JP2003250456A - 冷菓製造装置 - Google Patents

冷菓製造装置

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JP2003250456A
JP2003250456A JP2002059078A JP2002059078A JP2003250456A JP 2003250456 A JP2003250456 A JP 2003250456A JP 2002059078 A JP2002059078 A JP 2002059078A JP 2002059078 A JP2002059078 A JP 2002059078A JP 2003250456 A JP2003250456 A JP 2003250456A
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container
sauce
extraction
frozen dessert
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JP2002059078A
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English (en)
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Sumio Uehara
澄男 上原
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Sumi Corp Co Ltd
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Sumi Corp Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷菓にソースをトッピングするためのソース
圧送装置を備えた冷菓製造装置において、ソースを圧送
する際にソース容器内に空気がリークすることを防止す
る冷菓製造装置を提供する。 【解決手段】 冷菓製造装置1には冷菓を製造する冷却
シリンダ8と、この冷却シリンダ8から冷菓を抽出する
取出通路11A、11Bと、この取出通路11A、11
Bを開閉して冷菓の取り出しを制御するプランジャ12
と、流動性のトッピング用ソースが貯蔵されたソース容
器54と、このソース容器54と前記取出通路11A、
11Bの出口部分とを接続するホース16を介してソー
ス容器54内のソースを前記取出通路11A、11Bに
圧送するソース圧送装置2が備えられている。ソース容
器54の口部54Aには前記ホース16に接続されたソ
ース抽出口部材59が差込まれると共に、このソース抽
出口部材59に当接する突起54D、54Eが内部に設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトクリーム等
の冷菓を抽出販売する冷菓製造装置に関し、特に冷菓に
ジャムやチョコレート等の流動性のソースをトッピング
するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ソフトクリーム等の冷菓を抽出販
売する冷菓製造装置は、特開平7−264991号公報
に示される如く、冷菓原料(ミックス)により冷菓を製
造する冷却シリンダと、この冷却シリンダの前端部に連
通されて冷菓が抽出される抽出路と、この抽出路の出口
が内壁面に開口し、下端には抽出された冷菓を取り出す
ための冷菓出口部が形成されている取出通路(冷菓通
路)とを有したフリーザドアと、取出通路内に上下移動
可能に設けられ、通常抽出路の開口(出口)を塞ぐプラ
ンジャーとを備えている。
【0003】そして、冷菓抽出販売時にはプランジャを
上下に移動させて抽出路の出口を開放する。この抽出路
の出口が開放されると、冷菓は冷却シリンダ内に設けら
れた撹拌装置(ビータ)の撹拌圧力により、抽出路を通
ってその出口から冷菓通路に抽出された後、冷菓取出口
部から取り出されるように構成されている。
【0004】また、前記公報ではプランジャ内に動通路
を形成し、抽出したソフトクリーム等の冷菓に、動通路
を介してシロップやチョコレート等のソースを降りかけ
ることにより、所謂トッピングを施すことができるよう
に構成されていた。
【0005】更に近年では、例えば特開2001−29
109号公報に示される如く流動性のトッピングソース
を冷菓取出部に圧送するソース圧送装置を設け、前記プ
ランジャによる冷菓の取出動作に連動してソース圧送装
置により、前記ソースが充填されたソース容器54から
ソースを圧送する冷菓製造装置が開発されて来ている。
【0006】この場合、図15に示すようにソース容器
54は、変形可能な例えば合成樹脂製の容器であり、本
体部分よりも細い寸法の厚肉の口部54Aの先端には取
出口54Bが形成されており、この口部54Aの内部に
ソース抽出部材59が嵌め込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記形態をも
つソース容器54がソース圧送装置内に装填され、ソー
スを圧送する場合、ソース抽出部材59と口部54Aと
の間に生じたごく僅かの隙間から空気がソース容器54
内へリークしてしまうという不都合が生じた。ソース容
器54内へ空気がリークしてしまうと、空気が混入した
ソースがソフトクリームにトッピングされてソフトクリ
ームの見栄えが悪くなるだけでなく、ソース容器54内
のソース残量をソース容器54内の圧力変化によって計
測している場合、ソース残量を正確に計測することが出
来なくなる問題が発生する。
【0008】本発明は、係る従来の技術課題を解決する
ために成されたものであり、冷菓にソースをトッピング
するためのソース圧送装置を備えた冷菓製造装置におい
て、ソース容器内へ空気がリークすることを防ぐ構造を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
冷菓製造装置は、冷菓を製造する冷却シリンダと、この
冷却シリンダから冷菓を抽出する取出通路と、この取出
通路を開閉して冷菓の取り出しを制御するプランジャ
と、流動性のトッピング用ソースが貯蔵されたソース容
器と、このソース容器と前記取出通路の出口部分とを接
続するホースを介してソース容器内のソースを前記取出
通路に圧送するソース圧送装置とを備えた冷菓製造装置
において、前記ソース容器の口部には前記ホースに接続
されたソース抽出口部材が差込まれると共に、このソー
ス抽出口部材に当接する突起が内部に設けられているこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2記載の冷菓製造装置は、
前記ソース容器の口部に設けた突起がリブ状であること
を特徴とする。
【0011】本発明の請求項3記載の冷菓製造装置は、
前記ソース容器の口部に設けた突起が自閉弁であること
を特徴とする。
【0012】本発明によれば、流動性のトッピング用ソ
ースが貯蔵されたソース容器のソース容器口部内にリブ
状もしくは自閉弁状の突起を設けることによって、ソー
ス抽出口部材とソース容器口部とがピッタリと嵌合する
ので、ソースを圧送する際にソース容器内に空気がリー
クすることを防ぐことができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の実施形態としての冷菓
製造装置1の一部切欠斜視図、図2は冷菓製造装置1の
フリーザドア3部分の縦断正面図及びソース圧送装置2
の構造説明図、図3はフリーザドア3の一部の縦断正面
図、図4はフリーザドア3部分の縦断側面図を示してい
る。
【0014】各図において実施例の冷菓製造装置1は、
ソフトクリームを製造して、例えばコーン製のカップに
抽出し、螺旋状の冷菓の流れを盛り上げて生成し、販売
(提供)するものである。各図において、6は、冷菓製
造装置1の本体1Aの上部に設けられ、液状のソフトク
リームミックスが貯蔵されるホッパーであり、その周囲
にはホッパー冷却用の冷却パイプP1が巻回されてい
る。8は本体1A内に設けられ、前期液状のソフトクリ
ームミックスをビータ(撹拌装置)7によって撹拌しな
がら冷却することにより、半硬化状態の冷菓(ソフトク
リーム)を製造する冷却シリンダーであり、その周囲に
はシリンダ冷却用の冷却パイプP2を配している。
【0015】ここで、ホッパー6を冷却する冷却パイプ
P1および冷却シリンダ8を冷却する冷却パイプP2は
圧縮機5を備えた周知の冷却装置Rにより冷却されるも
のとする。3は上記冷却シリンダ8前方の本体1Aの前
面に取付けられたフリーザドアであり、20はフリーザ
ドア3の上側の本体1A前面に取付けられた冷菓製造用
の操作パネルである。
【0016】実施例のフリーザドア3内には上下に取出
通路11A、11Bが左右2ヶ所形成されている。各取
出通路11A、11B内にはそれぞれプランジャ12
A、12Bが上下移動可能に挿入されており、各プラン
ジャ12A、12Bは前面のレバー13A、13Bにて
上下動される。
【0017】一方、冷却シリンダ8の前端部下側に対応
する位置のフリーザドア3には、当該冷却シリンダ8の
前端下側に連通する抽出路14が形成されており、この
抽出路14は冷却シリンダ8からニ方向に分岐し、各分
岐の出口は前期取出通路11A、11Bの内壁面にそれ
ぞれ開口されている。また、フリーザドア3の取出通路
11A、11Bの下端部には取出しノズル4A、4Bが
下側から当該フリーザドアにネジ止めされている。
【0018】更に、フリーザドア3の側方の冷菓製造装
置1の本体1Aの実施例では向かって左側の側面にソー
ス圧送装置2が取り付けられている。そして、このソー
ス圧送装置2と前記取出ノズル4Aとはソース通路を形
成するための可塑性ホース16によって連結されている
(図2)。
【0019】取出ノズル4Aは、硬質樹脂製もしくは金
属製のノズル部材17と、このノズル部材17に形成さ
れた嵌合孔21に下側から挿入嵌合されたゴム製の星型
アダプタ19とから構成されている。なお、星型アダプ
タ19はゴム以外にもポリエチレン、塩化ビニル等の復
元力のある高分子物質でも良い。
【0020】ノズル部材向かって左側に延在して形成さ
れるとともに、内部に嵌合孔21と連通する導入通路2
4(ソース通路)を備えて端部が開口した接続管部27
と、導入通路24の嵌合孔21側に形成された最小径部
24Aと、最小径部24A内に形成された断面円形の凹
部26とが設けられている。最小径部24Aはホース1
6から星型アダプタ19の後述するソース出口32に至
る一連のソース通路において、通路内径が最も小さい寸
法とされている。
【0021】一方、ホース16はナット25及びその内
側の締め付け具29が装着された状態で、接続管部27
の開口から当該接続管部27内に挿入される。そして、
ナット25を接続管部27外側のネジ溝に着脱可能に螺
合させることにより、ホース16はノズル部材17に接
続される。その際、締め付け具29はホース外側を締め
るので、ホースは抜けなくなる。
【0022】ここで、ホース16が挿入される接続管部
27の内面は、開口部分ではホース16の外径より少許
大きく、当該開口から奥方の最小径部24Aに向かって
徐々に縮径されて最終的にホース16の外径より小さく
なるように傾斜面27Aとされている。これにより、ホ
ース16を接続管部27内に挿入した際、ホース16の
先端部の外周面は接続管部27の内周面に密着するよう
になるので、ホース16と接続管部27間からのソース
の漏洩を効果的に防止することができるようになる。
尚、取出ノズル4Aには、嵌合孔21の左側であって前
記凹所26の上方に対応する位置から起立する保持筒部
28が形成されている。
【0023】一方、前記星形アダプタ19は図5乃至図
9に示す如く薄型円筒状の部材であり、硬質ゴムにて成
形されている。この星形アダプタ19の中央部に星形の
透孔31が上下に貫通形成されており、この透孔31周
囲の上面は透孔31の中心に向けて低く傾斜している。
更に、星形アダプタ19の周囲には、向かって左側半分
を囲繞する円弧状の連通溝23が内側に凹陥して形成さ
れており、この連通溝23の前後の終端に対応する位置
の対向する側壁には、透孔31と連通溝23とを連通す
る前記ソース出口32、32がそれぞれ形成されてい
る。
【0024】また、星形アダプタ19の上端部周囲に
は、図6に拡大して示すように斜め上方に断面円弧状に
突出した第1のシール部22Aが一体に形成されてい
る。また、連通溝23の上下両縁部に対応する位置の周
囲には、外方に断面円弧状に突出した第2及び第3のシ
ール部22B、22Cが一体に形成されており、このう
ち第3のシール部22Cは星形アダプタ19の下端部周
囲に位置している。
【0025】そして、係る星形アダプタ19はノズル部
材17に形成された嵌合孔21に下側から挿入嵌合され
る。この状態で星形アダプタ19の第2及び第3のシー
ル22B、22Cはノズル部材17の嵌合孔21内面に
密接する。また、連通溝23の略中央部(向かって左端
となる部分)は、導入通路24の右端にあたる最小径部
24Aに連通する。即ち、ホース16からソース出口3
2、32に至る一連のソース通路は、導入通路24から
連通溝23に入って分岐し、各ソース出口32、32に
向かう構成とされ、最小径部24Aはこの分岐する連通
溝23より手前に位置している。
【0026】また、第2及び第3のシール部22B、2
2Cは連通溝23の上下縁部においてノズル部材17と
の間をシールし、連通溝23部分でノズル部材17と星
形アダプタ19間からソースが漏洩することを防止す
る。このようにして取出ノズル4Aは組み立てられ、次
にフリーザドア3の取出通路11Aの下端に対応してネ
ジ止めされる。このとき、星形アダプタ19の第1のシ
ール部22Aは図3、図4に示すようにフリーザドア3
の取出通路11Aの下端開口縁に密接する。
【0027】プランジャ12Aの下端は下側の星形アダ
プタ19の上面形状に合致するように中心の先端が尖っ
た円錐状を呈しており、プランジャ12Aは常には降下
していてこの星形アダプタ19の透孔31にその下端を
密着させ、これを閉じると共に、その側面により前記抽
出路14の出口開口を閉じている。そして、レバー13
Aの操作によりプランジャ12Aが上方に移動される
と、その下端は透孔31から離間すると共に、抽出路1
4の出口を開放する。
【0028】図3の如く取出ノズル4Aがフリーザドア
3に取り付けられた状態で、保持筒部28は取出通路1
1Aの左側にて起立し、フリーザドア3内に形成された
保持孔35の下端に連続する。そして、保持孔35と保
持筒部28内には上からソース弁36が挿入される。
【0029】このソース弁36は、断面円形の金属棒状
体であり、保持孔35と保持筒部28に上下移動可能に
保持されると共に、下端部はその下側に対応する取出ノ
ズル4Aの凹所26内にそれぞれ略キッチリと収納され
る寸法とされている。更に、ソース弁36の下端部のソ
ース出口32側の部分は、その下面から少許上方まで所
定範囲で切り欠かれ、そこに切欠36Aが形成されてい
る。
【0030】係る構造により、ソース弁36が降下した
状態ではその下端部が凹所26内に進入して取出ノズル
4Aの導入通路24(ソース通路)を閉じる。このと
き、ソース弁36下端部の周面がノズル部材17に密接
して導入通路24を封止する。そして、ソース弁36が
上方に移動し、凹所26から上方に離間すると、導入通
路24が開放される。
【0031】ソース弁36の上端には水平面上で回動自
在の連結アーム38が取り付けられており、前記プラン
ジャ12Aの上部にはこの連結アーム38が係脱自在に
係合される係合溝39が形成されている。
【0032】一方、図3では示していないが取出ノズル
4Bも硬質樹脂若しくは金属から構成されており、この
取出ノズル4Bには星形の透孔18が上下に貫通形成さ
れている。係る取出ノズル4Bはフリーザドア3の取出
通路11Bの下端に対応させて取り付けられる。プラン
ジャ12Bの下端は下側の取出ノズル4Bの上面形状に
合致するように中心の先端が尖った円錐状を呈してお
り、プランジャ12Bは常には降下していて取出ノズル
4Bの透孔18にその下端を密着させ、これを閉じると
共に、その側面により前記抽出路14の出口開口を閉じ
ている。そして、レバーの操作によりプランジャ12B
が上方に移動されると、その下端は透孔18から離間す
ると共に、抽出路14の出口開口を開放する。
【0033】また、42A、42Bはソフトクリーム抽
出スイッチ44A、44Bと後述するソース取出スイッ
チ46を動作させるためのアームであり、冷菓製造装置
1の本体1Aの前面に設けられ、それぞれプランジャ1
2A、12Bの上面に当接されている。尚、アーム42
Bはソース抽出スイッチとは無関係である。
【0034】一方、前記ソース圧送装置2は、図5〜図
9に示す如く前後方向に長く断面縦長の矩形状を呈した
前面に開口する外装ケース112と、この外装ケース1
12内の中央より前寄りの位置に設置され、前面に開口
する断熱箱体55と、この断熱箱体55の前側に接続さ
れた操作室部材113と、外装ケース112の前面開口
を開閉自在に閉じる断熱扉60と、断熱箱体55内を冷
却する冷却手段としての電子冷却装置114と、断熱箱
体55内に前方から差し込まれて取り付けられた密閉容
器53と、外装ケース112内の後部に設置され、密閉
容器53に圧縮空気を供給するための空気圧縮装置とし
てのエアーコンプレッサ51と、外装ケース112の背
面上部に取り付けられた送風機116と、外装ケース1
12の開口上側の前面に設けられたソース圧送装置側の
操作パネル117と、外装ケース112の底面外側に着
脱自在に取り付けられたフィルタ118などから構成さ
れている。
【0035】前記断熱箱体55はアルミニウムなどの熱
良導性金属板にて構成された内箱108と、この内箱1
08の周囲を覆う成形断熱材109とから構成され、そ
の底部後端からは断熱材109を貫通してドレンホース
111が後方に引き出されている。このドレンホース1
11は断熱箱体55内と外装ケース112内に開放する
と共に、この外装ケース112内に開放する後端開口に
は吸水性の良い繊維材料などから構成された吸水性部材
119が填め込まれている。また、密閉容器53の中心
の後方に対応する位置の断熱箱体55には図示しない透
孔が形成されており、この透孔は密閉容器53の後述す
る給気管67後方に対応している。
【0036】前記電子冷却装置114は、ペルチェ素子
122と、このペルチェ素子122放熱側に取り付けら
れた熱良導性の放熱板121と、放熱板121のペルチ
ェ素子122とは反対側の面に取り付けられた送風機1
23とから構成され、ペルチェ素子122が断熱箱体5
5の断熱材109を貫通して内箱108に至り、その吸
熱側が内箱108の背面に交熱的に添設されている。こ
のペルチェ素子122は直流電力が印加されると、吸熱
側にて吸熱(冷却)作用を発揮し、放熱側にて放熱作用
を発揮する。これにより、断熱箱体55内を冷却するも
のである。
【0037】ここで、外装ケース112の背面上部には
排気口124が形成され、断熱箱体55の後側の底面に
は吸気口126が形成されている。前記フィルタ118
はこの吸気口126の外側に対応して取り付けられてお
り、前記送風機116は排気口124の内側に対応して
取り付けられている。そして、送風機116が運転され
ると、底面の吸気口126からフィルタ118を介して
外気が吸引され、背面の排気口124から吐出される。
この送風機116による外気の通風路中に前記吸水性部
材119と電子冷却装置114の放熱板121及び送風
機123(ペルチェ素子122の放熱側)、及びエアー
コンプレッサ51は配置される。これにより、吸水性部
材119からの水分の蒸散、電子冷却素子114の放熱
及びエアーコンプレッサ51の空冷が円滑に行われるよ
うになる。
【0038】前記操作室部材113は硬質合成樹脂にて
前後に開放して成形されており、その後端は図22に示
すようにゴムなどの熱シール材127を介して断熱箱体
55の内箱108の前端開口縁にネジ止めされ、前端は
外装ケース112の前面開口縁に接続されている。係る
構成により、内箱108と操作室部材113との直接の
熱伝導による操作室部材113の冷却は抑制若しくは防
止される。この操作室部材113の前面がソース圧送装
置2の前面を縁取ると共に、その内部には断熱箱体55
の前方に連続して前面に開口する操作室128が構成さ
れる。また、前記操作パネル117はこの操作室部材1
13の前面上部に構成されている。
【0039】前記断熱扉60は下縁が操作室部材113
の前面下縁に回動自在に枢支され、上下方向に回動して
操作パネル117下側の操作室128前面開口を開閉自
在に閉塞することになる。この断熱扉60を開き、前面
開口から後述するソース容器54を密閉容器53内に挿
脱する。また、この断熱扉60は内部中空とされてお
り、この内部の空気断熱空間によって断熱扉60は断熱
性を有する。尚、この断熱扉60の閉鎖状態は磁石MG
によって保持される。
【0040】また、操作室部材113の前面左右下部に
は斜め外側下方に指向する引出部129、129が溝状
に凹陥形成されている。この引出部129は断熱扉60
により閉じられず、後述する如くホース16が挿通され
るものであるが、使用しないときは図示しない封止材に
て封止されるものとする。また、操作室部材113の内
面は全体としては略矩形状を呈しているが、その上部内
面の隅角部は図18、図19に示すように湾曲形状を呈
している。
【0041】次に、図9は密閉容器53の縦断側面図を
示す。密閉容器53は前端が開口する厚肉鋼板製の略円
筒状の容器本体56と、この容器本体56内に着脱自在
に略キッチリと挿入されて該開口を開閉可能に閉塞する
円柱状の樹脂製蓋部材57と、断面略コ字状に屈曲さ
れ、全体としては縦長矩形状の厚肉鋼板製ストッパー5
8と、全体としては略管状の金属製ソース抽出口部材5
9などから構成されている。
【0042】密閉容器53の容器本体56の内面は、前
端開口から前記蓋部材57の厚み分の距離奥に入ったと
ころから少許縮径されており、そこに段差部68が形成
されている。また、容器本体56の開口下部には下部保
持具61が取り付けられ、容器本体56の開口上部には
回動保持具62が取り付けられており、各保持具61、
62は密閉容器53の開口より前方に突出している。下
部保持具61は周囲に起立したフランジ61Aを有して
上面に開放する矩形容器状を呈しており、その向かって
右側面には検出手段としてのソース蓋スイッチ66(検
出手段)が取り付けられている。
【0043】一方、回動保持具62は所定間隔を存して
容器本体56に立設された左右一対の板部62A、62
Aを有し、各板部62A、62Aの前部には対向する位
置に係合溝62Bがそれぞれ形成されている。この係合
溝62Bは下端から所定距離上昇し、更に後方に向かっ
て所定距離水平に延在する形状を呈している。また、回
動保持具62の各板部62A、62A間における後部に
は弾性を有した上部保持具63が取り付けられている。
この上部保持具63は上方に開放した全体としては略コ
字状を呈しており、容器本体56上面との間の間隔が後
方に向かって徐々に狭くなるように配置されて、そこに
挿入部63Aを構成している。
【0044】更に、密閉容器53の後面中央には前記給
気管67が密閉容器53内に連通して取り付けられ、後
方に突出している。また、ストッパー58の中央には、
下端から中心より少許上方まで渡る切欠溝71が形成さ
れていると共に、向かって右側面の下部には前記ソース
蓋スイッチ66を押圧するための突起65が設けられて
いる。ストッパー58の上部には左右に突出する回動軸
64が取り付けられており、これら回動軸64が前記回
動保持具62の係合溝62B、62B内にそれぞれ回動
且つ移動自在に保持され、これにより、ストッパー58
は回動保持具62に回動且つ所定範囲(係合溝62Bの
範囲)上下方向、更には水平方向移動自在に保持される
ことになる。
【0045】前記蓋部材57の周側面にはOリング73
が取り付けられており、このOリング73によって密閉
容器53内面との間を気密的にシールする。この蓋部材
57の中央部には挿通孔74が貫通形成されている。こ
の挿通孔74は蓋部材57の外面側となる前半部分が狭
く、内面側となる後半部分が拡開された形状を呈してお
り、幅狭部分と拡開部分との間に当接面76が形成さ
れ、拡開部分の内面にはネジ溝77が形成されている。
【0046】前記ソース抽出口部材59は、前半分の直
管状の直管部81と後述するソース容器54の口部54
Aと接続される接続部82とから成り、両端が開放して
いる。そして、接続部82は、フランジ82Aと円筒部
82Bとテーパー部83Cとテーパー部83Cの先端に
は連通孔83とで構成されている。
【0047】他方、前記ソース容器54は変形可能な例
えば薄い合成樹脂製の容器であり、密閉容器53の段差
部68より奥の内周面に収まる寸法の円柱状の本体内に
ソースが貯蔵されている。また、本体部分よりも細い寸
法の厚肉の口部54Aの先端には取出口54Bが形成さ
れており、この口部54Aの周囲にはネジ部54Cが形
成されている。また、図11から図14に示すように、
口部54Aの内部には、突起54D、54Eが設けられ
ている。突起の形状は、リブ54D形状としてもよい
し、ソース容器54の外側からの空気の進入を防ぐ自閉
弁でも良い。ソース容器54の口部54A内にソース抽
出口部材59とを挿入すると、フランジ82Aと取出口
54Bが当接すると共に口部54A内部のリブ54Dも
しくは自閉弁54Eとが密着する構造となっている。こ
のような構造により、ソース容器54内への空気のリー
クを防ぐことができるようになる。
【0048】ここで、ソース容器54内に貯蔵されるソ
ースとしては、苺ジャムなどのように、ソフトクリーム
ミックスが実質的に非含有であって、冷却されて半硬化
状態となったソフトクリームミックスと同程度の流動性
を呈する流動性材料が用いられる。また、使用するソフ
トクリームミックスは、ソフトクリームミックスパウダ
ー(しょ糖40%〜45%、乳固形分約50%)に約2
倍量の水を添加したものである。
【0049】係る密閉容器53は断熱箱体55内に前方
から差し込まれ、容器本体56の外周面を内箱108に
固定して取り付けられる。この状態で密閉容器53の前
部は操作室128内にあり、前端の開口部は操作室12
8内に臨んでいる。また、密閉容器53の後部(略段差
部68から後方の部分)は断熱箱体55の内箱108内
に位置し、それに所定の間隔を存して囲繞されることに
なる(図7、図8)。また、この状態で蓋部材57や下
部保持具61、回動保持具62、ストッパー58は操作
室128側に位置しており、特に、回動保持具62はこ
の場合の実施例では操作室128の向かって左上、下部
保持具61は向かって右下となるように斜めに配置され
ている(図9、図10。尚、各図では断熱扉60とスト
ッパー58は示さない)。
【0050】このように、操作室128内の対角線上に
各保持具61、62を配置しているので、操作室128
内スペースの有効利用が図れる。また、これにより、ス
トッパー58及びその切欠溝71の下端は向かって右下
の引出部129方向に指向するかたちとなる。尚、実施
例とは異なりソース圧送装置2が冷菓製造装置1の本体
1Aの向かって右側面に取り付けられ、ホース16をソ
ース圧送装置2から左方向に引き出す場合には、上述と
は反対に回動保持具62が操作室128の向かって右
上、下部保持具61が向かって左下となるように斜めに
配置する。それにより、ストッパー58及びその切欠溝
71の下端を向かって左下の引出部129方向に指向さ
せる。そして、この引出部129にホース16を挿通さ
せることになる。
【0051】ソース容器54を密閉容器53内に収納す
る際には、先ず、蓋部材57の挿通孔74の拡開部分に
ソース抽出口部材59の直管部81を差し込み、接続部
82が当接面76に当接するまで挿入する。この状態で
ソース抽出口部材59の直管部81は蓋部材57の外面
側に突出すると共に、接続部82は蓋部材57の挿通孔
74を気密的に密閉する。
【0052】次に、ソース容器54の口部54A内に接
続部82を挿入すると共に、ネジ部54Cを蓋部材57
のネジ溝77に螺合させることにより、蓋部材57及び
ソース抽出口部材59にソース容器54を取り付ける。
このとき、ソース抽出口部材59の接続部82のテーパ
ー部82Cは口部54Aよりもソース容器54の内方に
突出し、連通孔83も口部54Aよりもソース容器54
の内方に位置する。また、接続部82の円筒部82Bは
ソース容器54の口部54Aに設けたリブ54Dもしく
は自閉弁54Eの内面に密着すると共に、口部54Aの
外面(ネジ部54C)を蓋部材57のネジ溝77側に押
圧することによって、ソース容器54の取出口54Bと
接続部82のテーパー部82Aとが当接しあうと共に周
囲をシールする。
【0053】これによって、ソース容器54の口部54
Aは気密的にソース抽出口部材59に連通し、ソース容
器54内はソース抽出口部材59のみを介して外部と連
通するかたちとなる。係るネジ部54Cとネジ溝77と
の螺合によってソース容器54は蓋部材57に取り付け
られ、且つ、ソース抽出口部材59によって押し付けら
れてシールされるので、ソース容器54の取り付け(取
り外しも同様)は極めて容易となる。
【0054】一方、断熱扉60は図20のように下側に
回動して操作室128を開放する。また、ストッパー5
8は図23の状態から持ち上げ、係合溝62Bの範囲で
上昇させた後、回動軸64を中心として下端が手前側に
持ち上がるように回動(図23中反時計回り)させ、略
水平状態とする。次に、その状態のまま、係合溝62B
の範囲で水平に後方に押し込み、その上端(後端となっ
ている)を上部保持具63下側の挿入部63A内に係脱
自在に係合させる。これによって、ストッパー58は図
24の如く容器本体56上側において略水平前方に突出
するように保持され、それによって、容器本体56の前
端開口を全て開放する。
【0055】このようにしてストッパー58を容器本体
56の前面から退けて置き、前述の如く蓋部材57とソ
ース抽出口部材59及びソース容器54を一体化したも
のにホース16を接続した状態で、ソース容器54側か
ら密閉容器53の容器本体56内に挿入し、容器本体5
6の開口を蓋部材57で閉塞する。このとき、蓋部材5
7の前面が容器本体56の前端と略面一となる所定位置
まで蓋部材57が容器本体56内に挿入された時点で蓋
部材57は段差部68に当接する。これにより、蓋部材
57の位置決めが容易となると共に、それ以上挿入され
てソース容器54が潰され、ソースが漏れ出る不都合も
回避される。また、このときストッパー58は前述の如
く容器本体56の上側にて水平状態に保持されているの
で、蓋部材57とソース容器54などの挿入作業は極め
て容易となる。
【0056】次に、ストッパー58を水平方向手前に所
定距離(係合溝62Bの範囲)引き、挿入部63Aから
上端を引き抜いて係合を解く。次に、回動軸64を中心
としてストッパー58を図24中時計回りに回動させ、
垂直状態として蓋部材57の前面に当接させる。この回
動の過程でソース抽出口部材59の直管部81、ホース
16、後述するナット25は切欠溝71内に進入するの
で直管部81などがストッパー58の回動の邪魔となる
ことはない。
【0057】そして、ストッパー58が垂直状態となっ
た後、所定距離(係合溝62Bの範囲)降下させ、下端
を下部保持具61内に挿入する。この状態でストッパー
58の下端前縁は下部保持具61のフランジ61A内面
に当接して係脱自在に係合するので、後述する如く密閉
容器53内の圧力が上昇して蓋部材57を押し出す方向
に押圧力が加わっても、ストッパー58は下部保持具6
1から外れなくなる。また、ソース抽出口部材59の直
管部81はこの状態でストッパー58の切欠溝71内に
位置し、ストッパー58は直管部81周辺の蓋部材57
中央部に当接することになるので、蓋部材57を安定的
に閉塞することが可能となる。
【0058】更に、この状態で、ストッパー58の突起
65はソース1蓋スイッチ66に接してスイッチ66の
接点を閉じる(ON)。また、ストッパー58と下部保
持具61との係合状態は自重で保持される(図9)。そ
の後、断熱扉60を閉じる(図7)。このとき、ホース
16は向かって右下の引出部129から外部に引き出さ
れる(図5)。断熱箱体55内は電子冷却装置114の
ペルチェ素子122により所定の冷蔵温度に冷却される
ため、ソース容器54内のソースも密閉容器53内の壁
面を介して冷蔵温度に保冷される。
【0059】尚、ソース抽出口部材59の直管部81に
は前述の如くホース16が着脱可能に連通接続されるも
のであるが、直管部81とホース16の接続は前述の接
続管部27との接続の構造と同様である。即ち、直管部
81の内面も奥側に徐々に縮径しており、ホース16は
係る直管部81内に挿入される。そして、ナット25を
直管部81外面のネジ溝に着脱可能に螺合させることに
より、ホース16をソース抽出口部材59に接続する。
その際、同様に締め付け具29はホース16外面を締め
付けるので、ホース16は抜けなくなる。また、ホース
16の外周面は同様に直管部81の内周面に密着する。
【0060】尚、ソース容器54を交換する際には以上
の逆の操作を行えばよい。そして、係る構造によりソー
ス容器54は密閉容器53内に交換可能に収納される。
また、以上の如き構成により、蓋部材57、ソース抽出
口部材59、ホース16及びソース容器54は全て分解
可能となるので、各部材の清掃や交換は極めて容易であ
る。
【0061】次に、ソース圧送装置2の前記エアーコン
プレッサ51と密閉容器53との間の配管経路84につ
いて図2を参照して説明する。エアーコンプレッサ51
の吐出配管86には逆止弁87が接続され、この逆止弁
87を経た配管89は給気弁(電磁弁)88を介して断
熱箱体55の透孔から内部に挿入され、密閉容器53の
給気管67に連通接続されている。
【0062】尚、前記逆止弁87は給気弁88方向が順
方向とされている。また、配管89には排気配管91が
取り付けられ、排気配管91には排気弁(電磁弁)92
が取り付けられている。また、93は密閉容器53内の
空気圧力を検出するための圧力センサであり、給気管6
7の上流側の配管89に接続されている。更に、72は
エアーコンプレッサ51の水抜き弁である。
【0063】エアーコンプレッサ51は運転されて空気
を圧縮し、吐出配管86に吐出する。給気弁88が開い
ている場合、エアーコンプレッサ51から吐出された圧
縮空気は逆止弁87を介して配管89から密閉容器53
内に供給される。係る圧縮空気の供給によって密閉容器
53内の空気圧力が上昇し、ソース容器54に周囲から
圧力を加える。これにより、ソース容器54内のソース
はソース抽出口部材59からホース16に押し出される
ことになる。
【0064】また、給気弁88を開閉制御することによ
り、密閉容器53への圧縮空気の供給は制御できる。更
に、排気弁92を開くと、密閉容器53内の空気を排気
配管91によって外部に排出できる構成とされている。
【0065】次に、図5において前記操作パネル117
を説明する。操作パネル117は、ソース圧送装置2の
動作状態を表示すると共に、ソース圧送装置2の密閉容
器53内のソース容器54から抽出するソースの量を設
定し、また、ソースの残量を表示するためのパネルであ
り、この操作パネル117には、ON/OFFスイッチ
94、二つのソース量設定スイッチ99、取出スイッチ
96の各操作スイッチが設けられている。
【0066】また、ON/OFFスイッチ94の上側に
はON/OFF表示器98が設けられている。更に、1
04は点検表示器であり、101は終了表示器である。
各表示器98、101、104は例えば赤色点灯する赤
色チップと緑色点灯する緑色チップから成る多色発光L
EDから構成されており、何れも赤色、緑色の点灯状態
に加えて、双方のチップが点灯して成る橙色の点灯状態
が可能とされている。106はソース量表示器であり、
例えば緑色点灯のLED5個を並設して構成されてい
る。このソース量表示器106の点灯個数でソース容器
54内のソース残量や抽出するソース量の設定値を表示
する。
【0067】次に、ソース圧送装置2の本体1Aへの取
り付け構造を図25を参照して説明する。ソース圧送装
置2の外装ケース112のこの場合は向かって右側面前
部上下には下側に突出する回動軸131を有したヒンジ
板132がそれぞれ取り付けられている。また、本体1
Aの向かって左側面前部の上下にはヒンジ板133がそ
れぞれ取り付けられている。
【0068】そして、ソース圧送装置2のヒンジ板13
2、132の回動軸131を上から本体1Aのヒンジ板
133、133にそれぞれ回動且つ着脱自在に挿入係合
する。この状態でソース圧送装置2は本体1Aの側面に
水平方向に回動自在に枢支される。次に、ソース圧送装
置2の後部を蝶ネジ134によって本体1Aの側面に着
脱自在に固定する。この場合、本体1Aの側面には取付
軸136が取り付けられており、蝶ネジ134はこの取
付軸136に螺合される。これによって、ソース圧送装
置2は本体1Aの左側面に取り付けられる。
【0069】また、係る取付構造としたことで、蝶ネジ
134を外せばヒンジ板132の回動軸131を中心と
してソース圧送装置2は回動させることができる。この
状態で、ソース圧送装置2は本体1Aから離間するの
で、それぞれのパネル(本体1Aや外装ケース112の
一部を構成するパネル)を取り外すことで、本体1A内
やソース圧送装置2内の機器のメンテナンスを容易に行
うことが可能となる。また、ヒンジ板132と133及
び蝶ネジ134を用いたことで、ソース圧送装置2を本
体1Aに容易に取り付け、また、取り外すことができる
ので、ソース圧送装置2の交換作業或いはオプションと
して後付けする作業も容易となる。
【0070】次に、図14はソース圧送装置2の制御装
置Cのブロック図を示している。尚、制御装置Cの基板
は外装ケース112内上部に設けられる。制御装置Cは
マイクロコンピュータ107から構成されており、この
マイクロコンピュータ107の入力には前記操作パネル
112と、圧力センサ93、ソース蓋スイッチ66、断
熱箱体55内の温度を検出する温度センサ137及びソ
ース取出スイッチ46が接続されている。また、このマ
イクロコンピュータ107には本体1A側に設けられて
冷却シリンダ8における冷菓製造等を制御する制御装置
からの運転信号も入力される。この運転信号には、本体
1Aにおいて冷菓製造中であるか、或いは殺菌・洗浄中
であるか、本体1Aの電源が入っているか切られている
かなどの運転状態を識別可能な信号が含まれる。
【0071】更に、マイクロコンピュータ107の出力
には、エアーコンプレッサONリレー51R、水抜き弁
リレー72R、給気弁リレー88R、排気弁リレー92
R、ペルチェ素子122及び各送風機116、123が
接続されている。
【0072】マイクロコンピュータ107は操作パネル
112の各操作スイッチと圧力センサ93、温度センサ
137、本体1Aからの運転信号、ソース蓋スイッチ6
6及びソース取出スイッチ46の出力に基づいてエアー
コンプレッサONリレー51R、水抜き弁リレー72
R、給気弁リレー88R、排気弁リレー92R、ペルチ
ェ素子122、送風機116、123の通電をON−O
FF制御し、また、操作パネル117の各表示器の点灯
を制御する。
【0073】この場合、エアーコンプレッサONリレー
51RがON−OFFされるとエアーコンプレッサ51
が運転−停止される。また、水抜き弁リレー72RがO
N−OFFされると、水抜き弁72が開閉される。ま
た、給気弁リレー88RがON−OFFされると給気弁
88が開−閉され、排気弁リレー92RがON−OFF
されると排気弁92が開−閉される。
【0074】以上の構成で、冷菓製造装置1の動作を説
明する。ホッパー6には液状ソフトクリームミックスを
収納する。そして、本体1A側の前述した制御装置によ
る冷菓製造運転が開始されると、前述の如くこの液状の
ソフトクリームミックスが冷却シリンダ8に導入され、
ビータ7にて撹拌しつつ冷却されることにより、半硬化
状態のソフトクリームが生成される。そして、今ソース
をトッピングしないソフトクリームを抽出する場合に
は、右側のレバーを引き下げてプランジャ12Bを上方
に移動させると、前述の如く取出ノズル4Bの透孔18
からプランジャ12Bが離間すると共に、前記抽出路1
4の右側の出口開口も開放する。また、プランジャ12
Bの上昇によってアーム42Bを介し、ソフトクリーム
抽出スイッチ44BがONとされるので、本体1A側の
前記制御装置はビータモータ9を駆動してビータ7を回
転させる。
【0075】これにより、冷却シリンダ8内の半硬化状
態のソフトクリームは前方に押し出され、前記抽出路1
4から取出通路11Bに入り、取出ノズル4Bの透孔1
8を経て抽出される。このようにしてソースの圧送によ
るトッピングがされることのないソフトクリーム(冷
菓)が、右側に位置する取出通路11Bを経て取出ノズ
ル4Bから抽出されるようになる。
【0076】次に、本発明の冷菓製造装置1のソース圧
送装置2の動作を説明する。 (1)通常運転(準備) 前述の如く密閉容器53内にソース容器54が収納さ
れ、蓋部材57が閉じられているので、ソース蓋スイッ
チ66はON状態となっている。これにより、制御装置
Cのマイクロコンピュータ107はエアーコンプレッサ
ONリレー51Rと給気弁リレー88RをONし、エア
ーコンプレッサ51を運転すると共に給気弁88を開
く。尚、常には排気弁リレー92RはOFFされてお
り、排気弁92は閉じられているものとする。また、プ
ランジャ12Aに対応するソース弁36も降下して導入
通路24を閉じている。
【0077】これにより、エアーコンプレッサ51から
吐出された圧縮空気が、吐出配管86、逆止弁87、給
気弁88、配管89、給気管67を経て密閉容器53内
に供給され、密閉容器53内の空気圧力は上昇してい
く。このとき、制御装置Cのマイクロコンピュータ10
7はソース量表示器106を点滅させて抽出準備中であ
ることを使用者に表示する。
【0078】そして、密閉容器53内の圧力が設定値で
ある例えば0.2Mpaまで上昇すると、制御装置Cの
マイクロコンピュータ107は圧力センサ93の出力に
基づいて密閉容器53内の空気圧力が設定値まで上昇し
たものと判断し、エアーコンプレッサONリレー51R
と給気弁リレー88RをOFFし、エアーコンプレッサ
51を停止すると共に給気弁88を閉じる。この時点で
密閉容器53のソース容器54からのソースの抽出準備
は完了し、制御装置Cのマイクロコンピュータ107は
ソース量表示器106を連続点灯に切り換えてソース抽
出可能状態となったことを使用者に表示する。
【0079】このとき、ソース容器54が挿入された運
転開始当初であるものとすると、マイクロコンピュータ
107はソース量表示器106の五つのLED全てを点
灯してソース残量が最大量であることを表示する。尚、
この残量はソース量表示器106の点灯個数が左から減
っていくことで表示される。
【0080】尚、以下のソース抽出動作によってソース
容器54の容積が減ると密閉容器53内の空気圧力は低
下する。そして、密閉容器53内の空気圧力が前記設定
値(0.2Mpa)よりも低い下限値である0.18M
pa(ヒステリシス0.02Mpa)まで低下した場合
には、制御装置Cのマイクロコンピュータ107は圧力
センサ93の出力に基づいて再びエアーコンプレッサO
Nリレー51Rと給気弁リレー88RをONし、エアー
コンプレッサ51を運転すると共に給気弁88を開く。
そして、前記設定値まで密閉容器53内の空気圧力が上
昇したらエアーコンプレッサONリレー51Rと給気弁
リレー88RをOFFし、エアーコンプレッサ51を停
止すると共に給気弁88を閉じる。これによって、制御
装置Cは密閉容器53内の空気圧力を常時設定値である
0.2Mpaから0.18Mpaの範囲の(略)一定値
に維持し、ソース容器54に加える空気圧を設定値に制
御している。 (2)通常運転(抽出) そして、左側のレバー13Aを引き下げてプランジャ1
2Aを上方に移動させると、前述の如く取出ノズル4A
の星形アダプタ19の透孔31からプランジャ12Aが
離間すると共に、前記抽出路14の最も左側の出口開口
も開放する。また、プランジャ12Aの上昇によってア
ーム42Aを介し、ソフトクリーム抽出スイッチ44A
及びソース取出スイッチ46がONとされるので、本体
1A側の前記制御装置はビータモータ9を駆動してビー
タ7を回転させる。
【0081】これにより、冷却シリンダ8内の半硬化状
態のソフトクリームは前方に押し出され、前記抽出路1
4から取出通路11Aに入り、取出ノズル4Aの星形ア
ダプタ19の透孔31を経て抽出される。
【0082】一方、左側のソース弁36の連結アーム3
8がプランジャ12Aの係合溝39に係合していること
により、当該ソース弁36はプランジャ12Aの上昇に
伴って(連動して)上昇する。ソース弁36が上昇する
と、前述の如く取出ノズル4Aの導入通路24を開放す
るので、ホース16及びソース抽出口部材59を介して
密閉容器53内のソース容器54と取出ノズル4Aの導
入通路24は連通される。
【0083】ソース容器54は密閉容器53内の空気圧
力によって加圧されているので、これによって、ソース
容器54内のソースはソース抽出口部材59の後端の開
口及び側面の連通孔83・・からソース抽出口部材59
内に押し出され、ホース16を通って取出ノズル4A内
に入る。取出ノズル4A内に入ったソースは導入通路2
4から連通溝23に至り、そこで左右に分流された後、
各ソース出口32、32から吐出される。
【0084】これにより、取出通路11Aから星形アダ
プタ19の透孔31を経て抽出されるソフトクリームの
流れに沿ってその周縁部にソースが連続的に添加(トッ
ピング)されることになるので、抽出されたソフトクリ
ームの表面には独特のソース模様が形成され、購買意欲
の増進が図られると共に、顧客は食べ始め当初から食べ
終わるまで苺ジャムなどの独自の風味を味わうことが可
能となる。
【0085】そして、抽出を終了する場合には、レバー
13Aを押し上げてプランジャ12Aを引き下げる。こ
れによって、プランジャ12Aは前記抽出路14の最も
左側の出口開口を閉じると共に、取出ノズル4Aの星形
アダプタ19の透孔31に密着するので、ソフトクリー
ムの抽出は停止される。また、アーム42Aを介してソ
フトクリーム抽出スイッチ44A及びソース取出スイッ
チ46もOFFされるので、本体1A側の前記制御装置
はビータモータ9を停止させる。また、ソース弁36も
プランジャ12Aの降下に伴って引き下げられるので、
取出ノズル4A内の導入通路24は閉じられ、これによ
って、ソースの添加(トッピング)も停止される。ま
た、ソース弁36が導入通路24を閉じることにより、
出口32、32からのソースの漏洩も阻止される。 (3)通常運転(ソース量調整) 尚、密閉容器53から抽出されるソース量(1回のソフ
トクリームの抽出時に抽出されるソースの量、或いは、
一定時間当たりのソース抽出量)を調整する場合には、
操作パネル117の左右のソース量設定スイッチ99を
短く(例えば3秒未満)押すことで、後述する1ステッ
プだけ抽出量を減少若しくは増加(微調整)させること
ができる。このとき、ソース量表示器106は微調整に
合わせてこのときだけ点灯する個数を増減させ、調整さ
れた設定値を表示する。尚、微調整が終了したらソース
量表示器106には前述のソース残量が表示される。
【0086】一方、ソース量設定スイッチ99の左側の
スイッチを例えば3秒以上押し続けると、マイクロコン
ピュータ107はソース量表示器106により現在の設
定値を点灯個数で表示する。
【0087】例えば前記設定値0.2Mpaの密閉容器
53内の空気圧力の場合のソース量が標準値であるもの
とすると、この標準値は例えばソース量表示器106の
LEDが右から3個点灯されることで表示される。そし
て、例えばソース量を増やしたい場合には、ソース量調
整スイッチ99の右側のスイッチを押すとソース量表示
器106のLEDの点灯が1個増える。そして、密閉容
器53内の空気圧力の設定値は1ステップ(例えば0.
04Mpaなどの所定圧力)上昇される。これにより、
ソース容器54に加わる空気圧が高くなるので、押圧力
が強くなって抽出量は増える。逆に、ソース量を減らし
たい場合には、ソース量調整スイッチ99の左側のスイ
ッチを押すとソース量表示器106のLEDの点灯が1
個減る。そして、密閉容器53内の空気圧力の設定値は
1ステップ降下される。これにより、ソース容器54に
加わる空気圧が低くなるので、押圧力も弱くなって抽出
量は減ることになる(前記ヒステリシスは同じ)。この
ようにして、密閉容器53内の空気圧力の設定値は微調
整とは異なる操作で、一定の範囲の任意の値に設定可能
とされている。 (4)通常運転(自動調整) ここで、ソフトクリームのコーンへの抽出は通常約2秒
程で終了する。従って、ソース圧送装置2による上述し
たようなソースの抽出も1回当たり約2秒程実行される
ことになる。また、トッピングされるソース量は一般的
に約10g程が理想的であることが分かっている。一方
でソースの粘度はジャムやチョコレートなど、その種類
によって異なるため、同じ圧力でソース容器54を押圧
した場合でも、1回当たりに抽出されるソースの量は種
類によって異なってくる。
【0088】そこで、マイクロコンピュータ107は以
下に説明する自動調整動作を実行する。前述の如くソー
スの1回当たりの抽出量が10g程となるように設定さ
れているものとすると、10g抽出された場合のソース
容器54の容積変化と密閉容器53内の圧力低下は比例
する(図28)。今、10g抽出された場合の密閉容器
53内の圧力変化が4.5kpaであるものとすると、
マイクロコンピュータ107は圧力センサ93の出力に
基づき、ソースが抽出されているときの2秒間当たりの
密閉容器53内の圧力低下量が6kpa(上限値)より
大きかった場合(ソース抽出量が多すぎる場合)には、
前述の1ステップだけ密閉容器53内の空気圧力の設定
値を低下させる。
【0089】逆に、マイクロコンピュータ107は圧力
センサ93の出力に基づき、ソースが抽出されていると
きの2秒間当たりの密閉容器53内の圧力低下量が3k
pa(下限値)より小さかった場合(ソース抽出量が少
なすぎる場合)には、前述の1ステップだけ密閉容器5
3内の空気圧力の設定値を上昇させる。これにより、マ
イクロコンピュータ107は1回のソース抽出時の密閉
容器53内の圧力低下量を3kpa以上6kpa以下の
範囲に収束させていき、1回当たりのソース抽出量(圧
送量)を10gを中心とした前後所定の範囲内に自動調
整し、ソースの種類に係わらず一定の量が抽出できるよ
うに構成されている。
【0090】尚、前述の如く密閉容器53内の圧力の設
定値が変更され、1回当たりのソース抽出量が変更され
た場合には、マイクロコンピュータ107は変更後のソ
ース量を基準(中心圧力)として前述した上限値と下限
値を変更するものとする。
【0091】(5)通常運転(蓋開) ここで、このような通常運転中に例えば密閉容器53の
ストッパー58が持ち上げられた場合、即ち、密閉容器
53の蓋部材57が開放されようとした場合、ストッパ
ー58の突起65が蓋スイッチ66から離間してスイッ
チ66の接点が開放(OFF)される。制御装置Cは蓋
スイッチ66がOFFした場合、排気弁リレー92Rを
ONして排気弁92を開放する。また、エアーコンプレ
ッサ51の運転と給気弁88の開放を禁止する。
【0092】これにより、密閉容器53内は排気配管9
1及び排気弁92を介して外部と連通されるので、密閉
容器53内の圧縮空気は抜かれて空気圧力は迅速に大気
圧まで降下する。従って、ストッパー58が外された場
合に密閉容器53内の空気圧力によって蓋部材57が飛
び出してしまう不都合が解消される。尚、ストッパー5
8が再び引き下げられて蓋スイッチ66がONされれ
ば、制御装置Cは再び前述の抽出準備動作を開始して密
閉容器53内の空気圧力を設定値まで上昇させるもので
ある。 (6)通常運転(売切れ) このようなソフトクリーム(冷菓)の取出に伴うソース
の抽出により、ソース容器54内のソースは徐々に減少
していく。マイクロコンピュータ107はソースの抽出
回数からソース残量を算出して前述の如くソース量表示
器106に表示している。そして、ソース容器54内の
ソースが無くなるとソース容器54の容積はそれ以上減
少しなくなるので、プランジャ12Aが引き下げられて
ソース弁36が上昇し、且つ、ソース取出スイッチ46
がONされても密閉容器53内の空気圧力は減少しなく
なる(変化しなくなる)。
【0093】制御装置Cは圧力センサ93の出力に基づ
き、ソース取出スイッチ46がONした後、一定期間密
閉容器53内の空気圧力に変化がない場合、或いは、所
定時間当たりの圧力変化量が一定の値(しきい値)より
も小さい場合には、密閉容器53のソース容器54内の
ソースが終了、即ち、売切れとなったものと判断する。
しかし、ソース容器54内に空気が混入していると、ソ
ースが終了しているにも関わらず、ソース取出スイッチ
46がONになって、ソース容器54を圧送するとソー
ス容器54の体積が減少し、密閉容器53内の空気圧力
が変化してしまうこととなり、ソースが残っているとい
う判断になってしまう。本発明では、ソース容器54の
口部54Aとソース抽出口部材59の接続部82とがぴ
ったりと当接しているので、空気の混入を防ぐことがで
き、正確にソースの終了を報知することができる。
【0094】制御装置Cは係る売切れの判断を行った場
合、排気弁リレー92RをONして排気弁92を開き、
前述同様に密閉容器53内の空気を排出して圧力を大気
圧とする。そして、終了表示器101とソース量表示器
106の最も右側のLEDを赤色で点滅させることによ
り、ソース終了を使用者に報知する。
【0095】ここで、ソース容器54内のソース量が減
少してくると、やがてソース容器54の底面がソース抽
出口部材59の後端開口に当接し、それを閉塞してしま
う。しかしながら、ソース抽出口部材59の接続部82
の後端は口部54Aよりもソース容器54の奥部まで進
入して内方に突出し、連通孔83も口部54Aよりもソ
ース容器54の内方に位置しているので、ソース容器5
4の底面がソース抽出口部材59の後端開口を塞いで
も、側面の連通孔83は塞がれずにその周囲にはソース
容器54内の空間が確保される。
【0096】これにより、ソース容器54が更に潰れて
底面が口部54Aの基部に密着し、連通孔83が塞がれ
るまでソース容器54内のソースは押し出されるように
なるので、売切れ判断をした時点でソース容器54内に
残留しているソース量は最小限に抑えられる。 (7)ソース交換運転 このように密閉容器53のソース容器54内のソースが
終了した場合には、終了したソース容器54を新しいソ
ース容器54と交換することになる。その場合には、先
ず、ソース圧送装置2の断熱扉60を開放し、密閉容器
53のストッパー58を持ち上げて図24の如く容器本
体56上側に水平に保持させる。これにより、ストッパ
ー58の突起65が蓋スイッチ66から離間して蓋スイ
ッチ66の接点が開放(OFF)される。制御装置Cは
この蓋スイッチ66のOFFによって蓋部材57が開放
されたと判断する。次に、使用者は取出96を押す。
【0097】制御装置Cのマイクロコンピュータ107
は蓋スイッチ66がOFFした状態で取出スイッチ96
が押された場合には、エアーコンプレッサONリレー5
1Rと給気弁リレー88Rを例えば3秒間ONして、3
秒間だけエアーコンプレッサ51を運転し、且つ、給気
弁88を開く。これにより、密閉容器53内のソース容
器54に瞬間的に空気圧を加えて蓋部材57とソース容
器54を開口側に押し出すので、蓋部材57及びソース
容器54の取り出しが容易となる。使用者は押し出され
た蓋部材57及びソース容器54を密閉容器53の容器
本体56から引き出してその開口を開放する。
【0098】その後、制御装置Cのマイクロコンピュー
タ107は排気弁リレー92RをONして排気弁92を
開き、密閉容器53内の空気を排出すると共に、密閉容
器53の内外を連通して新しいソース容器54を密閉容
器53内に挿入し易くする。尚、制御装置Cのマイクロ
コンピュータ107は蓋部材57が閉じられたとき(蓋
スイッチ66がON)又は排気弁92の開放から15分
経過した時点で排気弁リレー92RをOFFし、排気弁
92を閉じる。
【0099】その後は前述と同様にソース抽出口部材5
9を新しいソース容器54内に挿入し、ねじ込みによっ
て蓋部材57に取り付けてソース容器54を容器本体5
6内に挿入し、蓋部材57によりその開口を閉塞する。
そして、ストッパー58を手前に引き、回動させた後引
き下げて下端を下部保持具61に係合(蓋スイッチ66
がON)させて交換を完了する。その後、制御装置Cの
マイクロコンピュータ107は前述同様に加圧を介して
抽出の準備を行うものである。 (8)動作異常表示 ここで、前述の如き通常運転及びソース交換運転中の加
圧時に、圧力センサ93の出力に基づき、密閉容器53
内の空気圧力が異常高圧となった場合、或いは、設定値
まで上昇しない場合には、ソース圧送装置2の各弁やエ
アーコンプレッサ51などに異常が発生したものと判断
して点検表示器104を点灯し、使用者に警報して異常
発生を表示すると共に、迅速な点検を促す。また、同時
に排気弁リレー92RをONして排気弁92を開き、密
閉容器53内の空気圧力を大気圧とするものである。
【0100】また、通常運転中にソース取出スイッチ4
6がOFFしている状態(即ち、冷菓の抽出が無い状
態)で、圧力センサ93の出力に基づき、密閉容器53
内の空気圧力が例えば前述した設定値(0.2Mpa)
から下限値である0.18Mpaまで低下した場合に
は、ソース圧送装置2の蓋部材57とソース抽出口部材
59との接続部、ホース16とソース抽出口部材59の
直管部81との接続部、ソース弁36のシール部分やホ
ース16自体からソースが漏洩してソース容器54の容
積が縮小したことが考えられる。
【0101】制御装置Cのマイクロコンピュータ107
は、ソース取出スイッチ46がOFFしている状態で係
る圧力低下が生じた場合、何れかの箇所からソースが漏
洩しているものと判断して点検表示器104を点灯し、
使用者に警報して異常発生を表示すると共に、迅速な点
検を促す。また、同時に排気弁リレー92RをONして
排気弁92を開き、密閉容器53内の空気圧力を大気圧
とするものである。 (9)殺菌・洗浄運転時の動作 尚、本体1Aにおいて冷菓製造運転が停止され、ミック
スの殺菌や冷却シリンダ8内の洗浄運転が行われている
場合には、本体1A側の制御装置から入力される運転信
号から係る状況をマイクロコンピュータ107は判断す
る。そして、本体1A側において冷却シリンダ8におけ
る冷菓製造が停止され、殺菌運転・洗浄運転が行われて
いると判断される場合には、エアーコンプレッサONリ
レー51RをOFFしてエアーコンプレッサ51を停止
し、同時に排気弁リレー92RをONして排気弁92を
開き、密閉容器53内の空気圧力を大気圧としてソース
容器54の加圧を停止する。
【0102】これにより、万一ON/OFFスイッチ9
4によりソース圧送装置2の運転を停止することを失念
した場合でも、係る殺菌運転・洗浄運転中におけるレバ
ー13Aの操作によってプランジャ12Aが上昇し、そ
れに連動してソース弁36が開放されても、ソース容器
54からソースが抽出されてしまうことが無くなる。 (10)閉店 また、店舗を閉店する際など、ソース圧送装置2の運転
を停止した場合には、ホース16を取出ノズル4A側の
ナット25を緩めてノズル部材4Aからホース16を取
り外す。そして、取り外したホース16の開口にはキャ
ップ138をねじ込んで取り付け、封止し、図19に示
すように操作室128内面の湾曲形状に沿って屈曲さ
せ、操作室128内に収納する。そして、断熱扉60を
閉じれば、ホース16内に残留するソースは、翌日の開
店時まで操作室128内で前述の如く保冷しておくこと
ができるようになる。
【0103】また、閉店時に本体1Aの電源が切られて
冷菓製造運転が停止された場合には、本体1A側の制御
装置から入力される運転信号から係る電源OFF状況を
マイクロコンピュータ107は認識する。そして、エア
ーコンプレッサONリレー51RをOFFしてエアーコ
ンプレッサ51を停止し、同時に排気弁リレー92Rを
ONして排気弁92を開き、密閉容器53内の空気圧力
を大気圧とする。
【0104】一方、ペルチェ素子122による冷却は継
続する。これにより、冷菓製造装置1の本体1Aが停止
している間も、ソース容器54をソース圧送装置2内で
保冷しておくことができるようになり、ソース容器54
を別途冷蔵庫などに移して保冷する必要が無くなる。但
し、ON/OFFスイッチ94が操作されれば、ソース
圧送装置2全体の電源が切れる。
【0105】ここで、実施例では1個の取出ノズル4A
と密閉容器53を設けて一種類のソースのトッピングを
可能としたが、2個以上の密閉容器を設けてもよい。但
し、その場合には取出通路も合計で3個以上設け、各密
閉容器53内の圧力は独立して制御することになる。ま
た、実施例に示した各数値はそれに限られるものでは無
く、当該冷菓製造装置の容量・機能・用途に応じて適宜
設定されるものとする。更に、実施例では本体1A側に
おける殺菌運転・洗浄運転時にソース圧送装置2は密閉
容器53内の圧力を低気圧とするようにしたが、それに
限らず、本体1A側の電源自体が切れている場合に係る
操作を実行してもよい。
【0106】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明によれば、
流動性のトッピング用ソースが貯蔵されたソース容器の
ソース容器口部内にリブ状もしくは自閉弁状の突起を設
けることによって、ソース抽出口部材とソース容器口部
とがピッタリと嵌合するので、ソースを圧送する際にソ
ース容器内に空気がリークすることを防ぐことができる
ようになる。ソース容器内に空気がリークすることを防
ぐことによって、提供するソフトクリームの見栄えが良
くなるだけでなく、ソースの残量を正確に制御すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての冷菓製造装置の一部
切欠透視斜視図である。
【図2】図1の冷菓製造装置のフリーザドア部分の縦断
正面図及びソース圧送装置の構造説明図である。
【図3】図1の冷菓製造装置のフリーザドアの一部分の
縦断正面図である。
【図4】図1の冷菓製造装置のフリーザドア部分の縦断
側面図である。
【図5】図1の冷菓製造装置のソース圧送装置の断熱扉
を除く正面図である。
【図6】図1の冷菓製造装置のソース圧送装置の断熱扉
を除くもう一つの正面図である。
【図7】図1の冷菓製造装置のソース圧送装置の縦断側
面図である。
【図8】ソース圧送装置前部の縦断側面図である。
【図9】ソース容器を収納した状態のソース圧送装置の
密閉容器の縦断側面図である。
【図10】ソース圧送装置の密閉容器のストッパーを水
平に保持した状態の縦断側面図である。
【図11】本発明の一実施例を示すソース容器の縦断面
詳細図である。
【図12】本発明の他の実施例を示すソース容器の縦断
面図である。
【図13】図11に示した実施例のソース容器の口部に
ソース抽出口部材を挿入した縦断面図である。
【図14】図12に示した実施例のソース容器の口部に
ソース抽出口部材を挿入した縦断面図である。
【図15】図1の冷菓製造装置のソース圧送装置の制御
装置のブロック図である。
【図16】従来のソース容器の口部にソース抽出口部材
を挿入した縦断面図である。
【符号の説明】
1 冷菓製造装置 2 ソース圧送装置 3 フリーザドア 4A、4B 取出ノズル 7 ビータ(撹拌装置) 8 冷却シリンダ 11A、11B 取出通路 12A、12B プランジャ 16 ホース 17 ノズル部材 19 星形アダプタ 23 連通溝 24 導入通路 26 凹所 27 接続管部 27A 傾斜面 32 ソース出口 36 ソース弁 51 エアーコンプレッサ(空気圧縮装置) 53 密閉容器 54 ソース容器 54A 口部 54B 抽出口 54C ネジ部 54D リブ 54E 自閉弁 55 断熱箱体 59 ソース抽出口部材 82 接続部 82A フランジ 82B 円筒部 82C テーパー部 83 連通孔 C 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷菓を製造する冷却シリンダと、この冷
    却シリンダから冷菓を抽出する取出通路と、この取出通
    路を開閉して冷菓の取り出しを制御するプランジャと、
    流動性のトッピング用ソースが貯蔵されたソース容器
    と、このソース容器と前記取出通路の出口部分とを接続
    するホースを介してソース容器内のソースを前記取出通
    路に圧送するソース圧送装置とを備えた冷菓製造装置に
    おいて、前記ソース容器の口部には前記ホースに接続さ
    れたソース抽出口部材が差込まれると共に、このソース
    抽出口部材に当接する突起が内部に設けられていること
    を特徴とする冷菓製造装置。
  2. 【請求項2】 前記ソース容器の口部に設けた突起は、
    リブ状であることを特徴とする請求項1記載の冷菓製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ソース容器の口部に設けた突起は、
    自閉弁であることを特徴とする請求項1記載の冷菓製造
    装置。
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