JP2003252313A - 殺菌剤残留検知方法及び殺菌剤残留検知装置 - Google Patents

殺菌剤残留検知方法及び殺菌剤残留検知装置

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JP2003252313A JP2002052810A JP2002052810A JP2003252313A JP 2003252313 A JP2003252313 A JP 2003252313A JP 2002052810 A JP2002052810 A JP 2002052810A JP 2002052810 A JP2002052810 A JP 2002052810A JP 2003252313 A JP2003252313 A JP 2003252313A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、このような事情に鑑みてなされ容
器の洗浄時において、殺菌薬剤等の殺菌剤の残留を検知
すること。 【解決手段】 回転式殺菌洗浄装置は、回転式殺菌装置
と回転式洗浄装置とを備えている。殺菌装置と洗浄装置
の各々には、回転円板10,20の外周部に設けた複数
の把持手段により飲料用等の容器を把持し容器を正立姿
勢や、倒立姿勢にする。殺菌装置の容器倒立区間20b
を移動する容器の下側には、容器から排出される残液を
受入れ排出管から排出する殺菌剤ドレンパンを設けてい
る。その下流側には、洗浄水ドレンパンが配設され、こ
こで排水された洗浄水は、送水管35を介して殺菌剤ド
レンパンに圧送され、洗浄水ドレンパンの排水管32に
接続されたpH計により、排水管32を流れる殺菌剤と
洗浄水の混合液のpH値を計測するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料用壜等の容器
の殺菌洗浄に用いられる容器の殺菌洗浄装置において、
殺菌に用いた殺菌剤の異常残留を検知する殺菌剤残留検
知方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、茶類は壜に詰められて販売される
ものが多いが、これらの茶を充填する壜は充填に先立っ
て無菌室内で回転式の壜洗浄装置で過酸化水素、過酸化
水素が配合された過酢酸系殺菌薬剤、次亜塩素酸ソーダ
等の殺菌薬剤(殺菌剤)を使用して殺菌するのが一般で
あり、このような殺菌装置の従来技術としては例えば特
開昭60−2487や特開平9−155313に開示さ
れた回転式容器洗浄装置がある。
【0003】図6は、回転式壜殺菌洗浄装置の概略平面
図である。回転式壜殺菌洗浄装置は、同一の回転式装置
を3台使用し、壜のラインの流れに対して上流側に回転
式壜殺菌装置の回転円板70,71を配置し、これらの
回転円板70,71は壜の殺菌を行う。下流側の回転式
洗浄装置の回転円板72は、壜のすすぎを行う。このよ
うに殺菌装置とすすぎ装置とを組み合わせた回転式壜殺
菌装置は、前工程より壜が供給スクリューコンベア51
によって連続して搬送され、供給スターホイール52を
経て回転円板70の外周に一定間隔で設けられた把持手
段に受渡される。そして、壜は回転円板70を略1周し
て転送スターホイール53、転送スクリューコンベア5
4、転送スターホイール55を経て、次の回転円板71
に受渡される。次いで、回転円板71を略1周して転送
スターホイール56、転送スクリューコンベア57、転
送スターホイール58を経て、最下流側の回転円板72
に受渡される。回転円板72では、略1周して排出スタ
ーホイール59を経て排出スクリューコンベア60によ
って次の工程の充填装置に搬送される。
【0004】回転円板70,71及び72は略同様の構
成で、このうち回転円板70で説明すると、回転方向A
に沿って給壜区間70a、壜倒立区間70b、洗壜区間
70c、ドレン区間70d、壜正立区間70e、及び排
壜区間70fに区分されている。給壜区間70aでは、
壜50はスターホイール52から口部を上にした起立
(以下、正立とする)した姿勢で回転円板70側に移っ
て外周に設けられた把持手段によって口部を両側から把
持され、壜倒立区間70bでは回転円板70に設けられ
た回転手段によって、半径方向を含む垂直面内で回転し
て口部を下にして倒立した姿勢になり、洗壜区間70c
では下側から挿入されたノズル及び外部に設けられたノ
ズルから殺菌薬剤を噴射されて殺菌され、ドレン区間7
0dでは殺菌薬剤の噴射を止めて壜50内の殺菌薬剤を
重力によって落下排出し、正立区間70eでは再び逆方
向に回転して口部を上に向けて正立させ、排壜区間70
fでは転送スターホイール53を経て転送スクリューコ
ンベア54に移される。なお、図中の52aは供給スタ
ーホイール52と対の壜ガイドである。中間位置にある
回転円板71では、上流側の回転円板70と全く同様の
工程が行われ、回転円板72では洗壜区間72cで壜内
に挿入したノズル及び外部に設けたノズルから無菌水を
噴射して僅かに付着して残っている殺菌薬剤をすすぎ落
し、ドレン区間72dでは区間(時間)を長くしてすす
ぎに用いた無菌水を、十分に落下して排出するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例に示したよう
に、回転式壜殺菌洗浄装置を用いて殺菌装置にて殺菌工
程を行い、洗浄装置にてすすぎ工程を別の洗浄装置で行
っている。このような場合に、すすぎ工程の前段の殺菌
工程において何らかの異常、例えば壜内にプラスチック
フィルム等の小片が付着していたりすることを想定する
と、殺菌後のドレン区間71dで、殺菌薬剤が排出しき
れないうちに正立区間71eで正立させられる。する
と、壜50内に多量の殺菌薬剤が残ったままで壜が回転
円板72に移され、壜倒立区間72bで倒立させられた
ときに排出され、続いてすすぎ区間72c、ドレン区間
72d、正立区間72eを経て次の充填装置に送られ
る。このような不具合が生じた場合、壜50に殺菌薬剤
が残留するおそれがある。自動充填ラインにおいては、
殺菌処理後の壜に所定レベルを越えた殺菌薬剤が残留付
着する可能性が生じた場合には、これを自動的に検出す
る必要がある。本発明は、このような事情に鑑みてなさ
れ容器の洗浄時において、殺菌薬剤等の殺菌剤の残留を
検知する方法及びその装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の殺菌剤残留検知
方法は、上記目的を達成するために、上流側を移送して
いる容器を殺菌剤により殺菌洗浄する殺菌工程と、容器
の殺菌洗浄後に移送された容器を洗浄液により洗浄する
洗浄工程とを備えた殺菌洗浄装置の殺菌剤残留検知方法
において、前記洗浄工程の上流側にて容器を把持し容器
倒立区間で倒立させ、該容器倒立区間に設けた殺菌剤ド
レンパンに、容器倒立区間よりも下流側にて洗い流され
た容器の洗浄液を搬送水として導き、容器倒立区間にお
いて容器から排出される殺菌剤を洗浄水に混入させた排
液の濃度を計測して該洗浄装置に残留する殺菌剤の有無
を検知するようにした。また、本発明の殺菌剤残留検知
方法は、水平面内で旋回する回転円板の外周部に設けた
複数の把持手段により飲料用等の容器を把持し容器倒立
区間で倒立させ、次に倒立状態で各容器に対し殺菌剤又
は洗浄水を夫々供給する回転式殺菌装置と回転式洗浄装
置において、前記洗浄装置の洗浄水を該洗浄装置の容器
倒立区間に設けた殺菌剤ドレンパンに搬送水として導
き、該倒立区間において容器から排出される殺菌剤を該
洗浄水に混入させた排液のpH値を計測して該洗浄装置
に持込まれる殺菌剤の有無を検知するようにした。本発
明の殺菌剤残留検知装置は、容器を殺菌剤により殺菌洗
浄する殺菌装置と、殺菌洗浄した容器を洗浄する洗浄装
置とを備え、該洗浄装置に容器を把持し容器倒立区間で
倒立させる把持手段を設けた殺菌洗浄装置において、容
器倒立区間の下側に設けられ該容器から排出される残液
を受入れ排出管から排出する殺菌剤ドレンパンと、該殺
菌剤ドレンパンを配設した位置よりも下流側に設けら
れ、容器の洗浄水を受入れる洗浄水ドレンパンと、該洗
浄水ドレンパンの水を前記殺菌剤ドレンパン供給する送
水管と、前記殺菌剤ドレンパンの排水管に設けられた濃
度検出計とからなり、前記排水管を流れる殺菌剤と洗浄
水の混合液の濃度を計測するようにした。また、本発明
の殺菌残留検知装置は、本水平面内で旋回する回転円板
の外周部に設けた複数の把持手段により飲料用等の容器
を把持し容器倒立区間で倒立させ、次に倒立状態で各容
器に対し殺菌剤又は洗浄水を夫々供給する回転式殺菌装
置と回転式洗浄装置において、該回転式洗浄装置の容器
倒立区間を移動する容器の下側に設けられ同容器から排
出される残液を受入れ排出管から排出する殺菌剤ドレン
パンと、同回転式洗浄装置の洗浄区間を移動する容器の
下側に設けられ洗浄水を受入れる洗浄水ドレンパンと、
同洗浄水ドレンパンの水を前記殺菌剤ドレンパン供給す
る送水管と、同殺菌剤ドレンパンからの排水管に設けら
れたpH計とからなり、前記排水管を流れる殺菌剤と洗
浄水の混合液のpH値を計測した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の殺菌剤とし
て過酢酸系殺菌薬剤を用いた場合の殺菌剤異常残留検知
方法及びその装置について、図1〜図5を参照しながら
説明する。図1は、従来例で説明した図6の殺菌装置と
洗浄装置(図6の右側の2つ)に対応する本発明の殺菌
薬剤異常残留検知装置を配設した回転式壜殺菌洗浄装置
の実施形態を示す平面図であり、図2は図1の矢視B方
向から見た壜の正立姿勢から倒立姿勢に変化する状態を
示す図であり、図3は図2のC−C断面図であり、図4
は実験によるドレン時間−残水量の関係を示すグラフで
あり、図5は実験による過酢酸濃度−pH値の関係を示
すグラフである。
【0008】壜を移送する転送スクリューコンベア1の
流れに対して、回転式壜殺菌装置の回転円板10の上流
側に転送スターホイール2が配設され、回転円板10の
下流側には、転送スターホイール3が配設されている。
回転式壜洗浄装置の回転円板20は、転送スターホイー
ル3の下流側に配設され、回転円板20の下流側には排
出スクリューコンベア5が配設されている。一方の回転
式壜殺菌装置の回転円板10は過酢酸を用いて壜を殺菌
し、他方の回転式壜洗浄装置(以下、すすぎ装置ともよ
ぶ)の回転円板20は、その殺菌済み壜の過酢酸をすす
ぐように構成している。
【0009】回転円板10と20は、同一構成であり、
回転方向Aに沿って各々の上流側から順に、給壜区間1
0a,20a、壜倒立区間10b,20b、洗壜区間1
0c,20c、ドレン区間10d,20d、壜正立区間
10e,20e、及び排壜区間10f,20fに区分さ
れている。殺菌薬剤異常残留検知装置30には、殺菌薬
剤ドレンパン31、殺菌薬剤ドレンパン31の排水管3
2、排水管32に介装された流水用のpH計33とこの
センサ33a、すすぎ水ドレンパン34、送水管35、
送水管35に介装された送水ポンプ36が設けられてい
る。
【0010】図2に示すように、殺菌薬剤ドレンパン3
1はすすぎ装置の回転円板20の壜倒立区間20bで回
転中の壜50から残液が流出可能となる位置から、洗壜
区間20cの前端ですすぎ用のノズルが倒立された壜5
0内に挿入される直前の位置までに亙って、壜50の下
側に設けられている。ドレンパン31の前端側(給壜区
間20a側、すなわち壜の流れの上流側)の下部に排水
管32が接続され、ドレンパン31の後側(洗壜区間2
0c側)の上部に、すすぎ水ドレンパン34に接続して
いる送水管35を連結している。この送水管35には、
殺菌薬剤ドレンパン31とすすぎ水ドレンパン34と間
に、流体を下流側のすすぎ水ドレンパン34から上流側
の殺菌薬剤ドレンパン31側に圧送する送水ポンプ36
を配設している。
【0011】すすぎ水ドレンパン34は洗壜区間20c
の後部で壜50移送位置の下側に設けられ、すすぎに用
いられた無菌水を受入れて溜め、下部から送水ポンプ3
6によって送水管35を通して殺菌薬剤ドレンパン31
の後端に供給する。送水ポンプ36の送水量及びすすぎ
水ドレンパン34は、殺菌薬剤ドレンパン31で用いる
搬送水として必要な流量が得られる大きさとなってい
る。すすぎ水ドレンパン31では、送水管35の接続口
側から配水管32側へ流体が流れるように形成してい
る。
【0012】上記構成の殺菌薬剤異常残留検知装置30
による殺菌薬剤異常残留検知方法とその装置の作用を説
明する。まず、回転式壜殺菌装置の作用を説明すると、
壜50は前工程より転送スクリューコンベア1によって
互いに接触しながら口部を上に向けた正立姿勢で連続し
て送られる。次いで、転送スクリューコンベア1によっ
て互いの間隔を調整され、転送スターホイール2を経
て、給壜区間10aを通過する間に回転円板10の外周
に一定間隔で設けられた把持手段に受渡される。その
後、壜は回転円板10を略1周して転送スターホイール
3を経てすすぎ装置の回転円板20に進む。
【0013】この移送途上で、壜50は従来例で説明し
たように、壜倒立区間10bで回転円板10に設けられ
た図示省略の回転装置で半径方向を含む垂直面内で回転
させられ、口部を下に向けた倒立状態になる(図3参
照)。この際、洗壜区間10cでは下から上昇するノズ
ルが壜に挿入され、このノズルと外部に設けたノズルと
から過酢酸が噴射されて壜50の内外が殺菌される。ド
レン区間10dでは、過酢酸の噴射が止まって壜50の
内外の過酢酸が重力作用によって流下して排出され、壜
正立区間10eで逆方向に再び回転されて口部を上にし
て正立する。なお、ドレン時間と壜50に残る残水量は
予め実験によって図4に示すように確認しておく。殺菌
装置では洗壜区間10c、即ち殺菌時間を長く設定する
ことからドレン区間10d、即ちドレン時間は比較的に
短く設定され、比較的多い残液量(例えば500ml壜
で2〜5cc程度)を許容している。
【0014】すすぎ装置の回転円板20に進んだ壜50
は、同様に給壜区間20aで回転円板20の把持手段に
受渡され、壜倒立区間20bで倒立させられ、洗壜区間
20cで挿入されたノズルと外側のノズルから無菌水を
噴射されて壜50の内外に付着している過酢酸をすすぎ
落される。ドレン区間20dでは、ノズルからの噴射を
止め壜50に付着しているすすぎ水が重力で落下排水さ
れ、排壜区間20fから排出スターホイール4を経て、
排出スクリューコンベア5で次の充填装置に送出され
る。すすぎ装置ではドレン区間20d、即ちドレン時間
は比較的長く設定してすすぎ水の許容残水量を極小に制
限する。
【0015】次に、殺菌薬剤異常残留検知装置30の作
用を説明する。洗浄装置の洗壜区間20cでは壜50の
容量の1.5〜2倍程度のすすぎ水(無菌水)によって
壜50に付着して僅かに残る過酢酸を連続してすすぎ落
すので、落下するすすぎ水の過酢酸の濃度は進行方向に
順次薄くなり、洗壜区間20cの後部では純水に近い状
態になる。すすぎ水ドレンパン34はこの純水に近いす
すぎ水を適宜の流量が得られるように集め、送水ポンプ
36によって送水管35を通して殺菌薬剤ドレンパン3
1の後端上部に供給する。殺菌薬剤ドレンパン31の後
部に入ったすすぎ水は、搬送流として殺菌薬剤ドレンパ
ン31の底部の勾配によって前端側に流れ、前端下部か
らpH計33のセンサ33aを通って排水管32によっ
て外部に排水される。
【0016】殺菌装置の回転円板10のドレン区間10
dで排液後に正立させられて送られてくる壜50は、洗
浄装置の回転円板20の壜倒立区間20bで再び倒立さ
せられるが、壜倒立区間20bで成立状態から倒立状態
に移る間に壜50内の残液が殺菌薬剤ドレンパン31に
落下しながら次の洗壜区間20cに進む。従って、排水
管32には送水管35からの純粋に近いすすぎ水の搬送
水によって薄められ、pH計33で計測するpH値は4
〜4.5を示す。しかし、回転円板10で何らかの異常
が生じて、壜50内に多量の過酢酸(例えば500ml
壜で10cc程度以上)が残った異常残液がすすぎ装置
の回転円板20に送られた場合には、壜50内に残った
過酢酸が壜倒立区間20bで壜50が倒立された時に殺
菌薬剤ドレンパン31に排出される。この時、過酢酸が
殺菌薬剤ドレンパン31内を流れる搬送流のすすぎ水と
交じって、局部的にpH値を下げて(例えば2.5〜
3.5程度)、排水管32から排出される。
【0017】排水管32に設けられた流水用のpH計3
3は、この過酢酸の混じった排水を捕捉してpH値を計
測して図示省略の制御装置(マイコン)に送り、制御装
置は例えば図5に示す過酢酸濃度とpH値の関係グラフ
に基づいて予め設定された許容指定値(例えばpH4程
度)を越えた場合に、警報や装置停止等の必要な指令を
出すようになっている。以上、殺菌薬剤が過酢酸、容器
が壜の場合で説明したが、殺菌薬剤が苛性ソーダ、次亜
塩素酸等のpH値で識別可能な薬剤の場合、また容器が
壜状の口の細い缶の場合にも本発明の殺菌薬剤異常残留
検知方法及びその装置は適用可能である。
【0018】以上、本発明の実施の形態による殺菌剤残
留検知方法及び殺菌剤残留検知装置について説明した
が、勿論、本発明は本発明の技術的思想に基づいて種々
の変形及び変更が可能である。例えば、上記実施の形態
では、飲料用の壜を例として説明したが、本発明は飲食
料の容器にも適用が可能である。また、上記実施の形態
では、殺菌装置及び洗浄装置について、回転円板式のも
のを用いて説明したが、壜の移送ラインが直線的など他
の移送形式の異なるものについても適用が可能である。
殺菌剤については、過酢酸を用いたがそれ以外の殺菌剤
を用いることができ、さらには、殺菌剤の検出方法につ
いては、pHを検出する試薬以外に、その殺菌剤の固有
の濃度を検出する薬剤を使用するものであってもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の殺菌剤残留検知方法及びその装
置によって次の効果が得られる。殺菌装置(工程)にて
一定濃度にある殺菌剤は、洗浄装置にて洗浄されて排出
される。洗浄装置では、容器から殺菌剤が殺菌剤ドレン
パンに洗い流されるが、下流側の純度の大きい洗浄水と
混合し、通常時では濃度計が濃度の低い殺菌剤の値を示
す。容器に殺菌剤が残留していると、殺菌剤ドレンパン
に洗い落とされた薬剤の濃度が通常時より大きくなり、
濃度計を介して自動検出することができる。このよう
に、容器の殺菌工程中に殺菌済みの容器内の残留殺菌薬
剤が一定レベルを越えると、自動検出することができる
ので、充填ラインの自動監視が可能となり、品質管理面
及び衛生面でのレベルが向上する。よって、上流側の殺
菌装置等の異常を早期に検知可能となり、不良製品の発
生を最小限に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における殺菌剤残留検知装
置を備えた回転式壜殺菌洗浄装置の概略平面図である。
【図2】図1のB矢視図である。
【図3】図2におけるC−C線の断面図である。
【図4】実験によるドレン時間−残水量の関係を示すグ
ラフである。
【図5】実験による過酢酸濃度−pH値の関係を示すグ
ラフである。
【図6】従来の回転式壜殺菌洗浄装置であって、2台の
回転式壜殺菌装置と1台の回転式壜洗浄装置の概略平面
図である。
【符号の説明】
10 回転円板(殺菌装置の) 20 回転円板(すすぎ装置の) 20a 壜倒立区間 31 殺菌薬剤ドレンパン 32 排出管 33 pH計 34 すすぎ水ドレンパン 35 送水管 36 送水ポンプ 50 壜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側を移送している容器を殺菌剤によ
    り殺菌洗浄する殺菌工程と、容器の殺菌洗浄後に移送さ
    れた容器を洗浄液により洗浄する洗浄工程とを備えた殺
    菌洗浄装置の殺菌剤残留検知方法において、前記洗浄工
    程の上流側にて容器を把持し容器倒立区間で倒立させ、
    該容器倒立区間に設けた殺菌剤ドレンパンに、容器倒立
    区間よりも下流側にて洗い流された容器の洗浄液を搬送
    水として導き、容器倒立区間において容器から排出され
    る殺菌剤を洗浄水に混入させた排液の濃度を計測して該
    洗浄装置に残留する殺菌剤の有無を検知することを特徴
    とする殺菌剤残留検知方法。
  2. 【請求項2】 水平面内で旋回する回転円板の外周部に
    設けた複数の把持手段により飲料用等の容器を把持し容
    器倒立区間で倒立させ、次に倒立状態で各容器に対し殺
    菌剤又は洗浄水を夫々供給する回転式殺菌装置と回転式
    洗浄装置において、前記洗浄装置の洗浄水を該洗浄装置
    の容器倒立区間に設けた殺菌剤ドレンパンに搬送水とし
    て導き、該倒立区間において容器から排出される殺菌剤
    を該洗浄水に混入させた排液のpH値を計測して該洗浄
    装置に異常に持込まれる殺菌剤の有無を検知することを
    特徴とする殺菌剤残留検知方法。
  3. 【請求項3】 容器を殺菌剤により殺菌洗浄する殺菌装
    置と、殺菌洗浄した容器を洗浄する洗浄装置とを備え、
    該洗浄装置に容器を把持し容器倒立区間で倒立させる把
    持手段を設けた殺菌洗浄装置において、 容器倒立区間の下側に設けられ該容器から排出される残
    液を受入れ排出管から排出する殺菌剤ドレンパンと、該
    殺菌剤ドレンパンを配設した位置よりも下流側に設けら
    れ、容器の洗浄水を受入れる洗浄水ドレンパンと、該洗
    浄水ドレンパンの水を前記殺菌剤ドレンパン供給する送
    水管と、前記殺菌剤ドレンパンの排水管に設けられた濃
    度検出計とからなり、前記排水管を流れる殺菌剤と洗浄
    水の混合液の濃度を計測するようにした殺菌剤残留検知
    装置。
  4. 【請求項4】 水平面内で旋回する回転円板の外周部に
    設けた複数の把持手段により飲料用等の容器を把持し容
    器倒立区間で倒立させ、次に倒立状態で容器に対し殺菌
    剤又は洗浄水を各々供給する回転式殺菌装置と回転式洗
    浄装置とを備えた殺菌洗浄装置において、 該回転式洗浄装置の容器倒立区間を移動する容器の下側
    に設けられ該容器から排出される残液を受入れ排出管か
    ら排出する殺菌剤ドレンパンと、該回転式洗浄装置の洗
    浄区間を移動する容器の下側に設けられ洗浄水を受入れ
    る洗浄水ドレンパンと、該洗浄水ドレンパンの水を前記
    殺菌剤ドレンパン供給する送水管と、該殺菌剤ドレンパ
    ンからの排水管に設けられたpH計とからなり、前記排
    水管を流れる殺菌剤と洗浄水の混合液のpH値を計測す
    るようにしたことを特徴とする殺菌剤残留検知装置。
  5. 【請求項5】 前記回転式殺菌装置と回転式洗浄装置の
    回転円板とが同一構造であることを特徴とする請求項4
    に記載の殺菌剤残留検知装置。
JP2002052810A 2002-02-28 2002-02-28 殺菌剤残留検知方法及び殺菌剤残留検知装置 Expired - Fee Related JP3970053B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102513318A (zh) * 2011-12-13 2012-06-27 北京航天凯恩化工科技有限公司 一种全自动密封清洗装置
JP2014147444A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd 容器殺菌装置
CN106115591A (zh) * 2016-08-30 2016-11-16 泉州华硕实业有限公司 机油瓶自动检测装置

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