JP2009113858A - 容器の殺菌方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の容器殺菌方法は、過酸化水素を含む過酢酸系殺菌剤を供給して容器の少なくとも内面を殺菌処理する殺菌工程と、殺菌工程によって少なくとも容器内に残留する過酸化水素濃度を低減させる過酸化水素濃度低減工程と、無菌水を供給して少なくとも容器内の過酢酸系殺菌剤を洗い流すすすぎ工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、容器に残留する過酸化水素の濃度を低減させることができる容器の殺菌方法を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、過酢酸耐性菌に対する殺菌能力を高めることが可能な容器の殺菌方法を提供することを第2の目的とする。
また過酢酸耐性菌に対する殺菌能力を向上した殺菌剤を用いた場合、過酸化水素濃度低減工程を行わない従来の容器殺菌方法では容器に残留する過酸化水素の濃度が高くなり食品衛生上問題があるが、過酸化水素濃度低減工程を採用した本発明の容器殺菌方法により、容器に残留する過酸化水素の濃度を高めることがなく食品衛生上安全である。
図1は、本実施の形態における容器殺菌方法を用いた飲料充填工程を示す工程図であり、図2は、図1に示す容器殺菌方法の実施に適した飲料充填機の全体構成を説明するための図である。図2に示す飲料充填機は、無菌充填方式に適用されるものである。
図1に示すように、容器殺菌方法は、容器を殺菌する殺菌工程、容器に残留する過酸化水素濃度を低減する処理をする過酸化水素濃度低減工程、容器をすすぐすすぎ工程からなり、その後、容器に液体を充填する充填工程、液体が充填された容器にキャップを装着するキャッピング工程を行う。
図3に示すように、殺菌装置11は、中空の回転軸31に、円盤状のホイール32、33が設けられている。このホイール32、33は、モーターなどの駆動源(図示せず)によって回転軸31を中心として回転駆動されることでほぼ水平面内で回転するようになっており、ホイール32、33の外周部には、洗浄すべき容器100を倒立状態で保持するグリッパ42がホイール32、33の周方向に一定間隔ごとに配置されている。
倒立状態の容器100内に噴射された殺菌剤は自然落下する。
<殺菌工程>
殺菌工程は、過酸化水素を含む過酢酸系殺菌剤を供給して容器の少なくとも内面を殺菌処理する。
過酸化水素を含む過酢酸系殺菌剤は、次式のような化学平衡状態にあり、過酢酸、水、酢酸、過酸化水素を混合状態で含む水溶液である。
CH3COOOH(過酢酸)+H2O(水)⇔CH3COOH(酢酸)+H2O2(過酸化水素)
殺菌工程では、過酢酸系殺菌剤に含まれる過酸化水素の濃度を0.2〜35%の範囲で調整して用いることが好ましい。0.2%以上2%未満の範囲でも殺菌をすることはできるが、過酢酸耐性菌に対して高い殺菌能力を得ることを目的として殺菌工程を行う場合は、過酸化水素濃度2〜35%の過酢酸系殺菌剤を用いることが好ましい。過酸化水素濃度が2%未満であると、過酢酸耐性菌に対する殺菌能力が十分ではなく、35%を超えると過酸化水素濃度低減工程によっても十分に容器に残留する過酸化水素の残留を低減することが困難となるため、過酸化水素濃度は2〜35%とすることが好ましい。殺菌能力として6D以上を得るためには、5%以上とすることが好ましい。過酢酸耐性菌に対し安定した殺菌効果を得ながらも、過酸化水素濃度低減工程の時間を短縮するためには5〜20%とすることがより好ましい。
なお、殺菌能力を評価するD値については、詳細を後述するが、10個の菌を1個に減らす殺菌能力を1Dとする対数表示の値で、10n個の菌を1個に減らす殺菌能力はnDである。
過酢酸系殺菌剤に含まれる過酢酸は、過酢酸耐性菌以外の菌に対する殺菌能力に優れるが、500ppm未満では殺菌能力が十分ではなく、4000ppmを超えると殺菌剤の過剰使用でランニングコストが高くなるので、500〜4000ppmとすることが好ましい。安定した殺菌効果を得ながらも、短時間ですすぎ工程を行うためには1500〜2000ppmとすることがより好ましい。
供給温度は、殺菌能力を高めるためには60℃以上とすることが好ましく、65℃以上とすることがより好ましい。PET等のプラスチック容器は70℃を超えると熱変形するおそれがあるため、70℃以下とすることが好ましい。
供給時間は、容器全体を均一に殺菌するためには3秒以上とすることが好ましく、20秒を超えて行っても殺菌効果は飽和するので、3〜20秒とすることが好ましい。工程時間短縮の観点から、3〜10秒とすることがより好ましい。
過酸化水素濃度低減工程は、すすぎ工程の前に予め容器に残留する過酸化水素の濃度を低減させる処理であればよく、処理方法は限定されないが、本発明では、上述の殺菌装置と同様の構成の装置を用いて処理することが可能な、低濃度の殺菌剤を用いた低濃度殺菌処理、気体を噴きつけるエアブロー処理、無菌水を噴霧する噴霧処理の3通りの処理方法について提案する。これら3通りの方法は、いずれか1つの処理で十分に過酸化水素の濃度を低減する効果を得られるが、必要に応じて組み合わせることにより、残留する過酸化水素濃度を低減させる効果を向上することができる。
低濃度殺菌処理は、殺菌工程で供給される過酢酸系殺菌剤より過酸化水素濃度の低い過酢酸系殺菌剤を容器の少なくとも内面に供給する。低濃度殺菌処理の目的は後に続くすすぎ工程後の残留過酸化水素濃度を低減することであるが、過酢酸系殺菌剤を用いるので殺菌効果も得られる。
低濃度殺菌処理における過酸化水素濃度は、殺菌工程における過酸化水素濃度より低ければよいが、0.2〜2%とすることが好ましく、これにより後に続くすすぎ工程後の過酸化水素の残留量を減らすと同時に殺菌効果も得られる。過酸化水素濃度が2%を超える過酢酸系殺菌剤を用いる場合、後述するエアブローなどと組み合わせることが好ましい。
低濃度殺菌処理を行う場合は、過酸化水素濃度低減装置12として、殺菌装置11と同様の構成の装置を用いて、殺菌剤の代替として過酸化水素濃度の低い過酢酸系殺菌剤を用いればよい。低濃度殺菌処理において、低濃度の過酢酸系殺菌剤を供給する場合、供給方法は噴射が好ましく、供給温度を60〜80℃、供給時間を3〜20秒とすることが好ましい。また、安定した低減効果を得ながら工程時間を短縮するためには、温度を65〜70℃、供給時間を3〜10秒とすることがより好ましい。
低濃度殺菌処理は、低濃度の過酢酸系殺菌剤を循環使用することが可能である。循環にともない、過酢酸濃度が低下するので、過酢酸濃度が例えば1500〜2000ppmとなるよう過酢酸系殺菌剤の濃度を調整するが、循環使用を続けていると過酢酸系殺菌剤に含まれる過酸化水素の濃度が高まる。過酸化水素濃度が高まって、低濃度殺菌処理で用いることができなくなった過酢酸系殺菌剤は、殺菌工程で再利用すれば、環境への負荷を軽減することができる。
エアブロー処理は、少なくとも容器の内面に気体を噴きつける処理である。過酢酸系殺菌剤は、粘性、発泡性が高く、殺菌工程後の容器内に泡立った状態で残留しているが、エアブロー処理を行うことにより、泡立った状態で残留した過酢酸系殺菌剤が容器の内周面に沿って流れ落ちる速度が速まるため、容器内に残留する過酢酸系殺菌剤を確実に減少させることができ、過酸化水素の残留も低減する。
図4に、エアブローノズル50の概略を示す。
図4に示すとおり、エアブローノズル50は、容器100を倒立状態で支えるグリッパ51と、倒立状態の容器100内にエアの供給が可能なノズル52と、供給したエアと容器100内の液体とを吸引可能な吸引管53とを備えている。倒立状態の容器100内にノズル52を挿入して気体を噴きつけることにより、容器100内の過酢酸系殺菌剤が落下する。このとき、容器100底面の中心よりも少しずらした位置に気体を噴きつけることにより、効率よく容器100内の過酢酸系殺菌剤が落下する。噴きつけと同時に吸引を行ってもよい。気体の噴きつけとともに、吸引管53で吸引することにより、短時間で過酢酸系殺菌剤を容器の外へ排出することができる。図4では、吸引管53を備えるエアブローノズル50について説明したが、吸引管53は必ずしも必要ではなく、供給したエアの圧力によって過酢酸系殺菌剤が落下する速度は速まる。
噴きつける気体としては、無菌のものであればよく、空気、窒素などを用いることができる。また噴きつけ時間を0.3〜3.0秒、流量V2/V1を0.5〜1.0とすることで、過酸化水素の残留を低減する効果が十分に得られる。ここで、V2は吹き込み量、V1は容器の容積である。
噴霧処理は、少なくとも容器の内面に無菌水を噴霧する処理である。
殺菌工程後は、過酢酸系殺菌剤の影響で容器内に高濃度の過酸化水素が充満している。過酸化水素が水に溶けやすい性質であることを利用し、無菌水を容器内に噴霧することにより、過酸化水素と無菌水との接触面積が増え、容器内の過酸化水素ガスを無菌水に溶解する。無菌水に溶解した過酸化水素は、後に続くすすぎ工程ですすぐことにより、容器に残留する過酸化水素を低減することができる。
図5に、二流体噴霧型の噴霧ノズル60の概略を示す。
図5に示すとおり、噴霧ノズル60は、容器100を倒立状態で支えるグリッパ61と、倒立状態の容器100内に噴霧が可能な二流体噴霧ノズル62と、二流体噴霧ノズル62に無菌水などの液を供給する液分配管63とエアを供給するエア供給管64とを備えている。
図5では、二流体噴霧型の噴霧ノズル60について説明したが、エア自給式(吸込み型)の噴霧ノズルを適用してもよい。エア自給式(吸込み型)の噴霧ノズルは、噴霧する液体の勢いで、エアをノズルに空いた横穴から吸引し、エアと混合され噴霧される。
噴霧処理において、無菌水を噴霧する場合、噴霧温度を25〜70℃、噴霧時間を1〜3秒とすることが好ましい。
なお、本発明において、無菌水は、膜濾過無菌水、UHT(超高温処理)無菌水を用いることができる。
すすぎ工程は、無菌水を供給して少なくとも容器内の過酢酸系殺菌剤を洗い流す。無菌水の供給は噴射が好ましい。
すすぎ工程で用いられるすすぎ装置13は、上述の殺菌装置11と同様の構成を有する装置を採用することができ、殺菌剤の代替として無菌水を用いればよい。常温の無菌水を1〜3秒噴射する処理を1サイクルとして、1〜10サイクルの範囲で適宜行えばよい。倒立状態の容器100に対し、噴射された無菌水は重力で自然落下する。
殺菌工程で過酸化水素濃度0.2〜2%の過酢酸系殺菌剤を供給して殺菌処理を行う場合、後に続く過酸化水素濃度低減工程では、エアブロー処理または噴霧処理を行い、その後すすぎ工程を行うことが好ましい。これは、殺菌工程で供給される過酸化水素の量が少ないため、エアブロー処理または噴霧処理を行うことにより、十分に残留過酸化水素濃度を低減することができるからである。
殺菌工程で過酸化水素濃度2〜35%の過酢酸系殺菌剤を供給して殺菌処理を行う場合も、後に続く過酸化水素濃度低減工程で、低濃度殺菌処理、エアブロー処理、噴霧処理から選ばれる少なくとも1つを行い、その後すすぎ工程を行うことで、残留過酸化水素低減の効果が得られる。残留過酸化水素低減の効果をより向上させるには、過酸化水素濃度低減工程として低濃度殺菌処理、エアブロー処理、噴霧処理から選ばれる2つ以上を組み合わせることが好ましい。これにより、殺菌工程で供給される過酸化水素の量が多い場合も、十分な効果が得られる。過酸化水素濃度低減工程として2つ以上を組み合わせる場合は、低濃度殺菌処理、エアブロー処理、噴霧処理の順番はどのように組み合わせても良い。例えば、殺菌工程後に、低濃度殺菌処理を行い、その後エアブロー処理または噴霧処理を行うことができる。また、殺菌工程後に、エアブロー処理を行い、その後低濃度殺菌処理または噴霧処理を行うこともできる。
D値の測定方法は次の通りである。噴霧器にPeanibacillus細菌を含む濃度調整した菌液を入れ、噴霧器よりボトル内面に噴きつけ、その後ボトル内の菌液を完全に乾燥させ評価用ボトルを作製する。その後、殺菌剤No.1〜4を65℃、15秒の条件で噴射する殺菌テストを行う。殺菌テスト後、直ちに滅菌水を用い、ボトル内面を洗い、すすいだ全ての液をメンブレンフィルターで吸引濾過する。吸引濾過したメンブレンフィルターを、細菌は30〜35℃で1週間以上培養する。このとき、比較のためブランクを培養する。メンブレンフィルター上で培養後、生菌数(出現コロニー)をカウントし、ボトルにスプレーした菌数との差から次式(1)に基づき殺菌能力D値を求める。なお、式(1)において、Iは初発菌数、MVは殺菌処理後の生菌数(平均値)である。
D値=log〔I/(MV)〕・・・・・(1)
表1に示すとおり、過酸化水素濃度が高い過酢酸系殺菌剤No.3,4はD値が高く、過酢酸耐性菌に対しても殺菌能力が高いことがわかる。また、No.1とNo.3を比較すると、過酢酸を含まないNo.1はD値が低く、過酢酸系殺菌剤の過酸化水素濃度を高くすることにより、殺菌能力も高まることがわかる。
ボトルに、殺菌剤No.4を用いて65℃、15秒の条件で噴射する殺菌工程を行った後、過酸化水素濃度低減工程と、すすぎ工程を行い、容器に残留する過酸化水素濃度を調べた(試料2)。試料2では、過酸化水素濃度低減工程として、過酢酸2000ppm、過酸化水素0.34%の過酢酸系殺菌剤を用い、65℃、15秒の条件で噴射する低濃度殺菌処理を行い、すすぎ工程として1.5秒×2回の無菌水噴射を行った。
残留過酸化水素濃度は、オリテクタ(セントラル科学(株)製)を用いて測定した。
試料1と試料2の残留過酸化水素濃度は、試料1が0.50ppm、試料2が0.10ppmであり、残留過酸化水素濃度が1/5程度に低減できた。過酸化水素濃度低減工程の有無による残留過酸化水素濃度低減の効果を確認することができた。
エアブロー処理は、V2/V1=1、1秒の条件で行った。また、すすぎ工程は実施例1と同様の条件である。
試料3と試料4の残留過酸化水素濃度は、試料3が0.02ppm、試料4が0.20ppmであった。過酸化水素濃度低減工程としてエアブロー処理を行うことによっても、過酸化水素濃度を低減させる効果がえられることが確認できた。
噴霧処理は、1.5秒×1回の無菌水噴霧を行った。また、すすぎ工程は1.5秒×1回の無菌水噴射を行った。
試料5と試料6の残留過酸化水素濃度は、試料5が0.02ppm、試料6が0.20ppmであった。過酸化水素濃度低減工程として噴霧処理を行うことによっても、過酸化水素濃度を低減させる効果がえられることが確認できた。
エアブロー処理は、V2/V1=1、1秒の条件で行った後、噴霧処理は、1.5秒×1回の無菌水噴霧を行った。また、すすぎ工程は1.5秒×1回の無菌水噴射を行った。
試料7の残留過酸化水素濃度は、0.16ppmであった。過酸化水素濃度低減工程としてエアブロー処理と噴霧処理を組み合わせることにより、過酸化水素濃度を低減させる効果がえられることが確認できた。
エアブロー処理はV2/V1=1、1秒の条件で、吸引処理はエアブロー処理と同等の条件で行った。また、すすぎ工程は実施例1と同様の条件である。
試料8の残留過酸化水素濃度は、0.16ppmであった。過酸化水素濃度低減工程としてエアブローと吸引の処理を行うことによっても、過酸化水素濃度を低減させる効果がえられることが確認できた。
エアブロー処理は、実施例2と同様の条件で行い、その後行った低濃度殺菌処理は、過酢酸2000ppm、過酸化水素0.34%の過酢酸系殺菌剤を用い、65℃、15秒の条件で噴射した。また、すすぎ工程は実施例1と同様の条件である。
試料9の残留過酸化水素濃度は、0.09ppmであった。過酸化水素濃度低減工程としてエアブロー処理を行った後、低濃度殺菌処理を行うことによっても、過酸化水素濃度を低減させる効果がえられることが確認できた。エアブロー処理を行った後低濃度殺菌処理を行うことにより、低濃度殺菌処理に用いる過酢酸系殺菌剤に殺菌工程の過酸化水素が流入することを抑制できるので、生産上、低濃度殺菌処理用の過酢酸系殺菌剤を循環使用できる回数が増加する。
過酸化水素濃度に対するD値を図6に示す。
図6から分かるとおり、過酸化水素濃度の増加ととともにD値が高くなる。また、図6より、殺菌能力として6D以上を確保するためには、過酢酸系殺菌剤に含まれる過酸化水素濃度を8%以上とすればよいことが確認できる。
図7から、70℃、3秒の条件ではD値が6Dを超えるのは過酸化水素13%以上の時である。
また、図7から、過酸化水素の濃度が5%のとき4.2Dであることがわかる。ここで、表1のNO.2の殺菌剤を用いて低濃度殺菌処理(過酸化水素低減工程)を行うと、1.9Dの殺菌能力が得られる。このことから、殺菌工程と、過酸化水素低減工程として低濃度殺菌処理とを組み合わせることにより6.1Dとなり6D以上を確保できる。したがって、殺菌工程と低濃度殺菌処理とを併用して殺菌を行う場合、殺菌工程における過酢酸系殺菌剤に含まれる過酸化水素濃度は5%以上とすることが好ましい。
Claims (7)
- 過酸化水素を含む過酢酸系殺菌剤を供給して容器の内面を殺菌処理する殺菌工程と、
前記殺菌工程によって前記容器内に残留する過酸化水素濃度を低減させる過酸化水素濃度低減工程と、
無菌水を供給して前記容器内の前記過酢酸系殺菌剤を洗い流すすすぎ工程と、
を含むことを特徴とする容器の殺菌方法。 - 前記過酸化水素濃度低減工程が、前記殺菌工程で供給される前記過酢酸系殺菌剤より過酸化水素濃度の低い過酢酸系殺菌剤を前記容器の内面に供給する低濃度殺菌処理であることを特徴とする請求項1に記載の容器の殺菌方法。
- 前記過酸化水素濃度低減工程が、前記容器の内面に気体を噴きつけるエアブロー処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の容器の殺菌方法。
- 前記過酸化水素濃度低減工程が、前記容器の内面に無菌水を噴霧する噴霧処理であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の容器の殺菌方法。
- 前記殺菌工程における前記過酢酸系殺菌剤の前記過酸化水素濃度が0.2〜35%であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の容器の殺菌方法。
- 前記殺菌工程における前記過酢酸系殺菌剤の前記過酸化水素濃度が2〜35%であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の容器の殺菌方法。
- 前記殺菌工程において、前記過酢酸系殺菌剤を温度60〜80℃、供給時間3〜20秒の範囲で供給することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の容器の殺菌方法。
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