JP2003253417A - プラズマ溶射酸素輸送膜 - Google Patents

プラズマ溶射酸素輸送膜

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素及び水素輸送膜をプラズマ溶射被覆によ
り基材上に形成する。また、開示されるのは、多孔性基
材と超音速プラズマ溶射被覆により提供された皮膜とを
含む多層複合材である。さらに、開示されるのは、単一
相又は二相のナノ結晶質粒子をプラズマ溶射被覆して亀
裂のない酸素輸送膜を基材上に形成することである。 【解決手段】 プラズマ媒体としての不活性ガスの存在
下に、単一又は二相の組成物をプラズマの形態でプラズ
マトーチ又はプラズマガンから超音速で溶射すること及
び酸素輸送膜を微少亀裂のないセラミック皮膜の形状で
基材上に提供するために前記組成物を多孔性又は高密度
基材上に被覆することを含む方法によりイオン若しくは
電子又は混合イオン及び電子伝導性膜を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは酸素又は水
素輸送膜に関し、より詳しくは、セラミック若しくは金
属又はそれらの組み合わせの微粒子をプラズマ溶射被着
させて微少亀裂のない皮膜を基材上に提供することによ
って製造された酸素又は水素輸送膜に関する。また、開
示されるのは、超音速のプラズマ溶射被着により提供さ
れた皮膜を被覆したち密な又は多孔質の基材を含む多層
複合材である。また、開示されるのは、セラミック若し
くは金属又はそれらの組み合わせの単一相又は二相のナ
ノ結晶質粒子を亜音速でプラズマ溶射被着させて基材上
に亀裂のない酸素輸送膜を形成させることである。
【0002】米国政府の権利 米国政府は、この発明及び権利に関するライセンスを取
得済みであり、限定された状況で特許所有者にアメリカ
連邦標準・技術局によって認められた共同契約第70N
ANB5H1065の協約に規定される妥当な条件で他
人にライセンス許諾することを命じる権利を有する。
【0003】
【従来の技術】酸素輸送膜(「OTM」)は、酸素を含
有するガス混合物から酸素を分離するのに有用であり、
OTMは、望ましくは混合導体のセラミック膜を使用し
て製造され、そして得られた膜は、望ましくは高い酸素
選択性を有している。セラミック組成物の例は、米国特
許第5342431号(アンダーソン等)、同第564
8304号(マザネック等)、同第5702999号
(マザネック等)、同第5712220号(キャロラン
等)及び同第5733435号(プラサド等)に開示さ
れている。本明細書はこれらの参照文献を引用してい
る。類似の方法により、水素は膜を選択的に通過できる
が他のイオンを通さない水素輸送膜(「HTM」)のよ
うな他の選択的イオン輸送膜が好適に製造される。
【0004】従って、OTMは、酸素イオンだけが膜を
横切って輸送され、他の分子及びイオンは排除されるこ
とを意味する「酸素選択性」の特徴を有する。同様に、
HTMは水素イオンだけが膜を横切って輸送され、他の
分子及びイオンは排除されることを意味する「水素選択
性」の特徴を有する。このOTM及びHTMは、セラミ
ック若しくは金属又はそれらの組み合わせから製造され
得る。膜材料として使用するのに好適なセラミックは単
一相混合導体のペロブスカイト及び二相の金属/金属酸
化物の組み合わせを包含する。特に有利な固体電解質の
セラミック膜は、無機酸化物、典型的にはフルオライト
又はペロブスカイト構造を有するカルシウム若しくはイ
ットリウム安定化ジルコニウム若しくは類似の酸化物か
ら製造される。代表的なセラミック組成物は、米国特許
第5702959号(マザネック等)、同第57122
20号(キャロラン等)及び同第5733435号(プ
ラサド等)に開示されており、本明細書はこれらの開示
を引用している。このような膜をガス精製の用途に使用
することは米国特許第5733069号(プラサド等)
に述べられており、また、本明細書はこの開示も引用し
ている。特に有効なOTMは多孔質基材上でのペロブス
カイト型酸化物の均質膜を含む。なぜならば、これらの
OTMは特に良好な混合導体であるからである。例え
ば、緻密層及び連続多孔質層の両方(緻密層は直結した
貫通細孔がないと言われている)を有するOTMのコン
ピュータシミュレーションモデルが米国特許第5240
48号(ソログッド等)に開示されている。本明細書は
この開示を引用している。例えば、多孔質層及び連続緻
密層を有する多層OTM複合材は高められた酸素選択性
を含めて有利な特性を有し得る。
【0005】ペロブスカイトのような酸素輸送膜の薄膜
皮膜が特に好ましい。なぜならば、理想的な酸素流束は
その膜の厚さに反比例するからである。このことを基に
すると、厚膜と比較して酸素流束をより高め及び表面積
を減少させ、従って膜操作温度がより低くなり且つその
膜の操作中に電解質を横切る酸素の圧力差がより小さく
なるため、薄膜が好ましい。
【0006】従来、化学蒸着、静電噴霧被着、電気化学
蒸着、スパッター、噴霧熱分解、ゾルゲル薄膜法及びレ
ーザーアブレーションを含めてち密なOTM皮膜を製造
するために数種の技術が発表されている。例示として、
寺岡等による技術論文雑誌(題名「多孔質基材上でのペ
ロブスカイト型酸化物のち密膜の製造」、1989年1
1月5日発刊の日本セラミック協会論文誌、vol.9
7)は、スパッターと懸濁噴霧被着を比較しており、ス
パッター法は多数の亀裂を生じたため、ち密な膜を形成
することはできないとの結論を下し、改良されたち密な
膜は懸濁噴霧被着技術を使用して形成された。
【0007】別の例示として、米国特許第543970
6号(リチャーズ等)は有機金属化学蒸着を使用してO
TMを製造する方法を開示している。それでもなお、化
学蒸着法はち密な気密セラミック薄膜を製造するのに好
適に使用されるが、これらの方法は、時間がかかり、高
価な処理装置を必要とし、そして典型的に毒性の先駆化
学物質を使用するという欠点がある。さらに、酸化物膜
を形成する目的で化学量論を調節することは、これらの
方法を使用して維持するのが困難である。また、スパッ
ター及びレーザーアブレーションのような物理的蒸着法
にもはっきりした欠点がある。なぜならば、それらは典
型的には複雑な方法であり、しばしば真空装置を必要と
し、且つOTMの商業生産のために使用するには適さな
い遅い蒸着速度を典型的に使用するからである。
【0008】さらに別法は熱溶射である。熱溶射は、金
属又は金属酸化物の溶融粉体をプラズマ又は溶射ガンを
使用して基材の表面上に溶射することを含む。要する
に、それは、エンタルピーと速度に起因するエネルギー
伝達を含めて熱と運動量とに関係する方法であり、そし
て得られた基材上の溶射皮膜は、非常に短い処理時間か
ら見ると望ましくない過熱をすることなしに基材への皮
膜の強固な機械的接着を提供する。熱溶射法はプラズマ
溶射及び高速度酸素燃料(「HVOF」)溶射を含む。
【0009】従来、プラズマ溶射は、固体酸化物燃料電
池用のち密なランタンクロマイト接続体の製造において
使用するものが開示されている。あいにく、得られた皮
膜は典型的に多孔質であり且つかなりの数の微少亀裂を
含有しており、所望のち密な微少亀裂のない皮膜を提供
するためには引き続き1450〜1550℃の温度での
熱処理工程を必要とする。伝導性の相互接続層を電気化
学的電池の電極棒構造に処理するのにプラズマ被着を使
用することの例示は、米国特許第5391440号(ク
オ等)に開示されており、本明細書はこの開示を引用し
ている。クオ等が開示したこの発明に関連したいくつか
の欠点がある。即ち、(1)亜音速のプラズマ溶射工程
は好ましくない微少亀裂を含有する皮膜を電極棒に提供
する、(2)プラズマ溶射は皮膜の中に不必要な分子を
導入する危険がある「フラックス」又は「液相形成剤」
を使用することを必要とする、及び(3)得られた微少
亀裂を「修復」するのに溶射後の熱処理工程が必要とさ
れる。
【0010】従来、プラズマ溶射後に加熱処理工程する
ことなく酸素輸送膜として使用するためのち密な微少亀
裂のない皮膜を製造するのに、いかなる種類のプラズマ
被着法、まして超音速のプラズマ被着法を使用すること
の開示も本発明者が知る限りでは全く存在しなかった。
加えて、微少亀裂のない遮熱皮膜又は接続体皮膜を提供
するのに超音速プラズマ被着法を使用することの開示も
全くなかった。さらに、このような微少亀裂のない皮膜
を提供するのにナノ結晶質粒子の亜音速プラズマ溶射を
使用することの開示も全くなかった。
【0011】ち密な又は多孔質の基材上に微少亀裂のな
いち密で薄膜の気密酸素又は水素輸送膜を製造するため
に、迅速で費用効果のある方法が必要とされる。本発明
は、超音速、音速又は亜音速のプラズマ溶射を使用して
所望の皮膜を提供する、これらのOTM及びHTMを製
造するためのそのような方法の一つを提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】一つの側面からみれば、
本発明は、プラズマ媒体としての不活性ガスの存在下
に、単一相のイオン性、電子性若しくは混合伝導性組成
物又は二相の混合伝導性組成物(好都合には、セラミッ
ク若しくは金属又はそれらの組み合わせの粒子を含む)
をプラズマ形態でプラズマトーチから超音速で溶射し、
前記組成物を多孔質又はち密な基材上に被着させて酸素
又は水素輸送膜を微少亀裂のないセラミック皮膜の形状
で基材上に提供することを含む酸素又は水素輸送膜を製
造するための方法に関する。
【0013】他方の側面から見れば、本発明は、プラズ
マ媒体としての不活性ガスの存在下に、セラミック若し
くは金属又はそれら組み合わせの粒子を含む単一又は二
相の組成物の粒子をプラズマ形態でプラズマトーチから
音速又は亜音速で、ただし、プラズマが亜音速で使用さ
れる場合には前記粒子はナノ結晶寸法の凝集物であると
いう条件で溶射し、前記組成物を多孔質又はち密な基材
上に被着させて多孔質又はち密なセラミック皮膜を含む
酸素又は水素輸送膜を基材上に提供することを含む酸素
又は水素輸送膜を製造する方法に関する。
【0014】もう一方の側面から見れば、本発明は、不
活性ガスのプラズマ溶射媒体と混合した単一相又は二相
のセラミック形成用の供給粉体を提供し、そのプラズマ
溶射媒体中の供給粉体を多孔質又はち密な基材上に熱溶
射してち密なOTM及びHTM皮膜を基材上に形成させ
ることを含むち密なOTM及びHTM皮膜を基材上に形
成させる方法に関する。
【0015】別の側面から見れば、本発明は、不活性ガ
スの流れのないプラズマ媒体中で、セラミック、金属又
はそれらの組み合わせの粒子を含む単一相又は二相組成
物の粒子をプラズマの形態で超音速で溶射し、前記組成
物を多孔質又はち密な基材上に被着させて酸素又は水素
輸送膜を微少亀裂のない皮膜の形状でその基材上に提供
することを含む方法により製造した微少亀裂のない酸素
又は水素輸送膜に関する。
【0016】さらに別の側面からみれば、本発明は、不
活性ガスを含むプラズマ媒体中で、セラミック若しくは
金属又はそれらの組み合わせの単一又は二相粉体粒子を
高速度酸素燃料熱溶射により超音速で溶射し、その粒子
を多孔質又はち密な基材上に被着させて酸素輸送膜を微
少亀裂のないセラミック皮膜の形状で基材上に提供する
ことを含む方法により製造された微少亀裂のない酸素輸
送膜に関する。
【0017】またさらに別の側面から見れば、本発明
は、ち密な又は多孔質の基材とその基材上の微少亀裂の
ない皮膜とを含む多層複合材であって、前記皮膜が、プ
ラズマ媒体としての不活性ガスの存在下に、セラミック
若しくは金属又はそれらの組み合わせの粒子を含む単一
相又は二相組成物の粒子をプラズマの形態でプラズマト
ーチから音速又は亜音速で、ただし、プラズマが亜音速
で使用される場合には前記粒子はナノ結晶寸法であると
いう条件で溶射し、多層複合材を提供するように前記組
成物を多孔質又はち密な基材上に被着させることによっ
て製造されたものである多層複合材に関する。
【0018】さらに別の側面からみれば、本発明は、不
活性ガスを含むプラズマ媒体中で、セラミック若しくは
金属又はそれらの組み合わせの単一相粉体粒子を超音速
で溶射し、その粒子を多孔質又はち密な基材上に被着さ
せて単一相のイオン導体を微少亀裂のないセラミック皮
膜の形状で基材上に提供することにより製造された、固
体酸化物燃料電池又は電動酸素発生器の用途に好適な単
一相のイオン伝導体に関する。
【0019】またさらに別の側面からみれば、本発明
は、不活性ガスを含むプラズマ媒体中で、セラミックの
単一相粉体粒子を超音速で溶射し、その粒子を多孔質又
はち密な基材上に被着させて単一相の電子導体を微少亀
裂のないセラミック又は金属皮膜の形状でその基材上に
提供することにより製造された接続体の用途に有用な単
一相の電子伝導性酸化物に関する。
【0020】これら及び他の側面は以下の本発明の記述
を読めば明らかになるであろう。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、例1に従って亜音速プラ
ズマ溶射することによりステンレス鋼基材上に被着させ
たLSFCM皮膜の500倍率での横断面顕微鏡写真画
像図である。この顕微鏡写真画像図は局所的な残留細孔
及び局所的な微少亀裂を有する250ミクロンの厚さの
ち密な均質皮膜を表したものである。
【0022】図2は、例2に従ってステンレス鋼基材上
に被着させたLSFCM皮膜の500倍率での横断面顕
微鏡写真画像図である。この顕微鏡写真画像図は、例1
の皮膜と比較して減少した空孔率と最小数の微少亀裂と
を有する350ミクロンの厚さのち密な均質皮膜を表し
たものである。
【0023】図3aは、例3に従って酸化ステンレス鋼
基材上にマッハIIのプラズマ溶射により被着させたLS
FCM皮膜の500倍率での横断面顕微鏡写真画像図で
ある。この顕微鏡写真画像図は、およそ240ミクロン
の厚さの、例1の皮膜と比較して非常にち密な且つ亀裂
のない均質皮膜を表したものである。
【0024】図3bは、例3に従って多孔質のマグネシ
ウム酸化物基材上にマッハIIのプラズマ溶射により被着
させたLSFCM皮膜の横断面の走査電子顕微鏡(「S
EM」)画像図である。このSEM画像図は、およそ5
0ミクロンの厚さの、例1の皮膜と比較して非常にち密
な均質且つ亀裂のないLSFCM皮膜を表したものであ
る。
【0025】図4は、皮膜が単一相のペロブスカイトの
形態であることを示す例3のLSFCM皮膜のX線回折
(「XRD」)図である。
【0026】図5は、皮膜と粉体とが組成的に同一であ
ることを示す、例3のLSFCM皮膜と対照のLSFC
M粉体との組成比較のグラフ図である。
【0027】図6は、例4に従って多孔質のLSCM基
材上にマッハIIのプラズマ溶射により被着させたLSF
CM皮膜の横断面の走査電子顕微鏡(「SEM」)画像
図である。このSEM画像図は、およそ50ミクロンの
厚さのち密な微少亀裂のない均質LSFCM皮膜を表し
たものである。
【0028】図7は、供給ガスとして空気を使用する9
00℃でのマッハIIプラズマ溶射のLSC複合円板の流
束性能及び安定性を示す例5の製造皮膜のグラフ図であ
る。
【0029】図8は、例5に従って多孔質のLSFCM
−50CGO基材上にマッハIIのプラズマ溶射により被
着させたLSFCM−50CGOの横断面の走査電子顕
微鏡(「SEM」)画像図である。このSEM画像図
は、皮膜全体にわたって均一に分布したLSFCMとC
GCの両方の被着物を有する、およそ100ミクロンの
厚さのち密な亀裂のない均質LSFCM−50CGO皮
膜を表したものである。
【0030】図9は、例6に従ってCGOと40重量%
のパラジウムとの混合物を多孔質のLSFCM−50C
GO基材上にマッハIIのプラズマ溶射により被着させた
CGO−Pd皮膜の横断面の走査電子顕微鏡(「SE
M」)画像図である。このSEM画像図は、多孔質のL
SFCM−50CGO基材上のおよそ200ミクロンの
厚さのち密な亀裂のない均質CGO−Pd皮膜を表した
ものである。
【0031】図10は、例7に従ってCGOの混合物を
多孔質のLSFCM−50CGO基材上に亜音速プラズ
マ溶射により被着させたCGO皮膜の横断面の走査電子
顕微鏡(「SEM」)画像図である。このSEM画像図
は、多孔質のLSFCM−50CGO基材上のおよそ1
00ミクロンの厚さのち密な亀裂のない均質CGO皮膜
を表したものである。
【0032】図11は、例8に従ってLSFCM−m
(LSFCMと20重量%のPd/Agとからなる)基
材上に亜音速プラズマ溶射により被着させたLSFCM
皮膜の500倍率での横断面顕微鏡写真画像図である。
この顕微鏡写真画像図は、30%以上の空孔率及び10
ミクロン以上の細孔寸法を有する200ミクロンの厚さ
の多孔質皮膜を表したものである。
【0033】発明の詳細な記述 驚いたことには、マッハI〜マッハIIの範囲での溶射方
式を使用する超音速プラズマ溶射は、多孔質又はち密な
基材上に、セラミック若しくは金属又はそれらの組み合
わせの組成物の均質でち密な実質的に微少亀裂のない皮
膜を含むOTM及びHTMを製造するのに好適に使用さ
れることが本発明者により発見された。本発明の方法
は、薄いプラズマ溶射皮膜に基づくOTM及びHTMの
迅速な費用効果のある製造において特に有用である。こ
れらの薄い皮膜は、OTMの使用中に格別の利点をもた
らす。なぜならば、理想的な酸素流束は膜の厚さに反比
例することが自明だからである。従って、本発明に従っ
てプラズマ溶射製造法を使用して製造したOTMは、製
造と使用の両方に利点を提供する。使用中には、本発明
に従って製造した薄い皮膜は、従来法で製造されたOT
Mと比較すると、より高い酸素流束、減少した膜面積、
より低い膜操作温度及び電解質を横切るより小さい酸素
分圧差を使用してOTMを操作することを可能にする。
【0034】本発明に有用なセラミック皮膜は、フルオ
ライト又はペロブスカイト構造を有するカルシウム若し
くはイットリウム安定化ジルコニア又は類似の酸化物に
代表される無機酸化物から好適に形成される。セラミッ
ク皮膜を好適な基材上にプラズマ被着することにより製
造されたOTMは、有利には500ミクロン以下の厚
さ、好ましくは300ミクロン以下の厚さ、さらに好ま
しくは100ミクロン以下の厚さの公称皮膜厚を有す
る。イオン輸送膜を横切って酸素分圧の正の比率を維持
することにより生じた酸素化学ポテンシャル差がイオン
輸送膜表面を横切って維持されるときに、このOTM
は、酸素イオン及び電子を450℃〜約1200℃の温
度範囲において一般的な酸素分圧で輸送するのに有用で
ある。OTMの酸素イオン伝導率は、0.01〜100
S/cm[ここで、Sはオームの逆数(1/ohm)で
ある]の範囲が典型的である。
【0035】本発明に従ってOTMを製造するのに好適
なセラミック材料は、表1に挙げたようにペロブスカイ
ト及び二相の金属/金属酸化物の組み合わせを包含す
る。ペロブスカイトの実例は、La1-xSrXCo
3-y、LaxSr1-xFeO3-y及びLaxSr1-xFe
1-yCoy3-zを包含する。酸素選択性イオン輸送膜の
アノード側での反応環境は、多くの用途において、非常
に低い酸素分圧を生じるので、表1に挙げたクロム含有
ペロブスカイトは好ましい材料であり得る。なぜなら
ば、これらは低い酸素分圧の環境で安定な傾向があるか
らである。クロム含有ペロブスカイトは非常に低い酸素
分圧では典型的に分解されない。
【0036】本発明の方法に従ってOTMを製造するに
際し、プラズマ溶射した皮膜は基礎となる基材と同じ組
成物から構成されることができ、又は異なる物質から製
造されることができる。一例として、ち密なペロブスカ
イト皮膜をその皮膜と組成的に同一である多孔質のペロ
ブスカイト基材上にプラズマ溶射することによってOT
Mが好適に製造される。代わりに、それらの皮膜及び基
材は以下の実施例に記載したさまざまな基材/皮膜の組
み合わせによって例示されるように、組成的に異なって
いてもよい。いずれにしても、プラズマ溶射した皮膜は
OTMの酸素表面交換を向上させる。組成としては、こ
の発明のプラズマ溶射法において使用したセラミック粉
体を使用して、以下に示した例3により例示されるよう
に、組成的に同一な単一相セラミック皮膜を提供するこ
とができる。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】上の表Iに挙げたものに加えて、他の固体
電解質材料も本発明の範囲内である(例えば、ジルコニ
ア、セリア、ビスマス酸化物及びランタンガレート)。
同様に、ランタンクロマイト、ランタンマガナイトを含
めて接続体材料が固体酸化物燃料電池及び電動酸素発生
器の適用品を製造するために好適に使用される。
【0040】明らかに、本発明は広く様々な工業用途に
広い適用性を有している。例えば、本発明に従って製造
される皮膜には以下の特定の用途が意図される。(1)
酸素又は水素輸送膜用途のための単一相の混合伝導性酸
化物(例えば、ペロブスカイト)、(2)固体酸化物燃
料電池及び電動酸素発生器用途のための単一相イオン導
体の固体電解質(例えば、フルオライト)、(3)セラ
ミック第2相を有する二相の混合導体、(4)金属の第
2相を有する二相の混合導体、(5)固体酸化物燃料電
池において使用する又は電気化学的電池の電極構造の接
続層として使用するための単一相の電子伝導性酸化物
(例えば、ペロブスカイト)。
【0041】本発明の方法は、好ましくはプラズマ溶射
法を使用するが、その代わりに高速度酸素燃料(HVO
F)熱溶射を使用することもできる。プラズマ溶射を使
用する例示として、ち密な気密セラミックOTM又はH
TM皮膜の製造は、本発明の方法を使用して多孔質基材
上にプラズマ溶射被着することにより好適に行われる。
このプラズマ溶射は、典型的には40μm以下、好まし
くは30μm以下、さらに好ましくは15〜25μmの
範囲の平均凝集粒度を有する細かい凝集粒度のセラミッ
ク粉体を使用して好適に行われる。別の例示として、多
孔質のLa.2Sr.8Fe.79Cr.2Mg.013(LSF
CM)皮膜は、以下の例8でより詳しく説明するよう
に、多孔質のLSFCM−m基材上に被着される。凝集
体を形成するのに有用なそれぞれの粒子は典型的にはナ
ノ結晶質の大きさから約5ミクロンの大きさを上限とす
るサイズの範囲にあり、亜音速でプラズマ溶射が使用さ
れるとき、ナノ結晶寸法が使用される。
【0042】本発明の方法を使用して多孔質の皮膜を製
造するに際し、広範囲の細孔寸法及び空孔率を得ること
ができる。従って、例8に記載したLSFCM皮膜に関
しては30%以上の空孔率と10ミクロンまでの細孔寸
法が得られたが、溶射条件及び空孔形成剤を好適に調節
すると、50%以上の多孔率と50μm以上の細孔サイ
ズをその多孔質皮膜に与える。
【0043】以下に記載した例1〜8では、プラズマ媒
体(即ち、不活性ガス)、プラズマトーチ(又はプラズ
マガン若しくはアーク)及び使用した電源、プラズマ媒
体と共に使用した粉体及び実施例において使用したプラ
ズマトーチ操作の点をより詳しく説明する。簡潔に述べ
ると、粉体粒子はプラズマ媒体と混合される。プラズマ
媒体が添加された粒子の溶射粉体又はプラズマ溶射供給
粉体は周知の凝集技術によって熱溶射する前に凝集化さ
れて易流動性のプラズマ溶射供給粉体になる。従って、
プラズマ媒体が添加された溶射セラミック金属及び/又
は金属酸化物粒子の混合物は、このようにして好ましく
は凝集化されてプラズマトーチ又は溶射ガンを使用する
ことによって生じたプラズマプルーム中に同伴するのが
容易になる。別法として、本発明の方法にプラズマアー
ク溶射法を使用することができる。好ましくは、プラズ
マ溶射供給粉体は均一な凝集粒度分布と5〜80ミクロ
ン、より好ましくは10〜25ミクロンの範囲の平均粒
度とを有している。
【0044】以下の例は例示することを意図している
が、本発明の範囲に決して限定されるものではない。
【0045】
【実施例】例1(比較例) 亜音速プラズマ溶射による
La.2Sr.8Fe.79Cr.2Mg. 013(LSFCM)
皮膜の被着 LSFCM皮膜を亜音速モードのプラズマ溶射によりス
テンレス鋼基材上に形成させた。噴霧乾燥したLSFC
M粉体をプラズマ溶射ガンの中にプラクスエアー粉体供
給器(商品名)を通してアルゴンキャリアガスによって
垂直に供給した。亜音速モードのプラズマ溶射を以下の
ように設定した。
【0046】プラズマ媒体 40slmのArと21slmのHe(ここで、slm
は標準リットル/分である)。
【0047】プラズマトーチ及び電源 亜音速モードのプラクスエアーSG−100プラズマト
ーチ並びに900アンペア、29ボルト及び26キロワ
ットの電源。
【0048】粉体及び供給 LSFCM粉体(20μmの凝集物)はプラクスエアー
スペシャリティーセラミックス社によって製造される。
粉体をトーチの出口から10mm手前で4slmのアル
ゴンキャリアガスと共に30psiで且つ3.0rpm
に設定したプラクスエアー粉体供給器(ほぼ18グラム
/分の供給速度に等しい)によって供給した。
【0049】トーチ操作 基材に水平な階段パターンを3mmの間隔(step)で5
00mm/秒の走査で及び基材から75mmの距離で4
0回通す。階段パターンを左から右及び右から左のトー
チ動作から構成し、逆送動作のライン間を3mmの間隔
で繰り返す。
【0050】図1は、慣例の亜音速プラズマ溶射により
ステンレス鋼基材上に被着したLSFCM膜の横断面顕
微鏡写真を示している。被着されたLSFCM皮膜は厚
さが約250ミクロンであった。大きな亀裂は全く観察
されなかったが、図1は皮膜の横断面全体にわたる残留
細孔及び微少亀裂を明らかにしている。
【0051】例2 マッハIプラズマ溶射によるLSF
CM皮膜の被着 LSFCM皮膜をステンレス鋼基材上にマッハIモード
の超音速プラズマ溶射を使用して被着させた。溶射した
粉体をトーチ中に例1に記載したのと同様の方法で供給
した。マッハIモードのプラズマ溶射を以下のように設
定した。
【0052】プラズマ媒体 40slmのAr並びに21slmのHe。
【0053】プラズマトーチ及び電源 マッハIモードのプラクスエアーSG−100プラズマ
トーチ並びに900アンペア、34ボルト及び30キロ
ワットの電源。
【0054】粉体及び供給 LSFCM粉体(20μmの凝集物)はプラクスエアー
スペシャリティーセラミックス社により製造される。粉
体をトーチの出口から10mm手前で5.5slmのア
ルゴンキャリアガスと共に40psiで且つ3.0rp
mに設定したプラクスエアー粉体供給器(ほぼ18グラ
ム/分の供給速度に等しい)によって供給した。
【0055】トーチ操作 基材に水平な階段パターンを3mmの間隔で500mm
/秒の走査で及び基材から90mmの距離で40回通
す。
【0056】図2は、マッハIモードのプラズマ溶射に
よりステンレス基材上に被着させたLSFCM膜の横断
面顕微鏡写真を示している。形成したLSFCM皮膜は
厚さが約350ミクロンであった。皮膜の密度はプラズ
マの速度を上昇させることにより改善され、並びに最小
の微少亀裂及び低い残留細孔が横断面に観察された。
【0057】例3 マッハIIプラズマ溶射によるLSF
CM皮膜の被着 LSFCM皮膜をステンレス鋼基材上にマッハIIモード
の超音速プラズマ溶射を使用して被着させた。溶射した
粉体をトーチの中に例2に記載したのと同様の方法で供
給した。マッハIIモードのプラズマ溶射を以下のように
設定した。
【0058】プラズマ媒体 105slmのAr並びに40slmのHe。
【0059】プラズマトーチ及び電源 マッハIIモードのプラクスエアーSG−100プラズマ
トーチ並びに950アンペア、73ボルト及び69キロ
ワットの電源。
【0060】粉体及び供給 プラクスエアースペシャリティー社からの20ミクロン
凝集物のLSFCM粉体。
【0061】トーチ出口から10mm手前で10slm
アルゴンキャリアガスと共に100psiで且つ3.0
rpmに設定したプラクスエアー粉体供給器(ほぼ18
グラム/分の供給速度に等しい)によって供給。
【0062】トーチ操作 基材に水平な階段パターンを3mm間隔で500mm/
秒の走査で及び基材から90mmの距離で、鋼基材につ
いては40回、多孔質MgO基材については6回通す。
【0063】図3aは、ステンレス鋼基材上に形成した
240μmのLSFCM膜の横断面顕微鏡写真を示して
いる。この画像は図1及び2に示したのと同じ倍率下で
撮影された。亜音速モード(図1)及びマッハI(図
2)により形成された膜と比較すると、マッハIIによる
LSFCM膜は非常にち密で且つ亀裂のないものであ
る。図3bは、多孔質のマグネシウム酸化物(MgO)
基材上にマッハIIにより製造されたLSFCM膜の横断
面のSEMを示している。図3bに示すように、〜50
ミクロンのち密なLSFCM膜(中間部の明るい部分)
は、多孔質のMgO基材(下部の灰色の部分)とエポキ
シ(上部の暗い部分)との間である。エポキシはこの試
料を固定するために使用された。図3bは、非常にち密
なLSFCM膜を多孔質のMgO基材(〜34%の空孔
率)上に被着することができることを示している。
【0064】マッハIIモードのプラズマ溶射により溶射
されたLSFCM膜は、ち密且つ亀裂がないだけでなく
均質であるように見え、それと共に膜と基材が良好に接
着しているようにも見えることが指摘されるべきであ
る。溶射された膜が単一相のペロブスカイト構造である
ことをXRDは示しており(図4)、このものはOTM
としての膜の理想的なものである。また、ICP分析
(図5)は、溶射されたLSFCM膜が供給粉体と比較
して実質的に同一組成であることを明らかにすることも
示している。
【0065】例4 マッハIIプラズマ溶射によるLa
.0.5Sr.95CoO3(LSC)皮膜の被着 LSC皮膜を多孔質のLSC−m(LSC+20重量%
のPd/Ag)上にマッハIIモードの超音速プラズマ溶
射を使用して被着させた。その溶射粉体をトーチの中に
例1に記載したのと同様の方法で供給した。マッハIIモ
ードのプラズマ溶射を以下のように設定した。
【0066】プラズマ媒体 105slmのAr並びに40slmのHe。
【0067】プラズマトーチ及び電源 マッハIIモードのプラクスエアーSG−100プラズマ
トーチ並びに950アンペア、73ボルト及び69キロ
ワットの電源。
【0068】粉体及び供給 プラクスエアースペシャリティー社からの15ミクロン
のLSC粉体。トーチ出口から10mm手前で10sl
mのアルゴンキャリアーガスと共に100psiで且つ
3.0rpmに設定したプラクスエアー粉体供給器(ほ
ぼ18グラム/分の供給速度に等しい)によって供給。
【0069】トーチ操作 基材に水平な階段パターンを3mmの間隔で500mm
/秒の走査で及び基材から90mmの距離で8回通す。
【0070】図6は、多孔質のLSC−m基材上に被着
させたLSC膜の横断面SEMを示している。このLS
C膜はち密で且つ亀裂がなく、約50ミクロンの厚さで
あった。LSC/LSC−m複合材円板の高温透過試験
を供給ガスとしてN2/O2混合ガスを及びパージガスと
してHeをそれぞれ使用して900℃で行った。多孔質
のLSC−m基材(1.7mm)上の50μmのLSC
膜について、80%のO2/N2供給ガスを使用して90
0℃で9sccm/cm2のO2流束を得た。図7は、供
給ガスとして空気を使用して、プラズマ溶射されたLS
C複合材円板の900℃での流束性能及び安定性を示し
ている。500時間試験された後も、そのプラズマ溶射
された皮膜は無傷の状態であり且つ基材と良好に接着し
たままであった。
【0071】例5 セラミックの第2相を有する二相混
合導体の超音速プラズマ溶射による被着[LSFCMと
50重量%のCe0.8Gd0.22(LSFCM−50C
GO)] LSFCM−50CGO皮膜を多孔質のLSFCM−5
0CGO基材上にマッハIIモードの超音速プラズマ溶射
を使用して被着させた。溶射粉体をトーチの中に例1に
記載したのと同様の方法で供給した。マッハIIモードの
超音速プラズマ溶射を以下のように設定した。
【0072】プラズマ媒体 95slmのAr並びに45slmのHe。
【0073】プラズマトーチ及び電源 マッハIIモードのプラクスエアーSG−100プラズマ
トーチ並びに900アンペア、58ボルト及び52キロ
ワットの電源。
【0074】粉体及び供給 プラクスエアースペシャリティー社からの50重量%の
CGOを混合したLSFCMの20ミクロンの凝集粉
体。トーチ出口から10mm手前で10slmのアルゴ
ンキャリアガスと共に100psiで且つ3.0rpm
に設定したプラクスエアー粉体供給器(ほぼ18グラム
/分の供給速度に等しい)によって供給。
【0075】トーチ操作 基材に水平な階段パターンを3mmの間隔で500mm
/秒の走査で及び基材から90mmの距離で8回通す。
【0076】図8は、LSFCM−50CGO基材上に
被着させたLSFCM−50CGO膜の横断面SEMを
示している。このLSFCM−50CGO膜はち密で且
つ亀裂がなく、約100ミクロンの厚さであった。高性
能SEM観察は、LSFCM及びCGO被着物の両方が
皮膜中に均一に分布していることを明らかにしている。
また、図8に示すように、この膜も多孔質基材に良好に
接着していた。
【0077】例6 金属の第2相を有する二相混合導体
の超音速プラズマ溶射による被着[Ce0.8Gd0.22
と40重量%のPd(CGO−Pd)] CGO−Pd皮膜を多孔質のLSFCM−50CGO基
材上にマッハIIモードの超音速プラズマ溶射を使用して
被着させた。溶射粉体をトーチの中に例1に記載したの
と同様の方法で供給した。マッハIIモードのプラズマ溶
射を以下のように設定した。
【0078】プラズマ媒体 95slmのAr並びに45slmのHe。
【0079】プラズマトーチ及び電源 マッハIIモードのプラクスエアーSG−100プラズマ
トーチ並びに900アンペア、58ボルト及び52キロ
ワットの電源。
【0080】粉体及び供給 プラクスエアースペシャリティー社からの40重量%の
Pdと混合したCGOの20ミクロンの凝集粉体。トー
チ出口から10mm手前で10slmのアルゴンキャリ
アガスと共に100psiで且つ3.0rpmに設定し
たプラクスエアー粉体供給器(ほぼ18グラム/分の供
給速度に等しい)によって供給。
【0081】トーチ操作 基材に水平な階段パターンを3mmの間隔で500mm
/秒の走査で及び基材から90mmの距離で12回通
す。
【0082】図9は、多孔質のLSFCM−50CGO
基材上に被着させたCGO−Pd膜の横断面SEMを示
している。CGO−Pd膜はち密で且つ亀裂がなく、約
200ミクロンの厚さであった。高性能SEM観察は、
CGO及びPd被着物の両方が皮膜中に均一に分布して
いることを明らかにしている。また、図9に示すよう
に、その膜も多孔質基材に良好に接着していた。
【0083】例7 ナノ結晶質の凝集粉体を使用する亜
音速プラズマ溶射によるCe0.8Gd0.22(CGO)
イオン伝導性皮膜の被着CGO皮膜を多孔質のLSFC
M−50CGO基材上に亜音速モードのプラズマ溶射に
より形成させた。噴霧乾燥したCGO粉体をトーチの中
に例1に記載したのと同様の方法で供給した。亜音速モ
ードのプラズマ溶射を以下のように設定した。
【0084】プラズマ媒体 45slmのAr並びに21slmのHe(ここで、s
lmは標準リットル/分である)。
【0085】プラズマトーチ及び電源 亜音速モードのプラクスエアーSG−100プラズマト
ーチ並びに900アンペア、29ボルト及び32キロワ
ットの電源。
【0086】粉体及び供給 CGO粉体(200nmの一次粒子の20μm凝集物)
はプラクスエアースペシャリティーセラミックス社によ
り製造される。粉体をトーチ出口から10mm手前で4
slmのアルゴンキャリアガスと共に30psiで且つ
3.0rpmに設定したプラクスエアー粉体供給器(ほ
ぼ18グラム/分の供給速度に等しい)によって供給し
た。
【0087】トーチ操作 基材に水平な階段パターンを3mmの間隔で500mm
/秒の走査で及び基材から90mmの距離で14回通
す。
【0088】図10は、多孔質のLSFCM−50CG
O基材上に被着させたCGO膜の横断面SEMを示して
いる。この膜はち密で且つ亀裂がなく、約100ミクロ
ンの厚さであった。この膜は、厚さが均一であると共に
層状構造が全く検出されず且つ多孔質の基材に良好に接
着していた。
【0089】例8 亜音速プラズマ溶射によるLa.2
.8Fe.79Cr.2Mg.013(LSFCM)皮膜の被
着 多孔質のLSFCM皮膜を多孔質のLSFCM−m(L
SFCM+20重量%のPd/Ag)上に亜音速モード
のプラズマ溶射により形成させた。この例で使用した噴
霧乾燥させたLSFCM粉体を初めに15重量%のグラ
ファイト(空孔形成剤)とブレンドし、次いでプラズマ
溶射ガンの中にプラクスエアー粉体供給器を通してアル
ゴンキャリアガスで垂直に供給した。亜音速モードのプ
ラズマ溶射を以下のように設定した。
【0090】プラズマ媒体 40slmのAr並びに16slmのHe(ここで、s
lmは標準リットル/分である)。
【0091】プラズマトーチ及び電源 亜音速モードのプラクスエアーSG−100プラズマト
ーチ並びに800アンペア、35ボルト及び28キロワ
ットの電源。
【0092】粉体及び供給 LSFCM粉体(20μmの凝集物)はプラクスエアー
スペシャリティーセラミックス社により製造される。こ
の粉体を15重量%のグラファイトと予備混合し、次い
でトーチ出口から10mm手前で4slmのアルゴンキ
ャリアガスと共に30psiで且つ3.0rpmに設定
したプラクスエアー粉体供給器(ほぼ18グラム/分の
供給速度に等しい)によって供給した。
【0093】トーチ操作 基材に水平な階段パターンを3mmの間隔で500mm
/秒の走査で及び基材から90mmの距離で16回通
す。
【0094】プラズマ溶射条件の適切なセットを選択す
ること且つ一定量の空孔形成剤(グラファイト)とブレ
ンドした粉体を使用することにより、多孔質のOTM皮
膜を得ることができる。図11は、多孔質のLSFCM
−m基材上に被着させた多孔質のLSFCM皮膜の横断
面顕微鏡写真を示している。30%以上の空孔率と10
ミクロンまでの細孔寸法をそのLSFCM皮膜に得るこ
とができた。この方法はたやすく変更されて、使用され
る溶射条件及び空孔形成剤次第で50%以上の空孔率及
び50μm以上の細孔寸法の多孔質皮膜を得ることがで
きることを指摘されるべきである。
【0095】本発明はその特定の具体例に関して上に記
載されたが、本明細書中に記載した発明の概念からはず
れることなく多くの変更、調節及び変形ができることは
明らかである。従って、その精神及び特許請求の範囲の
広い範囲内に属する全てのそのような変更、調節及び変
形を包含することを意図する。参照した全ての特許出
願、特許及び他の刊行物は本明細書で引用している。
【図面の簡単な説明】
【図1】例1に従って亜音速プラズマ溶射することによ
りステンレス鋼基材上に被着させたLSFCM皮膜の5
00倍率での横断面顕微鏡写真画像図である。
【図2】例2に従ってステンレス鋼基材上に被着させた
LSFCM皮膜の500倍率での横断面顕微鏡写真画像
図である。
【図3】例3に従って酸化ステンレス鋼基材上にマッハ
IIのプラズマ溶射により被着させたLSFCM皮膜の5
00倍率での横断面顕微鏡写真画像図(図3a)及び例
3に従って多孔質のマグネシウム酸化物基材上にマッハ
IIのプラズマ溶射により被着させたLSFCM皮膜の横
断面の走査電子顕微鏡(「SEM」)画像図(図3b)
である。
【図4】皮膜が単一相のペロブスカイトの形状であるこ
とを示す例3のLSFCM皮膜のX線回折(「XR
D」)図である。
【図5】皮膜と粉体とが組成的に同一であることを示
す、例3のLSFCM皮膜と対照のLSFCM粉体との
組成比較のグラフ図である。
【図6】例4に従って多孔質のLSCM基材上にマッハ
IIのプラズマ溶射により被着させたLSFCM皮膜の横
断面の走査電子顕微鏡(「SEM」)画像図である。
【図7】供給ガスとして空気を使用する900℃でのマ
ッハIIプラズマ溶射のLSC複合円板の流束性能(図7
a)及び安定性(図7b)を示す例5の製造皮膜のグラ
フ図である。
【図8】例5に従って多孔質のLSFCM−50CGO
基材上にマッハIIのプラズマ溶射により被着させたLS
FCM−50CGOの横断面の走査電子顕微鏡(「SE
M」)画像図である。
【図9】例6に従ってCGOと40重量%のパラジウム
との混合物を多孔質のLSFCM−50CGO基材上に
マッハIIのプラズマ溶射により被着させたCGO−Pd
皮膜の横断面の走査電子顕微鏡(「SEM」)画像図で
ある。
【図10】例7に従ってCGOの混合物を多孔質のLS
FCM−50CGO基材上に亜音速プラズマ溶射により
被着させたCGO皮膜の横断面の走査電子顕微鏡(「S
EM」)画像図である。
【図11】例8に従ってLSFCM−m(LSFCMと
20重量%のPd/Agとからなる)基材上に亜音速プ
ラズマ溶射により被着させたLSFCM皮膜の500倍
率での横断面顕微鏡写真画像図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 4/12 C23C 4/12 5G307 H01B 1/06 H01B 1/06 A 5H026 H01M 8/02 H01M 8/02 K 8/12 8/12 // H01B 5/14 H01B 5/14 Z (72)発明者 ハンクン・チャン アメリカ合衆国ニューヨーク州ウィリアム ズビル、オールド・ライム・ドライブ36、 ナンバー3 (72)発明者 ラビ・プラサド アメリカ合衆国ニューヨーク州イースト・ アマスト、ヤードリー・レイン12 (72)発明者 グレン・ホウィチャード アメリカ合衆国バージニア州センタービ ル、ポプラー・バリー・コート5301 Fターム(参考) 4D006 GA41 MA06 MA31 MC03X NA45 NA50 PA01 PB62 PB66 PC71 4G075 AA24 AA27 AA30 BC10 CA63 CA80 DA18 EB43 FB02 FB04 4G076 AA02 AB02 BF05 CA12 DA30 4K031 AA01 AB03 CB09 CB18 CB42 CB49 DA01 DA04 EA07 5G301 CA02 CA08 CD01 CE01 5G307 GA05 GA06 GA08 GC02 5H026 AA06 BB01 BB04 CX04 EE02 EE11 HH01 HH03

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ媒体としての不活性ガスの存在
    下に、単一又は二相の組成物をプラズマの形態でプラズ
    マトーチ又はプラズマガンから超音速で溶射し、前記組
    成物を多孔質又はち密な基材上に被着させて酸素輸送膜
    を微少亀裂のないセラミック皮膜の形状でその基材上に
    提供することを含むイオン若しくは電子伝導性の又は混
    合イオン電子伝導性の膜を製造するための方法。
  2. 【請求項2】 前記プラズマがプラズマ媒体と混合した
    セラミック若しくは金属又はそれらの組み合わせの凝集
    粉体粒子を含む請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記プラズマ媒体がアルゴン、ヘリウム
    若しくはそれらの組み合わせ又は熱プラズマを生じ得る
    他のガスである請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 プラズマ溶射供給粉体が均一な凝集粒度
    分布を有すると共に5〜80ミクロン、さらに好ましく
    は10〜25ミクロンの範囲の平均粒度を有する請求項
    2の方法。
  5. 【請求項5】 前記凝集粉体がイオン伝導性のペロブス
    カイト粒子を含む請求項2の方法。
  6. 【請求項6】 前記凝集粉体がイオン伝導性のフルオラ
    イト粒子を含む請求項2の方法。
  7. 【請求項7】 前記凝集粉体がセラミック第2相粒子を
    有する二相混合導体を含む請求項2の方法。
  8. 【請求項8】 前記凝集粉体が金属第2相粒子を有する
    二相混合導体を含む請求項2の方法。
  9. 【請求項9】 前記ち密なセラミック皮膜の厚さが50
    0ミクロン以下である請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 前記ち密なセラミック皮膜の厚さが2
    5〜100ミクロンである請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 プラズマ媒体としての不活性ガスの存
    在下に、単一相又は二相組成物の粒子をプラズマの形態
    でプラズマトーチ又はプラズマガンから超音速又は亜音
    速で、ただし、プラズマが亜音速で使用される場合には
    前記粒子はナノ結晶寸法の凝集体であるという条件で溶
    射し、前記組成物を多孔質又はち密な基材上に被着させ
    て多孔質又はち密なセラミック皮膜を含む酸素輸送膜を
    その基材上に提供することを含むイオン若しくは電子伝
    導性の又は混合イオン電子伝導性の膜を製造するための
    方法。
  12. 【請求項12】 凝集体の一次粒子の粒度が1000n
    m以下であり、より好ましくは500nm以下であり、
    さらに好ましくは200nm以下である請求項11の方
    法。
  13. 【請求項13】 単一又は二相組成物の供給粉体を不活
    性ガスのプラズマ溶射媒体と混合して提供し、そのプラ
    ズマ溶射媒体中の供給粉体を多孔質又はち密な基材上に
    熱溶射して基材上にち密なOTM又はHTM皮膜を形成
    させることを含むち密なOTM又はHTM皮膜を基材上
    に形成させる方法。
  14. 【請求項14】 不活性ガスの流れのないプラズマ媒体
    中で、単一又は二相組成物の粒子を超音速で溶射し、前
    記組成物を多孔質又はち密な基材上に被着させて酸素輸
    送膜を微少亀裂のない皮膜の形状でその基材上に提供す
    ることを含む方法によって製造された微少亀裂のない酸
    素輸送膜。
  15. 【請求項15】 前記凝集粉体がペロブスカイト粒子を
    含む請求項14の膜。
  16. 【請求項16】 前記凝集粉体がイオン伝導性フルオラ
    イト粒子を含む請求項14の膜。
  17. 【請求項17】 前記凝集粉体がセラミック第2相粒子
    を有する二相混合導体を含む請求項14の膜。
  18. 【請求項18】 前記凝集粉体が金属第2相粒子を有す
    る二相混合導体を含む請求項14の膜。
  19. 【請求項19】 不活性ガスを含むプラズマ媒体中で、
    単一又は二相粉体粒子を高速度酸素燃料熱溶射により超
    音速で溶射し、その粒子を多孔質又はち密な基材上に被
    着させて酸素輸送膜を微少亀裂のないセラミック皮膜の
    形状でその基材上に提供することを含む方法によって製
    造された微少亀裂のない酸素輸送膜。
  20. 【請求項20】 前記ち密なセラミック皮膜の厚さが5
    00ミクロン以下である請求項19の膜。
  21. 【請求項21】 前記セラミック皮膜の厚さが25〜1
    00ミクロンである請求項19の膜。
  22. 【請求項22】 ち密な又は多孔質の基材とその基材上
    の微少亀裂のない皮膜とを含む多層複合材であって、前
    記皮膜が、プラズマ媒体としての不活性ガスの存在下
    に、セラミック若しくは金属又はそれらの組み合わせの
    粒子を含む単一又は二相組成物の粒子をプラズマの形態
    でプラズマトーチから音速又は亜音速で、ただし、プラ
    ズマが亜音速で使用される場合には前記粒子はナノ結晶
    寸法であるという条件で溶射し、多層複合材を提供する
    ように前記組成物を多孔質又はち密な基材上に被着させ
    ることによって製造されたものである多層複合材。
  23. 【請求項23】 不活性ガスを含むプラズマ媒体中で、
    セラミック若しくは金属又はそれらの組み合わせの単一
    相粉体粒子を超音速で溶射し、その粒子を多孔質又はち
    密な基材上に被着させて単一相イオン導体を微少亀裂の
    ないセラミック又は金属皮膜の形状でその基材上に提供
    することにより製造された、固体酸化物燃料電池又は電
    動酸素発生器の用途に好適な単一相のイオン導体。
  24. 【請求項24】 不活性ガスを含むプラズマ媒体中で、
    セラミックの単一相粉体粒子を超音速で溶射し、その粒
    子を多孔質又はち密な基材上に被着させて単一相の電子
    導体を微少亀裂のないセラミック皮膜の形状でその基材
    上に提供することにより製造された、接続体用途に有用
    な単一相の電子伝導性酸化物。
  25. 【請求項25】 不活性ガスを含むプラズマ媒体中で、
    セラミックの単一相粉体粒子を超音速で溶射し、その粒
    子を多孔質又はち密な基材上に被着させて単一相の電子
    導体を微少亀裂のないセラミック又は金属皮膜の形状で
    基材に提供することにより製造された、接続体用途に有
    用な単一相の電子伝導性酸化物。
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