JP2003255270A - 光アイソレータ付光ファイバ及びその製造方法 - Google Patents

光アイソレータ付光ファイバ及びその製造方法

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JP2003255270A
JP2003255270A JP2002052424A JP2002052424A JP2003255270A JP 2003255270 A JP2003255270 A JP 2003255270A JP 2002052424 A JP2002052424 A JP 2002052424A JP 2002052424 A JP2002052424 A JP 2002052424A JP 2003255270 A JP2003255270 A JP 2003255270A
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optical
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capillary
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Masayuki Sawano
正之 澤野
Narimasa Enoeda
成正 榎枝
Shiro Yonekura
史朗 米倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】専用金属部材6を用いることなく光アイソレー
タ素子1を光ファイバ99一端部へ保持固定することが
でき、且つ光アイソレータ素子1と光ファイバ9素線部
9a先端9bの間に空間的距離を有する構造とし、接続
部剥離などによる光学的結合ずれがなく、高信頼性を確
保する。 【解決手段】偏光子2、4およびファラデー回転子3か
ら成る光アイソレータ素子1が、光ファイバ9素線部9
aを保持したキャピラリ7と接着固定されている光アイ
ソレータ付光ファイバにおいて、光ファイバ素線部先端
9bと光アイソレータ素子1を未固定とし、光ファイバ
素線部先端9bと光アイソレータ素子1の間に空気層を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光情報処
理などに使用する光アイソレータ付光ファイバ及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信用に使用される光モジュールに
は、光信号を送信するLDモジュール、及び光信号を受
信するPDモジュールがあり、大容量、高速、長距離無
中継通信が要求されるシステムに対して、LDモジュー
ル内部に実装されるO/E変換用の発光素子には、分布
帰還型半導体レーザ(以下、DFBレーザ)が使用され
る。DFBレーザの特徴は、発振スペクトルが狭く分散
特性に優れる一方、反射戻り光に対しては非常に敏感で
あり、光ファイバへの結合端面やその他の不連続界面か
らの反射光が素子へ戻ると、DFBレーザは不安定状態
となってしまう。
【0003】そこで、上記モジュールには、反射光が発
光素子へ戻るのを防止するため、発光素子と光フィアバ
との間に、順方向の光は透過し、逆方向の光は遮断する
機能を有する光アイソレータ素子1を配置する。これに
より、光ファイバ9から発光素子方向への反射戻り光は
光アイソレータ素子1部で遮断され、発光素子は常に安
定動作を行うことが可能となる。
【0004】光アイソレータ素子1の構造は、2枚の偏
光子2、4の相対角を約45度とし、それらの間にファ
ラデー回転子3を設置固定し、周囲に永久磁石5を配置
して構成される。ファラデー回転子3は永久磁石5から
印加される磁界により、光信号の偏波面を回転させる作
用を有し、偏光子2、4はある一定方向の偏光のみ通過
させる作用を有する。
【0005】これら光アイソレータ素子1に対して要求
される項目は、小型化、高信頼性、低コスト化があり、
このため光ファイバ9へ光アイソレータ素子1を組み合
わせ、一体化した光アイソレータ付光ファイバが提案さ
れている。これは光アイソレータ素子1を、光ファイバ
9端部へ配置、一体化する構造であるため、従来使用さ
れているバルク型光アイソレータに比較すると、光アイ
ソレータ素子1が集光位置である光ファイバ9端部へ配
置されるため、光アイソレータ素子1を通過する光ビー
ム径が小さくなり、よって光アイソレータ素子1サイズ
も小さくすることが可能であり、小型化、低コスト化が
可能である。また、バルク型光アイソレータは、LDモ
ジュール部へ接続する工程が必要であるが、光アイソレ
ータ付光ファイバは光アイソレータ素子1と光ファイバ
9が一体化されているため、発光素子と光ファイバ9を
調芯、固定するだけでよく、製造工程が短縮化できる。
【0006】例えば図7(a)の特開平9−32529
9号で示されたように、光アイソレータ素子1、永久磁
石5と光ファイバ9端部を一体化するために、光アイソ
レータ素子1固定用の金属部材6を用いて、フェルール
8周辺部に接続固定する構造が提案されている。また、
図7(b)の特開平10−133146号で示されたよ
うに、フェルール8内のキャピラリ7研磨端面へ直接光
アイソレータ素子1を接着固定する構造が提案されてい
る。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光アイソレータ付光ファイバにおいては、図7(a)に
示したように、光アイソレータ素子をフェルールへ固定
するための専用金属部材が必要になり、その小型化と低
コスト化が難しくなるという問題点や、図7(b)に示
したように、キャピラリ研磨面へ直接光アイソレータ素
子を接着固定する場合においては、光アイソレータ素子
とキャピラリ内で接着固定されている光ファイバとの接
着面を外観的に検査するのが難しく、また、接着部に剥
離が生じると、光アイソレータ素子と光ファイバとの間
に空気層が発生してしまうことから、発光素子と光ファ
イバの光学的結合にずれが生じ、これに伴い光ファイバ
出力が低下してしまうため、長期信頼性を保証すること
が困難であるという問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで上記問題を解決す
るために、偏光子およびファラデー回転子から成る光ア
イソレータ素子が、光ファイバ素線部を保持したキャピ
ラリと接着固定されている光アイソレータ付光ファイバ
において、上記光ファイバ素線部の先端と光アイソレー
タ素子の間に空間を設けたことを特徴とする。
【0009】上記キャピラリの端面に孔部を設け、上記
光ファイバ素線部の先端及び側面の周囲に空間を形成し
たことを特徴とする。
【0010】上記キャピラリ先端部に凹部を設け、該凹
部に上記光アイソレータ素子を挿入して固定したことを
特徴とする。
【0011】上記キャピラリの先端部に、切込み部を形
成したことを特徴とする。
【0012】キャピラリをフェルールへ圧入固定し、先
端部の外被を除去し素線部が露出した光ファイバをフェ
ルール孔部より挿入し、光ファイバ素線部先端を斜めに
劈開切断した後、光ファイバ素線部をキャピラリ端面よ
り内部へ引込んで、接着剤を注入し硬化した後、光アイ
ソレータ素子とキャピラリ端面を接着剤にて固定するこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図によっ
て説明する。図1は本発明の光アイソレータ付光ファイ
バの一実施形態を示す断面図であり、光コネクタ部は省
略してある。
【0014】図1(b)は光アイソレータ素子1部分を
拡大して示す図である。偏光子2、4およびファラデー
回転子3から成る光アイソレータ素子1が、光ファイバ
9の素線部9aを保持したキャピラリ7と接着固定され
ている光アイソレータ付光ファイバにおいて、光ファイ
バ素線部9aの先端9bと、光アイソレータ素子1の出
射側に位置する偏光子4の間に空間が形成され、両者が
直接接着されず未固定となっている。また、素線部9a
の側面の周囲にも空間が形成されている。そのため、例
えば光アイソレータ素子1とキャピラリ7との接合界面
に剥離などが生じても、光アイソレータ素子1と光ファ
イバ素線部9aの先端9bとの間には、剥離が進行して
光路部にまで至るような変化などがなく、このため発光
素子と光ファイバ9との光学的結合にも影響を与えない
ため、安定した光ファイバ出力を得ることが可能にな
る。さらに、光アイソレータ素子1を固定するための特
別な専用金属部材も必要としないことから、小型化、高
信頼性を満たすことが可能となる。
【0015】上記構造において、光アイソレータ素子1
は偏光子2、4と磁性ガーネットからなるファラデー回
転子3より構成されており、各々ウェハの状態にて接着
剤を用いて固定する。偏光子は一定の入射偏波方向があ
り、入射側偏光子2と出射側偏光子4の入射偏波方向
は、約45度の相対角度をもって位置調整される。ま
た、入射側偏光子2の入射面、ファラデー回転子3両面
および出射側偏光子4の出射面には、反射防止のためA
Rコートを施しておくことが重要であり、使用波長によ
ってコーティング材料を選択する。ウェハ状態にて接着
張合わせ後は、所定の外形寸法になるよう超音波加工機
やダイシングなどを用いて加工する。
【0016】フェルール8はLDモジュールに接続固定
されるが、一般的にはYAG溶接を用いて固定するた
め、溶接性の良好なSUS系金属を用いることが多く、
光ファイバ9挿入固定用の孔部8aと、光ファイバ9の
素線部9aを固定保持するキャピラリ7固定のための孔
部8bを有する。さらに、光ファイバ9及びその素線部
9aは接着剤10にて固定するが、その接着剤10注入
用の孔部8cを有する。
【0017】フェルール8に使用する材料に関しては、
上述のように溶接性の良好な金属材料でればよく、一般
的にはSUS303,304などが好ましい。さらに低
コスト化のために、快削材料であるSF20Tなどが使
用可能である。
【0018】図2はキャピラリを示す断面図であり、そ
れぞれ素線部9aを保持固定する孔部7a、素線部9a
へクラック発生などを防止するためのテーパー部7b、
および素線部9a先端9bを空間的に保護する孔部7c
を有している。特に、孔部7c寸法は重要であり、後述
する製造工程にて接着剤10充填時に、接着剤10が素
線部9a先端9bへ付着しないよう考慮しなければなら
ず、外形は芯線部外形の2倍程度である250μm程
度、深さ1.0〜1.5mm程度であることが好まし
い。極端に外形寸法を大きくしてしまうと、光アイソレ
ータ接着面積が小さくなってしまい、その機械的強度が
低下してしまうため、注意が必要である。
【0019】キャピラリ7の材料には、セラミックを用
いるのが好ましく、その中でもコネクタ側に最も多く使
用されるジルコニアセラミックがコスト上有利である。
また、図中では光アイソレータ素子1接着面に角度を設
けているが、これはLDモジュールにおける光アイソレ
ータ素子1入射面での反射戻り光対策であり、その角度
は4〜8度程度が好ましい。
【0020】接着剤10の選定に際しては、高耐湿性、
高強度が必要であり、さらに低硬化収縮率、低ヤング率
材料を選択し、硬化後の残留応力低減を行って、長期信
頼性を確保する必要があり、また、製造工程として硬化
条件や接着面洗浄条件にも十分な配慮と管理を行う必要
がり、例えばエポキシテクノロジー社製熱硬化型エポキ
シ接着剤エポテック353NDが一般的に好ましく、さ
らに高耐湿性接着剤などが開発されているため、要求さ
れる試験条件に対して適時使用する接着剤を選択しなけ
ればならない。
【0021】次に、本発明の光アイソレータ付光ファイ
バの実装工程を以下説明する。図3は光アイソレータ付
光ファイバの実装工程であって、図3(a)ではキャピ
ラリ7をフェルール8へ圧入固定した後、図3(b)で
は先端部の外被を除去し、素線部9aが露出している状
態の光ファイバ9をフェルール8孔部8aより挿入し、
素線部9aがキャピラリ7端部より充分に飛び出した状
態にて、素線部9a先端9bを斜めに劈開切断し、図3
(c)では光ファイバ9を引込み、素線部9aがキャピ
ラリ7端面より内部へ引込んだ状態を保持したまま、フ
ェルール8孔部8cより接着剤10を注入し、充分に光
ファイバ9とフェルール8孔部8aや、素線部9aとキ
ャピラリ7孔部7aとの間に接着剤10が充填された状
態にて接着硬化した後、予め準備しておいた光アイソレ
ータ素子1とキャピラリ7端面、及び永久磁石5とフェ
ルール9を接着剤にて固定する。尚、素線部9aの先端
9bは斜め劈開切断するが、これはLDモジュールにお
ける光ファイバ9結合面の反射戻り光対策であり、その
角度は4〜8度程度が好ましい。また、素線部9a先端
9bと光アイソレータ素子1の実装角度については、特
に関連なく任意に設定することが出来る。
【0022】上記工程において実装された光アイソレー
タ付光ファイバの素線部9a部における、光アイソレー
タ素子1と素線部9aの先端9bの距離は空間が存在す
る範囲内であればよく、キャピラリ7の孔部7c形状に
よるが、光ファイバ9の引き込み精度を考えると、上記
距離は0.1〜0.5mm程度が最適である。また、素
線部9aの側面9cも接着剤10が付着しない未固定部
となっているが、その未固定部長さについても同様であ
り、固定に使用する接着剤10が、素線部9a先端9b
へ回り込まない範囲でよく、接着剤10充填工程、およ
びキャピラリ7孔部7c深さを考慮すると、未固定部長
さは0.1〜1.4mm程度が最適である。
【0023】また、接着剤10の充填に関しては、光フ
ァイバ9の長期信頼性を確保するため、内部にボイドや
空気の回り込みなど無く、さらにキャピラリ7孔部7
a、7bおよびフェルール8孔部8aと光ファイバ9と
の間に完全に充填されるものとし、フェルール8と光フ
ァイバ9外被部分には完全にフレットが形成される状態
が必要である。
【0024】上記工程により、素線部9a先端9bは、
キャピラリ7孔部7cに空間的に保護され、さらに光ア
イソレータ素子1と空間的に距離を有することが可能で
あるため、専用金具部材6を用いることもなく、小型で
高信頼性を有する光アイソレータ付光ファイバを提供す
ることが可能になる。
【0025】更に、本発明による他の実施形態について
説明する。図4は本発明の光アイソレータ付光ファイバ
のその他の実施形態を示す断面図であり、光コネクタ部
は省略してある。構造的に大きく異なる点は、図5に示
したようにキャピラリ7へ光アイソレータ素子1を保持
する凹部7dを設けることによって、より安定して光ア
イソレータ素子1を保持固定することが可能である。
【0026】凹部寸法は、接着する光アイソレータ素子
1側面と凹部との間に、接着剤が充分回り込むことが出
来ればよく、さらに光アイソレータ素子1のバリや寸法
公差を考慮するものであり、光アイソレータ素子1最大
外形寸法より0.1〜0.2mm程度大きいことが好ま
しい。
【0027】また、図5では、凹部7dの形状を円形と
したが、特に限定するものではなく、四角などその他の
形状に対しても対応可能であるのは云うまでもない。
【0028】更に、本発明による他の実施形態について
説明する。図6は本発明の光アイソレータ付光ファイバ
のその他の実施形態におけるキャピラリ7の断面図であ
り、光ファイバ9とフェルール8およびキャピラリ7を
接着固定する際に、接着剤10の過充填により、接着剤
10が素線部9a先端9bへ回込み付着してしまうのを
防止するために、キャピラリ7孔部7c、7d部に切込
み部11を設けている。これにより、素線部9aとキャ
ピラリ7孔部7aへ充分に接着剤10が充填され、さら
に過充填になってしまった場合は、余分な接着剤10は
切込み部11より外側へ流れ出ることが可能になるた
め、接着剤10が素線部9a先端9bへ回込み付着する
ことを防止できる。
【0029】また、上記切込み部11の幅に関しては、
余分な接着剤が充分流動可能なものであればよく、20
00〜5000cps程度の一般的な粘度を有する接着
剤であれば、0.1mm程度あれば好ましい。
【0030】
【実施例】次いで、本発明の実施例を具体的に説明す
る。光アイソレータ素子1は、ウェハ状の偏光子2、4
(10×10×0.2mm)とファラデー回転子3(1
0×10×0.3mm)を重ね合わせ、入射側偏光子2
および出射側偏光子4は、その入射偏波方向が互いに約
45度の相対角度になるよう位置決めを行い、それぞれ
エポキシ系接着剤を用いて張合わせた。偏光子の入射
面、出射面およびファラデー回転子両面には、1310
μm波長用のARコートを施した。硬化後、0.5×
0.6mmサイズにダイシング加工を行って、光アイソ
レータ素子1の光学特性として挿入損失とアイソレーシ
ョン測定を行い、アイソレータとしての特性確認を行っ
た。
【0031】光ファイバ側は、SUS304製段付き金
属フェルール8(φ2.5mm、L=13mm)を用意
し、ジルコニアセラミック製キャピラリ7(φ1.4m
m、L=3mm)を圧入固定した。このキャピラリ7の
光アイソレータ素子1接着面は、約8度にダイシング加
工し、さらに素線部9a先端9bを空間保持するため、
φ0.3mm、深さ約1mm程度の孔部7cを形成し
た。
【0032】光ファイバ9には、外形φ0.9mmのシ
ングルモードファイバを用い、光ファイバ9の外被をス
トリッパにて除去し、素線表面に付着しているプライマ
リーコートをアルコールにて拭取った。外被除去部長さ
は約30mm程度とし、後工程にてファイバカット可能
な長さを確保する。先にキャピラリ7を圧入したフェル
ール8孔部8aへ、光ファイバ9の素線部9a先端9b
より光ファイバ9外被部分がキャピラリ7へ付当たるま
で挿入し、素線部9aがキャピラリ7より突出た状態に
て、ファイバカッタを用いて斜め劈開切断した。斜め角
度は約8度とし、素線部9a切断後、光ファイバ9を挿
入方向と逆へ引き、素線部9a先端9bがキャピラリ7
の光アイソレータ素子1接着面より約0.5mm程度引
き込んだ関係になるようにした。フェルール8に設けて
ある接着剤10注入用孔部8cよりエポキシ系接着剤を
フェルール8内部に充填後、硬化を行った。
【0033】次ぎに、光アイソレータ素子1を光ファイ
バ9一端部であるキャピラリ7端面へ、エポキシ系接着
剤を用いて固定後、ファラデー回転子3磁界印加用永久
磁石5をフェルール8端面へ、エポキシ系接着剤を用い
て固定する。接着表面は、接着強度に大きく影響するた
め、充分に洗浄を行っておく必要があり、キャピラリ7
表面は酢酸ブチル、IPA、エタノールの順で超音波洗
浄を実施した。永久磁石5材料にはSmCoを用い、外
形φ2.5mmのリング状に固め、さらに表面にNi無
電界メッキを約5μm程度施したものを今回使用した。
【0034】このようにして作製した光アイソレータ付
光ファイバの光学特性を測定したところ、測定波長:1
310μm、測定温度:25℃にて、挿入損失:0.3
dB以下、アイソレーション:30dB以上の良好な特
性を確認することが出来た。寸法に関しては、素線部9
a先端9bが光学的結合位置であるため、これより光ア
イソレータ素子1側への長さ寸法:Lが重要であり、こ
れを基準として本発明構造と、従来構造である専用金属
部材6を使用していた構造を比較した。従来構造を10
0%とした時の本発明品比率は、表1に示すように約4
4%程度であり、小型化することが出来た。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の光アイソレータ付光ファイバに
よれば、偏光子およびファラデー回転子から成る光アイ
ソレータ素子が、光ファイバ素線部を保持したキャピラ
リと接着固定されている光アイソレータ付光ファイバに
おいて、上記光ファイバ素線部の先端と光アイソレータ
素子の間に空間を設けたことにより、専用金属部材を用
いることなく光アイソレータを光ファイバ一端部へ保持
固定することができ、且つ光アイソレータと光ファイバ
素線部先端の間に空間的距離を有する構造としているた
め、接続部剥離などによる光学的結合ずれがなく、高信
頼性を確保することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の光アイソレータ付光ファイバ
を示す断面図、(b)はその拡大図である。
【図2】本発明の光アイソレータ付光ファイバに用いる
キャピラリを示す端面図と断面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の光アイソレータ付光
ファイバの製品工程を示す断面図である。
【図4】(a)、(b)は本発明の光アイソレータ付光
ファイバによる他の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の光アイソレータ付光ファイバによる他
の実施形態に用いるキャピラリを示す端面図と断面図で
ある。
【図6】本発明の光アイソレータ付光ファイバによる他
の実施形態に用いるキャピラリを示す端面図と断面図で
ある。
【図7】(a)、(b)は従来の光アイソレータ付光フ
ァイバを示す断面図である。
【符号の説明】
1:光アイソレータ素子 2:入射側偏光子 3:ファラデー回転子 4:出射側偏光子 5:永久磁石 6:専用金属部材 7:キャピラリ 7a:光ファイバ素線部分 7b:テーパー部 7c:空間保護用孔部 7d:光アイソレータ保持部 8:フェルール 8a:光ファイバ挿入固定用孔部 8b:キャピラリ挿入固定用孔部 8c:接着剤注入用孔部 9:光ファイバ 9a:光ファイバ素線部 9b:光ファイバ素線部先端 9c:光ファイバ素線部側面 10:接着剤 11:切込み部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H038 BA35 2H099 AA02 BA02 CA11 DA05 DA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光子およびファラデー回転子から成る
    光アイソレータ素子が、光ファイバ素線部を保持したキ
    ャピラリと接着固定されている光アイソレータ付光ファ
    イバにおいて、上記光ファイバ素線部の先端と光アイソ
    レータ素子の間に空間を設けたことを特徴とする光アイ
    ソレータ付光ファイバ。
  2. 【請求項2】 上記キャピラリの端面に孔部を設け、上
    記光ファイバ素線部の先端及び側面の周囲に空間を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の光アイソレータ付
    光ファイバ。
  3. 【請求項3】 上記キャピラリ先端部に凹部を設け、該
    凹部に上記光アイソレータ素子を挿入して固定したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の光アイソレータ付光
    ファイバ。
  4. 【請求項4】 上記キャピラリの先端部に、切込み部を
    形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の光アイソレータ付光ファイバ。
  5. 【請求項5】 キャピラリをフェルールへ圧入固定し、
    先端部の外被を除去し素線部が露出した光ファイバをフ
    ェルール孔部より挿入し、光ファイバ素線部先端を斜め
    に劈開切断した後、光ファイバ素線部をキャピラリ端面
    より内部へ引込んで、接着剤を注入し硬化した後、光ア
    イソレータ素子とキャピラリ端面を接着剤にて固定する
    ことを特徴とする光アイソレータ付光ファイバの製造方
    法。
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Cited By (1)

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