JP2003253394A - 機械構造軸部品用鋼材及びそれを用いた機械構造軸部品 - Google Patents

機械構造軸部品用鋼材及びそれを用いた機械構造軸部品

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JP2003253394A
JP2003253394A JP2002059135A JP2002059135A JP2003253394A JP 2003253394 A JP2003253394 A JP 2003253394A JP 2002059135 A JP2002059135 A JP 2002059135A JP 2002059135 A JP2002059135 A JP 2002059135A JP 2003253394 A JP2003253394 A JP 2003253394A
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mass
shaft
steel material
shaft component
machine structural
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Koji Matsumura
康志 松村
Yutaka Kurebayashi
豊 紅林
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじりや曲げに対する疲労強度をより向上さ
せ、ひいては重負荷条件でも十分な耐久性を確保できる
機械構造軸部品用鋼材と、それを用いた機械構造軸部品
とを提供する。 【解決手段】 Fe含有率が95質量%以上であり、か
つ、必須添加元素として、0.45〜0.58質量%の
C、0.02〜0.15質量%のSi、0.2〜0.5
質量%のMn、0.005〜0.015質量%のP、
0.005〜0.015質量%のS(ただし、PとSと
の合計含有量が0.025質量%以下)、0.1〜0.
3質量%のCr、0.02〜0.5質量%のMo、0.
002〜0.05質量%のAl及び0.0005〜0.
003質量%のBを含有する鋼材を使用する。該鋼材を
用いて、軸状に形成され、かつ、表層部に高周波焼入れ
による焼入れ硬化層が形成されてなる機械構造軸部品1
2を構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のドライ
ブシャフトなど、ねじり負荷に対する高耐久性が要求さ
れる機械構造軸部品に使用される鋼材と、それを用いた
機械構造軸部品とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械構造用軸部品、例えば等速ジョイン
ト用アウターレース型ドライビングシャフトをはじめと
する自動車用のドライビングシャフトなどの動力用軸部
品は、大きなねじり負荷と曲げ負荷とが繰り返し作用す
る環境下で使用されるため、静的強度と疲労強度とに優
れていることが要求される。従来、こうした軸部品は、
鋼材を熱間、温間あるいは冷間での加工(たとえば鍛造
加工)により、所望の軸形状に成型された後、高周波焼
入れにより表面に焼入れ硬化層を形成し、疲労強度を高
めることが行われている。鋼材としては、例えばCを
0.4〜0.6質量%含有する中炭素鋼が一般的に使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼材の強度
は、一般的には硬さが大きくなるほど高くなる傾向にあ
る。ねじりや曲げに対する疲労強度を十分に高めるため
には、鋼材表層部の硬さをより大きくしなければならな
い。しかし、高周波焼入れを施して用いられる鋼材の場
合、硬さを過度に増大させることは、粒界破壊を生じや
すくなるため切欠脆性の感受性を高めることにつなが
り、思ったほど強度が向上しない問題がある。この問題
を解決するために、鋼材に少量のBを添加して粒界強化
を行い、強度改善を図ることも行われているが、部品に
対する高強度化の要求はますます高まっており、該方法
での強度改善は既に限界に達している状況である。
【0004】本発明は、ねじりや曲げに対する疲労強度
をより向上させ、ひいては重負荷条件でも十分な耐久性
を確保できる機械構造軸部品用鋼材と、それを用いた機
械構造軸部品とを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明の機械構造軸部品用鋼材
は、Fe含有率が95質量%以上であり、かつ、必須添
加元素として、0.45〜0.58質量%のC、0.0
2〜0.15質量%のSi、0.2〜0.5質量%のM
n、0.005〜0.015質量%のP、0.005〜
0.015質量%のS(ただし、PとSとの合計含有量
が0.025質量%以下)、0.1〜0.3質量%のC
r、0.02〜0.5質量%のMo、0.002〜0.
05質量%のAl及び0.0005〜0.003質量%
のBを含有することを特徴とする。
【0006】また、本発明の機械構造軸部品は、上記本
発明のの鋼材により軸状に形成され、かつ、表層部に高
周波焼入れによる焼入れ硬化層が形成されてなることを
特徴とする。
【0007】軸部品にねじり負荷を加えたとき、軸半径
方向において表面に近づくほど、部品に作用する剪断応
力は高く作用する。従って、軸部品に高い耐久性を付与
するためには、剪断応力が強く作用する表層部の焼入れ
硬さを大きくし、かつ焼入れ深さもある程度深くするこ
とが有効である。しかし、従来使用されていた鋼材は、
B添加等を行っても焼入れ組織の粒界強度が必ずしも十
分に向上せず、耐久性の顕著な向上は望むべくもなかっ
た。
【0008】本発明においては、軸部品を構成する鋼材
に対し、従来のB添加に加え、一定量のMo添加と、P
及びSの含有量抑制とを行うことにより、焼入れ硬化層
の粒界強度を従来の限界を破って向上させることに成功
し、ひいては、さらに厳しさを増す耐久性要求にも十分
応じることが可能な軸部品を実現するに至ったのであ
る。
【0009】なお、本発明の機械構造軸部品に形成する
焼入れ硬化層は、高周波焼入れの後、200〜350℃
にて20〜60秒保持した後、水冷する短時間焼き戻し
処理を行うことにより、焼入れ硬化層の靭性が高めら
れ、疲労耐久性がより向上する。焼き戻し温度が低すぎ
る場合、あるいは焼き戻し保持時間が短すぎる場合は、
靭性向上効果に乏しく、焼き戻し温度が高すぎるか焼き
戻し保持時間が長くなりすぎると、焼入れ硬化層の硬さ
が減少しすぎて、強度を十分に確保することができなく
なる。
【0010】以下、本発明の機械構造軸部品用鋼材にお
ける各成分の組成限定理由について説明する。まず、C
は材料の強度確保のために必須の元素である。その含有
率が0.45質量%未満では、部品強度維持に必要な硬
さの焼入れ硬化層を形成することが不可能となる。他
方、0.58質量%を超えると材料の被削性が劣化し、
高周波焼入れ時の焼き割れも発生しやすくなる。
【0011】Siは脱酸剤として添加されるものである
が、粒界強化あるいは軟化抵抗改善元素としても機能
し、強度向上、特に焼入れ硬化層の強度向+上に寄与す
る。ただし、その含有率が0.02質量%未満では脱酸
効果あるいは強度向上効果が少なく、0.15質量%を
超えると冷間加工性や被削性が損なわれることにつなが
る。
【0012】Mnは、粒界強度を落とすSをMnSの形
で固定する脱粒元素として機能するほか、焼入れ性を向
上させる働きを有する。その結果、強度の高い焼入れ硬
化層を安定的に形成することに寄与する。しかし、含有
率が0.2質量%未満では効果に乏しく、0.5質量%
を超えると冷間加工性や被削性が損なわれることにつな
がる。
【0013】P及びSは、粒界強度を低下させる元素で
あり、本発明においてはその含有量を各々単独では0.
015質量%以下、両元素の合計含有量においては0.
025質量%以下に制限することにより、強度向上(特
に焼入れ硬化層)を図ることができる。ただし、P及び
Sを各々0.005質量%未満に減少させても、強度向
上効果は飽和し、また材料コストの高騰にもつながる。
【0014】Crは材料の、マルテンサイト相の靭性を
向上させ、焼入れ硬化層の硬さと靭性、ひいては強度の
向上に寄与する。また、軟化抵抗改善元素としても機能
する。しかし、含有量が0.1質量%未満では効果に乏
しく、0.3質量%を超えると材料の被削性を低下させ
ることにつながる。
【0015】Moは、適量添加された場合に、焼入れ硬
化層に焼き戻し処理を行ったとき、粒界に析出する炭化
物(特にセメンタイト)を微細化して、粒界強度を大幅
に向上させるので、強度向上効果、特に焼入れ硬化層の
強度向上効果が非常に顕著である。また、マルテンサイ
ト相の靭性を向上させ、さらには軟化抵抗改善元素とし
ても機能する。しかし、含有量が0.02質量%未満で
は効果に乏しく、0.5質量%を超えると材料の被削性
を低下させることにつながる。
【0016】Alは脱酸剤として機能するほか、鋼材中
のNと結合してAlNを析出させるので、結晶粒粗大化
ひいてはそれによる強度あるいは靭性低下を抑制する効
果がある。ただし、含有率が0.002質量%未満では
効果に乏しく、0.05質量%を超えて含有させると、
鋼材基質中の不要な介在物を増加させ、強度や靭性の低
下につながる。
【0017】Bは粒界強度を向上させ、焼入れ効果層の
強度向上に寄与する。ただし、添加量が0.0005質
量%未満では効果に乏しく、0.003質量%を超えて
含有させると、熱間加工性の劣化につながる。
【0018】また、本発明の鋼材には、上記以外にも下
記の添加元素を必要に応じて含有させることができる。 (1)0.02〜0.15質量%のNb Nbの添加は、結晶粒微細化による靭性向上効果をもた
らす。しかし、含有量が0.02質量%未満では顕著な
効果が望めず、0.15質量%を超えると、鋼材の靭性
低下につながる。 (2)0.02〜0.15質量%のTi 前記したBとの共添加を行うことにより、B添加による
粒界強度向上効果をより顕著なものにする作用を有す
る。Bは鋼材基質に含有されるNと結合すると、BNと
して析出するため、粒界強度改善効果を発揮できなくな
る。しかし、Tiを添加しておくと、TiNの形成を促
進してN成分を固定し、BがBN析出の形で消費される
ことが防止される。その結果、B添加による粒界強度向
上効果が顕著となる。しかし、含有量が0.02質量%
未満では顕著な効果が望めず、0.15質量%を超える
と、鋼材の靭性低下につながる。
【0019】(3)0.01〜0.2質量%のPb、
0.01〜0.1質量%のBi、及び0.0005〜
0.005質量%のCaの少なくともいずれか これらの元素は、いずれも快削性付与元素として機能
し、鋼材に切削加工等の除去加工を施す場合に、その加
工コストを大幅に削減することができる。しかし、各元
素とも添加量が下限値未満となった場合は快削性付与効
果に乏しく、上限値を超えた添加は効果が飽和するので
無駄が多い。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の機械構造軸部品
用鋼材により構成した、自動車用ドライビングシャフト
機構に使用するスプラインシャフトの一例を示すもので
ある。該スプラインシャフト12は、軸両端部にジョイ
ント用の雄スプライン部64,66が形成されている。
雄スプライン部64,66を含むシャフトの外周面全体
に、高周波焼入れ硬化層12aが形成されている。この
高周波焼入れ硬化層12aは、以下のようにして形成さ
れる。まず、原料を溶解・鋳造後、分塊された素材を、
熱間鍛造により軸形状に加工し、さらに雄スプライン部
64,66の溝加工を転造あるいは切削により行う。そ
して、得られた軸部材を加熱用コイル内に挿入して、表
層部を温度900〜1100℃となるように高周波誘導
加熱して10〜40秒保持した後、水冷することにより
高周波焼入れを行う。その後、例えば同じ加熱用コイル
を用いて、焼入れ硬化層を再び温度200〜350℃と
なるように高周波誘導加熱して20〜60秒保持した
後、水冷することにより焼き戻し処理を行って、最終的
な焼入れ硬化層12aとする。
【0021】焼入れ硬化層の厚さtは、軸表面から半径
方向において、マルテンサイト形成量50%に相当する
硬さとなる位置までの距離にて定義される。この厚さt
と軸半径Rとの比t/Rを硬化層比として定義したと
き、該t/Rは0.3〜0.7となるように調整するこ
とが望ましい。t/Rが該範囲外となると、ねじり疲労
強度が却って低下する場合がある。
【0022】図2は、スプラインシャフト12を用いた
等速ジョイント型ドライビングシャフト機構の一例を示
す。該ドライビングシャフト機構10は、スプラインシ
ャフト12と、前記スプラインシャフト12の一端部に
設けられ、図示しない車輪に回転駆動力を伝達するバー
フィールドタイプの第1等速ジョイント14と、前記ス
プラインシャフト12の軸線方向に沿った他端部に設け
られ、図示しない差動装置側に連結されるトリポートタ
イプの第2等速ジョイント16とから構成される。
【0023】車輪側(アウトボード側)に設けられた第
1等速ジョイント14は、カップ部18と軸部20とが
一体的に形成されてアウタカップをなし、該アウタカッ
プの内側にて、ユニバーサルジョイントを形成するボー
ル24が、インナ部材32上を転動する。このインナ部
材32の中心部に、雌スプライン部36が貫通形成さ
れ、ここにスプラインシャフト12の雄スプライン部6
4が嵌合する。他方、差動装置側(インボード側)に設
けられた第2等速ジョイント16は、有底円筒部40と
軸部42とが一体的に形成されてアウタカップをなし、
アウタカップの内空部には、リング状のスパイダボス部
48が設けられ、ここに貫通形成された雌スプライン部
46がスプラインシャフト12の雄スプライン部66に
嵌合する。スパイダボス部48には等角度離間する略円
柱状の3本のトラニオン50が半径外方向に向かって膨
出形成される。
【0024】このスプラインシャフト12は、本発明の
機械構造軸部材用鋼材にて構成されることにより、ねじ
りや曲げに対する疲労強度が大幅に向上し、ひいては重
負荷条件でも十分な耐久性を確保できる。
【0025】
【実施例】本発明の効果を調べるために、以下の実験を
行った。 (実施例1)表1に示す組成が得られるように原料を配
合し、電気炉で150kgの鋼塊を溶製した後、850
℃にて熱間鍛造し、さらに1000℃にて2時間保持し
た後空冷して、直径20mm及び50mmの棒材を作製
した。
【0026】
【表1】
【0027】この試験品の外周面のロックウェルBスケ
ール硬さHRBを、JIS:Z2245に規定された方法
により測定した。また、上記棒材を用いて、以下の各種
試験を行った。
【0028】工具寿命比測定 上記素材を切断して直径50mm長さ300mmの試験
片を作製し、切削試験を行う。切削工具としてP10超
硬工具を用い、周速300m/min、一回転当りの切
り込み量2mm、一回転当りの送り量0.2mmで、乾
式にて切削を継続し、フランク摩耗量が0.2mmとな
った時点を工具寿命とする。工具寿命は、比較例12
(JIS,S53C)に対する工具寿命比として表して
いる。
【0029】静ねじり強度試験及びねじり疲労試験 上記素材を切断して直径20mm、長さ200mmの試
験片を作製し、両端部に冷間転造により、ピッチ円直径
20mm、モジュール1.0のスプライン部を形成す
る。次いで、その試験片をコイル内に挿入し、コイルを
軸線方向に移動させながら周波数10kHzにて高周波
誘導加熱し(温度約1000℃)、水冷することにより
高周波焼入れを行った。この焼入れ後、同じコイルを用
いて、表層部を250℃にて30秒加熱し、その後空冷
して焼き戻し処理を行った。
【0030】次に、上記試験片を、スプライン部にてね
じり強度試験機のチャックに保持させ、ねじり剪断歪速
度0.083°/秒にてねじり変位を加え、破断時の荷
重から静ねじり強度を測定した。他方、同種の試験片を
ねじり疲労試験機に装着し、繰り返し破断回数が10
回となる繰り返し応力の値をねじり疲労強度として求め
た。
【0031】なお、焼き戻し後の試験片の表面硬さをJ
IS:Z2244(1998)に規定された方法によ
り、試験荷重2.94Nにて微小ビッカース硬さHV1
を測定した。また、ねじり試験に供さない試験品を用意
しておき、軸を非スプライン部にて切断し、半径方向に
おける微小ビッカース硬さ分布を測定するとともに、軸
中心位置でのビッカース硬さHV2を測定した。なお、
光学顕微鏡観察画像上での面積率測定により、軸表面で
のマルテンサイト量はほぼ100%、中心部でのマルテ
ンサイト量は0%であることを確認している。そして、
50%マルテンサイト量に相当する硬さHVmを、硬さ
がマルテンサイト量に比例すると仮定して、HV1とH
V2との値を用いた比例補間により算出し、半径方向に
測定した微小ビッカース硬さ分布において、硬さがHV
mとなる位置から焼入れ硬化層厚さtを求め、t/Rを
算出した。また、断面表層部の光学顕微鏡写真から、J
IS:G0551に記載の方法により、オーステナイト
結晶粒度番号を求めた。表層部のオーステナイト結晶粒
度が小さいほど破壊の基点となる粒界の初期亀裂寸法を
縮小でき、強度を向上させることができる。
【0032】また、焼入れ硬化層部分から薄片試料を電
解研磨により作製し、これを用いて透過電子顕微鏡観察
を行うとともに、制限視野電子線回折法により粒界セメ
ンタイト層部分を同定し、さらにその暗視野像から粒界
セメンタイト層部分の厚さを測定した。
【0033】以上の結果を表2に示す。
【表2】
【0034】この結果によると、本発明の組成範囲を満
たす鋼材は、静ねじり強度およびねじり疲労強度のいず
れにおいても高く、非焼入れ状態での切削性も良好であ
ることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械構造軸部品用鋼材を用いたスプラ
インシャフトの一例を示す正面図及び断面模式図。
【図2】図1のスプラインシャフトを用いた等速ジョイ
ント型ドライビングシャフト機構の一例を示す断面図。
【符号の説明】 10 等速ジョイント型ドライビングシャフト機構 12 スプラインシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K042 AA14 BA04 BA05 CA02 CA03 CA06 CA08 CA09 CA12 DA01 DA02 DB01 DD02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe含有率が95質量%以上であり、 かつ、必須添加元素として、0.45〜0.58質量%
    のC、0.02〜0.15質量%のSi、0.2〜0.
    5質量%のMn、0.005〜0.015質量%のP、
    0.005〜0.015質量%のS(ただし、PとSと
    の合計含有量が0.025質量%以下)、0.1〜0.
    3質量%のCr、0.02〜0.5質量%のMo、0.
    002〜0.05質量%のAl及び0.0005〜0.
    003質量%のBを含有したことを特徴とする機械構造
    軸部品用鋼材。
  2. 【請求項2】 0.02〜0.15質量%のNb及び
    0.02〜0.15質量%のTiとの少なくともいずれ
    かを含有する請求項1記載の機械構造軸部品用綱材。
  3. 【請求項3】 0.01〜0.2質量%のPb、0.0
    1〜0.1質量%のBi、及び0.0005〜0.00
    5質量%のCaの少なくともいずれかを含有する請求項
    1又は2に記載の機械構造軸部品用鋼材。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の鋼材により軸状に形成され、 かつ、表層部に高周波焼入れによる焼入れ硬化層が形成
    されてなることを特徴とする機械構造軸部品。
  5. 【請求項5】 前記焼入れ硬化層は、高周波焼入れの
    後、200〜350℃にて20〜60秒保持した後、水
    冷する短時間焼き戻し処理を行うことにより形成された
    ものである請求項4に記載の機械構造軸部品。
  6. 【請求項6】 軸両端部にジョイント用の雄スプライン
    部が形成され、自動車用ドライビングシャフト機構のス
    プラインシャフトとして使用される請求項4又は5に記
    載の機械構造軸部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007246975A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Komatsu Ltd 鉄鋼製の軸の製造方法

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