JP2001256924A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JP2001256924A JP2000067431A JP2000067431A JP2001256924A JP 2001256924 A JP2001256924 A JP 2001256924A JP 2000067431 A JP2000067431 A JP 2000067431A JP 2000067431 A JP2000067431 A JP 2000067431A JP 2001256924 A JP2001256924 A JP 2001256924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、汎用性が高く、利用価値の高い光
源装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 この光源装置30に適用させるガス放電
管1においては、密封容器2の光出射窓14aと、収束
電極部8の収束開口8aと、陽極部6の陽極開口6a
と、ステム4の光透過部21とを一列に整列させること
ができる。これは、ステム4に光透過部21を形成し、
かつ陽極部6に陽極開口6aを形成させたことによる。
従って、陽極部6と陰極部9との間の放電によって発生
させる光を、密封容器の光出射窓14aから放出させる
ことができるばかりか、外部光源部32から発生させる
所定の波長光をも光出射窓14aから放出させることが
できる。しかも、更に、ランプハウジング31内には、
ステムピン固定部37が設けられている。これによっ
て、ステムピン10を介してガス放電管1をランプハウ
ジング31に固定させることができ、ステムピン10の
位置精度を利用したガス放電管1の位置決めを可能にす
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、分光器やク
ロマトグラフィなどの光源として利用するための光源装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光源装置に適用させたガス放電管
の分野の技術として、WO99/34404,WO99
/34405,WO99/34406,WO99/34
408,特開平8−77979号,特開平8−7796
5号,特開平8−236081号,特開平8−7796
9号,特開平8−222186号,特開平8−2221
85号,特開平7−326324号,実公昭55−81
99号公報がある。これら公報に記載されたガス放電管
は、密封容器内に所定のガス(例えば重水素ガス)を封
入させ、ステムにはステムピンが固定され、ステムピン
の上端にフィラメント(陰極)及び板状の陽極を固定さ
せている。従って、ステムピンを介して電圧を供給し、
陰極と陽極との間で放電を発生させることにより、密封
容器から外部に向けて所定の光(重水素ガスの場合は紫
外線)を放出させ得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したガス放電管
は、強い光を密封容器から出射させることができ、単一
光源としては優れている。しかしながら、光源装置の前
方に配置させた検査対象物に、別の波長の光を当てよう
とした場合、ガス放電管を別の光源に取り替える必要が
あり、光源の交換作業を余儀なくされ、それと同時に再
度の光軸合わせを必要とするので、不利不便であった。
また、実公昭55−8199号公報は、重水素ランプ中
に白熱ランプを封入した複合ランプであるが、製造が困
難であると同時に、一方のランプのみの取り替えはでき
ない。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、汎用性が高く、利用価値の高い光
源装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光源装置
は、密封容器内にガスを封入し、密封容器内に配置した
陽極部と陰極部との間で放電を発生させることにより、
密封容器の光出射窓から外部に所定の光を放出させるガ
ス放電管を有する光源装置において、ガス放電管に設け
られると共に、陽極部と陰極部との間で光出射窓に対向
して配置させた収束開口を有する収束電極部と、ガス放
電管に設けられると共に、収束開口に対向して配置させ
た陽極開口を有する陽極部と、ガス放電管に設けられる
と共に、密封容器の底部でステムの一部として設けら
れ、陽極開口に対向して配置させた光透過部を有するベ
ース部と、ガス放電管に設けられたベース部から外方に
突出するステムピンと、ガス放電管の光透過部に対向し
て、ベース部の外方に配置させた外部光源部と、ガス放
電管及び外部光源部を収容するランプハウジングと、ラ
ンプハウジングに設けられて、ステムピンを保持するス
テムピン固定部とを備えたことを特徴とする。
【0006】この光源装置に適用させるガス放電管にお
いては、密封容器の光出射窓と、収束電極部の収束開口
と、陽極部の陽極開口と、ステムの光透過部とを一列に
整列させることができる。これは、ステムに光透過部を
形成し、かつ陽極部に陽極開口を形成させたことによ
る。従って、陽極部と陰極部との間の放電によって発生
させる光を、密封容器の光出射窓から放出させることが
できるばかりか、外部光源部から発生させる所定の波長
光を、ガス放電管の外方から光透過部に入射させること
ができ、外部光をも光出射窓から放出させることができ
る。しかも、この光源装置においては、放電管自体の光
と、外部光源部の光と、放電による光と外部光源部から
の光との混合光と、からなる三種類の光を光出射窓から
適宜放出させることができる。このように、本発明の光
源装置は、極めて汎用性が高く、利用価値も高く、分析
装置等のコンパクト化の実現に大きく寄与するものであ
る。更に、ランプハウジング内には、ステムピン固定部
が設けられている。これによって、ステムピンを介して
ガス放電管をランプハウジングに固定させることがで
き、ステムピンの位置精度を利用したガス放電管の位置
決めを可能にするものである。
【0007】また、ランプハウジングは、ガス放電管側
の第1のハウジング部と、外部光源部側の第2のハウジ
ング部とを有し、第2のハウジング部には、ベース部に
向けて突出するステムピン固定部が設けられていると好
適である。この光源装置を組立るにあたって、第2のハ
ウジング部からステムピン固定部が突出しているので、
目視の作業によって、ガス放電管を第2のハウジング部
に固定させることができる。
【0008】また、ステムピン固定部は、ステムピンを
差し込み固定させるソケットピンであると好適である。
このような構成を採用した場合、第2のハウジング部に
予め位置決め固定させているソケットピンに対して、ス
テムピンを差し込むだけの簡単な作業により、ランプハ
ウジング内でガス放電管の位置決め固定を確実に行うこ
とができる。
【0009】また、ベース部に複数のステムピンを環状
に配列させ、この環状内に光透過部を配置させ、これに
対応して、複数のソケットピンを環状に配列させると好
適である。このような構成を採用した場合、各ステムピ
ンに邪魔されることなく、光透過部を、光入射窓又は光
出射窓として適切な位置(例えば、ベース部の中央)に
配置させることができる。
【0010】また、ランプハウジングには、光透過部と
外部光源部との間に集光レンズが設けられると好適であ
る。このような構成は、外部光源部から発せられた光を
適切に集光させ、ガス放電管内の収束開口及び陽極開口
を光が通過し易くなる。
【0011】また、ランプハウジングには、ガス放電管
の光出射窓に対峙して位置決めさせる光入射面をもった
導光部材が着脱自在に取り付けられていると好適であ
る。このような導光部材(例えば光ファイバ)によっ
て、所望の場所まで這い回しが容易となり、所望な場所
まで光を確実に導くことができ、光源装置の汎用性や利
用価値が大いに向上することになる。
【0012】また、外部光源部は、可視光源用のハロゲ
ンランプであると好適である。このような構成を採用し
た場合、ガス放電管の光出射窓から可視光の放出が可能
となり、分光器やクロマトグラフィなどの光源に適す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による光
源装置の好適な実施形態について詳細に説明する。な
お、同一又は同等な構成部分については同一符号を付
す。
【0014】図1及び図2に示すように、光源装置30
に適用させるガス放電管1はヘッドオン型の重水素ラン
プであり、この放電管1は、重水素ガスが数百Pa程度
封入された密封容器2を有し、この密封容器2内には発
光部組立体3が収容されている。この発光部組立体3
は、ステム4のベース部20上に配置させるセラミック
ス製の陽極支持板5を有し、この陽極支持板5上に陽極
板(陽極部)6を配置させることで、ベース部20に対
して陽極板6を離間配置させる。この陽極板6は、ベー
ス部20及び陽極支持板5を貫通するように固定させた
ステムピン10aの上端に溶接固定され、ステムピン1
0aによる給電化が図られる。
【0015】また、陽極支持板5上にはセラミックス製
のスペーサ7が配置され、このスペーサ7上には収束電
極板(収束電極部)8が配置され、この収束電極板8
は、ベース部20、陽極支持板5及びスペーサ7を貫通
するように固定させたステムピン10cの上端に溶接固
定され、ステムピン10cによる給電化が図られる。更
に、この収束電極板8に設けられた収束開口8aは、ス
ペーサ7の開口7aに臨むようにして配置されると共
に、陽極板6の陽極開口6aに対峙させる。従って、収
束開口8aと陽極開口6aとによって光路が形成される
ことになる。
【0016】さらに、収束開口8aの側方には、スペー
サ7の上方に位置する陰極部9が設けられ、この陰極部
9の両端は、ベース部20、陽極支持板5及びスペーサ
7を貫通するように固定させた2本のステムピン10b
の上端にそれぞれ溶接固定され、陰極部9で熱電子を発
生させる。具体的にこの陰極部9は、ベース部20に対
して平行に延在するコイル部からなる。また、陰極部9
と収束開口8aとの間には、光路から外れた位置に放電
整流板11が設けられている。この放電整流板11に
は、熱電子を通過させるための矩形開口の電子放出窓1
1aが設けられ、放電整流板11は収束電極板8の上面
に溶接固定されている。また、放電整流板11には、陰
極部9の上方及び側方を囲むようなカバー板12が一体
に形成されている。このカバー板12は、陰極部9から
出るスパッタ物あるいは蒸発物を光出射窓14aに付着
させないための板である。
【0017】このような構成の発光部組立体3は密封容
器2内に設けられるが、この密封容器2内を数百Paの
重水素ガスで満たす必要性から、密封容器2のガラス製
の側管14には排気管13が一体形成されている。この
排気管13は、組立最終工程において、密封容器2内の
空気を一旦抜き、所定圧の重水素ガスを適切に充填させ
た後に融着によって封止されるものである。
【0018】更に、密封容器2は、石英ガラス又は紫外
線透過ガラスからなる側管14を有し、この側管14
は、一側(ベース部20側)が開放された円筒状に形成
され、その頂部は円形の光出射窓14aとして利用され
る。また、ステム4のベース部20は、ガラスによって
円板状に形成され、ステム4の周縁部には、金属製(例
えばコバール金属製)の第1接合部15が設けられてい
る。そして、この第1接合部15は、ベース部20の外
周部と融着あるいは接着により固定させている。これに
対して、側管14の開放端側には、金属製(例えばコバ
ール金属製)の第2接合部16が設けられている。
【0019】そこで、ベース部20上に発光部組立体3
を固定させた状態で、発光部組立体3を側管14内に挿
入させながら、第1接合部15と第2接合部16とを密
着させ、その状態を維持しつつ、その合わせ部分に、電
気溶接やレーザ溶接等の溶接作業を施し、密封容器2の
気密シールを行う。そして、その溶接作業後、排気管1
3から密封容器2内の空気を抜いた後、密封容器2内に
数百Pa程度の重水素ガスを充填させ、その後、排気管
13を封止して組立て作業を完了させる。
【0020】このようなガス放電管1の動作について、
簡単に説明すると、先ず、20秒程度、外部電源から陰
極部9に10W程度の電力を供給し、陰極部9を予熱す
る。その後、陰極部9と陽極板6との間に150V程度
の直流開放電圧を印加して、アーク放電の準備を整え
る。その準備が整った状態で、陰極部9と陽極板6との
間に350V〜500V程度のトリガ電圧を印加する。
このとき、陰極部9から放出された熱電子は、放電整流
板11で整流させられながら、収束電極板8の収束開口
8aで収斂し、陽極板6に至る。そして、収束開口8a
の前方にアーク放電が発生し、このアーク放電によるア
ークボールから取り出される紫外線は、側管14の光出
射窓14aを透過して外部に放出される。
【0021】ここで、前述したように、密封容器2の光
出射窓14aと、収束電極板8の収束開口8aと、陽極
板6の陽極開口6aとは、互いに対向するように一列に
整列している。更に、このガス放電管1では、陽極開口
6aに対向させるようにして、ベース部20に光透過部
21を設けている。具体的に、このベース部20は、耐
熱性のガラスやプラスチックの一体成形により円板状に
形成させたものである。
【0022】そして、光透過部21は、ベース部20の
中央に配置した薄肉部分により円形状に形成され、光透
過部21の周囲には、ステムピン10を固定するために
所定の肉厚に形成させた台座部22が設けられている。
従って、ベース部20のこのような構成は、光透過部2
1において光の透過率を向上させるのに適した形状とい
える。このように、光出射窓14aと収束開口8aと陽
極開口6aと光透過部21とを一列に整列させること
で、汎用性の高いガス放電管1が達成される。
【0023】このように構成したガス放電管1は、図3
に示すように、光源装置30のランプハウジング31内
に収容され、このランプハウジング31は、アルミや鉄
等の熱伝導効率の良い材料で形成されている。ガス放電
管1は、ランプハウジング31のランプ収容空間31a
内に配置されると共に、ランプハウジング31に接触し
ない状態で収容されている。このように、熱伝導性の良
いランプハウジング31内にガス放電管1を非接触状態
で収容させると、ランプハウジング31とのバランスの
とれた放熱効果によってガス放電管1の光出力特性の安
定化が図られることになる。更に、ランプハウジング3
1内には、ベース部20の外方に位置する外部光源部3
2が装填され、この外部光源部32は、可視光を発生さ
せるハロゲンランプからなり、その発光部32aは、ベ
ース部20の光透過部21の直近に位置させる。
【0024】ここで、ランプハウジング31は、ガス放
電管1を収容させるための第1のハウジング部33と、
外部光源部32を差し込み固定させる第2のハウジング
部34とからなる。合わせ面35を介して、第1のハウ
ジング部33と第2のハウジング部34とは接合され、
第1のハウジング部33と第2のハウジング部34は、
止めネジ36によって互いに締め付け固定される。この
ようなランプハウジング31に止めネジ36が利用され
る理由は、ランプハウジング31を分割型に構成させ、
ランプハウジング31内に、ガス放電管1や外部光源部
32を組付け易くするためである。
【0025】図4に示すように、このようなランプハウ
ジング31において、第2のハウジング部34には、合
わせ面35から光軸L方向に突出する複数本のソケット
ピン(ステムピン固定部)37が、環状に配列したピン
装填孔39(図5参照)に植設されている。各ソケット
ピン37は、光透過部21を中心として環状に配列させ
たステムピン10に対応し、環状なライン上に配列させ
ている。また、各ソケットピン37は、第2のハウジン
グ部34に対して固定させた押さえリング34aによっ
て抜け止めが図られている。なお、ソケットピン37
は、ベリリウム銅合金を金メッキしたものであると共
に、ピン装填孔39を通るリード線によって外部と電気
的に接続させ、これによって、各ステムピン10への給
電が図られている。
【0026】更に、ソケットピン37は、ガス放電管1
の位置決めと固定とを同時に達成させるため、第2のハ
ウジング部34に対して予め位置決めした状態で固定さ
れると共に、内部にピン差込み孔38を有している。従
って、ガス放電管1のステムピン10を、ソケットピン
37のピン差込み孔38に差し込むだけの簡単な作業
で、ランプハウジング31内でガス放電管1の位置決め
固定を簡単かつ確実に達成することができる。
【0027】また、第2のハウジング部34には、ベー
ス部20の光透過部21に対峙して光軸L方向に延びる
ランプ差込み孔40が設けられ、外部光源部32の発光
部32aは光透過部21に近接して位置決めされる。従
って、外部光源部32をランプ差込み孔40に差し込む
だけの簡単な作業で、ランプハウジング31内に外部光
源部32を簡単に装填させることができる。更に、第2
のハウジング部32には、ランプ用止めネジ41が設け
られ、この止めネジ41を光軸Lに対して直交する方向
に螺入させる。この止めネジ41によって、外部光源部
32を第2のハウジング部32に固定させることができ
ると同時に、止めネジ41の締め込み量の調整により、
発光部32aにおける光軸合わせの微調整を可能にする
(図3参照)。なお、2本の止めネジ41を利用し、そ
れぞれの止めネジ41を、光軸Lに対して直交する2軸
方向から螺入させることで、微調整を更に高精度に行う
ことができる。
【0028】更に、図3に示すように、第1のハウジン
グ部33には集光レンズ42が組み込まれている。この
集光レンズ42は、第1ハウジング部33の光取出し口
43内に嵌め込まれ、押さえリング44とプレート46
との協働により固定されている。更に、第1のハウジン
グ部33には、着脱自在なコネクタ部47が光取出し口
43内に差し込み固定され、このコネクタ部47のフラ
ンジ部47aをネジ48によって第1のハウジング部3
3に固定させることで、コネクタ部47を着脱自在にし
ている(図6参照)。更に、このコネクタ部47には、
導光部材の一例である光ファイバ50の先端部分が固定
され、光ファイバ50の先端部分は、光取出し口43内
に差し込まれている。
【0029】このような構成において、この集光レンズ
42は、ガス放電管1の光出射窓14aに対峙して光軸
L上に配置され、光ファイバ50の光入射面50aは、
集光レンズ42に対峙して光取出し口43内で位置決め
されている。従って、ガス放電管1又は外部光源部32
から発せられた光は、集光レンズ42によって光ファイ
バ50の光入射面50a内に確実に導かれることにな
る。また、フレキシブルな光ファイバ50を利用するこ
とで、光の這い回しが容易となり、適切な場所まで光を
確実に導くことができ、光源装置30の汎用性や利用価
値が大いに向上することになる。
【0030】次に、このような光源装置30の利用態様
について説明する。例えば、外部光源部32を消灯させ
た状態で、ガス放電管1を点灯させた場合、光出射窓1
4aから紫外線が放出され、その光が集光レンズ42を
介して光ファイバ50の光入射面50a内に入射し、光
ファイバ50によって外部に導き出されることになる。
【0031】これに対して、ガス放電管1を消灯させた
状態で、外部光源部32を点灯させた場合、外部光源部
32から発せられた可視光は光透過部21内に入射した
後、光出射窓14aから放出される。そして、その光
が、集光レンズ42を介して光ファイバ50の光入射面
50a内に入射し、光ファイバ50によって外部に導き
出されることになる。なお、外部光源部32から発せら
れる光は、収束開口8a及び陽極開口6aを適切に通過
させる必要性から指向性の高い光が利用される。
【0032】また、ガス放電管1及び外部光源部32を
同時点灯させた場合、ガス放電管1から発せられた紫外
線と、外部光源部32から発せられた可視光とを混合さ
せた光が光出射窓14aから放出され、波長帯域の広い
光を、光ファイバ50によって外部に導き出すことがで
きる。すなわち、この光源装置30では、ガス放電管1
自体の光と、外部光源部32からの入射光と、ガス放電
管1自体の光と外部光源からの光との混合光とからなる
三種類の光を、光出射窓14aから適宜放出させること
ができる。従って、光源装置30は、極めて汎用性が高
く、利用価値も高く、分析装置等のコンパクト化の実現
に大きく寄与するものとなる。
【0033】本発明に係る光源装置は前述した実施形態
に限定されるものではない。例えば、図7に示す光源装
置55は、合わせ面52を介して、第1のハウジング部
53と第2のハウジング部54とを接合させたランプハ
ウジング51を有し、このランプハウジング51内にガ
ス放電管1及び外部光源部32を収容させている。ま
た、図3に示した光源装置30に比べて、ガス放電管1
をランプハウジング31に近接させることにより、放熱
効果を向上させている。これは、高出力タイプのガス放
電管を収容する場合に有効である。更に、アルミや鉄等
の熱伝導効率の良い材料からなるランプハウジング51
内において、光透過部21と外部光源部32との間には
集光レンズ56が配置されている。
【0034】この集光レンズ56は、図8に示すよう
に、外部光源部32から放出させた光を集光させた状態
で光透過部21内に導くものであり、収束開口8a及び
陽極開口6aを適切に通過させる必要性から、これら開
口8a,6aの近傍に焦点を有する。そして、光出射窓
14aから放出させた光は、前述の集光レンズ42を介
して、光ファイバ50の光入射面50a内に入射し、光
ファイバ50によって外部に導き出されることになる。
【0035】なお、密封容器2に封入されるガスとして
は、重水素ガス以外に水銀蒸気やヘリウムガス、ネオン
ガス等の採用も可能である。また、側管14は、これら
ガスとの組み合わせによって、ガラス、金属又はセラミ
ックのいずれか選択されるが、光出射窓14a及び光透
過部21には、光透過性の高い材質のものが適宜採用さ
れる。また、外部光源部32は、可視光を発生させるハ
ロゲンランプに限らず、紫外光や赤外光を発生させるも
のであってもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明による光源装置は、以上のように
構成されているため、次のような効果を得る。すなわ
ち、密封容器内にガスを封入し、密封容器内に配置した
陽極部と陰極部との間で放電を発生させることにより、
密封容器の光出射窓から外部に所定の光を放出させるガ
ス放電管を有する光源装置において、ガス放電管に設け
られると共に、陽極部と陰極部との間で光出射窓に対向
して配置させた収束開口を有する収束電極部と、ガス放
電管に設けられると共に、収束開口に対向して配置させ
た陽極開口を有する陽極部と、ガス放電管に設けられる
と共に、密封容器の底部でステムの一部として設けら
れ、陽極開口に対向して配置させた光透過部を有するベ
ース部と、ガス放電管に設けられたベース部から外方に
突出するステムピンと、ガス放電管の光透過部に対向し
て、ベース部の外方に配置させた外部光源部と、ガス放
電管及び外部光源部を収容するランプハウジングと、ラ
ンプハウジングに設けられて、ステムピンを保持するス
テムピン固定部とを備えたことにより、汎用性が高く、
利用価値が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光源装置に適用させるガス放電管
の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】本発明に係る光源装置の第1の実施形態を示す
断面図である。
【図4】図3に示した光源装置の要部拡大断面図であ
る。
【図5】光源装置の平面図である。
【図6】光源装置の底面図である。
【図7】本発明に係る光源装置の第2の実施形態を示す
断面図である。
【図8】図7に示した光源装置の概略図である。
【符号の説明】
1…ガス放電管、2…密封容器、4…ステム、6…陽極
板(陽極部)、6a…陽極開口、8…収束電極板(収束
電極部)、8a…収束開口、9…陰極部、10…ステム
ピン、14a…光出射窓、20…ベース部、21…光透
過部、30,55…光源装置、32…外部光源部、3
1,51…ランプハウジング、32…外部光源部、3
3,53…第1のハウジング部、34,54…第2のハ
ウジング部、37…ソケットピン(ステムピン固定
部)、42,56…集光レンズ、50…光ファイバ(導
光部材)、50a…光入射面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA03 AA04 AA05 CB31 CB33 CB42 CB43 CB51 CC01 CD03 2G059 EE12 GG03 HH01 HH02 HH03 JJ01 LL01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封容器内にガスを封入し、前記密封容
    器内に配置した陽極部と陰極部との間で放電を発生させ
    ることにより、前記密封容器の光出射窓から外部に所定
    の光を放出させるガス放電管を有する光源装置におい
    て、 前記ガス放電管に設けられると共に、前記陽極部と前記
    陰極部との間で前記光出射窓に対向して配置させた収束
    開口を有する収束電極部と、 前記ガス放電管に設けられると共に、前記収束開口に対
    向して配置させた陽極開口を有する前記陽極部と、 前記ガス放電管に設けられると共に、前記密封容器の底
    部でステムの一部として設けられ、前記陽極開口に対向
    して配置させた光透過部を有するベース部と、 前記ガス放電管に設けられた前記ベース部から外方に突
    出するステムピンと、 前記ガス放電管の前記光透過部に対向して、前記ベース
    部の外方に配置させた外部光源部と、 前記ガス放電管及び前記外部光源部を収容するランプハ
    ウジングと、 前記ランプハウジングに設けられて、前記ステムピンを
    保持するステムピン固定部とを備えたことを特徴とする
    光源装置。
  2. 【請求項2】 前記ランプハウジングは、前記ガス放電
    管側の第1のハウジング部と、前記外部光源部側の第2
    のハウジング部とを有し、前記第2のハウジング部に
    は、前記ベース部に向けて突出する前記ステムピン固定
    部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の光
    源装置。
  3. 【請求項3】 前記ステムピン固定部は、前記ステムピ
    ンを差し込み固定させるソケットピンであることを特徴
    とする請求項2記載の光源装置。
  4. 【請求項4】 前記ベース部に複数の前記ステムピンを
    環状に配列させ、この環状内に前記光透過部を配置さ
    せ、これに対応して、複数の前記ソケットピンを環状に
    配列させたことを特徴とする請求項3記載の光源装置。
  5. 【請求項5】 前記ランプハウジングには、前記光透過
    部と前記外部光源部との間に集光レンズが設けられたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光源
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ランプハウジングには、前記ガス放
    電管の前記光出射窓に対峙して位置決めさせる光入射面
    をもった導光部材が着脱自在に取り付けられていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の光源装
    置。
  7. 【請求項7】 前記外部光源部は、可視光源用のハロゲ
    ンランプであることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か一項記載の光源装置。
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