JP2003251479A - レーザ溶接方法 - Google Patents

レーザ溶接方法

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JP2003251479A
JP2003251479A JP2002055547A JP2002055547A JP2003251479A JP 2003251479 A JP2003251479 A JP 2003251479A JP 2002055547 A JP2002055547 A JP 2002055547A JP 2002055547 A JP2002055547 A JP 2002055547A JP 2003251479 A JP2003251479 A JP 2003251479A
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welded
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直良 冨田
Hideaki Noda
秀彰 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ加工機によって突き合わせ溶接をす
るときに、焦点位置を変化させないで、溶接速度を一定
にして溶接を行うレーザ溶接方法を提供すること。 【解決手段】 被溶接物のギャップ長を検出するギャッ
プ長検出機構によってギャップの大きさを検出し、溶接
位置における溶接位置表面であって、溶接方向に向かっ
て集光ビームの垂直な方向の長さと検出されたギャップ
の大きさとを比較して集光ビームの方が若干大きくなる
ように長方形からなる集光ビームの溶接位置表面方向の
向きを調整して溶接方向に移動させながら被溶接物の溶
接位置を溶接するレーザ溶接方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光によって
被溶接物の突き合わせ、重ね合わせ等の継手溶接をする
際に、ギャップの大きさに関わらず効率的で安定した溶
接を行うレーザ溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、突き合わせ、重ね合わせ等の継手
溶接を行うときは、被溶接物の形状、継手部の状態等に
よって継手部に大小様々なギャップが生じる。このギャ
ップが存在することによって、溶融部の溶け落ち、溶融
不良等の溶接不良が発生する。従来、レーザ加工機によ
って継手溶接を行うときに溶接部位にギャップがある場
合は、そのギャップの大きさに合わせて焦点位置をディ
フォーカスさせる溶接方法が一般的に用いられている。
【0003】図2は、レーザ発振器1(例えばCO
ーザ発振器)から出力され反射鏡2によって反射された
後、集光レンズ3によって集光されたビームの状態を表
す概略図である。図3は、図2で集光されたビームによ
って被溶接物Wを溶接するときの概略図であって焦点F
を被溶接物の表面上に設定したときの図であり、(a)
はギャップが小さくて限りなく零に近い状態を示し、
(b)から(c)となる程ギャプが大きいことを示して
いる。図4は、図2で集光されたビームによって被溶接
物Wを溶接するときの概略図であって焦点Fの位置をギ
ャップの大きさによって調整しながら溶接するときの図
であり、(a)はギャップが小さくて限りなく零に近い
状態を示し、(b)から(c)となる程ギャプが大きい
ことを示している。以下、図2、図3及び図4によって
従来のレーザ光を用いたギャップを有する継手溶接の溶
接方法を説明する。
【0004】図2に示すように、レーザ発振器1から出
力されたレーザ光は、反射鏡2によって反射する。反射
鏡2によって反射されたレーザ光2は、集光レンズ3に
よって集光する。集光されたレーザ光2は焦点Fで最も
高いエネルギー密度となりその後徐々に拡がっていく。
従来からレーザ加工溶接において使用されているCO
レーザ光は、前述したように集光レンズによって焦点F
で集光されてその後、ほぼ円形状に拡がっていく。通
常、COレーザ光によって溶接をするときは、最も高
いエネルギー密度となる焦点Fが被溶接物の表面上とな
るように図示を省略したレーザ加工機の焦点距離調整機
構(以下、焦点距離調整機構をFC機構という)によっ
て調整された後に、レーザ発振器からレーザ光が出力さ
れて溶接が行われる。しかし、前述したように焦点Fの
エネルギー密度は非常に高く、集光ビーム径も非常に小
さい。そのため、ギャップを有する継手溶接において、
前述した焦点Fを被溶接物の表面に設定した状態で、ギ
ャップを有しないとき及びギャップが限りなく小さいと
きと同様の溶接速度で溶接を行うと、ギャップの大きさ
が焦点Fよりも大きいときは被溶接物に十分なエネルギ
ーを供給することができずに溶接不良が起こる。
【0005】図3(a)に示すように、ギャップの大き
さg1が焦点Fの集光ビーム径と同等かビーム径より小
さいときは、焦点Fを被溶接物Wの表面に設定しても被
溶接物Wに充分なエネルギーを供給することができ、良
好な溶接をすることができる。しかし、同図(b)に示
すようにギャップの大きさg2が焦点Fの集光ビーム径
よりも若干大きい場合は、被溶接物Wの表面付近にはレ
ーザ光が照射されず、ギャップg2の下部付近にのみ照
射されることとなり、被溶接物Wを十分に溶接すること
ができずに溶接不良となる。さらに、同図(c)に示す
ようにギャップの大きさg3が焦点Fの集光ビーム径よ
りも大きい場合は、被溶接物Wにレーザ光が照射されず
に貫通して、被溶接物を溶接することができない。
【0006】前述した問題点を解決する方法として従来
からレーザ光によってギャップを有する継手溶接の溶接
を行う方法として図4に示すような方法がある。図4
(a)は図3(a)と同様に、ギャップの大きさg1が
焦点Fの集光ビーム径と同等か小さいときであって、焦
点Fを被溶接物Wの表面に設定しても被溶接物Wに十分
なエネルギーを供給することができ、良好な溶接をする
ことができる。しかし、ギャップの大きさが焦点Fの集
光ビーム径よりも大きいときは前述したように溶接不良
が発生する。そこで、レーザ光の集光された後の拡がり
を利用して、同図(b)及び(c)に示すようにギャッ
プ長よりも若干大きいビーム径となるようにFC機構に
よって集光位置を調整してレーザ溶接が行われる。この
時、ギャップの大きさは、図示を省略したギャップ長検
出機構によって検出され、この検出された検出値を入力
する図示を省略したFC機構によってレーザ光の集光位
置が調整される。すなわち、ギャップの拡がりとレーザ
光の集光位置が最適となるように調整されてレーザ溶接
が行こなわれる。
【0007】前述したギャップ長検出機構は、例えば図
示を省略したレーザ加工機のトーチに取付けられた非接
触式センサであり、非接触式センサは継手溶接の溶接方
向とほぼ直行する方向に光りビームを走査する光源と、
継手溶接から反射する光を受けてセンシング信号を出力
する光検出部とからなる。また、光検出部の光学的セン
サには、フォトトランジスタ、フォトダイオード等のポ
イントセンサ、リニア半導体位置検出器(PSD)等の
ラインセンサ、CCD、ITV、MOSトランジスタ等
を2次元配列したエリアセンサを用いることができる。
【0008】また、前述した従来技術では、レーザ光の
集光された後の拡がりを利用してギャップの拡がりとレ
ーザ光の集光位置が最適となるように調整されてレーザ
溶接が行こなわれるが、レーザ光の集光される前の位
置、すなわち焦点Fと集光レンズ3の間でギャップの拡
がりとレーザ光の集光位置が最適となるように調整して
も同様に良好な溶接を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術のよ
うに、ギャップの大きさに合わせて焦点位置を調整する
溶接方法は、次のような欠点がある。 (a)焦点Fが被溶接物Wの表面でないために、通常の
突き合わせ溶接時に比べて、溶融部に十分なエネルギー
密度を供給することができない。 (b)溶融部に十分なエネルギー密度を供給するために
は、溶接速度を通常の突き合わせ溶接に比べて遅くする
必要がある。 (c)溶接速度を遅くすると作業効率が低下する。
【0010】そこで、本発明は、ギャップを有する突き
合わせ溶接において焦点位置を変化させないで、溶接速
度を一定にして溶接を行うレーザ溶接方法を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザ溶接方法
は、レーザ発生装置5から出力されたレーザ光を被溶接
物Wに導くレーザ光ガイド部材と、レーザ発生装置5か
ら出力されたレーザ光を放出するレーザ加工ヘッド4
と、被溶接物のギャップ長を検出するギャップ長検出機
構とを備えたレーザ加工装置によって継手溶接を行うレ
ーザ溶接方法に適用される。
【0012】出願時の請求項1の発明は、後述する図5
及び図8に示すように、上記レーザ発生装置5が長方形
からなる集光ビーム形状のレーザダイオード光をレーザ
加工ヘッド4先端から出力する装置であって、上記被溶
接物Wのギャップ長を検出するギャップ長検出機構によ
ってギャップの大きさを検出し、溶接位置における溶接
位置表面であって、溶接方向に向かって上記検出された
ギャップの大きさよりも集光ビームの垂直な方向の長さ
の方が若干大きくなるように上記長方形からなる集光ビ
ームの溶接位置表面方向の向きを調整して溶接方向に移
動させながら被溶接物Wの溶接位置を溶接するレーザ溶
接方法である。
【0013】出願時の請求項2の発明は、後述する図5
及び図8に示すように、上記レーザ発生装置5が長方形
からなる集光ビーム形状のレーザダイオード光をレーザ
加工ヘッド先端から出力する装置であって、被溶接物W
の表面に対して垂直方向及び水平方向に回動自在に駆動
するレーザ加工ヘッド4を有し、上記被溶接物Wのギャ
ップ長を検出するギャップ長検出機構によってギャップ
の大きさを検出し、レーザ加工ヘッド4の中心軸Kと被
溶接物Wの表面とが垂直となるように調整した後に、レ
ーザ光ガイド部材7と被溶接物Wの表面とが垂直となる
軸L1を中心にレーザ加工ヘッド4を回動させて、溶接
位置における溶接位置表面であって、溶接方向に向かっ
て上記検出されたギャップの大きさよりも集光ビームの
垂直な方向の長さの方が若干大きくなるように上記長方
形からなる集光ビームの溶接位置表面方向の向きを調整
して溶接方向に移動させながら被溶接物Wの溶接位置を
溶接するレーザ溶接方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、当該出願に係る発明の特
徴を最もよく表す図である。図1は、後述する図8と同
じなので、説明は図8で後述する。図8の説明の前に本
発明で使用するレーザ加工装置の動作及び発生するレー
ザダイオード光の特徴について説明する。図5は、本発
明の実施例を示すレーザ溶接方法の一例を説明するレー
ザ加工装置の一部省略概略図である。以下、図5のレー
ザ加工装置を参照して本発明のレーザ溶接方法の動作を
説明する。
【0015】図5に示すように、レーザ発生装置5から
発生したレーザ光は、第1のレーザ光ガイド部材6及び
第2のレーザ光ガイド部材7を介してレーザ加工ヘッド
4に導かれて被溶接物Wに照射する。同図において、第
1のレーザ光ガイド部材6と第2のレーザ光ガイド部材
7とは接続部8によって互いに取り付けられており、回
動軸L1を中心軸として自在に回動する。同様に第2の
レーザ光ガイド部材7とレーザ加工ヘッド4とは接続部
9によって互いに取り付けられており、回動軸L2を中
心軸として自在に回動する。
【0016】図6はレーザ発生装置から発生したレーザ
ダイオード光のビーム形状を示す概略図である。図7
(a)は図6のビーム断面を示し、(b)はレーザダイ
オード光の大きさ、パワー密度を示す図である。以下、
図6及び図7によってレーザダイオード光の特徴につい
て説明する。図6において、くさび状であって、ビーム
断面が長方形からなるレーザダイオード光のビーム形状
によって、被溶接物にレーザダイオード光を照射しなが
ら溶接方向に向かって溶接作業を行う場合は、例えば溶
接方向に対して直交するレーザダイオード光のビーム発
光面を後述する図7に示す長方形からなるビーム断面の
短い方H1乃至H4の面(以下、短発光面という)とな
るように溶接を行う。このとき、溶接方向に対して平行
となるレーザダイオード光のビーム発光面は、後述する
図7に示す長方形からなるビーム断面の長い方D1乃至
D4の面(以下、長発光面という)となる。
【0017】図7(a)は前述した図6のA乃至C及び
FPの位置におけるビーム断面図であって、H1乃至H
4は短発光面のビームの長さを示し、D1乃至D4は長
発光面のビームの長さを示している。図7(b)は最大
出力4kwの出力を放出するレーザダイオード光の
(a)の位置における短発光面及び長発光面のビームの
長さとパワー密度とを示す一例である。
【0018】通常レーザダイオード光によって被溶接物
を溶接する場合は、長方形の集光ビームからなる短発光
面を進行方向に垂直となるようにCOレーザ光と同様
に最も高いエネルギー密度となる焦点FPが被溶接物の
表面上となるように図示を省略したFC機構によって焦
点FPを調整して溶接が行われる。
【0019】図8は、本発明の溶接方法を示す概略図で
あり、図5をVIII矢印から見たときの一部省略平面図で
あって、被溶接物Wのギャップg1乃至g3とレーザダ
イオード光との関係を示す図である。以下同図を参照し
て本発明の溶接方法について説明する。
【0020】図8(a)は被溶接物W1aとW2aとを
突き合わせたときのギャップg1が非常に小さい場合で
ある。同図において、図示を省略したギャップ長検出機
構によってギャップ長g1を検出して、被溶接物W1a
及びW2aの表面位置にレーザ発生装置から出力される
レーザダイオード光LDが最も高いエネルギ密度(図6
及び図7で示すFPの位置)となるようにFC機構によ
ってビームの位置を調整する。このとき、ギャップg1
の大きさが短発光面H1よりも小さい場合は、同図
(a)に示すように短発光面H1が溶接方向に垂直とな
るように、図5で示した回動軸L1及びL2を中心に第
1のレーザ光ガイド部材6、第2のレーザ光ガイド部材
7及びレーザ加工ヘッド4を回動させて調整しながらレ
ーザダイオード光LDを照射して溶接方向に溶接する。
【0021】図8(b)は被溶接物W1bとW2bとを
突き合わせたときのギャップg2が同図(a)よりも若
干大きい場合であって、レーザダイオード光の短発光面
H1よりも若干大きいときの図である。同図において、
(a)と同様に図示を省略したギャップ長検出機構によ
ってギャップ長g2を検出して、被溶接物W1b及びW
2bの表面位置にレーザ発生装置から出力されるレーザ
ダイオード光LDが最も高いエネルギ密度(図6及び図
7で示すFPの位置)となるようにFC機構によってビ
ームの位置が調整される。このとき、ギャップg2の大
きさがレーザダイオード光の短発光面H1よりも若干大
きい場合は、同図(b)に示すように、図5で示した回
動軸L1及びL2を中心に第1のレーザ光ガイド部材
6、第2のレーザ光ガイド部材7及びレーザ加工ヘッド
4を回動させてレーザダイオード光LDの向きを調整し
て、レーザダイオード光LDの最も高いエネルギー密度
となる焦点FPの溶接方向に垂直となる方向の長さの方
がギャップg2の長さよりも若干大きくなるようにビー
ムの長さを調整しながらレーザダイオード光LDを照射
して溶接方向に溶接する。
【0022】図8(c)は被溶接物W1cとW2cとを
突き合わせたときのギャップg3が同図(b)よりもさ
らに大きい場合であって、レーザダイオード光の短発光
面H1よりも大きいときの図である。同図において、
(b)と同様に図示を省略したギャップ長検出機構によ
ってギャップ長g3を検出して、被溶接物W1c及びW
2cの表面位置にレーザ発生装置から出力されるレーザ
ダイオード光LDが最も高いエネルギ密度(図6及び図
7で示すFPの位置)となるようにFC機構によってビ
ームの位置を調整する。このとき、ギャップg3の大き
さがレーザダイオード光の短発光面H1よりも大きい場
合は、同図(c)に示すように、図5で示した回動軸L
1及びL2を中心に第1のレーザ光ガイド部材6、第2
のレーザ光ガイド部材7及びレーザ加工ヘッド4を回動
させてレーザダイオード光LDの向きを調整して、レー
ザダイオード光LDの最も高いエネルギー密度となる焦
点FPの溶接方向に垂直となる方向の長さの方がギャッ
プg2の長さよりも若干大きくなるようにビームの長さ
を調整しながらレーザダイオード光LDを照射して溶接
方向に溶接する。
【0023】図9は図8を溶接方向から見たときの概略
図である。図9に示すように、レーザダイオード光LD
の向きをギャップg1乃至g3に合わせて調整すること
によって、ギャップ長に対応した溶接を行うことができ
る。
【0024】本発明のレーザ溶接方法において、レーザ
ダイオード光の向きを調整する方法として、例えば図5
で示した回動軸L1及びL2を中心に第1のレーザ光ガ
イド部材6、第2のレーザ光ガイド部材7及びレーザ加
工ヘッド4を回動させて調整されるが、前述した第1の
レーザ光ガイド部材6、第2のレーザ光ガイド部材7及
びレーザ加工ヘッド4は図示を省略したレーザ加工機の
制御装置によって駆動される。
【0025】以上のように、本発明のレーザ溶接方法
は、継手溶接を行うときに、ギャップの大きさをギャッ
プ長検出機構によって検出して、レーザダイオード光L
Dの最も高いエネルギー密度となる焦点FPであって、
溶接方向に垂直となる方向の長さと検出したギャップの
長さとを比較してレーザダイオード光LDの方がギャッ
プの大きさよりも若干大きくなるようにビームの長さを
調整しながらレーザダイオード光LDを照射して溶接方
向に溶接する。
【0026】本発明において、ギャップ長が図9(C)
に示すように大きい場合は、レーザダイオード光LDを
照射することによって得られる被溶接物の溶融物のみで
はギャップを埋めるために必要である良好な溶融池を形
成することが困難な場合がある。しかし、図示を省略す
るが本発明では、ギャップ長を検出する機構によって得
られたギャップの大きさに合わせて適宜フィラワイヤ供
給機構からフィラワイヤを供給し、より良好な溶融池を
形成して溶接を行うことができる。
【0027】なお、本発明の実施例では、レーザダイオ
ード光の向きを調整する方法として、図示を省略したレ
ーザ加工機の制御装置によって回動軸L1及びL2を中
心に第1のレーザ光ガイド部材6、第2のレーザ光ガイ
ド部材7及びレーザ加工ヘッド4を回動させる機構を使
用したが、レーザ加工ヘッド4をレーザ光ガイド機構の
例えば光ファイバーを介して溶接ロボットに取付け、図
示を省略したレーザ加工機の制御装置によってレーザ加
工ヘッド4を自在な方向に駆動することによって、レー
ザダイオード光LDの最も高いエネルギー密度となる焦
点FPの溶接方向に垂直となる方向の長さとギャップの
長さとを調整して溶接方向に溶接することもできる。
【0028】
【発明の効果】本発明のレーザ溶接方法は、突き合わせ
溶接を行うときに、ギャップの大きさをギャップ長検出
機構によって検出して、レーザダイオード光LDの最も
高いエネルギー密度となる焦点FPであって、溶接方向
に垂直となる方向の長さと検出したギャップの長さとを
比較し、レーザダイオード光LDの方が若干大きくなる
ようにレーザダイオード光LDの向きを調整して、図示
を省略したレーザ加工機の制御装置によって溶接方向に
溶接する方法であって以下の効果が得られる。 (a)レーザダイオード光LDの焦点FPを常に被溶接
物Wの表面に設定することができるので、溶接位置に常
に一定のエネルギー密度を供給することができる。 (b)ギャップ間をレーザが貫通してレーザ光が抜け落
ちることがなく、溶接位置に十分なエネルギー密度を供
給することができるので、従来技術のように溶接速度を
変化させることなく一定の速度で溶接することができ
る。(c)溶接速度が一定とすることができるので、従
来技術のように作業効率が低下することなく、安定した
溶接を行うことができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】当該出願に係る発明の特徴を最もよく表す図で
ある。
【図2】レーザ発振器から出力され反射鏡によって反射
された後、集光レンズによって集光されたビームの状態
を表す概略図である。
【図3】図2で集光されたビームによって被溶接物を溶
接するときの概略図であって、焦点を被溶接物の表面上
に設定したときの図である。
【図4】図2で集光されたビームによって被溶接物を溶
接するときの概略図であって、焦点Fの位置をギャップ
の大きさによって調整しながら溶接するときの図であ
る。
【図5】本発明の実施例を示すレーザ溶接方法の一例を
説明するレーザ加工装置の一部省略概略図である。
【図6】レーザ発生装置から発生したレーザダイオード
光のビーム形状を示す概略図である。
【図7】図6のレーザダイオード光のビーム断面、大き
さ、パワー密度を示す図である。
【図8】本発明の溶接方法を示す概略図である。
【図9】図8を溶接方向から見たときの概略図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 反射鏡 3 集光レンズ 4 レーザ加工ヘッド 5 レーザ発生装置 6 第1のレーザ光ガイド部材 7 第2のレーザ光ガイド部材 8、9 接続部 W 被溶接物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発生装置から出力されたレーザ光
    を被溶接物に導くレーザ光ガイド部材と、レーザ発生装
    置から出力されたレーザ光を放出するレーザ加工ヘッド
    と、被溶接物のギャップ長を検出するギャップ長検出機
    構とを備えたレーザ加工装置によって継手溶接を行うレ
    ーザ溶接方法において、前記レーザ発生装置が長方形か
    らなる集光ビーム形状のレーザダイオード光をレーザ加
    工ヘッド先端から出力する装置であって、前記被溶接物
    の継手部のギャップ長を検出するギャップ長検出機構に
    よってギャップの大きさを検出し、溶接位置における溶
    接位置表面であって溶接方向に向かって前記検出された
    ギャップの大きさよりも前記集光ビームの垂直な方向の
    長さの方が若干大きくなるように前記長方形からなる集
    光ビームの溶接位置表面方向の向きを調整して溶接方向
    に移動させながら被溶接物の溶接位置を溶接するレーザ
    溶接方法。
  2. 【請求項2】 レーザ発生装置から出力されたレーザ光
    を被溶接物に導くレーザ光ガイド部材と、レーザ発生装
    置から出力されたレーザ光を放出するレーザ加工ヘッド
    と、被溶接物のギャップ長を検出するギャップ長検出機
    構とを備えたレーザ加工装置によって継手溶接を行うレ
    ーザ溶接方法において、前記レーザ発生装置が長方形か
    らなる集光ビーム形状のレーザダイオード光をレーザ加
    工ヘッド先端から出力する装置であって、被溶接物の表
    面に対して垂直方向及び水平方向に回動自在に駆動する
    レーザ加工ヘッドを有し、前記被溶接物の継手部のギャ
    ップ長を検出するギャップ長検出機構によってギャップ
    の大きさを検出し、レーザ加工ヘッドの中心軸と被溶接
    物の表面とが垂直となるように調整した後に、レーザ光
    ガイド部材と被溶接物の表面とが垂直となる軸を中心に
    レーザ加工ヘッドを回動させて、溶接位置における溶接
    位置表面であって溶接方向に向かって前記検出されたギ
    ャップの大きさよりも前記集光ビームの垂直な方向の長
    さの方が若干大きくなるように前記長方形からなる集光
    ビームの溶接位置表面方向の向きを調整して溶接方向に
    移動させながら被溶接物の溶接位置を溶接するレーザ溶
    接方法。
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