JP2003253715A - 浮上式水防装置の排水構造 - Google Patents
浮上式水防装置の排水構造Info
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Abstract
に流入しても排水が可能で、水防板が浮上することがな
く、又洪水等で冠水した時に水防板が浮上し、浮上した
後、水が引いた時に集水ピット内の溜まった水の排水を
行い、水防板を集水ピット内に格納できる浮上式水防装
置の排水構造とする。 【解決手段】 通路の床面Fに埋設した集水ピット1の
内部に水防板11が格納され、水防板11が集水ピット
1内への水の流入時に、水の浮力により地上に浮上する
浮上式水防装置において、集水ピット11に排水口6を
穿設する。排水口6に排水管5の一方の端部を接続す
る。排水管5の他方の端部を排水路7に接続する。
Description
や地下室への入口等に設置して、洪水時等に水の浸入を
防止する浮上式水防装置に関し、詳しくは、浮上式水防
装置の集水ピットに流入した水を排水する排水構造に関
するものである。
た集水ピットの内部に水防板を格納し、この水防板が集
水ピット内への水の流入時に水の浮力により浮上し、水
を堰止めるようになっている。そして、この浮上式水防
装置の排水構造は集水ピットに排水管が存在せず、集水
ピット内を溜まった水は自然排水又は排水ポンプによっ
て外部へ排水されていた。
は、雨水等の水が集水ピット内に流入し、集水ピット内
に溜まった水が水防板を浮上させる喫水線まで達した
時、水防板が水の浮力で自動的に浮上する仕組みになっ
ている。しかし、集水ピット内に流入された水が喫水線
まで達せずに降雨等が止んだ時には、そのまま集水ピッ
トに水が残り、これが繰り返されると洪水ではない通常
の降雨時でも水防板が浮上することになる問題点を有し
ている。
等の水が集水ピット内に流入しても排水が可能で、水防
板が浮上することがなく、又洪水時で冠水した時に水防
板が浮上し、浮上した後、水が引いた時に集水ピット内
の溜まった水の排水を行い、水防板を集水ピット内に格
納できるようにした浮上式水防装置の排水構造を提供し
ようとするものである。
請求項1の本発明浮上式水防装置の排水構造は、通路の
床面に埋設した集水ピットの内部に水防板が格納され、
この水防板が集水ピット内への水の流入時に水の浮力に
より地上に浮上する浮上式水防装置において、集水ピッ
トに排水管が設けられ、この排水管が排水路に連結して
いることを特徴とするものである。
降雨時は集水ピット内に流入した水は排水管を通って常
時排水路に排水され、集水ピット内に水は溜まらないの
で水防板は浮上しない。
も水が溢れるので排水管から排水されることはなく、集
水ピット内に水が溜まり、水防板は浮上する。又、排水
路が溢れると、排水路から逆流して集水ピット内に入っ
た水により水防板は浮上する。
るので、集水ピット内に溜まった水は排水管から排水路
に排水され、水防板は集水ピット内に降下し格納され
る。
排水構造は、通路の床面に埋設した集水ピットの内部に
水防板が格納され、この水防板が集水ピット内への水の
流入時に水の浮力により地上に浮上する浮上式水防装置
において、集水ピットに排水管が設けられ、この排水管
に流量調節バルブ及び排水ポンプが設けられていること
を特徴とするものである。
降雨時は集水ピット内に流入した水は、排水管の流量調
節バルブを操作し僅かに開いておくことにより、普段は
集水ピット内に入った水は常時排水されて水防板は浮上
しない。又、洪水等で冠水した時は、僅かに開いた流量
調節バルブにより排水管の排水能力を越えて集水ピット
内に水が流入され溜まるので水防板は浮上する。そし
て、水が引けば集水ピット内の水は排水管から徐々に外
部へ排水され、水防板は集水ピット内に降下し格納され
る。
は、排水ポンプで強制的に排水しても良く、又流量調節
バルブを全開して排水し、排水後は流量調節バルブを元
の位置に戻しておく。尚、排水管は排水ポンプが設けら
れているので、低所に設置された排水管から排水される
水を高所へ排水可能である。
面に基づき説明する。図1は請求項1の本発明浮上式水
防装置の排水構造の一実施の形態を示す縦断側面図、図
2は同上の横断平面図、図3は請求項2の本発明浮上式
水防装置の排水構造の一実施の形態を示す縦断側面図で
ある。
通路の床面Fの下方に形成された金属製の集水ピットで
あり、この集水ピット1は前部壁2A、後部壁2B及び
底壁3、及び両側に地上に延長して開口部を対向させて
立設した断面が略コ字形のガイド支柱4から構成され、
上面は開口されて地中部が箱形状に形成されている。5
は底壁3に設けた排水口6に一端が接続する排水管であ
り、この排水管5の他端は集水ピット1の底より低位置
にある排水路7に接続している。排水口6は前後の壁2
A、2Bの下部に設けてもよい。又、排水路7として雨
水管、下水管、排水溝等が含まれる。そして、集水ピッ
ト1は地下室の入口等の通路の床面に進入方向と直角に
埋設されたり、建築物の開口間口等に沿って路面に埋設
される。
集水ピット1の長手方向に平行して集水ピット1と同じ
床面に開口して埋設された金属製の1次ピットであり、
この1次ピット7の上部と集水ピット1の上部は連通孔
9で接続されている。10は雨水が流入する隙間を有す
る1次ピットの蓋であり、ブレーチング等が使用され
る。
であり、この水防板11は外側がアルミニウム板で直方
体状の箱体に形成され、内部にポリエスチレンフォーム
等の比重の軽い水に対して浮力を有する材料が充填され
ている。そして、水防板11の両側面の上部と下部に戸
車等の滑り部材12が内蔵され、滑り部材12の一部が
水防板11の側面より突出している。この滑り部材12
の突出部分とガイド支柱4との間には、水防板11がバ
ランスよく上昇した時に支えないように、又異物等が挾
まらないように間隔が設けられている。
って設けられたアルミニウム製のカバープレートであ
り、通常の降雨時に雨が集水ピット1内に流入しないよ
うに集水ピット1の上面開口部を覆っている。このカバ
ープレート13の両側端部にガイド支柱4の地上側の開
口部を覆う断面略C形の支柱カバー14が、ガイド支柱
4と開口部を対向させてガイド支柱4と間隔をおいて立
設されている。
面側及び後面側に上下方向に設けたガイドレール15と
の間に水防板11がバランスよく上昇した時に支えない
ように、又異物等が挾まらないように間隔を設けて係合
可能となっている。これにより、通常の降雨時に雨がガ
イド支柱4より集水ピット1内に流入しないようにして
いると共に、ゴミ等が入り込むのを防止している。又、
カバープレート13が集水ピット1の上面開口部を閉鎖
している状態で、水防板11の下面と集水ピット1の底
壁3との間には間隙が設けられている。
で上下方向に前後に設けた断面が略コ字形の金属製のガ
イド壁であり、この前後のガイド壁16は下部が上部よ
りも広い間隙でテーパー状に対向してガイド支柱4にボ
ルト及びナット等の止着部材や溶接等により取り付けら
れている。
設けた断面が略コ字形の側部縁枠であり、17Aは水防
板11の前面側の側部縁枠、17Bは水防板11の後面
側の側部縁枠である。この側部縁枠17A、17Bは開
口部を外側にしてビス等の止着部材で水防板11に固定
され、開口部にパッキン18A、18Bが嵌着されてい
る。又、側部縁枠17A、17Bの側面の巾は、水防板
11の最上位置の浮上時にパッキン18A、18Bがガ
イド壁16の内側に圧接するように下部が広く、上部が
細いテーパー形状に形成されている。
た断面が略コ字形の下部縁枠であり、19Aは水防板1
1の前面側の下部縁枠、19Bは水防板11の後面側の
下部縁枠である。この下部縁枠19A、19Bは開口部
を外側にしてビス等の止着部材で水防板11に固定さ
れ、開口部にパッキン20A、20Bが嵌着されてい
る。又、下部縁枠19A、19Bの側面の巾は、側部縁
枠17A、17Bの側面の下端部の巾と同一巾となって
いる。
水防板11の前面側の下部縁枠19Aのパッキン20A
は、集水ピット1の前部壁2Aの上部に長手方向に延設
したガイド板21Aに、又水防板11の後面側の下部縁
枠19Bのパッキン20Bは、集水ピット1の後部壁2
Bの上部に長手方向に延設したガイド板21Bに夫々圧
接する。尚、図中22は側部縁枠17A、17Bの側面
及び下部縁枠19A、19Bの上下面に夫々当着したシ
ール部材である。
ド壁16の傾斜に連続して下方広がりのテーパー形状の
壁面に形成され、上部は外側へ90°路面と平行に屈曲
して水平部を形成し、下部は壁面側へ屈曲し、集水ピッ
ト1の壁面2A、2Bに当接している。前部壁2A側の
ガイド板21Aは上部の水平部が1次ピット8と接続す
る連通孔9の天井部を構成し、路面より稍下方位置で前
部壁2Aの上部を外側へ90°路面と平行に屈曲した水
平部が連通孔9の床部を構成している。
向に所定の間隔で桟23が介在されている。又、前部壁
2A側のガイド板21Aの下部は、所定の間隔で切り欠
かれて水導入部24が形成されている。
式水防装置の排水構造の作用を説明すれば、通常の降雨
で1次ピット8内から溢れた水は、連通孔9を経て集水
ピット1内に流入すると、集水ピット1の底壁3に設け
た排水口6から排水管5を通って常時排水路7に排水さ
れ、集水ピット1内に水は溜まらないので水防板11は
浮上しない。
溢れるので、排水管5から排水されることはなく、集水
ピット1内に水が溜まり、水防板11は浮上する。又、
排水路7が溢れると、排水路7から逆流して集水ピット
1内に入った水により水防板11は浮上する。
けば排水路7の水も引いてくるので、集水ピット1内に
溜まった水は排水管5から排水路7に排水され、水防板
11は集水ピット1内に降下し格納される。
装置の排水構造は、請求項1の浮上式水防装置と同一の
構成の水防装置であるため、浮上式水防装置の構成につ
いては説明を省略する。尚、図3において、図1及び図
2と相当する箇所にはそれと同一符号を付してある。
の前方に、傾斜路と直交して横方向に浮上式水防装置を
設置すると好適である。即ち、排水管5の先方側が地上
に露出しており、露出した排水管5に流量調節バルブ2
5、及び排水ポンプ26が設けられている。
装置の排水構造の作用を説明すれば、排水管5の流量調
節バルブ25を僅かに開けて、通常の降雨時に集水ピッ
ト1内に流入した水を常時外部へ排水できるようにして
おけば、水防板11は浮上しない。排水管5は排水溝等
に連絡される。又、洪水等で冠水した時には、僅かに開
いた流量調節バルブ25により、排水管5の排水能力を
越えて集水ピット1内に水が流入され溜まるので、水防
板11は浮上する。そして、水が引けば集水ピット1内
の水は排水管5から徐々に排水され、水防板11は集水
ピット1内に降下し格納される。
時は、排水ポンプ26を使用したり、流量調節パッキン
25を全開にして排水する。そして、排水後は流量調節
バルブ25を元の位置に戻しておく。尚、排水ポンプ2
6で低所に設置された排水管5から高所へ排水可能とな
る。
装置はかかる構成に限定されるものではなく、集水ピッ
トの近傍に1次ピットを設けずに集水ピットの上方に天
井壁を形成し、天井壁に直接雨水等の流入口を設けた構
成としてもよく、又集水ピットを鉄筋コンクリート製と
してもよいことは勿論である。
が集水ピット内に流入しても、排水が可能であるから水
防板が浮上することがないので、突然の浮上による危険
性がないと共に、洪水等で路面が冠水した時は電力や人
力によることなく、自動的に水防板が浮上して水を堰止
めることができる。そして、水が引いた時は集水ピット
内に溜まった水は排水管から排水されるので、効率のよ
い排水が可能となる。
一実施の形態を示す縦断側面図である。
一実施の形態を示す横断平面図である。
一実施の形態を示す縦断側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 通路の床面に埋設した集水ピットの内部
に水防板が格納され、この水防板が集水ピット内への水
の流入時に水の浮力により地上に浮上する浮上式水防装
置において、集水ピットに排水管が設けられ、この排水
管が排水路に連結していることを特徴とする浮上式水防
装置の排水構造。 - 【請求項2】 通路の床面に埋設した集水ピットの内部
に水防板が格納され、この水防板が集水ピット内への水
の流入時に水の浮力により地上に浮上する浮上式水防装
置において、集水ピットに排水管が設けられ、この排水
管に流量調節バルブ及び排水ポンプが設けられているこ
とを特徴とする浮上式水防装置の排水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002058612A JP3717454B2 (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 浮上式水防装置の排水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002058612A JP3717454B2 (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 浮上式水防装置の排水構造 |
Publications (2)
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ID=28668535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010138668A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Nobuyuki Sugamoto | 水防装置 |
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CN111997004A (zh) * | 2020-07-21 | 2020-11-27 | 李育燕 | 一种用于地下车库的浮力式自清理防洪闸 |
-
2002
- 2002-03-05 JP JP2002058612A patent/JP3717454B2/ja not_active Expired - Fee Related
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