JP2003252207A - 車載用回転装置 - Google Patents

車載用回転装置

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JP2003252207A
JP2003252207A JP2002052754A JP2002052754A JP2003252207A JP 2003252207 A JP2003252207 A JP 2003252207A JP 2002052754 A JP2002052754 A JP 2002052754A JP 2002052754 A JP2002052754 A JP 2002052754A JP 2003252207 A JP2003252207 A JP 2003252207A
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Japan
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locking
fixed
rotating body
steering wheel
rotating
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JP2002052754A
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English (en)
Inventor
Ichiro Tateishi
一郎 立石
Yoshiyuki Nakade
義幸 中出
Kenei Onishi
賢英 大西
Satoru Fukui
覚 福井
Hisashi Nishikawa
寿 西川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のステアリングに連動して作動する回
転コネクタや回転角度センサ等の車載用回転装置に関
し、回転位置に誤差が生じ難く、簡易な構成でロック手
段の形成が可能なものを提供することを目的とする。 【解決手段】 ステアリング9を回転体22から取外し
た時に、回転体22に移動可能に保持された係止体26
の係止部26Aが、コイルバネ27に付勢されて、固定
体21に設けられた係合部21Bに弾接係合するように
して、回転体22と固定体21を固定するロック手段を
構成することによって、回転位置に誤差の生じ難い車載
用回転装置を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のステアリ
ング近傍に装着され、ステアリングの回転に連動して作
動する回転コネクタや回転角度センサ等の車載用回転装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、ステアリング
の操作部と車体側の電子回路との電気的接続を行なう回
転コネクタや、ステアリングの回転角度を検出する回転
角度センサ等の車載用回転装置が多く用いられている。
【0003】このような、従来の車載用回転装置につい
て、先ず回転コネクタを例として、図10を用いて説明
する。
【0004】図10は従来の回転コネクタの斜視図であ
り、同図において、1は上下面開口の略円筒状の固定
体、2はこの固定体1に回転可能に装着された回転体、
3は固定体1下面の開口部を覆い、固定体1に固定され
た固定板で、固定体1の内側壁と回転体2の内筒によっ
て形成されたリング状の空間(図示せず)内には、複数
の導電線を一体に被覆した可撓性を有する帯状のフラッ
トケーブル(図示せず)が、複数回巻回されて収納され
ている。
【0005】また、このフラットケーブルの一端は車体
側の電子回路(図示せず)に接続される固定体1の接続
部1Aに接続され、他端はステアリング9内の操作部
(図示せず)に接続される回転体2の接続部2Aに接続
されて、回転コネクタ10が構成されている。
【0006】そして、このように構成された回転コネク
タ10は、固定板3が車体の取付部8に固定されると共
に、回転体2の内筒2Bに設けられた溝部2Cには、タ
イヤの方向を変えるシャフト7の上端に固定されるステ
アリング9下方の突起部9Aが嵌合装着されて、自動車
本体に組込まれる。
【0007】以上の構成において、ステアリング9を回
転操作すると、これに連動してステアリング9に嵌合し
た回転体2が回転し、回転コネクタ10内のフラットケ
ーブルが巻戻し状態や巻締め状態となって、フラットケ
ーブルを介したステアリング9の操作部と車体側の電子
回路との電気的接続が行なわれる。
【0008】なお、このように回転するステアリング9
と車体側との電気的接続を、回転コネクタ10の限られ
た長さのフラットケーブルによって行なっているため、
例えばステアリング9が中立位置から左右方向に2回転
するのに対し、フラットケーブルは通常左右方向に約
2.5回転分と余裕をもった長さで巻回されている。
【0009】次に、回転角度センサを例として、図11
を用いて説明する。
【0010】図11は従来の回転角度センサの斜視図で
あり、同図において、11は外周に平歯車部(図示せ
ず)が形成された略リング状の回転体で、この回転体1
1が固定体12に回転可能に装着されると共に、固定体
12下面をケース13が覆っている。
【0011】そして、固定体12やケース13内部に
は、回転体11外周の平歯車部の回転に連動して回転す
る検出歯車(図示せず)や、この中央に装着した磁石
(図示せず)の磁気を検出する磁気検出素子(図示せ
ず)等によって、回転体11の回転位置の検出信号を出
力する検出手段14が設けられている。
【0012】また、この検出手段14からの検出信号の
演算及び記憶等の処理を行なうマイコン等からなる制御
手段15が設けられると共に、これらに接続され車体側
の電子回路(図示せず)に接続されるコネクタ16が設
けられて、回転角度センサ20が構成されている。
【0013】そして、このように構成された回転角度セ
ンサ20は、固定体12が車体の取付部8に固定される
と共に、回転体11内周の突起部11Aには、タイヤの
方向を変えるシャフト7の上端に固定されるステアリン
グ9下方の溝部9Cが嵌合装着されて、自動車本体に組
込まれる。
【0014】以上の構成において、ステアリング9を回
転操作すると、これに連動してステアリング9に嵌合し
た回転体11が回転し、この回転体11の回転を検出手
段14が検出する。
【0015】そして、制御手段15があらかじめ記憶し
た自動車のタイヤが直進状態での回転体11の位置、即
ち中立位置における基準値と、この検出手段14からの
検出信号を演算して、ステアリング9の回転方向や回転
角度として車体側の電子回路にコネクタ16から出力す
るように構成されているものであった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の車載用回転装置においては、市場においてステアリン
グ9を取外し自動車の修理等を行なった際、誤って回転
コネクタ10や回転角度センサ20の回転体2や11を
回転させ、そのままの状態で自動車に装着された場合、
フラットケーブルの巻回状態や検出手段14の状態が、
本来のステアリングの中立位置に合わせたものとは異な
る状態で装着されるため、回転コネクタ10の場合には
フラットケーブルの破損が生じたり、回転角度センサ2
0の場合には正確な回転角度検出ができないという課題
があった。
【0017】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、ステアリング取外し時等に誤って回転体が
回転されることを防止し、固定体と回転体との回転角度
に誤差が生じ難い車載用回転装置を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、以下の構成を有するものである。
【0019】本発明の請求項1に記載の発明は、ステア
リングを回転体から取外した時に、回転体と固定体が固
定されるロック手段を設けて車載用回転装置を構成した
ものであり、ロック手段によってステアリング取外し時
等に誤って回転体が回転されることを防止し、固定体と
回転体との回転角度に誤差が生じ難い車載用回転装置を
得ることができるという作用を有する。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、回転体又は固定体の一方に移動可能に保
持され、一端に係止部を有する係止体と、回転体又は固
定体の他方に設けられた係合部と、ステアリングを取外
した時、係止部が係合部に係合するように係止体を付勢
する弾性部材によってロック手段を形成したものであ
り、ステアリング側や車体側に回転体の回転を止めるロ
ック手段等を設ける必要がなく、かつ簡易な構成でロッ
ク手段を形成することができるという作用を有する。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
発明において、係合部を複数の凹部または凸部によって
形成すると共に、この係合部に係止体の係止部を係合さ
せるものであり、複数の凹部や凸部の係合部によって、
回転体をどの回転角度でも確実に固定することができる
という作用を有する。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項2記載の
発明において、係合部または係止体の保持部を、固定体
または回転体とは別体で形成し、これを固定体または回
転体に装着したものであり、構成部品数は増すが、固定
体や回転体の構成が簡易なものとなるため、部品製作を
容易に行なうことができるという作用を有する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図9を用いて説明する。
【0024】なお、従来に技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略
化する。
【0025】(実施の形態1)実施の形態1を用いて、
特に請求項1〜4記載の発明について、回転コネクタを
例として説明する。
【0026】図1は本発明の第1の実施の形態による回
転コネクタの部分断面図、図2は同分解斜視図であり、
同図において、21は絶縁樹脂製で上下面開口の略円筒
状の固定体、22はこの固定体21に回転可能に装着さ
れた絶縁樹脂製の回転体、23は固定体21の下面の開
口部を覆う絶縁樹脂製の固定板で、回転体22には固定
体21上面の開口部を覆う蓋部22Aと円筒部22Bが
設けられている。
【0027】そして、固定体21の内側壁と回転体22
の円筒部22Bによって形成されたリング状の空間内に
は、複数の導電線を一体に被覆した可撓性を有する帯状
のフラットケーブル28が、複数回巻回されて収納され
ている。
【0028】また、このフラットケーブル28の一端は
車体側の電子回路(図示せず)に接続される固定体21
の接続部21Aに接続され、他端はステアリング内の操
作部(図示せず)に接続される回転体22の接続部22
Cに接続されている。
【0029】さらに、26は略L字状で絶縁樹脂製の係
止体で、下向きに折曲した一端には凸状の係止部26A
が設けられると共に、中間部が回転体22の蓋部22A
上面に設けられた一対の略コ字状の保持部24内に、回
転中心方向に移動可能に保持されている。
【0030】そして、保持部24内には、係止体26中
間部の突起と保持部24の内壁の間に、弾性部材として
のコイルバネ27がやや撓んだ状態で収納されて、係止
体26の先端部26Bを回転中心方向に付勢すると共
に、保持部24上面をカバー25が覆っている。
【0031】また、固定体21の外周には係止体26の
係止部26Aが弾接係合する、複数の凹部と凸部が並ん
だ歯車状の係合部21Bが設けられ、これら係止体26
や係合部21B、コイルバネ27によってロック手段が
形成されて、回転コネクタ30が構成されている。
【0032】このように構成された回転コネクタ30
は、図1及び図3の斜視図に示すように、固定体21と
固定板23が車体の取付部8に固定されると共に、回転
体22の中空部22Dに設けられた溝部22Eには、タ
イヤの方向を変えるシャフト7の上端に固定されるステ
アリング9下方の突起部9Aが嵌合装着されて、自動車
本体に組込まれる。
【0033】そして、この時、回転体22の中空部22
Dに挿入されたステアリング9のボス部9Bによって、
回転中心方向に突出した先端部26Bを押圧された係止
体26が、コイルバネ27の付勢力に逆らって外周方向
に移動するため、端部の係止部26Aが固定体21の係
合部21Bから離れ、回転体22はステアリング9に連
動して回転可能となる。
【0034】以上の構成において、ステアリング9を回
転操作すると、これに連動してステアリング9に嵌合し
た回転体22が回転し、回転コネクタ30内のフラット
ケーブル28が巻戻し状態や巻締め状態となって、フラ
ットケーブル28を介したステアリング9の操作部と車
体側の電子回路との電気的接続が行なわれる。
【0035】そして、市場において自動車の修理時等
に、シャフト7からステアリング9の取外しが行なわれ
た際には、図4の部分断面図に示すように、ステアリン
グ9が回転体22の中空部22Dから取外されることに
よって、ボス部9Bに先端部26Bを押圧されていた係
止体26が、コイルバネ27に付勢されて回転中心方向
へ移動する。
【0036】これにより、係止体26端部の係止部26
Aが固定体21の係合部21Bに弾接係合して、回転体
22はステアリング9を取外した時の回転位置で固定さ
れ、固定体21に対して回転できなくなるため、誤って
回転体22が回転され回転角度の誤差が生じることを防
止することができる。
【0037】また、修理等が完了し、再度ステアリング
9を組込んだ際には、ステアリング9のボス部9Bによ
って先端部26Bを押圧された係止体26が、外周方向
に移動して固定が解除された図1の状態に戻り、回転体
22がステアリング9に連動して回転可能となる。
【0038】このように本実施の形態によれば、ステア
リング9を回転体22から取外した時に、回転体22と
固定体21が固定されるロック手段を設けて回転コネク
タ30を構成することによって、ステアリング9の取外
し時等に、誤って回転体22が回転されることを防止
し、固定体21と回転体22との回転位置に誤差の生じ
難い車載用回転装置を得ることができるものである。
【0039】そして、回転体22に移動可能に保持さ
れ、一端に係止部26Aを有する係止体26と、固定体
21に設けられ、係止体26の係止部26Aに係合する
係合部21Bと、ステアリング9を取外した時、係止部
26Aが係合部21Bに係合するように係止体26を付
勢するコイルバネ27によりロック手段を構成すること
によって、ステアリング9側や車体側に回転体22の回
転を止めるロック手段等を設ける必要がなく、かつ簡易
な構成でロック手段を形成することができる。
【0040】なお、ロック手段は以上の構成とは逆に、
係止体26を固定体21の外周に上下方向に移動可能に
保持し、回転体22の蓋部22Aの外周に、係止体26
の係止部が係合する係合部を設けた構成等としても、本
発明の実施は可能である。
【0041】また、係合部21Bを複数の凹部と凸部が
並んだ歯車状に形成すると共に、この係合部21Bに係
止体26の係止部26Aを係合させることによって、回
転体22をどの回転角度でも確実に固定することができ
る。
【0042】さらに、以上の説明では、係合部21Bを
固定体21に、係止体26を保持する保持部24を回転
体22に各々一体に形成した構成としたが、これらのロ
ック手段を固定体21または回転体22とは別体で形成
し、これを固定体21や回転体22に装着するように構
成することによって、構成部品数は増すが、固定体21
や回転体22の構成が簡易なものとなるため、部品製作
を容易に行なうことができる。
【0043】(実施の形態2)実施の形態2を用いて、
請求項1及び2記載の発明について、回転角度センサを
例として説明する。
【0044】図5は本発明の第2の実施の形態による回
転角度センサの側面断面図、図6は同分解斜視図であ
り、同図において、31は絶縁樹脂製で外周に平歯車部
31Aが形成された略リング状の回転体で、この回転体
31が固定体32に回転可能に装着されると共に、固定
体32下面をケース33が覆っている。
【0045】そして、固定体32やケース33内部に
は、回転体31外周の平歯車部31Aに噛み合って連動
して回転する検出歯車37や、検出歯車37の中央に装
着された磁石38、この磁石38と対向して配置された
配線基板40裏面に装着されたAMR素子(異方性磁気
抵抗素子)等の磁気検出素子41によって、回転体31
の回転位置の検出信号を出力する検出手段42が設けら
れている。
【0046】また、配線基板40には、この検出手段4
2からの検出信号の演算及び記憶等の処理を行なうマイ
コン等からなる制御手段(図示せず)が形成されると共
に、これらに接続され車体側の電子回路(図示せず)に
接続されるコネクタ44が設けられている。
【0047】さらに、34は略L字状で絶縁樹脂製の係
止体で、上向きに折曲した一端には凸状の係止部34A
が設けられると共に、中間部が回転体31の箱型の保持
部31B内に、回転中心方向に移動可能に保持されてい
る。
【0048】そして、保持部31B内には、係止体34
下面の突起と保持部31Bの内壁の間に、弾性部材とし
てのコイルバネ36がやや撓んだ状態で収納されて、係
止体34の先端部34Bを回転中心方向に付勢すると共
に、保持部31B上面をカバー35が覆っている。
【0049】また、固定体32の内筒部32Aの下面外
周には、係止体34の係止部34Aが弾接係合する、複
数の凹部と凸部が並んだ歯車状の係合部32Bが設けら
れ、これら係止体34や係合部32B、コイルバネ36
によってロック手段が形成されて、回転角度センサ50
が構成されている。
【0050】このように構成された回転角度センサ50
は、図5及び図7の斜視図に示すように、固定体32と
ケース33が車体の取付部8に固定されると共に、回転
体31の中空部31Cに設けられた保持部31Bや突起
部31Dが、タイヤの方向を変えるシャフト7の上端に
固定されるステアリング9下方の溝部9Cに嵌合装着さ
れて、自動車本体に組込まれる。
【0051】そして、この時、回転体31の中空部31
Cに挿入されたステアリング9の溝部9Cの底面部9D
によって、回転中心方向に突出した先端部34Bを押圧
された係止体34が、コイルバネ36の付勢力に逆らっ
て外周方向に移動するため、端部の係止部34Aが固定
体32の係合部32Bから離れ、回転体31はステアリ
ング9に連動して回転可能となる。
【0052】以上の構成において、ステアリング9を回
転操作すると、これに連動してステアリング9に嵌合し
た回転体31が回転すると共に、平歯車部31Aに噛み
合った検出歯車37も回転し、検出歯車37中央に装着
された磁石38の磁気を磁気検出素子41が検出して、
この検出信号が検出手段42から出力される。
【0053】そして、制御手段があらかじめ記憶した自
動車のタイヤが直進状態での回転体31の位置、即ち中
立位置における基準値と、この検出手段42からの検出
信号を演算して、ステアリング9の回転方向や回転角度
として車体側の電子回路にコネクタ44から出力するよ
うに構成されている。
【0054】そして、市場において自動車の修理時等
に、シャフト7からステアリング9の取外しが行なわれ
た際には、図8の部分断面図に示すように、ステアリン
グ9が回転体31の中空部31Cから取外されることに
よって、溝部9Cの底面部9Dに先端部34Bを押圧さ
れていた係止体34が、コイルバネ36に付勢されて回
転中心方向へ移動する。
【0055】これにより、係止体34端部の係止部34
Aが固定体32の係合部32Bに弾接係合して、回転体
31はステアリング9を取外した時の回転位置で固定さ
れ、固定体32に対して回転できなくなるため、誤って
回転体31が回転され回転角度の誤差が生じることを防
止することができる。
【0056】また、修理等が完了し、再度ステアリング
9を組込んだ際には、ステアリング9の底面部9Dによ
って先端部34Bを押圧された係止体34が、外周方向
に移動して固定が解除された図5の状態に戻り、回転体
31がステアリング9に連動して回転可能となる。
【0057】このように本実施の形態によれば、ステア
リング9を回転体31から取外した時に、係止体34の
係止部34Aが固定体32の係合部32Bに弾接係合
し、回転体31と固定体32が固定されるロック手段を
設けて回転角度センサ50が構成されているため、ステ
アリング9の取外し時等に、誤って回転体31が回転さ
れることを防止し、回転位置に誤差の生じ難い車載用回
転装置を得ることができると共に、簡易な構成でロック
手段を形成することができるものである。
【0058】なお、以上の説明では、係止体34がコイ
ルバネ36に付勢されて回転中心方向へ平行移動する構
成として説明したが、図9(a)の部分断面図に示すよ
うに、係止体47を略くの字状に形成し、この係止体4
7の中間部を回転体46上面に設けた保持部48に回転
可能に保持して、係止体47を回転移動させるようにし
てロック手段を構成しても本発明の実施は可能である。
【0059】つまり、同図において、係止体47の一端
には係止部47Aが形成され、固定体49外周には複数
の凹凸部からなる係合部49Aが形成されると共に、係
止体47の他端と回転体46上面の間には、金属線製の
ねじりコイルバネ51がやや撓んだ状態で装着されて、
係止部47Aを係合部49Aの方向に付勢している。
【0060】そして、ステアリング9が装着された状態
では、ステアリング9下面によって係止体47他端が押
圧されているため、係止部47Aは係合部49Aから離
れた状態となっている。
【0061】これに対し、ステアリング9を取外すと、
図9(b)に示すように、ステアリング9下面が係止体
47他端から離れるため、ねじりコイルバネ51の付勢
力によって係止体47が回転し、係止部47Aが係合部
49Aに弾接係合して、回転体46と固定体49が固定
されるように構成されている。
【0062】さらに、以上の説明では、回転コネクタ3
0或いは回転角度センサ50の各々にロック手段を形成
する構成について説明したが、回転コネクタと回転角度
センサを一体に形成し、この回転体と固定体の間にロッ
ク手段を形成する構成としても本発明の実施は可能であ
る。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転位置
に誤差が生じ難く、簡易な構成でロック手段の形成が可
能な車載用回転装置を得ることができるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転コネクタ
の部分断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同斜視図
【図4】同部分断面図
【図5】本発明の第2の実施の形態による回転角度セン
サの側面断面図
【図6】同分解斜視図
【図7】同斜視図
【図8】同部分断面図
【図9】同他の実施の形態による部分断面図
【図10】従来の回転コネクタの斜視図
【図11】同回転角度センサの斜視図
【符号の説明】
7 シャフト 8 取付部 9 ステアリング 9A 突起部 9B ボス部 9C 溝部 9D 底面部 21,32,49 固定体 21A 接続部 21B,32B,49A 係合部 22,31,46 回転体 22A 蓋部 22B 円筒部 22C 接続部 22D,31C 中空部 22E 溝部 23 固定板 24,31B,48 保持部 25 カバー 26,34,47 係止体 26A,34A,47A 係止部 26B,34B 先端部 27,36 コイルバネ 28 フラットケーブル 30 回転コネクタ 31A 平歯車部 33 ケース 37 検出歯車 38 磁石 40 配線基板 41 磁気検出素子 42 検出手段 44 コネクタ 35 カバー 32A 内筒部 50 回転角度センサ 31D 突起部 51 ねじりコイルバネ
フロントページの続き (72)発明者 大西 賢英 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 福井 覚 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西川 寿 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DB25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングの回転に連動して回転する
    回転体と、この回転体が回転可能に装着された固定体
    と、前記回転体と前記固定体の間に形成されたロック手
    段とからなり、前記ステアリングを前記回転体から取外
    した時、前記回転体と前記固定体がロック手段により固
    定される車載用回転装置。
  2. 【請求項2】 回転体又は固定体の一方に移動可能に保
    持され、一端に係止部を有する係止体と、前記回転体又
    は前記固定体の他方に設けられた係合部と、ステアリン
    グを取外した時、前記係止部が前記係合部に係合するよ
    うに前記係止体を付勢する弾性部材によってロック手段
    を形成した請求項1記載の車載用回転装置。
  3. 【請求項3】 係合部を複数の凹部または凸部によって
    形成すると共に、この係合部に係止体の係止部を係合さ
    せる請求項2記載の車載用回転装置。
  4. 【請求項4】 係合部または係止体の保持部を、固定体
    または回転体とは別体で形成し、これを前記固定体また
    は前記回転体に装着した請求項2記載の車載用回転装
    置。
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