JP2003250923A - 水幕式防火システム用放水ヘッド - Google Patents

水幕式防火システム用放水ヘッド

Info

Publication number
JP2003250923A
JP2003250923A JP2002057949A JP2002057949A JP2003250923A JP 2003250923 A JP2003250923 A JP 2003250923A JP 2002057949 A JP2002057949 A JP 2002057949A JP 2002057949 A JP2002057949 A JP 2002057949A JP 2003250923 A JP2003250923 A JP 2003250923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water discharge
discharge head
fire protection
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002057949A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroomi Sato
博臣 佐藤
Hitoshi Kurioka
均 栗岡
Toshihide Tsuji
利秀 辻
Tatsuya Hayashi
龍也 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Kajima Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp, Kajima Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2002057949A priority Critical patent/JP2003250923A/ja
Publication of JP2003250923A publication Critical patent/JP2003250923A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定条件下でもより広範囲に放水が可能であ
り、その結果得られる防火性能も維持できる、水幕式防
火システム用放水ヘッドを提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明にかかる水幕式防火システム用放
水ヘッドは、対象領域の内部に防火用の水幕を形成する
防火システムに配置される放水ヘッド20であって、放
水対象になる水の加圧方向に沿って連続的または断続的
に配置された複数の放水孔26を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象領域の内部に
防火用の水幕を形成する水幕式防火システムに関し、特
に、この防火システムに配置されて放水を行う、水幕式
防火システム用放水ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、防火の対象領域内に水幕(ウ
ォータースクリーン)を形成する、水幕式の防火システ
ムが提案されている(本件出願人による特願2001−
51520号参照)。この防火システムは、対象領域の
天井に設けた放水ヘッドと、この放水ヘッドに水を加圧
供給する水供給機構と、対象領域内における火災発生を
感知する火災感知機構とを備えて構成されていた。そし
て、対象領域内で火災が発生したことが火災感知機構に
よって感知されると、水供給機構によって放水ヘッドに
水が供給され、この放水ヘッドから対象領域に対して水
が粒子状態で放出されて略円錐状に拡散し、水幕が形成
される。
【0003】このような水幕式の防火システムによれ
ば、水幕によって対象領域を隔絶して防火区画を形成す
る。そして、この防火区画に上記火災による炎や煙が侵
入することを防止して延焼等を防ぐことができる。ま
た、この防火システムによれば、水幕の内外を人が出入
りすることができるので避難活動や救助活動をスムーズ
に行うことができると共に、防火区画の境界上に障害物
が存在していても、この障害物の形状に応じて水幕が形
成されるので隔絶性を維持することができる。
【0004】このような水幕式防火システムにおいて、
従来、放水を行う放水ヘッドは、単に一つの放水孔から
放水を行うように構成されていた。図6には、従来の放
水ヘッドの側面図および縦断面図を示す。この図6に示
すように、従来の放水ヘッド100は、放水ヘッド10
0の一端に配置された流入口101と、放水ヘッド10
0の内部に形成された流水路102と、放水ヘッド10
0の他端に配置された一つの放水孔103とを備えて構
成されていた。そして、図示しない水源から加圧供給さ
れた水が、流入口101から流水路102に流入し、さ
らに流水路102を通って放水孔103から放水されて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、対象領
域を分断するだけの規模の水幕を形成するには、複数個
の放水ヘッドにより水幕を連結させる必要があった。そ
のため、放水ヘッド1個あたりが実現する水幕の範囲に
よりその配置個数が決定されていた。一つの放水孔10
3から放水するように構成されていた従来の放水ヘッド
100を使った水幕式防火システムでは、放水ヘッド1
00から放出された水をより広範囲に分布させるための
拡散部等を別個に設けたり、放水ヘッド100の数を増
やして取り付けの間隔を狭めて隙間が生じないようにし
ていた。このような対策は、目標とする防火性能を得る
ために余儀なくされるものであるが、放水ヘッド100
の個数が増えると、必要な水量を確保するために給水機
構は大型化しなければならず、放水ヘッドに到達する前
に所定の圧力値まで制御する機構は複雑化が進み、放水
ヘッド毎に追従的に拡散部を備えることとあわせて、設
備コストが増大する一因になっていた。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、一定条件下でもより広範囲に放水が可能であり、そ
の結果得られる防火性能も維持できる水幕式防火システ
ム用放水ヘッドを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、請求項1に記載の水幕式防火システム用放水ヘ
ッドは、対象領域の内部に防火用の水幕を形成する水幕
式防火システムに配置される放水ヘッドであって、放水
(放出)対象になる水の加圧方向に沿って連続的または
断続的に配置された複数の放水孔を備えることを特徴と
する。
【0008】この放水ヘッドによれば、複数箇所から水
が放水されることになり、同一条件下でも単一の放水ヘ
ッドにより広範囲に水幕を形成することができる。その
ため、放水ヘッド以外の基本的なシステムは変更するこ
となく防火効率を向上させることができるので、設備コ
ストを低減することができる。
【0009】また、請求項2に記載の水幕式防火システ
ム用放水ヘッドは、請求項1に記載の水幕式防火システ
ム用放水ヘッドにおいて、上記複数の放水孔の各々の近
傍位置において、各放水孔から放水された水を上記加圧
方向と異なる方向に拡散するための拡散手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0010】この放水ヘッドによれば、複数箇所から放
出される水の進行方向を、加圧方向以外に少なくとも2
つの異なる方向へ変化させるため、同一条件下でも単一
の放水ヘッドで、より広範囲に水幕を形成することがで
きる。そして、放水ヘッド以外の基本的なシステムは変
更せずに、防火効率を向上させることができるので、防
火システム全体の設備コストを低減することができる。
【0011】また、請求項3に記載の水幕式防火システ
ム用放水ヘッドは、請求項2に記載の水幕式防火システ
ム用放水ヘッドにおいて、上記拡散手段の外形寸法を、
上記加圧方向の本体からヘッドの先端に至るにつれて小
さくしたことを特徴とする。
【0012】この放水ヘッドによれば、本体付近におけ
る拡散状態を基準とすると、ヘッド先端に遷移するにつ
れて水は広がらなくなっていく。その状態は、加圧方向
と直角な方向から見ると、図3に示すように、頂点の位
置や頂角の大きさが異なる略円錐状に広がった水が入れ
子になってみえる。その個数や位置は、前述の拡散部、
ひいては放水孔の個数や位置に従う。このため、比較的
本体に近い位置からの放水は、より水平に近い角度で飛
翔し、放水ヘッドの中心軸を基準とした相対距離を取り
扱う座標上でより遠くまで到達する。同様に、ヘッド先
端に遷移するにつれて、より近くに向けて水が放出され
る。その結果、相互に干渉することなく放出された水が
多重的に幕を形成し、同一条件でも単一の放水ヘッドに
より広範囲に水幕を形成することができる。そのため、
放水ヘッド以外の基本的なシステムは変更せずに、防火
効率を向上させることができるので、防火システム全体
の設備コストは低減する。
【0013】また、請求項4に記載の水幕式防火システ
ム用放水ヘッドは、請求項1および2、または、請求項
3に記載の水幕式防火システム用放水ヘッドにおいて、
上記加圧方向に沿って螺旋状に延出する螺旋プレートを
備え、上記放水孔を上記螺旋プレートの軸方向に沿って
連続的に設けると共に、上記拡散手段を上記螺旋プレー
トの螺旋面として形成したことを特徴とする。
【0014】この放水ヘッドによれば、複数の放水孔と
拡散部とを、螺旋構造で連続して配置することができる
ので、防火効率を向上させるような放水が可能となり、
同時に、その製造コストを低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる水幕式防
火システム用放水ヘッドの実施の形態を図面に基づいて
詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明
が限定されるものではない。
【0016】〔第1の実施の形態〕まず、第1の実施の
形態について説明する。図1は本実施の形態にかかる水
幕式防火システム用放水ヘッドを示す図であり、(a)
は正面図、(b)は(a)の縦断面図である。また、図
2は水幕式防火システムの全体概要を示す斜視図であ
る。
【0017】〔システム全体の構成〕最初に、システム
全体の構成について説明する。図2に示すように、建物
内部において、防火の対象になる所定の対象領域1に
は、防火システム10、および、制御システム40が設
置されている。
【0018】このうち、防火システム10は、放水を行
うことにより対象領域1の内部に水幕を形成する防火手
段であり、対象領域1の天井に設けた複数の放水ヘッド
20と、これら複数の放水ヘッド20に水を加圧供給す
る水供給機構30とを備えて構成されている。
【0019】このうち、複数の放水ヘッド20は列状に
配置されて、全体として放水列21が形成されている。
この放水ヘッド20の構成の詳細については後述する。
【0020】また、水供給機構30は、ポンプ31、給
水本管32、放水弁33、分岐管34を備えて構成され
ている。このような構成において、制御システム40の
機能によって放水弁33が開放されると、図示しない水
源の水がポンプ31によって加圧された水が給水本管3
2および分岐管34を経て各放水ヘッド20に供給さ
れ、この水が放水ヘッド20から粒子状態で放出されて
略円錐状に拡散し、これが対象領域を分断する様に展開
する。以上の経過を経て、水幕が形成される。そして、
この水幕を境界として、対象領域1が第1の防火区画2
と第2の防火区画3とに区画される。
【0021】また、制御システム40は、対象領域1の
内部において所定状態が検知された場合に、防火システ
ム10を起動する制御手段である。図1に示すように制
御システム40は、防火区画における火災発生を感知す
る火災感知器41と、この火災感知器41からの出力に
基づいて、防火システム10の制御を行う制御盤42と
を備えて構成されている。そして、火災感知器41によ
って火災発生が感知されると、上記水供給機構30の放
水弁33に対して弁開放を指示する指示信号を出力す
る。このことにより、上述のように放水ヘッド20から
の放水が行われる。
【0022】〔放水ヘッド20の構成〕次に、放水ヘッ
ド20の構成について詳細に説明する。この放水ヘッド
20は、図1に示すように、ヘッド本体21と、螺旋プ
レート22とを備えて構成されている。このうち、ヘッ
ド本体21は、中空筒状に形成されており、その内部
に、流入口23、流水路24、および、流水口25を備
えて構成されている。そして、このヘッド本体21に対
して公知の構造にて接続された分岐管34から水が加圧
供給されると、この水が流入口23を介して流水路24
に流入し、さらに流水口25を介してヘッド本体21か
ら螺旋プレート22へ向けて流出する。
【0023】また、螺旋プレート22は、ヘッド本体2
1と一体に形成されるもので、ヘッド本体21から螺旋
状に延出するように形成されている。この螺旋プレート
22は、その軸方向が、水の加圧方向(一般的には上記
ヘッド本体21の流入口23から流水口25に至る方向
であって、放水ヘッド20が天井または床面に設置され
る場合には鉛直方向、放水ヘッド20が壁面に設置され
る場合には水平方向)に沿うように形成されている。
【0024】ここで、螺旋プレート22には、複数の放
水孔26が設けられている。この放水孔26は、ヘッド
本体21の流水口25から螺旋プレート22の先端部に
至るまで、螺旋プレート22の横断面の略中心位置を連
続的に貫通するように形成されている。したがって、流
水口25から流出した水は、この放水孔26を通って螺
旋プレート22の先端部に流入するが、この流入経路中
の各放水孔26において、螺旋プレート22の外部に放
水される。
【0025】なお、本実施の形態において、1つの長手
状の放水孔26が形成されていると考えることもできる
が、ここでは、複数(連続する場合には無限数)の放水
孔26が連続的に配置されており、その結果として一体
の長手状の放水路が形成されているものと考える。しか
しながら、複数の放水孔26を、連続的ではなく、断続
的に配置してもよい。このように放水ヘッド20には複
数の放水孔26が設けられているため、図3の放水状態
における放水ヘッド20の正面図および図4の水幕等の
正面図に示すように、放水ヘッド20の複数箇所から水
が放水されることになり、水が多重状に放水されて水幕
(図4において符号W)が形成される。
【0026】また、図1において、螺旋プレート22の
各放水孔26の各々の近傍位置には、拡散部27が形成
されている。この拡散部27は、各放水孔26から放水
された水を加圧方向と異なる方向に拡散するための拡散
手段であり、本実施の形態においては、螺旋プレート2
2の板状の螺旋面が拡散部27として機能する。すなわ
ち、各放水孔26から流出した水は、螺旋プレート22
の拡散部27に接触し、その螺旋面に沿った螺旋方向へ
の力(横方向への力と、螺旋プレート22の軸を中心と
する遠心力との合力)を受け、螺旋プレート22の外部
に放出される。このように拡散部27が設けられている
ため、図3、4に示すように、従来の放水範囲に比べ
て、水が拡散的に放水される。
【0027】例えば、このような放水ヘッド20によれ
ば、水幕Wの放水角αは約170度まで広がり、放水ヘ
ッド20の近傍位置においては、水幕の最上面が天井面
とほぼ並行になるので、両者の隙間がほとんどなくな
り、単一の放水ヘッドでより広範囲に水幕を形成する。
【0028】特に、本実施の形態において、拡散部27
は、図1に示すように、D1〜D2〜D3の如く、加圧
方向の水源近傍位置(本体付近)から水源遠方位置(ヘ
ッド先端)に至るにつれて(螺旋プレート22の基部か
ら先端部に至るにつれて)、その外形寸法(本実施の形
態のように拡散部27が円形状に形成されている場合に
は外径)が、順次小さくなるように形成されている。こ
のため、螺旋プレート22の基部近傍位置においては、
比較的大きい径の拡散部27によって水が遠方に拡散さ
れ、螺旋プレート22の先端近傍位置においては、比較
的小さい径の拡散部27によって水が近方に拡散される
ので、これら拡散された水が相互に干渉することなく多
重的に水幕を形成する。
【0029】このように本実施の形態によれば、放水ヘ
ッド20には、複数の放水孔26が設けられているため
に水が多重状に放水される。また、拡散部27が設けら
れているために水が拡散的に放水されるので、広幅の水
幕を容易に形成でき、防火効果は維持しつつ、システム
にかかる費用を軽減できる。特に、本実施の形態におい
ては、これら複数の放水孔26と拡散部27とを、螺旋
構造という簡易な構造で統合的に達成しているので、簡
易な構造で放水ヘッド20を構成でき、その製造コスト
を低減することができる。
【0030】〔第2の実施の形態〕次に、第2の実施の
形態について説明する。ただし、特に説明なき構成およ
び処理については第1の実施の形態と同様であり、同様
の構成要素を実施の形態1と同じ名称および符号を付し
て説明する。この実施の形態は概略的に、螺旋構造以外
の構造によって放水孔の多重化と拡散構造とを達成した
放水ヘッドに関するものである。図5は本実施の形態に
かかる水幕式防火システム用放水ヘッドを示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は(a)の縦断面図であ
る。
【0031】本実施の形態における放水ヘッド50は、
図5に示すように、ヘッド本体51、導水管52、およ
び、拡散プレート53を備えて構成されている。
【0032】このうち、ヘッド本体51は、実施の形態
1の放水ヘッド50のヘッド本体51と同様に、中空筒
状に形成されており、その内部に、流入口54、流水路
55、および、流水口56を備えて構成されている。
【0033】また、導水管52は、ヘッド本体51から
連続する中空筒状の管体であり、その内部に、ヘッド本
体51の流水口56から流出した水が流入する。この導
水管52には、その側壁57を貫通する複数の放水孔5
8が形成されており、導水管52の内部に流入した水
が、各放水孔58を通って当該放水ヘッド50の外部に
放水される。特に、本実施の形態において、放水孔58
は、放水対象になる水の加圧方向に沿った複数位置(導
水管52の軸方向に沿った複数位置)に断続的に形成さ
れている。また、各位置において、複数の放水孔58が
形成されている。
【0034】また、拡散プレート53は、導水管52に
一体に形成される板状体の拡散手段であり、各放水孔5
8の形成位置の近傍に配置されている。そして、各放水
孔58から流出した水が当該拡散プレート53に接触す
ることにより、この水が拡散状に放出される。
【0035】このように、本実施の形態によれば、放水
ヘッド50には、複数の放水孔58が設けられているた
めに水が多重状に放出され、また、拡散プレート53が
設けられているために水が拡散的に放出されるので、広
幅の水幕を容易に形成でき、防火効果は維持しつつ、シ
ステムにかかる費用を低減できる。特に、このように放
水孔58を加圧方向に沿って断続的に設けた場合におい
ても、水を多重的に放水することができる。
【0036】〔他の実施の形態〕さて、これまで本発明
の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した
実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技
術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて
実施されてよいものである。
【0037】例えば、前述した第2の実施の形態におい
ては、拡散プレート53を省略した場合においても、放
水孔58によって水を多重的に放水することができる。
また、前述した第1の実施の形態においては、放水孔2
6のみ設けた場合においても、拡散部27によって水を
拡散的に放水することができる。
【0038】また、放水孔26、58、拡散部27、あ
るいは、拡散プレート53の形状や位置は変更可能であ
り、例えば、実施の形態1における拡散部27の外形寸
法は、螺旋プレート22の各部において同一であっても
よく、あるいは、螺旋プレート22の先端部に至るにつ
れて大きくなるようにしてもよい。あるいは、実施の形
態2における拡散プレート53の導水管52に対する角
度は、図示のような鈍角以外にも、水平や鋭角にするこ
ともできる。
【0039】また、実施形態において説明した各処理の
うち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全
部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手
動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または
一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この
他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順等
については、特記する場合を除いて任意に変更すること
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、複数箇所から水が放水されることになり、水が多重
状に放出されるので、単一ヘッドによる水幕範囲を広げ
ることができる。このように、放水ヘッド以外の基本的
なシステムは変更することなく防火効率を向上させるこ
とができるので、設備コストを低減することができる。
【0041】また、本発明によれば、水が拡散的に放水
されるので、広幅の水幕を形成することができ、水幕に
よる防火効率を向上させることができる。
【0042】また、本発明によれば、比較的本体に近い
位置からの放水は、より水平に近い角度で飛翔し、放水
ヘッドの中心軸を基準とした相対距離を取り扱う座標上
でより遠くまで到達する。同様に、ヘッド先端に遷移す
るにつれて、より近くに向けて水が放出される。その結
果、相互に干渉することなく放出された水が多重的に幕
を形成し、同一条件でも単一の放水ヘッドにより広範囲
に水幕を形成することができる。そのため、放水ヘッド
以外の基本的なシステムは変更せずに、防火効率を向上
させることができるので、防火システム全体の設備コス
トは低減する。本体付近における拡散状態を基準とする
と、ヘッド先端においては水が比較的遠方に拡散され、
水源遠方位置においては水が比較的近方に拡散されるの
で、これら拡散された水が相互に干渉することなく多重
的に水幕を形成し、防火効率を一層高めることができ
る。
【0043】また、本発明によれば、複数の放水孔と拡
散部とを、螺旋構造で連続して配置することができるの
で、防火効率を向上させるような放水が可能となり、同
時に、その製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる水幕式防火
システム用放水ヘッドを示す図であり、(a)は正面
図、(b)は(a)の縦断面図である。
【図2】水幕式防火システムの全体概要を示す斜視図で
ある。
【図3】放水状態における放水ヘッドの正面図である。
【図4】水幕等の正面図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる水幕式防火システム
用放水ヘッドを示す図であり、(a)は正面図、(b)
は(a)の縦断面図である。
【図6】従来の放水ヘッドの側面図および縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 対象領域 10 防火システム 20、50 放水ヘッド 21、51 ヘッド本体 23、54 流入口 24、55 流水路 25、56 流水口 22 螺旋プレート 26 放水孔 27 拡散部 52 導水管 58 放水孔 53 拡散プレート 30 水供給機構 40 制御システム 41 火災感知器 42 制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗岡 均 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 辻 利秀 東京都品川区上大崎二丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 林 龍也 東京都品川区上大崎二丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 2E189 KB05 4F033 AA12 BA04 CA14 DA05 EA01 GA01 KA01 LA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象領域の内部に防火用の水幕を形成す
    る水幕式防火システムに配置される放水ヘッドであっ
    て、 放水対象になる水の加圧方向に沿って連続的または断続
    的に配置された複数の放水孔、 を備えることを特徴とする水幕式防火システム用放水ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 上記複数の放水孔の各々の近傍位置にお
    いて、各放水孔から放水された水を上記加圧方向と異な
    る方向に拡散するための拡散手段、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の水幕式防火
    システム用放水ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記拡散手段の外形寸法を、上記加圧方
    向の水源近傍位置から水源遠方位置に至るにつれて小さ
    くしたこと、 を特徴とする請求項2に記載の水幕式防火システム用放
    水ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記加圧方向に沿って螺旋状に延出する
    螺旋プレートを備え、 上記放水孔を上記螺旋プレートの軸方向に沿って連続的
    に設けると共に、上記拡散手段を上記螺旋プレートの螺
    旋面として形成したこと、 を特徴とする請求項1および2、または、請求項3に記
    載の水幕式防火システム用放水ヘッド。
JP2002057949A 2002-03-04 2002-03-04 水幕式防火システム用放水ヘッド Pending JP2003250923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057949A JP2003250923A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 水幕式防火システム用放水ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057949A JP2003250923A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 水幕式防火システム用放水ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003250923A true JP2003250923A (ja) 2003-09-09

Family

ID=28668083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002057949A Pending JP2003250923A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 水幕式防火システム用放水ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003250923A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006288871A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Itachibori Mfg Co Ltd 消火用放水ノズル
JP2012130646A (ja) * 2010-12-02 2012-07-12 Hochiki Corp 火災防災装置、帯電散布装置、帯電散布ヘッド、消火剤散布方法及び帯電散布方法
WO2013179408A1 (ja) * 2012-05-30 2013-12-05 ホーチキ株式会社 火災防災装置、帯電散布装置、帯電散布ヘッド、消火剤散布方法及び帯電散布方法
US8807233B2 (en) 2003-08-22 2014-08-19 Bronto Skylift Oy Ab Method and equipment for fire-fighting
KR20150024311A (ko) * 2012-05-30 2015-03-06 호치키 코포레이션 액제 분무 장치, 대전 분무 헤드, 및 액제 분무 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8807233B2 (en) 2003-08-22 2014-08-19 Bronto Skylift Oy Ab Method and equipment for fire-fighting
JP2006288871A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Itachibori Mfg Co Ltd 消火用放水ノズル
JP2012130646A (ja) * 2010-12-02 2012-07-12 Hochiki Corp 火災防災装置、帯電散布装置、帯電散布ヘッド、消火剤散布方法及び帯電散布方法
WO2013179408A1 (ja) * 2012-05-30 2013-12-05 ホーチキ株式会社 火災防災装置、帯電散布装置、帯電散布ヘッド、消火剤散布方法及び帯電散布方法
KR20150024311A (ko) * 2012-05-30 2015-03-06 호치키 코포레이션 액제 분무 장치, 대전 분무 헤드, 및 액제 분무 방법
KR101981363B1 (ko) * 2012-05-30 2019-05-22 호치키 코포레이션 액제 분무 장치, 대전 분무 헤드, 및 액제 분무 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8025244B2 (en) Method for spraying a medium and spraying nozzle
KR100728998B1 (ko) 보어링(Boring)에 의하여 제작된 노즐을 가지는스프레이 헤드
JP7373480B2 (ja) 噴射ヘッド
TWI566804B (zh) 氣體系滅火設備用的具有消音功能的噴射頭
AU2012253733B2 (en) Inert gas suppression system nozzle
JP2003250923A (ja) 水幕式防火システム用放水ヘッド
JP7276857B2 (ja) 最適化されたトンネル換気デバイス
JPS602489B2 (ja) 低騒音用圧力流体放出装置
JP2008032302A (ja) エアワッシャ
JP4808601B2 (ja) 高膨張泡消火設備
TWI733914B (zh) 具有頻率選擇性消音層之消音滅火器噴嘴裝置及其使用方法
JP2004344210A (ja) 消火設備の局所用噴射ヘッド
US11642557B2 (en) Sprinkler head accessory
JPH10248954A (ja) スプリンクラ消火設備
KR102465883B1 (ko) 소방용 유체 분사 장치
JP4823955B2 (ja) 高膨張泡消火設備及びその発泡方法
JP6305688B2 (ja) ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
KR101765413B1 (ko) 화재확산 차단을 위한 3중 수막노즐장치
US20230081536A1 (en) High-expansion foam generator
JP2005287629A (ja) 防災設備
JP2009240567A (ja) 高膨張泡消火設備
JP2006280854A (ja) 消火設備
JPH08107941A (ja) 防火区画の形成方法及びその装置
EP1543881A2 (en) A method and a nozzle for generating a water mist
KR200372121Y1 (ko) 소방호스걸이

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040917

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050425

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060711

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02