JP2003254830A - 2次元放射温度計 - Google Patents

2次元放射温度計

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JP2003254830A
JP2003254830A JP2002059716A JP2002059716A JP2003254830A JP 2003254830 A JP2003254830 A JP 2003254830A JP 2002059716 A JP2002059716 A JP 2002059716A JP 2002059716 A JP2002059716 A JP 2002059716A JP 2003254830 A JP2003254830 A JP 2003254830A
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sensor array
area
radiation thermometer
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JP2002059716A
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Atsushi Mizuno
厚 水野
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Hioki EE Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より一層滑らかに2次元温度分布を表示部に
表示する。 【解決手段】 各対応エリア温度を検出する温度検出部
2と、各対応エリア温度に基づいて計測エリアの温度分
布表示を表示させる表示制御部とを備え、温度検出部2
は、入射光を複数方向に分配する光学系2bと、複数の
非接触型温度検出センサで構成されたセンサアレイ22
a〜22cとを備え、各センサアレイは、各入射光を受
光可能で、かつ1のセンサアレイにおける各非接触型温
度検出センサについての各対応エリアの一部と他の1の
センサアレイにおける各非接触型温度検出センサについ
ての各対応エリアの一部とが重なり合うように配置さ
れ、表示制御部は、各対応エリアにおける重なり合った
一部についての各温度を各センサアレイのセンサ信号S
Aij〜SCijを用いた補間処理で演算した各温度に基づ
いて温度分布表示を表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の配列パター
ンで配列された複数の非接触型温度検出センサを用いて
計測エリア内の2次元温度分布を計測すると共にこの2
次元温度分布表示を表示部に表示させる2次元放射温度
計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の2次元放射温度計として、図1
2に示す2次元放射温度計51が従来から知られてい
る。この2次元放射温度計51は、計測エリア(具体的
には、計測エリアに含まれる計測対象体)Aの2次元温
度分布を非接触で検出するために所定の配列パターンで
複数の赤外線センサを配列して構成されたセンサアレイ
を有する温度検出部52と、計測対象体を撮像するカメ
ラ等の撮像部3と、撮像部3によって撮像された画像に
温度検出部52によって検出された温度に関する温度分
布表示を重ね合わせた計測結果画像G(図14参照)を
表示部5に表示させる表示制御部(図示せず)とを備え
ている。
【0003】温度検出部52は、図13に示すように、
センサアレイ52a、光学系52bおよび信号処理回路
52cを備えている。この場合、センサアレイ52a
は、各赤外線センサ(例えば、サーモパイル)を8行8
列のマトリックス状に配列して構成され、各赤外線セン
サが計測エリアAを複数(赤外線センサと同数)に分割
して形成される各対応エリアに含まれる赤外線をそれぞ
れ受光して各対応エリアの温度を個別的に検出してセン
サ信号Ssをそれぞれ出力する。光学系52bは、計測
エリアA内の計測対象体から発せられる赤外線をセンサ
アレイ52aに集光させる。信号処理回路52cは、セ
ンサアレイ52aによって出力された各センサ信号Ss
をそれぞれ信号処理(A/D変換処理)することによ
り、各対応エリア毎の温度(対応エリア温度)を示す計
測温度データDtを生成して表示制御部に出力する。表
示制御部は、図14に示すように、温度検出部52によ
って出力された計測温度データDtに基づいて各対応エ
リア温度に応じて表示色を異ならせた方形枠状の温度表
示マークM,M・・を各対応エリアに対応させて2次元
配列した画像を表示部5に表示させる。なお、同図で
は、温度表示マークMの表示色の違いを線の太さによっ
て概念的に図示している。
【0004】この2次元放射温度計51を用いて、図1
2に示すように、例えば壁43および壁面43よりも高
めの温度の球状体44を計測対象体とする温度計測を実
行する際には、まず、撮像部3によって計測エリアA内
に含まれる壁43および球状体44が撮像される。同時
に、温度検出部52によって壁43および球状体44を
含む計測エリアA内の各対応エリアの温度がそれぞれ検
出される。この際に、表示制御部は、図14に示すよう
に、温度検出部52によって検出された各対応エリアの
温度に対応する温度表示マークM,M・・を赤外線セン
サの配列パターン(この場合、8行8列のマトリックス
状)に従って配列することで温度分布表示42を生成し
て、撮像部3によって撮像された画像41(壁43の壁
面41aおよび球状体44の平面形状41b)に重ね合
わせる。これにより、計測結果画像Gが表示部5に表示
され、この計測結果画像Gによって壁43および球状体
44の各部位の温度分布を認識させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の2次
元放射温度計51には、以下の解決すべき課題がある。
すなわち、従来の2次元放射温度計51では、8行8列
のマトリックス状に温度表示マークMを配列して温度分
布表示12を表示部5に表示させている。しかし、昨今
では、表示部5に表示させる温度表示マークM,M・・
の数を増加させて温度分布表示42を一層滑らかに表示
させたいという要求が高まってきている。一方、この要
求を実現するためには、従来の2次元放射温度計51で
は、赤外線センサの数を増加させる必要がある。しかし
ながら、一般的には、半導体製造プロセスで複数の赤外
線センサを集積化してセンサアレイ52aを製造するた
め、その低い歩留まりに起因して温度検出部52のコス
トアップを招いたり、外形の大型化や故障率の増大を招
いたりするという問題が発生する。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、非接触型温度検出センサの数を増加させる
ことなく、より一層滑らかに2次元温度分布を表示部に
表示し得る2次元放射温度計を提供することを主目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の2次元放射温度計は、所定の配列パターン
で配列されると共に計測エリア内において予め対応させ
られた対応エリアの各対応エリア温度を個別的にそれぞ
れ検出する複数の非接触型温度検出センサを有する温度
検出部と、前記検出された各対応エリア温度に基づいて
前記計測エリアの温度分布表示を表示部に表示させる表
示制御部とを備えた2次元放射温度計であって、前記温
度検出部は、入射光を複数方向に分配する光学系と、複
数の前記非接触型温度検出センサでそれぞれ構成された
複数のセンサアレイとを備え、当該各センサアレイは、
前記分配された各入射光をそれぞれ受光可能で、かつ当
該任意の1のセンサアレイにおける前記各非接触型温度
検出センサについての前記各対応エリアの一部と当該他
の任意の1のセンサアレイにおける前記各非接触型温度
検出センサについての前記各対応エリアの一部とが互い
に重なり合うようにそれぞれ配置され、前記表示制御部
は、前記各対応エリアにおける互いに重なり合った一部
についての各温度を前記各センサアレイによって計測さ
れた温度を用いた補間処理によって演算すると共に当該
演算した各温度に基づいて前記温度分布表示を前記表示
部に表示させる。
【0008】請求項2記載の2次元放射温度計は、請求
項1記載の2次元放射温度計において、前記表示制御部
は、前記互いに重なり合った一部をそれぞれ含む前記各
対応エリアについての前記各対応エリア温度の加算値を
当該各対応エリアの数で除算して当該互いに重なり合う
一部についての各温度を演算する。
【0009】請求項3記載の2次元放射温度計は、請求
項1または2記載の2次元放射温度計において、前記光
学系は、前記入射光を3方向に分配可能に構成され、前
記複数のセンサアレイは、それぞれ互いに等しいマトリ
ックス状の前記配列パターンで配列して構成された第
1、第2および第3のセンサアレイを備えて構成され、
前記第2のセンサアレイは、前記第1のセンサアレイに
対して、当該第1のセンサアレイにおける一方の配列方
向に沿って当該配列ピッチの半分ずらして配置され、前
記第3のセンサアレイは、前記第1のセンサアレイに対
して、当該第1のセンサアレイにおける他方の配列方向
に沿って当該配列ピッチの半分ずらして配置されてい
る。
【0010】請求項4記載の2次元放射温度計は、請求
項1から3のいずれかに記載の2次元放射温度計におい
て、前記計測エリア内を撮像する撮像部を備え、前記表
示制御部は、前記撮像部によって撮像された画像と前記
温度分布表示とを重ね合わせて前記表示部に表示させ
る。
【0011】請求項5記載の2次元放射温度計は、請求
項1から4のいずれかに記載の2次元放射温度計におい
て、前記表示制御部は、表示色、階調、表示サイズおよ
び表示形状の少なくともいずれかを前記各互いに重なり
合った一部の各温度に応じて異ならせた温度表示マーク
を当該一部に対応させて前記温度分布表示として前記表
示部に表示させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る2次元放射温度計について、図面を参照して説
明する。
【0013】2次元放射温度計1は、計測エリアA内の
計測対象体について計測した温度に関する温度分布表示
をその計測対象体について撮像した画像の上に重ね合わ
せて表示可能に構成された非接触型の温度計測装置であ
って、図1に示すように、温度検出部2、撮像部3、表
示制御部4および表示部5を備えている。
【0014】温度検出部2は、図2に示すように、方形
の計測エリア(具体的には、計測エリアAに含まれる計
測対象体)Aの2次元温度分布を検出するセンサアレイ
群2a、計測エリアA内の計測対象体から発せられる赤
外線をセンサアレイ群2aに集光させる光学系2b、お
よび信号処理回路2cを備えて構成されている。この場
合、光学系2bは、計測エリアAから出射された赤外線
Lを集光させるレンズ群21aと、レンズ群21aによ
って集光された赤外線Lを3方向に分配するプリズム群
21bとを備えている。
【0015】センサアレイ群2aは、光学系2bによっ
て3方向に分配された各赤外線をそれぞれ受光可能に配
置された3個のセンサアレイ(第1のセンサアレイ22
a,第2のセンサアレイ22bおよび第3のセンサアレ
イ22c。以下、特に区別しないときには「センサアレ
イ22」ともいう)で構成されている。各センサアレイ
22は、いわゆるサーモパイルアレイであって、図3に
示すように、一例として8行8列のマトリックス状(本
発明における所定の配列パターンの一例)に2次元配列
された複数(この例では64個)の赤外線センサ(具体
的には、非接触型温度検出センサであるサーモパイル)
SEij(i,jはそれぞれ1以上8以下の整数。以下、
同様)で構成されている。
【0016】第1のセンサアレイ22aは、図3に示す
ように、計測エリアAを8行8列のマトリックス状に分
割して形成される各対応エリアREijの中心に各赤外線
センサSEijが位置するように配置されている。したが
って、第1のセンサアレイ22aの各赤外線センサSE
ijは、図4に示すように、計測エリアA内の各対応エリ
アREij(同図中の太実線で囲まれた領域)に含まれる
対応エリア温度(各対応エリアREij内に含まれる計測
対象体の温度)TAijをそれぞれ検出して、各温度TA
ijに応じたセンサ信号SAijをそれぞれ出力する(図1
参照)。
【0017】第2のセンサアレイ22bは、第1のセン
サアレイ22aに対して第1のセンサアレイ22aにお
ける各赤外線センサSEijの配列方向のうちの一方の配
列方向(行方向。同図中の左右方向)に沿って赤外線セ
ンサSEの配列ピッチの半分(1/2)だけ右方向にず
らして配置されている。したがって、第2のセンサアレ
イ22bによる計測エリアA2は、図4に示すように、
第1のセンサアレイ22aによる計測エリアAに対し
て、行方向において配列ピッチの半分だけ右方向にシフ
トしている。同時に、第2のセンサアレイ22bの各赤
外線センサSEijによって温度検出される各対応エリア
BREij(計測エリアA2をマトリックス状に分割して
形成される同図中の破線で囲まれた領域)も、各対応エ
リアREijに対して行方向において配列ピッチの半分だ
け右方向にそれぞれシフトしている。この場合、第2の
センサアレイ22bの各赤外線センサSEijは、対応す
る各対応エリアBREijにおける対応エリア温度(各対
応エリアBREij内に含まれる計測対象体の温度)TB
ijをそれぞれ検出して、各温度TBijに応じたセンサ信
号SBijをそれぞれ出力する(図1参照)。
【0018】第3のセンサアレイ22cは、第1のセン
サアレイ22aに対して第1のセンサアレイ22aにお
ける各赤外線センサSEijの配列方向のうちの一方の配
列方向と直行する他方の配列方向(列方向。同図中の上
下方向)に沿って赤外線センサSEの配列ピッチの半分
(1/2)だけ下方向にずらして配置されている。した
がって、第3のセンサアレイ22cによる計測エリアA
3は、図4に示すように、第1のセンサアレイ22aに
よる計測エリアAに対して、列方向において配列ピッチ
の半分だけ下方向にシフトしている。同時に、第3のセ
ンサアレイ22cの各赤外線センサSEijによって温度
検出される各対応エリアCREij(計測エリアA3をマ
トリックス状に分割して形成される同図中の細実線で囲
まれた領域)も、各対応エリアREijに対して列方向に
おいて配列ピッチの半分だけ下方向にそれぞれシフトし
ている。この場合、第3のセンサアレイ22cの各赤外
線センサSEijは、対応する各対応エリアCREijにお
ける対応エリア温度(各対応エリアCREij内に含まれ
る計測対象体の温度)TCijをそれぞれ検出して、各温
度TCijに応じたセンサ信号SCijをそれぞれ出力する
(図1参照)。
【0019】信号処理回路2cは、各センサアレイ22
によって出力される各センサ信号SAij,SBij,SC
ijをそれぞれ信号処理(A/D変換処理)することによ
り、図1に示すように、各対応エリアREij,BREi
j,CREij内の計測対象体の温度TAij,TBij,T
Cijを示す計測温度データDtを表示制御部4に出力す
る。
【0020】撮像部3は、図1に示すように、計測エリ
アAを含む撮像エリア内の計測対象体を撮像することで
画像信号Dgを生成して出力する。この場合、この2次
元放射温度計1では、一例として、複数の光電変換素子
(C−MOS素子やCCD)を備えると共にオートフォ
ーカス機構(本発明における自動焦点機構)を備えたカ
メラが採用されている。
【0021】表示制御部4は、図3に示すように、各対
応エリアREijを複数に均等区分(例えば、同図では四
分割したマトリックス状)して形成された方形の分割エ
リアRDija ,RDijb ,RDijc ,RDijd (以下、
特に区別しないときには「分割エリアRDij」ともい
う)における演算温度CTija ,CTijb ,CTijc ,
CTijd (以下、特に区別しないときには「演算温度C
Tij」ともいう)を、温度検出部2から出力された計測
温度データDtを用いた補間処理(マトリックス演算処
理)によってそれぞれ演算する。また、表示制御部4
は、演算した各分割エリアRDijの演算温度CTijに基
づいて温度分布表示12を生成し、生成した温度分布表
示12を画像データDgに基づく画像41に重ね合わせ
て計測結果画像Gを生成する。また、表示制御部4は、
図1に示すように、生成した計測結果画像Gを表示部5
に表示させるための表示信号Shを生成する。表示部5
は、表示制御部4によって生成された表示信号Shに基
づき、計測エリアA内の温度分布表示12と撮像部3に
よって撮像された画像41とを重ね合わせた計測結果画
像Gを表示する。
【0022】次に、表示制御部4による補間処理および
温度分布表示生成処理について具体的に図5〜図9を参
照して説明する。なお、発明の理解を容易にするため
に、各センサアレイ22が3行3列のマトリックス状に
2次元配列された9個の赤外線センサSE11,SE12,
・・・,SE33で構成された例を挙げて説明する。な
お、センサアレイ22については、図3で示す赤外線セ
ンサSEijのうちの9個の赤外線センサSE11,SE1
2,・・・,SE33で構成されているものとする。この
場合、温度検出部2によって出力された計測温度データ
Dtには、図5〜図7に示すように、各センサアレイ2
2a,22b,22cによって検出された各対応エリア
REij,BREij,CREijの温度TAij,TBij,T
Cijが含まれている。また、図8において、センサアレ
イ22aによって検出される計測エリアAと他のセンサ
アレイ22b,22cによって検出される計測エリアA
2,A3との関係、計測エリアAと各対応エリアREi
j,BREij,CREijとの関係、および対応エリアR
Eijと分割エリアRDijとの関係を示す。
【0023】最初に、補間処理について説明する。この
処理では、表示制御部4は、各分割エリアRDij(本発
明における重なり合う一部に相当する)をそれぞれ含む
各対応エリアREij,BREij,CREijについての各
温度(本発明における各対応エリア温度に相当する)T
Aij,TBij,TCijを加算した加算値をその各対応エ
リアREij,BREij,CREijの数で除算して平均化
することにより、各分割エリアRDija 〜RDijd につ
いての各演算温度CTija 〜CTijd を演算する。さら
に、例を挙げて具体的に説明すると、分割エリアRD11
a については対応エリアRE11にのみ含まれるため、表
示制御部4は、その演算温度CT11a をTA11と演算す
る。また、分割エリアRD11B については各対応エリア
RE11,BRE11にそれぞれ含まれるため、その演算温
度CT11B を((TA11+TB11)/2)と演算し、分
割エリアRD11C については各対応エリアRE11,CR
E11にそれぞれ含まれるため、その演算温度CT11C を
((TA11+TC11)/2)と演算する。さらに、分割
エリアRD11d については各対応エリアRE11,BRE
11,CRE11にそれぞれ含まれるため、その演算温度C
T11d を((TA11+TB11+TC11)/3)と演算す
る。また、各分割エリアRDija 〜RDijd毎の各演算
温度CTija 〜CTijd は、各温度TAij,TBij,T
Cijに対して、図9に示す関係(補間用演算式)を有す
る。
【0024】次に、温度分布表示生成処理について説明
する。この処理では、表示制御部4は、表示色、階調、
大きさおよび形状の少なくともいずれかを各演算温度C
Tijに対応させて異ならせた温度表示マークM,M,・
・を各分割エリアRDij毎に生成すると共に、生成した
温度表示マークM,M,・・を各分割エリアRDijに対
応させて2次元配列することによって温度分布表示12
を生成する。例えば、表示制御部4は、図10に示すよ
うに、各分割エリアRDij毎に、方形の分割エリアRD
ijよりも若干小さな方形枠画像であって、その表示色を
各演算温度CTijに対応させた温度表示マークMを生成
すると共に、生成した温度表示マークMを各分割エリア
RDijの配置に対応させて2次元配列することによって
温度分布表示12を生成する。なお、同図では、温度表
示マークMの表示色の違いを線の太さによって概念的に
図示している。
【0025】次に、この2次元放射温度計1による温度
計測動作について、図面を参照して説明する。
【0026】例えば、図12に示すように、壁43およ
び球状体44を計測対象体とする温度計測を実行する際
には、まず、撮像部3が壁43に向くように2次元放射
温度計1を移動させる。この際に、撮像部3が、撮像し
た計測エリアA内の計測対象体に関する画像データDg
を生成して出力する。一方、温度検出部2は、計測エリ
アA内の各対応エリアREij,BREij,CREijに含
まれる計測対象体の温度TAij,TBij,TCijをそれ
ぞれ検出して、各温度TAij,TBij,TCijを示す計
測温度データDtを表示制御部4に出力する。次いで、
表示制御部4は、計測温度データDtを用いた上記の補
間処理を実行して各対応エリアREijをマトリックス状
に四分割して形成された各分割エリアRDijについての
演算温度CTijを演算する。また、表示制御部4は、各
演算温度CTijに基づいて各分割エリアRDij毎に温度
表示マークMを生成して温度分布表示12を生成すると
共に、生成した温度分布表示12を撮像部3によって出
力された画像データDgに基づく画像11に重ね合わせ
て計測結果画像Gを生成し、図11に示すように表示部
5に表示させる。なお、同図では、温度表示マークMの
表示色の違いを線の太さによって概念的に図示してい
る。
【0027】このように、この2次元放射温度計1によ
れば、入射した赤外線を3方向に分配する光学系2b
と、この分配された各赤外線を受光すべく配置された3
個のセンサアレイ22を備え、かつ1個のセンサアレイ
22aに対して他の2個のセンサアレイ22b,22c
をずらして配置したことにより、従来から使用されてい
るセンサアレイを使用して、擬似的に4倍の分解能で計
測エリアA内の温度を計測することができると共に、よ
り一層滑らかに温度分布表示12を表示することができ
る。また、表示制御部4が各分割エリアRDijをそれぞ
れ含む各対応エリアREij,BREij,CREijについ
ての各温度TAij,TBij,TCijの加算値をその各対
応エリアREij,BREij,CREijの数で除算してそ
の各分割エリアRDijの各演算温度CTijを演算するこ
とにより、補間処理を迅速かつ簡易に行うことができ
る。さらに、赤外線センサ数が多い高価なセンサアレイ
を用いることなく、従来から使用されているセンサアレ
イ22a〜22cを使用して擬似的に高い分解能で計測
エリアA内の温度計測を行うことができるため、製品コ
ストの高騰を避けつつ、高い温度分解能を有する2次元
放射温度計1を実現することができる。また、各分割エ
リアRDijを互いに等しい形状に構成したことにより、
各温度分布表示12に対する分解能を均一化することが
できる。
【0028】なお、本発明は、上述した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、各対応エリアREijの分割数を値4とし
たが、2以上の分割数である限り、任意の数に規定する
ことができる。また、計測した温度Tijに基づいて各分
割エリアRDijの演算温度CTijを演算する際に、平均
化による補間処理を採用した例について説明したが、他
の公知の補間処理(例えば重み付けを行ったマトリック
ス演算処理等)を採用してもよい。また、各分割エリア
RDij毎に表示させる温度表示マークMとして、各演算
温度CTijに対応させてその表示色を変えた方形枠画像
を用いたが、方形枠画像に変えて円形枠画像や多角形枠
画像を採用することができるし、枠画像の内部を塗りつ
ぶした画像を使用することもできる。また、温度表示マ
ークMは、各演算温度CTijに対応してその表示色を変
える構成に代えて、その表示階調、大きさ、および形状
の少なくともいずれか1つ以上を変える構成を採用する
こともできる。この構成は、表示部5がモノクロ液晶で
ある場合に特に有効であり、計測エリアA内の2次元温
度分布を正確に認識させることができる。また、各対応
エリアREijは、計測エリアA内をマトリックス状に分
割した構成に代えて、千鳥状等に分割して構成すること
もできる。同様にして、各分割エリアRDijも、各対応
エリアREij内をマトリックス状に分割して構成に代え
て、千鳥状等に分割して構成することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の2次元放
射温度計によれば、表示制御部が各対応エリアにおける
互いに重なり合った一部についての各温度を各センサア
レイによって計測された温度を用いた補間処理によって
演算すると共にその演算した各温度に基づいて温度分布
表示を表示部に表示させることにより、擬似的により高
い分解能で計測エリア内の温度を計測することができる
と共に、より一層滑らかに温度分布表示を表示すること
ができる。また、赤外線センサ数が多い高価なセンサア
レイを用いることなく、従来から使用されているセンサ
アレイを使用して擬似的に高い分解能で計測エリア内の
温度計測を行うことができるため、製品コストの高騰を
避けつつ、高い温度分解能を有する2次元放射温度計を
実現することができる。
【0030】また、請求項2記載の2次元放射温度計に
よれば、表示制御部が互いに重なり合った一部をそれぞ
れ含む各対応エリアについての各対応エリア温度の加算
値をその各対応エリアの数で除算してその互いに重なり
合う一部についての各温度を演算することにより、補間
処理を迅速かつ簡易に行うことができる。
【0031】また、請求項3記載の2次元放射温度計に
よれば、第1のセンサアレイに対して、第1のセンサア
レイにおける一方の配列方向に沿ってその配列ピッチの
半分ずらして第2のセンサアレイを配置し、かつ第1の
センサアレイにおける他方の配列方向に沿ってその配列
ピッチの半分ずらして第3のセンサアレイを配置したこ
とにより、各温度分布表示に対する分解能を均一化する
ことができる。
【0032】さらに、請求項4記載の2次元放射温度計
によれば、計測エリア内を撮像する撮像部を備え、表示
制御部が撮像部によって撮像された画像と温度分布表示
とを重ね合わせて表示部に表示させることにより、計測
エリア内のにおける計測対象体の各部位の温度をオペレ
ータに対して正しく認識させることができる。
【0033】さらに、請求項5記載の2次元放射温度計
によれば、表示制御部が、表示色、階調、表示サイズお
よび表示形状の少なくともいずれかを演算温度に対応さ
せて異ならせた温度表示マークを各互いに重なり合った
一部の各温度に応じて異ならせた温度表示マークをその
一部に対応させて温度分布表示として表示部に表示させ
ることにより、例えば数値による温度表示と比較して、
計測対象体の各部位の温度分布を直感的に認識させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る2次元放射温度計1
の構成を示すブロック図である。
【図2】温度検出部2の構成を示すブロック図である。
【図3】第1のセンサアレイ22aにおける8行8列で
2次元配列した赤外線センサSEij、計測エリアA内の
各対応エリアREij、および各対応エリアREij内の各
分割エリアRDijの対応関係を示す説明図である。
【図4】計測エリアA内の各対応エリアREij、計測エ
リアA2内の各対応エリアBREij、および計測エリア
A3内の各対応エリアCREijの対応関係を示す説明図
である。
【図5】表示制御部4による補間処理を説明するための
計測エリアA内の各対応エリアREijとその温度TAij
との関係を示す説明図である。
【図6】表示制御部4による補間処理を説明するための
計測エリアA2内の各対応エリアBREijとその温度T
Bijとの関係を示す説明図である。
【図7】表示制御部4による補間処理を説明するための
計測エリアA3内の各対応エリアCREijとその温度T
Cijとの関係を示す説明図である。
【図8】表示制御部4による補間処理を説明するための
計測エリアA内の各対応エリアREij、計測エリアA2
内の各対応エリアBREijおよび計測エリアA3内の各
対応エリアCREijの関係を示す説明図である。
【図9】表示制御部4による補間処理を説明するための
図であって、計測エリアA内の各分割エリアRDija 〜
RDijd における各演算温度CTija 〜CTijd を演算
する際の補間用演算式を示す対応図である。
【図10】表示制御部4による温度分布表示生成処理を
説明するための説明図である。
【図11】2次元放射温度計1の表示部5に表示される
計測結果画像Gの一例を示す表示画像図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る2次元放射温度計
1および従来の2次元放射温度計51の使用状態を示す
斜視図である。
【図13】従来の2次元放射温度計51における温度検
出部52のブロック図である。
【図14】2次元放射温度計51の表示部5に表示され
る計測結果画像Gの一例を示す表示画像図である。
【符号の説明】
1 2次元放射温度計 2 温度検出部 2a センサアレイ群 2b 光学系 2c 信号処理回路 3 撮像部 4 表示制御部 5 表示部 12 温度分布表示 21a レンズ群 21b プリズム群 22a,22b,22c センサアレイ 41 画像 43 壁 44 球状体 A 計測エリア M 温度表示マーク SEij 赤外線センサ REij 対応エリア RDij 分割エリア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の配列パターンで配列されると共に
    計測エリア内において予め対応させられた対応エリアの
    各対応エリア温度を個別的にそれぞれ検出する複数の非
    接触型温度検出センサを有する温度検出部と、前記検出
    された各対応エリア温度に基づいて前記計測エリアの温
    度分布表示を表示部に表示させる表示制御部とを備えた
    2次元放射温度計であって、 前記温度検出部は、入射光を複数方向に分配する光学系
    と、複数の前記非接触型温度検出センサでそれぞれ構成
    された複数のセンサアレイとを備え、当該各センサアレ
    イは、前記分配された各入射光をそれぞれ受光可能で、
    かつ当該任意の1のセンサアレイにおける前記各非接触
    型温度検出センサについての前記各対応エリアの一部と
    当該他の任意の1のセンサアレイにおける前記各非接触
    型温度検出センサについての前記各対応エリアの一部と
    が互いに重なり合うようにそれぞれ配置され、 前記表示制御部は、前記各対応エリアにおける互いに重
    なり合った一部についての各温度を前記各センサアレイ
    によって計測された温度を用いた補間処理によって演算
    すると共に当該演算した各温度に基づいて前記温度分布
    表示を前記表示部に表示させる2次元放射温度計。
  2. 【請求項2】 前記表示制御部は、前記互いに重なり合
    った一部をそれぞれ含む前記各対応エリアについての前
    記各対応エリア温度の加算値を当該各対応エリアの数で
    除算して当該互いに重なり合う一部についての各温度を
    演算する請求項1記載の2次元放射温度計。
  3. 【請求項3】 前記光学系は、前記入射光を3方向に分
    配可能に構成され、前記複数のセンサアレイは、それぞ
    れ互いに等しいマトリックス状の前記配列パターンで配
    列して構成された第1、第2および第3のセンサアレイ
    を備えて構成され、 前記第2のセンサアレイは、前記第1のセンサアレイに
    対して、当該第1のセンサアレイにおける一方の配列方
    向に沿って当該配列ピッチの半分ずらして配置され、 前記第3のセンサアレイは、前記第1のセンサアレイに
    対して、当該第1のセンサアレイにおける他方の配列方
    向に沿って当該配列ピッチの半分ずらして配置されてい
    る請求項1または2記載の2次元放射温度計。
  4. 【請求項4】 前記計測エリア内を撮像する撮像部を備
    え、 前記表示制御部は、前記撮像部によって撮像された画像
    と前記温度分布表示とを重ね合わせて前記表示部に表示
    させる請求項1から3のいずれかに記載の2次元放射温
    度計。
  5. 【請求項5】 前記表示制御部は、表示色、階調、表示
    サイズおよび表示形状の少なくともいずれかを前記各互
    いに重なり合った一部の各温度に応じて異ならせた温度
    表示マークを当該一部に対応させて前記温度分布表示と
    して前記表示部に表示させる請求項1から4のいずれか
    に記載の2次元放射温度計。
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