JP2003252771A - 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤 - Google Patents

加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤

Info

Publication number
JP2003252771A
JP2003252771A JP2002057925A JP2002057925A JP2003252771A JP 2003252771 A JP2003252771 A JP 2003252771A JP 2002057925 A JP2002057925 A JP 2002057925A JP 2002057925 A JP2002057925 A JP 2002057925A JP 2003252771 A JP2003252771 A JP 2003252771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
longum
strain
lactic acid
ameliorating
bifidobacterium longum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002057925A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Fujiwara
茂 藤原
Yasuyuki Seto
泰幸 瀬戸
Shiyuki Tejima
珠紀 手島
Hiroshi Tanaka
博 田中
Toshiro Suzuki
登志郎 鈴木
Masanori Hosokawa
昌則 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP2002057925A priority Critical patent/JP2003252771A/ja
Publication of JP2003252771A publication Critical patent/JP2003252771A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 加齢に伴って発生する代謝異常症の予防・
改善・治療剤及び/または加齢に伴って発生する代謝異
常症の予防・改善・治療作用を有する飲食品の提供。 【解決手段】 ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifi
dobacteriumu longum)に属する乳酸菌を培養して得ら
れる培養物及び/または菌体を有効成分とする代謝異常
症の予防・改善・治療剤、さらにこのような有効成分を
含有してなる代謝異常症の予防・改善・治療作用を有す
る飲食品を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加齢に伴って発生
する代謝異常症の予防・改善・治療剤及び/または加齢
に伴って発生する代謝異常症の予防・改善・治療作用を
有する飲食品に関する。
【0002】
【従来の技術】老化は生物にとって避けることのできな
い生命現象である。老化の原因として種々の要因が仮説
として挙げられている。例えば、細胞レベルではプログ
ラム説や、エラー破綻説等がある。いずれの説をとって
も、細胞内に生じた老化機構による変化が生体全般の老
化現象にどのような形で関連しているか不明である。し
かし、それらの変化が中枢的な細胞群で生じ、全般に波
及効果を及ぼすという考え方や、末梢的に個々の細胞で
生じた変化が影響し合って全般的に老化現象に反映する
という考え方もある。これらの変化を老化という現象の
指標とするために種々の指標が提案されているが、まだ
確定的な指標はない。近年、加齢に伴って発生する種々
の代謝障害、代謝異常症、あるいは機能障害を改善する
ことで、寿命の延長が実現され、ひいては種々の老化指
標が低下するといわれている。欧米化された食生活の定
着に伴い、加齢に伴う日本人の代謝異常の性格は変化し
ている。
【0003】近年特に問題となっている、加齢にともな
って発生する代謝異常が原因と考えられる各種疾患とし
ては、肥満による高脂血症・脳内アミロイド蓄積を伴う
老人性痴呆・免疫異常・腸管機能低下・腸内微生物の交
代に由来する大腸がん・尿毒症などの腎臓機能障害等で
ある。肥満には種々の原因が挙げられるが、食餌療法や
運動療法以上の効果を示す抜本的な治療策は見出されて
いない。これまで食餌療法以外に加齢に伴う体脂肪の蓄
積抑制剤としては、バラ科植物の果実又はエッセンスを
投与する方法(特開平8−198768号公報)、そば粉由来
の組成物を投与する方法(特開平9−183735号公報)、
プロシアニジンを投与する方法(特開平9−291039号公
報)、冬瓜果皮と茄子果皮を投与する方法(特開平11−
164668号公報)、特定の脂肪酸を投与してエネルギー代
謝効率を変える方法(特開2001−286268号公報)等さま
ざまな方法や剤が提案されている。しかし、本発明で以
下に説明する腸内定着性を有するビフィドバクテリウム
・ロンガムによる脂肪蓄積を抑制させるような提案はな
い。老人性痴呆には脳血管性痴呆とアルツハイマー型痴
呆の2タイプがあるが、特に近年になり脳内アミロイド
の蓄積(アミロイドーシス)を伴うアルツハイマー型痴
呆の発生が増加している。アミロイドの蓄積(アミロイ
ドーシス)を抑制する物質としては、アミロイドβ蛋白
質を投与する方法(特表平6−502387号公報)、アミロ
イド蛋白質の断片を投与する方法(特表平11−500462号
公報)、アニオンで置換された特定構造を有する糖組成
物を投与する方法(特表2001−513569号公報)等が提案
されている。しかし、本発明で以下に説明する腸内定着
性を有するビフィドバクテリウム・ロンガムによる脳内
アミロイド蓄積を抑制させるような提案はない。
【0004】加齢に伴う腎臓機能の低下は、老化による
糸球体の機能低下やメサンジュウム細胞の機能低下、あ
るいは老廃物・IgAの蓄積など種々の原因が挙げられて
いる。加齢に伴う腎臓機能の低下を抑制するために、IG
F-1またはIGF-3を投与する方法、IPレセプター作動薬を
投与する方法(特開2000−191523号公報)等、新規な治
療剤や治療方法が提案されている。しかし、本発明で以
下に説明する腸内定着性を有するビフィドバクテリウム
・ロンガムによる腎臓機能や代謝の低下を抑制させるよ
うな提案はない。上記の疾患はいずれも高齢者の思考や
行動を大幅に制限するものであり、その結果、高齢者の
生活の質(クオリティー・オブ・ライフ:QOL)を低下
させている。これらの疾患の症状を改善するための治療
薬は種々提案され、実用化されているが、高齢者のQOL
を抜本的に改善するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ヒト腸
管内に定着性を有する乳酸菌の研究を行っていたとこ
ろ、腸管内定着性を有する乳酸菌、特にビフィドバクテ
リウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)に属する
乳酸菌を培養して得られる培養物及び/または菌体を投
与すると、これらの微生物は腸管内に定着することによ
って宿主に作用し、実験動物においては顕著な寿命延長
をもたらすことを見出した。さらに研究を進めた結果、
ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium lo
ngum)を加齢動物に投与すると、腸管内に定着したビフ
ィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longu
m)が宿主に作用して、加齢に伴う代謝異常を改善し、腎
臓機能の低下や悪化を抑制し、肥満の原因となる脂質代
謝を改善し、さらに脳内アミロイドの蓄積を抑制すると
いう驚くべき効果を有することを見出した。その結果、
加齢に伴うQOLは明らかに向上することを見出し、本発
明を完成するに至った。従って本発明は、ビフィドバク
テリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)に属す
る乳酸菌を培養して得られる培養物及び/または菌体を
有効成分とする代謝異常症の予防・改善・治療剤を提供
することを課題とする。さらに本発明は、ビフィドバク
テリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)に属す
る乳酸菌を培養して得られる培養物及び/または菌体を
含有することによる加齢に伴う代謝異常症の予防・改善
・治療作用を有する飲食品を提供することを課題とす
る。
【0006】本発明者らは、従来から種々の発酵乳の研
究を行っていたところ、これらの発酵乳から分離された
乳酸菌やヒト由来の乳酸菌の中で特にビフィドバクテリ
ウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)が従来に見
られない高いヒト腸管内定着性を有していることを見出
し、さらにこのビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifi
dobacterium longum)が、従来知られていなかった腸管
定着性によって加齢に伴う代謝異常を改善し、腎臓機能
の低下や悪化を抑制し、肥満の原因となる脂質代謝を改
善し、さらに脳内アミロイドの蓄積を抑制することを見
出し、上記課題の解決に成功した。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明は、ビフィドバク
テリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)に属す
る乳酸菌を培養して得られる培養物及び/または菌体を
有効成分とする加齢に伴う代謝異常症の予防・改善・治
療剤に関する。また本発明は、このような有効成分を含
有してなる加齢に伴う代謝異常症の予防・改善・治療作
用を有する飲食品に関する。即ち本発明は、特許請求範
囲に記載した下記の構成からなる発明である。
【0008】(1)ビフィドバクテリウム・ロンガム
Bifidobacterium longum)に属する乳酸菌を培養して
得られる培養物及び/または菌体を有効成分とする代謝
異常症の予防・改善・治療剤。 (2)ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacter
ium longum)に属する乳酸菌が、ヒト腸管内定着性を有
するビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacteriu
m longum)である(1)記載の代謝異常症の予防・改善
・治療剤。 (3)代謝異常症が腎臓機能異常症、脳内アミロイドー
シス、脂質代謝異常症のいずれかである(1)または
(2)記載の代謝異常症の予防・改善・治療剤。 (4)ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacter
ium longum)に属する乳酸菌を培養して得られる培養物
が発酵乳である(1)〜(3)のいずれかに記載の代謝
異常症の予防・改善・治療剤。 (5)ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacter
ium longum)に属する乳酸菌がビフィドバクテリウム・
ロンガム(Bifidobacterium longum)・SBT2928(FERM P
-10657)である(1)〜(4)のいずれかに記載の代謝
異常症の予防・改善・治療剤。 (6)ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacter
ium longum)に属する乳酸菌を培養して得られる培養物
及び/または菌体を添加した代謝異常症の予防・改善・
治療作用を有する飲食品。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、上記した課題を解決す
るためになされたものであって、本発明者らは、目的と
する乳酸菌をスクリーニングするに際し、次のような基
準を新たに設定し目的に合致する株を選定した。すなわ
ち、本発明者らは、発酵乳やヒト由来の数多くのビフィ
ドバクテリウム・ロンガムのうち、胃酸耐性が高い、低
pH条件下での生育が良好である、ヒト腸管へ高い定着
性を示す、ヒト腸管細胞親和性を示す、胆汁酸耐性があ
る、腸管内に定着することによって加齢に伴う種々の代
謝異常を予防・改善・治療する効果を有する、食品に適
用した際に生残性が高く、香味、物性も優れている等々
の条件を設定し、菌株の選定につき鋭意研究を重ねた。
本条件によってスクリーニングした結果、これらの条件
に合致する菌株として以下菌株を選択することができ
た。なお、この菌株は、下記の寄託番号により独立行政
法人産業技術総合研究所 特許微生物寄託センターに寄
託されている。
【0010】菌株 ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium lo
ngum) SBT2928 FERM P-10657 この菌株は、ヒト腸管細胞に高い親和性を有し、経口で
投与した時、生存して腸管内に到達することができ長期
間腸管内に常在することが可能であり、腸管内生育する
ことで宿主に作用し加齢に伴う代謝異常を予防・改善・
治療する。体外から投与したビフィドバクテリウム・ロ
ンガム(Bifidobacterium longum)に属する乳酸菌が腸
内に定着し、このような生理効果を示すことは全く知ら
れておらず、本発明者らによって始めて明らかにされ
た。
【0011】さらに本発明では、上記寄託菌株に限ら
ず、ヒトや発酵乳から分離されるビフィドバクテリウム
・ロンガム(Bifidobacterium longum)であって、上記
の作用を示すものであれば、いずれのものでも使用でき
る。次に、これらの乳酸菌の培養方法を記す。本発明の
ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium lo
ngum)の培地には、乳培地または乳成分を含む培地、こ
れを含まない半合成培地等、種々の培地を用いることが
できる。このような培地としては、脱脂乳を還元して加
熱殺菌した還元脱脂乳培地を例示することができる。培
養法は、静置培養またはpHを一定にコントロールした
中和培養で行うが、菌が良好に生育する条件であれば特
に培養法に制限はない。
【0012】本発明は、上述のようにして得られる培養
物及び/または菌体を有効成分とする。また、乾燥した
粉末を有効成分としてもよい。これらの乾燥は凍結乾燥
で行なうことが菌体を変質させることなく乾燥すること
ができるので好ましい。これらの有効成分は経口摂取す
ることが望ましい。また、これらの粉末は乳糖等の適当
な賦形剤と混合し、粉剤、錠剤、丸剤、カプセル剤また
は粒剤等として経口投与することができる。投与量は、
投与対象者の症状、年齢等を考慮してそれぞれ個別に適
宜決定されるが、通常成人1日当たり乾燥物として0.5
〜10gであり、これを1日数回に分けて投与するとよ
い。特に好ましくは、それぞれの株を生菌として、成人
一人当たり108〜1012cuf/日投与することで本発明の目
的とする効果を発揮させることが可能となる。このよう
にして摂取することによって腸管内に定着し所望の効果
を発揮する。
【0013】また、本発明の有効成分は、飲食品の製造
工程中に原料に添加してもよい。飲食品としてはどのよ
うな飲食品でもよく、その例として、乳飲料、醗酵乳、
果汁飲料、ゼリー、キャンディー、乳製品、マヨネーズ
等の卵加工品、バターケーキ等の菓子パン類等の食品を
挙げることができる。但し、本発明の特性として乳酸菌
が生存した状態で腸管に定着することが必要であり、過
度の加熱は避けることが好ましい。。また、マイクロカ
プセル等の従来技術を採用して、加熱を避ける手段を講
じてもよい。さらにまた、本発明における飲食品は、前
述したビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacter
ium longum)の菌株を使用して乳酸発酵を行なって製造
されたヨーグルト等であっても良い。以下に、本発明に
用いる乳酸菌株として、ビフィドバクテリウム・ロンガ
ム(Bifidobacterium longum)・ SBT2928(BL2928) 株
を用いた試験例を示し、菌学的性質及びインビトロ、イ
ンビボによる効果を具体的に説明する。しかし、本発明
はこの記載内容に限定されるものではない。
【0014】
【試験例】BL2928株の性状 1.菌学的性状 (1)菌形 BL血液寒天平板培地を用いて37℃、48時間嫌気培養後の
結果を示す。 形状:桿菌 大きさ:0.5-1×3-4μm 連鎖したもの多数 (2)グラム染色性 陽性 (3)コロニー形態 形状:円形 周縁:滑状 大きさ:直径2-3 mm 色調:茶色 表面:円滑 (4)芽胞形成 陰性 (5)ガス産生 なし (6)運動性 なし (7)カタラーゼ活性 陰性 (8)脱脂乳凝固性 凝固 (9)ゼラチン液化性 なし (10)硝酸塩還元性 なし (11)インドール産性 なし (12)硫化水素産性 なし
【0015】2.糖の発酵性 市販の細菌同定用キット(アピ50CH、ビオメリュー社)
にて糖の発酵性を検討した結果を以下に記載する。 L-アラビノース + L-リボース + ソルビトール − セロビオース − ラクトース + メレジトース + ラフィノース + スターチ − グルコネート − (+は発酵性有りを示し、−は発酵性なしを示す。)
【0016】上記の分類学的性状と糖の発酵性は、典型
的なビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacteriu
m longum)の性状を示した。
【0017】次いで、以下の通りDNA相同性試験による
確認試験を実施した。 DNA相同性試験 以下に記載したビフィドバクテリウムの基準株、被験菌
BL2928株 、そしてコントロールとして大腸菌(Escheri
chia. coli)のDNAを抽出、精製した。 被験菌: BL2928株 基準株:ビフィドバクテリウム・ロンガムJCM1217株 ビフィドバクテリウム・インファンティスJCM1222株 ビフィドバクテリウム・ビフィダムJCM1255株 ビフィドバクテリウム・ブレベJCM1192株 ビフィドバクテリウム・アドレッセンティスJCM1275株 ビフィドバクテリウム・アニマリスJCM1190株 大腸菌(Escherichia. coli) BL2928株のDNA同士の相同性を100%、BL2928株と大腸菌
とのDNA相同性を0%としたときの、BL2928株と各基準
株のDNA相同性をDNAハイブリダイゼーション法により検
討した。その結果、BL 2928株はビフィドバクテリウム
・ロンガム基準株と90%以上の相同性を有していたた
め、BL2928株はビフィドバクテリウム・ロンガムと同定
した。
【0018】胃酸耐性 胃酸耐性試験は瀧口らの方法(腸内細菌学雑誌 14.11-1
8.2000)に従ってpH2.0の人工胃液を調製し胃酸耐性
試験を行ったところBL2928株は3時間以上生残した。
【0019】人工腸液耐性 瀧口らの方法(腸内細菌学雑誌 14.11-18.2000)に従
って胆汁末を含む人工腸液を調製し、これに前記の人工
胃液処理を行ったBL2928株を加えて耐性を試験したとこ
ろ、20時間以上の生存性を示した。BL2928株は、消化管
を通過し、大腸まで生存して到達することが確認され
た。
【0020】ヒトの腸管通過能と腸内定着性 無脂乳固形9.5%、乳脂肪3.0%の乳にBL2928株のスター
ターを4%接種して39℃で4時間醗酵させた醗酵乳を健
康な成人ボランティア42名に4週間、毎日100gを1日
1回食させて腸内菌の変化を観察した。試験期間中は腸
内菌に影響のある食品やオリゴ糖、薬品の摂取を禁ずる
以外は自由に食事をさせて評価を行った。試験前は検出
されなかったBL2928株がすべての被験者から4週間後に
は検出され、同株が高い腸管内定着性を有することがわ
かった。
【0021】動物試験 A.インビボでの実験動物の寿命に与える影響試験 1.乳酸菌脱脂乳培養の調製 BL2928株を用いた。乳酸菌は、115℃、20分間の滅菌処
理をした0.5%酵母エキス(アサヒビール食品社製)添加
11.55%脱脂乳培地にて、37℃、16時間培養した。得ら
れた培養物は凍結乾燥後、乳鉢で粉砕した。
【0022】2.試験飼料の調製 表1にAIN-93M(オリエンタル酵母工業社製)に準拠し
た食餌組成を示した。この飼料に5%脱脂乳または上記
脱脂乳乳酸菌培養物を添加した。
【0023】
【表1】
【0024】3.試験動物 5週齢の老化促進モデルであるSenescence-Accelerated
Mouse(SAM)P8系雌マウス(日本SLC社より入手)を
2群、各群30匹とした。AIN-93Mにて1週間予備飼育
後、上記の試験飼料で死亡するまで飼育した。この間、
イオン交換水及び飼料(7gから8g以内)は自由摂取
させた。
【0025】4.体重測定 飼育期間中、週1回体重を測定した。週齢から60週齢ま
での体重について分割区法による分散分析を行った。
【0026】5.食餌摂取量測定法 食餌摂取量は約4週間に1回測定した。あらかじめ秤量
した飼料を与え、翌日同時間帯に容器中にある餌残量を
測定し、1日当たりの食餌摂取量を算出した。
【0027】6.フローラ解析 新鮮な糞便を採取し、「嫌気性菌の分離と同定法」(菜
根出版)に記載されている光岡らの方法に準拠し、5週
齢(初発値)、3ヶ月齢、5ヶ月齢、7ヶ月齢、10ヶ月
齢、さらに12ヶ月齢において、腸内フローラ解析を行っ
た。得られたデータについては、分割区法による分散分
析を行った。
【0028】B.老化指標に与える影響についての試験
(40週齢時の生体機能) 1.乳酸菌脱脂乳培養の調製 前記Aと同様にBL2928株を用いた。乳酸菌は、115℃、2
0分間の滅菌処理をした0.5%酵母エキス(アサヒビール
食品社製)添加11.55%脱脂乳培地にて、37℃、16時間
培養した。得られた培養物は凍結乾燥後、乳鉢で粉砕し
た。
【0029】2.試験飼料 前記と同様にAIN-93M(オリエンタル酵母工業社製)に
準拠した食餌を調整し、この飼料に5%脱脂乳または上
記脱脂乳乳酸菌培養物を添加した。
【0030】3.実験動物 5週齢のSAM P8系雌マウス(日本SLC社より入手)を2
群、各群10匹として用いた。AIN-93Mにて1週間予備飼育
後、上記の試験飼料で36週飼育した。この間、イオン交
換水及び飼料は自由摂取させた。40週齢まで飼育した
後、約16時間絶食させ、ネンブタール(大日本製薬社
製)麻酔下に開腹し、下大静脈採血によって屠殺した。
【0031】4.体重測定 飼育期間中、週1回体重を測定した。得られたデータに
ついては、分割区法による分散分析を行った。
【0032】5.食餌摂取量測定法 食餌摂取量の測定は、幼若時においては毎週、後に約1
ヶ月に1回(1週)の割合で測定した。予め秤量した飼
料を与え、翌日同時間帯に容器中にある餌残量を測定
し、1日当たりの食餌摂取量を算出した。
【0033】6.代謝ケージ 飼育期間中、4回代謝ケージにて飼育し、採尿、採糞を
行った。代謝ケージでの飼育は、14週、22週、29週及び
38週齢において行った。2日間の慣らし飼育の後、3日
目から4日目にかけて約24時間、糞便ならびに尿を採取
した。期間中は、飲料水、飼料摂取量ならびに体重もモ
ニターした。
【0034】7.尿8-ヒドロキシデオキシグアノシンの
測定 代謝ケージ飼育にて得られた尿について、8-OHDG測定用
ELISAキット(日本老化制御研究所製)を用いて測定し
た。
【0035】8.脳内アミロイド蓄積量の測定 屠殺直後に解剖し、大脳を摘出した。得られた大脳をプ
ロテインインヒビターミクスチャー(SIGMA社製)0.5%
%添加PBSを用い、テフロン(登録商標)ホモジナイザー
にて均質化し、アミロイドベータ(1-42)測定キット
(免疫生物研究所製)を用いて測定した。
【0036】9.後腹壁脂肪重量 屠殺直後に解剖し、後腹壁脂肪を左右各々摘出し、精密
天秤METTLER AE240(日本シイベルヘグナー社製)にて
重量を測定した。
【0037】10.起立運動ならびに自発運動測定法 40週齢において、マウスの自発運動ならびに起立運動を
測定した。30分間におけるコイル間移動回数、ならびに
起立回数を計測した。計測には、実験動物運動量測定装
置(室町機械社製)を用いた。
【0038】11.血漿分析 約16時間絶食させた後、ネンブタール麻酔下にて、下大
静脈から全採血後、抗凝固剤処理(ヘパリン10単位/m
l)後、遠心分離により血漿を得た。その後、生化学自
動分析装置FDC5500(富士フィルムメディカル社製)を
用いて測定した。
【0039】12.糞便中IgAの測定 代謝ケージ飼育にて得られた糞便について、遠心エバポ
レーターCVE-200D(EYELA社製)にて乾燥した後、重量
を測定し、プロテインインヒビター(SIGMA社製)0.5%
添加PBSを加え、糞便を0.05g/ml濃度に分散し、ホモジ
ナイザー(池本理化工業社製)にて均質化した。この分
散液を、4℃、15,000rpmにて10分間遠心し、上清をマ
ウスIgA測定に供した。マウスIgA測定用ELISAキット(B
ETHYL社製)を用いて測定した。
【0040】13.血球分析 マウスを約16時間絶食させた後、ネンブタール麻酔下、
抗凝固剤処理(ヘパリン10単位/ml)をしたシリンジを
用い、下大静脈から全採血後、全自動血球計数器MEK−6
158(日本光電社製)を用いて測定した。
【0041】14.Th1/Th2細胞比の測定 脾臓を摘出したのち無菌的につぶし、25m MHEPES-RPMI
を加えながら、脾臓細胞懸濁液を調製する。この脾臓細
胞懸濁液を定法に従い、セルストレイナーを通して単細
胞懸濁液とした。EPICS Application Note8の方法に従
い、脾臓リンパ球の細胞表面CD3、細胞内IL4、細胞内IN
F-gammaの蛍光染色を行った。この後、フローサイトメ
ーターCoulter EPICS XL にて解析を行い、CD3陽性細胞
比、Th1/Th2細胞比を算出した。
【0042】試験結果 A.インビボでの実験動物の寿命に与える影響について
の試験結果 図1に、実験に用いたマウスの寿命を示した。コントロ
ールに比べ、本発明の発酵乳(BL2928株)投与群は著し
く生存期間を延長し、本発明が寿命延長に顕著な効果を
示すことが明らかになった。図2に、実験に用いたマウ
スの5週齢から60週にわたる体重変化を示した。本発明
の発酵乳(BL2928株)投与群の体重増加がコントロール
に比較して小さく、30週付近での体重の伸びが小さいこ
とが確認された。
【0043】B.老化指標に与える影響についての試験
結果 表2に、12ヶ月齢に達するまでの腸内フローラの変化の
解析結果を示した。本発明の発酵乳(BL2928株)投与に
よる糞便内のビフィドバクテリウム属の有意な増加なら
びにレシチナーゼ陰性クロストリディウム属の著しい減
少を示した。両菌群共に時間依存性の変化が認められ
た。グループ毎にビフィドバクテリウム属の菌数の変化
に相違が存在することが確認された。
【0044】
【表2】
【0045】図3に、糞便内ビフィドバクテリウム属の
菌数の変化を示した。本発明の発酵乳(BL2928株)投与
群では生活齢に伴ってビフィドバクテリウム属の菌数が
増加することが明らかとなった。図4に、糞便内クロス
トリディウム属の菌数の変化を示した。本発明の発酵乳
(BL2928株)投与群ではクロストリディウム属の菌数が
著しく低下することが明かとなった。
【0046】図5に、実験期間を通して観察した尿の排
泄量の解析結果を示した。本発明の発酵乳(BL2928株)
投与群では、尿の排泄量が増加した。
【0047】図6に、尿中に排泄される酸化マーカー
(8-OHDG)の排泄量を示した。代謝の盛んな時期には両
群とも排泄が盛んになるが、全試験期間を通して本発明
の発酵乳(BL2928株)投与群の排泄量が高いことが明ら
かになった。以上の尿排泄量と8-OHDG排泄量の測定結果
から本発明の発酵乳(BL2928株含有)を含有する発酵乳
は加齢に伴う腎臓の機能低下を予防・改善することが明
かとなった。
【0048】図7に、脳内アミロイド蓄積量の測定結果
を示す。本発明の発酵乳(BL2928株)投与群において、
加齢に伴うアミロイド蓄積の抑制が確認され、アミロイ
ドーシスの予防・改善効果が確認できた。また、以下に
示す起立運動試験の結果と合わせて痴呆症の予防・改善
効果を確認することができた。
【0049】図8に、後腹壁脂肪蓄積量の比較結果を示
す。本発明の発酵乳(BL2928株)投与群において、著し
く低下することが確認され、加齢に伴う脂質代謝異常を
改善することが明らかになった。
【0050】図9に、マウスの自発運動の観察結果を示
す。コントロール群で異常な動きが確認され、本発明の
発酵乳(BL2928株)投与群ではこのような異常行動は少
なかった。本発明の発酵乳(BL2928株含有)を投与する
ことにより、脳内アミロイドの蓄積が低下し、加齢に伴
う痴呆の抑制に効果があることが明らかになった。
【0051】表3に、血漿分析値をまとめて示した。本
発明の発酵乳(BL2928株)投与群において、血漿コレス
テロール値の低下傾向が確認された。蓄積脂肪重量の低
下と合わせて本発明の発酵乳(BL2928株含有)により、
加齢に伴う脂質代謝異常が改善されることが確認され
た。
【0052】
【表3】
【0053】図10に、脾臓ヘルパーT細胞レパートリー
の解析結果を示した。本発明の発酵乳(BL2928株)投与
群において、細胞性免疫機能の活性化が生じていること
が確認された。同時に脾臓内CD3陽性細胞比率(T細
胞)も高くなっていることが確認された(P=0.084
2)。
【0054】図11に、盲腸内容物のpHの測定結果を示
した。本発明の発酵乳(BL2928株)投与群において、盲
腸内容物のpH低下が著しいことが確認された。
【0055】図12に、糞便IgAの測定結果を示す。糞便I
gAの排泄量は、本発明の発酵乳(BL2928株)投与群にお
いて高い傾向にあった。
【0056】図13に、試験期間を通した飼料効率を示
す。本発明の発酵乳(BL2928株)投与群の飼料効率が有
意に高いことが確認された。一方、図13から加齢による
飼料効率のマイナス化が抑制されていることが判明し
た。この結果は、「元気に生きてぽっくりなくなる」こ
とを立証するものであり、QOLの維持・改効果を確認す
ることができた。
【0057】以下に実施例を示す。
【実施例】1.乾燥粉末 BL2928株を10%還元脱脂乳培地(121℃、10分加熱)で
培養し、本培養物を凍結乾燥し粉末化し、本発明の予防
改善治療剤を調製した(A)。
【0058】2.発酵乳 BL2928株をブリッグス肝臓培地にて培養した。対数増殖
期にある各培養液を、0.3%の酵母エキスを添加した10
%還元脱脂乳(115℃、20分間滅菌)に1%接種し、個
々マザーカルチャーを作成した。これをヨーグルトミッ
クス(10%の還元脱脂乳を添加し、100℃にて10分間加
熱したもの)に各2.5%添加して調製した。発酵は37℃
で行い、乳酸酸度0.85に到達した時点で冷却し、発酵を
終了させ、本発明の予防改善治療作用を有する発酵乳を
調製した(B)。
【0059】2.製剤例1 BL2928株の液体培養物から対数増殖期にある菌体を、4
℃、7,000 rpmで15分間遠心分離して滅菌水による洗
浄を行い、これを3回繰り返して洗浄菌体を得た。これ
を凍結乾燥処理して菌体粉末を得た。この菌体粉末1部
に脱脂乳4部を混合し、この粉末を打錠機により1gず
つ定法により打錠して、菌体200mgを含む錠剤を調製し
た。また、上記のBL2928株を含有する発酵乳を凍結乾燥
し、得られた粉末を用いて直接打錠した。
【0060】4.カプセル化剤 凍結乾燥粉末を散剤化した後、造粒により顆粒状とした
後、空カプセルに10mgづつ充填しカプセル剤とした。
【0061】5.製剤例2 BL2928株をMRS液体培地(Difco社製)5Lに接種後、37
℃、18時間静置培養を行った。BL2928株を脱脂乳5Lに
接種後、37℃、18時間静置培養を行った。培養終了後、
7,000rpで15分間遠心分離を行い、培養液の1/50量の
それぞれの濃縮菌体を得た。次いで、この濃縮菌体を脱
脂粉乳10%(重量)、グルタミン酸ソーダ1%(重量)
を含む分散媒と同量混合し、pH7に調整後、凍結乾燥
を行った。得られた凍結乾燥物を60メッシュのフルイで
整粒化し、凍結乾燥菌末を得た。第13改正日本薬局方解
説書製剤総則「散剤」の規定に準拠し、上記5で得られ
た凍結乾燥菌末1gにラクトース(日局)400g、バレ
イショデンプン(日局)600gを加えて均一に混合し、
散剤を製造した。
【0062】6.製剤例3 次の配合により抗潰瘍剤を製造し (1)BL2928株の脱脂粉乳培地における培養物の凍結乾
燥物50g、(2)ラクトース90g、(3)コーンスター
チ29g、(4)ステアリン酸マグネシウム1g、この混
合物を圧縮錠剤機により圧縮して、1錠あたり有効成分
を40mg含有する錠剤100個を製造した。
【0063】7.製剤例4 BL2928株をホエー培地(0.5%酵母エキス、0.1%トリプ
チケースペプトン添加)で培養後遠心分離で菌体を回収
した。この培養物1gを乳糖5gと混合し顆粒状に成形
して顆粒剤を得た。
【0064】8.BL2928株を含む食品の製造 (1)飲料 洗浄菌体の凍結乾燥粉末をBL2928株が各々108個以上含
まれるように200 mlの牛乳と混合して、本発明の予防改
善治療剤入り飲料を得た。良好な風味を有していた。
【0065】(2)醗酵乳 BL2928株をヨーグルトミックス(生乳に2%脱脂乳を添
加し、100℃、10分加熱した)に接種し、20℃で24時間
培養した。紙カップに充填し冷却後、ヨーグルトとした
製品中のBL2928株の生菌数濃度は、100g当たりは108
以上であった。
【0066】(3)発酵バター 発酵バター (wt/wt) 乳脂肪 96.8% 食塩 1.2 1.で得られた試料A 2
【0067】(4)バターケーキ バターケーキ (wt/wt) バター 24% 薄力粉 24 砂糖 24 全卵 24 2.で得られた試料(B) 4 香料 少々
【0068】(5) マヨネーズ マヨネーズ (wt/wt) サラダ油 65% 卵黄 17 食酢 10 1.で得られた試料(A) 3 香辛料 4.4 グルタミン酸モノナトリウム 0.6
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、ビフィドバクテリウム
・ロンガム(Bifidobacterium longum)に属する乳酸菌
を培養して得られる培養物及び/または菌体を有効成分
とする代謝異常症の予防・改善・治療剤と代謝異常症の
予防・改善・治療作用を有する飲食品を提供することが
できる。本発明によって提供される代謝異常症予防・改
善・治療剤は、毒性及び副作用が極めて少なく、また、
食品素材としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験動物の寿命を示す。
【図2】糞便内ビフィドバクテリウム数を示す。
【図3】糞便内クロストリディウム数を示す。
【図4】尿排泄量の変化を示す。
【図5】尿排泄量の変化を示す。
【図6】尿中8-OHDG排泄量を示す。
【図7】脳内アミロイドの蓄積量を示す。
【図8】体重と後腹壁脂肪重量の相関を示す。
【図9】動物の自立起立運動測定結果を示す。
【図10】ヘルパーT細胞構成比率を示す。
【図11】盲腸内pHを示す。
【図12】糞便内IgAの変動値を示す。
【図13】飼料効率を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 13/12 A61P 13/12 25/28 25/28 // C12N 1/20 C12N 1/20 A (72)発明者 田中 博 東京都小平市花小金井南町2−18−3− 507 (72)発明者 鈴木 登志郎 静岡県浜松市三方ヶ原町1187 (72)発明者 細川 昌則 京都府京都市左京区聖護院川原町53 Fターム(参考) 4B018 LB01 LB07 LB08 MD86 ME10 ME14 4B065 AA21X BA22 CA41 CA44 4C087 AA01 AA02 BC59 NA14 ZA02 ZA16 ZA70 ZA81 ZC21 ZC33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifido
    bacterium longum)に属する乳酸菌を培養して得られる
    培養物及び/または菌体を有効成分とする代謝異常症の
    予防・改善・治療剤。
  2. 【請求項2】ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifido
    bacterium longum)に属する乳酸菌が、ヒト腸管内定着
    性を有するビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidoba
    cterium longum)である請求項1記載の代謝異常症の予
    防・改善・治療剤。
  3. 【請求項3】代謝異常症が腎臓機能異常症、脳内アミロ
    イドーシス、脂質代謝異常症のいずれかである請求項1
    または2記載の代謝異常症の予防・改善・治療剤。
  4. 【請求項4】ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifido
    bacterium longum)に属する乳酸菌を培養して得られる
    培養物が醗酵乳である請求項1〜3のいずれかに記載の
    代謝異常症の予防・改善・治療剤。
  5. 【請求項5】ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifido
    bacterium longum)に属する乳酸菌がビフィドバクテリ
    ウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)・SBT2928
    (以下BL2928という)(FERM P-10657)である請求項1
    〜4のいずれかに記載の代謝異常症の予防・改善・治療
    剤。
  6. 【請求項6】ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifido
    bacterium longum)に属する乳酸菌を培養して得られる
    培養物及び/または菌体を添加した代謝異常症の予防・
    改善・治療作用を有する飲食品。
JP2002057925A 2002-03-04 2002-03-04 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤 Withdrawn JP2003252771A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057925A JP2003252771A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057925A JP2003252771A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009168420A Division JP5155960B2 (ja) 2009-07-17 2009-07-17 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003252771A true JP2003252771A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28668068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002057925A Withdrawn JP2003252771A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003252771A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011517568A (ja) * 2008-04-15 2011-06-16 ネステク ソシエテ アノニム ビフィドバクテリウム・ロンガム及び海馬bdnf発現
JP2012020974A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Yasutomo Arashima 乳酸菌共生培養抽出液
JP2013506631A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 ネステク ソシエテ アノニム ビフィドバクテリウム・ロンガムatccbaa−999(bl999)及び体重コントロール

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011517568A (ja) * 2008-04-15 2011-06-16 ネステク ソシエテ アノニム ビフィドバクテリウム・ロンガム及び海馬bdnf発現
JP2015077133A (ja) * 2008-04-15 2015-04-23 ネステク ソシエテ アノニム ビフィドバクテリウム・ロンガム及び海馬bdnf発現
JP2017160200A (ja) * 2008-04-15 2017-09-14 ネステク ソシエテ アノニム ビフィドバクテリウム・ロンガム及び海馬bdnf発現
JP2013506631A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 ネステク ソシエテ アノニム ビフィドバクテリウム・ロンガムatccbaa−999(bl999)及び体重コントロール
JP2012020974A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Yasutomo Arashima 乳酸菌共生培養抽出液

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2127660B1 (en) Agent for reducing visceral fat
JP5155961B2 (ja) 加齢に伴う代謝異常症の予防・改善・治療剤
DK2478910T3 (en) ANTI-ADIPOSITY AGENT, ANTI-ADIPOSITA NUTRITION OR DRINK, GLUCOSE TOLERANCE EFFECTIVE AGENT, AND NUTRITION OR DRINK FOR IMPROVING GLUCOSE TOLERANCE
KR101618391B1 (ko) 높은 옥살산 분해능을 갖는 유산균
WO2007140622A1 (en) Dairy-derived probiotic compositions and uses thereof
KR101426275B1 (ko) 지방합성 억제 및 지방산화 촉진에 의한 체지방 감소 효능을 갖는 5종의 유산균 복합균주를 유효성분으로 함유하는 조성물
EP4364583A1 (en) Composition comprising three lactobacillus sp. strains, and use thereof
KR101746227B1 (ko) 아디포넥틴의 분비 촉진 및/또는 감소 억제용 제제
JP4280016B2 (ja) 糖尿病合併症予防・改善・治療剤
JP4119656B2 (ja) 抗酸化剤
JP2003252772A (ja) 加齢に伴う代謝異常症の予防・改善・治療剤
WO2015046407A1 (ja) 免疫疾患予防剤
JP5765832B2 (ja) 加齢に伴う代謝異常症の予防・改善・治療剤
JP2008063289A (ja) 血中アディポネクチン濃度増加促進及び/又は減少抑制剤
JP2023514808A (ja) 抗酸化剤として使用するためのプロバイオティクス組成物
Ahmed et al. Hypocholesterolaemic effect of probiotic yogurt enriched with barley β-glucan in rats fed on a high-cholesterol diet
JP6894242B2 (ja) 非アルコール性肝障害抑制剤
JP5155960B2 (ja) 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤
KR101809616B1 (ko) 항비만효과를 가지는 케피어 유래 프로바이오틱 균주
CN117460427A (zh) 关节功能改善用组合物
JP2003252771A (ja) 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤
JP5592439B2 (ja) 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤
JP5466268B2 (ja) 加齢に伴う代謝異常症の予防・改善・治療剤
JP2015096555A (ja) 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤
JP5804579B2 (ja) 加齢に伴う代謝異常疾患の予防・改善・治療剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080911

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080911

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090421

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091005