JP2003251500A - プレート順送成形装置およびそれに用いられる金型 - Google Patents

プレート順送成形装置およびそれに用いられる金型

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JP2003251500A
JP2003251500A JP2002055795A JP2002055795A JP2003251500A JP 2003251500 A JP2003251500 A JP 2003251500A JP 2002055795 A JP2002055795 A JP 2002055795A JP 2002055795 A JP2002055795 A JP 2002055795A JP 2003251500 A JP2003251500 A JP 2003251500A
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Toru Ishimaru
徹 石丸
Kenichi Kawakami
建一 川上
Keiji Kanemoto
圭史 金本
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Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成形時にプレートを座屈させないばかりでな
く、加工歪を実用上問題のない範囲に抑えることができ
るプレート順送成形装置およびそれに用いられる金型を
提供する。 【解決手段】 プレート成形部を備え、該プレート成形
部が、無用塑性防止・反り抑制波形パターンを形成する
波形パターン形成ブロック、すなわち波形パターン本体
形成ブロック22Aと、波形パターンの前部を形成する
前部波形パターン形成ブロック22Cと、波形パターン
の後部を形成する後部波形パターン形成ブロック22B
とを有し、前記波形パターン本体形成ブロック22Aに
より所要数の波形をプレートに形成し、その波形の前部
を前記前部波形パターン形成ブロック22Cにより形成
し、その波形の後部を前記後部波形パターン形成ブロッ
ク22Bにより形成するようにしてなるプレート順送成
形装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレート順送成形装
置およびそれに用いられる金型に関する。さらに詳しく
は、プレート式熱交換器に用いられる伝熱プレートの製
造に用いられるプレート順送成形装置およびそれに用い
られる金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、吸収式冷凍機においては、図
11に示すようなプレートを積層してなるプレート式熱
交換器が用いられている。
【0003】かかる熱交換器に用いられているプレート
には、図12に示すように、中央部の伝熱面構成部に波
形を川の字型などに形成したパターンを有するととも
に、長方形状薄板の両端部に流路形成のための透孔を一
対ずつ有するものが用いられている。
【0004】このプレートは、従来、その形状に対応さ
せた金型を用いて機械プレスなどにより一体成形されて
いる。これは、一体成形によるのが、成形時にプレート
に生ずる歪が少なく、後工程における歪取りの工数が不
要となり、作業能率の向上が図られることによる。
【0005】しかしながら、一体成形による場合は、サ
イズに応じて金型を準備しておく必要があり、しかもそ
の金型が高価であるため、金型の費用が嵩むという問題
がある。また、金型の保管場所が必要となるため、設備
効率の低下を招来するという問題がある。その上、プレ
ートのサイズが変更される度に金型を交換する必要があ
るため、段取りが煩雑であるという問題もある。
【0006】一方、プレートを順送しながら成形する順
送成形法によりプレートの成形をなした場合、金型(ま
たは金型群)は一種類ですむという利点はあるものの、
プレートが座屈したり、加工歪が大きくなったりして、
成形後のプレートが実用に供し得ないという問題があ
る。そのため、順送成形法によりかかるプレートを成形
することは未だなされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、成形時にプレー
トを座屈させないばかりでなく、加工歪を実用上問題の
ない範囲に抑えることができるプレート順送成形装置お
よびそれに用いられる金型を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプレート順送成
形装置は、プレート成形部を備え、該プレート成形部
が、無用塑性防止・反り抑制波形パターンを形成する波
形パターン形成ブロックを有してなることを特徴とす
る。
【0009】本発明のプレート順送成形装置において
は、波形パターン形成ブロックが、波形パターン本体形
成ブロックと、波形パターンの前部を形成する前部波形
パターン形成ブロックと、波形パターンの後部を形成す
る後部波形パターン形成ブロックとからなるのが好まし
い。
【0010】また、本発明のプレート順送成形装置にお
いては、前部波形パターン形成ブロックおよび/または
後部波形パターン形成ブロックが、歪緩和凹凸パターン
または熱伝達促進凹凸パターンを形成するよう構成され
てなるのが好ましい。
【0011】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
おいては、プレート成形部が透孔形成ブロックを有して
なるのが好ましい。
【0012】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
おいては、プレート成形部が、透孔の周囲を成形する透
孔外周成形ブロックを有してなるのが好ましい。
【0013】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
おいては、透孔形成ブロックが、波形パターン形成ブロ
ックより下流側に配設されてなるのが好ましい。
【0014】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
おいては、透孔外周成形ブロックが接合部を形成するよ
う構成されてなるのが好ましい。
【0015】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
おいては、透孔外周成形ブロックが、接合部の接合面同
士の押圧力を増大させる凹凸パターンを形成するよう構
成されてなるのが好ましい。
【0016】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
おいては、透孔外周成形ブロックが、第1パターンを形
成する第1パターン形成ブロックと、第2パターンを形
成する第2パターン形成ブロックとからなり、前記第1
パターンと前記第2パターンとが逆パターンとされてな
るのが好ましい。
【0017】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
おいては、プレート成形部が、プレートの幅揃えおよび
側端部の成形をなす幅トリムブロックを有してなるのが
好ましい。
【0018】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
おいては、プレート成形部が、プレートのコイルからの
切断およびプレート端部の成形をなす裁断ブロックを有
してなるのが好ましい。
【0019】一方、本発明のプレート順送成形装置に用
いられる金型は、プレート成形部を有する順送成形装置
に用いられる金型であって、前記金型が、無用塑性変形
防止・反り抑制波形パターンを形成するよう構成されて
なることを特徴とする。
【0020】本発明のプレート順送成形装置に用いられ
る金型においては、前記金型が、波形パターン本体を形
成する波形パターン本体形成ブロックと、波形パターン
の前部を形成する前部波形パターン形成ブロックと、波
形パターンの後部を形成する後部波形パターン形成ブロ
ックとを含んでなるのが好ましい。
【0021】また、本発明のプレート順送成形装置に用
いられる金型においては、前部波形パターン形成ブロッ
クおよび/または後部波形パターン形成ブロックが歪緩
和凹凸パターンまたは熱伝達促進凹凸パターンを形成す
るよう構成されてなるのが好ましい。
【0022】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
用いられる金型においては、プレート成形部を有する順
送成形装置に用いられる金型であって、前記金型が透孔
の周囲を成形するよう構成されてなるのが好ましい。
【0023】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
用いられる金型においては、前記金型が接合部を形成す
るよう構成されてなるのが好ましい。
【0024】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
用いられる金型においては、前記金型が、接合部の接合
面同士の押圧力を増大させる凹凸パターンを形成するよ
う構成されてなるのが好ましい。
【0025】さらに、本発明のプレート順送成形装置に
用いられる金型においては、前記金型が、第1パターン
を形成する第1パターン形成ブロックと、第2パターン
を形成する第2パターン形成ブロックとを含み、前記第
1パターンと前記第2パターンとがパターンが逆パター
ンとされてなるのが好ましい。
【0026】
【作用】本発明は前記の如く構成されているので、順送
成形法により伝熱プレートを無用の塑性変形を防止しな
がら、しかも反りも実用上問題の無い範囲に抑えて成形
できる。そのため、伝熱プレートの製造設備を簡素化で
きるとともに、伝熱プレートのサイズ変更も容易になし
得る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0028】本発明の一実施形態に係るプレート順送成
形装置(以下、単に順送成形装置という)を図1に斜視
図で示し、この順送成形装置Aは、プレート順送装置F
から供給されたプレート1を伝熱プレートに成形するプ
レート成形部10を主要構成要素として備えてなる。
【0029】プレート成形部10は順送されてきたプレ
ート1を伝熱プレートに成形するものであって、具体的
には、金型分割体22からなる金型20を有するものと
される。この順送成形装置Aにおいては、明瞭には図示
されていないが、金型20の上型(パンチ部)全体がクラ
ンクによりプレス位置まで降下させられるようにされて
いるとともに、各金型分割体22の上型分割体がエアシ
リンダにより所定の押圧力で押圧されるようにされてい
る。すなわち、上金型全体(全上型分割体)がクランクで
プレス位置まで降下させられてコイルスプリング(リテ
ーナスプリング)により支持された後、所定の上型分割
体のみがエアシリンダにより押圧されて、パターン形
成、孔打ち抜き(透孔形成)、幅トリム、裁断などをな
すようにされている。なお、順送成形装置A自体は、公
知の順送成形装置を好適に用いることができるので、そ
の構成の詳細な説明は省略する。
【0030】以下、プレート成形部10の構成について
詳細に説明する。
【0031】金型20は、図2に示すように、波形パタ
ーン本体23Aを形成する金型分割体(以下、波形パタ
ーン本体形成ブロックという)22Aと、波形パターン
の後部(プレート順送装置側)を形成する波形パターン2
3Bを形成する金型分割体(以下、後部波形パターン形
成ブロックという)22Bと、波形パターンの前部(プレ
ート順送装置側と反対側)を形成する波形パターン23
Cを形成する金型分割体(以下、前部波形パターン形成
ブロックという)22Cと、流路を波形パターン23の
前方および後方、つまり伝熱プレートの前端部および後
端部に形成する透孔24を打ち抜く金型分割体(以下、
透孔形成ブロックという)22Dと、透孔24の外周を
所定パターンに成形する金型分割体(以下、透孔外周成
形ブロックという)22E、より具体的には、伝熱プレ
ートの一方の端部に位置する透孔24の外縁部に接合部
を形成するとともに、接合部の周囲(外周)に所定のパタ
ーンで凹凸25Aを形成する、つまり第1パターンを形
成する透孔外周成形ブロック(以下、第1パターン形成
ブロックという)22E1と、プレート1の他方の端部に
位置する透孔24の外縁部に接合部を形成するととも
に、接合部の周囲(外周)に第1パターンとは凹凸25B
を逆パターンで形成する、つまり第2パターンを形成す
る透孔外周成形ブロック(以下、第2パターン形成ブロ
ックという)22E2と、プレート1の幅揃えおよび側端
部の成形をなす金型分割体(幅トリムブロック)22F
と、パターンが形成されたプレート1をコイルCから切
り離すとともに端部の成形をなす金型分割体(裁断ブロ
ック)22Gとからなるものとされ、そして各金型分割
体22が上流側(プレート順送装置側)から前記順序で配
列されている。
【0032】前記前部波形パターン形成ブロック22C
の透孔24側は、プレート1の波形パターン23が形成
されていない領域に凹凸パターン26Bを適宜配列で形
成できるようにされ、また後部波形パターン形成ブロッ
ク22Bの透孔24側もプレート1の波形パターン23
が形成されていない領域に凹凸パターン26Aを適宜配
列で形成できるようにされている(図2参照)。このよう
にするのは、プレート1の波形パターン23の形成され
ない領域における加工歪を緩和するためである。つま
り、この凹凸パターン26は加工歪緩和凹凸パターンと
されている。なお、この凹凸パターン26を形成するこ
とにより熱伝達も促進されるので、この凹凸パターン2
6は熱伝達促進凹凸パターンとしても機能する。
【0033】前記波形パターン本体形成ブロック22
A、後部波形パターン形成ブロック22Bおよび前部波
形パターン形成ブロック22Cの波形パターン23は、
W字状パターンとされ、またその山および谷は図示はさ
れていないが、適当な半径の円弧とされている。この場
合、波形パターン23をW字状パターンに代えてV字状
パターンとすると、V字尖頭の先方のプレート1に無用
の塑性変形、例えば座屈を生じるとともに、プレート1
の長手および幅方向の反りが大きくなって実用に供し得
ない。そのため、波形パターン23にV字状パターンを
用いるのは好ましくない。
【0034】ただし、波形パターン23はW字状パター
ンに限定されるものではなく、プレート1に無用の塑性
変形を生じさせることなく、しかもプレート1の長手お
よび幅方向の反りも実用上問題のない範囲に抑えること
のできる各種波形パターンとすることができ、例えば図
3(a)および(b)に示すようなWW字状パターン2
3Dおよび蛇行状パターンと23Eすることもできる。
【0035】本明細書においては、このような波形パタ
ーン23を無用塑性変形防止・反り抑制波形パターンと
いうことにする。
【0036】また、図2に示す例では波形パターン本体
形成ブロック22Aの波形数は7条とされているため、
伝熱面を形成するに足る条数をプレート1に形成するに
は、プレート1を順送しついで波形パターン本体形成ブ
ロック22Aにより波形パターン23を形成するという
工程を所要回繰り返す必要がある。その場合、プレート
1の順送端側から順送順に波形パターン23を形成する
のが、作業手順の効率化の観点から好ましいのは当然の
ことであるが、そればかりでなく形成される波型パター
ン23と先端との間の領域に無用の塑性変形を生じさせ
ない点からも好ましい。
【0037】前記第1および第2パターン形成ブロック
22E1,22E2により形成される凹凸パターン25
A,25Bは、図2および図4に示すように、接合部2
7外周では同心円状とされ、かつ伝熱プレート3が積層
された状態で透孔24内面を周溶接した際に接合される
面(以下、接合面という)の直近のパターンはその面と反
対側に突出するようされ、その外側のパターンはその面
側に突出するようにされている。つまり、凸状とされた
接合部27A外周の凹凸パターン25Aは、最内側のも
のが凹部25aが円周上に所定ピッチで配設されてなる
ものとされ、その外側のものが凸部25bが円周上に所
定ピッチで配設されてなるものとされる。一方、凹状と
された接合部27B外周の凹凸パターン25Bは、最内
側のものが凸部25bが円周上に所定ピッチで配設され
てなるものとされ、その外側のものが凹部25aが円周
上に所定ピッチで配設されてなるものとされる。
【0038】接合部27外周の凹凸パターン25をこの
ように形成することにより、特開2001−11647
2号公報に開示されているように、積層された伝熱プレ
ート3を端板によりサンドイッチ状に挟み込んだ後にプ
レスで押圧すると、接合面27a,27b同士を押圧す
る押圧力が増大されて接合面27a,27b相互の当接
が確実になされる。そこで、この実施形態では、この押
圧力を増大させるため、凹部25aと凸部25bが交互
に同心円状に形成されるような凹凸パターン25とされ
ている。
【0039】しかして、伝熱プレート3を積層した状態
で透孔24周縁部の凹凸パターン25を図4に示すよう
にするには、例えば第1パターン形成ブロック22E1
により形成された凹凸パターン25Aの上に、第2パタ
ーン形成ブロック22E2により形成された凹凸パター
ン25Bを位置させることにより実現される。前述した
ように、第1パターン形成ブロック22E1と第2パタ
ーン形成ブロック22E2の凹凸パターン25を逆とす
るのはこのためである。
【0040】本明細書では、前述したように、積層され
て押圧されると、接合面27a,27b同士もしくは接
合面27a,27b相互を押圧する押圧力を増大させる
凹凸パターン25を押圧力増大凹凸パターンということ
にする。
【0041】前記第1パターン形成ブロック22E1
よび第2パターン形成ブロック22E2は、図示はされ
ていないが、前述した透孔24周縁部における接合部の
形成を凹凸パターン25の形成の際になし得るようにさ
れていて、凹凸パターン25の形成の際に接合部27の
形成も同時になされる。
【0042】また、前述したように、接合部27は凸状
27Aまたは凹状27Bに形成されているが、第1パタ
ーン形成ブロック22E1および第2パターン形成ブロ
ック22E2における各接合部27の凹凸は逆とされて
いる。例えば、右側透孔24の接合部27が凹状27B
に成形されれば、左側透孔24の接合部27は凸状27
Aに成形される。また、第1パターン形成ブロック22
1および第2パターン形成ブロック22E2における各
透孔24の接合部27の凹凸は点対称あるいは逆配列と
されている。例えば、第1パターン形成ブロック22E
1の右側透孔24の接合部27が凹状に成形され、左側
透孔24の接合部27が凸状に成形されれば、第2パタ
ーン形成ブロック22E2の左側透孔24の接合部27
は凹状に形成され、右側透孔24の接合部27は凸状に
成形される。
【0043】接合部27の凹凸をこのように形成するこ
とにより、前述したように、伝熱プレート3を積層して
なる熱交換ブロックに前部右側透孔24から後部左側透
孔24に連通する流路が伝熱プレート3,3間に形成さ
れ、また前部左側透孔24から後部右側透孔24に連通
する流路が伝熱プレート3,3間に形成される。つま
り、流路が積層された伝熱プレート積層体が形成され
る。
【0044】なお、各金型分割体の配列順序は、前述し
たものに限定されるものではなく、例えばプレート順送
装置F側から前部波形パターン形成ブロック22C、波
形パターン本体形成ブロック22Aおよび後部波形パタ
ーン形成ブロック22Bの順に配列することもできる。
ただし、透孔24形成後に波形パターン23の形成を行
うと、プレート1の剛性が低下しているので、プレート
1に座屈などの無用の塑性変形を生じさせるおそれがあ
る。そのため、波形パターン形成ブロック、つまり、波
形パターン本体形成ブロック22A、前部波形パターン
形成ブロック22Cおよび後部波形パターン形成ブロッ
ク22Bは、透孔形成ブロック22Dより上流側(プレ
ート順送装置側)に配置するのが好ましい。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に
説明する。
【0046】実施例 図5に示すW字状パターンによる成形時のプレート(4
00mm幅x550mm長さ)に生ずる歪を、両側を拘
束した条件の基で市販ソフト「JSTAMPWorks
((株)日本総合研究所製商品名)」により解析した。得ら
れた解析結果を図6および図7に示す。なお、図6は長
手方向の中心線上における変位を示し、図7は金型先端
から20mmの位置における幅方向の変位を示す。
【0047】比較例 図8に示すV字状パターンによる成形時のプレート(4
00mm幅x550mm長さ)に生ずる歪を、両側を拘
束しない条件の基で同一のソフトにより解析した。得ら
れた解析結果を図9および図10に示す。なお、図9は
長手方向の中心線上における変位を示し、図10は金型
先端から20mmの位置における幅方向の変位を示す。
【0048】図6および図9より、実施例における長手
方向の反りは実用上問題の無い範囲に収まっているのに
反し、比較例における長手方向の反りは実用に供し得な
い程大きいのが理解される。また、図7および図10よ
り、実施例における幅方向の反りは、実用上問題の無い
範囲に収まっているのに反し、比較例における幅方向の
反りは、実用に供し得ない程大きいのが理解される。さ
らに、図10より比較例においては座屈が生じているの
も理解される。したがって、実施例においては無用の塑
性変形が防止されるとともに、反りも抑制されているの
が理解される。
【0049】以上、本発明を実施形態および実施例に基
づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態および
実施例に限定されるものではなく、種々改変が可能であ
る。例えば、実施形態では透孔形成ブロックの透孔の数
は2個とされているが、透孔の数は伝熱プレートのサイ
ズに応じて適宜とでき、例えば4個あるいは6個とする
こともできる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
順送成形法により伝熱プレートを無用の塑性変形を防止
しながら、しかも反りも実用上問題の無い範囲に抑えて
成形できるという優れた効果が得られる。そのため、伝
熱プレートの製造設備を簡素化できるとともに、伝熱プ
レートのサイズ変更も容易になし得るという優れた効果
も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレート順送成形装置の概略斜視図で
ある。
【図2】同順送成形装置のプレート成形部に用いられて
いる金型のパターン図である。
【図3】同金型の波形パターン形成ブロックの他の波形
パターン図であって、同(a)はWW字状パターンを示
し、同(b)は蛇行状パターンを示す。
【図4】透孔の近傍における凹凸パターンの説明図であ
る。
【図5】実施例の成形パターンの説明図である。
【図6】実施例における長手方向の変位を示すグラフで
ある。
【図7】同幅方向の変位を示すグラフである。
【図8】比較例の成形パターンの説明図である。
【図9】比較例における長手方向の変位を示すグラフで
ある。
【図10】同幅方向の変位を示すグラフである。
【図11】プレート式熱交換器の概略図である。
【図12】プレート式熱交換器に用いられているプレー
トの一例の平面図である。
【符号の説明】
1 プレート 3 伝熱プレート 10 プレート成形部 20 金型 22 金型分割体 23 波形パターン 24 透孔 25 凹凸パターン 26 凹凸パターン 27 接合部 27A 凸部 27B 凹部 A プレート順送成形装置 F プレート順送装置
フロントページの続き (72)発明者 金本 圭史 滋賀県草津市青地町1000番地 川重冷熱工 業株式会社内 Fターム(参考) 4E090 AB01 EC04 FA02 HA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート成形部を備え、 該プレート成形部が、無用塑性防止・反り抑制波形パタ
    ーンを形成する波形パターン形成ブロックを有してなる
    ことを特徴とするプレート順送成形装置。
  2. 【請求項2】 波形パターン形成ブロックが、波形パタ
    ーン本体形成ブロックと、波形パターンの前部を形成す
    る前部波形パターン形成ブロックと、波形パターンの後
    部を形成する後部波形パターン形成ブロックとからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のプレート順送成形装
    置。
  3. 【請求項3】 前部波形パターン形成ブロックおよび/
    または後部波形パターン形成ブロックが歪緩和凹凸パタ
    ーンまたは熱伝達促進凹凸パターンを形成するよう構成
    されてなることを特徴とする請求項2記載のプレート順
    送成形装置。
  4. 【請求項4】 プレート成形部が、透孔形成ブロックを
    有してなることを特徴とする請求項1記載のプレート順
    送成形装置。
  5. 【請求項5】 透孔形成ブロックが、波形パターン形成
    ブロックより下流側に配設されてなることを特徴とする
    請求項4記載のプレート順送成形装置。
  6. 【請求項6】 プレート成形部が、透孔の周囲を成形す
    る透孔外周成形ブロックを有してなることを特徴とする
    請求項4記載のプレート順送成形装置。
  7. 【請求項7】 透孔外周成形ブロックが、接合部を形成
    するよう構成されてなることを特徴とする請求項6記載
    のプレート順送成形装置。
  8. 【請求項8】 透孔外周成形ブロックが、接合部の接合
    面同士の押圧力を増大させる凹凸パターンを形成するよ
    う構成されてなることを特徴とする請求項7記載のプレ
    ート順送成形装置。
  9. 【請求項9】 透孔外周成形ブロックが、第1パターン
    を形成する第1パターン形成ブロックと、第2パターン
    を形成する第2パターン形成ブロックとからなり、 前記第1パターンと前記第2パターンとが逆パターンと
    されてなることを特徴とする請求項6記載のプレート順
    送成形装置。
  10. 【請求項10】 プレート成形部が、プレートの幅揃え
    および側端部の成形をなす幅トリムブロックを有してな
    ることを特徴とする請求項6記載の順送成形装置。
  11. 【請求項11】 プレート成形部が、プレートのコイル
    からの切断およびプレート端部の成形をなす裁断ブロッ
    クを有してなることを特徴とする請求項10記載のプレ
    ート順送成形装置。
  12. 【請求項12】 プレート成形部を有する順送成形装置
    に用いられる金型であって、 前記金型が、無用塑性変形防止・反り抑制波形パターン
    を形成するよう構成されてなることを特徴とするプレー
    ト順送成形装置に用いられる金型。
  13. 【請求項13】 前記金型が波形パターン本体を形成す
    る波形パターン本体形成ブロックと、波形パターンの前
    部を形成する前部波形パターン形成ブロックと、波形パ
    ターンの後部を形成する後部波形パターン形成ブロック
    とを含んでなることを特徴とする請求項12記載のプレ
    ート順送成形装置に用いられる金型。
  14. 【請求項14】 前部波形パターン形成ブロックおよび
    /または後部波形パターン形成ブロックが、歪緩和凹凸
    パターンまたは熱伝達促進凹凸パターンを形成するよう
    構成されてなることを特徴とする請求項13記載のプレ
    ート順送成形装置に用いられる金型。
  15. 【請求項15】 プレート成形部を有する順送成形装置
    に用いられる金型であって、 前記金型が透孔の周囲を成形するよう構成されてなるこ
    とを特徴とするプレート順送成形装置に用いられる金
    型。
  16. 【請求項16】 前記金型が、接合部を形成するよう構
    成されてなることを特徴とする請求項15記載のプレー
    ト順送成形装置に用いられる金型。
  17. 【請求項17】 前記金型が、接合部の接合面同士の押
    圧力を増大させる凹凸パターンを形成するよう構成され
    てなることを特徴とする請求項16記載のプレート順送
    成形装置に用いられる金型。
  18. 【請求項18】 前記金型が、第1パターンを形成する
    第1パターン形成ブロックと、第2パターンを形成する
    第2パターン形成ブロックとを含み、 前記第1パターンと前記第2パターンとがパターンが逆
    パターンとされてなることを特徴とする請求項17記載
    のプレート順送成形装置に用いられる金型。
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