JP2003256655A - 車両保険システム及び運転者保険システム並びに車載装置 - Google Patents

車両保険システム及び運転者保険システム並びに車載装置

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JP2003256655A
JP2003256655A JP2002058749A JP2002058749A JP2003256655A JP 2003256655 A JP2003256655 A JP 2003256655A JP 2002058749 A JP2002058749 A JP 2002058749A JP 2002058749 A JP2002058749 A JP 2002058749A JP 2003256655 A JP2003256655 A JP 2003256655A
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Masahiko Sato
雅彦 佐藤
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保険加入者が実際に車両を運転した状態を反
映させて保険料を算定することができる車両保険システ
ムを提供する。 【解決手段】 ボディECU2は、自動車1の運転に伴
って発生する情報を収集し、運転履歴情報として車両情
報管理DB10に記憶させる。そして、保険会社22
は、車両情報管理DB10に記憶されている運転履歴情
報を取得すると、その情報に基づいて保険料の算定を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両保険において
保険料を算定する場合に、保険加入者が実際に車両を運
転した状態を反映させる車両保険システム、及び保険加
入者が実際に車両を運転した状態を反映させて保険料を
算定する運転者保険システム、並びにこれらのシステム
に使用される車載装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】任意自動車保険では、
一般に、保険対象の車両や加入者に関する諸条件の組み
合わせなどにより保険料を算定するようになっている。
そして、最近の自動車保険では、よりきめ細かい条件設
定を行うことで保険料の引き下げを図り、加入者に対す
るサービスを向上させる傾向にある。
【0003】保険料の算定に利用される条件としては、
例えば、運転者(加入者)の年齢、運転地域、年間走行
距離、エアバッグやABS(Anti-lock Brake System)な
どの装備の有無、ゴールド免許か否か、などがある。
【0004】しかしながら、これらの条件は、保険の加
入者が契約時に机上で設定するものであり、その後に加
入者が実際に車両を運転した実績が反映されるわけでは
ないことから、加入者がそのメリットを十分に享受でき
ないケースも発生する。
【0005】例えば、「運転者の年齢」は、限定された
年齢に基づき保険学の統計量から一律に保険料を算出す
る。ところが、契約対象の車両を家族などで共通に使用
している場合、実際の運転者毎の運転頻度は不明である
ことから、加入者の運転実績は必ずしも反映されていな
い。
【0006】また、「運転地域」は、地域毎に交通量や
運転環境が相違することから事故の発生頻度も異なるた
め、車両の運転地域を限定することで保険料を設定す
る。しかし、実際に限定された運転地域内だけで運転を
行った加入者と限定地域外でも運転を行った者とは区別
がつかず、これらの加入者間で不公平な取り扱いが発生
する。
【0007】また、「年間走行距離」は、例えば、年間
走行距離が5000km以下である場合は保険料を割り
引くようにするものである。この条件では、5000k
mを1kmでも超えてしまうと割引が無効となってしま
い、加入者にとっては心情的に納得がいかない場合があ
る。
【0008】ところで、従来の車両保険は、あくまでも
車両を中心とする考え方に基づいて設定される保険であ
る。その理由は、上述のように、保険会社側が、各加入
者たる運転者個人が実際にどのような運転を行っている
かに関して個別に把握することが困難であり、契約時に
おいて特定可能な事項が、加入者が主に乗車する車両で
あることによる。そのため、複数の自動車を所有して何
れも運転を行う者は、各自動車ごとに保険に加入する必
要があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、保険加入者が実際に車両を運転した
状態を反映させて保険料を算定することができる車両保
険システム、及び、保険加入者が実際に車両を運転した
状態を反映させて保険料を算定する運転者保険システ
ム、並びにこれらのシステムに使用される車載装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両保険
システムによれば、車載装置は、車両の運転に伴って発
生する情報を収集し、運転履歴情報として記憶手段に記
憶させる。そして、車両保険の保険料を算定する者は、
記憶手段に記憶されている運転履歴情報を取得すると、
その情報に基づいて保険料の算定を行う。斯様に構成す
れば、車両保険の保険料を算定する者、例えば保険会社
は、取得した運転履歴情報により車両保険の加入者が実
際にどのような運転を行ったのかを正確に把握すること
が可能となる。
【0011】そして、例えば、契約更新時において運転
履歴情報を参照し、最初の契約時に設定した条件との差
に基づき次回の契約について保険料の割引率などを算定
すれば、実際の運転状態が正確に反映される。従って、
加入者は運転実態に応じた割引サービスを受けることが
できるので、従来とは異なり、運転の実態が把握不能で
あることを前提とした条件設定に基づく不十分な割引サ
ービスに不満を感じることはなくなる。一方、保険会社
側にとっては、顧客の満足度をより高い水準で満たすこ
とができる、即ち、より強い顧客吸引力を有する保険サ
ービスを提供することが可能となる。
【0012】請求項2記載の車両保険システムによれ
ば、運転履歴情報には、車両が運転された日付と、車両
が運転されたコースとを含む。即ち、これらの情報によ
れば、加入者が何時どのように車両を運転したかが具体
的に把握できる。例えば、車両の走行距離や、どのよう
な(例えば交通量に差があるような)地域を運転した
か、また、目的地は何処か、などを把握することができ
るので、保険料を算定する者は、これらの履歴情報に基
づいて運転の実態を詳細に評価することが可能となる。
【0013】請求項3記載の車両保険システムによれ
ば、運転履歴情報に、実際に車両を運転した者に関する
情報を含む。即ち、1台の車両を運転する者が複数想定
される場合は、実際に加入者が運転を行ったのか否かを
特定することが難しくなる。そこで、車両の運転が行わ
れる毎に、車載装置が運転者情報取得手段を介して取得
した情報を履歴情報として記憶させれば、保険料を算定
する者は、実際に加入者が行った運転の内容を正確に評
価することができる。また、例えば、家族の夫々が1台
の車両を運転することが保険の条件として設定されてい
る場合には、夫々が何時運転を行ったのかを把握するこ
ともできるので、その実態に応じて保険料を設定するこ
ともできる。
【0014】請求項4記載の車両保険システムによれ
ば、車載装置は、記憶手段に記憶されている情報と、運
転者情報取得手段を介して取得した情報とに基づいて、
車両の運転が許可されている者が乗車したと判断した場
合に当該車両の始動を許可する信号を車両制御装置に出
力する。斯様に構成すれば、車両の盗難を防止すること
ができる。或いは、例えば保険対象外の者が運転を行う
ことが想定されていない場合に、不要な運転履歴情報が
記憶されることを回避できる。
【0015】請求項5記載の車両保険システムによれ
ば、車載装置は、車両の運転が限定的に許可されている
者が乗車したと判断した場合は、車両の始動を許可する
信号を車両制御装置に出力して運転を一時的に可能とす
る。例えば、災害時などにおいて、警察或いは消防の者
が緊急に車両を移動させる必要がある場合には、運転者
情報取得手段によりそれらの身分を証明する情報を車載
装置に取得させれば、車両を始動させて運転を一時的に
(例えば、運転可能な時間や距離を限定する)行うこと
が可能となる。
【0016】請求項6記載の車両保険システムによれ
ば、運転者情報取得手段を、運転者に関する情報が記憶
されているICカードと通信を行うためのカード通信装
置で構成する。このように構成すれば、ICカードにカ
ードユーザの個人情報を記憶させておくことで、車両を
運転しようとする者の情報を、カード通信装置を介して
車載装置に容易に与えることができる。
【0017】また、ICカードは、現在、銀行のキャッ
シュカード,地方自治体などで提供されるサービスを享
受するための住民カード,健康保険証や運転免許証など
に使用することが実現されつつある。従って、これらの
用途としてもICカードに記憶されるカードユーザの個
人情報を、車両を運転しようとする者の情報として利用
することが可能となる。
【0018】請求項7記載の車両保険システムによれ
ば、車載装置を、カード通信装置を介して記憶手段に記
憶されている情報をICカードにも書き込むように構成
する。このように構成すれば、例えば、保険契約の更新
時において、加入者がICカードを保険会社側に渡すよ
うにすれば、保険料の算定に必要である記憶手段に記憶
されている情報を提供することが可能となる。
【0019】請求項8記載の車両保険システムによれ
ば、車載装置を、記憶手段に記憶されている情報を、通
信手段を介して外部に送信可能とするように構成する。
例えば、保険契約を更新する場合に、車載装置が記憶手
段に記憶されている情報を保険会社などに送信したり、
或いは、保険会社側より車載装置側に情報の読み出し要
求が与えられると、車載装置がその情報を読み出して保
険会社側に送信することなどが可能となる。従って、斯
様に構成すれば、加入者が介在することなしに、保険料
の算定に必要な情報を保険会社側に提供することができ
る。
【0020】請求項9記載の車両保険システムによれ
ば、車載装置は、衝撃検出手段によって車両に印加され
る所定レベル以上の衝撃が検出されると、車両の現在位
置と当該車両を運転している者に関する情報とを、通信
手段を介して外部に送信する。例えば、車両が衝突事故
などを起こした場合に発生した衝撃が検出されると、そ
れらの情報を外部(例えば、救急病院、警察、保険会社
など)に送信すれば、事故の処理を迅速に行うことが可
能となる。
【0021】請求項10記載の車両保険システムによれ
ば、車載装置の記憶手段に、車両について点検整備を行
う者により、その点検整備に関する情報も記憶される。
斯様に構成すれば、加入者が車両の点検整備を適切な時
期に行っているか否かの情報を、保険料の算定に反映さ
せることができる。
【0022】請求項11乃至20記載の運転者保険シス
テムによれば、請求項1乃至10の何れかに記載の車両
保険システムと同じ内容を、運転者個人を保険の対象と
するシステムに適用する。即ち、上述したように、従来
の車両保険は、あくまでも車両を中心とする考え方に基
づいて設定される保険であった。しかし、本発明を適用
すれば、保険料を算定する者が、運転履歴情報に基づ
き、各加入者たる運転者個人が実際にどのような運転を
行っているかを個別に把握することができるため、運転
者個人を保険の対象とすることが可能となる。
【0023】従って、たとえ、加入者が複数の自動車を
所有しておりそれらの何れも運転する場合であっても、
従来とは異なり各自動車ごとに保険に加入する必要がな
く、保険に要する費用を大幅に削減することが可能とな
る。また、自ら所有する車両に限ることなく、本発明の
車載装置を搭載した車両であれば、レンタカーや知人が
所有する車両を借りて運転した場合や、或いは、仕事で
社有車等を運転した場合についても同じ保険を適用する
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明の第
1実施例について図1乃至図9を参照して説明する。図
1は、車両保険システムの全体構成を示すものである。
車両たる自動車1の内部には、ボディECU(Electron
ic Control Unit ,車載装置)2、エンジンECU(車
両制御装置)3,ナビゲーション装置(位置情報取得手
段)4,リーダ/ライタ(カード通信装置,運転者情報
取得手段)5,エアバッグ装置6,携帯電話機(通信手
段)7などの各装置が、車内LANを介して互いに通信
可能に接続されている。
【0025】図2は、ボディECU2の概略的な内部構
成を示すものである。ボディECU2は、マイクロコン
ピュータによって構成されており、車内LANI/F
(インターフェイス)部8を介して上記の各装置やその
他車両の各部に配置されているECU(図示せず)など
より送信される情報を情報制御部9により集中的に管理
するようになっている。また、ボディECU2は、EE
PROMなどの不揮発性メモリで構成される車両情報管
理DB(データベース,記憶手段)10を内蔵してい
る。
【0026】詳細は後述するが、車両情報管理DB10
には、情報制御部9によって「所有者情報」、「運転許
可ユーザ情報」、「運転履歴情報」などの各種情報や、
その他車両保険の加入者番号などの情報が書き込まれて
記憶されるようになっている。
【0027】エンジンECU3は、ボディECU2によ
り送信されるキー情報や、各種センサより出力されるセ
ンサ信号などに基づいて自動車1の図示しないエンジン
制御を行うものである。
【0028】ナビゲーション装置4は周知構成のもので
あり、GPS信号や自律航法を行うための車速センサや
ジャイロセンサ、距離センサなどにより出力されるセン
サ信号等に基づいて自動車1の現在位置を測位する。そ
して、ボディECU2により現在位置情報の読み出し要
求が送信されると、当該情報をボディECU2に送信す
るようになっている。そして、例えばDVD−ROM及
びそのドライバ等で構成されるデータ記憶部より現在位
置付近の地図データを読み出してディスプレイ(何れも
図示せず)の画面に表示させると共に、設定された目的
地までの経路を探索して、その案内など必要な情報を自
動車1の乗員に対して音声で報知を行うようになってい
る。
【0029】図3には、リーダ/ライタ5の概略的な内
部構成を示す。制御部11は、ICカードI/F部12
を介してICカード13との間で通信を行う。尚、通信
方式は、コンタクトを介して行う接点式、電波信号を介
して行う非接触式の何れであっても良い。制御部11
は、カードスロットを介して本体内部に挿入されたIC
カード13よりデータを読み出すと、車内LANI/F
部14を介してボディECU2に送信する。また、制御
部11は、ボディECU2によってリーダ/ライタ5に
送信されたデータを、ICカードI/F部12を介して
ICカード13に書き込むようになっている。
【0030】図4には、ICカード13の概略的な内部
構成を示す。ここで、ICカード13は、運転免許証と
して構成されているものとする。制御部14は、リーダ
/ライタI/F部15を介してICカード13との間で
通信を行う。また、ICカード13は不揮発性メモリ1
6を内蔵しており、不揮発性メモリ16には、「運転免
許情報」、「個人情報」に加えて、車両情報管理DB1
0と同様に「運転履歴情報」、「整備情報」などの各種
情報が書き込まれて記憶されるようになっている。
【0031】エアバッグ装置6は、自動車1に衝突など
の事故が発生した場合に、自動車1に加わる衝撃を加速
度(G)としてGセンサ(衝撃検出手段)17が検出す
ると、薬剤に点火して燃焼させガスを爆発的に発生させ
ることで、エアバック(図示せず)を急激に膨張展開さ
せて運転者の身体に加えられようとする事故の衝撃を極
力吸収し、運転者の安全性を確保するように構成されて
いる。また、Gセンサ17による検出信号は、車内LA
Nを介してボディECU2に送信される。
【0032】携帯電話機7は、自動車1の乗員が使用す
る場合、基地局18を介して他の電話機との間で通話等
を行う。また、携帯電話機7は、例えば車内LANイン
ターフェイスカードなどを介して車内LANに接続され
ており、例えば、ナビゲーション装置4よりWebサー
バ19上のコンテンツ取得要求が発生すると、公衆通信
網/(プロバイダ経由)インターネット20を介してW
ebサーバ19にアクセスし、コンテンツデータをダウ
ンロードするようになっている。
【0033】また、公衆通信網/インターネット20に
は、病院21のサーバや保険会社22のサーバも接続さ
れており、携帯電話機7は、必要に応じてこれらのサー
バにもアクセスするようになっている。
【0034】尚、後述するように、ナビゲーション装置
4が車内LANに接続されていない場合、ボディECU
2は代わりに路車間通信機(位置情報取得手段)23を
利用して、交差点に設置されている位置情報送信機や、
或いは路上に設置されているVICS(Vehicle Informa
tion and Communication System) のビーコンなどの路
側通信機により送信される位置情報などを受信すること
も可能となっている。
【0035】次に、本実施例の作用について図5及び図
6をも参照して説明する。図5は、主にボディECU2
の情報制御部9によって実行される処理の内容を示すフ
ローチャートである。情報制御部9は、先ず、リーダ/
ライタ5の本体内にICカード13が挿入されたことを
確認するまで待機しており(ステップS1)、ICカー
ド13が挿入されると(「YES」)許可検証処理を行
いその結果を判断する(ステップS2)。
【0036】ステップS2における許可検証は、以下の
ようにして行う。即ち、情報制御部9は、ICカード1
3の不揮発性メモリ16に記憶されている「運転免許証
情報」−(氏名,運転可能車両,有効期限など)を読み
出す。そして、車両情報管理DB10に記憶されている
「運転許可ユーザ情報」を参照して、自動車1の運転が
許可されている者であるか否かを判断する。この場合、
免許証の運転可能車両が自動車1に一致しているか、ま
た、免許証の有効期限内か否かについてチェックを行っ
ても良い。
【0037】ステップS2における許可検証の結果、自
動車1の運転を許可する場合は(「YES」)ステップ
S3に移行し、許可しない場合は(「NO」)リーダ/
ライタ5にICカード13の排出指令を与えて(ステッ
プS8)ステップS1に戻る。リーダ/ライタ5の制御
部11は、ICカード13の排出指令が与えられると図
示しないカード搬送機構を動作させてICカード13を
本体の外部に排出させる。
【0038】ステップS3において、ボディECU2の
情報制御部9は、運転履歴情報を新規に作成する。即
ち、図示しないリアルタイムクロックによって得られる
運転日時情報と運転車両情報(自動車1固有の情報)と
を車両情報管理DB10に書き込む。
【0039】次に、情報制御部9は、車内LANにナビ
ゲーション装置4が接続されているか否かを判断し(ス
テップS4)、接続されている場合は(「YES」)ス
テップS5に移行する。そして、エンジンECU3より
得られる情報から、自動車1のエンジンが停止している
か否かを判断し、停止していなければ(「NO」)ステ
ップS6に移行する。
【0040】ステップS6において、ボディECU2の
情報制御部9は、ナビゲーション装置4より自動車1の
現在位置情報を得て、その位置が前回に対して更新され
ているか否かを判断する。更新されていなければ(「N
O」)ステップS5に戻り、更新されていれば(「YE
S」)その位置情報と現在時刻とを運転履歴情報に追加
するように車両情報管理DB10に書き込む(ステップ
S7)。それから、ステップS5に戻る。
【0041】そして、ステップS5において自動車1の
エンジンが停止した場合(「YES」)、情報制御部9
は情報確定処理を行い(ステップS12)、確定した情
報をリーダ/ライタ5を介してICカード13の不揮発
性メモリ16に書き込んで記憶させる(ステップS1
2)。それから、ステップS8に移行する。
【0042】一方、ステップS4において、車内LAN
にナビゲーション装置4が接続されていない場合(「N
O」)、情報制御部9はステップS9に移行する。この
場合は、ナビゲーション装置4に代えて路車間通信機2
3を利用する。即ち、ステップS5と同様にエンジンの
停動状態を判断し、停止していなければ(「NO」)次
のステップS10において所定の時間が経過したか否か
を判断する。そして、時間が経過した場合は(「YE
S」)、路車間通信機23を介して受信した位置情報と
現在時刻とを運転履歴情報に追加するように車両情報管
理DB10に書き込む(ステップS11)。それから、
ステップS9に戻る。
【0043】ここで、ステップS10における所定時間
とは、ステップS11において運転履歴情報を追加する
間隔であるが、ステップS11を一度も実行していない
最初のケースでは、ステップS10に移行した時点から
計時を開始するか、若しくは無条件にステップS11に
移行するようにしても良い。
【0044】尚、ステップS10における所定時間が経
過した時点で路車間通信機23が情報を確実に受信でき
るとは限らないので、ステップS11に移行した後、自
動車1が路側通信機が設置されている地点に到達すると
情報を受信することになる。そして、ステップS9にお
いて自動車1のエンジンが停止した場合(「YES」)
は、ステップS5と同様にステップS12に移行する。
【0045】以上のように、情報制御部9が図5に示す
処理を実行することで、車両情報管理DB10とICカ
ード13の不揮発性メモリ16には、運転履歴情報が記
憶されることになる。
【0046】図6は、自動車1の定期点検や車検、ある
いは故障の修理などが行われる場合に、その点検整備の
情報などを車両情報管理DB10に登録する例を示す。
図6に示す点検装置24は、自動車1の点検整備を行う
場合に作業者により車内LANに接続され、ボディEC
U2と通信を行いうことで電装品などについての機能チ
ェックを行うために使用されるものである。
【0047】点検装置24は、車内LAN・I/F部2
5,制御部26,入力部27及び表示部28などで構成
されており、作業者が入力部27により入力操作を行う
ことで制御部26に点検プログラムを実行させ、例えば
ボディECU2やエンジンECU3の機能チェックなど
を行ったり、エアバッグ装置6に故障がないかどうかな
どをチェックするようになっている。そのチェック結果
は、表示部28に表示される。
【0048】そして、上記のように点検整備などを行う
場合、作業者が入力部27により入力操作を行い、点検
整備や修理などを行った日時や内容をボディECU2に
送信することで、それらの情報を車両情報管理DB10
に書き込ませるようにする。
【0049】図7には、自動車保険の契約更新時の処理
を示す。ボディECU2の情報制御部9は、設定された
情報送信日時に達すると、車両情報管理DB10に記憶
されている運転履歴情報を読み出す。そして、その情報
を(保険加入者番号などと共に)、携帯電話機7を使用
して公衆通信網/インターネット20を介し保険会社2
2に送信する。
【0050】運転履歴情報を受信した保険会社22は、
その情報に基づいて次回の契約における保険料を算定す
る。そして、後日、その保険料を加入者に提示し、契約
の更新手続きを行う。
【0051】図8には、保険料の算定例を示す。図8
(a)は、運転履歴情報に含まれている、実際に運転を
行ったドライバの氏名及び夫々が運転を行った割合いを
示すデータである。この場合、ドライバAが加入者であ
るとすると、ドライバAが運転を行った割合に応じて保
険料を算定することができる。
【0052】図8(b)は、運転履歴情報に基づいて特
定される加入者が運転を行ったエリアのデータである。
例えば、保険の契約条件が「東海エリア限定」である場
合、加入者が実際に「東海エリア」内でのみ運転してい
れば、条件達成となる。しかし、条件設定外の例えば
「近畿エリア」などを運転していた場合は、条件違反を
明確に特定できる。また、この場合、「近畿エリア」を
運転した割合に応じて保険料の割引率を設定することも
できる。
【0053】図8(c)は、運転履歴情報に基づいて特
定される加入者の運転目的(自動車1の用途)を示すデ
ータである。即ち、運転履歴を参照すれば、自動車1が
何処を目的地として走行したかが分かるので、その目的
地から加入者が自動車1を何の目的で使用したのかを判
別することができる。
【0054】例えば、保険の契約条件が「日常・レジャ
ー」である場合、加入者が実際に「日常・レジャー」を
目的として運転していれば(例えば、スーパーマーケッ
ト、映画館や遊園地・動物園などのアミューズメント施
設が目的地)条件達成となる。しかし、条件設定外の例
えば「通勤」を目的として運転していた場合は(会社が
目的地)、条件違反を明確に特定できる。この場合も、
図8(b)のケースと同様に、「通勤」を目的として運
転した割合に応じて保険料の割引率を設定することもで
きる。
【0055】図8(d)は、運転履歴情報に基づいて特
定される自動車1の走行距離を示すデータである。例え
ば、保険の契約条件が「5000km以内」である場
合、実際の走行距離が5000km未満であれば条件達
成となる。しかし、走行距離が5000kmを超えてい
る場合は条件違反、若しくは、その超えた分の距離に応
じて割引率を算定する。或いは、当初の条件設定を「全
走行距離に応じて割引率を設定」としておき、「500
0km」といった閾値を設定することなく全走行距離に
応じて割引率を算定しても良い。
【0056】これらの他、図6に示したように自動車1
の点検整備の履行状況や、運転免許証でもあるICカー
ド13に記憶されている優良運転者(グリーン、ブル
ー、ゴールド等)の資格取得時期などに応じて保険料を
設定することもできる。
【0057】ここで、本実施例における車両保険と従来
存在する車両保険との相違について図9を参照して説明
する。図9(a)に示す完全従来型の保険においては、
加入者の運転条件設定などはなく、契約期間内に無事故
であった場合に、保険料の割引が行われる特約が付され
る場合がある、という程度である。
【0058】また、図9(b)に示す従来の運転条件設
定保険においては、契約時に設定された条件を加入者が
100%達成した場合は、次回契約時の保険料が割り引
かれるというメリットが加入者側にある。しかし、設定
された条件を一部でも加入者が達成できなかった場合
は、保険料の割引率は「0」になってしまう。
【0059】ここで、図9(b)に示す「保険会社リス
ク分」とは、そのような場合に対応して保険会社が保険
料を高めに設定している部分であり、また、ユーザが条
件違反に納得しなかった場合にアップした保険料の支払
いを拒否することも想定されるので、その意味において
もリスクと考えられる部分である。
【0060】これに対して、図9(c)に示す本実施例
の運転条件設定保険においては、契約時に設定された条
件の一部について加入者が達成できなかった場合であっ
ても、保険会社は、その達成できなかった度合いを運転
履歴情報によって具体的に知ることができるので、達成
できなかった度合いに応じて保険料の割引率を設定する
ことができる。加えて、加入者が条件を100%達成し
ているか否かも厳密に把握できるので、その場合の割引
率を図9(b)に示す従来の運転条件設定保険よりも安
く設定することも可能となる。従って、本実施例の保険
においては、図9(b)に示す「保険会社リスク分」に
相当する部分は不要となる(即ち、リスク負担が軽減さ
れることになる)。
【0061】以上のように本実施例によれば、ボディE
CU2は、自動車1の運転に伴って発生する情報を収集
し、運転履歴情報として車両情報管理DB10に記憶さ
せる。そして、保険会社22は、車両情報管理DB10
に記憶されている運転履歴情報を取得すると、その情報
に基づいて保険料の算定を行うようにした。
【0062】従って、保険会社22は、取得した運転履
歴情報により車両保険の加入者が実際にどのような運転
を行ったのかを正確に把握することが可能となるので、
契約更新時において運転履歴情報を参照し、最初の契約
時に設定した条件との差に基づき次回の契約について保
険料の割引率などを算定することができる。そして、加
入者は運転実態に応じた割引サービスを受けることがで
きるので、従来のような運転の実態が反映されない条件
設定に基づく不十分な割引サービスに不満を感じること
がなくなる。また、保険会社22側にとっては、顧客の
満足度をより高い水準で満たすことができるので、より
強い顧客吸引力を有する保険サービスを提供することが
可能となる。
【0063】そして、運転履歴情報には、自動車1が運
転された日付と、自動車1が運転されたコースとを含む
ので、自動車1の走行距離や、どのようなエリアを運転
したか、また、自動車1の使用目的などを把握すること
ができる。従って、保険会社22は、これらの履歴情報
に基づいて運転の実態を詳細に評価することが可能とな
り、実態に応じた割引率の算定を行うことができる。
【0064】また、本実施例によれば、運転履歴情報
に、実際に自動車1を運転した者に関する情報を含むの
で、1台の自動車1を運転する者が複数想定される場合
であっても、実際に加入者が運転を行ったのか否か、若
しくは実際に加入者が運転を行った割合を特定すること
ができる。従って、保険会社22は、実際に加入者が行
った運転の内容を正確に評価することができる。そし
て、例えば、家族の夫々が1台の自動車1を運転するこ
とが保険の条件として設定されている場合には、それら
の家族のみが実際に運転を行ったのかを把握することが
できるので、夫々の運転割合に応じて保険料を算定する
こともできる。
【0065】また、車両情報管理DB10には、自動車
1について行われた点検整備などに関する情報も記憶さ
れるので、保険会社22は、加入者が車両の点検整備を
適切な時期に行っているか否かの情報を保険料の算定に
反映させることができる。
【0066】更に、本実施例によれば、ボディECU2
は、車両情報管理DB10に記憶されている情報と、リ
ーダ/ライタ5を介してICカード13より取得した情
報とに基づいて、自動車1の運転が許可されている者が
乗車したと判断した場合に当該自動車1の始動を許可す
る信号エンジンECU3に出力するので、自動車1の盗
難を防止することができる。或いは、例えば保険対象外
の者が運転を行うことが想定されていない場合に不要な
運転履歴情報が記憶されることを回避できる。
【0067】そして、ICカード13にカードユーザた
る加入者の個人情報を記憶させておくことで、自動車1
を運転しようとする者の情報を、リーダ/ライタ5を介
してボディECU2に容易に与えることができる。ま
た、ICカード13は、現在、銀行のキャッシュカー
ド,地方自治体などで住民に提供されるサービスを享受
するための住民カード,健康保険証や運転免許証などに
使用することが実現されつつあるので、これらの用途と
してもICカード13に記憶されるカードユーザの個人
情報を、自動車1を運転しようとする者の情報として利
用することが可能となる。
【0068】加えて、ボディECU2は、リーダ/ライ
タ5を介して車両情報管理DB10に記憶されている情
報をICカード13にも書き込むので、例えば、保険契
約の更新時において、加入者がICカード13を保険会
社22側に渡すようにすれば、保険料の算定に必要な情
報を提供することも可能となる。
【0069】更にまた、本実施例によれば、ボディEC
U2は、車両情報管理DB10に記憶されている情報
を、携帯電話機7を介して外部に送信するので、保険契
約を更新する場合に、ボディECU2がその運転履歴情
報を読み出して保険会社22側に送信することが可能と
なり、加入者が介在することなしに、保険料の算定に必
要な情報を保険会社22に提供することができ、利便性
が向上する。
【0070】(第2実施例)図10及び図11は本発明
の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分
には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。第2実施例の構成は基本的に第1
実施例と同様であり、第1実施例の構成を利用して行う
応用例を示す。
【0071】即ち、自動車1は、ナビゲーション装置
4,リーダ/ライタ5,エアバッグ装置6,携帯電話機
7を備えているので、これらを利用することで事故発生
時における緊急通報システムを構成することができる。
【0072】図11には、事故発生時における処理プロ
セスを示す。自動車1が衝突事故を起こした場合(P
1)、自動車1に加わる衝撃をGセンサ17が検出し
(P2)、エアバッグ装置6のエアバックを展開させる
(P3)。それと同時に、Gセンサ17による検出信号
は車内LANを介してボディECU2に送信される(P
4)。すると、ボディECU2は、ナビゲーション装置
4より自動車1の現在位置を取得すると共に(P5)、
リーダ/ライタ5を介してICカード13より運転者の
個人情報を取得する(P6)。この場合、個人情報に血
液型や持病の情報が含まれていれば、それらの情報も取
得する。
【0073】そして、ボディECU2は、これらの情報
を携帯電話機7を介して病院21及び保険会社22に送
信し、事故の発生を通報する。その他必要に応じて、警
察や消防署などに通報を行っても良い。通報を受けた病
院21は、それらの情報に基づいて救急車を事故発生地
点に出動させる。また、保険会社22も調査員を事故発
生地点に向かわせて、事故内容の査定を行わせる。
【0074】以上のように第2実施例によれば、ボディ
ECU2は、Gセンサ17が事故の発生により自動車1
に印加された衝撃を検出すると、自動車1の現在位置と
当該自動車1の運転者の個人情報とを、携帯電話機7を
介して病院21及び保険会社22に送信するので、事故
の処理を迅速に行うことが可能となる。
【0075】(第3実施例)図12及び図13は、本発
明の第3実施例を示すものである。第3実施例は、第1
実施例において開示した車両保険システムを、従来は存
在しなかったドライバーズ保険システム(運転者保険シ
ステム)として運用する例を示す。
【0076】即ち、従来の車両保険は、あくまでも車両
たる自動車1を中心とする考え方に基づいて設定される
保険であった。例えば、図12に一例を概念図で示すよ
うに、50才、49才、19才の3人の家族で1台の自
動車1を運転する場合、自動車1が保険の対象となり、
上記3人の内で最も若年である19才を基準として保険
が設定されることになる。
【0077】第1実施例によれば、このような形態の保
険であっても、契約期間内における運転の実績に応じて
更新時の保険料を詳細且つ柔軟に算定することができる
のは既述したように勿論である。そして、この保険シス
テムにおける、運転の実績を運転履歴情報としてボディ
ECU2,或いはICカード13に逐次記憶することが
できる、という特徴を利用すれば、運転者個人を保険の
対象とすることも可能となる。
【0078】即ち、図13に概念の一例を示すが、ドラ
イバAが、自らが所有するセダン31やスポーツカー3
2を運転したり、或いは、レンタカー33や知人などか
ら借りた車34などを運転するものとする。この場合で
あっても、夫々の車両にボディECU2を中心とする必
要な構成を搭載しておけば、ドライバAが何れの車両を
運転したとしても各車両毎の運転履歴情報が区別できる
ように記録されるので、その情報に基づく運転実績に応
じて保険料を算定すればドライバA個人を対象とする保
険が成立する。
【0079】例えば、従来の車両保険では、ドライバA
が、セダン31とスポーツカー32との双方を運転する
場合は、各車両について夫々別個の保険に加入しなけれ
ばならない。そして、スポーツカー32を対象とする保
険の保険料は、セダン31などに比較して高めに設定さ
れる。ドライバAが、実際にはセダン31を運転する機
会が多く、スポーツカー32は時々しか運転しない場合
であっても保険料が変わることはない。
【0080】これに対して、本発明を適用すれば、保険
会社22は、運転履歴情報に基づき、ドライバAがセダ
ン31とスポーツカー32とを夫々何kmずつ運転した
かを明確に把握することができるので、その運転実績に
応じて保険料を算定することが可能となる。
【0081】従って、ドライバAは、従来とは異なり各
自動車ごとに保険に加入する必要がなく、保険に要する
費用を大幅に削減することが可能となる。そして、自分
が所有する車両に限らず、レンタカー33や知人が所有
する車34を借りて運転した場合や、或いは、仕事で社
有車等を運転した場合についても同じ保険を適用するこ
とができる。
【0082】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。運転終了後に、確定したレコードを
ICカード13に書き込む代わりに、保険会社22のサ
ーバにデータを送信して、当該サーバで運転履歴情報を
管理するようにしても良い。通信手段は携帯電話機7に
限ることなく、自動車電話機などでも良い。また、通信
手段は必要に応じて設ければ良い。即ち、運転履歴情報
の読み出しを行う場合は、専用の読み出し装置を接続し
て読み出すようにしても良い。また、リーダ/ライタ5
についても、必要に応じて設ければ良い。そして、IC
カードに運転履歴情報を書き込む必要がない場合は、カ
ード通信装置はカードリーダとしての機能を有していれ
ば良い。更に、運転者個人に関する情報は、ICカード
13を使用せずとも、別途の入力手段によって(例え
ば、車室内のインストルメントパネルにキー入力部を配
置したり、点検装置24のような装置を一時的に接続す
るなど)運転者がボディECU2に入力するようにして
も良い。
【0083】エアバッグ装置6についても、必要に応じ
て設ければ良い。運転履歴情報に、運転を行ったドライ
バの情報を加えることも、必要がある場合に行えば良
い。運転許可ユーザ情報も、必要に応じて記憶させれば
良い。図6に示した整備情報の書き込みについても、必
要に応じて行えば良い。保険契約を更新する場合に、保
険会社22側よりボディECU2側に情報の読み出し要
求を与えて、ボディECU2がその情報を読み出して保
険会社22側に送信するようにしても良い。図5に示す
フローチャートのステップS10に代えて、路側通信機
より送信される信号を路車間通信機23が受信したか否
かを判断するようにして、受信した場合にし、ステップ
S11を実行するようにしても良い。また、路車間通信
機23を使用しない場合は、図5に示すフローチャート
のステップS4,S9〜S11を削除しても良い。
【0084】例えば、ボディECU2を、自動車1の運
転が限定的に許可されている者が乗車したと判断した場
合、自動車1の始動を許可する信号を自動車1制御装置
に出力して運転を一時的に可能とするように構成しても
良い。例えば、災害時などにおいて、警察或いは消防の
者が緊急に自動車1を移動させる必要がある場合には、
リーダ/ライタ5によってICカードに記憶されている
それらの身分を証明する情報をボディECU2に取得さ
せれば、自動車1を始動させて運転を一時的に(例え
ば、運転可能な時間や距離を限定する)行うことが可能
となる。車載装置としての機能は、必ずしもボディEC
Uに持たせる必要はない。例えば、マイクロコンピュー
タに車載装置の機能のみを持たせて構成しても良い。本
実施例を、レンタカーの運用システムに適用しても良
い。即ち、レンタカーの運転が終了した場合に、運転履
歴情報に応じて利用料金を設定することが可能となるの
で、ユーザにとってメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、車両保険システム
の全体構成を示す図
【図2】ボディECUの概略的な内部構成を示す図
【図3】リーダ/ライタの概略的な内部構成を示す図
【図4】ICカードの概略的な内部構成を示す図
【図5】主にボディECUの情報制御部によって実行さ
れる処理の内容を示すフローチャート
【図6】自動車の定期点検等が行われる場合に、その点
検整備の情報などを車両情報管理DBに登録する例を示
す図
【図7】保険の契約更新時の処理を示す図
【図8】保険料の算定例を示す図
【図9】本実施例における車両保険と従来存在する車両
保険との相違について説明するもので、(a)は完全従
来型、(b)は従来の運転条件設定型、(c)は本実施
例の場合を示す図
【図10】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図11】事故発生時における処理プロセスを示す図
【図12】本発明の第3実施例であり、従来の車両保険
を概念的に説明する図
【図13】本発明の保険システムを運転者保険として運
用する形態を概念的に説明する図
【符号の説明】
1は自動車(車両)、2はボディECU(車載装置)、
3はエンジンECU(車両制御装置)、4はナビゲーシ
ョン装置(位置情報取得手段)、5はリーダ/ライタ
(カード通信装置、運転者情報取得手段)、6はエアバ
ッグ装置、7は携帯電話機(通信手段)、10は車両情
報管理データベース(記憶手段)、17はGセンサ(衝
撃検出手段)、23は路車間通信機(位置情報取得手
段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 H04B 7/26 M

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され、車両の運転に伴って発
    生する情報を収集し、運転履歴情報として記憶手段に記
    憶させる車載装置を備え、 車両保険の保険料を算定する者が、前記記憶手段に記憶
    されている運転履歴情報を取得することで、当該運転履
    歴情報に基づいて前記保険料の算定を行うことを特徴と
    する車両保険システム。
  2. 【請求項2】 前記運転履歴情報は、車両が運転された
    日付と、車両が運転されたコースとを含むことを特徴と
    する請求項1記載の車両保険システム。
  3. 【請求項3】 前記車載装置は、車両の運転を行おうと
    する者の情報を取得するための運転者情報取得手段を備
    え、 前記運転履歴情報は、実際に前記車両を運転した者に関
    する情報を含むことを特徴とする請求項2記載の車両保
    険システム。
  4. 【請求項4】 前記車載装置の記憶手段には、車両の運
    転が許可されている者に関する情報も記憶され、 前記車載装置は、前記記憶手段に記憶されている情報
    と、前記運転者情報取得手段を介して取得した情報とに
    基づいて、車両の運転が許可されている者が乗車したと
    判断した場合に当該車両の始動を許可する信号を車両制
    御装置に出力することを特徴とする請求項3記載の車両
    保険システム。
  5. 【請求項5】 前記車載装置の記憶手段には、車両の運
    転が限定的に許可されている者に関する情報も記憶さ
    れ、 前記車載装置は、車両の運転が限定的に許可されている
    者が乗車したと判断した場合は、前記始動を許可する信
    号を車両制御装置に出力して運転を一時的に可能とする
    ように制御することを特徴とする請求項4記載の車両保
    険システム。
  6. 【請求項6】 前記運転者情報取得手段は、運転者に関
    する情報が記憶されているICカードと通信を行うため
    のカード通信装置で構成されていることを特徴とする請
    求項3乃至5の何れかに記載の車両保険システム。
  7. 【請求項7】 前記車載装置は、前記カード通信装置を
    介して前記記憶手段に記憶されている情報を前記ICカ
    ードにも書き込むように構成されていることを特徴とす
    る請求項6記載の車両保険システム。
  8. 【請求項8】 前記車載装置は、外部と無線通信を行う
    ための通信手段を備え、前記記憶手段に記憶されている
    情報を外部に送信可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至7の何れかに記載の車両保険システム。
  9. 【請求項9】 前記車載装置は、車両に印加される所定
    レベル以上の衝撃を検出するための衝撃検出手段を備
    え、前記衝撃検出手段によって前記所定レベル以上の衝
    撃が検出されると、前記車両の現在位置と当該車両を運
    転している者に関する情報とを、前記通信手段を介して
    外部に送信するように構成されていることを特徴とする
    請求項8記載の車両保険システム。
  10. 【請求項10】 前記車載装置の記憶手段には、車両に
    ついて点検整備を行う者によって、前記点検整備に関す
    る情報も記憶されることを特徴とする請求項1乃至9の
    何れかに記載の車両保険システム。
  11. 【請求項11】 車両に搭載され、車両の運転に伴って
    発生する情報を収集し、運転履歴情報として記憶手段に
    記憶させる車載装置を備え、 運転者保険の保険料を算定する者が、前記記憶手段に記
    憶されている運転履歴情報を取得することで、当該運転
    履歴情報に基づいて前記保険料の算定を行うことを特徴
    とする運転者保険システム。
  12. 【請求項12】 前記運転履歴情報は、車両が運転され
    た日付と、車両が運転されたコースとを含むことを特徴
    とする請求項11記載の運転者保険システム。
  13. 【請求項13】 前記車載装置は、車両の運転を行おう
    とする者の情報を取得するための運転者情報取得手段を
    備え、 前記運転履歴情報は、実際に前記車両を運転した者に関
    する情報を含むことを特徴とする請求項12記載の運転
    者保険システム。
  14. 【請求項14】 前記車載装置の記憶手段には、車両の
    運転が許可されている者に関する情報も記憶され、 前記車載装置は、前記記憶手段に記憶されている情報
    と、前記運転者情報取得手段を介して取得した情報とに
    基づいて、車両の運転が許可されている者が乗車したと
    判断した場合に当該車両の始動を許可する信号を車両制
    御装置に出力することを特徴とする請求項13記載の運
    転者保険システム。
  15. 【請求項15】 前記車載装置の記憶手段には、車両の
    運転が限定的に許可されている者に関する情報も記憶さ
    れ、 前記車載装置は、車両の運転が限定的に許可されている
    者が乗車したと判断した場合は、前記始動を許可する信
    号を車両制御装置に出力して運転を一時的に可能とする
    ように制御することを特徴とする請求項14記載の運転
    者保険システム。
  16. 【請求項16】 前記運転者情報取得手段は、運転者に
    関する情報が記憶されているICカードと通信を行うた
    めのカード通信装置で構成されていることを特徴とする
    請求項11乃至15の何れかに記載の運転者保険システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記車載装置は、前記カード通信装置
    を介して前記記憶手段に記憶されている情報を前記IC
    カードにも書き込むように構成されていることを特徴と
    する請求項16記載の運転者保険システム。
  18. 【請求項18】 前記車載装置は、外部と無線通信を行
    うための通信手段を備え、前記記憶手段に記憶されてい
    る情報を外部に送信可能に構成されていることを特徴と
    する請求項11乃至17の何れかに記載の運転者保険シ
    ステム。
  19. 【請求項19】 前記車載装置は、車両に印加される所
    定レベル以上の衝撃を検出するための衝撃検出手段を備
    え、前記衝撃検出手段によって前記所定レベル以上の衝
    撃が検出されると、前記車両の現在位置と当該車両を運
    転している者に関する情報とを、前記通信手段を介して
    外部に送信するように構成されていることを特徴とする
    請求項18記載の運転者保険システム。
  20. 【請求項20】 前記車載装置の記憶手段には、車両に
    ついて点検整備を行う者によって、前記点検整備に関す
    る情報も記憶されることを特徴とする請求項11乃至1
    9の何れかに記載の運転者保険システム。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至10の何れかに記載の車
    両保険システム又は請求項11乃至20の何れかに記載
    の運転者保険システムに使用されることを特徴とする車
    載装置。
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