JP2003254246A - 容量制御弁 - Google Patents

容量制御弁

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JP2003254246A JP2002050797A JP2002050797A JP2003254246A JP 2003254246 A JP2003254246 A JP 2003254246A JP 2002050797 A JP2002050797 A JP 2002050797A JP 2002050797 A JP2002050797 A JP 2002050797A JP 2003254246 A JP2003254246 A JP 2003254246A
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Toshiaki Iwa
俊昭 岩
Ryosuke Cho
亮丞 長
Yoshihiro Ogawa
義博 小川
Katsuya Shirai
克也 白井
Takahiro Maeda
隆弘 前田
Kunisuke Kamimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設定された釣り合い関係の受圧面積で作動面
に吸入圧力を作用させると共にソレノイド部の電流値に
より弁体の開弁度を制御するものである。 【解決手段】 容量制御弁1において、感圧装置22の
有効受圧面積Abと弁体21の弁部面21Aと弁座6A
との接触するシール受圧面積Asと、又は感圧装置22
の有効受圧面積Abと弁体21の作動面23の受圧面積
Ar2と、を同一又はほぼ等しい面積に構成して吸入圧
力Ps及びソレノイド部40の電流値により開閉弁を制
御するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動流体の容量又
は圧力を可変可能に制御する容量制御弁に関する。特
に、空気機械等の制御室内の容量を吸入圧力で可変可能
に制御する容量制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する関連技術として空気機械
に属する斜板式容量可変型圧縮機用の容量制御弁が従来
より知られている。この容量制御弁の従来例として、図
8に示すものが存在する。
【0003】図8に示す容量制御弁200の下端に設け
られた吸入室206には、感圧素子210が配置されて
いる。この感圧素子210は、ばねを内在する弾発可能
なベローズに形成されて外部から吸入される吸入圧力P
sにより収縮して上端が変位するように構成されてい
る。又、この感圧素子210の上端には、中間ロッド2
07がハウジング220に設けられた案内孔に移動自在
に配置されている。更に、中間ロッド207に連結され
た弁体201がハウジング220の図示上部の弁孔20
8に配置されている。この弁体201は開閉移動により
弁孔208の弁座に密接と離間とをして弁孔208を開
閉する。
【0004】ハウジング220には、Ps用吸入孔と、
Pd用吐出孔と、Pc用クランク室流入孔とが形成され
ており、Pd用吐出孔と弁孔208とは連結路209に
より連通している。そして、弁孔208が開閉すると、
弁孔208とPc用クランク室流入孔と連通して流体は
図示省略のクランク室へと流入する。この弁部201の
開閉は、容量制御弁200の図示上端に設けられた電磁
コイル装置202の発生荷重に応じて感圧素子210の
設定流入圧(Ps設定値)を変更して設定し、弁体20
1の開弁度に応じて容量可変型圧縮機のクランク室に導
入する吐出圧力Pdの導入量を制御し、クランク室のク
ランク室圧力Pcを調整して容量可変型圧縮機の容量制
御を行う。
【0005】吸入室206に配置された感圧素子210
は、吸入圧力Psに感応して吸入圧力Psの使用圧力域
で伸縮する荷重特性に設定されている。そして、電磁コ
イル装置202の無通電時には、弁体201は弁開ばね
203のばね力によって全開状態に保持されている。こ
の全開状態は、フルアンロード運転状態である。電磁コ
イル装置202に電流が通電されると、プランジャ20
4と固定鉄心205との間に電磁吸引力が発生する。こ
の弁開ばね203のばね荷重と対抗する電磁吸引力が弁
開ばね荷重以上になるまでは、弁体201が全開状態を
保持して不感帯状態にある。
【0006】一方、電磁吸引力が弁開ばね荷重以上にな
ると、弁体201は、電磁吸引力により、閉弁する方向
へ移動してPs制御域に入る。この場合には、コイル電
流が大きいほど閉弁力が大きくなり、Ps設定値範囲が
低くなる問題がある。又、連結された各ロッドの直径が
異なるので、そのロッドの受圧面積に吸入圧力Ps、吐
出圧力Pd、クランク室圧力Pcを受けると、弁体を含
むロッドの作動機構に働く力の釣り合いにより(各ロッ
ドの受圧面積の比率により)制御する弁体201の開弁
度に大きな悪影響を与える。更に、圧縮機の運転状況に
より様々に変化するクランク室圧力Pcが不可遍的に吸
入圧力Psの外乱要因となる。このために、電磁コイル
への通電制御に正確さを求めても設定吸入圧力による容
量の可変精度を向上させることが難しい。
【0007】又、感圧素子210と固定鉄心205との
間の連結部は、中間ロッド207、弁体ロッド201
A、プランジャロッド204Aとにより連結されて作動
するように構成されている。この連結された各ロッド
は、ロッドの連結部が作動中に磨耗すると弁体202の
開弁度に影響する。又、感圧素子210と弁体201と
の連結部の作動特性は、各ロッドが接触するのみで接続
されているので、この接触した摩耗等の接続により悪影
響を受ける。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この容量可変型圧縮機
用の容量制御弁では、上述のように構成されているため
に、以下のような問題点が存する。先ず、容量制御弁で
は、弁体、弁体ロッド、中間ロッド等の受圧面に流体圧
力が作用する受圧面積の割合が考慮されていないので、
制御圧力の流体の容量又は圧力の制御に対し、流体圧力
が弁体の受圧面に作用して悪影響を及ぼすことになる。
このために、ソレノイド部の電流値に対する弁体の開弁
度の制御にも悪影響を及ぼすことになる。このために制
御精度が悪化している。更に、弁体、弁体ロッド、中間
ロッド等を個別に分離した部品としなければならないの
で、それらの部品の接合部の摩耗等により作動特性に悪
影響を与えている。更には、弁体、弁体ロッド、中間ロ
ッド等を個別に分離して加工しなければならないので、
加工が困難になると共に、組立も困難になる。
【0009】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その発明が解決しようとする課題
は、弁体を含む感圧ロッドの作動機構に働く力の釣り合
いを選択し、設定された吸入圧力又はソレノイド部で弁
体を制御するときに、作動圧力の悪影響を受けることな
く正確に制御できる容量制御弁を得ることにある。例え
ば、容量制御弁を容量可変型圧縮機に用いて吸入圧力P
sにより制御するときにクランク室圧力又は吐出圧力に
影響されることなく、設定された吸入圧力(Ps)によ
り正確に弁体を制御できるようにすることにある。又、
作動中に弁体に対してキャンセルしない制御圧力又は制
御室圧力により吸入圧力を補正できるようにすることに
ある。更に、感圧ロッドを構成するソレノイドロッドと
弁体と連結部とを一体化し、機械加工で感圧ロッドの精
密な加工精度を容易にすると共に、ハウジングへの組立
も容易にできるようにすることにある。特に、感圧ロッ
ドを感圧装置に容易に結合できるようにして組立精度を
向上できることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
技術的課題を解決するために成されたものであって、そ
の技術的解決手段は以下のように構成されている。請求
項1に係わる本発明の容量制御弁は、バルブ部の弁開度
を制御し制御された制御圧力流体により制御室内の流量
又は圧力を制御する容量制御弁であって、前記バルブ部
のバルブハウジングの一端側に設けられて第2連通路と
連通する容量室と、前記容量室と弁孔を介して連通する
と共に第1連通路と連通可能にして弁座を有する弁室
と、前記弁室に連通すると共に検出連通路と連通する作
動室と、前記作動室に配置されて前記検出連通路からの
吸入圧力が作用可能な受圧面積を有する作動面と、前記
作動面と一体で前記弁室に移動自在に配置されて前記弁
座と開閉自在な弁部面を有する弁体と、前記弁体に結合
して前記弁孔内を貫通する連結部と、前記連結部と結合
すると共に前記容量室内に配置されて前記容量室内の作
動流体圧力に感圧する有効受圧面積を有して前記有効受
圧面積に受けた圧力により前記弁体を閉弁する方向へ付
勢する感圧装置と、前記弁体を開弁する方向へ付勢する
弾発手段と、前記作動面に連結するソレノイドロッドを
有して前記弁体を開閉させるソレノイド部とを具備し、
前記感圧装置の有効受圧面積と、前記弁体の弁部面の弁
座と接触するシール受圧面積とを同一又はほぼ等しい面
積に構成されているものである。
【0011】この請求項1に係わる本発明の容量制御弁
では、容量制御弁の弁体を含む各受圧面積の作動機構に
働く力の釣り合い式は、Pc(Ab−Ar1)+Pc
(Ar1−As)+Ps×Ar1+Ps(Ar2−Ar
1)+Pd(As−Ar2)=Fb+S1−Fsolと
なる。この式を書き換えるとPc(Ab−As)+Pd
(As−Ar2)+Ps×Ar2=Fb+S1−Fso
lになる。
【0012】そして、Ab=Asとして、感圧装置の有
効受圧面積Abと、弁部における弁部面の弁座との接触
するシール受圧面積Asとを同一又はほぼ等しく構成す
ると、上式は、Ps×Ar2+Pd(As−Ar2)=
Fb+S1−Fsolとなる。その結果、制御室圧力
(クランク室圧力)Pcは、弁孔を介して流体の受圧面
で互いに相殺されてキャンセルされるので、各受圧面積
の作動機構に働く力の釣り合いから除外される。このた
め、制御室圧力Pcを除外した制御の容量制御弁を得る
ことが可能になる。つまり、制御室圧力Pcを弁体の作
動に対し、作動させる力が0となり、制御圧力Pdのみ
が作用して補正した制御が可能であるために制御能力が
向上する。そして、ソレノイド部の電流値を制御すると
制御圧力Pdで補正できる弁体の開弁度の制御が可能に
なる。
【0013】請求項2に係わる本発明の容量制御弁は、
前記弁体の弁部面の弁座と接触するシール受圧面積と同
一又はほぼ等しい面積に形成された前記作動面を有する
ものである。
【0014】この請求項2に係わる本発明の容量制御弁
では、感圧装置と弁体と作動面とを含む流体の各受圧面
積の作動機構に働く力の釣り合い式は、Pc(Ab−A
r1)+Pc(Ar1−As)+Ps×Ar1+Ps
(Ar2−Ar1)+Pd(As−Ar2)=Fb+S
1−Fsolとなる。この式を書き換えるとPc(Ab
−As)+Pd(As−Ar2)+Ps×Ar2=Fb
+S1−Fsolになる。
【0015】そして、感圧装置の有効受圧面積Abと、
弁部面の弁座6Aとの接触するシール受圧面積Asと、
作動面の受圧面積Ar2とを同一又はほぼ等しい受圧面
積に構成すると(Ab=As=Ar2)、上式は、Ps
×Ar2=Fb+S1−Fsolとなって、制御室圧力
Pc及び制御圧力Pdは弁孔を介して各受圧面に作用し
ても、この作用力が相殺されてキャンセルされるから、
制御圧力Pd及び制御室圧力Pcが 弁体に作用させる
力は0となる。このような弁体を含む各受圧面の作動機
構に働く力の釣り合い関係で、容量制御弁は、吸入圧力
Psが作動面の有効受圧面積に作用し、制御圧力Pd及
び制御室圧力Pcを受けない弁体の作動を可能にして正
確な制御をする。このため、ソレノイド部の電流値に応
じた弁体の開閉弁の開弁度を正確に制御することが可能
になる。
【0016】請求項3に係わる本発明の容量制御弁は、
バルブ部の弁開度を制御し制御された制御圧力流体によ
り制御室内の流量又は圧力を制御する容量制御弁であっ
て、前記バルブハウジングの一端側に設けられて第2連
通路と連通する容量室と、前記容量室と弁孔を介して連
通すると共に第1連通路と連通可能にして弁座を有する
弁室と、前記弁室に連通すると共に検出連通路と連通す
る作動室と、前記作動室に配置されて前記検出連通路か
らの吸入圧力が作用可能な受圧面積を有する作動面と、
前記作動面と一体で前記弁室に移動自在に配置されて前
記弁座と開閉自在な弁部面を有する弁体と、前記弁体に
結合して前記弁孔内を貫通する連結部と、前記連結部と
結合すると共に前記容量室内に配置されて前記容量室内
の作動流体圧力に感圧する有効受圧面積を有して前記有
効受圧面積に受けた圧力により前記弁体を閉弁する方向
へ付勢する感圧装置と、前記弁体を開弁する方向へ付勢
する弾発手段と、前記作動面に連結するソレノイドロッ
ドを有して前記弁体を開閉させるソレノイド部とを具備
し、前記感圧装置の有効受圧面積と、前記有効受圧面積
と同一又はほぼ等しい受圧面積の作動面を有するもので
ある。
【0017】この請求項3の本発明の容量制御弁では、
感圧装置と弁体と作動面とを含む流体の各受圧面積の作
動機構に働く力の釣り合い式は、Pc(Ab−Ar1)
+Ps×Ar1+Pc(Ar1−As)+Ps(Ar2
−Ar1)+Pd(As−Ar2)=Fb+S1−Ps
olとなる。この式を書き換えるとPc(Ab−As)
+Pd(As−Ar2)+Ps×Ar2=Fb+S1−
Fsolになる。
【0018】そして、弁部面21Aの弁座6Aとの接触
するシール受圧面積Asと、作動面の受圧面積Ar2と
を同一又はほぼ等しい受圧面積に構成すると(As=A
r2)、上式は、Pc(Ab−As)+Ps×Ar2=
Fb+S1−Fsolとなって、制御圧力Pdは弁孔5
を介して受圧面に作用しても、この作用力が相殺されて
キャンセルされるから、制御圧力Pdの弁体21に作用
させる力は0となる。つまり、吸入圧力Psによる制御
は、制御圧力Pdを無視して制御室圧力Pcにより補正
した作動が可能になる。このため、ソレノイド部の電流
値に応じた弁体21の開弁度の制御が制御室圧力Pcの
み作用するようにした制御を可能にする。
【0019】請求項4に係わる本発明の容量制御弁は、
前記ソレノイドロッドと前記弁部と前記連結部とが一体
に形成されて前記連結部と前記感圧装置とが連結した結
合部に構成されているものである。
【0020】この請求項4に係わる本発明の容量制御弁
では、ソレノイドロッドと連結部とソレノイドロッドよ
り太くすることが可能な弁部とが一体に形成されている
ので、工作機械で加工又は研磨するときに、このロッド
には中央に小径ロッドが設けられていないから、変形す
ることなく、同心に加工ができて加工精度を向上するこ
とが可能になる。又、全体が感圧ロッドに形成された一
端の連結部を感圧装置のフランジ部に連結すればバルブ
ハウジング2へ組立と同時に結合が簡単にできるので、
バブルハウジングへの組立が極めて容易になる。
【0021】又、バルブ部を単純な構造にして製作コス
トを低減できると共に、感圧ロッド全体が一体であるた
めに開閉弁の作動が揺動することなく良好になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる好ましい実
施の形態の容量制御弁を図面に基づいて詳述する。尚、
以下に説明する各図面は、特許用の概念図ではなく、設
計図と同様に正確な図面である。
【0023】図1は、本発明に係わる容量制御弁の断面
図である。図1に於いて、1は容量制御弁である。容量
制御弁1には、外形を形成するバルブハウジング2が設
けられている。このバルブハウジング2は、内部に機能
が付与された貫通孔を形成する第1バルブハウジング2
Aと、この第1バルブハウジング2Aの一端部に一体に
嵌合された第2バルブハウジング2Bとから構成されて
いる。第1バルブハウジング2Aは鉄、アルミニウム、
ステンレス等の金属、合成樹脂材等で製作されている。
又、第2バブルハウジング2Bは鉄等の磁性体で製作さ
れている。
【0024】第1バルブハウジング2Aには、貫通孔の
一端に仕切調整部3が結合している。又、他端の第2バ
ルブハウジング2Bは、ソレノイド部を結合させるため
に第1バルブハウジング2Aと別体に設けられているも
のであって、図1に示す形状に限らず一体にするなり、
適宜に変更しても良い。又、仕切調整部3は、第1バル
ブハウジング2Aに対し、密封にしながらねじ込み可能
にすれば、ばね力に合わせて軸方向へ移動調整できるよ
うになる。このようにすれば、感圧装置22のばね力の
設定値を変更することが可能になる。
【0025】第1バルブハウジング2Aを軸方向へ貫通
した貫通孔の区画は、一端側が仕切調整部3を介して容
量室4に形成されている。更に、貫通孔には容量室4に
連通して容量室4の径より小径の弁孔5が連設されてい
る。更に又、貫通孔の区画には弁孔5に連通する弁孔5
より大径の弁室6が設けられている。更に、貫通孔の区
画には弁室6に連通する作動室7が連設されている。
尚、弁室6と作動室7とは実質的に一体であるが、必要
に応じて、径の異なる段差にして弁室6と作動室7とに
区画しても良い。更に、弁室6の弁孔5側には弁座6A
が形成されている。この弁座6Aの面は弁孔5に向かっ
てテーパー面に形成されており、平面の弁部面21Aと
接触幅を小さく接触するように構成されている。
【0026】バルブハウジング2の弁室6には第1連通
路8が形成されている。この第1連通路8は、外部の制
御圧力Pdの流体、例えば、容量可変型圧縮機では吐出
圧力(制御圧力)Pdの流体に連通可能に成されてい
る。更に、バルブハウジング2の作動室7には外部の吸
入圧力Psの流体を導入する検出連通路10が形成され
ている。この作動室7の一端側は弁室6よりやや大径面
に形成されており(この大径面は第1連通路8の弁室6
との接続部のように環状溝で接続しても良い)、この大
径面内により作動面23の受圧面積に吸入圧力Psが作
用できるように成されている。又、弁体21の大径面よ
り弁室6側は摺動面7Aに形成されて弁室6と密封して
摺動するように成されている。尚、作動室7は名目上分
離しているが、作動室7とを合わせて全体を弁室6とし
ても良い。この摺動面7Aには、図示省略のシール部を
設けることができる。このシール部は低摩擦係数の材料
により形成されている。例えば、このシール部は、摺動
面7Aにフッ素樹脂膜を付着させたシール膜、又は、低
摩擦係数のゴム材製、フッ素樹脂材製のOリングにした
ものが設けられている。尚、作動面23は弁体21の背
面としてAr2の同一断面積に構成できるから、この弁
体21の外周面をフッ素樹脂等のOリングのみで密封し
て摺動自在に支持し、感圧ロッド20全体の応答性を良
好にすることが可能である。
【0027】更に、容量室4には流入した制御圧力Pd
の流体を図示省略の制御室へ流出させる第2連通路9が
形成されている。尚、第1連通路8、第2連通路9、検
出連通路10は、バルブハウジング2の周面に2等配又
は4等配に貫通している。又、逆に、必要に応じて第2
連通路9から第1連通路8へ制御流体Pdを導入するこ
ともできる。この通路を配置換えできる技術は、感圧装
置22の有効受圧面積Abと、弁体21のシール受圧面
積Asと、弁体21の作動面23の受圧面積Ar2とを
2つ以上をほぼ同一面積に構成されているので、この感
圧装置22の有効受圧面積Abと、弁体21のシール受
圧面積Asとに作用する制御圧力Pd及び制御室圧力P
cが相殺されてキャンセルできる為である。しかも、第
1連通路8に制御室圧力Pcを連通させると共に、第2
連通路9に制御圧力Pdを連通させて各連通路の流れを
変更しても本発明としての同様な種々の効果を奏する。
このために、容量可変型圧縮機等の空気機械の取り付け
箇所に問題があるときに、設計変更又は取り付け変更が
容易に得られる利点がある。更に又、バルブハウジング
2の外周面は4段面に形成されており、この4断面の外
周面にはOリング用の取付溝40が3カ所に設けられて
いる。そして、各取付溝40には、バルブハウジング2
とバルブハウジング2を嵌合する図示省略のケーシング
の装着孔との間をシールするOリング41が取り付けら
れる。
【0028】容量室4内には感圧装置22が設けられて
いる。この感圧装置22は、金属製のベローズ22Aの
1端部を仕切調整部3に密封に結合すると共に、他端を
フランジ部に密封結合している。このベローズ22Aは
リン青銅等により製作されているが、そのばね常数は所
定の値に設計されている。又、ベローズ22Aのばね常
数が機能しない場合には、図示省略のコイルばねを内在
してベローズ22Aにばね力を付与しても良い。更に、
弁体21を開弁する方向へ押圧する弾発手段は感圧装置
22以外の位置に設けることもできる。このように弾発
手段を他の位置に設ける場合は、感圧装置22をダイヤ
フラムで構成することも可能になる。この感圧装置22
は、容量室4内で感圧装置22のばね常数と制御圧力P
d又は制御室圧力Pcとの相関関係で伸縮するように設
計されている。感圧装置22の内部空間は真空又は空気
が内在している。そして、この感圧装置22の有効受圧
面積Abに対し、制御圧力Pd又は制御室圧力Pcが作
用して感圧装置22を収縮させる作用力となる。
【0029】図2に示すように、感圧装置22の一端は
フランジ部22Bが設けられている。このフランジ部2
2Bには雌ねじ孔が設けられている。更に、雌ねじ孔の
開口には段部が形成されている。この雌ねじ孔には連結
部22Bの先端に設けられたねじ部19が螺合して連結
部20Bとフランジ部22Bとが結合してる。このフラ
ンジ部22Bに於ける雌ねじ孔の開口側段部にはOリン
グ18が設けられており、このOリング18により接合
面間をシールすると共に、連結部22Bの弛みを防止す
るねじロックの役目をしている。この連結部20Bの外
径は、弁孔5の径より小径の断面積Ar2に形成されて
いる。そして、弁孔5と連結部20Bとの間を流体が通
過できるように間隙通路に形成されている。
【0030】図1又は図3に示すように、連結部20B
に一体の弁体21が弁室6内に配置されている。弁体2
1には弁座6Aと接合する弁部面21Aが設けられてい
る。この弁部面21Aの弁座6Aと接合するシール受圧
面積がAsである。弁座6Aと弁部面21Aとの閉弁す
る接合面は、平面接合でも良いが、接合する弁座6Aを
テーパ面に形成すると、又は弁座6Aに連なる全面をテ
ーパ面に形成すると閉弁したときシール能力と共に、受
圧作用が良くなる。そして、この弁部面21Aのシール
受圧面積Asは感圧装置22の有効受圧面積Abと同一
面積又はほぼ同一面積に構成されている。更に開閉弁の
他の実施例として、弁座6Aは、弁孔5の内周面と同一
面に形成されている。又、弁部面21Aは弁体21の弁
座6A側の外周面に形成されている。そして、外周面の
弁部面21Aが内周面の弁座6Aに嵌合して閉弁する。
又、弁体21の作動面23(弁体21の背面に作動面2
3がある場合)は受圧面積がAr2に形成されている。
そして、弁体21の外径は弁室6の内径とほぼ同一径
で、弁体21と弁室6とは摺動自在に嵌合している。こ
の弁体21の外径面が弁室6又は作動室7の摺動面7A
と嵌合して吸入圧力Psの流体が漏洩しない嵌合状態で
あれば、この嵌合間にOリング等のシール部を設けなく
とも良い。尚、弁室6と第1連通路8との接続部は弁室
6よりも大径の環状溝に形成されて吐出圧力Pdが流入
しやすく構成されている。そして、弁部面21Aのシー
ル受圧面積Asと感圧装置22の有効受圧面積Abとは
同一又はほぼ同一面積に構成されている。但し、この実
施の形態では、弁体21の作動面23の受圧面積Ar2
を感圧装置22の有効受圧面積Asと必ずしも同一にす
る必要はない。
【0031】作動面23は、弁体21の背部の径の異な
る作動部に形成される場合もあれば、直接に弁体21の
背部にほぼ同径に形成される場合もある。そして、作動
室7の摺動面7Aより他端側は作動面23の外径よりや
や大径周面に形成されて検出連通路10からの吸入圧力
Psの流体がこの作動面23に作用できるように構成さ
れている。以上の全体構成がバルブ部15である。更
に、作動面23にはソレノイドロッド25が一体に形成
されている。そして、先端の連結部20Bから後端のソ
レノイドロッド25までが一体を成して感圧ロッド20
を形成している。この感圧ロッド20を一体に形成した
利点は、工作機械で加工するとき加工精度を向上できる
と共に、容量制御弁1に組み立てるとき組立を容易にす
る効果がある。
【0032】ソレノイドロッド25の端部は、プランジ
ャ42の嵌合孔42Aに嵌着して結合している。作動面
23とプランジャ42との間には第1バルブハウジング
2Aに固着された固定鉄心51が設けられている。そし
て、ソレノイドロッド25は固定鉄心51の内周面51
Aと移動自在に嵌合している。固定鉄心51のプランジ
ャ42側には、ばね座室51Cが形成されている。この
ばね座室51Cには開放ばね手段28が配置されてい
る。そして、開放ばね手段28はプランジャ42を固定
鉄心51から引き離すように弾発している。尚、この開
放ばね手段28のばね力がS1である。固定鉄心51の
吸着面51Bとプランジャ42の接合面42Bとは互い
に対向するテーパ面を成して接触し、反対に離間するよ
うに構成されている。この固定鉄心51の吸着面51B
とプランジャ42の接合面42Bの接触と離間は、電磁
コイル45に流れる電流値の強さにより行われる。又、
ソレノイドケース43は第2バルブハウジング2Bの一
端側段部に固着されていると共に、空室43A内に電磁
コイル45を配置している。ソレノイド部40の電磁コ
イル45は、図示省略の制御コンピュータにより制御さ
れる。この制御は、ソレノイド部40の電磁コイル45
に流れる電流値の強さにより決定される。
【0033】プランジャケース44は固定鉄心51と嵌
着すると共に、プランジャ42とは摺動自在に嵌合して
いる。このプランジャケース44は一端が第2バルブハ
ウジング2Bの嵌合孔2B1と嵌着すると共に、他端が
ソレノイドケース43の端部の嵌着孔に固定されてい
る。以上の構成がソレノイド部40である。
【0034】このように構成された容量制御弁1に於い
て、配置されている押圧力発生の各ばね常数による力
と、流入する作動流体圧力により発生する釣り合い力の
関係式は、図1に示す構成を基にして考えると、Pc
(Ab−Ar1)+Pc(Ar1−As)+Pd(As
−Ar2)+Ps(Ar2−Ar1)+Ps×Ar1=
Fb+S1−Fsolとなる。この関係式を整理する
と、Pc(Ab−As)+Pd(As−Ar2)+Ps
×Ar2=Fb+S1−Fsolとなる。そして、感圧
装置22の有効受圧面積Abと弁部面21Aのシール受
圧面積Asとの各受圧面積の関係はAb=Asに構成さ
れているから、上式はPs×Ar2+Pd(As−Ar
2)=Fb+S1−Fsolとなる。つまり、感圧装置
22の有効受圧面積Abと、弁部面21Aのシール受圧
面積Asとを同一又はほぼ同一にすると、容量制御弁1
は、検出連通路10から流入する吸入圧力Psと第1連
通路8から流入する制御圧力Pdのみが弁体21に作用
することになる。そして、吸入圧力Psは制御圧力Pd
により補正されながら制御室圧力Pcを制御することが
できるので、制御精度が向上する。
【0035】尚、上述の式に於ける符号は下記の通りで
ある。 Ab・・・感圧装置22の有効受圧面積 As・・・弁体21のシール受圧面積 Ar1・・・連結部20Bの受圧面積(断面積) Ar2・・・弁体21の作動面23の受圧面積 Fb・・・開弁する弾発手段のばね力 S1・・・開放ばね手段28の力 Fsol・・・電磁コイルの電磁力 Ps・・・吸入圧力 Pd・・・制御圧力(吐出圧力) Pc・・・制御室圧力(クランク室圧力)
【0036】図5は、本発明に係わる第2実施の形態の
容量制御弁1の断面図である。図5は、図1の容量制御
弁1と構成はほぼ同一である。図5に於いて、図1と相
違する点は、感圧装置22の有効受圧面積Abと、弁部
面21Aの弁座6Aとの接触するシール受圧面積As
と、弁体21の作動面23に作用する受圧面積Ar2と
を同一又はほぼ等しい受圧面積に構成した点である。そ
して、弁体21の図示状態は、検出連通路10から設定
値以上の吸入圧力Psが弁体21に作用し、電磁コイル
45に電流値が流れてプランジャ42と固定鉄心51に
磁力が発生している状態である。つまり、弁体21の中
間の開弁状態を示すものである。
【0037】この場合は、制御圧力Pdが第1連通孔8
から弁孔5を通過して容量室4に流入し、感圧装置22
の有効受圧面積Abに作用しながら第2連通路9から図
示省略の制御室へ流出して制御圧力Pdにより制御室内
の制御室圧力Pcを加減する。このときの容量制御弁1
の作用は、感圧装置22の有効受圧面積Abに作用する
制御圧力Pdによる力と弁部面21Aのシール受圧面積
Asに作用する制御圧力Pdによる力が相殺してキャン
セルされる。そして、設定された弁体21の吸入圧力P
sにより弁孔5を流れる制御容量は、制御圧力Pd及び
制御室圧力Pcの作用力を受けることなく制御すること
が可能になる。又、ソレノイド部に流れる電流の大きさ
に応じて開弁度を精密に制御することが可能になる。
【0038】このとき、感圧装置22と弁体21の作動
面23とを含む流体の各受圧面積の作動機構に働く力の
釣り合い式は、Pc(Ab−Ar1)+Pc(Ar1−
As)+Ps×Ar1+Ps(Ar2−Ar1)+Pd
(As−Ar2)=Fb+S1−Fsolとなる。この
式を書き換えるとPc(Ab−As)+Pd(As−A
r2)+Ps×Ar2=Fb+S1−Fsolになる。
そして、感圧装置22の有効受圧面積Abと、弁部面2
1Aの弁座6Aとの接触するシール受圧面積Asと、弁
体21の作動面23の受圧面積Ar2とを同一又はほぼ
等しい受圧面積に構成すると(Ab=As=Ar2)、
上式は、Ps×Ar2=Fb+S1−Fsolとなっ
て、制御室圧力Pc及び制御圧力Pdは弁孔を介して各
受圧面に作用しても、この作用力が相殺されてキャンセ
ルされるから、制御圧力Pd及び制御室圧力Pcが 弁
体21に作用させる力は0となる。このため、弁体21
は吸入圧力Psにより制御可能であるから、開弁度にお
ける高精度の容量制御が可能になる。
【0039】この容量制御弁1は吸入圧力Psによる制
御であり、感圧装置22と弁体21に作用する力が相殺
される構成であるために、吸入圧力Psにより作動面2
3が押圧されて弁体21の弁部面21Aと弁座6Aとの
弁開閉度が制御される。そして、容量制御弁1は、吸入
圧力Psにより制御圧力Pdの流体の容量が制御され
る。しかも、ソレノイド部40の電流値に対する弁体2
1の開弁度の対応制御が可能になる。
【0040】図6は、本発明の第3実施の形態の容量制
御弁1の断面図である。図6において図1の容量制御弁
1と相違する点は、弁部面21Aの弁座6Aとの接触す
るシール受圧面積Asと、弁体21の作動面23に作用
する受圧面積Ar2とを同一又はほぼ等しい受圧面積に
構成した点である。その他は、主要な部品を符号で示し
たようにほぼ同一である。
【0041】図6は、容量制御弁1の作動面23に吸入
圧力Psが最大に作用するか、電磁コイル45に電流が
流れてプランジャ42が固定鉄心51に吸引されている
状態である。そして、弁体21が閉弁状態に近い位置を
示している。この状態では、弁体21は弁座6Aに接合
すると共に、第1連通路8から導入される制御圧力Pd
の流体は弁体21の外周面に作用するから、制御圧力P
dの流体が高圧であっても弁体21は変動することがな
い。
【0042】そして、弁体21の状態は、検出連通路1
0から設定値の吸入圧力Psが弁体21に作用し、電磁
コイル45に設定値の電流が流れて、プランジャ42と
固定鉄心51に磁力が発生している状態である。つま
り、弁体21は閉弁状態に近い形である。この場合は、
制御圧力Pdが第1連通孔8から弁孔5を通過して容量
室4に流入する容量は少なくなる。このときの容量制御
弁1は、弁体21の作動面23に作用する力と弁部面2
1Aのシール受圧面積Asに作用する力との関係で制御
圧力Pdがキャンセルされる。そして、作動室7の設定
された吸入圧力Psにより弁孔5を流れる制御容量を制
御圧力Pdの作用力を受けることなく制御室圧力Pcの
圧力により補正されて制御することが可能になる。この
ために、容量制御弁1の弁体21の開弁度が制御されて
容量制御が向上する。
【0043】このとき、感圧装置22と弁体21と弁部
面21Aと作動面23とを含む流体の各受圧面積の作動
機構に働く力の釣り合い式は、Pc(Ab−Ar1)+
Ps×Ar1+Pc(Ar1−As)+Ps(Ar2−
Ar1)+Pd(As−Ar2)=Fb+S1−Pso
lとなる。この式を書き換えるとPc(Ab−As)+
Pd(As−Ar2)+Ps×Ar2=Fb+S1−F
solになる。そして、弁部面21Aの弁座6Aとの接
触するシール受圧面積Asと、弁体21の作動面23に
作用する受圧面積Ar2を同一又はほぼ等しい受圧面積
に構成すると(As=Ar2)、上式は、Pc(Ab−
As)+Ps×Ar2=Fb+S1−Fsolとなっ
て、制御圧力Pdは弁孔5を介して受圧面に作用して
も、この作用力が相殺されてキャンセルされるから、制
御圧力Pdの弁体21に作用させる力は0となる。
【0044】図2は、図5及び図6に示す容量制御弁1
における感圧装置22と連結部20Bとの先端を結合し
た状態の拡大図である。感圧装置22のフランジ部22
Bに於ける雌ねじ孔の開口に設けられた段部には、弾性
材製のOリング18が嵌合されている。そして、連結部
20Bのねじ部19を雌ねじ孔に螺合してOリング18
を圧着しながら結合する。このようにすることにより感
圧ロッド20と感圧装置22とを簡単に結合できると共
に、ねじ部19の螺合間に液体が浸入して錆が発生する
のを防止する。
【0045】図3は、図5及び図6の容量制御弁1にお
ける弁体21の閉弁状態を示す拡大断面図である。図3
に於いて、弁体21の受圧面積がAr2である。又、弁
部面21Aのシール受圧面積がAsである。更に、連結
部20Bの受圧面積がAr1である。そして、弁部面2
1Aはテーパ面状に形成された弁座6Aに密接してい
る。
【0046】図1,図5,図6における容量制御弁1
は、上述したように、キャンセルされた作動流体圧力以
外は吸入圧力Psを補正する形で弁体21に作用する。
一方、ソレノイド部40に電流が流れると、その電流値
の大きさに応じてプランジャ42を作動させ、弁体21
を開放ばね手段28に抗して閉弁する方向へ移動させ
る。同時に弁体21の作動面23又は弁体21の受圧面
に吸入圧力Psが作用して弁体21を閉弁方向へ移動さ
せるように成されている。
【0047】尚、図1、図5、図6の容量制御弁1に設
けた感圧ロッド20は、弁体21、連結部20B、ソレ
ノイドロッド25等全体が一体に形成されているから、
機械加工でも全体の芯出し加工が容易で、弁体21の嵌
合する面の精度を向上させることが可能になる。その結
果、感圧ロッド20の摺動時の摺動抵抗を低減し、作動
時の応答性を良好にする効果が可能になる。又、前述の
ようにバルブハウジング2の貫通孔の各機能面は機械加
工で全体を同時加工できるから、加工精度を向上させる
ことが可能になる。そして、容量制御弁1における感圧
ロッド20の作動時に感圧ロッド20の摺動抵抗を低減
することが可能になる。
【0048】次に、本発明の容量制御弁1は、空気ポン
プ、圧縮器等の空気機械に利用いることが可能である。
以下、1実施例として容量制御弁1を容量可変型圧縮機
に用いた場合を説明する。図7は、この容量可変型圧縮
機50と容量制御弁1との関係を示す断面図である。こ
の内、容量制御弁1は、図1と同一構成であるから、容
量制御弁1の構成の説明は上述した通りである。
【0049】図7に於いて、容量可変型圧縮機50は、
複数のシリンダボアC51Aを設けたシリンダブロック
C51と、シリンダブロックC51の一端に設けられた
フロントハウジング52と、シリンダブロックC51に
弁板装置54介して結合されたリアハウジング53とに
より外形を成すケーシングが形成されている。このケー
シングには、シリンダブロックC51と、フロントハウ
ジング52とによって区画されたクランク室55が設け
られていると共に、このクランク室55内を横断したシ
ャフト56が設けられている。このシャフト56の中心
部の周囲には円板状の斜板57が配置されている。この
斜板57は、シャフト56に固着されたロータ58と連
結部59を介して連結し、傾斜した角度を可変になるよ
うに構成されている。
【0050】シャフト56の一端は、フロントハウジン
グ52の外側に突出したボス部52A内を貫通して外部
まで延在している。ボス部52Aの周囲にはベアリング
76を介して電磁クラッチ70が設けられている。この
電磁クラッチ70は、ボス部52Aの周囲にベアリング
76を介して設けられている。
【0051】シャフト56とボス部52Aとの間にはシ
ール部75が配置されており、シール部75を介して内
部と外部とを遮断している。又、シャフト56の他端
は、シリンダブロックC51内に存在し、支持部80に
より他端を支持している。尚、シャフト56を回転可能
に支持するスラストベアリング77A、77Bは、シャ
フト56の両端に設けられており、シャフト56を回転
可能に支持している。
【0052】シリンダボア51A内には、ピストン62
が設けられている。ピストン62と斜板57とは、両端
にボール63を設けたコンネクチングロッドにより連結
されている。又、斜板57と連結部59とはスラストベ
アリングを介して互いに回転可能に連結している。そし
て、ピストン62と斜板57とは、互いに連動するよう
に構成されている。このピストン62を作動させること
により吐出圧力Pdを加減する。
【0053】リアハウジング53には、吸入室65及び
吐出室64が区画して形成されている。吸入室65とシ
リンダボアC51Aとは、弁板装置54に設けられた吸
入弁を介して連通している。又、吐出室64は、シリン
ダボアC51Aと弁板装置54に設けられた吐出弁を介
して連通している。吸入室65は、オリフィスを設けた
通路を介してクランク室55と連通している。
【0054】リアハウジング53の図示右側の凸部には
図示省略された空室が設けられており、この空室に容量
制御弁1が配置されている。尚、図1は、この容量制御
弁1を外部に取り出して分かりやすく図示したものであ
る。
【0055】容量制御弁1を設けた容量可変型圧縮機5
0の構成に於いて、ロータ58の回転により斜板57が
共に回転するから、斜板57の傾斜角度変化につれてピ
ストン62が往復運動をする。このピストン62の往復
運動に伴い吐出室64から吐出される冷媒は、凝縮室P
から膨張弁を介して蒸発室Gに供給され、設定通りの冷
房を行いながら吸入室65へ戻るように構成されてい
る。
【0056】以下、容量制御弁1の作動の1例を説明す
る。今、吐出圧力(制御圧力)Pdが一定の場合、吸入
圧力Psが制御点(設定吸入圧Ps1)より低下する
と、感圧装置22の有効受圧面積Abと弁部面21Aの
シール受圧面積Asと作動面23の受圧面積Ar2とを
同一に構成した場合は、各ばね手段の力の内、1番大き
く設定されている感圧装置22に設けられたベローズ2
2Aのばね力(又は、他のばね手段のばね力)に応じて
弁体21を弁座6Aから開弁する。この容量制御弁1の
開弁状態は、図4に示す状態になる。そして、弁体21
が開弁すると、容量室4と弁室6とは弁孔5を介して連
通する。この開弁作動により吐出室64の吐出圧力Pd
の流体は第1連通路8に流入する。この第1連通路8か
ら弁室6に流入した吐出圧力Pdの流体は、弁孔5から
容量室4に流入し、感圧装置22に作用しながら第2連
通路9に流れてクランク室55に流入する。
【0057】クランク室55に流入した吐出圧力Pd
は、クランク室55の圧力を上昇させるから、吸入室6
5の吸入圧力Psとクランク室55のクランク室圧力P
cとの差圧が大きくなり、容量可変型圧縮機50の斜板
57の傾斜角度を減少させる。このためにクランク室5
5内のクランク室圧力Pcが減少するので、吸入圧力P
sを設定された制御点に近づけるように制御する。
【0058】前述とは逆に、吸入圧力Psが制御点以上
の圧力に成ると、感圧装置22の有効受圧面積Abと弁
部面21Aのシール受圧面積Asとが同一に構成されて
いるから、この各受圧面積Ab、Asに作用する力は相
殺されてキャンセルされ、吸入圧力Psが作動面23の
受圧面積Ar2に作用して弁体21を弁座6Aへ移動さ
せて弁孔5の流量を絞ると共に、ついには閉弁するよう
になる。尚、この弁体21が閉弁すると吐出圧力Pdの
流体は、弁体21の外周面にのみ作用する構成であか
ら、弁体21を開弁する方向へ移動させる作用力が生じ
ない。
【0059】このためにクランク室55のクランク室圧
力Pcと吸入圧力Psとの差圧が小さくなるので、前述
とは逆に、容量可変型圧縮機50の斜板57の傾斜角度
が大きくなり、容量可変型圧縮機50のピストン62が
吐出圧力Pdを増大するように制御される。
【0060】以上が吸入圧力Psによる弁体21の作動
である。そして、この作動に対し外部からソレノイド部
40に流れる電流値により開閉弁を制御することが可能
になる。このソレノイド部40はコンピュータによる外
部制御である。ソレノイドロッド0により、弁体21が
電磁付勢されると、弁室6内での弁体21の位置決めに
関与する力は感圧装置22のばね力又は他方の位置に設
けられた弾発手段のばね力により弁体21を開弁させよ
うとする力Fbが働く。同時に、吸入圧力Psが弁体2
1に対して閉弁させるような作用力となる。更に、ソレ
ノイド部40の電磁付勢力が電流値に応じて弁体21を
閉弁するような力Fsolが作用する。この3つの力に
基づいて弁体21の作動位置が決定される。つまり、容
量制御弁1での容量制御の開弁度が決定される。
【0061】このソレノイド部40の電磁付勢力は外部
からの電気制御であるから、容量制御弁1の容量制御が
吸入圧力Ps制御とソレノイド部40制御により行われ
る。ソレノイド部40の電流を切ることにより、弁体2
1を開弁して、流量制御を解除することも可能になる。
このとき第2連通路9に高圧流体が流れて制御室圧力
(クランク室圧力)Pcの圧力を高圧にしてピストン6
2の作動を停止させるように斜板57の傾斜角度を0に
近づけることも可能である。但し、斜板57はストッパ
ーにより0角度になる前に停止する。
【0062】このように本発明の容量可変型圧縮機50
によれば、感圧装置22の有効受圧面積Abと弁部面2
1Aのシール受圧面積As又は作動面23の受圧面積A
r2とが同一又はほぼ同一に構成されているから、吸入
圧力Ps又は/及び吸入圧力Psがキャンセルし、吸入
圧力Ps又吸入圧力Psの内キャンセルされない圧力の
みが吸入圧力Psを補正して制御する。更に、吸入圧力
Psの制御点をソレノイド部40により任意に設定すれ
ば、容量可変型圧縮機50の正確な冷媒の制御が可能に
なる効果を奏する。
【0063】又、容量制御弁1は全体の部品が少なく、
更に構造が簡単であるから、故障を少なくすることが可
能である。更に、バルブハウジング2及び感圧ロッド2
0の嵌合面の構造が簡単で組立が容易であると共に、機
械加工でも加工が容易で、高精度な加工面が得られるか
ら、容量制御弁1の品質と量産を可能し、低コストの容
量制御弁1を提供することが期待できる。
【0064】
【発明の効果】本発明に係わる容量制御弁によれば、以
下のような効果を奏する。請求項1に係わる本発明の容
量制御弁によれば、制御室圧力(クランク室圧力)は、
弁体の受圧面で相殺されてキャンセルされるので、この
受圧面の作動機構に働く力の釣り合いから除外される。
このため、制御室圧力を除外した吸入圧力による高精度
の制御を可能にした容量制御弁が得られる効果を奏す
る。一方、弁体の作動中に、制御圧力を弁体に作用させ
ることができるので、制御圧力により吸入圧力を補正し
て弁体を制御することが可能になる効果を奏する。
【0065】請求項2に係わる本発明の容量制御弁によ
れば、制御圧力及び制御室圧力は弁孔を介して受圧面に
作用しても、この作用力が相殺されてキャンセルされる
から、制御圧力及び制御室圧力が 弁体に作用させる力
は0となる。このため吸入圧力で作動面を作動させると
き、制御圧力及び制御室圧力の作用力を除外して正確な
制御が可能になる効果を奏する。
【0066】請求項3に係わる本発明の容量制御弁によ
れば、制御圧力は各受圧面に作用しても、この作用力が
相殺されてキャンセルされるから、制御圧力が 弁体に
作用させる力は0となる。吸入圧力で作動面を作動させ
るとき、高圧の制御圧力の作用力を除外して正確な制御
が可能になる効果を奏する。一方、弁体の作動中に、制
御室圧力を弁体に作用させることができるので、制御室
圧力により吸入圧力を補正して弁体を制御することが可
能になる効果を奏する。
【0067】請求項4に係わる本発明の容量制御弁によ
れば、連結部、弁体、ソレノイドロッドからなる感圧ロ
ッドを感圧装置のフランジ部に連結すれば簡単にハウジ
ングへの組立が可能になる効果が期待できる。又、感圧
ロッドは一本のロッドであるから、感圧ロッドを製作す
るために工作機械で加工するとき、更には仕上げの研磨
加工をすると時に、芯出しが正確で、しかも、精密加工
が容易に成る効果を奏する。そして、弁体と弁室との摺
動部のシール性を良好にして感圧ロッドの作動中の応答
性を良好にする効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係わる容量制御弁の断
面図である。
【図2】図1、図5、図6に示す感圧装置と連結ロッド
との結合部の拡大断面図である。
【図3】図1、図5及び図6に示す弁部の拡大断面図で
ある。
【図4】図1、図5及び図6の作動状態を説明する為の
容量制御弁の断面図である。
【図5】本発明に係わる第2実施の形態の容量制御弁の
断面図である。
【図6】本発明に係わる第3実施の形態の容量制御弁の
断面図である。
【図7】本発明に係わる容量可変型圧縮機に容量制御弁
を取り付けた状態を示す断面図である。
【図8】従来の容量可変型圧縮機用制御弁の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 容量制御弁 2 バルブハウジング 2A 第1バルブハウジング 2B 第2バルブハウジング 2B1 嵌合孔 3 仕切調整部 4 容量室 5 弁孔 6 弁室 6A 弁座 7 作動室 7A 内径面 8 第1連通路 9 第2連通路 10 検出連通路 15 バルブ部 20 感圧ロッド 20B 連結部 21 弁体 21A 弁部面 22 感圧装置 22A ベローズ 22B フランジ部 23 作動面 25 ソレノイドロッド 28 開放弾発(ばね)手段 40 ソレノイド部 42 プランジャ 45 電磁コイル 51 固定鉄心 Ps 吸入圧力 Pd 制御圧力(吐出圧力) PC 制御室圧力(クランク室圧力) Ab 感圧装置の有効受圧面積 As 弁部面のシール受圧面積 Ar1 連結部の受圧面積(断面図) Ar2 作動面の受圧面積 S1 開放弾発(ばね)手段の力 Fb 開弁する弾発手段のばね力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩 俊昭 東京都港区芝大門1丁目12番15号 イーグ ル工業株式会社内 (72)発明者 長 亮丞 東京都港区芝大門1丁目12番15号 イーグ ル工業株式会社内 (72)発明者 小川 義博 東京都港区芝大門1丁目12番15号 イーグ ル工業株式会社内 (72)発明者 白井 克也 東京都港区芝大門1丁目12番15号 イーグ ル工業株式会社内 (72)発明者 前田 隆弘 東京都港区芝大門1丁目12番15号 イーグ ル工業株式会社内 (72)発明者 上村 訓右 東京都港区芝大門1丁目12番15号 イーグ ル工業株式会社内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA27 BA12 CA02 CA03 DA25 EA13 EA33 3H076 AA06 BB21 BB32 BB40 CC84

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ部の弁開度を制御し制御された制
    御圧力流体により制御室内の流量又は圧力を制御する容
    量制御弁であって、前記バルブ部のバルブハウジングの
    一端側に設けられて第2連通路と連通する容量室と、前
    記容量室と弁孔を介して連通すると共に第1連通路と連
    通可能にして弁座を有する弁室と、前記弁室に連通する
    と共に検出連通路と連通する作動室と、前記作動室に配
    置されて前記検出連通路からの吸入圧力が作用可能な受
    圧面積を有する作動面と、前記作動面と一体で前記弁室
    に移動自在に配置されて前記弁座と開閉自在な弁部面を
    有する弁体と、前記弁体に結合して前記弁孔内を貫通す
    る連結部と、前記連結部と結合すると共に前記容量室内
    に配置されて前記容量室内の作動流体圧力に感圧する有
    効受圧面積を有して前記有効受圧面積に受けた圧力によ
    り前記弁体を閉弁する方向へ付勢する感圧装置と、前記
    弁体を開弁する方向へ付勢する弾発手段と、前記作動面
    に連結するソレノイドロッドを有して前記弁体を開閉さ
    せるソレノイド部とを具備し、前記感圧装置の有効受圧
    面積と、前記弁体の弁部面の弁座と接触するシール受圧
    面積とを同一又はほぼ等しい面積に構成されていること
    を特徴とする容量制御弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体の弁部面の弁座と接触するシ
    ール受圧面積と同一又はほぼ等しい面積に形成された前
    記作動面を有することを特徴とする請求項1に記載の容
    量制御弁。
  3. 【請求項3】 バルブ部の弁開度を制御し制御された
    制御圧力流体により制御室内の流量又は圧力を制御する
    容量制御弁であって、前記バルブハウジングの一端側に
    設けられて第2連通路と連通する容量室と、前記容量室
    と弁孔を介して連通すると共に第1連通路と連通可能に
    して弁座を有する弁室と、前記弁室に連通すると共に検
    出連通路と連通する作動室と、前記作動室に配置されて
    前記検出連通路からの吸入圧力が作用可能な受圧面積を
    有する作動面と、前記作動面と一体で前記弁室に移動自
    在に配置されて前記弁座と開閉自在な弁部面を有する弁
    体と、前記弁体に結合して前記弁孔内を貫通する連結部
    と、前記連結部と結合すると共に前記容量室内に配置さ
    れて前記容量室内の作動流体圧力に感圧する有効受圧面
    積を有して前記有効受圧面積に受けた圧力により前記弁
    体を閉弁する方向へ付勢する感圧装置と、前記弁体を開
    弁する方向へ付勢する弾発手段と、前記作動面に連結す
    るソレノイドロッドを有して前記弁体を開閉させるソレ
    ノイド部とを具備し、前記感圧装置の有効受圧面積と、
    前記有効受圧面積と同一又はほぼ等しい受圧面積の作動
    面を有することを特徴とする容量制御弁。
  4. 【請求項4】 前記ソレノイドロッドと前記弁部と前記
    連結部とが一体に形成されて前記連結部と前記感圧装置
    とが連結した結合部に構成されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の容量制御
    弁。
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