056】以上に示すように、本実施形態に係る無線
通信端末制御システムでは、無線通信端末は、所有者情
報と機能状態とを記憶し、端末制御装置は、端末を特定
するための制御対象情報と、端末の機能状態の変更内容
を示す機能状態変更情報とを含んだ制御データを、無線
通信端末に送信する。無線通信端末は、記憶した所有者
情報と受信した制御対象情報とに基づき、機能状態を変
更するか否かを判定し、その判定結果に従い、記憶した
機能状態を変更する。これにより、特定の無線通信端末
の機能状態を変更することができる。
【0057】また、無線通信端末は、自らの識別情報を
含み、機能状態を変更したか否かを示す処理完了通知を
端末制御装置に送信する。これにより、端末制御装置に
おいて無線通信端末が機能状態を変更したことを確認
し、機能状態の変更を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る無線通信端末制御シス
テムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る無線通信端末制御シス
テムの端末制御装置の他の設置例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る無線通信端末制御シス
テムの端末制御装置および無線通信端末の詳細な構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る無線通信端末制御シス
テムの無線通信端末における機能状態変更処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る無線通信端末制御シス
テムの無線通信端末におけるタイマ設定処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る無線通信端末制御シス
テムの端末制御装置から無線通信端末に送信される制御
データの例を示す図である。
【符号の説明】
10…端末制御装置 11…制御データ生成部 12、27…送信部 13、21…受信部 14…処理履歴記憶部 15…管理部 20…無線通信端末 22…要素抽出部 23…変更判定部 24…所有者情報記憶部 25…機能状態記憶部 26…機能状態変更部 31…制御データ 32…処理完了通知
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 崇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K048 BA01 DB01 EB06 FB05 GC01 HA01 5K067 AA05 BB04 DD27 GG01 GG11 HH12 HH22 HH23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信端末の機能を制御する無線通信
    端末制御システムであって、 端末制御装置と無線通信端末とを備え、 前記端末制御装置は、 制御対象となる端末を特定するための制御対象情報と、
    端末の機能状態の変更内容を示す機能状態変更情報とを
    含んだ制御データを生成する制御データ生成手段と、 前記制御データ生成手段で生成された制御データを前記
    無線通信端末に送信する送信手段とを含み、 前記無線通信端末は、 当該無線通信端末の機能状態を記憶する機能状態記憶手
    段と、 前記端末制御装置から送信された制御データを受信する
    受信手段と、 前記受信手段で受信した制御データから、前記制御対象
    情報と前記機能状態変更情報とを抽出する抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された制御対象情報に基づき、前記
    機能状態記憶手段に記憶された機能状態を変更するか否
    かを判定する判定手段と、 前記判定手段における判定結果に従い、前記抽出手段で
    抽出された機能状態変更情報に基づき、前記機能状態記
    憶手段に記憶された機能状態を変更する変更手段とを含
    む、無線通信端末制御システム。
  2. 【請求項2】 前記無線通信端末は、 当該無線通信端末の所有者情報を記憶する所有者情報記
    憶手段をさらに含み、 前記判定手段は、前記抽出手段で抽出された制御対象情
    報と、前記所有者情報記憶手段に記憶された所有者情報
    とに基づき、前記機能状態記憶手段に記憶された機能状
    態を変更するか否かを判定することを特徴とする、請求
    項1に記載の無線通信端末制御システム。
  3. 【請求項3】 前記無線通信端末は、 当該無線通信端末の識別情報を含み、前記機能状態記憶
    手段に記憶された機能状態を変更したか否かを示す応答
    を前記端末制御装置に送信する応答送信手段をさらに含
    み、 前記端末制御装置は、 前記無線通信端末から送信された応答を受信する応答受
    信手段と、 前記応答受信手段で受信した応答を処理履歴として記憶
    する処理履歴記憶手段と、 前記処理履歴記憶手段に記憶された処理履歴に基づき、
    前記制御データ生成手段で生成される制御データの内容
    を切り替える管理手段とをさらに含む、請求項2に記載
    の無線通信端末制御システム。
  4. 【請求項4】 前記機能状態変更情報は、制御対象とな
    る端末に機能状態として設定すべき値を含んだ機能指定
    情報と、制御対象となる端末において前記機能指定情報
    に含まれる値が有効となる時間を指定する時間指定情報
    とを含み、 前記変更手段は、前記時間指定情報で指定された時間内
    に限り、前記機能状態記憶手段に記憶された機能状態
    を、前記機能指定情報に含まれる値に変更することを特
    徴とする、請求項2に記載の無線通信端末制御システ
    ム。
  5. 【請求項5】 無線通信端末の機能を制御する端末制御
    装置であって、 制御対象となる端末を特定するための制御対象情報と、
    端末の機能状態の変更内容を示す機能状態変更情報とを
    含んだ制御データを生成する制御データ生成手段と、 前記制御データ生成手段で生成された制御データを前記
    無線通信端末に送信する送信手段とを備えた、端末制御
    装置。
  6. 【請求項6】 端末制御装置を用いて、機能を制御可能
    に構成された無線通信端末であって、 自らの機能状態を記憶する機能状態記憶手段と、 前記端末制御装置から、制御対象となる端末を特定する
    ための制御対象情報と、端末の機能状態の変更内容を示
    す機能状態変更情報とを含んだ制御データを受信する受
    信手段と、 前記受信手段で受信した制御データから、前記制御対象
    情報と前記機能状態変更情報とを抽出する抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された制御対象情報に基づき、前記
    機能状態記憶手段に記憶された機能状態を変更するか否
    かを判定する判定手段と、 前記判定手段における判定結果に従い、前記抽出手段で
    抽出された機能状態変更情報に基づき、前記機能状態記
    憶手段に記憶された機能状態を変更する変更手段とを備
    えた、無線通信端末。
  7. 【請求項7】 端末制御装置を用いて、無線通信端末の
    機能を制御する無線通信端末制御方法であって、 無線通信端末に、当該無線通信端末の機能状態が記憶さ
    れた状態で実行され、 端末制御装置で、制御対象となる端末を特定するための
    制御対象情報と、端末の機能状態の変更内容を示す機能
    状態変更情報とを含んだ制御データを生成するステップ
    と、 前記端末制御装置で、生成された前記制御データを前記
    無線通信端末に送信するステップと、 前記無線通信端末で、送信された前記制御データを受信
    するステップと、 前記無線通信端末で、受信した前記制御データから、前
    記制御対象情報と前記機能状態変更情報とを抽出するス
    テップと、 前記無線通信端末で、抽出された前記制御対象情報に基
    づき、記憶された前記機能状態を変更するか否かを判定
    するステップと、 前記無線通信端末で、判定結果に従い、抽出された前記
    機能状態変更情報に基づき、記憶された前記機能状態を
    変更するステップとを備えた、無線通信端末制御方法。
  8. 【請求項8】 端末制御装置を用いて機能を制御可能と
    するために、無線通信端末によって実行されるプログラ
    ムであって、 無線通信端末に、当該無線通信端末の機能状態が記憶さ
    れた状態で実行され、 端末制御装置から、制御対象となる端末を特定するため
    の制御対象情報と、端末の機能状態の変更内容を示す機
    能状態変更情報とを含んだ制御データを受信するステッ
    プと、 受信した前記制御データから、前記制御対象情報と前記
    機能状態変更情報とを抽出するステップと、 抽出された前記制御対象情報に基づき、記憶された前記
    機能状態を変更するか否かを判定するステップと、 判定結果に従い、抽出された前記機能状態変更情報に基
    づき、記憶された前記機能状態を変更するステップとを
    備えた、プログラム。
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