JP2003254212A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置

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JP2003254212A
JP2003254212A JP2002048411A JP2002048411A JP2003254212A JP 2003254212 A JP2003254212 A JP 2003254212A JP 2002048411 A JP2002048411 A JP 2002048411A JP 2002048411 A JP2002048411 A JP 2002048411A JP 2003254212 A JP2003254212 A JP 2003254212A
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ignition timing
water temperature
temperature
correction amount
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JP2002048411A
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Takaharu Sato
隆治 佐藤
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関回転速度を目標回転速度に制御する点火
時期のフィードバック制御を適切に実行し、機関の暖機
運転中のおける回転速度変動を抑制する。 【解決手段】 エンジン回転数NEと目標回転数NOB
Jの偏差DNOBJの絶対値、及びエンジン冷却水温T
Wに応じて進角補正量または遅角補正量が設定されたマ
ップを検索し、点火時期のフィードバック補正項IGI
DLを算出する(S22〜S25)。進角補正量が設定
されたマップ及び遅角補正量が設定されたマップは、フ
ィードバック制御の制御ゲインG及びリミット値が、エ
ンジン水温TWに応じて変更されるように設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の点火時
期制御装置に関し、特に機関のアイドル状態における回
転速度を目標回転速度に一致させるように点火時期をフ
ィードバック制御するものに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のアイドル時に機関回転速度を
目標回転速度に一致させるように点火時期をフィードバ
ック制御する点火時期制御装置は、従来より知られてい
る(例えば特許第2905938号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ィードバック制御の制御パラメータを、機関回転速度の
目標回転速度への収束性を重視して設定すると、機関の
冷間始動直後の暖機運転中に上記フィードバック制御を
実行する場合には、以下のような課題があった。
【0004】すなわち、暖機運転中は機関の回転が暖機
完了後ほど安定化していないため、機関回転速度の変動
に基づいて機関の失火を検出する場合には、上記フィー
ドバック制御に起因する機関回転速度の変化によって、
失火していないにも拘わらず失火と誤判定されることが
あった。
【0005】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、機関回転速度を目標回転速度に制御する点火時期
のフィードバック制御を適切に実行し、機関の暖機運転
中のおける回転速度変動を抑制することができる点火時
期制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、内燃機関の点火時期(IG)
を制御する点火時期制御装置において、前記機関のアイ
ドル状態を検出するアイドル検出手段と、前記機関の回
転速度(NE)を検出する回転速度検出手段と、前記機
関の運転状態に応じて基本点火時期(IGMAP)を算
出する第1の算出手段と、前記機関のアイドル状態にお
いて、前記回転速度検出手段により検出される回転速度
(NE)と、目標回転速度(NOBJ)との偏差(DN
OBJ)を算出する第2の算出手段と、前記偏差(DN
OBJ)に応じて前記点火時期(IG)の進角または遅
角を行う補正量(IGIDL)を算出する第3の算出手
段と、該補正量(IGIDL)を用いて前記基本点火時
期(IGMAP)を補正することにより、前記点火時期
(IG)を算出する第4の算出手段と、前記機関の温度
を示す機関温度パラメータ(TW)を検出する温度パラ
メータ検出手段とを備え、前記第3の算出手段は、前記
補正量(IGIDL)の算出に用いる制御ゲイン(G)
を前記機関温度パラメータ(TW)に応じて設定するこ
とを特徴とする。
【0007】この構成によれば、検出した機関回転速度
と、目標回転速度との偏差に応じて点火時期の進角また
は遅角を行う補正量が算出され、機関運転状態に応じて
算出される基本点火時期を前記補正量を用いて補正する
ことにより、点火時期が算出される。前記補正量の算出
に用いる制御ゲインは、検出した機関温度パラメータに
応じて設定される。したがって、機関の暖機過程に対応
する温度範囲で、制御ゲインを比較的小さく設定するこ
とにより、点火時期の補正に起因する回転速度変動を抑
制することができる。これにより、特に機関の暖機過程
のおける機関回転の安定化を図り、機関回転変動に基づ
く失火判定における誤判定を防止することができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の点火時期制御装置において、前記第3の算
出手段は、前記機関温度パラメータ(TW)が第1の所
定温度(TWIGID2)以下であるときは、前記制御
ゲイン(G)を初期値に設定し、前記機関温度パラメー
タ(TW)が前記第1の所定温度(TWIGID2)
と、該第1の所定温度(TWIGID2)より高い第2
の所定温度(TWIGID3)との間にあるときは、前
記機関温度パラメータ(TW)の上昇にともなって前記
制御ゲイン(G)を減少させ、前記機関温度パラメータ
(TW)が前記第2の所定温度(TWIGID3)より
高いときは、前記機関温度パラメータ(TW)の上昇に
伴って前記制御ゲイン(G)を増加させることを特徴と
する。
【0009】この構成によれば、機関の冷間始動直後に
おいて、制御ゲインは先ず初期値に設定され、機関温度
パラメータが第1の所定温度から第2の所定温度に向か
って上昇しているときは、機関温度パラメータの上昇に
ともなって前記制御ゲインが減少し、機関温度パラメー
タが第2の所定温度を越えた後は、機関温度パラメータ
の上昇に伴って前記制御ゲインが増加する。したがっ
て、機関始動後の暖機過程において、制御ゲインが比較
的小さな値に設定され、機関回転の安定化を図ることが
できる。
【0010】また前記第3の算出手段は、前記機関温度
パラメータ(TW)が前記第2の所定温度(TWIGI
D3)より高い第3の所定温度(TWIGID4)以上
であるときは、前記制御ゲイン(G)を最大値に固定す
ることが望ましい。また、前記制御ゲイン(G)の初期
値は、制御ゲイン(G)の設定範囲の平均的な値とする
ことが望ましい。また前記第3の算出手段は、前記補正
量の進角限界値(IGLMTA)及び遅角限界値(IG
LMTR)を前記機関温度パラメータに応じて設定する
ことが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかか
る内燃機関(以下「エンジン」という)及びその制御装
置の構成を示す図であり、例えば4気筒のエンジン1の
吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。ス
ロットル弁3にはスロットル弁開度(THA)センサ4
が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた
電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下
「ECU」という)5に供給する。
【0012】吸気管2にはスロットル弁3をバイパスす
る補助空気通路17が接続されており、補助空気通路1
7の途中には補助空気量を制御する補助空気制御弁18
が設けられている。補助空気制御弁18は、ECU5に
接続されており、ECU5によりその開弁量が制御され
る。
【0013】燃料噴射弁6は吸気管2内に燃料を噴射す
るように各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示し
ない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気
的に接続されてECU5からの信号により燃料噴射弁6
の開弁時間が制御される。一方、スロットル弁3の直ぐ
下流には、吸気管内絶対圧(PBA)センサ7が設けら
れており、この絶対圧センサ7により電気信号に変換さ
れた絶対圧信号はECU5に供給される。また、その下
流には吸気温(TA)センサ8が取付けられており、吸
気温TAを検出して対応する電気信号を出力してECU
5に供給する。
【0014】エンジン1の本体に装着されたエンジン冷
却水温(TW)センサ9はサーミスタ等から成り、エン
ジン冷却水温TWを検出して対応する温度信号を出力し
てECU5に供給する。ECU5には、エンジン1のク
ランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角
度位置センサ10が接続されており、クランク軸の回転
角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角
度位置センサ10は、エンジン1の特定の気筒の所定ク
ランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」とい
う)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始
時の上死点(TDC)より所定クランク角度前のクラン
ク角度位置で(4気筒エンジンではクランク角180度
毎に)TDCパルスを出力するTDCセンサ及びTDC
パルスより短い一定クランク角周期(例えば30度周
期)で1パルス(以下「CRKパルス」という)を発生
するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパル
ス及びCRKパルスがECU5に供給される。これらの
パルス信号は、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミ
ング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NE
の検出に使用される。
【0015】エンジン1の各気筒毎に設けられた点火プ
ラグ11は、ECU5に接続されており、点火プラグ1
1の駆動信号、すなわち点火信号がECU5から供給さ
れる。三元触媒16はエンジン1の排気管12に配置さ
れており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の成分の
浄化を行う。排気管12の三元触媒16の上流側には、
比例型空燃比センサ14(以下「LAFセンサ14」と
いう)が装着されており、このLAFセンサ14は排気
ガス中の酸素濃度(空燃比)にほぼ比例する検出信号を
出力しECU5に供給する。
【0016】ECU5には、エンジン1によって駆動さ
れる車両の走行速度(車速)Vを検出する車速センサ2
1及び大気圧PAを検出する大気圧センサ22が接続さ
れており、これらのセンサ21、22の検出信号がEC
U5に供給される。
【0017】ECU5は、各種センサからの入力信号波
形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナロ
グ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する
入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」とい
う)、該CPUで実行される各種演算プログラム及び演
算結果等を記憶する記憶回路、前記燃料噴射弁6、点火
プラグ11などに駆動信号を供給する出力回路5d等か
ら構成される。
【0018】ECU5のCPUは、下記式(1)によ
り、上死点からの進角量で示される点火時期IGを算出
する。 IG=IGMAP+IGIDL+IGPL (1) ここで、IGMAPはエンジン回転数NE及び吸気管内
絶対圧PBAに応じて最適点火時期が設定されたマップ
を用いて算出される基本点火時期であり、IGIDL
は、エンジン1のアイドル状態において、エンジン回転
数NEを目標回転数NOBJに一致させるように設定さ
れるフィードバック補正項である。また、IGPLはエ
ンジン1が搭載された車両のパワーステアリングの作動
中において点火時期を進角方向に補正するパワーステア
リング補正項である。なお、上記式(1)はエンジン1
の始動後(クランキング完了後)に適用されるものであ
り、エンジン1の始動中は他の式に基づいて始動用の点
火時期が算出される。
【0019】ECU5のCPUは、さらにエンジン運転
状態に応じて補助空気制御弁18の開弁量を制御するた
めの開弁制御量ICMDを算出する。エンジン1のアイ
ドル状態においては、下記式(2)により開弁制御量I
CMDが算出される。補助空気制御弁18を介してエン
ジン1の吸入される空気量は、この開弁制御量ICMD
に比例するように構成されている。 ICMD=(IFB+ILOAD)×KIPA+IPA (2)
【0020】ここでIFBは、エンジン1のアイドル状
態のおいてエンジン回転数NEを目標回転数NOBJに
一致させるように設定されるフィードバック制御項であ
り、ILOADは、エンジン1に加わる電気負荷、空調
装置のコンプレッサ負荷、パワーステアリング負荷など
のオンオフあるいは自動変速機がインギヤ状態(シフト
位置がパーキングレンジまたはニュートラルレンジ以外
のレンジにある状態)か否かに応じて設定される負荷補
正項である。また、KIPA及びIPAは共に大気圧P
Aに応じて設定される大気圧補正係数及び大気圧補正項
である。なお、フィードバック制御項IFBによるアイ
ドル時のエンジン回転数フィードバック制御は、点火時
期のフィードバック補正項IGIDLによるフィードバ
ック制御に比べて大きな時定数で実行される。
【0021】ECU5のCPUはさらにエンジン運転状
態に応じて燃料噴射時間TOUTを算出する。ECU5
は、上述のようにして算出される点火時期IG、補助空
気制御弁18の開弁制御量ICMD、及び燃料噴射時間
TOUTに応じた駆動信号を点火プラグ11、補助空気
制御弁18、及び燃料噴射弁6に供給する。
【0022】図2は、点火時期のフィードバック補正項
IGIDLを算出するメインルーチンのフローチャート
である。この処理は、TDCパルスの発生に同期して実
行される。ステップS11では、エンジン回転数NEと
目標回転数NOBJの偏差DNOBJ(=NE−NOB
J)を算出する。ステップS12では、パワーステアリ
ング補正項IGPSが「0」か否かを判別する。IGP
S=0であってパワーステアリングが作動していないと
きは、アイドルフラグFIDLEが「1」であるか否か
を判別する(ステップS13)。FIDLE=1であっ
てエンジン1がアイドル状態にあるときは、車速Vが所
定車速VIGIDL(例えば7km/h)以下であるか
否かを判別する(ステップS14)。V≦VIGIDL
であるときは、ATオープンモードフラグFATOPE
Nが「1」であるか否かを判別する(ステップS1
5)。ATオープンモードフラグFATOPENは、エ
ンジン冷却水温TWが所定水温より低く、かつ当該車両
の自動変速機がインギア状態にあるとき、「1」に設定
される。FATOPEN=1であってATオーブンモー
ドであるときは、補助空気制御弁18の開弁制御量IC
MDによるエンジン回転数NEのフィードバック制御が
中止され、オープンループ制御が実行される。
【0023】ステップS15の答が否定(NO)であっ
てATオープンモードでないときは、エンジン冷却水温
TWが所定水温TWIGIDL(例えば−10℃)より
高いか否かを判別する(ステップS16)。TW>TW
IGIDLであるときは、始動制御フラグFIGAST
が「1」であるか否かを判別する(ステップS17)。
始動制御フラグFIGASTは、エンジン1の始動が完
了すると「1」に設定される。ステップS17の答が肯
定(YES)、すなわちエンジン1の始動が完了してい
るときは、図3に示すIGIDL算出サブルーチンを実
行し、ステップS11で算出される偏差DNOBJに応
じてフィードバック補正項IGIDLを算出する(ステ
ップS18)。
【0024】一方、ステップS12〜S14、ステップ
S16、若しくはS17のいずれかの答が否定(NO)
であるとき、またはステップS15の答が肯定(YE
S)であるときは、フィードバック補正項IGIDLを
「0」に設定し(ステップS19)、本処理を終了す
る。
【0025】図3は、図2のステップS18で実行され
るIGIDL算出サブルーチンのフローチャートであ
る。ステップS21では、エンジン回転数NEが目標回
転数NOBJより高いか否かを判別する。NE≦NOB
J(DNOBJ≦0)であるときは、偏差DNOBJの
絶対値とエンジン冷却水温TWに応じて図4の左側に示
すIGIDLAマップを検索し、進角補正量IGIDL
A(>0)を算出する(ステップS22)。
【0026】IGIDLAマップは、偏差DNOBJの
絶対値が増加するほど、進角補正量IGIDLAが増加
するように設定されている。また、IGIDLAマップ
は、第1、第2及び第3の所定水温TWIGID2、T
WIGID3、及びTWIGID4(例えばそれぞれ、
25℃、50℃、80℃に設定され、TWIGID2<
TWIGID3<TWIGID4なる関係が成立する)
のそれぞれに対応して、進角補正量IGIDLAが設定
されている。したがって、エンジン冷却水温TWが第1
の所定水温TWIGID2以下であるときは、第1の所
定水温TWIGID2に対応する設定値が読み出され、
その読み出した値が進角補正量IGIDLAとされる。
またエンジン冷却水温TWが第1の所定水温TWIGI
D2より高く第2の所定水温TWIGID3以下である
ときは、第1の所定水温TWIGID2に対応する設定
値、及び第2の所定水温TWIGID3に対応する設定
値が読み出され、エンジン冷却水温TWに応じた補間演
算により、進角補正量IGIDLAが算出される。ま
た、エンジン冷却水温TWが第2の所定水温TWIGI
D3より高く第3の所定水温TWIGID4以下である
ときは、第2の所定水温TWIGID3に対応する設定
値、及び第3の所定水温TWIGID4に対応する設定
値が読み出され、エンジン冷却水温TWに応じた補間演
算により、進角補正量IGIDLAが算出される。さら
にエンジン冷却水温TWが第3の所定水温TWIGID
4より高いときは、第3の所定水温TWIGID4に対
応する設定値が読み出され、その読み出した値が進角補
正量IGIDLAとされる。
【0027】図4のIGLMTA2は、第1の所定水温
TWIGID2に対応する第1の進角リミット値であ
り、IGLMTA3は、第2の所定水温TWIGID3
に対応する第2の進角リミット値であり、IGLMTA
4は、第3の所定水温TWIGID4に対応する第3の
進角リミット値である。すなわち、図4のマップを用い
ることにより、偏差DNOBJの絶対値が増加しても、
進角補正量IGIDLAはこれらの進角リミット値より
大きな値に設定されることはない。
【0028】ステップS23では、フィードバック補正
項IGIDLをステップS22で算出した進角補正量I
GIDLAに設定して本処理を終了する。ステップS2
1でNE>NOBJであるとき、すなわち偏差DNOB
Jが正値であるときは、偏差DNOBJの絶対値とエン
ジン冷却水温TWに応じて図4の右側に示すIGIDL
Rマップを検索し、遅角補正量IGIDLR(<0)を
算出する(ステップS24)。
【0029】IGIDLRマップは、偏差DNOBJの
絶対値が増加するほど、遅角補正量IGIDLRが減少
する(|IGIDLR|が増加する)ように設定されて
いる。また、IGIDLRマップは、第1、第2及び第
3の所定水温TWIGID2、TWIGID3、及びT
WIGID4のそれぞれに対応して、遅角補正量IGI
DLRが設定されている。したがって、エンジン冷却水
温TWが第1の所定水温TWIGID2以下であるとき
は、第1の所定水温TWIGID2に対応する設定値が
読み出され、その読み出した値が遅角補正量IGIDL
Rとされる。またエンジン冷却水温TWが第1の所定水
温TWIGID2より高く第2の所定水温TWIGID
3以下であるときは、第1の所定水温TWIGID2に
対応する設定値、及び第2の所定水温TWIGID3に
対応する設定値が読み出され、エンジン冷却水温TWに
応じた補間演算により、遅角補正量IGIDLRが算出
される。また、エンジン冷却水温TWが第2の所定水温
TWIGID3より高く第3の所定水温TWIGID4
以下であるときは、第2の所定水温TWIGID3に対
応する設定値、及び第3の所定水温TWIGID4に対
応する設定値が読み出され、エンジン冷却水温TWに応
じた補間演算により、遅角補正量IGIDLRが算出さ
れる。さらにエンジン冷却水温TWが第3の所定水温T
WIGID4より高いときは、第3の所定水温TWIG
ID4に対応する設定値が読み出され、その読み出した
値が遅角補正量IGIDLRとされる。
【0030】図4のIGLMTR2は、第1の所定水温
TWIGID2に対応する第1の遅角リミット値であ
り、IGLMTR3は、第2の所定水温TWIGID3
に対応する第2の遅角リミット値であり、IGLMTR
4は、第3の所定水温TWIGID4に対応する第3の
遅角リミット値である。すなわち、図4のマップを用い
ることにより、偏差DNOBJの絶対値が増加しても、
遅角補正量IGIDLRはこれらの遅角リミット値より
小さな値(遅角リミットより絶対値の大きな値)に設定
されることはない。
【0031】ステップS25では、フィードバック補正
項IGIDLをステップS24で算出した遅角補正量I
GIDLR(<0)に設定する。次いで、リミットフラ
グFIGIDLMTが「1」であるか否かを判別する
(ステップS26)。リミットフラグFIGIDLMT
は、エンジン1がアイドル以外の運転状態からアイドル
運転状態へ移行した直後であるとき「1」に設定されて
いる。ステップS26でFIGIDLMTが「0」であ
るときは、直ちに本処理を終了し、FIGIDLMT=
1であるときは、フィードバック補正項IGIDLが所
定リミット値IGIDLRG(<0、図4参照)より小
さいか否かを判別する(ステップS27)。この答が否
定(NO)であるときは、直ちに本処理を終了する。I
GIDL<IGIDLRGであるときは、フィードバッ
ク補正項IGIDLを所定リミット値IGILRGに設
定して(ステップS28)、本処理を終了する。
【0032】図3の処理によれば、偏差DNOBJに応
じて、エンジン回転数NEを目標回転数NOBJに一致
させるようにフィードバック補正項IGIDLが算出さ
れる。図4に示した各所定水温に対応する設定値を示す
線の傾きの絶対値は、フィードバック制御の制御ゲイン
Gに相当する。したがって、制御ゲインGは、エンジン
1の冷間始動直後においては、平均的な値である初期値
に設定され、エンジン冷却水温TWの上昇に伴って減少
する。エンジン冷却水温TWが第2の所定水温TWIG
ID3のとき、制御ゲインGは最小となり、エンジン冷
却水温TWがさらに上昇すると、制御ゲインGは増加す
る。そして、エンジン冷却水温TWが第3の所定水温T
WIGD4以上となると、制御ゲインGはその最大値に
固定される。
【0033】このように制御ゲインGをエンジン冷却水
温TWに応じて変更することにより、特にエンジン1の
暖機過程における回転変動を抑制して、エンジン回転の
安定化を図ることができる。その結果、エンジン回転変
動に基づく失火判定における誤判定を防止することがで
きる。
【0034】また図4から明らかなように、フィードバ
ック補正項IGIDLの進角リミット値及び遅角リミッ
ト値は、エンジン冷却水温TWの応じて制御ゲインGと
同様に変更される。すなわち、進角リミット値として
は、エンジン冷却水温TWが第1の所定水温TWIGI
D2以下のときは、第1の進角リミット値IGLMTA
2が採用される。エンジン冷却水温TWが第1の所定水
温TWIGID2から第2の所定水温TWIGID3に
向かって上昇するときは、進角リミット値は減少し、エ
ンジン冷却水温TWが第2の所定水温TWIGID3に
達すると、第2の進角リミット値IGLMTA3が採用
される。エンジン冷却水温TWがさらに上昇するとき
は、進角リミット値は増加し、エンジン冷却水温TWが
第3の所定水温TWIGID4に達すると、第3の進角
リミット値IGLMTA4に固定される。
【0035】また、遅角リミット値としては、エンジン
冷却水温TWが第1の所定水温TWIGID2以下のと
きは、第1の遅角リミット値IGLMTR2が採用され
る。エンジン冷却水温TWが第1の所定水温TWIGI
D2から第2の所定水温TWIGID3に向かって上昇
するときは、遅角リミット値は増加し、エンジン冷却水
温TWが第2の所定水温TWIGID3に達すると、第
2の遅角リミット値IGLMTR3が採用される。エン
ジン冷却水温TWがさらに上昇するときは、遅角リミッ
ト値は減少し、エンジン冷却水温TWが第3の所定水温
TWIGID4に達すると、第3の遅角リミット値IG
LMTR4に固定される。このような進角リミット値及
び遅角リミット値の設定も、エンジン1の暖機過程にお
けるエンジン回転の安定化に寄与する。
【0036】本実施形態では、クランク角度位置センサ
10が回転速度検出手段に相当し、エンジン冷却水温セ
ンサ9が温度パラメータ検出手段に相当し、エンジン冷
却水温TWが機関温度パラメータに相当する。またEC
U5が、アイドル検出手段、第1、第2、第3及び第4
の算出手段を構成する。具体的には、図2のステップS
13がアイドル検出手段に相当し、図2のステップS1
1が第2の算出手段に相当し、図3の処理が第3の算出
手段に相当する。またECU5のCPUによる、基本点
火時期IGMAPの算出処理が第1の算出手段に相当
し、式(1)の演算処理が第4の算出手段に相当する。
【0037】なお本発明は上述した実施形態に限るもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した
実施形態では、機関温度パラメータとしてエンジン冷却
水温TWを用いたが、エンジンの潤滑油の温度TOIL
を検出するセンサを設け、このセンサの検出値を機関温
度パラメータとして使用してもよい。
【0038】また、IGIDLAマップ及びIGILD
Rマップを、同一の所定水温TWIGID2,TWIG
IDA3,及びTWIGIDA4について設定したが、
IGILDRマップの設定水温を、IGIDLAマップ
の設定水温と異なるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、検出した機関回転速度と、目標回転速度と
の偏差に応じて点火時期の進角または遅角を行う補正量
が算出され、機関運転状態に応じて算出される基本点火
時期を前記補正量を用いて補正することにより、点火時
期が算出される。前記補正量の算出に用いる制御ゲイン
は、検出した機関温度パラメータに応じて設定される。
したがって、機関の暖機過程に対応する温度範囲で、制
御ゲインを比較的小さく設定することにより、点火時期
の補正に起因する回転速度変動を抑制することができ
る。これにより、特に機関の暖機過程のおける機関回転
の安定化を図り、機関回転変動に基づく失火判定におけ
る誤判定を防止することができる。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、機関の冷
間始動直後において、制御ゲインは先ず初期値に設定さ
れ、機関温度パラメータが第1の所定温度値から第2の
所定温度値に向かって上昇しているときは、機関温度パ
ラメータの上昇にともなって前記制御ゲインが減少し、
機関温度パラメータが第2の所定温度を越えた後は、機
関温度パラメータの上昇に伴って前記制御ゲインが増加
する。したがって、機関始動後の暖機過程において、制
御ゲインが比較的小さな値に設定され、機関回転の安定
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる内燃機関とその制
御装置の構成を示す図である。
【図2】点火時期のフィードバック補正項(IGID
L)を算出するメインルーチンのフローチャートであ
る。
【図3】点火時期のフィードバック補正項(IGID
L)を算出するサブルーチンのフローチャートである。
【図4】図3の処理で使用されるマップを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 電子コントロールユニット(アイドル検出手段、第
1〜第4の算出手段) 9 エンジン冷却水温センサ(温度パラメータ検出手
段) 10 クランク角度位置センサ(回転速度検出手段) 11 点火プラグ
フロントページの続き Fターム(参考) 3G022 CA02 CA03 DA01 DA02 EA07 FA04 FA06 GA01 GA02 GA05 GA07 GA08 GA09 GA11 GA19 GA20 3G084 BA03 BA06 BA13 BA17 CA02 CA03 DA11 EA02 EA11 EB08 EB12 EB13 EB24 FA01 FA05 FA06 FA10 FA11 FA20 FA24 FA29 FA33 FA38 FA39

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の点火時期を制御する点火時期
    制御装置において、 前記機関のアイドル状態を検出するアイドル検出手段
    と、 前記機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 前記機関の運転状態に応じて基本点火時期を算出する第
    1の算出手段と、 前記機関のアイドル状態において、前記回転速度検出手
    段により検出される回転速度と、目標回転速度との偏差
    を算出する第2の算出手段と、 前記偏差に応じて前記点火時期の進角または遅角を行う
    補正量を算出する第3の算出手段と、 該補正量を用いて前記基本点火時期を補正することによ
    り、前記点火時期を算出する第4の算出手段と、 前記機関の温度を示す機関温度パラメータを検出する温
    度パラメータ検出手段とを備え、 前記第3の算出手段は、前記補正量の算出に用いる制御
    ゲインを前記機関温度パラメータに応じて設定すること
    を特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第3の算出手段は、前記機関温度パ
    ラメータが第1の所定温度以下であるときは、前記制御
    ゲインを初期値に設定し、前記機関温度パラメータが前
    記第1の所定温度と、該第1の所定温度より高い第2の
    所定温度との間にあるときは、前記機関温度パラメータ
    の上昇にともなって前記制御ゲインを減少させ、前記機
    関温度パラメータが前記第2の所定温度より高いとき
    は、前記機関温度パラメータの上昇に伴って前記制御ゲ
    インを増加させることを特徴とする請求項1に記載の内
    燃機関の点火時期制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005233076A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Nissan Motor Co Ltd エンジンのアイドル回転数制御装置

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JP2005233076A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Nissan Motor Co Ltd エンジンのアイドル回転数制御装置

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