JP2003254895A - ホロカソードランプ、原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置 - Google Patents
ホロカソードランプ、原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置Info
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- JP2003254895A JP2003254895A JP2002054485A JP2002054485A JP2003254895A JP 2003254895 A JP2003254895 A JP 2003254895A JP 2002054485 A JP2002054485 A JP 2002054485A JP 2002054485 A JP2002054485 A JP 2002054485A JP 2003254895 A JP2003254895 A JP 2003254895A
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- cathode lamp
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- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステムピンで起こり得る異常放電を低減させ
るようにしたホロカソードランプを提供する。 【解決手段】 本発明に係るホロカソードランプ1は、
セラミックス等の電気絶縁性の筒状部材8で複数のステ
ムピン6a〜6fの全てを一度に包囲させ、これによっ
て、ステムピンに起こり得る異常放電を低減させてい
る。また、ステム4に筒状部材8の載せるだけの簡単な
作業を可能にする。また、使用時の安心感を与える一助
になる。
るようにしたホロカソードランプを提供する。 【解決手段】 本発明に係るホロカソードランプ1は、
セラミックス等の電気絶縁性の筒状部材8で複数のステ
ムピン6a〜6fの全てを一度に包囲させ、これによっ
て、ステムピンに起こり得る異常放電を低減させてい
る。また、ステム4に筒状部材8の載せるだけの簡単な
作業を可能にする。また、使用時の安心感を与える一助
になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子吸光分析又は
原子蛍光分析などを行う分析装置の光源や、高輝度輝線
光源として利用されるホロカソードランプに関するもの
である。更に、本発明は、前述のホロカソードランプを
利用した原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置に関す
るものである。
原子蛍光分析などを行う分析装置の光源や、高輝度輝線
光源として利用されるホロカソードランプに関するもの
である。更に、本発明は、前述のホロカソードランプを
利用した原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術として、U
SP4,885,504号公報がある。この公報に記載
されたホロカソードランプは、ガラスバルブ内の中空陰
極と陽極との間で放電を発生させ、中空陰極の表面をイ
オンでスパッタリングさせることで、中空陰極の内部か
ら放電空間内に原子を飛散させ、電子エネルギの授受に
よって所定のスペクトル線を発生させる。また、スペク
トル線の一部が放電空間内の未励起原子にエネルギを奪
われて、これによりスペクトル線の強度が減少してしま
ういわゆる自己吸収がランプ内で発生するが、この現象
を防止するため、ランプ内には、熱電子を放出させる電
子供給源(補助陰極)が中空陰極と別に設けられてい
る。
SP4,885,504号公報がある。この公報に記載
されたホロカソードランプは、ガラスバルブ内の中空陰
極と陽極との間で放電を発生させ、中空陰極の表面をイ
オンでスパッタリングさせることで、中空陰極の内部か
ら放電空間内に原子を飛散させ、電子エネルギの授受に
よって所定のスペクトル線を発生させる。また、スペク
トル線の一部が放電空間内の未励起原子にエネルギを奪
われて、これによりスペクトル線の強度が減少してしま
ういわゆる自己吸収がランプ内で発生するが、この現象
を防止するため、ランプ内には、熱電子を放出させる電
子供給源(補助陰極)が中空陰極と別に設けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のホロカソードランプには、次のような課題が存
在している。すなわち、前述したUSP4,885,5
04号公報のランプに利用されるステムピンが、ガラス
バルブ内で露出する結果、各ステムピンで異常放電が発
生し易いといった問題点がある。なお、特開2000−
243354号公報に記載しているように、ステムピン
のそれぞれにシールドチューブを装着させることで、各
ステムピンの異常放電を防止することができる。
た従来のホロカソードランプには、次のような課題が存
在している。すなわち、前述したUSP4,885,5
04号公報のランプに利用されるステムピンが、ガラス
バルブ内で露出する結果、各ステムピンで異常放電が発
生し易いといった問題点がある。なお、特開2000−
243354号公報に記載しているように、ステムピン
のそれぞれにシールドチューブを装着させることで、各
ステムピンの異常放電を防止することができる。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、ステムピンで起こり得る異常放電
を低減させるようにしたホロカソードランプを提供する
ことを目的とする。また、本発明は、このようなホロカ
ソードランプを利用する原子吸光分析装置及び原子蛍光
分析装置を提供することをも目的とする。
されたもので、特に、ステムピンで起こり得る異常放電
を低減させるようにしたホロカソードランプを提供する
ことを目的とする。また、本発明は、このようなホロカ
ソードランプを利用する原子吸光分析装置及び原子蛍光
分析装置を提供することをも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るホロカソー
ドランプは、バルブの一端側に光出射窓を配置させ、バ
ルブの他端側にステムを配置させると共に、バルブ内で
光出射窓側から管軸方向に中空陰極と陽極とを順次配列
させたホロカソードランプにおいて、陽極を取り囲むよ
うにステムに複数のステムピンを立設させ、複数のステ
ムピンの全てを包囲する電気絶縁性の筒状部材をステム
に立設させたことを特徴とする。
ドランプは、バルブの一端側に光出射窓を配置させ、バ
ルブの他端側にステムを配置させると共に、バルブ内で
光出射窓側から管軸方向に中空陰極と陽極とを順次配列
させたホロカソードランプにおいて、陽極を取り囲むよ
うにステムに複数のステムピンを立設させ、複数のステ
ムピンの全てを包囲する電気絶縁性の筒状部材をステム
に立設させたことを特徴とする。
【0006】陽極を取り囲むように配置させた複数のス
テムピンをバルブ内で露出させた場合、各ステムピンの
周囲にモヤのような光溜まりが異常放電の結果発生し、
このような光溜まりは性能上影響がなくとも、利用者が
何らかの異常であると誤解する虞があった。そこで、本
発明に係るホロカソードランプは、セラミックス等の電
気絶縁性の筒状部材で複数のステムピンの全てを一度に
包囲させ、これによって、ステムピンに起こり得る異常
放電を低減させている。また、ステムに筒状部材の載せ
るだけの簡単な作業を可能にする。また、使用時の安心
感を与える一助になる。
テムピンをバルブ内で露出させた場合、各ステムピンの
周囲にモヤのような光溜まりが異常放電の結果発生し、
このような光溜まりは性能上影響がなくとも、利用者が
何らかの異常であると誤解する虞があった。そこで、本
発明に係るホロカソードランプは、セラミックス等の電
気絶縁性の筒状部材で複数のステムピンの全てを一度に
包囲させ、これによって、ステムピンに起こり得る異常
放電を低減させている。また、ステムに筒状部材の載せ
るだけの簡単な作業を可能にする。また、使用時の安心
感を与える一助になる。
【0007】また、ステムピンはシールドチューブ内に
差し込まれていると好適である。このような構成を採用
した場合、セラミックス等の電気絶縁性の筒状部材で複
数のステムピンの全てを一度に包囲させると同時に、各
ステムピンにシールドチューブを装着させることになる
ので、ステムピンの異常放電をより一層低減する構造が
実現される。
差し込まれていると好適である。このような構成を採用
した場合、セラミックス等の電気絶縁性の筒状部材で複
数のステムピンの全てを一度に包囲させると同時に、各
ステムピンにシールドチューブを装着させることになる
ので、ステムピンの異常放電をより一層低減する構造が
実現される。
【0008】また、筒状部材には、ステムピンを収容す
るステムピン挿入孔が設けられていると好適である。こ
のような構成を採用した場合、筒状部材に設けられたス
テムピン挿入孔内にステムピンを差し入れるだけの簡単
な作業で、各ステムピンで発生する異常放電を低減させ
ることができる。
るステムピン挿入孔が設けられていると好適である。こ
のような構成を採用した場合、筒状部材に設けられたス
テムピン挿入孔内にステムピンを差し入れるだけの簡単
な作業で、各ステムピンで発生する異常放電を低減させ
ることができる。
【0009】また、筒状部材の内側に中空陰極を配置さ
せ、中央に開口部を有する電気絶縁性の蓋部で、筒状部
材の光出射窓側の端部を塞ぐと好適である。このような
構成を採用すると、筒状部材の内側に中空陰極、陽極及
びステムピンを収容した状態で、筒状部材に蓋をするこ
とができるので、異常放電が起こり得る各構成部品を筒
状部材の内側に閉じこめることができる。
せ、中央に開口部を有する電気絶縁性の蓋部で、筒状部
材の光出射窓側の端部を塞ぐと好適である。このような
構成を採用すると、筒状部材の内側に中空陰極、陽極及
びステムピンを収容した状態で、筒状部材に蓋をするこ
とができるので、異常放電が起こり得る各構成部品を筒
状部材の内側に閉じこめることができる。
【0010】また、ステムピンの内側において、中空陰
極を収容するホルダに設けられたフランジ部を支持する
電気絶縁性の内筒部材を、ステムに立設させると好適で
ある。このような構成を採用した場合、内筒部材でホル
ダ内の中空陰極を支持することができ、しかも、電気絶
縁性の内筒部材の採用により、異常放電の更なる低減が
可能となる。
極を収容するホルダに設けられたフランジ部を支持する
電気絶縁性の内筒部材を、ステムに立設させると好適で
ある。このような構成を採用した場合、内筒部材でホル
ダ内の中空陰極を支持することができ、しかも、電気絶
縁性の内筒部材の採用により、異常放電の更なる低減が
可能となる。
【0011】本発明に係る原子吸光分析装置は、サンプ
ル中に含有される特定成分を測定するための原子吸光分
析装置において、サンプルを原子化する原子化手段と、
サンプル中に含有される成分の共鳴線を含んでいる光ビ
ームを、原子化されたサンプルに向けて照射する光源
と、原子化されたサンプルを通過した光ビームを入射さ
せて、入射光の吸光度を測定する測定部とを備え、光源
は、陽極を取り囲むようにステムに複数のステムピンを
立設させ、複数のステムピンの全てを包囲する電気絶縁
性の筒状部材をステムに立設させたホロカソードランプ
であることを特徴とする。
ル中に含有される特定成分を測定するための原子吸光分
析装置において、サンプルを原子化する原子化手段と、
サンプル中に含有される成分の共鳴線を含んでいる光ビ
ームを、原子化されたサンプルに向けて照射する光源
と、原子化されたサンプルを通過した光ビームを入射さ
せて、入射光の吸光度を測定する測定部とを備え、光源
は、陽極を取り囲むようにステムに複数のステムピンを
立設させ、複数のステムピンの全てを包囲する電気絶縁
性の筒状部材をステムに立設させたホロカソードランプ
であることを特徴とする。
【0012】この原子吸光分析装置は、原子化されたサ
ンプルを通過した光ビームの入射光の吸収度を測定部に
よって測定させるための装置であり、ここで利用される
光源としてのホロカソードランプは、セラミックス等の
電気絶縁性の筒状部材で複数のステムピンの全てを一度
に包囲させ、これによって、ステムピンに起こる異常放
電を低減させている。また、ステムに筒状部材の載せる
だけの簡単な作業によって、ステムピンの異常放電を低
減させることができる。
ンプルを通過した光ビームの入射光の吸収度を測定部に
よって測定させるための装置であり、ここで利用される
光源としてのホロカソードランプは、セラミックス等の
電気絶縁性の筒状部材で複数のステムピンの全てを一度
に包囲させ、これによって、ステムピンに起こる異常放
電を低減させている。また、ステムに筒状部材の載せる
だけの簡単な作業によって、ステムピンの異常放電を低
減させることができる。
【0013】本発明に係る原子蛍光分析装置は、サンプ
ル中に含有される特定成分を測定するための原子蛍光分
析装置において、サンプルを原子化する原子化手段と、
光ビームを、原子化されたサンプルに向けて照射する光
源と、光ビームにより励起された原子の発する蛍光の強
度を測定する測定部とを備え、光源は、陽極を取り囲む
ようにステムに複数のステムピンを立設させ、複数のス
テムピンの全てを包囲する電気絶縁性の筒状部材をステ
ムに立設させたホロカソードランプであることを特徴と
する。
ル中に含有される特定成分を測定するための原子蛍光分
析装置において、サンプルを原子化する原子化手段と、
光ビームを、原子化されたサンプルに向けて照射する光
源と、光ビームにより励起された原子の発する蛍光の強
度を測定する測定部とを備え、光源は、陽極を取り囲む
ようにステムに複数のステムピンを立設させ、複数のス
テムピンの全てを包囲する電気絶縁性の筒状部材をステ
ムに立設させたホロカソードランプであることを特徴と
する。
【0014】この原子蛍光分析装置は、光ビームにより
励起された原子の発する蛍光の強度を測定部によって測
定させるための装置であり、ここで利用される光源とし
てのホロカソードランプは、セラミックス等の電気絶縁
性の筒状部材で複数のステムピンの全てを一度に包囲さ
せ、これによって、ステムピンに起こる異常放電を低減
させている。また、ステムに筒状部材の載せるだけの簡
単な作業によって、ステムピンの異常放電を低減させる
ことができる。
励起された原子の発する蛍光の強度を測定部によって測
定させるための装置であり、ここで利用される光源とし
てのホロカソードランプは、セラミックス等の電気絶縁
性の筒状部材で複数のステムピンの全てを一度に包囲さ
せ、これによって、ステムピンに起こる異常放電を低減
させている。また、ステムに筒状部材の載せるだけの簡
単な作業によって、ステムピンの異常放電を低減させる
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつホロカソ
ードランプ、原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置の
実施形態について詳細に説明する。
ードランプ、原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置の
実施形態について詳細に説明する。
【0016】[第1の実施形態]図1及び図2に示すよ
うに、ホロカソードランプ1は、下端を開放させた硼珪
酸ガラス製の円筒状バルブ2を有している。このバルブ
2の上端を閉鎖することにより、バルブ2の上端に円形
の光出射窓3を形成させ、この光出射窓3から所定の光
を外部に放出させる。このバルブ2には、下端の開放側
を閉鎖するように円板状のガラス製ステム4を融着さ
せ、バルブ2とステム4とでガラス製の密封容器5を構
成する。このステム4には、管軸L方向に延びる4本の
コバール金属製のステムピン6a〜6dが、ガラス製ス
テム4の溶融によって固定されている。なお、耐振性を
高めるために、無給電のステムピン6e,6fが追加さ
れている。
うに、ホロカソードランプ1は、下端を開放させた硼珪
酸ガラス製の円筒状バルブ2を有している。このバルブ
2の上端を閉鎖することにより、バルブ2の上端に円形
の光出射窓3を形成させ、この光出射窓3から所定の光
を外部に放出させる。このバルブ2には、下端の開放側
を閉鎖するように円板状のガラス製ステム4を融着さ
せ、バルブ2とステム4とでガラス製の密封容器5を構
成する。このステム4には、管軸L方向に延びる4本の
コバール金属製のステムピン6a〜6dが、ガラス製ス
テム4の溶融によって固定されている。なお、耐振性を
高めるために、無給電のステムピン6e,6fが追加さ
れている。
【0017】更に、ステム4の略中心には、管軸L方向
に延びる排気用陽極管7がガラス製ステム4の溶融によ
って固定されている。この陽極管7は、密封容器5内で
陽極として利用されると共に、ステム4の中央を管軸L
方向に貫通させるように延在する。そして、この陽極管
7は、ホロカソードランプ1の組立て時には、密封容器
5内の空気を真空引きした後に、外部から所定のガス
(例えば、ネオンガス)を注入するための管として利用
され、ホロカソードランプ1を発光させる場合には、外
部電源に接続させて陽極として機能させる。
に延びる排気用陽極管7がガラス製ステム4の溶融によ
って固定されている。この陽極管7は、密封容器5内で
陽極として利用されると共に、ステム4の中央を管軸L
方向に貫通させるように延在する。そして、この陽極管
7は、ホロカソードランプ1の組立て時には、密封容器
5内の空気を真空引きした後に、外部から所定のガス
(例えば、ネオンガス)を注入するための管として利用
され、ホロカソードランプ1を発光させる場合には、外
部電源に接続させて陽極として機能させる。
【0018】ステム4には、陽極管7を取り囲むように
して、環状に配列したステムピン6a〜6fを立設させ
る。また、密封容器5内には、管軸L方向に延在するセ
ラミックス製の電気絶縁性筒状部材8が収容され、この
筒状部材8は、陽極管7を同心的に包囲すると共に、全
てのステムピン6a〜6fを包囲するようにステム4に
立設される。これによって、給電用のステムピン6a〜
6dで起こり得る異常放電の低減を可能にする。更に、
少なくとも給電用のステムピン6a〜6dは、シールド
チューブ23,24,17,18内に差し込まれてお
り、これによっても、ステムピン6a〜6dで起こり得
る異常放電の低減を可能にしている。
して、環状に配列したステムピン6a〜6fを立設させ
る。また、密封容器5内には、管軸L方向に延在するセ
ラミックス製の電気絶縁性筒状部材8が収容され、この
筒状部材8は、陽極管7を同心的に包囲すると共に、全
てのステムピン6a〜6fを包囲するようにステム4に
立設される。これによって、給電用のステムピン6a〜
6dで起こり得る異常放電の低減を可能にする。更に、
少なくとも給電用のステムピン6a〜6dは、シールド
チューブ23,24,17,18内に差し込まれてお
り、これによっても、ステムピン6a〜6dで起こり得
る異常放電の低減を可能にしている。
【0019】更に、密封容器5内において、筒状部材8
の両開口端のうちの光出射窓3側の端部(上端部)内に
は円筒状の中空陰極10が配置されている。この中空陰
極10の材質は、バナジウム、セレン又はヒ素などが利
用される。この中空陰極10は、ステンレス等からなる
カップ状のホルダ11内に収容されている。このホルダ
11は、管軸L方向に延在する円筒状の本体部11a
と、この本体部11aのステム4側の端部(下端)で内
方に張り出し形成させて中空陰極10を支持するリング
状の底部11bと、本体部11aの光出射窓3側端部
(上端)で外方に張り出させたフランジ部11cとから
なる。そして、ホルダ11を導電性の金属によって形成
すると、ホルダ11を介在させた中空陰極10への給電
が可能となる。また、ホルダ11を熱伝導性の良好な金
属によって形成すると、ホルダ11の放熱効果によっ
て、ランプ1の光出力を向上させることができる。
の両開口端のうちの光出射窓3側の端部(上端部)内に
は円筒状の中空陰極10が配置されている。この中空陰
極10の材質は、バナジウム、セレン又はヒ素などが利
用される。この中空陰極10は、ステンレス等からなる
カップ状のホルダ11内に収容されている。このホルダ
11は、管軸L方向に延在する円筒状の本体部11a
と、この本体部11aのステム4側の端部(下端)で内
方に張り出し形成させて中空陰極10を支持するリング
状の底部11bと、本体部11aの光出射窓3側端部
(上端)で外方に張り出させたフランジ部11cとから
なる。そして、ホルダ11を導電性の金属によって形成
すると、ホルダ11を介在させた中空陰極10への給電
が可能となる。また、ホルダ11を熱伝導性の良好な金
属によって形成すると、ホルダ11の放熱効果によっ
て、ランプ1の光出力を向上させることができる。
【0020】このようなホルダ11によって、中空陰極
10は、リング状の底部11bによって下から支持され
るので、中空陰極10をホルダ11内に上から落とし込
むことが可能となる。また、ホルダ11のフランジ部1
1cは、電気絶縁性セラミックスからなる円板状の支持
板13で支持され、この支持板13は、シールドチュー
ブ17,18の端部で支持されている。更に、支持板1
3の中央には、ホルダ11の本体部11aを落とし込む
ための開口部13aが設けられ、フランジ部11cを支
持板13で支持した場合、中空陰極10は、陽極管7の
上方で同心的に配置されることになる。更に、この支持
板13には、ステムピン6c,6dの差し込みを可能に
する貫通孔13b,13cが形成されると共に、シール
ドチューブ23,24の差し込みを可能にする貫通孔1
3d,13eが形成されている。
10は、リング状の底部11bによって下から支持され
るので、中空陰極10をホルダ11内に上から落とし込
むことが可能となる。また、ホルダ11のフランジ部1
1cは、電気絶縁性セラミックスからなる円板状の支持
板13で支持され、この支持板13は、シールドチュー
ブ17,18の端部で支持されている。更に、支持板1
3の中央には、ホルダ11の本体部11aを落とし込む
ための開口部13aが設けられ、フランジ部11cを支
持板13で支持した場合、中空陰極10は、陽極管7の
上方で同心的に配置されることになる。更に、この支持
板13には、ステムピン6c,6dの差し込みを可能に
する貫通孔13b,13cが形成されると共に、シール
ドチューブ23,24の差し込みを可能にする貫通孔1
3d,13eが形成されている。
【0021】このように、支持板13によって支持した
ホルダ11は、給電板として利用される板状の導通電極
12を介してステムピン6c,6dの先端に接続されて
いる。この導通電極12の周縁には、それぞれのステム
ピン6c,6dに溶接する左右一対の折り曲げ部12
a,12bが設けられている。また、導通電極12は、
ホルダ11のフランジ部11c上に載せられて、中空陰
極10の飛び出しを防止すると共に、ホルダ11と電気
的に接続される。更に、導通電極12の中央には、中空
陰極10の外径より小さな径の開口部12cが設けられ
ている。
ホルダ11は、給電板として利用される板状の導通電極
12を介してステムピン6c,6dの先端に接続されて
いる。この導通電極12の周縁には、それぞれのステム
ピン6c,6dに溶接する左右一対の折り曲げ部12
a,12bが設けられている。また、導通電極12は、
ホルダ11のフランジ部11c上に載せられて、中空陰
極10の飛び出しを防止すると共に、ホルダ11と電気
的に接続される。更に、導通電極12の中央には、中空
陰極10の外径より小さな径の開口部12cが設けられ
ている。
【0022】さらに、ステムピン6a,6bの露出部分
にハトメからなる円筒状の金属製抜け止め部材20を加
締め固定すると、抜け止め部材20のフランジ部20a
によって、筒状部材8及びシールドチューブ23,24
が押さえ込まれ、これらの抜けが防止される。また、ス
テムピン6a,6bの先端には、コイル状の熱電子放出
陰極(電子供給源)21の脚部22が溶接固定されてい
る。この熱電子放出陰極21は、タングステンからなる
コイルの表面にバリウムオキサイトを形成させたもので
ある。
にハトメからなる円筒状の金属製抜け止め部材20を加
締め固定すると、抜け止め部材20のフランジ部20a
によって、筒状部材8及びシールドチューブ23,24
が押さえ込まれ、これらの抜けが防止される。また、ス
テムピン6a,6bの先端には、コイル状の熱電子放出
陰極(電子供給源)21の脚部22が溶接固定されてい
る。この熱電子放出陰極21は、タングステンからなる
コイルの表面にバリウムオキサイトを形成させたもので
ある。
【0023】次に、前述したホロカソードランプ1の組
立て手順について説明する。
立て手順について説明する。
【0024】先ず、4本の給電用ステムピン6a〜6d
及び陽極管7を固着させたステム4を準備する。なお、
ランプ1の耐振性を高めるために、無給電のステムピン
6e,6fを追加している。そして、筒状部材8内にス
テムピン6a〜6fを差し入れるように、筒状部材8を
ステム4上に置く。その後、各ステムピン6a,6bを
シールドチューブ23,24内に差し入れ、各ステムピ
ン6c,6dをシールドチューブ17,18内に差し入
れる。なお、無給電のステムピン6e,6fもシールド
チューブ28,29内に差し入れる。その後、支持板1
3をシールドチューブ17,18の端面に載せる。その
後、支持板13の開口部13a内にホルダ11の本体部
11aを落とし込み、フランジ部11cを支持板13で
支持させる。
及び陽極管7を固着させたステム4を準備する。なお、
ランプ1の耐振性を高めるために、無給電のステムピン
6e,6fを追加している。そして、筒状部材8内にス
テムピン6a〜6fを差し入れるように、筒状部材8を
ステム4上に置く。その後、各ステムピン6a,6bを
シールドチューブ23,24内に差し入れ、各ステムピ
ン6c,6dをシールドチューブ17,18内に差し入
れる。なお、無給電のステムピン6e,6fもシールド
チューブ28,29内に差し入れる。その後、支持板1
3をシールドチューブ17,18の端面に載せる。その
後、支持板13の開口部13a内にホルダ11の本体部
11aを落とし込み、フランジ部11cを支持板13で
支持させる。
【0025】その後、導通電極12をホルダ11のフラ
ンジ部11c上に載せるようにして、導通電極12の折
り曲げ部12a,12bをステムピン6c,6dに接触
させる。このとき、折り曲げ部12a,12bをステム
ピン6c,6dに溶接する。その後、ステムピン6a,
6bの露出部分にハトメからなる抜け止め部材20を加
締め固定して、筒状部材8及びシールドチューブ23,
24の抜け止めを行う。その後、ステムピン6a,6b
の先端に、コイル状の熱電子放出陰極(電子供給源)2
1の脚部22を溶接固定する。そして、ステム4上で各
部品を組立てた後、この組立体をバルブ2の開放側から
差し入れ、バルブ2の開放端をステム4の周縁部に融着
させる。
ンジ部11c上に載せるようにして、導通電極12の折
り曲げ部12a,12bをステムピン6c,6dに接触
させる。このとき、折り曲げ部12a,12bをステム
ピン6c,6dに溶接する。その後、ステムピン6a,
6bの露出部分にハトメからなる抜け止め部材20を加
締め固定して、筒状部材8及びシールドチューブ23,
24の抜け止めを行う。その後、ステムピン6a,6b
の先端に、コイル状の熱電子放出陰極(電子供給源)2
1の脚部22を溶接固定する。そして、ステム4上で各
部品を組立てた後、この組立体をバルブ2の開放側から
差し入れ、バルブ2の開放端をステム4の周縁部に融着
させる。
【0026】その後、陽極管7の下端を開放させた状態
において、密封容器5内の空気を真空引きして、外部か
ら所定のガス(例えばネオンガス等)を注入する。そし
て、陽極管7の露出部分を所定の長さに切断しながら、
その下端を潰すことで、密封容器5内を所定のガス圧に
保ちながら閉鎖させる。このような一連の作業によっ
て、ホロカソードランプ1の組み立てが完了する。
において、密封容器5内の空気を真空引きして、外部か
ら所定のガス(例えばネオンガス等)を注入する。そし
て、陽極管7の露出部分を所定の長さに切断しながら、
その下端を潰すことで、密封容器5内を所定のガス圧に
保ちながら閉鎖させる。このような一連の作業によっ
て、ホロカソードランプ1の組み立てが完了する。
【0027】次に、ホロカソードランプの他の実施形態
について説明するが、その説明は、第1の実施形態と実
質的に異なるものに留め、第1の実施形態と同一又は同
等な構成部分は同一符号を付してその説明を省略する。
について説明するが、その説明は、第1の実施形態と実
質的に異なるものに留め、第1の実施形態と同一又は同
等な構成部分は同一符号を付してその説明を省略する。
【0028】[第2の実施形態]図3及び図4に示すホ
ロカソードランプ30は、中央に開口31aを有する電
気絶縁性の蓋部31を有し、この蓋部31によって、筒
状部材8の光出射窓3側の端部を塞ぐ。さらに、ステム
ピン6a,6bの露出部分にハトメからなる円筒状の金
属製抜け止め部材32を加締め固定することで、抜け止
め部材32によって蓋部31が押さえ込まれ、筒状部材
8及びシールドチューブ23,24の抜けが防止され
る。このように、筒状部材8の内側に中空陰極10、陽
極管7及びステムピン6a〜6fを収容した状態で、筒
状部材8に蓋がされるので、異常放電が起こり得る各構
成部品を筒状部材8の内側に閉じこめることができる。
なお、この蓋部31には、筒状部材8の周面に密着する
スカート部31bが設けられている。
ロカソードランプ30は、中央に開口31aを有する電
気絶縁性の蓋部31を有し、この蓋部31によって、筒
状部材8の光出射窓3側の端部を塞ぐ。さらに、ステム
ピン6a,6bの露出部分にハトメからなる円筒状の金
属製抜け止め部材32を加締め固定することで、抜け止
め部材32によって蓋部31が押さえ込まれ、筒状部材
8及びシールドチューブ23,24の抜けが防止され
る。このように、筒状部材8の内側に中空陰極10、陽
極管7及びステムピン6a〜6fを収容した状態で、筒
状部材8に蓋がされるので、異常放電が起こり得る各構
成部品を筒状部材8の内側に閉じこめることができる。
なお、この蓋部31には、筒状部材8の周面に密着する
スカート部31bが設けられている。
【0029】[第3の実施形態]図5に示すホロカソー
ドランプ40は、中央に開口41aを有する電気絶縁性
の蓋部41を有し、この蓋部41によって、筒状部材8
の光出射窓3側の端部を塞ぐ。この蓋部41には、筒状
部材8の端部に当接させる段部41bが設けられてい
る。このような蓋部41の採用により、筒状部材8の内
側に中空陰極10、陽極管7及びステムピン6a〜6f
を収容した状態で、筒状部材8に蓋がされるので、異常
放電が起こり得る各構成部品を筒状部材8の内側に閉じ
こめることができる。なお、他の構成は、図3及び図4
に示した第2実施形態と同じである。
ドランプ40は、中央に開口41aを有する電気絶縁性
の蓋部41を有し、この蓋部41によって、筒状部材8
の光出射窓3側の端部を塞ぐ。この蓋部41には、筒状
部材8の端部に当接させる段部41bが設けられてい
る。このような蓋部41の採用により、筒状部材8の内
側に中空陰極10、陽極管7及びステムピン6a〜6f
を収容した状態で、筒状部材8に蓋がされるので、異常
放電が起こり得る各構成部品を筒状部材8の内側に閉じ
こめることができる。なお、他の構成は、図3及び図4
に示した第2実施形態と同じである。
【0030】[第4の実施形態]図6に示すホロカソー
ドランプ50は、環状に配列したステムピン6a〜6f
の内側において、中空陰極10を収容するホルダ11の
フランジ部11cを下から支持する円筒状の内筒部材5
1を有し、この内筒部分51は、電気絶縁性の材質(例
えばセラミックス)からなる。この内筒部材51の端面
には支持板13が載せられている。このような電気絶縁
性の内筒部材51の採用により、異常放電の更なる低減
が可能となる。なお、他の構成は、図5に示した第3実
施形態と同じである。
ドランプ50は、環状に配列したステムピン6a〜6f
の内側において、中空陰極10を収容するホルダ11の
フランジ部11cを下から支持する円筒状の内筒部材5
1を有し、この内筒部分51は、電気絶縁性の材質(例
えばセラミックス)からなる。この内筒部材51の端面
には支持板13が載せられている。このような電気絶縁
性の内筒部材51の採用により、異常放電の更なる低減
が可能となる。なお、他の構成は、図5に示した第3実
施形態と同じである。
【0031】[第5の実施形態]図7に示すホロカソー
ドランプ60は、筒状部材8と内筒部材51との間に配
置したステムピン6a〜6fにシールドチューブを装着
させない。これにより、部品点数の低減を可能にし、ラ
ンプ60を組立て易くする。なお、他の構成は、図6に
示した第4実施形態と同じである。
ドランプ60は、筒状部材8と内筒部材51との間に配
置したステムピン6a〜6fにシールドチューブを装着
させない。これにより、部品点数の低減を可能にし、ラ
ンプ60を組立て易くする。なお、他の構成は、図6に
示した第4実施形態と同じである。
【0032】[第6の実施形態]図8に示すホロカソー
ドランプ70において、電気絶縁性の材質(例えばセラ
ミックス)からなる筒状部材71には、ステムピン6a
〜6fを収容するために管軸L方向に延在する6本のス
テムピン挿入孔72が設けられている。このような構成
を採用した場合、筒状部材71に設けられた各ステムピ
ン挿入孔72内に各ステムピン6a〜6fを差し入れる
だけの簡単な作業で、給電用のステムピン6a〜6dの
異常放電を低減させることができる。また、支持板は採
用せず、筒状部材71の端面でホルダ11のフランジ部
11cを支持する。なお、他の構成は、図3及び図4に
示した第2実施形態と同じである。
ドランプ70において、電気絶縁性の材質(例えばセラ
ミックス)からなる筒状部材71には、ステムピン6a
〜6fを収容するために管軸L方向に延在する6本のス
テムピン挿入孔72が設けられている。このような構成
を採用した場合、筒状部材71に設けられた各ステムピ
ン挿入孔72内に各ステムピン6a〜6fを差し入れる
だけの簡単な作業で、給電用のステムピン6a〜6dの
異常放電を低減させることができる。また、支持板は採
用せず、筒状部材71の端面でホルダ11のフランジ部
11cを支持する。なお、他の構成は、図3及び図4に
示した第2実施形態と同じである。
【0033】図9に示すように、原子吸光分析装置10
5は、サンプル100を原子化させる原子化手段101
を有している。また、サンプル100中に含有される測
定対象である目的元素の共鳴線を含んだ光ビームは、光
源102から出射させ、この光は、原子化されたサンプ
ル100に照射される。そして、原子化されたサンプル
100を通過させた光ビームを測定部103に入射さ
せ、このときの吸光度に基づいて目的元素を定量する。
この光源102には、前述した種々のホロカソードラン
プの適用が可能であり、このホロカソードランプ内の中
空陰極は、サンプル100中に含有される特定成分元素
で構成させている。なお、符号104は、複数種類のホ
ロカソードランプを集光させるための反射ミラーからな
る集光手段である。また、原子吸光分析装置105で行
われる原子化は、一般的にフレーム法や電熱炉を用いた
フレームレス法などが利用される。
5は、サンプル100を原子化させる原子化手段101
を有している。また、サンプル100中に含有される測
定対象である目的元素の共鳴線を含んだ光ビームは、光
源102から出射させ、この光は、原子化されたサンプ
ル100に照射される。そして、原子化されたサンプル
100を通過させた光ビームを測定部103に入射さ
せ、このときの吸光度に基づいて目的元素を定量する。
この光源102には、前述した種々のホロカソードラン
プの適用が可能であり、このホロカソードランプ内の中
空陰極は、サンプル100中に含有される特定成分元素
で構成させている。なお、符号104は、複数種類のホ
ロカソードランプを集光させるための反射ミラーからな
る集光手段である。また、原子吸光分析装置105で行
われる原子化は、一般的にフレーム法や電熱炉を用いた
フレームレス法などが利用される。
【0034】図9に示すように、原子蛍光分析装置10
6は、サンプル100を原子化させる原子化手段101
を有している。また、光源102から光ビームは、原子
化されたサンプル100に照射される。そして、光ビー
ムによって励起された元素の発する蛍光強度を測定部1
03で測定して、目的元素を定量化する。この光ビーム
は、目的元素の共鳴線を含むものである。この光源10
2には、前述した種々のホロカソードランプの適用が可
能であり、このホロカソードランプ内の中空陰極は、サ
ンプル100中に含有される特定成分元素で構成させて
いる。なお、符号104は、複数種類のホロカソードラ
ンプを集光させるための反射ミラーからなる集光手段で
ある。また、原子蛍光分析装置106で行われる原子化
は、一般的にフレーム法や電熱炉を用いたフレームレス
法などが利用される。
6は、サンプル100を原子化させる原子化手段101
を有している。また、光源102から光ビームは、原子
化されたサンプル100に照射される。そして、光ビー
ムによって励起された元素の発する蛍光強度を測定部1
03で測定して、目的元素を定量化する。この光ビーム
は、目的元素の共鳴線を含むものである。この光源10
2には、前述した種々のホロカソードランプの適用が可
能であり、このホロカソードランプ内の中空陰極は、サ
ンプル100中に含有される特定成分元素で構成させて
いる。なお、符号104は、複数種類のホロカソードラ
ンプを集光させるための反射ミラーからなる集光手段で
ある。また、原子蛍光分析装置106で行われる原子化
は、一般的にフレーム法や電熱炉を用いたフレームレス
法などが利用される。
【0035】
【発明の効果】本発明によるホロカソードランプは、以
上のように構成されているため、次のような効果を得
る。すなわち、バルブの一端側に光出射窓を配置させ、
バルブの他端側にステムを配置させると共に、バルブ内
で光出射窓側から管軸方向に中空陰極と陽極とを順次配
列させたホロカソードランプにおいて、陽極を取り囲む
ようにステムに複数のステムピンを立設させ、複数のス
テムピンの全てを包囲する電気絶縁性の筒状部材をステ
ムに立設させたことにより、ステムピンで起こる異常放
電を低減させることができる。
上のように構成されているため、次のような効果を得
る。すなわち、バルブの一端側に光出射窓を配置させ、
バルブの他端側にステムを配置させると共に、バルブ内
で光出射窓側から管軸方向に中空陰極と陽極とを順次配
列させたホロカソードランプにおいて、陽極を取り囲む
ようにステムに複数のステムピンを立設させ、複数のス
テムピンの全てを包囲する電気絶縁性の筒状部材をステ
ムに立設させたことにより、ステムピンで起こる異常放
電を低減させることができる。
【0036】また、本発明による原子吸光分析装置及び
原子蛍光分析装置で利用される光源としてのホロカソー
ドランプは、ステムピンで起こる異常放電を低減させる
ことができる。
原子蛍光分析装置で利用される光源としてのホロカソー
ドランプは、ステムピンで起こる異常放電を低減させる
ことができる。
【図1】本発明に係るホロカソードランプの第1の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図2】図1に示したホロカソードランプの他の断面図
である。
である。
【図3】本発明に係るホロカソードランプの第2の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図4】図3に示したホロカソードランプの他の断面図
である。
である。
【図5】本発明に係るホロカソードランプの第3の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図6】本発明に係るホロカソードランプの第4の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図7】本発明に係るホロカソードランプの第5の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図8】本発明に係るホロカソードランプの第6の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図9】本発明に係る原子吸光分析装置及び原子蛍光分
析装置の概略を示す図である。
析装置の概略を示す図である。
L…管軸、1,30,40,50,60,70…ホロカ
ソードランプ、2…バルブ、3…光出射窓、4…ステ
ム、6a〜6d…ステムピン、7…陽極管(陽極)、
8,71…筒状部材、10…中空陰極、11…ホルダ、
11c…フランジ部、17,18,23,24…シール
ドチューブ、31,41…蓋部、51…内筒部材、72
…ステムピン挿入孔、100…サンプル、101…原子
化手段、102…光源、103…測定部、105…原子
吸光分析装置、106…原子蛍光分析装置。
ソードランプ、2…バルブ、3…光出射窓、4…ステ
ム、6a〜6d…ステムピン、7…陽極管(陽極)、
8,71…筒状部材、10…中空陰極、11…ホルダ、
11c…フランジ部、17,18,23,24…シール
ドチューブ、31,41…蓋部、51…内筒部材、72
…ステムピン挿入孔、100…サンプル、101…原子
化手段、102…光源、103…測定部、105…原子
吸光分析装置、106…原子蛍光分析装置。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2G043 AA01 BA01 BA02 EA01 FA06
GA06 GB01 GB05 GB16 HA02
MA11
2G059 AA01 CC03 EE01 EE11 FF10
GG10 JJ13 NN05
5C043 AA02 AA20 BB09 CC16 CD02
DD17 DD19 EA01 EA09
Claims (7)
- 【請求項1】 バルブの一端側に光出射窓を配置させ、
前記バルブの他端側にステムを配置させると共に、前記
バルブ内で前記光出射窓側から管軸方向に中空陰極と陽
極とを順次配列させたホロカソードランプにおいて、 前記陽極を取り囲むように前記ステムに複数のステムピ
ンを立設させ、前記複数のステムピンの全てを包囲する
電気絶縁性の筒状部材を前記ステムに立設させたことを
特徴とするホロカソードランプ。 - 【請求項2】 前記ステムピンはシールドチューブ内に
差し込まれていることを特徴とする請求項1記載のホロ
カソードランプ。 - 【請求項3】 前記筒状部材には、前記ステムピンを収
容するステムピン挿入孔が設けられていることを特徴と
する請求項1又は2記載のホロカソードランプ。 - 【請求項4】 前記筒状部材の内側に前記中空陰極を配
置させ、中央に開口部を有する電気絶縁性の蓋部で、前
記筒状部材の光出射窓側の端部を塞ぐことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか一項記載のホロカソードラン
プ。 - 【請求項5】 前記ステムピンの内側において、前記中
空陰極を収容するホルダに設けられたフランジ部を支持
する電気絶縁性の内筒部材を、前記ステムに立設させた
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のホ
ロカソードランプ。 - 【請求項6】 サンプル中に含有される特定成分を測定
するための原子吸光分析装置において、 前記サンプルを原子化する原子化手段と、 前記サンプル中に含有される成分の共鳴線を含んでいる
光ビームを、原子化された前記サンプルに向けて照射す
る光源と、 原子化された前記サンプルを通過した前記光ビームを入
射させて、入射光の吸光度を測定する測定部とを備え、 前記光源は、 前記陽極を取り囲むように前記ステムに複数のステムピ
ンを立設させ、前記複数のステムピンの全てを包囲する
電気絶縁性の筒状部材を前記ステムに立設させたホロカ
ソードランプであることを特徴とする原子吸光分析装
置。 - 【請求項7】 サンプル中に含有される特定成分を測定
するための原子蛍光分析装置において、 前記サンプルを原子化する原子化手段と、 光ビームを、原子化された前記サンプルに向けて照射す
る光源と、 前記光ビームにより励起された原子の発する蛍光の強度
を測定する測定部とを備え、 前記光源は、 前記陽極を取り囲むように前記ステムに複数のステムピ
ンを立設させ、前記複数のステムピンの全てを包囲する
電気絶縁性の筒状部材を前記ステムに立設させたホロカ
ソードランプであることを特徴とする原子蛍光分析装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002054485A JP2003254895A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | ホロカソードランプ、原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002054485A JP2003254895A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | ホロカソードランプ、原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003254895A true JP2003254895A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28665635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002054485A Pending JP2003254895A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | ホロカソードランプ、原子吸光分析装置及び原子蛍光分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003254895A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106033053A (zh) * | 2015-03-11 | 2016-10-19 | 北京普析通用仪器有限责任公司 | 石墨炉原子化器 |
CN111103265A (zh) * | 2018-10-29 | 2020-05-05 | 重庆民泰新农业科技发展集团有限公司 | 原子荧光分析用原子化器及原子荧光仪 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002054485A patent/JP2003254895A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106033053A (zh) * | 2015-03-11 | 2016-10-19 | 北京普析通用仪器有限责任公司 | 石墨炉原子化器 |
CN111103265A (zh) * | 2018-10-29 | 2020-05-05 | 重庆民泰新农业科技发展集团有限公司 | 原子荧光分析用原子化器及原子荧光仪 |
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