JP2003259201A - デジタルカメラおよび露出制御装置 - Google Patents

デジタルカメラおよび露出制御装置

Info

Publication number
JP2003259201A
JP2003259201A JP2002049892A JP2002049892A JP2003259201A JP 2003259201 A JP2003259201 A JP 2003259201A JP 2002049892 A JP2002049892 A JP 2002049892A JP 2002049892 A JP2002049892 A JP 2002049892A JP 2003259201 A JP2003259201 A JP 2003259201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
value
image data
exposure
exposure control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002049892A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Tanaka
俊幸 田中
Yasuhiro Morimoto
康裕 森本
Katsuya Oda
勝也 小田
Katsuhito Shinkawa
勝仁 新川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2002049892A priority Critical patent/JP2003259201A/ja
Publication of JP2003259201A publication Critical patent/JP2003259201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートフォーカスを考慮した露出制御を行う
デジタルカメラを提供する。 【解決手段】 デジタルカメラ1は、ライブビュー動作
時において取得される画像データから記録用の画像デー
タを取得するための記録用露出制御値を導出する。これ
とともに、画像データ中のフォーカスエリアからオート
フォーカスを行う際のAF用露出制御値を導出する(ス
テップST4)。シャッターボタンが半押しされる(ス
テップST6にてYes)と、AF用露出制御値に基づ
いて露出制御が行われた後(ステップST7)オートフ
ォーカスが行われる(ステップST8)。これにより、
オートフォーカス時に取得される画像データ中のフォー
カスエリアは適正露光となるため、適切なフォーカスの
評価値が得られ、その結果、高精度かつ迅速にオートフ
ォーカスを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像における露出
制御を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CCD等の撮像素子を用いて
画像データを取得するデジタルカメラにおいては、撮影
待機状態において取得される画像データ中の明るさに基
づいてシャッタースピードや絞り値などの露出制御値を
求め露出制御を行うようになっている。
【0003】また、デジタルカメラが自動的な光学系の
フォーカス制御いわゆるオートフォーカスを行う際に
は、コントラスト方式など画像データから得られる評価
値に基づいて光学系を駆動する方式が採用されている。
一般に主被写体像は画像データ中の限定された領域に存
在するため、評価値は画像データ中の所定のフォーカス
エリアから求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なフォーカスの評価値を得るためには画像データを取得
する必要があるが、従来のデジタルカメラでは、この画
像データを取得する際の露出制御値は画像データ全体の
明るさから求めていた。
【0005】このことから、画像データ中のフォーカス
エリアと他の領域との明るさの差が比較的大きくフォー
カスエリアの黒つぶれなどが発生した場合、適切なフォ
ーカスの評価値が得られず、オートフォーカス制御の精
度や速度が低下するなどの問題が生じていた。
【0006】すなわち、従来のデジタルカメラにおいて
は、露出制御とフォーカス制御とが連携していないため
に種々の問題が生じることとなっていた。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、フォーカス制御を考慮して適切な露出制御を行
うことができる技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、光学系を介して被写体の画像デ
ータを取得する撮像手段を有するデジタルカメラであっ
て、前記撮像手段により取得される画像データ中の所定
の合焦対象領域が合焦状態となるように前記光学系を駆
動させるオートフォーカス制御を行うフォーカス制御手
段と、撮影待機状態において前記撮像手段により取得さ
れる画像データ中の前記合焦対象領域を最大比重領域と
して、該画像データからフォーカス用露出制御値を導出
するフォーカス用露出演算手段と、前記フォーカス制御
手段がオートフォーカス制御を行う際に、前記フォーカ
ス用露出制御値を用いて前記撮像手段の露出制御を行う
露出制御手段と、を備えている。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のデジタルカメラにおいて、撮影待機状態において前記
撮像手段により取得される画像データから、記録用画像
データを取得する際に前記露出制御手段が用いる記録用
露出制御値を導出する記録用露出演算手段と、前記フォ
ーカス用露出制御値および前記記録用露出制御値の双方
を保持する記憶手段と、をさらに備えている。
【0010】また、請求項3の発明は、光学系を介して
被写体の画像データを取得する撮像手段を有するデジタ
ルカメラであって、前記光学系のオートフォーカス制御
を行うフォーカス制御手段と、撮影待機状態において前
記撮像手段により取得される画像データから前記被写体
の明るさを求める測光手段と、前記被写体の明るさに基
づいて、前記光学系の絞り値を設定する絞り値設定手段
と、を備え、前記被写体の明るさが所定の基準値よりも
高い場合、前記フォーカス制御手段がオートフォーカス
制御を行った後、前記絞り値設定手段は前記光学系の絞
り値を、オートフォーカス制御を行う際における値より
も大きな値に設定し、前記測光手段は前記被写体の明る
さを求めることを特徴とする。
【0011】また、請求項4の発明は、光学系を介して
被写体の画像データを取得する撮像手段を有するデジタ
ルカメラであって、前記撮像手段により取得される画像
データが合焦状態となるように前記光学系の駆動を行う
オートフォーカス制御と、操作入力に基づいて前記光学
系の駆動を行うマニュアルフォーカス制御との間でフォ
ーカス制御手法を切り替え可能なフォーカス制御手段
と、前記撮像手段により取得される画像データから、前
記被写体の明るさを求める測光手段と、前記被写体の明
るさに基づいて、前記光学系の絞り値を設定する絞り値
設定手段と、を備え、前記被写体の明るさが所定の基準
値よりも高い場合、前記絞り値設定手段は、前記フォー
カス制御手段のフォーカス制御手法がオートフォーカス
制御のときと、マニュアルフォーカス制御のときとで、
前記光学系の絞り値を相違させて設定することを特徴と
する。
【0012】また、請求項5の発明は、光学系を介して
被写体の画像データを取得する撮像手段の露出制御を行
う露出制御装置であって、撮影待機状態において前記撮
像手段により取得される画像データ中の、前記光学系の
オートフォーカス制御を行うフォーカス制御手段が合焦
評価に用いる合焦対象領域を最大比重領域として、該画
像データからフォーカス用露出制御値を導出するフォー
カス用露出演算手段、を備え、前記フォーカス制御手段
がオートフォーカス制御を行う際に、前記フォーカス用
露出制御値を用いて前記撮像手段の露出制御を行うこと
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0014】<1.第1の実施の形態> <1−1.デジタルカメラの構成>図1ないし図3は、
本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ1の要部構成
を示す図であり、図1ないし図3はそれぞれ正面図、上
面図および背面図に相当する。図1および図2に示すよ
うに、デジタルカメラ1は主としてカメラ本体部2と撮
影レンズ3とから構成されている。
【0015】撮影レンズ3は複数のレンズ群を含むズー
ムレンズとして構成され、その周縁部に設けられるズー
ムリング31を回転させることにより撮影倍率(焦点距
離)を変更することが可能とされている。撮影レンズ3
にはマクロ切り替えレバー32が設けられており、マク
ロ切り替えレバー32をスライドさせることによりマク
ロ撮影が可能となる。
【0016】図1に示すように、カメラ本体部2の前面
には、左端部にグリップ部4、右方上部に内蔵フラッシ
ュ5がそれぞれ設けられている。デジタルカメラ1で
は、撮影に先行してプリ発光を行い、撮影における内蔵
フラッシュ5の発光量を設定するプリ発光方式が採用さ
れている。
【0017】図2に示すように、グリップ部4の上面に
はシャッターボタン11が設けられている。シャッター
ボタン11は銀塩カメラで採用されているような半押し
状態(S1状態)と全押し状態(S2状態)とが検出可
能な2段階スイッチとなっている。
【0018】カメラ本体部2の上面右方には、電源のオ
ン/オフを切り替えるとともに、「撮影モード」、「再
生モード」および「通信モード」の間で動作モードを切
り替えるダイヤル式のメインスイッチ15が設けられて
いる。
【0019】「撮影モード」は被写体の撮影を行い画像
データ(以下、適宜「画像」ともいう。)を取得しメモ
リカード9に記録する動作モードであり、「再生モー
ド」はメモリカード9に記録された画像データを読み出
して再生表示する動作モードである。また、「通信モー
ド」はカメラ本体部2背面に設けられるUSB端子27
を介して外部のコンピュータに画像データを転送するな
どの通信を行う動作モードである。
【0020】メインスイッチ15の左方には、デジタル
カメラ1の各種の設定情報を表示するデータパネル21
が設けられており、デジタルカメラ1の設定情報を容易
に把握することができるようにされている。
【0021】また、デジタルカメラ1の側面上方には、
取得される画像データの「サイズ」、「圧縮率」、「ホ
ワイトバランス」などの項目を設定するためのファンク
ションダイヤル16およびファンクションボタン16a
が設けられている。ファンクションダイヤル16によっ
て設定を行う項目にセットした後、ファンクションボタ
ン16aを押下しつつ、グリップ部4上部の選択ダイヤ
ル12を回転させることにより、セットされた項目の設
定内容を順次変更することができる。
【0022】図3に示すように、カメラ本体部2の背面
左方には、被写体の画像データのライブビュー表示、記
録された画像データの再生表示および各種設定等を行う
ための液晶ディスプレイ(LCD)23および電子ビュ
ーファインダ(EVF)22が設けられている。LCD
23の表示とEVF22の表示とは、EVF22の右方
のディスプレイ切り替えレバー17の操作により切り替
えることができる。ディスプレイ切り替えレバー17の
中央部分は情報表示切り替えボタン17aとなってお
り、LCD23またはEVF22に画像データが表示さ
れているときに、設定情報等を同時に表示するか否かを
切り替えることができる。
【0023】LCD23の右方にはメニューボタン18
および十字キー19が設けられている。十字キー19は
上スイッチ19U、下スイッチ19D、左スイッチ19
Lおよび右スイッチ19Rからなる4連スイッチ、なら
びに、中央ボタン19Cから構成される。メニューボタ
ン18を押下するとLCD23に設定メニューが表示さ
れ、設定メニューを参照しつつ、十字キー19を操作す
ることによって、デジタルカメラ1の各種設定を行うこ
とができる。
【0024】また、十字キー19の下部には、フォーカ
スモード(フォーカス制御手法)を切り替えるためのフ
ォーカスモードボタン20が設けられている。フォーカ
スモードボタン20を押下するごとに、画像データ中の
所定のフォーカスエリアが合焦状態となるように撮影レ
ンズ3内のレンズ群を自動的に駆動させるオートフォー
カス制御(以下、単に「オートフォーカス」または「A
F」ともいう。)と、ユーザからの操作入力に基づいて
レンズ群を駆動させるマニュアルフォーカス制御(以
下、単に「マニュアルフォーカス」または「MF」とも
いう。)との間でフォーカスモードが切り替えられる。
【0025】フォーカスモードがAFの場合は、撮影待
機状態においてLCD23またはEVF22にフォーカ
スエリアに相当する領域FA0が表示される。ユーザは
この領域FA0に所望の被写体像が配置されるようにフ
レーミングを行うことで、所望の被写体像を合焦状態と
させることができる。
【0026】また、フォーカスモードがMFの場合にお
けるレンズ群の駆動方向およびその駆動量は、撮影レン
ズ3とカメラ本体部2との接続部分に回転自在に設けら
れるフォーカスリング33の操作入力により決定され
る。
【0027】カメラ本体部2の下部には電池室24が設
けられている。電池室24は、電池室解放レバー24a
でその蓋が解放され、4本の単三形乾電池が装填され
る。可搬性のデジタルカメラ1は、電池室24に装填さ
れる単三形乾電池を通常の駆動源としているが、電池室
24の右方に設けられる電源入力端子25を介して供給
される外部からの直流電源を駆動源とすることも可能と
されている。
【0028】電源入力端子25の右方には、ビデオ出力
端子26が設けられており、外部のモニタに画像データ
を転送して表示させることができるようにされている。
【0029】また、カメラ本体部2の内部にはカードス
ロット29が設けられ、カメラ本体部2の側面から画像
データ等を記録するメモリカード9を挿入して装着でき
る。カードスロット29の挿入口近傍には、メモリカー
ド9へのアクセス中である旨を表示するためのアクセス
ランプ28が配置される。
【0030】<1−2.デジタルカメラの内部構成>図
4は、デジタルカメラ1の主たる内部構成を機能ブロッ
クとして示す図である。
【0031】レンズ駆動部211は、全体制御部30か
ら入力される信号に基づいて、被写体像の合焦状態を決
定する撮影レンズ3内のレンズ群や、入射光量を決定す
る撮影レンズ3内の絞り等を駆動する。
【0032】CCD201は、受光部、垂直転送部、水
平転送部および出力部等から構成される撮像素子であ
る。CCD201は、撮影レンズ3により結像された被
写体の光像を受光部によって信号電荷に光電変換し、こ
の信号電荷を垂直転送部および水平転送部を介して転送
を行って順次出力部から出力する。CCD201の受光
部は、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタ
が貼り付けられた横2560×縦1920の画素からな
り、CCD201から出力される信号電荷はRGBの色
成分を有する画像信号となる。
【0033】CCD201は、画像信号の出力モードと
して、全画素の画像データを出力するフレームモード
と、縦の画素を1/8に間引いて横2560×縦240
の画素を有する簡易画像データを出力するドラフトモー
ドとを有している。撮影待機状態においては高速化のた
めドラフトモードに、撮影指示後において記録用の画像
データを出力する際にはフレームモードにそれぞれ設定
される。
【0034】タイミングジェネレータ210は、全体制
御部30から入力される信号に基づきCCD201へ駆
動制御信号を送信するものである。例えば、CCD20
1の各画素に蓄積された信号電荷を垂直転送部に転送さ
せる垂直同期信号VD、信号電荷を垂直転送部から水平
転送部に順次転送させる水平同期信号HD、各画素の不
要電荷の掃き出しを行う不要電荷掃出し信号SUB、ド
ラフトモードあるいはフレームモードへ出力モードを変
更させる出力モード変更信号等を送信する。
【0035】デジタルカメラ1の露出制御は、CCD2
01の電荷蓄積時間(シャッタースピードに相当:以
下、「シャッタースピード」ともいう。)と、絞り値と
を調整することにより行われる。なお、本明細書におい
ては、シャッタースピードおよび絞り値を総称して「露
出制御値」と称する。
【0036】CCD201の電荷蓄積時間(シャッター
スピード)は、タイミングジェネレータ210から送信
される不要掃出し信号SUBのパルス数で調節される。
図5は、CCD201の電荷蓄積時間を説明するための
図である。CCD201は、所定の周期Vでタイミング
ジェネレータ210から与えられる垂直同期信号VDの
パルスごとに信号電荷を垂直転送部に転送するため、垂
直同期信号VDのパルス発生周期Vと同時間、受光部で
信号電荷が蓄積される。
【0037】その一方で、CCD201は、不要電荷掃
出し信号SUBのパルスが与えられると、受光部に蓄積
された信号電荷を不要電荷として掃き出すようになって
いる。このため、CCD201に不要電荷掃出し信号S
UBのパルスを与えている時間ESは、受光部にて信号
電荷が実質的に蓄積されないことから、受光部における
電荷蓄積時間EXPは、次式、 EXP=V−ES で与えられることとなる。ここで、時間ESは、CCD
201に与える不要電荷掃出し信号SUBのパルス数に
よって決定されるため、電荷蓄積時間EXPは不要電荷
掃出し信号SUBのパルス数によって調節されることと
なる。この電荷蓄積時間EXPが長いほど、より多くの
信号電荷が受光部にて蓄積され、明るい画像データが取
得される。
【0038】なお、不要電荷掃出し信号SUBのパルス
発生周期は、水平同期信号HDのパルス発生周期Hと一
致する。このことから、電荷蓄積時間EXPは、垂直同
期信号VDのパルス発生周期Vから、水平同期信号HD
のパルス発生周期Hの整数倍を引いた時間で与えられ
る。
【0039】一方、絞り値は、撮影レンズ3内の絞りの
開口径に相当する値であり、本実施の形態においては複
数の段階から選択的に設定される。以下の説明において
は、絞り値をAPEX表示におけるAV値を用いて表現
する。例えば、絞りを開放状態とする場合の絞り値は
「3」(F=2.8:以下、「開放値」ともいう。)に
設定され、また、絞りを開放状態から1段絞る場合の絞
り値は「4」(F=4.0)に、絞りを開放状態から2
段絞る場合の絞り値は「5」(F=5.6)にそれぞれ
設定される。すなわち、絞りを開放状態からn段絞る場
合、絞り値は「3+n」に設定され、この絞り値が大き
くなるほど絞りの開口径が小さくなり入射光量が制限さ
れる。
【0040】図4に戻り、信号処理回路202は、CC
D201から出力される画像信号(アナログ信号)に所
定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路
202は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAG
C(オートゲインコントロール)回路とをその内部に有
し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、
AGC回路のゲインを調整することにより画像信号のレ
ベル調整を行う。
【0041】A/D変換器203は、信号処理回路20
2から出力された各画素信号(アナログ信号)を例えば
12ビットのデジタル信号に変換する。A/D変換器2
03から出力された各画素の値(画素値)は、RGBの
色成分からなるカラーの色成分値として表現される。
【0042】WB(ホワイトバランス)補正回路204
は、A/D変換器203から出力された画像データに対
して、白いものが白くなるように照明光源の色の影響に
よる色バランスのずれの補正(いわゆるホワイトバラン
ス補正)を行う。WB補正回路204は、撮影ごとに設
定される変換テーブルを用いて画像データのRGBの色
成分値を変換する。
【0043】γ補正回路205は、WB補正回路204
から出力された画像データに対してγ補正を施す。通
常、画像データの階調特性が一般的な表示デバイスのγ
特性に適合するように補正される。
【0044】色補正変換回路206は、γ補正回路20
5から出力された画像データに対して、色の補正および
色空間の変換を行う。具体的には、撮影ごとに設定され
る変換マトリクスを用いて、彩度を強調するように各画
素値を調整(色調整)するとともに、RGBの色成分か
らなる各画素値をYCrCb(輝度成分値Yと色差成分
値Cr,Cb)へ色空間変換する。
【0045】解像度変換回路207は、色補正変換回路
206から出力された画像データを所定の解像度に変換
する。フレームモードに設定されたCCD201から出
力される記録用の画像データの場合は、ファンクション
ダイヤル16等により設定された「サイズ」に応じた解
像度の画像データに変換する。また、ドラフトモードに
設定されたCCD201から出力される簡易画像データ
の場合は、横の画素を1/8に間引き、横320×縦2
40の画素からなる画像データに変換し、EVF22あ
るいはLCD23に表示するライブビュー画像を生成す
る。
【0046】撮影待機状態において取得される画像デー
タは、WB補正回路204から演算領域抽出回路208
にも入力される。さらにこの画像データは、演算領域抽
出回路208からAF評価値演算回路221、主測光演
算回路222およびAF用測光演算回路223に出力さ
れ、露出制御やオートフォーカスに用いられることとな
る。露出制御やオートフォーカスに使用する画像データ
は、CCD201の出力信号のリニアな特性を保持した
状態であることが好ましいため、γ補正を施す前の画像
データが演算領域抽出回路208に入力される。
【0047】演算領域抽出回路208は、入力された画
像データから、AF評価値演算回路221、主測光演算
回路222およびAF用測光演算回路223のそれぞれ
が演算対象とする領域を抽出し、抽出した画像データを
それぞれに出力する。AF評価値演算回路221ではオ
ートフォーカス時の合焦程度を示すフォーカスの評価値
が演算され、主測光演算回路222では記録用の画像デ
ータ等を取得する際の露出制御値を求めるための主測光
値BV1が演算され、さらに、AF用測光演算回路22
3ではオートフォーカス時の露出制御値を求めるための
AF用測光値BV2が演算される。
【0048】図6は、主測光演算回路222が演算対象
とする画像データ中の領域を説明するための図である。
前述したように、CCD201では横2560×縦19
20の画素を有する画像データ71aが取得されるが、
ドラフトモードに設定されたCCD201からは、縦の
画素を1/8に間引いた横2560×縦240の画素を
有する簡易画像データ71bが出力される。この簡易画
像データ71bは、演算領域抽出回路208によりさら
に横の画素も1/8に間引かれ、主測光演算回路222
が演算対象とする横320×縦240の画素を有する画
像データ71cが生成される。この画像データ71cは
全画素の画像データ71aの縦横双方を1/8に均一に
間引いたものであるため、主測光演算回路222が演算
対象とする領域は、画像データ71aの全体の領域に相
当する。
【0049】主測光演算回路222は、この画像データ
71cを例えば縦5×横5のブロックに分割し、分割さ
れた各ブロックに対し加重係数(本実施の形態ではK
1,K2,K3:K1>K2>K3)を設定する。具体
的には、図6に示すように、主被写体像が存在する可能
性の高い画像データ71cの中央ブロックBLを露出注
目領域とし、この露出注目領域BLに最大の加重係数K
1を設定する。さらに、露出注目領域BLの周辺ブロッ
クに加重係数K2を設定し、その他のブロックに最小の
加重係数K3を設定する。
【0050】そして、同一の加重係数が設定されたブロ
ックを同一のグループとして、グループごとに画素の輝
度値の平均値を算出し、算出した輝度値の平均値と、設
定した加重係数とを用いて加重平均を行い、その演算結
果を主測光値BV1とする。例えば、露出注目領域BL
の輝度値の平均値がD1、露出注目領域BLの周辺ブロ
ックの輝度値の平均値がD2、その他のブロックの輝度
値の平均値がD3であったとすると、主測光値BV1
は、 BV1=(K1・D1+K2・D2+K3・D3)/
(K1+K2+K3) で求められる。
【0051】一方、AF評価値演算回路221は、画像
データ中の合焦対象領域であるフォーカスエリアを演算
対象の領域としている。図7は、AF評価値演算回路2
21が演算対象とする画像データ中の領域を説明するた
めの図である。
【0052】図に示すように、CCD201で取得され
る画像データ71aにおいてフォーカスエリアFA1
は、主被写体像が存在する可能性の高い画像データ71
aの中央部に割り当てられる。ドラフトモードに設定さ
れたCCD201からは簡易画像データ71bが出力さ
れるが、演算領域抽出回路208はこの簡易画像データ
71b中においてフォーカスエリアに相当する横640
×縦80の画素の領域FA2を抽出する。そして、抽出
された領域FA2のみの画像データ71dを生成して、
AF評価値演算回路221に入力する。この画像データ
71dは、横方向に隣接する画素に関しては間引きのな
いデータとなる。
【0053】AF評価値演算回路221は、入力された
画像データ71d中の横方向に隣接する画素の輝度値の
差分値(コントラスト)を絶対値で求め、さらに、求め
た差分値の画像データ全体における総和をフォーカスの
評価値として求める。
【0054】AF用測光演算回路223は、AF評価値
演算回路221と同一の領域を演算対象の領域としてい
る。このため、AF用測光演算回路223にも、簡易画
像データ71b中のフォーカスエリアに相当する領域F
A2のみの画像データ71dが入力される。AF用測光
演算回路223は、画像データ71dの画素の輝度値の
平均値を算出し、その演算結果をAF用測光値BV2と
する。
【0055】つまり、主測光演算回路222は、画像デ
ータの全体の領域から主測光値BV1を求め、AF用測
光演算回路223は、画像データ中のフォーカスエリア
(正確には、フォーカスエリアに相当する領域)からA
F用測光値BV2を求めることとなる。
【0056】図4に戻り、画像メモリ215はCCD2
01で取得された画像データを記憶するメモリであり、
フレームモードに設定されたCCD201から出力され
る画像データを少なくとも1フレーム分記憶し得る記憶
容量を有している。CCD201にて取得された画像デ
ータは、信号処理回路202〜解像度変換部207で所
定の処理が施された後、一旦画像メモリ215に格納さ
れる。画像メモリ215は、また、EVF22およびL
CD23に表示するための画像データを格納するバッフ
ァメモリとしても機能する。
【0057】EVF/LCD切替部216は、ディスプ
レイ切り替えレバー17の設定に基づいて、画像メモリ
215に格納された画像データの出力先を切り替える。
これにより、EVF22とLCD23との表示切り替え
が行われる。撮影待機状態では、所定時間ごとにCCD
201により取得される簡易画像データが、所定の処理
が施されてライブビュー画像とされた後、EVF/LC
D切替部216を介してEVF22やLCD23に表示
される(ライブビュー表示)。なお以下、EVF22お
よびLCD23を総称して「表示部」220という。
【0058】また、EVF/LCD切替部216から
は、外部モニタI/F217にも画像データが出力され
る。外部モニタI/F217に出力された画像データ
は、外部モニタI/F217において例えばNTSC方
式の画像信号に変換され、ビデオ出力端子26を介して
外部モニタ62等に送出される。
【0059】圧縮・伸張部213は、記録用の画像デー
タに対してJPEG方式などの圧縮処理を施すととも
に、メモリカード9に圧縮されて記録された画像データ
の伸張処理を行う。記録用の画像データは圧縮・伸張部
213により、ファンクションダイヤル16等により設
定された「圧縮率」で圧縮され、メモリカード9に記録
される。メモリカード9への画像データの記録や読み出
しはカードスロット29内に設けられるカードI/F2
14を介して行われる。
【0060】USBI/F212は、通信モードにおい
て外部のコンピュータ61との通信を行うためのUSB
規格に準拠した通信用インターフェースである。USB
I/F212とコンピュータ61とのデータ通信はUS
B端子27を介して行われる。
【0061】操作部10は、上述したシャッターボタン
11、十字キー19、フォーカスモードボタン20およ
びフォーカスリング33等を含む操作部材をひとつの機
能ブロックとして示している。操作部10の操作入力情
報は、信号として全体制御部30に入力される。タイマ
219は、撮影日時等の時刻を管理する計時回路であ
り、図示しない別の電源で駆動される。
【0062】全体制御部30は、マイクロコンピュータ
で構成され、デジタルカメラ1の上述した各部材の動作
を統括的に制御する。全体制御部30は、各種演算処理
を行うCPU31と、演算を行うための作業領域となる
RAM32と、制御プログラム等が記憶されるROM3
3とを備えている。
【0063】全体制御部30は、様々な機能をソフトウ
ェア的に実現している。すなわち、ROM33に記憶さ
れる制御プログラムに従って、CPU31が演算動作を
行うことにより各種機能が実現される。なお、記録媒体
であるメモリカード(制御プログラムを記憶したもの)
9から読み出して、あるいは、USBI/F212によ
り通信するコンピュータ61から転送されて、新たな制
御プログラムをROM33内に格納(インストール)す
ることも可能とされている。
【0064】図4において露出制御部310およびフォ
ーカス制御部320は、ROM33に記憶された制御プ
ログラムに従ってCPU31が演算動作を行うことによ
り実現される機能を機能ブロックとして表したものであ
る。
【0065】露出制御部310は露出制御を行うもので
あり、図4に示す主露出演算部311、AF用露出演算
部312および露出信号送信部313は、露出制御部3
10の機能をそれぞれ示している。
【0066】主露出演算部311は、主測光演算回路2
22から入力される主測光値BV1に基づいて、記録用
の画像データを取得する際の露出制御値(以下、「記録
用露出制御値」という。)、および、ライブビュー用の
簡易画像データを取得する際の露出制御値(以下、「L
V用露出制御値」という。)を導出する。
【0067】AF用露出演算部312は、AF用測光演
算回路223から入力されるAF用測光値BV2に基づ
いて、フォーカスの評価値の取得を目的とする簡易画像
データを取得する際(すなわちオートフォーカス時)に
おける露出制御値(以下、「AF用露出制御値」とい
う。)を導出する。
【0068】露出信号送信部313は、導出された記録
用露出制御値、LV用露出制御値およびAF用露出制御
値のうちいずれかに基づいて、レンズ駆動部211に対
して絞りの開口径を調節するための信号、および、タイ
ミングジェネレータ210に対してシャッタースピード
を調節するための信号をそれぞれ送信する。使用する露
出制御値はデジタルカメラ1の動作状態に応じて選択さ
れる。したがって、絞りの開口径およびシャッタースピ
ードは、選択された露出制御値に基づいて露出制御部3
10により調節されることとなる。
【0069】フォーカス制御部320は、撮影レンズ3
内のレンズ群を駆動させるフォーカス制御を行うもので
あり、図4において、AF制御部321およびMF制御
部322は、フォーカス制御部320の機能をそれぞれ
示している。
【0070】AF制御部321は、オートフォーカス制
御を行うものであり、AF評価値演算回路221から入
力されるフォーカスの評価値に基づいてレンズ群を駆動
させる。具体的には、レンズ群を駆動させる信号をレン
ズ駆動部211に送信しながら、順次取得される簡易画
像データから求められるフォーカスの評価値を監視し、
フォーカスの評価値が最も高くなるレンズ群の位置を合
焦位置とする。
【0071】一方、MF制御部322は、マニュアルフ
ォーカス制御を行うものであり、ユーザが操作したフォ
ーカスリング33の回転方向および回転角度を受け付
け、これらをそれぞれレンズ群の駆動方向および駆動量
に換算して、レンズ群を駆動させる信号をレンズ駆動部
211に送信する。
【0072】<1−3.撮影モード動作>次に、デジタ
ルカメラ1の動作について説明する。図8は、このデジ
タルカメラ1の動作の流れを示す図である。なお、この
説明においては、フォーカスモードはAFに設定され、
フォーカスモードの切り替えは行われないものとする。
【0073】デジタルカメラ1は撮影モードに設定され
ると撮影待機状態となり、所定時間ごとにCCD201
で簡易画像データを取得し、ライブビュー画像を生成し
て表示部220に表示させるライブビュー動作を行う。
【0074】まず、CCD201が簡易画像データを出
力するドラフトモードに設定される(ステップST
1)。そして、ライブビュー用の簡易画像データを取得
するための露出制御がLV露出制御値に基づいて行われ
る。すなわち、実際の絞り値およびシャッタスピードが
LV用露出制御値になるように、露出信号送信部313
からレンズ駆動部211およびタイミングジェネレータ
210に対して信号が送信される(ステップST2)。
なお、デジタルカメラ1の起動時においては、LV用露
出制御値は導出されていないため、露出制御値としては
適当な初期値が用いられる。
【0075】続いて、CCD201において簡易画像デ
ータが取得され(ステップST3)、取得された簡易画
像データが信号処理回路202〜解像度変換部207に
て所定の処理が行われてライブビュー画像とされた後、
表示部220に表示される(ステップST5)。
【0076】その一方で、簡易画像データは、演算領域
抽出回路208にて所定の領域が抽出された後、主測光
演算回路222およびAF用測光演算回路223にも入
力される。そして、主測光演算回路222において主測
光値BV1が演算され、AF用測光演算回路223にお
いてAF用測光値BV2が演算される。
【0077】さらに、演算された主測光値BV1とAF
用測光値BV2とは全体制御部30の主露出演算部31
1とAF用露出演算部312とにそれぞれ入力される。
主露出演算部311は、入力された主測光値BV1に基
づいて所定のプログラム線図を参照し、LV用露出制御
値および記録用露出制御値を導出する。一方、AF用露
出演算部312は、入力されたAF用測光値BV2に基
づいて所定のプログラム線図を参照し、AF用露出制御
値を導出する(ステップST4)。
【0078】このようにして導出されたLV用露出制御
値、記録用露出制御値およびAF用露出制御値はそれぞ
れRAM32に格納され、常時選択的に取り出すことが
可能とされる。
【0079】以上のステップST2〜ST5の動作(ラ
イブビュー動作)は、シャッターボタン11が半押しさ
れるまで(ステップST6にてNoの間)繰り返され
る。このため、LV用露出制御値、記録用露出制御値お
よびAF用露出制御値は、被写体に応じて適切な値に更
新されつつRAM32に保持される。このうちLV用露
出制御値は、ライブビュー用の簡易画像データを取得す
る際における露出制御に即時的に反映される。
【0080】このような撮影待機状態において、シャッ
ターボタン11が半押しされると(ステップST6にて
Yes)オートフォーカス動作に移行することとなる
が、これに先だって、RAM32に保持されているAF
露出制御値に基づいて、フォーカスの評価値取得を目的
とした簡易画像データを取得するための露出制御が行わ
れる。すなわち、実際の絞り値およびシャッタスピード
がAF用露出制御値になるように、露出信号送信部31
3からレンズ駆動部211およびタイミングジェネレー
タ210に対して信号が送信される(ステップST
7)。その後、オートフォーカスがAF制御部321に
より行われる(ステップST8)。
【0081】AF用露出制御値は、簡易画像データ中の
フォーカスエリアに相当する領域から求められることか
ら、オートフォーカス時に取得される簡易画像データ中
の少なくともフォーカスエリアに相当する領域は適正露
光となる。したがって、フォーカスエリアに相当する領
域において、画素飽和や黒つぶれ等によるコントラスト
不足が生じず、適切なフォーカスの評価値が取得され
る。これにより、デジタルカメラ1ではオートフォーカ
スが迅速かつ高精度に行われることとなる。
【0082】オートフォーカスが終了した後、シャッタ
ーボタン11が全押しされると(ステップST9にてY
es)、記録用の画像データを取得する動作に移行す
る。すなわち、CCD201がフレームモードに設定さ
れ(ステップST10)、RAM32に保持されている
記録用露出制御値に基づく露出制御が行われ(ステップ
ST11)、CCD201にて記録用の画像データが取
得される(ステップST12)。取得された記録用の画
像データは、信号処理回路202〜解像度変換部207
にて所定の処理が行われ画像メモリ215に格納された
後、圧縮・伸張部213により圧縮されてメモリカード
9に記録される(ステップST13)。その後、再度、
ステップST1に戻り、撮影待機状態に移行する。
【0083】なお、オートフォーカスが終了した後、シ
ャッターボタン11の操作が解除された場合(ステップ
ST9にてNo)は、ステップST2に戻り、ライブビ
ュー動作に移行することとなる。
【0084】以上、第1の実施の形態について説明を行
ったが、本実施の形態のデジタルカメラ1においては、
オートフォーカス時において、フォーカスエリアから求
められるAF用露出制御値に基づいて露出制御を行うた
め、フォーカスエリアが適正露光となる画像データが得
られる。したがって、この画像データ中のフォーカスエ
リアから適切なフォーカスの評価値を取得することがで
き、オートフォーカスを迅速かつ高精度に行うことがで
きる。
【0085】また、LV用露出制御値、記録用露出制御
値およびAF用露出制御値の全てが常時RAM32に保
持されていることから、ライブビュー動作からオートフ
ォーカス動作に移行する際、オートフォーカス動作から
記録用の画像データを取得する動作に移行する際、ある
いは、オートフォーカス動作からライブビュー動作に移
行する際のいずれにおいても、再度、画像データを取得
して露出制御値を求める必要が無く、迅速に動作を移行
させることができる。
【0086】また、露出制御部310は、デジタルカメ
ラ1の動作状態に応じて、LV用露出制御値、記録用露
出制御値およびAF用露出制御値のうちから露出制御に
用いる露出制御値を選択するため、デジタルカメラ1の
動作状態に適した露光状態の画像データを取得すること
ができる。
【0087】<2.第2の実施の形態>次に、本発明の
第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係
るデジタルカメラ1の構成は図1ないし図3に示すもの
と同様であり、内部構成は図4に示すものと同様であ
る。また、本実施の形態のデジタルカメラ1の撮影モー
ドの動作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるが、露
出制御値の導出手法等が相違する。
【0088】一般に、フォーカス制御を行う際において
は、被写界深度を浅くする(合焦状態となる被写体の距
離範囲を狭くする)ほど、対象とする主被写体を合焦さ
せやすくなる。したがって、オートフォーカスの精度を
向上させるためには、オートフォーカス時における絞り
値を、被写界深度が浅くなる開放値(本実施の形態では
「3」)にすることが好ましい。
【0089】また、ライブビュー動作からオートフォー
カス動作に移行する際に、絞りの駆動が発生するとオー
トフォーカス動作が遅延するため、ライブビュー動作時
の絞り値と、オートフォーカス時の絞り値とは一致して
いることが好ましい。すなわち、ライブビュー動作時に
おいても絞り値は開放値にすることが好ましいこととな
る。
【0090】その一方で、被写体の輝度(明るさ)が比
較的高く、CCD201の許容範囲を超えた強い光がC
CD201に入射された場合、信号電荷の転送時におい
てもCCD201の受光部が感光して、画像データにス
ミアと呼ばれる帯が発生することがある。このようなス
ミアを防止するためには、絞り値を大きくし入射光量を
抑制してやる必要がある。
【0091】また、ライブビュー動作時において絞り値
を開放値に固定したとすると、露出制御はシャッタース
ピードのみで調節することとなる。このシャッタースピ
ードは、前述したように垂直同期信号VDのパルス発生
周期Vから水平同期信号HDのパルス発生周期Hの整数
倍を引いた時間で与えられる。すなわち、シャッタース
ピードを調整できる最小単位時間は水平同期信号HDの
パルス発生周期Hに依存することから、特に被写体の輝
度が比較的高い場合においては、シャッタースピードの
みでは露光量の微調整を行うことができない。したがっ
て、被写体の輝度が比較的高い場合のライブビュー中に
絞り値を開放値等に固定したとすると、取得される簡易
画像データは適正露光とはならず、この簡易画像データ
から得られる主測光値BV1等の精度は低下してしま
う。
【0092】本実施の形態のデジタルカメラ1では上記
のような事象を考慮して各露出制御値を設定するように
なっている。以下、図9ないし図11を参照して、本実
施の形態のデジタルカメラ1の撮影モードにおける動作
の流れについて具体的に説明する。
【0093】デジタルカメラ1では、フォーカスモード
によって露出制御値の設定手法等を含む動作内容が相違
する。このため、まず、CCD201がドラフトモード
に設定されると(ステップST21)、続いて、フォー
カスモードがAFであるかMFであるかが判定される
(ステップST22)。そして、フォーカスモードがオ
ートフォーカスの場合はステップST23以降の動作が
行われ、フォーカスモードがマニュアルフォーカスの場
合は図10のステップST41以降の動作が行われる。
【0094】<2−1.フォーカスモード…オートフォ
ーカス時>フォーカスモードがオートフォーカスである
場合は、続いて、第1の実施の形態と同様に、ライブビ
ュー用の簡易画像データを取得するための露出制御がL
V露出制御値に基づいて行われ(ステップST23)、
CCD201において簡易画像データが取得され(ステ
ップST24)、取得された簡易画像データが信号処理
回路202〜解像度変換部207にて所定の処理が行わ
れてライブビュー画像とされた後、表示部220に表示
される(ステップST26)。
【0095】その一方で、取得された簡易画像データに
基づいて主測光値BV1とAF用測光値BV2が求めら
れ、さらに、露出制御部310において、LV用露出制
御値、記録用露出制御値およびAF用露出制御値が導出
される(ステップST25)。図12は、これらの露出
制御値を導出する処理(ステップST25)の流れを示
す図である。
【0096】まず、主露出演算部311によりLV露出
制御値が導出されるが、これに先だって、ライブビュー
動作時に取得される画像データにおいてスミアが発生す
る可能性があるか否かが判定される。具体的には、主測
光値BV1が所定の第1基準値(本実施の形態では、A
PEX値換算の「7」)よりも高いか否かが判定される
(ステップST101)。
【0097】スミアが発生する可能性がある場合(ステ
ップST101にてYes)は、スミアの発生を防止す
るために、LV露出制御値の絞り値が開放値「3」から
1段絞り込む値「4」に設定され、さらに、この絞り値
「4」に合わせてLV露出制御値のシャッタースピード
が導出される(ステップST102)。
【0098】一方、スミアが発生する可能性がない場合
(ステップST101にてNo)は、LV露出制御値の
絞り値が開放値「3」に設定され、さらに、この絞り値
「3」に合わせてLV露出制御値のシャッタースピード
が導出される(ステップST103)。
【0099】LV露出制御値が導出されると、続いて、
主露出演算部311により記録用露出制御値が導出され
るが、これに先立って、主測光値BV1の精度が低下し
ているか否かが判定される。具体的には、主測光値BV
1が所定の第2基準値(本実施の形態では、APEX値
換算の「10」)よりも高いか否かが判定される(ステ
ップST104)。
【0100】主測光値BV1の精度が低下していると判
定された場合(ステップST104にてYes)は、こ
の主測光値BV1に基づいて記録用露出制御値を導出し
ても適切な値を求めることができない。このため、再
度、簡易画像データを取得して(再測光して)記録用露
出制御値を導出する必要がある旨を示す内部フラグ(以
下、「再測光フラグ」という。)がONとされる(ステ
ップST105)。
【0101】そして、主露出演算部311により、再測
光する際の露出制御値(以下、「再測光露出制御値」と
いう。)が導出される。具体的には、再測光露出制御値
の絞り値は「5」に設定され、さらに、この絞り値
「5」に合わせて再測光露出制御値のシャッタースピー
ドが導出される(ステップST106)。
【0102】一方、主測光値BV1の精度が低下してい
ないと判定された場合(ステップST104にてNo)
は、この主測光値BV1に基づいて適切な記録用露出制
御値を導出することができるため、再測光フラグはOF
Fとされる(ステップST107)。そして、この主測
光値BV1に基づいて所定のプログラム線図が参照され
て、記録用露出制御値が導出される(ステップST10
8)。
【0103】次に、AF用露出演算部312によりAF
用露出制御値が導出されるが、これに先立って、オート
フォーカス時に取得される簡易画像データにおいてスミ
アが発生する可能性があるか否かが判定される。具体的
には、AF用測光値BV2が所定の第1基準値(APE
X値換算の「7」)よりも高いか否かが判定される(ス
テップST109)。
【0104】簡易画像データにおいてスミアが発生する
と適切なフォーカスの評価値が得られないため、スミア
が発生する可能性がある場合(ステップST109にて
Yes)は、AF用露出制御値のうち絞り値が開放値
「3」から1段絞り込む値「4」に設定され、さらに、
この絞り値「4」に合わせたAF用露出制御値のシャッ
タースピードが導出される(ステップST110)。
【0105】一方、スミアが発生する可能性がない場合
(ステップST109にてNo)は、被写界深度を浅く
することが好ましいため、AF用露出制御値のうち絞り
値が開放値「3」に設定され、さらに、この絞り値
「3」に合わせたAF用露出制御値のシャッタースピー
ドが導出される(ステップST111)。
【0106】このようにして導出されたLV用露出制御
値、記録用露出制御値(あるいは再測光露出制御値)お
よびAF用露出制御値は、それぞれRAM32に格納さ
れ、常時選択的に取り出すことが可能とされる。
【0107】図9に戻り、以上のステップST23〜S
T26のライブビュー動作は、シャッターボタン11が
半押しされるまで(ステップST27にてNoの間)繰
り返される。このため、第1の実施の形態と同様に、L
V用露出制御値、記録用露出制御値(あるいは再測光露
出制御値)およびAF用露出制御値は、被写体に応じて
適切な値に更新されつつRAM32に保持される。絞り
値が「3」または「4」とされたLV用露出制御値は、
ライブビュー用の簡易画像データを取得する際における
露出制御に即時的に反映される。また、再測光フラグも
被写体に応じてON/OFFが切り替えられる。
【0108】なお、撮影待機状態において、フォーカス
モードボタン20が操作された場合(ステップST31
にてYes)は、フォーカスモードがマニュアルフォー
カスに切り替えられる(ステップST32)。そして、
ステップST22に戻り、以降、フォーカスモードがM
Fである場合の動作(図10:ステップST41以降)
が行われる。
【0109】このような撮影待機状態において、シャッ
ターボタン11が半押しされると(ステップST27に
てYes)、第1の実施の形態と同様に、AF露出制御
値に基づいて、フォーカスの評価値取得を目的とした簡
易画像データを取得するための露出制御が行われ(ステ
ップST28)、AF制御部321によりオートフォー
カスが行われる(ステップST29)。
【0110】このときAF露出制御値の絞り値は「3」
または「4」であり、一方、LV露出制御値の絞り値も
「3」または「4」であることから、絞りの駆動はほぼ
発生せず、絞りの駆動が発生したとしても1段のみの駆
動となる。このため、ライブビュー動作からオートフォ
ーカス動作に移行する際に、スムーズに動作を移行させ
ることができ、結果としてオートフォーカス終了までの
時間を短縮することができる。
【0111】また、オートフォーカスが終了した後、シ
ャッターボタン11の操作が解除された場合(ステップ
ST30にてNo)は、ステップST22に戻り、再
度、ライブビュー動作に移行するが、この移行の際にお
いてもスムーズに動作を移行させることができる。
【0112】オートフォーカスが終了した後、シャッタ
ーボタン11が全押しされると(ステップST30にて
Yes)、記録用の画像データを取得する動作(図1
1:ステップST51以降)に移行する。
【0113】まず、再測光フラグがONとなっているか
否かが判定される(ステップST51)。再測光フラグ
がONとなっている場合は、再測光露出制御値に基づい
て露出制御が行われ(ステップST52)、再測光を目
的とした簡易画像データが取得される(ステップST5
3)。そして、この簡易画像に基づいて主測光値BV1
が取得され、この主測光値BV1に基づいて記録用露出
制御値が導出される(ステップST54)。
【0114】このとき、再測光露出制御値の絞り値は
「5」であるため、オートフォーカス時およびそれを考
慮したライブビュー時の絞り値「3」または「4」より
も大きな値となり、絞りは絞り込まれる。すなわち、被
写体の明るさに相当する主測光値BV1が第2基準値よ
り高い場合、絞り値は、オートフォーカス時の値よりも
大きな値に設定されることとなる。したがって、入射光
量が抑制されて精度の高い主測光値BV1が取得される
ため、適切な記録用露出制御値を導出することができ
る。
【0115】記録用露出制御値が導出されると、CCD
201がフレームモードに設定され(ステップST5
5)、記録用露出制御値に基づく露出制御が行われ(ス
テップST56)、CCD201にて記録用の画像デー
タが取得され(ステップST57)、所定の処理が行わ
れた画像データがメモリカード9に記録される(ステッ
プST58)。その後、再度、ステップST1に戻り撮
影待機状態に移行することとなる。
【0116】なお、再測光フラグがOFFの場合(ステ
ップST51にてNo)は、記録用露出制御値は導出済
であるため、上記ステップST52〜ST54の動作は
なされず、そのままステップST55〜ST58の動作
がなされることとなる。
【0117】<2−2.フォーカスモード…マニュアル
フォーカス時>次に、フォーカスモードがマニュアルフ
ォーカスである場合の動作(図10)について説明す
る。まず、ライブビュー用の簡易画像データを取得する
ための露出制御がLV露出制御値に基づいて行われ(ス
テップST41)、CCD201において簡易画像デー
タが取得され(ステップST42)、取得された簡易画
像データからライブビュー画像が生成されて、表示部2
20に表示される(ステップST44)。
【0118】その一方で、取得された簡易画像データに
基づいて露出制御値が求められることとなるが、フォー
カスモードがMFである場合は、AF用露出制御値を導
出する必要はない。このため、簡易画像データに基づい
て主測光演算回路222により主測光値BV1のみが求
められ、露出制御部310の主露出演算部311によ
り、LV用露出制御値および記録用露出制御値のみが導
出される(ステップST43)。
【0119】前述したようにフォーカスモードがAFで
ある場合、LV用露出制御値の絞り値は、オートフォー
カス動作への移行を考慮して開放側の値(「3」または
「4」)に設定されていたが、フォーカスモードがMF
である場合は、この絞り値を必ずしも開放側の値にする
必要はない。
【0120】このため、被写体の明るさに相当する主測
光値BV1が所定の第2基準値より高い場合は、ライブ
ビュー動作中にて精度の高い主測光値BV1を取得する
ことができるように、LV露出制御値の絞り値を設定す
る。具体的には、フォーカスモードがAFである場合の
LV用露出制御値の絞り値よりも大きな値(「5」以
上)に設定される。これにより、ライブビュー動作中に
必ず記録用露出制御値を導出することができるため、記
録用の画像データを取得する際に再測光をする必要はな
くなることとなる。
【0121】以上のステップST41〜ST44のライ
ブビュー動作は、シャッターボタン11が半押しされる
まで(ステップST47にてNoの間)繰り返される。
このライブビュー動作中において、フォーカスリング3
3が操作されると(ステップST45)、MF制御部3
22によりレンズ群が駆動される(ステップST4
6)。
【0122】また、撮影待機状態において、フォーカス
モードボタン20が操作された場合(ステップST48
にてYes)は、フォーカスモードがオートフォーカス
に切り替えられる(ステップST49)。そして、ステ
ップST22に戻り、以降、フォーカスモードがAFで
ある場合の動作(図9:ステップST23以降)が行わ
れる。
【0123】このような撮影待機状態において、シャッ
ターボタン11が半押しされると(ステップST47に
てYes)、フォーカスモードはMFであるためオート
フォーカスは行われず、そのままシャッターボタン11
が全押しされたか否かが判定される(ステップST5
0)。そして、シャッターボタン11の操作が解除され
た場合は、再度、ライブビュー動作に移行し、一方、シ
ャッターボタン11が全押しされた場合は、記録用の画
像データを取得する動作(図11:ステップST51以
降)に移行する。なお、この記録用の画像データを取得
する動作は、前述した通りであるが、記録用露出制御値
は導出済であるため、再測光(ステップST52〜ST
54)が行われることはない。
【0124】以上、第2の実施の形態について説明を行
ったが、本実施の形態のデジタルカメラ1においては、
フォーカスモードがAFであるときと、MFであるとき
とでライブビュー動作時等の絞り値の設定手法を相違さ
せるため、AFおよびMFのそれぞれに対して最適な絞
り値を設定することができる。
【0125】すなわち、フォーカスモードがAFの場合
は、ライブビュー動作時およびオートフォーカス時の絞
り値は開放側の値にするため、ライブビュー動作からオ
ートフォーカス動作に迅速に移行させることができると
ともに、オートフォーカスの精度を向上させることがで
きる。また、被写体の明るさが比較的高い場合は、オー
トフォーカス後において、絞り値を比較的大きな値に設
定して再測光するため、記録用露出制御値を決定するた
めの主測光値BV1の精度を向上させることができる。
【0126】一方、フォーカスモードがMFの場合は、
ライブビュー動作時の絞り値を比較的大きな値とするこ
とで、記録用露出制御値を決定するための主測光値BV
1の精度を向上させることができる。その結果、再測光
する必要はなくなり、ライブビュー動作から記録用の画
像データを取得する動作へ迅速に移行させることができ
る。
【0127】<3.第3の実施の形態>次に、本発明の
第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係
るデジタルカメラ1の構成は図1ないし図3に示すもの
と同様であり、内部構成は図4に示すものと同様であ
る。また、本実施の形態のデジタルカメラ1の撮影モー
ドの動作は図9ないし図11に示すものとほぼ同様であ
るが、図10のステップST43の処理が相違する。
【0128】図13は、本実施の形態のデジタルカメラ
1のステップST43の処理、すなわち、フォーカスモ
ードがMFの場合における露出制御値を導出する処理の
流れを示す図である。
【0129】本実施の形態においては、まず、LV露出
制御の絞り値が開放値「3」に設定され、さらに、この
絞り値「3」に合わせてLV露出制御値のシャッタース
ピードが導出される(ステップST121)。つまり、
本実施の形態のデジタルカメラ1においては、LV露出
制御値の絞り値は開放値(本実施の形態では「3」)に
固定される。
【0130】LV露出制御値の絞り値を開放値に固定す
ると、ライブビュー動作時に取得される主測光値BV1
の精度が低下する可能性がある。このため、LV露出制
御値が導出されると、図12のステップST104〜S
T108と同様にして、ステップST122〜ST12
6の動作が行われ、主露出演算部311により記録用露
出制御値あるいは再測光露出制御値が導出される。
【0131】マニュアルフォーカスを行う際(図10:
ステップST45,ST46)においては、ユーザは表
示部220に表示されているライブビュー画像を参照し
つつフォーカスリング33を操作し、ライブビュー画像
中の所望の被写体像を合焦状態とさせる。このとき、本
実施の形態のように絞り値を開放値に固定し、被写界深
度を浅くすることで、ライブビュー画像中の合焦状態と
なる箇所が制限されることから、所望の被写体像に対し
て合焦させることが容易となる。
【0132】なお、第2の実施の形態においてフォーカ
スモードがMFの場合は、記録用の画像データを取得す
る動作中に再測光が行われることはなかったが、本実施
の形態においては再測光フラグがONとなる場合は再測
光が行われる。
【0133】<4.第4の実施の形態>次に、本発明の
第4の実施の形態について説明する。本実施の形態のデ
ジタルカメラ1は、画像データ中の合焦対象領域、すな
わち、フォーカスエリアをユーザに指定させる機能を備
えている。
【0134】図14は、本実施の形態のデジタルカメラ
1の要部構成を示す図であり、デジタルカメラ1の背面
図に相当する。デジタルカメラ1の他の構成は図1およ
び図2に示すものと同様であり、内部構成は図4に示す
ものと同様である。
【0135】本実施の形態のデジタルカメラ1では、フ
ォーカスモードがAFに設定されている場合、撮影待機
状態においてフォーカスエリアの中央位置を示すカーソ
ルCRが表示部220に表示される。このカーソルCR
は、十字キー19の操作入力により任意の位置に移動さ
せることができ、ユーザは表示部220に表示されたラ
イブビュー画像中の所望の位置にカーソルCRを移動さ
せて合焦を所望する被写体像を指定する。
【0136】また、本実施の形態のデジタルカメラ1で
は、フォーカスモードのMFからAFへの切り替えは、
上記実施の形態と同様にフォーカスモードボタン20を
押下することによって行われるが、フォーカスモードの
AFからMFへの切り替えは、フォーカスリング33を
操作することにより切り替えられるようになっている。
【0137】図15は、本実施の形態のAF評価値演算
回路221、主測光演算回路222およびAF用測光演
算回路223が演算対象とする領域を説明するための図
である。
【0138】図に示すように、CCD201で取得され
る画像データ71aにおいては、表示部220の画面上
のカーソルCR位置に相当する位置がフォーカスポイン
トFFPとされ、このフォーカスポイントFFPを中心
とする所定サイズの領域がフォーカスエリアFFAとさ
れる。
【0139】デジタルカメラ1の起動時においては、フ
ォーカスポイントFFPとフォーカスエリアFFAと
は、画像データの中央部の基準位置(図15中におい
て、それぞれ符号FFP0および符号FFA0で示す位
置)に配置される。そして、表示部220の画面におい
てカーソルCRが移動されると、このカーソルCRの移
動に伴って、フォーカスポイントFFPおよびフォーカ
スエリアFFAも移動される。例えば、図15は、フォ
ーカスポイントFFPおよびフォーカスエリアFFA
が、基準位置FFP0およびFFA0から、それぞれ符
号FFP1および符号FFA1で示す位置に移動された
様子を示している。
【0140】本実施の形態の演算領域抽出回路208
は、CCD201から出力される簡易画像データ71b
中から、指定されたフォーカスエリアに相当する横64
0×縦80の画素の領域FFA3を抽出する。そして、
この領域FFA3のみの画像データ71dが、AF評価
値演算回路221およびAF用測光演算回路223にそ
れぞれ出力される。
【0141】これにより、指定されたフォーカスエリア
に相当する領域からフォーカスの評価値が求められ、こ
のフォーカスの評価値に基づいてレンズ群が駆動される
ため、画像データ中の指定されたフォーカスエリアが合
焦状態となる。また、指定されたフォーカスエリアに相
当する領域からAF用測光値BV2が求められ、さら
に、このAF用測光値BV2に基づいてAF用露出制御
値が求められるため、オートフォーカス時において適切
なフォーカスの評価値を取得することができる。
【0142】また、演算領域抽出回路208は、簡易画
像データ71bから主測光演算回路222が演算対象と
する横320×縦240の画素の画像データ71cを生
成し、主測光演算回路222に出力する。
【0143】主測光演算回路222は、上記実施の形態
と同様に、この画像データ71cを縦5×横5のブロッ
クに分割し、分割された各ブロックに対し加重係数(K
1,K2,K3:K1>K2>K3)を設定する。この
とき、画像データ71a中においてフォーカスポイント
FFPがある位置は、主被写体像が存在する位置に相当
する。このため、分割された各ブロックのうち最大の加
重係数K1を設定する露出注目領域としては、フォーカ
スポイントFFPに相当する位置が含まれるブロック
(図15においてはブロックBL1)が選択される。す
なわち、画像データ71c中のフォーカスエリアに対応
する領域が露出注目領域とされる。
【0144】露出注目領域が選択されると、主測光演算
回路222は、上記実施の形態と同様に、露出注目領域
に最大の加重係数K1を設定し、露出注目領域の周辺ブ
ロックに加重係数K2を設定し、さらに、その他のブロ
ックに最小の加重係数K3を設定する。そして、同一の
加重係数が設定されたブロックを同一のグループとし
て、グループごとに画素の輝度値の平均値を算出し、算
出した輝度値の平均値と、設定した加重係数とを用いて
加重平均を行い、その演算結果を主測光値とする。
【0145】なお、フォーカスエリアFFAが基準位置
FFA0にある場合は、露出注目領域として画像データ
71c中の中央ブロックBL0が選択される。このた
め、この中央ブロックBL0の位置は露出注目領域の基
準位置とされる。
【0146】次に、本実施の形態のデジタルカメラ1の
動作について説明する。図16および図17は本実施の
形態のデジタルカメラ1の撮影モードにおける動作の流
れを示す図である。
【0147】まず、CCD201がドラフトモードに設
定され(ステップST61)、続いて、フォーカスモー
ドがAFであるかMFであるかが判定される(ステップ
ST62)。
【0148】フォーカスモードがAFである場合は、図
9のステップST23〜ステップST26と同様にし
て、ライブビュー用の露出制御、簡易画像データの取
得、各露出制御値導出およびライブビュー画像の表示が
行われる(ステップST63)。ただし、前述したよう
に主測光値BV1を求めるときの露出注目領域はフォー
カスエリアに対応する領域であり、AF用測光値BV2
を求めるための領域は、フォーカスエリアに相当する領
域である。
【0149】このようなライブビュー動作は、シャッタ
ーボタン11が半押しされるまで(ステップST66に
てNoの間)繰り返されるが、このライブビュー動作時
において、十字キー19が操作される(ステップST6
4)と操作内容がAF制御部321により受け付けら
れ、表示部220の画面上のカーソルCR位置が移動さ
れる。これに伴い、フォーカスポイントおよびフォーカ
スエリアも移動されることとなる(ステップST6
5)。このようなフォーカスエリアの移動は、ライブビ
ュー動作時に即時に反映され、主測光値BV1を求める
ときの露出注目領域およびAF用測光値BV2を求める
ための領域も変更される。
【0150】撮影待機状態において、シャッターボタン
11が半押しされると(ステップST66にてYe
s)、続いて、AF露出制御値に基づいて露出制御が行
われ(ステップST67)、オートフォーカスが行われ
る(ステップST68)。そして、シャッターボタン1
1が全押しされる(ステップST69)と、以降、図1
1と同様の記録用の画像データの取得動作が行われるこ
ととなる。
【0151】また、上記のようにフォーカスモードがA
Fである場合の撮影待機状態時において、フォーカスリ
ング33が操作される(ステップST70)と、フォー
カスモードがマニュアルフォーカスに切り替えられる
(ステップST71)。
【0152】このようにフォーカスモードがAFからM
Fに切り替えられるときは、オートフォーカスによって
レンズ群の位置が正確に定まらず、マニュアルフォーカ
スでレンズ群の位置を微調整するといった場面が多い。
このため、フレーミング(画像データ中の主被写体像の
位置)は変更されていない場合が多く、主被写体像の位
置に合わせてフォーカスエリアが移動されていた場合
は、そのフォーカスエリアの位置(すなわち、露出注目
領域の位置)に依然、主被写体像が存在している可能性
が高い。
【0153】また、主測光値BV1は主被写体像の位置
から取得することが好ましい。このため、本実施の形態
のデジタルカメラ1は、このようにフォーカスモードが
AFからMFに切り替えられるとき、主測光値BV1を
求めるための露出注目領域の位置を基準位置に戻さずそ
のまま保持するようにしている。
【0154】続いて、フォーカスモードのMFへの変更
後からの、フォーカスリング33に入力されたレンズ群
の駆動量を示す値(以下、「変更後駆動量」という。)
が初期化される(ステップST72)。そして、ステッ
プST62に戻り、以降、フォーカスモードがMFであ
る場合の動作(図17:ステップST81以降)が行わ
れる。
【0155】フォーカスモードがMFである場合は、図
10のステップST41〜ST44と同様にして、ライ
ブビュー用の露出制御、簡易画像データの取得、各露出
制御値導出およびライブビュー画像の表示が行われる
(ステップST81)。ただし、フォーカスモードがA
FからMFに切り替えられた場合においては、主測光値
BV1を求めるときの露出注目領域の位置は、フォーカ
スモード切替時に保持された位置となる。
【0156】このようなライブビュー動作は、シャッタ
ーボタン11が半押しされるまで(ステップST87に
てNoの間)繰り返されるが、このライブビュー動作中
において、フォーカスリング33が操作されると(ステ
ップST82)、フォーカスリング33により入力され
た駆動量に応じてレンズ群が駆動される(ステップST
83)。
【0157】このとき、フォーカスモードのAFからM
Fへの変更により露出注目領域の位置が保持されて基準
位置でない場合(ステップST84にてYes)は、変
更後駆動量が所定の基準量を超えたか否かが判定される
(ステップST85)。
【0158】変更後駆動量が所定の基準量以下である場
合(ステップST85にてNo)は、レンズ群の位置の
微調整のための操作であり主被写体像の位置は変更され
ていないと想定されるため、露出注目領域の位置は保持
されたままとなる。
【0159】一方、変更後駆動量が所定の基準量を超え
た場合は、主被写体像の位置が変更されたことが想定さ
れるため、主被写体像が存在する可能性の高い基準位置
に露出注目領域の位置が戻されることとなる(ステップ
ST86)。
【0160】撮影待機状態において、シャッターボタン
11が半押しされると(ステップST87)、シャッタ
ーボタン11が全押しされたか否かが判定され(ステッ
プST88)、全押しされた場合は、以降、図11と同
様の記録用の画像データの取得動作が行われることとな
る。
【0161】また、撮影待機状態において、フォーカス
モードボタン20が操作された場合(ステップST89
にてYes)は、フォーカスモードがオートフォーカス
に切り替えられる(ステップST90)。そして、フォ
ーカスエリアを基準位置にして(ステップST91)、
ステップST62に戻り、以降、フォーカスモードがA
Fである場合の動作(図16:ステップST63以降)
が行われる。
【0162】以上、第4の実施の形態について説明を行
ったが、本実施の形態のデジタルカメラ1では、フォー
カスモードがAFからMFに切り替えられる際は、露出
注目領域の位置が保持される。このため、レンズ群の微
調整などを行う際においても、適切な主被写体像から主
測光値BV1を求め、主被写体に合わせた露出制御を行
うことができることとなる。
【0163】<5.第5の実施の形態>次に、本発明の
第5の実施の形態について説明する。上記第4の実施の
形態においては、フォーカスリング33で入力された駆
動量が所定の基準量を超えた場合に露出注目領域を基準
位置に戻すようにしていたが、本実施の形態のデジタル
カメラ1では、フォーカスモードがAFからMFに変更
された後、所定時間が経過すると、露出注目領域を基準
位置に戻すようにしている。
【0164】本実施の形態のデジタルカメラ1の構成は
図1、図3および図14に示すものと同様であり、内部
構成は図4に示すものと同様である。
【0165】図18および図19は、本実施の形態のデ
ジタルカメラ1の撮影モードにおける動作の流れを示す
図である。本実施の形態のデジタルカメラ1の撮影モー
ドの動作は図16および図17に示すものとほぼ同様で
あるため、同様の動作については同一の符号を付し詳細
な説明は省略する。
【0166】フォーカスモードがAFである場合の撮影
待機状態時において、フォーカスリング33が操作され
る(ステップST70)と、露出注目領域の位置は保持
された状態で、フォーカスモードがマニュアルフォーカ
スに切り替えられる(ステップST71)。
【0167】続いて、フォーカスモードがAFからMF
に切り替えられた後の経過時間を監視するため、タイマ
219により計時が開始される(ステップST72
1)。そして、以降、ステップST62に戻り、フォー
カスモードがMFである場合の動作が行われる。
【0168】フォーカスモードがMFである場合は、撮
影待機状態において、フォーカスリング33の操作が行
われたか否かにかかわらず(図19:ステップST82
1)、露出注目領域の位置が基準位置から移動されてい
るか否かが判定される(ステップST841)。
【0169】露出注目領域が基準位置でない場合は、タ
イマ219にて計時されている経過時間が所定の基準時
間を超えたか否かが判定される(ステップST85
1)。そして、経過時間が所定の基準時間を超えた場合
は、主被写体像の位置が変更されたことが想定されるた
め、主被写体像が存在する可能性の高い基準位置に露出
注目領域の位置が戻されることとなる(ステップST8
6)。
【0170】<6.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に
限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0171】例えば、上記実施の形態のデジタルカメラ
1では、AF用露出制御値をフォーカスエリア(正確に
は、フォーカスエリアに相当する領域)のみから求める
ようにしていたが、フォーカスエリアの周辺領域の明る
さも考慮して求めるようにしてもよい。この場合は、例
えば、フォーカスエリアに最大の加重係数を設定して加
重平均を行うようにする。このようにしても、適切なA
F用露出制御値を得ることができる。
【0172】また、上記実施の形態のデジタルカメラ1
は、撮影待機状態において、記録用露出制御値とAF用
露出制御値とを取得するようになっていたが、このよう
な手法を、露出制御値を固定するAEロック機能を備え
るデジタルカメラに適用することも可能である。
【0173】AEロック機能を備えるデジタルカメラに
おいては、AEロックの指示がない場合は、上記実施の
形態と同様に記録用露出制御値およびAF用露出制御値
の双方を更新させ、AEロックの指示後は記録用露出制
御値の更新を止めAF用露出制御値のみ更新させる。こ
れにより、AEロックの指示があった場合であっても、
オートフォーカス時に適切なフォーカスの評価値を得る
ことができる。
【0174】また、このようなAEロック機能を備える
デジタルカメラが、プリ発光方式にてフラッシュ発光量
を設定する場合は、AEロックの指示後1回目の撮影時
にプリ発光を行ってフラッシュの発光量を求め、求めら
れた発光量を内部のRAMなどに記憶しておく。そし
て、2回目以降の撮影時においては、フラッシュの発光
量を求められた発光量に設定し、プリ発光を行わないよ
うにする。これにより、省電力と撮影の高速化を図るこ
とができる。
【0175】◎なお、上述した具体的実施の形態には以
下の構成を有する発明が含まれている。
【0176】(1) 請求項2に記載のデジタルカメラ
において、前記露出制御手段は、前記デジタルカメラの
動作状態に応じて、前記フォーカス用露出制御値および
前記記録用露出制御値のうちから露出制御に用いる露出
制御値を選択することを特徴とするデジタルカメラ。
【0177】これによれば、デジタルカメラの動作状態
に応じて露出制御値を選択的に用いるため、動作状態に
適した露光状態の画像データを取得することができる。
【0178】(2) 請求項4に記載のデジタルカメラ
において、前記フォーカス制御手段がマニュアルフォー
カス制御を行うときに、前記絞り値設定手段が設定する
絞り値は、前記フォーカス制御手段がオートフォーカス
制御を行う際に設定する絞り値以上の値であることを特
徴とするデジタルカメラ。
【0179】これによれば、オートフォーカス制御のと
きは絞り値を比較的小さな値に設定することで被写界深
度が浅くなって合焦精度が向上する。一方で、マニュア
ルフォーカス制御のときは絞り値を比較的大きな値とす
ることで、測光精度が向上し撮影速度が向上する。
【0180】(3) 請求項4に記載のデジタルカメラ
において、前記フォーカス制御手段がマニュアルフォー
カス制御を行うときに、前記絞り値設定手段が設定する
絞り値は、開放値であることを特徴とするデジタルカメ
ラ。
【0181】これによれば、マニュアルフォーカス制御
のときに絞り値を開放値とすることで、被写界深度が浅
くなり合焦させやすくなり、操作性が向上する。
【0182】(4) 光学系を介して被写体の画像デー
タを取得する撮像手段を有するデジタルカメラであっ
て、撮影待機状態において前記撮像手段により取得され
る画像データを表示可能な表示手段と、前記表示手段の
画面において合焦対象領域の位置の指定を受け付ける指
定手段と、前記撮像手段により取得される画像データ中
の前記合焦対象領域が合焦状態となるように前記光学系
を駆動させるオートフォーカス制御と、駆動量入力手段
により入力される駆動量に基づいて前記光学系を駆動さ
せるマニュアルフォーカス制御との間でフォーカス制御
手法を切り替え可能なフォーカス制御手段と、撮影待機
状態において前記撮像手段により取得される画像データ
中の所定の露出注目領域を最大比重領域として、該画像
データから露出制御値を導出する露出演算手段と、を備
え、前記露出演算手段は、前記フォーカス制御手段のフ
ォーカス制御手法がオートフォーカス制御のときは、前
記画像データ中の前記合焦対象領域に対応する領域を前
記露出注目領域とし、かつ、前記フォーカス制御手段が
前記フォーカス制御手法をオートフォーカス制御からマ
ニュアルフォーカス制御に切り替える際は、前記露出注
目領域の位置を保持することを特徴とするデジタルカメ
ラ。
【0183】これによれば、オートフォーカス制御から
マニュアルフォーカス制御に切り替えられた際の直後に
おいては、主被写体は指定手段により指定された合焦対
象領域近傍に存在すると想定される。このため、露出制
御値を導出するための露出注目領域の位置を保持するこ
とにより、主被写体に適した露出制御値を導出すること
ができる。
【0184】(5) 上記(4)に記載のデジタルカメ
ラにおいて、前記フォーカス制御手段は、前記駆動量入
力手段により入力が行われた際に、前記フォーカス制御
手法をオートフォーカス制御からマニュアルフォーカス
制御に切り替えるものであり、前記露出演算手段は、前
記駆動量入力手段により入力された駆動量が所定の基準
量を超えた場合、前記露出注目領域の位置を所定の基準
位置に戻すことを特徴とするデジタルカメラ。
【0185】これによれば、前記駆動量入力手段により
入力された駆動量が所定の基準量を超えた場合は、主被
写体の位置が移動したと想定される。このため、露出制
御値を導出するための注目領域を所定の基準位置に戻す
ことにより、主被写体に適した露出制御値を導出するこ
とができる。
【0186】(6) 上記(4)に記載のデジタルカメ
ラにおいて、前記露出演算手段は、前記フォーカス制御
手段が前記フォーカス制御手法をオートフォーカス制御
からマニュアルフォーカス制御に切り替えた時点からの
経過時間が所定の基準時間を超えた場合、前記露出注目
領域の位置を所定の基準位置に戻すことを特徴とするデ
ジタルカメラ。
【0187】これによれば、オートフォーカス制御から
マニュアルフォーカス制御に切り替えた時点からの経過
時間が所定の基準時間を超えた場合は、主被写体の位置
が移動したと想定される。このため、露出制御値を導出
するための注目領域を所定の基準位置に戻すことによ
り、主被写体に適した露出制御値を導出することができ
る。
【0188】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1および
5の発明によれば、オートフォーカス制御を行う際に、
合焦対象領域に基づくフォーカス用露出制御値を用いて
露出制御が行われるため、オートフォーカス制御を迅速
かつ高精度に行うことができる。
【0189】また、請求項2の発明によれば、フォーカ
ス用露出制御値および記録用露出制御値の双方を保持し
ているため、デジタルカメラが、撮影待機動作からオー
トフォーカス制御動作へ移行する際、あるいは、オート
フォーカス制御動作から記録用画像データの取得動作に
移行する際に、露出制御値を取得する必要がなく迅速に
動作を移行することができる。
【0190】また、請求項3の発明によれば、オートフ
ォーカス制御を行う際には絞り値を比較的小さな値とす
ることが好ましい一方で、絞り値が比較的小さい値であ
ると、被写体の明るさを高精度に求めることができな
い。このため、絞り値をオートフォーカス制御のときよ
りも比較的大きな値に設定して、被写体の明るさを求め
ることにより高精度に被写体の明るさを求めることがで
きる。
【0191】また、請求項4の発明によれば、オートフ
ォーカス制御のときと、マニュアルフォーカス制御のと
きとの双方において、絞り値をそれぞれに適切な値にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの要
部構成を示す正面図である。
【図2】デジタルカメラの要部構成を示す上面図であ
る。
【図3】デジタルカメラの要部構成を示す背面図であ
る。
【図4】デジタルカメラの主たる内部構成を機能ブロッ
クとして示す図である。
【図5】CCDの電荷蓄積時間を説明するための図であ
る。
【図6】主測光演算回路が演算対象とする画像データ中
の領域を説明するための図である。
【図7】AF評価値演算回路が演算対象とする画像デー
タ中の領域を説明するための図である。
【図8】第1の実施の形態のデジタルカメラの撮影モー
ドの動作の流れを示す図である。
【図9】第2の実施の形態のデジタルカメラの撮影モー
ドの動作の流れを示す図である。
【図10】第2の実施の形態のデジタルカメラの撮影モ
ードの動作の流れを示す図である。
【図11】第2の実施の形態のデジタルカメラの撮影モ
ードの動作の流れを示す図である。
【図12】第2の実施の形態におけるフォーカスモード
がAFの場合の露出制御値を導出する処理の流れを示す
図である。
【図13】第3の実施の形態におけるフォーカスモード
がMFの場合の露出制御値を導出する処理の流れを示す
図である。
【図14】第4の実施の形態のデジタルカメラの要部構
成を示す背面図である。
【図15】第4の実施の形態のデジタルカメラの主測光
演算回路等が演算対象とする領域を説明するための図で
ある。
【図16】第4の実施の形態のデジタルカメラの撮影モ
ードにおける動作の流れを示す図である。
【図17】第4の実施の形態のデジタルカメラの撮影モ
ードにおける動作の流れを示す図である。
【図18】第5の実施の形態のデジタルカメラの撮影モ
ードにおける動作の流れを示す図である。
【図19】第5の実施の形態のデジタルカメラの撮影モ
ードにおける動作の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 カメラ本体部 3 撮影レンズ 11 シャッターボタン 19 十字キー 20 フォーカスモードボタン 33 フォーカスリング 310 露出制御部 320 フォーカス制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 13/36 G02B 7/11 D H04N 5/232 N // H04N 101:00 G03B 3/00 A (72)発明者 小田 勝也 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 新川 勝仁 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H002 CC21 DB06 DB20 JA07 2H011 BA31 BB03 CA18 DA01 2H051 BA47 EA12 EA20 FA30 5C022 AA13 AB02 AB12 AB22 AC42 AC69

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系を介して被写体の画像データを取
    得する撮像手段を有するデジタルカメラであって、 前記撮像手段により取得される画像データ中の所定の合
    焦対象領域が合焦状態となるように前記光学系を駆動さ
    せるオートフォーカス制御を行うフォーカス制御手段
    と、 撮影待機状態において前記撮像手段により取得される画
    像データ中の前記合焦対象領域を最大比重領域として、
    該画像データからフォーカス用露出制御値を導出するフ
    ォーカス用露出演算手段と、 前記フォーカス制御手段がオートフォーカス制御を行う
    際に、前記フォーカス用露出制御値を用いて前記撮像手
    段の露出制御を行う露出制御手段と、を備えることを特
    徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 撮影待機状態において前記撮像手段により取得される画
    像データから、記録用画像データを取得する際に前記露
    出制御手段が用いる記録用露出制御値を導出する記録用
    露出演算手段と、 前記フォーカス用露出制御値および前記記録用露出制御
    値の双方を保持する記憶手段と、をさらに備えることを
    特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 光学系を介して被写体の画像データを取
    得する撮像手段を有するデジタルカメラであって、 前記光学系のオートフォーカス制御を行うフォーカス制
    御手段と、 撮影待機状態において前記撮像手段により取得される画
    像データから前記被写体の明るさを求める測光手段と、 前記被写体の明るさに基づいて、前記光学系の絞り値を
    設定する絞り値設定手段と、を備え、 前記被写体の明るさが所定の基準値よりも高い場合、 前記フォーカス制御手段がオートフォーカス制御を行っ
    た後、 前記絞り値設定手段は前記光学系の絞り値を、オートフ
    ォーカス制御を行う際における値よりも大きな値に設定
    し、 前記測光手段は前記被写体の明るさを求めることを特徴
    とするデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 光学系を介して被写体の画像データを取
    得する撮像手段を有するデジタルカメラであって、 前記撮像手段により取得される画像データが合焦状態と
    なるように前記光学系の駆動を行うオートフォーカス制
    御と、操作入力に基づいて前記光学系の駆動を行うマニ
    ュアルフォーカス制御との間でフォーカス制御手法を切
    り替え可能なフォーカス制御手段と、 前記撮像手段により取得される画像データから、前記被
    写体の明るさを求める測光手段と、 前記被写体の明るさに基づいて、前記光学系の絞り値を
    設定する絞り値設定手段と、を備え、 前記被写体の明るさが所定の基準値よりも高い場合、 前記絞り値設定手段は、前記フォーカス制御手段のフォ
    ーカス制御手法がオートフォーカス制御のときと、マニ
    ュアルフォーカス制御のときとで、前記光学系の絞り値
    を相違させて設定することを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 光学系を介して被写体の画像データを取
    得する撮像手段の露出制御を行う露出制御装置であっ
    て、 撮影待機状態において前記撮像手段により取得される画
    像データ中の、前記光学系のオートフォーカス制御を行
    うフォーカス制御手段が合焦評価に用いる合焦対象領域
    を最大比重領域として、該画像データからフォーカス用
    露出制御値を導出するフォーカス用露出演算手段、を備
    え、 前記フォーカス制御手段がオートフォーカス制御を行う
    際に、前記フォーカス用露出制御値を用いて前記撮像手
    段の露出制御を行うことを特徴とする露出制御装置。
JP2002049892A 2002-02-26 2002-02-26 デジタルカメラおよび露出制御装置 Pending JP2003259201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002049892A JP2003259201A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 デジタルカメラおよび露出制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002049892A JP2003259201A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 デジタルカメラおよび露出制御装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004265517A Division JP2005037963A (ja) 2004-09-13 2004-09-13 デジタルカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003259201A true JP2003259201A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28662291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002049892A Pending JP2003259201A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 デジタルカメラおよび露出制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003259201A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100348018C (zh) * 2004-02-24 2007-11-07 佳能株式会社 图像摄取装置、及图像摄取装置的控制方法
JP2007295401A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2008187615A (ja) 2007-01-31 2008-08-14 Canon Inc 撮像素子、撮像装置、制御方法、及びプログラム
JP2010050880A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Nikon Corp 露出演算装置および撮像装置
JP2010171532A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Honda Motor Co Ltd 撮像制御装置
JP2011130073A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2012060370A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Pentax Ricoh Imaging Co Ltd 撮像システムおよび画素信号読出し方法
JP2013093778A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Ricoh Co Ltd 撮像装置および信号読み出し方法
JP2013258586A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Canon Inc 撮像システムおよび撮像システムの駆動方法
JP2014222899A (ja) * 2014-06-25 2014-11-27 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100348018C (zh) * 2004-02-24 2007-11-07 佳能株式会社 图像摄取装置、及图像摄取装置的控制方法
JP2007295401A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2008187615A (ja) 2007-01-31 2008-08-14 Canon Inc 撮像素子、撮像装置、制御方法、及びプログラム
US8890988B2 (en) 2007-01-31 2014-11-18 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup device, including gain-setting of pixel arrays, image pickup apparatus, control method, and program
JP2010050880A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Nikon Corp 露出演算装置および撮像装置
JP2010171532A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Honda Motor Co Ltd 撮像制御装置
JP2011130073A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2012060370A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Pentax Ricoh Imaging Co Ltd 撮像システムおよび画素信号読出し方法
JP2013093778A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Ricoh Co Ltd 撮像装置および信号読み出し方法
JP2013258586A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Canon Inc 撮像システムおよび撮像システムの駆動方法
JP2014222899A (ja) * 2014-06-25 2014-11-27 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4957943B2 (ja) 撮像装置及びそのプログラム
US8848097B2 (en) Image processing apparatus, and method, for providing special effect
JP4904108B2 (ja) 撮影装置及び画像表示制御方法
JP3473552B2 (ja) デジタルスチルカメラ
US7783190B2 (en) Image pick-up apparatus with a multi-area AF function
JP2004128584A (ja) 撮像装置
JP3395770B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP2001251551A (ja) 電子カメラ
US20030214600A1 (en) Digital camera
JP2008028960A (ja) 撮影装置及び露出制御方法
JPH09307818A (ja) 電子カメラ
JP2003244520A (ja) 撮影装置
JP2003259201A (ja) デジタルカメラおよび露出制御装置
JP2008301013A (ja) 撮影装置および方法並びにプログラム
JP2007096455A (ja) 撮影装置
JP5216711B2 (ja) 複眼撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP2011024088A (ja) 撮像装置および撮像制御方法
JP2005037963A (ja) デジタルカメラ
JP2006217505A (ja) 撮影装置
JP4182864B2 (ja) 電子カメラ
JP2004180151A (ja) デジタルカメラ
JP2008298847A (ja) 撮影方法及びデジタルカメラ
JP4717836B2 (ja) 撮影装置および方法並びにプログラム
JP5602472B2 (ja) 撮影装置および撮影装置の制御方法
JP2008209760A (ja) 撮影方法及び撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040806

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050329