JP2003254746A - 駆動装置および駆動方法 - Google Patents

駆動装置および駆動方法

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JP2003254746A JP2002052179A JP2002052179A JP2003254746A JP 2003254746 A JP2003254746 A JP 2003254746A JP 2002052179 A JP2002052179 A JP 2002052179A JP 2002052179 A JP2002052179 A JP 2002052179A JP 2003254746 A JP2003254746 A JP 2003254746A
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章憲 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定子を微小変位させる微動機構と測定子を
大変位させる粗動機構とをそれぞれ安定に駆動制御でき
る測定機の駆動装置および測定機の駆動方法を提供す
る。 【解決手段】 測定子1を被測定物7に対して微小変位
させる微動機構21と、測定子1を被測定物7に対して
大変位させる粗動機構22と、測定子1と被測定物7と
の間の測定力を検出する測定力検出手段4と、測定子1
の位置を検出する位置検出手段3と、測定力が所定値に
なるように微動機構21および粗動機構22を駆動させ
る制御手段5と、微動機構21の変位量を求める微動変
位量分離算出手段521と、粗動機構22の変位量を求
める粗動変位量分離算出手段522とを備え、微動変位
量分離算出手段521および粗動変位量分離算出手段5
22によって求められた微動機構21および粗動機構2
2の変位量を位置フィードバック量として粗動機構22
を駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動装置および駆
動方法に関する。例えば、測定機本体に対して移動可能
な可動部材を有し、この可動部材を移動させながら被測
定物の測定を行う測定機において、可動部材を移動させ
るための駆動装置および駆動方法に関する。
【0002】
【背景技術】測定機本体に対して移動可能な可動部材を
有し、この可動部材を移動させながら被測定物の測定を
行う測定機、たとえば、被測定物の測定表面に沿ってス
タイラスを移動させ、そのときのスタイラスの変位を検
出して被測定物の表面粗さを測定する表面粗さ測定機な
どが知られている。
【0003】このような測定機において、測定子を被測
定物に対して接近および離隔する方向へ微小変位させる
微動機構と、この微動機構とともに測定子を被測定物に
対して接近および離隔する方向へ大変位させる粗動機構
とを備えた測定機の駆動機構が知られており、例えば、
特開2001−264050公報で開示される測定機の駆動機構が
ある。
【0004】この測定機の駆動機構は、図7に示される
ように、被測定物7に接触する測定子1と、測定子1を
上下方向に移動させる駆動機構2とを備えて構成されて
いる。駆動機構2は、測定子1を微小範囲で移動させる
微動機構21と、この微動機構21とともに測定子1を
大変位させる粗動機構22とを備えて構成されている。
微動機構21は、粗動機構22の可動部224に固定さ
れる固定部211と、この固定部211の下面に設けら
れた圧電素子212とを備えて構成されている。ちなみ
に固定部211の上面には下面側の圧電素子212と反
対側に駆動される圧電素子213が設けられ、粗動機構
22に対して圧電素子212の発生力を相殺している。
粗動機構22は、測定機本体に固定されたヨーク221
および永久磁石222と、永久磁石222による磁界中
を上下方向に移動する可動コイル223とを備えた電磁
アクチュエータから構成されている。
【0005】このような構成において、測定子1と被測
定物7との間に作用する測定力を一定にするように、微
動機構21と粗動機構22はそれぞれ駆動される。圧電
素子212に電圧を印加すると、圧電素子212は伸縮
され、また、可動コイル223に電圧を印加すると、可
動コイル223は上下に移動されるので、圧電素子21
2および可動コイル223に印加する電圧を制御するこ
とによって、微動機構21と粗動機構22は駆動制御さ
れる。このとき、被測定物7の表面形状の微小変位に対
しては微動機構21による変位によって測定子1は移動
され、被測定物7の表面形状の大変位に対しては、微動
機構21の変位量が微小範囲になるように粗動機構22
によって測定子1は大変位される。
【0006】このように、微動機構21と粗動機構22
を組み合わせることによって、例えば、半導体ウエハ等
の表面のように、ナノメートルオーダの微小凹凸と、マ
イクロメートルオーダの大凹凸を有する被測定物7に対
しても効率よく測定することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】微小変位能力を有する
微動機構21と大変位能力を有する粗動機構22が設け
られたとしても、それぞれを制御する制御信号をどのよ
うに発生させるかが問題となる。しかしながら、微動機
構21と粗動機構22をそれぞれどのように駆動させる
のかは、前記公報(特開2001−264050公報)では明らか
にされていないので、微動機構21と粗動機構22それ
ぞれに印加する電圧をどのように決定するのか問題が残
る。
【0008】本発明の目的は、測定子を微小変位させる
微動機構と測定子を大変位させる粗動機構とを駆動させ
る測定機の駆動装置において、微動機構と粗動機構とを
それぞれ安定に駆動制御できる測定機の駆動装置および
測定機の駆動方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の駆動装
置は、可動部材を微小変位させる微動機構と、前記微動
機構とともに前記可動部材を大変位させる粗動機構と、
前記可動部材の位置を検出する位置検出手段と、前記微
動機構および前記粗動機構のうち少なくとも一方を駆動
させる制御手段とを備える駆動装置において、前記微動
機構の挙動を示す演算モデルおよび前記微動機構の駆動
制御量より前記微動機構の変位量を求める微動変位量分
離算出手段と、前記位置検出手段からの検出値より前記
微動機構の変位量を差し引いて前記粗動機構の変位量を
求める粗動変位量分離算出手段とが設けられ、前記制御
手段は、前記微動変位量分離算出手段および粗動変位量
分離算出手段によって求められた前記粗動機構の変位量
をフィードバック量として前記粗動機構を駆動制御する
ことを特徴とする。
【0010】このような構成によれば、可動部材が微動
機構によって微小範囲で駆動されるとともに、粗動機構
によって大変位される。微動機構の変位量は、微動変位
量分離算出手段において微動機構の挙動を示す演算モデ
ルおよび微動機構の駆動制御量から求められる。微動変
位量分離算出手段で求められた微動機構の変位量は粗動
変位量分離算出手段に送られる。粗動変位量分離算出手
段では、位置検出手段によって検出された可動部材の位
置、つまり、微動機構と粗動機構の合成変位量から微動
機構の変位量を減じることにより、粗動機構の変位量が
算出される。よって、この粗動機構の変位量でサーボロ
ックをかけるとともに、微動機構の変位量が微小範囲と
なるように粗動機構を駆動制御することができる。
【0011】微動機構の変位を微小範囲とし、微動機構
の変位では足りない分を粗動機構で補完するように粗動
機構を駆動制御するには、制御対象である微動機構の変
位量と、粗動機構の変位量を逐次算出して求めることが
必要である。しかしながら、位置検出手段で検出される
変位は微動機構と粗動機構の合成変位なので、微動機構
と粗動機構のそれぞれの変位量は従来求めることができ
なかった。そのため、微動機構を補完するように粗動機
構を駆動制御することができなかった。しかし、本発明
においては、微動変位量分離算出手段によって、微動機
構の変位量が求められる。位置検出手段で検出される微
動機構と粗動機構との合成変位量から微動機構の変位量
Dを引くと、粗動機構の変位量を求めることができる。
よって、この粗動機構の変位量と微動機構の変位量か
ら、微動機構の変位量が微小範囲となるように粗動機構
をフィードバック制御することができる。
【0012】このように、微動機構の変位量と粗動機構
の変位量を独立して抽出することにより、この値を用い
たフィードバック制御により粗動機構を駆動制御するこ
とができるので、粗動機構の大変位能力により、微動機
構の変位を微小範囲にするように粗動機構を駆動制御す
ることができる。なお、ここで意味するフィードバック
制御の形態は、後述する(数26)によって表現され、
厳密には、位置および速度フィードバック制御である。
【0013】請求項2に記載の測定機の駆動装置は、測
定子を被測定物に対して接近または離隔する方向へ微小
変位させる微動機構と、前記微動機構とともに前記測定
子を前記被測定物に対して接近および離隔する方向へ前
記微動機構よりも大変位させる粗動機構と、前記測定子
が前記被測定物と関与した際に変化する状態量を検出す
る状態量検出手段と、前記測定子の位置を検出する位置
検出手段とを有し、前記状態量検出手段の出力が所定値
になるように前記微動機構および前記粗動機構のうちの
少なくとも一方を駆動させる制御手段とを備える測定機
の駆動装置において、前記微動機構の挙動を示す演算モ
デルおよび前記微動機構の駆動制御量より前記微動機構
の変位量を求める微動変位量分離算出手段と、前記位置
検出手段からの検出値より前記微動機構の変位量を差し
引いて前記粗動機構の変位量を求める粗動変位量分離算
出手段とが設けられ、前記制御手段は、前記微動変位量
分離算出手段および粗動変位量分離算出手段によって求
められた前記粗動機構の変位量をフィードバック量とし
て前記粗動機構を駆動制御することを特徴とする。
【0014】このような構成において、測定子が被測定
物に関与したときの状態量が状態量検出手段で検出され
る。すると、この状態量が所定値になるように制御手段
によって微動機構および粗動機構が駆動制御され、測定
子が被測定物表面の形状に沿って変位される。状態量検
出手段で検出される状態量が所定値を示したときの測定
子の位置を位置検出手段によって検出すると、被測定物
の形状を測定できる。微動機構は、状態量検出手段から
の出力に応答して制御手段によって駆動され、測定子を
被測定物に対して微小範囲で変位させる。微動機構の変
位量は、微動変位量分離算出手段において微動機構の挙
動を示す演算モデルおよび微動機構の駆動制御量から求
められる。
【0015】微動変位量分離算出手段で求められた微動
機構の変位量は粗動変位量分離算出手段に送られる。粗
動変位量分離算出手段では、位置検出手段によって検出
された測定子の位置、つまり、微動機構と粗動機構の合
成変位量から微動機構の変位量を減じることにより、粗
動機構の変位量が算出される。よって、この粗動機構の
変位量でサーボロックをかけるとともに、微動機構の変
位量が微小範囲となるように粗動機構を駆動制御するこ
とができる。
【0016】微動機構の変位を微小範囲とし、微動機構
の変位では足りない分を粗動機構で補完するように粗動
機構を駆動制御するには、制御対象である微動機構の変
位量と、粗動機構の変位量を逐次算出して求めることが
必要である。しかしながら、位置検出手段で検出される
変位は微動機構と粗動機構の合成変位なので、微動機構
と粗動機構のそれぞれの変位量は従来求めることができ
なかった。そのため、微動機構を補完するように粗動機
構を駆動制御することができなかった。しかし、本発明
においては、微動変位量分離算出手段によって、微動機
構の変位量が求められる。位置検出手段で検出される微
動機構と粗動機構との合成変位量から微動機構の変位量
Dを引くと、粗動機構の変位量を求めることができる。
よって、この粗動機構の変位量と微動機構の変位量か
ら、微動機構の変位量が微小範囲となるように粗動機構
をフィードバック制御することができる。
【0017】このように、微動機構の変位量と粗動機構
の変位量を独立して抽出することにより、この値を用い
た位置フィードバック制御により粗動機構を駆動制御す
ることができるので、粗動機構の大変位能力により、微
動機構の変位を微小範囲にするように粗動機構を駆動制
御することができる。また、微動機構および粗動機構を
同時に安定駆動制御することによって、測定力を一定と
しつつ測定子を被測定物の表面形状に沿って、微細形状
に対しては高速で、かつ、広い測定範囲で変位させるこ
とができる。よって、被測定物の表面の微細形状と粗面
形状を同時に測定できる。
【0018】請求項3に記載の測定機の駆動装置は、請
求項2に記載の測定機の駆動装置において、前記微動機
構は圧電素子を含んで構成され、前記微動機構の駆動制
御量は前記圧電素子に印加される印加電圧であり、前記
微動変位量分離算出手段は、微動機構の変位量Dを算出
するための演算モデルとして微動変位量演算式を記憶し
ており、前記微動変位量演算式は、前記圧電素子の変位
量をD、前記微動機構の駆動制御量である前記圧電素子
への印加電圧をV1、前記位置検出手段による検出値であ
る前記微動機構と前記粗動機構の合成変位量をX1、前記
微動機構の可動部分の質量をm1、前記圧電素子の特性定
数をα、前記圧電素子のばね定数をkp、前記被測定物と
前記微動機構可動部との間の弾性定数をkh、前記微動機
構へのフィードバック係数をγ、前記状態量検出手段の
出力の所定値をVc1とすると、
【0019】
【数4】
【0020】で表されることを特徴とする。
【0021】このような微動変位量演算式によって、微
動機構の変位量Dを求めることができる。すると、位置
検出手段によって検出される測定子の位置から微動機構
と粗動機構の合成変位量X1を求めることができるので、
粗動変位量分離算出手段において、合成変位量X1から微
動機構の変位量Dを減じることによりX2が求められる。
具体的に、この粗動機構の変位量X2は、
【0022】
【数5】
【0023】である。
【0024】上記演算式において、X1は位置検出手段に
よって検出可能であり、V1は圧電素子に印加される電圧
であるので、DとX2は既知である状態量を用いて算出可
能である。よって、このDとX2を用いて、Dが微小範囲と
なるように、DとX2を位置フィードバック量として粗動
機構を駆動制御することができる。
【0025】請求項4に記載の測定機の駆動装置は、請
求項3に記載の測定機の駆動装置において、前記微動変
位量演算式が
【0026】
【数6】
【0027】で近似されることを特徴とする。
【0028】微動変位量演算式を上記のように近似する
と、粗動機構の変位量X2
【0029】
【数7】
【0030】のように近似される。このような式によれ
ば、複雑な演算、例えば2回微分等を含むような演算で
はないので、アナログ回路でもD、X2を出力できる。よ
って、制御手段をアナログ回路で構成することが可能と
なる。
【0031】請求項5に記載の測定機の駆動装置は、請
求項2に記載の測定機の駆動装置において、前記微動機
構は、一端に測定子を有する可動部と、前記可動部の他
端に設けられた第1電極と、粗動機構に連結された支持
体と、前記支持体に設けられ前記第1電極と対を成す第
2電極と、前記支持体と前記可動部を連結するばねとを
備えて構成される静電力アクチュエータであって、前記
微動機構の駆動制御量は前記静電力アクチュエータに印
加される印加電圧であり、前記微動変位量分離算出手段
は、微動機構の変位量D1vを算出するための微動変位量
演算式を記憶しており、前記微動変位量演算式は、前記
電極間の距離をD1s、前記電極間隔の初期値をD1s0、前
記電極間隔の初期値からの変位量をD1v、前記可動部の
質量をm1s、前記電極の対向面積をS、誘電率をε0、前
記静電力アクチュエータへの印加電圧をV1、前記ばねの
ばね定数をkpsとすると、
【0032】
【数8】
【0033】で表されることを特徴とする。
【0034】このような微動変位量演算式によって、微
動機構の変位量D1vを求めることができる。すると、位
置検出手段によって検出される測定子の位置から微動機
構と粗動機構の合成変位量X1を求めることができるの
で、粗動変位量分離算出手段において、この合成変位量
X1から微動機構の変位量D1vを減じることにより粗動機
構の変位量X2が求められる。X1は位置検出手段によって
検出可能であり、V1は静電力アクチュエータに印加され
る電圧であるので、D1vとX2は既知である状態量を用い
て算出可能である。よって、このD1vとX2を用いて、D1v
が微小範囲となるように、D1vとX2を位置フィードバッ
ク量として粗動機構を駆動制御することができる。
【0035】請求項6に記載の駆動方法は、可動部材を
微小変位させる微動機構と、前記微動機構とともに前記
可動部材を大変位させる粗動機構と、前記可動部材の位
置を検出する位置検出手段と、前記微動機構および前記
粗動機構のうち少なくとも一方を駆動させる制御手段を
備える駆動装置を駆動させる駆動方法において、前記微
動機構の挙動を示す演算モデルおよび前記微動機構の駆
動制御量より前記微動機構の変位量を求める微動変位量
分離算出工程と、前記位置検出手段からの検出値より前
記微動機構の変位量を差し引いて前記粗動機構の変位量
を求める粗動変位量分離算出工程と、前記微動変位量分
離算出工程および粗動変位量分離算出工程によって求め
られた前記粗動機構の変位量をフィードバック量として
前記粗動機構を駆動制御する粗動機構制御工程とを備え
ることを特徴とする。
【0036】このような構成によれば、可動部材が微動
機構によって微小範囲で駆動されるとともに、粗動機構
によって大変位される。微動機構の変位量は、微動変位
量分離算出工程において微動機構の挙動を示す演算モデ
ルおよび微動機構の駆動制御量から求められる。この微
動変位量分離算出工程において求められた微動機構の変
位量が微小範囲となるように、制御手段によって粗動機
構が駆動される。
【0037】微動変位量分離算出工程で求められた微動
機構の変位量を用いて、粗動変位量分離算出工程では、
位置検出手段によって検出された測定子の位置、つま
り、微動機構と粗動機構の合成変位量から微動機構の変
位量を減じることにより、粗動機構の変位量を算出す
る。粗動機構制御工程において、この粗動機構の変位量
でサーボロックをかけるとともに、微動機構の変位量が
微小範囲となるように粗動機構を駆動制御する。
【0038】微動機構の変位を微小変位の範囲とし、微
動機構の変位では足りない分を粗動機構で補完するよう
に粗動機構を駆動制御するには、制御対象である微動機
構の変位量と、粗動機構の変位量を逐次算出して求める
ことが必要である。しかしながら、位置検出手段で検出
される変位は微動機構と粗動機構の合成変位なので、微
動機構と粗動機構のそれぞれの変位量は従来求めること
ができなかった。そのため、微動機構を補完するように
粗動機構を駆動制御することができなかった。しかし、
本発明においては、微動変位量分離算出工程によって、
微動機構の変位量が求められ、粗動変位量分離算出工程
によって、位置検出手段で検出される微動機構と粗動機
構との合成変位量から微動機構の変位量Dを引くと、粗
動機構の変位量が求められる。よって、粗動機構制御工
程により、粗動機構の変位量と微動機構の変位量から、
微動機構の変位量が微小範囲となるように粗動機構をフ
ィードバック制御することができる。
【0039】請求項7に記載の測定機の駆動方法は、測
定子を被測定物に対して接近または離隔する方向へ微小
変位させる微動機構と、前記微動機構とともに前記測定
子を前記被測定物に対して接近および離隔する方向へ前
記微動機構よりも大変位させる粗動機構と、前記測定子
が前記被測定物と関与した際に変化する状態量を検出す
る状態量検出手段と、前記測定子の位置を検出する位置
検出手段とを有し、前記状態量検出手段の出力が所定値
になるように前記微動機構および前記粗動機構のうちの
少なくとも一方を駆動させる制御手段とを備える測定機
の駆動装置を駆動させる測定機の駆動方法において、前
記微動機構の挙動を示す演算モデルおよび前記微動機構
の駆動制御量より前記微動機構の変位量を求める微動変
位量分離算出工程と、前記位置検出手段からの検出値よ
り前記微動機構の変位量を差し引いて前記粗動機構の変
位量を求める粗動変位量分離算出工程と、前記微動変位
量分離算出工程および粗動変位量分離算出工程によって
求められた前記粗動機構の変位量をフィードバック量と
して前記粗動機構を駆動制御する粗動機構制御工程とを
備えることを特徴とする。
【0040】このような構成において、測定子が被測定
物に関与したときの状態量が状態量検出手段で検出され
る。すると、この状態量が所定値になるように制御手段
によって微動機構および粗動機構が駆動制御され、測定
子が被測定物表面の形状に沿って走査される。状態量検
出手段で検出される状態量が所定値を示したときの測定
子の位置を位置検出手段によって検出すると、被測定物
の形状を測定できる。
【0041】微動機構は、状態量検出手段からの出力に
応答して制御手段によって駆動され、測定子を被測定物
に対して微小範囲で変位させる。この微動機構の変位量
は、微動変位量分離算出工程において微動機構の挙動を
示す演算モデルおよび微動機構の駆動制御量から求めら
れる。この微動変位量分離算出工程において求められた
微動機構の変位量が微小範囲となるように、制御手段に
よって粗動機構が駆動される。微動変位量分離算出工程
で求められた微動機構の変位量を用いて、粗動変位量分
離算出工程では、位置検出手段によって検出された測定
子の位置、つまり、微動機構と粗動機構の合成変位量か
ら微動機構の変位量を減じることにより、粗動機構の変
位量を算出する。粗動機構制御工程において、この粗動
機構の変位量でサーボロックをかけるとともに、微動機
構の変位量が微小範囲となるように粗動機構を駆動制御
する。
【0042】微動機構の変位を微小変位の範囲とし、微
動機構の変位では足りない分を粗動機構で補完するよう
に粗動機構を駆動制御するには、制御対象である微動機
構の変位量と、粗動機構の変位量を逐次算出して求める
ことが必要である。しかしながら、位置検出手段で検出
される変位は微動機構と粗動機構の合成変位なので、微
動機構と粗動機構のそれぞれの変位量は従来求めること
ができなかった。そのため、微動機構を補完するように
粗動機構を駆動制御することができなかった。しかし、
本発明においては、微動変位量分離算出工程によって、
微動機構の変位量が求められ、粗動変位量分離算出工程
によって、位置検出手段で検出される微動機構と粗動機
構との合成変位量から微動機構の変位量Dを引くと、粗
動機構の変位量が求められる。よって、粗動機構制御工
程により、粗動機構の変位量と微動機構の変位量から、
微動機構の変位量が微小範囲となるように粗動機構をフ
ィードバック制御することができる。
【0043】請求項8に記載の測定機の駆動装置は、測
定子を被測定物に対して接近または離隔する方向へ微小
変位させる微動機構と、前記微動機構とともに前記測定
子を前記被測定物に対して接近および離隔する方向へ前
記微動機構よりも大変位させる粗動機構と、前記測定子
が前記被測定物と関与した際に変化する状態量を検出す
る状態量検出手段と、前記測定子の位置を検出する位置
検出手段とを有し、前記状態量検出手段の出力が所定値
になるように前記微動機構および前記粗動機構のうちの
少なくとも一方を駆動させる制御手段とを備える測定機
の駆動装置において、前記微動機構の変位量を検出する
微動変位量検出手段と、前記位置検出手段からの検出値
より前記微動機構の変位量を差し引いて前記粗動機構の
変位量を求める粗動変位量分離算出手段とが設けられ、
前記制御手段は、前記微動変位量検出手段および粗動変
位量分離算出手段によって求められた前記粗動機構の変
位量をフィードバック量として前記粗動機構を駆動制御
することを特徴とする。
【0044】このような構成において、測定子が被測定
物に関与したときの状態量が状態量検出手段で検出され
る。すると、この状態量が所定値になるように制御手段
によって微動機構および粗動機構が駆動制御され、測定
子が被測定物表面の形状に沿って走査される。状態量検
出手段で検出される状態量が所定値を示したときの測定
子の位置を位置検出手段によって検出すると、被測定物
の形状を測定できる。
【0045】微動機構は、状態量検出手段からの出力に
応答して制御手段によって駆動され、測定子を被測定物
に対して微小範囲で変位させる。この微動機構の変位量
は、微動変位量検出手段において検出される。この微動
変位量検出手段において求められた微動機構の変位量が
微動機構の駆動範囲を超えないように、制御手段によっ
て粗動機構が駆動される。微動変位量検出手段で求めら
れた微動機構の変位量は粗動変位量分離算出手段に送ら
れる。粗動変位量分離算出手段では、位置検出手段によ
って検出された測定子の位置、つまり、微動機構と粗動
機構の合成変位量から微動機構の変位量を減じることに
より、粗動機構の変位量が算出される。よって、この粗
動機構の変位量でサーボロックをかけるとともに、微動
機構の変位量が微小範囲となるように粗動機構を駆動制
御することができる。
【0046】微動機構の変位を微小変位の範囲とし、微
動機構の変位では足りない分を粗動機構で補完するよう
に粗動機構を駆動制御するには、制御対象である微動機
構の変位量と、粗動機構の変位量を逐次算出して求める
ことが必要である。しかしながら、位置検出手段で検出
される変位は微動機構と粗動機構の合成変位なので、微
動機構と粗動機構のそれぞれの変位量は従来求めること
ができなかった。そのため、微動機構を補完するように
粗動機構を駆動制御することができなかった。しかし、
本発明においては、微動変位量検出手段によって、微動
機構の変位量を検出することができる。位置検出手段で
検出される微動機構と粗動機構との合成変位量から微動
機構の変位量Dを引くと、粗動機構の変位量を求めるこ
とができる。よって、この粗動機構の変位量と微動機構
の変位量から、微動機構の変位量が微小範囲となるよう
に粗動機構をフィードバック制御することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1には、本発明の測定機の駆動装置
にかかる第1実施形態が示されている。この測定機の駆
動装置は、被測定物7に接触される可動部材としての測
定子1を変位させる駆動機構2と、測定子1の位置を検
出する位置検出手段3と、測定子1が被測定物に接触し
た際に変化する状態量を検出する状態量検出手段として
の測定力検出手段4と、駆動機構2の駆動を制御するた
めの制御手段5とを備えて構成されている。
【0048】この測定機の駆動装置において、駆動機構
2は背景技術で前述したのと同様の構成のものを用いる
ことができる。位置検出手段3は従来知られている光電
式または静電式のリニアエンコーダや渦電流センサ等を
用いることができる。測定力検出手段4は、測定子1と
被測定物7との接触の状態を検出できるものであれば種
々の構成のものを用いることができる。例えば、測定子
1に圧電素子を設けて、この圧電素子が押圧されたとき
の電圧変化を検出するものや、測定子に加振用圧電素子
と測定子1の振動変化を検出する検出用圧電素子を設け
て、測定子1と被測定物が接触した際の検出用圧電素子
の振動変化に応じて変化される電圧変化を検出するもの
でもよい。この場合、検出される電圧変化が測定子1と
被測定物7とが関与されたときの状態量となる。
【0049】制御手段5は、微動機構制御手段51と、
変位量分離算出手段52と、粗動機構制御手段53とを
備えて構成されている。微動機構制御手段51は、微動
機構21へ印加する電圧V1を制御変量として発生させる
ことにより、測定子1と被測定物7との間の測定力を一
定とし、かつ、測定子1が被測定物7の表面の凹凸に倣
って変位されるように、微動機構21の変位量を制御対
象とするものである。
【0050】微動機構制御手段51で発生される電圧V1
は、目標とする測定力に相当する電圧をVc1、測定力検
出手段4で検出される測定力に相当する電圧をVm、微動
機構21へのフィードバック係数をγ0とすると、
【0051】
【数9】
【0052】であらわされる。この電圧V1は微動機構2
1の圧電素子212に印加されて圧電素子212を駆動
させるとともに、微動機構21の駆動制御量として後述
する変位量分離算出手段52に送られる。変位量分離算
出手段52は、微動変位量分離算出手段521と粗動変
位量分離算出手段522とを備えて構成されている。微
動変位量分離算出手段521は、微動機構21の変位量
Dを算出するための演算モデルとして微動変位量演算式
を記憶している。この微動変位量演算式は、圧電素子2
12の変位量をD、圧電素子212への印加電圧をV1
位置検出手段3による検出値である微動機構21と粗動
機構22の合成変位量をX1、微動機構21の可動部分の
質量をm1、圧電素子212の特性定数をα、圧電素子2
12のばね定数をkp、被測定物7と微動機構21の可動
部との間の弾性定数をkh、微動機構21へのフィードバ
ック係数をγ、測定力検出手段4の出力の所定値をVc1
とすると、
【0053】
【数10】
【0054】で表される。微動変位量分離算出手段52
1は、この微動変位量演算式と微動機構21に印加され
る電圧V1とから微動機構21の変位量Dを求める微動変
位量分離算出工程を行う。この微動機構21の変位量D
は粗動機構制御手段53に送られる。粗動変位量分離算
出手段522は、粗動機構22の変位量X2を演算する演
算式を記憶している。この演算式は
【0055】
【数11】
【0056】で表される。粗動変位量分離算出手段52
2は、この演算式を用いて粗動機構22の変位量を求め
る粗動変位量分離算出工程を行う。具体的にDの値を代
入して示せば、
【0057】
【数12】
【0058】となる。このX2は粗動機構制御手段53に
送られる。
【0059】粗動機構制御手段53は、粗動機構22へ
印加する電圧V2を制御変量として発生させることによ
り、粗動機構22の変位量X2を制御対象として制御する
ものである。粗動機構22は、微動機構21の変位量が
微小範囲となるように駆動される。つまり、被測定物7
の凹凸が大きい場合、粗動機構22を大きく駆動させる
ことにより、微動機構21の駆動を微小範囲にとどめる
ようにする。
【0060】粗動機構22で発生される電圧V2は、微動
機構21の変位量Dに従って決定される関数をf(D)、粗
動機構22の変位量をX2、粗動機構22へのフィードバ
ック係数をΔp、Δvとすると、
【0061】
【数13】
【0062】で表される。DおよびX2は変位量分離算出
手段52によって算出されたものである。
【0063】このように粗動機構制御手段53は、粗動
機構22を、粗動機構22の変位量X2でサーボロックす
るとともに、微動機構21の変位量Dに従って駆動制御
する騒動機構制御工程を行う。このような構成におい
て、駆動機構2の駆動について説明する。図2に微動機
構21をモデル化した図を示す。図2において、測定子
1の変位量をX1、測定子1をばねと等価とみなすときの
ばね定数をkh、圧電素子212の発生力を含む微動機構
21に作用する力をF、被測定物7の表面の凹凸に相当
する変化量をY、微動機構21の質量をm1とすると、微
動機構21の運動方程式は、
【0064】
【数14】
【0065】で表される。測定子1の変位量X1は微動機
構21の変位量Dと粗動機構22の変位量X2との合成変
位量なので、
【0066】
【数15】
【0067】である。圧電素子212への印加電圧V
1と、圧電素子212の変位量Dと、圧電素子212に作
用する力Fとの関係は、圧電素子212の特性定数を
α、圧電素子212のばね定数をkpとして、
【0068】
【数16】
【0069】と表される。以上三式より、
【0070】
【数17】
【0071】となる。
【0072】前述したように、微動機構制御手段51で
発生され圧電素子212に印加される電圧V1は、V1=V
c1−γ0Vmと表される。Vmは、測定子1と被測定物7と
の間に作用する力に比例し、測定子1をばねと等価とみ
なすと、Vmは(X1−Y)に比例する。微動機構21へのフ
ィードバック係数を改めてγとおくと、
【0073】
【数18】
【0074】と表される。このV1を(数17)に代入す
ると、
【0075】
【数19】
【0076】が成り立つ。この式から、測定子1の変位
量X1が被測定物7の表面の凹凸に相当する変位量Yに追
従することが示される。ここで、フィードバック係数γ
は、X1とYがなるべく高い周波数まで安定に比例するよ
うに決定される。また、(数14)と(数16)と(数
18)から微動機構21の変位量は
【0077】
【数20】
【0078】と表されるので、これを微動変位量分離算
出手段521において微動変位量演算式として記憶する
ことにより、測定子1の変位量X1と圧電素子212への
印加電圧V1とから微動機構21の変位量Dを求めること
ができる。この(数20)を(数11)に代入すること
によって、粗動機構22の変位量は
【0079】
【数21】
【0080】と表されるので、粗動変位量分離算出手段
522において、粗動機構22の変位量を求めることが
できる。
【0081】図3に粗動機構22をモデル化した図を示
す。粗動機構22の支持機構をばねと等価とみなしたと
きのばね定数をK、粗動機構22の可動部の質量をM、電
磁アクチュエータの発生力をF2とすると、粗動機構22
の運動方程式は、比較的低周波域において近似的に、
【0082】
【数22】
【0083】と表される。電磁アクチュエータに流れる
電流をi、粗動機構22の可動コイル223のトルク定
数をKtとすると、電磁アクチュエータの発生力F2
【0084】
【数23】
【0085】と表される。
【0086】粗動機構22の可動コイル223の電圧定
数をKs、可動コイル223のインダクタンスをLとする
と、
【0087】
【数24】
【0088】が成り立つ。以上(数22)、(数2
3)、(数24)より粗動機構22の変位量X2と電磁ア
クチュエータへの印加電圧V2との関係が
【0089】
【数25】
【0090】として表される。この(数25)より、粗
動機構22の変位量X2は、電磁アクチュエータへの印加
電圧V2によって決定されることがわかる。前述したよう
に、粗動機構制御手段53で発生され、粗動機構22に
印加される電圧V2は、
【0091】
【数26】
【0092】で表される。また、(数26)を(数2
5)に代入することにより、
【0093】
【数27】
【0094】が成り立つ。つまり、粗動機構22は、粗
動機構22の変位量X2でサーボロックされるとともに、
微動機構21の変位に従って駆動されることがわかる。
ここで、DおよびX2は変位量分離算出手段52によって
算出された値である。f(D)は、Dに関する関数であり、
最適に決定されればよい。例えば、Dに比例する関数で
も、Dの微分値または積分値でもよく、またこれらの和
であってもよい。
【0095】以上により、本実施形態の測定機の駆動装
置によれば、測定子1と被測定物7との測定力を一定と
するように微動機構21を駆動させるとともに、微動機
構21の変位量を微小範囲内にするように粗動機構22
を駆動制御することができることがわかる。本実施形態
の測定機の駆動装置は、制御手段5に、微動機構21を
駆動制御するための微動機構制御手段51と粗動機構2
2を駆動制御する粗動機構駆動手段53がそれぞれ設け
られ、微動機構21と粗動機構22はそれぞれ独立の制
御信号によって制御される。よって、微動機構21と粗
動機構22はこのような二段階制御によるため、微動機
構21と粗動機構22とが相互干渉を生じることなく、
それぞれ安定して駆動制御される。
【0096】微動機構21は、測定力検出手段4からの
検出信号を受けて即座に微動機構制御手段51によって
駆動制御されるので、微動機構21は被測定物7の表面
形状に沿って高速応答することができる。変位量分離算
出手段52によって、微動機構21の変位量と粗動機構
22の変位量を独立して抽出して、この値を用いたフィ
ードバック制御により粗動機構22が駆動制御されるの
で、粗動機構22の大変位能力により、微動機構21の
変位を微小範囲にするように粗動機構22を駆動制御す
ることができる。
【0097】このように微動機構21および粗動機構2
2を同時に安定駆動制御することによって、測定力を一
定としつつ測定子1を被測定物7の表面形状に沿って、
微細形状に対しては高速で、かつ、広い測定範囲で変位
させることができる。よって、被測定物7の表面の微細
形状と粗面形状を同時に測定できる。
【0098】ところで、変位量分離算出手段52におい
て、(数20)および(数21)を
【0099】
【数28】
【0100】
【数29】
【0101】と近似してもよい。このように近似するこ
とにより、DおよびX2をアナログ回路によって出力する
ことができる。この近似は対象とする制御系の周波数特
性が、、制御対象である駆動機構2の固有角周波数ωp
【0102】
【数30】
【0103】より十分小さければ可能である。
【0104】このような構成による駆動機構の駆動の例
を図4に示す。微動機構21は微動機構制御手段51に
よって被測定物7の表面形状の凹凸のうち小さな凹凸に
倣って駆動される。同時に、粗動機構22は、被測定物
7の表面形状の凹凸のうち大きな凹凸に倣って駆動され
る。すると、この微動機構21と粗動機構22の合成変
位により、被測定物7の表面形状の凹凸に従って測定子
1が変位され、この測定子1の位置が位置検出手段3に
よって検出されることによって被測定物7の表面形状が
測定される。
【0105】(第2実施形態)本発明の測定機の駆動装
置において、微動機構21として静電力アクチュエータ
を利用したものを第2実施形態として示す。第2実施形
態は、微動機構21が静電力アクチュエータであること
に伴って、微動変位量分離算出手段521が変更される
点を除いて第1実施形態と同様である。図5に微動機構
21として用いられる静電力アクチュエータを示す。こ
の静電力アクチュータは、一端に測定子1を有する可動
部61と、この可動部61の他端に設けられた第1電極
64と、粗動機構22に連結された支持体62と、この
支持体62に設けられ第1電極64と対を成す第2電極
65と、支持体62と可動部61とを連結する板ばね6
3とを備えて構成されている。
【0106】微動変位量分離算出手段521は、微動機
構21の変位量D1vを算出するための演算モデルとして
微動変位量演算式を記憶している。この微動変位量演算
式は、静電力アクチュエータの可動部61の質量を
m1s、電極間の対向面積をS、電極への印加電圧をV1、電
極間の距離をD1s、電極間距離の初期値をD1s0、センサ
部を支持する板ばね63のばね定数をkpsとすると、
【0107】
【数31】
【0108】で表される。この微動機構21の変位量D
1vは粗動機構制御手段53に送られる。以後第1実施形
態と同様に粗動機構22が駆動制御される。上記構成に
おける静電力アクチュエータの運動方程式は、第1電極
64と第2電極65との間に発生する静電力をF1sとす
ると、
【0109】
【数32】
【0110】で表される。
【0111】また、静電力アクチュエータに、微動機構
制御手段51から電圧V1が印加されると、電極間に働く
静電力F1sは、
【0112】
【数33】
【0113】で表される。ここで、電極間距離D1sと、
電極間距離の初期値D1s0と、電極間変位量D1v
【0114】
【数34】
【0115】の関係を有するが、電極間距離の初期値D
1sに対して電極間変位量D1vは微小であるとみなして、D
1s0>>D1vとするとき、静電力F1sは、
【0116】
【数35】
【0117】と近似される。よって、(数34)、(数
35)、(数18)を(数32)に代入してD1vについ
て求めると、
【0118】
【数36】
【0119】を得ることができるので、これを微動変位
量演算式として微動変位量分離手段521に記憶させて
おけば、微動機構21の変位量D1vを求めることができ
る。
【0120】従って、以後、第1実施形態と同様に、微
動変位量D1vは、粗動変位量分離算出手段522に送ら
れて、粗動変位量X2が求められる。この微動変位量D1v
および粗動変位量X2は粗動機構制御手段53に送られ
て、粗動機構22が駆動制御される。このような構成に
よる第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果を
奏することができる。つまり、微動機構21および粗動
機構22を同時に安定駆動制御することによって、測定
力を一定としつつ測定子1を被測定物7の表面形状に沿
って、微細形状に対しては高速で、かつ、広い測定範囲
で変位させることができる。よって、被測定物7の表面
の微細形状と粗面形状を同時に測定できる。
【0121】(第3実施形態)図6に本発明の測定機の
駆動装置にかかる第3実施形態を示す。この第3実施形
態が前述の第1および第2実施形態と異なる点は、微動
機構21の変位量を検出する微動変位量検出手段8が設
けられている点である。微動変位量検出手段8が設けら
れたことに伴って、変位量分離算出手段52は、粗動変
位量分離算出手段522から構成されている。微動変位
量検出手段8は、従来知られている光電式または静電式
のリニアエンコーダや渦電流センサ等を用いて構成さ
れ、微動機構21の変位量のみを検出する。粗動機構2
2、微動機構21は第1および第2実施形態と同様の構
成を用いることができ、粗動機構22としては例えば電
磁アクチュエータを用い、微動機構21は例えば圧電素
子や静電力アクチュエータを用いることができる。
【0122】このような構成において、前述の第1実施
形態で述べたように測定力検出手段4の出力に応じ、微
動機構制御手段51を介して微動機構21が駆動制御さ
れる。すると、この微動機構21の変位量が微動変位量
検出手段8によって検出され、微動機構21の変位量が
求められる。この微動機構21の変位量は粗動変位量分
離算出手段522に送られて、以後、第1および第2実
施形態と同様に粗動機構22が駆動制御される。
【0123】このような構成からなる第3実施形態によ
れば、第1および第2実施形態の効果に加えて、次の効
果を奏することができる。つまり、第3実施形態によれ
ば、微動変位量検出手段8が設けられているので、微動
機構21の変位量を直接に検出することができる。よっ
て、微動機構21の変位量を演算によって求めなくても
よい。
【0124】なお、本発明の測定機の駆動装置は、上記
実施形態のみの限定されるものではない。例えば、微動
機構21のアクチュエータは、圧電素子や静電力アクチ
ュエータに限らず、磁歪素子等、駆動電圧に対する変位
にヒステリシスや不感帯などの非線形性がないアクチュ
エータであれば利用できる。粗動機構22のアクチュエ
ータとしては、ムービングコイル型の電磁アクチュエー
タに限らず、ムービングマグネット型の電磁アクチュエ
ータや可動鉄片型等の電気モータや流体モータ等であっ
てもよい。
【0125】測定子1は、特願2000−70216に
示されるような加振型のセンサや、AFM(原子間力顕微
鏡)等で用いられるようなカンチレバー型のセンサであ
っても良い。または、被測定物7に接触するものでなく
とも、光や超音波や静電力を利用した非接触式のセンサ
であってもよい。このような非接触式のセンサの例は特
願2001−275578に示されている。
【0126】駆動装置は測定機の測定子を移動させる駆
動装置に限らず、バイトや砥石を移動させる加工装置で
もよく、ロボットのアーム等を駆動させるようなもので
もよい。第1実施形態において、微動機構21に印加さ
れる電圧V1から変位量Dを求めているが、これに限ら
ず、この電圧V1に関連する制御変量x(例えば、増幅し
てV1を得る前の電圧)を用いて、変位量Dを求めてもよ
い。すなわち、V1=f(x)の関係から、(数10)のV1をf
(x)に置き換えて、制御変量xから変位量Dを求めてもよ
い。また、第2実施形態における静電アクチュエータの
電極への印加電圧V1に換えて、同様に関数V1=f(x)を用
いて、(数31)から変位量D1vを求めてもよい。
【0127】図1に示す第1実施形態および図6に示す
第3実施形態では、測定力検出手段4の出力は微動機構
制御手段51にのみフィードバックする例を示したが、
粗動機構制御手段53にもフィードバックする構成であ
ってもよい。この場合であっても、請求項3から請求項
5に記載の(数1)から(数3)を適用することができ
る。各実施形態における微動機構21または粗動機構2
2は、それらの変位によって生じる反力を打ち消すため
に、変位方向とは反対側に移動するバランス用可動部材
を有するバランス機構を備えていてもよい。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の測定機の
駆動装置および測定機の駆動方法によれば、測定子を微
小変位させる微動機構と測定子を大変位させる粗動機構
とを駆動させる測定機の駆動装置において、微動機構と
粗動機構とをそれぞれ安定に駆動制御できるという優れ
た効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定機の駆動装置にかかる第1実施形
態を示す図である。
【図2】前記実施形態において、微動機構をモデル化し
た図である。
【図3】前記実施形態において、粗動機構をモデル化し
た図である。
【図4】前記実施形態において、駆動機構の駆動の例を
示す図である。
【図5】本発明の測定機の駆動装置にかかる第2実施形
態として、微動機構に用いられる静電力アクチュエータ
を示す図である。
【図6】本発明の測定機の駆動装置にかかる第3実施形
態を示す図である。
【図7】微動機構と粗動機構を備えて構成される駆動機
構を示す図である。
【符号の説明】
1 測定子(可動部材) 2 駆動機構 3 位置検出手段 4 測定力検出手段(状態量検出手段) 5 制御手段 7 被測定物 8 微動変位量検出手段 21 微動機構 22 粗動機構 521 微動変位量分離算出手段 522 粗動変位量分離算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松木 薫 茨城県つくば市上横場430−1 株式会社 ミツトヨ内 (72)発明者 齋藤 章憲 茨城県つくば市上横場430−1 株式会社 ミツトヨ内 (72)発明者 西村 国俊 茨城県つくば市上横場430−1 株式会社 ミツトヨ内 Fターム(参考) 2F069 AA51 MM32 MM38 5H303 AA01 AA06 AA10 BB01 BB06 BB11 CC03 DD01 DD04 DD11 DD14 GG11 KK22 KK35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部材を微小変位させる微動機構と、
    前記微動機構とともに前記可動部材を大変位させる粗動
    機構と、前記可動部材の位置を検出する位置検出手段
    と、前記微動機構および前記粗動機構のうち少なくとも
    一方を駆動させる制御手段とを備える駆動装置におい
    て、 前記微動機構の挙動を示す演算モデルおよび前記微動機
    構の駆動制御量より前記微動機構の変位量を求める微動
    変位量分離算出手段と、前記位置検出手段からの検出値
    より前記微動機構の変位量を差し引いて前記粗動機構の
    変位量を求める粗動変位量分離算出手段とが設けられ、 前記制御手段は、前記微動変位量分離算出手段および粗
    動変位量分離算出手段によって求められた前記粗動機構
    の変位量をフィードバック量として前記粗動機構を駆動
    制御することを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 測定子を被測定物に対して接近または離
    隔する方向へ微小変位させる微動機構と、前記微動機構
    とともに前記測定子を前記被測定物に対して接近および
    離隔する方向へ前記微動機構よりも大変位させる粗動機
    構と、前記測定子が前記被測定物と関与した際に変化す
    る状態量を検出する状態量検出手段と、前記測定子の位
    置を検出する位置検出手段とを有し、前記状態量検出手
    段の出力が所定値になるように前記微動機構および前記
    粗動機構のうちの少なくとも一方を駆動させる制御手段
    とを備える測定機の駆動装置において、 前記微動機構の挙動を示す演算モデルおよび前記微動機
    構の駆動制御量より前記微動機構の変位量を求める微動
    変位量分離算出手段と、前記位置検出手段からの検出値
    より前記微動機構の変位量を差し引いて前記粗動機構の
    変位量を求める粗動変位量分離算出手段とが設けられ、 前記制御手段は、前記微動変位量分離算出手段および粗
    動変位量分離算出手段によって求められた前記粗動機構
    の変位量をフィードバック量として前記粗動機構を駆動
    制御することを特徴とする測定機の駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の測定機の駆動装置にお
    いて、 前記微動機構は圧電素子を含んで構成され、前記微動機
    構の駆動制御量は前記圧電素子に印加される印加電圧で
    あり、 前記微動変位量分離算出手段は、微動機構の変位量Dを
    算出するための演算モデルとして微動変位量演算式を記
    憶しており、 前記微動変位量演算式は、前記圧電素子の変位量をD、
    前記微動機構の駆動制御量である前記圧電素子への印加
    電圧をV1、前記位置検出手段による検出値である前記微
    動機構と前記粗動機構の合成変位量をX1、前記微動機構
    の可動部分の質量をm1、前記圧電素子の特性定数をα、
    前記圧電素子のばね定数をkp、前記被測定物と前記微動
    機構可動部との間の弾性定数をkh、前記微動機構へのフ
    ィードバック係数をγ、前記状態量検出手段の出力の所
    定値をVC1とすると、 【数1】 で表されることを特徴とする測定機の駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の測定機の駆動装置にお
    いて、 前記微動変位量演算式が、 【数2】 で近似されることを特徴とする測定機の駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の測定機の駆動装置にお
    いて、 前記微動機構は、一端に測定子を有する可動部と、前記
    可動部の他端に設けられた第1電極と、粗動機構に連結
    された支持体と、前記支持体に設けられ前記第1電極と
    対を成す第2電極と、前記支持体と前記可動部を連結す
    るばねとを備えて構成される静電力アクチュエータであ
    って、前記微動機構の駆動制御量は前記静電力アクチュ
    エータに印加される印加電圧であり、 前記微動変位量分離算出手段は、微動機構の変位量D1v
    を算出するための微動変位量演算式を記憶しており、 前記微動変位量演算式は、前記電極間の距離をD1s、前
    記電極間隔の初期値をD 1s0、前記電極間隔の初期値から
    の変位量をD1v、前記可動部の質量をm1s、前記電極の対
    向面積をS、誘電率をε0、前記静電力アクチュエータへ
    の印加電圧をV1、前記ばねのばね定数をkpsとすると、 【数3】 で表されることを特徴とする測定機の駆動装置。
  6. 【請求項6】 可動部材を微小変位させる微動機構と、
    前記微動機構とともに前記可動部材を大変位させる粗動
    機構と、前記可動部材の位置を検出する位置検出手段
    と、前記微動機構および前記粗動機構のうち少なくとも
    一方を駆動させる制御手段を備える駆動装置を駆動させ
    る駆動方法において、 前記微動機構の挙動を示す演算モデルおよび前記微動機
    構の駆動制御量より前記微動機構の変位量を求める微動
    変位量分離算出工程と、前記位置検出手段からの検出値
    より前記微動機構の変位量を差し引いて前記粗動機構の
    変位量を求める粗動変位量分離算出工程と、 前記微動変位量分離算出工程および粗動変位量分離算出
    工程によって求められた前記粗動機構の変位量をフィー
    ドバック量として前記粗動機構を駆動制御する粗動機構
    制御工程とを備えることを特徴とする駆動方法。
  7. 【請求項7】 測定子を被測定物に対して接近または離
    隔する方向へ微小変位させる微動機構と、前記微動機構
    とともに前記測定子を前記被測定物に対して接近および
    離隔する方向へ前記微動機構よりも大変位させる粗動機
    構と、前記測定子が前記被測定物と関与した際に変化す
    る状態量を検出する状態量検出手段と、前記測定子の位
    置を検出する位置検出手段とを有し、前記状態量検出手
    段の出力が所定値になるように前記微動機構および前記
    粗動機構のうちの少なくとも一方を駆動させる制御手段
    とを備える測定機の駆動装置を駆動させる測定機の駆動
    方法において、 前記微動機構の挙動を示す演算モデルおよび前記微動機
    構の駆動制御量より前記微動機構の変位量を求める微動
    変位量分離算出工程と、前記位置検出手段からの検出値
    より前記微動機構の変位量を差し引いて前記粗動機構の
    変位量を求める粗動変位量分離算出工程と、 前記微動変位量分離算出工程および粗動変位量分離算出
    工程によって求められた前記粗動機構の変位量をフィー
    ドバック量として前記粗動機構を駆動制御する粗動機構
    駆動制御工程と備えることを特徴とする測定機の駆動方
    法。
  8. 【請求項8】 測定子を被測定物に対して接近または離
    隔する方向へ微小変位させる微動機構と、前記微動機構
    とともに前記測定子を前記被測定物に対して接近および
    離隔する方向へ前記微動機構よりも大変位させる粗動機
    構と、前記測定子が前記被測定物と関与した際に変化す
    る状態量を検出する状態量検出手段と、前記測定子の位
    置を検出する位置検出手段とを有し、前記状態量検出手
    段の出力が所定値になるように前記微動機構および前記
    粗動機構のうちの少なくとも一方を駆動させる制御手段
    とを備える測定機の駆動装置において、 前記微動機構の変位量を検出する微動変位量検出手段
    と、前記位置検出手段からの検出値より前記微動機構の
    変位量を差し引いて前記粗動機構の変位量を求める粗動
    変位量分離算出手段とが設けられ、 前記制御手段は、前記微動変位量検出手段および粗動変
    位量分離算出手段によって求められた前記粗動機構の変
    位量をフィードバック量として前記粗動機構を駆動制御
    することを特徴とする測定機の駆動装置。
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